JP7294028B2 - ギヤ段切替装置、車両およびギヤ段切替方法 - Google Patents

ギヤ段切替装置、車両およびギヤ段切替方法 Download PDF

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Description

本開示は、ギヤ段切替装置、車両およびギヤ段切替方法に関する。
従来、発進の際に路面の勾配や車両の重量に応じて、変速比を切替可能な車両が知られている。例えば、特許文献1には、路面の摩擦係数に応じて主変速機および副変速機の何れかに切り替えて発進する車両が開示されている。
また、互いに異なる変速比を有する複数のギヤ段を切り替えることで変速可能な変速機構を有するトラック等の車両においては、複数のギヤ段のうち、2以上のギヤ段が、発進用ギヤ段として設定されている。このような車両では、発進の際に路面の勾配および車両の重量に応じて、発進用ギヤ段の中から最適なギヤ段が選択され、選択されたギヤ段で発進するように制御される。
また、各ギヤ段においては、それぞれの発進加速度が所望の加速度になるような勾配の範囲がそれぞれに設定されている。勾配の情報は、勾配センサ等の検出部からの情報に基づくが、当該情報が位置する勾配の範囲に対応するギヤ段が発進用ギヤ段として選択される。
特開2014-202243号公報
ところで、発進用ギヤ段には、発進のためのパワーや、発進加速度の関係上、比較的変速比が大きいギヤ段が設定される。しかしながら、車両の重量が比較的小さい場合、発進のためのパワーを過剰に必要としないので、発進用ギヤ段に設定されているギヤ段では最適な発進加速度で車両を発進させることができないおそれがあった。
本開示の目的は、車両をより最適な発進加速度で発進させることが可能なギヤ段切替装置、車両およびギヤ段切替方法を提供することである。
本開示に係るギヤ段切替装置は、
複数のギヤ段で構成され、かつ、前記複数のギヤ段のうち2以上のギヤ段を発進用ギヤ段として設定する変速機構を有する車両のギヤ段切替装置であって、
前記車両の重量、および、前記車両が停止する路面の勾配の情報に基づいて前記発進用ギヤ段の設定範囲から最適な発進用ギヤ段を選択するギヤ段選択部と、
前記車両の重量が閾値重量より小さい場合、前記2以上のギヤ段による第1範囲から、前記第1範囲よりもギヤ段の数が多い第2範囲に前記発進用ギヤ段の設定範囲を切り替える切替部と、
を備え、
前記ギヤ段選択部は、前記切替部により前記設定範囲が切り替えられた場合、前記第2範囲の中から、最適な発進用ギヤ段を選択し、
前記発進用ギヤ段に属するギヤ段のそれぞれは、前記車両が所定の発進加速度で発進可能である最適勾配範囲が設定され、
前記ギヤ段選択部は、前記勾配の情報が位置する最適勾配範囲に対応するギヤ段を前記発進用ギヤ段に属するギヤ段の中から選択し、
前記第2範囲に含まれる全てのギヤ段の最適勾配範囲は、前記車両の重量が閾値重量より小さい場合、前記勾配の情報の誤差範囲以上である
本開示に係る車両は、
複数のギヤ段で構成され、かつ、前記複数のギヤ段のうち2以上のギヤ段を発進用ギヤ段として設定する変速機構と、
路面の勾配の情報を検出する勾配検出部と、
上記のギヤ段切替装置と、
を備える。
本開示に係るギヤ段切替方法は、
複数のギヤ段で構成され、かつ、前記複数のギヤ段のうち2以上のギヤ段を発進用ギヤ段として設定する変速機構を有する車両のギヤ段切替方法であって、
前記車両の重量が閾値重量より小さい場合、前記2以上のギヤ段による第1範囲から、前記第1範囲よりもギヤ段の数が多い第2範囲に前記発進用ギヤ段の設定範囲を切り替えるステップと、
前記車両の重量、および、前記車両が停止する路面の勾配の情報に基づいて前記発進用ギヤ段の設定範囲から最適な発進用ギヤ段を選択するステップと、
を有し、
前記最適な発進用ギヤ段を選択するステップにおいて、前記設定範囲が切り替えられた場合、前記第2範囲の中から、最適な発進用ギヤ段を選択する、
前記発進用ギヤ段に属するギヤ段のそれぞれは、前記車両が所定の発進加速度で発進可能である最適勾配範囲が設定され、
前記最適な発進用ギヤ段を選択するステップにおいて、前記勾配の情報が位置する最適勾配範囲に対応するギヤ段を前記発進用ギヤ段に属するギヤ段の中から選択し、
