JP7287880B2 - X線検査装置 - Google Patents

X線検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7287880B2
JP7287880B2 JP2019197680A JP2019197680A JP7287880B2 JP 7287880 B2 JP7287880 B2 JP 7287880B2 JP 2019197680 A JP2019197680 A JP 2019197680A JP 2019197680 A JP2019197680 A JP 2019197680A JP 7287880 B2 JP7287880 B2 JP 7287880B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
ray
inspection apparatus
notch
ray inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019197680A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021071362A (ja
Inventor
和朗 ▲高▼山
豊 長谷部
栄嗣 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP2019197680A priority Critical patent/JP7287880B2/ja
Publication of JP2021071362A publication Critical patent/JP2021071362A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7287880B2 publication Critical patent/JP7287880B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

本発明は、X線により検査対象物を検査するX線検査装置の技術に関する。
税関や空港の搭乗口等では、X線を用いて検査対象物の内部を検査する検査装置が用いられている。こういった検査装置は、税関や空港の搭乗口等に比べて処理速度が求められるイベント会場の入場口や鉄道の改札、オフィスビルやホテルのエントランス等にも適用が検討されている。
特許文献1には、被検査物が収納された、X線に対して透明な容器を、ベルトコンベヤ等の搬送装置により搬送し、搬送中の被検査物に向けてX線照射装置により複数の異なる方向から入射X線を照射する半固定式物質同定装置が記載されている。
特開2009-8441号公報
ところで、固定された1つのX線照射部を有する検査装置の構成をコンパクトにしようとすると、X線照射部から検査対象物までの距離を十分に取れないことがある。この場合、X線照射部によるX線の照射角度を、例えば120度以上等、比較的広げなければならない。そのため、透過X線を受光するX線受光部は、検査対象物の搬送方向に交差する方向に沿ってある程度の長さを必要とする。
一方、検査対象物は、搬送中にX線の照射範囲内に入っていなければならない。そのため、例えば、検査対象物がこの照射範囲をはみ出ないように誘導するカバーが設けられる。このカバーは、鉛等の材料で形成されると、X線照射部からX線受光部の端部へ向かうX線の光路を妨げることがある。
そこで、このカバーは、X線受光部の伸びる方向に沿って切り欠いた、切り欠き部が設けられる。この切り欠き部により、X線受光部の端部であっても、X線照射部から照射されたX線が遮られなくなる。しかし、検査装置中を搬送される検査対象物は、この切り欠き部に引っかかって詰まることがあった。
本発明の目的の一つは、検査装置により検査される検査対象物が詰まる可能性を低減させることである。
上述した課題を解決するため、本発明は、連続して稼働するベルトコンベヤにより搬送される検査対象物を検査する装置であって、前記検査対象物にX線を照射する空間を覆いX線を遮蔽するカバーの側壁に、X線照射部からX線受光部に向かうX線を遮蔽しないように設けられた切り欠き部を塞ぐように配置された前記カバーよりX線の透過率が高い塞ぎ部材を備えるX線検査装置を、第1の態様として提供する。
第1の態様のX線検査装置によれば、搬送中の検査対象物が詰まる可能性が低減する。
第1の態様のX線検査装置において、前記塞ぎ部材は前記切り欠き部の下端から所定距離の範囲を塞ぐ、という構成が第2の態様として採用されてもよい。
第2の態様のX線検査装置によれば、X線受光部が受光すべき光が塞ぎ部材によって妨げられる可能性を抑える。
第1又は第2の態様のX線検査装置において、前記塞ぎ部材は前記切り欠き部を挟み対向する前記カバーの側壁の間を埋めるように配置されている、という構成が第3の態様として採用されてもよい。
第3の態様のX線検査装置によれば、カバーの内壁面に部材を設ける場合に比べて、検査対象物を搬送する空間が広くなる。
第3の態様のX線検査装置において、前記塞ぎ部材と前記カバーの側壁との間には前記カバーの内側において実質的に段差がない、という構成が第4の態様として採用されてもよい。
第4の態様のX線検査装置によれば、塞ぎ部材とカバーの側壁との間に搬送中の検査対象物が詰まる可能性が低減する。
第1又は第2の態様のX線検査装置において、前記塞ぎ部材は前記カバーの内壁面に沿って配置された板状部材である、という構成が第5の態様として採用されてもよい。
第5の態様のX線検査装置によれば、搬送中の検査対象物が切り欠き部に接触しない。
第5の態様のX線検査装置において、前記板状部材の前記カバーに対向しない側の面が、前記板状部材の表面より摩擦係数の小さい被膜で覆われている、という構成が第6の態様として採用されてもよい。
