JP2014080596A - 金属基材用活性エネルギー線硬化型塗料組成物およびその塗料組成物を用いた物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)フェノール構造含有の分子内に1個のエチレン性二重結合基を有する単官能重合性モノマー、(B)分子内に8個以上のエチレン性二重結合基を有する多官能重合性オリゴマー、(C)シリコン系レベリング剤を含有することを特徴とする金属基材用活性エネルギー線硬化型塗料組成物。
【選択図】なし
Description
[1](A)フェノール構造含有の分子内に1個のエチレン性二重結合基を有する単官能重合性モノマー、(B)分子内に8個以上のエチレン性二重結合基を有する多官能重合性オリゴマー、(C)シリコン系レベリング剤を含有することを特徴とする金属基材用活性エネルギー線硬化型塗料組成物、
エチレン性二重結合基とは、エチレンから水素原子を1つ引き抜いた基をいい、この場合、エチレンは置換基を有していても良く、アクリロイル基、メタクリロイル基(以上、合わせて「(メタ)アクリロイル基」という)、ビニル基、ビニレン基、ビニリデン基、アリル基およびビニルエーテル基からなる群から選ばれる一または二以上の基を有する。
フェノール構造含有の分子内に1個のエチレン性二重結合基を有する単官能重合性モノマーは、一般式(1)および/または(2)で表される重合性モノマーであることが好ましい。
また、分子内に8個以上のエチレン性二重結合基を有する多官能重合性オリゴマーを含有することが好ましい。官能基数は8〜20であることが好ましく、16〜18であることがより好ましい。官能基数が8より小さい場合は硬化性や硬化皮膜硬度が低下し、官能基数が20より大きいと硬化性や硬化皮膜硬度は良化するが、硬化皮膜の歪みが大きくなり、結果的に密着性を低下させる。
特に、枝分かれが多く、それが密集し、球状構造である液状のハイパーブランチ型またはデンドリマー型オリゴマーが有用である。
これらは、有機溶媒に可溶で粘度、密度が低く、非晶性であり、分子内部が疎で外側になる程、密となるので環境により形状が変化せず球状を保ち、末端基が多数存在するなどの特徴があり、したがって、例えば、硬化速度が速い、硬化後の皮膜が傷つきにくい、収縮率が小さいため基材へ塗布した後の反りが小さい、靭性に優れ、硬化皮膜のひび割れや剥がれなどが生じにくいなどの効果がある。
これらの多官能重合性オリゴマーは、単独でも二種以上組み合わせて使用しても良い。
さらに、シリコン系レベリング剤を含有することが好ましい。シリコン系レベリング剤は、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンであることがより好ましく、ポリエーテル鎖中に(メタ)アクリロイル基が付加しているものがさらに好ましい。
組成物中に、固形分として、0.01〜1.0重量%であることが好ましく、0.1〜0.5重量%であることがより好ましい。含有量が多くても、レベリングの性能に影響はないが、上記範囲内であることにより、レベリングの効果が十分に発揮される。
本発明の塗料組成物は、さらに前記末端に疎水基含有の分子内に1個のエチレン性二重結合基を有する(A)成分以外の単官能重合性モノマーを含有することが好ましく、イソボルニル基、ジシクロペンタニル基、ジシクロペンテニル基、フェニル基、アダマンチル基からなる群から選ばれる一または二以上の疎水基を含有し分子内に1個のエチレン性二重結合基を有する単官能重合性モノマーであることがより好ましい。
本発明の塗料組成物は、さらにポリマーワックスを含有することが好ましく、ポリエチレンワックスまたはポリテトラフルオロエチレンワックスであることがより好ましい。
本発明の塗料組成物は、さらにベンゾトリアゾールまたはその誘導体を含有することが好ましい。ベンゾトリアゾールと金属が塩となり、金属表面に皮膜が形成されると考えられる。ベンゾトリアゾールまたはその誘導体を含有することによって、耐塩水性が向上し、硬化皮膜の膨れが減少し、変色も抑制される。
これらのベンゾトリアゾールまたはその誘導体は、単独でも2種以上組み合わせて使用しても良い。
本発明の塗料組成物は、さらにつや消し剤を含有することが好ましい。塗料組成物を、つや消しタイプにする場合には、つや消し剤の含有量が組成物中に5.0〜20.0重量%であることが好ましい。つや消し剤を含有することによって、マット性が向上するとともに、耐摩擦性も向上する。5.0重量%に満たないと、つや消しの効果が弱く、20.0重量%より多いと、基材への密着性が劣ってきたり、塗料組成物の粘度上昇が大きくなり、塗工性が損なわれる。含有量が上記範囲内であることにより、マット性の効果が十分に発揮される。
可視光線又は紫外線硬化型組成物とする場合、塗料組成物に光重合開始剤を含有することが好ましい。なお、電子線硬化型組成物とする場合は、光重合開始剤を必ずしも配合する必要はない。
