JP7292865B2 - 透明ビン検査装置及び透明ビン検査方法 - Google Patents
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一方、透明なリターナブルビンにおいて、透明ビンにキャップシール等の透明フィルムが付着していることがあるが、かかる透明フィルムは撮像カメラで検出し難いという問題があった。
しかも、光源側と撮像カメラ側とに偏光フィルタを設けるだけなので、構成が簡易で且つ容易である。
図9に示すように、ビン洗浄機1は、リサイクルの為に回収した透明ビン(空ビン)3を洗浄するものであり、ビン供給部5と、洗浄部7と、洗浄後の透明ビン3を排出するビン排出部9とを備えており、ビン洗浄機1内には透明ビン3を保持して搬送するビンケージ11と、ビンケージ11を循環移動するコンベア13とが設けてある。
すすぎを行った透明ビン3はビン排出部9に搬送されたのち、ビン排出部9でビンケージ11から透明ビン3を排出して、次工程である検査工程へ送る。透明ビン3は、透明無色のリターナブルビンである。
透明フィルム22は、市場に出回っているときに透明ビン3の口部からキャップに亘って被覆したシール等のフィルムであり、上述したビン洗浄機1を通過後も透明ビン3に一部が付着していることがある。透明フィルム22は、ポリエチレンテレフタレート(PET)やビニール等の延伸された透明樹脂材であり、厚みは約60μmである。
図1及び図3(a)に示すように、光源25は側面視四角形の面状を成し、光照射面を透明ビン3に向けて配置されている。光照射面は全面を略均等な光で照射している。光源25には、光源側偏光フィルタ27が取り付けられている。光源側偏光フィルタ27の光透過軸27aは、鉛直方向であっても良いし(図5参照)、鉛直に対して角度θを形成していても良いが、種々実験したところ、図3(a)に示すように、鉛直に対して角度θは45度とすることが好ましい。この角度θを形成することにより、透明ビン3に付着している透明フィルム22の明暗画像を明確にすることができ、検出精度を高めることができたからである。
制御部では、領域Rにおける暗領域の面積を測定し、面積が所定値以上である場合には、透明フィルム22を検知した検知信号を発する。尚、図4に示すように、制御部で測定した面積等はモニタに表示されると共に制御部に記録される。
図5(a)(b)は、本実施の形態にかかる透明ビン検査装置21の作用を模式的に示したものである。(a)は透明ビン3に透明フィルム22がない場合であり、(b)は透明ビン3に透明フィルム22が付着されている場合である。
この図5では、原理を説明する為に、光源側偏光フィルタ27と、撮像カメラ側偏光フィルタ31とでは、共に光透過軸27a及び31aを鉛直にした図としているが、実際には、光源側偏光フィルタ27の光透過軸27aに対して、撮像カメラ側偏光フィルタ31は、所定角度回転してその光透過軸31aに角度を形成して明暗状態の調節をしている。
一方、図5(b)に示すように、透明ビン3に透明フィルム22が付着している場合には、光源側偏光フィルタ27を通過して得た偏光光H1は、透明ビン3を通過するが、その際に、透明フィルム22を透過した偏光光H1は、透明フィルム22が有する屈折率の影響を受けて位相がずれた偏光光H2となり、図5(d)に示すように、撮像カメラ側偏光フィルタ31の光透過軸31aを通過できず、暗領域と成って現れる。
この例では、図3(a)に示すように、光源側偏光フィルタ27はその光透過軸27aを鉛直に対して45度の角度θを形成するようにした。
一方、透明ビン3を撮影した撮像カメラ29では、明暗を調整するため、撮像カメラ側偏光フィルタ31を所定角度回転して、撮像カメラ側偏光フィルタ31の光透過軸31aの角度を調整した。
このような調整により、図8(a)に示すように透明ビン3に透明フィルム22が付着していない場合には、図8(b)に示すようにモニタ33の画像では、特定した領域Rは全体が明状態となっており、暗(影)がない状態であった。
図6(a)及び図7(a)に示す各状態において、それぞれ対応する図6(b)及び図7(b)に示すように、各領域Rにはそれぞれ透明フィルム22に対応する部分に、真黒な暗部(網掛けハッチングで示す)が表示され、明確な暗領域を表示できた。また、制御部ではその面積を測定し、暗領域の面積が所定以上あることで、透明フィルム22の有無の判定を確実にできた。
光源側偏光フィルタ27と撮像カメラ側偏光フィルタ31を設けることで、透明ビン3に透明フィルム22が付着している場合には、光源側偏光フィルタ27の光透過軸27aと平行な位相の偏光光は、透明フィルム22の屈折率の影響を受けて、透明フィルム22を透過した偏光光の位相がずれる。これにより、透明ビン3を透過した偏光光に対して、撮像カメラ側偏光フィルタ31の光透過軸31aを透過できない部分が生じ、その部分が暗領域となる。
