JP7298113B2 - パッケージの製造方法、及びパッケージの製造装置 - Google Patents

パッケージの製造方法、及びパッケージの製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7298113B2
JP7298113B2 JP2018119990A JP2018119990A JP7298113B2 JP 7298113 B2 JP7298113 B2 JP 7298113B2 JP 2018119990 A JP2018119990 A JP 2018119990A JP 2018119990 A JP2018119990 A JP 2018119990A JP 7298113 B2 JP7298113 B2 JP 7298113B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
trajectory
scanning
package
sealing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018119990A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020004771A (ja
Inventor
優 南部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP2018119990A priority Critical patent/JP7298113B2/ja
Publication of JP2020004771A publication Critical patent/JP2020004771A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7298113B2 publication Critical patent/JP7298113B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

本発明は、パッケージの製造方法、及びパッケージの製造装置に関する。
電子部品等を収容するパッケージとしては、電子部品が搭載されたパッケージ基材と、電子部品を覆う蓋部材と、パッケージ基材と蓋部材とを接合する接合部とを有する構成が知られている。パッケージの接合部を形成する方法としては、パッケージ基材と蓋部材との間に枠状(額縁状)のパターンで配置した封止材をレーザー光により加熱する方法が知られている(特許文献1)。
国際公開第2017/199491号
上記従来のようにパッケージ基材と蓋部材との間には、予め設定した枠状のパターンとなるように封止材が配置される。このとき、実際に配置された封止材の内縁の位置や外縁の位置が、予め設定した封止材における枠状のパターンからずれる場合がある。この場合、予め設定した封止材における枠状のパターンを走査軌道としてレーザー光を走査しても、実際に配置された封止材の所望の位置にレーザー光が照射されない結果、例えば、パッケージの接合部の耐久性が低下するおそれがあった。なお、レーザー光を利用して蓋部材に予め封止材を固着させた蓋体を得る場合にも、レーザー光が封止材の所望の位置に照射されない結果、蓋体から得られるパッケージにおいて、例えば、接合部の耐久性が低下するおそれがあった。このようにパッケージの接合部の耐久性が低下すると、パッケージの内部空間の気密性が損なわれ、内部に設けられた素子が劣化し易くなるおそれがあった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、パッケージの接合部を好適に形成することを可能にしたパッケージの製造方法、及びパッケージの製造装置を提供することにある。
上記課題を解決するパッケージの製造方法は、電子部品が搭載されたパッケージ基材と前記電子部品を覆う蓋部材との間に平面視で所定の帯幅を有する枠状のパターンで形成された封止材に沿ってレーザー光を走査することで、前記パッケージ基材と前記蓋部材と接合する工程を備えるパッケージの製造方法であって、前記封止材における前記枠状のパターンの画像を取得する第1工程と、前記画像に基づいて前記レーザー光の走査軌道を決定する第2工程と、前記走査軌道に従って前記レーザー光を走査する第3工程と、を備える。
この方法によれば、第1工程と第2工程とによって実際の封止材の枠状のパターンに基づいて走査軌道を決定することができる。このため、実際に配置された封止材の内縁の位置や外縁の位置が、予め設定した封止材の枠状のパターンからずれていたとしても、第3工程では、実際に配置された封止材の所望の位置でレーザー光を走査することができる。
上記パッケージの製造方法において、前記走査軌道は、少なくとも一部の走査軌道として、前記枠状のパターンの帯幅方向の中央を通る中央軌道を含んでいてもよい。
