JP7293890B2 - 液体吐出ヘッド - Google Patents

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本発明は、ノズルからインクを吐出する液体吐出ヘッドに関する。
従来、ノズルが形成されたノズルプレートと、ノズルに連通する圧力発生室が画成される流路形成基板と、圧力発生室の一部を構成する振動板を介して圧力発生室に対向する領域に設けられた圧電素子とを備えるインクジェット式記録ヘッドが知られている(特許文献1参照)。このインクジェット式記録ヘッドでは、ノズルプレートと流路形成基板との間に振動板が設けられている。つまり、ノズルプレートは、振動板の、圧電素子が設けられている側の面に接合されている。ノズルプレートの振動板と対向する面の、圧電素子と対向する領域には、圧電素子の駆動を阻害しないように凹部が形成されている。また、流路形成基板の振動板と接合される部分であって、圧力室とは異なる部分には、圧電素子を駆動するための駆動ICが形成されている。
特開2001-205808号公報
上記のインクジェット式記録ヘッドでは、ノズルプレートの振動板と対向する面が、ノズル及び凹部が形成されている部分を除き、振動板と接合されている。このため、各圧電素子と駆動ICとを接続する各種配線を振動板上に配置する必要があり、振動板の面方向のサイズが増え、インクジェット式記録ヘッド全体としてインク吐出面に沿う方向のサイズが大きくなるという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、全体としてインク吐出面に沿う方向のサイズを小さくできる液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
本発明の態様に従えば、複数のノズルが開口する第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有し、ドライバが形成されたノズル基板であって、前記複数のノズルは前記第1面に沿って第1方向に並べられているノズル基板と、
前記ノズル基板の前記第2面と対向する第3面を有し、前記複数のノズルとそれぞれ連通する複数の流路が形成された流路基板と、
前記流路基板の前記第3面に前記複数の流路にそれぞれ対応して形成された複数の圧電素子であって、前記第1方向に並べられた複数の圧電素子とを備え、
前記流路基板の前記第3面には、前記複数の圧電素子のそれぞれから前記第1方向と交差する第2方向に引き出された複数の個別配線が形成されており、
前記ノズル基板の前記第2面には、前記第1方向に延び前記複数の圧電素子に共通する共通配線が形成されており、
前記複数の個別配線は、前記複数の圧電素子と接続される複数の第1端と、前記第2方向において前記複数の圧電素子とは反対側の複数の第2端とを有し、
前記共通配線は、前記第2方向において前記複数の第1端と前記複数の第2端との間に位置し、且つ、前記複数の個別配線から前記第1面と直交する第3方向に離隔している液体吐出ヘッドが提供される。
第1実施形態に係るプリンタの概略的な平面図である。 第1実施形態に係るヘッドユニットの下面図である。 ノズルプレートの上面図である。 圧力室形成プレートの下面図である。 図2のV-V線断面図である。 図2のVI-VI線断面図である。 図2のVII-VII線断面図である。 第2実施形態に係るノズルプレートの上面図である。 第2実施形態に係る圧力室形成プレートの下面図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について説明する。まず、図1を参照してインクジェットプリンタ1の概略構成について説明する。尚、図1に示す前後左右の各方向をプリンタの「前」「後」「左」「右」と定義する。また、図1における紙面手前側を「上」、紙面向こう側を「下」とそれぞれ定義する。以下では、前後左右上下の各方向語を適宜使用して説明する。
<プリンタの概略構成>
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、プラテン2、キャリッジ3、インクジェットヘッド4、搬送機構5、及びコントローラ6を主に備えている。
