JP6676980B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
液体吐出装置として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドが開示されている。このインクジェットヘッドは、4つの流路形成基板と、1つの連通板と、4つのノズルプレートと、4つの流路形成基板に設けられた複数の圧電素子とを備えている。
1つの流路形成基板には、圧力室が2列に配列されている。即ち、4つの流路形成基板に、合計8つの圧力室列が形成されている。4つの流路形成基板には、1つの連通板が接合されている。この連通板には、各圧力室列に対応するマニホールドが形成されており、マニホールドから各圧力室列を構成する圧力室にインクが供給される。連通板の、流路形成基板と反対側には、4つのノズルプレートが接合されている。各ノズルプレートには、流路形成基板の2つの圧力室列に対応する2つのノズル列が形成されている。
一方、流路形成基板の連通板と反対側には、圧力室の配列に従って、圧電素子が2列に配列されている。即ち、4つの流路形成基板に、8つの圧力室列に対応した8つの圧電素子列が設けられている。各圧電素子の個別電極にはリード電極(配線)が接続されている。隣接する2つの圧電素子列において、各圧電素子のリード電極は、これら2つの圧電素子列の間に向けて引き出されている。また、隣接する2つの圧電素子列の間には、複数のリード電極の端部(接点)が、圧力室の配列方向に並んでいる。複数の接点には、COF等の配線部材が接合される。即ち、1つの流路形成基板に設けられた2つの圧電素子列毎に1枚の配線部材が接合されており、特許文献1のインクジェットヘッドは、合計4枚の配線部材を有する。
特開2014−156065号公報
特許文献1では、各流路形成基板に設けられた2つの圧電素子列の間に複数の接点が配置され、複数の接点に1枚の配線部材が接合されている。この構成では、隣接する2つの圧電素子列の間に接点の配置領域を確保するために、2つの圧力室列を離して配置する必要がある。これにより、2つの圧力室列に対応する2つのノズル列の間の距離も大きくなる。2つのノズル列の距離が大きくなると、ヘッドが傾いて配置された場合などに生じる、2つのノズル列の間での液滴の着弾位置ズレが大きくなるといった弊害が生じる。
本発明の目的は、複数の圧電素子が4列以上に配列された構成において、圧電素子の接点の配置領域を確保しつつ、隣接する2つのノズル列の距離を小さくすることにある。
第1の発明の液体吐出装置は、第1方向に延び、且つ、前記第1方向と直交する第2方向に並ぶ第1圧力室列と第2圧力室列を構成する、複数の第1圧力室が形成された、第1流路部材と、前記第1流路部材と前記第2方向に並んで配置され、且つ、前記第1方向に延びて前記第2方向に並ぶ第3圧力室列と第4圧力室列を構成する、複数の第2圧力室が形成された、第2流路部材と、前記複数の第1圧力室に対応して配置され、前記第2方向に並ぶ第1圧電素子列と第2圧電素子列を構成する、複数の第1圧電素子と、前記複数の第2圧力室に対応して配置され、前記第2方向に並ぶ第3圧電素子列と第4圧電素子列を構成する、複数の第2圧電素子と、前記複数の第1圧電素子にそれぞれ接続され、前記第1圧電素子列と前記第2圧電素子列よりも前記第2方向の一方の外側に配置された、複数の第1接点と、前記複数の第2圧電素子にそれぞれ接続され、前記第3圧電素子列と前記第4圧電素子列よりも前記第2方向の他方の外側に配置された、複数の第2接点と、を備えており、前記複数の第1接点は、前記第2圧電素子列を構成する前記第1圧電素子に接続された接点を含み、前記複数の第2接点は、前記第3圧電素子列を構成する前記第2圧電素子に接続された接点を含み、前記第1圧電素子列、前記第2圧電素子列、前記第3圧電素子列、前記第4圧電素子列が、前記第2方向の前記一方から前記他方に向かって順に配置されていることを特徴とするものである。
本発明の液体吐出装置は、第2方向に並ぶ4つの圧力室列を有する。詳細には、第1圧力室列及び第2圧力室列が形成された第1流路部材と、第3圧力室列及び第4圧力室列が形成された第2流路部材が、第2方向に並んでいる。また、上記の圧力室の配列に応じて、圧力室に対応する圧電素子も4つの圧電素子列を構成している。即ち、第1流路部材に、第1圧電素子列及び第2圧電素子列が設けられ、第2流路部材に、第3圧電素子列及び第4圧電素子列が設けられている。その上で、第1流路部材においては、複数の第1接点が、第1圧電素子列及び第2圧電素子列よりも第2方向の一方の外側に配置されている。また、第2流路部材においても、複数の第2接点が、第3圧電素子列及び第4圧電素子列よりも第2方向の他方の外側に配置されている。

つまり、本発明では、第1圧電素子列と第2圧電素子列から引き出された第1接点と、第3圧電素子列と第4圧電素子列から引き出された第2接点が、4つの圧電素子列の両外に分かれて配置されている。つまり、隣接する2つの圧力室列の間に接点が配置されないことから、隣接する2つの圧力室列の第2方向距離を小さくすることができる。従って、隣接する2つのノズル列間の距離も小さくなり、4つのノズル列が第2方向中央側に寄せられた構成が実現される。
また、本発明では、複数の接点が、4つの圧力室列の外側に分かれて配置された構成であるため、第2方向一方側の第1圧力室列及び第2圧力室列と、第2方向他方側の第3圧力室列及び第4圧力室列とで、圧力室が形成される流路部材を2つに分けることができる。これにより、1つの流路部材のサイズを小さくすることができる。従って、個々の流路部材の製造コストを抑えることが可能となり、また、歩留まりも向上する。
