JP7289829B2 - ドリルインサート - Google Patents

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Description

本発明は、穿孔中の切り屑破断を容易にし、小さい切り屑破片を作成するように構成される、インサートのすくい面(rake face)に設けられる切り屑粉砕部(chip disruptor)を有するドリル工具のための金属切削ドリルインサートに関係する。
回転可能ドリル工具は、一般的な切削およびフライス工具に加えて、工作物処理のための特定の用途を見出す。従来、割り出し可能なインサートドリル工具は、少なくとも2つの別個のインサートを含み、中央インサートは工具の軸中心に搭載され、周縁インサートは切削領域の半径方向に最も外側の部分を示す。したがって、工具の回転中、周縁インサートに対して軸方向に前方にある中央インサートは、工作物内にリング状溝を作成する。工具の継続した回転および軸方向前進によって、中央インサートに重なり合うように位置決めされた周縁切削インサートは、工作物に切り込んで、中央および周縁インサートの半径方向に重なり合う掃引エリアを介して初期溝を半径方向に拡張する。したがって、ドリル孔は、協働的切削動作によって形成される。通常、インサートによって作成される工作物切り屑は、工具前方切削領域から軸方向に延在する切り屑フルートによって後方に誘導される。例の2重インサートドリル工具はEP1902799に記載される。
しかしながら、1つまたは複数の切削インサートを有する既存のドリル工具に伴う問題は、工作物切り屑形成が、ドリル孔からの不十分な切り屑排出の結果として、穿孔効率を減少させる傾向である。最も一般的であるのは、切削機(通常、CNCまたはマルチオペレーションユニット)に蓄積し、途切れずかつ連続した切削を妨害するタングルボールまたは螺旋柱状体を切り屑が形成することである。
さらに、ドリルインサートの需要が高い用途は、高い作業温度を生成し、インサートに応力を加え、それは、次に、特に切れ刃の領域においてインサート摩耗および疲労を加速させる。これは、インサート耐用年数を著しく短縮させる。したがって、要求されるものは、上記問題に対処するインサートおよびインサートを搭載するドリル工具である。
短い切り屑破片長を作成し、強く巻き付いたボールまたは長い螺旋状ストリップとして形成される切り屑の作成を特に回避するように構成されるドリル工具のためのインサートを提供することが本発明の目的である。したがって、高い効率の穿孔およびボアホール作成を可能にする、金属を切削するためのドリルインサートを提供することが全体的な目的である。
切り屑がインサート切削領域で形成されるときに、工作物切り屑破砕および破断を容易にするように構成されるドリル工具のためのインサートを提供することが特定の目的である。したがって、ドリル工具の継続的な軸方向前進を普通なら妨害することになるボアの閉塞または詰まりを防止するために、形成されたままの状態の(as-formed)ボアホールから切り屑破片の後方軸方向輸送を容易にすることが目的である。切削中に遭遇する摩耗および疲労に関してインサートを弱化させることなく切り屑破断を容易にするインサートを提供することがさらなる特定の目的である。穿孔安定性に有害でなく、また特に、ドリル工具の所望のスムーズな回転運動を不安定化しないインサートを提供することがなおさらなる目的である。
目的は、第1に、破砕および破断をより受け易い切り屑の作成を容易にし、第2に、形成されたままの状態の切り屑が、工作物から作成された後、即座にまたは短時間で破断することを促進するように構成される切削インサートを提供することによって達成される。これは、切り屑サイズを最小にし、形成されたままの状態のボアホールからの切り屑の排出を相応して容易にするために有利である。目的は、切れ刃のすぐ後ろでインサートのすくい面に位置決めされた隆起したまたは窪んだ切り屑粉砕部(代替的に、本明細書で切り屑破断部(breaker)と呼ぶ)を有するインサートによって特に達成される。切り屑粉砕部は、作成されたままの状態の切り屑の経路内に位置決めされた障害物を設けて、切り屑に対する機械的応力を誘発し、切り屑が破断することを促進するように相応して構成される。目的は、インサートの切れ刃の領域に位置する、切り屑粉砕部の先行部分にチャンファを設けることによってさらに達成される。チャンファは、隣接するすくい面と逃げ面の交差部を示すと考えることができ、また、チャンファ付きでなく、異なる形状プロファイルを有すると考えることができる切れ刃の残りの部分(切り屑粉砕部の一方のまたは両方の側の)に対して画定される。すなわちまた好ましくは、(すくい面と逃げ面の交差部によって画定される)切れ刃の残りの部分は、チャンファ付き(代替的に、ベベル付き)である切り屑粉砕部の領域内の切れ刃の部分に対して尖っている、角度付きである、または鋭角であると考えることができる。チャンファは、実質的に平面でかつすくい面および逃げ面の横に整列することができる交差表面(すくい面と逃げ面との間の移行領域である)を備える。任意選択で、交差表面は、湾曲することができ、第1の外側面と第2の外側面との間でインサートを横切って幅方向に画定された、切れ刃の長さに垂直な平面内で1つまたは複数の曲率半径を備える。
