以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。例えば、後述する各処理の実行順序は、本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜変更できる。
図1は、本実施形態に係るプリンタシステム1のブロック図である。図1に示すプリンタシステム1は、PC(情報処理装置の一例)10、プリンタ(印刷部の一例)50を備える。PC10は、CPU(コンピュータの一例)12、メモリ14、LCD(ディスプレイの一例)16、入力I/F18、通信I/F20を主に備えている。これらの構成要素は、バス22を介して互いに通信可能とされている。
PC10及びプリンタ50は、通信I/F20及び通信経路52を通じて通信可能となっている。通信の方式としては、例えば、有線LAN、USB、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)を採用できる。なお、プリンタ50は、例えば、ラベルプリンタであり、PC10との間で各種の情報や指示信号を送受信し、PC10による制御に基づいて、所望のテキストや画像等のオブジェクトを印刷したラベルを作成する。
CPU12は、メモリ14内の制御プログラム(制御プログラムの一例)30に従って処理を実行する。制御プログラム30は、例えば、プリンタ50により印刷される画像の画像データを作成するためのアプリケーションプログラムである。なお、以下の説明では、制御プログラム30を実行するCPU12のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「制御プログラム30が」という記載は、「制御プログラム30を実行するCPU12が」ということを意味する場合がある。
また、メモリ14は、データ記憶領域32を備える。データ記憶領域32は、制御プログラム30の実行に必要なデータなどを記憶する領域である。なお、メモリ14は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、HDD、PC10に着脱されるUSBメモリ等の可搬記憶媒体、CPU12が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。
なお、メモリ14は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non-transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
また、LCD16は、PC10の各種情報を表示する。なお、本願のディスプレイは、液晶ディスプレイに限らず、有機ELディスプレイ等の他の表示方式のディスプレイでも良い。入力I/F18は、キーボード、マウス等を含み、ユーザ操作を入力するためのインタフェースである。なお、入力I/F18は、キーボード等に限らず、LCD16の表示画面に重畳された膜状のタッチセンサでも良い。
なお、本明細書では、基本的に、プログラムに記述された命令に従ったCPU12の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」「設定」等の処理は、CPU12の処理を表している。CPU12による処理は、OSを介したハードウェア制御も含む。なお、「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、CPU12が要求することなくデータを受信するという処理も、「CPU12がデータを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。また、「命令」「応答」「要求」等の処理は、「命令」「応答」「要求」等を示す情報を通信することにより行われる。また、「命令」「応答」「要求」等の文言を、「命令」「応答」「要求」等を示す情報そのものという意味で記載してもよい。また、CPUによる、情報Aは事柄Bであることを示しているか否かを判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか否かを判断する」のように概念的に記載することがある。CPUによる、情報Aが事柄Bであることを示しているか、事柄Cであるかを示しているかを判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか事柄Cであるかを判断する」のように概念的に記載することがある。
プリンタシステム1では、上述した構成に従って、PC10において、ラベル印刷用の画像データが作成され、作成されたラベル印刷用の画像データがプリンタ50に送信されることで、プリンタ50において、ラベルの印刷処理が実行される。この際、例えば、漢字を含有するテキスト(以下、「漢字テキスト」と記載する)と、その漢字テキストのふりがなのテキスト(以下、「ふりがなテキスト」と記載する)とをラベルに印刷することが可能である。具体的には、例えば、図2に示すように、「堀田 太郎」の氏名の漢字テキストと、その氏名のふりがなの「ほりた たろう」のふりがなテキストとを1枚のラベルに印刷することができる。ただし、漢字テキストとふりがなテキストとを1枚のラベルに印刷する場合に、そのラベルの幅寸法が小さいと、テキストの文字サイズが小さくなり、ラベルに印刷された文字を判読し難くなる。つまり、図3に示すように、図2のラベルの幅寸法の半分程度の幅寸法のラベルに、漢字テキストとふりがなテキストとが印刷されると、印刷された文字を判読し難くなる。
