JP7291863B1 - 活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、及びその膜硬化物を備える建材用化粧シート - Google Patents

活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、及びその膜硬化物を備える建材用化粧シート Download PDF

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Abstract

【課題】つや消し剤としてのフィラーを含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物において:その硬化物の基材への密着性を高めつつ、樹脂組成物の粘度を適切に調整すること、好ましくは、つや消し剤としてのフィラーの経時での沈降の発生を抑制し、グラビア方式又はフレキソ方式での塗工を可能とすること、を課題とする。【解決手段】1)つや消し剤、2)活性エネルギー線硬化型アミン変性樹脂、3)エーテル鎖を有する重合性化合物、4)アクリロイル基を有する側鎖を含有する樹脂、5)ポリジメチルシロキサン化合物、および6)ワックスを含有する活性エネルギー線硬化型コーティング組成物であって:前記つや消し剤が、ポリエチレン系粒子、ポリプロピレン系粒子、ポリウレタン系粒子、およびアクリル系粒子の中から選ばれる1種以上を含有し;前記つや消し剤の含有量が、前記組成物中15.0~40.0質量%である、組成物を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、つや消し剤を含有し、活性エネルギー線で硬化可能なコーティング組成物、好ましくは電子線で硬化可能なコーティング組成物に関する。また、その膜硬化物を備える建材用化粧シートに関する。
ポリオレフィン系樹脂などのプラスチック基材に対する、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物(紫外線硬化型、電子線硬化型などがある)の密着性は一般的に低いが、それを改善する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物も提案されている。例えば特許文献1には、3個以上のエチレン性不飽和二重結合を有する重合性化合物と、1個又は2個のエチレン性不飽和二重結合を有する重合性化合物と、を含有する組成物の電子線硬化膜が、ポリオレフィン系樹脂基材への密着性がよいとされている。
建材、例えば床材用途の建材は、ポリオレフィン系樹脂などのプラスチック基材に活性エネルギー線硬化型樹脂組成物でコーティングして硬化膜を形成していることがある。ここで、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物には、滑り止めやつや消しのためにフィラー(シリカなどの無機フィラー、又は樹脂粒子などの有機フィラー)を配合することが多い(特許文献2~6参照)。
そこで、フィラーを配合した活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の、ポリオレフィン系樹脂などのプラスチック基材への密着性を高める技術も提案されている。例えば、特許文献7には、所定の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を含有する活性エネルギー線硬化型組成物を基材に塗工して硬化膜としてプライマー層を形成し、その上に、つや消し剤であるフィラーを配合した電子線硬化型樹脂組成物を塗工して硬化させ、つや消し剤(フィラー)含有コーティング膜を形成する方法が提案されている。
特開2001-181317号公報 特開2007-15232号公報 特開2008-247012号公報 特開2007-270508号公報 特開2020-100115号公報 国際公開第2017/170656号 特開2022-55657号公報
しかし、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物にフィラーが配合されると、フィラーの種類や量によっては、粘度が上昇したりして、コーティングが困難になるなどの問題が生じることが見出された。そこで、本発明の課題の一つは、つや消し剤としてのフィラーを含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物において、その硬化物の基材への密着性を高めつつ、樹脂組成物の粘度を適切に調整することである。
本発明の更なる課題の一つは、つや消し剤としてのフィラーを含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物において、つや消し剤として十分な量のフィラーを配合しても、経時での沈降の発生を抑制し、グラビア方式又はフレキソ方式での塗工が可能な粘度を付与し、かつ当該樹脂組成物から得られる硬化塗膜の物性(基材への密着性、耐スクラッチ性を含む)を改善することである。
本発明の他の課題は、ポリオレフィン系樹脂などのプラスチック基材に、つや消し剤としてのフィラーを含有する活性エネルギー線硬化型組成物でコーティング膜を形成することで、建材用化粧シートを提供することである。
すなわち本発明は、以下に示す活性エネルギー線硬化型コーティング組成物に関する。
[1]1)つや消し剤、2)活性エネルギー線硬化型アミン変性樹脂、3)エーテル鎖を有する重合性化合物、4)アクリロイル基を有する側鎖を含有する樹脂、5)ポリジメチルシロキサン化合物、および6)ワックスを含有し:前記つや消し剤が、ポリエチレン系粒子、ポリプロピレン系粒子、ポリウレタン系粒子、およびアクリル系粒子の中から選ばれる1種以上を含有し;前記つや消し剤の含有量が、前記組成物中15.0~40.0質量%である、活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
本発明は、好ましくは、以下に示す活性エネルギー線硬化型コーティング組成物に関する。
[2]前記エーテル鎖を有する重合性化合物が、ポリアルキレングリコール骨格を有する、前記[1]に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
[3]前記エーテル鎖を有する重合性化合物は、その分子量又は数平均分子量が200~2000である、前記[1]又は[2]に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
[4]前記エーテル鎖を有する重合性化合物が、分子内に1~3個のエーテル結合を有する、前記[1]~[3]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
[5]前記エーテル鎖を有する重合性化合物の含有量が、前記組成物中15.0~60.0質量%である、前記[1]~[4]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
[6]前記ポリジメチルシロキサン化合物が、未変性又はポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンである、前記[1]~[5]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
