JP7292112B2 - 情報処理装置 - Google Patents

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Description

本開示は、エレベーターに制御信号を発信可能な情報処理装置に関する。また、本開示は、エレベーターに関し、更には、エレベーターの動作を制御する制御プログラムに関する。
従来、特許文献1に記載されているように、エレベーターのカゴ内には、非常通話釦が設置されている。人がカゴ内に閉じ込められた場合等に非常通話釦を操作することで、カゴ外の人と通話できるようになっており、カゴ外の人がカゴ内の人の体調やカゴ内の様子を認識できるようになっている。
特開2016-174316号公報
近年、認知症の人が老人ホーム等でカゴ内の通話釦を操作する事例が頻繁に生じており、外部の人がカゴ内の人に呼びかけを行っても、カゴ内の人が如何なる反応も示さずカゴに乗ったままとなることがある。そのような場合、外部の人が老人ホームの職員等に電話してカゴ内の人の救出を依頼することになるが、そのような電話をかけることなしにより迅速かつ確実にカゴ内の人の救出を実行できれば好ましい。
そこで、本開示の目的は、エレベーターが故障していない状態においてカゴ内の人の救出をより迅速かつ確実に実行できる情報処理装置及び制御プログラムを提供することにある。また、本開示の目的は、故障していない状態においてカゴ内の人の救出をより迅速かつ確実に実行できるエレベーターを提供することにある。
上記課題を解決するため、本開示に係る情報処理装置は、1以上のエレベーターにおける1以上のカゴの外部に設置されると共に、前記1以上のカゴに配置された1以上の通話操作部に含まれる前記通話操作部が操作されたときに、操作された前記通話操作部が配置された前記カゴに設置されたカゴ通話装置と音声データの送受信が可能になる外部通話装置と、前記1以上のカゴに含まれる前記カゴに関して、前記カゴを所定階の乗場に着床させた後にカゴ扉と前記所定階の乗場扉の両方を開く着床開動作を実行させる着床開動作操作部と、を備える。
なお、本開示の情報処理装置は、エレベーターが設置されている施設における管理人室や防災センター等に設置されていてもよい。又は、本開示の情報処理装置は、情報センターに設置されていて、複数のエレベーターにおける複数のカゴ通話装置と音声データを送受信できる外部通話装置を備えるものでもよい。
本開示によれば、人が、外部通話装置を用いて通話操作部を操作したカゴ内の人と通話でき、如何なる呼びかけに対しても応答がなかった場合に着床開動作操作部を操作することでカゴを所定階に着床させてカゴ扉と所定階の乗場扉の両方を開くことができる。したがって、エレベーターが病院に設置されている場合に、上記所定階をナースステーションが存在する階や管理人室が存在する階に設定したり、エレベーターが老人ホームに設置されている場合に、上記所定階を職員待機室が存在する階や管理人室が存在する階に設定することで、着床開動作操作部を操作するだけで、看護師、介護士、又は管理人等がカゴ内の人をより迅速に救出できるようになる。
また、本開示の情報処理装置において、前記操作された通話操作部を有する前記エレベーターに関して、各階の乗場に設置された乗場表示部に人の救出を表す文言を表示させる救出表示操作部を備えてもよい。なお、救出表示操作部は、着床開動作操作部と異なる操作部でもよく、着床開動作操作部が、救出表示操作部を兼用してもよい。
本構成によれば、乗場でカゴを待っている人が、エレベーターが人の救出運転を行っていることを認識できる。したがって、乗場でカゴを待っている人が、カゴが到着しないことで気分を害することを抑制できるだけでなく、そのような人が、カゴ内の人の救出の手助けを行い易くなる。
また、本開示の情報処理装置において、前記操作された通話操作部を有する前記エレベーターに関して、前記エレベーターの1以上の音声出力装置に人の救出の実行を意味する文言を1回以上出力させる救出音声出力操作部を備えてもよい。なお、救出音声出力操作部は、着床開動作操作部と異なる操作部でもよく、着床開動作操作部が、救出音声出力操作部を兼用してもよい。また、1以上の音声出力装置は、例えば、乗場に設置された乗場音声出力装置を含んでもよく、カゴ内に設置されたカゴ音声出力装置を含んでもよい。
本構成によれば、音声出力装置が出力した音声を聞いた人が、カゴが到着しないことで気分を害することを抑制できるだけでなく、そのような人が、カゴ内の人の救出の手助けを行い易くなる。
また、本開示の情報処理装置において、報知用の電話に架電する架電動作と、前記架電動作によって前記電話が通話可能な状態になった後、前記操作された通話操作部を有する前記エレベーターで人の救出運転を行ったことを表す文言と、前記操作された通話操作部を有する前記エレベーターの通常運転が可能になる操作を説明する文言とのうちの少なくとも一方を前記電話の音声出力装置に自動音声で出力させる自動音声出力動作と、を実行させる架電操作部を備えてもよい。なお、架電操作部は、着床開動作操作部と異なる操作部でもよく、着床開動作操作部が、架電操作部を兼用してもよい。また、報知用の電話は、例えば、病院におけるナースステーションに設置されている電話でもよく、老人ホームにおける職員待機室に設置されている電話でもよく、管理人室に設置されている電話でもよい。
本構成によれば、架電操作部を操作すると、報知用の電話に自動的に架電でき、その電話を取った人に、自動的に救出運転が行われた情報とエレベーターの通常運転が可能になる操作の情報の少なくとも一方を伝えることができる。したがって、エレベーターが人の救出運転を行った情報と、エレベーターの通常運転が可能になる操作の情報とのうちの少なくとも一方を、報知用の電話を取った人に確実かつ容易に伝えることができ、人の迅速な救出と、エレベーターの通常運転への迅速な復帰の少なくとも一方を確実に実現できる。
また、本開示の情報処理装置において、前記着床開動作操作部が前記架電操作部を兼用しており、前記着床開動作操作部が操作されてから所定時間経過すると、前記外部通話装置における前記カゴ通話装置との通信を切断し、続いて、前記架電動作を実行した後に前記自動音声出力動作を実行してもよい。
自動音声出力動作を実行するための回線と、カゴ通話装置と通話するための回線が、一致している場合がある。このような場合、カゴ通話装置を用いた通話が実行されている最中には、架電動作や自動音声出力動作を実行することができなくなる。これに対し、本構成によれば、着床開動作操作部が操作されてから所定時間経過すると、外部通話装置におけるカゴ通話装置との通信が自動的に切断される。よって、架電動作及び自動音声出力動作を確実に実行できる。
また、本開示において、情報センターに設置されていて、複数の前記カゴに設置された複数の前記カゴ通話装置と音声データの送受信ができ、前記着床開動作を行った前記カゴを特定可能な情報と、そのカゴにおける前記着床開動作が実行された日時に基づく時間情報とを、関連付けて記憶する記憶部を備えてもよい。
故障対応の場合、補修等の記録が残り、エレベーターの各機器の取り換え時期等の判断の助けとなるが、本願の課題である、エレベーターの故障対応でない障害の場合、従来、記録が一切残らなかった。
