JP3690435B2 - ドーム屋根構造およびその施工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば各種スタジアム、コンサートホール、コンベンションセンター等、ドーム状の施設の屋根に用いて好適なドーム屋根構造およびその施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、スタジアム、コンサートホール、コンベンションセンター、アトリウム等の各種施設の屋根を、球面の一部を切り取ったような形状のドーム屋根で構成するものがあった。一般に、ドーム屋根は、鉄骨で組み上げた屋根フレームの上面に、種々の材料からなる屋根材を張設した構成となっている。
このようなドーム屋根を施工するには、施設の基礎や、観客スタンドや外周壁部等からなる施設の下部構造を構築した後、この下部構造の内方に組み上げた足場上でドーム屋根の組立作業を行っていた。
【0003】
しかしながら、このような施工方法では、足場が大規模なものとなり、その組立・解体に多大なコストと手間がかかるという点が従来より問題とされていた。このような問題を解決するため、例えば特公平5−27733号公報に記載された技術が提案されている。この技術では、ドーム屋根の中央部に中央リング(トラス回転リング)を架設するとともに外周部に外周リング(テンションリング)を架設した後、中央リングを中心とした放射方向に2個の仮設足場(作業ステージ)を設ける。そして、しかる後に屋根フレーム(鉄骨ドーム)を放射状に分割した形状の扇形のブロックを各仮設足場上で組み付ける工程と、このブロックを周方向に回転させる工程とを繰り返すことによって屋根フレームを組み立てるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のドーム屋根構造およびその施工方法には、以下のような問題が存在する。
まず、ドーム屋根の外周部においては、鉛直荷重だけでなく、外方に向けて作用する軸力が作用している。施設の下部構造の外周部に設けられてドーム屋根を支持する柱は、このような外周リングを支持するため、鉛直荷重だけでなく水平方向の軸力をも考慮して強度が設定されており、これによって柱の断面が大きなものとなり、コスト上昇を招いている。
また、上記ドーム屋根は、施設の下部構造と一体に設けられているのが通常であり、特に通風・換気を十分に図るためには、特別に換気設備等を備えなければならず、この点もコスト上昇の一因となっている。
【0005】
さらに、上記施工方法では、足場の組立・解体の手間を削減するため、扇形のブロックを回転させることによって屋根フレームを組み立てるようになっているが、この方法においても、施設内の2カ所に足場を組み立てなければならず、依然前記問題を完全に解決しているとは言い難かった。
【0006】
特に、近年では、既設の野球場、サッカー場、陸上競技場、競輪場、総合グラウンド等に、新たにドーム屋根を架設してこれらの施設の全天候化を図ることも行われつつあるが、このような場合には、低コストであるのはもちろんのこと、既設の施設の使用を妨げることなく各種ゲームや競技のシーズンオフ中等に短工期で工事を行うことが要求される。また、このような場合には、周囲の作業スペースに制限があることも多く、施工条件が非常に厳しいものとなっている。
【0007】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、低コストかつ短工期で施工することができ、また特に既設の施設にも何ら問題なく適用することのできるドーム屋根構造およびその施工方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、ドーム屋根のフレームが、前記ドーム屋根の中央部に配設されたリング状の中央リングと、前記ドーム屋根の外周部に前記中央リングと略同心円状に配設されたリング状の外周リングと、これら中央リングと外周リングとの間に架設された中間フレームと、前記外周リングを支持するため地盤上に構築された支持脚とからなり、前記支持脚が、鉛直方向に延びる鉛直支柱と、前記外周リング側からその外周側の前記地盤側に向けて斜めに延在する斜め支柱とを有し、前記中間フレームには、前記ドーム屋根の弦方向に延在して鉛直面内に位置するトラス部材が一体に設けられ、該トラス部材の両端部が前記支持脚に連結されていることを特徴としている。