[7]前記ポリジメチルシロキサン化合物の含有量が、前記組成物中0.1~1.0質量%である、前記[1]~[6]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
[8]前記活性エネルギー線硬化型アミン変性樹脂が、ビスフェノール骨格を有する樹脂を含む、前記[1]~[7]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
[9]活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂をさらに含有する、前記[1]~[8]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
[10]前記活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂の数平均分子量が300~2000である、前記[9]に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
更に本発明は、以下に示す建材用化粧シートに関する。
[11]基材、及び前記基材に形成された前記[1]~[10]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物の膜硬化物と、を具備する、建材用化粧シート。
本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物によれば、基材表面にコーティングして膜硬化物とすることで、基材への密着性が高く、かつ耐スクラッチ性が高い膜硬化物を形成することができ、かつ基材表面の光沢を低減させることができる。そのため、本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物でコートされた基材は、特に、建材用材料(化粧シートなど)として好ましく用いられ得る。
[1.活性エネルギー線硬化型コーティング組成物]
本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物(以下において、「コーティング組成物」ともいう)は、1)つや消し剤、2)活性エネルギー線硬化型アミン変性樹脂、3)エーテル鎖を有する重合性化合物、4)アクリロイル基を有する側鎖を含有する樹脂、5)ポリジメチルシロキサン化合物、および6)ワックスを含み;また、7)重合性モノマー、8)活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂、9)重合禁止剤又は紫外線吸収剤を含有してもよく;更に、10)その他の成分を含有してもよい。
本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物は、紫外線や電子線などの活性エネルギー線によって硬化可能な組成物であるが、好ましくは、電子線によって硬化可能な組成物であり、光重合開始剤を含まない組成物であることが好ましい。光重合開始剤又はそれに由来する成分は、硬化物からマイグレーションすることによって周囲を汚染することがあるからである。
[1-1.つや消し剤]
コーティング組成物に含まれるつや消し剤は、有機フィラーとしての樹脂粒子(樹脂ビーズともいう)を含む。樹脂の例には、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂などが含まれる。これらの樹脂は、コーティング組成物における他の成分に溶解しない程度に高分子化されている。好ましい樹脂粒子の例には、ポリエチレン系粒子、ポリプロピレン系粒子、ポリウレタン系粒子、およびアクリル系粒子などが挙げられる。これらを単独で、あるいは2種以上を組み合わせてつや消し剤とすることができる。
つや消し剤である樹脂粒子の体積平均粒径は、0.5μm以上であることが好ましく、2μm以上であることがより好ましく、5μm以上であることが更に好ましく;一方、50μm以下であることが好ましく、30μm以下であることがより好ましい。樹脂粒子の体積平均粒径を0.5μm以上とすることで、有効なつや消し効果を得ることができ;50μm以下とすることで、コーティング組成物による硬化膜表面のざらつきを抑えて意匠性を高めることができる。体積平均粒径は、レーザー回折-散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%での粒径とすることができる。
つや消し剤である樹脂粒子の、コーティング組成物中における含有量は、15.0質量%以上であり、25.0質量%以上であることが好ましく;一方、40.0質量%以下であり、35.0質量%以下であることが好ましい。つや消し剤の含有量を15.0質量%以上とすることで、当該コーティング組成物のつや消し効果が十分に発揮される。また、つや消し剤の含有量を40.0質量%以下とすることで、当該コーティング組成物の粘度を適切な範囲に調整しやすくなる。
また、つや消し剤は、無機フィラーを含んでいてもいなくてもよいが、含まない方がよい場合もある。無機フィラーは、有機フィラーとしての樹脂粒子と比較すると、コーティング組成物の粘度を高めやすく、あるいはつや消し効果が十分でない場合がある。そのため、つや消し剤として、樹脂粒子と無機フィラーとを組み合わせるときは、本発明の効果を損なわない程度に無機フィラーの配合量を調整する。
無機フィラーの例には、シリカ、アルミナ、タルク、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、天然マイカ、合成マイカ、水酸化アルミニウム、沈降性硫酸バリウム、沈降性炭酸バリウム、チタン酸バリウム、硫酸バリウムなどの粒子が含まれる。
[1-2.活性エネルギー線硬化型アミン変性樹脂]
コーティング組成物に含まれる活性エネルギー線硬化型アミン変性樹脂は、分子内に1以上のアミノ基とともに、1以上の活性エネルギー線に対する重合性官能基を有する樹脂(又はオリゴマー)であり、当該重合性官能基を2つ以上有する樹脂(又はオリゴマー)であることが好ましい。ここで、重合性官能基は(メタ)アクリロイル基であることが好ましく;好ましいアミン変性オリゴマーは、分子内に1以上のアミノ基とともに、2以上の(メタ)アクリロイル基を有するアミン変性(メタ)アクリレート樹脂(又はオリゴマー)である。
(メタ)アクリロイル基の数が2以上であるアミン変性(メタ)アクリレート樹脂は、コーティング組成物に含まれる重合性化合物と反応しやすくなり、コーティング組成物の活性エネルギー線硬化性が高まり、また、コーティング組成物の粘度を適度な範囲に調整しやすい。なお、本明細書において、「(メタ)アクリレート」とは「アクリレート及び/又はメタクリレート」を意味し、「(メタ)アクリル酸」とは「アクリル酸及び/又はメタクリル酸」を意味する。
活性エネルギー線硬化型アミン変性樹脂は、ビスフェノール骨格(好ましくはビスフェノールA骨格)を有することが好ましい。ビスフェノール骨格を有する活性エネルギー線硬化型アミン変性樹脂は、コーティング組成物の膜硬化物の硬度をより高め、耐溶剤性なども向上させることができる。
