JP7465379B1 - 無溶剤型ハードコート樹脂組成物及びこれを用いた光学積層体 - Google Patents

無溶剤型ハードコート樹脂組成物及びこれを用いた光学積層体 Download PDF

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Abstract

【課題】無溶剤型でありながら塗工性が安定し、良好な硬化性と共に優れた耐スチールウール摩耗性を有するハードコート樹脂組成物、及びその硬化層が形成された光学積層体を提供する。【解決手段】ペンタエリスリトールから誘導された多官能(メタ)アクリレートと、ビニルエーテル基含有(メタ)アクリレートと、光重合開始剤と、を含み、前記多官能(メタ)アクリレートが常温で固体であり、配合量が固形分全量に対し45~70重量%であることを特徴とする無溶剤型ハードコート樹脂組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、希釈溶剤を含まない無溶剤型のハードコート樹脂組成物、及びこれを用いた光学積層体に関する。
アクリル系の光硬化性樹脂は、プラスチックフィルムやプラスチック成形物表面に機能性を付与するために多くの分野で使用されている。例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に塗布して、高硬度を付与したハードコート(以下HCという)フィルムは、タッチパネル用フィルムや成形用フィルムとして大量に使用されている。
こうしたHC樹脂組成物は一般的に高粘度であることが多く、塗工性を改善するため、溶剤で希釈されて使用される場合が多かった。しかしながら、このような溶剤を含む組成物は、塗工後に溶剤を揮散させるため、環境への負荷が大きく、また乾燥炉では大きなエネルギーを消費していた。更に無溶剤型は溶剤型に比較して、密着性促進のため形成された易接着への浸透、膨潤効果が低く、密着性が不十分になりやすいという傾向もあった。
こうした問題に対応する無溶剤型のHC用硬化性組成物として、例えば特定構造のウレタン(メタ)アクリレート構造と、多官能化合物と、単官能化合物と、シリコーン化合物と、光ラジカル開始剤を含む組成物が提案されている(特許文献1)。こうした無溶剤型HC剤を用いることで、環境への負荷や、乾燥時のエネルギーロスの問題は解決できるようになってきた。しかしながら、HC樹脂組成物として要求される保存安定性、塗工性、硬化性、及びHCフィルムとして要求される下地密着性、耐擦傷性等の諸特性については一長一短があり、これらの物性を平均的にバランスよくクリアできる組成物は殆どなく、改善の余地があった。
WO2009/050957
本発明は、無溶剤型でありながら塗工性が安定し、良好な硬化性と共に優れた耐スチールウール摩耗性(以下耐SW摩耗性という)を有するHC樹脂組成物、及びその硬化層が形成された光学積層体を提供することにある。
上記課題を解決するため請求項1記載の発明は、ペンタエリスリトールから誘導された多官能(メタ)アクリレート(A)と、ビニルエーテル基含有(メタ)アクリレート(B)と、光重合開始剤(C)と、を含み、前記(A)が常温(20℃)で固体であり、(A)の配合量が固形分全量に対し45~70重量%であり、前記(C)がα-ヒドロキシアセトフェノン系であることを特徴とする無溶剤型ハードコート樹脂組成物を提供する。
また請求項2記載の発明は、前記(A)の水酸基価が100mgKOH/g以下であることを特徴とする請求項1記載の無溶剤型ハードコート樹脂組成物を提供する。
また請求項3記載の発明は、プラスチック基材の少なくとも片面に、請求項1又は2いずれか記載の無溶剤型ハードコート樹脂組成物の硬化層が形成された光学積層体を提供する。
本発明の樹脂組成物は、無溶剤型でありながら塗工性が良好で外観が安定しており、その硬化物は優れた耐SW摩耗性を有するため、HCフィルム等に用いる無溶剤型のHC樹脂組成物として有用である。
以下本発明について詳細に説明する。
本発明の組成物の構成は、ペンタエリスリトールから誘導された多官能(メタ)アクリレート(A)と、ビニルエーテル基含有(メタ)アクリレート(B)と、光重合開始剤(C)である。なお、本明細書において(メタ)アクリレートとは、アクリレートとメタクリレートの双方を包含する。また無溶剤とは、HC樹脂組成物中に希釈を目的として意図的に溶剤を配合することを除くことであり、HC樹脂組成物の各成分に微量に含まれる揮発成分までをも除くことは意味せず、その溶剤含有量としては5重量%以下、典型的には1重量%以下を指す。
本発明で使用されるペンタエリスリトールから誘導された多官能(メタ)アクリレート(A)は、ペンタエリスリトールのOH基が2つ以上(メタ)アクリロイルオキシ基で置換された構造を有すると共に、常温(20℃)で固体形態である化合物であり、硬化性が非常に良好なモノマーである。常温で固体であれば、(ポリ)エチレンオキサイドや(ポリ)プロピレンオキサイド等の(ポリ)アルキレンオキサイドで変性されていても良い。