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1記載のドーム屋根構造において、前記中間フレームが、前記中央リングを中心として周方向に分割されてなる複数の略扇状のユニットフレームから形成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載のドーム屋根構造において、前記中央リングと外周リングとの間の前記中間フレーム上には外周屋根材が張設され、前記中央リングの上方には、前記外周屋根材の一定寸法上方に離間して、前記中央リングの上方を覆う内周屋根材が架設されていることを特徴としている。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のドーム屋根構造において、前記外周リングと前記支持脚との間には、これら外周リングと支持脚の水平方向の振動による相対移動を減衰し、かつ上下方向の相対移動を抑制する免震装置が備えられていることを特徴としている。
【0013】
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のドーム屋根構造において、前記中間フレームが立断面視略円弧状に形成され、該中間フレームの中央部側の端部と外周部側の端部との間にはケーブルが張設され、該ケーブルの長さが調整可能とされていることを特徴としている。
【0014】
請求項6に係る発明は、架設すべきドーム屋根の中央部にリング状の中央リングを設置するとともに、外周部に支持脚を設置して該支持脚上に外周リングを架設し、しかる後に、前記中央リングと外周リングとの間に中間フレームを架設する構成とし、前記中間フレームを架設するに際しては、まず、該中間フレームを周方向に複数に分割してなる略扇状のユニットフレームを地組みする工程と、地組みした前記ユニットフレームを架設すべきドーム屋根の下方に引き込む工程と、前記ユニットフレームを揚重し、これを前記中央リングと外周リングとの間に架け渡す工程と、前記ユニットフレームを前記中央リングと外周リングとに沿って周方向に移動させて定められた位置に固定する工程とを繰り返し、互いに隣接する前記ユニットフレームどうしを接合することとし、架設すべき前記ドーム屋根の弦方向に延在するトラス部材を前記中間フレームと一体に設置するため、前記トラス部材をその長さ方向に沿って複数に分割してなるトラス分割体を、前記ユニットフレームに予め一体に組み込んでおき、該ユニットフレームを定められた位置に固定して、これを隣接する他のユニットフレームに接合するときに、前記トラス部材についても前記他のユニットフレームに組み込まれている他のトラス部材と接合することを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るドーム屋根構造およびその施工方法の実施の形態の一例について図1ないし図9を参照して説明する。
【0018】
図1および図2に示すものは、本発明に係るドーム屋根構造およびその施工方法を適用して、例えば既設の野球用のスタジアムにドーム屋根を架設した状態を示すもので、これらの図において、符号1は既設のスタジアム(既設の施設)、2はスタジアム1のグラウンド部、3はグラウンド部2を囲むように形成された観客スタンド、4は観客スタンド3のバックネット側(ホームベース側)に設けられたビル、5はこのようなスタジアム1に架設されたドーム屋根、をそれぞれ示している。
図1に示すように、スタジアム1の周囲の地盤Gは、ホームベース側(図中左方)からバックスクリーン側(図中右方)に向けて、漸次低くなる傾斜面となっている。
【0019】
このような既設のスタジアム1上に架設すべきドーム屋根5は、平面視略円形で、全体として球面の一部を切り取ったような形状を有しており、その構面を形成するフレーム6と、該フレーム6の外周部に配設されて、これをスタジアム1とは切り離して別体に支持する支持脚7,7,…と、フレーム6の上面側に設けられた屋根材8とから概略構成されている。
【0020】
図1および図2に示すように、フレーム6は、ドーム屋根5の中央部(頂部)に配設されたリング状の中央リング10と、ドーム屋根5の外周部に、中央リング10と略同心円状に配設された外周リング11と、これら中央リング10,外周リング11間に架設された中間フレーム12と、ビル4の上方位置に配設された水平トラス(トラス部材)13とから構成されている。
中央リング10は、水平面内に位置するよう設けられており、例えば断面視三角形あるいは四角形の立体トラス構造によって形成されている。
外周リング11は、既設のスタジアム1の観客スタンド3やビル4等の最も高い部分よりも上方の位置で水平面内に位置するよう設けられており、例えば所定長の鉄骨材を多数本接続して平面視多角形とすることによって全体として略円形をなしている。
【0021】
図2に示したように、中間フレーム12は、これを周方向に沿って放射状に分割、例えば32分割した形態のユニットフレーム15,15,…から構成されている。
【0022】