プラテン2の上面には、記録媒体である記録用紙100が載置される。キャリッジ3は、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール11,12に沿って左右方向(以下、走査方向ともいう)に往復移動可能に構成されている。キャリッジ3には無端ベルト13が連結されている。キャリッジ駆動モータ14によって無端ベルト13が駆動されることにより、キャリッジ3は走査方向に移動する。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ3に取り付けられており、キャリッジ3とともに走査方向に移動する。インクジェットヘッド4は、走査方向に並ぶ4つのヘッドユニット25(本発明の液体吐出ヘッドの一例)を備えている。4つのヘッドユニット25は、4つのインクカートリッジ15が装着されるカートリッジホルダ7と、図示しないチューブによってそれぞれ接続されている。4つのインクカートリッジ15にはそれぞれ、4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)のインクが貯留されている。各ヘッドユニット25は、その下面(図1の紙面向こう側の面)に形成された複数のノズル31(図2参照)を有する。ヘッドユニット25のノズル31は、いずれか1つのインクカートリッジ15から供給された1色のインクを、プラテン2に載置された記録用紙100に向けて吐出する。
搬送機構5は、前後方向にプラテン2を挟むように配置された2つの搬送ローラ16,17を有する。搬送機構5は、2つの搬送ローラ16,17によって、プラテン2に載置された記録用紙100を前方(以下、搬送方向ともいう)に搬送する。
コントローラ6は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を備える。コントローラ6は、ROMに格納されたプログラムに従い、ASICにより、記録用紙100への印刷等の各種処理を実行する。例えば、印刷処理において、コントローラ6は、PC等の外部装置から入力された印刷指令に基づいて、インクジェットヘッド4、キャリッジ駆動モータ14、搬送機構5の搬送モータ(図示省略)等を制御して、記録用紙100に画像等を印刷する。具体的には、キャリッジ3とともにインクジェットヘッド4を走査方向に移動させながら、4つのヘッドユニット25のノズル31からインクを吐出させるインク吐出動作と、搬送ローラ16,17によって記録用紙100を搬送方向に所定量搬送する搬送動作とを、交互に行わせる。
<ヘッドユニット25>
次に、ヘッドユニット25の構成について詳細に説明する。尚、4つのヘッドユニット25はそれぞれ同じ構成を有するため、以下では、4つのヘッドユニット25のうちの1つについて説明する。
図2に示すように、ヘッドユニット25は、平面視で、搬送方向に長いほぼ矩形状の外形を有する。図5~図7に示すように、ヘッドユニット25は、主に、ノズルプレート30(本発明のノズル基板の一例)、圧力室形成プレート40(本発明の流路基板の一例)、圧電素子50、絞り流路形成プレート60、及びマニホールド流路形成プレート70によって構成されている。
図2及び図3に示すように、ノズルプレート30は、平面視で、搬送方向に長いほぼ矩形状の外形を有する。ノズルプレート30はシリコン基板である。図2及び図5に示すように、ノズルプレート30の下面には、複数のノズル31の吐出口が形成されている。以下の説明では、ノズルプレート30の下面を、インク吐出面30a(本発明の第1面の一例)と称する。インク吐出面30aにおいて、複数のノズル31は、それぞれ搬送方向に延びる2列のノズル列31aを構成している。図5に示すように、各ノズル31は、ノズルプレート30を、その厚み方向に貫通している。
図3に示すように、ノズルプレート30の、インク吐出面30aとは反対側の面30b(本発明の第2面の一例)、即ち、圧力室形成プレート40と対向する面30bには、ドライバ32、複数の電極パッド33(本発明の第3電極パッドの一例)、2本の共通配線34、及びドライバ32の複数の出力端子35が形成されている。
ドライバ32は、平面視で、搬送方向に長いほぼ矩形状の外形を有する。なお、ドライバ32は、一般的に行われる半導体プロセス(成膜、露光、現像、エッチング等)により、面30bと面一となるように、ノズルプレート30と一体的に形成されている。複数の電極パッド33は、面30bの搬送方向の一方(図3示される前方)側の端部において、走査方向に沿って並べられている。