前記第2範囲に含まれる全てのギヤ段の最適勾配範囲は、前記車両の重量が閾値重量より小さい場合、前記勾配の情報の誤差範囲以上である
本開示によれば、車両をより最適な発進加速度で発進させることができる。
本開示の実施の形態に係るギヤ段切替装置が適用された車両を示す図である。 ギヤ段毎の最適勾配範囲を説明するための図である。 ギヤ段毎の最適勾配範囲を説明するための図である。 ギヤ段切替装置におけるギヤ段切替制御の動作例を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本開示の実施の形態に係るギヤ段切替装置100が適用された車両1を示す図である。
図1に示すように、車両1は、トラック等の大型車両である。車両1は、プロペラシャフト2と、ディファレンシャルギア3と、駆動輪4と、エンジン5と、トランスミッション6と、勾配検出部7と、ギヤ段切替装置100とを有する。
エンジン5は、例えばディーゼルエンジン等の内燃機関である。エンジン5の動力は、図示しないクラッチを経由してトランスミッション6に伝達され、トランスミッション6に伝達された動力は、プロペラシャフト2およびディファレンシャルギア3を介して駆動輪4に伝達される。
トランスミッション6は、例えばAMT(Automated Manual Transmission)であり、複数の変速段を構成している。言い換えると、トランスミッション6は、変速機構6Aを有する。
変速機構6Aは、互いに変速比が異なる複数のギヤ段を有する。複数のギヤ段のうちの1つが選択されることで、車両1の速度が、選択されたギヤ段に対応する速度に設定される。また、変速機構6Aは、複数のギヤ段のうち、2つ以上のギヤ段を、車両1の発進用ギヤ段として設定する。
発進用ギヤ段は、車両1の発進時において、後述するギヤ段切替装置100によって選択される。本実施の形態では、4つのギヤ段が発進用ギヤ段に設定される。具体的には、発進用ギヤ段である4つのギヤ段は、複数のギヤ段のうち、変速比が大きい順に選択される。具体的には、発進用ギヤ段である4つのギヤ段は、最も低速の第1ギヤ、2番目に低速の第2ギヤ、3番目に低速の第3ギヤおよび4番目に低速の第4ギヤを有する。
なお、複数のギヤ段は、発進用ギヤ段よりも多い数のギヤ段を有しており、発進用ギヤ段の他、発進用ギヤ段よりも小さい変速比となるギヤ段を有する。
勾配検出部7は、車両1が停止する路面の勾配情報を検出する公知の勾配センサである。
ギヤ段切替装置100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)および入出力回路を備えている。ギヤ段切替装置100は、予め設定されたプログラムに基づいて、変速機構6Aにおけるギヤ段を切り替えるように構成されている。ギヤ段切替装置100は、ギヤ段選択部110と、切替部120とを有する。
ギヤ段選択部110は、車両1の重量、および、車両1が停止する路面の勾配の情報に基づいて発進用ギヤ段の設定範囲から最適な発進用ギヤ段を選択する。
最適な発進用ギヤ段は、そのギヤ段に設定されたときにおける車両1の発進加速度が所望加速度となる、または、所望加速度に最も近くなるギヤ段である。所望加速度は、車両1における最もスムーズな発進を可能にする発進加速度であり、適宜設定可能である。発進加速度であるAは、例えば、以下の式(1)によって算出することができる。
A=T×G×α-μ-sinθ・・・(1)
Tは、発進トルクである。μは、転がり抵抗係数である。Gは、設定されたギヤ段の変速比である。αは、例えば、以下の式(2)によって算出可能な係数である。
α=f/(r×W)・・・(2)
fは、ファイナル比である。rは、タイヤ動半径である。Wは、車両1の重量である。車両1の重量は、例えば、車両1に設けられる何らかの検出部からの情報に基づいて推定される重量としても良い。
θは、水平面に対する、車両1が走行する路面の角度である。θは、式(1)との関係から、例えば以下の式(3)によって示すことができる。
θ[rad]=asin(Tα×G-μ-A)・・・(3)
また、車両1が走行する路面の勾配の情報は、θとの関係から、以下の式(4)によって算出可能である。