チャンファ(交差表面を有する)は、特に、切り屑粉砕部の領域においてインサートの切削抵抗を増加させるために有利である。したがって、工具の切削部分は、切れ刃の残りの部分における切り屑粉砕部の一方または両方の側の位置に比べて切り屑粉砕部の領域において大きい切削抵抗を備える。したがって、切り屑は、形成されると、切り屑粉砕部の領域においてより大きな程度まで加熱され、相応してより脆くなり、したがって、破砕および破断をより受け易い。隆起したまたは窪んだ切り屑粉砕部(先行切れ刃(leading cutting edge)のすぐ後ろですくい面に-工具の回転方向に-設けられ、増大する切り屑の経路内に位置決めされた)は、少なくとも切り屑の脆い部分の割れおよび破断を容易にする障害物を提供する。
本発明の第1の態様によれば、ドリル工具のための金属切削ドリルインサートにおいて、隣接するすくい面と逃げ面(clearance face)の交差部において形成される少なくとも1つの切れ刃であって、工具において半径方向に整列する長さを有する、少なくとも1つの切れ刃と、すくい面における隆起突出部または凹所として形成され、切れ刃から延在する切り屑粉砕部とを備える、インサートであって、すくい面と逃げ面の交差部にありかつ切り屑粉砕部に位置決めされたチャンファであって、切り屑粉砕部の一方のまたは両方の側で切れ刃のプロファイルに対して画定される、チャンファを特徴とする、インサートが提供される。
切れ刃に沿って少なくとも部分的に延在するだけであるチャンファを有する本インサートは、高抵抗の切れ刃領域の存在によって、普通なら減少する場合がある切削工具の安定性を低下させることなく、切り屑破断を容易にするためにさらに有利である。したがって、本インサートは、安定した切削動作を提供し、なぜならば、チャンファが、インサートの第1の外側面と第2の外側面との間で画定される切れ刃の全長の、例えば、70%、60%、50%、40%、30%、20%、または10%未満である、切れ刃の全長の一部分のみに沿って延在し、インサートが、軸方向に最も前方の切削領域の直径を規定するため、第1の外側面が半径方向に内方に位置し、第2の外側面が工具の半径方向に最も外側の部分に位置するように、ドリル工具に位置決め可能であるからである。
好ましくは、ドリルインサートは、第2のインサートと協働して働くように構成され、インサートは、異なる半径方向位置で工具に搭載可能であり、それにより、工具の回転中、インサートは、環状交差ゾーンを画定するために半径方向に重なり合い;切り屑粉砕部は、交差ゾーン内で切れ刃に対して位置決めされる。特に、粉砕部(したがって、チャンファ)を交差ゾーンの領域に位置決めすることによって、切り屑破断を誘発し容易にするチャンファおよび切り屑粉砕部の有効性が最大化されることを本発明者等は特定した。すなわち、周縁および中央インサートの半径方向重なりの領域において、形成されたままの状態の切り屑のこの部分は、最も弱いことが観測された。したがって、チャンファおよび切り屑粉砕部の(切れ刃の長さ方向の)長さは、切り屑破断を容易にしながら、チャンファの存在によって、使用中の工具の任意の不安定性の増加を最小に維持するために最小化することができる。さらに、(切り屑破断を達成するのに十分な)チャンファの長さを最小に維持することによって、インサートの寿命および耐用年数が最大化される。
示すように、インサートの切削部分(切れ刃によって示される)は、切り屑粉砕部の一方のまたは両方の側における切れ刃の残りの部分に対して、切り屑粉砕部において異なる形状プロファイルを備える。すなわち、切れ刃の残りの部分は、すくい面と逃げ面の比較的「尖った」交差部として形成することができ、一方、切り屑粉砕部の切削領域はチャンファ付きである。したがって、切り屑粉砕部におけるインサートの切削部分は、チャンファによって作成される形状プロファイルによって、切れ刃の残りの部分から識別される。任意選択で、切れ刃の残りの部分は、チャンファ、ベベルを有することができる、または、1つまたは2つの半径にしたがって丸みを帯びることができる。しかしながら、任意のこのような構成によって、チャンファ(ほぼ平面の表面あるいは湾曲したまたは丸い表面によって形成される)は、切れ刃の残りの部分と異なる形状プロファイルを常に有するであろう。
好ましくは、切り屑粉砕部におけるチャンファは、ほぼ平面である交差表面を画定する。好ましくは、その交差表面は、隣接するすくい面および逃げ面の横に整列し、切り屑粉砕部の一方のまたは両方の側における切れ刃は、i)アライメントおよび/またはii)幅を有する交差表面がなく、すくい面と、切り屑粉砕部における交差表面の逃げ面に対応する逃げ面との間に延在する。