本実施形態に係るプリンタの概略的な平面図である。 ヘッドユニットの平面図である。 図2のヘッドユニットにおいて、カバー部材が取り外された状態を示す図である。 図3のA部拡大図である。 図3のV-V線断面図である。 図5のB部拡大図である。 ヘッドユニットの製造工程を示す図である。 変更形態のヘッドユニットの平面図である。 図8のXI-XI線断面図である。 別の変更形態のヘッドユニットの断面図である。 さらに別の変更形態のヘッドユニットの断面図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタの概略的な平面図である。尚、図1に示す前後左右の各方向をプリンタの「前」「後」「左」「右」と定義する。また、図1の紙面手前側を「上」、紙面向こう側を「下」とそれぞれ定義する。以下では、前後左右上下の各方向語を適宜使用して説明する。
(プリンタの概略構成)
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、プラテン2と、キャリッジ3と、インクジェットヘッド4と、カートリッジホルダ5と、搬送機構6と、制御装置7等を備えている。
プラテン2の上面には、被記録媒体である記録用紙100が載置される。キャリッジ3は、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール11,12に沿って左右方向に往復移動可能である。尚、以下の説明において、キャリッジ3の往復移動方向である左右方向を「走査方向」と言う場合もある。キャリッジ3には無端ベルト13が連結されており、キャリッジ駆動モータ14が駆動されて無端ベルト13が走行することで、キャリッジ3は走査方向に移動する。
インクジェットヘッド4はキャリッジ3に搭載されており、キャリッジ3とともに走査方向に移動可能である。インクジェットヘッド4は、走査方向に並ぶ4つのヘッドユニット19を備えている。各ヘッドユニット19は、その下面(図1の紙面向こう側の面)に複数のノズル36(図2〜図4参照)を有する。尚、ヘッドユニット19の詳細構成については後述する。
カートリッジホルダ5には、4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)のインクカートリッジ15が、それぞれ取り外し可能に装着される。各インクカートリッジ15は、図示しないチューブによって、対応するヘッドユニット19とそれぞれ接続されている。インクカートリッジ15のインクは、チューブを介してヘッドユニット19に供給される。キャリッジ3の移動と合わせてヘッドユニット19のノズル36から、プラテン2上の記録用紙100へ向けてインクが吐出される。
搬送機構6は、前後方向にプラテン2を挟むように配置された2つの搬送ローラ16,17を有する。2つの搬送ローラ16,17は、図示しない搬送モータによって互いに同期して駆動され、記録用紙100を前方に搬送する。尚、以下の説明において、記録用紙100が搬送される前後方向を「搬送方向」と言う場合もある。
制御装置7は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を備える。制御装置7は、ROMに格納されたプログラムをCPUで実行することにより、ASICに、記録用紙100への印刷処理などの各種処理を実行させる。例えば、印刷処理においては、制御装置7は、PC等の外部装置から入力された印刷指令に基づいて、インクジェットヘッド4やキャリッジ駆動モータ14、搬送機構6の搬送モータ等を制御して、記録用紙100に画像等を印刷させる。より具体的には、キャリッジ3とともにインクジェットヘッド4を走査方向に移動させながらインクを吐出させるインク吐出動作と、搬送ローラ16,17によって記録用紙100を搬送方向に所定量搬送する搬送動作とを、交互に行わせる。
<ヘッドユニットの詳細>
次に、ヘッドユニット19について詳細に説明する。本実施形態の4つのヘッドユニット19は、全て同じ構成を有するものであるため、そのうちの1つについて説明を行う。図2は、ヘッドユニット19の平面図である。図3は、図2において、カバー部材25が取り外された状態を示す図である。図4は、図3のA部拡大図である。図5は、図3のV-V線断面図である。図6は、図4のB部拡大図である。図2〜図6に示すように、ヘッドユニット19は、2つの流路基板21、マニホールド形成基板22、2つのノズルプレート23、2つの圧電アクチュエータ24、2つのカバー部材25、2枚のCOF(Chip On Film)26などを備えている。
(流路基板21、マニホールド形成基板22、ノズルプレート23)
まず、流路基板21、マニホールド形成基板22、及び、ノズルプレート23について説明する。流路基板21(21a,21b)、マニホールド形成基板22、及び、ノズルプレート23(23a,23b)は、それぞれシリコン単結晶基板からなる。上記3種類の基板は、上から、流路基板21、マニホールド形成基板22、ノズルプレート23の順で、上下に積層されている。
2つの流路基板21(21a,21b)は、走査方向に並んで配置されている。2つの流路基板21の各々には、複数の圧力室28が形成されている。各圧力室28は、走査方向に長い矩形の平面形状を有する。
1つの流路基板21に形成された複数の圧力室28は、搬送方向に延びて、且つ、走査方向に並ぶ2つの圧力室列29を構成している。即ち、2つの流路基板21に、合計4つの圧力室列29が形成されている。さらに別の言い方をすれば、左側2つの圧力室列29a,29bが流路基板21aに形成される一方で、右側2つの圧力室列29c,29dが流路基板21bに形成されており、圧力室列29が形成される基板が2つに分かれている。このように、左側2つの圧力室列29a,29bと右側2つの圧力室列29c,29dで、流路基板が左右2つに分かれていることから、個々の流路基板21のサイズがかなり小さく抑えられる。即ち、図5に示すように、1つの流路基板21(21a,21b)の走査方向長さ(L1)は、4つの圧力室列29が全て1枚の基板に形成された場合の、この基板の走査方向長さ(L2)の半分よりも、さらに小さくなっている。
