JP7296623B2 - α-アミラーゼ活性阻害剤及びα-アミラーゼ活性阻害剤の製造方法 - Google Patents
α-アミラーゼ活性阻害剤及びα-アミラーゼ活性阻害剤の製造方法 Download PDFInfo
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Description
かかる構成により、本発明に係る第1のα-アミラーゼ活性阻害剤は、安全で、かつ肥満の予防あるいは改善に有効となる。
かかる構成により、本発明に係る第2のα-アミラーゼ活性阻害剤は、安全で、かつ肥満の予防あるいは改善に有効となる。
かかる構成により、本発明に係る第3のα-アミラーゼ活性阻害剤は、安全で、かつ肥満の予防あるいは改善に有効となる。
かかる構成により、本発明に係る第4のα-アミラーゼ活性阻害剤は、安全で、かつ肥満の予防あるいは改善に有効となる。また、粉末または顆粒状のα-アミラーゼ活性阻害剤を提供することができる。これにより、小袋等に入れて携帯することができるようになる。そのため、食事の際、飲料等に溶かして簡易に摂取することができるようになる。
かかる構成により、より効果的なα-アミラーゼ活性阻害剤を提供することができる。
かかる構成により、安全で、かつ肥満の予防あるいは改善に有効なα-アミラーゼ活性阻害剤を製造することができる。
α-アミラーゼ活性阻害剤は、活性を完全に阻害するという意味ではなく、弱めるという意味であり、どの程度弱めるかは問題ではない。
ブドウ果皮とは、ブドウの皮である。ブドウの種類は問わない。抽出の方法は、水やアルコール、含水アルコールで抽出するものである。ブドウはポリフェノールが多く、これがα-アミラーゼ活性阻害効果があると言われている。
ポリフェノールの1種であるレスベラトロールが10~70重量%含まれる粉末が好適である。
カシス果実の抽出は、これも水やアルコール、含水アルコールで抽出するもので、圧搾してもよい。それを乾燥して粉末(賦形剤を加えてもよい)又は顆粒にしたものでも、スプレードライ等によって粉末にしてもよい。これは、総アントシアニン量が、5~20重量%含まれる粉末が好適である。
ポリフェノールの1種であるプロアントシアニジンが10~70重量%含まれる粉末が好適である。
上記抽出物は、粉末でも、抽出した液体のままでも、濃縮したものでもよい。濃縮の程度は自由である。
調整例1 セイヨウシロヤナギの抽出
セイヨウシロヤナギの葉や枝、樹皮を含水エタノール(エタノール濃度が70重量%)で抽出した。この抽出液を乾燥し、賦形剤(ここでは、マルトデキストリン)を加えて粉末加工を行い、サリシン約1.5%を含むエキス粉末を得た。
ブドウの果皮を上記の含水エタノールで抽出した。この抽出液を乾燥し、上記の賦形剤を加えて粉末加工を行い、レスベラトロール約50%を含むエキス粉末を得た。
調整例3 リンゴンベリー果実の抽出
リンゴンベリー果実に上記の含水エタノールを加え抽出した。この抽出液を乾燥し、上記の賦形剤を加えて粉末加工を行い、レスベラトロール約10%、アントシアニン約10%、プロアントシアニジン約35%を含むエキス粉末を得た。
ケニア産の茶葉に水を加えて抽出し、スプレードライによる粉末加工を行い、カフェイン約5%含むエキス粉末を得た。
調整例5 カシス果実の抽出
カシス果実に水を加え圧搾抽出し、賦形剤を加えてスプレードライによる粉末加工を行い、総アントシアニン量約10%を含むエキス粉末を得た。
ブドウの種子にエタノールを加えて抽出し、賦形剤を加えてスプレードライによる粉末加工を行い、全フラバノール約40%、プロアントシアニジン約38%を含むエキス粉末を得た。
調整例7 たまねぎ外皮の抽出
乾燥させたたまねぎ外皮粉末に水を加えて抽出し、固形分約5%のエキス溶液を得た。
上記調整例1から6で調整した各エキス粉末、または上記調整例7で調整したエキス溶液について、α-アミラーゼに対する阻害活性を調べた。なお、各エキス粉末0.5g(ブドウ種子エキス以外)を蒸留水に溶解し50mLに調整し、エキス溶液とした。得られたエキス溶液をさらに蒸留水で40倍希釈しこの溶液を検体とし、試験を実施した。ブドウ種子エキスは、同様の方法で、希釈倍率だけを400倍に変えた。
調整例7のエキス溶液は、そのまま12倍に希釈した。
{100×(陽性試験群-陰性試験群)/(陽性蒸留水-陰性蒸留水)}
通常、酵素活性阻害物が2倍になると、その阻害活性率は2倍となる。そのため、通常、2種類のエキスを使用した場合の阻害活性の相対値は2となる。しかし、本発明の実施例である、実施例1~実施例6のセイヨウシロヤナギと他のエキスを混合したものでは、阻害活性の相対値は4以上であり、通常の2倍以上の阻害活性が得られた。
よって、特定の組み合わせにより相乗的な阻害効果が得られることが明らかとなった。
水:500ml
ライスミルク×酵素(株式会社ファイン):37.5g
調整例1のセイヨウシロヤナギのエキス粉末:0.1125g
調整例2のブドウ果皮のエキス粉末:0.1125g
調整例6のブドウ種子のエキス粉末:0.1125g
