JP7290519B2 - 調理の方法、システム、プログラムおよび機器 - Google Patents

調理の方法、システム、プログラムおよび機器 Download PDF

Info

Publication number
JP7290519B2
JP7290519B2 JP2019160427A JP2019160427A JP7290519B2 JP 7290519 B2 JP7290519 B2 JP 7290519B2 JP 2019160427 A JP2019160427 A JP 2019160427A JP 2019160427 A JP2019160427 A JP 2019160427A JP 7290519 B2 JP7290519 B2 JP 7290519B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
cooked
heating
information
receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019160427A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021037095A (ja
Inventor
泰久 浅輪
彰浩 鹿島
駿介 ▲高▼屋
雛子 中倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP2019160427A priority Critical patent/JP7290519B2/ja
Publication of JP2021037095A publication Critical patent/JP2021037095A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7290519B2 publication Critical patent/JP7290519B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Stoves And Ranges (AREA)
  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Description

本発明はたとえば、クラムシェルグリドルなど、パティなどの被調理物を加熱調理に適する調理技術に関する。
クラムシェルグリドルは、焼板とプラテンとの間にパティなどの被調理物を挟んで加熱する調理機器であり、焼板側に燃焼熱源、プラテン側に電熱源を備える。
斯かるクラムシェルグリドルに関し、プラテンの昇降、回転移動および焼板とプラテンの間隔設定を単一のモーターの回転により自動的にかつ一工程で行うことが知られている(特許文献1)。
このクラムシェルグリドルに関し、プレートカバーとしてグリルプレートを2分割して覆い、プレートカバー41を、短冊形状のカバー部材31aを複数連結して、グリルプレート3を覆うことが知られている(特許文献2の段落番号0021および図8)。
特開平10-309236号公報 特開2014-124409号公報
クラムシェルグリドルでは一回の調理で、複数のパティなどの被調理物を焼き上げることができる。
ところで、一つの焼板に複数の被調理物を設置して焼き上げるクラムシェルグリドルでは、一度の調理で被調理物の焼き上げ数が多い反面、複数の被調理物が共通のプラテンで加熱され、加熱条件は同一となるので、焼き上がりや焼き色を均一化できる利点がある。しかしながら、調理中にオーダーが生じて調理の途中のプラテンを開閉すると、加熱条件に変化を来すという課題がある。
複数の被調理物に対して一つのプラテンで押圧する場合には、被調理物ごとにその押圧力を変更できないし、被調理物が厚ければ、被調理物が受ける押圧力が大となるので、焼きが深くなり、被調理物が薄ければ、焼きが浅く、焼きムラや軟らかめの焼き上がりとなる。つまり、被調理物の厚さは、焼き上がりに影響するという課題がある。同一の加熱条件で複数の被調理物を加熱する場合には、個別に焼き色を変更できないという課題がある。
発明者は、グリドルおよびプラテンの分割化が、被調理物に対する加熱条件を変更し、随時オーダーに迅速に対応できる上、被調理物ごとの焼き上がりに多様性を付与できるとの知見を得た。
そこで、本発明の目的は上記課題および知見に鑑み、少なくとも一つの被調理物を加熱可能な複数の加熱部に対する被調理物の随時オーダー処理の迅速化を図ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の調理方法の一側面によれば、制御部が、少なくとも一つの被調理物の加熱を指示するオーダー情報を受ける工程と、前記被調理物を加熱する加熱部の加熱中または休止中であるかを含む状態情報を取得する工程と、前記オーダー情報を受けて前記状態情報を用いて前記被調理物の受入れが可能な少なくとも一つの加熱部を特定する工程と、前記被調理物の受入れが可能と特定された前記加熱部のうちの前記被調理物を受入れる前記加熱部を少なくとも予備加熱状態にする工程とを含む各工程を実行する。
この調理方法において、さらに、前記被調理物の受入れが可能な加熱部のうち、被調理物の取出し直後または取出しから一定時間以内の加熱部を特定する工程を含んでよい。
この調理方法において、さらに、前記状態情報を格納した情報テーブルを生成する工程と、少なくとも前記オーダー情報を受けたとき、前記情報テーブルを提示する工程とを含んでよい。
この調理方法において、さらに、前記加熱部が前記被調理物を受け入れる順位情報を生成する工程と、前記順位情報を提示する工程と、前記順位情報を前記被調理物の取出しまたは受入れに応じて更新する工程とを含んでよい。
この調理方法において、さらに、被調理物を受け入れたとき、休止状態または前記予備加熱状態にある前記加熱部を本加熱状態にする工程を含んでよい。
上記目的を達成するため、本発明の調理システムの一側面によれば、被調理物を加熱する加熱部と、前記加熱部が加熱中または休止中であるかを示す状態情報を出力する状態検出部と、少なくとも一つの前記被調理物の加熱を指示するオーダー情報を取得するオーダー情報取得部と、前記オーダー情報を受けて前記状態情報を用いて前記被調理物の受入れが可能な少なくとも一つの加熱部を特定し、前記被調理物の受入れが可能と特定された前記加熱部のうちの前記被調理物を受入れる前記加熱部を少なくとも予備加熱状態にする制御部とを備える。
この調理システムにおいて、前記制御部は、さらに、前記被調理物の受入れが可能な加熱部のうち、被調理物の取出し直後または取出しから一定時間以内の前記加熱部を特定してよい。
この調理システムにおいて、前記制御部は、さらに、前記状態情報を格納した情報テーブルを生成し、少なくとも前記オーダー情報を受けたとき、情報テーブル情報を生成してよい。
