JP7289144B2 - 部品移載装置 - Google Patents

部品移載装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7289144B2
JP7289144B2 JP2019233801A JP2019233801A JP7289144B2 JP 7289144 B2 JP7289144 B2 JP 7289144B2 JP 2019233801 A JP2019233801 A JP 2019233801A JP 2019233801 A JP2019233801 A JP 2019233801A JP 7289144 B2 JP7289144 B2 JP 7289144B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
transfer
holding
rotation
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019233801A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021103717A (ja
JP2021103717A5 (ja
Inventor
和英 永尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KNE KABUSHIKIKAISHA
Original Assignee
KNE KABUSHIKIKAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KNE KABUSHIKIKAISHA filed Critical KNE KABUSHIKIKAISHA
Priority to JP2019233801A priority Critical patent/JP7289144B2/ja
Publication of JP2021103717A publication Critical patent/JP2021103717A/ja
Publication of JP2021103717A5 publication Critical patent/JP2021103717A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7289144B2 publication Critical patent/JP7289144B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
  • Die Bonding (AREA)

Description

本発明は、部品供給部から移載対象に部品を移載する部品移載装置に関する。
実装基板を製造する装置として、シートの上面に整列して貼着された状態で供給されるLEDチップなどの部品を吸着ノズルで取り出して、基板などの移載対象の所定の位置に移載してLEDアレイなどの実装基板を製造する部品移載装置が知られている。特許文献1に記載の部品実装装置(部品移載装置)は、吸着面を下方に向けた複数の吸着ノズルを垂直軸を中心とする円周上に等角度間隔に有し、水平方向に移動する横型のロータリーヘッドを備えており、シートの上方に移動したロータリーヘッドの複数の吸着ノズルで順番に部品を取り出して、基板の上方に移動したロータリーヘッドの吸着ノズルが保持している部品を基板の所定の位置に順番に移載している。
この部品実装装置は、部品を供給するシートと部品が移載される基板の間に部品認識用カメラが設置されており、部品認識用カメラによりロータリーヘッドが有する吸着ノズルが保持した部品と吸着ノズルとの水平方向の位置ずれ量をそれぞれ認識し、認識した位置ずれ量に基づいて部品を基板に移載する際の位置が補正される。このように、特許文献1に記載の部品実装装置は、シートから取り出した部品を、部品のシートに貼着されていた側の面が基板の上面に接する向きで精度良く移載している。
特開2012-146714号公報
ところで、特許文献1に記載の部品実装装置は、シートから部品を取り出したロータリーヘッドを部品認識用カメラの上方を経由させてから基板の上方まで移動させており、さらに基板に部品を移載させた後には次の部品を取り出すためにロータリーヘッドをシートの位置まで戻す必要がある。ロータリーヘッドが移動している時間は部品の移載に寄与しない無駄時間であるため、部品の移載効率を向上するためには移動速度を上げて移動時間を短縮する必要がある。一方で、ロータリーヘッドを水平方向に高速移動させると停止位置に誤差が生じやすくなるため、移載効率を向上させるために移動速度を上げると基板に移載される部品の位置精度が低下するという問題点があった。
そこで本発明は、部品の移載効率が高くて移載位置精度も高い部品移載装置を提供することを目的とする。
本発明の部品移載装置は、回転軸廻りに円弧運動する回転部材と、前記回転部材を前記回転軸廻りに円弧運動させる回転駆動機構と、部品を保持し、前記回転軸を中心とする円の法線方向の自転軸廻りに自転可能な保持部を有し、前記保持部が前記回転軸を中心とする円の外側を向くように前記回転部材に設置された部品保持ユニットと、前記保持部を前記自転軸廻りに自転させる自転駆動機構と、を備え、前記部品保持ユニットは前記回転部材と一体となって円弧運動し、第1の回転位置で部品供給部から部品を取り出して前記保持部に保持し、前記自転軸廻りに自転させた前記部品を前記第1の回転位置とは異なる第2の回転位置で移載対象に引き渡し、前記部品供給部を撮像する第2のカメラをさらに備え、前記回転部材には、複数の前記部品保持ユニットが設置されており、前記第2のカメラは、前記回転軸側から隣接する2つの前記部品保持ユニットの間を通して前記部品供給部を撮像する
本発明によれば、部品の移載効率が高くて移載位置精度も高い。
本発明の一実施の形態の部品移載装置の斜視図 本発明の一実施の形態の部品移載装置の正面図 本発明の一実施の形態の部品移載装置の移載ヘッド付近の拡大側面図 本発明の一実施の形態の部品移載装置の移載ヘッド付近の拡大正面図 本発明の一実施の形態の部品移載装置の移載ヘッド付近の部分断面図 本発明の一実施の形態の部品移載装置の部品保持ユニットの構成説明図 本発明の一実施の形態の部品移載装置の部品保持ユニットの機能説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態の部品移載装置の移載ヘッドによる部品取り出し作業の工程説明図 本発明の一実施の形態の部品移載装置の移載ヘッドによる部品取り出し作業の工程説明図 本発明の一実施の形態の部品移載装置の第2のカメラによる供給位置の撮像を説明する正面図 本発明の一実施の形態の部品移載装置の第2のカメラによる供給位置の撮像を説明する部分断面図 本発明の一実施の形態の部品移載装置の第2のカメラによる(a)部品取り出し作業中の撮像画像の例を示す図(b)供給位置の撮像画像の例を示す図 本発明の一実施の形態の部品移載装置の第3のカメラの構成説明図 本発明の一実施の形態の部品移載装置の第4のカメラの構成説明図 本発明の一実施の形態の部品移載装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の部品移載装置における部品移載作業のタイミング図 (a)(b)本発明の一実施の形態の部品移載装置における部品移載作業の工程説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態の部品移載装置における部品移載作業の工程説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態の部品移載装置における部品移載作業の工程説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態の部品移載装置における部品移載作業の工程説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態の部品移載装置における部品移載作業の工程説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態の部品移載装置における部品移載作業の工程説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態の部品移載装置における部品移載作業の工程説明図
以下に図面を用いて、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる構成、形状等は説明のための例示であって、部品移載装置、部品、部品供給部、移載対象の仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
