JP7288835B2 - 大空間構造物及びその構築方法 - Google Patents
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Description
内部に大空間を有する大空間構造物であって、
前記大空間構造物は、前記大空間の上方を覆う屋根構造体と、前記屋根構造体を支持する下部構造体と、を備え、
前記下部構造体は、基礎から立設し、かつ、前記大空間構造物の外周に沿って環状に連続するトラス架構を備え、
前記屋根構造体は、前記屋根構造体の中央で上下に延びる支持体と、前記支持体の上端から前記トラス架構へ向かって放射状に延びる複数の大梁と、前記支持体の下端と前記大梁とを接続する弦材と、を備え、
前記大梁は、前記大梁の外端付近で前記トラス架構の上端に支持され、
前記支持体の上端は、前記弦材に加えられた張力によって前記トラス架構の上端よりも高い位置に維持され、
前記支持体は、前記大梁が固定される環状の第1支持部と、前記弦材が固定される環状の第2支持部と、前記第2支持部上で前記第1支持部を支持する複数の束材と、を備え、
前記大梁は、前記環状の第1支持部材の内側に配置される第1部分と、前記第1支持部と前記トラス架構の前記上端との間に延在する第2部分と、を含み、
前記第1部分は、前記屋根構造体の中央で他の前記第1部分と連結し、かつ、前記第2部分と前記第1支持部上で一体に接続することを特徴とする。
前記大空間構造物の一態様によれば、上下に配置された2つの環状の支持部により放射状に配置された大梁と弦材とをそれぞれ固定しているので、束材が圧縮束として機能すると共に束材で大梁と弦材とを所定の間隔に配置することができる。
前記屋根構造体は、隣り合う前記大梁の間に複数の小梁をさらに備え、
複数の前記小梁がトラス構造を構成することができる。
前記大梁は、前記トラス架構より外方に延びる第3部分をさらに備え、
前記第3部分の一端は、前記トラス架構の前記上端上で前記第2部分の端部に接合し、
前記第3部分の他端は、前記大梁の前記外端であり、
前記下部構造体は、前記基礎より高い位置において前記トラス架構から外方へ突出する片持ち床と、前記トラス架構よりも外方にある前記第3部分の前記他端と前記片持ち床とを接続する複数の連結柱と、をさらに備えることができる。
大空間構造物の外周に沿って環状に連続するトラス架構を基礎上に立設し、
前記大空間構造物の中央に設置された仮設架台上に支持体を配置し、
前記支持体の上端と前記トラス架構の上端との間に複数の大梁を架け渡し、
前記支持体の下端と前記大梁の外端付近とを接続する弦材に張力を導入し、
前記仮設架台を解体して大空間の上方を覆う屋根構造体と前記屋根構造体を支持する下部構造体とを構築し、
前記支持体は、前記大梁が固定される環状の第1支持部と、前記弦材が固定される環状の第2支持部と、前記第2支持部上で前記第1支持部を支持する複数の束材と、を備え、
前記大梁は、前記環状の第1支持部材の内側に配置される第1部分と、前記第1支持部と前記トラス架構の前記上端との間に延在する第2部分と、を含み、
前記第1部分は、前記屋根構造体の中央で他の前記第1部分と連結し、かつ、前記第2部分と前記第1支持部上で一体に接続することを特徴とする。
図1~図5を用いて一実施形態に係る大空間構造物1について詳細に説明する。図1は一実施形態に係る大空間構造物1の図3のA-A断面図であり、図2は一実施形態に係る大空間構造物1の分解斜視図であり、図3は一実施形態に係る大空間構造物1の屋根平面図であり、図4は一実施形態に係る大空間構造物1の一部を示す斜視図であり、図5は支持体40の斜視図である。図1~図5における大空間構造物1は、仕上げ材やスラブなどを省略して柱や梁などの構造材で示す。
接合する。トラス架構20の上弦材となるトラス用大梁24は、トラス架構20の斜材を上端22で連結して環状に構成される。また、隣り合う大梁50間に配置されたトラス架構20の上弦材となるトラス用大梁24は、その両端が当該隣り合う大梁50にそれぞれ接合する。環状に閉じたトラス架構20は、地震時には斜材がブレース型の柱として機能するため、水平力に対して効率的に抵抗し、耐震性に優れる。
