JP7293503B2 - 車体 - Google Patents

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Description

本発明は、フロントサイドドアおよびリアサイドドアの境界に位置しルーフから下方に延びるセンターピラーと、センターピラーの下端に結合されて、フロントサイドドアおよびリアサイドドアで開閉されるドア口の下端を仕切るサイドシルと、センターピラーおよびサイドシルで外表を形成するサイドアウターパネルとを備える車体に関する。
特許文献1には、センターピラーの下端に結合されて、フロントサイドドアおよびリアサイドドアで開閉されるドア口の下端を仕切るサイドシルが開示される。サイドシルは、センターピラーから連続して前側のフロントサイドドア用開口および後側のリアサイドドア用開口を囲むように延びる上壁と、上壁の外端から下向きに折り曲げ成形されて鉛直面に沿って広がる縦壁(側壁)と、縦壁の下端から室内空間側に内向きに折り曲げ成形される下壁とを有するアウターパネルを備える。
日本特許第6070948号公報
サイドシルのアウターパネルには、縦壁の上側稜線に沿って前後方向に延びる段差が形成される。下壁には前後方向に複数のビードが配列される。段差やビードの働きで前後方向にサイドシルの曲げ剛性は高められることができる。
サイドシルは、電着塗装の乾燥にあたって加熱に基づき前後方向に熱膨張する。特許文献1では、前後方向の中央位置で下壁の剛性が弱められることから、前後方向の中央位置で下壁だけが永久歪みに晒される。こうして縦壁の変形が回避されることで外観の見栄えは良好に維持される。その一方で、こうした構造では、縦壁の段差が省かれたり、縦壁が上下方向(高さ方向)に延ばされたりすると、永久歪みの吸収が間に合わず、永久歪みが縦壁に現れてしまうおそれがある。したがって、サイドシルのデザインは限定されてしまう。
本発明は、サイドシルのデザインの多様性を許容しつつ目に触れるサイドシルの変形を抑制する(回避する)ことができる車体を提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、フロントサイドドアおよびリアサイドドアの境界に位置しルーフから下方に延びるセンターピラーと、前記センターピラーの下端に結合されて、前記フロントサイドドアおよび前記リアサイドドアで開閉されるドア口の下端を仕切るサイドシルと、前記センターピラーおよび前記サイドシルで外表を形成し、前記フロントサイドドア用の開口を仕切る第1稜線、および、前記リアサイドドア用の開口を仕切る第2稜線を有するサイドアウターパネルとを備える車体において、前記サイドアウターパネルは、前記外表面から膨らんで、前記センターピラーから前記サイドシルに進入し、前記センターピラーの前記第1稜線に沿って延び前記サイドシルの上縁を横切る前稜線、および、前記センターピラーの前記第2稜線に沿って延び前記サイドシルの上縁を横切る後稜線を形成する台座部と、前記台座部の前方で前後方向に延び、前記台座部との間に第1溝を形成する前サイドシル部と、前記台座部の後方で前後方向に延び、前記台座部との間に第2溝を形成する後サイドシル部とを有する。
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記第1溝の側壁は前記前稜線から連続し、前記第2溝の側壁は前記後稜線から連続する。
第3側面によれば、第1または第2側面の構成に加えて、車体は、前記前サイドシル部に形成されて前後方向に延びる第1ビードと、前記後サイドシル部に形成されて前後方向に延びる第2ビードとを備える。
第4側面によれば、第3側面の構成に加えて、前記第1ビードおよび第2ビードは、外向きに膨らむビード内に内向きに窪むビードを有する。
第5側面によれば、第3側面の構成に加えて、前記第1ビードおよび前記第2ビードは、前後方向に延びる母線を有して外側に膨らむように湾曲する湾曲面を有する。
第6側面によれば、第3側面の構成に加えて、前記第1溝の上端および下端は、前記第1ビードの上縁および下縁の延長線上にそれぞれ形成される段差で仕切られ、前記第2溝の上端および下端は、前記第2ビードの上縁および下縁の延長線上にそれぞれ形成される段差で仕切られる。
第7側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記サイドアウターパネルは、前記センターピラーから連続して、前記フロントサイドドア用の開口を囲むように延びる前上壁と、前記前上壁の外端から下向きに折り曲げ成形されて鉛直面に沿って広がり、前記前上壁との間に前記第1稜線を区画する前縦壁と、前記前縦壁の下端から室内空間側に折り曲げ成形され、前記前縦壁との間に第3稜線を区画する前下壁とを有し、前記前下壁は、前記第1溝に交差する前後方向位置に形成される電着孔を有する。
第8側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記サイドアウターパネルは、前記センターピラーから連続して、前記リアサイドドア用の開口を囲むように延びる後上壁と、前記後上壁の外端から下向きに折り曲げ成形されて鉛直面に沿って広がり、前記後上壁との間に前記第2稜線を区画する後縦壁と、前記後縦壁の下端から室内空間側に折り曲げ成形され、前記後縦壁との間に第4稜線を区画する後下壁とを有し、前記後下壁は、前記第2溝に交差する前後方向位置に形成されて前記第4稜線に直交して延びるビードを有する。