勾配[%]=tan(asin(Tα×G-μ-A))×100・・・(4)
式(4)におけるAに所望加速度を代入することにより、各ギヤ段における、所望加速度となるときの最適勾配を算出することが可能となる。
また、勾配の情報は、勾配検出部7から取得される情報である。そのため、ギヤ段選択部110は、勾配検出部7から取得した勾配の情報に等しい、または、最も近い最適勾配に対応するギヤ段を発進用ギヤ段の設定範囲の中から選択する。
また、発進用ギヤ段の設定範囲内の各ギヤ段には、最適勾配範囲が設定される。最適勾配範囲は、式(4)に基づいて、例えば、以下の式(5)によって算出される。
最適勾配範囲[%]=tan(asin(Tα×G1-μ-A))×100-tan(asin(Tα×G2-μ-A))×100・・・(5)
G1は、所定のギヤ段の変速比であり、G2は、所定のギヤ段より1段変速比が低いギヤ段の変速比である。つまり、最適勾配範囲は、発進用ギヤ段に設定されるギヤ段において、所望加速度で車両1を発進可能とする第1勾配から、当該ギヤ段より1段低い変速比を有するギヤ段において、所望加速度で車両1を発進可能とする第2勾配までの範囲である。また、発進用ギヤ段の設定範囲の上限である、つまり、変速比が最も小さいギヤ段に設定される最適勾配範囲は、当該ギヤ段より1段低いギヤ段が発進用ギヤ段に含まれないため、第1勾配以下の全勾配とする。
このようにギヤ段毎に最適勾配範囲を設定する。これにより、ギヤ段選択部110は、勾配検出部7より取得した勾配の情報が位置する最適勾配範囲に対応するギヤ段を、発進用ギヤ段に属するギヤ段の中から選択する。
図2に示す例では、勾配検出部7からの勾配の情報であるT1が第3ギヤ段の最適勾配範囲内に位置するので、ギヤ段選択部110は、第3ギヤ段を発進用ギヤ段として設定する。
各最適勾配範囲は、式(5)からそれぞれ算出されるが、ギヤ段毎に変速比が異なることから、代入される値が、それぞれ異なるので、ギヤ段毎に範囲が異なっている。図2に示す例では、第4ギヤ段が、発進用ギヤ段の設定範囲の上限であるギヤ段である。
上記したように、本実施の形態に係る車両1は、発進用ギヤ段として第1ギヤ段、第2ギヤ段、第3ギヤ段および第4ギヤ段が設定されているが、発進のためのパワーや、発進加速度の関係上、比較的変速比が大きいギヤ段が発進用ギヤ段として設定される。
ところで、発進加速度は、上記式(1)、(2)の通り、α、つまり、車両の重量によって変動する。そのため、αの値によっては、発進用ギヤ段として設定されているギヤ段よりも変速比が小さいギヤ段が最適なものとなる場合が起こり得る。例えば、車両1の重量が比較的小さい場合、発進のためのパワーを必要としないので、発進加速度が所望加速度に最も近いギヤ段である限り、発進用ギヤ段の設定範囲を大きくして、比較的変速比の小さいギヤ段を発進ギヤ段として選択しても良いと考えられる。
しかし、勾配検出部7からの情報は、実際の勾配とは誤差を有する。そのため、発進用ギヤ段の設定範囲を大きくしてしまうと、例えば、勾配検出部7の誤差範囲がギヤ段の最適勾配範囲を超えるような場合、本来発進のためのパワーを要するギヤ段が選択される場合でも、パワーの小さいギヤ段が選択される可能性がある。
例えば、図3に示すように、第4ギヤ段よりも変速比が小さい第5ギヤ段も発進用ギヤ段として選択可能であるとする。この場合において、例えば、車両1が停止している路面における実際の勾配が第3ギヤ段の最適勾配範囲であるT2であるとする。
ここで、勾配検出部7の誤差範囲が、第3ギヤ段の最適勾配範囲や、第3ギヤ段の次のギヤ段である第4ギヤ段の最適勾配範囲を超えるような場合、本来選択されるべき第3ギヤ段ではないギヤ段が発進用ギヤ段として選択される。
図3では、勾配検出部7の検出した勾配の情報が第5ギヤ段の最適勾配範囲であるT3であることを例示している。この場合、発進用ギヤ段の変速比が2段ずれることとなり、第5ギヤ段における発進加速度と、第3ギヤ段における所望加速度との乖離が大きくなる。
このような場合、変速比が小さいギヤ段であると、発進のためのパワーが不足しているため、車両1の発進に影響を及ぼす可能性がある。
