JP7298770B2 - 検査用コネクタ - Google Patents

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    • H01R24/44Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure having concentrically or coaxially arranged contacts specially adapted for high frequency comprising impedance matching means or electrical components, e.g. filters or switches comprising impedance matching means

Description

本発明は、検査用コネクタに関する。
従来の検査用コネクタに関する発明としては、例えば、特許文献1に記載のアダプタが知られている。図10は、特許文献1の同軸コネクタ500の断面図である。図10に示すように、同軸コネクタ500は、同軸ケーブル502、アダプタ510及びコネクタ本体512を備えている。同軸ケーブル502は、センター導体503、綾織状導体504及び絶縁材料層505を含んでいる。綾織状導体504は、センター導体503の周囲に設けられている。絶縁材料層505は、センター導体503と綾織状導体504とを絶縁している。同軸ケーブル502の先端部は、綾織状導体504が露出している部分P103、絶縁材料層505が露出している部分P102及びセンター導体503が露出している部分P101を含んでいる。
アダプタ510は、絶縁材料層505が露出している部分P102に取り付けられている。アダプタ510は、樹脂材料により作製されている。コネクタ本体512は、カラー514を含んでいる。アダプタ510は、コネクタ本体512のカラー514に取り付けられている。
以上のような特許文献1に記載のアダプタ510では、溶接することなく簡易に同軸ケーブル502にアダプタ510を取り付けることができる。
実用新案登録第3140532号公報
ところで、特許文献1の同軸コネクタ500では、綾織状導体504が露出している部分P103と絶縁材料層505が露出している部分P102との境界において特性インピーダンスの変動が生じやすい。以下では、高周波信号が伝送される部分を伝送部と呼ぶ。グランド電位に保たれる部分をグランド部と呼ぶ。
綾織状導体504が露出している部分P103では、伝送部は、センター導体503である。グランド部は、綾織状導体504である。そのため、綾織状導体504が露出している部分では、伝送部とグランド部との距離は、距離D1である。一方、絶縁材料層505が露出している部分P102では、伝送部は、センター導体503である。カラー514が金属部材である場合には、グランド部は、カラー514である。また、カラー514が金属部材ではない場合には、グランド部が存在しない。いずれの場合においても、絶縁材料層505が露出している部分P102では、伝送部とグランド部との距離は、距離D1より大きな距離D2である(前者の場合を図示)。このような伝送部とグランド部との距離の大きな変動は、同軸コネクタ500の特性インピーダンスの大きな変動を生じさせる。
そこで、本発明の目的は、検査用コネクタにおいて特性インピーダンスが変化しやすい部分における特性インピーダンスの変動を抑制できる検査用コネクタを提供することである。
本発明の一形態に係る検査用コネクタは、
中心導体線、前記中心導体線の周囲に設けられている外部導体、及び、前記中心導体線と前記外部導体との間に設けられ、かつ、前記中心導体線と前記外部導体とを絶縁する第1絶縁性部材を含んでいる同軸ケーブルと、
上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有する導体部材である第1ハウジングであって、前記同軸ケーブルは、前記第1ハウジング内において上下方向に延びている、前記第1ハウジングと、
上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有する導体部材である第2ハウジングであって、前記第1ハウジングの下に配置されている前記第2ハウジングと、
前記第1ハウジングの下端部に固定されていると共に、前記第2ハウジングの上端部に固定されているアダプタであって、前記同軸ケーブルの前記外部導体を支持する導体部材であるアダプタと、
前記同軸ケーブルの前記中心導体線に電気的に接続されている中心導体部と、
前記アダプタの下に設けられている第2絶縁性部材であって、前記中心導体部が前記第2ハウジング内において上下方向に延びるように、前記中心導体部を支持している前記第2絶縁性部材と、
を備えており、
前記アダプタの下面は、上方向に窪んだ形状を有する凹面を含んでおり、
前記凹面は、上方向に見たときに、円形状を有しており、
上方向に見たときの前記凹面の直径の最大値は、前記第2ハウジングの内周面の直径より小さく、
上方向に見たときの前記凹面の直径の最小値は、前記外部導体の内周面の直径より大きく、
前記中心導体線は、上方向に見たときに、前記凹面の外縁内に位置している。
本発明の一形態に係る検査用コネクタは、
中心導体線、前記中心導体線の周囲に設けられている外部導体、及び、前記中心導体線と前記外部導体との間に設けられ、かつ、前記中心導体線と前記外部導体とを絶縁する第1絶縁性部材を含んでいる同軸ケーブルと、
上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有する導体部材である第1ハウジングであって、前記同軸ケーブルは、前記第1ハウジング内において上下方向に延びている、前記第1ハウジングと、
上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有する導体部材である第2ハウジングであって、前記第1ハウジングの下に設けられている前記第2ハウジングと、
前記第1ハウジングの下端部に固定されていると共に、前記第2ハウジングの上端部に固定されているアダプタであって、前記同軸ケーブルの前記外部導体を支持する導体部材であるアダプタと、
