JP7292441B2 - 固定子、電動機、圧縮機、空気調和機、及び固定子の製造方法 - Google Patents
固定子、電動機、圧縮機、空気調和機、及び固定子の製造方法 Download PDFInfo
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Description
固定子鉄心と、
前記固定子鉄心に分布巻きで取り付けられた3相コイルと
を備え、
前記固定子鉄心は、9×n個(nは1以上の整数)のスロットを有し、
前記9×n個のスロットの各々は、前記3相コイルのうちの1つのコイルが配置される内層と、径方向における前記内層の外側に設けられており前記3相コイルのうちの1つのコイルが配置される外層とを含み、
前記3相コイルは、前記3相コイルのコイルエンドにおいて3×n個のU相コイル、3×n個のV相コイル、及び3×n個のW相コイルを有し、4×n個の磁極を形成し、
前記3×n個のU相コイル、前記3×n個のV相コイル、及び前記3×n個のW相コイルの各々は、第1から第3のコイルを一組とするn組のコイル群を含み、
前記コイルエンドにおいて、前記第1から第3のコイルは、周方向にこの順に2スロットピッチで配列されており、
前記コイルエンドにおいて、少なくとも1つの相のうちの前記第1から第3のコイルのうちの少なくとも2つが、前記径方向において互いに隣接している。
本開示の他の態様に係る電動機は、
前記固定子と、
前記固定子の内側に配置された回転子と
を備える。
本開示の他の態様に係る圧縮機は、
密閉容器と、
前記密閉容器内に配置された圧縮装置と、
前記圧縮装置を駆動する前記電動機と
を備える。
本開示の他の態様に係る空気調和機は、
前記圧縮機と、
熱交換器と
を備える。
本開示の他の態様に係る固定子の製造方法は、
9×n個(nは1以上の整数)のスロットを有する固定子鉄心と、前記固定子鉄心に取り付けられた3相コイルとを有する固定子の製造方法であって、
前記9×n個のスロットの各々は、前記3相コイルのうちの1つのコイルが配置される内層と、径方向における前記内層の外側に設けられており前記3相コイルのうちの1つのコイルが配置される外層とを含み、
前記3相コイルは、前記3相コイルのコイルエンドにおいて3×n個のU相コイル、3×n個のV相コイル、及び3×n個のW相コイルを有し、4×n個の磁極を形成し、
前記3×n個のU相コイル、前記3×n個のV相コイル、及び前記3×n個のW相コイルの各々は、第1から第3のコイルを一組とするn組のコイル群を含み、
前記コイルエンドにおいて、前記第1から第3のコイルを、前記周方向にこの順に2スロットピッチで分布巻きで配列することと、
前記コイルエンドにおいて、少なくとも1つの相のうちの前記第1から第3のコイルのうちの少なくとも2つが前記径方向において互いに隣接するように前記第1から第3のコイルを配列することと
を備える。
各図に示されるxyz直交座標系において、z軸方向(z軸)は、電動機1の軸線Axと平行な方向を示し、x軸方向(x軸)は、z軸方向(z軸)に直交する方向を示し、y軸方向(y軸)は、z軸方向及びx軸方向の両方に直交する方向を示す。軸線Axは、固定子3の中心であり、回転子2の回転中心でもある。軸線Axと平行な方向は、「回転子2の軸方向」又は単に「軸方向」ともいう。径方向は、回転子2又は固定子3の半径方向であり、軸線Axと直交する方向であり、軸線Axから離れる方向である。xy平面は、軸方向と直交する平面である。矢印D1は、軸線Axを中心とする周方向を示す。回転子2又は固定子3の周方向を、単に「周方向」ともいう。
図1は、実施の形態1に係る電動機1の構造を概略的に示す上面図である。
回転子2は、回転子鉄心21と、複数の永久磁石22とを有する。
図3は、固定子3の構造を概略的に示す上面図である。
図4は、スロット311内の3相コイル32の配置を示す図である。
図5は、コイルエンド32a及びスロット311内の3相コイル32の配置を示す図である。図5は、図4に示される固定子3の展開図である。図5において、破線は、コイルエンド32aにおける各相のコイルを示し、鎖線は、各スロット311内の内層と外層との間の境界を示す。
図3に示されるように、固定子3は、固定子鉄心31と、固定子鉄心31に分布巻きで取り付けられた3相コイル32とを有する。
図5に示されるように、6個のU相コイル32Uは、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する第1から第3のコイルU1,U2,及びU3を一組とする2組のコイル群Ugを含む。言い換えると、6個のU相コイル32Uは2組のコイル群Ugを含み、6個のU相コイル32Uのうちの各コイル群Ugは、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する第1のコイルU1、第2のコイルU2、及び第3のコイルU3を含む。
図5に示されるように、6個のV相コイル32Vは、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する第1から第3のコイルV1,V2,及びV3を一組とする2組のコイル群Vgを含む。言い換えると、6個のV相コイル32Vは2組のコイル群Vgを含み、6個のV相コイル32Vのうちの各コイル群Vgは、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する第1のコイルV1、第2のコイルV2、及び第3のコイルV3を含む。
図5に示されるように、6個のW相コイル32Wは、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する第1から第3のコイルW1,W2,及びW3を一組とする2組のコイル群Wgを含む。言い換えると、6個のW相コイル32Wは2組のコイル群Wgを含み、6個のW相コイル32Wのうちの各コイル群Wgは、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する第1のコイルW1、第2のコイルW2、及び第3のコイルW3を含む。
各コイルエンド32aにおける3相コイル32の配置について具体的に以下に説明する。上述のように、3×n個のU相コイル32U、3×n個のV相コイル32V、及び3×n個のW相コイル32Wの各々は、第1から第3のコイルを一組とするn組のコイル群を含む。各コイルエンド32aにおいて、n組のコイル群は、固定子3の周方向に等間隔で配列されている。各相において、1組のコイル群(各コイル群とも称する)は、周方向に連続的に配列された3つのコイルである。言い換えると、各相において、1組のコイル群は、周方向に隣接する3つのコイルである。
図4及び図5に示されるように、3相コイル32の各相のコイルの第1のコイルは、スロット311の内層に配置されている。3相コイル32の各相のコイルの第2のコイルは、スロット311の内層又は外層に配置されている。3相コイル32の各相のコイルの第3のコイルは、スロット311の外層に配置されている。
スロット311内のU相コイル32Uの配置を以下に具体的に説明する。
U相コイル32Uのうちの各第1のコイルの一部は、U相コイル32Uのうちの第2のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。U相コイル32Uのうちの各第1のコイルの他の一部は、W相コイル32Wのうちの第3のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。したがって、U相コイル32Uのうちの各第1のコイルの他の一部は、スロット311内において、径方向におけるW相コイル32Wの第3のコイルの内側に配置されている。
スロット311内のV相コイル32Vの配置を以下に具体的に説明する。
V相コイル32Vのうちの各第1のコイルの一部は、V相コイル32Vのうちの第2のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。V相コイル32Vのうちの各第1のコイルの他の一部は、U相コイル32Uのうちの第3のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。したがって、V相コイル32Vのうちの各第1のコイルの他の一部は、スロット311内において、径方向におけるU相コイル32Uの第3のコイルの内側に配置されている。