第9側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記サイドアウターパネルは、前記台座部から上方に連続しながら前記外表面から膨らんで、前記台座部との間にドアヒンジの取り付け域を配置する補助台座部をさらに有する。
第10側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記台座部は、前記第2溝よりも前記第1溝に近い位置で外面から円錐台形状に膨らんで、前記フロントサイドドアの閉じ位置で前記フロントサイドドアのストッパーを受け止める受け体を形成する。
第11側面によれば、第1側面の構成に加えて、車体は、サイドシルインナーパネルに接合されて前記サイドシルの曲げ強度を補強しつつ前記サイドシルを形成するサイドシルスチフナーと、センターピラーインナーパネルに接合されて前記センターピラーの曲げ強度を補強しつつ前記センターピラーを形成し、前記第1溝および前記第2溝の位置で前後方向に仕切られる下端で前記サイドシルスチフナーに結合されるセンターピラースチフナーとをさらに備える。
第1側面によれば、電着塗装の乾燥にあたって加熱に基づきサイドアウターパネルの前サイドシル部と後サイドシル部とは前後方向に熱膨張する。このとき、台座部では前稜線および後稜線を形成する膨らみの働きで剛性が確保されることから、第1溝および第2溝の潰れに応じて前サイドシル部の熱膨張および後サイドシル部の熱膨張は吸収されることができる。センターピラーの下方でサイドシルではサイドアウターパネルの永久歪みの発生は抑制される(回避される)ことができる。第1溝および第2溝が潰れるだけなので、目に見えるサイドシルの変形は抑制される(回避される)ことができる。
第2側面によれば、サイドアウターパネルが車両の外観に現れた際に、第1溝および第2溝は台座部に視覚的に一体化することから、第1溝および第2溝の形成に拘わらず見栄えの低下は回避されることができる。
第3側面によれば、前サイドシル部および後サイドシル部で前後方向に曲げ剛性が高められることから、前サイドシル部および後サイドシル部の変形を抑制しつつ第1溝および第2溝の潰れは促進されることができる。
第4側面によれば、前サイドシル部および後サイドシル部で前後方向に曲げ剛性がさらに高められることから、前サイドシル部および後サイドシル部の変形を抑制しつつ第1溝および第2溝の潰れは促進されることができる。
第5側面によれば、前サイドシル部および後サイドシル部で前後方向に曲げ剛性が高められることから、前サイドシル部および後サイドシル部の変形を抑制しつつ第1溝および第2溝の潰れは促進されることができる。しかも、第1ビードおよび第2ビードは外側に膨らむ湾曲面を形成することから、乗降する乗員の見下ろす視線で第1ビードおよび第2ビードは良好に視認されることができる。縦壁の存在は確認されることができる。意匠性は確保されることができる。乗員の見下ろす視線でビードの縦壁が隠れてしまうと、乗員は縦壁の欠落だと誤解してしまう。構造の不安定さを感じる意匠になってしまう。
第6側面によれば、段差の働きで第1溝および第2溝の深さは増大することができる。第1溝および第2溝が深まることで第1溝および第2溝の変形は促進されることができる。しかも、段差は第1ビードおよび第2ビードから一直線上に延びることから、複雑な凹凸形状は削減されることができ、見栄えは良好に確保されることができる。
第7側面によれば、電着孔の働きで第1溝に交差する前後方向位置で前下壁の強度は弱められるので、第1溝では側壁の倒れに加えて底壁の変形が促されることができる。第1溝の潰れはさらに増長されることができる。こうして前サイドシル部の熱膨張は吸収されることができる。サイドシルではサイドアウターパネルの永久歪みの発声は抑制される(あるいは回避される)ことができる。
第8側面によれば、ビードはサイドアウターパネルの成形時に後縦壁および後下壁の間でスプリングバックを抑制することができる。こうしたビードは、第2溝に交差する前後方向位置で後下壁に形成されるものの、サイドシルでは前後方向中央位置で応力が集中し、こうして集中する応力は第1溝で吸収され後方の第2溝は補完的な役割を担うことから、ビードは熱膨張の抑制に支障を来さずに済む。
第9側面によれば、台座部と補助台座部とはドアヒンジの取り付け域を囲むように連続するので、複雑な凹凸形状を削減して見栄えをさらに向上することができる。こうした凹凸形状の簡素化はサイドアウターパネルのプレス時に皺の発生を抑制することができる。しかも、補助台座部の付加に応じて台座部の剛性はさらに高まることから、第1溝および第2溝で熱膨張の吸収はさらに促進されることができる。
第10側面によれば、台座部では第2溝側に比べて第1溝側で剛性は高められることができる。サイドシルでは前後方向中央位置で応力が集中することから、第1溝の潰れは良好に促進されることができる。