前記同軸ケーブルの前記中心導体線に電気的に接続されている中心導体部と、
前記アダプタの下に設けられている第2絶縁性部材であって、前記中心導体部が前記第2ハウジング内において上下方向に延びるように、前記中心導体部を支持している前記第2絶縁性部材と、
円環形状を有する導電部材であるリング部材と、
を備えており、
前記アダプタの下面は、上方向に窪んだ形状を有する凹面を含んでおり、
前記凹面は、上方向に見たときに、円形状を有しており、
前記中心導体線は、上方向に見たときに、前記凹面の外縁内に位置しており、
前記同軸ケーブルにおいて前記凹面の上端と前記凹面の下端との間に位置する区間では、前記中心導体線の周囲に前記外部導体及び前記第1絶縁性部材が存在せず、
前記リング部材は、前記同軸ケーブルにおいて前記凹面の上端と前記凹面の下端との間に位置する区間において、前記中心導体線と電気的に接続された状態で、前記中心導体線の周囲に設けられている。
本発明によれば、検査用コネクタにおいて特性インピーダンスが変化しやすい部分における特性インピーダンスの変動を抑制できる。
図1は、検査用コネクタ10の正面図である。 図2は、検査用コネクタ10の分解図である。 図3は、検査用コネクタ10の断面図である。 図4は、アダプタ20近傍の断面図である。 図5は、図4の断面図を模式化した図である。 図6は、検査用コネクタ10aのアダプタ20近傍の断面図である。 図7は、検査用コネクタ10bのアダプタ20近傍の断面図である。 図8は、検査用コネクタ10cのブッシング26近傍の断面図である。 図9は、検査用コネクタ10dのアダプタ20近傍の断面図である。 図10は、特許文献1の同軸コネクタ500の断面図である。
(実施形態)
[検査用コネクタの構造]
以下に、本発明の一実施形態に係る検査用コネクタ10の構造について図面を参照しながら説明する。図1は、検査用コネクタ10の正面図である。図2は、検査用コネクタ10の分解図である。図3は、検査用コネクタ10の断面図である。図4は、アダプタ20近傍の断面図である。図4では、凹面100及び凸面120を太線で示した。
図1ないし図3に示すように上下UD方向、左右LR方向及び前後FB方向を定義する。ただし、上下方向、左右方向及び前後方向は、説明のために定義した方向である。従って、検査用コネクタ10の実際の使用時における上下方向、左右方向及び前後方向は、図1ないし図3の上下方向、左右方向及び前後方向と一致していなくてよい。
本明細書において、前後方向に延びる軸や部材は、必ずしも前後方向と平行である軸や部材だけを示すものではない。前後方向に延びる軸や部材とは、前後方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸や部材のことである。同様に、上下方向に延びる軸や部材とは、上下方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸や部材のことである。左右方向に延びる軸や部材とは、左右方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸や部材のことである。
本明細書において、前後方向に並ぶ第1部材及び第2部材とは、以下の状態を示す。前後方向に垂直な方向に第1部材及び第2部材を見たときに、第1部材及び第2部材の両方が前後方向を示す任意の直線上に配置されている状態である。本明細書において、上下方向に見たときに前後方向に並ぶ第1部材及び第2部材とは、以下の状態を示す。上下方向に第1部材及び第2部材を見たときに、第1部材及び第2部材の両方が前後方向を示す任意の直線上に配置されている。この場合、上下方向とは異なる左右方向から第1部材及び第2部材を見ると、第1部材及び第2部材のいずれか一方が前後方向を示す任意の直線上に配置されていなくてもよい。なお、第1部材と第2部材とが接触していてもよい。第1部材と第2部材とが離れていてもよい。第1部材と第2部材との間に第3部材が存在していてもよい。この定義は、前後方向以外の方向にも適用される。なお、第1部材ないし第3部材は、検査用コネクタの一部である。
本明細書において、第1部材が第2部材の前に配置されるとは、以下の状態を指す。第1部材の少なくとも一部は、第2部材が前方向に平行移動するときに通過する領域内に配置されている。よって、第1部材は、第2部材が前方向に平行移動するときに通過する領域内に収まっていてもよいし、第2部材が前方向に平行移動するときに通過する領域から突出していてもよい。この場合、第1部材及び第2部材は、前後方向に並んでいる。この定義は、前後方向以外の方向にも適用される。
本明細書において、左右方向に見たときに、第1部材が第2部材の前に配置されるとは、以下の状態を指す。左右方向に見たときに、第1部材と第2部材が前後方向に並んでおり、かつ、左右方向に見たときに、第1部材の第2部材と対向する部分が、第2部材の前に配置される。この定義において、第1部材と第2部材は、3次元では、前後方向に並んでいなくてもよい。この定義は、前後方向以外の方向も適用される。
本明細書において、第1部材が第2部材より前に配置されるとは、以下の状態を指す。第1部材は、第2部材の前端を通り前後方向に直交する平面の前に配置される。この場合、第1部材及び第2部材は、前後方向に並んでいてもよく、並んでいなくてもよい。この定義は、前後方向以外の方向にも適用される。
本明細書において、特に断りのない場合には、第1部材の各部について以下のように定義する。第1部材の前部とは、第1部材の前半分を意味する。第1部材の後部とは、第1部材の後半分を意味する。第1部材の左部とは、第1部材の左半分を意味する。第1部材の右部とは、第1部材の右半分を意味する。第1部材の上部とは、第1部材の上半分を意味する。第1部材の下部とは、第1部材の下半分を意味する。第1部材の前端とは、第1部材の前方向の端を意味する。第1部材の後端とは、第1部材の後方向の端を意味する。第1部材の左端とは、第1部材の左方向の端を意味する。第1部材の右端とは、第1部材の右方向の端を意味する。第1部材の上端とは、第1部材の上方向の端を意味する。第1部材の下端とは、第1部材の下方向の端を意味する。第1部材の前端部とは、第1部材の前端及びその近傍を意味する。第1部材の後端部とは、第1部材の後端及びその近傍を意味する。第1部材の左端部とは、第1部材の左端及びその近傍を意味する。第1部材の右端部とは、第1部材の右端及びその近傍を意味する。第1部材の上端部とは、第1部材の上端及びその近傍を意味する。第1部材の下端部とは、第1部材の下端及びその近傍を意味する。