前記(A)の官能基数としては、融点が高くなり、またエステル化が進むことで炭素差同士の分子間力で結晶化しやすくなる点で、ペンタエリスリトールのOH基を出来るだけ(メタ)アクリロイルオキシ基に置換することが好ましい。具体的には、ペンタエリスリトールの場合は4官能が好ましく、ジペンタエリスリトールの場合は6官能が好ましい。例えばペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(以下DPHAという)等が挙げられる。
前記(A)の合成方法としては、例えばペンタエリスリトールにおいてはアクリル酸とをエステル化反応させる方法が挙げられる。この場合、厳密にいえばペンタエリスリトールアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート(以下PET3Aという)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(以下PET4Aという)の4種の混合物となるが、そのほとんどはPET3AとPET4Aが主体の混合物となる。そしてPET4Aの比率が高ければ高いほど、融点が高くなり、また結晶化しやすくなるため常温(20℃)で固体となりやすい。出願人は、無溶剤HC樹脂組成物のバインダーとして常温で固体となるペンタエリスリトールの(メタ)アクリレート誘導体を選定することで、良好な塗工性と共に、非常に優れた耐SW摩耗性を確保することができることを見出した。
前記(A)の水酸基価は100mgKOH/g以下が好ましく、80mgKOH/g以下が更に好ましく、50mgKOH/g以下が特に好ましい。100mgKOH/g以下とすることで、十分な耐SW摩耗性を確保できる。
前記(A)の配合量は、固形分全量に対し45~70重量%であり、46~60重量%が好ましく、47~55重量%が更に好ましい。45重量%未満では十分な耐SW摩耗性を確保できない場合があり、70重量%超では保存安定性が低下する傾向がある。
本発明で使用されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリレート(B)は、(A)を希釈する反応性希釈剤として配合する。酸素による重合阻害がなく良好な希釈性を有するカチオン重合性のビニルエーテル基と、(A)との良好な相溶性と反応性を有する(メタ)アクリロイル基を併せ持つモノマーであり、例えば下記一般式(1)で表すことができる。
CH=CR-CO-(OCHRCHR)n-O-CH=CHR・・・(1)
(式中、R1、R4は水素原子又はメチル基を表し、R2、R3はそれぞれ独立して水素原子又は有機残基を示し、nは2以上の整数を表す。)
前記(B)としては、例えば(メタ)アクリル酸2-(2-ビニロキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2-(2-ビニロキシイソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2-(2-ビニロキシエトキシ)プロピル、アクリル酸2-(2-ビニロキシイソプロポキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2-(2-ビニロキシエトキシエトキシ)エチル等が挙げられ、単独あるいは2種類以上を組み合わせて使用することができる。これらの中では、特に低粘度で希釈能力が高く、硬化性にも優れるアクリル酸2-(2-ビニロキシエトキシ)エチルが好ましい。
前記(B)の配合量は、固形分全量に対し20~53重量%が好ましく、25~50重量%が更に好ましく、30~48重量%が特に好ましい。20重量%以上とすることで良好な塗工性と保存安定性を確保でき、53重量%以下とすることで十分な耐SW摩耗性を確保できる
本発明で使用される光重合開始剤(C)は、紫外線や電子線などの照射でラジカルを生じ、そのラジカルが重合反応のきっかけとなるもので、ベンジルケタール系、アセトフェノン系、フォスフィンオキサイド系等汎用の光重合開始剤が使用できる。重合開始剤の光吸収波長を任意に選択することによって、紫外線領域から可視光領域にいたる広い波長範囲にわたって硬化性を付与することができる。