第11側面によれば、側面衝突時に、センターピラースチフナーに作用する衝撃はセンターピラースチフナーの下端に結合されるサイドシラーで支持される。このとき、第1溝および第2溝はセンターピラースチフナーの縁に配置されることから、第1溝および第2溝は側面衝突時の衝突性能に影響せずに済む。
図1は本発明の一実施形態に係る車両の外観を示す斜視図である。(第1の実施の形態) 図2は本発明の第1実施形態に係るサイドパネルの側面図である。(第1の実施の形態) 図3はサイドアウターパネルの形状を示す拡大斜視図である。(第1の実施の形態) 図4は本発明の第2実施形態に係るサイドパネルの側面図である。(第2の実施の形態) 図5はサイドアウターパネルの形状を示す拡大側面図である。(第2の実施の形態) 図6は図5の6-6線に沿った断面図である。(第2の実施の形態) 図7は図5の7-7線に沿った断面図である。(第2の実施の形態) 図8は図5の8-8線に沿った断面図である。(第2の実施の形態) 図9はサイドアウターパネルの前サイドシル部を示す拡大斜視図である。(第2の実施の形態) 図10はサイドアウターパネルの後サイドシル部を示す拡大斜視図である。(第2の実施の形態) 図11はサイドシルスチフナーおよびセンターピラースチフナーを示す(A)拡大側面図、および(B)11B-11B線に沿った断面図である。(第2の実施の形態)
12…車体
13…フロントサイドドア
14…リアサイドドア
15…ドア口
15a…(フロントサイドドア用の)開口
15b…(リアサイドドア用の)開口
18…ルーフ
25…サイドアウターパネル
25b…前サイドシル部
25c…後サイドシル部
26…センターピラー
27…サイドシル
29…第1稜線
32…第2稜線
47…(サイドシル)上縁
48…前稜線
49…(サイドシル)上縁
51…後稜線
52…台座部
53…ドアヒンジの取り付け域
54…受け体
55…第1溝
56…第1ビード
56a…膨らむビード(外ビード)
56b…窪むビード(内ビード)
57…第2溝
58…第2ビード
58a…膨らむビード(外ビード)
58b…窪むビード(内ビード)
61…サイドアウターパネル
61b…前サイドシル部
61c…後サイドシル部
62…補助台座部
63…(サイドシル)上縁
64…前稜線
65…(サイドシル)上縁
66…後稜線
67…前上壁
68…前縦壁
69…第3稜線
71…前下壁
72…後上壁
73…後縦壁
74…第4稜線
75…後下壁
76…第1溝
77…第1ビード
77a…湾曲面
78…第2溝
79…第2ビード
79a…湾曲面
81…(第1溝の)段差
82…(第2溝の)段差
83…電着孔
84…ビード
85…サイドシルインナーパネル
86…サイドシルスチフナー
87…センターピラーインナーパネル
88…センターピラースチフナー
88a…下端
Pf…(第1溝に交差する)前後方向位置
Pr…(第2溝に交差する)前後方向位置
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。ここで、車体の上下前後左右は自動四輪車に乗車した乗員の目線に基づき規定されるものとする。
第1の実施の形態
図1は本発明の第1実施形態に係る車両の全体を概略的に示す。車両(自動四輪車)11は、左右の前輪FWおよび左右の後輪RWで走行自在に支持される車体12を備える。車体12は、フロントサイドドア13およびリアサイドドア14で開閉されるドア口15を区画する左右のサイドパネル16と、フロントガラス17の上縁を仕切って左右のサイドパネル16の上端を接続するルーフ18とを備える。サイドパネル16は、後述されるように、複数の構造体(パネル)の結合体で構成される。サイドパネル16は、フロントガラス17の前縁から前方に広がるボンネット19の側縁を仕切って前輪FWの上方で左右の外表面を形成する左右のフロントサイドパネル21と、フロントガラス17の側縁を仕切るフロントピラー22と、フロントピラー22の後端から連続し、ルーフ18の側縁に結合されるルーフサイドレール23と、ルーフサイドレール23の後端から連続し、リアゲートで開閉されるゲート開口の側端を仕切りつつ後輪RWの上方で左右の外表面を形成するリアサイドパネル24とを有する。フロントサイドドア13およびリアサイドドア14が開放されると、室内空間に対して乗員の乗降は許容されることができる。フロントピラー22の外表、ルーフサイドレール23の外表およびリアサイドパネル24の外表は1枚の鋼板から成型されるサイドアウターパネル25で形成される。
図2に示されるように、サイドパネル16は、フロントサイドドア13およびリアサイドドア14の境界に位置しルーフ18から下方に延びるセンターピラー26と、前後方向に(水平方向に)線形に延び、フロントサイドドア13およびリアサイドドア14で開閉されるドア口15の下端を仕切るサイドシル27とをさらに備える。センターピラー26の下端はサイドシル27に結合される。サイドアウターパネル25は、フロントピラー22の外表、ルーフサイドレール23の外表およびリアサイドパネル24の外表に連続してセンターピラー26の外表およびサイドシル27の外表を形成する。