この調理システムにおいて、前記制御部は、さらに、前記加熱部が前記被調理物を受け入れる順位情報を生成し、前記被調理物の取出しまたは受入れに応じて前記順位情報を更新してよい。
この調理システムにおいて、前記制御部は、さらに、前記加熱部が前記被調理物を受け入れたとき、休止状態または前記予備加熱状態にある前記加熱部を本加熱状態にしてよい。
上記目的を達成するため、本発明のプログラムの一側面によれば、コンピュータに実現させるためのプログラムであって、少なくとも一つの被調理物の加熱を指示するオーダー情報を受ける機能と、前記被調理物を加熱する加熱部の加熱中または休止中であるかを含む状態情報を取得する機能と、前記オーダー情報を受けて前記状態情報を用いて前記被調理物の受入れが可能な少なくとも一つの加熱部を特定する機能と、前記被調理物の受入れが可能と特定された前記加熱部のうちの前記被調理物を受入れる前記加熱部を少なくとも予備加熱状態にする機能とを前記コンピュータに実現させる。
このプログラムにおいて、さらに、前記被調理物の受入れが可能な加熱部のうち、前記被調理物の取出し直後または取出しから一定時間以内の加熱部を特定する機能を前記コンピュータに実現させてよい。
このプログラムにおいて、さらに、前記状態情報を格納した情報テーブルを生成する機能と、少なくとも前記オーダー情報を受けたとき、前記情報テーブルを提示する機能とを前記コンピュータに実現させてよい。
このプログラムにおいて、さらに、前記加熱部が前記被調理物を受け入れる順位情報を生成する機能と、前記順位情報を前記被調理物の取出しまたは受入れに応じて更新する機能とを前記コンピュータに実現させてよい。
このプログラムにおいて、さらに、被調理物を受け入れたとき、休止状態または前記予備加熱状態にある前記加熱部を本加熱状態にする機能を前記コンピュータに実現させてよい。
上記目的を達成するため、本発明の機器の一側面によれば、被調理物を加熱する加熱部と、前記加熱部が加熱中または休止中であるかを示す状態情報を出力する状態検出部と、少なくとも一つの前記被調理物の加熱を指示するオーダー情報を取得するオーダー情報取得部と、前記オーダー情報を受けて前記状態情報を用いて前記被調理物の受入れが可能な少なくとも一つの加熱部を特定し、前記被調理物の受入れが可能と特定された前記加熱部のうちの前記被調理物を受入れる前記加熱部を少なくとも予備加熱状態にする制御部とを備える。
この機器において、前記制御部は、さらに、前記被調理物の受入れが可能な前記加熱部のうち、被調理物の取出し直後または取出しから一定時間以内の加熱部を特定してよい。
この機器において、前記制御部は、さらに、前記状態情報を格納した情報テーブルを生成し、少なくとも前記オーダー情報を受けたとき、情報テーブル情報を生成してよい。
この機器において、前記制御部は、さらに、前記加熱部が前記被調理物を受け入れる順位情報を生成し、被調理物の取出しまたは受入れに応じて前記順位情報を更新してよい。
この機器において、前記制御部は、さらに、前記加熱部が前記被調理物を受け入れたとき、休止状態または前記予備加熱状態にある加熱部を本加熱状態にしてよい。
本発明によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 少なくとも一つの被調理物を加熱可能な複数の加熱部に対する被調理物の随時オーダー処理の迅速化を図ることができる。
(2) 加熱中または休止中を含む状態情報を取得し、状態情報を参照して随時オーダーに迅速に対応でき、加熱処理の効率化を図ることができる。
(3) 被調理物Fを加熱する加熱部の選択や決定に手間取るといった不都合を防止できる。
第1の実施の形態に係る調理工程の手順を示すフローチャートである。 調理機器の一例を示す図である。 調理機器の各グリドル部の熱源部を示す図である。 調理機器の各プラテン部の熱源部を示す図である。 プラテン開閉機構部の一例を示す図である。 Aはプラテン部の上昇状態を示す図であり、Bはプラテン部の下降状態を示す図である。 Aはプラテン部の回動を示す図であり、Bはプラテン部の全開状態を示す図である。 被調理物の加熱を示す図である。 グリドル部上の被調理物の検出を示す図である。 Aは被調理物の画像取得を示す図であり、Bは被調理物の取出しを示す図である。 オーダー情報ファイルを示す図である。 調理情報ファイルを示す図である。 状態情報テーブルを示す図である。 受入れ順位付けの処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る調理システムの一例を示す図である。 制御部のハードウェアの一例を示す図である。 状態情報の提示を示す図である。 調理の処理シーケンスを示す図である。 第3の実施の形態に係る調理機器の一部を切欠いて示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る調理工程の一例を示している。この図1に示す工程は一例であり、斯かる工程に本発明が限定されるものではない。
この調理工程は、本発明の調理方法またはプログラムにより実現される工程であり、図1において、Sは工程、Sに付した番号は工程順の一例である。
この調理工程にはオーダー情報の取得(S101)、状態情報の取得(S102)、グリドル部8およびプラテン部10(図2)の特定(S103)、予備加熱(S104)、被調理物Fの投入(S105)、加熱管理(S106、S107、S108)、被調理物Fの取出し(S109)、状態情報の生成(S110)、受入れ順位情報の生成(S111)、状態情報テーブル72(図13)の更新および提示(S112)が含まれる。
オーダー情報の取得(S101): 調理中、調理機器2は被調理物Fを受け入れるための待機状態に維持される状態において、オーダー情報を取得する。調理機器2はたとえば、クラムシェルグリドルであり、被調理物Fはたとえば、パティである。オーダー情報は少なくとも一つの被調理物Fの加熱指示を含むオーダーを表し、オーダー情報ファイル46(図11)により提供される。このオーダー情報の取得の後、状態情報の取得(S102)に移行する。
状態情報の取得(S102): 取得したオーダー情報に対応するために、グリドル部8およびプラテン部10の稼働状態を表す状態情報を取得する。グリドル部8およびプラテン部10は被調理物Fを加熱する加熱部の一例である。この加熱部の状態情報は、調理情報ファイル54(図12)および状態情報テーブル72(図13)で提供される。加熱部の状態情報として、グリドル部8およびプラテン部10が加熱中か休止中かは状態情報テーブル72(図13)で確認できる。
グリドル部8およびプラテン部10(図2)の特定(S103): 被調理物Fの加熱を受け入れることができるグリドル部8およびプラテン部10(図2)の何れかを特定する。この特定には状態情報テーブル72(図13)にある受入れ順位情報を参酌する。
