JP7295299B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
[1](A)カルボキシル基含有感光性樹脂と、(B)光重合開始剤と、(C)反応性希釈剤と、(D)エポキシ化合物と、(E)ウレタンビーズと、(F)微粉状無機フィラーと、を含有する感光性樹脂組成物。
[2]前記(F)微粉状無機フィラーが、ヒュームドアルミナまたはヒュームドシリカを含む[1]に記載の感光性樹脂組成物。
[3]前記(F)微粉状無機フィラーが、有機シラン化合物で表面の少なくとも一部が被覆されている微粉状無機フィラーである[1]または[2]に記載の感光性樹脂組成物。
[4]前記(E)ウレタンビーズが、シリカで被覆されているウレタンビーズである[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の感光性樹脂組成物。
[5]前記シリカが、疎水性シリカである[4]に記載の感光性樹脂組成物。
[6]前記(A)カルボキシル基含有感光性樹脂100質量部に対して、前記(E)ウレタンビーズを2.0質量部以上100質量部以下含有する[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の感光性樹脂組成物。
[7]前記(A)カルボキシル基含有感光性樹脂100質量部に対して、前記(F)微粉状無機フィラーを1.0質量部以上100質量部以下含有する[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の感光性樹脂組成物。
[8]前記(A)カルボキシル基含有感光性樹脂100質量部に対して、前記(F)微粉状無機フィラーを20質量部以上50質量部以下含有する[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の感光性樹脂組成物。
[9]前記(E)ウレタンビーズ100質量部に対して、前記(F)微粉状無機フィラーを20質量部以上200質量部以下含有する[1]乃至[8]のいずれか1つに記載の感光性樹脂組成物。
[10]ソルダーレジスト膜の形成用である[1]乃至[9]のいずれか1つに記載の感光性樹脂組成物。
[11][1]乃至[10]のいずれか1つに記載の感光性樹脂組成物の光硬化膜を有する配線板。
(A)成分であるカルボキシル基含有感光性樹脂は、感光性樹脂組成物のベース樹脂である。(A)成分であるカルボキシル基含有感光性樹脂の構造は、特に限定されず、例えば、感光性の不飽和二重結合を1個以上と遊離のカルボキシル基を有する樹脂が挙げられる。カルボキシル基含有感光性樹脂としては、例えば、(A-1)1分子中に2つ以上のエポキシ基を有する多官能エポキシ樹脂とカルボキシル基1つあたりの炭素数が8以上である少なくとも1種の直鎖状または分岐状脂肪族カルボン酸とラジカル重合性不飽和モノカルボン酸との反応生成物である不飽和カルボン酸化エポキシ樹脂に、多塩基酸及び/または多塩基酸無水物を付加させて得られる構造を有する酸変性長鎖炭化水素構造含有エポキシ樹脂(以下、「A-1樹脂」ということがある。)、(A-2)1分子中にエポキシ基を2個以上有する多官能性エポキシ樹脂のエポキシ基の少なくとも一部にラジカル重合性不飽和モノカルボン酸を反応させて不飽和モノカルボン酸化エポキシ樹脂を得て、生成した水酸基に多塩基酸及び/または多塩基酸無水物を反応させて得られる構造を有する多塩基酸変性不飽和モノカルボン酸化エポキシ樹脂(以下、「A-2樹脂」ということがある。)等を挙げることができる。
多官能エポキシ樹脂
多官能エポキシ樹脂のエポキシ当量は、特に限定されず、例えば、その上限値は、3000g/eqが好ましく、2000g/eqがより好ましく、1000g/eqがさらに好ましく、500g/eqが特に好ましい。一方で、その下限値は、100g/eqが好ましく、200g/eqが特に好ましい。