定・支持される。第3部分57の一方の端部は第2部分56の他方の端部に接合され、第3部分57の他方の端部は大梁50の外端52としてトラス架構20の外側にあって連結柱70の上端に固定される。大梁50は、例えばH型鋼で構成される。
図6~図9を用いて一実施形態に係る大空間構造物1の構築方法について詳細に説明する。図6は一実施形態に係る大空間構造物1の構築方法のフローチャートであり、図7~図9は一実施形態に係る大空間構造物1の構築方法を説明する図である。図7~図9では各構造材の端面を簡略化して示す。
優れる大空間構造物1を構築することができる。
Claims (5)
- 内部に大空間を有する大空間構造物であって、
前記大空間構造物は、前記大空間の上方を覆う屋根構造体と、前記屋根構造体を支持する下部構造体と、を備え、
前記下部構造体は、基礎から立設し、かつ、前記大空間構造物の外周に沿って環状に連続するトラス架構を備え、
前記屋根構造体は、前記屋根構造体の中央で上下に延びる支持体と、前記支持体の上端から前記トラス架構へ向かって放射状に延びる複数の大梁と、前記支持体の下端と前記大梁とを接続する弦材と、を備え、
前記大梁は、前記大梁の外端付近で前記トラス架構の上端に支持され、
前記支持体の上端は、前記弦材に加えられた張力によって前記トラス架構の上端よりも高い位置に維持され、
前記支持体は、前記大梁が固定される環状の第1支持部と、前記弦材が固定される環状の第2支持部と、前記第2支持部上で前記第1支持部を支持する複数の束材と、を備え、
前記大梁は、前記環状の第1支持部材の内側に配置される第1部分と、前記第1支持部と前記トラス架構の前記上端との間に延在する第2部分と、を含み、
前記第1部分は、前記屋根構造体の中央で他の前記第1部分と連結し、かつ、前記第2部分と前記第1支持部上で一体に接続することを特徴とする、大空間構造物。 - 請求項1において、
前記屋根構造体は、隣り合う前記大梁の間に複数の小梁をさらに備え、
複数の前記小梁がトラス構造を構成することを特徴とする、大空間構造物。 - 請求項1または請求項2において、
前記大梁は、前記トラス架構より外方に延びる第3部分をさらに備え、
前記第3部分の一端は、前記トラス架構の前記上端上で前記第2部分の端部に接合し、
前記第3部分の他端は、前記大梁の前記外端であり、
前記下部構造体は、前記基礎より高い位置において前記トラス架構から外方へ突出する片持ち床と、前記トラス架構よりも外方にある前記第3部分の前記他端と前記片持ち床と
を接続する複数の連結柱と、をさらに備えることを特徴とする、大空間構造物。 - 請求項3において、
前記片持ち床は、前記トラス架構の高さの略半分の位置において前記トラス架構の斜材に接合され、
前記連結柱の下端は、前記片持ち床の外周端部に固定されることを特徴とする、大空間構造物。 - 大空間構造物の外周に沿って環状に連続するトラス架構を基礎上に立設し、
前記大空間構造物の中央に設置された仮設架台上に支持体を配置し、
前記支持体の上端と前記トラス架構の上端との間に複数の大梁を架け渡し、
前記支持体の下端と前記大梁の外端付近とを接続する弦材に張力を導入し、
前記仮設架台を解体して大空間の上方を覆う屋根構造体と前記屋根構造体を支持する下部構造体とを構築し、
前記支持体は、前記大梁が固定される環状の第1支持部と、前記弦材が固定される環状の第2支持部と、前記第2支持部上で前記第1支持部を支持する複数の束材と、を備え、
前記大梁は、前記環状の第1支持部材の内側に配置される第1部分と、前記第1支持部と前記トラス架構の前記上端との間に延在する第2部分と、を含み、
前記第1部分は、前記屋根構造体の中央で他の前記第1部分と連結し、かつ、前記第2部分と前記第1支持部上で一体に接続することを特徴とする、大空間構造物の構築方法。
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