図3に示すように、各ユニットフレーム15は平面視略扇状をなしており、その両側に略鉛直面内に位置する張弦梁16を備えている。図3(a)に示したように、各張弦梁16は、略円弧状をなして延在する上弦材17と、該上弦材17に平行に延在する下弦材18と、これら上弦材17,下弦材18間に架設された束材19およびラチス材20と、湾曲した下弦材18の両端部間に張設されたケーブル21とから構成されている。このケーブル21の長さは調整可能となっており、これによって、張弦梁16の応力および寸法を調整できるようになっている。
図3(b)に示したように、各ユニットフレーム15は、これら両側の張弦梁16,16間に、ドーム屋根5の周方向に延在して両側の張弦梁16,16を繋ぐつなぎ材22と、これら張弦梁16,16およびつなぎ材22間に架設されたラチス材23とが配設された構成となっている。ここで、図3(c)に示したように、ラチス材23は、各ユニットフレーム15において、両側の張弦梁16,16の上弦材17,17に接続されて、略W字状に配置されている。これは、この後に説明する屋根材8をサスペンション構造として張設するためである。
【0023】
図2に示したように、上記ユニットフレーム15から構成される中間フレーム12は、ユニットフレーム15,15どうしが隣接する部分において、双方の張弦梁16,16を図示しないジョイント材で接続することによって一体化されている。
【0024】
また、前記したようにビル4の上方位置に配設されている水平トラス13は、平面視するとドーム屋根5の弦方向に延在するよう設けられている。図4に示すように、水平トラス13は、水平方向に延在する上弦材26,下弦材27と、これら上弦材26,下弦材27間に架設された束材28,ラチス材29とから構成されている。
この水平トラス13は、3個のユニットフレーム15,15,15に一体に組み込まれている。すなわち、水平トラス13は、その長さ方向に例えば三つのトラス分割体13a,13b,13cに分割され、これら3個のユニットフレーム15に組み込まれている。
図2に示したように、このような水平トラス13は、その両端部が支持脚7に連結されており、これによって水平トラス13と支持脚7,7とが、ビル4を跨ぐよう設けられた構成となっている。
【0025】
図5に示すように、支持脚7は、外周リング11から鉛直下方に延びる二本一対の鉛直支柱31,31と、これら鉛直支柱31,31の上端部から斜め下方に向けて延在する二本一対の斜め支柱32,32とを有している。斜め支柱32,32は、外周リング11からその外周側に向けて延在しており、これら斜め支柱32,32の間隔は上方から下方に行くに従い漸次小さくなり、その下端部が地盤中のコンクリート製の控え基礎33に固定されている。また、鉛直支柱31,31の下端部にも控え基礎34,34が設けられており、これら控え基礎33,34,34を連結する地中梁(接続梁)35,35,35が地盤中に設けられている。
さらに、このような支持脚7には、補強材として、鉛直支柱31,31間にブレース材36,36が設けられ、鉛直支柱31,31と斜め支柱32,32間に水平面内に位置するつなぎ梁37,37,…が設けられている。
【0026】
図2に示したように、このような支持脚7は、スタジアム1が傾斜地に構築されているため、場所によって高さが異なっているが、図5に示したように、各支持脚7は、その高さHと控えスタンスL(控え基礎34,34を結んだ線と控え基礎33との間隔)とが略等しくなるように設定されている。
【0027】
図6に示すように、各支持脚7の上端部と外周リング11との間には免震装置40が設けられている。
免震装置40は、積層ゴム41と、この積層ゴム41の両側に配置された上下動抑制装置42,42とから構成されている。
【0028】
積層ゴム41は、外周リング11に固定された上部プレート43と支持脚7の上面に固定された下部プレート44との間に、鋼板45と、層状に形成された粘弾性体46とが上下方向に交互に積層された構成となっている。
【0029】
各上下動抑制装置42は、外周リング11の下面に固定された上部プレート47と、支持脚7の上面に固定された下部プレート48との間に、水平方向に延在する鋼製の上部レール50と、該上部レール50と直交して水平方向に延在する鋼製の下部レール51と、これら上部レール50と下部レール51とをそれぞれの延在する方向にスライド自在に連結するジョイント部材52とが設けられた構成となっている。ジョイント部材52の上下端部には側方に突出する爪部52a,52bが形成されており、これらが上部レール50,下部レール51のレール溝50a,51aに係合した構成となっている。これにより上部レール50と下部レール51とは上下方向に変位するのを拘束するようになっている。