そこで、プリンタシステム1では、図4に示すように、漢字テキストとふりがなテキストとが別々のラベルに印刷されることで、幅寸法の小さいラベルであっても、大きな文字で印刷することが可能となり、ラベルに印刷された文字を判読し易くなる。ちなみに、ラベルの幅寸法とは、ラベルに印刷されるテキストが並ぶ方向と直行する方向でのラベルの寸法であり、長尺状のラベルの延びる方向と直行する方向での寸法である。なお、以下の説明において、ラベルの幅寸法を、ラベル幅と記載し、ラベルの長さ寸法、つまり、長尺状のラベルの延びる方向の長さ寸法を、ラベル長と記載する。
具体的には、PC10において、制御プログラム30が、LCD16に、図5に示す編集画面70を表示する。編集画面70は、第1設定領域72と編集領域74と第2設定領域76とにより構成されている。第1設定領域72には、各種選択ボタンが表示されており、各種選択ボタンへのユーザ操作により、ラベル印刷時における印刷条件が設定される。詳しくは、第1設定領域72に、ラベル印刷処理を実行するプリンタを選択するためのプリンタ選択ボタン80と、漢字テキストとふりがなテキストとを1枚のラベルでなく、別々のラベルに印刷するための別ラベル印刷処理を実行するための別ラベル印刷選択ボタン82とが表示されている。
そして、別ラベル印刷選択ボタン82が操作されていない場合には、漢字テキストとふりがなテキストとを1枚のラベルに印刷するべく、図5に示すように、別ラベル印刷選択ボタン82の下方に、その1枚のラベルのラベル幅を選択するためのラベル幅選択ボタン84が表示される。この際、ラベル幅選択ボタン84において選択されたラベル幅に相当するラベル画像86が、編集領域74に表示される。そして、そのラベル画像86において、漢字テキストとふりがなテキストとが表示される。
また、図6に示すように、別ラベル印刷選択ボタン82が操作された場合には、漢字テキストとふりがなテキストとを別々のラベルに印刷するべく、別ラベル印刷選択ボタン82の下方に、ふりがなテキストを印刷するためのラベルのラベル幅を選択するためのふりがな用ラベル幅選択ボタン88と、漢字テキストを印刷するためのラベルのラベル幅を選択するための漢字用ラベル幅選択ボタン90とが表示される。この際、ふりがな用ラベル幅選択ボタン88において選択されたラベル幅に相当するふりがな用ラベル画像(第2編集領域の一例)96と、漢字用ラベル幅選択ボタン90において選択されたラベル幅に相当する漢字用ラベル画像(第1編集領域の一例)98とが、編集領域74に表示される。ただし、ふりがな用ラベル画像96は、苗字のふりがな用ラベル画像96aと、名前のふりがな用ラベル画像96bとに分離して表示される。そして、漢字用ラベル画像98に、漢字テキストが表示される。一方、ふりがな用ラベル画像96aに、苗字のふりがなが表示され、ふりがな用ラベル画像96bに、名前のふりがなが表示される。ちなみに、図6に示す編集画面70では、ふりがな用ラベル幅選択ボタン88で選択されたふりがな用ラベルのラベル幅と、漢字用ラベル幅選択ボタン90で選択された漢字用ラベルのラベル幅とは同じとされている。
また、第2設定領域76には、編集領域74のラベル画像86若しくは、ふりがな用ラベル画像96,漢字用ラベル画像98に表示されるテキストの表示態様等を設定するための各種設定ボタンが表示される。例えば、書体を設定するための設定ボタン,文字サイズを設定するための設定ボタン,テキストの配置を設定するための設定ボタン等が表示され、それら各種の設定ボタンへのユーザ操作により、編集領域74に表示されるテキストの表示態様が変更される。
このような編集画面70において、別ラベル印刷選択ボタン82が操作されている場合に、編集領域74の漢字用ラベル画像98が選択され、入力I/F18への操作により、「堀田 太郎」が入力されると、図6に示すように、その漢字用ラベル画像98に、漢字テキスト「堀田 太郎」が表示される。この際、漢字用ラベル画像98への漢字テキスト「堀田 太郎」の表示に伴って、ふりがな用ラベル画像96に、ふりがなテキストが自動で表示される。つまり、ふりがな用ラベル画像96aは、苗字のふりがな用のものであるため、ふりがな用ラベル画像96aに、ふりがなテキスト「ほりた」が自動で表示され、ふりがな用ラベル画像96bは、名前のふりがな用のものであるため、ふりがな用ラベル画像96bに、ふりがなテキスト「たろう」が自動で表示される。なお、苗字と名前との振り分けは、漢字テキストに含まれるスペースのテキスト(所定のテキストの一例)に基づいて行われる。つまり、漢字テキスト「堀田 太郎」のスペースのテキストの前方側の「堀田」が、苗字に振り分けられ、漢字テキスト「堀田 太郎」のスペースのテキストの後方側の「太郎」が、名前に振り分けられる。そして、ふりがな用ラベル画像96aに、「堀田」のふりがなテキスト「ほりた」が自動で表示され、ふりがな用ラベル画像96bに、「太郎」のふりがなテキスト「たろう」が自動で表示される。
この際、ふりがな用ラベルのラベル幅と、漢字用ラベルのラベル幅とが同じである場合において、ふりがなテキストの幅寸法が、漢字テキストの幅寸法と同じとなるように、ふりがなテキストが表示される。なお、テキストの幅寸法は、ラベルに印刷される際のテキストが並ぶ方向と直行する方向でのテキストの寸法であり、長尺状のラベルの延びる方向と直行する方向での寸法である。そこで、以下の説明において、テキストの幅寸法を、テキスト幅と記載し、テキストの長さ寸法、つまり、ラベルに印刷される際のテキストが並ぶ方向の寸法を、テキスト長と記載する。
