JP2019123037A - 刃先交換式ドリル、および該刃先交換式ドリルの内刃ドリル用インサート - Google Patents

刃先交換式ドリル、および該刃先交換式ドリルの内刃ドリル用インサート Download PDF

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光平 松永
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Abstract

【課題】内刃ドリル用インサートと外刃ドリル用インサートとの寿命と切削負荷のバランスをとるとともに、内刃ドリル用インサートの欠損等を防ぐ。【解決手段】ドリル本体の先端内周部に突出させられる内刃ドリル用インサート11のすくい面12の縁部が、軸線Oと交差してドリル本体の内周側から外周側に延びる内周切刃16と、内周切刃16に段差部17を介して連なって外周側に延びる非切削部18とを備え、外刃ドリル用インサート21の外周切刃26の回転軌跡は、内刃ドリル用インサート11の段差部17に交差して、内刃ドリル用インサート11の非切削部18が外周切刃26よりもドリル本体の後端側に位置させられ、内刃ドリル用インサート11のすくい面12は外刃ドリル用インサート21のすくい面22よりも面積が大きい。【選択図】図5

Description

本発明は、軸線回りに回転させられるドリル本体の先端部に、内周切刃を有する内刃ドリル用インサートと、外周切刃を有する外刃ドリル用インサートとが、互いの内周切刃と外周切刃の軸線回りの回転軌跡を重なり合わせてそれぞれ着脱可能に取り付けられた刃先交換式ドリル、およびこのような刃先交換式ドリルに取り付けられる刃先交換式ドリルの内刃ドリル用インサートに関するものである。
このような刃先交換式ドリルとして、例えば特許文献1には、軸線を中心として回転可能である基本本体(ドリル本体)と、中央ビット(内刃ドリル用インサート)と外周ビット(外刃ドリル用インサート)と2つのビットとを備え、少なくとも中央ビットは、互いに同一の形状の4つの切刃を有し、移行刃縁部分によって間隔を開けられている第1及び第2の部分刃縁を備え、4つの切刃の第2の部分刃縁は、有効状態では軸線から離れている第1の部分刃縁が、軸線に対してより近い位置にある第2の部分刃縁の軸線方向に前方に位置しており、外周ビット上の有効切刃は軸線に対して垂直な仮想交差平面内に少なくとも部分的に位置しており、この仮想交差平面は、中央ビットの第1の半径方向外側の部分刃縁の後で中央ビットの第2の部分刃縁の前に被加工材の中に食い込むように、中央ビットの2つの部分刃縁に関する類似の交差平面の間に位置しており、第1の部分刃縁は、ドリルの回転中の後に、対応する長さの半径方向距離に沿って、外周切刃上の内側及び前方の無効な隅刃縁を保護するために、中央ビットの個々の切刃上の移行刃縁部分と共に、切刃の全長の20%〜50%の長さを有するものが記載されている。
また、特許文献2には、軸線を中心に回転する、2つの切屑排出溝が形成されたドリル本体と、一方の切屑排出溝の軸線を含む位置に着脱可能に装着される第1のチップ(内刃ドリル用インサート)と、2つの切屑排出溝のうちの他方の切屑排出溝の軸線から離れた位置に着脱可能に装着される第2のチップ(外刃ドリル用インサート)とを備え、第1のチップは、軸線の方向と直交する直交方向において、相互に離れた少なくとも2箇所で切削対象物を切削し、第2のチップは、直交方向において、相互に離れた少なくとも2箇所で切削対象物を切削し、第1のチップおよび第2のチップのうちの一方のチップは、正四角形の平板形状を有し、第1のチップおよび第2のチップのうちの他方のチップの回転方向を向くすくい面は、直交方向から見て2以上の頂部と、2以上の頂部のうち隣り合う2つの頂部の間に形成された凹部とを備え、他方のチップは少なくとも2箇所として、2以上の頂部を個別に含む2つ以上の部位で、切削対象物を切削し、一方のチップは、少なくとも2箇所として、凹部に対応する位置の部位と、2以上の頂部の両端に位置する頂部のうち、少なくともいずれか一方の頂部の外側に対応する位置の部位とで切削対象物を切削するものが記載されている。
特許第4555073号公報 特許第5579100号公報
ところで、このような刃先交換式ドリルでは、内周切刃を有する内刃ドリル用インサートの方が、外周切刃を有する外刃ドリル用インサートよりもドリル本体の軸線に近い位置に配設されるために切削速度が遅く、特にドリル本体の軸線近傍では被削材を切刃で切削するというよりは押し潰すのに近い切削形態となるため、切削負荷が高くなる。これに対して、特許文献1に記載された刃先交換式ドリルでは、内刃ドリル用インサートと外刃ドリル用インサートとが同形同大であるため、このような高い切削負荷による内刃ドリル用インサートの内周切刃の欠損等の損傷が外刃ドリル用インサートよりも早期に進行してしまって寿命が短縮されてしまい、内刃ドリル用インサートを頻繁に交換しなければならなくなる。