スロット311内のW相コイル32Wの配置を以下に具体的に説明する。
W相コイル32Wのうちの各第1のコイルの一部は、W相コイル32Wのうちの第2のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。W相コイル32Wのうちの各第1のコイルの他の一部は、V相コイル32Vのうちの第3のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。したがって、W相コイル32Wのうちの各第1のコイルの他の一部は、スロット311内において、径方向におけるV相コイル32Vの第3のコイルの内側に配置されている。
各コイル群の第1のコイルの位置と第3のコイルの位置とを互いに入れ替えてもよい。この場合、各相のコイルエンド32aにおいて、各コイル群の第3のコイル、第2のコイル、及び第1のコイルは、固定子3の周方向にこの順に2スロットピッチで配列され、固定子3の径方向にこの順に配置される。
本実施の形態では、電動機1における巻線係数kwは、(短節巻係数kp)×(分布巻係数kd)で求められる。
kp=sin[{P/(Q/S)}×(π/2)]
本実施の形態では、P=8、Q=18、S=2である。よって、kp=0.985である。
kd={sin(π/6)}/{q×sin(π/6q)}
本実施の形態では、q=3である。よって、kd=0.960である。
図6は、コイルエンド32aに配置された絶縁部材33の位置の例を示す図である。
図7は、コイルエンド32aに配置された絶縁部材33の位置の他の例を示す図である。
図8に示されるように、1つのスロット311内に異なる相のコイルが配置される場合、そのスロット311の外層と内層との間に絶縁部材33が配置される。これにより、1つのスロット311内に配置された異なる相のコイルが互いに絶縁される。
固定子3の製造方法の一例について説明する。
固定子3の製造方法は、各コイルエンド32aにおいて、第1から第3のコイルを、周方向にこの順に2スロットピッチで分布巻きで配列することと、各コイルエンド32aにおいて、少なくとも1つの相のうちの第1から第3のコイルのうちの少なくとも2つが径方向において互いに隣接するように第1から第3のコイルを配置することとを含む。n=2の場合、固定子3の製造方法は、各相のコイルエンド32aにおいて、2組のコイル群を、固定子3の周方向に等間隔で配列することを含む。
固定子3の製造方法の一例についてより具体的に以下に説明する。
図10は、3相コイル32を固定子鉄心31内に挿入するための挿入器具9の例を示す図である。
ステップS11では、図11に示されるように、予め作製された固定子鉄心31に、各相の第3のコイルを挿入器具9で取り付ける。具体的には、固定子鉄心31のスロット311の外層に、各相の第3のコイルを分布巻きで配置する。すなわち、U相コイル32Uの第3のコイル、V相コイル32Vの第3のコイル、及びW相コイル32Wの第3のコイルを、分布巻きでスロット311の外層に配置する。
ステップS12では、図12に示されるように、固定子鉄心31に各相の第2のコイルを挿入器具9で取り付ける。具体的には、スロット311の外層又は内層に各相の第2のコイルを分布巻きで配置する。
ステップS14では、図13に示されるように、固定子鉄心31に各相の第1のコイルを挿入器具9で取り付ける。具体的には、スロット311の内層に、各相の第1のコイルを分布巻きで配置する。すなわち、U相コイル32Uの第1のコイル、V相コイル32Vの第1のコイル、及びW相コイル32Wの第1のコイルを、分布巻きでスロット311の内層に配置する。
図14は、比較例に係る電動機1aを示す上面図である。
図15は、図14に示される固定子3aのスロット内の3相コイル32の配置を示す図である。図15は、図14に示される固定子3aの展開図である。
比較例では、3相コイル32が重ね巻きで固定子鉄心31に取り付けられている。この場合、各コイルエンド32aにおいて、各コイルの片側がスロット311の外層に配置され、そのコイルの他方側が他のスロット311の内層に配置されている。
本実施の形態における固定子3によれば、3相コイル32におけるインダクタンスのバランスが改善される。したがって、固定子3を有する電動機1におけるトルクリップルの増加及び損失の増加を抑えることができる。
図16は、実施の形態2に係る電動機1の構造を概略的に示す上面図である。
実施の形態2では、3相コイル32の配置が、実施の形態1で説明した配置と異なる。実施の形態2では、実施の形態1と異なる構成について説明する。本実施の形態において説明されない構成は、実施の形態1と同じ構成とすることができる。
図17は、コイルエンド32a及びスロット311内の3相コイル32の配置を示す図である。図17は、図16に示される固定子3の展開図である。図17において、破線は、コイルエンド32aにおける各相のコイルを示し、鎖線は、各スロット311内の内層と外層との間の境界を示す。
各コイルエンド32aにおいて、n組のコイル群は、固定子3の周方向に等間隔で配列されている。各相のコイルエンド32aにおいて、各コイル群を構成する第1から第3のコイルは、固定子3の周方向にこの順に2スロットピッチで配列されている。各コイルエンド32aにおいて、少なくとも1つの相のうちの第1から第3のコイルのうちの少なくとも2つが、径方向において互いに隣接している。本実施の形態では、各コイルエンド32aにおいて、各相の第2のコイル及び第3のコイルが、径方向において互いに隣接している。
3相コイル32の各相のコイルの第1のコイルは、スロット311の内層に配置されている。3相コイル32の各相のコイルの第2のコイルは、スロット311の外層に配置されている。3相コイル32の各相のコイルの第3のコイルは、スロット311の内層又は外層に配置されている。
スロット311内のU相コイル32Uの配置を以下に具体的に説明する。
U相コイル32Uのうちの各第1のコイルの一部は、U相コイル32Uのうちの第2のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。U相コイル32Uのうちの各第1のコイルの他の一部は、W相コイル32Wのうちの第3のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。したがって、U相コイル32Uのうちの各第1のコイルの他の一部は、スロット311内において、径方向におけるW相コイル32Wの第3のコイルの内側に配置されている。
スロット311内のV相コイル32Vの配置を以下に具体的に説明する。
V相コイル32Vのうちの各第1のコイルの一部は、V相コイル32Vのうちの第2のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。V相コイル32Vのうちの各第1のコイルの他の一部は、U相コイル32Uのうちの第3のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。したがって、V相コイル32Vのうちの各第1のコイルの他の一部は、スロット311内において、径方向におけるU相コイル32Uの第3のコイルの内側に配置されている。
スロット311内のW相コイル32Wの配置を以下に具体的に説明する。
W相コイル32Wのうちの各第1のコイルの一部は、W相コイル32Wのうちの第2のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。W相コイル32Wのうちの各第1のコイルの他の一部は、V相コイル32Vのうちの第3のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。したがって、W相コイル32Wのうちの各第1のコイルの他の一部は、スロット311内において、径方向におけるV相コイル32Vの第3のコイルの内側に配置されている。