また、4つの圧力室列29a〜29dの間で、圧力室28の搬送方向における位置は互いに異なっている。より具体的には、図3に示すように、各圧力室列29における圧力室28の配列間隔をPとしたときに、4つの圧力室列29の間では、圧力室28の搬送方向における位置が、P/4ずつずれている。
2つの流路基板21の下側には、1枚のマニホールド形成基板22が配置されている。図2に示すように、マニホールド形成基板22は、2つの流路基板21よりも大きな平面形状を有し、全周にわたって、その端部が流路基板21よりも外側に張り出している。
図3に示すように、マニホールド形成基板22には、4つの圧力室列29にそれぞれ対応して搬送方向に延びる、4つのマニホールド30が形成されている。4つのマニホールド30は走査方向に並んでいる。各マニホールド30は、上下方向において、対応する圧力室列29に属する複数の圧力室28と部分的に重なっており、これら複数の圧力室28と共通に連通している。また、図3に示すように、各マニホールド30は、マニホールド形成基板22の搬送方向両端部まで延びている。
図3に示すように、マニホールド形成基板22の搬送方向両端部は、流路基板21から張り出すことにより、流路基板21からそれぞれ露出した張り出し部分22aとなっている。そして、1つのマニホールド30の両端部に連通する2つの開口31が、2つの張り出し部分22aにそれぞれ形成されている。即ち、後側の張り出し部分22aには、4つのマニホールド30と連通する4つの開口31が形成され、前側の張り出し部分22aにも4つのマニホールド30と連通する4つの開口31が形成されている。4つのマニホールド30の開口31は、適宜の構成を有するインク供給部材(図示省略)を介して、1つのインクカートリッジ15と接続される。即ち、本実施形態では、4つのマニホールド30に同色のインクが供給される。
図5に示すように、マニホールド形成基板22には、各圧力室28と後述のノズル36とを連通させる連通孔32と、各圧力室28とマニホールド30とを連通させる連通孔33が形成されている。
走査方向中央側に位置する2つの圧力室列29b,29cについては、各圧力室28の走査方向外側端部と上下に重なる位置にノズル36との連通孔32が配置されている。また、各圧力室28の走査方向内側端部と上下に重なる位置にマニホールド30との連通孔33が配置されている。一方、走査方向端側に位置する2つの圧力室列29a,29dについては、連通孔32,33の配置が逆となっている。即ち、各圧力室28の内側端部と重なる位置にノズル36との連通孔32が配置され、各圧力室28の外側端部と重なる位置にマニホールド30との連通孔33が配置されている。
マニホールド形成基板22の下面には、各マニホールド30を覆うように、可撓性のダンパー膜34が接合されている。ダンパー膜34は、各マニホールド30内のインク圧力変動を減衰させるためのものである。ダンパー膜34の下方には、金属製の枠状のスペーサ38を介して保護プレート35が配置され、ダンパー膜34は、このダンパー膜34と隙間を空けて配置された保護プレート35によって保護されている。
図2に示すように、2つのノズルプレート23a,23bは、走査方向に並んで配置され、マニホールド形成基板22の下面に接合されている。左側のノズルプレート23aには、左側2つの圧力室列29a,29bに対応する複数のノズル36が形成され、これらのノズル36は2つのノズル列37a,37bを構成している。同様に、右側のノズルプレート23bには、右側2つの圧力室列29c,29dに対応するノズル36が形成され、これらのノズル36は2つのノズル列37c,37dを構成している。尚、上記の流路基板21と同様に、左側2つのノズル列37a,37bと右側2つのノズル列37c,37dとで、ノズルプレートが2つに分かれた構成とすることで、個々のノズルプレート23のサイズは、4つのノズル列37が1枚のプレートに形成された場合と比べて、かなり小さくなる。
また、上述した圧力室列29と同様、4つのノズル列37の間でも搬送方向におけるノズル36の位置は異なっている。即ち、1つのノズル列37におけるノズル36の配列ピッチ(=圧力室28の配列間隔)をPとすると、図2に示すように、4つのノズル列37の間では、各ノズル36の搬送方向における位置がP/4ずつずれている。これにより、例えば、1つのノズル列37の解像度が300dpiであれば、4つのノズル列37を有する1つのヘッドユニットによって、1色1200dpiの高解像度で画像を印刷することができる。
(圧電アクチュエータ)
次に、圧電アクチュエータ24について説明する。2つの流路基板21a,21bの上には、2つの圧電アクチュエータ24a,24bがそれぞれ形成されている。1つの圧電アクチュエータ24は、複数の圧力室28を覆うように流路基板21に形成された絶縁膜40と、絶縁膜40の上に配置された複数の圧電素子41を有する。
絶縁膜40は、例えば、シリコンの流路基板21の表面が酸化されることにより形成された、二酸化シリコンの膜である。絶縁膜40の厚みは、例えば、1.0〜1.5μmである。
絶縁膜40の上面の、複数の圧力室28と重なる位置には、複数の圧電素子41がそれぞれ配置されている。1つの流路基板21の上に配置された複数の圧電素子41は、その流路基板21の2つの圧力室列29に対応して配列され、走査方向に並ぶ2つの圧電素子列47を構成している。即ち、左側の流路基板21aの上には、左側2つの圧力室28a,28bにそれぞれ対応する2つの圧電素子列47a,47bが設けられている。また、右側の流路基板21bの上には、右側2つの圧力室28c,28dにそれぞれ対応する2つの圧電素子列47c,47dが設けられている。各圧電素子41は、逆圧電効果による変形で圧力室28の体積を変化させることで、圧力室28内のインクに、それぞれノズル36から吐出するための吐出エネルギーを付与する。