予備加熱(S104): 特定したグリドル部8およびプラテン部10は予備加熱を行う。被調理物Fの取出し直後など、グリドル部8およびプラテン部10が加熱状態などを想定すれば、この予備加熱は省略してもよい。
被調理物Fの投入(S105): 特定したグリドル部8およびプラテン部10に被調理物Fを投入し、被調理物Fの本加熱の加熱管理を行う。
加熱管理(S106、S107、S108): 被調理物Fが投入されたグリドル部8およびプラテン部10は本加熱を開始し、加熱開始から加熱時間の計測を開始する(S106)。この加熱時間の計測にはタイマー86(図16)が用いられる。この加熱時間が被調理物Fの加熱終了時間に到達したかを監視する(S107)。加熱終了時間に到達するまで加熱を継続し(S107のNO)、加熱終了時間に到達した時点で加熱終了となる(S108)。この加熱終了時点で、グリドル部8およびプラテン部10は休止状態に移行させる。被調理物Fの取出し(S109): プラテン部10を開いた後、加熱を終了しているグリドル部8から被調理物Fを取り出す。この被調理物Fは調理機器2から取り出し、調理品として提供する。
状態情報の生成(S110): この被調理物Fの加熱開始から加熱終了に至るまでの状態情報を生成し、この状態情報を状態情報テーブル72(図13)に格納する。
受入れ順位情報の生成(S111): 状態情報テーブル72にある状態情報を参酌して受入れ順位情報が生成される。この受入れ順位情報は、次の被調理物Fの受入れのために用いられる。
状態情報テーブル72(図13)の更新および提示(S112): 各グリドル部8およびプラテン部10ごとに被調理物Fの加熱開始から加熱終了に至るまでの状態情報、既述の受入れ順位情報は状態情報テーブル72に提供され、既存の情報を更新し、その提示を行う。
<調理機器2>
図2は、調理機器2の一例を示している。この調理機器2は機器の一例である。この調理機器2は、複数の被調理物Fを加熱するグリドル4およびプラテン6を有する。グリドル4およびプラテン6は加熱部の一例である。
グリドル4は被調理物Fを加熱する鉄板などの加熱板である。このグリドル4には一例として、左右2列、各列4面の合計8面のグリドル部8としてグリドル部8-L1、8-L2、8-L3、8-L4、8-R1、8-R2、8-R3、8-R4に分割されている。以後、特定の位置を指定しない場合には、単にグリドル部8と称する。各グリドル部8は図中単一の被調理物Fを破線で示しているが、二以上の被調理物Fを加熱してもよく、グリドル部8は二以上の被調理物Fの加熱に必要な面積を有してよい。
グリドル4の上面には開閉可能なプラテン6が備えられる。プラテン6には各グリドル部8-L1、8-L2、8-L3、8-L4、8-R1、8-R2、8-R3、8-R4に対応し、プラテン部10-L1、10-L2、10-L3、10-L4、10-R1、10-R2、10-R3、10-R4が開閉可能に設置されている。以後、特定の位置を指定しない場合には、単にプラテン部10と称する。各プラテン部10はたとえば、一つ以上の被調理物Fを加熱するに必要な面積を有する。
この例では、図中、上側に加熱前の被調理物Fを待機させる加熱前待機部12-1、下側に加熱後の被調理物Fを待機させる加熱後待機部12-2が設けられている。
<各グリドル部8の熱源部14>
図3は、各グリドル部8の熱源部14を示している。各グリドル部8には、各グリドル部8を個別に加熱する熱源部14が設けられている。各熱源部14は燃焼熱源、電熱源の何れでもよい。各熱源部14は加熱駆動部16により個別に制御される。
<プラテン部10の熱源部18>
図4はプラテン部10の熱源部18を示している。各プラテン部10には各グリドル部8上の被調理物Fのたとえば、上面側を個別に加熱する熱源部18が設けられている。各熱源部18はたとえば、電熱源が用いられる。各熱源部18は加熱駆動部20により個別に制御される。
各プラテン部10は個別にプラテン開閉機構部22(図5)により開閉可能である。
<プラテン開閉機構部22>
図5は、プラテン開閉機構部22を示している。プラテン開閉機構部22は、各プラテン部10に備えられる。このプラテン開閉機構部22は、昇降・加圧機構部24および回動機構部26を備える。昇降・加圧機構部24は、制御部80(図15)の制御により、プラテン部10を個別に昇降させるとともに、プラテン部10を下降させて被調理物Fを加圧する。回動機構部26は、各プラテン部10を個別に回動させる。つまり、プラテン部10の開閉は、昇降・加圧機構部24によるプラテン部10の昇降と、回動機構部26によるプラテン部10の回動の併用により行われる。
昇降・加圧機構部24は、プラテン部10の回動機構部26を支持するプランジャ28を備え、このプランジャ28をシリンダ部30で支持している。プラテン部10は、プランジャ28の進退により昇降させることができる。この昇降・加圧機構部24には昇降駆動部32が備えられ、プラテン部10の昇降位置は昇降センサー34により検出される。昇降センサー34の検出情報は制御部80(図15)に提供され、プラテン部10の昇降制御に用いられる。
回動機構部26は、プラテン部10を回転可能に支持し、回動駆動部36により駆動する。この回動駆動部36で回動するプラテン部10の角度θ(図7のA)は角度センサー38により検出される。角度センサー38の検出情報は制御部80(図15)に提供され、プラテン部10の回動制御に用いられる。
調理物検出部40は、グリドル部8とプラテン部10への被調理物Fの投入または取出しに用いられる。この検出情報は、該当するグリドル部8とプラテン部10を特定する識別情報とともに制御部80(図15)に取り込まれ、グリドル部8とプラテン部10の状態情報に用いられる。
<プラテン部10の昇降>
図6のAはプラテン部10の上昇状態、図6のBはプラテン部10の下降および被調理物Fの加圧状態を示している。
プラテン部10は、図6のAに示すように、昇降・加圧機構部24により上昇させてグリドル部8の被調理物Fから離すことができるとともに、図6のBに示すように、昇降・加圧機構部24によりグリドル部8に載置された被調理物Fの上面に下降させ、被調理物Fに任意の押圧力Pを付与できる。このプラテン部10の昇降位置は昇降センサー34(図5)で検出できる。
<プラテン部10の回動>
図7のAはプラテン部10の回動、図7のBはプラテン部10の全開状態を示している。
プラテン部10は図7のAに示すように、プランジャ28を上限点まで上昇させた位置で回動機構部26により回動させることができ、たとえば、0度ないし90度の範囲における任意の角度θで維持することができる。この回動制御は制御部80(図15)により行われる。また、プラテン部10は図7のBに示すように、θ=90度の位置で全開状態となり、加熱面42をグリドル部8の上面と直交状態に維持させることができる。このプラテン部10の角度θは角度センサー38(図5)で検出できる。