【0030】
また、前記上部レール50は、上部プレート47に高さ調整機構53を介して取り付けられている。高さ調整機構53は、基端部が上部プレート47に固定された所定長の調整ボルト53Aと、固定ナット53Bとから構成されており、上部レール50を調整ボルト53Aの長さの範囲内の任意の位置に固定ナット53Bで固定することによって、上部レール50の高さを調整できるようになっている。
【0031】
このような構成からなる免震装置40では、地震等によって水平方向の外力がドーム屋根5に入力されると、地盤と一体に振動する支持脚7と、免震装置40を介して支持された外周リング11との間で、水平方向の相対変位が生じる。
すると、積層ゴム41においては、上部プレート43側と下部プレート44側とで水平方向に相対変位が生じることになり、この相対変位が、各粘弾性体46の変形によって減衰されるようになっている。
このとき、積層ゴム41の両側の各上下動抑制装置42においても、上部プレート47側と下部プレート48側との間で水平方向の相対変位が生じるが、これに追随して上部レール50と下部レール51とがジョイント部材52を介して水平面内で相対移動し、積層ゴム41における減衰効果を妨げないようになっている。
【0032】
また、ドーム屋根5に、垂直方向の外力が入力されたときには、上下動抑制装置42のジョイント部材52によって、上部レール50と下部レール51との上下方向の相対変位が拘束されるようになっている。これにより、ドーム屋根5の支持脚7と、フレーム6との上下方向の相対変位を拘束し、積層ゴム41にこれを上下方向に引っ張る力が作用しないようになっている。
【0033】
ところで、図1に示したように、フレーム6上に張設された屋根材8は、フレーム6の中央リング10と外周リング11との間に張設された外周屋根材55と、中央リング10の内方空間を覆うよう架設された内周屋根材56とから構成されている。図1および図7に示すように、内周屋根材56は、図示しない支持材を介して、外周屋根材55の内周縁部よりも所定寸法上方に架設されており、内周屋根材56と外周屋根材55との間には換気用のスペース57が形成されている。
【0034】
図1に示したように、このようにして、ドーム屋根5のフレーム6は、支持脚7と水平トラス13とによって、既設のスタジアム1の観客スタンド3やビル4に一切の荷重を架けることなく架設されている。
そして、ドーム屋根5は、観客スタンド3の外野側に、フレーム6の下方に横方向に開く大開口部60が形成された構成となっている。
【0035】
次に、上記構成からなるドーム屋根5を、既設のスタジアム1に架設する方法について説明する。
これにはまず、図8に示すように、スタジアム1の外側のスペースを、資材ヤード61,搬入ヤード62とし、搬入ヤード62に隣接した位置の観客スタンド3を一部撤去して、ここを搬入口63とする。
【0036】
そして、図9に示すように、グラウンド部2に仮設構台65を組み上げ、この仮設構台65上で中央リング10を支持する。
また、図8に示したように、これと並行してスタジアム1の周囲の所定位置に支持脚7,7,…を設置し、これら支持脚7上に免震装置40(図6参照),外周リング11を設置する。
これら中央リング10および外周リング11には、この後に説明するユニットフレーム15の移動を容易にするため、テフロン(登録商標)等の摩擦低減材や、移動用の台車およびその走行レール等を適宜設置する。
【0037】
一方、工場等で組み立てられて、資材ヤード61に運び込まれたフレーム部材66を、搬入ヤード62に移送し、このフレーム部材66からユニットフレーム15を組み立てる。このとき、各ユニットフレーム15には、外周屋根材55(図1参照)も張設しておく。また、ユニットフレーム15の組立順序は、搬入口63とは反対側のビル4側に設置されるものから組み立てるようにする。
【0038】
次いで、組み立てたユニットフレーム15は、クレーン67等で搬入口63からグラウンド部2内に引き込む。そして、図9に示したように、このユニットフレーム15を揚重して吊り上げた後、中央リング10および外周リング11上に載せる。
続いて、図8に示したように、ユニットフレーム15を、中央リング10および外周リング11の周方向に沿って、これを組み付けるべき所定の位置まで油圧ジャッキ等を用いて移動させる。そして、所定の位置まで移動させたユニットフレーム15は、図示しないジョイント材等によって中央リング10および外周リング11に固定する。
【0039】
この後は、上記と同様にして、
▲1▼搬入ヤード62でユニットフレーム15を地組みする工程、
▲2▼地組みしたユニットフレーム15をグラウンド部2内に引き込む工程、