具体的には、上述したように、図6に示す編集画面70では、別ラベル印刷選択ボタン82が操作されており、ふりがな用ラベル幅選択ボタン88への操作により選択されたふりがな用ラベルのラベル幅と、漢字用ラベル幅選択ボタン90への操作により選択された漢字用ラベルのラベル幅とが同じとされている。このため、編集領域74には、ふりがな用ラベルのラベル幅に応じたふりがな用ラベル画像96の幅寸法と、漢字用ラベルのラベル幅に応じた漢字用ラベル画像98の幅寸法は同じとされている。そして、ふりがな用ラベル画像96に表示されるふりがなテキストと、漢字用ラベル画像98に表示される漢字テキストとは、幅寸法において同じとされる。
そこで、まず、ふりがなテキストの書体が、漢字テキストの書体と同じ種類に設定される。つまり、漢字テキスト「堀田 太郎」が入力I/F18への操作により入力された際に第2設定領域76において設定されている書体と同じ種類の書体に、ふりがなテキストの書体が設定される。ただし、ふりがなテキストの書体の太さは、漢字テキストの書体の太さより細いものに設定される。つまり、例えば、漢字テキスト「堀田 太郎」が入力I/F18への操作により入力された際に第2設定領域76において書体が「美杉ゴシックM」に設定されている場合に、ふりがなテキストの書体が「美杉ゴシックL」に設定される。
また、図7に示すように、ふりがな用ラベル画像96に表示されるふりがなテキストのテキスト幅を、漢字用ラベル画像98に表示される漢字テキストのテキスト幅と同じにするためには、ふりがなテキストの文字サイズを、漢字テキストの文字サイズと同じにすればよい。つまり、例えば、漢字テキスト「堀田 太郎」が入力I/F18への操作により入力された際に第2設定領域76において文字サイズが「26」に設定されている場合に、ふりがなテキストの文字サイズが「26」に設定される。そして、制御プログラム30が、書体「美杉ゴシックL」および、文字サイズ「26」でふりがなテキストを作成し、作成したふりがなテキストをふりがな用ラベル画像96に表示する。つまり、書体「美杉ゴシックL」および、文字サイズ「26」でふりがなテキスト「ほりた」と「たろう」とが作成され、ふりがなテキスト「ほりた」がふりがな用ラベル画像96aに表示され、ふりがなテキスト「たろう」がふりがな用ラベル画像96bに表示される。
この際、図6に示すように、ふりがな用ラベル画像96のふりがなテキストと、漢字用ラベル画像98の漢字テキストとが対向するように、ふりがなテキストが配置される。つまり、ふりがな用ラベル画像96aのふりがなテキスト「ほりた」と、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「堀田」とが対向するとともに、ふりがな用ラベル画像96bのふりがなテキスト「たろう」と、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「太郎」とが対向するように、ふりがなテキスト「ほりた」と「たろう」とが配置される。詳しくは、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「堀田」の左上端の位置が特定され、その位置から上方に所定距離、移動させた位置が、ふりがな用ラベル画像96aのふりがなテキスト「ほりた」の左下端位置に設定される。また、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「太郎」の左上端の位置が特定され、その位置から上方に所定距離、移動させた位置が、ふりがな用ラベル画像96bのふりがなテキスト「たろう」の左下端位置に設定される。そして、制御プログラム30は、先に作成したふりがなテキスト「ほりた」を、漢字テキスト「堀田」の上方において設定された位置に配置した状態で、ふりがな用ラベル画像96aに表示する。また、制御プログラム30は、先に作成したふりがなテキスト「たろう」を、漢字テキスト「太郎」の上方において設定された位置に配置した状態で、ふりがな用ラベル画像96bに表示する。このため、図6に示すように、ふりがな用ラベル画像96aのふりがなテキスト「ほりた」と、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「堀田」とが対向し、ふりがな用ラベル画像96bのふりがなテキスト「たろう」と、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「太郎」とが対向する。これにより、ユーザが、漢字テキストと、その漢字テキストのふりがなであるふりがなテキストとを適切に対応付けて、確認することができる。
そして、漢字用ラベル画像98に漢字テキストが表示されるとともに、ふりがな用ラベル画像96にふりがなテキストが表示された状態で、編集画面70において、印刷ボタン100が操作されると、制御プログラム30は、漢字テキストの印刷用画像データと、ふりがなテキストの印刷用画像データを作成する。つまり、「堀田 太郎」の印刷用画像データと、「ほりた」の印刷用画像データと、「たろう」の印刷用画像データとが作成される。そして、作成された印刷用画像データがプリンタ50に送信されることで、「堀田 太郎」と「ほりた」と「たろう」との各々のテキストがラベルに印刷されるが、それら3つのテキストは、同じ幅のラベルに印刷されるため、図8に示すように、長尺状のラベルに、「堀田 太郎」と「ほりた」と「たろう」との3つのテキストが連続的に印刷される。このため、それら3つのテキストを印刷可能なラベル長のラベルがプリンタ50に残存しているか否かが判断される。