活性エネルギー線硬化型アミン変性樹脂は、所望のモノマーを重合して合成して得てもよく、市場から入手してもよい。市販品の例には、GENOMER5161、GENOMER5275(RAHN社);CN371、CN371NS、CN373、CN383、CN384、CN386、CN501、CN503、CN550、CN551(サートマー社);EBECRYL80、EBECRYL81、EBECRYL83、EBECRYL7100、EBECRYL84、EBECRYLP115(ダイセル・オルネクス社);LAROMER PO 83F、LAROMER PO 84F、Laromer LR8946、Laromer LR8956、Laromer LR8996、Laromer LR8894(BASF社);AgiSyn001、AgiSyn002、Agisyn003、Agisyn008(DSM Coating Resin社);Photomer4771、Photomer4775、Photomer4967、Photomer5096、Photomer5662、Photomer5930(コグニス社);DoublecureEPD、DoublecureOPD、Doublecure115、Doublecure225、Doublecure645、PolyQ222、PolyQ226、PolyQ224、PolyQ101(DoubleBondChemicals社);等が挙げられる。また、ビスフェノール骨格を有する活性エネルギー線硬化型アミン変性樹脂は、EBECRYL3703、SE1703、SP281、SP283(株式会社岡島)として市場から入手可能である。
活性エネルギー線硬化型アミン変性樹脂は、コーティング組成物の膜硬化物の硬度を高めて耐スクラッチ性を向上させることができ、あるいはコーティング組成物の膜硬化物の、被コーティング基材との密着性を高めることができる。
コーティング組成物における活性エネルギー線硬化型アミン変性樹脂の含有量は、1.0質量%以上であることが好ましく、2.0質量%以上であることがより好ましく;一方で、15.0質量%以下であることが好ましく、10.0質量%以下であることがより好ましい。アミン変性樹脂の含有量を1.0質量%以上とすることで、コーティング組成物の膜硬化物の硬度が十分に高まり、あるいは被コーティング基材との密着性が高まる。アミン変性樹脂の含有量を15.0質量%以下とすることで、コーティング組成物の粘度を適切な範囲に調整しやすくなる。
[1-3.エーテル鎖を有する重合性化合物]
本発明のコーティング組成物は、エーテル鎖を有する重合性化合物を含有する。エーテル鎖は、好ましくはポリアルキレングリコール骨格を含み、ポリエチレングリコール骨格又はポリプロピレングリコール骨格を含むことがより好ましい。ポリアルキレングリコール骨格における、アルキレングリコールの繰り返し数は、2以上であればよい。また、エーテル鎖を有する重合性化合物は、1~3個のエーテル結合を有することが好ましい。アルキレングリコールの繰り返し数が2であれば、1個のエーテル結合を有し;アルキレングリコールの繰り返し数が3又は4であれば、2又は3個のエーテル結合を有する。
エーテル鎖を有する重合性化合物は、活性エネルギー線に対して重合反応性を有する官能基を有しており、官能基は(メタ)アクリロイル基であることが好ましい。エーテル鎖を有する重合性化合物は、当該官能基を2以上有することがより好ましい。エーテル鎖を有する重合性化合物は、好ましくは、ポリエチレングリコールのジ(メタ)アクリレート、又はポリプロピレングリコールのジ(メタ)アクリレートである。
エーテル鎖を有する重合性化合物の分子量又は数平均分子量は、200~2000の範囲にあることが好ましく、200~1000の範囲にあることがより好ましい。また、本発明のコーティング組成物は、分子量の異なる2種以上のエーテル鎖を有する重合性化合物を組み合わせて含むことが好ましい場合がある。エーテル鎖を有する重合性化合物は、コーティング組成物の粘度を低減させることができるが;分子量の異なる(例えば、高分子タイプと低分子タイプ)2種以上を組み合わせることで、より粘度を調整しやすくなる。
本発明のコーティング組成物におけるエーテル鎖を有する重合性化合物の(合計)含有量は、15.0質量%以上であることが好ましく、25.0質量%であることがより好ましく、30.0質量%以上であることが更に好ましく;一方、60.0質量%以下であることが好ましく、55.0質量%以下であることがより好ましく、50.0質量%以下であることが更に好ましい。
[1-4.アクリロイル基を有する側鎖を含有する樹脂]
アクリロイル基を有する側鎖を含有する樹脂は、主鎖骨格と主鎖骨格に結合する側鎖にアクリロイル基を有する樹脂である。主鎖骨格は、ポリエステル、ポリアクリル、ポリウレタン、ロジンなどで構成されうるが;好ましくはポリアクリルで構成される。アクリロイル基を有する側鎖の数は、1以上であればよいが、2以上であることが好ましい。
アクリロイル基を有する側鎖を含有する樹脂は、市場から入手することも可能であり、ビームセット(荒川化学工業社)のシリーズとして市販されている。とりわけ、ビームセット243NS、255、261、265、271(主鎖がポリアクリルのもの)などが好ましく使用される。
アクリロイル基を有する側鎖を含有する樹脂は、コーティング組成物からの膜硬化物の硬度を高めて耐スクラッチ性を向上させることができ、あるいはコーティング組成物の粘度を高めるとともに、つや消し剤の沈降を抑制することができる。
コーティング組成物におけるアクリロイル基を有する側鎖を含有する樹脂の含有量は、1.0質量%以上であることが好ましく、2.0質量%以上であることがより好ましく;一方、8.0質量%以下であることが好ましく、5.0質量%以下であることがより好ましい。
[1-5.ポリジメチルシロキサン化合物]
本発明のコーティング組成物に含まれるポリジメチルシロキサン化合物はシリコーンの一種であり、ジメチコンとも称され、化学構造式:CH3- [Si(CH3)2O]n-Si(CH3)3 で示される。化学構造式における“n”(繰り返し構造の数)は特に限定されないが、ポリジメチルシロキサン化合物の粘度(25℃)が100cSt程度となるように設定することができる。
ポリジメチルシロキサン化合物は、未変性であってもよいが、ポリエーテル変性されていてもよい。ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンとは、ポリジメチルシロキサンの主鎖末端又は側鎖にポリエーテル基を導入した化合物である。
ポリジメチルシロキサン化合物は、コーティング組成物の膜硬化物の硬度を高めて耐スクラッチ性を向上させ、あるいは膜硬化物の被コーティング基材に対する密着性を高めることができる。
コーティング組成物におけるポリジメチルシロキサン化合物の含有量は、0,1質量%以上であることが好ましく、0.2質量%以上であることがより好ましく;一方、1.0質量%以下であることが好ましく、0.8質量%以下であることがより好ましい。
[1-6.ワックス]
本発明のコーティング組成物に含まれるワックスは、従来のコーティング組成物に配合されうるワックスであればよい。ワックスの例には、パラフィンワックス、ラノリンワックス、蜜蝋、鯨蝋、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木蝋、ホホバ油等の動植物系ワックス、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等の鉱物、石油系ワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワックス、酸化ポリプロピレンワックス等の合成炭化水素系ワックス、ポリテトラフルオロエチレンワックス等のフッ素樹脂系ワックス、ポリテトラフルオロエチレンワックスとポリエチレンワックスの混合物、モンタンワックス誘導体、パラフィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス誘導体等の変性ワックス、硬化ヒマシ油、硬化ヒマシ油誘導体等の水素化ワックス、ポリテトラフルオロエチレンワックスなどが含まれる。ワックスの粒子径も特に限定されないが、例えば、0.05μm以上6μm以下であればよい。