多官能エポキシ樹脂としては、特に限定されず、例えば、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、フェニルアラルキル型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂等のゴム変性エポキシ樹脂、ε-カプロラクトン変性エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等のフェノールノボラック型エポキシ樹脂、オルト-クレゾールノボラック型等のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、環状脂肪族多官能エポキシ樹脂、グリシジルエステル型多官能エポキシ樹脂、グリシジルアミン型多官能エポキシ樹脂、複素環式多官能エポキシ樹脂、ビスフェノール変性ノボラック型エポキシ樹脂、多官能変性ノボラック型エポキシ樹脂等を挙げることができる。これらは、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらのうち、感光性樹脂組成物の硬化物の感光性、折り曲げ性及び絶縁信頼性の点から、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂が好ましい。
カルボキシル基1つあたりの炭素数が8以上である直鎖状または分岐状脂肪族カルボン酸は、多官能エポキシ樹脂のエポキシ基に反応して、多官能エポキシ樹脂に上記脂肪族カルボン酸由来の長鎖炭化水素構造が導入されることで、感光性樹脂を含む感光性樹脂組成物の硬化物の折り曲げ性、絶縁信頼性を向上させることができる。カルボキシル基1つあたりの炭素数が8以上である直鎖状または分岐状脂肪族カルボン酸は、特に限定されず、飽和、不飽和のいずれも使用可能である。上記脂肪族カルボン酸には、例えば、炭素数が8以上の一塩基酸、炭素数16以上の二塩基酸が挙げられ、折り曲げ性と指触乾燥性を得る点から、上記一塩基酸及び二塩基酸は、直鎖状または炭素数2以下の側鎖を2本以下有する分岐状が好ましい。
ラジカル重合性不飽和モノカルボン酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸(アクリル酸及び/またはメタクリル酸を「(メタ)アクリル酸」ということがある。)、クロトン酸、チグリン酸、アンゲリカ酸、桂皮酸などを挙げることができる。これらのラジカル重合性不飽和モノカルボン酸は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。カルボキシル基含有感光性樹脂中における、ラジカル重合性不飽和モノカルボン酸の割合(仕込み割合)は、特に限定されないが、その下限値は、感度をより向上させ、また、多塩基酸及び/または多塩基酸無水物の導入量と固形分酸価を調整する点から2.0質量%が好ましく、3.0質量%が特に好ましい。一方で、ラジカル重合性不飽和モノカルボン酸の割合の上限値は、カルボキシル基1つあたりの炭素数が8以上であるカルボン酸の導入量を維持し、また、多塩基酸及び/または多塩基酸無水物の導入量を調整して固形分酸価を調整する点から10質量%が好ましく、5.0質量%が特に好ましい。
多塩基酸及び/または多塩基酸無水物が、不飽和カルボン酸化エポキシ樹脂に生成した水酸基に付加反応することで、遊離のカルボキシル基が導入される。多塩基酸及び/または多塩基酸無水物は、特に限定されず、飽和、不飽和のいずれも使用可能である。多塩基酸には、例えば、コハク酸、マレイン酸、アジピン酸、クエン酸、フタル酸、テトラヒドロフタル酸、3-メチルテトラヒドロフタル酸、4-メチルテトラヒドロフタル酸、3-エチルテトラヒドロフタル酸、4-エチルテトラヒドロフタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロフタル酸等のテトラヒドロフタル酸類、ヘキサヒドロフタル酸、3-メチルヘキサヒドロフタル酸、4-メチルヘキサヒドロフタル酸、3-エチルヘキサヒドロフタル酸、4-エチルヘキサヒドロフタル酸等のヘキサヒドロフタル酸類、トリメリット酸、ピロメリット酸及びジグリコール酸等が挙げられる。多塩基酸無水物としては、上記した多塩基酸の無水物が挙げられる。これらの化合物は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。カルボキシル基含有感光性樹脂中における、多塩基酸及び/または多塩基酸無水物の割合(仕込み割合)は、特に限定されないが、その下限値は、良好なアルカリ現像性と固形分酸価を調整する点から7.0質量%が好ましく、9.0質量%が特に好ましい。一方で、多塩基酸及び/または多塩基酸無水物の割合の上限値は、絶縁信頼性の低下を確実に防止し、固形分酸価を調整する点から16質量%が好ましく、14質量%が特に好ましい。