詳しくは、制御プログラム30が、「堀田 太郎」のテキスト長L1と、「ほりた」のテキスト長L2と、「たろう」のテキスト長L3との各々を演算する。そして、制御プログラム30は、それら3つのテキスト長を合計し、その合計値を、3つのテキストの合計されたテキスト長(以下、「合計テキスト長」と記載する)としてデータ記憶領域32に記憶する。また、制御プログラム30は、プリンタ50から、プリンタ50にセットされているラベルの長さ寸法(以下、「残ラベル長」と記載する)を取得する。そして、制御プログラム30は、合計テキスト長が残ラベル長より長いか否かを判断する。
この際、合計テキスト長が残ラベル長より長くない場合、つまり、合計テキスト長が残ラベル長以下である場合には、「堀田 太郎」と「ほりた」と「たろう」との3つのテキストを、プリンタ50にセットされているラベルに連続して印刷することができる。このため、制御プログラム30は、「堀田 太郎」と「ほりた」と「たろう」との各々の印刷用画像データを、1つのジョブとして、プリンタ50に送信する。なお、そのジョブには、各印刷用画像データに基づくテキストの印刷が完了した後に、ラベルの切断処理を実行する旨のコマンドが含まれている。このため、そのジョブがプリンタ50に送信されることで、「堀田 太郎」がラベルに印刷された後に、その「堀田 太郎」が印刷されたラベルが切断され、「ほりた」がラベルに印刷された後に、その「ほりた」が印刷されたラベルが切断され、「たろう」がラベルに印刷された後に、その「たろう」が印刷されたラベルが切断される。これにより、図4に示すように、「堀田 太郎」が印刷されたラベルと、「ほりた」が印刷されたラベルと、「たろう」が印刷されたラベルとが得られる。また、「堀田 太郎」と「ほりた」と「たろう」との各々の印刷用画像データが、1つのジョブとしてプリンタ50に送信されることで、印刷途中でキャンセル操作などが行われた場合であっても、それら3つのテキストがラベルに印刷される。このため、「堀田 太郎」が印刷されたラベルと、「ほりた」が印刷されたラベルと、「たろう」が印刷されたラベルとの3枚のラベルをユーザは確実に得ることができる。
また、合計テキスト長が残ラベル長より長いか否かが判断された際に、合計テキスト長が残ラベル長より長い場合には、「堀田 太郎」と「ほりた」と「たろう」との3つのテキストを、プリンタ50にセットされているラベルに連続して印刷することができない。このたため、制御プログラム30は、エラー画面をLCD16に表示する。このエラー画面には、プリンタ50にセットされているラベルの長さが短いため、ラベル印刷を実行することができない旨のコメントが表示される。これにより、ユーザがラベルを交換することで、合計テキスト長が残ラベル長より短くなり、ラベル印刷を実行することが可能となる。
また、上記説明では、漢字テキスト及びふりがなテキストは横書きでラベルに印刷されているが、漢字テキスト及びふりがなテキストを縦書きでラベルに印刷することが可能である。つまり、例えば、編集画面70の第2設定領域76に表示されている文字方向選択ボタン110が操作されることで、図9に示すように、編集領域74に表示されるふりがな用ラベル画像96及び漢字用ラベル画像98が、テキストの縦書きに対応するように、上下方向に延びる形状とされる。このため、ふりがな用ラベル画像96及び漢字用ラベル画像98に縦書きのテキストが表示され、上述した処理と同様の処理が実行されることで、漢字テキスト及びふりがなテキストを縦書きでラベルに印刷することができる。
つまり、図9に示すように、漢字テキスト「堀田 太郎」が入力I/F18への操作により、漢字用ラベル画像98に縦書きで表示された場合に、漢字用ラベル画像98に横書きで表示される場合と同様に、ふりがなテキストの書体が設定される。具体的には、例えば、漢字テキスト「堀田 太郎」が入力I/F18への操作により入力された際に第2設定領域76において書体が「美杉ゴシックM」に設定されている場合に、ふりがなテキストの書体が「美杉ゴシックL」に設定される。
また、図10に示すように、ふりがな用ラベル画像96に表示されるふりがなテキストのテキスト幅を、漢字用ラベル画像98に表示される漢字テキストのテキスト幅と同じにするためには、ふりがなテキストの文字サイズを、漢字テキストの文字サイズと同じにすればよい。つまり、例えば、漢字テキスト「堀田 太郎」が入力I/F18への操作により入力された際に第2設定領域76において文字サイズが「26」に設定されている場合に、ふりがなテキストの文字サイズが「26」に設定される。そして、制御プログラム30が、書体「美杉ゴシックL」および、文字サイズ「26」で縦書きのふりがなテキストを作成し、作成したふりがなテキストをふりがな用ラベル画像96に表示する。この際、横書きのふりがなテキストと同様に、ふりがなテキスト「ほりた」と「たろう」とが作成され、ふりがなテキスト「ほりた」がふりがな用ラベル画像96aに表示され、ふりがなテキスト「たろう」がふりがな用ラベル画像96bに表示される。
また、横書きのふりがなテキストと同様に、縦書きのふりがなテキストと、縦書きの漢字テキストとが対向するように、ふりがなテキストが配置される。つまり、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「堀田」の右上端の位置が特定され、その位置から右側に所定距離、移動させた位置が、ふりがな用ラベル画像96aのふりがなテキスト「ほりた」の左上端位置に設定される。また、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「太郎」の右上端の位置が特定され、その位置から右側に所定距離、移動させた位置が、ふりがな用ラベル画像96bのふりがなテキスト「たろう」の左上端位置に設定される。そして、制御プログラム30は、先に作成したふりがなテキスト「ほりた」を、漢字テキスト「堀田」の右側において設定された位置に配置した状態で、ふりがな用ラベル画像96aに表示する。また、制御プログラム30は、先に作成したふりがなテキスト「たろう」を、漢字テキスト「太郎」の右側において設定された位置に配置した状態で、ふりがな用ラベル画像96bに表示する。