走査方向の両端の電極パッド33(本発明の第3パッドの一例)からは、搬送方向に沿って2本の共通配線34が延びている。つまり、2本の共通配線34は、2列のノズル列31aを走査方向に挟むように形成されており、走査方向の両端の電極パッド33と接続されている。各共通配線34は、引出部34aと、引出部34aよりも走査方向の幅が広い幅広部34bとを含む。引出部34aの搬送方向の一端は電極パッド33と接続されており、他端は幅広部34bと繋がっている。共通配線34は、例えばアルミニウム(Al)、又は金(Au)からなり、各電極パッド33と同程度の厚みを有する。なお、図3では図示を省略しているが、図5~図7に示されるように、各共通配線34は、絶縁膜36によって覆われている。
複数の出力端子35は、面30bの走査方向一方(図3に示される左方)側の端部と、走査方向他方(図3に示される右方)側の端部それぞれにおいて、搬送方向に沿って並べられている。
図4に示すように、圧力室形成プレート40は、平面視で、搬送方向に長いほぼ矩形状の外形を有する。図5及び図7に示すように、圧力室形成プレート40は、振動板41と圧力室基板42とからなる。振動板41は、例えば圧力室基板42を構成するシリコン基板の表面を酸化又は窒化することにより形成された、絶縁層であり、圧力室基板42の略全面に配置されている。圧力室形成プレート40には、複数のノズル31にそれぞれ対応する複数の圧力室43(本発明の流路の一例)が形成されている。複数の圧力室43は、2列のノズル列31aにそれぞれ対応する2列の圧力室列を形成しており、各圧力室列は搬送方向に延びている。図5に示すように、各圧力室43は、対応するノズル31と連通している。各圧力室43は、平面視で、走査方向に長いほぼ矩形状の外形を有する。
図5に示すように、振動板41の、各ノズル31と重なる部分には、貫通孔41aが形成されている。圧力室基板42には、各圧力室43の側壁を画定する貫通孔が形成されている。
図4に示すように、振動板41の、複数の圧力室43とは反対側の面41b(本発明の第3面の一例)には、複数の圧力室43にそれぞれ対向する複数の圧電素子50が形成されている。複数の圧電素子50は、2列の圧力室列にそれぞれ対応する2列の圧電素子列50aを形成しており、各圧電素子列50aは搬送方向に延びている。図5に示すように、各圧電素子50は、共通電極51と、圧電層52と、個別電極53とから構成される。圧電層52は、共通電極51と個別電極53との間に挟まれている。
図4に示すように、共通電極51は、各圧電素子列50aを構成する複数の圧電素子50に共通に設けられており、対応する圧力室列と重なるように搬送方向に延びている。共通電極51は、例えば白金(Pt)からなる。
圧電層52も、各圧電素子列50aを構成する複数の圧電素子50に共通に設けられており、対応する共通電極51と重なるように搬送方向に延びている。圧電層52は、例えばチタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料からなる。
個別電極53は、各圧電素子50に対して1つ設けられている。つまり、複数の圧電素子50に対してそれぞれ、複数の個別電極53が設けられている。図4に示すように、複数の個別電極53は、2列の圧電素子列50aにそれぞれ対応する2列の個別電極列53aを形成しており、各個別電極列53aは搬送方向に延びている。各個別電極53は、平面視で、走査方向に長いほぼ矩形状の外形を有する。各個別電極53は、例えばイリジウム(Ir)からなる。
圧電層52の個別電極53と共通電極51とで挟まれた部分は、個別電極53への電圧の印加に応じて変形可能な、活性部として機能する。即ち、各圧電素子50は、対応する圧力室43と対向する活性部を有する。個別電極53への電圧の印加に応じて、活性部が駆動すること(例えば、圧力室43に向かって凸となるように変形すること)により、圧力室43の容積が変化し、圧力室43内のインクに圧力が付与され、ノズル31からインクが吐出される。
図4に示すように、右方の個別電極列53aを構成する各個別電極53の右方の端部には、走査方向に沿って右方に延びる個別配線54が接続されている。また、左方の個別電極列53aを構成する各個別電極53の左方の端部には、走査方向に沿って左方に延びる個別配線54が接続されている。各個別配線54の、走査方向の一端は、対応する個別電極53との接点54a(本発明の第1端の一例)となっており、走査方向の他端には、端子54b(本発明の第2端の一例)が設けられている。個別配線54及び端子54bは、例えばアルミニウム(Al)、又は金(Au)からなる。なお、図5に示すように、各個別配線54と共通電極51とは、絶縁膜55によって絶縁されている。また、図5に示すように、共通配線34は、走査方向において、各個別配線54の接点54aと端子54bとの間に位置しており、且つ、個別配線54からは上下方向に離隔している。