各コイル群の第1のコイルの位置と第3のコイルの位置とを互いに入れ替えてもよい。この場合、各相のコイルエンド32aにおいて、各コイル群の第3のコイル、第2のコイル、及び第1のコイルは、固定子3の周方向にこの順に2スロットピッチで配列され、第1のコイルよりも第3のコイルの方が固定子鉄心31の中心に近い。この場合、各コイル群のコイルエンド32aにおいて、第3のコイルは、第2のコイルから離間している。
実施の形態2で説明した固定子3の製造方法の一例について説明する。
図18は、固定子3の製造工程の一例を示すフローチャートである。
ステップS21では、図19に示されるように、予め作製された固定子鉄心31に、各相の第2のコイルを挿入器具9で取り付ける。具体的には、固定子鉄心31のスロット311の外層に、各相の第2のコイルを分布巻きで配置する。すなわち、U相コイル32Uの第2のコイル、V相コイル32Vの第2のコイル、及びW相コイル32Wの第2のコイルを、分布巻きでスロット311の外層に配置する。
ステップS22では、図20に示されるように、固定子鉄心31に各相の第3のコイルを挿入器具9で取り付ける。具体的には、スロット311の外層又は内層に各相の第3のコイルを分布巻きで配置する。
ステップS24では、図21に示されるように、固定子鉄心31に各相の第1のコイルを挿入器具9で取り付ける。具体的には、固定子鉄心31のスロット311の内層に、各相の第1のコイルを分布巻きで配置する。すなわち、U相コイル32Uの第1のコイル、V相コイル32Vの第1のコイル、及びW相コイル32Wの第1のコイルを、分布巻きでスロット311の内層に配置する。
本実施の形態における固定子3によれば、3相コイル32におけるインダクタンスのバランスが改善される。したがって、固定子3を有する電動機1におけるトルクリップルの増加及び損失の増加を抑えることができる。
図22は、実施の形態3に係る電動機1の構造を概略的に示す上面図である。
実施の形態3では、3相コイル32の配置が、実施の形態1で説明した配置と異なる。実施の形態3では、実施の形態1と異なる構成について説明する。本実施の形態において説明されない構成は、実施の形態1と同じ構成とすることができる。
図23は、スロット311内の3相コイル32の配置を示す図である。
図24は、コイルエンド32a及びスロット311内の3相コイル32の配置を示す図である。図24は、図23に示される固定子3の展開図である。図24において、破線は、コイルエンド32aにおける各相のコイルを示し、鎖線は、各スロット311内の内層と外層との間の境界を示す。
〈コイルエンド32aにおけるコイルの配置〉
各コイルエンド32aにおいて、n組のコイル群は、固定子3の周方向に等間隔で配列されている。各相のコイルエンド32aにおいて、各コイル群を構成する第1から第3のコイルは、固定子3の周方向にこの順に2スロットピッチで配列されている。各コイルエンド32aにおいて、少なくとも1つの相のうちの第1から第3のコイルのうちの少なくとも2つが、径方向において互いに隣接している。本実施の形態では、各コイルエンド32aにおいて、U相の第1のコイル及び第2のコイルが、径方向において互いに隣接しており、U相の第2のコイル及び第3コイルが、径方向において互いに隣接しており、V相の第1のコイル及び第2のコイルが、径方向において互いに隣接している。
各相の各第2のコイルは、スロット311の外層に配置されている。
スロット311内のU相コイル32Uの配置を以下に具体的に説明する。
U相コイル32Uのうちの各第1のコイルの一部は、U相コイル32Uのうちの第2のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。U相コイル32Uのうちの各第1のコイルの他の一部は、W相コイル32Wのうちの第3のコイルが配置されたスロット311の外層に配置されている。したがって、U相コイル32Uのうちの各第1のコイルの他の一部は、スロット311内において、径方向におけるW相コイル32Wの第3のコイルの外側に配置されている。
スロット311内のV相コイル32Vの配置を以下に具体的に説明する。
V相コイル32Vのうちの各第1のコイルは、スロット311の内層に配置されている。具体的には、V相コイル32Vの各第1のコイルの一部は、V相コイル32Vの第2のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。V相コイル32Vの各第1のコイルの他の一部は、U相コイル32Uの第3のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。したがって、V相コイル32Vの各第1のコイルの他の一部は、U相コイル32Uの第3のコイルが配置されたスロット311内において、径方向におけるU相コイル32Uの第3のコイルの内側に配置されている。
スロット311内のW相コイル32Wの配置を以下に具体的に説明する。
W相コイル32Wのうちの各第1のコイルの一部は、W相コイル32Wの第2のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。したがって、W相コイル32Wのうちの各第1のコイルの他の一部は、W相コイル32Wの第2のコイルが配置されたスロット311内において、径方向におけるW相コイル32Wの第2のコイルの内側に配置されている。W相コイル32Wのうちの各第1のコイルの他の一部は、V相コイル32Vのうちの第3のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。したがって、W相コイル32Wのうちの各第1のコイルの他の一部は、スロット311内において、径方向におけるV相コイル32Vの第3のコイルの内側に配置されている。
各コイル群の第1のコイルの位置と第3のコイルの位置とを互いに入れ替えてもよい。この場合、各相のコイルエンド32aにおいて、各コイル群の第3のコイル、第2のコイル、及び第1のコイルは、固定子3の周方向にこの順に2スロットピッチで配列されており、各コイル群を構成する第1から第3のコイルのうちの第2のコイルは、固定子3の径方向において第1のコイル及び第3のコイルの外側に配置されている。
実施の形態3で説明した固定子3の製造方法の一例について説明する。
図25は、固定子3の製造工程の一例を示すフローチャートである。
ステップS31では、図26に示されるように、予め作製された固定子鉄心31に、各相の第2のコイルを挿入器具9で取り付ける。具体的には、スロット311の外層に各相の第2のコイルを分布巻きで配置する。すなわち、U相コイル32Uの第2のコイル、V相コイル32Vの第2のコイル、及びW相コイル32Wの第2のコイルを、分布巻きでスロット311の外層に配置する。
ステップS32では、図27に示されるように、固定子鉄心31にU相コイル32Uの第1のコイル及び第3のコイルを挿入器具9で取り付ける。具体的には、スロット311の外層又は内層にU相コイル32Uの第1のコイル及び第3のコイルを分布巻きで配置する。
ステップS24では、図28に示されるように、固定子鉄心31にV相コイル32Vの第1のコイル及び第3のコイルを挿入器具9で取り付ける。具体的には、スロット311の外層又は内層にV相コイル32Vの第1のコイル及び第3のコイルを分布巻きで配置する。
ステップS36では、図29に示されるように、固定子鉄心31にW相コイル32Wの第1のコイル及び第3のコイルを挿入器具9で取り付ける。具体的には、スロット311の内層にW相コイル32Wの第1のコイル及び第3のコイルを分布巻きで配置する。
本実施の形態における固定子3によれば、3相コイル32におけるインダクタンスのバランスが改善される。したがって、固定子3を有する電動機1におけるトルクリップルの増加及び損失の増加を抑えることができる。
図30は、実施の形態4に係る電動機1の構造を概略的に示す上面図である。
実施の形態4では、3相コイル32の配置が、実施の形態1で説明した配置と異なる。実施の形態4では、実施の形態1と異なる構成について説明する。本実施の形態において説明されない構成は、実施の形態1と同じ構成とすることができる。