まず図1、図2を参照して、部品移載装置1の構成について説明する。部品移載装置1は、基台2上に移載対象移動機構10、供給部移動機構20、移載ヘッド30、剥離部50、第1のカメラ100が設置されている。移載対象移動機構10は、基台2上に設置されたX方向に延びる一対のX方向レール11上を、図示省略するリニア駆動機構によってX方向に往復移動するXテーブル12を備えている。Xテーブル12上には、X方向に水平面内で直交するY方向に延びる一対のY方向レール13が設置されている。一対のY方向レール13上には、図示省略するリニア駆動機構によってY方向に往復移動するYテーブル14を備えている。Yテーブル14の上部には、部品が移載される移載対象である基板16を上面に保持する基板保持部15が設置されている。
図1において、移載対象移動機構10が備えるリニア駆動機構は、部品移載装置1が備える制御装置60によって制御される。すなわち制御装置60は、移載対象移動機構10が備えるリニア駆動機構を制御することにより、基板保持部15(移載対象保持部)に保持された基板16(移載対象)を水平面内(X方向、Y方向)に移動させて所定の位置で停止させる。以下、図2における紙面側をX方向の前側、X方向の前側の反対側を後側と称する。また、X方向の前側から見たY方向の左側を左側、右側を右側と称する。すなわち、移載対象移動機構10によって、基板16は前後左右(XY方向)に移動する。
図1、図2において、供給部移動機構20は、基台2上のY方向の両端に上方に延びる支柱21を備えている。基台2の両端に設けられた支柱21の上部には、X方向に延びるXビーム22がそれぞれ設置されている。2つのXビーム22の間には、Y方向に延びるYビーム23がX方向に移動可能に設置されている。Yビーム23は、Xビーム22が備えるリニア駆動機構によってX方向に往復移動する。Yビーム23の前側には、Yビーム23が備えるリニア駆動機構によってY方向に往復移動する移動部材24が設置されている。移動部材24の前側には、部品供給部25が設置されている。
図2において、部品供給部25には、下面に複数の部品27が貼着された伸縮性のあるシート26が水平方向に伸張されて取り付けられている。本実施例では、部品供給部25には、予め検査に合格しているLEDチップなどの部品27を基板16の上面に接地する側の面(電極面)がシート26側になるようにXY方向(前後左右)に所定の間隔で格子状に並べて貼着したシート26が、上下反転させて部品27が下となるように装着されている。このように、部品供給部25は、シート26に貼着された部品27を供給する。
図1において、供給部移動機構20が備えるリニア駆動機構は、制御装置60によって制御される。すなわち制御装置60は、供給部移動機構20が備えるリニア駆動機構を制御することにより、複数の部品27を保持する部品供給部25を水平面内(X方向、Y方向)で前後左右に移動させて所定の位置で停止させる。このように、部品供給部25は、移載対象移動機構10によって水平面内で移動可能に保持された基板16の上方に基板16と平行に保持されており、基板16とは別々に水平面内で移動可能である。
なお、移載対象移動機構10のXテーブル12、Yテーブル14をX方向またはY方向に移動させる機構、あるいは供給部移動機構20のYビーム23、移動部材24をX方向またはY方向に移動させる機構は、リニア駆動機構に限定されることはない。例えば、ナットに係合するボールねじと、ボールねじを回転駆動するモータを含んで構成されるボールねじ駆動の直動機構であってもよい。
図1、図2において、移載ヘッド30は、移載対象移動機構10によって基台2に対して水平面内で前後左右に移動する基板16と、供給部移動機構20によって基台2に対して水平面内を前後左右に移動する部品供給部25の間に設置されている。移載ヘッド30は、作業する移載対象移動機構10(基板16)と供給部移動機構20(部品供給部25)と干渉しないように、基台2上に設置された移載ヘッド支持部材31に支持されている。すなわち移載ヘッド30の配置位置は、基台2に対して固定されている。
剥離部50は、作業する供給部移動機構20(部品供給部25)に干渉しないように、移載ヘッド支持部材31上に設置された剥離部支持部材51によって部品供給部25の上方に支持されている。すなわち剥離部50の配置位置は、基台2に対して固定されている。なお、剥離部支持部材51は、基台2に直接設置してもよい。このように、部品供給部25は、基台2に対して固定して配置された移載ヘッド30と剥離部50の間を基台2に対して水平面内で前後左右に移動する。
次に図3~図5を参照して、移載ヘッド30の詳細について説明する。図3は、移載ヘッド30をY方向の左側から見た側面図である。図4は、図3に示すA-A面においてX方向の前側から見た移載ヘッド30の正面図である。図5は、図4に示すB-B面においてY方向の右側から見た移載ヘッド30の部分断面図である。図5において、移載ヘッド支持部材31には、X方向の前側に突出する円柱状の突出部31aが形成されている。突出部31aの中心にはX方向に延びる中央孔31bが形成されている。
図5において、突出部31aには、回転軸受け33が内部に配置された突出部挿入孔32aを有する円柱状の回転部材32が、突出部31aに突出部挿入孔32aが挿入されるように前側から装着されている。これにより、回転部材32は、回転部材32と突出部31aの中心を通るX方向に延びる回転軸Arを回転中心として、移載ヘッド支持部材31に対して回転運動することができる(回転軸Ar廻りに円弧運動することができる)。
図3において、回転部材32の後側には受動側平歯車34が形成されている。回転部材32の左斜め下には受動側平歯車34に噛み合う駆動側平歯車35が配置されている。駆動側平歯車35は、移載ヘッド支持部材31に配置された回転モータ36によってX方向に延びるモータ軸Am廻りに回転する。回転モータ36は、制御装置60によって制御される。
図4において、制御装置60が回転モータ36を制御することにより、回転モータ36が駆動側平歯車35をモータ軸Am廻りに回転させ、駆動側平歯車35が受動側平歯車34を回転軸Ar廻りに回転させる。これにより、回転部材32が回転軸Ar廻りに回転する。この例では、前側から見て駆動側平歯車35が反時計方向に回転すると(矢印a)、回転部材32は時計回りに回転する(矢印b)。すなわち、制御装置60は回転モータ36を制御することにより、回転部材32を回転軸Ar廻りに円弧運動させ、所定の位置で停止させる。このように、回転モータ36、駆動側平歯車35、受動側平歯車34は、回転部材32を回転軸Ar廻りに円弧運動(回転運動)させる回転駆動機構37を構成する。
図4、図5において、回転部材32の前側の中央には、前側に開口する凹部32bが形成されている。回転部材32の前側には、部品保持ユニット70をそれぞれ支持する複数のユニット支持部材32c(ここでは8つ)が、回転部材32の回転軸Arを中心とする円周上に等回転角間隔(ここでは45度間隔)で配置されている。部品保持ユニット70は、それぞれ部品27を真空吸着して保持するノズル71(図6参照)を備えている。
各ユニット支持部材32cは、各ノズル71の軸(以下、「自転軸Aθ」と称する。)が回転部材32の回転軸Arを中心とする円の法線方向(以下、「自転軸方向」と称する。)に沿い、部品27を保持するノズル71の先端(以下、「保持部71a」と称する。)が円の外側を向くように部品保持ユニット70を支持する。すなわち、部品保持ユニット70は、部品27を保持する保持部71aを有している。
このように、回転部材32の凹部32bの外周の前側には、回転部材32の回転軸Arを中心とする円周上に保持部71aが位置し、保持部71aが回転軸Arを中心とする円の外側を向くように複数の部品保持ユニット70が設置されている。部品保持ユニット70は、回転駆動機構37によって駆動される回転部材32と一体となって円弧運動する。また、部品移載装置1には、回転部材32は回転軸Arが水平方向となるように配置され、部品供給部25は回転部材32の上方に配置され、基板16(移載対象)は回転部材32の下方に配置されている。
次に図6、図7を参照して、部品保持ユニット70の詳細について説明する。図6、図7は、ノズル71の保持部71aが保持する部品27を基板16(移載対象)に引き渡す引き渡し回転位置Rmに停止している部品保持ユニット70の断面の概略を示している。ユニット支持部材32cには、自転軸方向に延びてユニット支持部材32cを自転軸方向に貫通するユニット支持孔32dが形成されている。ユニット支持孔32dには、ノズル71の保持部71aから上方に伸びるノズル軸71bが挿入されるノズル挿入孔72aを中央に有する円筒形のノズル保持部材72が回転軸受け73を介して回転自在に装着されている。