図4に示すように、振動板41の面41bにおいて、2列の圧電素子列50aから搬送方向の一方(図4に示される前方)側に離隔した位置には、複数の電極パッド44(本発明の第2電極パッドの一例)が形成されている。複数の電極パッド44は走査方向に沿って並べられている。さらに、複数の電極パッド44から搬送方向の一方(図4に示される前方)側に離隔した位置には、複数の電極パッド45(本発明の第1電極パッドの一例)が形成されている。複数の電極パッド45は走査方向に沿って並べられている。そして、複数の電極パッド44と複数の電極パッド45とは、複数の配線46によって接続されている。配線46は、例えばアルミニウム(Al)、又は金(Au)からなる。なお、各電極パッド44及び各電極パッド45の厚みは、各配線46の厚みと同程度である。
そして、ノズルプレート30は圧力室形成プレート40に対して、複数のバンプを介して固定されている。まず、図7に示されるように、搬送方向の前方側において、ノズルプレート30の面30bに形成された複数の電極パッド33がそれぞれ、振動板41の面41bに形成された複数の電極パッド44と、複数のバンプ81によって接合されている。複数のバンプ81は、走査方向に沿って並べられている。バンプ81は、例えば金(Au)からなる。これにより、複数の電極パッド33と複数の電極パッド44とが導通している。つまり、本実施形態において、走査方向の両端の電極パッド45(本発明の第1パッドの一例)はそれぞれ、走査方向の両端の配線46、走査方向の両端の電極パッド44(本発明の第2パッドの一例)、走査方向の両端のバンプ81(本発明の第1バンプの一例)、及び走査方向の両端の電極パッド33(本発明の第3パッドの一例)を介して、2本の共通配線34と接続されている。なお、各バンプ81の高さh1は10~15μm程度であり、各圧電素子50の高さt1(1~3μ程度)よりも高い。
また、図5に示されるように、ノズルプレート30の面30bにおける各ノズル31の周囲と、振動板41の面41bにおける貫通孔41aの周囲とが、環状のバンプ82により接合されている。環状バンプ82は、例えば金(Au)からなる。これにより、各ノズル31とそれに対応する圧力室43とが連通している。そして、ノズルプレート30の面30bに形成された複数の出力端子35がそれぞれ、振動板41の面41bに形成された複数の端子54bと、複数のバンプ83によって接合されている。バンプ83は、例えば金(Au)からなる。これにより、複数の出力端子35と複数の端子54bとが導通している。なお、各環状バンプ82の高さh2、及び各バンプ83の高さh3はいずれも10~15μm程度であり、各圧電素子50の高さt1(1~3μm程度)よりも高い。
さらに、図6に示されるように、ノズルプレート30の面30bに形成された各共通配線34は、複数の圧電素子50のそれぞれと対応する搬送方向の複数箇所において、振動板41の面41bに形成された共通電極51と、複数のバンプ84(本発明の第2バンプの一例)により接合されている。つまり、図4に破線で示されるように、複数のバンプ84は搬送方向に沿って並べられており、各圧電素子50に対して1つのバンプ84が設けられている。なお、各共通配線34を覆う絶縁膜36には、搬送方向の複数箇所に貫通孔36aが形成されている。また、共通電極51を覆う絶縁膜55にも、貫通孔36aに対応する貫通孔55aが形成されている。各バンプ84は、絶縁膜36の貫通孔36aを介して共通電極34と接続されるとともに、絶縁膜55の貫通孔55aを介して共通電極51と接続されている。バンプ84は、例えば金(Au)からなる。これにより、各共通配線34と対応する共通電極51とが導通している。なお、各バンプ84の高さh4は10~15μm程度であり、各圧電素子50の高さt1(1~3μm程度)、及び各電極パッド33、44、45の高さよりも高い。
ここで、ノズルプレート30と圧力室形成プレート40との間には、バンプ81~84が介在することによって形成された空間が存在する。バンプ81~84はいずれも、振動板41の面41bと直交する方向、つまり上下方向の高さh1~h4が、各圧電素子50の上下方向の高さt1よりも高い。このため、各圧電素子50の駆動は、ノズルプレート30によっては阻害されない。
