JP7297607B2 - 画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
スキャン機能やプリント機能等の複数の機能を備える複合機(MFP)が知られている。MFPは、Multi Function Peripheralの略である。MFPでは、スキャン機能における複数の読み取り速度が設けられ、用途に応じて読み取り速度の使い分けが行われる(特許文献1参照)。
MFPは、該MFPのスキャナ部やプリンタ部を制御する制御部を備え、制御部は、メインメモリ、及び画像データに対して異なる画像処理を施す複数の画像処理ASICを備える。各画像処理ASICは、メインメモリを共有し、1つの画像バスを介してメインメモリと画像データの送受信を行う。例えば、複数ページの原稿を読み取るスキャンジョブと、データに画像処理を施す他のジョブとを並列で実行した場合、多数の画像処理ASICが、上記画像バスを介してメインメモリとデータ転送を並列で行うことになる。この場合、画像バスにおける単位時間当たりのデータ転送量が増える。画像バスには、単位時間当たりに転送可能な最大データ量を示す上限値が定められている。画像バスのデータ転送量が上限値を超えると、各画像処理ASIC及びメインメモリの間のデータ転送が遅延又は停止し、スキャンジョブや他のジョブが中断してしまう。
特開2013-153521号公報
特に、両面同時読取機能を備えるMFPは、両面同時読取処理において、原稿の表面及び裏面を同時に読み取り、読み取って得られた表面及び裏面の各画像データをこの順に続けて転送する。MFPは、両面同時読取処理において1枚の原稿に対して2面分の画像データを続けて転送する必要があるので、画像データの転送に要する転送時間が片面読取処理における画像データの転送時間より増える。画像データの転送時間が増える分、画像バスを介した画像データの転送中に他の画像処理が並列で実行されて画像バスが込み合い、両面同時読取処理が中断するといったリスクが高まる。
本発明の目的は、原稿の第1面の画像データと、原稿の第2面の画像データのそれぞれのために適切な画像データ転送クロックの周波数を設定することができる仕組みを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置、画像処理装置であって、原稿の第1面と第2面を読み取って画像データを生成する読取手段と、前記画像データを記憶し、記憶された前記画像データを制御手段に転送する読取制御手段と、前記読取制御手段から転送された前記画像データに所定の画像処理を実行する画像処理手段を有する前記制御手段と、前記所定の画像処理とは異なる他の所定の画像処理が実行されているか否かを判定する判定手段とを有し、前記原稿の前記第1面の画像データを転送するために前記判定手段は他の所定の画像処理が実行されているか否かを判定し、前記画像処理装置は、当該他の所定の画像処理が実行されていないと前記判定手段によって判定された場合に、前記第1面の画像データを転送するための画像データ転送クロックの周波数を第1の周波数に設定し、当該他の所定の画像処理が実行されていると前記判定手段によって判定された場合に、前記第1面の画像データを転送するための画像データ転送クロックの周波数を前記第1の周波数より低い第2の周波数に設定し、前記原稿の前記第2面の画像データを転送するために前記判定手段は他の所定の画像処理が実行されているか否かを判定し、前記画像処理装置は、当該他の所定の画像処理が実行されていないと前記判定手段によって判定された場合に、前記第2面の画像データを転送するための画像データ転送クロックの周波数を前記第1の周波数に設定し、当該他の所定の画像処理が実行されていると前記判定手段によって判定された場合に、前記第2面の画像データを転送するための画像データ転送クロックの周波数を前記第2の周波数に設定することを特徴とする。
本発明によれば、原稿の第1面の画像データと、原稿の第2面の画像データのそれぞれのために適切な画像データ転送クロックの周波数を設定することができる。
本発明の実施の形態に係る複合機としてのMFPの構成を概略的に示すブロック図である。 図1のスキャナ部におけるDF部の内部構造を示す側面図である。 図1のスキャナ部におけるスキャナ制御ユニットの構成を概略的に示すブロック図である。 図2のCISによる画像の読み出し制御を行うためのクロックを説明するための図である。 図1のMFPによって実行される画像の読み取り動作に関するシーケンス図である。 図3のRAMから制御部への画像データの転送を説明するための図である。 図1の画像処理部の構成を説明するためのブロック図である。 図1のスキャナ部による両面同時読取処理における画像データの転送を説明するための図である。 読取処理が画像処理と並列で実行された場合の画像バスの込み合いを説明するための図である。 図1のMFPによって実行されるコピージョブ実行処理の手順を示すフローチャートである。 図10のステップS1004の両面同時スキャン制御処理の手順を示すフローチャートである。 図10のステップS1005のプリント制御処理の手順を示すフローチャートである。 単独転送クロックモードにおいて並列実行可能な画像処理の組み合わせの一例を示す図である。 図3のRAMを使い切った場合の原稿の読み取り制御を説明するための図である。 図4の転送イネーブルクロックの切り替えに起因する画像データの転送のタイムラグについて説明するための図である。 図11の両面同時スキャン制御処理の変形例の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る複合機としてのMFP100の構成を概略的に示すブロック図である。