ノズル挿入孔72aの保持部71a側の内壁にはボールスプライン軸受け74が配置されている。ノズル71は、ノズル軸71bの外周に形成された図示省略する溝がボールスプライン軸受け74に係合するようにノズル挿入孔72aに挿入されている。この構成により、ノズル71はノズル保持部材72に支持されて自転軸方向に移動自在である。また、ノズル保持部材72が自転軸Aθ廻りに回転すると、ノズル71もノズル保持部材72と一緒に自転軸Aθ廻りに回転する。以下、ノズル71の自転軸Aθ廻りの回転を「自転」と称する。すなわち、ノズル71の保持部71aは、回転部材32の回転軸Arを中心とする円の法線方向(自転軸方向)の自転軸Aθ廻りに自転可能に部品保持ユニット70に設けられている。
図6において、ノズル保持部材72は、ユニット支持部材32cから回転部材32の回転軸Ar側(以下、「回転部材32の中心側」と称する。)に延出しており、回転部材32の中心側の端部には受動側傘歯車72bが形成されている(図4も参照)。受動側傘歯車72bは、回転部材32の中心側の径が外周側より小さい形状をしている。ノズル71のノズル軸71bはノズル保持部材72から回転部材32の中心側に延出している。ノズル保持部材72の回転部材32の中心側の端には、ノズル挿入孔72aのより内径の大きなバネ装着孔72cが形成されている。すなわち、バネ装着孔72cが形成された位置では、ノズル保持部材72とノズル軸71bの間に、圧縮コイルバネ75を装着可能な空間が形成されている。
ノズル軸71bには、回転部材32の中心側から圧縮コイルバネ75が装着されている。ノズル71の回転部材32の中心側の端部には、ノズル軸71bより径の大きな円板状の後端部71cが形成されている。圧縮コイルバネ75は、一端がノズル保持部材72のバネ装着孔72cの底72dに当接し、他端がノズル71の後端部71cの下面71dに当接している。
この構成により、ノズル71は圧縮コイルバネ75の反力によってノズル保持部材72に対して回転部材32の中心側に加勢されている。ノズル71の保持部71aの直径φ1はノズル軸71bの直径φ2より大きくなるように形成されている。保持部71aがノズル軸71bからはみ出した部分の回転部材32の中心側の後面71e(図7参照)がノズル保持部材72の回転部材32の外周側の前面72e(図7参照)に当接することで、ノズル71の回転部材32の中心側への移動が規制される。以下、圧縮コイルバネ75に付勢されて保持部71aの後面71eがノズル保持部材72の前面72eに当接する位置(図6の状態)を「待機位置」と称する。
図6において、ノズル71の内部には、ノズル軸71bの中間部から保持部71aの先端まで貫通する吸引孔71fが形成されている。ノズル軸71bの中間部には、吸引孔71fからノズル軸71bの外周面まで貫通する連通孔71gが形成されている。ノズル保持部材72のノズル挿入孔72aにおいて連通孔71gが位置する領域は、ノズル挿入孔72aの内径がノズル軸71bの外径よりも大きく切り取られており、ノズル保持部材72とノズル軸71bで囲まれた接続空間72fが形成されている。接続空間72fは、ノズル71が自転軸方向に移動しても自転軸Aθ廻りに自転しても連通孔71gと継続して連通できるように形成されている(図7参照)。すなわち、ノズル71に形成された吸引孔71fは、ノズル71の移動や自転にかかわらず、連通孔71gを通じて接続空間72fに常時連通している。
接続空間72fは、ユニット支持部材32cに形成された通路(図示省略)と制御装置60で制御される切り替え装置を通じて真空吸引機(図示省略)に連通している。制御装置60が切り替え装置を制御することで、各部品保持ユニット70の接続空間72fを真空吸引したり、大気圧にしたりすることができる。すなわち、制御装置60が各部品保持ユニット70の吸引孔71fを真空状態にすると、それぞれの保持部71aが部品27を真空吸着する。また、制御装置60が各部品保持ユニット70の吸引孔71fを大気圧にすると、それぞれの保持部71aが保持している部品27が保持部71aから解除される。
次に図2~8を参照して、第1の押出し機構80および第2の押出し機構90の構成について説明する。第1の押出し機構80と第2の押出し機構90は、部品保持ユニット70のノズル71の後端部71cを回転部材32の外周側に押して保持部71aを突出させる機能を有している。
図2において、第1の押出し機構80は、移載ヘッド支持部材31に設置された第1の押出し機構支持部材81によって、回転部材32の前側であって回転軸Arの右側に設置されている。第2の押出し機構90は、移載ヘッド支持部材31に設置された第2の押出し機構支持部材91によって、回転部材32の前側であって回転軸Arの左側に設置されている。
図3において、第1の押出し機構80は、第1のロッド82をZ方向(上下方向)に突没させる第1のシリンダ83と、第1のロッド82に接続された第1の当接部材84を備えて構成されている。第1の当接部材84は、部品供給部25から部品27を取り出す取り出し回転位置Rp(図2参照)に停止している部品保持ユニット70の円板状の後端部71cに下方から当接する第1の当接ピン84a(図8(b)参照)を備えている。第1のシリンダ83は、制御装置60によって制御される。
図8(b)において、部品保持ユニット70が取り出し回転位置Rpに停止している状態で、制御装置60は第1のシリンダ83を制御して第1のロッド82を突出させて第1の当接部材84を上方に移動させる(矢印f2)。後端部71cに下方から当接した第1の当接ピン84aは、圧縮コイルバネ75の付勢力に抗して後端部71cを上方に移動させる。これにより、保持部71aが待機位置から部品供給部25の方向に突出して部品27Aに当接する(矢印f3)。この状態で制御装置60が吸引孔71fを真空状態にすると、部品27Aが保持部71aに保持される。
図9において、突出した保持部71aが部品27Aを保持した状態で、制御装置60は第1のシリンダ83を制御して第1のロッド82を没入させて第1の当接部材84を下方に移動させる(矢印g2)。これにより、圧縮コイルバネ75の付勢力で後端部71cが元に位置まで移動し、保持部71aが待機位置まで下降する(矢印g3)。以下、取り出し回転位置Rpに停止している部品保持ユニット70が保持部71aによって部品供給部25から取り出す部品27Aの位置を、供給位置Ppと称する(図8(a)参照)。
図3、図5において、第2の押出し機構90は、第2のロッド92をZ方向(上下方向)に突没させる第2のシリンダ93と、第2のロッド92に接続された第2の当接部材94を備えて構成されている。第2の当接部材94は、引き渡し回転位置Rm(図2参照)に停止している部品保持ユニット70の円板状の後端部71cに上方から当接する第2の当接ピン94aを備えている。第2のシリンダ93は、制御装置60によって制御される。
図7において、部品27を保持する部品保持ユニット70が引き渡し回転位置Rmに停止している状態で、制御装置60は第2のシリンダ93を制御して第2のロッド92を突出させて第2の当接部材94を下方に移動させる(矢印e1)。これにより、後端部71cに上方から当接した第2の当接ピン94aが圧縮コイルバネ75の付勢力に抗して後端部71cを下方に移動させて、保持部71aが待機位置から基板16の方向に突出して部品27が基板16上に着地する(矢印e2)。この状態で制御装置60が吸引孔71fを大気圧状態にすると、保持部71aによる部品27の保持が解除がされる。
保持部71aが突出した状態で、制御装置60は第2のシリンダ93を制御して第2のロッド92を没入させて第2の当接部材94を上方に移動させる。これにより、圧縮コイルバネ75の付勢力で後端部71cが元に位置まで移動して保持部71aが待機位置まで上昇する。これにより、保持部71aが保持していた部品27が基板16に移載(搭載)される。以下、引き渡し回転位置Rmに停止している部品保持ユニット70の保持部71aが保持する部品27を基板16(移載対象)に移載(搭載)する位置を移載位置Pmと称する。
このように、部品保持ユニット70は、保持部71aとは反対側に保持部71aの方向に押すと保持部71aが突出する後端部71cを有している。第1の押出し機構80は、部品保持ユニット70の後端部71cに当接して後端部71cを押す第1の当接部材84を有している。第1の押出し機構80は、部品保持ユニット70が取り出し回転位置Rp(第1の回転位置)で停止中に、後端部71cを押して保持部71aを部品供給部25の方向に突出させる。また、第2の押出し機構90は、部品保持ユニット70の後端部71cに当接して後端部71cを押す第2の当接部材94を有している。第2の押出し機構90は、部品保持ユニット70が引き渡し回転位置Rm(第2の回転位置)に停止中に、後端部71cを押して保持部71aを基板16(移載対象)の方向に突出させる。
