JP7296516B1 - セパレート型キャンピングトレーラー - Google Patents
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Abstract
Description
従って、従来における自走式の大型キャンピングトレーラーとは異なり旅先での小回りが利くので、現地での観光や買い物などが容易くできることによって、旅行の自由度ならびに満喫度が格段と高まると共に、トレーラー内の座席の形状や配置を自由にレイアウトすることができ、さらに、車体の大きさや内装仕様においてもユーザー嗜好を多様に反映させることができることから、近年におけるドライブ宿泊旅行の交通手段の一つとしてその需要が益々増加している。
・乗用車が荷台のある貨物自動車に限定される。
・所定の重量シェルを手動で回動させるには一定の背丈と腕力を必要とする。
・回動させるにあたって安全装置がないため危険である。
・回動させるシェル内に備品を収納することができない。
・シェル内に入るには階段を必要とする。
・展開シェルを階段状又は円弧状に引き出すため車内空間が狭い。
といった多くの問題があった。
・乗用車がキャビンを格納することができる大型のワンボックスカーに限定される。
・キャビンがキャンピングカーの収納空間より小型にする必要があるため車内空間が狭い。
・キャンピングカーならびにキャビンがオリジナル製作となるため車両製作価格ならびに車両購入価格が高騰になる。
・走行時においてキャビンを格納した状態での牽引自動車の車内空間が制限される。
・就寝スペースがワンボックスカーの後方荷台スペースに限定される。
・キャビンのスカート設置作業ならびに構造が複雑である。といった多くの問題があった。
・キャンピングトレーラーのボディ本体を三分割してスライド機能を付加することによって、車内空間の拡張を図ると共に運転時の走行性を高めることができる。
・ユースドカーが後輪牽引走行となることで、車両空間のフラット化が図られ、さらに、車体高さの低重心化が図られる。
・キャンピングトレーラーの車体フレームとユースドカーの車体フレームが共通化しているため車体剛性が高い。
・車両ボディの天井高さが立ち歩き仕様ではなく、座り歩き仕様であるためキャンピングトレーラーの軽量化ならびにコンパクト化が図れる。
・既存のユースドカーの高度な車体設計性能を利用することができる。
・従来のオリジナルのハンドメイド製造ではなく、既存のユースドカーを利用した改造製
造であるため大幅な製造コストの低廉化が図れる。
・車両デザインが前方部を除いて既存のユースドカーのボディデザインを流用するため既存のユースドカーの車体ボディに内蔵されている車幅灯、方向指示灯、ストップランプ、室内灯、ナンバープレート照明灯、ハザードランプ、施錠キー、オートドアロック装置、ガラス窓開閉装置などを再利用することができる。
・牽引車の後輪走行タイヤとボディ本体の走行タイヤのホイールベースが短いことから運転時の走行性を高めることができる。
・ボディ本体から後方スライドキャビンを引き出すだけで就寝スペースを容易に確保することができる。といった多くの特徴を備えるものである。
また、従来におけるキャンピングトレーラーの多くは、就寝ベッド、ソファ、キャンピング用品、キッチン、トイレ・シャワー、娯楽用品等を備えて車内を立ち歩きできる大型仕様になり勝ちになり、その結果、購入価格が高い、大型で運転が難しい、大きな駐車スペースが必要とするなど日本特有の住宅事情とあいまって、これまでに広く一般的に普及してこなかった要因となっていた。
(1)本願発明のセパレート型キャンピングトレーラーの図3の(a)~(d)の設置状態において幌カバーを天井に跳ね上げて折り畳んだ状態にすることで、開放的な雨除け並びに日除け付きのテラスデッキ仕様とすることができる。
(2)幌シート補強フレームの一端にカーテンレールを取り付けることによって、遮光・安眠カーテン、虫除けカーテン、風除けカーテン、透明カーテン、着替え用カーテンなど使用用途に合わせた多様なカーテンを取り付けることができると共に、側方からの出入りも自由にできる。