本明細書における任意の2つの部材を第1部材及び第2部材と定義した場合、任意の2つの部材の関係は以下のような意味になる。本明細書において、第1部材が第2部材に支持されているとは、第1部材が第2部材に対して移動不可能に第2部材に取り付けられている(すなわち、固定されている)場合、及び、第1部材が第2部材に対して移動可能に第2部材に取り付けられている場合を含む。また、第1部材が第2部材に支持されているとは、第1部材が第2部材に直接に取り付けられている場合、及び、第1部材が第3部材を介して第2部材に取り付けられている場合の両方を含む。
本明細書において、第1部材が第2部材に固定されているとは、第1部材が第2部材に対して移動不可能に第2部材に取り付けられている(すなわち、固定されている)場合を含み、第1部材が第2部材に対して移動可能に第2部材に取り付けられている場合を含まない。また、第1部材が第2部材に固定されているとは、第1部材が第2部材に直接に取り付けられている場合、及び、第1部材が第3部材を介して第2部材に取り付けられている場合の両方を含む。
本明細書において、「第1部材と第2部材とが電気的に接続される」とは、第1部材と第2部材との間で電気が導通していることを意味する。従って、第1部材と第2部材とが接触していてもよいし、第1部材と第2部材とが接触していなくてもよい。第1部材と第2部材とが接触していない場合には、第1部材及び第2部材に接触する導電性を有する第3部材が設けられている。
本明細書において、直径とは、円形状を有する部材の直径を意味する。ただし、円形状の部材は、真円を有する部材のみならず、製造ばらつきなどにより僅かに真円から外れた真円に近い形状を有する部材も含む。この場合、直径は、円形状を有する部材の直径の内の最大値を意味する。
検査用コネクタ10は、電子機器内を伝送される高周波信号の測定に用いられる。本実施形態では、検査用コネクタ10は、例えば、数百MHz~数十GHzの周波数を有する高周波信号の測定に用いられる。検査用コネクタ10は、図1に示すように、プランジャ12(第2ハウジング)、ハウジング14(第1ハウジング)、フランジ16、スライド部材17、スプリング18、アダプタ20、中心導体部22、ブッシング24(絶縁性部材、図2,3参照)、ブッシング26(図3参照)及び同軸ケーブル202を備えている。
同軸ケーブル202は、図4に示すように、中心導体線204、外部導体206、絶縁体208及び被膜210(図3参照)を備えている。中心導体線204は、同軸ケーブル202の芯線である。従って、中心導体線204は、同軸ケーブル202の中心に位置する。中心導体線204は、低抵抗な導体により作製されている。中心導体線204は、例えば、銅により作製されている。
外部導体206は、中心導体線204の周囲に設けられている。従って、外部導体206は、同軸ケーブル202が延びる方向に直交する断面において、円環形状を有している。このような外部導体206は、例えば、細い導線が編まれることにより作製されている。外部導体206は、低抵抗な導体により作製されている。外部導体206は、例えば、銅により作製されている。
絶縁体208(第1絶縁性部材)は、中心導体線204と外部導体206とを絶縁する。絶縁体208は、中心導体線204と外部導体206との間に設けられている。絶縁体208は、中心導体線204の周囲に設けられている。絶縁体208の周囲は、外部導体206により囲まれている。絶縁体208は、同軸ケーブル202が延びる方向に直交する断面において、円環形状を有している。絶縁体208は、絶縁性を有する樹脂により作製されている。絶縁体208は、例えば、ポリエチレンにより作製されている。また、同軸ケーブル202がしなやかに変形できるように、絶縁体208には複数の孔が設けられている。
被膜210は、外部導体206の周囲に設けられている。従って、被膜210は、同軸ケーブル202が延びる方向に直交する断面において、円環形状を有している。被膜210は、絶縁性を有する樹脂により作製されている。被膜210は、例えば、ポリエチレンにより作製されている。ただし、被膜210には、複数の孔が設けられていない、又は、絶縁体208より少ない孔が設けられている。そのため、被膜210は、絶縁体208より変形しにくい。従って、被膜210のヤング率は、絶縁体208のヤング率より大きい。
同軸ケーブル202の下端部では、図4に示すように、外部導体206、絶縁体208及び被膜210が除去されることにより、中心導体線204が露出している。以下では、中心導体線204が露出している部分を中心導体線露出部P11と呼ぶ。また、中心導体線露出部P11の上において、外部導体206及び被膜210が除去されることにより絶縁体208が露出している。以下では、絶縁体208が露出している部分を絶縁体露出部P12と呼ぶ。また、絶縁体露出部P12の上において、被膜210が除去されることにより外部導体206が露出している。以下では、外部導体206が露出している部分を外部導体露出部P13と呼ぶ。
ハウジング14は、図3に示すように、上下方向に延びる中心軸線を有する筒形状を有する導体部材である。ハウジング14には、図3に示すように、上下方向に延びる貫通孔H2が設けられている。貫通孔H2は、ハウジング14の上端から下端までを貫通している。同軸ケーブル202は、ハウジング14内において上下方向に延びている。このようなハウジング14は、導電性を有する金属により作製されている。ハウジング14は、例えば、SUSにより作製されている。
プランジャ12は、図3に示すように、上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有する導体部材である。プランジャ12には、上下方向に延びる貫通孔H1が設けられている。貫通孔H1は、プランジャ12の上端から下端までを貫通している。プランジャ12は、ハウジング14の下に設けられている。本実施形態では、プランジャ12の中心軸線は、ハウジング14の中心軸線と一致している。このようなプランジャ12は、導電性の高い金属により作製されている。プランジャ12は、例えば、SUSにより作製されている。