最適勾配範囲は、式(2)および式(5)から、αの大きさ、つまり、車両1の重量によって変動する。具体的には、車両1の重量が小さくなるほど、αが大きくなるので、車両1の重量が小さくなるほど、最適勾配範囲が広くなる。
そのため、発進用ギヤ段の設定範囲を大きくする場合、勾配検出部7の誤差範囲をカバーできる最適勾配範囲を確保することができれば、発進用ギヤ段のずれが2段以上となることを防止しつつ、より最適なギヤ段を選択できるものと考えられる。
そこで、切替部120は、車両1の重量が閾値重量より小さい場合、第1ギヤ段、第2ギヤ段、第3ギヤ段および第4ギヤ段による第1範囲から、第1範囲よりもギヤ段の数が多い第2範囲に、発進用ギヤ段の設定範囲を切り替える。
第2範囲に含まれるギヤ段は、第1範囲に含まれるギヤ段と、それ以外のギヤ段のうち、変速比が大きい順に選択されたギヤ段である。本実施の形態では、複数のギヤ段には、第1ギヤ段から第4ギヤ段の他、第4ギヤ段よりも変速比が小さい第5ギヤ段と、第5ギヤ段よりも変速比が小さい第6ギヤ段と、これらのギヤ段よりも変速比が小さいギヤ段が含まれている。そのため、第2範囲は、第1ギヤ段、第2ギヤ段、第3ギヤ段、第4ギヤ段、第5ギヤ段および第6ギヤ段を含む範囲となる。
また、第2範囲に第1範囲から追加されるギヤ段は、最適勾配範囲が誤差範囲以上となるようなギヤ段である。すなわち、第2範囲に含まれる全てのギヤ段の最適勾配範囲は、車両1の重量が閾値重量より小さい場合、勾配の情報の誤差範囲以上である。
閾値重量は、第1範囲および第2範囲に含まれるギヤ段のうち、最適勾配範囲が最も狭いギヤ段である第4ギヤ段に対応する最適勾配範囲が、勾配の誤差範囲より大きくなるような重量に設定される。具体的には、式(5)から、第4ギヤ段が最適勾配範囲となるαを算出する。そして、式(2)に基づく、以下の式(6)から車両の閾値重量が決定される。
閾値重量=ファイナル比/(タイヤ動半径×α)・・・(6)
このようにすることで、車両重量が閾値重量より小さい場合、第2範囲内の発進用ギヤ段は、勾配検出部7の誤差範囲をカバーできる。そのため、実際の勾配における最適なギヤ段の最適勾配範囲から勾配検出部7の値がはみ出したとしても、少なくとも、当該ギヤ段の次のギヤ段とすることができるので、発進用ギヤ段のずれを1段以内とすることができる。
また、ギヤ段選択部110は、第2範囲の中から、最適な発進用ギヤ段を選択する。例えば、ギヤ段選択部110は、勾配検出部7の勾配情報が第5ギヤ段または第6ギヤ段の最適勾配範囲内である場合、第5ギヤ段または第6ギヤ段を選択する。
その結果、最適な発進加速度によるギヤ段が、発進用ギヤ段として選択されて、車両1における最適な発進を行うことができる。また、発進用ギヤ段として、変速比が小さいギヤ段が選択されることで、車両1が加速する際に、変速比が小さい側のギヤ段に移行しやすくなるので、車両1におけるスムーズな加速を実現することができる。
また、第2範囲におけるギヤ段の数は、第1範囲のギヤ段から追加されるギヤ段における最適勾配範囲が、勾配検出部7の誤差範囲以上であり、かつ、そのギヤ段における発進加速度が、発進に適した速度である限り、何個でも良い。
以上のように構成されたギヤ段切替装置100におけるギヤ段切替制御の動作例について説明する。図4は、ギヤ段切替装置100におけるギヤ段切替制御の動作例を示すフローチャートである。図4における処理は、例えば、車両1が停止した際に適宜実行される。なお、発進用ギヤ段の設定範囲は第1範囲に設定されているものとする。
図4に示すように、ギヤ段切替装置100は、車両1の重量が閾値重量より小さいか否かについて判定する(ステップS101)。判定の結果、車両1の重量が閾値重量以上である場合(ステップS101、NO)、処理はステップS103に遷移する。
一方、車両1の重量が閾値重量より小さい場合(ステップS101、YES)、ギヤ段切替装置100は、第2範囲に発進用ギヤ段の設定範囲を切り替える(ステップS102)。
次に、ギヤ段切替装置100は、勾配検出部7より勾配の情報を取得する(ステップS103)。ギヤ段切替装置100は、勾配の情報に基づいて発進用ギヤ段の設定範囲の中から最適なギヤ段を選択する(ステップS104)。その後、本制御は終了する。