ワックスは、コーティング組成物の膜硬化物の硬度を高めて耐スクラッチ性を向上させることができる。コーティング組成物におけるワックスの含有量は、0.1質量%以上であることが好ましく、1.0質量%以上であることがより好ましく;一方、5.0質量%以下であることが好ましく、3.5質量%以下であることがより好ましい。
[1-7.重合性モノマー]
本発明のコーティング組成物は、更なる重合性モノマーを含有してもよい。特に、分子内に2以上の重合性官能基を有する重合性モノマー(多官能モノマー)が好ましい場合がある。2、3又は4以上の重合性官能基を有する重合性モノマーは、コーティング組成物の硬化性を高めることができる。重合性モノマー(好ましくは多官能モノマー)の含有量は、コーティング組成物の所望の粘度、所望の膜硬化性に応じて、適宜設定すればよい。
[1-7-1.多官能モノマー]
コーティング組成物に含まれる多官能モノマーとしては、例えば下記の多官能(メタ)アクリレート系化合物やビニルエーテル基含有(メタ)アクリレート系化合物等を用いることができる。
多官能(メタ)アクリレート系化合物は、2官能のジ(メタ)アクリレート系化合物、3官能のトリ(メタ)アクリレート系化合物、又はそれ以上の多官能(メタ)アクリレート系化合物であってもよい。
ジ(メタ)アクリレート系化合物の例には、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレートジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレートジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,2-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,5-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、2,5-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,7-ヘプタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,8-オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,2-オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10-デカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,2-デカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,12-ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,2-ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,14-テトラデカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,2-テトラデカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,16-ヘキサデカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,2-ヘキサデカンジオールジ(メタ)アクリレート、2-メチル-2,4-ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、3-メチル-1,5-ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、2-メチル-2-プロピル-1,3-プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、2,4-ジメチル-2,4-ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、2,2-ジエチル-1,3-プロパンジオ-ルジ(メタ)アクリレート、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ジメチロールオクタンジ(メタ)アクリレート、2-エチル-1,3-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、2,5-ジメチル-2,5-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、2-メチル-1,8-オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、2,4-ジエチル-1,5-ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAテトラエチレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFテトラエチレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールSテトラエチレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAテトラエチレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールFテトラエチレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAテトラエチレンオキサイド付加体ジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFテトラエチレンオキサイド付加体ジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレート等、グリセリン、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、ジトリメチロールプロパン及びジペンタエリスリトール等の多価アルコールのジ(メタ)アクリレート等が含まれる。
トリ(メタ)アクリレート系化合物の例には、グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリカプロラクトネートトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールヘキサントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールオクタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等が含まれる。