上記パッケージの製造方法において、前記走査軌道は、少なくとも一部の走査軌道として、前記枠状のパターンの帯幅方向の中央よりも前記枠状のパターンの外縁側に偏った外側軌道を含んでいてもよい。
上記パッケージの製造方法において、前記走査軌道は、少なくとも一部の走査軌道として、前記枠状のパターンの帯幅方向の中央よりも前記枠状のパターンの内縁側に偏った内側軌道を含んでいてもよい。
上記パッケージの製造方法において、前記パッケージ基材と前記蓋部材との間をシールするシール部が前記封止材の外縁を取り囲むように配置されていてもよい。
上記パッケージの製造方法において、前記第2工程は、前記枠状のパターンの帯幅方向における両縁の位置を検出するステップと、前記両縁の位置の間で、前記枠状のパターンの延在する方向において所定間隔で軌道点を取得するステップと、隣接する前記軌道点を結ぶことで前記走査軌道を得るステップと、を含むことが好ましい。
上記パッケージの製造方法において、前記蓋部材は、ガラス基板から構成され、前記封止材は、ガラスを含有することが好ましい。
上記課題を解決するパッケージの製造装置は、電子部品が搭載されたパッケージ基材と前記電子部品を覆う蓋部材との間に平面視で所定の帯幅を有する枠状のパターンで形成された封止材に沿ってレーザー光を走査することで、前記パッケージ基材と前記蓋部材とを接合する工程に用いられるパッケージの製造装置であって、前記封止材の前記枠状のパターンを撮像する撮像部と、前記レーザー光を照射するレーザー光照射部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記封止材における前記枠状のパターンの画像を前記撮像部から取得する画像取得部と、前記画像に基づいて前記レーザー光の走査軌道を決定する軌道決定部と、前記走査軌道に従って前記レーザー光を走査する制御を行う走査制御部と、を備える。
上記課題を解決する蓋体の製造方法は、電子部品が搭載されたパッケージ基材に装着して用いられる蓋体の製造方法であって、前記蓋体は、前記電子部品を覆う蓋部材と、前記蓋部材を前記パッケージ基材に接合させる封止材とを備え、前記製造方法は、前記封止材を含有するペーストを平面視で所定の帯幅を有する枠状のパターンとなるように前記蓋部材に塗布する塗布工程と、前記ペースト中の封止材以外の成分を加熱により除去する除去工程と、前記封止材に沿ってレーザー光を走査することで前記封止材を軟化させる軟化工程と、を備え、前記軟化工程は、前記封止材における前記枠状のパターンの画像を取得する第1工程と、前記画像に基づいて前記レーザー光の走査軌道を決定する第2工程と、前記走査軌道に従って前記レーザー光を走査する第3工程と、を備える。
本発明によれば、パッケージの接合部を好適に形成することが可能となる。
実施形態におけるパッケージ及びその製造装置を示す概略図である。 パッケージの製造方法を説明する断面図である。 パッケージの製造方法を示すフロー図である。 パッケージの製造方法の第1工程及び第2工程を説明する説明図である。 パッケージの製造方法の第3工程を説明する断面図である。 パッケージの製造方法の変更例を説明する説明図である。 パッケージの変更例を示す断面図である。 パッケージの製造方法の変更例を説明する説明図である。 パッケージの製造方法の変更例を説明する説明図である。 蓋体の製造方法を示すフロー図である。 蓋体及びその製造装置を示す概略図である。
以下、パッケージの製造方法、パッケージの製造装置、及び蓋体の製造方法の実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際と異なる場合がある。
<パッケージ>
図1に示すように、パッケージ11は、パッケージ基材12と、蓋部材13と、パッケージ基材12と蓋部材13とを接合する接合部14とを備えている。
パッケージ基材12は、平板状の基部12aと、基部12a上に搭載された電子部品12bとを備えている。基部12aの材料としては、例えば、セラミックス、ガラスセラミックス等が挙げられる。セラミックスとしては、例えば、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、ジルコニア、ムライト等が挙げられる。ガラスセラミックスは、低温同時焼成セラミックス(LTCC:Low Temperature Co-fired Ceramics)とも呼ばれる。ガラスセラミックスとしては、例えば、酸化チタンや酸化ニオブ等の無機粉末とガラス粉末との焼結体等が挙げられる。
パッケージ基材12の電子部品12bとしては、例えば、レーザーモジュール、LED光源、光センサ、撮像素子、光スイッチ等の光学デバイスが挙げられる。電子部品12bは、振動センサ、加速度センサ等であってもよい。