光重合開始剤の例には、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタン−1−オン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−[4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)ベンジル]フェニル]−2−メチルプロパン−1−オン、2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルフォリニル)フェニル]−1−ブタノン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(η5−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−イル)フェニル)チタニウム、1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(o−ベンゾイルオキシム)]、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(o−アセチルオキシム)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾインジフェニルフォスフィンオキサイド、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、トリメチルベンゾフェノン、メチルベンゾフェノン、イソプロピルチオキサントン、o−ベンゾイル安息香酸メチル−4−フェニルベンゾフェノン、4−,4’−ジクロロベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、アクリル化ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、2,2−ジメチル−2−ヒドロキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、ミヒラ−ケトン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、トリメチルベンゾフェノン、メチルベンゾフェノン混合物、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、L−クロロフォルム−4−プロポキシチオキサントン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイド、L−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパノン、10−ブチル−2−クロロアクリドン、2−エチルアンスラキノン、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、オキシフェニル酢酸、2−[2−オキソ−2−フェニルアセトキシエトキシ]エチルエステルとオキシフェニル酢酸、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルエステルの混合物、2−ヒドロキシ−2−メチル−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノールオリゴマーなどが挙げられる。なかでも、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタン−1−オン、オキシフェニル酢酸、2−[2−オキソ−2−フェニルアセトキシエトキシ]エチルエステルとオキシフェニル酢酸、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルエステルの混合物、2−ヒドロキシ−1−[4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)ベンジル]フェニル]−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノールオリゴマー、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オンなどがより好ましい。
これらの光重合開始剤の添加量は、組成物中において、1〜15重量%であることが好ましい。
これらの光重合開始剤は、単独でも2種以上組み合わせて使用しても良い。
光増感剤の例には、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、安息香酸(2−ジメチルアミノ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル等のアミン化合物などが挙げられる。
これらの光増感剤の添加量は、組成物中において、0.01〜10重量%であることが好ましい。
これらの光増感剤は、単独でも二種以上組み合わせて使用しても良い。
この範囲内であれば、基材に塗布するのに、有用である。本発明における塗料組成物の粘度は、25℃において、コーンプレート型(E型)粘度計などの市販の粘度計を用いて測定することができる。測定条件は、塗料組成物の粘度に応じて適切に設定する。例えば、標準コーンロータ(1° 34’×R24)を装着したコーンプレート型粘度計TV−22(東機産業(株)製)を用いて、60mPa・s以下の粘度は、せん断速度192sec−1、回転速度50rpmで、60mPa・sより大きく、150mPa・s以下の粘度は、せん断速度77sec−1、回転速度20rpmで、150mPa・sより大きい粘度は、せん断速度9.6sec−1、回転速度2.5rpmで測定できる。
