JP7296420B2 - 鞍乗り型車両及び鞍乗り型車両の連結システム - Google Patents
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Description
従来、鞍乗り型車両においては、車両一台を乗員一名が運転して移動させている(例えば、特許文献1参照。)。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数台をまとめて自走可能とできる鞍乗り型車両及び連結システムを提供することを目的とする。
鞍乗り型車両10は、図3に示すように、車体フレーム11と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17(図1参照)とを備える電動の車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、シートレール39に配置される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
乗員が把持する操舵用のハンドル21は、フロントフォーク14の上端部に取り付けられる。
スイングアーム16の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム16は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に支持され、後輪モータ15aを備える。
また、上記の領域にコントローラ24を配置したため、コントローラ24に走行風が当たり易くなり、冷却効果が高められる。クロスパイプ23の上方にはバッテリー25が配置される。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。
鞍乗り型車両10の両側面は、サイドカバー29により覆われる。フロントフォーク14の上部は、フロントカバー30により覆われる。
サイドカバー29の上方には、グラブレール72が配置される。グラブレール72は、車両の左右側面に配置され、車体フレーム11に支持される。
操舵用のハンドル21は折り畳みが可能である。
ハンドル21は、T字状のハンドル軸60と、一対のバー部材61とを備える。ハンドル軸60の縦軸部60Aは、フロントフォーク14の上端部に、第1ロックナット62を介して固定される。ハンドル軸60の横軸部60Bは、一対の第2ロックナット63を介して一対のバー部材61に固定される。バー部材61にはグリップ64と、ブレーキレバー65とが配置される。
第2ロックナット63を反時計方向に回し、外側にスライドさせることで、第2ロックナット63によるロックが外される。一対の第2ロックナット63によるロックが外されると、図5に示すように、節F1の部分を90°回転させて、折り畳みが可能である。図5では、第1ロックナット62、第2ロックナット63の図示を省略する。
コントローラ24には、シート17の位置を検出するシートセンサ31と、ハンドルセンサ32と、ブレーキセンサ33と、キー装置44とが接続される。
また、コントローラ24には、前輪モータ13aと、後輪モータ15aと、バッテリー25とが接続される。バッテリー25には、インバーター34が接続される。インバーター34には、灯体等の電装部品35と、充電用のコンセント36と、出力用のコンセント37とが接続される。
コンセント36は蓋体73で覆われる。スイングアーム16の上辺部には、蓋体73との干渉を防止するため、窪み部74が設けられる。
出力用のコンセント37は、車両の右側面に配置される。コントローラ24の近傍に、充電用のコンセント36と、出力用のコンセント37とが配置されるため、配線を短くできる。
以下では、乗員が運転する鞍乗り型車両10を自二輪車両10aとし、連結される鞍乗り型車両10を他二輪車両10b~10dとする。
また、自二輪車両10aに対して、他二輪車両10b、10cを連結する連結機構99を備える。自二輪車両10aの側方には、連結機構99を介して、他二輪車両10b、10cが連結可能である。より詳細には、自二輪車両10aのステップ28の側方に、他二輪車両10b、10cの前輪13の側が連結される。
ステップ28は、車体フレーム11に固定された固定部80と、固定部80に支持された可動部81と、を備える。
フレーム103は乗員の足を保護するガード部材である。フレーム103は、ステップ28の上表面よりも高い位置に位置される。
ボール受け部203は、図13Bに示すように、受け座207と、ナット208と、コイルばね209とを備える。ボール受け部203は、図13Aに示すように、連結体205の凹部内に、受け座207とコイルばね209とを収容し、その上からナット208を締め付けて構成される。
第一は、ヒッチボール105(接続部)とボール受け部203(被接続部)と、の接続箇所である。第一の接続箇所は、ヒッチボール状コネクタで構成される。
第二は、ラバーブッシュ107の切欠き107A(接続部)と、凹部201(被接続部)と、の接続箇所である。
自二輪車両10aの後輪15と、他二輪車両10dの前輪13との間には、適宜の間隔が空けられる。
これによれば、4台の二輪車両10a~10dを千鳥状に連結するので、3台目以降を横方向にも、縦方向にも長くしないで、連結が可能になる。
また、コントローラ24には、各二輪車両10a~10dが合体された情報を取得する手段125と、合体された二輪車両10a~10dの運転開始の情報を取得する手段126とが接続される。
二輪車両10a~10d間の通信は例えば近距離無線通信による。
コントローラ24は、二輪車両10a~10dの運転が開始されると(手段125、手段126)、自二輪車両10aの運転操作情報を取得し(手段123)、該情報を他二輪車両10b~10dに伝達する(手段124)。
したがって、特別な機構を不要として、旋回が可能となる。また、合体時の安定度や小回り、さらには走破性が向上する。
この構成によれば、自二輪車両の側方に他二輪車両を連結可能に構成したことにより、乗員が一人であっても複数台をまとめて自走可能となる。また、四輪となるため、自立走行が可能となる。