このため、図9に示すように、ふりがな用ラベル画像96aのふりがなテキスト「ほりた」と、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「堀田」とが対向し、ふりがな用ラベル画像96bのふりがなテキスト「たろう」と、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「太郎」とが対向する。これにより、ユーザが、漢字テキストと、その漢字テキストのふりがなであるふりがなテキストとを適切に対応付けて、確認することができる。なお、縦書きのテキストの印刷用画像データが作成される際の処理および、印刷用画像データが作成された後の処理は、横書きのテキストと同じであるため、説明を省略する。
また、上記説明では、編集画面70において、ふりがな用ラベル幅選択ボタン88で選択されたふりがな用ラベルのラベル幅と、漢字用ラベル幅選択ボタン90で選択された漢字用ラベルのラベル幅とは同じ値に設定されているが、異なる値に設定することもできる。つまり、図11に示す編集画面70では、ふりがな用ラベル幅選択ボタン88で選択されたふりがな用ラベルのラベル幅と、漢字用ラベル幅選択ボタン90で選択された漢字用ラベルのラベル幅とは異なっている。このため、編集画面70の編集領域74には、幅寸法の異なるふりがな用ラベル画像96と漢字用ラベル画像98とが表示される。そして、ふりがな用ラベル画像96の幅寸法と漢字用ラベル画像98の幅寸法とは異なっているため、上述したように、ふりがな用ラベル画像96に表示されるふりがなテキストと、漢字用ラベル画像98に表示される漢字テキストとを、幅寸法において同じにすると、幅の広いラベルにおいて、テキストの周囲に大きな余白が生じる。このため、ふりがな用ラベルのラベル幅と漢字用ラベルのラベル幅とが異なっている場合には、図12に示すように、ふりがな用ラベル画像96に表示されるふりがなテキストと、漢字用ラベル画像98に表示される漢字テキストとが、長さ寸法において同じとされる。
詳しくは、ふりがな用ラベルのラベル幅と漢字用ラベルのラベル幅とが異なる場合においても、ふりがな用ラベルのラベル幅と漢字用ラベルのラベル幅とが同じである場合と同様に、ふりがなテキストの書体が設定される。具体的には、例えば、漢字テキスト「堀田 太郎」が入力I/F18への操作により入力された際に第2設定領域76において書体が「美杉ゴシックM」に設定されている場合に、制御プログラム30は、ふりがなテキストの書体を「美杉ゴシックL」に設定する。
次に、制御プログラム30は、漢字テキスト「堀田 太郎」の苗字に相当する「堀田」のテキスト長(以下、「漢字テキスト長」と記載する)を演算し、その「堀田」の漢字テキスト長を、ふりがなテキスト「ほりた」のテキスト長(以下、「ふりがなテキスト長」と記載する)に設定する。そして、制御プログラム30は、設定されたふりがなテキスト長で「ほりた」のふりがなテキストを配置可能な文字サイズを演算する。つまり、例えば、ふりがなテキスト長がLである場合に、「ほりた」の3文字を配置するべく、ふりがなテキストの文字サイズを、L/3に相当する文字サイズに演算する。あるいは、ふりがなテキストの文字サイズは固定とし、設定されたふりがなテキスト長でふりがなテキストを配置可能な文字間隔を演算するようにしても良い。このように、制御プログラム30は、ふりがなテキストの文字サイズを演算すると、設定された書体、つまり、「美杉ゴシックL」で、演算された文字サイズのふりがなテキストを作成する。
また、制御プログラム30は、ふりがな用ラベルのラベル幅と漢字用ラベルのラベル幅とが同じである場合と同様に、ふりがなテキストの配置位置を決定する。つまり、制御プログラム30は、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「堀田」の左上端の位置を特定し、その位置から上方に所定距離、移動させた位置を、ふりがなテキスト「ほりた」の左下端位置に設定する。また、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「太郎」の左上端の位置を特定し、その位置から上方に所定距離、移動させた位置を、ふりがなテキスト「たろう」の左下端位置に設定する。そして、制御プログラム30は、先に作成したふりがなテキスト「ほりた」を、漢字テキスト「堀田」の上方において設定された位置に配置した状態で、ふりがな用ラベル画像96aに表示する。また、制御プログラム30は、先に作成したふりがなテキスト「たろう」を、漢字テキスト「太郎」の上方において設定された位置に配置した状態で、ふりがな用ラベル画像96bに表示する。
このため、図11に示すように、ふりがな用ラベル画像96aのふりがなテキスト「ほりた」と、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「堀田」とが対向し、ふりがな用ラベル画像96bのふりがなテキスト「たろう」と、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「太郎」とが対向する。これにより、ユーザが、漢字テキストと、その漢字テキストのふりがなであるふりがなテキストとを適切に対応付けて、確認することができる。