サイドアウターパネル25のセンターピラー部25aは、サイドインナーパネルの外面に向き合わせられる位置でルーフサイドレール23からサイドシル27まで上下方向に延びる側壁28と、側壁28の前端から折り曲げ成形されて側壁28との間に第1稜線29を形成する前壁31と、側壁28の後端から折り曲げ成形されて側壁28との間に第2稜線32を形成する後壁33とを有する。前壁31の内端には、前壁31の内端から前向きに折り曲げ成形され、前壁31との間に稜線を形成しながらサイドインナーパネルに重ねられる前重ね代34が接続される。こうして前壁31は前重ね代34でサイドインナーパネルに接合される。接合にあたって例えば溶接は用いられることができる。同様に、後壁33の内端には、後壁33の内端から後向きに折り曲げ成形され、後壁33との間に稜線を形成しながらサイドインナーパネルに重ねられる後重ね代35が接続される。こうして後壁33は後重ね代35でサイドインナーパネルに接合される。接合にあたって例えば溶接は用いられることができる。
サイドアウターパネル25は、センターピラー部25aから水平方向に前方に延び、センターピラー26の前方でサイドシル27の外表を形成する前サイドシル部25bと、センターピラー部25aから水平方向に後方に延び、センターピラー26の後方でサイドシル27の外表を形成する後サイドシル部25cとを有する。第1稜線29は、センターピラー26から湾曲しながら前サイドシル部25bの稜線に連続し、前サイドシル部25bで前後方向(水平方向)に線形に延びる。第1稜線29でフロントサイドドア13用の開口15aは仕切られる。第2稜線32は、センターピラー26から湾曲しながら後サイドシル部25cの稜線に連続し、後サイドシル部25cで前後方向(水平方向)に線形に延びる。第2稜線32でリアサイドドア14用の開口15bは仕切られる。
前サイドシル部25bは、センターピラー部25aの前壁31から連続して、フロントサイドドア13用の開口15aを囲むように延びる前上壁41と、前上壁41の外端から下向きに折り曲げ成形されて鉛直面に沿って広がり、前上壁41との間に第1稜線29を区画する前縦壁42と、前縦壁42の下端から室内空間側に折り曲げ成形され、前縦壁42との間に稜線を区画する前下壁43とを有する。
後サイドシル部25cは、センターピラー部25aの後壁33から連続して、リアサイドドア14用の開口15bを囲むように延びる後上壁44と、後上壁44の外端から下向きに折り曲げ成形されて鉛直面に沿って広がり、後上壁44との間に第2稜線32を区画する後縦壁45と、後縦壁45の下端から室内空間側に折り曲げ成形され、後縦壁45との間に稜線を区画する後下壁46とを有する。後下壁46と前下壁43とはサイドシル27の1つの下壁として連続する。
図3に示されるように、サイドアウターパネル25は、外表面から膨らんで、センターピラー26からサイドシル27に進入し、センターピラー部25aの第1稜線29に沿って延び前サイドシル部25bの上縁47を横切る前稜線48、および、センターピラー部25aの第2稜線32に沿って延び後サイドシル部25cの上縁49を横切る後稜線51を形成する台座部52を有する。前サイドシル部25bの上縁47は前縦壁42の上端に相当する。後サイドシル部25cの上縁49は後縦壁45の上端に相当する。ここでは、台座部52は、リアサイドドア14のドアヒンジが取り付けられるドアヒンジ域53の下方で水平方向に延びる輪郭線52aで仕切られる。台座部52は、後稜線51よりも前稜線48に近い位置で外面から円錐台形状に膨らんで、フロントサイドドア13の閉じ位置でフロントサイドドア13のストッパー(図示されず)を受け止める受け体54を形成する。ストッパーは例えばゴムといった弾性体から成形される。受け体54は閉じ位置のフロントサイドドア13で覆われる。
前サイドシル部25bは、台座部52の前方で前後方向に延び、前稜線48に沿って台座部52との間に第1溝55を形成する第1ビード56を有する。第1溝55の側壁は前稜線48から連続する。第1ビード56は、外向きに膨らむビード56a内に内向きに窪む内ビード56bを有する。
後サイドシル部25cは、台座部52の後方で前後方向に延び、後稜線51に沿って台座部52との間に第2溝57を形成する第2ビード58を有する。第2溝57の側壁は後稜線51から連続する。第2ビード58は、外向きに膨らむビード58a内に内向きに窪む内ビード58bを有する。
車両11の製造にあたってサイドアウターパネル25には塗装が施される。塗装には例えば電着塗装が用いられる。サイドアウターパネル25は車両11の外表に現れることから、塗装の働きで車両11の美観は確立されることができる。電着塗装では、塗料液から引き上げられたサイドアウターパネル25に加熱処理が施される。加熱に応じてサイドアウターパネル25の塗膜は乾燥する。このとき、加熱に基づきサイドアウターパネル25の前サイドシル部25bと後サイドシル部25cとは前後方向に熱膨張する。台座部52では前稜線48および後稜線51を形成する膨らみの働きで剛性が確保されることから、第1溝55および第2溝57の潰れに応じて前サイドシル部25bの熱膨張および後サイドシル部25cの熱膨張は吸収されることができる。ここで、第1溝55の潰れでは、前稜線48から連続する台座部側の側壁やこの側壁に向き合う第1ビード側の側壁が第1溝55の底壁に対して倒れる。第2溝57の潰れでは、後稜線51から連続する台座部側の側壁やこの側壁に向き合う第2ビード58側の側壁が第2溝57の底壁に対して倒れる。こうしてセンターピラー26の下方でサイドシル27ではサイドアウターパネル25の永久歪みの発生は抑制される(回避される)ことができる。第1溝55および第2溝57が潰れるだけなので、目に見えるサイドシル27の変形は抑制される(回避される)ことができる。