図1において、MFP100は、制御部101、蓄積メモリ105、操作部109、スキャナ部114、及びプリンタ部115を備える。制御部101は、蓄積メモリ105、操作部109、スキャナ部114、及びプリンタ部115と接続されている。また、制御部101は、CPU102、ROM103、RAM104、LANI/F部106、回線I/F部107、操作部制御部108、IO制御部110、及び画像処理部113を備える。CPU102、ROM103、RAM104、LANI/F部106、回線I/F部107、操作部制御部108、及びIO制御部110は、システムバス111を介して互いに接続されている。画像処理部113は、画像バス112を介してIO制御部110と接続されている。
制御部101は、MFP100の全体を統括的に制御する。CPU102は、ROM103や蓄積メモリ105に格納されたプログラムを実行してMFP100のソフトウェアモジュール(不図示)に各処理を実行させる。ROM103は、システムのブートプログラム等を記憶する。RAM104は、CPU102がMFP100のソフトウェアモジュール(不図示)を実行するためのシステムワークメモリエリアである。また、RAM104は、画像データを処理する際に当該画像データを一時的に記憶するための画像メモリである。蓄積メモリ105は、HDDやSSD(SolidState Drive)で構成され、内部ストレージとして使用される。蓄積メモリ105には、例えば、MFP100の各機能を実現するためのシステムソフトウェアモジュールや、RAM104から転送された画像データが記憶される。
LANI/F部106は、MFP100をLANに接続するためのI/Fである。LANI/F部106は、LANに接続された外部装置とデータ通信を行う。回線I/F部107は、MFP100をWANに接続するためのI/Fである。回線I/F部107は、WANに接続された外部装置とデータ通信を行う。操作部制御部108は、制御部101及び操作部109のI/Fである。例えば、操作部制御部108は、VGA信号を操作部109に出力し、該VGA信号に対応する画像を操作部109に表示させる。また、操作部制御部108は、ユーザが操作部109に入力した情報をCPU102へ出力する。操作部109は、LCDタッチパネル等で構成される。操作部109は、操作部制御部108から出力されるVGA信号を解釈して該VGA信号に対応する画像を表示する。
IO制御部110は、システムバス111と画像バス112とを接続し、システムバス111のデータ構造を変換するバスブリッジである。画像バス112は、PCIバス、IEEE1394、及びPCIEx等の汎用バスで構成され、画像データを高速で転送する。画像バス112には、IO制御部110及び画像処理部113の他に、スキャナ部114及びプリンタ部115が接続されている。画像バス112は、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。画像処理部113は、後述する図7に示すように、複数のASICで構成される。画像処理部113は、画像データに対し、解像度変換処理、圧縮処理、伸張処理、及び2値多値変換処理等の画像処理を施す。スキャナ部114は、図2のDF(DocumentFeeder)部200及び図3のスキャナ制御ユニット300を備える。スキャナ部114は、原稿を読み取って画像データを生成する。プリンタ部115は、スキャナ部114が生成した画像データを印刷する。
図2は、図1のスキャナ部114におけるDF部200の内部構造を示す側面図である。なお、図2では、理解を容易にするために内部の構成が透過して示される。
DF部200には、原稿を載置するための原稿トレイ201が設けられている。原稿トレイ201には、ドキュメントセンサ202、2つの原稿ガイド203、及び原稿サイズ検知センサ204が設けられている。ドキュメントセンサ202は、原稿が原稿トレイ201に載置されているか否かを検知する。2つの原稿ガイド203は、原稿の搬送方向に直交する方向に沿って対向するように配置されている。原稿トレイ201に載置された原稿は、ピックアップローラ205、搬送ローラ207、及び排紙ローラ208の3つのローラによって搬送される。ピックアップローラ205は、原稿トレイ201に載置された原稿をDF部200の原稿搬送路(不図示)へ搬送する。ピックアップローラ205によって搬送された原稿は、原稿通過検知センサ206によって検出される。DF部200では、原稿通過検知センサ206が検出した時間に基づいて1枚目の原稿が通過を終了したか否かが判別される。搬送ローラ207は、ピックアップローラ205によって原稿搬送路に搬送された原稿を排紙ローラ208へ搬送する。排紙ローラ208は、搬送ローラ207によって搬送された原稿を排紙トレイ209に搬送する。なお、ピックアップローラ205、搬送ローラ207、及び排紙ローラ208は、ステッピングモータ(不図示)によって駆動される。