4官能以上の(メタ)アクリレート系化合物の例には、トリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラカプロラクトネートテトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラカプロラクトネートテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールエタンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールブタンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールヘキサンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールオクタンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールポリアルキレンオキサイドヘプタ(メタ)アクリレート等の4官能以上のモノマー;等を挙げることができる。
ビニルエーテル基含有(メタ)アクリレート系化合物の例には、(メタ)アクリル酸-2-ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸-3-ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸-1-メチル-2-ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸-2-ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸-4-ビニロキシブチル、(メタ)アクリル酸-1-メチル-3-ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸-1-ビニロキシメチルプロピル、(メタ)アクリル酸-2-メチル-3-ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸-3-メチル-3-ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸-1,1-ジメチル-2-ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸-3-ビニロキシブチル、(メタ)アクリル酸-1-メチル-2-ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸-2-ビニロキシブチル、(メタ)アクリル酸-4-ビニロキシシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸-5-ビニロキシペンチル、(メタ)アクリル酸-6-ビニロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸-4-ビニロキシメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸-3-ビニロキシメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸-2-ビニロキシメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸-p-ビニロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸-m-ビニロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸-o-ビニロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸-2-(ビニロキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸-2-(ビニロキシイソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸-2-(ビニロキシエトキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸-2-(ビニロキシエトキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸-2-(ビニロキシイソプロポキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸-2-(ビニロキシイソプロポキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸-2-(ビニロキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸-2-(ビニロキシエトキシイソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸-2-(ビニロキシイソプロポキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸-2-(ビニロキシイソプロポキシイソプロポキシ)エチル等が挙げられる。
[1-7―2.単官能モノマー]
コーティング組成物には単官能モノマーを含んでいてもよく;単官能モノマーの例には、不飽和カルボン酸系化合物、アルキル(メタ)アクリレート系化合物、ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート系化合物、ハロゲン含有(メタ)アクリレート系化合物、エーテル基含有(メタ)アクリレート系化合物、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート系化合物、その他の(メタ)アクリレート系化合物、スチレン系化合物、N-ビニル系化合物、アリレート系化合物、その他のエチレン性不飽和結合を1つ備えた化合物であればよく、特に限定されない。
[1-8.活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂]
本発明のコーティング組成物は、活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂を含んでいてもよい。活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂は、活性エネルギー線に対する重合性官能基(好ましくは、(メタ)アクリロイル基)が結合したポリエステル骨格を有する樹脂(又はオリゴマー)であり、ポリエステルアクリレートと称されることもある。ポリエステル骨格は、ポリカルボン酸成分とポリグリコール成分とから構成され;ポリカルボン酸成分及びポリグリコール成分は特に限定されず、脂肪族又は芳香族成分のいずれでもよい。
活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂の数平均分子量は300~2000程度、好ましくは500~2000であればよい。また、活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂の水酸基価は10~60mg KOH/gであればよい。