本構成によれば、情報センターに配置され、所定領域にある全てのエレベーター、すなわち、広域に設置された全てのエレベーターで、故障対応でない救出が行われた日時の記録が可能になる。したがって、例えば、夫々のエレベーターで、認知症の人の彷徨回数や、認知症の人が彷徨し易い時間帯等を特定でき、エレベーターのメンテナンス会社が、そのような情報を顧客にヒードバックできる。よって、メンテナンス会社が、顧客サービスを向上でき、営業活動につなげることができる。
また、本開示に係るエレベーターは、カゴに配置された通話操作部が操作されてから所定時間経過すると、前記カゴを所定階の乗場に着床させた後にカゴ扉と前記所定階の乗場扉の両方を開く着床開動作を実行可能であり、前記通話操作部が操作されてから所定時間経過前に操作されると、前記着床開動作の実行を禁止する着床開動作禁止操作部を備え、前記所定時間経過前までに前記着床開動作禁止操作部が操作されなければ、前記所定時間経過後に前記着床開動作を実行する。
なお、着床開動作禁止操作部は、カゴ内に設置された全ての行先階指定釦を含んでもよく、いずれかの行先階指定釦が押圧されると、着床開動作の実行が禁止されてもよい。上述のように、認知症の人が、通話釦を押した後、如何なる呼びかけにも反応せずに、カゴの中でじっとしていることがある。また、健常者がカゴに乗った後、失念して如何なる行先階指定釦も操作しないことがあり、このような場合、カゴは、例えば、所定階(例えば、1階)に移動したあと、カゴ扉と乗場扉が閉じた状態で静止する。
本開示によれば、そのような状況で、通話釦が操作された場合において、通話先の外部の人が電話に対応できない状態であっても、着床開動作が所定時間経過後に自動的に実行される。よって、故障対応でない障害に対処する際の労力を大幅に低減できる。
また、本開示のエレベーターにおいて、前記着床開動作が実行されると、各階の乗場に設置された乗場表示部に人の救出の実行を表す文言を表示してもよい。
本構成によれば、乗場でカゴを待っている人が、エレベーターが人の救出運転を行っていることを認識できる。したがって、乗場でカゴを待っている人が、カゴが到着しないことで気分を害することを抑制できるだけでなく、そのような人が、カゴ内の人の救出の手助けを行い易くなる。
また、本開示のエレベーターにおいて、1以上の音声出力装置を備え、前記着床開動作が実行されると、前記1以上の音声出力装置に人の救出の実行を意味する文言を1回以上出力してもよい。なお、1以上の音声出力装置は、例えば、乗場に設置された乗場音声出力装置を含んでもよく、カゴ内に設置されたカゴ音声出力装置を含んでもよい。
本構成によれば、音声出力装置が出力した音声を聞いた人が、カゴが到着しないことで気分を害することを抑制できるだけでなく、そのような人が、カゴ内の人の救出の手助けを行い易くなる。
また、本開示のエレベーターにおいて、前記着床開動作が実行されると、報知用の電話に架電する架電動作と、前記架電動作によって前記電話が通話可能な状態になった後、人の救出運転を行ったことを表す文言と、通常運転が可能になる操作を説明する文言とのうちの少なくとも一方を前記電話の音声出力装置に自動音声で出力させる自動音声出力動作とを実行してもよい。なお、報知用の電話は、例えば、病院におけるナースステーションに設置されている電話でもよく、老人ホームにおける職員待機室に設置されている電話でもよく、管理人室に設置されている電話でもよい。
本構成によれば、着床開動作が実行されると、報知用の電話に自動的に架電でき、その電話を取った人に、自動的に救出運転が行われた情報とエレベーターの通常運転が可能になる操作の情報の少なくとも一方を伝えることができる。したがって、それらの情報のうちの少なくとも一方を、当該電話を取った人に確実かつ容易に伝えることができ、人の迅速な救出と、エレベーターの通常運転への迅速な復帰の少なくとも一方を確実に実現できる。
また、本開示に係る制御プログラムは、カゴの昇降制御、カゴ扉の開閉制御、及び乗場扉の開閉制御を含むエレベーターに関する複数の制御を実行可能なコンピュータに、前記カゴの昇降制御、前記カゴ扉の開閉制御、及び前記乗場扉の開閉制御を実行させる制御プログラムであって、前記コンピュータが、エレベーターの通話操作部が操作された後に着床開動作操作部が操作されたと判断すると、前記カゴを所定階の乗場に着床させる着床制御と、前記着床制御の後において、カゴ扉と前記所定階の乗場扉の両方を開く扉開き制御と、を前記コンピュータに実行させる。
本開示によれば、エレベーターが故障していない状態におけるカゴ内の人の救出をより迅速かつ確実に実行できる。
また、本開示の制御プログラムにおいて、前記コンピュータが、前記着床開動作操作部が操作されたと判断すると、前記エレベーターが備える各階の乗場に設置された乗場表示部に人の救出の実行を表す文言を表示させる救出表示制御、前記エレベーターが備える1以上の音声出力装置に人の救出の実行を意味する文言を1回以上出力させる救出音声出力制御、及び、報知用の電話に架電して、前記電話が通話可能な状態になった後に、前記エレベーターで人の救出運転を行ったことを表す文言と、前記エレベーターの通常運転が可能になる操作を説明する文言とのうちの少なくとも一方を前記電話の音声出力装置に自動音声で出力させる自動音声出力制御のうちの少なくとも一つを、前記コンピュータに実行させてもよい。
本構成によれば、カゴ外の人が、カゴ内の人の救出をより迅速に行い易くなる。
また、本開示に係る制御プログラムは、カゴの昇降制御、カゴ扉の開閉制御、及び乗場扉の開閉制御を含むエレベーターに関する複数の制御を実行可能なコンピュータに、前記カゴの昇降制御、前記カゴ扉の開閉制御、及び前記乗場扉の開閉制御を実行させる制御プログラムであって、前記コンピュータが、前記カゴに配置された通話操作部が操作されてから所定時間経過前に前記エレベーターが備える着床開動作禁止操作部が操作されなかったと判断したときに、前記カゴを所定階の乗場に着床させる着床制御と、前記着床制御の後において、カゴ扉と前記所定階の乗場扉の両方を開く扉開き制御と、を前記コンピュータに実行させる。
本開示によれば、エレベーターが故障していない状態におけるカゴ内の人の救出をより迅速かつ確実に実行できる。また、故障対応でない障害に対処する際の労力も格段に低減できる。
また、本開示の制御プログラムにおいて、前記コンピュータが、前記所定時間経過前に前記着床開動作禁止操作部が操作されなかったと判断したときに、前記エレベーターの各階の乗場に設置された乗場表示部に人の救出の実行を表す文言を表示させる救出表示制御、前記エレベーターが備える1以上の音声出力装置に人の救出の実行を意味する文言を1回以上出力させる救出音声出力制御、及び、報知用の電話に架電して、前記電話が通話可能な状態になった後に、前記エレベーターで人の救出運転を行ったことを表す文言と、前記操作された通話操作部を有する前記エレベーターの通常運転が可能になる操作を説明する文言とのうちの少なくとも一方を前記電話の音声出力装置に自動音声で出力させる自動音声出力制御のうちの少なくとも一つを、前記コンピュータに実行させてもよい。
本開示によれば、カゴ外の人が、カゴ内の人の救出をより迅速に行い易くなる。
本開示によれば、エレベーターが故障していない状態においてカゴ内で通話釦を操作した認知症の人等の救護をより迅速かつ確実に実行できる。
本開示の第1実施形態に係る広域救出システムの概略構成図である。 上記広域救出システムに含まれるエレベーターの概略構成図である。 上記広域救出システムにおける操作及び動作の手順を説明するフロ―チャートの一例であり、1のエレベーターに関する操作及び動作の手順を説明するフロ―チャートの一例である。 第2実施形態のエレベーターの概略構成図である。 第2実施形態のエレベーターの制御盤が実行可能な制御の一例について説明するフローチャートである。