上記成分を混合し、実施例7(以下、「検査食」と表示)とした。なお、上記記載のライスミルク×酵素の量(株式会社ファイン)は、標準的な使用方法の5倍の量である。また、各粉末を上記数値以上追加した場合、ライスミルク×酵素(株式会社ファイン)への味の影響が大きくなる。
水:500ml
ライスミルク×酵素(株式会社ファイン):37.5g
上記成分を混合し、比較例8(以下、「基準食」と表示)とした。なお、上記記載のライスミルク×酵素の量(株式会社ファイン)は、標準的な使用方法の5倍の量である。
試験前日の夜より水の飲用のみを可能とする12時間以上の絶食を行い、翌朝測定を実施した。まず、絶食後の血糖値を測定し0分時の血糖値とした。その後、直ちに基準食または検査食を1分以内に全て摂取し、接種後30分間隔で120分まで経時的に血糖値を測定した。なお、血糖値の測定はメディセーフミニ(テルモ株式会社)を用いて測定した。
血糖値上昇の指標として、血糖上昇曲線下面積を求めた。これは、摂取0分を基準としてこれより上昇を示した血糖値の曲線下の面積を求めるものである(Glyemic Index 食後の血糖値上昇抑制への効果と活用―2011 第一出版株式会社 p.15 参照)。
Claims (6)
- セイヨウシロヤナギの葉や枝、樹皮に含水エタノールを加えて抽出したセイヨウシロヤナギの抽出物と、
ブドウの果皮に含水エタノールを加えて抽出したブドウ果皮の抽出物、ブドウの種子にエタノールを加えて抽出したブドウ種子の抽出物、リンゴンベリー果実に含水エタノールを加えて抽出したリンゴンベリー果実の抽出物、茶葉に水を加えて抽出した紅茶の抽出物、カシス果実に水を加えて圧搾抽出したカシス果実の抽出物、たまねぎ外皮に水を加えて抽出したたまねぎ外皮の抽出物の中から選択される少なくとも1種と、を含有することを特徴とするα-アミラーゼ活性阻害剤。 - セイヨウシロヤナギの葉や枝、樹皮に含水エタノールを加えて抽出したセイヨウシロヤナギの抽出物と、
ブドウの果皮に含水エタノールを加えて抽出したブドウ果皮の抽出物、ブドウの種子にエタノールを加えて抽出したブドウ種子の抽出物、リンゴンベリー果実に含水エタノールを加えて抽出したリンゴンベリー果実の抽出物、茶葉に水を加えて抽出した紅茶の抽出物、カシス果実に水を加えて圧搾抽出したカシス果実の抽出物、たまねぎ外皮に水を加えて抽出したたまねぎ外皮の抽出物の中から選択される少なくとも2種と、を含有することを特徴とするα-アミラーゼ活性阻害剤。 - セイヨウシロヤナギの葉や枝、樹皮に含水エタノールを加えて抽出したセイヨウシロヤナギの抽出物と、
ブドウの果皮に含水エタノールを加えて抽出したブドウ果皮の抽出物及びブドウの種子にエタノールを加えて抽出したブドウ種子の抽出物と、を含有することを特徴とするα-アミラーゼ活性阻害剤。 - セイヨウシロヤナギの葉や枝、樹皮に含水エタノールを加えて抽出したセイヨウシロヤナギの抽出物を乾燥させ粉末または顆粒としたものと、
ブドウの果皮に含水エタノールを加えて抽出したブドウ果皮の抽出物を乾燥させ粉末または顆粒としたもの、ブドウの種子にエタノールを加えて抽出したブドウ種子の抽出物を乾燥させ粉末または顆粒としたもの、リンゴンベリー果実に含水エタノールを加えて抽出したリンゴンベリー果実の抽出物を乾燥させ粉末または顆粒としたもの、茶葉に水を加えて抽出した紅茶の抽出物を乾燥させ粉末または顆粒としたもの、カシス果実に水を加えて圧搾抽出したカシス果実の抽出物を乾燥させ粉末または顆粒としたもの、たまねぎ外皮に水を加えて抽出したたまねぎ外皮の抽出物を乾燥させ粉末または顆粒としたものの中から選択される少なくとも1種と、を含むことを特徴とするα-アミラーゼ活性阻害剤。 - 前記セイヨウシロヤナギの粉末または顆粒は、サリシンが1重量%~3重量%含まれていることを特徴とする請求項4に記載のα-アミラーゼ活性阻害剤。
- セイヨウシロヤナギの葉や枝、樹皮に含水エタノールを加えて抽出したセイヨウシロヤナギの抽出物を乾燥し、賦形剤を加えて粉末または顆粒にする第1工程と、
ブドウの果皮に含水エタノールを加えて抽出したブドウ果皮の抽出物、ブドウの種子にエタノールを加えて抽出したブドウ種子の抽出物、リンゴンベリー果実に含水エタノールを加えて抽出したリンゴンベリー果実の抽出物、茶葉に水を加えて抽出した紅茶の抽出物、カシス果実に水を加えて圧搾抽出したカシス果実の抽出物、たまねぎ外皮に水を加えて抽出したたまねぎ外皮の抽出物の中から選択される少なくとも1種を乾燥し、賦形剤を加えて粉末または顆粒にする第2工程と、を有し、
前記第1工程で生成したセイヨウシロヤナギの粉末または顆粒と、前記第2工程で生成したブドウ果皮の粉末または顆粒、ブドウ種子の粉末または顆粒、リンゴンベリー果実の粉末または顆粒、紅茶の粉末または顆粒、カシス果実の粉末または顆粒、たまねぎ外皮の粉末または顆粒中から選択される少なくとも1種の粉末または顆粒と、を混合する第3工程とを有することを特徴とするα-アミラーゼ活性阻害剤の製造方法。
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