蓋部材13は、電子部品12bを覆うように配置される。蓋部材13は、例えば、ガラス基板、サファイア基板等の基板から構成される。蓋部材13の厚さは、例えば、0.1mm以上、0.7mm以下の範囲内であることが好ましい。蓋部材13の形状は、平板状であってもよいし、例えば、電子部品12bと対向する部位が窪んだ形状等の凹凸部を有する形状であってもよい。
接合部14は、レーザー光LBの照射で軟化し得る封止材M1から形成されている。接合部14を形成する封止材M1としては、例えば、ガラス(ガラスフリット)、金属系接合材等が挙げられる。金属系接合材としては、例えば、Au-Sn合金、Pb-Sn合金、Au-Ge合金等が挙げられる。封止材M1としては、比較的低温の加熱で接合部14を形成するという観点から、ガラスを含有することが好ましい。封止材M1として用いるガラスとしては、Bi系ガラス、SnO-P系ガラス、又はV-TeO系ガラスが好適である。なお、封止材M1として用いるガラスには、レーザー光吸収材等を含有させることもできる。レーザー光吸収材としては、例えば、Fu、Mn、Cu等の金属、これら金属の酸化物が挙げられる。
パッケージ11は、外周縁に沿った枠状の接合部14によってパッケージ基材12と蓋部材13との間が封止されることで、電子部品12bの配置されている空間の気密性を確保する。
<パッケージの製造装置>
パッケージの製造装置15は、電子部品12bが搭載されたパッケージ基材12と電子部品12bを覆う蓋部材13との間に平面視で所定の帯幅を有する枠状のパターンで形成された封止材M1に沿ってレーザー光LBを走査することで、パッケージ基材12と蓋部材13とを接合する工程に用いられる。
図1に示すように、パッケージの製造装置15は、封止材M1の枠状のパターンを撮像する撮像部16と、封止材M1にレーザー光LBを照射するレーザー光照射部17と、制御部18とを備えている。
パッケージの製造装置15における撮像部16は、パッケージ基材12と蓋部材13との間に配置した枠状のパターンを有する封止材M1を蓋部材13側から撮像するように配置されている。撮像部16としては、例えば、CCDやCMOS等の撮像素子を備えたカメラを用いることができる。撮像部16は、撮像された画像を図示しない表示部に表示されるように構成してもよい。
パッケージの製造装置15におけるレーザー光照射部17は、パッケージ基材12と蓋部材13との間に配置した枠状のパターンを有する封止材M1にレーザー光LBを照射するように配置されている。本実施形態のレーザー光照射部17は、図示を省略したミラー(ガルバノスキャナー)によってレーザー光LBを走査することが可能に構成されている。なお、封止材M1に沿ったレーザー光LBの走査は、レーザー光照射部17を移動させる移動機構やパッケージ基材12を載置する載置台TAを移動させる移動機構を用いて行うこともできる。
レーザー光LBの種類(波長)は、封止材M1の種類に応じて選択することができる。例えば、封止材M1としてガラス(ガラスフリット)を用いる場合では、半導体レーザーを用いた近赤外レーザー光を好適に用いることができる。
パッケージの製造装置15における制御部18は、封止材M1における枠状のパターンの画像を撮像部16から取得する画像取得部18aと、画像取得部18aで取得した画像に基づいてレーザー光LBの走査軌道を決定する軌道決定部18bとを備えている。制御部18の軌道決定部18bは、枠状のパターンの帯幅方向における両縁の位置(内縁の位置及び外縁の位置)を検出した結果に基づいてレーザー光LBの走査軌道を決定する。
制御部18は、軌道決定部18bで決定された走査軌道に従ってレーザー光LBを走査する制御を行う走査制御部18cをさらに備えている。本実施形態の走査制御部18cは、レーザー光照射部17(ガルバノスキャナー)を制御する。なお、走査制御部18cは、レーザー光照射部17を移動させる移動機構や載置台TAを移動させる移動機構を制御するように変更することもできる。
<パッケージ11の製造方法>
図2に示すように、パッケージ11の製造方法の準備段階では、パッケージ基材12に重ねるように蓋部材13を配置する。本実施形態のパッケージ11は、蓋部材13に封止材M1を予め設けた蓋体19をパッケージ基材12に重ねるように配置しているが、パッケージ基材12に封止材M1を予め設けた封止材付きパッケージ基材12に蓋部材13を重ねるように配置してもよい。
図3に示すように、パッケージ11の製造方法は、封止材M1における枠状のパターンの画像を取得する第1工程(ステップS11)と、枠状のパターンの画像に基づいてレーザー光LBの走査軌道を決定する第2工程(ステップS12)とを備えている。