本実施形態では、第1溝55の側壁は前稜線48から連続し、第2溝57の側壁は後稜線51から連続する。したがって、サイドアウターパネル25が車両11の外観に現れた際に、第1溝55および第2溝57は台座部52に視覚的に一体化することから、第1溝55および第2溝57の形成に拘わらず見栄えの低下は回避されることができる。
本実施形態に係るサイドアウターパネル25では、前サイドシル部25bに前後方向に延びる第1ビード56が形成され、後サイドシル部25cに前後方向に延びる第2ビード58が形成される。こうして前サイドシル部25bおよび後サイドシル部25cで前後方向に曲げ剛性が高められることから、前サイドシル部25bおよび後サイドシル部25cの変形を抑制しつつ第1溝55および第2溝57の潰れは促進されることができる。
第1ビード56および第2ビード58は、外向きに膨らむビード56a、58a内に内向きに窪む内ビード56b、58bを有する。こうして前サイドシル部25bおよび後サイドシル部25cで前後方向に曲げ剛性がさらに高められることから、前サイドシル部25bおよび後サイドシル部25cの変形を抑制しつつ第1溝55および第2溝57の潰れは促進されることができる。
本実施形態では、台座部52は、第2溝57よりも第1溝55に近い位置で外面から円錐台形状に膨らんで、フロントサイドドア13の閉じ位置でフロントサイドドア13のストッパーを受け止める受け体54を形成する。台座部52では第2溝57側に比べて第1溝55側で剛性は高められることができる。サイドシル27では前後方向中央位置CTで応力が集中することから、第1溝55の潰れは良好に促進されることができる。
第2の実施の形態
図4は本発明の第2実施形態に係る車両のサイドパネル16を示す。サイドアウターパネル61は、センターピラー部61aから水平方向に前方に延び、センターピラー26の前方でサイドシル27の外表を形成する前サイドシル部61bと、センターピラー部61aから水平方向に後方に延び、センターピラー26の後方でサイドシル27の外表を形成する後サイドシル部61cとを有する。第1稜線29は、センターピラー26から湾曲しながら前サイドシル部61bの稜線に連続し、前サイドシル部61bで前後方向(水平方向)に線形に延びる。第1稜線29でフロントサイドドア13用の開口15aは仕切られる。第2稜線32は、センターピラー26から湾曲しながら後サイドシル部61cの稜線に連続し、後サイドシル部61cで前後方向(水平方向)に線形に延びる。第2稜線32でリアサイドドア14用の開口15bは仕切られる。
サイドアウターパネル61は、前述の台座部52に加えて、台座部52から上方に連続しながら外表面から膨らんで、台座部52との間にドアヒンジ域53を配置する補助台座部62をさらに有する。図5に示されるように、台座部52および補助台座部62は、センターピラー部61aの第1稜線29に沿って延び前サイドシル部61bの上縁63を横切る前稜線64を形成する。前稜線64は台座部52および補助台座部62で線形に連続する。台座部52および補助台座部62は、ドアヒンジ域53を迂回しながらセンターピラー部61aの第2稜線32に沿って延び後サイドシル部61cの上縁65を横切る後稜線66を形成する。後稜線66は台座部52および補助台座部62で連続する。台座部52は、前述と同様に、後稜線66よりも前稜線64に近い位置で外面から円錐台形状に膨らんで、フロントサイドドア13の閉じ位置でフロントサイドドア13のストッパー(図示されず)を受け止める受け体54を形成する。
前サイドシル部61bは、センターピラー部61aの前壁31から連続して、フロントサイドドア13用の開口15aを囲むように延びる前上壁67と、前上壁67の外端から下向きに折り曲げ成形されて鉛直面に沿って広がり、前上壁67との間に第1稜線29を区画する前縦壁68と、前縦壁68の下端から室内空間側に折り曲げ成形され、前縦壁68との間に第3稜線69を区画する前下壁71とを有する。
後サイドシル部61cは、センターピラー部61aの後壁33から連続して、リアサイドドア14用の開口15bを囲むように延びる後上壁72と、後上壁72の外端から下向きに折り曲げ成形されて鉛直面に沿って広がり、後上壁72との間に第2稜線32を区画する後縦壁73と、後縦壁73の下端から室内空間側に折り曲げ成形され、後縦壁73との間に第4稜線74を区画する後下壁75とを有する。後下壁75と前下壁71とはサイドシル27の1つの下壁として連続する。
前サイドシル部61bは、台座部52の前方で前後方向に延び、前稜線64に沿って台座部52との間に第1溝76を形成する第1ビード77を有する。第1溝76の側壁は前稜線64から連続する。第1ビード77は、図6に示されるように、前後方向に延びる母線を有して外側に膨らむように湾曲する湾曲面77aを有する。
後サイドシル部61cは、台座部52の後方で前後方向に延び、後稜線66に沿って台座部52との間に第2溝78を形成する第2ビード79を有する。第2溝78の側壁は後稜線66から連続する。第2ビード79は、第1ビード77と同様に、前後方向に延びる母線を有して外側に膨らむように湾曲する湾曲面79aを有する。ここでは、カッコ付きの参照符号で図6に第2ビード79の構造は概略的に示される。