したがって、本実施の形態によれば、透明ビン3に透明フィルム22があるとその部分が暗領域として撮影されるので、透明フィルム22の有無を検知することができる。
光源側と撮像カメラ側とに偏光フィルタ27、31を設けるだけなので、構成が簡易で且つ容易である。
また、本実施の形態では、制御部が暗領域の面積を測定しているので、所定以上の面積を越えるか否かの閾値を設定することで、透明フィルムの有無の判定が容易にできる。
制御部は、撮像カメラ29の画像を2値化処理することで、明暗領域の区画を明確にでき、透明フィルム22の判定がしやすい。
例えば、透明ビン3において、撮像カメラ29による撮影は、口部3aや首部3bに限らず、必要に応じて胴部等の他の部位としても良い。
透明フィルム22は、リターナブルビンに残存したキャップシールに限らず、市場や洗浄工程等において何らかの原因で付着したシールやテープ等であっても良い。
21 透明ビン検査装置
22 透明フィルム
23 搬送コンベア
25 光源
27 光源側偏光フィルタ
27a 光透過軸
29 撮像カメラ
31 撮像カメラ側偏光フィルタ
31a 光透過軸
Claims (11)
- 光源と、光源側偏光フィルタと、撮像カメラと、撮像カメラ側偏光フィルタとを備え、透明ビンに付着している透明フィルムの有無を検知する透明ビン検査装置であって、
光源側偏光フィルタの光透過軸に対して撮像カメラ側偏光フィルタの光透過軸は角度(0度を除く)を形成しており、前記角度は光源から光を照射して光源側偏光フィルタを透過した偏光が、透明ビンを透過した後に撮像カメラ側偏光フィルタを透過して得た画像が明状態になる角度であり、
光源から照射した光を光源側偏光フィルタで偏光した偏光光を透明ビンに照射して、透明ビンを透過した光を、撮像カメラ側偏光フィルタを介して撮像カメラで撮影することを特徴とする透明ビン検査装置。 - 光源側偏光フィルタの光透過軸は、鉛直線に対して45度の角度を形成していることを特徴とする請求項1に記載の透明ビン検査装置。
- 撮像カメラ側偏光フィルタは、回転可能に取り付けてあり、回転により光透過軸の角度を変更可能としてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の透明ビン検査装置。
- 制御部を備え、制御部は撮像カメラが撮影した画像の明暗の領域を区分し、暗領域の面積が所定値以上であるときに透明フィルムの付着物ありの判定をすることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の透明ビン検査装置。
- 制御部は撮像画面の明暗を2値化して、暗領域の面積を測定することを特徴とする請求項4に記載の透明ビン検査装置。
- 透明ビンを搬送する搬送コンベアを備え、光源及び撮像カメラは搬送コンベアを挟んで設けてあり、制御部は搬送コンベアに連続搬送されてくる透明ビンに透明フィルムが付着しているか否かを連続的に判定することを特徴とする請求項4又は5に記載の透明ビン検査装置。
- 制御部は、透明ビンに透明フィルムが付着している判定をすると、その透明ビンを搬送コンベアから排出することを特徴とする請求項6に記載の透明ビン検査装置。
- 光源と、光源側偏光フィルタと、撮像カメラと、撮像カメラ側偏光フィルタとを備え、透明ビンに付着している透明フィルムの有無を検知する透明ビン検査方法であって、
光源側偏光フィルタの光透過軸に対して撮像カメラ側偏光フィルタの光透過軸が成す角度(0度を除く)を調整する調整工程を有し、前記角度の調整は光源から光を照射して光源側偏光フィルタ透過した偏光が、透明ビンを透過した後に撮像カメラ側偏光フィルタを透過して得た画像が明状態になる角度の調整であり、
光源から照射した光を光源側偏光フィルタで偏光した偏光光を透明ビンに照射して、透明ビンを透過した光を、撮像カメラ側偏光フィルタを介して撮像カメラで撮影することを特徴とする透明ビン検査方法。 - 光源側偏光フィルタの光透過軸は、鉛直線に対して45度の角度を形成していることを特徴とする請求項8に記載の透明ビン検査方法。
- 撮像カメラ側偏光フィルタは、回転可能に取り付けてあり、回転により光透過軸の角度を変更することで、撮像カメラが受ける画像の明暗を調整することを特徴とする請求項8又は9に記載の透明ビン検査方法。
- 光源と撮像カメラは、透明ビンを順次搬送する搬送コンベアを挟んで設けてあり、搬送コンベアに連続搬送されてくる透明ビンに透明フィルムが付着しているか否かを連続的に判定することを特徴とする請求項8~10のいずれか一項に記載の透明ビン検査方法。
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