次に図8~9を参照して、部品供給部25においてシート26に貼着されている部品27をシート26から剥離させる剥離部50の構成と機能について説明する。図8、図9には、剥離部50および取り出し回転位置Rpに停止している部品保持ユニット70が模式的に表されている。図8(a)において、剥離部50は、剥離ピン52と剥離ピン52を下方に突没させる剥離シリンダ53を備えている。剥離部50は、部品供給部25に水平に伸張されたシート26の上方であって、剥離ピン52の位置が取り出し回転位置Rpに停止している部品保持ユニット70の自転軸Aθと一致する位置(供給位置Ppの上方)に配置されている。剥離シリンダ53は、制御装置60によって制御される。
図8(b)において、制御装置60が剥離シリンダ53を制御して剥離ピン52を下方に突出させると(矢印f1)、突出した剥離ピン52がシート26を押し下げて供給位置Ppにある取り出し対象の部品27Aとシート26が下方に突出した状態となる。これにより、部品27Aのシート26に貼着されていた面の一部(部品27Aの外周部)がシート26から剥離される。
この状態で、制御装置60が第1の当接部材84を上方に移動させ、第1の当接ピン84aによって部品保持ユニット70の後端部71cを上方に押し上げると(矢印f2)、保持部71aが突出して部品27Aのシート26に貼着された面と反対の面に当接する(矢印f3)。さらに、制御装置60が各部品保持ユニット70の吸引孔71fを真空状態とすることで、保持部71aが供給位置Ppの部品27Aを真空吸着する。
図9において、剥離ピン52を元の位置まで上昇させると(矢印g1)(剥離シリンダ53が剥離ピン52を引き込むと)、シート26は元の水平状態に戻る。さらに、第1の当接部材84を元の位置まで下降させると(矢印g2)、圧縮コイルバネ75の付勢力で部品27Aを保持した保持部71aが元の待機位置まで下降する(矢印g3)。
このように、剥離部50は、取り出し回転位置Rpに停止している部品保持ユニット70が部品供給部25の供給位置Ppから取り出す部品27Aをシート26の裏側から剥離ピン52(ピン)で押してシート26から剥離させる。なお、剥離部50は、剥離ピン52でシート26を押す構成に限定されることはない。例えば、紫外線や熱で粘着力が低下するシート26の場合、剥離部50は、供給位置Ppにある取り出し対象の部品27Aに対してシート26の裏側から紫外線やレーザを照射する構成であってもよい。また、剥離ピン52による剥離と紫外線やレーザの照射を同時に行う構成であってもよい。
次に図4~5を参照して、回転部材32に設置された複数の部品保持ユニット70の保持部71aを自転軸Aθ廻りに自転させる自転駆動機構について説明する。図5において、回転部材32が装着される突出部31aの中央に形成された中央孔31bには、中央孔31b内に配置された回転軸受け38を介して回転シャフト39が挿入されている。回転シャフト39の後側は、移載ヘッド支持部材31に配置された自転モータ40に接続されている。回転シャフト39の前側は、回転部材32に形成された凹部32b内に突出しており、凹部32b内に配置された駆動側傘歯車41に接続されている。自転モータ40は制御装置60によって制御され、回転シャフト39を介して駆動側傘歯車41を回転軸Ar廻りに回転させる(図4の矢印c)。
図4、図5において、駆動側傘歯車41の前側には、回転部材32に設置された複数の部品保持ユニット70のノズル保持部材72に形成された受動側傘歯車72bと噛み合う歯列部41aが形成されている。歯列部41aの前面は、駆動側傘歯車41の回転軸Ar側(中心側)が部品保持ユニット70の自転軸Aθ側(前側)に延出し、駆動側傘歯車41の外周側が部品保持ユニット70の自転軸Aθから後退する形状をしている。これにより、駆動側傘歯車41の歯列部41aと各部品保持ユニット70の受動側傘歯車72bは、受動側傘歯車72bの回転軸Arと各部品保持ユニット70の自転軸Aθが90度で交わる(直交する)ように互いに噛み合う。
図4において、制御装置60が自転モータ40を制御して、駆動側傘歯車41を回転部材32に対して相対的に回転させると(矢印c)、回転部材32に設置された複数の部品保持ユニット70の受動側傘歯車72bが自転軸Aθ廻りに自転し、保持部71aが自転軸Aθ廻りにそれぞれ自転する(矢印d)。このように、自転モータ40、回転シャフト39、駆動側傘歯車41、受動側傘歯車72bは、部品保持ユニット70の保持部71aを自転軸Aθ廻りに自転させる自転駆動機構42(図15参照)を構成する。
次に図2を参照して、第1のカメラ100の詳細について説明する。第1のカメラ100は、移載ヘッド支持部材31に設置された第1のカメラ支持部材101によって、移載ヘッド30の右側に設置されている。第1のカメラ100は、取り出し回転位置Rpに停止中に部品供給部25から部品27を取り出して保持部71aに保持した部品保持ユニット70が、回転軸Ar廻りの円弧運動によって引き渡し回転位置Rmに移動する間に、保持部71aが保持する部品27を撮像する(図20(b)、図21(a)、図22(b)、図23(b)参照)。
この例では、第1のカメラ100は、部品保持ユニット70が取り出し回転位置Rpから時計回りに90度回転した位置に設定された撮像回転位置Rsに停止中に、保持部71aが保持する部品27を撮像可能な位置に設置されている。このように、第1のカメラ100は、部品保持ユニット70が取り出し回転位置Rp(第1の回転位置)から引き渡し回転位置Rm(第2の回転位置)に円弧運動する間に、部品保持ユニット70に保持された部品27を撮像する。第1のカメラ100の撮像結果は制御装置60に送信され、保持部71aに保持された部品27の保持位置Ps(保持部71aに対する部品27の位置ずれ、回転角度など)が検出される。
次に図10~12を参照して、部品供給部25の供給位置Ppに貼着されている取り出し対象の部品27Bを撮像する第2のカメラ110の構成と機能について説明する。図11は、図10に示すC-C面において左側から見た断面図である。図11において、第2のカメラ110は、CMOSセンサやCCDなどの撮像素子111aを内蔵する撮像部111、撮像経路を屈折させる3角柱形のプリズム112を備えて構成されている。撮像部111、プリズム112は、図示省略する支持部材によって移載ヘッド支持部材31に設置されている。
図11において、撮像部111は移載ヘッド30の前側に、撮像素子111aの撮像軸が移載ヘッド30の方向を向くように配置されている。この実施例では、撮像素子111aの撮像軸と回転軸Arが一致している。プリズム112は、回転部材32に配置された複数の部品保持ユニット70の中心に配置されている。プリズム112は、水平方向(X方向)の撮像素子111aの撮像軸を上方の部品供給部25の方向(Z方向)に屈折させる。図10において、第2のカメラ110は、回転部材32に設置された部品保持ユニット70が取り出し回転位置Rpに停止していない状態で部品供給部25を撮像する。すなわち、第2のカメラ110は、回転軸Ar側から隣接する2つの部品保持ユニット70の間を通して部品供給部25を撮像する。
図12(a)、図12(b)に、第2のカメラ110が部品供給部25を撮像した撮像画像の例を示す。図12(a)は、部品保持ユニット70が取り出し回転位置Rpに停止している状態で(例えば、図4の状態)、第2のカメラ110が部品供給部25を撮像した撮像画像110aの例である。この状態では、取り出し回転位置Rpに停止している部品保持ユニット70が取り出し対象の部品27Bの前面に位置して撮像を妨害している(撮像画像110aでは、後端部71cが部品27Bに重なっている)。
図12(b)は、図10に示す隣接する2つの部品保持ユニット70の間から第2のカメラ110が撮像した撮像画像110bの例である。この状態では、部品保持ユニット70が部品27Bに重なっておらず、供給位置Ppが撮像画像110bに写っている。また、第1の当接ピン84aを含む第1の当接部材84も、供給位置Ppに重なっていない。すなわち、第1の当接部材84は、回転軸Ar側から部品供給部25を撮像する第2のカメラ110の撮像を妨げない第1の隙間84b(図11も参照)を有する。第2のカメラ110の撮像結果は制御装置60に送信され、部品供給部25の供給位置Ppにある部品27Bの位置が検出される。
なお、第2のカメラ110は、撮像素子111aの撮像軸が回転軸Arと一致する構成に限定されることはなく、回転軸Ar側から部品供給部25を撮像できる構成、配置であればよい。例えば、第2のカメラ110は撮像素子111aの撮像軸が回転軸Arから垂直方向に移動した位置に配置されてもよい。また、プリズム112の代わりに撮像軸を屈折させるミラーを使用する構成であってもよい。