<被調理物Fの加熱処理>
図8は、被調理物Fの加熱処理を示している。グリドル部8に投入された被調理物Fにはその上面に平行にプラテン部10が当てられる。被調理物Fはグリドル部8とプラテン部10に挟まれ、各熱源部14、18により加熱処理が行われる。つまり、被調理物Fの上下面が同時に加熱され、いわゆる被調理物Fの両面焼きが行われる。
<被調理物Fの投入または取出し>
図9は、被調理物Fの投入およびその投入情報の取得処理を示している。この投入およびその情報の取得には、調理物検出部40の一例であるカメラ44が用いられる。
カメラ44はプラテン部10の開閉位置を避けてプラテン部10の上方に設置されている。
グリドル部8を既述の90度の位置、つまり、プラテン部10が全開状態で、グリドル部8上の被調理物Fがカメラ44の撮影により検出される。この検出はプラテン部10の半開状態でも可能である。カメラ44の撮影および画像取得は制御部80(図15)により実行される。
図10のAは、被調理物Fの加熱終了時、プラテン部10が被調理物Fから分離するため全開状態に制御する。加熱終了時の被調理物Fはカメラ44によって撮影でき、その画像情報を取得できる。
図10のBは、加熱後の被調理物Fの取出しを示している。この被調理物Fの取出し情報はカメラ44により撮影し、取出し情報が画像として取得できる。
<オーダー情報ファイル46>
図11は、オーダー情報ファイル46の一例を示している。被調理物Fの加熱調理を指示するオーダー情報はオーダー情報ファイル46に格納される。このオーダー情報ファイル46には被調理物部48、個数部50、加熱時間部52が含まれる。被調理物部48には被調理物Fの識別情報などが格納される。個数部50には被調理物Fのオーダー個数が格納される。加熱時間部52には同一属性の被調理物Fごとに焼き上げのための加熱時間情報が格納される。
<調理情報ファイル54>
図12は、被調理物Fの調理に用いられる調理情報ファイル54を示している。この調理情報ファイル54にはグリドル情報部56、被調理物部58、個数部60、加熱時間部62、加熱開始時刻部64、加熱終了時刻部66、加熱残時間部68、受入れ順位部70が含まれる。
グリドル情報部56には被調理物Fの加熱に用いる各加熱部を表す情報として、グリドル部8-L1、8-L2、8-L3、8-L4、8-R1、8-R2、8-R3、8-R4に対応し、プラテン部10-L1、10-L2、10-L3、10-L4、10-R1、10-R2、10-R3、10-R4を特定する情報が格納される。
被調理物部58にはオーダー情報ファイル46から転載された被調理物Fを特定する情報が格納される。個数部60にはオーダーされた被調理物Fの個数が格納される。加熱時間部62には被調理物Fごとの加熱時間が格納され、この加熱時間は加熱開始から加熱終了までの時間幅である。加熱開始時刻部64にはグリドル部8-L1、8-L2、8-L3、8-L4、8-R1、8-R2、8-R3、8-R4ごとの加熱開始時刻情報が格納される。この時刻情報はタイマー86から取得された時刻であり、特定の被調理物Fの加熱開始時刻である。加熱終了時刻部66にはグリドル部8-L1、8-L2、8-L3、8-L4、8-R1、8-R2、8-R3、8-R4ごとの加熱終了時刻情報が格納される。この時刻情報は加熱開始と同様に、タイマー86から取得された時刻であり、特定の被調理物Fの加熱終了時刻である。
加熱残時間部68には加熱中の被調理物Fの加熱終了までの時間情報が格納される。加熱開始時刻Ts、加熱時間Tm、加熱終了時刻Teとすれば、式(1) が成立する。
Ts+Tm=Te ・・・(1)
加熱開始時刻Tsからの経過時間T1とすれば、加熱残時間T2は、式(2) から求めることができる。
T2=Tm-T1
=(Te-Ts)-T1 ・・・(2)
したがって、この加熱残時間T2が現時点の計時情報として加熱残時間部68に格納され、刻々と更新される。
そして、受入れ順位部70にはグリドル部8-L1、8-L2、8-L3、8-L4、8-R1、8-R2、8-R3、8-R4ごとの状態情報を受け、被調理物Fの受入れ順位情報が格納される。
<状態情報テーブル72>
図13は、状態情報ファイルの一例として状態情報テーブル72を示している。この状態情報テーブル72は、調理情報ファイル54から取得した状態情報により形成されている。
この状態情報テーブル72にはグリドル情報部74およびカテゴリー部76が添えられる。グリドル情報部74にはグリドル部8-L1、8-L2、8-L3、8-L4、8-R1、8-R2、8-R3、8-R4を表す区分情報L1、L2、L3、L4、R1、R2、R3、R4が設定されている。
各区分情報L1、L2、L3、L4、R1、R2、R3、R4に対し、カテゴリー部76には調理状況、被調理物F、加熱時間、加熱開始時刻、加熱終了時刻、加熱残時間および受入れ順位の各情報が設定されている。調理状況には状態情報の一例である稼働情報として「加熱中」または「休止中」などの識別情報が格納される。被調理物F、加熱時間、加熱開始時刻、加熱終了時刻、加熱残時間および受入れ順位は既述したので、その説明を割愛する。
<受入れ順位情報の生成>
図14は、受入れ順位情報を生成する処理手順を示している。受入れ順位情報は、少なくとも一つの被調理物Fの加熱を指示するオーダー情報を受けた際、何れのグリドル部8およびプラテン部10に受入れるかの決定に用いられる。この受入れ順位情報は、グリドル部8およびプラテン部10の状態情報に基づき、随時更新されて提供される。
この受入れ順位情報の作成に当たり、グリドル情報の検索を行う(S201)。各グリドル部8およびプラテン部10が被調理物Fの受入れ候補かを確認する(S202)。
被調理物Fの受入れ候補とされたグリドル部8およびプラテン部10について、加熱中か(S203)、休止中か(S204)を判断する。
休止中のグリドル部8およびプラテン部10であれば、そのグリドル部8およびプラテン部10が被調理物Fの取出し直後かを判断する(S205)。被調理物Fの取出し直後であれば(S205のYES)、被調理物Fの受入れ順位1(最優先)に決定する(S206)。これにより、グリドル部8およびプラテン部10の余熱を次の被調理物Fの加熱に利用でき、加熱温度の立ち上がりを早めることができる。
被調理物Fの取出し直後でなければ(S205のNO)、被調理物Fの取出しから一定時間以内かを判断する(S207)。被調理物Fの取出しから一定時間以内であれば(S207のYES)、被調理物Fの受入れ順位2(最優先の次の順位)に決定する(S208)。これにより、グリドル部8およびプラテン部10の余熱を次の被調理物Fの加熱に利用でき、加熱温度の立ち上がりが早められる。
被調理物Fの取出しから一定時間以内でなければ(S207のNO)、被調理物Fの受入れ順位3(順位2の次の順位)に決定する(S209)。