好ましくは、すくい面に沿う長さ方向における切り屑粉砕部の長さは、インサートの外側面の間の切り屑粉砕部の一方のまたは両方の側における切れ刃の残りの長さ部分より小さい。そのような配置構成は、チャンファの存在によって、ドリル工具の任意の不安定性の増加を最小化する。好ましくは、切り屑粉砕部の長さは、切れ刃の全長の5~60%、10~50%、20~40%、30~40%、または30~35%であり、全長は、チャンファ、および、インサートの外側面の間の切り屑粉砕部の一方または両方の側の切れ刃を含む。
好ましくは、インサートはすくい面において単一切り屑粉砕部を備える。切り屑粉砕部は、傾斜または下降表面として形成されたそれぞれの第1および第2の移行領域によって、すくい面の長さ方向(インサートを横切る幅方向に対応する)に画定される。すくい面におけるそのような移行領域表面は、工具の長手方向軸に垂直に整列した平面に対して傾斜または下降し、それらの配向は、粉砕部が、すくい面において隆起突出部(リブ、ステップ、ハンプ、またはバンプとして形成される)であるか、凹所(溝、チャネル、またはキャビティとして形成される)であるかに依存する。任意選択で、切り屑粉砕部は、すくい面を横切る(インサートの長さ方向に対応する)全幅に延在する。そのような配置構成は、切り屑粉砕部の強度を最大化し、切削中の応力集中を最小化するために有利である。単一切り屑粉砕部の存在は、十分な切り屑破断を達成しながら、粉砕部およびチャンファの存在によって、ドリル工具の任意の切削不安定性を最小化するために有利である。任意選択で、切り屑粉砕部は、すくい面を横切って部分的に(切れ刃の長さに垂直な方向に)延在することができる。
好ましくは、切り屑粉砕部におけるチャンファは交差表面を備え、切れ刃の長さに垂直な平面内で、交差表面は、逃げ面に対して、20°~70°、25°~65°、30°~60°、35°~55°、または40°~50°の範囲で整列する。そのような配置構成は、切り屑粉砕部の領域において十分な切削抵抗を提供して、形成されたままの状態の切り屑の脆性を相応して増加させるために有利である。
好ましくは、インサートは、ドリル工具の中央インサートと協働して働く周縁インサートであり、周縁および中央インサートは、ドリル工具の半径方向に互いに対してかつ長手方向軸に対して位置的に画定される。好ましくは、中央および周縁インサートは、ドリル工具に取り付けるための搭載ねじを受け取る貫通ボアを備える。好ましくは、中央および周縁インサートは、割り出し可能であり、それぞれの各インサートの対向する長さ方向端に設けられた第1および第2の切れ刃(対応するすくい面および逃げ面によって画定される)を備えることができる。さらなる実施形態によれば、周縁インサートは、一方の側に1つ、2つ、3つ、4つ、またはそれより多い数の切れ刃、および/または、対向する側に1つ、2つ、3つ、4つ、またはそれより多い数の切れ刃を備えることができる。
任意選択で、インサート(周縁および中央インサートを含む)は、全体的にほぼ矩形の立方形状を備え、切れ刃は、インサートの1つ、2つ、3つ、4つ、またはそれより多い数の刃でインサートを横切って幅方向に延在し、インサートは割り出し可能であることができる。任意選択で、インサートの切削領域は、インサートを横切って幅方向に、インサート幅が、端逃げ面の間の方向にインサートの中間長さ領域に対応するインサートの中心領域に比べて切削領域において大きくなるように拡大することができる。
好ましくは、切り屑粉砕部は、インサートにおいて切れ刃の長さ方向にインサートの第2の外側面に対してインサートの第1の外側面の近くに位置決めされる。そのような構成は、切り屑破断の有効性を最大化するために、交差ゾーンの領域(中央および周縁インサートの半径方向に重なり合う領域)に切り屑粉砕部を位置決めする。そのような配置構成は、周縁インサートを設けるために有利であり、周縁インサートは、汎用性があり、粉砕部が中央および周縁インサートの回転経路によって画定される交差ゾーンに位置決めされた状態で、異なる直径のドリル工具に搭載するのに適する。
好ましくは、切り屑粉砕部は、第1の外側面の近くでインサートの第1の半分内で排他的に、切れ刃の長さ方向に位置決めされる。任意選択で、切り屑粉砕部は、切れ刃の第1の半径方向に内側の半分から第2の半径方向に外側の半分まで延在することができる。好ましくは、切り屑粉砕部の大部分は、中央インサートとの交差(半径方向重なり)領域に対応する、工具の軸中心の最も近くに搭載されることを意図されるインサートの第1の半分内に位置決めされる。