絞り流路形成プレート60は、平面視で、搬送方向に長いほぼ矩形状の外形を有する。絞り流路形成プレート60は、シリコン基板である。図5及び図7に示されるように、絞り流路形成プレート60には、複数の圧力室43とそれぞれ連通する複数の絞り流路61が形成されている。各絞り流路61は、対応する圧力室43と重なる位置において、絞り流路形成プレート60を貫通している。
マニホールド流路形成プレート70は、平面視で、搬送方向に長いほぼ矩形状の外形を有する。マニホールド流路形成プレート70は、シリコン基板である。図5及び図7に示されるように、マニホールド流路形成プレート70には、複数の絞り流路61と連通するマニホールド71が形成されている。マニホールド71は、複数の絞り流路61と重なるように、搬送方向に延びている。図示しないチューブを介してインクカートリッジ15からマニホールド71に供給されたインクは、複数の絞り流路61を介して複数の圧力室43に供給される。
図2に示されるように、振動板41の面41bに形成された複数の電極パッド45はそれぞれ、ヘッドユニット25とは別部材であるFPC90(本発明の配線部材の一例)に形成された複数の電極パッド91と、例えばワイヤボンディングにより電気的に接続されている。これにより、各ヘッドユニット25は、FPC90を介してコントローラ6と接続される。
以上説明した本発明の第1実施形態によれば、ノズルプレート30の面30bと、圧力室形成プレート40の面41bとは、複数のバンプを介して接続されている。つまり、ノズルプレート30の面30bと振動板41の面41bとは、振動板41の面41bと直交する方向、つまり上下方向に離間している。このため、個別配線54と比べて広い幅を要する共通配線34を、振動板41の面41bではなく、ノズルプレート30の面30bに形成することができる。これにより、共通配線34を個別配線54とともに振動板41の面41bに形成する場合と比べて、振動板41の面方向のサイズを小さくすることができる。また、各共通配線34は、走査方向において、複数の個別配線54の、複数の接点54aと複数の端子54bとの間に位置しており、複数の個別配線54を横切るように搬送方向に延びている。また、各共通配線34は、複数の個別配線54から上下方向に離隔している。つまり、各共通配線34は、複数の個別配線54と、接触することなく立体的に交差している。このため、振動板41だけでなく、ノズルプレート30の面方向のサイズを小さくすることができる。この結果、ヘッドユニット25全体として、インク吐出面30aに沿う方向のサイズを小さくすることができる。
また、各共通配線34は、複数の個別配線54が引き延ばされている振動板41の面41bではなく、ノズルプレート30の面30bに形成されているので、各共通配線34の走査方向の幅を広く確保することができる。この結果、信号劣化や電圧降下を抑制することができる。
また、ドライバ32は、ノズルプレート30の面30bに形成された複数の出力端子35、及び、複数の導電性のバンプ83を介して、複数の個別配線54の複数の端子54bと導通している。このため、ドライバ32と複数の個別配線54とを接続するための配線が不要である。同様に、ノズルプレート30の面30bに形成された各共通配線34は、複数の導電性のバンプ84を介して、対応する共通電極51と導通している。このため、共通配線34と共通電極51とを接続するための配線が不要である。
各共通配線34は、絶縁膜36により覆われている。このため、立体的に交差するように配置されている共通配線34と、複数の個別配線54との間の短絡を防止できる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、ノズルプレート及び圧力室形成プレートの構成以外は、第1実施形態と同様であるため、以下では、第2実施形態に係るノズルプレート130及び圧力室形成プレート140について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図8に示すように、第2実施形態に係るノズルプレート130の、圧力室形成プレート140と対向する面130bには、1本の共通配線34のみが形成されている。つまり、第1実施形態とは異なり、走査方向の一方(図8に示される左方)側にのみ、共通配線34が形成されている。また、ドライバ32の複数の出力端子35も、第1実施形態とは異なり、走査方向の一方(図8に示される左方)側の端部にのみ形成されている。