一方、特許文献2に記載された刃先交換式ドリルでは、内刃ドリル用インサートと外刃ドリル用インサートとが異なる形状、大きさとされ、内刃ドリル用インサートのすくい面が外刃ドリル用インサートのすくい面よりも大きいので、内刃ドリル用インサートの摩耗等の損傷を抑えることができる。しかしながら、この特許文献2に記載された刃先交換式ドリルでは、内刃ドリル用インサートの内周切刃と外刃ドリル用インサートの外周切刃とが、それぞれ2つの部位で切削を行うため、これらの切刃の間で切削負荷のバランスをとることが難しいとともに、特に内刃ドリル用インサートの内周切刃は、その頂部で切削を行うことになるので、大きな切削負荷が作用した場合に頂部に欠損等を生じ易く、やはり内刃ドリル用インサートが短寿命となるおそれがある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、内刃ドリル用インサートと外刃ドリル用インサートとの寿命と切削負荷のバランスをとることが可能であるとともに、内刃ドリル用インサートに欠損等を生じるおそれの少ない刃先交換式ドリルおよび該刃先交換式ドリルの内刃ドリル用インサートを提供することを目的としている。
上述した課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の刃先交換式ドリルは、軸線回りに回転させられるドリル本体の先端部外周に2つの切屑排出溝が周方向に互いに反対側に形成され、これらの切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面の先端部に形成されたインサート取付座に、内周切刃を上記ドリル本体の先端内周部に突出させた内刃ドリル用インサートと、外周切刃を上記ドリル本体の先端外周部に突出させた外刃ドリル用インサートとが、互いのすくい面の上記軸線回りの回転軌跡を重なり合わせてそれぞれ着脱可能に取り付けられた刃先交換式ドリルであって、上記内刃ドリル用インサートと外刃ドリル用インサートは多角形板状であり、その多角形面を上記すくい面としてドリル回転方向に向けて上記インサート取付座に取り付けられており、上記外刃ドリル用インサートは、上記ドリル本体の先端外周部に突出させられる上記外周切刃が、該ドリル本体の先端部外周から内周側に向けて延びるように取り付けられ、上記内刃ドリル用インサートは、上記ドリル本体の先端内周部に突出させられる上記すくい面の縁部が、該すくい面に対向する方向から見て上記軸線と交差して上記ドリル本体の内周側から外周側に延びる上記内周切刃と、この内周切刃に上記ドリル本体の後端側に延びる段差部を介して連なって上記ドリル本体の外周側に延びる非切削部とを備え、上記外刃ドリル用インサートの上記外周切刃の回転軌跡は、上記内刃ドリル用インサートの上記段差部に交差していて、上記内刃ドリル用インサートの上記非切削部が上記外周切刃よりも上記ドリル本体の後端側に位置させられているとともに、上記内刃ドリル用インサートの上記すくい面は、上記外刃ドリル用インサートの上記すくい面と異なる外形形状とされるとともに、該外刃ドリル用インサートの上記すくい面よりも面積が大きいことを特徴とする。
また、本発明の刃先交換式ドリルの内刃ドリル用インサートは、このような刃先交換式ドリルに取り付けられる上記内刃ドリル用インサートであって、上記すくい面の中心を通るインサート中心線に関して180°回転対称であるインサート本体を有して、上記すくい面は、互いに反対側を向く2つの縁部に上記内周切刃と上記段差部と上記非切削部とを備え、これら2つの縁部の上記内周切刃同士の間隔が、これら2つの縁部に交差する他の2つの縁部同士の間隔よりも大きいことを特徴とする。
このように構成された刃先交換式ドリルおよびその内刃ドリル用インサートでは、内刃ドリル用インサートのすくい面が、上記外刃ドリル用インサートの上記すくい面と異なる外形形状とされるとともに、該外刃ドリル用インサートの上記すくい面よりも面積が大きく、従って内刃ドリル用インサートと外刃ドリル用インサートの厚さが同じならば内刃ドリル用インサートの体積を外刃ドリル用インサートよりも大きくすることができる。従って、内刃ドリル用インサートの強度や剛性を向上させることができて、大きな切削負荷が作用する内刃ドリル用インサートの寿命を延長することができ、外刃ドリル用インサートとのバランスをとることができる。
特に、本発明の刃先交換式ドリルの内刃ドリル用インサートのように、すくい面の中心を通るインサート中心線に関して180°回転対称であるインサート本体を有して、このすくい面の2つの縁部に形成された内周切刃同士の間隔を、これら2つの縁部に交差する他の2つの縁部同士の間隔よりも大きくした場合には、ドリル本体の軸線方向におけるインサート本体の肉厚を大きく確保することができるので、この軸線方向に作用するインサート本体へのスラスト荷重を確実に受け止めることができる。このため、ドリル本体の軸線近傍で高い切削負荷が作用しても内刃ドリル用インサートの損傷を抑制することができる。