多官能エポキシ樹脂
多官能エポキシ樹脂のエポキシ当量は、特に限定されず、例えば、その上限値は、3000g/eqが好ましく、2000g/eqがより好ましく、1000g/eqがさらに好ましく、500g/eqが特に好ましい。一方で、その下限値は、100g/eqが好ましく、200g/eqが特に好ましい。多官能エポキシ樹脂としては、特に限定されず、例えば、A-1樹脂と同じく、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、フェニルアラルキル型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂等のゴム変性エポキシ樹脂、ε-カプロラクトン変性エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等のフェノールノボラック型エポキシ樹脂、オルト-クレゾールノボラック型等のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、環状脂肪族多官能エポキシ樹脂、グリシジルエステル型多官能エポキシ樹脂、グリシジルアミン型多官能エポキシ樹脂、複素環式多官能エポキシ樹脂、ビスフェノール変性ノボラック型エポキシ樹脂、多官能変性ノボラック型エポキシ樹脂等を挙げることができる。これらは、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
ラジカル重合性不飽和モノカルボン酸としては、例えば、A-1樹脂と同じく、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、チグリン酸、アンゲリカ酸、桂皮酸などを挙げることができる。これらのラジカル重合性不飽和モノカルボン酸は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
多塩基酸及び/または多塩基酸無水物は、特に限定されず、飽和、不飽和のいずれも使用可能である。多塩基酸には、例えば、A-1樹脂と同じく、コハク酸、マレイン酸、アジピン酸、クエン酸、フタル酸、テトラヒドロフタル酸、3-メチルテトラヒドロフタル酸、4-メチルテトラヒドロフタル酸、3-エチルテトラヒドロフタル酸、4-エチルテトラヒドロフタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロフタル酸等のテトラヒドロフタル酸類、ヘキサヒドロフタル酸、3-メチルヘキサヒドロフタル酸、4-メチルヘキサヒドロフタル酸、3-エチルヘキサヒドロフタル酸、4-エチルヘキサヒドロフタル酸等のヘキサヒドロフタル酸類、トリメリット酸、ピロメリット酸及びジグリコール酸等が挙げられる。多塩基酸無水物としては、上記した多塩基酸の無水物が挙げられる。これらの化合物は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
(B)成分である光重合開始剤は、特に限定されず、例えば、1,2-オクタンジオン,1-〔4-(フェニルチオ)-2-(O-ベンゾイルオキシム)〕、エタノン1-〔9-エチル-6-(2-メチルベンゾイル)-9H-カルバゾール-3-イル]-1-(0-アセチルオキシム)、2-(アセチルオキシイミノメチル)チオキサンテン-9-オン、1,8-オクタンジオン,1,8-ビス[9-エチル-6-ニトロ-9H-カルバゾール-3-イル]-,1,8-ビス(O-アセチルオキシム)、1,8-オクタンジオン,1,8-ビス[9-(2-エチルヘキシル)-6-ニトロ-9H-カルバゾール-3-イル]-,1,8-ビス(O-アセチルオキシム)、(Z) -(9-エチル-6-ニトロ-9H-カルバゾール-3-イル)(4-((1-メトキシプロパン-2-イル)オキシ) -2-メチルフェニル)メタノン O-アセチルオキシム等のオキシムエステル系光重合開始剤を挙げることができる。市販品としては、IRGACURE-OXE01(BASF社)、IRGACURE-OXE02(BASF社)、アデカアークルズNCI-831(ADEKA株式会社)、O-アシルオキシム化合物であるアデカアークルズNCI-930(ADEKA株式会社)を挙げることができる。
