JP7293844B2 - ロボット - Google Patents

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Description

本開示は、ロボットに関する。
特許文献1には、ロボットと作業者が同じ作業空間内で共同して作業を行う技術が提案されており、ロボットの周囲の物体に対する安全性を高めるために、アームの表面にやわらかい部材が配されていることが開示されている。
特開2018-176292号公報
しかし、特許文献1のロボットにおいては、やわらかい部材で覆われていない領域がある。やわらかい部材で覆われていない領域が、ロボットの周囲の物体と接触すると、物体が破損する可能性があった。
本開示の一形態によれば、ロボットが提供される。このロボットは、カバーが設けられており、回動軸まわりに回動するアームを備える。前記カバーは、第1剛性を有する第1部材と、前記第1剛性よりも剛性が高い第2剛性を有する第2部材と、を有する。前記第2部材は、前記回動軸の方向から見て、前記第1部材の最外周の部位よりも前記回動軸の側に位置する。
第1実施形態のロボットシステム1を示す説明図である。 第2部材P12の正面図である。 Z軸負方向に向かってアーム要素A12の先端部を見たときの平面図である。 第2実施形態のロボットシステム1Bを示す説明図である。
A.第1実施形態:
A1.ロボットシステムの構成:
図1は、第1実施形態のロボットシステム1を示す説明図である。本実施形態のロボットシステム1は、ロボット100と、動作制御装置30と、エンドエフェクターEEと、を備える。図1において、技術の理解を容易にするために、ロボット座標系RCを示す。ロボット座標系RCは、水平面上において互いに直交するX軸とY軸と、鉛直上向きを正方向とするZ軸とによって規定される3次元の直交座標系である。
ロボット100は、スカラロボットである。本明細書において、「スカラロボット」とは、いわゆる水平多関節ロボットであり、アームを構成するアーム要素であって、互いに平行な方向を回動軸として回動する複数のアーム要素を備え、それら複数のアーム要素の回動軸と垂直な方向を回動軸とするアーム要素を備えないロボットである。
ロボット100は、4個の関節J11~J14を備えたアーム110を有する4軸ロボットである。アーム110は、関節J11を介して、基台180に支持されている。アーム110は、アーム110の先端に取りつけられるエンドエフェクターEEを移動させることができる。なお、本明細書において、「移動」は、位置の変化と、姿勢の変化と、を含む。図1においては、技術の理解を容易にするため、エンドエフェクターEEを単純な円柱形で示している。
アーム110において、関節J11,J12,J14は、ロボット座標系RCのZ軸方向に平行な方向を回動軸とする回転関節である。関節J13は、Z軸方向に平行な方向に動作する直動関節である。関節J11,J12,J14の回動の中心軸を、図1において、回動軸Ax11,Ax12,Ax14として示す。
アーム110を構成する複数の関節のうち互いに隣接する関節と関節の間の構成要素を、本明細書において「アーム要素」と呼ぶ。図1において、関節J11と関節J12の間のアーム要素A11、関節J12と関節J13の間のアーム要素A12、およびアーム110の先端を構成し関節J13,J14によって動かされるアーム要素A13を、符号を付して示す。
アーム要素A11は、関節J11を介して、基台180に接続されている。アーム要素A11は、回動軸Ax11まわりに回動する。アーム要素A12は、回動軸Ax12まわりに回動する。アーム要素A13は、回動軸Ax14まわりに回動する。アーム要素A13は、回動軸Ax12および回動軸Ax14に平行な方向に移動する。なお、本明細書において「平行」には、完全な平行に対して±2°までの向きの範囲を含む。
ロボット100は、関節J11~J14に、それぞれサーボモーター410と、減速機510と、トルクセンサー610と、を備える。サーボモーター410は、動作制御装置30に制御されて、その出力軸を回転させる。減速機510は、サーボモーター410の出力軸の回転を減速させてアーム要素に伝達する。トルクセンサー610は、回転関節J11,J12,J14が外部から受けているトルクを検出する。図1においては、関節J12を駆動するサーボモーター410と減速機510とトルクセンサー610を、符号を付して示す。
ロボット100は、関節J11~J14を、それぞれ関節に設けられたサーボモーターで回動または直進させることにより、アーム110の先端部に取りつけられたエンドエフェクターEEを、3次元空間中の指定された位置に指定された姿勢で配することができる。なお、3次元空間におけるエンドエフェクターEEの位置を代表する地点、すなわち制御点を、TCP(Tool Center Point)とも呼ぶ。
基台180は、床部800に対して固定され、アーム110を支持している。基台180には、力検出部SF11が設けられている。より具体的には、力検出部SF11は、基台180と床部800との間に、位置する。力検出部SF11は、水晶圧電素子を備える力センサーである。力検出部SF11は、アーム110に直接または間接に加えられる力を検出することができる。なお、本明細書において、「力」は、直線的に作用する力と、トルクとを含む。本明細書において、力の「方向」は、直線的な方向と、回転方向と、を含む。