これらの溶媒は、単独でも二種以上組み合わせて使用しても良い。
前記物品としては、鉄板、鋼板、めっき鋼板、銅−亜鉛合金、アルミニウム、チタン、マグネシウム合金、ステンレス板などからなる金属基材の表面に塗膜を形成した物品、樹脂フィルム、樹脂成形品などからなる熱可塑性樹脂基材の表面に塗膜を形成した物品、ガラス、紙、木材などからなる基材の表面に塗膜を形成した物品などが挙げられる。より具体的には、それらの表面に塗膜を形成した基材からなる自動車、船舶、鉄道、家電、建材、家庭、事務、衣服、装飾用などの物品が挙げられる。特に金属または金属酸化物からなる基材の表面に塗膜を形成した物品であることがより好ましい。
この範囲内の粘度であれば、インクジェットでの吐出温度範囲とされる25〜80℃において、安定して吐出することができる。25℃での粘度が3mPa・sより低いと、10〜50kHzの高周波数のピエゾ型インクジェットヘッドにおいて、吐出の追随性の低下が認められることがある。25℃での粘度が、70mPa・sを超えると、加熱装置をインクジェットのヘッドに配置したとしても、吐出が不安定となることがある。
本発明におけるインクジェットインク組成物の粘度は、25℃において、コーンプレート型粘度計などの市販の粘度計を用いて測定することができる。測定条件は、インクジェットインク組成物の粘度に応じて適切に設定する。
表面張力は、公知の方法、例えば、懸滴法やリング法により測定して良いが、プレート法にて測定することが好ましい。例えば、表面張力は、協和界面科学(株)製CBVP−Z型等を用いて測定できる。
表1に示す原材料を、表2の配合にて、遮光下で順次混合し、1時間攪拌して溶け残りがないことを確認し、粘度20〜500mPa・sの実施例1〜4および比較例1〜2の塗料組成物を作製した。
実施例1〜4および比較例1〜2の塗料組成物を、厚さ100μmの真鍮板(ハルセル真鍮(黄銅)陰極板、(株)山本鍍金試験器製)、アルミニウム板(ハルセルアルミ陰極板、(株)山本鍍金試験器製)上に、バーコーター#5で塗布し、120W/cm2のエネルギーの高圧水銀灯を使用し照射距離10cm、ライン速度10m/minでの紫外線照射を5回繰り返し、硬化皮膜を形成し、その硬化皮膜上にX状の切れ込みを形成し、その上にセロハンテープ(28mm、ニチバン(株)製)を貼り付け、180度の角度で急速に剥離させた。剥離面積に基づき、以下に示す4ランクの基準で判定した。
○:全く剥離せず
○△:剥離面積が10%未満である(実用上問題なし)
△:剥離面積が10%以上、20%未満である
×:剥離面積が20%以上である
前記<密着性>と同様に真鍮板に形成した硬化皮膜の表面を指触観察し、べたつきがないものを○、べたつくものを×として、硬化性を評価した。○は実用可、×は実用不可である。
前記<密着性>と同様に真鍮板およびアルミニウム板に形成した硬化皮膜を、板ごと5%NaCl水溶液(純水)中(45℃)に、浸漬し、24時間後の硬化皮膜の状態を観察した。硬化皮膜の状態を、以下に示す4ランクの基準で判定した。
○:硬化皮膜に変化なし
○△:軽度の膨れ、変色あり(実用上問題なし)
△:膨れ、変色あり
×:硬化皮膜の剥がれあり(剥がれ部分の腐食あり)
上記<密着性>と同様に真鍮板に形成した硬化皮膜について、そのにおいを嗅いで、においのほとんど感じられないものを3、においが弱いと感じられるものを1、においが強いと感じられるものを0として、5人の平均を取り、その平均値を、以下の3ランクの基準で判定した。
○:平均値が2.0以上
△:平均値が1.5以上、2.0未満(実用上耐えうる)
×:平均値が1.5未満
表1に示す原材料を、表4の配合にて、遮光下で順次混合し、1時間攪拌して溶け残りがないことを確認し、粘度20〜500mPa・sの実施例5〜11および比較例3〜4の塗料組成物を作製した。
前記<密着性>と同様に真鍮箔に形成した硬化皮膜を、学振式摩擦試験機を用いて、試験材を金巾3号、試験荷重用おもりを50gとして、往復運動させた時の状態を観察した。金巾への硬化皮膜の付着具合の状態を、以下に示す3ランクの基準で判定した。
○:往復回数100回で、金巾への付着なし
△:往復回数50回で、金巾への付着はないが、100回で付着あり(実用上問題なし)
×:往復回数50回で、金巾への付着あり
市販の熱硬化性アクリル樹脂塗料クリヤー(アクリル樹脂:アミノ樹脂:エポキシ樹脂=70:20:10)を、前記<密着性>と同様に真鍮板または真鍮箔に形成したが、塗膜は硬化しなかったため、従来公知の方法により熱硬化させ、参考例1の硬化塗膜を形成した。
表1に示す原材料を、表7の配合にて、遮光下で順次混合し、1時間攪拌して溶け残りがないことを確認し、孔径2μmのガラスフィルターを用いて加圧濾過を行い、粘度3〜70mPa・sの実施例12〜13および比較例5〜6のインクジェットインク組成物を作製した。
得られた各インクジェットインク組成物の25℃における粘度は、標準コーンロータ(1° 34’×R24)を装着したコーンプレート型粘度計TV−22(東機産業(株)製)を用いて、せん断速度192sec−1、回転速度50rpmで測定した。