個々の圧電素子41の構成について説明する。図4〜図6に示すように、各圧電素子41は、絶縁膜40の上に配置された下電極42と、下電極42の上に配置された圧電膜43と、圧電膜43の上に配置された上電極44を有する。
下電極42は、絶縁膜40の上面において、圧力室28と重なるように配置されている。この下電極42は、後述するドライバIC60から個別に駆動信号が供給される、いわゆる個別電極である。複数の圧力室28にそれぞれ対応する複数の下電極42は、圧力室28と同様に搬送方向に配列されて、4つの電極列を構成している。
下電極42の、走査方向外側端部からは、引出部45が引き出されている。下電極42及び引出部45は、例えば、白金(Pt)で形成されている。また、その厚みは、例えば、0.1μmである。
圧電膜43は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材料により形成される。尚、圧電膜43は、PZTの他、鉛が含有されていない非鉛系の圧電材料で形成されていてもよい。圧電膜43の厚みは、例えば、1.0〜2.0μmである。図3〜図6に示すように、本実施形態では、左側の流路基板21においては、2つの圧力室列29a,29bに対応する圧電素子41の圧電膜43が繋がり、右側の流路基板21においても、2つの圧力室列29c,29dに対応する圧電素子41の圧電膜43が繋がっている。つまり、左右2つの流路基板21a,21bには、2つの圧電体46がそれぞれ配置されている。
図3〜図6に示すように、1つの圧電体46の、搬送方向に隣接する圧力室28の間の部分には、走査方向に延びるスリット48が形成されている。スリット48により、搬送方向に隣接する2つの圧力室28の間で、圧電膜43が区切られている。別の言い方をすれば、各圧力室28の、搬送方向における両側の位置に、2つのスリット48がそれぞれ形成されている。
図3、図4、図6に示すように、下電極42に接続された引出部45は、下電極42から走査方向外側に延びている。具体的には、端側の圧力室列29a,29dに対応する下電極42の引出部45は、圧電体46の外側の縁よりもさらに外側に延びて、圧電体46から露出している。また、中央側の圧力室列29b,29cに対応する下電極42の引出部45は、隣接する端側の圧力室列29a,29dに対応するスリット48まで延び、このスリット48において圧電体46から露出している。各引出部45の、圧電体46から露出した端部には、後述する配線52が接続される。
上電極44は、圧電膜43の上面の、圧力室28と重なる領域に配置されている。上電極44は、例えば、イリジウムで形成されている。また、上電極44の厚みは、例えば、0.1μmである。また、各圧電体46の上面において、複数の上電極44が互いに繋がることにより、各圧電体46の上面のほぼ全域を覆う共通電極49が構成されている。尚、複数の上電極44によって構成される共通電極49には、グランド電位が付与される。
図3、図4に示すように、各々の共通電極49において、走査方向における外側部分の、隣接する2つの圧力室28間の領域には、外側から切り欠かれた切欠部49aが形成されている。別の言い方をすれば、端側の圧力室列29a,29dにおいては、搬送方向に隣接する2つの圧力室28の間のスリット48の上に、共通電極49が配置されていない。
2つの共通電極49の上には、2つの補助導体50がそれぞれ共通電極49と接触して設けられている。共通電極49の上に補助導体50が設けられることにより、共通電極49とは別の電流経路が構築されるため、共通電極49内の電位ばらつきが抑えられる。補助導体50は、例えば、金(Au)で形成されている。また、補助導体50の厚みは、共通電極49の厚みよりも大きい。
各補助導体50は、第1導電部50aと、第1導電部50aに導通する2つの第2導電部50bを有する。第1導電部50aは、圧電体46の走査方向における内側の縁部に配置され、搬送方向に延びている。一方、2つの第2導電部50bは、圧電体46の搬送方向における2つの縁部に配置され、第1導電部50aにそれぞれ接続されている。また、各第2導電部50bは、第1導電部50aから、2つの圧電素子列47よりもさらに外側の縁領域EAに向けて、走査方向外側に延びている。
上述したように、引出部45は、下電極42から走査方向外側へ延びて圧電体46から露出している。引出部45の、上記の露出した端部には配線52が接続されている。各配線52は、引出部45の端部から縁領域EAに向けて、走査方向外側に延びている。尚、走査方向中央側の圧電素子列47b(47c)に接続された配線52は、走査方向端側の圧力室列29a(29d)に対応するスリット48内を通過している。また、このスリット48においては共通電極49に切欠部49aが形成されており、スリット48の上に共通電極49が配置されていないことから、スリット48内を通過する配線52と共通電極49とが接触することはない。配線52は、例えば、金(Au)で形成され、補助導体50と同じ成膜プロセスで形成可能である。また、配線52の厚みは、下電極42の厚みよりも大きい。
1つの流路基板21に形成された絶縁膜40の縁領域EAには、複数の駆動接点53と2つのグランド接点54が配置されている。複数の駆動接点53は搬送方向に1列に配列されている。2つのグランド接点54は、複数の駆動接点53を搬送方向に挟むように、駆動接点53の列に対して搬送方向上流側と下流側に分かれて配置されている。複数の駆動接点53には、上述した複数の配線52がそれぞれ接続されている。また、2つのグランド接点54には、補助導体50の2つの第2導電部50bがそれぞれ接続されている。
(カバー部材)