以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、以下の実施例では、図面において同一構成に同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下で説明される構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素であり、必須の構成要素ではない。また、本明細書で、「略」という文言を用いた場合、「大雑把に言って」という文言と同じ意味合いで用いており、「略」の要件は、人がだいたいそのように見えれば満たされる。また、以下の説明において、各種制御部は、例えば、マイクロコンピュータによって好適に構成され、CPU(Central Processing Unit)を含む。また、各種記憶部は、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリや、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリで構成される。また、各種表示部は、液晶パネルや有機ELパネル等で構成される。CPUは、記憶部に予め記憶されたプログラム等を読み出して実行する。また、不揮発性メモリは、制御プロラムや所定の閾値等を予め記憶する。また、揮発性メモリは、読み出したプログラムや処理データを一時的に記憶する。また、本開示は、下記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の改良や変更が可能である。
(第1実施形態)
図1は、本開示の第1実施形態に係る広域救出システム1の概略構成図である。広域救出システム1は、エレベーター10を有する複数の施設15と、複数の施設15に設置された複数のエレベーター10を広域的に管理する情報センター20とに亘って設置される。複数の施設15には、例えば、1以上のオフィスビル、1以上の病院、1以上の商業施設、1以上の老人ホーム、1以上のマンション、及び1以上のデパートのうちの少なくとも一つが含まれてもよい。
広域救出システム1は、各施設15に設置されたエレベーター10、各施設15に設置された施設管理用の情報処理装置(以下、施設用情報処理装置という)25、各施設15に設置された報知用の電話機80、及び複数のエレベーター10で生じた障害等を広域的に管理する広域管理用の情報処理装置(以下、広域用情報処理装置という)35を備える。
エレベーター10は、カゴ2、乗場表示部3、乗場音声出力装置4、制御盤5、及び乗場扉8を有する。カゴ2には、カゴ扉6、カメラ9、行先階指定釦16、開釦11a、閉釦11b、カゴ通話装置12、通話操作部としての非常通話釦13、及びカゴ音声出力装置14が設置されている。各施設用情報処理装置25は、情報処理装置設置室、例えば、管理人室や防災センター等に設置されている。各施設用情報処理装置25は、施設15に設置されたエレベーター10の制御盤5に制御信号を送信可能になっている。各施設用情報処理装置25は、施設15に設置されたエレベーター10以外の設備、例えば、エスカレーター、野外照明装置、空調設備のうちの少なくともとも1つの制御部に制御信号を送信可能でもよい。
施設用情報処理装置25は、制御部26、記憶部27、着床開動作操作部28、モニタ29、外部通話装置30、受信部32、及び送信部33を有する。モニタ29は、カメラ9が撮影したカゴ2内の映像を表示し、外部通話装置30は、受話器を有する。外部通話装置30は、音出力装置を含み、その音出力装置は、カゴ2内の人が非常通話釦13を操作すると警報音を出力し、音出力装置が警報音を出力すると、受話器を取った人が外部通話装置30とカゴ通話装置12を介してカゴ2内の人と通話可能になる。音出力装置は、例えば、ブザー等で構成される。
図2は、エレベーター10の概略構成図である。図1に示すように、エレベーター10は、カゴ2、行先階指定釦16、及び制御盤5等の他に、巻上機40、釣合錘41、ワイヤーロープ42、カゴ呼び釦43、及び着床位置検出センサ45を備える。制御盤5及び巻上機40は、昇降路50上方にある機械室81内に設けられる。なお、エレベーターが機械室を有さない場合、制御盤及び巻上機は、例えば昇降路下方にあるピット上に設けられる。
ワイヤーロープ42は、巻上機40に巻回され、一端部がカゴ2の上部に固定されるのに対して、他端部が釣合錘41に固定される。カゴ呼び釦43は、カゴ2を呼ぶと共にカゴ2の移動方向を指定する釦であり、全ての階の乗場51に設けられる。行先階指定釦16は、カゴ2の行先階を指定するためにカゴ2内に設けられる。カゴ2及び釣合錘41の夫々は、昇降路50内に設けられたガイドレールでガイドされる。カゴ呼び釦43、及び行先階指定釦16からの信号を受けた制御盤5が巻上機40のモータ40aの回転数及び回転方向を適宜制御することで、カゴ2が昇降路50内を昇降する。
着床位置検出センサ45は、カゴ2が着床する乗場51の着床位置を検出する。着床位置検出センサ45は、例えば、各階の着床位置に対応する昇降路位置に設けられた鉄板等のベーン45aと、ベーン45aを検出する磁気方式の検出器45bとで構成される。着床位置検出センサ45からカゴ2が乗場51に着床したことを表す信号を受けた制御盤5が乗場扉用モータ及びカゴ扉用モータ(図示せず)を制御することで、カゴ扉6及び乗場扉8が開き、人がカゴ2から乗り降り可能となる。
乗場音声出力装置4は、各階に設けられ、合成音を生成する乗場音声生成部と、乗場音声生成部に電気的に接続された乗場スピーカとを含む。乗場音声生成部は、制御盤5からの制御信号によって合成音を生成し、生成された合成音が乗場スピーカから乗場51に出力される。乗場音声出力装置4は、乗場にいる人に情報を伝えるために用いられる。また、乗場表示部3は、各階において、カゴ呼び釦43の下方に設置される。乗場表示部3は、乗場51にいる人に情報を伝えるために用いられる。
カゴ音声出力装置14は、カゴ2内に設けられ、合成音を生成するカゴ音声生成部と、音声生成部に電気的に接続されたカゴスピーカとを含む。カゴ音声生成部は、制御盤5からの制御信号によって合成音を生成し、生成された合成音がカゴスピーカからカゴ2内に出力される。カゴスピーカは、非常時等に外部通話装置30と通話するためのカゴ通話装置12に含まれるスピーカで構成できるが、当該スピーカとは別のスピーカで構成されてもよい。カゴ音声出力装置14は、カゴ2内の人に情報を伝えるために用いられる。
再度、図1を参照して、施設用情報処理装置25の着床開動作操作部28は、例えば、タッチパネルや釦等で構成される。人が、着床開動作操作部28を操作すると、送信部33が、着床開動作、詳しくは、カゴ2を所定階の乗場51に着床させた後にカゴ扉6と所定階の乗場扉8の両方を開く動作を実行させる信号を制御盤5に出力する。制御盤5は、制御部5aと記憶部5bを含み、記憶部5bには、着床開動作を実行させるプログラムが予め記憶されている。着床開動作操作部28が操作されると、カゴ2が所定階の乗場51に着床した後にカゴ扉6と所定階の乗場扉8の両方が開いて、カゴ扉6と所定階の乗場扉8が開いた状態が維持される。