図4に示すように、ステップS11の第1工程では、蓋部材13側から撮像された上記枠状のパターンの画像を取得する。この画像は、二値化処理等の画像処理を行ったものであってもよい。ステップS12の第2工程では、枠状のパターンの帯幅方向における両縁の位置P1,P2(内縁の位置P1及び外縁の位置P2)を枠状のパターンの延在する方向(周方向)において所定間隔で検出する。次に、ステップS12の第2工程では、枠状のパターンの帯幅方向における両縁の位置P1,P2の間の中央位置CP(軌道点)を算出する。中央位置CPの情報(軌道点)は、枠状のパターンの延在する方向において所定間隔で取得する。このように得られた多数の中央位置CP(軌道点)を隣同士で結ぶことで得られる線を走査軌道20として決定する。この走査軌道20は、枠状のパターンの帯幅方向の中央を通る中央軌道20aである。
図3に示すように、パッケージ11の製造方法は、第2工程で決定した走査軌道20に従ってレーザー光LBを走査する第3工程(ステップS13)をさらに備えている。ステップS13の第3工程において、レーザー光LBの照射により加熱された封止材M1が冷却されることで、パッケージ基材12と蓋部材13とを接合する接合部14を形成することができる。なお、ステップS13の第3工程は、パッケージ基材12と蓋部材13とが接近する方向に加圧した状態で行ってもよい。
図5に模式的に示すように、ステップS13の第3工程で用いるレーザー光LBのスポット径SDは、例えば、200μm以上、1500μm以下の範囲内であることが好ましい。なお、上記走査軌道20は、レーザー光LBのスポット径SDの中心を走査させるための軌道(経路)である。この走査軌道20によって走査されるレーザー光LBのエネルギー分布は、ガウシアン分布であることが好ましい。
封止材M1の幅寸法Wは、例えば、150μm以上、800μm以下の範囲内であることが好ましい。封止材M1の幅寸法Wに対するレーザー光LBのスポット径SDの比率R(R=SD/W)は、1以上、2以下の範囲内であることが好ましい。
次に、上述したステップS12の第2工程において、中央軌道20a以外の走査軌道20を決定する変更例について説明する。
例えば、図6に示すように、ステップS12の第2工程で決定する走査軌道20は、枠状のパターンの帯幅方向の中央よりも枠状のパターンの外縁側に偏った外側軌道20bであってもよい。この場合、レーザー光LBにより生じる熱がパッケージ基材12の電子部品12bに伝わり難くなる。したがって、電子部品12bが熱により損傷することを防止することができる。ステップS12の第2工程における外側軌道20bは、上述した中央位置CPから所定の距離(例えば、5μm、10μm等の距離)で枠状パターンの外縁側にオフセットさせた位置を外側位置OP(軌道点)として設定し、多数の外側位置OPを隣同士で結ぶことで得られる線により決定することができる。なお、外側軌道20bは、中央位置CPを基準とせずに、枠状のパターンの帯幅方向における両縁の位置P1,P2の少なくとも一方を基準に決定することも可能である。すなわち、例えば、両縁の位置P1,P2から封止材M1の幅寸法Wを求めた後、内縁の位置P1からの距離が幅寸法W(100%)に対して所定の割合(例えば、70%)となる位置を外側位置OPとして設定してもよい。
ここで、図7に示すように、パッケージ11の気密性を向上させるため、パッケージ基材12と蓋部材13との間において封止材M1の外縁を取り囲むようにシール部21が配置してもよい。なお、シール部21は、例えば樹脂、ゴム、エラストマー等の有機系の高分子材料から構成される。このとき、図8に示すように、ステップS12の第2工程で決定する走査軌道20は、枠状のパターンの帯幅方向の中央よりも枠状のパターンの内縁側に偏った内側軌道20cであることが好ましい。内側軌道20cは、多数の内側位置IP(軌道点)を隣同士で結ぶ線である。内側軌道20cは、外側軌道20bと同様に中央位置CPを基準として設定することができる。なお、内側軌道20cは、中央位置CPを基準とせずに、両縁の位置P1,P2の少なくとも一方を基準とすることで設定してもよい。
上記のように内側軌道20cを走査軌道20として設定した場合、レーザー光LBにより生じる熱が封止材M1よりも外側に伝わり難くなる。これにより、例えば、レーザー光LBにより生じる熱からシール部21を保護することができる。
また、図9に示すように、ステップS12の第2工程では、中央軌道20aと外側軌道20bとを組み合わせた走査軌道20を決定してもよい。また、ステップS12の第2工程では、中央軌道20aと内側軌道20cとを組み合わせた走査軌道20や、外側軌道20bと内側軌道20cとを組み合わせた走査軌道20を決定してもよい。さらに、ステップS12の第2工程では、中央軌道20aと外側軌道20bと内側軌道20cとを組み合わせた走査軌道20を決定してもよい。
<蓋体19の製造方法>
上記パッケージ11の製造方法に供される蓋体19は、周知の方法で得ることができるが、蓋体19の製造工程の一部に、上記パッケージ11の製造方法における第1工程、第2工程、及び第3工程、並びに上記パッケージの製造装置15を利用することが可能である。以下では、上記パッケージ11の製造方法等を利用した蓋体19の製造方法について説明する。