図2、図5に示すように、2つのカバー部材25は、2つの流路基板21の上に、複数の圧電素子41を覆うようにそれぞれ配置されている。尚、絶縁膜40の縁領域EAに配置された複数の駆動接点53及び2つのグランド接点54は、カバー部材25から露出している。カバー部材25の材質は特に限定されないが、例えば、シリコンで形成されたものを好適に採用できる。
(COF)
2枚のCOF26は、それぞれ、フレキシブル性を有する樹脂フィルムに多数の配線(図示省略)が形成された配線基板である。上述したように、各流路基板21に形成された絶縁膜40の端領域EAには、複数の駆動接点53と2つのグランド接点54が1列に配列されている。そして、1つの流路基板21の上記端領域EAに、1枚のCOF26が導電性接着剤によって接合され、複数の駆動接点53及び2つのグランド接点54がCOF26と電気的に接続されている。尚、図5に示すように、4つのヘッドユニット19の上方には回路基板58が配置されている。各COF26の、流路基板21と反対側の端部は、回路基板58の貫通孔を通過して、回路基板58の上面の端子に接続されている。また、回路基板58は、さらに、制御装置7(図1参照)と接続されている。
各COF26の上下方向における途中部には、ドライバIC60が設けられている。ドライバIC60は、COF26の配線(図示省略)を介して、制御装置7と電気的に接続されている。また、ドライバIC60は、COF26の配線を介して、複数の駆動接点53とも電気的に接続されている。そして、ドライバIC60は、制御装置7から送られる制御信号に基づいて、駆動接点53に繋がる下電極42に対して駆動信号を出力し、下電極42の電位をグランド電位と所定の駆動電位との間で切り換える。尚、グランド接点54は、COF26に形成されたグランド線(図示省略)と電気的に接続され、共通電極49を構成する上電極44はグランド電位に保持される。
ドライバIC60から下電極42に駆動信号が供給されたときの、各圧電素子41の動作について説明する。駆動信号が供給されていない状態では、下電極42の電位はグランド電位となっており、上電極44と同電位である。この状態から、ある下電極42に駆動信号が供給されて下電極42に駆動電位が印加されると、下電極42と上電極44との間に電位差が生じ、圧電膜43に、その厚み方向に平行な電界が作用する。この電界により、圧電膜43は厚み方向に伸びて面方向に収縮し、その結果、圧力室28を覆う絶縁膜40が圧力室28側に凸となるように撓む。これにより、圧力室28の容積が減少して圧力室28内に圧力波が発生することで、圧力室28に連通するノズル36からインクの液滴が吐出される。
次に、上述したヘッドユニット19の製造工程について説明する。図7は、ヘッドユニット19の製造工程を示す図である。本実施形態では、まず、複数のヘッドユニット19の流路基板21の元となるシリコン基板70に多数の圧電素子41を形成してから、このシリコン基板70を切断して、個々の流路基板21を切り分ける。
具体的には、まず、図7(a)に示すように、シリコン基板70の上面に、熱酸化等によって二酸化シリコンの絶縁膜40を成膜する。次に、図7(b)に示すように、絶縁膜40の上に、下電極42、圧電膜43、上電極44、補助導体50、配線52、駆動接点53、及び、グランド接点54等を、それぞれ適宜の成膜法によって順次形成し、複数の圧電素子41を有する圧電アクチュエータ24を形成する。
次に、図7(c)に示すように、絶縁膜40の上に、複数の圧電素子41を覆うようにカバー部材25を接合する。その後、図7(d)に示すように、基板70を、圧電素子41と反対側から研磨して、所定の厚みにした後、エッチングにより基板70に複数の圧力室28を形成する。その後、基板70を複数の流路基板21に切り分ける。以上の工程により、圧電素子41が配置された1つの流路基板21の製造が完了する。
次に、図7(e)に示すように、2つの流路基板21の下面にマニホールド形成基板22を接合し、このマニホールド形成基板22にエッチングでマニホールド30等の流路を形成する。尚、図7では、2つの流路基板21のうちの左側の基板21aのみが示され、右側の基板21bの図示は省略されている。次に、図7(f)に示すように、マニホールド形成基板22の下面に、ノズルプレート23、ダンパー膜34、及び、保護プレート35をそれぞれ接合する。
次に、図7(g)に示すように、2つの流路基板21の各々において、駆動接点53及びグランド接点54が配置された、絶縁膜40の縁領域EAにCOF26を接合する。具体的には、COF26と絶縁膜40の縁領域EAとの間に導電性接着剤を介在させた状態で、加熱しながらCOF26を流路基板21に押し付けて接合する。これにより、各々の流路基板21において、縁領域EAにおいて1列に配列されている複数の接点53,54が、COF26と電気的に接続される。
以上説明したヘッドユニット19においては、複数の圧力室28が搬送方向に配列され、且つ、左右方向に並ぶ4つの圧力室列29を構成している。詳細には、2つの圧力室列29a,29bが形成された流路基板21aと、2つの圧力室列29c,29dが形成された流路基板21bとが、左右方向に並んでいる。また、上記の圧力室28の配列に応じて、対応する圧電素子41も4つの圧電素子列47を構成している。即ち、左側の流路基板21aに2つの圧電素子列47a,47bが形成され、右側の流路基板21bに2つの圧電素子列47c、47dが形成されている。その上で、流路基板21aにおいては、複数の駆動接点53が、2つの圧電素子列47a,47bよりも外側の縁領域EAに配置されている。また、流路基板21bにおいても、複数の駆動接点53が、2つの圧電素子列47c,47dよりも外側の縁領域EAに配置されている。