任意選択で、切れ刃の長さ方向に、切れ刃の一部分は、インサートの第2の外側面に最も近い切れ刃の第2の端が、インサートの第1の外側面に最も近い切れ刃の第1の端に対して隆起するように湾曲するまたは角度が付く。好ましくは、第2の外側面に最も近い切れ刃の部分は、インサートが逃げ面から真横に観察されると、切れ刃の第2の端に向かって上方に湾曲するように窪む。そのような配置構成は、強く巻き付いた切り屑の作成を促進し容易にするために有利であり、強く巻き付いた切り屑は、ボア内で減少した体積を相応して占め、したがって、穿孔中により容易に吐出される。それにより、インサートおよび穿孔工具の耐用年数は延長される。切れ刃は、好ましくは、ドリル工具に搭載されると、インサートの半径方向外側領域において湾曲し窪み、それにより、切れ刃の半径方向外側端は、切れ刃の中心領域および半径方向内側領域に対して前方に(ドリル工具の回転方向に)突出する。1つの好ましい実施形態によれば、切れ刃の半径方向外側端は、切れ刃の中間長さ領域および切れ刃の半径方向に最も内側の端に対して、隆起または前方位置において突出する。したがって、インサートは、半径方向外側領域において「楔形(wedge-shape)」プロファイルを有するために半径方向外側端において「より肉厚(thicker)」であると考えることができる。切れ刃のこの隆起外側領域は、大きな程度にかつインサートの半径方向内側領域の前で、工作物に切り込んで、穿孔中に切り屑の持ち上げおよび巻き付きを可能にする。
本発明の第2の態様によれば、金属切削ドリル工具が提供され、金属切削ドリル工具は、軸方向に前方のボーリングシャフトおよび軸方向に後方のマウントシャンクを有する細長いドリル本体と、シャフトの軸方向前方端に搭載可能な、本明細書で特許請求されるドリルインサートとを備える。切削インサートは、切れ刃が半径方向にまたはほぼ放射状である方向に整列するように、すなわち、切れ刃がドリル本体の中心エリアから周辺に向かう方向に整列するように搭載され得る。例えば、切れ刃の伸長部は、ドリル本体の長手方向軸またはドリル本体の長手方向軸に近いポイントに交差し得る。
好ましくは、インサートは、ドリル工具の半径方向に周縁の領域に搭載されて、周縁インサートを形成する。好ましくは、工具は、周縁インサートに対して中央インサートを形成するために、ドリル工具の半径方向中心領域においてまたはそれに向かって搭載された第2の切削インサートを備える。好ましくは、工具は、シャフトの軸方向に前方の端に搭載された単一周縁インサートおよび単一中央インサートを備える。
好ましくは、周縁および中央インサートは、ドリル工具の回転中に、インサートが、環状交差ゾーンを画定するために半径方向に重なり合うようにドリル工具に搭載され、切り屑粉砕部は、交差ゾーン内で切れ刃に対して位置決めされる。
好ましくは、半径方向に、切り屑粉砕部の大部分は、交差ゾーン内に位置決めされる。任意選択で、切り屑粉砕部は、切れ刃の長さ方向(インサートを横切る幅方向に対応する)に切り屑粉砕部の小部分または大部分を含む交差ゾーンの外に延在することができる。したがって、本インサートは、ドリル工具の軸中心に対して、形成されたままの状態の切り屑の所望の半径方向位置での切り屑破断を提供し容易にするように適合することができる。
好ましくは、シャフトは、軸方向前方端からマウントシャンクに向かって軸方向に後方に延在する切り屑フルートを備える。好ましくは、中央および周縁インサートは、それぞれの切り屑フルートのそれぞれの軸方向前方端に位置決めされ、それにより、インサートのそれぞれの切れ刃は、切り屑フルートに直接推進される切り屑破片を作成して、ボアホールからの後方排出を容易にするように構成される。
本発明の特定の実装態様は、ここで、単に例として、また、添付図面を参照して述べられる。
本発明の特定の実装態様による中央および周縁インサートを含む一対の切削インサートを搭載する細長いドリル工具の斜視図である。 図1のドリル工具のさらなる斜視図である。 図2のドリル工具の切削端領域の軸方向端面図である。 図3のドリル工具の周縁切削インサートの斜視図である。 図4の周縁切削インサートのさらなる斜視図である。 図5の周縁切削インサートの平面図である。 切削領域から観察される図6の周縁切削インサートの端面図である。 図6の周縁切削インサートのA-Aを通る断面図である。 さらなる特定の実装態様による、図3のドリル工具の周縁切削インサートの斜視図である。 さらなる実施形態による図9の周縁切削インサートの端面図である。 切り屑巻き付きを促進するように構成される切り刃プロファイルを有するさらなる実施形態による、周縁切削インサートの斜視図である。 切れ刃領域から観察される図11の周縁切削インサートの端面図である。
図1および図2を参照すると、金属を切削するために特に適合される割り出し可能なインサートドリル工具は、穿孔機内にドリル本体10を搭載するために軸方向に後方のシャンクを有するドリル本体10、および、切削端13を有する軸方向に前方のシャフト11を備える。シャフト11は、切削端13からシャフト11の後方端に向かってドリル本体10の中心長手方向軸14の周りに軸方向にかつ螺旋状に延在する一対の半径方向に対向する切り屑フルート17を備える。図3を参照すると、一対のボア20は、フラッシング流体の送出を可能にするためにドリル本体10を通して軸方向に延在する。一対の耐摩耗性切削インサートは、中央インサート16および周縁インサート15を特に含むシャフト切削端13に搭載される。各インサート15、16は、ドリルシャフト11に取り付けるための搭載ねじ(図示せず)を受け取るボア30(図4~6内で周縁インサート16のために示される)を備える。中央インサート16は先行切れ刃21を備え、周縁インサート15は対応する先行切れ刃26を備える。