(3)幌シートが、一枚の矩形のシートで形成されていることによって、製品自体が安価に制作することができると共にデザイン的なプリント転写加工を施すこともでき、さらに明かり取りを兼ねた覗き窓も容易に設けることもできる。
(4)車内収納時においては、平面的に折り畳んでコンパクトに収納することができる。
(5)自宅に駐車時においては、空間スパースが自在に調整できるプライベートルーム、物置小屋、ペット小屋(フェンス併設)、ビニール温室ハウスとして使用することができる、といった優れた効果を奏する。
図1(a)は本発明のセパレート型キャンピングトレーラー10の全体斜視図である。
本発明におけるセパレート型キャンピングトレーラー10は、ボディ本体11と、後方スライドキャビン17と、トンネル状の幌シート25と、幌シート補強フレーム26と、から成るもので、幌シート25がボディ本体11内に折り畳まれて収納されることから、通常走行時は一般のキャンピングトレーラーと殆ど変わりがない状態で運転することができる。
具体的な車種としては、ワンボックスカー、ワゴン車、商業車バン、軽ワゴン・バン車、ハイルーフ車などの後方に開閉ドアを備えるユースドカーUが好適である。
本発明におけるセパレート型キャンピングトレーラー10は、ボディ本体11と、後方スライドキャビン17と、アーチ状の幌シート25と、幌シート補強フレーム26と、から成り、ボディ本体11には前方のスライド移動手段13を備え、前方部には連結牽引装置15と、接地固定装置16を備えて装着され、後方スライドキャビン17には後方のスライド移動手段20を備え、後方部には任意の箇所に引き出し取っ手21と、スライド走行補助輪22を備えて成り、牽引車C(自家用車)の連結牽引装置15に連結されて牽引される。
走行車輪35が、ボディ本体11の中央位置に配置されるため、キャンピングトレーラー全体のバランスが良くなると共に、出入りドアや窓などがデザイン良く且つ使い勝手が良く配置される。
図2(a)は本発明のセパレート型キャンピングトレーラー10の走行状態を示す断面説明図である。
本発明におけるセパレート型キャンピングトレーラー10は、既存のユースドカーUのボディ本体11を三分割し、該ボディ本体11の前方部を改造すると共に後方部をスライドさせることによって車内空間Rの拡張が図れるセパレート型のキャンピングトレーラーであって、該セパレート型キャンピングトレーラー10は、ボディ本体11と、後方スライドキャビン17と、幌シート25と、幌シート補強フレーム26と、から成り、ボディ本体11は、前方部に装着されているフロントガラス部と、ボンネット部と、ヘッドランプ部と、ワイパー部と、自走に必要な機能ならびに装備を取り外して前方部を開放し、その開放された前方部に前記既存のユースドカーUの全高・全幅・全長内において車体フレーム19の床面から垂直に立ち上がって車内空間Rを拡張する形状に形成すると共に前面天井部は半ドーム状に形成し、両側側面下方端は既存のユースドカーUの前輪タイヤハウス部の領域を覆う形状に形成し、さらに後方部が全面開口するフロントボディカバー34を一体に形成し、下方に位置する車体フレーム19には前方のスライド移動手段13を備え、前方下方部には連結牽引装置15と、接地固定装置16を備えて成り、後方スライドキャビン17は、キャビン前方を全面開口すると共に、下方に位置する車体フレーム19には後方のスライド移動手段20を備え、後方部には任意の箇所に引き出し取っ手と、スライド走行補助輪22を備えて成り、ボディ本体11と、後方スライドキャビン17と、を前方及び後方のスライド移動手段13,17によってスライド可能に連結して成り、幌シート補強フレーム26は、所定の長さを有して両端が鍵状に加工されたアングル鋼をボディ本体11側の後方開口部12と後方スライドキャビン17側の前方開口部18に開けられた落とし込み穴に落と込まれる着脱自在の形状に形成されることで、走行時は取り外して車内に束ねて格納することができると共に、キャンプ時は少なくても三か所以上設けることによりボディ本体11と後方スライドキャビン17との間隔を固定した状態を維持し、さらに両端に幌留め穴27bを設けた一枚の矩形の幌シート25をトンネル状に架設して成る手段を採る。