その一方で、この内刃ドリル用インサートのドリル本体の先端内周部に突出させられるすくい面の縁部は、該すくい面に対向する方向から見てドリル本体の軸線と交差してドリル本体内周側から外周側に延びる内周切刃と、この内周切刃にドリル本体の後端側に延びる段差部を介して連なってドリル本体の外周側に延びる非切削部とを備えており、これに対して外刃ドリル用インサートの外周切刃の回転軌跡は、内刃ドリル用インサートの上記段差部に交差していて、内刃ドリル用インサートの非切削部が上記外周切刃よりもドリル本体の後端側に位置させられている。従って、内刃ドリル用インサートの非切削部が被削材に切り込まれて切削に使用されることはないので、大きな切削負荷が作用しても、内刃ドリル用インサートの上記非切削部が、特許文献2に記載された刃先交換式ドリルの内刃ドリル用インサートのように頂部に欠損を生じるおそれはない。
しかも、外刃ドリル用インサートの外周切刃の回転軌跡が内刃ドリル用インサートの段差部に交差しているので、内刃ドリル用インサートは、その内周切刃から段差部で外周切刃の回転軌跡と交差した部分までが、また外刃ドリル用インサートは、その外周切刃の回転軌跡が内刃ドリル用インサートの段差部と交差した部分から外周端までが、それぞれ切削に使用されることとなり、内刃ドリル用インサートの内周切刃と外刃ドリル用インサートの外周切刃で複数の箇所が切削に使用されることはなく、これら内周切刃と外周切刃との間で切削負荷のバランスをとることが容易となる。
ここで、上述のように内刃ドリル用インサートのすくい面を、外刃ドリル用インサートのすくい面よりも面積が大きくなるようにするには、この内刃ドリル用インサートのすくい面を、外刃ドリル用インサートのすくい面を包含可能な大きさとするのが望ましい。これにより、ドリル本体の軸線方向と該軸線に直交する方向にも内刃ドリル用インサートの強度や剛性を確保することができ、一層確実に内刃ドリル用インサートの寿命を延長することができる。
また、さらに確実に内刃ドリル用インサートの内周切刃と外刃ドリル用インサートの外周切刃との切削負荷のバランスをとるには、内刃ドリル用インサートのすくい面に対向する方向から見たときの上記軸線から内周切刃を経て上記段差部と外周切刃の回転軌跡との交点までの上記軸線に直交する径方向の長さAと、外刃ドリル用インサートのすくい面に対向する方向から見たときの外周切刃の回転軌跡の上記段差部との交点から外周端までの上記軸線に直交する径方向の長さBとの比A/Bを、1.05〜1.25の範囲とするのが望ましい。すなわち、この比A/Bが上記範囲を越えると、内周切刃と外周切刃とのいずれか一方の切削負荷が大きくなりすぎて摩耗等の損傷が顕著となり、寿命のバランスを損なうおそれがある。
以上説明したように、本発明によれば、高い切削負荷が作用する内刃ドリル用インサートの強度や剛性の向上を図ることができるとともに内周切刃の欠損等も防止することができて、外刃ドリル用インサートとの寿命のバランスをとることが可能となり、さらにこれら内刃ドリル用インサートの内周切刃と外刃ドリル用インサートの外周切刃とに作用する切削負荷のバランスをとることも容易となって、安定した穴あけ加工を行うことが可能となる。
本発明の刃先交換式ドリルの一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す実施形態を軸線方向先端側から見た拡大正面図である。 図2における矢線X方向視の側面図である。 図2における矢線Y方向視の側面図である。 図1に示す実施形態の内刃ドリル用インサートのすくい面と外刃ドリル用インサートのすくい面との回転軌跡を重ね合わせた図である。 図1に示す実施形態の内刃ドリル用インサートのすくい面に外刃ドリル用インサートのすくい面を、互いのインサート中心線を一致させて重ね合わせることにより包含させた状態を示す図である。 図1に示す実施形態に取り付けられる本発明の内刃ドリル用インサートの一実施形態の斜視図である。 図7に示す内刃ドリル用インサートをすくい面に対向する方向から見た平面図である。 図8における矢線X方向視の正面図である。 図8における矢線Y方向視の側面図である。 図1に示す実施形態に取り付けられる外刃ドリル用インサートの斜視図である。 図11に示す外刃ドリル用インサートをすくい面に対向する方向から見た平面図である。 図12における矢線X方向視の正面図である。 図12における矢線Y方向視の側面図である。