力検出部SF11は、外部、すなわち、力検出部SF11以外の構成から加えられる、X軸、Y軸、Z軸の3軸方向の力と、X軸に対応する回転軸であるU軸、Y軸に対応する回転軸であるV軸、Z軸に対応する回転軸であるW軸まわりのトルクを検出することができる。その結果、力検出部SF11は、力検出部SF11以外の構成であるアーム110に作用するX軸、Y軸、Z軸の3軸方向の力と、U軸、V軸、W軸まわりのトルクを測定することができる。力検出部SF11の出力は、動作制御装置30に送信され、ロボット100の制御に使用される。
床部800は、力検出部SF11を介して、基台180を支持している。床部800は、ロボット100が設置される工場の床である。図1においては、技術の理解を容易にするため、床部800を長方形の平面で示す。
エンドエフェクターEEは、アーム110の先端に取りつけられている。エンドエフェクターEEは、動作制御装置30に制御されて、作業の対象物であるワークピースをつかむことができ、また、つかんでいるワークピースを離すことができる。その結果、たとえば、エンドエフェクターEEとロボット100とは、動作制御装置30に制御されて、ワークピースをつかんで移動させることができる。なお、図1においては、技術の理解を容易にするため、ワークピースの図示を省略し、エンドエフェクターEEを単純な円柱形で示している。
動作制御装置30は、ロボット100の動作を制御する制御装置である。動作制御装置30は、ロボット100に接続されている。動作制御装置30は、プロセッサーであるCPU(Central Processing Unit)301、RAM(Random Access Memory)302、ROM(Read-Only Memory)303を備える。動作制御装置30には、ロボット100を制御するための制御プログラムがインストールされている。動作制御装置30においては、ハードウェア資源としてのCPU301、RAM302、ROM303と、制御プログラムとが協働する。具体的には、CPU301が、ROM303に記憶されたコンピュータープログラムをRAM302にロードして実行することによって、様々な機能を実現する。なお、本明細書においては、動作制御装置30とロボット100とをまとめて、広義の「ロボット」と呼ぶことがある。ロボット100がスカラロボットである場合には、動作制御装置30とロボット100とをまとめて、広義の「スカラロボット」と呼ぶ。
A2.ロボットシステムの動作モード:
ロボットシステム1は、ダイレクトティーチによって制御点の教示を行われることができる。ロボットシステム1は、教示に基づいて作業が行われる通常の動作モードと、教示が行われる教示の動作モードとを有する。ロボットシステム1は、さらに、教示の動作モードとして、ダイレクトティーチによる教示の動作モードと、動作制御装置30に教示点を送信するツールであるティーチングペンダントによる教示の動作モードと、を有する。
ダイレクトティーチによる教示においては、教示者は、エンドエフェクターEEおよびアーム要素A12に対して外力を加えることによって、ロボット100の制御点を目標位置に配する。そして、教示者は、後述する教示操作部TC10を介して、その位置を教示点として動作制御装置30に教示する。エンドエフェクターEEまたはロボット100に加えられた外力は、力検出部SF11によって検知される。ダイレクトティーチにおいてロボットシステム1が教示を受ける処理は、力検出部SF11からの出力に基づいて、動作制御装置30のCPU301によって実行される。
ティーチングペンダントによる教示においては、教示者は、図示しないティーチングペンダントを介してロボット100の制御点を目標位置に配する。そして、教示者は、ティーチングペンダントを介して、その位置を教示点として動作制御装置30に教示する。ティーチングペンダントを介してロボットシステム1が教示を受ける処理は、図示しないティーチングペンダントのCPUおよび動作制御装置30のCPU301によって実行される。
A3.アームのカバーの構成:
アーム110には、カバーが設けられている。具体的には、アーム要素A11は、カバーC11に覆われている。アーム要素A12は、カバーC12に覆われている。なお、本明細書において、「カバー」は、アーム110の姿勢を維持するための部材の周囲に配され、表面に露出している部材である。カバーは、必ずしも、アーム110の姿勢を維持するための部材から、容易に取り外せるものである必要はない。アーム110の姿勢を維持するための部材は、たとえば、アルミ合金によって構成されている。なお、本明細書において、アーム110の構成要素のうち「カバー」に覆われている部材を、狭義の「アーム」と呼ぶ。
アーム要素A12のカバーC12は、第1部材P11と、第2部材P12と、を有する。第1部材P11は、所定の第1剛性を有する。第2部材P12は、第1剛性よりも剛性が高い第2剛性を有する。なお、本明細書における「剛性」の大きさは、それぞれの部材を構成する素材で構成された同一形状のサンプルに対して、対応する部位に同一の外力を与えた場合に、各サンプルが変形する変形量の大きさによって、決定する。第1部材P11は、具体的には、主としてウレタンフォームで構成されている。第2部材P12は、具体的には、主としてABS樹脂で構成されている。
第2部材P12は、回動軸Ax12の方向から見て、第1部材P11の最外周の部位P111よりも回動軸Ax12の側、すなわち、部位P111よりも回動軸Ax12に近い位置に位置する(図1の上段左部参照)。本明細書において、「部材の最外周の部位」とは、その部材の各部位のうち、その部材が回転移動される際の回転の中心軸からの距離が、最も長い部位をいう。アーム要素A12の第1部材P11および第2部材P12が回転移動される際の回転の中心軸は、回動軸Ax12である。なお、本明細書において、回動軸の方向から見たときの状態を、「回動軸に沿った位置から見た平面視」における状態、とも呼ぶ。