また、図9に示すように、第2実施形態に係る圧力室形成プレート140を構成する振動板141の、ノズルプレート130と対向する面141bにおいて、複数の個別配線54は、その引出し方向が統一されている。具体的には、左方の個別電極列53aを構成する各個別電極53の左方の端部からは、個別配線54が走査方向に沿って左方に延びている。そして、右方の個別電極列53aを構成する各個別電極53の左方の端部からも、個別配線54が走査方向に沿って左方に延びている。また、複数の個別配線54の複数の端子54bも、第1実施形態とは異なり、走査方向の左方側の端部にのみ形成されている。
そして、第1実施形態と同様に、ノズルプレート130の面130bと、圧力室形成プレート140の面141bとは、複数のバンプを介して接続されている。
以上説明した本発明の第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、ノズルプレート130の面130bと振動板141の面141bとは、振動板141の面141bと直交する方向、つまり上下方向に離間している。このため、個別配線54と比べて広い幅を要する共通配線34を、振動板141の面141bではなく、ノズルプレート130の面130bに形成することができる。これにより、共通配線34を個別配線54とともに振動板141の面141bに形成する場合と比べて、振動板141の面方向のサイズを小さくすることができる。また、第1実施形態と同様に、共通配線34は、走査方向において、複数の個別配線54の、複数の接点54aと複数の端子54bとの間に位置しており、複数の個別配線54を横切るように搬送方向に延びている。また、共通配線34は、複数の個別配線54から上下方向に離隔している。つまり、共通配線34は、複数の個別配線54と、接触することなく立体的に交差している。このため、振動板141だけでなく、ノズルプレート130の面方向のサイズを小さくすることができる。この結果、ヘッドユニット25全体として、インク吐出面方向のサイズを小さくすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能である。例えば、上記実施形態では、ドライバ32はノズルプレート30の面30bと面一になるように形成されていたが、インク吐出面30aと面一になるように形成されてもよい。この場合、ドライバ32の複数の出力端子35はそれぞれ、ノズルプレート30を貫通する貫通電極を介してドライバ32と電気的に接続すればよい。
上記の実施形態に係るヘッドユニット25において、ノズル列31a、圧力室43の列、及び圧電素子50の列50aはそれぞれ2列ずつ形成されていたが、これには限られない。例えば、ノズル列31a、圧力室43の列、及び圧電素子50の列50aが1列ずつ形成されていてもよく、ノズル列31a、圧力室43の列、及び圧電素子50の列50aが3列以上ずつ形成されていてもよい。
上記実施形態では、共通配線34は、各圧電素子50に対して1つ設けられたバンプ84により、共通電極51と接合されていたが、これには限られない。例えば、共通配線34は、複数の圧電素子50ごとに搬送方向に設けられたバンプ84により、共通電極51と接合されていてもよい。つまり、バンプ84の数は、圧電素子50の数より少なくてもよい。
上記の実施形態では、本発明を、所謂シリアルヘッド方式のインクジェットプリンタ1に適用した場合について説明したが、これには限られない。本発明は、インクジェットプリンタに対して固定された、記録用紙の幅方向に長いヘッドバーからインクを吐出する、所謂ラインヘッド方式のインクジェットプリンタにも適用することができる。
上記の実施形態では、ノズル31からインクを吐出するインクジェットヘッドに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。ノズルからインク以外の液体を吐出する、インクジェットヘッド以外の液体吐出ヘッドに本発明を適用することも可能である。
1 インクジェットプリンタ
4 インクジェットヘッド
25 ヘッドユニット
30、130 ノズルプレート
31 ノズル
32 ドライバ
33、44、45 電極パッド
34 共通配線
35 出力端子
36 絶縁膜
40 圧力室形成プレート
41 振動板
42 圧力室形成基板
43 圧力室
50 圧電素子
54 個別配線
60 絞り流路形成プレート
70 マニホールド流路形成プレート
81、82、83、84 バンプ

Claims (11)