▲3▼ユニットフレーム15を揚重し、これを中央リング10と外周リング11上に架け渡す工程、
▲4▼ユニットフレーム15を中央リング10および外周リング11に沿って周方向に移動させて所定の位置に固定する工程、
とを繰り返して、ユニットフレーム15を順次設置していく。
このとき、各ユニットフレーム15を所定の位置に固定するには、隣接する位置に、既に固定されている他のユニットフレーム15に、つなぎ材(図示なし)で接続する。
【0040】
また、図4(b)に示したように、水平トラス13を三分割したトラス分割体13a,13b,13cが組み込まれているユニットフレーム15を設置するときには、上記▲1▼から▲4▼の工程を行い、先に設置した他のユニットフレーム15に接合するときに、トラス分割体13a,13b,13cについても同時に接合するようにする。
【0041】
そして、図1に示したように、全てのユニットフレーム15を架設した後、中央リング10上に内周屋根材56を張設し、さらに図9に示した仮設構台65を解体撤去し、搬入口63の部分に観客スタンド3を復旧させることによって、スタジアム1へのドーム屋根5の架設工事が完了する。
【0042】
上述したドーム屋根5の構造では、ドーム屋根5のフレーム6が、中央リング10と外周リング11と中間フレーム12と支持脚7とからなる構成となっている。このように、ドーム屋根5のフレーム6は支持脚7上に支持され、既設のスタジアム1とは別体の構造とされている。これにより、スタジアム1には、ドーム屋根5を架設するに当たって補強等を図る必要がなく、材料面,施工面等において、コストを大幅に削減することができる。
そして、支持脚7が、鉛直支柱31と斜め支柱32と地中梁35とが略三角形に組み合わされた構成となっているので安定しており、このような支持脚7で支持するドーム屋根5を安定した架構とすることができる。しかも、ドーム屋根5の垂直荷重は鉛直支柱31で負担し、軸力は斜め支柱32で負担する構成となっているので、単に鉛直な柱で支持する従来の構造に比較して、部材断面を小さくすることができ、この点においてもコスト削減を図ることができる。
また、支持脚7を安定した構造とすることにより、施工に際しては、全ての支持脚7の組立が完了する前の段階であっても、外周リング11の架設等を開始することができ、工期短縮化に結びつけることができる。
【0043】
また、ドーム屋根5の屋根材8が、外周屋根材55と内周屋根材56とからなる2段構造とされ、外周屋根材55と内周屋根材56との間にはスペース57が形成された構成となっている。これにより、ドーム屋根5内の換気を良好に行って、環境を向上させることができる。また、ドーム屋根5内外の温度差を小さくすることもできるので、屋根材8の結露を防止すること、内部を季節感に富んだ環境とすること、万一の火災発生時に排煙を効率よく行うこと等も可能である。さらに、ドーム屋根5がスタジアム1とは別体とされているため、大開口部60や他の隙間から侵入した風によって、ドーム屋根5には浮力が作用するが、スペース57から風を逃がすことによって、浮力を低減させることができる。
【0044】
さらに、外周リング11と支持脚7との間に、水平方向の相対移動を減衰し、かつ上下方向の相対移動を抑制する免震装置40が備えられた構成となっている。これにより、地震等が発生した場合に、その水平方向の振動を減衰することができ、ドーム屋根5を免震構造とすることができる。また、例えば夏期と冬期における温度差によるフレーム6の伸縮にも対応することができる。
また、免震装置40の上下動抑制装置42によって上下方向の相対移動を抑制することによって、上下方向の振動やドーム屋根5に作用する浮力等に抗することができる。加えて、免震装置40を構成する積層ゴム41の粘弾性体46が、前記振動や浮力等によって破断するのを防止することができる。
【0045】
さらに加えて、スタジアム1のビル4の上方には、ドーム屋根5の弦方向に延在する水平トラス13が設けられ、その両端部が支持脚7で支持された構成となっている。これにより、支持脚7を設けることができないビル4を跨ぐようにドーム屋根5を架設することができる。
【0046】
また、各ユニットフレーム15には張弦梁16,16を備える構成としたので、ケーブル21の長さを調整することによって、施工時の誤差を吸収することもできる。
【0047】
さらに、各支持脚7は、その高さHと控えスタンスLとが略等しくなるように設定されている。ところで、傾斜地に建てられているスタジアム1にドーム屋根5を水平に架設するには、支持脚7の高さHがそれぞれ異なったものとなるが、控えスタンスLをこれに対応させることによって、各支持脚7に作用する軸力を等しくすることができ、ドーム屋根5全体を安定したものとすることができる。
【0048】