この順位決定では、この実施の形態では、被調理物Fを取り出した余熱状態を優先順位に用いているが、使用頻度が低いものを最優先とする受入れ順位としてもよい。
<第1の実施の形態の効果>
この第1の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 少なくとも一つの被調理物Fを加熱可能な複数の加熱部について、加熱中または休止中を含む状態情報を取得でき、グリドル情報が示すグリドル部8およびプラテン部10の状態情報から随時オーダーに対応でき、加熱処理の効率化を図ることができる。
(2) 余熱状態のグリドル部8およびプラテン部10を優先的に用いることができ、エネルギーの有効利用を図ることができる。
(3) 被調理物Fのオーダー指示を処理するための人的な負荷を軽減できる。
〔第2の実施の形態〕
図15は、第2の実施の形態に係る調理システム78の一例を示している。図15に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この調理システム78は、既述の調理工程をコンピュータによる情報処理で実現することができる。
この調理システム78には調理機器2、制御部80、操作入力部82、情報提示部84が備えられる。この実施の形態では、被調理物Fの加熱時間を計測するためのタイマー86が備えられ、その計測時間が制御部80に提供される。
制御部80は、昇降センサー34、角度センサー38の検出情報を受け、グリドル部8における加熱駆動部16、プラテン部10における加熱駆動部20、昇降駆動部32または回動駆動部36の制御、カメラ44の撮影制御、加熱時間制御などの他、操作入力部82の情報入力制御、情報提示部84の表示制御を行う。
操作入力部82は焼き上げ情報入力部などの情報入力に用いられる。この操作入力部82には情報入力に用いられるキーボード、バーコード読取り部、マウス、入出力部(I/O)92(図16)に接続された情報端末の他、タッチパネルが含まれる。タッチパネルは情報提示部84の表示画面に設置すればよい。
情報提示部84はたとえば、LCD(Liquid Crystal Display)で構成され、制御部80の制御により、オーダー情報ファイル46(図11)、調理情報ファイル54(図12)、状態情報テーブル72(図13)の格納情報を含む、被調理物Fの調理情報を提示する。
<制御部80のハードウェア>
図16は、制御部80のハードウェアを示している。図16において、図15と同一部分には同一符号を付してある。
制御部80には、プロセッサ88、記憶部90、I/O92、通信部94が設置されている。プロセッサ88は、記憶部90にあるOS(Operating System)を実行し、既述の調理方法や調理プログラムを実現するための情報処理を実行する。この情報処理にはオーダー情報ファイル46(図11)、調理情報ファイル54(図12)、状態情報テーブル72(図13)に格納された各種情報の最新情報への更新を含む。
I/O92は、プロセッサ88の制御により、情報の入力、情報取出しなどに用いられる。
記憶部90は記録媒体の一例としてROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)などの記憶素子を備え、OS、調理プログラムなど、各種のプログラムを格納するとともに、オーダー情報ファイル46、調理情報ファイル54、状態情報ファイル(状態情報テーブル72)が格納されている。通信部94はプロセッサ88の制御により、管理センターや携帯情報端末などと無線または有線による接続により情報の授受を行う。
<制御部80の情報処理>
制御部80の情報処理には、
a)被調理物Fの加熱を指示するオーダー情報の取得、
b)グリドル部8およびプラテン部10の状態情報の取得、
c)被調理物Fの検出、
d)被調理物Fの加熱終了を含む時間管理、
e)熱源部14、18の制御、
f)プラテン開閉機構部22の開閉制御および昇降制御、
g)ファイル更新、
h)被調理物Fの撮影制御および画像情報の取込み、
i)被調理物Fの受入れ順位情報の生成、
j)グリドル部8およびプラテン部10の予備加熱または本加熱の制御、
などが含まれている。
<情報提示>
図17は、情報提示部84の情報提示画面96の表示例を示している。この情報提示画面96にはファイル情報提示部98が提示される。ファイル情報提示部98には既述の状態情報テーブル72(図13)が提示される。
<情報処理>
図18は、調理システム78による調理の情報処理シーケンスを示している。この処理シーケンスは、本発明の調理プログラムまたは調理方法の一例である。この処理シーケンスにおいて、Sは手順または工程を示し、Sに付した番号は手順または工程の順序の一例である。
この情報処理では、制御部80の初期設定の後、オーダー情報を取得し(S301)、これを契機に状態情報を取得する(S302)。
制御部80は、受入れ可能なグリドル部8などを特定し(S303)、受入れ可能なグリドル部8の熱源部14、18に対して予備加熱を指示する(S304)。熱源部14、18は予備加熱を開始する(S305)。
制御部80は予備加熱に移行したプラテン部10に該当するプラテン開閉機構部22に対してプラテン部10を開く指示をし(S306)、プラテン開閉機構部22はプラテン部10を開く(S307)。
プラテン部10が開かれたグリドル部8に対して被調理物Fが投入されると(S308)、制御部80はカメラ44に対して撮影指示を行い(S309)、カメラ44は、グリドル部8の加熱面上を撮影する(S310)。これにより、制御部80は、カメラ44から被調理物Fの画像情報を取得し(S311)、これにより、被調理物Fの投入検出とともに色情報も取得できる。
制御部80は、プラテン開閉機構部22に対してプラテン部10を閉じる指示を行い(S312)、プラテン開閉機構部22はプラテン部10を閉じる(S313)。制御部80は、熱源部14、18の本加熱の指示を行い(S314)、熱源部14、18は本加熱を開始する(S315)。
この時点で、制御部80はタイマー86に対し、加熱時間の計測指示を行い(S316)、タイマー86は本加熱の開始から加熱終了までの加熱時間を計測する(S317)。制御部80は、タイマー86から時間情報を取得する(S318)。この時間情報には加熱開始時刻、加熱時間、加熱終了時刻、加熱残時間などが含まれる。
制御部80は、タイマー86から取得した時間情報を用いて被調理物Fの加熱が加熱終了時刻に達したかを判断する(S319)。加熱終了時刻に到達するまで、加熱を継続し、加熱終了時刻に到達すれば(S319のYES)、制御部80は熱源部14、18に対して加熱終了を指示する(S320)。熱源部14、18は、加熱終了の指示により、加熱を終了する(S321)。