つまり、左側2つの圧電素子列47a,47bから引き出された駆動接点53と、右側2つの圧電素子列47c,47dから引き出された駆動接点53が、4つの圧電素子列47の両外に分かれて配置されている。つまり、隣接する2つの圧力室列29の間には駆動接点53が配置されないことから、隣接する2つの圧力室列29の走査方向距離を小さくすることができる。従って、隣接する2つのノズル列37の間の距離も小さくなり、4つのノズル列37が走査方向中央側に寄せられた構成が実現される。
ところで、図7で説明したように、流路基板21の製造工程には、絶縁膜40の上に圧電素子41を成膜によって形成する工程が含まれるが故に、この流路基板21は、一般には製造コストが高いものとなる。この点、本実施形態では、上記のように、複数の駆動接点53が、4つの圧力室列29の外側に分かれて配置された構成であるため、左側2つの圧力室列29a,29bと右側2つの圧力室列29c,29dとで、圧力室28が形成される流路基板を2つに分けることができる。
これにより、個々の流路基板21のサイズが、4つの圧力室列29が全て1枚に形成された場合の基板サイズの半分よりも、さらに小さくなる。従って、図7(d)の工程において、1枚のシリコン基板70から切り出せる流路基板21の数が増え、個々の流路基板21の製造コストを下げることができる。また、個々の流路基板21のサイズが小さくなることにより、1枚のシリコン基板70から大きな流路基板21を切り出す場合と比べて、歩留まりも向上する。
尚、図5に示すように、2つの流路基板21a,21bの内側端部は、マニホールド形成基板22の走査方向中央部に形成された2つのマニホールド30と、それぞれ上下に重なっている。マニホールド形成基板22の、マニホールド30が形成された部分では、その他の部分と比べて剛性が低いため、各流路基板21の端部の支持が不安定になる虞がある。しかし、本実施形態では、中央2つのマニホールド30を隔てる隔壁部22bが、流路基板21aの内側端部と流路基板21bの内側端部の間の位置に配置されている。そのため、2つの流路基板21a,21bの内側端部が、マニホールド形成基板22によってそれぞれ確実に支持される。
マニホールド30へインクを供給するための開口は任意の位置に形成することができるが、隣接する2つの圧力室列29の間に上記開口が配置されていると、その分、隣接する2つの圧力室列29間の距離が大きくなる。この点、本実施形態では、マニホールド形成基板22の搬送方向における端部が、流路基板21よりも外側に張り出しており、この張り出し部分22aに、マニホールド30の開口31が形成されている。つまり、マニホールド30の開口31が、その搬送方向端部に配置されることで、隣接する2つの圧力室列29の走査方向における距離を縮めることができる。さらに、流路基板21にはマニホールド30の開口を設ける必要がないことから、流路基板21のサイズアップを抑えることができる。
また、1つのマニホールド30に対して、一方の端部のみからインクが供給される構成であると、末端の圧力室28へのインク供給不足が生じやすくなる。この点、本実施形態では、マニホールド形成基板22の搬送方向の両端部が、流路基板21からそれぞれ張り出した上で、2つの張り出し部分22aにそれぞれマニホールド30の開口31が形成されている。これにより、搬送方向における両端側からマニホールド30にインクが供給される構成を採用しつつ、流路基板21のサイズアップを抑えることもできる。
以上説明した実施形態において、ヘッドユニット19が、本発明の「液体吐出装置」に相当する。流路基板21aが、本発明の「第1流路部材」に相当し、流路基板21bが、本発明の「第2流路部材」に相当する。流路基板21aに形成された圧力室28が、本発明の「第1圧力室」に相当し、流路基板21bに形成された圧力室28が、本発明の「第2圧力室」に相当する。圧力室列29aが本発明の「第1圧力室列」、圧力室列29bが本発明の「第2圧力室列」、圧力室列29cが本発明の「第3圧力室列」、圧力室列29dが本発明の「第4圧力室列」にそれぞれ相当する。圧力室28が配列される方向である搬送方向が、本発明の「第1方向」に相当し、4つの圧力室列29が並ぶ方向である走査方向が、本発明の「第2方向」に相当する。
流路基板21aに配置された圧電素子41が、本発明の「第1圧電素子」に相当し、流路基板21bに配置された圧電素子41が、本発明の「第2圧電素子」に相当する。圧電素子列47aが本発明の「第1圧電素子列」、圧電素子列47bが本発明の「第2圧電素子列」、圧電素子列47cが本発明の「第3圧電素子列」、圧電素子列47dが本発明の「第4圧電素子列」にそれぞれ相当する。マニホールド形成基板22が、本発明の「液室形成部材」に相当し、マニホールド30が、本発明の「共通液室」に相当する。圧電素子列47a,47bに接続された駆動接点53が、本発明の「第1接点」に相当し、圧電素子列47c,47dに接続された駆動接点53が、本発明の「第2接点」に相当する。
さらに、請求項10に係る発明に関し、圧力室列29aに属する圧力室28が本発明の「圧力室28A」、圧力室列29bに属する圧力室28が本発明の「圧力室28B」、圧力室列29cに属する圧力室28が本発明の「圧力室28C」、圧力室列29dに属する圧力室28が本発明の「圧力室28D」に、それぞれ相当する。また、圧電素子列47aに属する圧電素子41が本発明の「圧電素子A」、圧電素子列47bに属する圧電素子41が本発明の「圧電素子B」、圧電素子列47cに属する圧電素子41が本発明の「圧電素子C」、圧電素子列47dに属する圧電素子41が本発明の「圧電素子D」に、それぞれ相当する。さらに、上記4つの圧電素子41にそれぞれ接続された駆動接点53が、「接点A」「接点B」「接点C」「接点D」に相当する。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]マニホールド形成基板の流路構造については、前記実施形態のものには限られず、適宜変更可能である。例えば、前記実施形態のヘッドユニット19では、中央側の圧力室列29b,29cと端側の圧力室列29a,29dの間で、圧力室28に対する連通孔32,33の位置が内外逆となっているが、圧力室28に対する連通孔32,33の位置が同じでもよい。即ち、前記実施形態の図5では、中央側の圧力室列29b,29cでは、ノズル36と圧力室28とを連通させる連通孔32が、圧力室28の外側端部と重なる一方で、端側の圧力室列29a,29dでは、上記連通孔32が圧力室28の内側端部と重なっている。これに対して、どの圧力室列29においても、ノズル36との連通孔32が、圧力室28の内側端部に連通する構成であってもよい。