図10に示すように、蓋体19の製造方法は、封止材M1を含有するペーストを枠状のパターンとなるように蓋部材13に塗布する塗布工程(ステップS21)を備えている。ステップS21の塗布工程で用いる塗布法としては、例えば、マスクを用いた印刷法(スクリーン印刷法)、ディスペンサを用いた塗布法等が挙げられる。ペーストとしては、例えば、封止材M1として金属系接合材(金属系粉末)を含有するペースト、封止材M1としてガラス(ガラスフリット)を含有するペースト等が挙げられる。金属系接合材を含有するペーストは、周知のフラックス等をさらに含有し得る。フラックスは、周知のようにカルボン酸等の有機酸、溶剤等を含有し得る。ガラスを含有するペーストは、周知のようにバインダー樹脂、溶剤等をさらに含有し得る。
蓋体19の製造方法は、ペースト中の封止材M1以外の成分を加熱により除去する除去工程を(ステップS22)さらに備えている。ステップS22の除去工程は、例えば、ペーストが塗布された蓋部材13を加熱炉内で加熱することで行われる。ここで、ステップS22の除去工程では、後工程に不要な成分を除去し、後工程においても必要な成分については残留させる。ステップS22の除去工程では、例えば、ペースト中の溶剤を除去することが好ましい。また、封止材M1としてガラスを含有するペーストを用いた場合、ステップS22の除去工程では、樹脂バインダーを除去することが好ましい。また、封止材M1として金属系接合材を含有するペーストを用いた場合、フラックス中の有機酸を残留させることが好ましい。
蓋体19の製造方法は、封止材M1に沿ってレーザー光LBを走査することで封止材M1を軟化させる軟化工程(ステップS23)をさらに備えている。ステップS23の軟化工程は、封止材M1における枠状のパターンの画像を取得する第1工程と、枠状のパターンの画像に基づいてレーザー光LBの走査軌道20を決定する第2工程と、第2工程で決定した走査軌道20に従ってレーザー光LBを走査する第3工程とを備えている。ステップS23の軟化工程における第1工程、第2工程、及び第3工程は、上記パッケージ11の製造方法で説明したステップS11の第1工程、ステップS12の第2工程、及びステップS13の第3工程を適用することができる。また、ステップS23の軟化工程では、図1に示すパッケージの製造装置15を用いることができる。
詳述すると、図11に示すように、ステップS23の軟化工程では、図1に示すパッケージの製造装置15の載置台TA上に、封止材M1を上方に向けた状態で蓋部材13を載置し、上記第1工程、第2工程、及び第3工程を行う。
ステップS23の軟化工程において、レーザー光LBにより生じる熱によって軟化された封止材M1の表面は平滑化される(グレーズ処理)。また、このように軟化された後に冷却された封止材M1は、蓋部材13に固着されるため、蓋部材13から封止材M1が剥離し難い蓋体19を得ることができる。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)パッケージ11の製造方法は、電子部品12bが搭載されたパッケージ基材12と電子部品12bを覆う蓋部材13との間に平面視で所定の帯幅を有する枠状のパターンを有する封止材M1に沿ってレーザー光LBを走査することで、パッケージ基材12と蓋部材13と接合する工程を備えている。パッケージ11の製造方法は、封止材M1における枠状のパターンの画像を取得する第1工程と、枠状のパターンの画像に基づいてレーザー光LBの走査軌道20を決定する第2工程と、第2工程で決定した走査軌道20に従ってレーザー光LBを走査する第3工程とを備えている。
この方法によれば、第1工程と第2工程とによって実際の封止材M1の枠状のパターンに基づいて走査軌道20を決定することができる。このため、実際に配置された封止材M1の内縁の位置P1や外縁の位置P1が、予め設定した封止材M1の枠状のパターンからずれていたとしても、第3工程では、実際に配置された封止材M1の所望の位置でレーザー光LBを走査することができる。従って、パッケージ11の接合部14を好適に形成することが可能となる。
(2)パッケージ11の製造方法において、第2工程で決定する走査軌道20は、少なくとも一部の走査軌道として、枠状のパターンの帯幅方向の中央を通る中央軌道20aを含んでもよい。この場合、封止材M1をその帯幅方向においてより均一に加熱することができる。このため、封止材M1から形成された接合部14の信頼性を高めることが容易となる。
(3)パッケージ11の製造方法において、第2工程で決定する走査軌道20は、少なくとも一部の走査軌道として、枠状のパターンの帯幅方向の中央よりも枠状のパターンの外縁側に偏った外側軌道20bを含んでもよい。この場合、レーザー光LBにより生じる熱がパッケージ基材12の電子部品12bに伝わり難くなる。従って、パッケージ11における電子部品12bの信頼性を高めることができる。