図1ないし図6は、本発明の刃先交換式ドリルの一実施形態を示すものであり、また図7ないし図10は、この実施形態の刃先交換式ドリルに取り付けられる本発明の内刃ドリル用インサートの一実施形態を示すものである。さらに、図11ないし図14は、同じく上記実施形態の刃先交換式ドリルに取り付けられる外刃ドリル用インサートを示すものである。
本実施形態の刃先交換式ドリルにおいて、ドリル本体1は、鋼材等の金属材料により軸線Oを中心とした多段円柱状に一体形成されており、その後端部(図1および図3、図4において上側部分)は、円柱状で一側面が軸線Oに平行に面取りされたシャンク部2とされるとともに、このシャンク部2の先端側(図1および図3、図4において下側)には、シャンク部2よりも一段拡径する円板状をなした後に先端側に向けて円錐台状に漸次縮径する鍔部3が形成されている。また、この鍔部3のさらに先端側には、シャンク部2よりも小径の外形円柱状の切刃部4が形成されている。
このような刃先交換式ドリルは、上記シャンク部2が工作機械の主軸に把持されて軸線O回りにドリル回転方向Tに回転されつつ軸線O方向先端側に送り出され、切刃部4の先端部に取り付けられた内刃ドリル用インサート11と外刃ドリル用インサート21によって被削材に穴あけ加工を行う。
切刃部4の先端から鍔部3の先端側の円錐台状の部分にかけてのドリル本体1の外周部には、ドリル本体1の後端側に向かうに従い軸線O回りにドリル回転方向Tとは反対側に捩れる2つの切屑排出溝5が、周方向に互いに反対側に形成されている。また、これらの切屑排出溝5のドリル回転方向Tを向く壁面の先端部には、切刃部4の先端面と外周面に開口するインサート取付座6A、6Bがそれぞれ形成されている。なお、ドリル本体1内には、シャンク部2から切刃部4にかけてクーラント孔1Aが形成されており、このクーラント孔1Aは、切刃部4において切屑排出溝5のドリル回転方向Tとは反対側を向く壁面に、切刃部4の先端部に取り付けられた内刃ドリル用インサート11と外刃ドリル用インサート21にクーラントを供給するように開口している。
これらのインサート取付座6A、6Bは、ドリル回転方向Tを向く底面と、この底面からドリル回転方向Tに向けて立ち上がるドリル本体1の先端側を向く壁面および外周側を向く壁面とを備えており、底面にはドリル本体1に形成されたネジ孔が開口している。なお、2つの切屑排出溝5の先端部に形成されたインサート取付座6A、6Bのうち、一方のインサート取付座(図2において左側のインサート取付座)6Aは、切刃部4の外周から軸線Oを越える位置にまで形成されているのに対し、他方のインサート取付座(図2において右側のインサート取付座)6Bは、軸線Oを越えずに一方のインサート取付座6Aと間隔をあけて形成されている。
これらのインサート取付座6A、6Bのうち、上記一方のインサート取付座6Aには、図7ないし図10に示す本発明の一実施形態の内刃ドリル用インサート11が、また他方のインサート取付座6Bには図11ないし図14に示す外刃ドリル用インサート21がそれぞれ着脱可能に取り付けられる。これら内刃ドリル用インサート11と外刃ドリル用インサート21とは、そのインサート本体11A、21Aが超硬合金等のドリル本体1よりも硬質な材料により多角形板状に形成されていて、その一方の多角形面がそれぞれすくい面12、22としてドリル回転方向Tに向けられるとともに、他方の多角形面は着座面13、23としてインサート取付座6A、6Bの上記底面に密着させられる。
また、これらの内刃ドリル用インサート11と外刃ドリル用インサート21のインサート本体11A、21Aには、すくい面12、22と着座面13、23の中心を通るインサート中心線L1、L2を中心とした断面円形の取付孔14、24が貫通するように形成されており、内刃ドリル用インサート11と外刃ドリル用インサート21は、この取付孔14、24に挿通された取付ネジ15、25がインサート取付座6A、6Bの底面に形成された上記ネジ孔にねじ込まれることにより、上述のようにドリル本体1に着脱可能に取り付けられる。なお、内刃ドリル用インサート11と外刃ドリル用インサート21の取付孔14、24は同形同大であり、従って取付ネジ15、25も共通のものが用いられる。また、インサート本体11A、21Aは、インサート中心線L1、L2に関して180°回転対称形状である。
このうち、内刃ドリル用インサート11は、そのすくい面12の外形が、図8に示すように2つずつの長辺(図8において上下方向に延びる辺)と短辺(図8において左右方向に延びる辺)とを有する平行四辺形の鈍角角部を該鈍角角部に交差する2辺に略平行に切り欠いた形状をなしており、これにより上記短辺には上記平行四辺形の鋭角角部から上記鈍角角部に向けて順に、内周切刃16と、この内周切刃16からすくい面12の内側に向かう段差部17と、この段差部17から内周切刃16と略平行に延びてすくい面12がなす平行四辺形の長辺に交差する非切削部18とが形成される。なお、内周切刃16とこれに交差する上記長辺との交差部、内周切刃16と段差部17との交差部、段差部17と非切削部18との交差部、および非切削部18と上記長辺との交差部は、凸または凹の略円弧状に形成されている。