(C)成分である反応性希釈剤は、例えば、光重合性モノマーであり、1分子当たり少なくとも1つ、好ましくは1分子当たり2つ以上の重合性二重結合を有する化合物である。反応性希釈剤は、感光性樹脂組成物の光硬化を補強して、感光性樹脂組成物の硬化物に十分な耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性などを付与することに寄与する。
(D)成分であるエポキシ化合物は、感光性樹脂組成物の硬化物の架橋密度を上げて十分な強度を硬化物に付与するためのものである。エポキシ化合物としては、例えば、エポキシ樹脂が挙げられる。エポキシ樹脂としては、例えば、上記したカルボキシル基含有感光性樹脂の調製に使用する多官能エポキシ樹脂と同じエポキシ樹脂を挙げることができる。具体的には、例えば、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、フェニルアラルキル型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂等のゴム変性エポキシ樹脂、ε-カプロラクトン変性エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等のフェノールノボラック型エポキシ樹脂、オルト-クレゾールノボラック型等のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、環状脂肪族多官能エポキシ樹脂、グリシジルエステル型多官能エポキシ樹脂、グリシジルアミン型多官能エポキシ樹脂、複素環式多官能エポキシ樹脂、ビスフェノール変性ノボラック型エポキシ樹脂、多官能変性ノボラック型エポキシ樹脂等を挙げることができる。これらは、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
(E)成分であるウレタンビーズは、粒子状のウレタンであり、ウレタンビーズが配合されていることにより、絶縁信頼性と耐熱性の基本特性を損なうことなく、フィルム貼り付き防止性と折り曲げ性に優れた光硬化物を得ることに寄与する。
(F)成分である微粉状無機フィラーは、粉体状の無機化合物であり、微粉状無機フィラーが配合されていることにより、絶縁信頼性と耐熱性の基本特性を損なうことなく、フィルム貼り付き防止性と折り曲げ性に優れた光硬化物を得ることに寄与する。
下記表1に示す各成分を下記表1に示す割合にて配合し、3本ロールを用いて室温にて混合させて、実施例1~9、比較例1~3にて使用する感光性樹脂組成物を調製した。その後、調製した感光性樹脂組成物を以下のように基板に塗工して試験体を作製した。下記表1に示す各成分の配合量は、特に断りのない限り質量部を示す。なお、下記表1中の配合量の空欄部は、配合なしを意味する。
(A)カルボキシル基含有感光性樹脂
・合成樹脂A(A-1樹脂)
撹拌機、還流冷却管を備えた500mLセパラブルフラスコに、窒素・空気(2:1)雰囲気下でジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(以下「EDGAC」)86.45g、8-エチルオクタデカン二酸(岡村製油株式会社、SB-20)26.54g(6.3質量部)、ベヘニン酸45.35g(10.7質量部)、ステアリン酸9.71g(2.3質量部)、アクリル酸14.36g(3.4質量部)、トリフェニルホスフィン(TPP)0.65g(0.1質量部)、メトキシハイドロキノン(MEHQ)0.43g(0.1質量部)を仕込み、反応容器内に窒素・空気(2:1)を0.3mL/sec吹き込みながら、110℃で溶解するまで加熱撹拌した。別途、EDGAC溶媒59.8g中にビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂(日本化薬株式会社、NC-3000、エポキシ当量265~285g/eq)137.65g(32.6質量部)を80℃まで加熱して均一に溶解して上記フラスコ内に投入し、115℃にて15~17時間、加熱撹拌させ、反応溶液の酸価が6mgKOH/g以下になるまで反応させた。この反応物に、さらに水素添加トリメリット酸無水物(三菱ガス化学株式会社、HTMAn)を42.23g(9.9質量部)加え空気雰囲気下100℃で2~3時間撹拌した。酸無水物が消失したことを、FT-IR(赤外分光光度計)により確認した。これにより、下記表1に示す固形分(樹脂分)65質量%、酸価85mgKOH/gの合成樹脂Aを得た。