制御部80は、プラテン開閉機構部22に対するプラテン部10を開く指示を発し(S322)、プラテン開閉機構部22は加熱を終了したプラテン部10を開く(S323)。
制御部80は、カメラ44に対しグリドル部8上の被調理物Fの撮影を指示し(S324)、カメラ44はグリドル部8上の被調理物Fを撮影する(S325)。制御部80は被調理物Fの取出しを指示し(S326)、状態情報を生成する(S327)。
そして、制御部80は状態情報を用いて被調理物Fの受入れ順位情報を生成し(S328)、調理情報ファイル54および状態情報テーブル72を更新し、その提示を行う(S329)。
<プログラムにより実現する機能>
調理プログラムではコンピュータにより次の機能が実現される。
(1) 情報提示部84に提示するための提示情報を生成するとともに、加熱時間の経過に応じて、被調理物Fの投入可能なまたは取出し可能なグリドル部情報、プラテン部情報の何れかまたは双方を含む提示情報を生成する。
(2) 制御部80は、グリドル部8およびプラテン部10による被調理物Fの加熱時間の経過を監視し、加熱時間が終了するグリドル部8およびプラテン部10を検索し、その検索結果とともに被調理物Fの投入指示を含む提示情報を生成する。
(3) 制御部80は、被調理物Fの厚さに応じて、被調理物Fを挟む間隔Dまたは押圧力Pを設定または調整するための制御情報を生成する。
(4) 制御部80は、熱源部14、18に対し、被調理物Fを加熱するための加熱制御情報を生成する。
(5) 制御部80は、プラテン開閉機構部22に対し、プラテン部10の開閉制御情報を生成する。
(6) 制御部80は、オーダー情報ファイル46、調理情報ファイル54、状態情報テーブル72の更新情報を生成する。
(7) 制御部80は、被調理物Fの焼き色情報を取得し、予測加熱終了時間の算出、加熱終了時間との比較、その補正を行う。
(8) 制御部80は、グリドル部8およびプラテン部10の加熱中、休止中などの状態情報から被調理物Fの受入れ順位情報の生成および提示情報の生成を行う。
(9) 制御部80は加熱時間が加熱終了時間に到達したとき、被調理物Fからプラテン部10を分離させる制御を行う。
<第2の実施の形態の効果>
この第2の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 第1の実施の形態に係る調理方法およびプログラムを実現することができる。
(2) 第1の実施の形態で述べた効果を得ることができる。
(3) 情報提示部84の提示情報により加熱時間などの状態情報を視認できる。
〔第3の実施の形態〕
図19は、第3の実施の形態に係る調理機器2を示している。図19において、図2~図17と同一部分には同一符号を付してある。
この調理機器2にはたとえば、機器筐体100に既述の制御部80、操作入力部82および情報提示部84が設置される。調理機器2、操作入力部82および情報提示部84は制御部80で制御される。
この調理機器2は、制御部80の構成および機能を備えたものであり、その詳細は第1および第2の実施の形態で説明しており、その説明を割愛する。
<第3の実施の形態の効果>
この第3の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) この実施の形態によれば、調理機器2において、被調理物Fの調理方法をコンピュータによる情報処理により実現することができる。
(2) この調理機器2によれば、調理システム78および調理プログラムにより、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
(3) クラムシェルグリドルに対して、次のような効果が得られる。
ア)調理機器2では被調理物Fを機器内に入れても、焼き上がりまでの間、任意のプラテン部10を自由に開閉できる。
イ)オーダーピーク時、追加オーダーに対応でき、即応性がよい。
ウ)被調理物Fを個別に調理できるので、繁忙状態に関係なく、所望数の被調理物Fの調理に対応でき、調理途中の被調理物Fがあっても随時オーダーを受けて追加調理が可能である。
エ)パティなどの被調理物Fの厚さの変動に対応でき、被調理物Fに必要な精度を緩和できる。
オ)被調理物Fを順次に、需要に応じて加熱することができ、調理効率を高めることができる。
カ)機器構造は簡略化されており、製造コストを低減でき、グリドル部8の選択駆動により、ランニングコストを抑制できる。
(4) 多面化された調理面での複数の被調理物Fの一括調理または少数調理ができるとともに、被調理物Fの加熱時間の調整や焼き色確認など調理者の負担軽減とともに、安全性を高めることができる。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、左右4組のグリドル部8およびプラテン部10を設置しているが、3組以下または5組以上のグリドル部8およびプラテン部10を備えてよい。
(2) 上記実施の形態では、制御部80を調理システム78の制御部として構成しているが、調理システム78と連係可能な情報端末を制御部80に用いてもよい。
(3) 上記実施の形態では、グリル面を複数のグリドル部8に分割しているが、本発明は、クラムシェルグリドルなど、調理面が多面化されていない他の調理システムにも利用でき、上記実施の形態に限定されない。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明によれば、被調理物Fから焼き色の時間推移から目標焼き色レベルに到達する予測加熱終了時間を算出し、この予測加熱終了時間と設定された加熱終了時間との時間差に応じて加熱終了時間を補正するので、被調理物Fの厚さなどが異なっていても被調理物Fの焼き色を含む焼き上がり品質の均一化などに寄与することができる。
2 調理機器
4 グリドル
6 プラテン
8、8-L1、8-L2、8-L3、8-L4、8-R1、8-R2、8-R3、8-R4 グリドル部
10、10-L1、10-L2、10-L3、10-L4、10-R1、10-R2、10-R3、10-R4 プラテン部
12-1 加熱前待機部
12-2 加熱後待機部
14、18 熱源部
16、20 加熱駆動部
22 プラテン開閉機構部
24 昇降・加圧機構部
26 回動機構部
28 プランジャ
30 シリンダ部
32 昇降駆動部
34 昇降センサー
36 回動駆動部
38 角度センサー
40 調理物検出部
42 加熱面
44 カメラ
46 オーダー情報ファイル
48 被調理物部
50 個数部
52 加熱時間部
54 調理情報ファイル
56 グリドル情報部
58 被調理物部
60 個数部
62 加熱時間部
64 加熱開始時刻部
66 加熱終了時刻部
68 加熱残時間部
70 受入れ順位部
72 状態情報テーブル
74 グリドル情報部
76 カテゴリー部
78 調理システム
80 制御部
82 操作入力部(I/O)