図1~3を参照すると、ドリル本体10は、軸14の周りに方向Rに回転可能であるように構成され、それにより、切れ刃21、26は、ドリル本体10の軸方向前進によって、工作物材料(図示せず)に切り込んで、周縁インサート15によって決定される切削工具の直径に対応する直径を有するボアホールを作成するように構成される。特に図3を参照すると、切削工具の軸方向端面図は、軸14において交差する2つの垂直仮想平面P1およびP2によって分割することができる。周縁切削インサート15は平面P1の一方の側に完全に位置決めされ、一方、中央インサート16の大部分は平面P1の対向する側内に位置決めされる。インサート16、15の切れ刃21、26は平面P2にまたはその近くに位置する。特定の実装態様によれば、中央インサート16は、平面P2に対して横に整列し、それにより、中央インサート16の半径方向外側側面は、ドリル工具の回転方向Rにおいて半径方向内側側面の後方に位置決めされる。
図4および図5を参照すると、周縁インサート15は、ほぼ矩形の前支持面23(および対応する後方支持面34)を有するほぼ矩形の立方形状プロファイルを備える。第1の外側面27aは、(ドリル本体10に搭載されると)インサート15の半径方向内側領域を示し、面27aは軸14の最も近くに位置決めされる。インサート15は、半径方向に外に向くために、シャフト11の半径方向外周に位置する半径方向に外側の第2の外側面27bによってさらに画定される。切れ刃26は、外側面27aと27bとの間でインサート15を横切って幅方向に延在し、切れ刃26は、図2~3に示すように、ドリル本体10においてほぼ半径方向に整列する。切れ刃26は、すくい面25と逃げ面24の交差部において画定される。すくい面25は、支持表面23の窪んだ伸長部を示し、図8を参照してさらに示すように、図6のインサート15を通る断面平面A-A内に少なくとも部分的に湾曲した凹形状プロファイルを備える。逃げ面24は、軸14に垂直な平面から下降し、それにより、インサート15がドリル本体10に搭載されると、切れ刃26は、インサート15の軸方向先行部分を示して、ドリル本体10が方向Rに回転すると、工作物材料に切り込む。特定の実装態様によれば、逃げ面24は、インサート15を横切って幅方向(細長いドリル本体10の半径方向に対応する)に2つの領域に分割されると考えることができる。特に、逃げ面24は、半径方向内側領域24aおよび半径方向外側領域24bを備え、半径方向内側領域24aおよび半径方向外側領域24bは、幅方向(半径方向内側端26aと半径方向外側端26bとの間の切れ刃26の長さ方向に対応する)にインサート15のほぼ半径方向内側半分および半径方向外側半分を示す寸法に作られる。逃げ面の第1の領域24aは、切れ刃26が、158°~162°のおおよその範囲内の角度でその長さに沿って角度が付くように、第2の領域24bの横に整列する。図8を参照しかつインサート15を通る断面A-Aにおいて、逃げ面24とすくい面25の軸方向前方領域との間の角度βは、70°~80°の範囲内にある。したがって、逃げ面24は、支持表面23に対して鋭角で延在する。そのような配置構成は、先行切れ刃26が、インサート15の軸方向に前方の先行領域においてアンダーカットによって少なくとも部分的に画定されることを可能にする。
特定の実装態様によれば、インサート15は、隆起突出部の形態ですくい面25に設けられた切り屑粉砕部(代替的に、切り屑破断部)を備える。参照29で全体的に示すチャンファは、粉砕部28の先行領域に(インサート15の長さ方向に)設けられ、チャンファ29は、すくい面25と逃げ面24の交差部に位置決めされる。すなわち、チャンファ29は、主切れ刃26に位置的に対応する第1の刃29aおよび(第1の刃29aに平行に整列する)第2の刃29bを備え、第2の刃29bは、隆起し、図7ならびに仮想平面H1およびH2を参照して示すように、第1の刃29a(および主切れ刃26)に対して高さの差を有する。したがって、チャンファ29は、逃げ面24およびすくい面25の少なくとも軸方向先行部分の横に整列する、刃29aと29bとの間に画定された交差表面18を備える。図8を参照すると、逃げ面24とチャンファ29の交差表面18との間の角度αは、25°~65°、より好ましくは40°~50°の範囲内にある。チャンファ29および特に交差表面18は、粉砕部主面32に移行し、粉砕部主面32は図2の平面P2にほぼ整列する。図6の平面A-A内の粉砕部主面32の形状プロファイルは、粉砕部28の一方または両方の側におけるすくい面25の全体的形状プロファイルに対応する。図8を参照すると、逃げ面24と粉砕部主面32の軸方向前方または先行部分との間の角度βは70°~85°の範囲内にある。