実施例12〜13および比較例5〜6のインクジェットインク組成物をインクジェットヘッド(コニカミノルタIJ(株)製、KM512MH)に注入し、適宜加温して、真鍮板(ハルセル真鍮(黄銅)陰極板、(株)山本鍍金試験器製)、銅板(ハルセル銅陰極板、(株)山本鍍金試験器製)、アルミニウム板(ハルセルアルミ陰極板、(株)山本鍍金試験器製)上に360×720dpi、および720×720dpiの印字率100%にて吐出、次いで紫外線照射装置(アイグラフィックス(株)製、ECS−301)120W/cm2、高圧水銀ランプ1灯、コンベア速度10m/分、積算光量150mJ/cm2の条件での照射を5回繰り返し、硬化皮膜を形成し、その硬化皮膜上にX状の切れ込みを形成し、その上にセロハンテープ(28mm、ニチバン(株)製)を貼り付け、180度の角度で急速に剥離させる。剥離面積に基づき、以下に示す4ランクの基準で判定した。
○:全く剥離せず
○△:剥離面積が10%未満である(実用上問題なし)
△:剥離面積が10%以上、20%未満である
×:剥離面積が20%以上である
前記<密着性>と同様に真鍮板に形成した硬化皮膜の表面を指触観察し、べたつきがないものを○、べたつくものを×として、硬化性を評価した。○は実用可、×は実用不可である。
前記<密着性>と同様に真鍮板、銅板、アルミニウム板に形成した硬化皮膜を、板ごと5%NaCl水溶液(純水)中(45℃)に、浸漬し、24時間後の硬化皮膜の状態を観察した。硬化皮膜の状態を、以下に示す4ランクの基準で判定した。
○:硬化皮膜に変化なし
○△:軽度の膨れ、変色あり(実用上問題なし)
△:膨れ、変色あり
×:硬化皮膜の剥がれあり(剥がれ部分の腐食あり)
前記<密着性>と同様に真鍮板に形成した硬化皮膜について、そのにおいを嗅いで、においのほとんど感じられないものを3、においが弱いと感じられるものを1、においが強いと感じられるものを0として、5人の平均を取り、その平均値を、以下の3ランクの基準で判定した。
○:平均値が2.0以上
△:平均値が1.5以上、2.0未満(実用上耐えうる)
×:平均値が1.5未満
表1に示す原材料を、表9の配合にて、遮光下で順次混合し、1時間攪拌して溶け残りがないことを確認し、粘度20〜500mPa・sの実施例14〜18および比較例7の塗料組成物を作製した。
実施例14〜18および比較例7の塗料組成物を、厚さ100μmの真鍮板(ハルセル真鍮(黄銅)陰極板、(株)山本鍍金試験器製)上に、バーコーター#5で塗布し、120W/cm2のエネルギーの高圧水銀灯を使用し照射距離10cm、ライン速度10m/minでの紫外線照射を5回繰り返し、硬化皮膜を形成し、その硬化皮膜上にX状の切れ込みを形成し、その上にセロハンテープ(28mm、ニチバン(株)製)を貼り付け、180度の角度で急速に剥離させた。剥離面積に基づき、以下に示す4ランクの基準で判定した。
○:全く剥離せず
○△:剥離面積が10%未満である(実用上問題なし)
△:剥離面積が10%以上、20%未満である
×:剥離面積が20%以上である
前記<密着性>と同様に真鍮板に形成した硬化皮膜の表面を指触観察し、べたつきがないものを○、べたつくものを×として、硬化性を評価した。○は実用可、×は実用不可である。
前記<密着性>と同様に真鍮板に形成した硬化皮膜を、板ごと5%NaCl水溶液(純水)中(45℃)に、浸漬し、24時間後の硬化皮膜の状態を観察した。硬化皮膜の状態を、以下に示す4ランクの基準で判定した。
○:硬化皮膜に変化なし
○△:軽度の膨れ、変色あり(実用上問題なし)
△:膨れ、変色あり
×:硬化皮膜の剥がれあり(剥がれ部分の腐食あり)
前記<密着性>と同様に真鍮板に形成した硬化皮膜について、そのにおいを嗅いで、においのほとんど感じられないものを3、においが弱いと感じられるものを1、においが強いと感じられるものを0として、5人の平均を取り、その平均値を、以下の3ランクの基準で判定した。
○:平均値が2.0以上
△:平均値が1.5以上、2.0未満(実用上耐えうる)
×:平均値が1.5未満
表1に示す原材料を、表11の配合にて、遮光下で順次混合し、1時間攪拌して溶け残りがないことを確認し、粘度20〜500mPa・sの実施例19〜22の塗料組成物を作製した。
実施例1および実施例19〜22の塗料組成物を、厚さ100μmの真鍮板(ハルセル真鍮(黄銅)陰極板、(株)山本鍍金試験器製)上に、バーコーター#3で塗布し、120W/cm2のエネルギーの高圧水銀灯を使用し照射距離10cm、ライン速度10m/minでの紫外線照射を5回繰り返し、硬化皮膜を形成し、その硬化皮膜上にX状の切れ込みを形成し、その上にセロハンテープ(28mm、ニチバン(株)製)を貼り付け、180度の角度で急速に剥離させた。剥離面積に基づき、以下に示す4ランクの基準で判定した。
○:全く剥離せず
○△:剥離面積が10%未満である(実用上問題なし)
△:剥離面積が10%以上、20%未満である
×:剥離面積が20%以上である
前記<密着性>と同様に真鍮板に形成した硬化皮膜の表面を指触観察し、べたつきがないものを○、べたつくものを×として、硬化性を評価した。○は実用可、×は実用不可である。