また、活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂は、1又は2以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物であることが好ましく、2以上の(メタ)アクリロイル基を有することがより好ましい。
活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂は、市場から入手することも可能であり、EBECRYLシリーズ(ダイセル社)のうち、EBECRYL524、EBECRYL525、EBECRYL571、EBECRYL851、EBECRYL436、EBECRYL438、EBECRYL811、EBECRYL852、EBECRYL853、EBECRYL884、EBECRYL812、EBECRYL888、EBECRYL893、EBECRYL800、EBECRYL810、EBECRYL450、EBECRYL820、EBECRYL846、EBECRYL870、EBECRYL1830、EBECRYL LEO10801などが市販品として挙げられる。
活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂は、コーティング組成物からの膜硬化物の基材への密着性を高めることができる。コーティング組成物における活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂の含有量は、特に限定されないが、3質量%以下とすることが粘度の調製の点から好ましい場合がある。
[1-9.重合禁止剤又は紫外線吸収剤]
本発明のコーティング組成物は、重合禁止剤及び/又は紫外線吸収剤を含有してもよい。重合禁止剤としては、ベンゾトリアゾール、ヒンダードアミン、ブチルヒドロキシトルエン等のフェノール系化合物(キノン系化合物を含む)や、酢酸トコフェロール、ニトロソアミン系化合物等が含まれる。紫外線吸収剤の例には、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤等が挙げられる。
コーティング組成物における重合禁止剤及び/又は紫外線吸収剤の含有割合は、0.1質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましく;一方、3質量%以下であることが好ましく、2質量%以下であることがより好ましい。
[1-10.その他の成分]
本発明のコーティング組成物は、その他必要に応じて、レベリング剤、チクソ性付与剤、乾燥材、増粘剤、垂れ止め剤、可塑剤、分散剤、沈降防止剤、消泡剤、離型剤などの添加剤を含有していてもよい。
[1-11.活性エネルギー線硬化型コーティング組成物の物性]
活性エネルギー線硬化型コーティング組成物は、1)塗工されることができ、かつ2)つや消し剤などの固形成分の沈降を抑制できるような粘度に調整されることが好ましい。そのため、コーティング組成物の粘度(25℃)は、塗工を可能とするため、13.0Pa・s以下であることが好ましく、7.5Pa・s以下であることがより好ましく;一方、沈降を抑制するため、2,0Pa・s以上であることが好ましく、3,0Pa・s以上であることが好ましい。コーティング組成物の粘度(25℃)は、B型粘度計を用いて液温25℃で回転速度30rpmで測定することができる。
活性エネルギー線硬化型コーティング組成物は、活性エネルギー線を照射されることで硬化することができるが;好ましくは、電子線を照射されることで硬化することができる(つまり、電子線硬化型コーティング組成物である)。電子線硬化型コーティング組成物である場合には、光重合開始剤を含まないことが好ましい。
[1-12.活性エネルギー線硬化型コーティング組成物の調製]
活性エネルギー線硬化型コーティング組成物は、各材料の混合物を、撹拌機を用いて撹拌混合することで調製することができ、その手法は特に制限されない。
[1-13.活性エネルギー線硬化型コーティング組成物の用途]
本発明のコーティング組成物は、塗工によって被コーティング基材に塗布されて、その塗膜を硬化させることで、被印刷基材をコーティングすることができ、それにより被コーティング基材の光沢を軽減することができる。
[2.積層体]
本発明の積層体は、基材と、基材表面に形成されたコーティング膜とを含む。コーティング膜が形成される基材表面には、任意の層が形成されている。例えば基材には、プライマー層が形成されていることもあるし、意匠を付与するための印刷層が形成されていることもあるし、更に、印刷層を覆う透明樹脂層などが形成されていることもある。
[2-1.基材]
積層体における基材は、積層体の用途に応じて選択されればよい。基材の材質は、プラスチックス、金属、木材、紙、セメント、石膏、岩石、ガラス、セラミックなど、特に限定されない。ただし、コーティング膜が形成される基材の表面がプラスチック、とりわけポリオレフィン樹脂であると、基材に対するコーティング膜の密着性が高いという本発明の効果が効果的に発現することがある。なお、コーティング膜が形成される基材の表面は、濡れ性を高めるための表面処理がなされていることが好ましい場合がある。
[2-2.コーティング膜]
積層体におけるコーティング膜は、前述の[1]で説明した活性エネルギー線硬化型コーティング組成物の膜硬化物である。膜硬化物の厚みなどは特に制限されず、例えば、つや消し効果が十分に発現するように調整すればよいが;典型的には、1~20μmの厚みであることが多い。
[2-3.積層体の作製]
本発明の積層体は、1)準備した基材に、前述の[1]で説明した活性エネルギー線硬化型コーティング組成物を塗工して塗布膜を形成し、2)塗布膜に活性エネルギー線を照射して、塗布膜を硬化して膜硬化物とすることで、作製されうる。
活性エネルギー線硬化型コーティング組成物の塗工は、バーコート、グラビアコート、フレキソコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコート等の公知の方式で行うことができ、特に限定されないが;グラビアコート、フレキソコートによる行うことが好ましい。
コーティング組成物の塗布膜の硬化は、好ましくは、電子線を照射して行うことができる。電子線の照射条件は特に限定されず、塗布膜が十分に硬化する(例えば、架橋密度が飽和する)ように設定すればよいが、例えば、5~300kGy(0.5~30Mrad)、好ましくは10~50kGy(1~5Mrad)の範囲で選定される。電子線源としては、特に制限はなく、例えばコックロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器を用いることができる。
[2-4.積層体の用途]
本発明の積層体は、コーティング膜を形成した面の光沢が低減されており、かつコーティング膜の基材への密着性が高く、コーティング膜の耐スクラッチ性も高い。そのため、特に好ましくは、本発明の積層体は建材用材料、特に建材用化粧シートとして用いることができる。
以下において、実施例を参照して本発明を説明するが、本発明がこれら実施例によって限定して解釈されてはならない。表1~表3に示される各成分の配合量は質量部を意味する。
[A.活性エネルギー線硬化型コーティング組成物の調製]
<A-1.活性エネルギー線硬化型コーティング組成物の調製に用いた材料>
以下に、活性エネルギー線硬化型コーティング組成物の調製に用いた材料を示す。
(つや消し剤)