上記原稿搬送路に搬送された原稿は、当該原稿搬送路に設けられる透明なDF読み取り窓210を通過した際にセンサユニット211によって読み取られる。センサユニット211は、CIS212を備える。上記原稿搬送路に搬送された原稿は、DF読み取り窓210を通してセンサユニット211が読み取り可能な位置に配置される。センサユニット211は、副走査方向に自由に移動可能である。例えば、センサユニット211は、搬送ローラ207から排紙ローラ208へ搬送された原稿の搬送方向と同じ方向に移動する。なお、DF読み取り窓210は、副走査方向に或る程度の長さを有する。CIS212は、その長さの範囲内で任意の位置に移動し、移動した位置で原稿を読み取ることができる。CIS212は、複数の光電変換素子、例えば、CCD素子で構成される。CIS212では、CCD素子が一列に配列している。CIS212は、各CCD素子で読み取った画素データを蓄積するためのFIFO等を制御するための制御信号を生成する。
図3は、図1のスキャナ部114におけるスキャナ制御ユニット300の構成を概略的に示すブロック図である。
図3において、スキャナ制御ユニット300は、CPU301、ROM302、CLK制御部303(クロック制御手段)、モータコントローラ304、CCD制御部306、及びRAM307を備える。
スキャナ制御ユニット300は、ROM302に記憶されたスキャナ部制御アプリケーションプログラム(不図示)をCPU301に実行させることによってスキャナ部114の動作を制御する。スキャナ部制御アプリケーションプログラムは、スキャナ制御ユニット300を制御するスキャナ部制御アプリケーション(不図示)を起動するためのプログラムである。なお、本実施の形態では、CPU301がスキャナ部制御アプリケーションプログラムを実行する場合について説明するが、スキャナ部制御アプリケーションプログラムを実行するデバイスはCPU301に限られない。例えば、制御部101のCPU102がスキャナ部制御アプリケーションプログラムを実行することによってスキャナ部114の動作を制御しても良い。
CLK制御部303は、スキャナ制御ユニット300を構成する各デバイスにクロックを提供する。クロックは、後述する画像転送クロックを含む。CLK制御部303は、クロックを生成する水晶振動子(不図示)及びPLL(不図示)で構成される。PLLは、水晶振動子が生成したクロックを逓倍又は分周する。ユーザからスキャンの実行指示を受け付けると、スキャナ部114では、CLK制御部303が、モータコントローラ304、CCD制御部306、及びRAM307にクロックを出力する。例えば、モータコントローラ304は、CLK制御部303から受けたクロックに基づいてローラ305を回転させるモータ(不図示)の制御クロックを生成する。スキャンの実行指示には、カラー/モノクロの区別や解像度等の情報が含まれる。スキャナ部制御アプリケーションは、指示の内容に基づいてCLK制御部303のPLLの設定を変更する。CLK制御部303は、出力するクロックの周波数をPLLの設定に基づいて制御する。これにより、スキャナ部114の読み取り速度が変更される。RAM307は、CIS212が読み取った原稿の画像データを蓄積する。RAM307は、A4サイズで4枚分の画像データを記憶可能な程度の比較的小容量な記憶デバイスである。
スキャナ制御ユニット300は、図4(a)の読み出しクロック401及び図4(b)の転送イネーブルクロック402に基づいてCIS212による画像の読み出し制御を行う。読み出しクロック401は、画像データを構成する画素データを各CCD素子から読み出すためのクロック信号である。転送イネーブルクロック402は、画像転送クロックである。画像転送クロックは、読み出した画素データを制御部101へ転送するか否かを制御するためのクロック信号である。スキャナ制御ユニット300は、読み出しクロック401の立ち上がり時に、各CCD素子から画素データを読み出す。各CCD素子から読み出された画素データは、RAM307に蓄積される。また、スキャナ制御ユニット300は、図4(a)の水平同期信号403に基づいて制御された転送イネーブルクロック402の立ち上がりに同期して、RAM307に蓄積された画素データを制御部101に転送する。水平同期信号403は、CCD1ラインの取り込み開始を制御するクロック信号である。
また、スキャナ制御ユニット300は、水平同期信号403に同期して、スキャナ部114に設けられるピックアップローラ205を駆動するPWM信号を生成する。MFP100では、高速読み取りを行う場合、水平同期信号403の周期を短くする。これにより、ピックアップローラ205の回転速度が相対的に上がり、原稿搬送が早くなり、原稿1枚当たりの読み取り速度が上がる。また、原稿の読み取り速度に合わせて、CCD素子からの読み出しを短時間で行うために、スキャナ制御ユニット300は、読み出しクロック401の周波数を上げる。スキャナ制御ユニット300は、読み出しクロック401の周期に合わせてRAM307への画素データを蓄積する。また、スキャナ制御ユニット300は、読み出しクロック401の周波数の制御に対応して転送イネーブルクロック402の周波数を上げ、RAM307から制御部101への画素データの転送を短時間で行う。
図5は、図1のMFP100によって実行される画像の読み取り動作に関するシーケンス図である。図5の読み取り動作は、スキャナ部114を制御する上記スキャナ部制御アプリケーション及び制御部101を制御するジョブ制御アプリケーション(不図示)によって実行される。
図5において、スキャナ部114は、制御部101から読み取り開始要求を受け付けると(ステップS501)、読み出しクロック401に基づいてNページ目の原稿を読み取る(ステップS502)。各CCD素子によって読み取られた複数の画素データで構成されるNページ目の画像データは、RAM307に記憶される。Nページ目の原稿の読み取りを完了すると、スキャナ部114は、次のページ(N+1ページ目)の原稿を読み取る(ステップS503)。