2]前記実施形態のヘッドユニット19は、4つの圧力室列29に同じ色のインクが供給され、4つのノズル列37から同色のインクが吐出される構成であるが、4つのノズル列37から異なるインクが吐出される構成であってもよい。例えば、左側2つのノズル列37a,37bと右側2つのノズル列37c,37dとの間で、吐出されるインクが異なっていてもよい。あるいは、4つのノズル列37の間で、吐出されるインクが全て異なっていてもよい。
3]前記実施形態では、左右2つのノズルプレート23に分かれているが、大きな1枚のノズルプレートに、4つのノズル列37の全てが形成された構成であってもよい。
4]前記実施形態では、4つの圧力室列29にそれぞれ重なるように4つのマニホールド30が配置されているが、1つのマニホールドが2つの圧力室列29に跨るように配置されてもよい。
例えば、図8、図9のヘッドユニット19Aでは、マニホールド形成基板22の走査方向中央部において、2つの圧力室列29b,29cに跨って、幅の広い1つのマニホールド130が配置されている。また、2つの圧力室列29b,29cにおいて、各圧力室28の内側端部が上記1つのマニホールド130に連通している。つまり、マニホールド130は、2つの圧力室列29に共通にインクを供給するものである。この構成では、2つの圧力室列29b,29cの間にマニホールドを区切る隔壁部(図5の22a)がないため、2つの圧力室列29b、29cの走査方向距離を小さくしつつ、中央のマニホールド130の容積を大きく確保できる。
但し、上記構成では、マニホールド形成基板22の、大きなマニホールド130が形成された走査方向中央部の剛性が、他の部分と比べて低くなる。そのため、マニホールド形成基板22による、2つの流路基板21の内側端部の支持が不安定になる虞がある。そこで、図8、図9では、マニホールド130内の、走査方向において2つの流路基板21の間の位置に、搬送方向(図8の紙面垂直方向)に並ぶ複数の柱100が配置されている。1つの柱100は、マニホールド130の上側の天井面から下方へ延び、マニホールド130の下側を覆うダンパー膜34を挟んで、金属製のスペーサ38に当接している。図8から分かるように、複数の柱100は、搬送方向に間隔を空けて配列されている。隣接する2つの柱100の間の隙間によって、マニホールド130の、柱100に対して左側の部分と右側の部分とが繋がっている。この柱100により、マニホールド形成基板22の、マニホールド130が形成された部分の強度が高められることから、2つの流路基板21a,21bの内側端部が、マニホールド形成基板22によって確実に支持される。
また、上記の柱100の代わりに、図10のヘッドユニット19Bのように、マニホールド形成基板22の、マニホールド130を区画する上壁部に、下方へ突出する凸部101が形成されてもよい。凸部101は、マニホールド130の、走査方向において2つの流路基板21a,21bの間の位置に配置されている。この構成でも、マニホールド130が形成された部分の強度が凸部101によって高められることから、2つの流路基板21a,21bの内側端部が、マニホールド形成基板22によって確実に支持される。また、凸部101は、流路基板21a,21bと上下に重なる位置まで延びていることが好ましい。
尚、先の図9の構成とは異なり、凸部101はスペーサ38とは当接しない。そのため、この形態では、ダンパー効果を高める観点で凸部101の下方にスペーサ38が存在しない方がよい。また、図10に示すように、凸部101の下端と、マニホールド130の底面となるダンパー膜34との間には隙間が存在し、マニホールド130の、厚肉部101に対して左側の部分と右側の部分とが上記隙間で繋がっている。そのため、先の柱100と同様に、複数の厚肉部101が搬送方向に間隔を空けて配列された構成でもよいが、1つの厚肉部101が搬送方向に連続的に延びる構成を採用することも可能である。
また、図11に示すように、左右の流路基板21a,21bに接合されるカバー部材が一体化されてもよい。共通のカバー部材125が接合されることにより、強固な支持構造が実現される。
5]縁領域EAにおける駆動接点53の配置や、駆動接点53に接合されるCOF26の枚数あるいは配置について、以下のような変更も可能である。
前記実施形態では、縁領域EAにおいて、複数の駆動接点53が搬送方向に沿って一列に配置されているが、複数の駆動接点53が2列以上に配列されていてもよい。また、前記実施形態では、縁領域EAに接合されるCOF26の枚数は1枚であったが、COF26の枚数が2枚以上であってもよい。例えば、複数の駆動接点53が一列に配列された上で、この接点列の前側部分に1枚のCOF26が接続され、後側部分にもう1枚のCOF26が接続されてもよい。
6]前記実施形態では、流路基板21に形成された複数の圧力室28によって、4つの圧力室列29が構成されているが、5つ以上の圧力室列29が構成されてもよい。
以上説明した実施形態は、本発明を、記録用紙にインクを吐出して画像等を印刷するインクジェットヘッドに適用したものであるが、画像等の印刷以外の様々な用途で使用される液体吐出装置においても本発明は適用されうる。例えば、基板に導電性の液体を吐出して、基板表面に導電パターンを形成する液体吐出装置にも、本発明を適用することは可能である。
4 インクジェットヘッド