図31は、コイルエンド32a及びスロット311内の3相コイル32の配置を示す図である。図31は、図30に示される固定子3の展開図である。図31において、破線は、コイルエンド32aにおける各相のコイルを示し、鎖線は、各スロット311内の内層と外層との間の境界を示す。
〈コイルエンド32aにおけるコイルの配置〉
コイルエンド32aにおいて、n組のコイル群は、固定子3の周方向に等間隔で配列されている。各相のコイルエンド32aにおいて、各コイル群を構成する第1から第3のコイルは、固定子3の周方向にこの順に2スロットピッチで配列されている。各コイルエンド32aにおいて、少なくとも1つの相のうちの第1から第3のコイルのうちの少なくとも2つが、径方向において互いに隣接している。本実施の形態では、各コイルエンド32aにおいて、W相の第1のコイル及び第2のコイルが、径方向において互いに隣接しており、W相の第2のコイル及び第3コイルが、径方向において互いに隣接しており、V相の第2のコイル及び第3のコイルが、径方向において互いに隣接している。
各相の各第2のコイルは、スロット311の内層に配置されている。
スロット311内のU相コイル32Uの配置を以下に具体的に説明する。
U相コイル32Uのうちの各第1のコイルの一部は、U相コイル32Uのうちの第2のコイルが配置されたスロット311の外層に配置されている。U相コイル32Uのうちの各第1のコイルの他の一部は、W相コイル32Wのうちの第3のコイルが配置されたスロット311の外層に配置されている。したがって、U相コイル32Uのうちの各第1のコイルの他の一部は、スロット311内において、径方向におけるW相コイル32Wの第3のコイルの外側に配置されている。
スロット311内のV相コイル32Vの配置を以下に具体的に説明する。
V相コイル32Vのうちの各第1のコイルの一部は、V相コイル32Vのうちの第2のコイルが配置されたスロット311の外層に配置されている。V相コイル32Vの各第1のコイルの他の一部は、U相コイル32Uのうちの第3のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。したがって、V相コイル32Vの各第1のコイルの他の一部は、U相コイル32Uのうちの第3のコイルが配置されたスロット311内において、径方向におけるU相コイル32Uの第3のコイルの内側に配置されている。
スロット311内のW相コイル32Wの配置を以下に具体的に説明する。
W相コイル32Wのうちの各第1のコイルの一部は、W相コイル32Wの第2のコイルが配置されたスロット311の外層に配置されている。したがって、W相コイル32Wのうちの各第1のコイルの一部は、W相コイル32Wの第2のコイルが配置されたスロット311内において、径方向におけるW相コイル32Wの第2のコイルの外側に配置されている。W相コイル32Wのうちの各第1のコイルの他の一部は、V相コイル32Vのうちの第3のコイルが配置されたスロット311の内層に配置されている。したがって、W相コイル32Wのうちの各第1のコイルの他の一部は、V相コイル32Vのうちの第3のコイルが配置されたスロット311内において、径方向におけるV相コイル32Vの第3のコイルの内側に配置されている。
各コイル群の第1のコイルの位置と第3のコイルの位置とを互いに入れ替えてもよい。この場合、各相のコイルエンド32aにおいて、各コイル群の第3のコイル、第2のコイル、及び第1のコイルは、固定子3の周方向にこの順に2スロットピッチで配列されており、各コイル群を構成する第1から第3のコイルのうちの第2のコイルは、固定子3の径方向において第1のコイル及び第3のコイルの内側に配置されている。
実施の形態4で説明した固定子3の製造方法の一例について説明する。
図32は、固定子3の製造工程の一例を示すフローチャートである。
ステップS41では、図33に示されるように、予め作製された固定子鉄心31に、U相コイル32Uの第1のコイル及び第3のコイルを挿入器具9で取り付ける。具体的には、スロット311の外層にU相コイル32Uの第1のコイル及び第3のコイルを分布巻きで配置する。
ステップS43では、図34に示されるように、予め作製された固定子鉄心31に、V相コイル32Vの第1のコイル及び第3のコイルを挿入器具9で取り付ける。具体的には、スロット311の外層又は内層にV相コイル32Vの第1のコイル及び第3のコイルを分布巻きで配置する。
ステップS45では、図35に示されるように、予め作製された固定子鉄心31に、W相コイル32Wの第1のコイル及び第3のコイルを挿入器具9で取り付ける。具体的には、固定子鉄心31のスロット311の内層又は外層に、W相コイル32Wの第1のコイル及び第3のコイルを分布巻きで挿入する。
ステップS46では、図36に示されるように、予め作製された固定子鉄心31に、各相のコイルの第2のコイルを挿入器具9で取り付ける。具体的には、スロット311の内層に、各相の第2のコイルを分布巻きで配置する。すなわち、U相コイル32Uの第2のコイル、V相コイル32Vの第2のコイル、及びW相コイル32Wの第2のコイルを、スロット311の内層に分布巻きで配置する。
本実施の形態における固定子3によれば、3相コイル32におけるインダクタンスのバランスが改善される。したがって、固定子3を有する電動機1におけるトルクリップルの増加及び損失の増加を抑えることができる。
〈電動機1〉
図37は、実施の形態5に係る電動機1の構造を概略的に示す上面図である。
本実施の形態では、「n」の値が、実施の形態1で説明した「n」の値と異なる。本実施の形態では、n=1である。本実施の形態では、実施の形態1と異なる構成について説明する。本実施の形態において説明されない詳細は、実施の形態1と同じ詳細とすることができる。
固定子鉄心31は、3相コイル32が配置される9×n個のスロット311を有する。実施の形態1で説明したように、9×n個のスロット311の各々は、3相コイル32のうちの1つのコイルが配置される内層と、径方向における内層の外側に設けられており3相コイル32のうちの1つのコイルが配置される外層とを含む。本実施の形態では、n=1である。したがって、本実施の形態では、固定子鉄心31は、9個のスロット311を有する。
図38に示されるように、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する3つのU相コイル32Uを、それぞれ、第1のコイルU1、第2のコイルU2、第3のコイルU3と称する。図38に示されるように、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する3つのV相コイル32Vを、それぞれ、第1のコイルV1、第2のコイルV2、第3のコイルV3と称する。図38に示されるように、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する3つのW相コイル32Wを、それぞれ、第1のコイルW1、第2のコイルW2、第3のコイルW3と称する。各第1のコイルU1、各第2のコイルU2、各第3のコイルU3、各第1のコイルV1、各第2のコイルV2、各第3のコイルV3、各第1のコイルW1、各第2のコイルW2、及び各第3のコイルW3を、単にコイルとも称する。
実施の形態1で説明したように、3×n個のU相コイル32Uは、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する第1から第3のコイルU1,U2,及びU3を一組とするn組のコイル群を含む。言い換えると、3×n個のU相コイル32Uはn組のコイル群を含み、3×n個のU相コイル32Uのうちの各コイル群は、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する第1のコイルU1、第2のコイルU2、及び第3のコイルU3を含む。