一方、スキャナ部114は、制御部101からNページ目の画像データの転送要求を受け付けると(ステップS504)、転送イネーブルクロック402に基づいてNページ目の画像データを制御部101へ転送する(ステップS505)。転送イネーブルクロック402の周波数が高くなると、画像転送時間tvが短くなり、読み取り速度が向上する。制御部101への転送を完了した画像データは、RAM307から削除される。なお、MFP100では、図6に示すように、RAM307に4ページを超える画像データを記憶することができないので、RAM307の記憶領域を使い切る前に、RAM307に記憶された画像データが制御部101へ転送されるように制御される。
図7は、図1の画像処理部113の構成を説明するためのブロック図である。図7において、画像処理部113は、画像データに対し、解像度変換、圧縮伸張、2値多値変換等の異なる画像処理を施す複数のASIC701~705を備える。各ASIC701~705は、RAM104を共有し、画像バス112を介してデータの入出力を行う。画像処理部113は、各ASIC701~705により複数の画像処理を並列で実行可能である。例えば、ASIC701によるスキャン画像処理が、ASIC702によるスキャン画像処理と異なる他の画像処理と並列で実行される。スキャン画像処理は、例えば、スキャナ部114から画像バス112を介して画像データを取得する処理、取得した画像データに対して画像処理を施す処理を含む。
MFP100は、ユーザによる指示に従って、DF部200に載置された原稿の片面又は両面を読み取る。また、MFP100は、原稿の表面及び裏面を同時に読み取ることも可能である。
図8は、図1のスキャナ部114による両面同時読取処理における画像データの転送を説明するための図である。スキャナ部114は、1回の原稿搬送で1枚分の原稿の表面801及び裏面802の両面を読み取る。スキャナ部114は、読み取った表面801及び裏面802の2面分の画像データ803、804をこの順に続けて制御部101へ転送する。MFP100は、スキャナ部114が2面分の画像データを制御部101へ転送する転送時間を1枚分の原稿搬送時間内に収めることで、原稿搬送速度を落とすことなく、両面同時読取処理を実行する。
ここで、例えば、原稿の片面のみを読み取る片面読取処理では、図9(a)に示すように、1枚目の画像データの転送と2枚目の画像データの転送の間に、画像バス112のデータ転送を行わない期間901が存在する。期間901に他の画像処理によって画像バス112のデータ転送が行われても、画像バス112が込み合うことはない。また、片面読取処理では、1枚の原稿の画像データの転送に対して転送イネーブルクロック402の設定が一回である。
一方、両面同時読取処理では、1枚の原稿の画像データの転送に対して転送イネーブルクロック402の設定が表面及び裏面の2面分、つまり、二回必要となる。また、両面同時読取処理では、1枚分の原稿搬送時間の間に2面分の画像データを続けて転送する必要がある。このため、両面同時読取処理では、スキャナ部114を上記片面読取処理と同じ原稿読取速度及び原稿搬送速度で動作させると、画像バス112のデータ転送を行わない図9(b)の期間902が期間901より短くなる。これにより、図9(b)に示すように、両面同時読取処理による画像バス112のデータ転送が他の画像処理による画像バス112のデータ転送と並列で行われる可能性が極めて高くなる。両面同時読取処理による画像バス112のデータ転送が他の画像処理による画像バス112のデータ転送と並列で行われると、画像バス112が込み合い、画像バス112における転送可能上限値を超えてしまう。画像バス112のデータ転送量が転送可能上限値を超えると、各ASIC701~705及びRAM104の間のデータ転送が遅延又は停止してしまい、両面同時読取処理の実行が中断してしまう。
これに対し、本実施の形態では、原稿の表面の画像データの転送に続けて行われる原稿の裏面の画像データの転送が画像処理と並列で実行される場合、転送イネーブルクロック402の周波数が所定の周波数から当該所定の周波数より低い周波数に切り替わる。以下では、所定の周波数より低い周波数を、単に、「低周波数」とする。
図10は、図1のMFP100によって実行されるコピージョブ実行処理の手順を示すフローチャートである。コピージョブは、スキャン処理及びプリント処理で構成されるジョブである。図10の処理は、CPU102がROM103等に記憶されたプログラムを実行することによって行われる。
図10において、まず、CPU102は、ユーザが操作部109に入力したコピー設定のジョブ(以下、「コピージョブ」という。)の実行指示を受け付けると(ステップS1001)、ステップS1002の処理を行う。ステップS1002では、CPU102は、両面同時読取処理を実行するか否かを上記コピー設定に基づいて判別する。
ステップS1002の判別の結果、両面同時読取処理を実行しないとき、CPU102は、片面読取処理を実行し(ステップS1003)、原稿の片面を読み取って得られた画像データに画像処理を施す。次いで、CPU102は、ステップS1005の処理を行う。