特定の実装態様によれば、粉砕部28は、切れ刃26(粉砕部先行刃29a)と支持表面23との接合部に位置決めされたすくい面25の後方端31との間に(すくい面25を横切って幅方向に)完全に延在する。さらなる実装態様によれば、粉砕部28は、切れ刃26に向かう方向にすくい面25の前方領域にのみ設けることができる。有利には、図1~8の実施形態は、切削中に高温および高応力に耐える構造的に強固な構成を提供して、インサート15における応力集中の可能性を最小化する。粉砕部28は、傾斜チャンファ29(切れ刃26にほぼ位置決めされる)に加えて、すくい面25と粉砕部主面32との間でH1とH2との間の高さ方向への移行部を提供する対応する対のベベル付き側面33a、33bを同様に備える。仮想平面H1に対する側面33a、33bの角度は、交差表面18と逃げ面24との間の角度αにほぼ等しい。そのような配置構成は、すくい面25から切り屑粉砕部28にわたりかつそれを横切るスムーズな移行を提供して、応力集中を最小化し、また、切り屑破断をさらに容易にする。
図6および図7から留意されるように、すくい面25における隆起リッジまたはシェルとして形成される切り屑粉砕部28は、軸14に対してドリル本体10の半径方向にインサート15の半径方向内側半分内に位置決めされる。すなわち、粉砕部28は、半径方向外側ゾーンZ2に対して半径方向内側ゾーンZ1内に排他的に位置決めされ、Z1およびZ2は、インサート15を横切る幅方向に対応する、ドリル本体10の半径方向にほぼ等しい。特に、粉砕部28の長さBは、切れ刃の半径方向内側端26aと半径方向外側端26bとの間の切れ刃26(粉砕部切れ刃29aを含む)総軸方向長さLの20%~45%、好ましくは28%~38%の範囲内にある。
再び図1~3を参照すると、中央インサート16は、周縁インサート15の軸方向に前方に搭載され、それにより、工作物(図示せず)は、最初に、中央インサートによって入れられて、軸14の周りに初期環状溝を作成する。継続した回転および軸方向前進によって、インサート15の先行切れ刃26(およびチャンファ29)は、工作物に係合して、中央インサート16の切れ刃21の有効伸長部を形成する。特に、回転方向Rに、中央および周縁インサート16、15は、それぞれの切れ刃21、26、および29aが、周縁インサート15の内側ゾーンZ1に対応する交差ゾーン内で重なり合うように半径方向に位置決めされる。工作物の切削が、2つのインサート16、15の半径方向に重なり合う切れ刃によって協働的に起こるのは、このゾーンZ1中においてである。特定の実装態様によれば、切り屑粉砕部28およびチャンファ29は、軸14の周りのインサート16、15の重なり合う回転経路に関して、中央および周縁インサート16、15の交差ゾーンZ1内に排他的に位置決めされる。交差ゾーンZ1内の切削から生じる切り屑の部分は、割れをより受け易いことが分かっており、その部分は、チャンファ29が位置決めされるこの領域にあり、切削抵抗を増加させ、切り屑の脆性を相応して増大させ、したがって、切り屑破断を容易にする。認識されるように、両方のゾーンZ1およびZ2は、軸14の周りに延在するほぼ環状のリング状掃引エリアであり、ゾーンZ2の半径方向位置はボアホールの直径を効果的に規定する。
重要なことには、粉砕部28の半径方向内側と半径方向外側の両方の切れ刃26は、チャンファ付きでなく、逃げ面24とすくい面25との間の比較的尖った交差部として形成される。すなわち、チャンファ29は、切れ刃26の全長Lに対してインサート15の幅方向の小部分にわたって延在し、切れ刃26の全長Lは、チャンファ刃29aおよび切り屑粉砕部28の一方または両方の側における切れ刃26を含む。そのような配置構成は、切り屑破断を容易にしながら、回転中にドリル本体10の安定性を最大化するために有利である。特に、チャンファ29は、ドリル本体10が方向Rに回転するときにインサート12の切削抵抗を増加させるように構成される。したがって、形成する切り屑は、抵抗の増加によって加熱され、そのことは、次に、切り屑の脆性を増加させ、切り屑に割れをより受け易くさせる。切れ刃26(粉砕部切れ刃29a)から延在する粉砕部28の隆起プロファイルは、切り屑がすくい面25において形成するときに、切り屑に障害物を相応して提供する。脆性の増大と粉砕部28の隆起プロファイルの組み合わせは、工具本体が方向Rに回転するときに切り屑を連続して破砕させ破断させるように働く。したがって、本発明は、形成されたままの状態の切り屑の長さを最小に維持し、また、穿孔効率を普通なら減少させることになる長い螺旋状切り屑または強く巻き付いた切り屑ボールの作成を特に回避するように構成される。したがって、本インサート構成は、切り屑フルート17を介した、形成されたままの状態のボア内の切り屑の後方排出を容易にする。