ここで、上記内周切刃16、段差部17、および非切削部18の長さは、内周切刃16が最も長く、次いで非切削部18が長く、段差部17が最も短くされている。また、これら内周切刃16、段差部17、および非切削部18とすくい面12の上記長辺とは、インサート中心線L1に垂直な1つの平面上に位置している。なお、内周切刃16は、詳しくは180°よりも僅かに小さい角度で鈍角に交差する3ないし4つの複数の直線部によって構成されている。また、内刃ドリル用インサート11のすくい面12が上述のような2つずつの長辺と短辺を有して、このうちの互いに反対側を向く2つの縁部である短辺に内周切刃16と段差部17と非切削部18とが備えられているので、これら2つの縁部の内周切刃16同士の間隔は、これら2つの縁部に交差する他の2つの縁部である長辺同士の間隔よりも大きくなる。
さらに、すくい面12における内周切刃16、段差部17、および非切削部18と上記長辺の内側には、断面凹曲線状をなして該すくい面12の内側に向かうに従い着座面13側に凹んだ後にインサート中心線L1方向に立ち上がるブレーカ面12Aが形成されている。また、このブレーカ面12Aの内側には、内周切刃16、段差部17、および非切削部18とすくい面12の上記長辺とが位置するインサート中心線L1に垂直な上記1つの平面よりも僅かにインサート中心線L1方向に突出した、やはりインサート中心線L1に垂直な平面状のボス面12Bが、すくい面12の取付孔14の開口部にまで形成されている。なお、内周切刃16の長手方向の中央部のブレーカ面12Aから上記取付孔14の開口部にかけては、ブレーカ面12Aの深さと略等しい深さのブレーカ溝12Cが、すくい面12に対向する方向から見て上記長辺と平行にボス面12Bを切り欠くように延びている。
さらにまた、この内周切刃16に連なるインサート本体11Aの側面は該内周切刃16の逃げ面19とされ、この逃げ面19は内周切刃16から着座面13側に向かうに従いインサート本体11Aの内側に傾斜するように形成されている。すなわち、本実施形態の内刃ドリル用インサート11は、内周切刃16に逃げ角が付されたポジティブタイプのインサートである。さらにまた、この内周切刃16の逃げ面19とすくい面12の上記長辺に連なるインサート本体11Aの側面とは、その着座面13側においてインサート本体11Aの内側に一定の角度で傾斜する平面とされている。
一方、上記外刃ドリル用インサート21は、そのすくい面22が、図12に示すように2つずつの長辺と短辺とを有する長方形状、または鈍角角部と鋭角角部における長辺と短辺との交差角が直角に近い平行四辺形状に形成されており、このうちの短辺部分に外周切刃26が形成されている。この外周切刃26も、本実施形態では180°よりも僅かに小さい角度で鈍角に交差する3ないし4つの複数の直線部によって構成され、さらに外周切刃26のすくい面22の長辺との交差部は略凸円弧状に面取りされるとともに、これら外周切刃26とすくい面22の長辺とは、インサート中心線L2に垂直な平面上に位置している。
また、内刃ドリル用インサート11と同様に、すくい面22における外周切刃26と上記長辺の内側には、断面凹曲線状をなしてすくい面22の内側に向かうに従い着座面23側に凹んだ後にインサート中心線L2方向に立ち上がるブレーカ面22Aが形成されている。さらに、このブレーカ面22Aの内側には外周切刃26と上記長辺とが位置するインサート中心線L1に垂直な上記1つの平面よりも僅かにインサート中心線L1方向に突出するインサート中心線L2に垂直な平面状のボス面22Bが取付孔24の開口部にまで形成されるとともに、外周切刃26の長手方向の中央部のブレーカ面22Aから取付孔24の開口部にかけては、ブレーカ面22Aの深さと略等しい深さのブレーカ溝22Cが、すくい面22に対向する方向から見て上記長辺と略平行にボス面22Bを切り欠くように延びている。
さらにまた、外周切刃26に連なるインサート本体21Aの側面はこの外周切刃26の逃げ面27とされ、この逃げ面27は外周切刃26から着座面23側に向かうに従いインサート本体21Aの内側に傾斜するように形成されていて、この外刃ドリル用インサート21も、外周切刃26に逃げ角が付されたポジティブタイプのインサートとされている。また、この外周切刃26の逃げ面27とすくい面22の上記長辺に連なるインサート本体21Aの側面とは、その着座面23側においてインサート本体21Aの内側に一定の角度で傾斜する平面とされている。
そして、この外刃ドリル用インサート21と上記内刃ドリル用インサート11は、内刃ドリル用インサート11のすくい面12が、外刃ドリル用インサート21のすくい面22と異なる外形形状とされるとともに、外刃ドリル用インサート21のすくい面22よりも大きな面積とされている。より具体的に、本実施形態では、図6に示すように、内刃ドリル用インサート11のすくい面12が、外刃ドリル用インサート21のすくい面22を包含可能な大きさとされている。