次に図13を参照して、基板16(移載対象)の移載位置Pmを撮像する第3のカメラ120の構成と機能について説明する。第3のカメラ120は、CMOSセンサやCCDなどの撮像素子121aを内蔵する撮像部121、撮像経路を屈折させる3角柱形のプリズム122を備えて構成されている。第3のカメラ120は、3角柱形のプリズム122の向きが異なる他は前述の第2のカメラ110と同様の構成である。以下、相違点のみ説明する。
図13において、プリズム122は、水平方向(X方向)の撮像素子121aの撮像軸を下方の基板16の方向(Z方向)に屈折させる。第3のカメラ120は、回転部材32に設置された部品保持ユニット70が引き渡し回転位置Rmに停止していない状態(図10も参照)で基板16を撮像する。すなわち、第3のカメラ120は、回転軸Ar側から隣接する2つの部品保持ユニット70の間を通して基板16(移載対象)を撮像する。また、第2の当接部材94は、回転軸Ar側から基板16(移載対象)を撮像する第3のカメラ120の撮像を妨げない第2の隙間94bを有する。第3のカメラ120の撮像結果は制御装置60に送信され、部品27が移載(搭載)される移載対象である基板16の移載位置Pmが検出される。
次に図14を参照して、第4のカメラ130の構成と機能について説明する。第4のカメラ130は、第2のカメラ110と第3のカメラ120の両方の機能を併せて有している。すなわち、第4のカメラ130は、部品供給部25の供給位置Ppにある取り出し対象の部品27Cと、部品27が移載(搭載)される基板16(移載対象)の移載位置Pmを撮像する。第4のカメラ130は、CMOSセンサやCCDなどの撮像素子131aを内蔵する撮像部131、撮像経路を屈折させる5角柱形のプリズム132を備えて構成されている。第4のカメラ130は、プリズム132の形状が異なる他は前述の第2のカメラ110または第3のカメラ120と同様の構成である。以下、相違点のみ説明する。
図14において、5角柱形のプリズム132は、水平方向(X方向)の撮像素子131aの撮像軸を上方の部品供給部25の供給位置Ppの方向(第1の方向)と、下方の基板16の移載位置Pmの方向(第2の方向)に屈折させる。これにより、第4のカメラ130は、回転軸Ar側から部品供給部25に向く供給位置Ppの方向(第1の方向)と回転軸Ar側から移載対象の基板16に向く移載位置Pmの方向(第2の方向)とを撮像することができる。第4のカメラ130が隣接する2つの部品保持ユニット70の間から部品供給部25と基板16(移載対象)を撮像すると、撮像素子131aが撮像する撮像画像には、部品供給部25の供給位置Ppと基板16の移載位置Pmを同時に写すことができる。第4のカメラ130の撮像結果は制御装置60に送信され、部品供給部25の部品27Cの供給位置Ppと部品27の移載対象である基板16の移載位置Pmが検出される。
このように、部品移載装置1では、回転軸Ar側から供給位置Ppまたは回転軸Ar側から移載位置Pmが撮像される。部品移載装置1は、供給位置Ppを撮像する第2のカメラ110だけを備えても、移載位置Pmを撮像する第3のカメラ120だけを備えても、第2のカメラ110と第3のカメラ120を併せて備えていてもよい。また、第2のカメラ110と第3のカメラ120の代わりに、供給位置Ppと移載位置Pmを撮像可能な第4のカメラ130を備えていてもよい。
次に図15を参照して、部品移載装置1の制御系の構成について説明する。ここでは、撮像回転位置Rsに停止中の部品保持ユニット70が保持する部品27を撮像する第1のカメラ100と、部品供給部25の供給位置Ppと基板16(移載対象)の移載位置Pmを回転軸Ar側から撮像する第4のカメラ130とを備える部品移載装置1について説明する。制御装置60には、移載対象移動機構10、供給部移動機構20、回転駆動機構37、自転駆動機構42、剥離部50、第1の押出し機構80、第2の押出し機構90、第1のカメラ100、第4のカメラ130が接続されている。
制御装置60は、供給位置検出部61、保持位置検出部62、移載位置検出部63、供給制御処理部64、移載制御処理部65、自転制御処理部66、統括制御処理部67などの処理部の他、記憶装置である記憶部68を備えている。記憶部68には、移載データ68a、供給位置補正データ68b、保持位置補正データ68c、移載位置補正データ68dなどが記憶されている。
図15において、移載データ68aには、部品供給部25から供給される部品27のサイズ(XY方向の長さ、幅など)および配置(XY方向のピッチ、配置数など)、移載対象である基板16における部品27の移載目標位置(X座標、Y座標)および移載回転角度など、部品移載装置1による部品27の移載作業に必要な各種情報が含まれている。移載データ68aに含まれる移載目標位置は、基板16に設けられた基板基準マーク(図示省略)を基準とするX座標、Y座標(基準マークからのXY方向の距離)などにより指定される。
供給位置検出部61は、第4のカメラ130が供給位置Ppの方向(第1の方向)を撮像した撮像画像を認識処理して、部品供給部25にある取り出し対象の部品27の位置を検出する。さらに供給位置検出部61は、移載データ68aに含まれる部品供給部25における部品27の配置に基づいて、取り出し対象の部品27の正規の位置からの位置ずれ量を算出して、供給位置補正データ68bとして記憶部68に記憶させる。取り出し対象の部品27の正規の位置は、取り出し回転位置Rpに停止している部品保持ユニット70の保持部71aが部品供給部25から部品27を取り出す位置である。なお、供給位置検出部61は、部品移載装置1が第4のカメラ130に代わって第2のカメラ110を備える場合は、第2のカメラ110が供給位置Ppの方向を撮像した撮像画像を認識処理して、供給位置補正データ68bを算出する。
図15において、保持位置検出部62は、撮像回転位置Rsに停止している部品保持ユニット70の保持部71aが保持している部品27を第1のカメラ100が撮像した撮像画像を認識処理して、保持部71aに保持された部品27の保持位置Psを検出する。さらに保持位置検出部62は、保持部71aが保持している部品27の正規の位置(例えば、保持部71aの中心である自転軸Aθの位置)からのX方向、Y方向の位置ずれ量、回転角度(回転ずれ量)を算出して、保持位置補正データ68cとして記憶部68に記憶させる。
移載位置検出部63は、第4のカメラ130が移載位置Pmの方向(第2の方向)を撮像した撮像画像を認識処理して、基板16(移載対象)上に部品27を移載する移載位置Pmを検出する。さらに移載位置検出部63は、移載データ68aに含まれる部品27の移載目標位置に基づいて、移載位置Pmの移載目標位置からの位置ずれ量を算出して、移載位置補正データ68dとして記憶部68に記憶させる。なお、移載位置検出部63は、部品移載装置1が第4のカメラ130に代わって第3のカメラ120を備える場合は、第3のカメラ120が移載位置Pmの方向を撮像した撮像画像を認識処理して、移載位置補正データ68dを算出する。
移載位置Pmの移載目標位置からの位置ずれ量として、移載位置検出部63は、例えば部品27の端子が接続される基板16上に形成された電極(ランド)の目標位置からのずれを算出する。また、移載位置検出部63は、基板16上の電極付近に形成された電極マーク(図示省略)を認識して位置ずれ量を算出してもよい。また、移載位置検出部63は、移載データ68aに含まれる基板基準マークの位置に基づいて移載対象移動機構10を制御し、基板基準マークを移載位置Pmに位置させて撮像した基板基準マークの目標位置からの位置ずれ量を移載位置補正データ68dとして記憶部68に記憶させるようにしてもよい。
図15において、供給制御処理部64は、移載データ68aに含まれる部品供給部25における部品27の配置と供給位置補正データ68bに基づいて、供給部移動機構20(Xビーム22が備えるリニア駆動機構、Yビーム23が備えるリニア駆動機構)を制御して部品供給部25を移動させる。具体的には、供給制御処理部64は、供給位置Ppから前の部品27が取り出された後に、部品供給部25における部品27の配置に基づいて、次の取り出し対象の部品27を供給位置Ppに移動させる。
その後、第4のカメラ130(または、第2のカメラ110)が供給位置Ppを撮像し、撮像画像から供給位置検出部61によって供給位置補正データ68bが算出される。そして、供給制御処理部64は供給位置補正データ68bに基づいて、取り出し対象の部品27が供給位置Ppとなるように部品供給部25の位置を微調整する。すなわち、供給部移動機構20は、第4のカメラ130(または、第2のカメラ110)が供給位置Ppの方向(第1の方向)を撮像した撮像結果(供給位置補正データ68b)に基づいて、部品供給部25を移動させる。