第1溝76の上端および下端は、第1ビード77の上縁および下縁の延長線上にそれぞれ形成される段差81で仕切られる。段差81は、図7に示されるように、前縦壁68の外表面で上段を規定し第1溝76の底で下段を規定する。段差81は、複数段に形成されて、前縦壁68の外表面で最上段を規定し第1溝76の底で最下段を規定してもよい。
第2溝78の上端および下端は、第2ビード79の上縁および下縁の延長線上にそれぞれ形成される段差82で仕切られる。段差82は、図8に示されるように、後縦壁73の外表面で上段を規定し第2溝78の底で下段を規定する。段差82は、複数段に形成されて、後縦壁73の外表面で最上段を規定し第2溝78の底で最下段を規定してもよい。
前サイドシル部61bの前下壁71は、図9に示されるように、第1溝76に交差する前後方向位置Pfに形成される電着孔83を有する。前後方向位置Pfは第1溝76の延長線と第3稜線69との交点に基づき設定されればよい。電着孔83は少なくとも部分的に前後方向位置Pfに配置されればよい。電着孔83は前後方向位置Pfを横切る大きさに形成されてもよい。
後サイドシル部61cの後下壁75は、図10に示されるように、第2溝78に交差する前後方向位置Prに形成されて第4稜線74に直交して延びるビード84を有する。ビード84は例えば後下壁75から下方に膨らむように形成される。前後方向位置Prは第2溝78の延長線と第4稜線74との交点に基づき設定されればよい。ビード84は少なくとも部分的に前後方向位置Prに配置されればよい。
図11に示されるように、サイドパネル16は、サイドシルインナーパネル85に接合されてサイドシル27を形成するサイドシルスチフナー86と、センターピラーインナーパネル87に接合されてセンターピラー26を形成するセンターピラースチフナー88とを備える。サイドシルスチフナー86はサイドシルインナーパネル85に接合されて筒形状の中空構造を形成する。こうしてサイドシル27の曲げ強度は補強される。サイドシルスチフナー86はサイドシルインナーパネル85に接合されるサイドアウターパネル61の前サイドシル部61bおよび後サイドシル部61cで覆われる。サイドシルインナーパネル85、サイドシルスチフナー86およびサイドアウターパネル61でサイドパネル16のサイドシル27は形成される。
センターピラースチフナー88はセンターピラーインナーパネル87に接合されて筒形状の中空構造を形成する。こうしてセンターピラー26の曲げ強度は補強される。センターピラースチフナー88はセンターピラーインナーパネル87に接合されるサイドアウターパネル61のセンターピラー部61aで覆われる。センターピラーインナーパネル87、センターピラースチフナー88およびサイドアウターパネル61でセンターピラー26は形成される。センターピラーインナーパネル87およびサイドシルインナーパネル85は連続する1枚の鋼板から成形されればばよい。
センターピラースチフナー88は、第1溝76および第2溝78の位置で前後方向に仕切られる下端88aを有する。センターピラースチフナー88は下端88aでサイドシルスチフナー86に結合される。結合にあたって例えば溶接は用いられることができる。サイドシルスチフナー86にセンターピラースチフナー88が重なることで前後方向にサイドシル27の曲げ強度はさらに高められることができる。
車両11の製造にあたってサイドアウターパネル61には塗装が施される。塗装には例えば電着塗装が用いられる。電着塗装では、塗料液から引き上げられたサイドアウターパネル61に加熱処理が施される。加熱に応じてサイドアウターパネル61の塗膜は乾燥する。このとき、加熱に基づきサイドアウターパネル61の前サイドシル部61bと後サイドシル部61cとは前後方向に熱膨張する。台座部52および補助台座部62では前稜線64および後稜線66を形成する膨らみの働きで剛性が確保されることから、第1溝76および第2溝78の潰れに応じて前サイドシル部61bの熱膨張および後サイドシル部61cの熱膨張は吸収されることができる。ここで、第1溝76の潰れでは、前稜線64から連続する台座部側の側壁やこの側壁に向き合う第1ビード側の側壁が第1溝76の底壁に対して倒れる。第2溝78の潰れでは、後稜線66から連続する台座部側の側壁やこの側壁に向き合う第2ビード側の側壁が第2溝78の底壁に対して倒れる。こうしてセンターピラー26の下方でサイドシル27ではサイドアウターパネル61の永久歪みの発生は抑制される(回避される)ことができる。第1溝76および第2溝78が潰れるだけなので、目に見えるサイドシル27の変形は抑制される(回避される)ことができる。
本実施形態では、第1溝76の側壁は前稜線64から連続し、第2溝78の側壁は後稜線66から連続する。したがって、サイドアウターパネル61が車両11の外観に現れた際に、第1溝76および第2溝78は台座部52に視覚的に一体化することから、第1溝76および第2溝78の形成に拘わらず見栄えの低下は回避されることができる。