ステップS1002の判別の結果、両面同時読取処理を実行するとき、CPU102は、後述する図11の両面同時スキャン制御処理を実行する(ステップS1004)。次いで、CPU102は、後述する図12のプリント制御処理を実行する(ステップS1005)。ステップS1001で受け付けたコピージョブが複数ページの原稿をコピーするジョブである場合、CPU102は、1ページ毎にステップS1002~S1005の処理を行う。次いで、CPU102は、DF部200に原稿が残っているか否かを判別する(ステップS1006)。
ステップS1006の判別の結果、DF部200に原稿が残っているとき、CPU102は、ステップS1002の処理に戻る。ステップS1006の判別の結果、DF部200に原稿が残っていないとき、CPU102は、全ページの印刷を完了したか否かを判別する(ステップS1007)。
ステップS1007の判別の結果、何れかのページの印刷を完了しないとき、CPU102は、ステップS1005の処理に戻る。ステップS1007の判別の結果、全ページの印刷を完了したとき、CPU102は、本処理を終了する。
図11は、図10のステップS1004の両面同時スキャン制御処理の手順を示すフローチャートである。図11の処理は、CPU102がROM103等に記憶されたプログラムを実行することによって行われる。図11の処理は、例えば、ステップS1001で受け付けたコピージョブが複数ページの原稿をコピーするジョブである場合、1ページ毎に実行される。
図11において、CPU102は、操作部109に設定された原稿読み取り設定を取得する(ステップS1101)。次いで、CPU102は、原稿の両面のスキャン画像処理を実行済みであるか否かを判別する(ステップS1102)。
ステップS1102の判別の結果、原稿の両面のスキャン画像処理を実行済みであるとき、CPU102は、本処理を終了し、次の原稿に対して両面同時スキャン制御処理を実行する。ステップS1102の判別の結果、原稿の両面のスキャン画像処理を実行済みでないとき、CPU102は、スキャナ部114からの画像データの転送回数に基づいて、実行する画像処理が表面のスキャン画像処理であるか否かを判別する(ステップS1103)。
ステップS1103の判別の結果、実行する画像処理が表面のスキャン画像処理であるとき、CPU102は、画像処理部113のASIC701~705の中から、取得した原稿読み取り設定に対応するスキャン画像処理を実行するためのASICを決定する。CPU102は、当該ASICに表面の原稿読み取り設定を設定し(ステップS1104)、後述するステップS1106の処理を行う。
ステップS1103の判別の結果、実行する画像処理が表面のスキャン画像処理でないとき、CPU102は、画像処理部113のASIC701~705の中から、取得した原稿読み取り設定に対応するスキャン画像処理を実行するためのASICを決定する。CPU102は、当該ASICに裏面の原稿読み取り設定を設定する(ステップS1105)。次いで、CPU102は、決定したASIC以外のASICによる他の画像処理が実行中又は待機中であるか否かを判別する(ステップS1106)。
ステップS1106の判別の結果、他の画像処理が実行中及び待機中の何れでもないとき、CPU102は、スキャナ部114に単独転送クロックモードで動作するように通知する(ステップS1107)。単独転送クロックモードでは、CLK制御部303が転送イネーブルクロック402の周波数を所定の周波数である第1の周波数に設定する。スキャナ部114は、設定された第1の周波数の転送イネーブルクロック402で画像データを制御部101に転送する。次いで、CPU102は、後述するステップS1109の処理を行う。
ステップS1106の判別の結果、他の画像処理が実行中又は待機中であるとき、CPU102は、スキャナ部114に並列転送クロックモードで動作するように通知する(ステップS1108)。並列転送クロックモードでは、CLK制御部303が転送イネーブルクロック402の周波数を低周波数に設定する。スキャナ部114は、設定された周波数の転送イネーブルクロック402で画像データを制御部101に転送する。単独転送クロックモードから並列転送クロックモードに切り替えると、スキャン画像処理において、単位時間当たりの画像データのパルス信号の数が減り、画像バス112を経由した単位時間当たりのデータ転送量が抑制される。このように、本実施の形態では、両面同時読取処理において、原稿の表面のスキャン画像処理及び原稿の裏面のスキャン画像処理の何れかを開始する際に、他の画像処理が並列で実行されるか否かに基づいて転送イネーブルクロック402の周波数が切り替わる。スキャン画像処理は、読み取って得られた画像データが画像バス112を介してスキャナ部114から画像処理部113へ転送される処理を含む。
例えば、原稿の表面の画像データの転送が単独で実行される場合、転送イネーブルクロック402の周波数が第1の周波数に設定される。原稿の表面の画像データの転送に続けて行われる原稿の裏面の画像データの転送が他の画像処理と並列で実行される場合、転送イネーブルクロック402の周波数が第1の周波数から第2の周波数に切り替わる。
また、原稿の表面の画像データの転送が他の画像処理と並列で実行される場合、転送イネーブルクロック402の周波数が低周波数に設定される。当該他の画像処理が終了して上記原稿の表面の画像データの転送に続けて行われる原稿の裏面の画像データの転送が単独で実行される場合、転送イネーブルクロック402の周波数が低周波数から所定の周波数に切り替わる。