図15において、移載制御処理部65は、移載データ68aに含まれる基板16における部品27の移載目標位置と保持位置補正データ68cおよび移載位置補正データ68dに基づいて、移載対象移動機構10(リニア駆動機構)を制御して移載対象である基板16を移動させる。具体的には、移載制御処理部65は、移載位置Pmに前の部品27が移載(搭載)された後に、基板16における部品27の移載目標位置に基づいて、次の部品27が次の移載目標位置に位置するように基板16を移動させる。その後、第4のカメラ130(または、第3のカメラ120)が移載位置Pmを撮像し、撮像画像から移載位置検出部63によって移載位置補正データ68dが算出される。
そして、移載制御処理部65は、予め算出されていた保持位置補正データ68cに含まれる移載対象の部品27の保持部71aにおけるXY方向の位置ずれ量と移載位置補正データ68dに基づいて、保持部71aが保持する部品27が移載目標位置に移載されるように基板16の位置を微調整する。すなわち、移載対象移動機構10は、第1のカメラ100の撮像結果(保持位置補正データ68cに含まれる移載対象の部品27のXY方向の位置ずれ量)と第4のカメラ130(または、第3のカメラ120)が移載位置Pmの方向(第2の方向)を撮像した撮像結果(移載位置補正データ68d)に基づいて、部品16(移載対象)を移動させる。
これによって、保持部71aが部品27を部品供給部25から取り出した際の位置ずれと、基板16(移載対象)が移載位置Pmに停止した際の位置のずれを補正して、部品27を基板16(移載対象)に移載した際の移載位置精度を高めることができる。
図15において、自転制御処理部66は、移載データ68aに含まれる基板16における部品27の移載回転角度と予め算出されていた保持位置補正データ68cに含まれる移載対象の部品27の保持部71aにおける回転ずれ量に基づいて、自転駆動機構42(自転モータ40)を制御して、移載対象の部品27を保持する保持部71aを自転軸Aθ廻りに自転させる。
具体的には、自転制御処理部66は、回転駆動機構37の回転モータ36が回転部材32を回転軸Ar廻りに回転させる角度に対して、自転駆動機構42の自転モータ40が駆動側傘歯車41を回転軸Ar廻りに回転させる角度の相対的な角度の差が保持部71aの回転ずれ量を補正する量となるように、自転モータ40を制御する。例えば、回転ずれ量がゼロの場合、回転モータ36が回転部材32を45度回転させると、自転制御処理部66は駆動側傘歯車41が同じ方向に45度回転するように(相対的な角度の差がゼロとなるように)自転モータ40を駆動させる。
また、回転ずれ量がゼロでない場合は、回転モータ36が回転部材32を回転させた角度に対して、駆動側傘歯車41が回転する角度が保持部71aの回転ずれ量を補正する量となるように、自転制御処理部66は自転モータ40を駆動させる。このように、自転駆動機構42は、第1のカメラ100の撮像結果(保持位置補正データ68cに含まれる移載対象の部品27の回転ずれ量)に基づいて、保持部71aを自転軸Aθ廻りに自転させる。これによって、保持部71aが部品27を部品供給部25から取り出した際の回転ずれ量を補正して、部品27を基板16(移載対象)に移載した際の移載位置精度を高めることができる。
図15において、統括制御処理部67は、供給制御処理部64、移載制御処理部65、自転制御処理部66、回転駆動機構37、剥離部50、第1の押出し機構80、第2の押出し機構90、第1のカメラ100、第4のカメラ130を統括制御して、部品移載装置1によって部品移載作業を実行させる。
次に図16~23を参照して、統括制御処理部67が部品移載装置1を統括制御して実行させる部品移載作業について説明する。図16は、部品移載装置1の各部による作業のタイミングを示した図である。部品移載装置1は、図17(a)に示す初期状態にあるとする。すなわち、移載ヘッド30の回転部材32に設置された8個の部品保持ユニット70は全て部品27を保持しておらず、部品供給部25は最初に取り出される部品27Dが供給位置Ppとなるように移動し、基板16(移載対象)は最初に部品27Dが移載される移載目標位置が移載位置Pmとなるように移動している。
また、一の部品保持ユニット70が取り出し回転位置Rpに停止している。この時、取り出し回転位置Rpに停止している部品保持ユニット70を部品保持ユニット70(N8)と称する。以下、回転部材32を前面から見て反時計回りに部品保持ユニット70(N1)、部品保持ユニット70(N2)、部品保持ユニット70(N3)・・・と称する。図16には、(N1)、(N2)、(N3)・・・と表示する。
図16において、まず、統括制御処理部67は回転駆動機構37を制御して、回転部材32を回転軸Ar廻りに前側から見て時計回り方向に22.5度回転させる(図17(b)に示す矢印h1)。以下、統括制御処理部67が回転部材32を22.5度回転させる動作を順にインデックス回転I1、インデックス回転I2、インデックス回転I3・・・と称し、図16には1、2、3・・・と表示し、図17~図23には(I1)、(I2)、(I3)・・・と表示する。
図17(b)において、インデックス回転I1により、取り出し回転位置Rpに停止していた部品保持ユニット70(N8)が移動して、隣接する部品保持ユニット70(N8)と部品保持ユニット70(N1)の間から第4のカメラ130が供給位置Ppの方向(第1の方向)を撮像可能な状態となる。次いで第4のカメラ130が供給位置Ppの部品27Dを撮像して、供給位置検出部61は撮像画像から部品27Dの供給位置補正データ68bを算出する。
なお、第4のカメラ130による供給位置Ppの撮像は、回転部材32(部品保持ユニット70)が停止中に限定されない。例えば、インデックス回転I1とインデックス回転I2を連続して実行し(すなわち、回転部材32を45度回転させる)、隣接する部品保持ユニット70(N8)と部品保持ユニット70(N1)の間から供給位置Ppが撮像可能な時間帯に第4のカメラ130が供給位置Ppを撮像してもよい。これによって、部品27の移載効率を高めることができる。
図16において、次いで統括制御処理部67は、回転部材32を22.5度インデックス回転I2させる(図18(a)に示す矢印h2)。これにより、次の部品保持ユニット70(N1)が取り出し回転位置Rpに停止する。インデックス回転I2中に、供給制御処理部64はインデックス回転I1後に算出された部品27Dの供給位置補正データ68bに基づいて、部品供給部25の位置を微調整させる(図18(a)に示す矢印h3)。すなわち、供給部移動機構20は、第4のカメラ130が供給位置Ppの方向(第1の方向)を撮像した撮像結果(部品27Dの供給位置補正データ68b)に基づいて、部品供給部25を移動させる。
図18(b)において、次いで統括制御処理部67は剥離部50を制御して剥離ピン52を下方に突出させて(矢印h4)、取り出し対象の部品27Dの一部をシート26から剥離させる。また、統括制御処理部67は第1の押出し機構80を制御して第1の当接部材84を上方に移動させて(矢印h5)、保持部71aを上方に突出させて部品27Dに当接させる。すなわち、第1の押出し機構80は、部品保持ユニット70(N1)が取り出し回転位置Rp(第1の回転位置)で停止中に、後端部71cを押して保持部71aを部品供給部25の方向に突出させる。次いで統括制御処理部67は吸引孔71fを真空状態して、部品27Dを保持部71aに真空吸着させる。
図19(a)において、次いで統括制御処理部67は剥離部50を制御して剥離ピン52を元の位置に戻し(矢印h6)、第1の押出し機構80を制御して第1の当接部材84を下方に移動させて(矢印h7)、部品27Dを保持した保持部71aを待機位置に戻させる。
図16において、次いで統括制御処理部67は回転部材32をインデックス回転I3させる(図19(b)に示す矢印h8)。インデックス回転I3中に、供給制御処理部64は次の取り出し対象の部品27Eが供給位置Ppとなるように部品供給部25を移動させる(図19(b)に示す矢印h9)。図19(b)において、第4のカメラ130は隣接する部品保持ユニット70(N1)と部品保持ユニット70(N2)の間から供給位置Ppの方向を撮像し、供給位置検出部61は撮像画像から部品27Eの供給位置補正データ68bを算出する。
図16において、次いで統括制御処理部67は回転部材32をインデックス回転I4させ(図20(a)に示す矢印h10)、供給制御処理部64は算出された部品27Eの供給位置補正データ68bに基づいて部品供給部25の位置を微調整させる(図20(a)に示す矢印h11)。図20(a)において、次いで統括制御処理部67は剥離部50と第1の押出し機構80を制御して、部品27Eを供給位置Ppから取り出して部品保持ユニット70(N2)の保持部71aに保持させる(矢印h12、矢印h13)。