・P31(商品名「PropylMatte 31」、ポリプロピレン系粒子、平均粒子径8~12μm、住化ファーマード&ケミカル社製)
・P270S(商品名「PropylTex 270S」、ポリプロピレン系粒子、平均粒子径15~25μm、住化ファーマード&ケミカル社製)
・635F(品名「MPP-635F」、ポリエチレン系粒子、平均粒子径20μm、住化ファーマード&ケミカル社製)
・C200T(品名「アートパールC-200T」、ポリウレタン系粒子、平均粒子径31μm、根上工業社製)
・SE010T(品名「アートパールSE-010T」、アクリル系粒子、平均粒子径10μm、根上工業社製)
・MBX-20(品名「MBX-20」、ポリメタクリル酸メチル系粒子、平均粒子径8μm、積水化成品工業社製)
・ミネックスSP(商品名「ミネックスSP」、ネフェリンサイアナイト系粒子、平均粒子径12μm、白石カルシウム社製)
・サイリシア780(商品名「サイリシア780」、シリカ系粒子、平均粒子径12μm、富士シリカ社製)
(活性エネルギー線硬化型アミン変性樹脂)
・EB3703(商品名「EBECRYL3703」、数平均分子量850のアミン変性ビスフェノールA型エポキシアクリレート、ダイセル・オルネクス社製)
・CN371(商品名「Sartmer CN371、アミン変性(メタ)アクリレート樹脂、サートマー社製)
(エーテル鎖を有する重合性化合物)
・PEG600DA(ポリエチレングリコール600ジアクリレート)
・PEG300DA(ポリエチレングリコール300ジアクリレート)
・DPGDA(ジプロピレングリコールジアクリレート、分子内にエーテル結合1個)
Figure 0007291863000001
(アクリロイル基を有する側鎖を含有する樹脂)
・BS265(商品名「ビームセット265」、変性アクリル樹脂とUVモノマーの混合物、樹脂分35質量%、荒川化学工業社製)
(ポリジメチルシロキサン化合物)
・PDMS(商品名「Element14TM PDMS 100」、25℃での粘度100cSt、モメンティブ パフォーマンス社製)
(重合性モノマー)
・Di-TMPTA(ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート)
Figure 0007291863000002
(ワックス)
・ワックス1(商品名「Parafin Wax-125」、パラフィンワックス、日本精蝋社製)
(活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂)
・活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂:EB525(商品名「EBECRYL525」、数平均分子量1,000のポリエステルアクリレート60質量部とトリプロピレングリコールジアクリレート(分子内にエーテル結合2個)40質量部の混合物、ダイセル・オルネクス社製)
(重合禁止剤など(紫外線吸収剤を含む))
・重合禁止剤1(商品名「Tinuvin384-2」、ベンゾトリアゾール系重合禁止剤、BASF社製)
・重合禁止剤2(商品名「Tinuvin400」、トリアジン系重合禁止剤、BASF社製)
・重合禁止剤3(商品名「Tinuvin479」、トリアジン系重合禁止剤、BASF社製)
・重合禁止剤4(商品名「Tinuvin123」、ヒンダードアミン系重合禁止剤、BASF社製)
<A-2.活性エネルギー線硬化型コーティング組成物の調製手順>
各材料を、表1~3に示す処方に沿って、撹拌機を用いて撹拌混合し、実施例および比較例の各コーティング組成物を得た。
<A-3.活性エネルギー線硬化型コーティング組成物の評価>
実施例および比較例の各コーティング組成物を以下の項目について評価し、表1~表3に評価結果を示した。
(粘度)
実施例および比較例の各コーティング組成物について、B型粘度計(東京計器社製)を用いて、液温が25℃の時の粘度を30rpmで測定した。測定値を表に示す。
(経時安定性(沈降の程度))
実施例および比較例の各コーティング組成物について25℃で1週間静置し、沈降の程度を確認した。
○:沈降は認められない
△:沈降は認められるが、振とうによって回復する
×:沈降が認められ、振とうによって回復しない
<B.積層体の作製手順>
実施例および比較例の各コーティング組成物を、化粧シート(ポリプロピレンフィルム「ベーシックカラーPPシートホワイト(0.4mm厚)」オカモト社)上にメアバー(0.20mm)を用いて塗工した。その後、アイ・エレクトロンビーム社の電子線照射装置を用い、酸素濃度が200ppm以下の雰囲気下で、加速電圧を90kV、照射量30kGyの条件にて電子線を塗工膜に照射して硬化させ、実施例および比較例の各積層体(塗工物)を作製した。
<B-1.積層体の評価>
実施例および比較例で得られた各積層体(塗工物)を以下の項目について評価し、表1~表3に評価結果を示した。
(光沢)
村上式デジタル光沢計(村上色彩研究所製)を用いて、実施例及び比較例で得られた各積層体の塗工面(コーティング面)の60°反射光沢値を求めた。
(密着性)
実施例および比較例の各積層体について、セロハンテープを塗工面(コーティング面)に貼り付け、これを急速に剥がしたときの塗工皮膜(コーティング層)が基材から剥離する度合いについて評価した。
○:塗工皮膜が基材から剥離しない
△:塗工皮膜が基材から半分未満剥離した
×:塗工皮膜が基材から半分以上剥離した
(耐スクラッチ性)
摩耗試験機II形(JIS L0849:2013)に、実施例および比較例の各積層体を土台に配置し、当該積層体の塗工面(コーティング面)に接触するようにスチールウール#0000をセットして、荷重1kg/cm2、移動速度100mm/秒、往復移動距離100mmで20回往復させた。
○:塗工皮膜(コーティング層)に傷が認められない
△:塗工皮膜(コーティング層)に傷が認められるが、基材には傷が認められない
×:塗工皮膜(コーティング層)および基材に傷が認められる
Figure 0007291863000003
Figure 0007291863000004
Figure 0007291863000005
表3の比較例1及び2に示されるように、樹脂粒子を配合せず、無機化合物粒子(ネフェリンサイアナイト粒子及びシリカ粒子)を配合した組成物は、粘度が高くなり、かつ比較例1では、それから得られる膜硬化物は光沢を十分に抑制できなかった(つや消し効果が十分でなかった)。また比較例2の組成物は粘度が高すぎるため、塗工することができず、積層体が作製できなかった。そのため、比較例2について、光沢、密着性、耐スクラッチの評価はされていない。これに対して、表1及び2の各実施例に示されるように、樹脂粒子を配合した組成物は、適切な粘度に調整されながら、それから得られる塗工膜の光沢を抑制し、十分なつや消し効果が得られた。
表3の比較例3では、つや消し剤(P31)の含有量が組成物に対して10.0質量%であり、それから得られる膜硬化物は光沢を十分に抑制できなかった。また、表3の比較例4では、つや消し剤(P31)の含有量が組成物に対して45.0質量%であり、粘度が高くなった。比較例4の組成物は粘度が高すぎるため、塗工することができず、積層体が作製できなかった。そのため、比較例4について、光沢、密着性、耐スクラッチの評価はされていない。これに対して、表1及び2の各実施例に示されるように、つや消し剤(樹脂粒子)の含有量が、組成物に対して25.0質量%又は30.0質量%であると、適切な粘度に調整されながら、それから得られる膜硬化物が光沢を抑制し、十分なつや消し効果が得られた。