ボディ本体11は、ユースドカーUのセンターピラー以降の車体ボディ11の一部(フロントボディカバー34が取り付けられる車体フレーム19長さを含む)を流用し、室内灯、ナンバープレート照明灯、バッテリー、施錠キー、オートドアロック装置、ドアガラス昇降装置、盗難防止警告装置、ラジオ、シュガーライター等は再利用して形成される。
前方の開放部にはフロントボディカバー34が装着され、後方開口部12には前方のスライド移動手段13と幌シート25を介して後方スライドキャビン17の前方開口部18と連結される。
また、前方のスライド移動手段13は、例えば、C形鋼の開口口を上にして車体フレーム19に所定の長さ(フロントボディカバー34が取り付けられる車体フレーム19の長さを含む)を有して装着される。
尚、制動装置は、新車製造の場合は新規製造となる。
例えば、パーキングブレーキは、フットペダル式のパーキングブレーキは車内の任意の箇所に取り付けられ、ハンドル式のパーキングブレーキは車内の任意の箇所または連結牽引装置15の走行補助タイヤに連動させて取り付けられる。
また、電磁ディスクブレーキは、既存のユースドカーUの電磁ディスクブレーキを再利用し、走行車輪35に連動して取り付けられる。
尚、本発明のセパレート型キャンピングトレーラー10は、走行車輪35がボディ本体11の後方にあるため、走行時において連結牽引装置15のボールマウントとレシーバー部に過荷重がかかるため、サスペンション機能やばね機能を有した緩衝装置を備えることもできる。
また、設置固定足をストッパー付補助輪タイヤとすることでセパレート型キャンピングトレーラー10を接地した状態で移動させることもできる。
尚、新車製造の場合は、新規製造となり、スライド走行補助輪22を後方スライドキャビン17のボディ内に格納する構造とすることもできる。
また、その他のスライド移動手段としては、例えば、油圧式、電動式、エアー式、ラックピニオン式、ワイヤー式、チェーン式などが考えられる。
(2)、(3)参照)尚、走行時は、ボディ本体11内に折り畳まれて収納される。
使用時は、ボディ本体11側の後方開口部12付近に開けられた落とし込み穴と後方スライドキャビン17側の前方開口部18付近に開けられた落とし込み穴に両端が鍵状に加工されたアングル鋼を落とし込んでセットする。
尚、落とし込み穴はボディ本体11側とライドキャビン17側に少なくても夫々三か所設けられ、中央が両側より高い切妻屋根状に設けられる。
使用用途に合わせて車内空間R内に複数組み合わされて配置される。
例えば、車幅灯、方向指示灯、ストップランプ、ナンバープレート照明灯、ハザードランプを再利用するもので配線コネクターを介して牽引車C(自家用車)と連動させて接続される。
また、操作機能は牽引車C(自家用車)と連動させて既存のユースドカーUから操作する仕様とすることもできる。
さらに、発電機からAC電源を確保することで家庭用やポータブル式の冷暖房装置を使用することもできる。
図3(a)就寝平坦ベッド29を使用した場合は、軽自動車仕様であっても大人が足を伸ばした状態で就寝することができ、定員の人数によっては車内空間Rに二段式ハンモックを設けることもできる。
その他、野外拡張テント36を張ることでポータブルトイレ33を利用した野外トイレとしてや貯留タンクをルーフキャリア上にセットしてシャワー室として利用することもできる。
さらに、本発明のセパレート型キャンピングトレーラー10の車体ボディ上のルーフキャリアにポップアップ式ルーフテント37を載置して就寝用スペースを確保することもできる。
(1)ユースドカーU(ベース車)のセンターピラー後方の車体ボディと、フロントボディカバー34が取り付けられる車体フレーム19長さを含むボディ本体11と、後方スライドキャビン17に三分割する。
(2)フロントボディカバーと連結牽引装置15と接地固定装置16が取り付けられたボディ本体11に引き出し取っ手21とスライド走行補助輪22を備えた後方スライドキャビン17を押し込む。