アダプタ20は、図4に示すように、上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有する導体部材である。アダプタ20は、下面S1を有している。下面S1は、上方向に見たときに、アダプタ20において観察者が視認できる部分である。アダプタ20には、上下方向に延びる貫通孔H3が設けられている。貫通孔H3は、アダプタ20の上端から下端までを貫通している。アダプタ20は、ハウジング14の下端部に固定されている。具体的には、ハウジング14の下端部は、アダプタ20の上部に挿入されている。アダプタ20とハウジング14とは、圧入により固定されている。また、アダプタ20は、プランジャ12の上端部に固定されている。具体的には、アダプタ20の下部は、プランジャ12の上端部に挿入されている。アダプタ20とプランジャ12とは、圧入により固定されている。また、アダプタ20と外部導体206とは、はんだにより電気的に接続されている。プランジャ12とアダプタ20とも、はんだにより電気的に接続されていることが好ましい。これにより、プランジャ12、アダプタ20及びハウジング14は、下から上へとこの順に並んでいる。そして、アダプタ20は、ハウジング14の下端部においてハウジング14の外周面と接しているとともに、プランジャ12の上端部においてプランジャ12の内周面と接している。また、プランジャ12、アダプタ20及びハウジング14は、互いに電気的に接続されている。また、プランジャ12の中心軸線、アダプタ20の中心軸線及びハウジング14の中心軸線は、一致している。このようなアダプタ20は、導電性の高い金属により作製されている。アダプタ20は、例えば、SUSにより作製されている。
アダプタ20は、同軸ケーブル202の外部導体206を支持している。外部導体206は、アダプタ20の上面に形成され、下方向に窪んだ形状を有する凹部300に入り込んでアダプタ20に支持されている。より詳細には、同軸ケーブル202の外部導体露出部P13は、アダプタ20内において上下方向に延びている。同軸ケーブル202の外部導体206は、はんだによりアダプタ20に固定されている。これにより、アダプタ20は、外部導体206に電気的に接続されている。
中心導体部22は、図3に示すように、同軸ケーブル202の中心導体線204に電気的に接続されている。具体的には、中心導体線露出部P11は、中心導体部22の上端部に挿入されている。中心導体線204は、はんだにより中心導体部22の上端部に固定されている。
中心導体部22は、プランジャ12内において上下方向に延びている。中心導体部22の下端部は、プランジャ12の下端から下方向に突出している。中心導体部22は、バレル220、スプリング222及び測定ピン224を含んでいる。
バレル220は、上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有する導体部材である。バレル220の下端は開口している。バレル220の上端は塞がっている。バレル220の上端部は、中心導体線204の下端部に電気的に接続されている。中心導体線204の下端部は、はんだによりバレル220の上端部に固定されている。また、バレル220は、後述するスプリング222及び測定ピン224を保持している。このようなバレル220は、導電性の高い金属により作製されている。バレル220は、例えば、黄銅により作製されている。
測定ピン224は、上下方向に延びる棒状の導体部材である。測定ピン224の下端部は、プランジャ12の下端から下方向に突出している。測定ピン224の上部は、バレル220の下端からバレル220内に挿入されている。測定ピン224は、バレル220にガイドされることにより、バレル220に対して上下方向にスライドすることができる。このような測定ピン224は、導電性の高い金属により作製されている。測定ピン224は、例えば、黄銅により作製されている。
スプリング222は、バレル220内に設けられている。スプリング222の上端は、バレル220の内周面の上端に接触している。スプリング222の下端は、測定ピン224の上端に接触している。これにより、スプリング222は、測定ピン224を下方向に押している。また、測定ピン224が上方向に押されると、スプリング222が縮む。これにより、測定ピン224は、バレル220に対して上方向に変位する。
ブッシング24は、上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有する絶縁性部材(第2絶縁性部材)である。ブッシング24は、図4に示すように、上面S2を有している。上面S2は、下方向に見たときに、ブッシング24において観察者が視認できる部分である。ブッシング24には、上下方向に延びる貫通孔H4が設けられている。貫通孔H4は、ブッシング24の上端から下端までを貫通している。ブッシング24は、アダプタ20の下に設けられている。ブッシング24は、アダプタ20に接触している。アダプタ20の下面S1とブッシング24の上面S2とは接触している。
ブッシング24は、中心導体部22がプランジャ12内において上下方向に延びるように、中心導体部22を支持している。そこで、中心導体部22のバレル220の上端部は、ブッシング24の下部に挿入されている。ブッシング24が絶縁性部材であるので、プランジャ12と中心導体部22とは絶縁されている。また、同軸ケーブル202の中心導体線204は、ブッシング24内において上下方向に延びている。このようなブッシング24は、比誘電率が2.1程度の樹脂材料により作製されている。
ブッシング26は、図3に示すように、上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有する絶縁性部材(第2絶縁性部材)である。ただし、ブッシング26の上部の直径は、ブッシング26の下部の直径より大きい。ブッシング26には、上下方向に延びる貫通孔H5が設けられている。貫通孔H5は、ブッシング26の上端から下端までを貫通している。ブッシング26は、プランジャ12内であって、プランジャ12の下端部に設けられている。ブッシング26は、中心導体部22がプランジャ12内において上下方向に延びるように、中心導体部22を支持している。そこで、中心導体部22のバレル220の下端部及び測定ピン224の下部は、ブッシング26に挿入されている。ブッシング26が絶縁性部材であるので、プランジャ12と中心導体部22とは絶縁されている。このようなブッシング26は、比誘電率が2.1程度の樹脂材料により作製されている。