表3の比較例5に示されるように、アミン変性樹脂を配合しない組成物は、それから得られる膜硬化物の、基材に対する密着性が低く、かつ耐スクラッチ性も十分でなかった。これに対して、表1及び2の各実施例に示されるように、アミン変性樹脂を配合した組成物は、十分な密着性と耐スクラッチ性を有する塗工膜を形成することができる。
表3の比較例6に示されるように、アクリロイル基を有する側鎖を含有する樹脂を配合しない組成物は、沈降が発生したり、膜硬化物の耐スクラッチ性が低下した。これに対して、表1の実施例1及び表2の実施例16からわかるように、アクリロイル基を有する側鎖を含有する樹脂を配合することで、膜硬化物の耐スクラッチ性が改善し、また、アクリロイル基を有する側鎖を含有する樹脂の含有量を3.0質量%とすると(実施例1)、沈降の発生も抑制できる。
表3の比較例7に示されるように、ポリジメチルシロキサンを配合しない組成物は、それから得られる膜硬化物の、基材に対する密着性が低く、かつ耐スクラッチ性も十分でなかった。これに対して、表1及び2の各実施例(特に、表1の実施例1と表2の実施例17)からわかるように、組成物に対して0,3質量%及び0.6質量%のポリジメチルシロキサンを配合した組成物は、十分な密着性と耐スクラッチ性を有する膜硬化物を形成することができる。
表3の比較例8に示されるように、ワックスを配合しない組成物は、それから得られる膜硬化物の耐スクラッチ性が十分ではなかった。これに対して、表1及び2の各実施例に示されるように、ワックスを配合することで、塗工膜の耐スクラッチ性を高めることができる。
表1の実施例1~6に示されるように、組成物に対して30.0質量%の各種樹脂粒子を含有する組成物は、粒子の樹脂の種類に係わらず、粘度が適切に調整され、沈降もなく、それから得られる膜硬化物は光沢を抑制し、密着性及び耐スクラッチ性とも充分であった。
また、表1の実施例1及び実施例7~9からわかるように、重合禁止剤の種類に係わらず、各評価が十分な組成物を得られることがわかる。
表1の実施例10からわかるように、つや消し剤であるP31の含有量を25.0質量%にした組成物は、30.0質量%のP31を含有する実施例1の組成物と比較すると粘度がやや下がるものの、実施例1と同様、各評価が十分な組成物となった。
表1の実施例1と、表2の実施例11及び12との対比からわかるように、アミン変性樹脂の含有量を3質量%から6質量%に変更しても、アミン変性樹脂をEB3703からCN371に変更しても、実施例1と同様、各評価が十分な組成物となった。
表1の実施例1と、表2の実施例13及び14との対比からわかるように、エーテル鎖を有する重合性化合物の含有量を14.0質量%から20.0質量%に変更しても、エーテル鎖を有する重合性化合物をPEG600DAからPEG300DAに変更しても、実施例1と同様、各評価が十分な組成物となった。
表1の実施例1と表2の実施例15との対比からわかるように、ポリエステル樹脂は、組成物の膜硬化物の基材への密着性を高めることがわかるが、ただし、ポリエステル樹脂を配合せずとも、各評価が十分な組成物となり得る。
表2の実施例18に示すように、エーテル鎖を有する重合性化合物としてDPGDAだけを配合した組成物も、粘度は適切に調整され、いずれの評価も十分であった。
本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物は、基材に塗布されて硬化されることで、高い硬度を有し、基材への密着性が強いコーティング膜を形成することができ;そして、当該コーティング膜は、基材表面の光沢を低減させることができる。このような特性を活かして、本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物は、建材用材料、特に建材用化粧シートの表面のコーティング膜を形成するために用いることができる。

Claims (11)

  1. 1)つや消し剤、2)分子内に1以上のアミノ基とともに、2以上の(メタ)アクリロイル基を有する、活性エネルギー線硬化型アミン変性樹脂、3)エーテル鎖を有する重合性化合物、4)主鎖骨格と主鎖骨格に結合する側鎖を有し、側鎖にアクリロイル基を有する樹脂、5)ポリジメチルシロキサン化合物、および6)ワックスを含有し、
    前記つや消し剤が、ポリエチレン系粒子、ポリプロピレン系粒子、ポリウレタン系粒子、およびアクリル系粒子の中から選ばれる1種以上を含有し、
    前記つや消し剤の含有量が、前記組成物中15.0~40.0質量%である、活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  2. 前記エーテル鎖を有する重合性化合物が、ポリアルキレングリコール骨格を有する、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  3. 前記エーテル鎖を有する重合性化合物は、その分子量又は数平均分子量が200~2000である、請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  4. 前記エーテル鎖を有する重合性化合物が、分子内に1~3個のエーテル結合を有する、請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  5. 前記エーテル鎖を有する重合性化合物の含有量が、前記組成物中15.0~60.0質量%である、請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  6. 前記ポリジメチルシロキサン化合物が、未変性又はポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンである、請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  7. 前記ポリジメチルシロキサン化合物の含有量が、前記組成物中0.1~1.0質量%である、請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  8. 前記活性エネルギー線硬化型アミン変性樹脂が、ビスフェノール骨格を有する樹脂を含む、請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  9. 活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂をさらに含有する、請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  10. 前記活性エネルギー線硬化型ポリエステル樹脂の数平均分子量が300~2000である、請求項9に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  11. 基材、及び前記基材に形成された請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物の膜硬化物と、を具備する、建材用化粧シート。
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