しかも、ドーム屋根5とスタジアム1との間には、大開口部60が形成された構成となっている。これにより、スタジアム1内に開放的な空間を提供することができ、また換気も良好に行える。
【0049】
また、上述したドーム屋根5の施工方法によれば、仮設構台65を仮設して中央リング10を設置するとともに、外周部に支持脚7,7,…を設置して外周リング11を架設し、しかる後に中間フレーム12を架設する構成とし、中間フレーム12を架設するに際しては、まず、扇状のユニットフレーム15を地組みする工程と、ユニットフレーム15をドーム屋根5の下方に引き込む工程と、ユニットフレーム15を揚重し、これを中央リング10と外周リング11との間に架け渡す工程と、ユニットフレーム15を中央リング10と外周リング11とに沿って周方向に移動させて固定する工程とを繰り返していき、互いに隣接するユニットフレーム15どうしを接合する構成となっている。これにより、既設のスタジアム1にドーム屋根5を架設するに際しては、スタジアム1内には仮設構台65を設けるのみで済み、従来のように全面に足場を組むことはもちろんのこと、部分的に組む足場も最小限とすることができる。したがって足場組立・解体の手間および高所作業を最小限に留めることが可能となる。
また、スタジアム1外の搬入ヤード62でユニットフレーム15を地組みし、これをスタジアム1内に引き込んで設置する構成となっているので、ユニットフレーム15の組立作業エリアと設置エリアとを分離し、作業を並行して効率よく行うことができる。また、同じ作業サイクルの繰り返しとなるので、架設するドーム屋根5が大規模であるほど、作業効率化のメリットが大きくなる。
このようにして、工事期間が限定される野球用のスタジアム1へのドーム屋根5の施工工事の、大幅な低コスト化および短工期化を図ることができる。
【0050】
また、水平トラス13,外周屋根材55についても、ユニットフレーム15に一体に組み込んでおくようにしたので、この点においても作業の効率化を図ることができる。
【0051】
なお、上記実施の形態において、ドーム屋根5を既設の野球用のスタジアム1に架設する構成としたが、ドーム屋根5を架設する施設の種類や、新設、既設を問うものではなく、コンサートホール、コンベンションセンター、アトリウム等にも適用することが可能である。また、ドーム屋根5の平面形状を略円形としたが、長円形状等であっても、同様の構造および施工方法を適用することが可能である。
【0052】
また、ドーム屋根5とスタジアム1とを別体として、隙間を形成する構成としたが、隙間なくドーム屋根5を架設する構成としてもよい。この場合であっても、屋根材8を外周屋根材55と内周屋根材56とからなる2段構造としたり、免震装置40を設けることにより、上記と同様の効果を奏することは可能である。
【0053】
さらには、これ以外のドーム屋根5の構造およびその施工方法については、本発明に係るドーム屋根構造およびその施工方法の主旨を逸脱しない範囲であれば、細部を問うものではなく、例えば張弦梁16を廃した構成などとしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係るドーム屋根構造によれば、ドーム屋根のフレームが、中央リングと、外周リングと、これら中央リングと外周リングとの間に架設された中間フレームと、外周リングを支持するための支持脚とからなり、支持脚が、鉛直支柱と斜め支柱と接続梁とを有した構成となっている。このような構成では、ドーム屋根は支持脚上に支持されており、ドーム屋根を架設する各種施設の下部構造と別体構造とすることが可能である。これにより、施設の下部構造には、ドーム屋根を支持するために補強を図る必要がなく、材料面、施工面等において、コストを大幅に削減することができる。また、上記構造は、既設の各種施設にドーム屋根を架設する場合にも適用することができ、施設の稼働を妨げることなく低コストかつ短工期で施工を行うことができる。
そして、支持脚が、鉛直支柱と斜め支柱と接続梁とが略三角形に組み合わされた構成となっているので安定しており、このような支持脚に支持されるドーム屋根を安定した架構とすることができる。しかも、ドーム屋根の垂直荷重は支持脚の鉛直支柱で負担し、ドーム屋根の軸力は支持脚の斜め支柱で負担する構成となっているので、従来よりもドーム屋根を支持する部材の断面を小さくすることができる。
また、施工に際しては、前述したように支持脚が安定しているため、全ての支持脚の組立が完了する前の段階であっても、ドーム屋根を部分的に架設し始めることができ、工期短縮化に結びつけることができる。