フランジ16は、図3に示すように、板形状を有する部材である。フランジ16は、下方向に見たときに、長方形状を有する。フランジ16は、上下方向において、ハウジング14の上端部近傍に設けられる。フランジ16には、上下方向に延びる貫通孔H6が設けられている。ハウジング14は、貫通孔H6内を上下方向に延びている。ただし、ハウジング14の上端部の直径は、フランジ16の貫通孔H6の直径より大きい。そのため、ハウジング14は、貫通孔H6を下方向に向かって通過することができない。このようなフランジ16は、導電性の高い金属により作製されている。フランジ16は、例えば、SUSにより作製されている。
スライド部材17は、図3に示すように、円環形状を有する部材である。ハウジング14は、スライド部材17を貫通している。スライド部材17は、フランジ16の下に設けられている。スライド部材17は、フランジ16と一体となってハウジング14に対して上下方向にスライドすることができる。
スプリング18は、スライド部材17を上方向に押す。スプリング18は、アダプタ20を下方向に押す。より詳細には、スプリング18の上端は、スライド部材17の下面に固定されている。スプリング18の下端は、アダプタ20の上端に固定されている。アダプタ20が上方向に押されると、スプリング18が縮んで、アダプタ20がフランジ16に対して上方向に変位する。
次に、アダプタ20の下面S1及びブッシング24の上面S2について図4を参照しながらより詳細に説明する。アダプタ20とブッシング24とは接触している。また、ブッシング24は、アダプタ20の下に設けられている。そのため、アダプタ20の下面S1とブッシング24の上面S2とは接触している。
また、アダプタ20の下面S1は、上方向に窪んだ形状を有する凹面100を含んでいる。凹面100は、上方向に見たときに、円形状を有している。凹面100とは、下面S1において下面S1の下端を形成する部分より上に窪んだ部分である。下面S1の下端を形成する部分は、上下方向に直交する円環形状の平面である。上方向に見たときの凹面100の直径の最大値r1は、プランジャ12の内周面の直径R1より小さい。上方向に見たときの凹面100の直径の最小値r2は、外部導体206の内周面の直径R2より大きい。本実施形態では、凹面100の上端における凹面100の直径は、凹面100の下端における凹面100の直径より小さい。更に、凹面100は、上方向に行くにしたがって凹面100の直径が連続して減少するように、上下方向に対して傾斜する第1傾斜面を有している。すなわち、凹面100は、円錐台形状を有している。そのため、凹面100の上端における凹面100の直径は、上方向に見たときの凹面100の直径の最小値r2である。凹面100の下端における凹面100の直径は、上方向に見たときの凹面100の直径の最大値r1である。
また、ブッシング24の上面S2は、上方向に突出する形状を有する凸面120を含んでいる。凸面120は、下方向に見たときに、円形状を有している。凸面120は、凹面100に嵌っている。従って、凸面120は、ブッシング24の上面S2の内の凹面100と接触している部分である。下方向に見たときの凸面120の直径の最大値r3は、プランジャ12の内周面の直径R1より小さい。下方向に見たときの凸面120の直径の最小値r4は、外部導体206の内周面の直径R2より大きい。本実施形態では、凸面120の上端における凸面120の直径は、凸面120の下端における凸面120の直径より小さい。更に、凸面120は、上方向に行くにしたがって凸面120の直径が連続して減少するように、上下方向に対して傾斜する第2傾斜面を有している。すなわち、凸面120は、円錐台形状を有している。そのため、凸面120の上端における凸面120の直径は、下方向に見たときの凸面120の直径の最小値r4である。凸面120の下端における凸面120の直径は、下方向に見たときの凸面120の直径の最大値r3である。
中心導体線204は、上方向に見たときに、凹面100の外縁内に位置している。本実施形態では、中心導体線204は、上方向に見たときに、凹面100の中心を上下方向に通過している。同様に、中心導体線204は、下方向に見たときに、凸面120の外縁内に位置している。中心導体線204は、下方向に見たときに、凸面120の中心を上下方向に通過している。
また、絶縁体露出部P12は、凹面100の上端と凹面100の下端との間において上下方向に延びている。そのため、凹面100の上端と凹面100の下端との間では、中心導体線204と凹面100との間には導体が存在しない。
以上のような検査用コネクタ10は、電気式の回路基板に実装されたコネクタに接続される。この際、測定ピン224は、コネクタの信号端子に接触する。これにより、測定ピン224には、高周波信号が印加される。そのため、中心導体部22を介して中心導体線204に高周波信号が印加される。また、プランジャ12は、コネクタのグランド端子に接触する。これにより、プランジャ12には、グランド電位が印加される。そのため、アダプタ20を介して外部導体206にグランド電位が印加される。
[効果]
検査用コネクタ10によれば、検査用コネクタ10において特性インピーダンスが変化しやすい部分における特性インピーダンスの変動を抑制できる。以下に、図5を参照しながら説明する。図5は、図4の断面図を模式化した図である。そのため、図5での各部の寸法は、図4での各部の寸法とは異なる。また、理解の用意のために、図5では、ブッシング24の記載を省略してある。また、凹面100については太線で示した。
以下では、アダプタ20の凹面100の上端より上の区間を区間A1と定義する。アダプタ20の凹面100の上端より下、かつ、アダプタ20の凹面100の下端より上の区間を区間A2と定義する。アダプタ20の凹面100の下端より下の区間を区間A3と定義する。また、高周波信号が伝送される部分を伝送部と呼ぶ。グランド電位に保たれる部分をグランド部と呼ぶ。