このような構成とすることにより、回動軸Ax12を中心としたアーム要素A12の回動によって、アーム要素A12が他の物体に接触する場合に、第2部材P12が他の物体と接触する可能性よりも、第1部材P11が他の物体と接触する可能性を、高くすることができる。その結果、一部に剛性が高い素材で構成されている部位P12を備えるスカラロボット100において、スカラロボット100の周囲の物体を破損させる可能性を低減することができる。
第2部材P12は、平面P12Lと、突出部P12Pと、湾曲部P12Cと、を備える。平面P12Lは、回動軸Ax12からアーム110が伸びている方向D12と逆の方向に沿ってアーム110を見たときに視認できる面である。平面P12Lは、回動軸Ax12からアーム110が伸びている方向D12に略垂直な平面である。突出部P12Pは、突出部P12Pを囲む平面P12Lに比べて、回動軸Ax12から遠ざかる方向D12に向かって突出している。突出部P12Pは、その側面が内側に向かって凸の形状を有し、回動軸Ax12から遠ざかるに従って曲率半径が小さくなる略円錐台形状を有する。湾曲部P12Cは、平面P12LのZ軸負方向の端に接続されており、第1部材P11の最外周の部位P111に近づくに従って回動軸Ax12から遠ざかる、つまり、第1部材P11の最外周の部位P111に近づくに従って方向D12に突出する曲面である。平面P12LのZ軸正方向の端を含む部位は、曲面ではなく、平面である(図1の上段左部参照)。
図2は、第2部材P12の正面図である。第2部材P12は、方向D12とは逆の向きに沿って見たときに、回動軸Ax12に平行な方向に沿って長い長円形の外形を有する。第2部材P12は、方向D12とは逆の向きに沿って見たときに、その外周を第1部材P11に囲まれている。第2部材P12は、発光部L10と、教示操作部TC10と、を備える。
発光部L10は、緑色および橙色で選択的に発光することができる。発光部L10は、具体的には、リング状のLEDである。発光部L10は、第2部材P12の長手方向の両端のうち、Z軸正方向側の端に近い位置に設けられている。発光部L10は、ロボットシステム1がダイレクトティーチによる教示の動作モードで動作しているとき、緑色に点灯する。発光部L10は、ロボットシステム1がダイレクトティーチによる教示の動作モード以外の動作モードで動作しているときであって、関節J11~J14のサーボモーターがオンである場合に、橙色に点灯する。
教示操作部TC10は、制御点の位置を教示することに用いられる操作部である。より具体的には、教示操作部TC10は、ダイレクトティーチの動作モードに移行する操作、ダイレクトティーチの動作モードにおいて教示を行う操作などの各種の操作を行うことに用いられるユーザーインターフェイスである。教示操作部TC10は、発光部L10に対してZ軸負方向側の位置に設けられている。
教示操作部TC10がアーム110に設けられていることにより、以下のような効果が得られる。すなわち、ダイレクトティーチによる教示においては、教示者は、エンドエフェクターEEおよびアーム要素A12に対して外力を加えてロボット100の制御点を目標位置に配した後、アーム110に設けられている教示操作部TC10を操作して容易に教示を行うことができる。
教示操作部TC10は、オンの操作が実行されたことを明確に特定するために、第1部材P11を構成する素材よりも剛性が高い素材で構成されていることが好ましい。このため、上記の構成とすることにより、回動軸Ax12を中心としたアーム要素A12の回転が行われた場合に、剛性が高い教示操作部TC10が他の物体と接触する可能性を、より剛性が低い第1部材P11が他の物体と接触する可能性に比べて、低くすることができる。その結果、スカラロボット100において、スカラロボットの周囲の物体を破損させる可能性を低減することができる。
教示操作部TC10は、ボタン群B10と、ボタンB20,B30,B40,B50と、を備える。
ボタン群B10は、略円錐台状の突出部P12P(図1の上段左部参照)の端面に設けられている。このような構成とすることにより、ユーザーは、自分の方に向かって突出する突出部P12Pの端面に設けられた教示操作部TC10のボタン群B10を操作することになる。その結果、スカラロボット100に位置を教示する際の操作が容易となる。
ボタン群B10は、移動ボタンB11,B12,B13,B14と、ハンドボタンB15と、ビジョンボタンB16と、決定ボタンB19と、を備える。
移動ボタンB11は、ロボット100に対する制御点の教示の際に、関節J13を動かして、制御点をZ軸正方向に移動させるためのボタンである(図1のJ13参照)。移動ボタンB12は、ロボット100に対する制御点の教示の際に、関節J13を動かして、制御点をZ軸負方向に移動させるためのボタンである(図1のJ13参照)。
移動ボタンB13,B14は、ロボット100に対する制御点の教示の際に、関節J14を動かして、制御点を回転移動させるためのボタンである(図1のJ14参照)。移動ボタンB13が押されると、制御点は、Z軸負方向に向かって右ねじが回転する方向とは逆の方向に回転する。移動ボタンB14が押されると、制御点は、Z軸負方向に向かって右ねじが回転する方向に回転する。
ハンドボタンB15は、ロボット100に対する制御点の教示の際に、エンドエフェクターEEを開閉させるためのボタンである。ハンドボタンB15が押されるたびに、エンドエフェクターEEは、開状態と閉状態を交互にとる。