すなわち、図6に示したように互いのインサート中心線L1、L2を重ね合わせたときに、外刃ドリル用インサート21のすくい面22の輪郭線を、部分的に重なり合う箇所があっても、内刃ドリル用インサート11のすくい面12の輪郭線内に配置できるように形成されている。なお、内刃ドリル用インサート11のボス面12Bから着座面13までの厚さは、外刃ドリル用インサート21のボス面22Bから着座面23までの厚さと略等しいか、僅かに厚い。
このような内刃ドリル用インサート11と外刃ドリル用インサート21は、それぞれその1つの内周切刃16と1つの外周切刃26がドリル本体1の先端側に向けられ、これら1つの内周切刃16と1つの外周切刃26を構成する上記複数の直線部のうち隣接するいずれか2つの直線部の交点を最突出点としてドリル本体1の先端内周部と先端外周部に突出させてインサート取付座6A、6Bに着座させられる。
このうち、内刃ドリル用インサート11においては、上記1つの内周切刃16に上記段差部17および非切削部18を介して連なるすくい面12の1つの長辺がドリル本体1の外周側に向けられ、この1つの長辺がドリル本体1の後端側に向かうに従い外周側に向かうように配設される。また、この1つの内周切刃16は、すくい面12に対向する方向から見て、上記1つの長辺とは反対の他の1つの長辺との交差部が、ドリル本体1の軸線Oを越えた位置に配置される。
さらに、取付孔14に挿通された取付ネジ15がインサート取付座6A底面のネジ孔にねじ込まれることにより、内刃ドリル用インサート11は、この他の1つの長辺に連なるインサート本体11Aの側面の傾斜した平面と、上記1つの内周切刃16とは反対側の他の1つの内周切刃16の逃げ面19の傾斜した平面とが、インサート取付座6Aのドリル本体1の外周側を向く壁面と先端側を向く壁面とに当接させられて取り付けられる。従って、上記他の1つの内周切刃16に連なる段差部17および非切削部18と、インサート取付座6Aの壁面との間には間隔があけられる。
一方、外刃ドリル用インサート21は、そのすくい面22のドリル本体1外周側を向く1つの長辺が、ドリル本体1の先端側から後端側に向かうに従い内周側に延びるように配置されるとともに、先端側に向けられた外周切刃26の上記1つの長辺との交差部が切刃部4の外周に突出させられる。さらに、取付孔24に挿通された取付ネジ25がインサート取付座6B底面のネジ孔にねじ込まれることにより、内刃ドリル用インサート11と同様に、この1つの長辺とは反対の他の1つの長辺に連なるインサート本体21A側面の傾斜した平面と、上記1つの外周切刃26とは反対側の他の1つの外周切刃26の逃げ面27の傾斜した平面とが、インサート取付座6Bのドリル本体1の外周側を向く壁面と先端側を向く壁面とに当接させられて取り付けられる。
そして、このようにしてドリル本体1の先端部に取り付けられた内刃ドリル用インサート11と外刃ドリル用インサート21とは、軸線O回りの回転軌跡において図5に示すように、互いのすくい面12、22が重なり合うとともに、外刃ドリル用インサート21の上記1つの外周切刃26の回転軌跡が、内刃ドリル用インサート11の上記1つの内周切刃16に連なる段差部17に交差して、この段差部17に連なる内刃ドリル用インサート11の非切削部18が上記1つの外周切刃26よりもドリル本体1の後端側に位置させられる。
なお、本実施形態では、図5に示すように、こうして回転軌跡が重なった内刃ドリル用インサート11のすくい面12に対向する方向から見たときの軸線Oから内周切刃16を経て段差部17と外周切刃26の回転軌跡との交点Pまでの軸線Oに直交する径方向の長さAと、外刃ドリル用インサート21のすくい面22に対向する方向から見たときの外周切刃26の回転軌跡の上記段差部17との交点Pから外周端までの軸線Oに直交する径方向の長さBとの比A/Bは、1.05〜1.25の範囲とされている。
このような刃先交換式ドリルにおいては、内刃ドリル用インサート11のドリル本体1先端側に突出させられた内周切刃16は、ドリル本体1の回転の中心となる軸線Oからの距離が短いため、外刃ドリル用インサート21の外周切刃26に比べて周速、すなわち切削速度が小さくなり、特にすくい面12に対向する方向から見て軸線Oの近傍に位置する部分は、被削材を内周切刃16によって切削するというよりは被削材を押し潰すような切削形態に近くなる。このため、内刃ドリル用インサート11に作用する切削負荷が外刃ドリル用インサート21よりも大きくなって、内周切刃16における欠損等の損傷が早期に進行する。