  1. 複数のノズルが開口する第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有し、ドライバが形成されたノズル基板であって、前記複数のノズルは前記第1面に沿って第1方向に並べられているノズル基板と、
    前記ノズル基板の前記第2面と対向する第3面を有し、前記複数のノズルとそれぞれ連通する複数の流路が形成された流路基板と、
    前記流路基板の前記第3面に前記複数の流路にそれぞれ対応して形成された複数の圧電素子であって、前記第1方向に並べられた複数の圧電素子とを備え、
    前記流路基板の前記第3面には、前記複数の圧電素子のそれぞれから前記第1方向と交差する第2方向に引き出された複数の個別配線が形成されており、
    前記ノズル基板の前記第2面には、前記第1方向に延び前記複数の圧電素子に共通する共通配線が形成されており、
    前記複数の個別配線は、前記複数の圧電素子と接続される複数の第1端と、前記第2方向において前記複数の圧電素子とは反対側の複数の第2端とを有し、
    前記共通配線は、前記第2方向において前記複数の第1端と前記複数の第2端との間に位置し、且つ、前記複数の個別配線から前記第1面と直交する第3方向に離隔している液体吐出ヘッド。
  2. 前記ノズル基板の前記第2面と前記流路基板の前記第3面とは、複数のバンプを介して接続されている請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記流路基板の前記第3面の、前記第1方向の一方側の端部には、配線部材と接続される複数の第1電極パッドが形成されている請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記複数の第1電極パッドには、前記共通配線と電気的に接続される第1パッドが含まれる請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記流路基板の前記第3面の、前記複数の第1電極パッドと前記複数の圧電素子との間には、前記複数の第1電極パッドとそれぞれ複数の配線で接続された複数の第2電極パッドが形成されており、
    前記複数の第2電極パッドには、前記第1パッドと接続される第2パッドが含まれており、
    前記ノズル基板の前記第2面には、複数の第3電極パッドが形成されており、
    前記複数の第3電極パッドには、前記共通配線と接続された第3パッドが含まれており、
    前記複数のバンプには、前記第2パッドと前記第3パッドとを接続する第1バンプが含まれている請求項4に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記共通配線は、前記第3パッドから、前記第1方向に沿って前記第1方向の他方側に延びている請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記複数の圧電素子は、前記流路基板の前記第3面に形成された共通電極と、前記共通電極に前記第3方向に重ねられた圧電層と、前記圧電層に前記第3方向に重ねられた複数の個別電極とを含み、
    前記複数のバンプには、前記共通配線と前記共通電極とを接続する複数の第2バンプが含まれている請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記複数の第2バンプは、前記第1方向に並べられており、
    前記第1方向に隣り合う2つの第2バンプの間には、前記複数の個別配線に含まれる少なくとも1つの個別配線が配置されている請求項7に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記複数のバンプの各々の前記第3方向の厚みは、前記複数の圧電素子の各々の前記第3方向の厚みよりも大きい請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記共通配線は、前記第3パッドと接続された引出部と、前記引出部よりも前記第2方向の幅が広い幅広部とを有する請求項5又は6に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 前記共通配線は、絶縁膜により覆われている請求項1~10のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
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