所定階は、例えば、認知症の人等を救護する人が待機している階に設置される。より詳しくは、エレベーター10が病院に設置されている場合、所定階は、例えば、ナースステーションが存在する階や管理人室が存在する階に設定され、エレベーター10が老人ホームに設置されている場合、所定階は、例えば、職員待機室が存在する階や管理人室が存在する階に設定される。また、一度、着床開動作が実行されると、エレベーター10は、所定の復帰操作をおこなわない限り、通常運転しないようになっている。所定の復帰操作については、後で説明する。
更には、本実施例では、着床開動作操作部28が操作されると、次の動作も実行される。詳しくは、着床開動作操作部28が操作されると、施設用情報処理装置25の制御部26が、制御盤5が乗場表示部3に人の救出の実行を表す文言を表示させる信号を制御盤5に出力する。ここで、表示される文言の一例としては、例えば、「救出運転実行中」等を用いることができる。この表示をさせるプロブラムは、制御盤5の記憶部に予め記憶されている。また、着床開動作操作部28が操作されると、制御部26が、制御盤5が全ての階の乗場音声出力装置4に人の救出を意味する文言を後述の操作が実行されるまで繰り返し出力させると共に、カゴ音声出力装置14に人の救出を意味する文言を後述の操作が実行されるまで繰り返し出力させる信号を制御盤5に出力する。ここで、自動アナウンスされる文言の一例としては、例えば、「エレベーターで人の救出運転を行っています。しばらくお待ち頂きますよう、宜しくお願い申し上げます。」等を用いることができる。この音声を出力させるプロブラムは、制御盤5の記憶部に予め記憶されている。
また、施設用情報処理装置25の記憶部27には、公知の自動呼出しソフトが予めインストールされている。この自動呼出しソフトは、オートコールを行うことができるソフトウエアであり、予め登録している電話番号に自動的に電話をかけ、相手が電話に出ると自動音声でメッセージを伝える。着床開動作操作部28が操作されると、この自動呼出しソフトが起動し、予め登録された電話に自動的に電話を架電する。予め登録された電話は、例えば、病院におけるナースステーションに設置されている電話や、老人ホームにおける職員待機室に設置されている電話や、管理人室に設置されている電話である。また、自動アナウンスされるメッセージに、エレベーターで人の救出運転を行ったことを表す文言と、エレベーターの通常運転が可能になる操作を説明する文言とが含まれと好ましい。ここで、自動アナウンスされる文言の一例としては、例えば、「エレベーターの救出運転を行いました。エレベーターに人が乗っていないか確認をお願いします。異常がなければ、閉釦を押して復旧して下さい。」等を用いることができる。
なお、施設用情報処理装置25の外部通話装置30においてカゴ通話装置12と音声データの送受信を行う回線と、施設用情報処理装置25から予め登録された電話に音声データを送信する回線が、一致している場合がある。このような場合、着床開動作操作部28が操作されてから所定時間経過すると、外部通話装置30におけるカゴ通話装置12との通信を切断し、続いて、報知用の電話80に架電する架電動作を実行した後に自動メッセージを流す自動音声出力動作を実行してもよい。第1実施形態では、着床開動作操作部28が、救出表示操作部、救出音声出力操作部、及び架電操作部を兼用している。
次に、広域用情報処理装置35での操作と、その操作による動作について説明する。再度、図1を参照して、広域用情報処理装置35は、制御部61、記憶部62、外部通話装置63、表示部64、着床開動作操作部65、受信部66、及び送信部67を有する。外部通話装置63は、例えば、音出力装置と、受話器を有する。広域用情報処理装置35は、所定広域内の全てのエレベーター10に関して、各エレベーター10の動作を監視する役割等を果たす。
カゴ2内で非常通話釦13が操作されから所定時間経過するまでに、対応する施設15の施設用情報処理装置25の受話器が外されない場合、カゴ通話装置12が、点線で示す電話回線70を介して外部通話装置63と繋がるようになっている。この場合、外部通話装置63に含まれる音出力装置が警報音を出力し、情報センター20内の人が受話器を外すと、その人が、カゴ2内の人と通話できるようになっている。外部通話装置63の音出力装置は、ブザー等で構成されることができる。
広域用情報処理装置35も、着床開動作操作部65を有する。着床開動作操作部65は、例えば、タッチパネルや釦等で構成される。着床開動作操作部65が操作されると、施設用情報処理装置25の着床開動作操作部28が操作されたときの動作と同一の動作を実行させる信号が、送信部67から制御盤5に実線で示すインターネット回線75を介して出力されると共に、報知用の電話80に架電する架電動作を実行した後に自動メッセージを流す自動音声出力動作が電話回線70を介して実行される。
なお、詳述しないが、電話回線70を用いた音声データの送受信は、加入者交換機77を用いた音声データの送受信で実行でき、インターネット回線75を用いた信号の送受信は、VPN(バーチャル・プライベート・ネットワークルータ)ルータを介して実行してもよい。VPNルータは、パケットの宛先を調べ、インターネット宛のパケットの場合、そのままインタネットサービスプロバイダ経由でインターネットに送り出し、対向拠点のプライベートアドレス宛のパケットの場合、トンネリングや暗号化などのVPNの処理を施す。例えば、IP(International Protection)パケットの暗号化や認証を実行するIPセキュリティでは、「トンネルモード」と呼ばれる通信モードを用いてVPNを構築してもよい。VPNルータは、インターネットを介して繋がる複数のLANを統合して接続し、ひとつのネットワークにする役割を果たす。よって、VPNルータを用いれば、インターネットを介して繋がる複数の機器や設備を、同一のネットワークに属するようにできる。なお、音声データの送受信は、インターネット回線75を介して実行してもよく、IP電話で音声データの送受信を行ってもよい。
図3は、本広域救出システム1における操作及び動作の手順を説明するフロ―チャートの一例であり、一つのエレベーター10に関する操作及び動作の手順を説明するフロ―チャートの一例である。図3を参照して、広域救出システム1において、広域用情報処理装置35が稼働すると共に、少なくとも一つのエレベーター10と、そのエレベーター10を監視する施設用情報処理装置25が稼働すると、フロ―がスタートし、ステップS1が実行される。
ステップS1では、施設用情報処理装置25の制御部26がカゴ2内に設置された非常通話釦13が操作されたか否かを判定する。ステップS1で否定判定されると、ステップS1が繰り返される。他方、ステップS1で肯定判定されると、ステップS2で施設用情報処理装置25の外部通話装置30の音出力装置が警報音を出力し、ステップS3で、制御部26が、警報音が止められる動作が実行されたか否かを判定する。ステップS3で肯定判定されると、手続きがリターンとなって最初に戻り、エレベーター10が通常運転を行い、ステップS1以下が繰り返される。
詳しくは、エレベーター10を利用した健常者が、間違えて非常通話釦13を操作した場合、そのような健常者は、短時間の間に目的の階でエレベーター10を降りることがよくある。そのような場合、情報処理装置設置室にいる人は、施設用情報処理装置25のモニタ29でそのような動きを確認することで、問題がない旨、判断できる。そのような事象に鑑みて、情報処理装置設置室にいる人が問題とないと判定して、警報音を止めると、手続きがリターンとなって最初に戻り、エレベーター10が通常運転を行い、ステップS1以下が繰り返される。