ビジョンボタンB16は、ロボット100に対する制御点の教示の際に、エンドエフェクターEEに設けられたカメラで撮影を行わせる教示点を教示するためのボタンである。
決定ボタンB19は、決定ボタンB19がオンされたときの制御点の位置を教示点とすることを、動作制御装置30に教示するためのボタンである。決定ボタンB19がオンされると、そのときの制御点の位置が、教示点として登録される。教示点の位置の情報は、動作制御装置30のRAM302に格納される。
ボタンB20は、ロボット100の動作中にアーム110が他の物体と接触して、ロボット100が緊急停止した場合に、ロボット100の動作を再開させるためのボタンである。アーム110が他の物体と接触したことは、力検出部SF11からの信号に基づいて、CPU301によって検出される(図1の下段右部参照)。
ボタンB30は、ダイレクトティーチの動作モードと、ティーチングペンダントによる教示の動作モードとを切り替えることに用いられるボタンである。ボタンB30が押されるたびに、ロボット100は、ダイレクトティーチの動作モードと、ティーチングペンダントによる教示の動作モードとで、交互に動作する。ダイレクトティーチによる教示の動作モードにおいて、発光部L10は、緑色に点灯する(図2の上段参照)。ティーチングペンダントによる教示の動作モードにおいて、発光部L10は、橙色に点灯する。
突出部P12Pに設けられたボタンB30をこのような構成とすることにより、ユーザーは、ボタンB30を操作して、ダイレクトティーチを行う動作モードを開始させ、ダイレクトティーチを行う動作モードにおいて、周囲の平面P12Lに比べて突出している突出部P12Pを持って、好ましい位置にアーム110の制御点を配し、教示を行うことができる。その結果、スカラロボット100に位置を教示する際の操作が容易となる。
ボタンB40,B50は、ユーザーが任意に機能を設定することができるボタンである。
図3は、Z軸負方向に向かってアーム要素A12の先端部を見たときの平面図である。図3においては、第2部材P12のうち、平面P12Lは、横方向に伸びる線分として表される。平面P12Lを表す線分の上に、略円錐台状の突出部P12Pが表されている。突出部P12Pの方向D12の正方向側に、湾曲部P12Cが表されている。
図3に示すように、第1部材P11の外輪郭は、第2部材P12の各構成を囲んでいる。第2部材P12の各構成を囲んでいる第1部材P11の外輪郭は、曲線P11Cを描いている。このような構成とすることにより、第1部材P11または第2部材P12によって、スカラロボット100の周囲の物体を破損させる可能性を低減することができる。
第1部材P11の最外周の部位P111と、第1部材P11を含むアーム要素A12の回転移動の中心軸である回動軸Ax12との距離R11は、第2部材P12の最外周の部位P121と回動軸Ax12との距離R21よりも長い(図3の下段右部参照)。すなわち、第2部材P12は、回動軸Ax12の方向から見て、第1部材P11の最外周の部位P111よりも回動軸Ax12の側に位置する。
第1部材P11の最外周の部位P111と回動軸Ax12との距離R11は、突出部P12Pの最外周の部位P122と回動軸Ax12との距離R22(図3の中段右部参照)よりも長い。すなわち、突出部P12Pは、回動軸Ax12の方向から見て、第1部材P11の最外周の部位P111よりも回動軸Ax12の側に位置する。また、距離R22は、距離R21よりも小さい。
このような構成とすることにより、回動軸Ax12を中心としたアーム要素A12の回動によって、アーム要素A12が他の物体に接触する際には、突出部P12Pが他の物体と接触する可能性よりも、第2部材P12の他の部位P12L,P12Cや第1部材P11が、他の物体と接触する可能性が、高くなる。その結果、突出部P12Pを備えるスカラロボット100において、スカラロボット100の周囲の物体を突出部P12Pによって破損させる可能性を低減することができる。
第2部材P12は、回動軸Ax12の方向から見て、アーム要素A13と第1部材P11の最外周の部位P111との間に位置する(図3の中央部参照)。
このような構成とすることにより、アーム110の角度位置によらず、ユーザーは、アーム110の先端P111の到達可能範囲外から、第2部材P12を視認しやすい。また、ユーザーは、アーム110の先端P111とスカラロボット100の基台180との間の位置に移動することなく、第2部材P12に接触できる。このため、第2部材P12に教示操作部TC10が設けられている態様において、教示操作部TC10を介して容易にユーザーとの間で情報の交換をすることができる。
アーム要素A12は、向かい合う第1部材P11の外輪郭の曲線P11Cの端部P11eと第2部材P12の端部P12eとが90°より大きい角度θ1で交わる接続部位PCを有する(図3の中段右部および左部参照)。なお、本明細書においては、二つの面A,Bについての「交わる」という用語は、直接、接している二つの面A,Bの記述に使用されるほか、間に他の面Cを挟んで配されている二つの面A,Bの端部同士の相対角度の記述にも使用する。第1部材P11の外輪郭の曲線P11Cの端部P11eと第2部材P12の端部P12eとのなす角は、接続部位PCにおける第1部材P11の外輪郭の曲線P11Cの端部P11eの接線と、第2部材P12の端部P12eの接線とがなす角であって、第1部材P11と第2部材P12が位置する側の角度である。第1部材P11の外輪郭の曲線P11Cの端部P11eと第2部材P12の端部P12eとがなす角度θ1は、3次元空間において、第1部材P11の外輪郭の曲線P11Cの端部P11eと第2部材P12の端部P12eとなす角度が、もっとも小さくなる平面において測定される。