(4)パッケージ11の製造方法において、第2工程で決定する走査軌道20は、少なくとも一部の走査軌道として、枠状のパターンの帯幅方向の中央よりも枠状のパターンの内縁側に偏った内側軌道20cを含んでもよい。この場合、レーザー光LBにより生じる熱が封止材M1よりも外側へ伝わり難くなる。これにより、例えば、レーザー光LBにより生じる熱からシール部21を保護することができる。従って、パッケージ11におけるシール部21の信頼性を高めることができる。
(5)パッケージ11の製造方法において、第2工程は、枠状のパターンの帯幅方向における両縁の位置P1,P2を検出するステップと、両縁の位置P1,P2の間で、枠状のパターンの延在する方向において所定間隔で軌道点(例えば、中央位置CP)を取得するステップとを含む。第2工程は、隣接する軌道点を結ぶことで走査軌道20を得るステップをさらに含む。この方法によれば、所定の走査軌道20を確実に得ることができる。
(5)蓋部材13がガラス基板から構成され、封止材M1がガラスを含有する場合、蓋部材13と封止材M1(接合部14)との接合強度を高めることができる。
(6)蓋体19の製造方法におけるステップS23の軟化工程は、封止材M1における枠状のパターンの画像を取得する第1工程と、画像に基づいてレーザー光LBの走査軌道を決定する第2工程と、走査軌道に従ってレーザー光LBを走査する第3工程とを備えてもよい。この方法によれば、蓋部材13に封止材M1を好適に固着させることができる。
(変更例)
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・蓋体19の製造方法におけるステップS23の軟化工程は、レーザー光LBを用いずに加熱炉内で封止材M1を軟化させる軟化工程に変更することもできる。
・パッケージ基材12の基部12aの平面形状は、四角形状以外の多角形状や円形状であってもよい。また、パッケージ基材12の基部12aの形状は、電子部品12bを収容する凹部を有する容器状の形状であってもよい。
・蓋部材13は、反射防止層、防汚層等の機能層を有していてもよい。
・蓋部材13の平面形状は、四角形状以外の多角形状や円形状であってもよい。
・封止材M1(接合部14)の平面形状は、四角枠状以外の多角枠状や円枠状であってもよい。
・封止材M1として金属系接合材を用いる場合、パッケージ基材12又は蓋部材13に金属層を設けるとともに、その金属層に接合する接合部を形成することで、封止材M1とを接合することで接合強度を高めてもよい。
11…パッケージ、12…パッケージ基材、12a…基部、12b…電子部品、13…蓋部材、15…パッケージの製造装置、16…撮像部、17…レーザー光照射部、18…制御部、18a…画像取得部、18b…軌道決定部、18c…走査制御部、19…蓋体、20…走査軌道、20a…中央軌道、20b…外側軌道、20c…内側軌道、21…シール部、LB…レーザー光、M1…封止材。

Claims (7)

  1. 電子部品が搭載されたパッケージ基材と前記電子部品を覆う蓋部材との間に平面視で所定の帯幅を有する枠状のパターンで形成された封止材に沿ってレーザー光を走査することで、前記パッケージ基材と前記蓋部材と接合する工程を備えるパッケージの製造方法であって、
    前記封止材における前記枠状のパターンの画像を取得する第1工程と、
    前記画像に基づいて前記レーザー光の走査軌道を決定する第2工程と、
    前記走査軌道に従って前記レーザー光を走査する第3工程と、を備え、
    前記走査軌道は、前記枠状のパターンの帯幅方向の中央よりも前記枠状のパターンの内縁側に偏った内側軌道を含まず、前記走査軌道の一部は、前記枠状のパターンの帯幅方向の中央よりも前記枠状のパターンの外縁側に偏った外側軌道のみから構成され、前記走査軌道は、前記枠状のパターンの帯幅方向の中央を通る中央軌道をさらに含むことを特徴とするパッケージの製造方法。
  2. 前記封止材は、平面視で直線状部分とコーナー部分とを有する多角枠状のパターンで形成され、
    前記コーナー部分における前記レーザー光の走査軌道は、前記外側軌道を含み、
    前記直線状部分における前記レーザー光の走査軌道は、前記中央軌道を含む、ことを特徴とする請求項に記載のパッケージの製造方法。
  3. 前記封止材の幅寸法に対する前記レーザー光のスポット径の比率は、1以上、2以下の範囲内であることを特徴とする請求項1又は請求項に記載のパッケージの製造方法。
  4. 前記封止材の幅寸法は、150μm以上、800μm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のパッケージの製造方法。