また、ふりがな用ラベルのラベル幅と漢字用ラベルのラベル幅とが異なる場合においても、ふりがな用ラベルのラベル幅と漢字用ラベルのラベル幅とが同じである場合と同様に、縦書きの漢字テキストと、縦書きのふりがなテキストとを対向させて、編集領域74に配置することが可能である。つまり、制御プログラム30は、縦書きの漢字テキストに応じて、縦書きのふりがなテキストをふりがな用ラベル画像96に表示する際に、横書きのふりがなテキストと同様に、ふりがなテキストの書体を、例えば、「美杉ゴシックL」に設定する。また、制御プログラム30は、図13に示すように、ふりがな用ラベル画像96に表示されるふりがなテキストのテキスト長と、漢字用ラベル画像98に表示される漢字テキストのテキスト長とが同じとなるように、ふりがなテキストの文字サイズを演算する。なお、縦書きのふりがなテキストの文字サイズの演算方法は、上述した横書きのふりがなテキストの文字サイズの演算方法と同じである。そして、制御プログラム30は、設定された書体、つまり、「美杉ゴシックL」で、演算された文字サイズのふりがなテキストを作成する。
また、制御プログラム30は、ふりがな用ラベルのラベル幅と漢字用ラベルのラベル幅とが同じである場合の縦書きのふりがなテキストの配置位置と同様に、ふりがな用ラベルのラベル幅と漢字用ラベルのラベル幅とが異なる場合のふりがなテキストの配置位置を決定する。つまり、制御プログラム30は、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「堀田」の右上端の位置を特定し、その位置から右側に所定距離、移動させた位置を、ふりがなテキスト「ほりた」の左上端位置に設定する。また、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「太郎」の右上端の位置を特定し、その位置から右側に所定距離、移動させた位置を、ふりがなテキスト「たろう」の左上端位置に設定する。そして、制御プログラム30は、先に作成したふりがなテキスト「ほりた」を、漢字テキスト「堀田」の右側において設定された位置に配置した状態で、ふりがな用ラベル画像96aに表示する。また、制御プログラム30は、先に作成したふりがなテキスト「たろう」を、漢字テキスト「太郎」の右側において設定された位置に配置した状態で、ふりがな用ラベル画像96bに表示する。
これにより、ふりがな用ラベルのラベル幅と漢字用ラベルのラベル幅とが異なる場合においても、ふりがな用ラベルのラベル幅と漢字用ラベルのラベル幅とが同じである場合と同様に、ふりがな用ラベル画像96aのふりがなテキスト「ほりた」と、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「堀田」とが対向し、ふりがな用ラベル画像96bのふりがなテキスト「たろう」と、漢字用ラベル画像98の漢字テキスト「太郎」とが対向することで、ユーザが、漢字テキストと、その漢字テキストのふりがなであるふりがなテキストとを適切に対応付けて、確認することができる。なお、テキストの印刷用画像データが作成される際の処理は、ふりがな用ラベルのラベル幅と漢字用ラベルのラベル幅とが同じである場合と同様に実行される。
ただし、ふりがな用ラベルのラベル幅と漢字用ラベルのラベル幅とが異なる場合には、ふりがなテキストと漢字テキストとは異なるラベルに印刷される。このため、ふりがな用ラベルのラベル幅と漢字用ラベルのラベル幅とが同じである場合のように、合計テキスト長と残ラベル長との比較を行う必要はなく、ふりがなテキストと漢字テキストとの各々の印刷用画像データが作成されると、各印刷用画像データがプリンタ50に送信される。具体的には、まず、制御プログラム30が、漢字テキストの印刷用画像データをプリンタ50に送信する。次に、制御プログラム30は、ふりがなテキストの印刷用画像データを送信するが、この際、プリンタ50において、ふりがなテキスト用のラベルに交換されているか否かを確認する。
詳しくは、制御プログラム30は、漢字テキストの印刷用画像データをプリンタ50に送信すると、プリンタ50からラベル情報を取得する。ラベル情報は、プリンタ50に収容されているラベルの種類を示す情報である。このため、制御プログラム30は、ラベル情報をプリンタ50から取得することで、プリンタ50に収容されているラベルの種類を認識することができる。そこで、制御プログラム30は、ラベル情報を取得すると、そのラベル情報に基づいて、プリンタ50において、ふりがなテキスト用のラベルに交換されているか否かを判断する。そして、ふりがなテキスト用のラベルに交換されている場合に、制御プログラム30は、ふりがなテキストの印刷用画像データをプリンタ50に送信する。これにより、漢字テキスト用のラベルへのふりがなテキストの印刷を防止することができる。
なお、別ラベル印刷処理が実行されない場合、つまり、1枚のラベルに漢字テキストとふりがなテキストとが印刷される場合には、図5に示すように、編集領域74に、ラベル画像86のみが表示され、そのラベル画像86に、漢字テキストとふりがなテキストとが表示される。この際、ふりがなテキスは、ふりがなテキストのテキスト長が漢字テキストのテキスト長と同じとなるように、漢字テキストの上方に配置される。つまり、漢字テキストとふりがなテキストとがラベル画像86に表示される際に、ふりがなテキストは、漢字テキストのラベル幅とふりがなテキストのラベル幅とが異なる場合と同様に、配置される。そして、ラベル画像86に表示されている漢字テキストとふりがなテキストのように、漢字テキストとふりがなテキストとを合成した印刷用画像データが作成され、その印刷用画像データがプリンタ50に送信されることで、図3に示すラベルが得られる。