このような構成とすることにより、第1部材P11の外輪郭の曲線P11Cの端部P11eと第2部材P12の端部P12eとの接続部位PCによって、スカラロボット100の周囲の物体を破損させる可能性を低減することができる。
本実施形態におけるボタンB30を、「操作部」とも呼ぶ。アーム要素A13を、「シャフト」とも呼ぶ。アーム110の一部としてのアーム要素A12を、広義の「アーム」とも呼ぶ。制御点の位置と「アームの位置」とも呼ぶ。
B.第2実施形態:
図4は、第2実施形態のロボットシステム1Bを示す説明図である。第2実施形態のロボットシステム1Bは、アーム要素A12のカバーC12Bに、さらに、第3部材P13を備えている。第2実施形態のロボットシステム1Bの他の点は、第1実施形態のロボットシステム1と同じである。
第3部材P13は、第1剛性よりも剛性が高い第2剛性を有する。具体的には、第3部材P13は、第2部材P12と同じ素材で構成されている。
第3部材P13は、回動軸Ax12の方向から見て、第1部材P11の最外周の部位P111(図1および図3参照)よりも回動軸Ax12の側に位置する。より具体的には、第3部材P13は、アーム要素A12の側面において、凹状に設けられている。なお、アーム要素A12の「側面」は、アーム要素A12の表面を構成する面のうち方向D12に沿って伸びる面であって、X軸とY軸とで規定される平面に対する角度よりも、方向D12とZ軸とで規定される平面に対する角度が小さい面である。
このような構成とすることにより、回動軸Ax12を中心としたアーム要素A12の回動によって、アーム要素A12が他の物体に接触する場合に、第3部材P13が他の物体と接触する可能性よりも、第1部材P11が他の物体と接触する可能性を、高くすることができる。その結果、一部に剛性が高い素材で構成されている部位P13を備えるスカラロボット100において、スカラロボット100の周囲の物体を破損させる可能性を低減することができる。
アーム要素A12の側面の表面を構成する第1部材P11の表面は、略平面である。そして、第3部材P13は、アーム要素A12の側面の表面から内側に、略直方体の空間を画定するように、凹んでいる。その結果、アーム要素A12の側面の表面を構成する第1部材P11の端部P11e2と第3部材P13の端部P13eとは、90°で接続している。
このような構成とすることにより、スカラロボット100の周囲の物体が第3部材P13に接触する可能性を低減することができる。
第3部材P13は、発光部L10と、教示操作部TC10Bと、を備える。第2実施形態のロボットシステム1Bにおける発光部L10と教示操作部TC10Bとの相対的な配置は、図3および図2に示すように、第1実施形態のロボットシステム1における発光部L10と教示操作部TC10との相対的な配置とは異なる。第2実施形態のロボットシステム1Bにおける発光部L10と教示操作部TC10Bの他の点は、第1実施形態のロボットシステム1における発光部L10と、教示操作部TC10と同じである。
すなわち、教示操作部TC10Bは、ボタン群B10と、ボタンB20,B30,B40,B50と、を備える。第2実施形態における発光部L10と、ボタン群B10と、ボタンB20,B30,B40,B50の構成および機能は、第2実施形態における発光部L10と、ボタン群B10と、ボタンB20,B30,B40,B50の構成および機能と同じである。
その結果、ロボットシステム1Bにおける発光部L10と教示操作部TC10とは、第1実施形態のロボットシステム1における発光部L10と教示操作部TC10と、同様の効果を奏する。
本実施形態における第3部材P13と第2部材P12とを、まとめて、広義の「第2部材」とも呼ぶ。
C.他の実施形態:
本開示は、上述した実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実現することができる。例えば、本開示は、以下の形態によっても実現可能である。以下に記載した各形態中の技術的特徴に対応する上記実施形態中の技術的特徴は、本開示の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、本開示の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
C1.他の形態1:
(1)上記実施形態においては、第1部材P11はウレタンフォームで構成されており、第2部材P12は、ABS樹脂で構成されている。しかし、第1部材P11は、シリコンゴムなど、他の素材で構成されることもできる。ただし、ウレタンフォームで構成される第1部材P11は、耐薬品性に優れ、シリコンゴムに比べてカバーを軽量にすることができる。第2部材P12は、ポリプロピレン、PETなど、他の素材で構成されることもできる。ただし、第2部材は、第1剛性よりも剛性が高い第2剛性を有することが好ましい。
(2)上記第2実施形態においては、第3部材P13は、第2部材P12と同じ素材で構成されている。しかし、第3部材P13は、第2部材P12とは異なる素材で構成されることもできる。また、第1部材P11、第2部材P12、および第3部材P13は、それぞれ複数の素材から構成されることができる。第1部材P11、第2部材P12、および第3部材P13は、それぞれ複数の素材から構成されている場合には、各部材の剛性は、各部材のうち最も大きい体積部分を構成する素材の剛性とする。
C2.他の形態2:
上記実施形態においては、第2部材P12は、発光部L10と、教示操作部TC10と、を備える(図2参照)。しかし、第2部材P12は、発光部L10を備え、教示操作部TC10を備えない態様とすることもできる。発光部L10は光を透過する部材を備える。そして、光を透過する部材であって、経時変化が少ない部材は、剛性が高くなる場合がある。よって、第2部材P12が発光部L10を備える態様とすれば、そのような剛性が高い部材によって、スカラロボットの周囲の物体を破損させる可能性を低減することができる。さらに、第2部材P12は、発光部L10も教示操作部TC10も備えず、他の構成を備える態様とすることもできる。
C3.他の形態3:
(1)上記実施形態においては、教示操作部TC10のボタン群B10は、略円錐台状の突出部P12Pの端面に設けられている(図1の上段左部および図2の下段参照)。しかし、教示操作部TC10のすべてが突出部P12Pの端面に設けられている態様とすることもできる。また、教示操作部TC10は、突出部P12Pの端面に設けられていない態様とすることもできる。たとえば、ボタン群B10は、第2部材P12の平面P12Lに設けられていてもよい。
(2)上記実施形態においては、突出部P12Pは、その側面が内側に向かって凸の形状を有する略円錐台形状を有する(図1の上段左部および図2の下段参照)。しかし、突出部P12Pは、円柱状など、他の形状でも受けられることもできる。ただし、突出部は、突出部を囲む部位に比べて、回動軸からアームが伸びている方向に向かって突出していることが好ましい。
C4.他の形態4:
(1)上記実施形態においては、基台180には、力検出部SF11が設けられている(図1参照)。しかし、力検出部SF11は、アームの先端など、他の部位に設けられていてもよい。また、各関節に設けられたトルクセンサー610を、力検出部として機能させて、ダイレクトティーチを行うこともできる。
(2)上記実施形態においては、教示操作部TC10は、ダイレクトティーチを行う動作モードを開始させるボタンB30を有する。しかし、教示操作部TC10が、ダイレクトティーチを行う動作モードを開始させる操作部を備えず、ダイレクトティーチを行う動作モードを開始させる操作部が他の部位に設けられている態様とすることもできる。
C5.他の形態5:
上記第1実施形態においては、第2部材P12のすべてが、回動軸Ax12の方向から見て、アーム要素A13と第1部材P11の最外周の部位P111との間に位置する(図3参照)。しかし、第2実施形態のロボットシステム1Bのように、第1部材の第1剛性よりも剛性が高い第2剛性を有する部材の一部は、アーム要素A13よりも回動軸Ax12の側にある位置など、他の位置に設けられていてもよい(図4のP13参照)。
また、第2部材P12のすべてが、回動軸Ax12の方向から見て、アーム要素A13と第1部材P11の最外周の部位P111との間ではない位置に設けられていてもよい。
C6.他の形態6:
上記第1実施形態において、アーム要素A12は、隣接する第1部材P11の端部P11eと第2部材P12の端部P12eとが、90°より大きい角度θ1で交わる接続部位PCを有する(図3の中段右部および左部参照)。しかし、アーム要素A12は、第1部材P11の端部P11eと第2部材P12の端部P12eとが上記第1実施形態においては、90°より大きい角度θ1で交わる接続部位PCを有さない態様とすることもできる。たとえば、第2実施形態において、第1部材P11および第3部材P13を備え、第2部材P12を有さない態様とすることもできる。
また、アーム要素A12は、回動軸Ax12に沿った位置から見た平面視で、第1部材P11の端部P11eと第2部材P12の端部P12eとが、90°以下の角度で交わる接続部位を有する態様とすることもできる。そのような構成とすることにより、スカラロボット100の周囲の物体が第2部材P12に接触する可能性を低減することができる。
C7.他の形態7:
上記第2実施形態において、アーム要素A12の側面の表面を構成する第1部材P11の端部P11e2と第3部材P13の端部P13eとは、90°で接続している(図4参照)。しかし、第1部材P11の端部P11e2と第3部材P13の端部P13eとは、80°や70°など、他の角度で配されていてもよい。また、第1部材の端部と、第1部材よりも高い剛性を有する部材の端部とは、120°や140°など、90°より大きい角度で交わっていてもよい(図3のθ1参照)。
D.さらに他の形態:
(1)本開示の一形態によれば、ロボットが提供される。このロボットは、回動軸まわりに回動するアームと、第1剛性を有する第1部材と、前記第1剛性よりも剛性が高い第2剛性を有する第2部材と、を有し、前記アームに設けられ、前記回動軸に沿った位置から見た平面視で、前記第2部材が前記第1部材の最外周よりも前記回動軸に近い位置に位置するカバーと、を備える。
このような態様においては、回動軸を中心としたアームの回動によって、アームが他の物体に接触する場合に、第2部材が他の物体と接触する可能性を低減させることができる。その結果、一部に剛性が高い素材で構成されている部位を備えるスカラロボットにおいて、スカラロボットの周囲の物体を破損させる可能性を低減することができる。
(2)上記形態のスカラロボットであって、前記第2部材は、前記アームの位置を教示することに用いられる教示操作部を含む、態様とすることもできる。
ロボットの教示操作部は、オンされたことを明確に特定するために、第1部材を構成する素材よりも剛性が高い素材で、少なくとも一部が構成されていることが好ましい。上記の態様とすれば、回動軸を中心としたアームの回転が行われた場合に、剛性が高い教示操作部が他の物体と接触する可能性を、より剛性が低い第1部材が他の物体と接触する可能性に比べて、低くすることができる。その結果、教示操作部を備えるスカラロボットにおいて、スカラロボットの周囲の物体を破損させる可能性を低減することができる。