実施の形態1で説明したように、3×n個のV相コイル32Vは、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する第1から第3のコイルV1,V2,及びV3を一組とするn組のコイル群を含む。言い換えると、3×n個のV相コイル32Vはn組のコイル群を含み、3×n個のV相コイル32Vのうちの各コイル群は、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する第1のコイルV1、第2のコイルV2、及び第3のコイルV3を含む。
実施の形態1で説明したように、3×n個のW相コイル32Wは、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する第1から第3のコイルW1,W2,及びW3を一組とするn組のコイル群Wgを含む。言い換えると、6個のW相コイル32Wはn組のコイル群を含み、3×n個のW相コイル32Wのうちの各コイル群は、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する第1のコイルW1、第2のコイルW2、及び第3のコイルW3を含む。
各コイルエンド32aにおける3相コイル32の配置について具体的に以下に説明する。上述のように、3×n個のU相コイル32U、3×n個のV相コイル32V、及び3×n個のW相コイル32Wの各々は、第1から第3のコイルを一組とするn組のコイル群を含む。各相において、1組のコイル群(各コイル群とも称する)は、周方向に連続的に配列された3つのコイルである。言い換えると、各相において、1組のコイル群は、周方向に隣接する3つのコイルである。
3相コイル32の各相のコイルの第1のコイルは、スロット311の内層に配置されている。3相コイル32の各相のコイルの第2のコイルは、スロット311の内層又は外層に配置されている。3相コイル32の各相のコイルの第3のコイルは、スロット311の外層に配置されている。
スロット311内のU相コイル32Uの第1のコイル、第2のコイル、及び第3のコイルの配置は、実施の形態1における〈スロット311内のU相コイル32Uの配置〉で説明した配置と同じである。
スロット311内のV相コイル32Vの第1のコイル、第2のコイル、及び第3のコイルの配置は、実施の形態1における〈スロット311内のV相コイル32Vの配置〉で説明した配置と同じである。
スロット311内のW相コイル32Wの第1のコイル、第2のコイル、及び第3のコイルの配置は、実施の形態1における〈スロット311内のW相コイル32Wの配置〉で説明した配置と同じである。
各コイル群の第1のコイルの位置と第3のコイルの位置とを互いに入れ替えてもよい。この場合、各相のコイルエンド32aにおいて、各コイル群の第3のコイル、第2のコイル、及び第1のコイルは、固定子3の周方向にこの順に2スロットピッチで配列され、固定子3の径方向にこの順に配置される。
本実施の形態では、電動機1における巻線係数kwは、(短節巻係数kp)×(分布巻係数kd)で求められる。
kp=sin[{P/(Q/S)}×(π/2)]
本実施の形態では、P=4、Q=9、S=2である。よって、kp=0.985である。
kd={sin(π/6)}/{q×sin(π/6q)}
本実施の形態では、q=3である。よって、kd=0.960である。
絶縁部材33は、実施の形態1と同じように配置できる。
固定子3の製造方法は、実施の形態1における〈固定子3の製造方法〉で説明した方法と同じである。
本実施の形態における固定子3によれば、実施の形態1における〈固定子3の利点〉で説明した利点と同じ利点が得られる。
〈電動機1〉
図39は、実施の形態6に係る電動機1の構造を概略的に示す上面図である。
本実施の形態では、「n」の値が、実施の形態2で説明した「n」の値と異なる。本実施の形態では、n=1である。本実施の形態では、n=1の場合において実施の形態5と異なる構成、方法などの詳細について説明する。本実施の形態において説明されない詳細は、実施の形態2又は5と同じ詳細とすることができる。
本実施の形態で説明されない固定子3の詳細は、実施の形態5における〈固定子3〉で説明した詳細を採用可能である。
図40に示されるように、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する3つのU相コイル32Uを、それぞれ、第1のコイルU1、第2のコイルU2、第3のコイルU3と称する。図40に示されるように、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する3つのV相コイル32Vを、それぞれ、第1のコイルV1、第2のコイルV2、第3のコイルV3と称する。図40に示されるように、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する3つのW相コイル32Wを、それぞれ、第1のコイルW1、第2のコイルW2、第3のコイルW3と称する。各第1のコイルU1、各第2のコイルU2、各第3のコイルU3、各第1のコイルV1、各第2のコイルV2、各第3のコイルV3、各第1のコイルW1、各第2のコイルW2、及び各第3のコイルW3を、単にコイルとも称する。
各相のコイルエンド32aにおいて、各コイル群を構成する第1から第3のコイルは、固定子3の周方向にこの順に2スロットピッチで配列されている。各コイルエンド32aにおいて、少なくとも1つの相のうちの第1から第3のコイルのうちの少なくとも2つが、径方向において互いに隣接している。本実施の形態では、各コイルエンド32aにおいて、各相の第2のコイル及び第3のコイルが、径方向において互いに隣接している。
3相コイル32の各相のコイルの第1のコイルは、スロット311の内層に配置されている。3相コイル32の各相のコイルの第2のコイルは、スロット311の外層に配置されている。3相コイル32の各相のコイルの第3のコイルは、スロット311の内層又は外層に配置されている。
スロット311内のU相コイル32Uの第1のコイル、第2のコイル、及び第3のコイルの配置は、実施の形態2における〈スロット311内のU相コイル32Uの配置〉で説明した配置と同じである。
スロット311内のV相コイル32Vの第1のコイル、第2のコイル、及び第3のコイルの配置は、実施の形態2における〈スロット311内のV相コイル32Vの配置〉で説明した配置と同じである。
スロット311内のW相コイル32Wの第1のコイル、第2のコイル、及び第3のコイルの配置は、実施の形態2における〈スロット311内のW相コイル32Wの配置〉で説明した配置と同じである。
各コイル群の第1のコイルの位置と第3のコイルの位置とを互いに入れ替えてもよい。この場合、各相のコイルエンド32aにおいて、各コイル群の第3のコイル、第2のコイル、及び第1のコイルは、固定子3の周方向にこの順に2スロットピッチで配列され、第1のコイルよりも第3のコイルの方が固定子鉄心31の中心に近い。この場合、各コイル群のコイルエンド32aにおいて、第3のコイルは、第2のコイルから離間している。
電動機1における巻線係数kwは、実施の形態5で説明した巻線係数kwと同じである。
固定子3の製造方法は、実施の形態2における〈固定子3の製造方法〉で説明した方法と同じである。
本実施の形態における固定子3によれば、実施の形態2における〈固定子3の利点〉で説明した利点と同じ利点が得られる。
〈電動機1〉
図41は、実施の形態7に係る電動機1の構造を概略的に示す上面図である。
本実施の形態では、「n」の値が、実施の形態3で説明した「n」の値と異なる。本実施の形態では、n=1である。本実施の形態では、n=1の場合において実施の形態5と異なる構成、方法などの詳細について説明する。本実施の形態において説明されない詳細は、実施の形態3又は5と同じ詳細とすることができる。
本実施の形態で説明されない固定子3の詳細は、実施の形態5における〈固定子3〉で説明した詳細を採用可能である。