具体的にはベンジルケタール系として2.2-ジメトキシ-1.2-ジフェニルエタン-1-オンが、α-ヒドロキシアセトフェノン系として1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン及び1-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)-フェニル]-2-ヒドロキシ-2-メチル-1-プロパン-1-オン及び2-ヒドロキシ-1-{4-[4-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピオニル)-ベンジル]-フェニル}-2-メチル-プロパン-1-オンが、α-アミノアセトフェノン系として2-メチル-1-(4-メチルチオフェニル)-2-モルフォリノプロパン-1-オンが、アシルフォスフィンオキサイド系として2.4.6-トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイド及びビス(2.4.6‐トリメチルベンゾイル)‐フェニルフォスフィンオキサイド等があり、単独または2種以上を組み合わせて使用できる。これらの中では、黄変しにくいα-ヒドロキシフェノン系を配合することが好ましく、酸素による重合阻害を受けにくく表面硬化性に優れる2-ヒドロキシ-1-{4-[4-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピオニル)-ベンジル]-フェニル}-2-メチル-プロパン-1-オンが更に好ましい。
前記(C)の配合量は、ラジカル重合性成分100重量部に対して、2~10重量部配合することが好ましく、4~7重量部が更に好ましい。2重量部以上とすることで充分な硬化性が発現し、10重量部以下とすることで過剰添加とならず塗膜の黄変や保存性低下を防ぐことができる。市販品としてはOmnirad127(商品名:IGM Resins社製、2-ヒドロキシ-1-{4-[4-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピオニル)-ベンジル]-フェニル}-2-メチル-プロパン-1-オン)等が挙げられる。
更に加えて本組成物には必要に応じ、性能を損なわない範囲で表面調整剤、反応性希釈剤、光安定剤、重合禁止剤、湿潤剤、酸化防止剤、硬化助剤、シランカップリング剤、可塑剤、増感剤、消泡剤、難燃剤、無機フィラー、有機微粒子、顔料や染料や色素などの着色剤、抗菌、抗ウィルス剤などの添加剤を併用することができる。
前記表面調整剤は、塗工後のレベリング性向上や防汚性(防指紋性)と撥水性を付与する目的で配合する。硬化後の皮膜から経時的に欠落することがなく、効果を長期的に持続させることが可能である点で、(A)や(B)と重合反応する反応性官能基を有しているフッ素系、シリコーン系、フッ素シリコーン系であることが好ましい。
本発明のHC樹脂組成物を塗布する基材フィルムとしては、トリアセチルセルロース(以下TACという)フィルム、PETフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリスチレンフィルム、アクリルフィルム、ポリカーボネートフィルム、シクロオレフィン(コ)ポリマーフィルム、ポリオレフィンフィルム(PP、PE等)及びこれらの複合フィルムが例示できる。これらの中では価格、加工性、寸法安定性などの全体的なバランスが良好な点から二軸延伸処理されたPETフィルムが好ましく用いられる。
本発明のHC樹脂組成物を塗工する方法は、特に制限はなく、フィルムやシートの様な平面形状のものには、公知のスプレーコート、ロールコート、ダイコート、エアナイフコート、ブレードコート、スピンコート、リバースコート、グラビアコート、ワイヤーバーなどの塗工法またはグラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、インクジェット印刷などを利用でき、成形物のように平面形状ではなく凹凸面があるものに対してはスプレー塗布方法が有用である。またこの方法は平面形状に対しても、大きな設備投資をする事なく広い面積を塗布することができる方法として優れている。
本発明のHC樹脂組成物の粘度としては、100mPs・s以下が好ましく、30mPs・s以下が更に好ましい。100mPs・s以下とすることで良好なレベリング性となり、30mPs・s以下とすることで十分に安定した塗工性を確保できる。
本発明のHC樹脂組成物の塗工膜厚としては、乾燥時で0.5μm~50μmを例示できるが、これに限定されるものではない。但しフィルムへ塗工する場合は、硬化収縮による反りを防ぐ目的で1~10μmであることが好ましい。
本発明のHC樹脂組成物を塗工した後は、紫外線照射機を用いて硬化させる。紫外線を照射する場合の光源としては例えば、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、カーボンアーク灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ、無電極紫外線ランプ、LEDランプなどがあげられ、硬化条件としては100mW/cm~3000mW/cmの照射強度で、積算光量として50~2,000mJ/cmが例示される。また照射する雰囲気は空気中でもよいし、窒素、アルゴンなどの不活性ガス中でもよいが、酸素による硬化阻害を防ぐためには不活性ガス中での硬化が好ましい。