他方、ステップS3で否定判定されると、ステップS4に移行して、制御部26が、非常通話釦13が操作されてから第1所定時間経過前に外部通話装置30の受話器が取られたか否かを判定する。ステップS4で肯定判定されるとステップS5に移行し、ステップS4で否定判定されるとステップS13に移行する。
ステップS5では、警報音の出力が停止し、情報処理装置設置室にいる人が、カゴ内にいる人との会話に基づいて、カゴ2内の人に問題がないか否かを判定する。情報処理装置設置室にいる人が、カゴ内にいる人が、誤って非常通話釦13を操作したことを確認する等して、カゴ2内の人に問題がないと判定すると、受話器を単に戻すことで、手続きがリターンとなって最初に戻り、エレベーター10が通常運転を行い、ステップS1以下が繰り返される。
他方、例えば、情報処理装置設置室にいる人が、カゴ内にいる人が呼びかけに反応しない等を確認してカゴ2内の人に問題があると判定すると、ステップS6に移行して、情報処理装置設置室にいる人が、着床開動作操作部28を操作する。すると、ステップS7に移行して、施設用情報処理装置25の送信部33が、着床開動作、詳しくは、カゴ2を所定階の乗場51に着床させた後にカゴ扉6と所定階の乗場扉8の両方を開く動作を実行させる信号を制御盤5に出力し、制御盤5が、その記憶部に記憶された着床開動作を実行させるプログラムに基づいて、カゴ2を所定階の乗場51に着床させた後にカゴ扉6と所定階の乗場扉8の両方が開いて、カゴ扉6と所定階の乗場扉8が開いた状態が維持される。
また、ステップS6と同時に、ステップS8が実行され、制御部26が、制御盤5が乗場表示部3に人の救出の実行を表す文言を表示させる信号を制御盤5に出力し、制御盤5が、その記憶部5bに記憶されているプログラムに基づいて乗場表示部3に人の救出の実行を表す文言を表示させる。また、ステップS6と同時に、ステップS9が実行される。ステップS9では、制御部26が、制御盤5が全ての階の乗場音声出力装置4に人の救出を意味する文言を繰り返し出力させると共に、カゴ音声出力装置14に人の救出を意味する文言を繰り返し出力させる信号を制御盤5に出力する。その結果、制御盤5が、その記憶部5bに記憶されているプログラムに基づいて、全ての階の乗場音声出力装置4に人の救出を意味する文言を繰り返し出力させ、カゴ音声出力装置14に人の救出を意味する文言を繰り返し出力させる。
ステップS10では、制御部26が、着床開動作操作部28が操作されてから第2所定時間経過したか否かを判定する。第2所定時間は、0以上の如何なる時間でもよい。ステップS10で否定判定されると、ステップS10が繰り返される。他方、ステップS10で肯定判定されると、ステップS11に移行して、施設用情報処理装置25の記憶部27に記憶されている自動呼出しソフトが起動し、施設用情報処理装置25が、予め登録している電話番号の電話(報知用の電話)に自動的に電話をかけ、相手が電話に出ると、エレベーター10で人の救出運転を行ったことを表す文言と、エレベーター10の通常運転が可能になる操作を説明する文言とを自動音声で相手に伝える。
なお、着床開動作操作部28が操作されてから第2所定時間経過した時点で、外部通話装置30とカゴ通話装置12との回線が接続されている場合で、その回線が切断されていないと、施設用情報処理装置25が上記報知用の電話に自動電話をできない場合には、外部通話装置30とカゴ通話装置12との回線が自動的に切断されるようになっている。そして、その回線の切断の後、ステップS11の動作が実行されるようになっている。
ステップS11の後のステップS12では、制御盤5が、所定の操作が実行されたか否かを判定する。ステップS12で否定判定されると、ステップS12が繰り返される。他方、ステップS12で肯定判定されると、手続きがリターンとなって最初に戻り、エレベーター10が通常運転を行い、ステップS1以下が繰り返される。ステップS12の所定の操作は、エレベーター10の復帰操作であり、ステップS11の自動音声で伝えられた操作に一致する。着床開動作が実行されると、カゴ2が所定階に停止し、カゴ扉6と所定階の乗場扉8の両方が開いて、カゴ扉6と所定階の乗場扉8が開いた状態が維持される。よって、エレベーター10の復帰操作は、如何なる操作でもよいが、カゴ2内の閉釦11bの押圧にすると復帰操作が簡単かつ分かり易くて好ましい。
再度、ステップS4に戻って、ステップS4で否定判定されるとステップS13に移行する。ステップS13では、広域用情報処理装置35の外部通話装置63における音出力装置が警報音(呼出音でもよい)を出力し、情報センター20内の人が外部通話装置63の受話器等を介してカゴ2内の人と通話を行う。施設が中小規模のマンション等である場合、管理人が夜間等に存在しないことがあり、ステップS4で、第1所定時間経過前に外部通話装置30の受話器が取られないことがある。これに対し、情報センター20には、オペレータ等の人が、交代制で24時間絶え間なく滞在しているので、情報センター20からカゴ2内への呼びかけは必ず実行される。
ステップS13の後のステップS14では、警報音の出力が停止し、情報センター20にいる人が、カゴ2内にいる人との会話に基づいて、カゴ2内の人に問題がないか否かを判定する。情報センター20にいる人が、カゴ2内にいる人が、誤って非常通話釦13を操作したことを確認する等して、カゴ2内の人に問題がないと判定すると、受話器を単に戻すことで、手続きがリターンとなって最初に戻り、エレベーター10が通常運転を行い、ステップS1以下が繰り返される。
他方、例えば、情報センター20にいる人が、カゴ2内にいる人が呼びかけに反応しない等を確認してカゴ2内の人に問題があると判定すると、ステップS15に移行して、情報センター20にいる人が、着床開動作操作部65を操作する。すると、ステップS16に移行して、広域用情報処理装置35の送信部67が、上記着床開動作を実行させる信号を制御盤5に出力し、制御盤5が、カゴ2を所定階の乗場51に着床させた後にカゴ扉6と所定階の乗場扉8の両方を開き、カゴ扉6と所定階の乗場扉8が開いた状態を維持する。
また、ステップS16と同時に、ステップS17が実行され、制御部61が、制御盤5が乗場表示部3に人の救出の実行を表す文言を表示させる信号を制御盤5に出力し、制御盤5が、乗場表示部3に人の救出の実行を表す文言を表示させる。また、ステップS16と同時に、ステップS18が実行される。ステップS18では、制御部61が、制御盤5が全ての階の乗場音声出力装置4に人の救出を意味する文言を繰り返し出力させると共に、カゴ音声出力装置14に人の救出を意味する文言を繰り返し出力させる信号を制御盤5に出力する。その結果、制御盤5が、全ての階の乗場音声出力装置4に人の救出を意味する文言を繰り返し出力させ、カゴ音声出力装置14に人の救出を意味する文言を繰り返し出力させる。
ステップS19では、制御部61が、着床開動作操作部65が操作されてから第2所定時間経過したか否かを判定する。第2所定時間は、0以上の如何なる時間でもよい。ステップS19で否定判定されると、ステップS19が繰り返される。他方、ステップS19で肯定判定されると、ステップS20に移行して、広域用情報処理装置35の記憶部62に記憶されている自動呼出しソフトが起動し、広域用情報処理装置35が、予め登録している電話番号の電話(報知用の電話)に自動的に電話をかけ、相手が電話に出ると、エレベーター10で人の救出運転を行ったことを表す文言と、エレベーター10の通常運転が可能になる操作を説明する文言とを自動音声で相手に伝える。