区間A1では、伝送部は、中心導体線204である。グランド部は、外部導体206である。そのため、区間A1では、伝送部とグランド部との距離は、中心導体線204の外周面と外部導体206の内周面との距離d1である。区間A3では、伝送部は、バレル220である。グランド部は、プランジャ12である。そのため、区間A3では、伝送部とグランド部との距離は、バレル220の外周面とプランジャ12の内周面との距離d3である。図4からも明らかなように、距離d3は、距離d1より大きい。
区間A2では、伝送部は、中心導体線204である。グランド部は、アダプタ20である。そのため、区間A2では、伝送部とグランド部との距離は、中心導体線204の外周面とアダプタ20の凹面100との距離d2である。そして、上方向に見たときの凹面100の直径の最大値r1は、プランジャ12の内周面の直径R1より小さい。上方向に見たときの凹面100の直径の最小値r2は、外部導体206の内周面の直径R2より大きい。そして、中心導体線204は、上方向に見たときに、凹面100の外縁内に位置している。このような構成により、区間A1から区間A3への急激なインピーダンス変化を区間A2によって緩和することができる。つまり、区間A1と区間A3との間において、伝送部とグランド部との距離が大きく変動することが抑制される。その結果、検査用コネクタ10において特性インピーダンスが変化しやすい部分における特性インピーダンスの変動を抑制できる。
また、検査用コネクタ10では、中心導体線204は、上方向に見たときに、凹面100の中心を上下方向に通過している。これにより、区間A2における検査用コネクタ10の特性インピーダンスを精度よく設定することが可能となる。
また、検査用コネクタ10では、凹面100は、上方向に行くにしたがって凹面100の直径が連続して減少するように、上下方向に対して傾斜する第1傾斜面を有している。これにより、区間A2において、伝送部とグランド部との距離が連続的に増加する。区間A2において、伝送部とグランド部との距離が急激に変動することが抑制される。その結果、検査用コネクタ10において特性インピーダンスが変化しやすい部分における特性インピーダンスの変動を抑制できる。
また、凹面100が第1傾斜面を有しているので、アダプタ20とブッシング24との接続時に、ブッシング24は、凹面100がアダプタ20から受ける垂直抗力により、上下方向に対して垂直な方向にアダプタ20から力を受ける。これにより、アダプタ20とブッシング24とが強固に接触するようになる。その結果、中心導体部22の位置決め精度を向上させることができる。
また、ブッシング24の上面S2は、上方向に突出する形状を有する凸面120を含んでいる。凸面120は、凹面100に嵌っている。これにより、凹面100に囲まれた領域内にブッシング24が存在するようになる。
(第1の変形例)
以下に、第1の変形例に係る検査用コネクタ10aについて図面を参照しながら説明する。図6は、検査用コネクタ10aのアダプタ20近傍の断面図である。
検査用コネクタ10aは、凹面100及び凸面120の形状において検査用コネクタ10と相違する。具体的には、凹面100は、上方向に行くにしたがって凹面100の直径が不連続して減少するように、階段形状を有する第1階段形状面を有している。同様に、凸面120は、上方向に行くにしたがって凸面120の直径が不連続して減少するように、階段形状を有する第2階段形状面を有している。なお、検査用コネクタ10aのその他の構成は、検査用コネクタ10と同じであるので説明を省略する。
以上のように構成された検査用コネクタ10aによれば、検査用コネクタ10と同じ理由により、検査用コネクタ10aにおいて特性インピーダンスが変化しやすい部分における特性インピーダンスの変動を抑制できる。また、検査用コネクタ10aによれば、検査用コネクタ10と同じ理由により、区間A2における検査用コネクタ10aの特性インピーダンスを精度よく設定することが可能となる。また、検査用コネクタ10aによれば、検査用コネクタ10と同じ理由により、凹面100に囲まれた領域内にブッシング24が存在するようになる。
(第2の変形例)
以下に、第2の変形例に係る検査用コネクタ10bについて図面を参照しながら説明する。図7は、検査用コネクタ10bのアダプタ20近傍の断面図である。
検査用コネクタ10bは、凹面100及び凸面120の形状において検査用コネクタ10と相違する。具体的には、凹面100は、一定の直径を有している。すなわち、凹面100は、円柱形状を有している。同様に、凸面120は、一定の直径を有している。すなわち、凸面120は、円柱形状を有している。なお、検査用コネクタ10bのその他の構成は、検査用コネクタ10と同じであるので説明を省略する。
以上のように構成された検査用コネクタ10bによれば、検査用コネクタ10と同じ理由により、検査用コネクタ10bにおいて特性インピーダンスが変化しやすい部分における特性インピーダンスの変動を抑制できる。また、検査用コネクタ10bによれば、検査用コネクタ10と同じ理由により、区間A2における検査用コネクタ10bの特性インピーダンスを精度よく設定することが可能となる。また、検査用コネクタ10bによれば、検査用コネクタ10と同じ理由により、凹面100に囲まれた領域内にブッシング24が存在するようになる。
なお、凹面100の下端が中心導体線204の近くに位置する。そのため、アダプタ20と中心導体線204とのショートを防ぐために、凹面100の下端と中心導体線204との距離を十分に確保しておくことが望ましい。
(第3の変形例)
以下に、第2の変形例に係る検査用コネクタ10cについて図面を参照しながら説明する。図8は、検査用コネクタ10cのブッシング26近傍の断面図である。
検査用コネクタ10cは、ブッシング26の形状において検査用コネクタ10と相違する。具体的には、ブッシング26の上部の下端の角に面取りが施されていてもよい。ブッシング26の下部の下端の角に面取りが施されていてもよい。プランジャ12は、ブッシング26の面取り部に沿った傾斜面を有していることが好ましい。これにより、プランジャ12の傾斜面は、ブッシング26の面取り部の抜け止めとして機能する。更に、プランジャ12の傾斜面は、測定ピン224の先細りによるプランジャ12と測定ピン224との距離が増加することを抑制できる。なお、検査用コネクタ10cのその他の構成は、検査用コネクタ10と同じであるので説明を省略する。