84 情報提示部
86 タイマー
88 プロセッサ
90 記憶部
92 入出力部
94 通信部
96 情報提示画面
98 ファイル情報提示部
100 機器筐体

Claims (20)

  1. 制御部が、
    少なくとも一つの被調理物の加熱を指示するオーダー情報を受ける工程と、
    前記被調理物を加熱する加熱部の加熱中または休止中であるかを含む状態情報を取得する工程と、
    前記オーダー情報を受けて前記状態情報を用いて前記被調理物の受入れが可能な少なくとも一つの加熱部を特定する工程と、
    前記被調理物の受入れが可能と特定された前記加熱部のうちの前記被調理物を受入れる前記加熱部を少なくとも予備加熱状態にする工程と、
    を含む各工程を実行することを特徴とする調理方法。
  2. さらに、前記被調理物の受入れが可能な加熱部のうち、被調理物の取出し直後または取出しから一定時間以内の加熱部を特定する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の調理方法。
  3. さらに、前記状態情報を格納した情報テーブルを生成する工程と、
    少なくとも前記オーダー情報を受けたとき、前記情報テーブルを提示する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の調理方法。
  4. さらに、前記加熱部が前記被調理物を受け入れる順位情報を生成する工程と、
    前記順位情報を提示する工程と、
    前記順位情報を前記被調理物の取出しまたは受入れに応じて更新する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の調理方法。
  5. さらに、被調理物を受け入れたとき、休止状態または前記予備加熱状態にある前記加熱部を本加熱状態にする工程を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の調理方法。
  6. 被調理物を加熱する加熱部と、
    前記加熱部が加熱中または休止中であるかを示す状態情報を出力する状態検出部と、
    少なくとも一つの前記被調理物の加熱を指示するオーダー情報を取得するオーダー情報取得部と、
    前記オーダー情報を受けて前記状態情報を用いて前記被調理物の受入れが可能な少なくとも一つの加熱部を特定し、前記被調理物の受入れが可能と特定された前記加熱部のうちの前記被調理物を受入れる前記加熱部を少なくとも予備加熱状態にする制御部と、
    を備えることを特徴とする調理システム。
  7. 前記制御部は、さらに、前記被調理物の受入れが可能な加熱部のうち、被調理物の取出し直後または取出しから一定時間以内の前記加熱部を特定することを特徴とする請求項6に記載の調理システム。
  8. 前記制御部は、さらに、前記状態情報を格納した情報テーブルを生成し、少なくとも前記オーダー情報を受けたとき、情報テーブル情報を生成することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の調理システム。
  9. 前記制御部は、さらに、前記加熱部が前記被調理物を受け入れる順位情報を生成し、前記被調理物の取出しまたは受入れに応じて前記順位情報を更新することを特徴とする請求項6ないし請求項8の何れかの請求項に記載の調理システム。
  10. 前記制御部は、さらに、前記加熱部が前記被調理物を受け入れたとき、休止状態または前記予備加熱状態にある前記加熱部を本加熱状態にすることを特徴とする請求項6ないし請求項9の何れかの請求項に記載の調理システム。
  11. コンピュータに実現させるためのプログラムであって、
    少なくとも一つの被調理物の加熱を指示するオーダー情報を受ける機能と、
    前記被調理物を加熱する加熱部の加熱中または休止中であるかを含む状態情報を取得する機能と、
    前記オーダー情報を受けて前記状態情報を用いて前記被調理物の受入れが可能な少なくとも一つの加熱部を特定する機能と、
    前記被調理物の受入れが可能と特定された前記加熱部のうちの前記被調理物を受入れる前記加熱部を少なくとも予備加熱状態にする機能と、
    を前記コンピュータに実現させるためのプログラム。
  12. さらに、前記被調理物の受入れが可能な加熱部のうち、前記被調理物の取出し直後または取出しから一定時間以内の加熱部を特定する機能を前記コンピュータに実現させるための請求項11に記載のプログラム。
  13. さらに、前記状態情報を格納した情報テーブルを生成する機能と、
    少なくとも前記オーダー情報を受けたとき、前記情報テーブルを提示する機能と、
    を前記コンピュータに実現させるための請求項11または請求項12に記載のプログラム。
  14. さらに、前記加熱部が前記被調理物を受け入れる順位情報を生成する機能と、
    前記順位情報を前記被調理物の取出しまたは受入れに応じて更新する機能と、
    を前記コンピュータに実現させるための請求項11ないし請求項13の何れかの請求項に記載のプログラム。
  15. さらに、被調理物を受け入れたとき、休止状態または前記予備加熱状態にある前記加熱部を本加熱状態にする機能を前記コンピュータに実現させるための請求項11ないし請求項14の何れかの請求項に記載のプログラム。
  16. 被調理物を加熱する加熱部と、
    前記加熱部が加熱中または休止中であるかを示す状態情報を出力する状態検出部と、
    少なくとも一つの前記被調理物の加熱を指示するオーダー情報を取得するオーダー情報取得部と、
    前記オーダー情報を受けて前記状態情報を用いて前記被調理物の受入れが可能な少なくとも一つの加熱部を特定し、前記被調理物の受入れが可能と特定された前記加熱部のうちの前記被調理物を受入れる前記加熱部を少なくとも予備加熱状態にする制御部と、
    を備えることを特徴とする機器。
  17. 前記制御部は、さらに、前記被調理物の受入れが可能な前記加熱部のうち、被調理物の取出し直後または取出しから一定時間以内の加熱部を特定することを特徴とする請求項16に記載の機器。
  18. 前記制御部は、さらに、前記状態情報を格納した情報テーブルを生成し、少なくとも前記オーダー情報を受けたとき、情報テーブル情報を生成することを特徴とする請求項16または請求項17に記載の機器。
  19. 前記制御部は、さらに、前記加熱部が前記被調理物を受け入れる順位情報を生成し、被調理物の取出しまたは受入れに応じて前記順位情報を更新することを特徴とする請求項16ないし請求項18の何れかの請求項に記載の機器。
  20. 前記制御部は、さらに、前記加熱部が前記被調理物を受け入れたとき、休止状態または前記予備加熱状態にある加熱部を本加熱状態にすることを特徴とする請求項16ないし請求項19の何れかの請求項に記載の機器。