図16において、次いでインデックス回転I5、インデックス回転I6が実行され(図20(b)に示す矢印h14)、部品27Fが供給位置Ppに移動し(図20(b)に示す矢印h15)、第4のカメラ130が供給位置Ppの部品27Fを撮像する。図20(b)において、この状態で取り出し回転位置Rpに停止している部品保持有ニット70(N3)が供給位置Ppから部品27Fを取り出して保持部71aに保持する(矢印h16、矢印h17)。
また、この状態で部品27Dを保持する部品保持ユニット70(N1)は、撮像回転位置Rsに停止しており、第1のカメラ100は部品保持ユニット70(N1)の保持部71aが保持している部品27Dを撮像する。保持位置検出部62は、第1のカメラ100が撮像した撮像画像を認識処理して部品27Dの保持位置補正データ68cを算出して記憶部68に記憶させる。
図16において、次いでインデックス回転I7、インデックス回転I8が実行され(図21(a)に示す矢印h18)、部品27Gが供給位置Ppに移動し(矢印h19)、第4のカメラ130が供給位置Ppの部品27Gを撮像する。図21(a)において、供給位置Ppの部品27Gが部品保持有ニット70(N4)によって取り出されて保持部71aに保持される(矢印h20、矢印h21)。また、第1のカメラ100が部品保持ユニット70(N2)が保持する部品27Eを撮像し、保持位置検出部62は撮像画像を認識処理して部品27Eの保持位置補正データ68cを算出して記憶部68に記憶させる。
図16において、次いでインデックス回転I9が実行され(図21(b)に示す矢印h22)、部品27Hが供給位置Ppに移動する(図21(b)に示す矢印h23)。図21(b)において、第4のカメラ130は隣接する部品保持ユニット70(N4)と部品保持ユニット70(N5)の間から供給位置Ppの方向を撮像し、供給位置検出部61は撮像画像から部品27Hの供給位置補正データ68bを算出する。また、第4のカメラ130は隣接する部品保持ユニット70(N8)と部品保持ユニット70(N1)の間から移載位置Pmの方向を撮像し、移載位置検出部63は撮像画像から部品27Dを基板16上に移載する部品27Dの移載位置補正データ68dを算出する。
図16において、次いでインデックス回転I10が実行され(図22(a)に示す矢印h24)、算出された部品27Hの供給位置補正データ68bに基づいて部品供給部25の位置が微調整される(図22(a)に示す矢印h25)。
図22(a)において、移載制御処理部65は、記憶されている部品27Dの保持位置補正データ68cに含まれるXY方向の位置ずれ量と、算出された移載位置補正データ68dに基づいて、保持ユニット70(N1)が保持する部品27Dが移載目標位置に移載されるように基板16の位置を微調整する(矢印h26)。すなわち、移載対象移動機構10は、第1のカメラ100の撮像結果(部品27Dの保持位置補正データ68c)と第4のカメラ130が移載位置Pmの方向(第2の方向)を撮像した撮像結果(部品27Dの移載位置補正データ68d)に基づいて、基板16(移載対象)を移動させる。なお、基板16の移載目標位置の微調整が、部品移載作業の前に取得された基板16に形成された基板マークの位置に基づいて実行される場合は、インデックス回転後の第4のカメラ130による移載位置Pmの撮像は省略される。
自転制御処理部66は、記憶されている部品27Dの保持位置補正データ68cに含まれる回転ずれ量に基づいて、部品27Dを保持する保持部71aを自転軸Aθ廻りに自転させる(矢印h27)。すなわち、第1のカメラ100の撮像結果(部品27Dの保持位置補正データ68c)に基づいて、自転駆動機構42は保持部71aを自転軸Aθ廻りに自転させる。
図22(b)において、次いで剥離部50は剥離ピン52を下方に突出させ(矢印h28)、第1の押出し機構80は第1の当接部材84を上方に移動させて(矢印h29)、部品保持ユニット70(N5)の保持部71aに部品27Hを真空吸着させる。また、統括制御処理部67は第2の押出し機構90を制御して第2の当接部材94を下方に移動させ(矢印h30)、部品保持ユニット70(N1)の保持部71aを下方に突出させて保持する部品27Dを基板16上に着地させる。次いで統括制御処理部67は部品保持ユニット70(N1)の吸引孔71fを大気圧状態して、部品27Dを保持部71aから解放させる。
図22(b)において、部品保持ユニット70(N5)が部品供給部25から部品27Hを取り出して保持し、部品保持ユニット70(N1)が部品27Dを基板16に移載している間に、保持位置検出部62は、第1のカメラ100が撮像した撮像画像を認識処理して部品保持ユニット70(N3)が保持する部品27Fの保持位置補正データ68cを算出して記憶部68に記憶させる。
図23(a)において、次いで剥離部50は剥離ピン52を元の位置に戻し(矢印h31)、第1の押出し機構80は第1の当接部材84を元の位置に移動させて(矢印h32)、部品保持ユニット70(N5)の保持部71aに部品27Hを保持させる。また、また、統括制御処理部67は第2の押出し機構90を制御して第2の当接部材94を元の位置に移動させる(矢印h33)。これにより、部品27Dが基板16上に移載(搭載)され、部品保持ユニット70(N1)の保持部71aが待機位置まで上昇する。
このように、部品保持ユニット70(N1)は回転部材32と一体となって円弧運動し、取り出し回転位置Rp(第1の回転位置)で部品供給部25から部品27Dを取り出して保持部71aに保持し、自転軸Aθ廻りに自転させた部品27Dを引き渡し回転位置Rm(第2の回転位置)で基板16(移載対象)に引き渡している。これによって、部品27Dの移載位置精度を高めることができる。
また、部品保持ユニット70(N5)(一の部品保持ユニット)が、取り出し回転位置Rp(第1の回転位置)で部品供給部25から部品27Hを取り出して部品保持ユニット70(N5)の保持部71aに保持する作業と、部品保持ユニット70(N1)(他の部品保持ユニット)が、引き渡し回転位置Rm(第2の回転位置)で基板16(移載対象)に部品保持ユニット70(N1)の保持部71aが保持している部品27Dを引き渡す作業とが、並行して実行される。さらに、撮像回転位置Rsに位置する部品保持ユニット70(N3)が保持する部品27Fを第1のカメラ100が撮像する作業も、並行して実行される。このように、部品27Hの取り出し、部品27Dの基板16への移載、部品27Fの第1のカメラ100による撮像を並行して実行することで作業時間が短縮でき、部品27D~27Hの移載効率を高めることができる。
図16において、次いでインデックス回転I11、インデックス回転I12が実行され(図23(b)に示す矢印h34)、部品27Iが供給位置Ppに移動し(図23(b)に示す矢印h35)、第4のカメラ130が供給位置Ppの部品27Iを撮像する。図23(b)において、部品保持ユニット70(N6)によって供給位置Ppから部品27Iが取り出されて保持部71aに保持される(矢印h36、矢印h37)。また、第1のカメラ100が部品保持ユニット70(N4)が保持する部品27Gを撮像し、部品27Gの保持位置補正データ68cが算出される。また、次の部品27Eが移載される移載目標位置が移載位置Pmとなるように移動した基板16に(矢印h38)、部品保持ユニット70(N2)が保持していた部品27Eが移載される(矢印h39)。
以下、同様の部品移載作業を繰り返し実行することで、回転部材32に設置された複数の部品保持ユニット70(N1)~(N8)が部品供給部25から順番に部品27を取り出し、順番に基板16に移載することで、基板16に部品27が移載された実装基板が製造される。
上記説明したように、本実施の形態の部品移載装置1は、回転部材32と、回転部材32を回転軸Ar廻りに円弧運動させる回転駆動機構37と、回転部材32に設置された部品保持ユニット70と、部品保持ユニット70が有する保持部71aを自転軸Aθ廻りに自転させる自転駆動機構42を備えている。そして部品保持ユニット70は回転部材32と一体となって円弧運動し、取り出し回転位置Rp(第1の回転位置)で部品供給部25から部品27を取り出して保持部71aに保持し、自転軸Aθ廻りに自転させた部品27を引き渡し回転位置Rm(第2の回転位置)で基板16(移載対象)に引き渡している。これによって、部品27の移載効率を高めつつ、部品27の移載位置精度も高めることができる。
なお、上述では基板16を移載対象とする実施例を説明したが、移載対象は基板16に限定されることはない。例えば、移載対象は、部品27を格納する凹部が規則的に形成されたトレイであっても、部品27を格納するポケットが直線状に形成されたキャリアテープであってもよい。その場合、移載対象を移動させる移載対象移動機構10は、移載対象に合わせて適宜変更される。また、移載対象がトレイやキャリアテープなどの移載時に要求される自転軸Aθ方向の移載位置精度が高くないものである場合、部品移載装置1は自転駆動機構42を備えない構成であってもよい。