また、上述した漢字テキストとふりがなテキストの表示,印刷用画像データの作成等は、CPU12において制御プログラム30が実行されることによって行われる。以下に、図14乃至図17を用いて、制御プログラム30のフローが実行される際の処理を説明する。本処理は、制御プログラム30が起動している状態において、繰り返し実行される処理である。
まず、制御プログラム30は、編集画面70をLCD16に表示する(S100)。次に、制御プログラム30は、入力I/F18への操作による漢字テキストの入力を受け付けたか否かを判断する(S102)。この際、漢字テキストの入力を受け付けていない場合(S102:NO)に、S102の処理が繰り返される。一方、漢字テキストの入力を受けている場合(S102:YES)に、入力を受け付けた漢字テキストを漢字用ラベル画像98に表示する(S104)。
続いて、制御プログラム30は、漢字用ラベル画像98に表示されている漢字テキストから、苗字、若しくは名前の漢字テキスト(以下、「部分漢字テキスト」と記載する)を全て抽出済みであるか否かを判断する(S106)。そして、漢字テキストから部分漢字テキストを全て抽出済みでない場合(S106:NO)に、制御プログラム30は、漢字テキストから部分漢字テキストを抽出し、その部分漢字テキストをふりがなテキストに変換する(S108)。つまり、部分漢字テキストが「堀田」である場合に、「ほりた」に変換し、部分漢字テキストが「太郎」である場合に、「たろう」に変換する。なお、「ほりた」等の部分漢字テキストのふりがなテキストを、部分ふりがなテキストと記載する。また、部分漢字テキストの部分ふりがなテキストへの変換は、OS等にインストールされている単語辞書や、変換履歴を用いて行われる。
また、制御プログラム30は、部分漢字テキストのテキスト幅及びテキスト長を演算する(S110)。さらに、制御プログラム30は、部分ふりがなテキストの配設位置を設定する(S112)。具体的には、例えば、漢字用ラベル画像98及びふりがな用ラベル画像96に横書きでテキストが表示される場合には、上述したように、部分漢字テキスト「堀田」の左上端の位置が特定され、その位置から上方に所定距離、移動させた位置が、部分ふりがなテキスト「ほりた」の左下端位置に設定される。
続いて、制御プログラム30は、本印刷処理が別ラベル印刷処理であるか否かを判断する(S114)。つまり、制御プログラム30は、編集画面70において別ラベル印刷選択ボタン82が操作されているか否かを判断する。この際、本印刷処理が別ラベル印刷処理である場合(S114:YES)に、制御プログラム30は、漢字テキストのラベル幅とふりがなテキストのラベル幅とが同じであるか否かを判断する(S116)。つまり、制御プログラム30は、ふりがな用ラベル幅選択ボタン88で選択されたラベル幅と、漢字用ラベル幅選択ボタン90で選択されたラベル幅とが同じであるか否かを判断する。
この際、漢字テキストのラベル幅とふりがなテキストのラベル幅とが同じである場合(S116:YES)に、制御プログラム30は、部分ふりがなテキストのテキスト幅を、部分漢字テキストのテキスト幅に設定する(S118)。そして、S120に進む。一方、漢字テキストのラベル幅とふりがなテキストのラベル幅とが異なる場合(S116:NO)に、制御プログラム30は、部分ふりがなテキストのテキスト長を、部分漢字テキストのテキスト長に設定する(S122)。そして、S120に進む。
また、S114で本印刷処理が別ラベル印刷処理でない場合(S114:NO)、つまり、1枚のラベルに漢字テキストとふりがなテキストとを印刷する印刷処理である場合に、制御プログラム30は、部分ふりがなテキストのテキスト長を、部分漢字テキストのテキスト長に設定する(S122)。そして、S120に進む。
S120では、制御プログラム30は、部分漢字テキストの書体に基づいて、部分ふりがなテキストの書体を設定する(S120)。つまり、上述したように、例えば、部分漢字テキストの書体が「美杉ゴシックM」に設定されている場合に、部分ふりがなテキストの書体が「美杉ゴシックL」に設定される。次に、制御プログラム30は、部分ふりがなテキストの文字サイズを決定する(S124)。つまり、漢字テキストのラベル幅とふりがなテキストのラベル幅とが同じである場合に、上述したように、部分ふりがなテキストの文字サイズが、部分漢字テキストの文字サイズと同じサイズに決定される。また、漢字テキストのラベル幅とふりがなテキストのラベル幅とが異なる場合に、上述したように、部分ふりがなテキストのテキスト長が部分漢字テキストのテキスト長と同じとなるように、部分ふりがなテキストの文字サイズが決定される。
そして、制御プログラム30は、S120で設定された書体及び、S124で決定された文字サイズで、部分ふりがなテキストを、ふりがな用ラベル画像96a,bに表示する(S126)。この際、制御プログラム30は、部分ふりがなテキストを、S112で設定された配設位置に配置した状態で、ふりがな用ラベル画像96a,bに表示する。そして、S106に戻り、漢字テキストから部分漢字テキストが全て抽出済みであるか否かが判断される。この際、漢字テキストから部分漢字テキストが全て抽出済みである場合(S106:YES)、つまり、漢字テキストから、苗字の部分漢字テキスト及び、名前の部分漢字テキストが抽出済みである場合に、制御プログラム30は、編集画面70において印刷ボタン100が操作されたか否かを判断する(S130)。