なお、着床開動作操作部65が操作されてから第2所定時間経過した時点で、外部通話装置63とカゴ通話装置12との回線が接続されている場合で、その回線が切断されていないと、広域用情報処理装置35が上記報知用の電話に自動電話をできない場合には、外部通話装置63とカゴ通話装置12との回線が自動的に切断されるようになっている。そして、その回線の切断の後、ステップS20の動作が実行されるようになっている。
ステップS20の後のステップS21では、制御盤5が、所定の操作が実行されたか否か判定する。ステップS21の所定の操作は、エレベーター10の復帰操作であり、ステップS20の自動音声で伝えられた操作に一致する。ステップS21で否定判定されると、ステップS21が繰り返される。他方、ステップS21で肯定判定されると、ステップS22に移行して、広域用情報処理装置35の記憶部62が、着床開動作を行ったカゴ2を特定可能な情報(カゴ2の位置情報)と、そのカゴ2における着床開動作が実行された日時に基づく時間情報とを、関連付けて記憶する。ステップS22が完了すると、手続きがリターンとなって最初に戻り、エレベーター10が通常運転を行い、ステップS1以下が繰り返される。
以上、施設用情報処理装置25は、それが管理するエレベーター10におけるカゴ2に配置された非常通話釦13が操作されたときに、カゴ2に設置されたカゴ通話装置12と音声データの送受信が可能になる外部通話装置30を備える。また、外部通話装置30は、カゴ2外に設置される。また、施設用情報処理装置25は、カゴ2を所定階の乗場51に着床させた後にカゴ扉6と所定階の乗場扉8の両方を開く着床開動作を実行させる着床開動作操作部28を備える。
本開示によれば、人が、外部通話装置30を用いて非常通話釦13を操作したカゴ2内の人を通話できる。そして、通話において如何なる呼びかけに対しても応答がなかった場合に着床開動作操作部28を操作することでカゴ2を所定階に着床させてカゴ扉6と所定階の乗場扉8の両方を開くことができる。したがって、エレベーター10が病院に設置されている場合に、上記所定階をナースステーションが存在する階や管理人室が存在する階に設定したり、エレベーター10が老人ホームに設置されている場合に、上記所定階を職員待機室が存在する階や管理人室が存在する階に設定することで、着床開動作操作部28を操作するだけで、看護師、介護士、又は管理人等がカゴ2内の人をより迅速に救出できるようになる。
また、施設用情報処理装置25が、エレベーター10に関して、各階の乗場51に設置された乗場表示部3に人の救出の実行を表す文言を表示させる救出表示操作部を備えてもよい。また、第1実施形態のように、着床開動作操作部28が、救出表示操作部を兼用してもよく、救出表示操作部は、着床開動作操作部と異なる操作部でもよい。
本構成によれば、乗場51でカゴ2を待っている人が、エレベーター10が人の救出を行う運転を行っていることを認識できる。したがって、乗場51でカゴ2を待っている人が、カゴ2が到着しないことで気分を害することを抑制できるだけでなく、そのような人が、カゴ2内の人の救出の手助けを行い易くなる。
また、施設用情報処理装置25が、エレベーター10の1以上の音声出力装置に人の救出の実行を意味する文言を1回以上出力させる救出音声出力操作部を備えてもよい。また、1以上の音声出力装置は、全ての階の乗場音声出力装置4と、カゴ音声出力装置14とを含んでもよく、着床開動作でカゴ2が停止する所定階の乗場音声出力装置4とカゴ音声出力装置14とを含んでもよく、又は、当該所定階の乗場音声出力装置4を含んでもよい。また、第1実施形態のように、着床開動作操作部28が、救出音声出力操作部を兼用してもよく、救出音声出力操作部は、着床開動作操作部と異なる操作部でもよい。
本構成によれば、乗場51等にいる人が、音声出力装置が出力した音声を聞くことで、カゴ2が到着しないことで気分を害することを抑制できるだけでなく、そのような人が、カゴ2内の人の救出の手助けを行い易くなる。
また、施設用情報処理装置25が、報知用の電話80に架電する架電動作と、架電動作によって報知用の電話が通話可能な状態になった後、エレベーター10で人の救出運転を行ったことを表す文言と、エレベーター10の通常運転が可能になる操作を説明する文言とのうちの少なくとも一方を電話80の音声出力装置に自動音声で出力させる自動音声出力動作とを実行させる架電操作部を備えてもよい。また、第1実施形態のように、自動音声出力動作で、エレベーター10で人の救出運転を行ったことを表す文言と、エレベーター10の通常運転が可能になる操作を説明する文言の両方をアナウンスしてもよく、それら2つの文言のうちの一方のみをアナウンスしてもよい。また、第1実施形態のように、着床開動作操作部28が、架電操作部を兼用してもよく、又は、架電操作部は、着床開動作操作部と異なる操作部でもよい。
本構成によれば、架電操作部を操作すると、報知用の電話80に自動的に架電でき、その電話80を取った人に、自動的に救出運転が行われた情報とエレベーター10の通常運転が可能になる操作の情報の少なくとも一方を伝えることができる。したがって、それらの情報のうちの少なくとも一方を、報知用の電話80を取った人に確実かつ容易に伝えることができ、人の迅速な救出と、エレベーターの通常運転への迅速な復帰の少なくとも一方を確実に実現できる。
また、着床開動作操作部28が架電操作部を兼用しており、着床開動作操作部28が操作されてから所定時間経過すると、外部通話装置30におけるカゴ通話装置12との通信を切断し、続いて、架電動作を実行した後に自動音声出力動作を実行してもよい。
自動音声出力動作を実行するための回線と、外部通話装置30がカゴ通話装置12と通話するための回線が、一致している場合がある。そのような場合、カゴ通話装置12を用いた通話が実行されている最中には、架電動作や自動音声出力動作を実行できなくなる。これに対し、本構成によれば、着床開動作操作部が操作されてから所定時間経過すると、外部通話装置30におけるカゴ通話装置12との通信が自動的に切断される。よって、架電動作及び自動音声出力動作を確実に実行できる。
また、広域用情報処理装置35は、情報センター20に設置されていて、複数のカゴ2に設置された複数のカゴ通話装置12と音声データの送受信ができ、着床開動作を行ったカゴ2を特定可能な情報と、そのカゴ2における着床開動作が実行された日時に基づく時間情報とを、関連付けて記憶する記憶部62を備えてもよい。
故障対応の場合、補修等の記録が残り、エレベーター10の各機器の取り換え時期等の判断の助けとなるが、本願の課題である、エレベーター10の故障対応でない障害の場合、従来、記録が一切残らなかった。
本構成によれば、情報センター20に配置され、所定の領域にある全てのエレベーター10、すなわち、広域に設置された全てのエレベーター10で、故障対応でない救出が行われた日時の記録が可能になる。したがって、例えば、夫々のエレベーター10で、例えば、認知症の人が彷徨した回数や、認知症の人が彷徨し易い時間帯等を特定し易くなる。更には、エレベーター10のメンテナンス会社が、そのような情報を顧客にヒードバックできる。よって、メンテナンス会社が、顧客サービスを向上でき、営業活動につなげることができる。