加えて、請求項1に係るドーム屋根構造によれば、フレームには、ドーム屋根の弦方向に延在して鉛直面内に位置するトラス部材が一体に設けられ、その両端部が支持脚に連結された構成となっている。これにより、このドーム屋根を架設する施設の下部構造に、例えば外周側に張り出す部分等があった場合にも、ここに、両端部が支持脚に支持されたトラス部材を跨ぐように設けることによってドーム屋根の荷重を支持することができるので、外周側に張り出す部分等に荷重をかけることなくドーム屋根を架設することが可能となる。
【0055】
請求項2に係るドーム屋根構造によれば、中間フレームが複数の略扇状のユニットフレームから形成された構成となっている。これにより、施工に際しては、中間フレームを効率よく組み立てることができ、工期短縮化およびコスト低減化を図ることができる。
【0056】
請求項3に係るドーム屋根構造によれば、中間フレーム上には外周屋根材が張設され、中央リングの上方には、外周屋根材の一定寸法上方に離間して中央リングの上方を覆う内周屋根材が架設された構成となっている。このようにして、屋根を2段構造とし、外周屋根材と内周屋根材との間に隙間を設けることにより、ドーム内の換気を良好に図ることができる。これにより、施設内の環境を良好なものとすることができる。さらに、ドーム屋根内外の温度差を小さくすることができるので、ドーム屋根面の結露を防止すること、施設内を季節感に富んだ環境とすること、万一の火災発生時に排煙を効率よく行うこと等も可能である。
また、前記したようにドーム屋根を、施設の下部構造と別体としたときに、下部構造とドーム屋根との間から侵入した風によって、ドーム屋根には浮力が作用するが、外周屋根材と内周屋根材との間の隙間から風を逃がすことによって、浮力を低減させることができる。
【0057】
請求項4に係るドーム屋根構造によれば、外周リングと支持脚との間に、外周リングと支持脚の水平方向の相対移動を減衰し、かつ上下方向の相対移動を抑制する免震装置が備えられた構成となっている。これにより、地震等が発生した場合に、その水平方向の振動を減衰することによって、ドーム屋根を免震構造とすることができる。また、例えば夏期と冬期における温度差によるフレームの伸縮にも対応することができる。
さらに、上下方向の相対移動を抑制することによって、上下方向の振動やドーム屋根に作用する浮力等に抗することができ、さらには積層ゴム等が多用される免震装置において、前記振動や浮力等によって積層ゴムが破断するのを防止することができる。
【0059】
請求項5に係るドーム屋根構造によれば、中間フレームが立断面視円弧状に形成され、その中央部と外周部との間にはケーブルが、その長さが調整可能に張設された構成となっている。これにより、このケーブルの長さを調節することによって、中間フレームの径方向寸法を調整することができ、施工誤差を吸収して、施工精度を向上させることができる。
【0060】
請求項6に係るドーム屋根の施工方法によれば、架設すべきドーム屋根の中央部に中央リングを設置するとともに、外周部に支持脚を設置して該支持脚上に外周リングを架設し、しかる後に中間フレームを架設する構成とし、中間フレームを架設するに際しては、まず、扇状のユニットフレームを地組みする工程と、ユニットフレームをドーム屋根の下方に引き込む工程と、ユニットフレームを揚重し、これを中央リングと外周リングとの間に架け渡す工程と、ユニットフレームを中央リングと外周リングとに沿って周方向に移動させて固定する工程とを繰り返していき、互いに隣接するユニットフレームどうしを接合する構成となっている。
これにより、その施工に際して、ドーム屋根を架設すべき施設内には、中央リングを支持するための仮設足場を設けるのみで済み、足場組立・解体の手間および高所作業を最小限に留めることが可能となる。
また、ドーム屋根を架設すべき施設の外でユニットフレームを地組みし、これを施設内に引き込んで設置する作業であるので、組立作業エリアと設置エリアとを分離し、作業を並行して効率よく行うことができる。また、同じ作業サイクルの繰り返しとなるので、架設するドーム屋根が大規模であるほど、作業効率化のメリットが大きくなる。
このようにして、ドーム屋根の施工工事全体の大幅な低コスト化および短工期化を図ることができる。
【0061】
また、請求項6に係るドーム屋根の施工方法によれば、ドーム屋根の弦方向に延在するトラス部材を中間フレームと一体に設置するため、トラス部材をその長さ方向に沿って複数に分割してなるトラス分割体をユニットフレームに予め一体に組み込んでおき、ユニットフレームを定められた位置に固定し、これを隣接する他のユニットフレームに接合するときに、トラス部材についても他のユニットフレームに組み込まれている他のトラス部材と接合する構成となっている。このようにして、トラス分割体をユニットフレームに一体に組み込んでおくことによって、請求項1に係るドーム屋根構造を実現するに際して、トラス部材についても施工の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るドーム屋根構造およびその施工方法を適用した施設の一例を示す立断面図である。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 前記ドーム屋根構造を構成するユニットフレームを示す図であって、(a)正面図、(b)平面図、(c)側面図である。