(第4の変形例)
以下に、第4の変形例に係る検査用コネクタ10dについて図面を参照しながら説明する。図9は、検査用コネクタ10dのアダプタ20近傍の断面図である。
検査用コネクタ10dは、リング部材200を更に備えている点において検査用コネクタ10bと相違する。以下に、かかる相違点を中心に検査用コネクタ10dについて説明する。
検査用コネクタ10dでは、絶縁体露出部P12が存在しない。従って、外部導体露出部P13が中心導体線露出部P11の上において中心導体線露出部P11に隣接している。中心導体線露出部P11は、凹面100の上端と凹面100の下端との間に位置する区間A2において上下方向に延びている。そのため、同軸ケーブル202において凹面100の上端と凹面100の下端との間に位置する区間A2では、中心導体線204の周囲に外部導体206及び絶縁体208が存在しない。換言すれば、外部導体206及び絶縁体208の下端は、区間A1の下端及び区間A2の上端に一致する。そして、区間A1の下端及び区間A2の上端から、中心導体線204が下方向に突出している。
リング部材200は、円環形状を有する導電部材である。リング部材200の外周面の直径は、外部導体206の内周面の直径よりも小さい。リング部材200は、同軸ケーブル202において凹面100の上端と凹面100の下端との間に位置する区間A2において、中心導体線204と電気的に接続された状態で、中心導体線204の周囲に設けられている。リング部材200は、中心導体線204にはんだにより固定されている。そのため、リング部材200の内周面と中心導体線204の外周面との隙間は、はんだにより満たされている。なお、検査用コネクタ10dのその他の構成は、検査用コネクタ10bと同じであるので説明を省略する。
以上のような検査用コネクタ10dによれば、検査用コネクタ10dにおいて特性インピーダンスが変化しやすい部分における特性インピーダンスの変動を抑制できる。区間A1では、伝送部は、中心導体線204である。グランド部は、外部導体206である。そのため、区間A1では、伝送部とグランド部との距離は、中心導体線204の外周面と外部導体206の内周面との距離d1である。区間A3では、伝送部は、バレル220である。グランド部は、プランジャ12である。そのため、区間A3では、伝送部とグランド部との距離は、バレル220の外周面とプランジャ12の内周面との距離d3である。図8からも明らかなように、距離d3は、距離d1より大きい。
そこで、リング部材200は、同軸ケーブル202において凹面100の上端と凹面100の下端との間に位置する区間A2において、中心導体線204と電気的に接続された状態で、中心導体線204の周囲に設けられている。これにより、区間A2において、伝送部とグランド部との距離が小さくなる。よって、区間A1と区間A3との間において、伝送部とグランド部との距離が大きく変動することが抑制される。その結果、検査用コネクタ10dにおいて特性インピーダンスが変化しやすい部分における特性インピーダンスの変動を抑制できる。
また、検査用コネクタ10dによれば、リング部材200の内周面と中心導体線204の外周面との隙間は、はんだにより満たされている。リング部材200の内周面に高周波信号が回り込むことが抑制され、高周波信号がリング部材200の外周面を伝送される。
また、検査用コネクタ10dによれば、リング部材200の外周面の直径は、外部導体206の内周面の直径よりも小さい。そのため、リング部材200が外部導体206に接触することが抑制される。
また、検査用コネクタ10dによれば、アダプタ20の下部をプランジャ12により支持している。そのため、アダプタ20のプランジャ12に対する位置精度を向上させることができる。
(その他の実施形態)
なお、検査用コネクタ10,10a~10dの構成を任意に組み合わせてもよい。
なお、検査用コネクタ10,10a~10dにおいて、中心導体線204は、上方向に見たときに、凹面100の中心以外の位置を上下方向に通過していてもよい。
なお、検査用コネクタ10,10a~10dにおいて、凹面100の上端における凹面100の直径は、凹面100の下端における凹面100の直径以上であってもよい。また、凸面120の上端における凸面120の直径は、凸面120の下端における凸面120の直径以上であってもよい。
なお、検査用コネクタ10,10cにおいて、凹面100は、上方向に行くにしたがって凹面100の直径が連続して増加するように、上下方向に対して傾斜する傾斜面を有していてもよい。また、凸面120は、上方向に行くにしたがって凸面120の直径が連続して増加するように、上下方向に対して傾斜する傾斜面を有していてもよい。
なお、検査用コネクタ10aにおいて、凹面100は、上方向に行くにしたがって凹面100の直径が不連続して増加するように、階段形状を有する階段形状面を有していてもよい。
なお、検査用コネクタ10,10a~10dにおいて、ブッシング24の上面S2は、上方向に突出する形状を有する凸面120を含んでいなくてもよい。
10,10a~10d:検査用コネクタ
12:プランジャ
14:ハウジング
16:フランジ
17:スライド部材
18,222:スプリング
20:アダプタ
22:中心導体部
24,26:ブッシング
100:凹面
120:凸面
200:リング部材
202:同軸ケーブル
204:中心導体線
206:外部導体
208:絶縁体
210:被膜
220:バレル
224:測定ピン
300:凹部
A1~A3:区間
H1~H6:貫通孔
P11:中心導体線露出部
P12:絶縁体露出部
P13:外部導体露出部
S1:下面
S2:上面

Claims (13)

  1. 中心導体線、前記中心導体線の周囲に設けられている外部導体、及び、前記中心導体線と前記外部導体との間に設けられ、かつ、前記中心導体線と前記外部導体とを絶縁する第1絶縁性部材を含んでいる同軸ケーブルと、
    上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有する導体部材である第1ハウジングであって、前記同軸ケーブルは、前記第1ハウジング内において上下方向に延びている、前記第1ハウジングと、