  5. 前記第2工程は、前記枠状のパターンの帯幅方向における両縁の位置を検出するステップと、前記両縁の位置の間で、前記枠状のパターンの延在する方向において所定間隔で軌道点を取得するステップと、隣接する前記軌道点を結ぶことで前記走査軌道を得るステップと、を含むことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のパッケージの製造方法。
  6. 前記蓋部材は、ガラス基板から構成され、前記封止材は、ガラスを含有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のパッケージの製造方法。
  7. 電子部品が搭載されたパッケージ基材と前記電子部品を覆う蓋部材との間に平面視で所定の帯幅を有する枠状のパターンで形成された封止材に沿ってレーザー光を走査することで、前記パッケージ基材と前記蓋部材とを接合する工程に用いられるパッケージの製造装置であって、
    前記封止材の前記枠状のパターンを撮像する撮像部と、前記レーザー光を照射するレーザー光照射部と、制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記封止材における前記枠状のパターンの画像を前記撮像部から取得する画像取得部と、
    前記画像に基づいて前記レーザー光の走査軌道を決定する軌道決定部と、
    前記走査軌道に従って前記レーザー光を走査する制御を行う走査制御部と、を備え、
    前記走査軌道は、前記枠状のパターンの帯幅方向の中央よりも前記枠状のパターンの内縁側に偏った内側軌道を含まず、前記走査軌道の一部は、前記枠状のパターンの帯幅方向の中央よりも前記枠状のパターンの外縁側に偏った外側軌道のみから構成され、前記走査軌道は、前記枠状のパターンの帯幅方向の中央を通る中央軌道をさらに含むことを特徴とするパッケージの製造装置。
JP2018119990A 2018-06-25 2018-06-25 パッケージの製造方法、及びパッケージの製造装置 Active JP7298113B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018119990A JP7298113B2 (ja) 2018-06-25 2018-06-25 パッケージの製造方法、及びパッケージの製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018119990A JP7298113B2 (ja) 2018-06-25 2018-06-25 パッケージの製造方法、及びパッケージの製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020004771A JP2020004771A (ja) 2020-01-09
JP7298113B2 true JP7298113B2 (ja) 2023-06-27

Family

ID=69100545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018119990A Active JP7298113B2 (ja) 2018-06-25 2018-06-25 パッケージの製造方法、及びパッケージの製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7298113B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007220648A (ja) 2006-02-14 2007-08-30 Samsung Sdi Co Ltd 平板表示装置とその製造装置及び製造方法
US20090058292A1 (en) 2007-08-27 2009-03-05 Koo Won-Hoe Flat panel display and fabricating method thereof
JP2009104841A (ja) 2007-10-22 2009-05-14 Toshiba Corp 封止装置、封止方法、電子デバイス、および電子デバイスの製造方法
JP2009196859A (ja) 2008-02-22 2009-09-03 Hamamatsu Photonics Kk ガラス溶着方法
WO2012093698A1 (ja) 2011-01-06 2012-07-12 旭硝子株式会社 封着材料層付きガラス部材の製造方法及び製造装置、並びに電子デバイスの製造方法
JP2013125718A (ja) 2011-12-16 2013-06-24 Sharp Corp 表示装置及びその製造方法