図41に示されるように、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する3つのU相コイル32Uを、それぞれ、第1のコイルU1、第2のコイルU2、第3のコイルU3と称する。図41に示されるように、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する3つのV相コイル32Vを、それぞれ、第1のコイルV1、第2のコイルV2、第3のコイルV3と称する。図41に示されるように、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する3つのW相コイル32Wを、それぞれ、第1のコイルW1、第2のコイルW2、第3のコイルW3と称する。各第1のコイルU1、各第2のコイルU2、各第3のコイルU3、各第1のコイルV1、各第2のコイルV2、各第3のコイルV3、各第1のコイルW1、各第2のコイルW2、及び各第3のコイルW3を、単にコイルとも称する。
各相のコイルエンド32aにおいて、各コイル群を構成する第1から第3のコイルは、固定子3の周方向にこの順に2スロットピッチで配列されている。各コイルエンド32aにおいて、少なくとも1つの相のうちの第1から第3のコイルのうちの少なくとも2つが、径方向において互いに隣接している。本実施の形態では、各コイルエンド32aにおいて、U相の第1のコイル及び第2のコイルが、径方向において互いに隣接しており、U相の第2のコイル及び第3コイルが、径方向において互いに隣接しており、V相の第1のコイル及び第2のコイルが、径方向において互いに隣接している。
各相の各第2のコイルは、スロット311の外層に配置されている。
スロット311内のU相コイル32Uの第1のコイル、第2のコイル、及び第3のコイルの配置は、実施の形態3における〈スロット311内のU相コイル32Uの配置〉で説明した配置と同じである。
スロット311内のV相コイル32Vの第1のコイル、第2のコイル、及び第3のコイルの配置は、実施の形態3における〈スロット311内のV相コイル32Vの配置〉で説明した配置と同じである。
スロット311内のW相コイル32Wの第1のコイル、第2のコイル、及び第3のコイルの配置は、実施の形態3における〈スロット311内のW相コイル32Wの配置〉で説明した配置と同じである。
各コイル群の第1のコイルの位置と第3のコイルの位置とを互いに入れ替えてもよい。この場合、各相のコイルエンド32aにおいて、各コイル群の第3のコイル、第2のコイル、及び第1のコイルは、固定子3の周方向にこの順に2スロットピッチで配列されており、各コイル群を構成する第1から第3のコイルのうちの第2のコイルは、固定子3の径方向において第1のコイル及び第3のコイルの外側に配置されている。
電動機1における巻線係数kwは、実施の形態5で説明した巻線係数kwと同じである。
固定子3の製造方法は、実施の形態3における〈固定子3の製造方法〉で説明した方法と同じである。
本実施の形態における固定子3によれば、実施の形態3における〈固定子3の利点〉で説明した利点と同じ利点が得られる。
〈電動機1〉
図43は、実施の形態8に係る電動機1の構造を概略的に示す上面図である。
本実施の形態では、「n」の値が、実施の形態4で説明した「n」の値と異なる。本実施の形態では、n=1である。本実施の形態では、n=1の場合において実施の形態5と異なる構成、方法などの詳細について説明する。本実施の形態において説明されない詳細は、実施の形態4又は5と同じ詳細とすることができる。
本実施の形態で説明されない固定子3の詳細は、実施の形態5における〈固定子3〉で説明した詳細を採用可能である。
図43に示されるように、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する3つのU相コイル32Uを、それぞれ、第1のコイルU1、第2のコイルU2、第3のコイルU3と称する。図43に示されるように、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する3つのV相コイル32Vを、それぞれ、第1のコイルV1、第2のコイルV2、第3のコイルV3と称する。図43に示されるように、各コイルエンド32aにおいて周方向に隣接する3つのW相コイル32Wを、それぞれ、第1のコイルW1、第2のコイルW2、第3のコイルW3と称する。各第1のコイルU1、各第2のコイルU2、各第3のコイルU3、各第1のコイルV1、各第2のコイルV2、各第3のコイルV3、各第1のコイルW1、各第2のコイルW2、及び各第3のコイルW3を、単にコイルとも称する。
各相のコイルエンド32aにおいて、各コイル群を構成する第1から第3のコイルは、固定子3の周方向にこの順に2スロットピッチで配列されている。各コイルエンド32aにおいて、少なくとも1つの相のうちの第1から第3のコイルのうちの少なくとも2つが、径方向において互いに隣接している。本実施の形態では、各コイルエンド32aにおいて、W相の第1のコイル及び第2のコイルが、径方向において互いに隣接しており、W相の第2のコイル及び第3コイルが、径方向において互いに隣接しており、V相の第2のコイル及び第3のコイルが、径方向において互いに隣接している。
各相の各第2のコイルは、スロット311の内層に配置されている。
スロット311内のU相コイル32Uの第1のコイル、第2のコイル、及び第3のコイルの配置は、実施の形態4における〈スロット311内のU相コイル32Uの配置〉で説明した配置と同じである。
スロット311内のV相コイル32Vの第1のコイル、第2のコイル、及び第3のコイルの配置は、実施の形態4における〈スロット311内のV相コイル32Vの配置〉で説明した配置と同じである。
スロット311内のV相コイル32Vの第1のコイル、第2のコイル、及び第3のコイルの配置は、実施の形態4における〈スロット311内のV相コイル32Vの配置〉で説明した配置と同じである。
各コイル群の第1のコイルの位置と第3のコイルの位置とを互いに入れ替えてもよい。この場合、各相のコイルエンド32aにおいて、各コイル群の第3のコイル、第2のコイル、及び第1のコイルは、固定子3の周方向にこの順に2スロットピッチで配列されており、各コイル群を構成する第1から第3のコイルのうちの第2のコイルは、固定子3の径方向において第1のコイル及び第3のコイルの内側に配置されている。
電動機1における巻線係数kwは、実施の形態5で説明した巻線係数kwと同じである。
固定子3の製造方法は、実施の形態4における〈固定子3の製造方法〉で説明した方法と同じである。
本実施の形態における固定子3によれば、実施の形態4における〈固定子3の利点〉で説明した利点と同じ利点が得られる。
実施の形態9に係る圧縮機300について説明する。
図45は、圧縮機300の構造を概略的に示す断面図である。
実施の形態9に係る圧縮機300を有する、空気調和機としての冷凍空調装置7について説明する。
図46は、実施の形態10に係る冷凍空調装置7の構成を概略的に示す図である。
Claims (19)
- 固定子鉄心と、
前記固定子鉄心に分布巻きで取り付けられた3相コイルと
を備え、
前記固定子鉄心は、9×n個(nは1以上の整数)のスロットを有し、
前記9×n個のスロットの各々は、前記3相コイルのうちの1つのコイルが配置される内層と、径方向における前記内層の外側に設けられており前記3相コイルのうちの1つのコイルが配置される外層とを含み、
前記3相コイルは、前記3相コイルのコイルエンドにおいて3×n個のU相コイル、3×n個のV相コイル、及び3×n個のW相コイルを有し、4×n個の磁極を形成し、
前記3×n個のU相コイル、前記3×n個のV相コイル、及び前記3×n個のW相コイルの各々は、第1から第3のコイルを一組とするn組のコイル群を含み、
前記コイルエンドにおいて、前記第1から第3のコイルは、周方向にこの順に2スロットピッチで配列されており、
前記コイルエンドにおいて、少なくとも1つの相のうちの前記第1から第3のコイルのうちの少なくとも2つが、前記径方向において互いに隣接している
固定子。 - 前記コイルエンドにおいて、前記n組のコイル群は、前記周方向に等間隔で配列されており、前記nは2である請求項1に記載の固定子。
- 前記nは1である請求項1に記載の固定子。
- 前記第1のコイルは、前記内層に配置されており、