なお、第2範囲に設定された発進用ギヤ段にて車両1が発進した場合、発進用ギヤ段の設定範囲は、第1範囲に戻るようにしても良い。
以上のように構成された本実施の形態によれば、車両1の重量が閾値重量より小さい場合、発進用ギヤ段の設定範囲を第1範囲から第2範囲に切り替える。第2範囲に含まれるギヤ段の最適勾配範囲が勾配検出部7の誤差範囲以上となるので、発進用ギヤ段のずれが2段以上となることを防止することができる。すなわち、発進用ギヤ段のずれを1段以内とすることができるので、選択される発進用ギヤ段のずれを低減させることができる。
また、車両1の重量が閾値重量より小さい場合、発進用ギヤ段の設定範囲を第1範囲から第2範囲に切り替えるので、ギヤ段の選択肢を増やすことができ、ひいてはより最適なギヤ段を発進用ギヤ段として選択することができる。その結果、車両1をより最適な発進加速度で発進させることができる。
なお、上記実施の形態では、ギヤ段切替装置100が車両1に設けられていたが、本開示はこれに限定されず、車両1の外部に設けられていても良い。この場合、ギヤ段切替装置100は、車両1の勾配検出部7の情報および車両1の重量の情報を車両1から取得する。そして、これらの情報に基づいて、切替部120およびギヤ段選択部110が、それぞれの処理を行い、ギヤ段選択部110は、最適な発進用ギヤ段の選択結果を車両1に送信する。
車両1は、当該選択結果を受信したら、その選択結果に基づくギヤ段を発進用ギヤ段として設定する。このようにしても、選択される発進用ギヤ段のずれを低減させることができる。
また、上記実施の形態では、第1範囲のギヤ段として、第1ギヤ段、第2ギヤ段、第3ギヤ段および第4ギヤ段を例示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、第1範囲のギヤ段が2つ以上のギヤ段であれば良いので、第1ギヤ段および第2ギヤ段でも良いし、第1ギヤ段、第2ギヤ段および第3ギヤ段でも良いし、5つ以上のギヤ段であっても良い。また、トランスミッション6は、AMT以外のトランスミッション、例えばDCT(Dual Clutch Transmission)やAT(Automatic Transmission)であってもよい。
その他、上記実施の形態は、何れも本開示を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本開示はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本開示のギヤ段切替装置は、車両をより最適な発進加速度で発進させることが可能なギヤ段切替装置、車両およびギヤ段切替方法として有用である。
1 車両
2 プロペラシャフト
3 ディファレンシャルギア
4 駆動輪
5 エンジン
6 トランスミッション
6A 変速機構
7 勾配検出部
100 ギヤ段切替装置
110 ギヤ段選択部
120 切替部

Claims (8)

  1. 複数のギヤ段で構成され、かつ、前記複数のギヤ段のうち2以上のギヤ段を発進用ギヤ段として設定する変速機構を有する車両のギヤ段切替装置であって、
    前記車両の重量、および、前記車両が停止する路面の勾配の情報に基づいて前記発進用ギヤ段の設定範囲から最適な発進用ギヤ段を選択するギヤ段選択部と、
    前記車両の重量が閾値重量より小さい場合、前記2以上のギヤ段による第1範囲から、前記第1範囲よりもギヤ段の数が多い第2範囲に前記発進用ギヤ段の設定範囲を切り替える切替部と、
    を備え、
    前記ギヤ段選択部は、前記切替部により前記設定範囲が切り替えられた場合、前記第2範囲の中から、最適な発進用ギヤ段を選択し、
    前記発進用ギヤ段に属するギヤ段のそれぞれは、前記車両が所定の発進加速度で発進可能である最適勾配範囲が設定され、
    前記ギヤ段選択部は、前記勾配の情報が位置する最適勾配範囲に対応するギヤ段を前記発進用ギヤ段に属するギヤ段の中から選択し、
    前記第2範囲に含まれる全てのギヤ段の最適勾配範囲は、前記車両の重量が閾値重量より小さい場合、前記勾配の情報の誤差範囲以上である、
    ギヤ段切替装置。