(3)上記形態のスカラロボットであって、前記第2部材は、突出部を有し、前記突出部は、前記回動軸から遠ざかる方向に突出しており、前記教示操作部は、前記突出部に設けられている、態様とすることもできる。
このような態様とすれば、ユーザーは、突出部に設けられた教示操作部を操作することになる。その結果、スカラロボットに位置を教示する際の操作が容易となる。
(4)上記形態のスカラロボットであって、動作制御装置と、前記アームに直接または間接に加えられる力を検出することができる力検出部と、を備え、前記教示操作部は、前記動作制御装置に教示点を送信するティーチングペンダントによる教示の動作モードと、前記力検出部からの出力に基づいて行われるダイレクトティーチによる教示の動作モードと、を切り替えることに用いられる操作部を有する、態様とすることもできる。
このような態様とすれば、ユーザーは、操作部を操作して、ダイレクトティーチを行う動作モードを開始させ、ダイレクトティーチを行う動作モードにおいて、突出している突出部を持って、好ましい位置にアームを配し、教示を行うことができる。その結果、スカラロボットに位置を教示する際の操作が容易となる。
(5)上記形態のスカラロボットであって、前記アームに対して、前記回動軸に平行な方向に移動するシャフトを備え、前記第2部材は、前記回動軸に沿った位置から見た平面視で、前記シャフトと前記第1部材の最外周との間に位置する部分を有する、態様とすることもできる。
このような態様においては、アームの角度位置によらず、ユーザーは、アームの先端の到達可能範囲外から、第2部材を視認しやすい。また、ユーザーは、アームの先端とスカラロボットの基台との間の位置に移動することなく、第2部材に接触できる。このため、第2部材にユーザーインターフェイスを設けることにより、容易にユーザーとの間で情報の交換をすることができる。
(6)上記形態のスカラロボットであって、前記回動軸に沿った位置から見た平面視で、前記第1部材の端部と前記第2部材の端部とが90°より大きい角度で交わる、態様とすることもできる。
このような態様とすれば、第1部材の端部と第2部材の端部との接続部位によって、スカラロボットの周囲の物体を破損させる可能性を低減することができる。
(7)上記形態のスカラロボットであって、前記回動軸に沿った位置から見た平面視で、前記第1部材の端部と前記第2部材の端部とが90°以下の角度で交わる、態様とすることもできる。
このような態様とすれば、スカラロボットの周囲の物体が第2部材に接触する可能性を低減することができる。
本開示の一形態によれば、ロボットが提供される。このロボットは、カバーが設けられており、回動軸まわりに回動するアームを備える。前記カバーは、第1剛性を有する第1部材と、前記第1剛性よりも剛性が高い第2剛性を有する第2部材と、を有する。前記第2部材は、前記回動軸の方向から見て、前記第1部材の最外周の部位よりも前記回動軸の側に位置する。
このような態様においては、回動軸を中心としたアームの回動によって、アームが他の物体に接触する場合に、第2部材が他の物体と接触する可能性を低減させることができる。その結果、一部に剛性が高い素材で構成されている部位を備えるスカラロボットにおいて、スカラロボットの周囲の物体を破損させる可能性を低減することができる。
上記形態のスカラロボットであって、前記第2部材は、前記アームの位置を教示するための教示操作部を含む、態様とすることもできる。
ロボットの教示操作部は、オンされたことを明確に特定するために、第1部材を構成する素材よりも剛性が高い素材で、少なくとも一部が構成されていることが好ましい。上記の態様とすれば、回動軸を中心としたアームの回転が行われた場合に、剛性が高い教示操作部が他の物体と接触する可能性を、より剛性が低い第1部材が他の物体と接触する可能性に比べて、低くすることができる。その結果、教示操作部を備えるスカラロボットにおいて、スカラロボットの周囲の物体を破損させる可能性を低減することができる。
上記形態のスカラロボットであって、前記第2部材は、突出部を有し、前記突出部は、前記第2部材に含まれ前記突出部を囲む部位に比べて、前記回動軸から遠ざかる方向に突出しており、前記教示操作部の少なくとも一部は、前記突出部に設けられている、態様とすることもできる。
このような態様とすれば、ユーザーは、突出部に設けられた教示操作部を操作することになる。その結果、スカラロボットに位置を教示する際の操作が容易となる。
上記形態のスカラロボットであって、前記アームに直接または間接に加えられる力を検出することができる力検出部を備え、前記教示操作部は、前記力検出部からの出力に基づいてダイレクトティーチを行う動作モードを開始させる操作部を有する、態様とすることもできる。
このような態様とすれば、ユーザーは、操作部を操作して、ダイレクトティーチを行う動作モードを開始させ、ダイレクトティーチを行う動作モードにおいて、周囲の部位に比べて突出している突出部を持って、好ましい位置にアームを配し、教示を行うことができる。その結果、スカラロボットに位置を教示する際の操作が容易となる。
上記形態のスカラロボットであって、前記アームに対して、前記回動軸に平行な方向に移動するシャフトを備え、前記第2部材は、前記回動軸の方向から見て、前記シャフトと前記第1部材の最外周の部位との間に位置する部分を有する、態様とすることもできる。