これに対して、上記構成の刃先交換式ドリルでは、この内刃ドリル用インサート11のすくい面12が、外刃ドリル用インサート21のすくい面22と異なる外形形状とされるとともに、外刃ドリル用インサート21のすくい面22よりも面積が大きく、上述したように内刃ドリル用インサート11と外刃ドリル用インサート21の厚さが略等しければ、内刃ドリル用インサート11のインサート本体11Aの体積を外刃ドリル用インサート21のインサート本体21Aよりも大きくすることができる。
このため、内刃ドリル用インサート11の強度や剛性を向上させることができるので、上述のように大きな切削負荷が作用する内刃ドリル用インサート11の寿命を延長することができる。従って、内刃ドリル用インサート11と外刃ドリル用インサート21との寿命のバランスをとることができ、長期に亙って安定した穴あけ加工を行うことが可能となる。
また、上記構成の刃先交換式ドリルでは、内刃ドリル用インサート11のドリル本体1先端内周部に突出させられるすくい面12の縁部(短辺)が、このすくい面12に対向する方向から見て、ドリル本体1の軸線Oと交差してドリル本体1の内周側から外周側に延びる内周切刃16と、この内周切刃16にドリル本体1の後端側に延びる段差部17を介して連なってドリル本体1の外周側に延びる非切削部18とを備えている。
一方、ドリル本体1の先端外周部に突出させられた外刃ドリル用インサート21の外周切刃26の軸線O回りの回転軌跡は、内刃ドリル用インサート11の上記段差部17に交差していて、内刃ドリル用インサート11の非切削部18は外周切刃26よりもドリル本体1の後端側に位置させられる。従って、この内刃ドリル用インサート11の非切削部18が被削材に切り込まれて切削に使用されることはないので、大きな切削負荷が作用しても非切削部18に欠損が生じるようなことがなく、内刃ドリル用インサート11の寿命をさらに延長することができる。
さらに、上記構成の刃先交換式ドリルでは、このように外刃ドリル用インサート21の外周切刃26の回転軌跡が内刃ドリル用インサート11の段差部17に交差していて、この外周切刃26と段差部17との交点Pよりもドリル本体1の外周側では、内刃ドリル用インサート11の非切削部18が切削に使用されることはない。また、該交点Pのドリル本体1内周側では外刃ドリル用インサート21の外周切刃26が切削に使用されることもない。
すなわち、内刃ドリル用インサート11の内周切刃16と外刃ドリル用インサート21の外周切刃26のそれぞれにおいて、複数の箇所が切削に使用されるようなことがないので、これら内周切刃16と外周切刃26との間で切削負荷のバランスをとることが容易となる。このため、内刃ドリル用インサート11と外刃ドリル用インサート21の寿命も一層確実にバランスをとって均一化することができる。
なお、さらに確実に内周切刃16と外周切刃26との間で切削負荷のバランスをとるには、本実施形態のように内刃ドリル用インサート11のすくい面12に対向する方向から見たときの軸線Oから内周切刃16を経て段差部17と外周切刃26の回転軌跡との交点Pまでの軸線Oに直交する径方向の長さAと、外刃ドリル用インサート21のすくい面22に対向する方向から見たときの外周切刃26の回転軌跡の段差部17との交点Pから外周端までの軸線に直交する径方向の長さBとの比A/Bを、1.05〜1.25の範囲とするのが望ましい。
すなわち、この比A/Bが上記範囲を上回って内周切刃16が切削に使用される部分の径方向の長さAが大きくなりすぎると、内刃ドリル用インサート11の切削負荷が大きくなりすぎて損傷を抑えることができなくなるおそれがある一方、逆にこの比A/Bが上記範囲を下回って外周切刃26の切削に使用される部分の径方向の長さBが大きくなりすぎると、外刃ドリル用インサート21の切削負荷が大きくなりすぎて早期に寿命を迎えてしまい、何れの場合も内刃ドリル用インサート11と外刃ドリル用インサート21の寿命のバランスを良好にとることができなくなるおそれがある。
また、本実施形態の内刃ドリル用インサート11においては、すくい面12の2つの縁部(短辺)に形成された内周切刃16同士の間隔が、これら2つの縁部に交差する他の2つの縁部(長辺)同士の間隔よりも大きされており、ドリル本体1の軸線O方向におけるインサート本体11Aの肉厚を大きく確保することができる。このため、この軸線O方向の内刃ドリル用インサート11の強度や剛性をさらに向上させることができ、該軸線O方向に作用するインサート本体11Aへのスラスト荷重を確実に受け止めて、特にドリル本体1の軸線O近傍で高い切削負荷が内周切刃16に作用しても、内刃ドリル用インサート11の損傷を一層抑制することができる。