本実施形態に係るサイドアウターパネル61では、前サイドシル部61bに前後方向に延びる第1ビード77が形成され、後サイドシル部61cに前後方向に延びる第2ビード79が形成される。こうして前サイドシル部61bおよび後サイドシル部61cで前後方向に曲げ剛性が高められることから、前サイドシル部61bおよび後サイドシル部61cの変形を抑制しつつ第1溝76および第2溝78の潰れは促進されることができる。
本実施形態に係る第1ビード77および第2ビード79は、前後方向に延びる母線を有して外側に膨らむように湾曲する湾曲面77a、79aを有する。前サイドシル部61bおよび後サイドシル部61cで前後方向に曲げ剛性が高められることから、前サイドシル部61bおよび後サイドシル部61cの変形を抑制しつつ第1溝76および第2溝78の潰れは促進されることができる。しかも、第1ビード77および第2ビード79は外側に膨らむ湾曲面77a、79aを形成することから、乗降する乗員の見下ろす視線で第1ビード77および第2ビード79は良好に視認されることができる。縦壁の存在は確認されることができる。意匠性は確保されることができる。乗員の見下ろす視線でビードの縦壁が隠れてしまうと、乗員は縦壁の欠落だと誤解してしまう。構造の不安定さを感じる意匠になってしまう。
本実施形態に係るサイドアウターパネル61では、第1溝76の上端および下端は、第1ビード77の上縁および下縁の延長線上にそれぞれ形成される段差81で仕切られ、第2溝78の上端および下端は、第2ビード79の上縁および下縁の延長線上にそれぞれ形成される段差82で仕切られる。段差81、82の働きで第1溝76および第2溝78の深さは増大することができる。第1溝76および第2溝78が深まることで第1溝76および第2溝78の変形は促進されることができる。しかも、段差81、82は第1ビード77および第2ビード79から一直線上に延びることから、複雑な凹凸形状は削減されることができ、見栄えは良好に確保されることができる。
本実施形態では、前サイドシル部61bの前下壁71は、第1溝76に交差する前後方向位置Pfに形成される電着孔83を有する。電着孔83の働きで第1溝76に交差する前後方向位置Pfで前下壁71の強度は弱められるので、第1溝76では側壁の倒れに加えて底壁の変形が促されることができる。第1溝76の潰れはさらに増長されることができる。こうして前サイドシル部61bの熱膨張は吸収されることができる。サイドシル27ではサイドアウターパネル61の永久歪みの発声は抑制される(あるいは回避される)ことができる。
本実施形態では、後サイドシル部61cの後下壁75は、第2溝78に交差する前後方向位置Prに形成されて第4稜線74に直交して延びるビード84を有する。ビード84はサイドアウターパネル61の成形時に後縦壁73および後下壁75の間でスプリングバックを抑制することができる。こうしたビード84は、第2溝78に交差する前後方向位置Prで後下壁75に形成されるものの、サイドシル27では前後方向中央位置で応力が集中し、こうして集中する応力は第1溝76で吸収され後方の第2溝78は補完的な役割を担うことから、ビード84は熱膨張の抑制に支障を来さずに済む。
サイドアウターパネル61は、台座部52から上方に連続しながら外表面から膨らんで、台座部52との間にドアヒンジ域53を配置する補助台座部62を有する。台座部52と補助台座部62とはドアヒンジ域53を囲むように連続するので、複雑な凹凸形状を削減して見栄えをさらに向上することができる。こうした凹凸形状の簡素化はサイドアウターパネル61のプレス時に皺の発生を抑制することができる。しかも、補助台座部62の付加に応じて台座部52の剛性はさらに高まることから、第1溝76および第2溝78で熱膨張の吸収はさらに促進されることができる。
本実施形態では、台座部52は、第2溝78よりも第1溝76に近い位置で外面から円錐台形状に膨らんで、フロントサイドドアの閉じ位置でフロントサイドドアのストッパーを受け止める受け体54を形成する。台座部52では第2溝78側に比べて第1溝76側で剛性は高められることができる。サイドシル27では前後方向中央位置で応力が集中することから、第1溝76の潰れは良好に促進されることができる。
本実施形態に係るセンターピラースチフナー88は、第1溝76および第2溝78の位置で前後方向に仕切られる下端88aでサイドシルスチフナー86に結合される。側面衝突時に、センターピラースチフナー88に作用する衝撃はセンターピラースチフナー88の下端88aに結合されるサイドシル27で支持される。このとき、第1溝76および第2溝78はセンターピラースチフナー88の縁に配置されることから、第1溝76および第2溝78は側面衝突時の衝突性能に影響せずに済む。

Claims (11)

  1. フロントサイドドア(13)およびリアサイドドア(14)の境界に位置しルーフ(18)から下方に延びるセンターピラー(26)と、
    前記センターピラー(26)の下端に結合されて、前記フロントサイドドア(13)および前記リアサイドドア(14)で開閉されるドア口(15)の下端を仕切るサイドシル(27)と、
    前記センターピラー(26)および前記サイドシル(27)で外表を形成し、前記フロントサイドドア(13)用の開口(15a)を仕切る第1稜線(29)、および、前記リアサイドドア(14)用の開口(15b)を仕切る第2稜線(32)を有するサイドアウターパネル(25、61)とを備える車体(12)において、