JP2015037076A (ja) 2013-08-14 2015-02-23 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. 密封装置及び基板密封方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007220648A (ja) 2006-02-14 2007-08-30 Samsung Sdi Co Ltd 平板表示装置とその製造装置及び製造方法
US20090058292A1 (en) 2007-08-27 2009-03-05 Koo Won-Hoe Flat panel display and fabricating method thereof
JP2009104841A (ja) 2007-10-22 2009-05-14 Toshiba Corp 封止装置、封止方法、電子デバイス、および電子デバイスの製造方法
JP2009196859A (ja) 2008-02-22 2009-09-03 Hamamatsu Photonics Kk ガラス溶着方法
WO2012093698A1 (ja) 2011-01-06 2012-07-12 旭硝子株式会社 封着材料層付きガラス部材の製造方法及び製造装置、並びに電子デバイスの製造方法
JP2013125718A (ja) 2011-12-16 2013-06-24 Sharp Corp 表示装置及びその製造方法
JP2015037076A (ja) 2013-08-14 2015-02-23 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. 密封装置及び基板密封方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020004771A (ja) 2020-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3582634B2 (ja) 固体撮像装置
JP5082542B2 (ja) 固体撮像装置
WO2018062129A1 (ja) 半導体装置の製造方法、及び実装装置
KR100730726B1 (ko) 카메라 모듈
WO2002015654A1 (fr) Procede de fixation et dispositif de fixation
TW201023640A (en) Image sensor camera module and method of manufacturing the same
TWI469331B (zh) 固態成像裝置及其製造方法
JP2007533131A (ja) 所定領域上に密封構造を有する電子パッケージ及びその方法
CN109155261B (zh) 半导体装置的制造方法和制造装置
CN109863601A (zh) 摄像元件安装用基体、摄像装置以及摄像模块
KR101576443B1 (ko) 웨이퍼 결합 방법, 웨이퍼 조립체 및 칩
JP7298113B2 (ja) パッケージの製造方法、及びパッケージの製造装置
WO2021038707A1 (ja) 光センサモジュールおよび光センサモジュールの製造方法
JP4450168B2 (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置用カバー
JP2002009265A (ja) 固体撮像装置
JP3913037B2 (ja) 赤外線検出器
TWI613429B (zh) 紅外線感測器高真空封裝結構及其方法
US20210090964A1 (en) Semiconductor device and manufacturing method of imaging device and semiconductor device
WO2002015258A1 (fr) Procede de fixation
JP2011024089A (ja) 撮像素子の取付け方法
JP7471152B2 (ja) リフトオフ方法及びレーザー加工装置
CN112652639B (zh) 遮光相机及其制造方法
JP2006303954A (ja) 撮像ユニットの製造装置及び方法
JP2010245301A (ja) ウエハの外観検査方法、及び、外観検査補助装置
JP5586852B2 (ja) 少なくとも2個の積層部材を互いにろう付けする方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220315

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221018

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20221212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7298113

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150