【図4】 前記ドーム屋根に設けられたトラス部材を示す斜視図である。
【図5】 同ドーム屋根を構成する支持脚を示す斜視図である。
【図6】 同ドーム屋根に備えた免震装置の一例を示す側断面図である。
【図7】 同ドーム屋根の屋根材を示す立断面図である。
【図8】 同ドーム屋根の施工方法を示す平面図である。
【図9】 図8の側面図である。
【符号の説明】
1 スタジアム(既設の施設)
5 ドーム屋根
6 フレーム
7 支持脚
10 中央リング
11 外周リング
12 中間フレーム
13 水平トラス(トラス部材)
13a,13b,13c トラス分割体
15 ユニットフレーム
21 ケーブル
31 鉛直支柱
32 斜め支柱
35 地中梁(接続梁)
40 免震装置
55 外周屋根材
56 内周屋根材
Claims (6)
- ドーム屋根のフレームが、前記ドーム屋根の中央部に配設されたリング状の中央リングと、前記ドーム屋根の外周部に前記中央リングと略同心円状に配設されたリング状の外周リングと、これら中央リングと外周リングとの間に架設された中間フレームと、前記外周リングを支持するため地盤上に構築された支持脚とからなり、
前記支持脚が、鉛直方向に延びる鉛直支柱と、該鉛直支柱の上端部からその外周側の前記地盤に向けて斜めに延在する斜め支柱と、前記鉛直支柱の下端部と前記斜め支柱の下端部とを接続する接続梁とを有し、
前記中間フレームには、前記ドーム屋根の弦方向に延在して鉛直面内に位置するトラス部材が一体に設けられ、該トラス部材の両端部が前記支持脚に連結されてなることを特徴とするドーム屋根構造。 - 請求項1記載のドーム屋根構造において、前記中間フレームが、前記中央リングを中心として周方向に分割されてなる複数の略扇状のユニットフレームから形成されていることを特徴とするドーム屋根構造。
- 請求項1または2記載のドーム屋根構造において、前記中央リングと外周リングとの間の前記中間フレーム上には外周屋根材が張設され、前記中央リングの上方には、前記外周屋根材の一定寸法上方に離間して、前記中央リングの上方を覆う内周屋根材が架設されていることを特徴とするドーム屋根構造。
- 請求項1ないし3のいずれかに記載のドーム屋根構造において、前記外周リングと前記支持脚との間には、これら外周リングと支持脚の水平方向の振動による相対移動を減衰し、かつ上下方向の相対移動を抑制する免震装置が備えられていることを特徴とするドーム屋根構造。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載のドーム屋根構造において、前記中間フレームが立断面視略円弧状に形成され、該中間フレームの中央部側の端部と外周部側の端部との間にはケーブルが張設され、該ケーブルの長さが調整可能とされていることを特徴とするドーム屋根構造。
- 架設すべきドーム屋根の中央部にリング状の中央リングを設置するとともに、外周部に支持脚を設置して該支持脚上に外周リングを架設し、しかる後に、前記中央リングと外周リングとの間に中間フレームを架設する構成とし、
前記中間フレームを架設するに際しては、まず、該中間フレームを周方向に複数に分割してなる略扇状のユニットフレームを地組みする工程と、地組みした前記ユニットフレームを架設すべきドーム屋根の下方に引き込む工程と、前記ユニットフレームを揚重し、これを前記中央リングと外周リングとの間に架け渡す工程と、前記ユニットフレームを前記中央リングと外周リングとに沿って周方向に移動させて定められた位置に固定する工程とを繰り返し、互いに隣接する前記ユニットフレームどうしを接合することとし、
架設すべき前記ドーム屋根の弦方向に延在するトラス部材を前記中間フレームと一体に設置するため、前記トラス部材をその長さ方向に沿って複数に分割してなるトラス分割体を、前記ユニットフレームに予め一体に組み込んでおき、該ユニットフレームを定められた位置に固定して、これを隣接する他のユニットフレームに接合するときに、前記トラス部材についても前記他のユニットフレームに組み込まれている他のトラス部材と接合することを特徴とするドーム屋根の施工方法。
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