・ZFR-1887:A-2樹脂、固形分(樹脂分)65質量%、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート35質量%、日本化薬株式会社
・NCI-930:ジフェニルスルフィド骨格を有するオキシムエステル系光重合開始剤、ADEKA株式会社
・Irugacure 369:α-アミノアルキルフェノン系光重合開始剤、BASF社
(C)反応性希釈剤
・DPCA-120:日本化薬株式会社
(D)エポキシ化合物
・YX-4000HK:ビフェニル型エポキシ樹脂、三菱ケミカル株式会社
・VG3101L:下記化学式(1)を有する高耐熱3官能エポキシ樹脂、株式会社プリンテック
・RHC-730クリヤー:大日精化工業株式会社
・ウレタンビーズA:疎水性シリカとして、ジメチルシロキシル化シリカ(商品名「アエロジルR974」、日本アエロジル株式会社、平均一次粒子径0.012μm)10gを均一に溶媒100gに分散後、イソシアネート化合物20gとアルコール類20gを反応させて得られたポリウレタン球体を含む乳化液を、ホモジナイザーにて均一に分散後、乾燥させることで、シリカの被覆率10質量%のウレタンビーズA(平均粒子径3μm)を調製した。なお、シリカの被覆率は、600℃2時間の完全燃焼後の灰分より求めた。
・Aeroxide Alu-C 805:オルガノシラン(シランカップリング剤)で表面処理された疎水性のヒュームド酸化アルミニウム(ヒュームドアルミナ)、平均一次粒子径は12nm~14nm、平均二次粒子径は170nm~190nm、日本アエロジル株式会社
・Aeroxide Alu-C:親水性のヒュームド酸化アルミニウム(ヒュームドアルミナ)、平均一次粒子径は12nm~14nm、平均二次粒子径は170nm~190nm、日本アエロジル株式会社
・Aerosil R805:オルガノシラン(シランカップリング剤)で表面処理された疎水性のヒュームドシリカ、平均一次粒子径は12nm~14nm、平均二次粒子径は170nm~190nm、日本アエロジル株式会社
・ハイジライトH-42STV:昭和電工株式会社
難燃剤
・エクソリット OP-935:クラリアントジャパン社
硬化促進剤
・メラミン:日産化学工業株式会社
・DICY-7:三菱ケミカル株式会社
添加剤
・KS-66:消泡剤、信越化学工業株式会社
着色剤
・クロモフタルDPPオレンジ TR:BASF社
非反応性希釈剤
・EDGAC:三洋化成品株式会社
基板:フレキシブルプリント配線板(ポリイミドフィルム、パナソニック株式会社、フィルム厚25μm、導体(Cu箔)厚12.5μm)
表面処理:5質量%硫酸水溶液
塗工:スクリーン印刷
予備乾燥:BOX炉にて80℃、20分
露光:感光性樹脂組成物上100mJ/cm2(メイン波長365nm、株式会社オークの直描(DI)紫外線露光装置「Mns60」(光源:高圧水銀灯)
アルカリ現像:1質量%のNa2CO3水溶液、液温30℃、スプレー圧0.2MPa、現像時間60秒
ポストキュア(本硬化の加熱処理):BOX炉にて150℃、60分
ポストキュア後の膜厚:20μm~23μm
(1)フィルム貼り付き防止性
試験体作製工程の予備乾燥後にポリプロピレンフィルム(厚さ30μm)を塗膜面に接触させ、さらにポリプロピレンフィルム上に重り(200g、5cmφ)を載せ、室温23℃にて、24時間放置した後、ポリプロピレンフィルムを塗膜面から引き剥がした際の状態を以下のように評価した。
◎:塗膜面にフィルムの貼り付き跡なし
○:塗膜面に若干フィルムの貼り付き跡が残存
△:塗膜面にフィルムの貼り付き跡が残存
×:フィルム引き剥がし後、フィルムに塗膜が付着
上記試験体作製工程にて作製した試験体について、はぜ折りにより、導体パターンのラインの長手方向に対して直交方向に180°折り曲げを1回行い、その際の硬化塗膜における微小クラック発生状況を×500の光学顕微鏡で観察し、微小クラックの発生の有無を測定した。微小クラックとは、クラックの長さが100μm未満のクラックを意味する。測定結果については、以下の基準で評価した。