次いで、CPU102は、スキャナ部114から画像データを受信する(ステップS1109)。次いで、CPU102は、受信した画像データに対して、原稿読み取り設定が設定されたASICによるスキャン画像処理を施す(ステップS1110)。次いで、CPU102は、スキャン画像処理を施した画像データをRAM104に保存し(ステップS1111)、原稿の両面のスキャン画像処理を実行済みであるか否かを判別する(ステップS1112)。
ステップS1112の判別の結果、原稿の何れかの面のスキャン画像処理を実行してないとき、CPU102は、ステップS1103の処理に戻る。ステップS1112の判別の結果、原稿の両面のスキャン画像処理を実行済みであるとき、CPU102は、本処理を終了し、次の原稿に対して両面同時スキャン制御処理を実行する。
なお、本実施の形態では、ステップS1004の処理として両面同時スキャン制御処理が実行される場合について説明したが、ユーザから両面同時スキャンジョブの実行指示を受け付けた場合に両面同時スキャン制御処理を実行しても良い。例えば、複数枚の原稿の両面を読み取るスキャン処理を含む両面同時スキャンジョブの実行指示を受け付けた場合、MFP100は、1ページ毎に両面同時スキャン制御処理を実行する。
図12は、図10のステップS1005のプリント制御処理の手順を示すフローチャートである。
図12において、CPU102は、操作部109に設定されたコピージョブの印刷設定を取得する(ステップS1201)。次いで、CPU102は、画像処理部113のASIC701~705の中から、取得した印刷設定に対応するプリント画像処理を実行するためのASICを決定し、当該ASICに印刷設定を設定する(ステップS1202)。プリント画像処理は、例えば、上述したRip処理を含む。次いで、CPU102は、スキャン画像処理を実行中であるか否かを判別する(ステップS1203)。
ステップS1203の判別の結果、スキャン画像処理を実行中でないとき、CPU102は、RAM104に保存された画像データに対し、印刷設定が設定されたASICによるプリント画像処理を施す(ステップS1204)。次いで、CPU102は、プリント画像処理を施した画像データをプリンタ部115へ出力し(ステップS1205)、本処理を終了する。
ステップS1203の判別の結果、スキャン画像処理を実行中であるとき、CPU102はスキャナ部114が並列転送クロックモードで動作している又はスキャン画像処理を終了したかを判別する(ステップS1206)。
ステップS1206の判別の結果、スキャナ部114が並列転送クロックモードで動作しておらず、且つスキャン画像処理を終了していないとき、CPU102は、上述した両面同時スキャン制御処理を実行する(ステップS1207)。ステップS1207の処理を終了すると、CPU102は、ステップS1206の処理に戻る。
ステップS1206の判別の結果、スキャナ部114が並列転送クロックモードで動作している又はスキャン画像処理を終了したとき、CPU102は、ステップS1204以降の処理を行う。
上述した実施の形態によれば、原稿の表面の画像データの転送に続けて行われる原稿の裏面の画像データの転送が他の画像処理と並列で実行される場合、転送イネーブルクロック402の周波数が所定の周波数から低周波数に切り替わる。これにより、両面同時読取処理が画像バス112のデータ転送を伴う画像処理と並列で実行された際に画像バス112の単位時間当たりのデータ転送量が転送可能上限値を超えないように制御することができる。その結果、画像バス112の込み合いに起因する両面同時読取処理の中断を防止することができる。
また、上述した実施の形態では、原稿の表面の画像データの転送と並列で実行された画像処理が終了して裏面の画像データの転送が単独で実行される場合、転送イネーブルクロック402の周波数が低周波数から所定の周波数に切り替わる。これにより、画像バス112の込み合いに起因する両面同時読取処理の中断を防止するための転送イネーブルクロック402の周波数の切替制御による画像データの転送時間の増加を最小限に留めることができる。
さらに、上述した実施の形態では、画像処理部113は、スキャナ部114、RAM104、及びプリンタ部115と1つの画像バス112を介してデータ転送を行う。これにより、上述した構成において、画像バス112の込み合いに起因する両面同時読取処理の中断を防止することができる。
以上、本発明について、上述した実施の形態を用いて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、スキャン画像処理と並列で他の画像処理を実行した際にスキャナ部114を単独転送クロックモードで動作させても良い。例えば、スキャン画像処理をプリント画像処理と並列で実行する場合や、スキャン画像処理をSend処理と並列で実行する場合に、スキャナ部114が単独転送クロックモードで動作しても、画像バス112のデータ転送量が転送可能上限値を超えることはない。(例えば、図13の組み合わせ例を参照。)このような場合、MFP100は、スキャナ部114を単独転送クロックモードで動作させる。
なお、上述した実施の形態において、並列転送クロックモードでは、原稿を読み取って得られた画像データをRAM307に格納する読取速度よりRAM307に格納された画像データを制御部101へ転送する転送速度が遅くなる。このため、並列転送クロックモードのまま原稿の読み取りを続けると、スキャナ部114のRAM307の記憶領域を使い切ってしまう。RAM307を使い切った場合、図14(a)及び図14(b)に示すように、スキャナ部114が制御部101へ1枚分の画像データの転送を終了し、RAM307に空き容量が確保されるまで、原稿の読み込みを停止するのが好ましい。若しくは、RAM307の使用状況を確認し、RAM307の記憶容量の使い切りの防止を優先して、読み出しクロック401を並列転送クロックモードの転送イネーブルクロック402より低い周波数に一時的に下げても良い。