このような態様においては、アームの角度位置によらず、ユーザーは、アームの先端の到達可能範囲外から、第2部材を視認しやすい。また、ユーザーは、アームの先端とスカラロボットの基台との間の位置に移動することなく、第2部材に接触できる。このため、第2部材にユーザーインターフェイスを設けることにより、容易にユーザーとの間で情報の交換をすることができる。
上記形態のスカラロボットであって、前記第1部材の端部と前記第2部材の端部とが90°より大きい角度で配されている部位を有する、態様とすることもできる。
このような態様とすれば、第1部材の端部と第2部材の端部との接続部位によって、スカラロボットの周囲の物体を破損させる可能性を低減することができる。
上記形態のスカラロボットであって、前記第1部材の端部と前記第2部材の端部とが90°以下の角度で配されている部位を有する、態様とすることもできる。
このような態様とすれば、スカラロボットの周囲の物体が第2部材に接触する可能性を低減することができる。
本開示は、ロボット以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、ロボットのアーム、ロボットのアームを構成するアーム要素、ロボットの製造方法等の形態で実現することができる。
上述した本開示の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本開示の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本開示の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本開示の独立した一形態とすることも可能である。
1,1B…ロボットシステム、30…動作制御装置、100…スカラロボット、110…アーム、180…基台、301…CPU、302…RAM、303…ROM、410…サーボモーター、510…減速機、610…トルクセンサー、800…床部、A11,A12,A13…アーム要素、Ax11,Ax12,Ax14…回動軸、B10…ボタン群、B11,B12,B13,B14…移動ボタン、B15…ハンドボタン、B16…ビジョンボタン、B19…決定ボタン、B20,B30,B40,B50…ボタン、C11,C12,C12B…カバー、D12…方向、EE…エンドエフェクター、J11~J14…関節、L10…発光部、P11…第1部材、P111…第1部材P11の最外周の部位、P11C…第1部材P11の外輪郭の曲線、P11e…第1部材P11の端部、P12…第2部材、P121…第2部材P12の最外周の部位、P122…突出部P12Pの最外周の部位、P12C…湾曲部、P12L…平面、P12P…突出部、P12e…第2部材P12の端部、P13…第3部材、PC…接続部位、R11…第1部材P11の最外周の部位P111と回動軸Ax12との距離、R21…第2部材P12の最外周の部位P121と回動軸Ax12との距離、R22…突出部P12Pの最外周の部位P122と回動軸Ax12との距離R22、RC…ロボット座標系、SF11…力検出部、TC10,TC10B…教示操作部、θ1…第1部材P11の端部P11eと第2部材P12の端部P12eとが接続している角度

Claims (6)

  1. 回動軸まわりに回動するアームと、
    第1剛性を有する第1部材と、前記第1剛性よりも剛性が高い第2剛性を有する第2部材と、を有し、前記アームに設けられ、前記回動軸に沿った位置から見た平面視で、前記第2部材が前記第1部材の最外周よりも前記回動軸に近い位置に位置するカバーと、を備え、
    前記第2部材は、前記アームの位置を教示することに用いられる教示操作部を含む、スカラロボット。
  2. 請求項1に記載のスカラロボットであって、
    前記第2部材は、突出部を有し、
    前記突出部は、前記回動軸から遠ざかる方向に突出しており、
    前記教示操作部は、前記突出部に設けられている、スカラロボット。
  3. 請求項2記載のスカラロボットであって、
    動作制御装置と、
    前記アームに直接または間接に加えられる力を検出することができる力検出部と、を備え、
    前記教示操作部は、前記動作制御装置に教示点を送信するティーチングペンダントによる教示の動作モードと、前記力検出部からの出力に基づいて行われるダイレクトティーチによる教示の動作モードと、を切り替えることに用いられる操作部を有する、スカラロボット。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスカラロボットであって、
    前記アームに対して、前記回動軸に平行な方向に移動するシャフトを備え、
    前記第2部材は、前記回動軸に沿った位置から見た平面視で、前記シャフトと前記第1部材の最外周との間に位置する部分を有する、スカラロボット。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスカラロボットであって、
    前記回動軸に沿った位置から見た平面視で、前記第1部材の端部と前記第2部材の端部とが90°より大きい角度で交わる、スカラロボット。
  6. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスカラロボットであって、
    前記回動軸に沿った位置から見た平面視で、前記第1部材の端部と前記第2部材の端部とが90°以下の角度で交わる、スカラロボット。
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