(構成3)前記連結機構は、前記ステップの側方に接続部を備え、前記前輪側に前記接続部が接続される被接続部を備えたことを特徴とする構成2に記載の鞍乗り型車両。
これらの構成によれば、千鳥状に複数台の車両を連結でき、3台目以降の車両を横方向にも、縦方向にも長くしないで、連結できる。
この構成によれば、車両上下の揺動を許容しつつ、車両間の接続が可能となる。
この構成によれば、乗員の乗車時に、足が外に出ることがなく、隣の連結車両との干渉を簡易な構成で防ぐことができる。
この構成によれば、自二輪車両の側方に他二輪車両を連結可能に構成したことにより、乗員が一人であっても複数台をまとめて自走可能となる。また、四輪となるため、自立走行が可能となる。
この構成によれば、特別な機構を不要として、旋回が可能となる。また、合体時の安定度や小回り、さらには走破性が向上する。
10a 自二輪車両
10b~10d 他二輪車両
13 前輪
13a 前輪モータ
15 後輪
15a 後輪モータ
28 ステップ
99 連結機構
100 接続部
103 フレーム(ガード部材)
105 ヒッチボール
107 ラバーブッシュ
107A 切欠き
200 被接続部
201 凹部
203 ボール受け部
Claims (7)
- 駆動源を有する自二輪車両(10a)に対して、同じく駆動源を有する他二輪車両(10b、10c)を連結する連結機構(99)を備えており、
前記自二輪車両(10a)は前輪(13)の後端縁と後輪(15)との間に乗員が足を載せるステップ(28)を備え、前記ステップ(28)の後端部は車両側面視で前記後輪(15)の前端縁に重なり、
前記連結機構(99)は、
前記自二輪車両(10a)の前記ステップ(28)の前記後輪(15)寄りの側方に設けた接続部(100)と、前記他二輪車両(10b、10c)の前輪(13)を支持するフロントフォーク(14)の下端部に車両側面視で前記他二輪車両(10b、10c)の前輪(13)に重なるように設けた被接続部(200)とを含み、前記連結機構(99)により前記自二輪車両(10a)の側方に前記他二輪車両(10b、10c)を連結可能に構成したことを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記接続部(100)および前記被接続部(200)はヒッチボール状コネクタで構成されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
- 前記接続部(100)は乗員の足を保護するガード部材(103)を備え、
前記ガード部材(103)は前記ステップ(28)の上表面よりも高い位置に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。 - 駆動源を有する自二輪車両(10a)に対して、同じく駆動源を有する他二輪車両(10b、10c)を連結する連結機構(99)を備えており、
前記連結機構(99)は、
前記自二輪車両(10a)のステップ(28)の側方に設けたヒッチボール(105)と、前記他二輪車両(10b、10c)の前輪(13)を支持するフロントフォーク(14)の下端部に車両側面視で前記他二輪車両(10b、10c)の前輪(13)に重なるように設けたボール受け部(203)とのヒッチボール状コネクタによる第一の接続箇所、及び、前記ステップ(28)の側方に設けたラバーブッシュ(107)と、前記他二輪車両(10b、10c)の前輪(13)を支持するフロントフォーク(14)の下端部に車両側面視で前記他二輪車両(10b、10c)の前輪(13)に重なるように設けた凹部(201)と、による第二の接続箇所を備えることを特徴とする鞍乗り型車両。 - 駆動源を有する自二輪車両(10a)と、駆動源を有する他二輪車両(10b、10c)と、を備え、
前記自二輪車両(10a)は前輪(13)の後端縁と後輪(15)との間に乗員が足を載せるステップ(28)を備え、前記ステップ(28)の後端部は車両側面視で前記後輪(15)の前端縁に重なり、
前記自二輪車両(10a)の前記ステップ(28)の前記後輪(15)寄りの側方に設けた接続部(100)と、前記他二輪車両(10b、10c)の前輪(13)を支持するフロントフォーク(14)の下端部に車両側面視で前記他二輪車両(10b、10c)の前輪(13)に重なるように設けた被接続部(200)とを含み、前記接続部(100)と前記被接続部(200)とにより、前記自二輪車両(10a)の側方に前記他二輪車両(10b、10c)を連結可能に構成したことを特徴とする鞍乗り型車両の連結システム。 - 前記自二輪車両(10a)の左右に前記他二輪車両(10b、10c)が連結され、
前記自二輪車両(10a)の運転操作情報を前記他二輪車両(10b、10c)に伝達する伝達する伝達手段を備え、
前記自二輪車両(10a)の運転操作情報に応じて前記他二輪車両(10b、10c)の前輪(13)の回転数を制御する制御部(24)を備えることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両の連結システム。 - 駆動源を有する自二輪車両(10a)と、駆動源を有する他二輪車両(10b、10c)と、を備え、
前記自二輪車両(10a)のステップ(28)の側方に設けたヒッチボール(105)と、前記他二輪車両(10b、10c)の前輪(13)を支持するフロントフォーク(14)の下端部に車両側面視で前記他二輪車両(10b、10c)の前輪(13)に重なるように設けたボール受け部(203)とのヒッチボール状コネクタによる第一の接続箇所、及び、前記ステップ(28)の側方に設けたラバーブッシュ(107)と、前記前輪(13)を支持するフロントフォーク(14)の下端部に車両側面視で前記他二輪車両(10b、10c)の前輪(13)に重なるように設けた凹部(201)と、による第二の接続箇所を含み、前記第一の接続箇所と前記第二の接続箇所とにより、前記自二輪車両(10a)の側方に前記他二輪車両(10b、10c)を連結可能に構成したことを特徴とする鞍乗り型車両の連結システム。
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