本発明のさらなる実施形態は、粉砕部28がすくい面25において凹所または溝として形成される図9および図10を参照して述べられる。すなわち、粉砕部28の主表面32は、切れ刃26のすぐ後ろですくい面25の高さH2に対して低い高さH1に位置決めされる。同様に、粉砕部側面33a、33bは、溝状粉砕部28を画定するためにすくい面25を横切って幅方向に延在し、外側面33a、33bは、工具軸14に垂直な平面に対して、チャンファ29と一貫性がある対応する傾斜で整列する。図9~10のさらなる実施形態によるチャンファ29の形状プロファイルおよび配向は、傾斜交差表面18が、逃げ面24に対して角度αで配向する図4~8の第1の実施形態に対応する。切り屑破断の同じ機構は、第2の実施形態に適用され、第2の実施形態において、チャンファは、切削に対して抵抗の増加を提供して、形成されたままの状態の切り屑の物理的および機械的特性を変更し、切り屑は、粉砕部主面32およびすくい面25によって提供されるH1とH2との間の高さの差によって破砕され破断される。やはり、第2の実施形態の粉砕部28の寸法およびサイズは、第1の実施形態にほぼ等しく、ドリル本体10の半径方向に長さB、および、切れ刃26とすくい面後方端31との間のすくい面25の全幅を完全に横切って延在する幅(インサート15の長さ方向の)を有する。
図11および図12は、切り屑巻き付きを促進し容易にするように適合された切れ刃26を有する本発明のさらなる実施形態を示す。図2~10の周縁インサートの実施形態の特徴および機能の大部分は、図11~12のさらなる実施形態と共通である。さらなる実施形態によれば、インサート15がドリル本体10に搭載された状態で、切れ刃26の半径方向外側部分26cは湾曲して、特に、窪んで、回転方向Rに対してインサート15の中心領域および半径方向内側領域における切れ刃26の長さの残りの部分(および大部分)の前方に突出する。逃げ面24から真横に観察されると、半径方向外側部分26cの切れ刃26は、ゾーンZ2内のインサート15の高さ(および厚さ)を増加させるために、上方に偏向するように隆起すると考えることができる。特に、切れ刃26の半径方向外側端26bは、切れ刃26の中間長さ領域および半径方向内側ゾーンZ1内の領域を超えて高さhに隆起する。特定の実装態様によれば、切れ刃26は、(逃げ面24から真横に観察されると)インサート15の高さまたは厚さ方向に湾曲して、ゾーンZ2内で大きい半径の湾曲移行部分26cを提供し、部分26cは、切れ刃26のほぼ中間長さの位置と半径方向外側端26b(外側端26bは、インサート15の最も外側の端35の内部で半径方向に位置決めされる)との間に延在する。特定の実施形態によれば、hは、チャンファ29が、チャンファの第2の刃29bに対応する切れ刃26の主長さを超えてその分だけ延在する高さより高い。さらに、hは、図12(および図7)に示すように、(インサート15が切削端領域、特に、逃げ面24から観察されると)支持面23が、切れ刃26の長さの大部分に対してその分だけ隆起する高さより低い。
実施形態による切り刃領域26cは、平面P2(図3参照)内で湾曲する、すなわち、窪む。しかしながら、さらなる実施形態によれば、移行部は角度が付くことができる。(回転方向Rに切れ刃26の残りの部分の前方に突出するために)湾曲するまたは角度が付く切れ刃26の半径方向外側部分26cは、強く巻き付いた切り屑の作成を容易にし、強く巻き付いた切り屑は、細長い切り屑ストリップまたは緩い螺旋状切り屑に比べて、形成されたままの状態のボア内で少ない体積を相応して占める。認識されるように、これは、ボアからの切り屑吐出を容易にし、相応して、切削効率を増加させ、インサートおよび切削工具の耐用年数を延長するために有利である。

Claims (17)

  1. ドリル工具(10)のための金属切削ドリルインサート(15)において、
    隣接するすくい面(25)と逃げ面(24)の交差部において形成される少なくとも1つの切れ刃(26)であって、前記工具の半径方向に沿った長さを有する、少なくとも1つの切れ刃(26)と、
    前記すくい面(25)における隆起突出部または凹所として形成され、前記切れ刃(26)から延在する切り屑粉砕部(28)とを備える、インサートであって、
    前記すくい面(25)と前記逃げ面(24)の前記交差部にありかつ前記切り屑粉砕部(28)に位置決めされたチャンファ(29)であって、前記切り屑粉砕部(28)の一方のまたは両方の側における前記切れ刃(26)のプロファイルに対応するように画定される、チャンファ(29)を特徴とし、
    前記すくい面(25)の前記切れ刃(26)の長さ方向における前記切り屑粉砕部(28)の長さ(B)は、前記インサート(15)の外側面(27a,27b)の間の前記切り屑粉砕部(28)の一方のまたは両方の側における前記切れ刃(26)の残りの長さ部分より小さい、インサート。