上述した実施の形態では、最終読取原稿の裏面の画像データを転送する場合、最終読取原稿の裏面の画像データの転送が他の画像処理と並列で実行されるか否かに関わらず、転送イネーブルクロック402の周波数が切り替わらなくても良い。
MFP100では、単独転送クロックモードで画像データを転送した転送時間より、並列転送クロックモードで画像データを転送した転送時間の方が所定時間長くなる。このため、原稿の面毎にモードを切り替え可能な両面同時読取処理における1枚分の原稿の画像データの転送では、図15(a)に示すように、原稿の表面及び裏面の両方の画像データを並列転送クロックモードで転送した転送時間が最も長くなる。しかし、実際には、スキャナ部114の仕様上、転送イネーブルクロック402の周波数を切り替えるために或る程度の時間を要する。このため、裏面の画像データを転送する際にモードが切り替わると、スキャナ部114は、表面の画像データの転送に続けて裏面の画像データの転送を即座に行うことができず、裏面の画像データの転送を開始するまでにタイムラグが生じる。タイムラグの長さは、例えば、スキャナ部114の仕様に基づいて定まる。このため、図15(b)に示すように、原稿の表面及び裏面の両方の画像データを並列転送クロックモードで転送した転送時間1501より、原稿の一方の面の画像データを並列転送クロックモードで転送した転送時間1502、1503が長くなることがある。タイムラグによって転送時間が長くなると、両面同時読取処理のスループットが低下してしまう。このような転送イネーブルクロック402の周波数の切替制御に起因する両面同時読取処理のスループットの低下を可能な限り抑制することが望まれている。
図16は、図11の両面同時スキャン制御処理の変形例の手順を示すフローチャートである。図16の処理も、CPU102がROM103等に記憶されたプログラムを実行することによって行われる。図16の処理も、例えば、ステップS1001で受け付けたコピージョブが複数ページの原稿をコピーするジョブである場合、1ページ毎に実行される。
図16において、CPU102は、ステップS1101~S1103の処理を行う。ステップS1103の判別の結果、実行する画像処理が表面のスキャン画像処理であるとき、CPU102は、ステップS1104以降の処理を行う。ステップS1103の判別の結果、実行する画像処理が表面のスキャン画像処理でないとき、CPU102は、ステップS1105の処理を行う。次いで、CPU102は、読取対象が最終読取原稿であるか否かを判別する(ステップS1601)。
ステップS1601の判別の結果、読取対象が最終読取原稿でないとき、CPU102は、ステップS1106以降の処理を行う。ステップS1601の判別の結果、読取対象が最終読取原稿であるとき、CPU102は、スキャナ部114に現在設定されているモードと同じモードで動作するように通知する(ステップS1602)。すなわち、本実施の形態では、読取対象が最終読取原稿の裏面である場合、転送イネーブルクロック402の周波数が切り替わらない。例えば、最終読取原稿の表面の画像データの転送と並列で実行された他の画像処理が終了して最終読取原稿の裏面の画像データの転送が単独で実行される場合、転送イネーブルクロック402の周波数が低周波数に維持される。また、最終読取原稿の表面の画像データの転送が単独で実行され且つ最終読取原稿の裏面の画像データの転送と並列で実行される予定の画像処理が存在する場合、転送イネーブルクロック402の周波数が所定の周波数に維持される。この場合、CPU102は、最終読取原稿の裏面の画像データの転送と並列で実行される予定の他の画像処理の実行を待機させる(画像処理制御手段)。これにより、最終読取原稿の裏面の画像データの転送が、他の画像処理と並列で実行されることはなく、画像バス112の込み合いが回避される。次いで、CPU102は、ステップS1109以降の処理を行う。
上述した実施の形態では、最終読取原稿の裏面の画像データを転送する場合、最終読取原稿の裏面の画像データの転送が他の画像処理と並列で実行されるか否かに関わらず、転送イネーブルクロック402の周波数が切り替わらない。これにより、最終読取原稿の裏面の画像データを転送する際に転送イネーブルクロック402が切り替わることに起因する両面読取処理のスループットの低下を抑制することができる。
上述した実施の形態では、最終読取原稿の表面の画像データの転送と並列で実行された画像処理が終了して最終読取原稿の裏面の画像データの転送が単独で実行される場合、転送イネーブルクロック402の周波数が低周波数に維持される。これにより、転送イネーブルクロック402の周波数の切り替えに起因して最終読取原稿の裏面の画像データの転送が遅滞するのを防止することができる。
上述した実施の形態では、最終読取原稿の表面の画像データの転送が単独で実行され且つ最終読取原稿の裏面の画像データの転送と並列で実行される予定の画像処理が存在する場合、転送イネーブルクロック402の周波数が所定の周波数に維持される。最終読取原稿の裏面の画像データの転送と並列で実行される予定の画像処理の実行が待機される。これにより、画像バス112の込み合いを回避しつつ、転送イネーブルクロック402の周波数の切り替えに起因する最終読取原稿の裏面の画像データの転送が遅滞するのを防止することができる。