    前記サイドアウターパネル(25、61)は、
    前記外表から膨らんで、前記センターピラー(26)から前記サイドシル(27)に進入し、前記センターピラー(26)の前記第1稜線(29)に沿って延び前記サイドシル(27)の上縁(47、63)を横切る前稜線(48、64)、および、前記センターピラー(26)の前記第2稜線(32)に沿って延び前記サイドシル(27)の上縁(49、65)を横切る後稜線(51、66)を形成する台座部(52)と、
    前記台座部(52)の前方で前後方向に延び、前記台座部(52)との間に第1溝(55、76)を形成する前サイドシル部(25b、61b)と、
    前記台座部(52)の後方で前後方向に延び、前記台座部(52)との間に第2溝(57、78)を形成する後サイドシル部(25c、61c)とを有することを特徴とする車体。
  2. 請求項1に記載の車体において、前記第1溝(55、76)の側壁は前記前稜線(48、64)から連続し、前記第2溝(57、78)の側壁は前記後稜線(51、66)から連続することを特徴とする車体。
  3. 請求項1または2に記載の車体において、前記前サイドシル部(25b、61b)に形成されて前後方向に延びる第1ビード(56、77)と、前記後サイドシル部(25c、61c)に形成されて前後方向に延びる第2ビード(58、79)とを備えることを特徴とする車体。
  4. 請求項3に記載の車体において、前記第1ビード(56)および第2ビード(58)は、外向きに膨らむビード(56a、58a)内に内向きに窪むビード(56b、58b)を有することを特徴とする車体。
  5. 請求項3に記載の車体において、前記第1ビード(77)および前記第2ビード(79)は、前後方向に延びる母線を有して外側に膨らむように湾曲する湾曲面(77a、79a)を有することを特徴とする車体。
  6. 請求項3に記載の車体において、前記第1溝(76)の上端および下端は、前記第1ビード(77)の上縁および下縁の延長線上にそれぞれ形成される段差(81)で仕切られ、前記第2溝(78)の上端および下端は、前記第2ビード(79)の上縁および下縁の延長線上にそれぞれ形成される段差(82)で仕切られることを特徴とする車体。
  7. 請求項1に記載の車体において、前記サイドアウターパネル(61)は、
    前記センターピラー(26)から連続して、前記フロントサイドドア(13)用の開口(15a)を囲むように延びる前上壁(67)と、
    前記前上壁(67)の外端から下向きに折り曲げ成形されて鉛直面に沿って広がり、前記前上壁(67)との間に前記第1稜線(29)を区画する前縦壁(68)と、
    前記前縦壁(68)の下端から室内空間側に折り曲げ成形され、前記前縦壁(68)との間に第3稜線(69)を区画する前下壁(71)とを有し、
    前記前下壁(71)は、前記第1溝(76)に交差する前後方向位置(Pf)に形成される電着孔(83)を有することを特徴とする車体。
  8. 請求項1に記載の車体において、前記サイドアウターパネルは、
    前記センターピラー(26)から連続して、前記リアサイドドア(14)用の開口(15b)を囲むように延びる後上壁(72)と、
    前記後上壁(72)の外端から下向きに折り曲げ成形されて鉛直面に沿って広がり、前記後上壁(72)との間に前記第2稜線(32)を区画する後縦壁(73)と、
    前記後縦壁(73)の下端から室内空間側に折り曲げ成形され、前記後縦壁(73)との間に第4稜線(74)を区画する後下壁(75)とを有し、
    前記後下壁(75)は、前記第2溝(78)に交差する前後方向位置(Pr)に形成されて前記第4稜線(74)に直交して延びるビード(84)を有することを特徴とする車体。
  9. 請求項1に記載の車体において、前記サイドアウターパネル(61)は、前記台座部(52)から上方に連続しながら前記外表から膨らんで、前記台座部(52)との間にドアヒンジの取り付け域(53)を配置する補助台座部(62)をさらに有することを特徴とする車体。
  10. 請求項1に記載の車体において、前記台座部(52)は、前記第2溝(57、78)よりも前記第1溝(55、76)に近い位置で外面から円錐台形状に膨らんで、前記フロントサイドドア(13)の閉じ位置で前記フロントサイドドア(13)のストッパーを受け止める受け体(54)を形成することを特徴とする車体。
  11. 請求項1に記載の車体において、
    サイドシルインナーパネル(85)に接合されて前記サイドシル(27)の曲げ強度を補強しつつ前記サイドシル(27)を形成するサイドシルスチフナー(86)と、
    センターピラーインナーパネル(87)に接合されて前記センターピラー(26)の曲げ強度を補強しつつ前記センターピラー(26)を形成し、前記第1溝(76)および前記第2溝(78)の位置で前後方向に仕切られる下端(88a)で前記サイドシルスチフナー(86)に結合されるセンターピラースチフナー(88)と、をさらに備えることを特徴とする車体。
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