前記第3のコイルは、前記外層に配置されており、
前記U相コイルの前記各第2のコイルの一部は、前記U相コイルの前記第1のコイルが配置された前記スロットの前記外層に配置されており、
前記U相コイルの前記各第2のコイルの他の一部は、前記U相コイルの前記第3のコイルが配置された前記スロットの内層に配置されており、
前記V相コイルの前記各第2のコイルの一部は、前記V相コイルの前記第1のコイルが配置された前記スロットの前記外層に配置されており、
前記V相コイルの前記各第2のコイルの他の一部は、前記V相コイルの前記第3のコイルが配置された前記スロットの内層に配置されており、
前記W相コイルの前記各第2のコイルの一部は、前記W相コイルの前記第1のコイルが配置された前記スロットの前記外層に配置されており、
前記W相コイルの前記各第2のコイルの他の一部は、前記W相コイルの前記第3のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置されている
請求項1から3のいずれか1項に記載の固定子。 - 前記コイルエンドにおいて、前記第1から第3のコイルは、前記固定子の径方向にこの順に配置されている請求項4に記載の固定子。
- 前記第1のコイルは、前記内層に配置されており、
前記第2のコイルは、前記外層に配置されており、
前記U相コイルの前記各第3のコイルの一部は、前記U相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの内層に配置されており、
前記U相コイルの前記各第3のコイルの他の一部は、前記V相コイルの前記第1のコイルが配置された前記スロットの前記外層に配置されており、
前記V相コイルの前記各第3のコイルの一部は、前記V相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置されており、
前記V相コイルの前記各第3のコイルの他の一部は、前記W相コイルの前記第1のコイルが配置された前記スロットの前記外層に配置されており、
前記W相コイルの前記各第3のコイルの一部は、前記W相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置されており、
前記W相コイルの前記各第3のコイルの他の一部は、前記U相コイルの前記第1のコイルが配置された前記スロットの前記外層に配置されている
請求項1から3のいずれか1項に記載の固定子。 - 前記コイルエンドにおいて、前記第2のコイルは、前記固定子の径方向において前記第1のコイル及び前記第3のコイルの外側に配置されており、
前記コイルエンドにおいて、前記第1のコイル及び前記第3のコイルの一方が他方よりも前記固定子鉄心の中心に近い
請求項6に記載の固定子。 - 前記第2のコイルは、前記外層に配置されており、
前記W相コイルの前記第1のコイル及び前記第3のコイルは、前記内層に配置されており、
前記U相コイルの前記各第1のコイルの一部は、前記U相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置されており、
前記U相コイルの前記各第1のコイルの他の一部は、前記W相コイルの前記第3のコイルが配置された前記スロットの前記外層に配置されており、
前記U相コイルの前記各第3のコイルの一部は、前記U相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置されており、
前記U相コイルの前記各第3のコイルの他の一部は、前記V相コイルの前記第1のコイルが配置された前記スロットの前記外層に配置されており、
前記V相コイルの前記各第1のコイルの一部は、前記V相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置されており、
前記V相コイルの前記各第1のコイルの他の一部は、前記U相コイルの前記第3のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置されており、
前記V相コイルの前記各第3のコイルの一部は、前記V相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置されており、
前記V相コイルの前記各第3のコイルの他の一部は、前記W相コイルの前記第1のコイルが配置された前記スロットの前記外層に配置されている
請求項1から3のいずれか1項に記載の固定子。 - 前記コイルエンドにおいて、前記第2のコイルは、前記固定子の径方向において前記第1のコイル及び前記第3のコイルの外側に配置されており、
前記コイルエンドにおいて、前記W相コイルの前記第1及び第3のコイルは、前記3相コイルの中で最も前記固定子鉄心の中心に近い
請求項8に記載の固定子。 - 前記第2のコイルは、前記内層に配置されており、
前記U相コイルの前記第1のコイル及び前記第3のコイルは、前記外層に配置されており、
前記V相コイルの前記各第1のコイルの一部は、前記V相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記外層に配置されており、
前記V相コイルの前記各第1のコイルの他の一部は、前記U相コイルの前記第3のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置されており、
前記V相コイルの前記各第3のコイルの一部は、前記V相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記外層に配置されており、
前記V相コイルの前記各第3のコイルの他の一部は、前記W相コイルの前記第1のコイルが配置された前記スロットの前記外層に配置されており、
前記W相コイルの前記各第1のコイルの一部は、前記W相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記外層に配置されており、
前記W相コイルの前記各第1のコイルの他の一部は、前記V相コイルの前記第3のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置されており、
前記W相コイルの前記各第3のコイルの一部は、前記U相コイルの前記第1のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置されており、
前記W相コイルの前記各第3のコイルの他の一部は、前記W相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記外層に配置されている
請求項1から3のいずれか1項に記載の固定子。 - 前記コイルエンドにおいて、前記第2のコイルは、前記固定子の径方向において前記第1のコイル及び前記第3のコイルの内側に配置されている請求項10に記載の固定子。
- 請求項1から11のいずれか1項に記載の固定子と、
前記固定子の内側に配置された回転子と
を備えた電動機。 - 密閉容器と、
前記密閉容器内に配置された圧縮装置と、
前記圧縮装置を駆動する請求項12に記載の電動機と
を備えた圧縮機。 - 請求項11に記載の圧縮機と、
熱交換器と
を備えた空気調和機。 - 9×n個(nは1以上の整数)のスロットを有する固定子鉄心と、前記固定子鉄心に取り付けられた3相コイルとを有する固定子の製造方法であって、
前記9×n個のスロットの各々は、前記3相コイルのうちの1つのコイルが配置される内層と、径方向における前記内層の外側に設けられており前記3相コイルのうちの1つのコイルが配置される外層とを含み、
前記3相コイルは、前記3相コイルのコイルエンドにおいて3×n個のU相コイル、3×n個のV相コイル、及び3×n個のW相コイルを有し、4×n個の磁極を形成し、
前記3×n個のU相コイル、前記3×n個のV相コイル、及び前記3×n個のW相コイルの各々は、第1から第3のコイルを一組とするn組のコイル群を含み、
前記コイルエンドにおいて、前記第1から第3のコイルを、周方向にこの順に2スロットピッチで分布巻きで配列することと、