本発明は、上述の実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、該システム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 MFP
102,301 CPU
104 RAM
113 画像処理部
114 スキャナ部
115 プリンタ部
300 スキャナ制御ユニット
303 CLK制御部

Claims (7)

  1. 画像処理装置であって、
    原稿の第1面と第2面を読み取って画像データを生成する読取手段と、
    前記画像データを記憶し、記憶された前記画像データを制御手段に転送する読取制御手段と、
    前記読取制御手段から転送された前記画像データに所定の画像処理を実行する画像処理手段を有する前記制御手段と、
    前記所定の画像処理とは異なる他の所定の画像処理が実行されているか否かを判定する判定手段とを有し、
    前記原稿の前記第1面の画像データを転送するために前記判定手段は他の所定の画像処理が実行されているか否かを判定し、前記画像処理装置は、当該他の所定の画像処理が実行されていないと前記判定手段によって判定された場合に、前記第1面の画像データを転送するための画像データ転送クロックの周波数を第1の周波数に設定し、当該他の所定の画像処理が実行されていると前記判定手段によって判定された場合に、前記第1面の画像データを転送するための画像データ転送クロックの周波数を前記第1の周波数より低い第2の周波数に設定し、
    前記原稿の前記第2面の画像データを転送するために前記判定手段は他の所定の画像処理が実行されているか否かを判定し、前記画像処理装置は、当該他の所定の画像処理が実行されていないと前記判定手段によって判定された場合に、前記第2面の画像データを転送するための画像データ転送クロックの周波数を前記第1の周波数に設定し、当該他の所定の画像処理が実行されていると前記判定手段によって判定された場合に、前記第2面の画像データを転送するための画像データ転送クロックの周波数を前記第2の周波数に設定することを特徴とする画像処理装置
  2. 前記原稿の前記第2面の読み取りを前記読取手段が行うときに前記判定手段は他の所定の画像処理が実行されているか否かを判定し、前記画像処理装置は、当該他の所定の画像処理が実行されていると前記判定手段によって判定された場合に、前記第2面の画像データを転送するための画像データ転送クロックの周波数を前記第2の周波数に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 最後の原稿の第2の面の画像データを転送するために、前記画像処理装置は、他の所定の画像処理が実行されているか否かに関わらず、前記第2面の画像データを転送するための画像データ転送クロックの周波数を変更しないことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 画像バスをさらに有し、
    前記画像処理手段は、前記画像バスを介して前記読取制御手段から転送された前記画像データに前記所定の画像処理を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 画像データを記憶する記憶手段をさらに有し、
    前記画像処理手段によって前記所定の画像処理が実行された前記画像データは前記記憶手段に転送されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 原稿の第1面と第2面を読み取って画像データを生成する読取手段と、前記画像データを記憶し、記憶された前記画像データを制御手段に転送する読取制御手段と、前記読取制御手段から転送された前記画像データに所定の画像処理を実行する画像処理手段を有する前記制御手段とを備える画像処理装置の制御方法であって、
    前記所定の画像処理とは異なる他の所定の画像処理が実行されているか否かを判定する判定工程と、
    前記原稿の前記第1面の画像データを転送するために前記判定工程で他の所定の画像処理が実行されているか否かを判定し、当該他の所定の画像処理が実行されていないと前記判定工程で判定された場合に、前記第1面の画像データを転送するための画像データ転送クロックの周波数を第1の周波数に設定し、当該他の所定の画像処理が実行されていると前記判定工程で判定された場合に、前記第1面の画像データを転送するための画像データ転送クロックの周波数を前記第1の周波数より低い第2の周波数に設定する工程と、
    前記原稿の前記第2面の画像データを転送するために前記判定工程で他の所定の画像処理が実行されているか否かを判定し、当該他の所定の画像処理が実行されていないと前記判定工程で判定された場合に、前記第2面の画像データを転送するための画像データ転送クロックの周波数を前記第1の周波数に設定し、当該他の所定の画像処理が実行されていると前記判定工程で判定された場合に、前記第2面の画像データを転送するための画像データ転送クロックの周波数を前記第2の周波数に設定する工程とを有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  7. 請求項6に記載の画像処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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