なお、本開示の情報処理装置は、救出表示操作部、救出音声出力操作部、及び架電操作部のうちの1つの操作部、2つの操作部、又は全ての操作を有さなくてもよい。また、情報センターに設置されて複数のエレベーター10を監視する本開示の情報処理装置が、着床開動作を行ったカゴを特定可能な情報と、そのカゴにおける着床開動作が実行された日時に基づく時間情報とを、関連付けて記憶する記憶部を有さなくてもよい。
また、次の条件を満たす制御プログラムを用いると好ましい。詳しくは、その制御プログラムは、カゴの昇降制御、カゴ扉の開閉制御、及び乗場扉の開閉制御を含むエレベーターに関する複数の制御を実行可能なコンピュータに、カゴの昇降制御、カゴ扉の開閉制御、及び乗場扉の開閉制御を実行させる制御プログラムである。また、その制御プログラムは、コンピュータが、エレベーターの通話操作部が操作された後に着床開動作操作部が操作されたと判断すると、カゴを所定階の乗場に着床させる着床制御と、着床制御の後において、カゴ扉と所定階の乗場扉の両方を開く扉開き制御と、をコンピュータに実行させる。
更には、そのようなプログラムは、コンピュータが、着床開動作操作部が操作されたと判断すると、エレベーターが備える各階の乗場に設置された乗場表示部に人の救出の実行を表す文言を表示させる救出表示制御、エレベーターが備える1以上の音声出力装置に人の救出の実行を意味する文言を1回以上出力させる救出音声出力制御、及び、報知用の電話に架電して、電話が通話可能な状態になった後に、エレベーターで人の救出運転を行ったことを表す文言と、エレベーターの通常運転が可能になる操作を説明する文言とのうちの少なくとも一方を電話の音声出力装置に自動音声で出力させる自動音声出力制御のうちの少なくとも一つを、コンピュータに実行させてもよい。
第1実施形態の説明より明らかなように、これらのプログラムを用いれば、エレベーターが故障していない状態におけるカゴ内の人の救出をより迅速かつ確実に実行できる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、エレベーター10の外部に設置された情報処理装置25,35を用いて故障していないエレベーター10における認知症の人等の救護に関する操作及び動作について説明した。しかし、エレベーター10が故障していない場合、エレベーター10が自動的に着床開動作を実行できれば、施設によっては管理人がいない夜間等においても、認知症の人等の救護を迅速に行うことができる。第2実施形態では、そのようなエレベーター110の構成及び動作について説明する。
図4は、第2実施形態のエレベーター110の概略構成図である。エレベーター110は、カゴ102を所定階の乗場に着床させた後にカゴ扉106と所定階の乗場扉108の両方を開く着床開動作の実行を禁止する着床開動作禁止操作部を備える。着床開動作禁止操作部は、カゴ102内に設置されている非常通話釦113以外の如何なる操作部でもよいが、カゴ102内に設置された全ての行先階指定釦116で構成されると好ましく、いずれか1つの行先階指定釦116が押圧されると、着床開動作の実行が禁止されてもよい。
また、エレベーター110の制御盤105における制御部105aが、通話操作部の一例としての非常通話釦113が操作されたことを表す信号と、着床開動作禁止操作部が操作されたことを表す信号と、を受信してもよい。また、制御部105aが、タイマを内蔵し、制御盤105の記憶部105bに、カゴ102、カゴ扉106、及び乗場扉108に、着床開動作を実行させるプログラムが記憶されていてもよい。そして、制御盤105が、非常通話釦113が操作されてから所定時間経過前までに着床開動作禁止操作部が操作されなければ、その所定時間経過後に着床開動作を実行してもよい。
上述のように、認知症の人が、非常通話釦113を押した後、如何なる呼びかけにも反応せずに、カゴ102の中でじっとしていることがある。また、健常者がカゴ102にった後、失念して如何なる行先階指定釦116も操作しないことがある。そのような場合、カゴ102は、例えば、所定階(例えば、1階)に移動したあと、カゴ扉106及び乗場扉108を閉じた状態で静止する。
本開示によれば、そのような状況で、非常通話釦113が操作された場合において、通話先の外部の人が電話に対応できない状態であっても、着床開動作が所定時間経過後に自動的に実行される。よって、故障対応でない障害に対処する際の労力を大幅に低減できる。
また、記憶部105bに、上記着床開動作が実行されると、各階の乗場151に設置された乗場表示部103に人の救出の実行を表す文言を表示させるプログラムが記憶されていてもよい。そして、上記着床開動作が実行されると、制御部105aが、各階の乗場151に設置された乗場表示部103に人の救出の実行を表す文言を表示させてもよい。
本構成によれば、乗場151でカゴ102を待っている人が、カゴ102が到着しないことで気分を害することを抑制できるだけでなく、そのような人が、カゴ102内の人の救出の手助けを行い易くなる。
また、記憶部105bに、上記着床開動作が実行されると、エレベーター110の1以上の音声出力装置に人の救出の実行を意味する文言を1回以上出力させるプログラムが記憶されていてもよい。そして、上記着床開動作が実行されると、制御部105aが、1以上の音声出力装置に人の救出の実行を意味する文言を1回以上出力させてもよい。また、1以上の音声出力装置は、乗場151に設置された乗場音声出力装置104を含んでもよく、カゴ内に設置されたカゴ音声出力装置114を含んでもよい。
本構成によれば、1以上の音声出力装置が出力した音声を聞いた人が、カゴ102が到着しないことで気分を害することを抑制できるだけでなく、そのような人が、カゴ102内の人の救出の手助けを行い易くなる。
また、記憶部105bに、公知の自動呼出しソフトが予めインストールされていてもよい。ここで、この自動呼出しソフトは、オートコールを行うことができるソフトウエアであり、予め登録している電話番号に自動的に電話をかけ、相手が電話に出るとメッセージを伝える。そして、着床開動作が実行されると、自動呼出しソフトが起動し、制御部105aが、報知用の電話に架電する架電動作と、架電動作によってその電話が通話可能な状態になった後、人の救出運転を行ったことを表す文言と、通常運転が可能になる操作を説明する文言とのうちの少なくとも一方を該電話の音声出力装置に自動音声で出力させる自動音声出力動作とを実行してもよい。
ここで、上述のように、報知用の電話は、例えば、病院におけるナースステーションに設置されている電話でもよく、老人ホームにおける職員待機室に設置されている電話でもよく、管理人室に設置されている電話でもよい。
本構成によれば、着床開動作が実行されると、報知用の電話に自動的に架電でき、その電話を取った人に、自動的に救出運転が行われた情報とエレベーター110の通常運転が可能になる操作の情報の少なくとも一方を伝えることができる。したがって、それらの情報のうちの少なくとも一方を、報知用の電話を取った人に確実かつ容易に伝えることができ、人の迅速な救出と、エレベーターの通常運転への迅速な復帰の少なくとも一方を確実に実現できる。
図5は、エレベーター110の制御部105aが実行可能な制御の一例について説明するフローチャートである。図5を参照して、例えば、エレベーター110が、カゴ102内に設置されているモード切替部やメンテナンスコンピュータで、手動操作モード(メンテナンスモード)から通常運転モードに切り替えられると制御がスタートし、ステップS101で、制御部105aが、非常通話釦113が操作されたか否かを判定する。ステップS101で否定判定されると、制御がリターンとなって、ステップS101が繰り返される。他方、ステップS101で、肯定判定されると、ステップS102に移行して、制御部105aが、非常通話釦113が操作されてから所定時間経過するまでに、着床開動作禁止操作部が操作されたか否かを判定する。ステップS102で、肯定判定されると、制御がリターンとなって、ステップS101が繰り返される。