(3)後方スライドキャビン17の後方のスライド移動手段20のH形鋼をボディ本体11の前方のスライド移動手段13のC形鋼に嵌め合わせスライド固定手段14でロックする。
(4)スライド固定手段14のロックを外した後、後方スライドキャビン17のスライド走行補助輪22を下ろし、ボディ本体11から後方スライドキャビン17の引き出し取っ手21を握って後方に向かって引き出しながらスライド移動させる。
(5)ボディ本体11と後方スライドキャビン17の間に幌シート補強フレーム26をセットする。
(6)幌シート25を幌シート補強フレーム26上にセットし、ボディ本体11と後方スライドキャビン17に設けられた幌留め捻り金具27aに幌留め穴27bを嵌め込んで連結し、必要とするキャンピング車内装備品を配置する。
11 ボディ本体
12 後方開口部
13 前方のスライド移動手段
14 スライド固定手段
15 連結牽引装置
16 接地固定装置
17 後方スライドキャビン
18 前方開口部
19 車体フレーム
20 後方のスライド移動手段
21 引き出し取っ手
22 スライド走行補助輪
25 幌シート
26 幌シート補強フレーム
27a 幌留め捻り金具
27b 幌留め穴
28 フラット床パネル
29 就寝平坦ベッド
30 指示灯装置
31 キッチンキャビネット
32 ダインニングテーブル
33 ポータブルトイレ
34 フロントボディカバー
35 走行車輪
36 野外拡張テント
37 ポップアップ式ルーフテント
C 牽引車(自家用車)
R 車内空間
U ユースドカー
Claims (1)
- 既存のユースドカーのボディ本体を三分割し、該ボディ本体の前方部を改造すると共に後方部をスライドさせることによって車内空間の拡張が図れるセパレート型キャンピングトレーラーであって、
前記セパレート型キャンピングトレーラーは、ボディ本体と、後方スライドキャビンと、幌シートと、幌シート補強フレームと、から成り、
前記ボディ本体は、前方部に装着されているフロントガラス部と、ボンネット部と、ヘッドランプ部と、ワイパー部と、自走に必要な機能ならびに装備を取り外して前方部を開放し、その開放された前方部に前記既存のユースドカーの全高・全幅・全長内において前記車体フレームの床面から垂直に立ち上がって車内空間を拡張する形状に形成すると共に前面天井部は半ドーム状に形成し、両側側面下方端は既存のユースドカーの前輪タイヤハウス部の領域を覆う形状に形成し、さらに後方部が全面開口するフロントボディカバーを一体に形成し、下方に位置する車体フレームには前方のスライド移動手段を備え、前方下方部には連結牽引装置と、接地固定装置を備えて成り、
前記後方スライドキャビンは、キャビン前方を全面開口すると共に、下方に位置する前記車体フレームには後方のスライド移動手段を備え、後方部には任意の箇所に引き出し取っ手と、スライド走行補助輪を備えて成り、
前記ボディ本体と、前記後方スライドキャビンと、を前記前方及び後方のスライド移動手段によってスライド可能に連結して成り、
前記幌シート補強フレームは、所定の長さを有して両端が鍵状に加工されたアングル鋼を前記ボディ本体側の後方開口部と後方スライドキャビン側の前方開口部に開けられた落とし込み穴に落と込まれる着脱自在の形状に形成されることで、走行時は取り外して車内に束ねて格納することができると共に、キャンプ時は少なくても三か所以上設けることにより前記ボディ本体と前記後方スライドキャビンとの間隔を固定した状態を維持し、さらに両端に幌留め穴を設けた一枚の矩形の幌シートをトンネル状に架設して成ることを特徴とするセパレート型キャンピングトレーラー。
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JPH09123825A (ja) * | 1995-11-02 | 1997-05-13 | Hiroshi Sugihara | 後部伸張機能付き自動車 |
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