  2. 第2のインサート(16)と協働して働くように構成され、前記インサート(15)および前記第2のインサート(16)は、異なる半径方向位置で前記工具(10)に搭載可能であり、それにより、前記工具(10)の回転中に、前記インサート(15)および前記第2のインサート(16)は、環状交差ゾーン(Z1)を画定するために半径方向に重なり合い、
    前記切り屑粉砕部(28)は、前記交差ゾーン(Z1)内で前記切れ刃(26)に対して位置決めされる、請求項1に記載のインサート。
  3. 前記切り屑粉砕部(28)の前記長さ(B)は、前記切れ刃(26)の全長(L)の5~45%であり、前記全長(L)は、前記チャンファ(29)および前記切り屑粉砕部(28)の一方のまたは両方の側における前記切れ刃(26)を含む、請求項1または2に記載のインサート。
  4. 前記すくい面(25)において単一の切り屑粉砕部(28)を備える、請求項1からのいずれか一項に記載のインサート。
  5. 前記切り屑粉砕部(28)における前記チャンファ(29)は交差表面(18)を備え、前記切れ刃(26)の長さ方向に垂直な平面内で、前記交差表面(18)は、前記逃げ面(24)に対して、20°~70°、25°~65°、30°~60°、35°~55°、または40°~50°の範囲内で方向付けされている、請求項1からのいずれか一項に記載のインサート。
  6. 前記切り屑粉砕部(28)は、前記すくい面(25)を横切る前記切れ刃(26)の長さ方向に垂直な幅方向において部分的にまたは完全に延在する、請求項1からのいずれか一項に記載のインサート。
  7. 前記インサート(15)は、前記ドリル工具(10)の中央インサート(16)と協働する周縁インサート(15)であり、前記周縁および中央インサート(15,16)は、前記ドリル工具(10)の半径方向について反対に配置されるように画定される、請求項1からのいずれか一項に記載のインサート。
  8. 全体的にほぼ矩形の立方形状を備え、前記切れ刃(26)は、前記インサート(15)の1つの端部または2つの対向する端部において前記インサート(15)を横切る幅方向に延在する、請求項1からのいずれか一項に記載のインサート。
  9. 前記切り屑粉砕部(28)は、前記インサート(15)において前記切れ刃(26)の長さ方向に前記インサート(15)の第2の外側面(27b)に対して第1の外側面(27a)の近くに位置決めされる、請求項1からのいずれか一項に記載のインサート。
  10. 前記切り屑粉砕部(28)は、前記切れ刃(26)の長さ方向について、前記インサートの前記第1の外側面(27a)に近い第1の半分内にのみ配置されている、請求項に記載のインサート。
  11. 前記切れ刃(26)の長さ方向に、前記切れ刃(26)の一部分(26c)は、前記インサート(15)の第2の外側面(27b)に最も近い前記切れ刃(26)の第2の端(26b)が、前記インサート(15)の第1の外側面(27a)に最も近い前記切れ刃(26)の第1の端(26a)に対して隆起するように湾曲するまたは角度が付く、請求項1から10のいずれか一項に記載のインサート。
  12. 前記第2の外側面(27b)に最も近い前記切れ刃(26)の部分(26c)は、前記インサート(15)前記逃げ面(24)側から見たときに、前記切れ刃(26)の前記第2の端(26b)に向かって上方に湾曲するように窪む、請求項11に記載のインサート。
  13. 金属切削ドリル工具(10)であって、
    軸方向に前方のボーリングシャフト(11)および軸方向に後方のマウントシャンク(12)を有する細長いドリル本体と、
    前記シャフト(11)の軸方向前方端(13)に搭載可能な、請求項1から12のいずれか一項に記載のドリルインサート(15)と
    を備える、工具。
  14. 前記インサート(15)は、ドリル工具(10)の半径方向に周縁の領域に搭載されて、周縁インサート(15)を形成する、請求項13に記載の工具。
  15. 前記周縁インサート(15)に対して中央インサート(16)を形成するために、ドリル工具(10)の半径方向中心領域においてまたは前記半径方向中心領域に向かって搭載される第2の切削インサート(16)をさらに備える、請求項14に記載の工具。
  16. 前記シャフト(11)の前記軸方向前方端(13)に搭載された、単一周縁インサート(15)および単一中央インサート(16)を備える、請求項15に記載の工具。
  17. 前記周縁および中央インサート(15,16)は、ドリル工具(10)の回転中に、前記周縁および中央インサート(15,16)が、環状交差ゾーン(Z1)を画定するために半径方向に重なり合うようにドリル工具(10)に搭載され、
    前記切り屑粉砕部(28)は、前記交差ゾーン(Z1)内で前記切れ刃(26)に対して位置決めされる、請求項15または16に記載の工具。
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