◎:微小クラックの発生が無い。
○:微小クラックの発生が1~3箇所。
△:微小クラックの発生が3箇所より多く、導体パターンのライン周辺部のみに発生。
×:硬化塗膜全体に微小クラックが発生。
上記試験体作製工程にて作製した試験体について、硬化塗膜の上に電磁波シールドフィルム(タツタ電線株式会社、「SF-PC5000」)を貼った上面を陽極に、上記試験体の導体である銅を陰極に、それぞれ、接続した。次いで、85℃、湿度85%の恒温恒湿槽の中で、50V印加を行い、イオンマイグレーションテスター(IMV社、「MIG-8600B/128」)を用いて抵抗値の連続測定を行った。50V印加時を測定開始時間とし、抵抗値が1.0E+6(1.0×106)Ω未満に低下するまでの時間を計測し、これを絶縁破壊時間とし、以下の基準に従って、厚さ方向(Z軸方向)の絶縁信頼性を評価した。
◎:絶縁破壊時間1500時間以上
○:絶縁破壊時間1000時間以上1500時間未満
△:絶縁破壊時間500時間以上1000時間未満
×:絶縁破壊時間500時間未満
上記試験体作製工程にて作製した試験体の硬化塗膜を、JIS C-6481の試験方法に従って、260℃のはんだ槽に10秒間浸せき後、セロハンテープによるピーリング試験を1サイクルとし、これを1~3回繰り返した後の塗膜状態を目視により観察し、以下の基準に従って評価した。
◎:4サイクル繰り返し後も塗膜に変化が認められない。
○:4サイクル繰り返し後の塗膜にほんの僅か変化が認められる。
△:3サイクル繰り返し後の塗膜にほんの僅か変化が認められる。
×:2サイクル繰り返し後の塗膜に変化が認められる。
Claims (10)
- (A)カルボキシル基含有感光性樹脂と、(B)光重合開始剤と、(C)反応性希釈剤と、(D)エポキシ化合物と、(E)ウレタンビーズと、(F)微粉状無機フィラーと、を含有し、
前記(F)微粉状無機フィラーが、有機シラン化合物で表面の少なくとも一部が被覆されているヒュームドアルミナを含み、
前記有機シラン化合物で表面の少なくとも一部が被覆されているヒュームドアルミナが、平均一次粒子径5.0nm以上20nm以下、平均二次粒子径70nm以上300nm以下である感光性樹脂組成物。 - 前記有機シラン化合物で表面の少なくとも一部が被覆されているヒュームドアルミナが、平均一次粒子径10nm以上15nm以下、平均二次粒子径150nm以上220nm以下である請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
- 前記(E)ウレタンビーズが、シリカで被覆されているウレタンビーズである請求項1または2に記載の感光性樹脂組成物。
- 前記シリカが、疎水性シリカである請求項3に記載の感光性樹脂組成物。
- 前記(A)カルボキシル基含有感光性樹脂100質量部に対して、前記(E)ウレタンビーズを2.0質量部以上100質量部以下含有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。
- 前記(A)カルボキシル基含有感光性樹脂100質量部に対して、前記(F)微粉状無機フィラーを1.0質量部以上100質量部以下含有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。
- 前記(A)カルボキシル基含有感光性樹脂100質量部に対して、前記(F)微粉状無機フィラーを20質量部以上50質量部以下含有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。
- 前記(E)ウレタンビーズ100質量部に対して、前記(F)微粉状無機フィラーを20質量部以上200質量部以下含有する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。
- ソルダーレジスト膜の形成用である請求項1乃至8のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。
- 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物の光硬化膜を有する配線板。
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