19 各ヘッドユニット
21a,21b 流路基板
22 マニホールド形成基板
22b 隔壁部
28 圧力室
29 圧力室列
30 マニホールド
31 開口
36 ノズル
41 圧電素子
47 圧電素子列
53 駆動接点
54 グランド接点
100 柱
101 厚肉部
130 マニホールド

Claims (10)

  1. 1方向に延び、且つ、前記第1方向と直交する第2方向に並ぶ第1圧力室列と第2圧力室列を構成する、複数の第1圧力室が形成された、第1流路部材と、
    前記第1流路部材と前記第2方向に並んで配置され、且つ、前記第1方向に延びて前記
    第2方向に並ぶ第3圧力室列と第4圧力室列を構成する、複数の第2圧力室が形成された、第2流路部材と、
    前記複数の第1圧力室に対応して配置され、前記第2方向に並ぶ第1圧電素子列と第2圧電素子列を構成する、複数の第1圧電素子と、
    前記複数の第2圧力室に対応して配置され、前記第2方向に並ぶ第3圧電素子列と第4圧電素子列を構成する、複数の第2圧電素子と、
    前記複数の第1圧電素子にそれぞれ接続され、前記第1圧電素子列と前記第2圧電素子列よりも前記第2方向の一方の外側に配置された、複数の第1接点と、
    前記複数の第2圧電素子にそれぞれ接続され、前記第3圧電素子列と前記第4圧電素子列よりも前記第2方向の他方の外側に配置された、複数の第2接点と、
    を備えており、
    前記複数の第1接点は、前記第2圧電素子列を構成する前記第1圧電素子に接続された接点を含み、
    前記複数の第2接点は、前記第3圧電素子列を構成する前記第2圧電素子に接続された接点を含み、
    前記第1圧電素子列、前記第2圧電素子列、前記第3圧電素子列、前記第4圧電素子列が、前記第2方向の前記一方から前記他方に向かって順に配置されていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記第1流路部材及び前記第2流路部材に対して圧電素子とは反対側に配置され、少なくとも1つの圧力室列に属する前記圧力室に共通に連通する共通液室が形成された、液室形成部材を有することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記液室形成部材の前記第1方向の端部が、前記第1流路部材及び前記第2流路部材よりも前記第1方向外側に張り出し、
    前記液室形成部材の前記張り出し部分に、前記共通液室と連通する開口が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記液室形成部材の前記第方向の両端部が、前記第1流路部材及び前記第2流路部材よりも前記第1方向外側にそれぞれ張り出し、
    前記液室形成部材の2つの前記張り出し部分に、前記共通液室に連通する2つの開口がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記第2圧力室列は、前記第1圧力室列よりも前記第2方向の中央側に配置され、
    前記第3圧力室列は、前記第4圧力室列よりも前記第2方向の中央側に配置され、
    前記液室形成部材には、前記第2方向において、前記第2圧力室列と前記第3圧力室列とに跨って配置された、1つの前記共通液室が形成されていることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の液体吐出装置。
  6. 前記2つの圧力室列が、共に、前記1つの共通液室に連通していることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記1つの共通液室内の、前記第2方向において前記第1流路部材と前記第2流路部材の間の位置に、柱、又は、凸部が配置されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記液室形成部材の、前記1つの共通液室を区画する、前記第1流路部材及び前記第2流路部材側の壁部に厚肉部が形成され、
    前記厚肉部は、前記第2方向において前記第1流路部材と前記第2流路部材の間の位置に配置されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の液体吐出装置。
  9. 前記液室形成部材には、前記第2方向に並ぶ2つの共通液室と、前記2つの共通液室を隔てる隔壁部とが形成され、
    前記隔壁部は、前記第2方向において前記第1流路部材と前記第2流路部材の間の位置に配置されていることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の液体吐出装置。
  10. 所定方向に並ぶ圧力室A及び圧力室Bが形成された、第1流路部材と、
    前記第1流路部材と前記所定方向に並んで配置され、且つ、前記所定方向に並ぶ圧力室C及び圧力室Dが形成された、第2流路部材と、
    前記圧力室A及び前記圧力室Bに対応して配置され、前記所定方向に並ぶ圧電素子A及び圧電素子Bと、
    前記圧力室C及び前記圧力室Dに対応して配置され、前記所定方向に並ぶ圧電素子C及び圧電素子Dと、
    前記圧電素子A及び前記圧電素子Bに接続され、前記圧電素子A及び前記圧電素子Bよりも前記所定方向の一方の外側に配置された、接点A及び接点Bと、
    前記圧電素子C及び前記圧電素子Dに接続され、前記圧電素子C及び前記圧電素子Dよりも前記所定方向の他方の外側に配置された、接点C及び接点Dと、
    を備えており、
    前記圧電素子A、前記圧電素子B、前記圧電素子C、前記圧電素子Dが、前記所定方向の前記一方から前記他方に向かって順に配置されていることを特徴とする液体吐出装置。
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