前記コイルエンドにおいて、少なくとも1つの相のうちの前記第1から第3のコイルのうちの少なくとも2つが前記径方向において互いに隣接するように前記第1から第3のコイルを配列することと
を備えた固定子の製造方法。 - 9×n個(nは1以上の整数)のスロットを有する固定子鉄心と、前記固定子鉄心に分布巻きで取り付けられた3相コイルとを有する固定子の製造方法であって、
前記9×n個のスロットの各々は、内層と、径方向における前記内層の外側に設けられた外層とを含み、
前記3相コイルは、前記3相コイルのコイルエンドにおいて3×n個のU相コイル、3×n個のV相コイル、及び3×n個のW相コイルを有し、4×n個の磁極を形成し、
前記3×n個のU相コイル、前記3×n個のV相コイル、及び前記3×n個のW相コイルの各々は、第1から第3のコイルを一組とするn組のコイル群を含み、
前記U相コイルの前記第1のコイル、前記V相コイルの前記第1のコイル、及び前記W相コイルの前記第1のコイルを、分布巻きで前記内層に配置することと、
前記U相コイルの前記第3のコイル、前記V相コイルの前記第3のコイル、及び前記W相コイルの前記第3のコイルを、分布巻きで前記外層に配置することと、
前記U相コイルの前記各第2のコイルの一部をもう1つの前記スロットの前記外層に配置し、前記U相コイルの前記各第2のコイルの他の一部を、前記U相コイルの前記第3のコイルが配置された前記スロットの内層に分布巻きで配置し、前記V相コイルの前記各第2のコイルの一部を、もう1つの前記スロットの前記外層に配置し、前記V相コイルの前記各第2のコイルの他の一部を、前記V相コイルの前記第3のコイルが配置された前記スロットの前記内層に分布巻きで配置し、前記W相コイルの前記各第2のコイルの一部を、もう1つの前記スロットの前記外層に配置し、前記W相コイルの前記各第2のコイルの他の一部を、前記W相コイルの前記第3のコイルが配置された前記スロットの前記内層に分布巻きで配置することと
を備えた固定子の製造方法。 - 9×n個(nは1以上の整数)のスロットを有する固定子鉄心と、前記固定子鉄心に分布巻きで取り付けられた3相コイルとを有する固定子の製造方法であって、
前記9×n個のスロットの各々は、内層と、径方向における前記内層の外側に設けられた外層とを含み、
前記3相コイルは、前記3相コイルのコイルエンドにおいて3×n個のU相コイル、3×n個のV相コイル、及び3×n個のW相コイルを有し、4×n個の磁極を形成し、
前記3×n個のU相コイル、前記3×n個のV相コイル、及び前記3×n個のW相コイルの各々は、第1から第3のコイルを一組とするn組のコイル群を含み、
前記U相コイルの前記第2のコイル、前記V相コイルの前記第2のコイル、及び前記W相コイルの前記第2のコイルを、分布巻きで前記外層に配置することと、
前記U相コイルの前記第1のコイル、前記V相コイルの前記第1のコイル、及び前記W相コイルの前記第1のコイルを、分布巻きで前記内層に配置することと、
前記U相コイルの前記各第3のコイルの一部を、前記U相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置し、前記U相コイルの前記各第3のコイルの他の一部を、もう1つの前記スロットの前記外層に分布巻きで配置し、前記V相コイルの前記各第3のコイルの一部を、前記V相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置し、前記V相コイルの前記各第3のコイルの他の一部を、もう1つの前記スロットの前記外層に分布巻きで配置し、前記W相コイルの前記各第3のコイルの一部を、前記W相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置し、前記W相コイルの前記各第3のコイルの他の一部を、もう1つの前記スロットの前記外層に分布巻きで配置することと
を備えた固定子の製造方法。 - 9×n個(nは1以上の整数)のスロットを有する固定子鉄心と、前記固定子鉄心に分布巻きで取り付けられた3相コイルとを有する固定子の製造方法であって、
前記9×n個のスロットの各々は、内層と、径方向における前記内層の外側に設けられた外層とを含み、
前記3相コイルは、前記3相コイルのコイルエンドにおいて3×n個のU相コイル、3×n個のV相コイル、及び3×n個のW相コイルを有し、4×n個の磁極を形成し、
前記3×n個のU相コイル、前記3×n個のV相コイル、及び前記3×n個のW相コイルの各々は、第1から第3のコイルを一組とするn組のコイル群を含み、
前記U相コイルの前記第2のコイル、前記V相コイルの前記第2のコイル、及び前記W相コイルの前記第2のコイルを、分布巻きで前記外層に配置することと、
前記W相コイルの前記第1のコイル及び前記第3のコイルを、分布巻きで前記内層に配置することと、
前記W相コイルの前記第1のコイル及び前記第3のコイルを、分布巻きで前記内層に配置することと、
前記U相コイルの前記各第1のコイルの一部を、前記U相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置し、前記U相コイルの前記各第1のコイルの他の一部を、もう1つの前記スロットの前記外層に分布巻きで配置し、前記U相コイルの前記各第3のコイルの一部を、前記U相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置し、前記U相コイルの前記各第3のコイルの他の一部を、もう1つの前記スロットの前記外層に分布巻きで配置することと、
前記V相コイルの前記各第1のコイルの一部を、前記V相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置し、前記V相コイルの前記各第1のコイルの他の一部を、前記U相コイルの前記第3のコイルが配置された前記スロットの前記内層に分布巻きで配置し、前記V相コイルの前記各第3のコイルの一部を、前記V相コイルの前記第2のコイルが配置された前記スロットの前記内層に配置し、前記V相コイルの前記各第3のコイルの他の一部を、もう1つの前記スロットの前記外層に分布巻きで配置することと
を備えた固定子の製造方法。 - 9×n個(nは1以上の整数)のスロットを有する固定子鉄心と、前記固定子鉄心に分布巻きで取り付けられた3相コイルとを有する固定子の製造方法であって、
前記9×n個のスロットの各々は、内層と、径方向における前記内層の外側に設けられた外層とを含み、
前記3相コイルは、前記3相コイルのコイルエンドにおいて3×n個のU相コイル、3×n個のV相コイル、及び3×n個のW相コイルを有し、4×n個の磁極を形成し、
前記3×n個のU相コイル、前記3×n個のV相コイル、及び前記3×n個のW相コイルの各々は、第1から第3のコイルを一組とするn組のコイル群を含み、
前記U相コイルの前記第1のコイル及び前記第3のコイルを、分布巻きで前記外層に配置することと、
前記U相コイルの前記第2のコイル、前記V相コイルの前記第2のコイル、及び前記W相コイルの前記第2のコイルを、分布巻きで前記内層に配置することと、
前記V相コイルの前記各第1のコイルの一部を、もう1つの前記スロットの前記外層に配置し、前記V相コイルの前記各第1のコイルの他の一部を、前記U相コイルの前記第3のコイルが配置された前記スロットの前記内層に分布巻きで配置し、前記V相コイルの前記各第3のコイルの一部を、もう1つの前記スロットの前記外層に配置し、前記V相コイルの前記各第3のコイルの他の一部を、もう1つの前記スロットの前記外層に分布巻きで配置することと、
前記W相コイルの前記各第1のコイルの一部を、もう1つの前記スロットの前記外層に配置し、前記W相コイルの前記各第1のコイルの他の一部を、前記V相コイルの前記第3のコイルが配置された前記スロットの前記内層に分布巻きで配置し、前記W相コイルの前記各第3のコイルの一部を、もう1つの前記スロットの前記外層に配置し、前記W相コイルの前記各第3のコイルの他の一部を、前記U相コイルの前記第1のコイルが配置された前記スロットの前記内層に分布巻きで配置することと
を備えた固定子の製造方法。
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