  2. 前記最適勾配範囲は、所定のギヤ段において、前記所定の発進加速度で前記車両を発進可能とする第1勾配から、当該ギヤ段より1段低い変速比を有するギヤ段において、前記所定の発進加速度で前記車両を発進可能とする第2勾配までの範囲である、
    請求項に記載のギヤ段切替装置。
  3. 前記最適勾配範囲は、前記車両の重量に応じて変動する範囲であり、
    前記閾値重量は、前記第1範囲および前記第2範囲に含まれるギヤ段のうち、前記最適勾配範囲が最も狭いギヤ段に対応する最適勾配範囲が、前記勾配の情報の誤差範囲以上となるような前記車両の重量に設定される、
    請求項1または請求項2に記載のギヤ段切替装置。
  4. 複数のギヤ段で構成され、かつ、前記複数のギヤ段のうち2以上のギヤ段を発進用ギヤ段として設定する変速機構を有する車両のギヤ段切替装置であって、
    前記車両の重量、および、前記車両が停止する路面の勾配の情報に基づいて前記発進用ギヤ段の設定範囲から最適な発進用ギヤ段を選択するギヤ段選択部と、
    前記車両の重量が閾値重量より小さい場合、前記2以上のギヤ段による第1範囲から、前記第1範囲よりもギヤ段の数が多い第2範囲に前記発進用ギヤ段の設定範囲を切り替える切替部と、
    を備え、
    前記ギヤ段選択部は、前記切替部により前記設定範囲が切り替えられた場合、前記第2範囲の中から、最適な発進用ギヤ段を選択し、
    前記発進用ギヤ段に属するギヤ段のそれぞれは、前記車両が所定の発進加速度で発進可能である最適勾配範囲が設定され、
    前記ギヤ段選択部は、前記勾配の情報が位置する最適勾配範囲に対応するギヤ段を前記発進用ギヤ段に属するギヤ段の中から選択し、
    前記最適勾配範囲は、前記車両の重量に応じて変動する範囲であり、
    前記閾値重量は、前記第1範囲および前記第2範囲に含まれるギヤ段のうち、前記最適勾配範囲が最も狭いギヤ段に対応する最適勾配範囲が、前記勾配の情報の誤差範囲以上となるような前記車両の重量に設定される、
    ギヤ段切替装置。
  5. 前記第1範囲に含まれるギヤ段は、前記複数のギヤ段のうち、変速比が大きい順に選択され、
    前記第2範囲に含まれるギヤ段は、前記第1範囲に含まれるギヤ段と、それ以外のギヤ段のうち、変速比が大きい順に選択されたギヤ段である、
    請求項1~の何れか1項に記載のギヤ段切替装置。
  6. 前記ギヤ段選択部は、前記最適な発進用ギヤ段の選択結果を前記車両に送信する、
    請求項1~の何れか1項に記載のギヤ段切替装置。
  7. 複数のギヤ段で構成され、かつ、前記複数のギヤ段のうち2以上のギヤ段を発進用ギヤ段として設定する変速機構と、
    路面の勾配の情報を検出する勾配検出部と、
    請求項1~5の何れか1項に記載のギヤ段切替装置と、
    を備える車両。
  8. 複数のギヤ段で構成され、かつ、前記複数のギヤ段のうち2以上のギヤ段を発進用ギヤ段として設定する変速機構を有する車両のギヤ段切替方法であって、
    前記車両の重量が閾値重量より小さい場合、前記2以上のギヤ段による第1範囲から、前記第1範囲よりもギヤ段の数が多い第2範囲に前記発進用ギヤ段の設定範囲を切り替えるステップと、
    前記車両の重量、および、前記車両が停止する路面の勾配の情報に基づいて前記発進用ギヤ段の設定範囲から最適な発進用ギヤ段を選択するステップと、
    を有し、
    前記最適な発進用ギヤ段を選択するステップにおいて、前記設定範囲が切り替えられた場合、前記第2範囲の中から、最適な発進用ギヤ段を選択する、
    前記発進用ギヤ段に属するギヤ段のそれぞれは、前記車両が所定の発進加速度で発進可能である最適勾配範囲が設定され、
    前記最適な発進用ギヤ段を選択するステップにおいて、前記勾配の情報が位置する最適勾配範囲に対応するギヤ段を前記発進用ギヤ段に属するギヤ段の中から選択し、
    前記第2範囲に含まれる全てのギヤ段の最適勾配範囲は、前記車両の重量が閾値重量より小さい場合、前記勾配の情報の誤差範囲以上である、
    ギヤ段切替方法。
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