JP2019160427A 2019-09-03 2019-09-03 調理の方法、システム、プログラムおよび機器 Active JP7290519B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019160427A JP7290519B2 (ja) 2019-09-03 2019-09-03 調理の方法、システム、プログラムおよび機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019160427A JP7290519B2 (ja) 2019-09-03 2019-09-03 調理の方法、システム、プログラムおよび機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021037095A JP2021037095A (ja) 2021-03-11
JP7290519B2 true JP7290519B2 (ja) 2023-06-13

Family

ID=74849067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019160427A Active JP7290519B2 (ja) 2019-09-03 2019-09-03 調理の方法、システム、プログラムおよび機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7290519B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003176916A (ja) 2003-01-24 2003-06-27 Finefoods Co Ltd 調理支援システム及び調理支援方法
JP2014208272A (ja) 2006-04-28 2014-11-06 レストラン テクノロジー インコーポレイテッド 自動両面調理面グリル及び方法
US20190059645A1 (en) 2017-08-25 2019-02-28 Taylor Commercial Foodservice Inc. Multi-robotic arm cooking system

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5496601B2 (ja) * 2009-10-29 2014-05-21 三洋電機株式会社 調理機器管理システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003176916A (ja) 2003-01-24 2003-06-27 Finefoods Co Ltd 調理支援システム及び調理支援方法
JP2014208272A (ja) 2006-04-28 2014-11-06 レストラン テクノロジー インコーポレイテッド 自動両面調理面グリル及び方法
US20190059645A1 (en) 2017-08-25 2019-02-28 Taylor Commercial Foodservice Inc. Multi-robotic arm cooking system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021037095A (ja) 2021-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11339971B2 (en) Oven with automatic control of pan elevation
US10819905B1 (en) System and method for temperature sensing in cooking appliance with data fusion
CN111481049A (zh) 烹饪设备控制方法、装置、烹饪设备和存储介质
US20180325311A1 (en) Operating system for a cooking appliance
US20170016623A1 (en) Automated cooking device and method
EP3208544B1 (en) Device for cooking by heating and control method for same
US11010320B2 (en) Cooking apparatus, cooking method, non-transitory recording medium on which cooking control program is recorded, and cooking-information providing method
CN104095555B (zh) 煎烤机锁型烹饪的控制方法
KR20180083167A (ko) 조리 기기 및 그를 포함하는 조리 시스템
WO2019198772A1 (ja) 食品製造装置、食品製造システム、食品製造方法及び制御プログラム
CN107647789B (zh) 烹饪控制方法、装置及计算机可读存储介质
JP2016183785A (ja) 加熱調理器
CN114982793B (zh) 一种食品智能焙烤方法和装置
JP7290519B2 (ja) 調理の方法、システム、プログラムおよび機器
CN114224189A (zh) 烹饪设备控制方法、装置及烹饪设备
JP2011113787A (ja) 調理装置制御端末、調理装置、及び調理システム
JP7265435B2 (ja) 調理の方法、システム、プログラムおよび機器
JP6745928B2 (ja) 火力制御システムおよび火力制御方法
JP7295745B2 (ja) 調理の方法、システム、プログラムおよび機器
US20220221156A1 (en) Oven and method of controlling the same
CN115067771A (zh) 一种烹饪设备及其控制方法
JP2020162977A (ja) 調理の方法、システム、プログラムおよび機器
US20240107638A1 (en) Determining a target processing state of a cooking product to be treated
CN114467989A (zh) 旋转烤炉多工位控制方法、装置、设备及存储介质
JP2018077562A (ja) 加熱調理器および加熱調理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7290519

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150