前記<密着性>と同様に真鍮板およびアルミニウム板に形成した硬化皮膜を、板ごと5%NaCl水溶液(純水)中(45℃)に、浸漬し、24時間後の硬化皮膜の状態を観察した。硬化皮膜の状態を、以下に示す4ランクの基準で判定した。
○:硬化皮膜に変化なし
○△:軽度の膨れ、変色あり(実用上問題なし)
△:膨れ、変色あり
×:硬化皮膜の剥がれあり(剥がれ部分の腐食あり)
前記<密着性>と同様に真鍮板に形成した硬化皮膜を、直管蛍光灯下で、該蛍光灯からの入射光の60度反射が得られる位置に置いたとき、硬化皮膜上に映りこむ蛍光灯の反射形状を目視観察し、以下に示す3ランクの基準で判定した。
○:反射形状を確認できない
△:反射形状を確認できるが不鮮明である(実用上耐えうる)
×:反射形状を確認できる
前記<密着性>と同様に真鍮箔に形成した硬化皮膜を、学振式摩擦試験機を用いて、試験材を金巾3号、試験荷重用おもりを50gとして、往復運動させた時の状態を観察した。金巾への硬化皮膜の付着具合の状態を、以下に示す3ランクの基準で判定した。
○:往復回数100回で、金巾への付着なし
△:往復回数50回で、金巾への付着はないが、100回で付着あり(実用上問題なし)
×:往復回数50回で、金巾への付着あり
Claims (11)
- (A)フェノール構造含有の分子内に1個のエチレン性二重結合基を有する単官能重合性モノマー、(B)分子内に8個以上のエチレン性二重結合基を有する多官能重合性オリゴマー、(C)シリコン系レベリング剤を含有することを特徴とする金属基材用活性エネルギー線硬化型塗料組成物。
- 前記分子内に8個以上のエチレン性二重結合基を有する多官能重合性オリゴマーがアクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、ビニレン基、ビニリデン基、アリル基およびビニルエーテル基からなる群から選ばれる一または二以上の基を有する重合性オリゴマーであることを特徴とする請求項1または2に記載の金属基材用活性エネルギー線硬化型塗料組成物。
- 前記シリコン系レベリング剤がポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金属基材用活性エネルギー線硬化型塗料組成物。
- さらに、(D)末端に疎水基含有の分子内に1個のエチレン性二重結合基を有する(A)成分以外の単官能重合性モノマーを含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の金属基材用活性エネルギー線硬化型塗料組成物。
- さらに、(E)ポリマーワックスを含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の金属基材用活性エネルギー線硬化型塗料組成物。
- 前記ポリマーワックスが、ポリエチレンワックスまたはポリテトラフルオロエチレンワックスであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の金属基材用活性エネルギー線硬化型塗料組成物。
- さらに、(F)ベンゾトリアゾールまたはその誘導体を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の金属基材用活性エネルギー線硬化型塗料組成物。
- 前記ベンゾトリアゾールまたはその誘導体が、1,2,3−ベンゾトリアゾールであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の金属基材用活性エネルギー線硬化型塗料組成物。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の金属基材用活性エネルギー線硬化型塗料組成物によって、基材の表面に塗膜が形成されたものであることを特徴とする物品。
- 前記基材が、金属または金属酸化物であることを特徴とする請求項10に記載の物品。
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JPS5936163A (ja) * | 1982-08-20 | 1984-02-28 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 放射線硬化性塗料組成物 |
JP2001078894A (ja) * | 1999-09-13 | 2001-03-27 | Mitsubishi Electric Corp | 透明非粘着コーティングを施した加熱調理器およびその製造方法 |
JP2005179511A (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Dainippon Ink & Chem Inc | ラジカル重合性塗料組成物 |
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- 2013-09-26 JP JP2013199080A patent/JP6239915B2/ja active Active
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