部品の移載効率が高くて移載位置精度も高い部品移載装置を提供する。
1 部品移載装置
10 移載対象移動機構
16 基板(移載対象)
20 供給部移動機構
25 部品供給部
26 シート
27、27A~27I 部品
32 回転部材
37 回転駆動機構
39 回転シャフト(自転駆動機構)
40 自転モータ(自転駆動機構)
41 駆動側傘歯車(自転駆動機構)
50 剥離部
52 剥離ピン(ピン)
70、70(N1)~70(N8) 部品保持ユニット
71a 保持部
71c 後端部
72b 受動側傘歯車(自転駆動機構)
80 第1の押出し機構
84 第1の当接部材
84b 第1の隙間
90 第2の押出し機構
94 第2の当接部材
94b 第2の隙間
100 第1のカメラ
110 第2のカメラ
120 第3のカメラ
130 第4のカメラ
Ar 回転軸
Aθ 自転軸
Rm 引き渡し回転位置(第2の回転位置)
Rp 取り出し回転位置(第1の回転位置)

Claims (3)

  1. 回転軸廻りに円弧運動する回転部材と、
    前記回転部材を前記回転軸廻りに円弧運動させる回転駆動機構と、
    部品を保持し、前記回転軸を中心とする円の法線方向の自転軸廻りに自転可能な保持部を有し、前記保持部が前記回転軸を中心とする円の外側を向くように前記回転部材に設置された部品保持ユニットと、
    前記保持部を前記自転軸廻りに自転させる自転駆動機構と、を備え、
    前記部品保持ユニットは前記回転部材と一体となって円弧運動し、第1の回転位置で部品供給部から部品を取り出して前記保持部に保持し、前記自転軸廻りに自転させた前記部品を前記第1の回転位置とは異なる第2の回転位置で移載対象に引き渡し、
    前記部品供給部を撮像する第2のカメラをさらに備え、
    前記回転部材には、複数の前記部品保持ユニットが設置されており、
    前記第2のカメラは、前記回転軸側から隣接する2つの前記部品保持ユニットの間を通して前記部品供給部を撮像する、部品移載装置。
  2. 前記部品保持ユニットが前記第1の回転位置から前記第2の回転位置に円弧運動する間に、前記部品保持ユニットが保持する前記部品を撮像する第1のカメラと、
    前記移載対象を保持して移動させる移載対象移動機構と、をさらに備え、
    前記第1のカメラの撮像結果に基づいて、前記自転駆動機構は前記保持部を前記自転軸廻りに自転させ、前記移載対象移動機構は前記移載対象を移動させる、請求項1に記載の部品移載装置。
  3. の部品保持ユニットが、前記第1の回転位置で前記部品供給部から部品を取り出して前記一の部品保持ユニットの保持部に保持する作業と、
    前記一の部品保持ユニットとは異なる他の部品保持ユニットが、前記第2の回転位置で前記移載対象に前記他の部品保持ユニットの保持部が保持している部品を引き渡す作業とを、並行して実行する、請求項1に記載の部品移載装置。
JP2019233801A 2019-12-25 2019-12-25 部品移載装置 Active JP7289144B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019233801A JP7289144B2 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 部品移載装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019233801A JP7289144B2 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 部品移載装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2021103717A JP2021103717A (ja) 2021-07-15
JP2021103717A5 JP2021103717A5 (ja) 2022-01-20
JP7289144B2 true JP7289144B2 (ja) 2023-06-09

Family

ID=76755317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019233801A Active JP7289144B2 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 部品移載装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7289144B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005302919A (ja) 2004-04-09 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品装着装置
JP2014075531A (ja) 2012-10-05 2014-04-24 Samsung Techwin Co Ltd 部品実装装置
JP2019505453A (ja) 2015-10-16 2019-02-28 ミュールバウアー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 構成部品操作装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005302919A (ja) 2004-04-09 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品装着装置
JP2014075531A (ja) 2012-10-05 2014-04-24 Samsung Techwin Co Ltd 部品実装装置
JP2019505453A (ja) 2015-10-16 2019-02-28 ミュールバウアー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 構成部品操作装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021103717A (ja) 2021-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5014083B2 (ja) 吸着ノズルと被吸着部品の側面画像取得装置
TWI505901B (zh) 移載裝置
JP4576062B2 (ja) リード位置検出方法,電気部品装着方法およびリード位置検出装置
TWI675999B (zh) 用於組件的接收裝置及自用於組件的接收裝置取下不良組件的方法
JP5791408B2 (ja) 電子部品実装装置
JP5721509B2 (ja) 部品実装機
KR101431572B1 (ko) 부품 이송장치 및 부품 이송장치에 있어서의 흡착 위치 조정방법
JP5779386B2 (ja) 電気部品装着機
KR20040101040A (ko) 전자 부품 장착 방법
JP5335109B2 (ja) フィーダならびに電子部品装着装置および装着方法
JP2020183907A (ja) 電子部品検査装置
WO2013027375A1 (ja) テープフィーダ、部品実装装置及び部品実装方法
JP6147016B2 (ja) 組立機
JP6116583B2 (ja) 部品実装機
JP6499768B2 (ja) 部品実装機、部品保持部材撮像方法
JP7289144B2 (ja) 部品移載装置
JP4853467B2 (ja) 部品実装装置
JP7312812B2 (ja) 部品装着機
JP6442063B2 (ja) 部品実装機、ノズル撮像方法
JP5302925B2 (ja) 部品実装装置および部品実装方法
JP5787397B2 (ja) 電子部品実装装置および電子部品実装方法
JP2009135364A (ja) 部品実装装置
WO2020021657A1 (ja) 表面実装機
JP4296826B2 (ja) 電子部品搭載装置および電子部品搭載方法
JP5479961B2 (ja) 電子部品の実装装置及び実装方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220112

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7289144

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150