しかも、本実施形態の刃先交換式ドリルでは、内刃ドリル用インサート11のすくい面12が、外刃ドリル用インサート21のすくい面22を包含可能な大きさとされており、すなわち上述のようにこれら内刃ドリル用インサート11と外刃ドリル用インサート21のインサート中心線L1、L2を重ね合わせたときに、外刃ドリル用インサート21のすくい面22の輪郭線が、内刃ドリル用インサート11のすくい面12の輪郭線内に配置できるように形成されている。このため、上述のようにドリル本体1の軸線O方向への強度や剛性を確保することができるとともに、該軸線Oに直交する方向にも内刃ドリル用インサート11の強度や剛性を確保することができ、一層確実に内刃ドリル用インサート11の寿命を延長することができる。
1 ドリル本体
2 シャンク部
3 鍔部
4 切刃部
5 切屑排出溝
6A、6B インサート取付座
11 内刃ドリル用インサート
11A 内刃ドリル用インサート11のインサート本体
12 内刃ドリル用インサート11のすくい面
16 内周切刃
17 段差部
18 非切削部
21 外刃ドリル用インサート
21A 外刃ドリル用インサート21のインサート本体
22 外刃ドリル用インサート21のすくい面
26 外周切刃
O ドリル本体1の軸線
T ドリル回転方向
L1 内刃ドリル用インサート11のインサート中心線
L2 外刃ドリル用インサート21のインサート中心線
P 軸線O回りの回転軌跡における内刃ドリル用インサート11の段差部17と外刃ドリル用インサート21の外周切刃26との交点
A 軸線Oから内周切刃16を経て交点Pまでの径方向の長さ
B 交点Pから外周切刃26の外周端までの長さ

Claims (4)

  1. 軸線回りに回転させられるドリル本体の先端部外周に2つの切屑排出溝が周方向に互いに反対側に形成され、これらの切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面の先端部に形成されたインサート取付座に、内周切刃を上記ドリル本体の先端内周部に突出させた内刃ドリル用インサートと、外周切刃を上記ドリル本体の先端外周部に突出させた外刃ドリル用インサートとが、互いのすくい面の上記軸線回りの回転軌跡を重なり合わせてそれぞれ着脱可能に取り付けられた刃先交換式ドリルであって、
    上記内刃ドリル用インサートと外刃ドリル用インサートは多角形板状であり、その多角形面を上記すくい面としてドリル回転方向に向けて上記インサート取付座に取り付けられており、
    上記外刃ドリル用インサートは、上記ドリル本体の先端外周部に突出させられる上記外周切刃が、該ドリル本体の先端部外周から内周側に向けて延びるように取り付けられ、
    上記内刃ドリル用インサートは、上記ドリル本体の先端内周部に突出させられる上記すくい面の縁部が、該すくい面に対向する方向から見て上記軸線と交差して上記ドリル本体の内周側から外周側に延びる上記内周切刃と、この内周切刃に上記ドリル本体の後端側に延びる段差部を介して連なって上記ドリル本体の外周側に延びる非切削部とを備え、
    上記外刃ドリル用インサートの上記外周切刃の回転軌跡は、上記内刃ドリル用インサートの上記段差部に交差していて、上記内刃ドリル用インサートの上記非切削部が上記外周切刃よりも上記ドリル本体の後端側に位置させられているとともに、
    上記内刃ドリル用インサートの上記すくい面は、上記外刃ドリル用インサートの上記すくい面と異なる外形形状とされるとともに、該外刃ドリル用インサートの上記すくい面よりも面積が大きいことを特徴とする刃先交換式ドリル。
  2. 上記内刃ドリル用インサートの上記すくい面は、上記外刃ドリル用インサートの上記すくい面を包含可能な大きさとされていることを特徴とする請求項1に記載の刃先交換式ドリル。
  3. 上記内刃ドリル用インサートの上記すくい面に対向する方向から見たときの上記軸線から上記内周切刃を経て上記段差部と上記外周切刃の回転軌跡との交点までの上記軸線に直交する径方向の長さAと、上記外刃ドリル用インサートの上記すくい面に対向する方向から見たときの上記外周切刃の回転軌跡の上記段差部との交点から外周端までの上記軸線に直交する径方向の長さBとの比A/Bが、1.05〜1.25の範囲であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の刃先交換式ドリル。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の刃先交換式ドリルに取り付けられる刃先交換式ドリルの内刃ドリル用インサートであって、
    上記すくい面の中心を通るインサート中心線に関して180°回転対称であるインサート本体を有して、
    上記すくい面は、互いに反対側を向く2つの縁部に上記内周切刃と上記段差部と上記非切削部とを備え、
    これら2つの縁部の上記内周切刃同士の間隔が、これら2つの縁部に交差する他の2つの縁部同士の間隔よりも大きいことを特徴とする刃先交換式ドリルの内刃ドリル用インサート。
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