他方、ステップS102で、否定判定されると、ステップS103に移行して、制御部105aが、着床開動作を実行し、カゴ102を所定階の乗場に着床させた後にカゴ扉106と所定階の乗場扉108の両方を開く。ステップS103と同時に、ステップS104が実行され、制御部105aが、記憶部105bに記憶されているプログラムに基づいて乗場表示部103に人の救出の実行を表す文言を表示させる。また、ステップS103と同時に、ステップS105が実行され、制御部105aが、全ての乗場151の乗場音声出力装置104に人の救出を意味する文言を繰り返し出力させると共に、カゴ音声出力装置114に人の救出を意味する文言を繰り返し出力させる。また、ステップS103と同時に、ステップS106が実行され、着床開動作を実行されると、自動呼出しソフトが起動する。そして、制御部105aが、予め登録している電話番号の電話(報知用の電話)に自動的に電話をかけ、相手が電話に出ると、エレベーター110で人の救出運転を行ったことを表す文言と、エレベーター110の通常運転が可能になる操作を説明する文言とを自動音声で相手に伝える。
ステップS106に続いて、ステップS107が実行され、制御部105aが、エレベーター110を通常運転にする操作が実行されたか否かを判定する。ステップS107で否定判定されると、ステップS107が再度実行される。他方、ステップS107で肯定判定されると、制御がリターンとなって、ステップS101が繰り返される。この制御部105aによる制御から明らかなように、第2実施形態では、エレベーター110が故障していない場合、エレベーター110が自動的に着床開動作を実行できる。よって、施設において管理人がいない場合でも、認知症の人等の救護を迅速に行うことができる。
なお、第2実施形態に関し、次の条件を満たす制御プログラムを用いると好ましい。詳しくは、その制御プログラムは、カゴの昇降制御、カゴ扉の開閉制御、及び乗場扉の開閉制御を含むエレベーターに関する複数の制御を実行可能なコンピュータに、カゴの昇降制御、カゴ扉の開閉制御、及び乗場扉の開閉制御を実行させる制御プログラムである。また、その制御プログラムは、コンピュータが、カゴに配置された通話操作部が操作されてから所定時間経過前にエレベーターが備える着床開動作禁止操作部が操作されなかったと判断したときに、カゴを所定階の乗場に着床させる着床制御と、着床制御の後において、カゴ扉と所定階の乗場扉の両方を開く扉開き制御と、をコンピュータに実行させる。
更には、そのような制御プログラムは、コンピュータが、所定時間経過前に着床開動作禁止操作部定が操作されなかったと判断したときに、エレベーターの各階の乗場に設置された乗場表示部に人の救出の実行を表す文言を表示させる救出表示制御、エレベーターが備える1以上の音声出力装置に人の救出の実行を意味する文言を1回以上出力させる救出音声出力制御、及び、報知用の電話に架電して、電話が通話可能な状態になった後に、エレベーターで人の救出運転を行ったことを表す文言と、操作された通話操作部を有するエレベーターの通常運転が可能になる操作を説明する文言とのうちの少なくとも一方を電話の音声出力装置に自動音声で出力させる自動音声出力制御のうちの少なくとも一つを、コンピュータに実行させてもよい。
上述の説明から明らかなように、そのような制御プログラムを用いれば、エレベーター110が故障していない状態におけるカゴ102内の人の救出をより迅速かつ確実に実行できる。また、故障対応でない障害に対処する際の労力を格段に低減できる。
1 広域救出システム、 2,102 カゴ、 3,103 乗場表示部、 4,104 乗場音声出力装置、 5,105 制御盤、 5a,105a 制御部、 5b,105b 記憶部、 6,106 カゴ扉、 8,108 乗場扉、 10,110 エレベーター、 11a 開釦、 11b 閉釦、 12 カゴ通話装置、 13,113 非常通話釦、 14,114 カゴ音声出力装置、 15 施設、 16,116 行先階指定釦、 20 情報センター、 25 施設用情報処理装置、 26 施設用情報処理装置の制御部、 27 施設用情報処理装置の記憶部、 28 施設用情報処理装置の着床開動作操作部、 30 施設用情報処理装置の外部通話装置、 35 広域用情報処理装置、 51,151 乗場、 61 広域用情報処理装置の制御部、 62 広域用情報処理装置の記憶部、 63 広域用情報処理装置の外部通話装置、 65 広域用情報処理装置の着床開動作操作部、 80 報知用の電話機。

Claims (5)

  1. 1以上のエレベーターにおける1以上のカゴの外部に設置されると共に、前記1以上のカゴに配置された1以上の通話操作部に含まれる前記通話操作部が操作されたときに、操作された前記通話操作部が配置された前記カゴに設置されたカゴ通話装置と音声データの送受信が可能になる外部通話装置と、
    前記1以上のカゴに含まれる前記カゴに関して、前記カゴを所定階の乗場に着床させた後にカゴ扉と前記所定階の乗場扉の両方を開く着床開動作を実行させる着床開動作操作部と、を備え、
    報知用の電話に架電する架電動作と、前記架電動作によって前記電話が通話可能な状態になった後、前記操作された通話操作部を有する前記エレベーターで人の救出運転を行ったことを表す文言と、前記操作された通話操作部を有する前記エレベーターの通常運転が可能になる操作を説明する文言とのうちの少なくとも一方を前記電話の音声出力装置に自動音声で出力させる自動音声出力動作と、を実行させる架電操作部を備える、情報処理装置。
  2. 前記操作された通話操作部を有する前記エレベーターに関して、各階の乗場に設置された乗場表示部に人の救出を表す文言を表示させる救出表示操作部を備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記操作された通話操作部を有する前記エレベーターに関して、前記エレベーターの1以上の音声出力装置に人の救出の実行を意味する文言を1回以上出力させる救出音声出力操作部を備える、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記着床開動作操作部が前記架電操作部を兼用しており、前記着床開動作操作部が操作されてから所定時間経過すると、前記外部通話装置における前記カゴ通話装置との通信を切断し、続いて、前記架電動作を実行した後に前記自動音声出力動作を実行する、請求項1から3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  5. 情報センターに設置されていて、複数の前記カゴに設置された複数の前記カゴ通話装置と音声データの送受信ができ、
    前記着床開動作を行った前記カゴを特定可能な情報と、そのカゴにおける前記着床開動作が実行された日時に基づく時間情報とを、関連付けて記憶する記憶部を備える、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
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