    上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有する導体部材である第2ハウジングであって、前記第1ハウジングの下に配置されている前記第2ハウジングと、
    前記第1ハウジングの下端部に固定されていると共に、前記第2ハウジングの上端部に固定されているアダプタであって、前記同軸ケーブルの前記外部導体を支持する導体部材であるアダプタと、
    前記同軸ケーブルの前記中心導体線に電気的に接続されている中心導体部と、
    前記アダプタの下に設けられている第2絶縁性部材であって、前記中心導体部が前記第2ハウジング内において上下方向に延びるように、前記中心導体部を支持している前記第2絶縁性部材と、
    を備えており、
    前記アダプタの下面は、上方向に窪んだ形状を有する凹面を含んでおり、
    前記凹面は、上方向に見たときに、円形状を有しており、
    上方向に見たときの前記凹面の直径の最大値は、前記第2ハウジングの内周面の直径より小さく、
    上方向に見たときの前記凹面の直径の最小値は、前記外部導体の内周面の直径より大きく、
    前記中心導体線は、上方向に見たときに、前記凹面の外縁内に位置している、
    検査用コネクタ。
  2. 前記中心導体線は、上方向に見たときに、前記凹面の中心を上下方向に通過している、請求項1に記載の検査用コネクタ。
  3. 前記凹面の上端における前記凹面の直径は、前記凹面の下端における前記凹面の直径より小さい、
    請求項1又は請求項2のいずれかに記載の検査用コネクタ。
  4. 前記凹面は、上方向に行くにしたがって前記凹面の直径が連続して減少するように、上下方向に対して傾斜する第1傾斜面を有している、
    請求項3に記載の検査用コネクタ。
  5. 前記凹面は、上方向に行くにしたがって前記凹面の直径が不連続して減少するように、階段形状を有する第1階段形状面を有している、
    請求項3に記載の検査用コネクタ。
  6. 前記第2絶縁性部材の上面は、上方向に突出する形状を有する凸面を含んでおり、
    前記凸面は、前記凹面に嵌っている、
    請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の検査用コネクタ。
  7. 前記アダプタの上面には、下方向に窪んだ形状を有する凹部が形成されており、
    前記外部導体が前記凹部に入り込んで前記アダプタに支持されている、
    請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の検査用コネクタ。
  8. 前記アダプタは、前記第1ハウジングの下端部において前記第1ハウジングの外周面と接しているとともに、前記第2ハウジングの上端部において前記第2ハウジングの内周面と接している、
    請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の検査用コネクタ。
  9. 中心導体線、前記中心導体線の周囲に設けられている外部導体、及び、前記中心導体線と前記外部導体との間に設けられ、かつ、前記中心導体線と前記外部導体とを絶縁する第1絶縁性部材を含んでいる同軸ケーブルと、
    上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有する導体部材である第1ハウジングであって、前記同軸ケーブルは、前記第1ハウジング内において上下方向に延びている、前記第1ハウジングと、
    上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有する導体部材である第2ハウジングであって、前記第1ハウジングの下に設けられている前記第2ハウジングと、
    前記第1ハウジングの下端部に固定されていると共に、前記第2ハウジングの上端部に固定されているアダプタであって、前記同軸ケーブルの前記外部導体を支持する導体部材であるアダプタと、
    前記同軸ケーブルの前記中心導体線に電気的に接続されている中心導体部と、
    前記アダプタの下に設けられている第2絶縁性部材であって、前記中心導体部が前記第2ハウジング内において上下方向に延びるように、前記中心導体部を支持している前記第2絶縁性部材と、
    円環形状を有する導電部材であるリング部材と、
    を備えており、
    前記アダプタの下面は、上方向に窪んだ形状を有する凹面を含んでおり、
    前記凹面は、上方向に見たときに、円形状を有しており、
    前記中心導体線は、上方向に見たときに、前記凹面の外縁内に位置しており、
    前記同軸ケーブルにおいて前記凹面の上端と前記凹面の下端との間に位置する区間では、前記中心導体線の周囲に前記外部導体及び前記第1絶縁性部材が存在せず、
    前記リング部材は、前記同軸ケーブルにおいて前記凹面の上端と前記凹面の下端との間に位置する区間において、前記中心導体線と電気的に接続された状態で、前記中心導体線の周囲に設けられている、
    検査用コネクタ。
  10. 前記リング部材の外周面の直径は、前記外部導体の内周面の直径よりも小さい、
    請求項9に記載の検査用コネクタ。
  11. 前記アダプタの上面には、下方向に窪んだ形状を有する凹部が形成されており、
    前記外部導体が前記凹部に入り込んで前記アダプタに支持されている、
    請求項9または請求項10に記載の検査用コネクタ。
  12. 前記アダプタは、前記第1ハウジングの下端部において前記第1ハウジングの外周面と接しているとともに、前記第2ハウジングの上端部において前記第2ハウジングの内周面と接している、
    請求項9ないし請求項11のいずれかに記載の検査用コネクタ。
  13. 前記中心導体線は、前記アダプタを上下方向に貫通している、
    請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の検査用コネクタ。
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