以下、本発明を実施例、比較例に基づき詳細に説明するが、具体例を示すものであって特にこれらに限定するものではない。なお配合量は重量部を示し、表記が無い場合は、室温25℃相対湿度65%の条件下で測定した。
実施例1~7
前記(A)としてM-940(商品名:東亞合成社製、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、常温で固体、水酸基価35mgKOH/g)及びA-TMMT(商品名:新中村化学工業社製、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、常温で固体、水酸基価10mgKOH/g以下)を、(B)としてVEEA(商品名:日本触媒社製、アクリル酸2-(2-ビニロキシエトキシ)エチル)を、(C)としてOmnirad127(商品名:IGM Resins社製、α-ヒドロキシフェノン系)を用い、表1記載の配合で均一に溶解するまで撹拌し実施例1~7のHC樹脂組成物を調製した。
比較例1~5
実施例で用いた材料の他、多官能アクリレート化合物としてDPHA(商品名:日本化薬社製、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、常温で液体、水酸基価177mgKOH/g)を用い、表2記載の配合で均一に溶解するまで撹拌し比較例1~5のHC樹脂組成物を調製した。
表1
表2
評価方法は以下の通りとした。
評価用HCフィルムの作成
上記で調製したHC樹脂組成物を用い、U403(商品名:東レ社製、厚さ125μmのPETフィルム)に乾燥膜厚が5μmとなるように塗工し、FUSION社製の無電極UVランプを用いHバルブで出力600mW/cm2、積算光量が150mJ/cm2(365nm)となる様に紫外線照射し、評価用HCフィルムを作成した。
粘度:東機産業製のブルックフィールド型粘度計TVB-10を用い、25±1℃で、ローターNoがM1、回転数は60rpmにより1分後の粘度を測定し、30mPa・s未満を◎、30~100mPa・sを〇、100mPa・s超を×とした。
保存安定性:樹脂組成物100mlをガラスビーカーに取り、温度23℃、相対湿度50%RHの環境下にて1週間放置した後、流動性を目視評価し、流動性を有する場合を〇、一部でもゲル化している場合を×とした。
塗工性:上記評価用HCフィルムの作成時において、外観を目視で確認し、塗工ムラや塗工スジが無い場合を◎、レベリング性が完全ではないもののほぼ良好な場合を〇、レベリング性が完全でなく塗工スジが若干判る場合を△、塗工スジがはっきりと判りレベリング性が悪い場合を×とした。
硬化性:上記評価用HCフィルムの作成時において、紫外線硬化直後の塗膜表面の指触タックを確認し、タックが完全になく硬化している場合を○、タックがあり硬化していない場合を×とした。
密着性:旧JIS K5400に準じて、1mm角で10×10のマス目を作成して碁盤目試験を行い、セロハンテープ(JIS Z1522に規定されるもの)により塗膜の剥離状態を確認した。塗膜側に貼り付けたセロハンテープを剥離した時に、剥がれたマスが0の場合を○、1マスでも剥がれた場合を×とした。
耐SW摩耗性:東洋精機社製の摩耗試験機を用い、接触面積が直径25mmφのスチールウール#0000の上に1Kgの荷重を載せ、往復速度30回/分で10往復させた後、HCフィルムを黒打ちして目視による観察を行い、傷が確認されない場合を○、傷が確認された場合を×とした。
評価結果
表3
評価結果
表4
実施例の各配合は、粘度、保存安定性、塗工性、硬化性、密着性及び耐SW摩耗性、すべての面で問題は無く良好であった。
一方、(A)の配合量が上限値を超える比較例1及び3は粘度が高く、保存性も劣っていた。また(A)の配合量が下限値に満たない比較例2及び4、常温で固体でないDPHAを用いた比較例5は耐SW摩耗性が劣り、いずれの配合も本願発明に適さないものであった。


Claims (3)

  1. ペンタエリスリトールから誘導された多官能(メタ)アクリレート(A)と、ビニルエーテル基含有(メタ)アクリレート(B)と、光重合開始剤(C)と、を含み、前記(A)が常温(20℃)で固体であり、(A)の配合量が固形分全量に対し45~70重量%であり、前記(C)がα-ヒドロキシアセトフェノン系であることを特徴とする無溶剤型ハードコート樹脂組成物。
  2. 前記(A)の水酸基価が100mgKOH/g以下であることを特徴とする請求項1記載の無溶剤型ハードコート樹脂組成物。
  3. プラスチック基材の少なくとも片面に、請求項1又は2いずれか記載の無溶剤型ハードコート樹脂組成物の硬化層が形成された光学積層体。
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