この際、印刷ボタン100が操作されていない場合(S130:NO)に、S130の処理が繰り返される。一方、印刷ボタン100が操作されている場合(S130:YES)に、制御プログラム30は、ふりがなテキストがふりがな用ラベル画像96に表示されているか否かを判断する(S132)。そして、ふりがなテキストがふりがな用ラベル画像96に表示されている場合(S132:YES)に、制御プログラム30は、本印刷処理が別ラベル印刷処理であるか否かを判断する(S134)。
この際、本印刷処理が別ラベル印刷処理である場合(S134:YES)に、制御プログラム30は、漢字テキストの印刷用画像データを作成する(S136)。次に、制御プログラム30は、部分ふりがなテキストの印刷用画像データ、つまり、苗字の部分ふりがなテキスト及び、名前の部分ふりがなテキストの印刷用画像データを作成する(S138)。そして、制御プログラム30は、漢字テキストのラベル幅とふりがなテキストのラベル幅とが同じであるか否かを判断する(S140)。
この際、漢字テキストのラベル幅とふりがなテキストのラベル幅とが同じである場合(S140:YES)に、制御プログラム30は、合計テキスト長を演算する(S142)。次に、制御プログラム30は、プリンタ50から残ラベル長を取得する(S144)。そして、制御プログラム30は、合計テキスト長が残ラベル長より長いか否かを判断する(S146)。この際、合計テキスト長が残ラベル長より長い場合(S146:YES)に、制御プログラム30は、エラー画面をLCD16に表示する(S148)。そして、S144に戻る。
一方、合計テキスト長が残ラベル長より長くない場合(S146:NO)、つまり、合計テキスト長が残ラベル長以下である場合に、制御プログラム30は、漢字テキストの印刷用画像データと、部分ふりがなテキストの印刷用画像データとを1つのジョブとして、プリンタ50に送信する(S150)。これにより、本プログラムが終了する。
また、S140において、漢字テキストのラベル幅とふりがなテキストのラベル幅とが異なる場合(S140:NO)に、制御プログラム30は、漢字テキストの印刷用画像データを、プリンタ50に送信する(S152)。続いて、制御プログラム30は、プリンタ50からラベル情報を取得する(S154)。そして、制御プログラム30は、ラベル情報を取得すると、そのラベル情報に基づいて、プリンタ50において、ふりがなテキスト用のラベルに交換されているか否かを判断する(S156)。この際、ふりがなテキスト用のラベルに交換されていない場合(S156:NO)に、S154に戻る。一方、ふりがなテキスト用のラベルに交換されている場合(S156:YES)に、制御プログラム30は、部分ふりがなテキストの印刷用画像データをプリンタ50に送信する(S158)。これにより、本プログラムが終了する。
また、S134で本印刷処理が別ラベル印刷処理でない場合(S134:NO)、つまり、1枚のラベルに漢字テキストとふりがなテキストとを印刷する印刷処理である場合に、制御プログラム30は、漢字テキストとふりがなテキストとを合成した印刷用画像データを作成する(S160)。そして、制御プログラム30は、作成した印刷用画像データをプリンタ50に送信する(S162)。これにより、本プログラムが終了する。
また、S132でふりがなテキストがふりがな用ラベル画像96に表示されていない場合(S132:NO)に、制御プログラム30は、漢字テキストの印刷用画像データを作成する(S164)。そして、制御プログラム30は、作成した印刷用画像データをプリンタ50に送信する(S162)。これにより、本プログラムが終了する。
なお、S100を実行するCPU12は、表示制御手段の一例である。S104及びS126を実行するCPU12は、配置手段の一例である。S136及びS138を実行するCPU12は、作成手段の一例である。S150、S152及びS158を実行するCPU12は、出力手段の一例である。
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施形態では、氏名の漢字テキスト及びふりがなテキストが本発明に適用されているが、種々の漢字テキスト及びふりがなテキストを本発明に適用することができる。例えば、住所などの漢字テキスト及びふりがなテキストを本発明に適用することができる。
また、上記実施形態では、漢字テキストに含まれるスペースのテキストの前後で、苗字と名前とが振り分けられているが、スペースのテキストに限定されず、種々の所定のテキストの前後で、苗字と名前とが振り分けられてもよい。
また、上記実施形態では、漢字テキストが漢字のみにより構成されているが、漢字とひらがな若しくは、カタカナとにより構成されてもよい。つまり、漢字テキストとして、例えば、「堀田 リカ」,「堀田 めぐみ」等を採用してもよい。
また、上記実施形態では、ふりがな用ラベル画像96aとふりがな用ラベル画像96bとが分離して表示されているが、ふりがな用ラベル画像96aとふりがな用ラベル画像96bとが一体的に表示されてもよい。また、上記実施形態では、ふりがな用ラベル画像96と漢字用ラベル画像98とが分離して表示されているが、ふりがな用ラベル画像96と漢字用ラベル画像98とが一体的に表示されてもよい。
また、上記実施形態では、PC10において印刷用画像データが作成されて、その印刷用画像データがプリンタ50に送信されることで、プリンタ50により印刷処理が実行されているが、プリンタ50において印刷用画像データが作成されて、プリンタ50により印刷処理が実行されてもよい。
また、上記実施形態では、CPU12によって図14乃至図17に示す処理が実行される例を説明したが、これら処理は、CPU12に限らず、ASICや他の論理集積回路により実行されてもよいし、これら処理が、CPU等やASIC、他の論理集積回路が協働することにより実行されてもよい。