第6の態様のX線検査装置によれば、板状部材が被膜で覆われていない場合に比べて、検査対象物の搬送が摩擦によって妨げられる可能性が低減する。
第5又は第6の態様のX線検査装置において、前記板状部材の前記カバーに対向しない側の面上に、検査対象物の搬送方向に平行に複数の畝が形成されている、という構成が第7の態様として採用されてもよい。
第7の態様のX線検査装置によれば、板状部材に複数の畝が形成されていない場合に比べて、検査対象物と板状部材との接触面積が小さくなる。
本発明の第1実施形態に係る検査システム1の構成の例を示す図。 検査装置12を荷物Jの搬送方向に沿って見た図。 カバー122に切り欠き部が設けられていない場合を示す図。 カバー122の形状を説明するための図。 切り欠き部による効果を説明するための図。 塞ぎ部材123を説明するための図。 図6における矢視VII-VIIから塞ぎ部材123を見た図。 塞ぎ部材123aを示す図。 塞ぎ部材123aを荷物Jの搬送方向に沿って見た図。 塞ぎ部材124を説明するための図。 塞ぎ部材124を荷物Jの搬送方向に沿って見た図。 図10における矢視XII-XIIから塞ぎ部材124を見た図。 塞ぎ部材124aを+y方向に見た図。
以下、図において、各構成が配置される空間をxyz右手系座標空間として表す。空間においてx軸、y軸、z軸に沿う方向をそれぞれx軸方向、y軸方向、z軸方向という。
<第1実施形態>
<検査システムの構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る検査システム1の構成の例を示す図である。検査システム1は、交通機関やコンサートホール、公会堂等、入場した客P2にサービスを提供する場所において、その入場の際に客P2の荷物Jを検査するシステムである。
図1には、検査システム1を上から見下ろした様子の概略が示されている。図1に示す客P2は、場外Lで荷物Jを手放して改札装置16による入場の可否判定を受け、入場が許可されると、場内Hに入り、検査済みの荷物Jを監視員P1から受け取る。監視員P1は、客P2に対して荷物Jの検査結果に応じた対応をするため場内Hに立っている。
図1に示す検査システム1は、図1に示す矢印に沿って場外Lから場内Hへ入場しようとする客P2の荷物Jを搬送して検査する。検査システム1は、検査装置12、コンベヤ13、改札装置16、及び載置台17を備える。
改札装置16は、客P2の入場の可否を判定する装置である。客P2は、集積回路(IC: Integrated Circuit)を内蔵したICカードを所持する。このICカードには、客P2を識別する識別情報や、客P2が保有する電子マネー等の金額等、客P2に関する情報が記憶されている。
改札装置16は、客P2が所持するICカードが所定の距離内に近づいたときに、そのICカードとの間で、例えば、ISO/IEC 18092規格に準拠した近接無線通信をして情報の遣り取りをし、そのICカードから受信した情報に基づいて客P2が場外Lから場内Hへ入場することの可否を判定する。
改札装置16は、客P2の入場を許可しない場合に、図1に示すゲートGを駆動して閉鎖し、客P2の進行を妨げる。また、改札装置16は、客P2の入場を許可する場合には、ゲートGを開放したままにする。なお、ゲートGは、上述した改札装置16の判定のほか、監視員P1の操作に応じて駆動されてもよい。
載置台17は、荷物Jをコンベヤ13に搬送させる前に載置しておくための台である。載置台17は、例えばコンベヤ13の上流端に隣接して設けられる。載置台17の上部に載置された荷物Jは、例えば、所定のタイミングで客P2によりコンベヤ13の上流端がある方向、すなわち+y方向に押されて移動し、コンベヤ13により搬送路に沿って搬送される。
コンベヤ13は、荷物Jを検査装置12に搬送する装置であり、例えばベルトコンベヤである。図1に示すコンベヤ13は、下側の場外Lから上側の場内Hに向かって+y方向に荷物Jを搬送する。コンベヤ13は、図示しない操作盤が受付けた監視員P1の操作に応じて稼働又は停止する。
連続して稼働するコンベヤ13は、客P2により載置台17から押し出された荷物Jを+y方向に搬送する。そしてコンベヤ13は、荷物Jを検査装置12の入口Enに搬入し、検査装置12の内部を搬送して検査装置12により検査を受ける位置を通過させ、検査を経た後に検査装置12の出口Exから搬出する。
コンベヤ13は、一体のベルトコンベヤによって構成されていてもよく、また、複数のベルトコンベヤによって構成されていてもよい。コンベヤ13は、例えば検査装置12よりも上流側の領域と、検査装置12の内部の領域と、検査装置12よりも下流側の領域と、にそれぞれ分かれたベルトコンベヤ等が協働する構成でもよい。
検査装置12は、コンベヤ13により搬送される荷物Jを、例えばX線を照射することにより連続して検査する装置である。つまり、荷物Jは、検査装置12で検査される検査対象物の一例である。
図2は、検査装置12を荷物Jの搬送方向に沿って見た図である。図2には、検査装置12を構成する部分のうち、照射部120、受光部121、カバー122、及び筐体129が示されている。また、図2には、コンベヤ13が示されている。
筐体129は、照射部120、受光部121、及びカバー122、を収容する箱状に形成された部材である。筐体129は、鉛を張り付けたアルミニウム等、X線を透過し難い、又は遮蔽する板材で形成されることが望ましい。
また、筐体129は、-y方向の端部に入口Enが、+y方向の端部に出口Exが、それぞれ設けられている。コンベヤ13は、入口En及び出口Exを通ってy軸方向に伸びている。
入口En及び出口Exは、例えば、天井側から図示しない遮蔽カーテンが吊り下げられていてもよい。遮蔽カーテンは、X線を遮蔽する材料を含み、荷物Jの出入りを妨げないよう縦方向に切り込みがいれられた部材である。
照射部120は、X線を照射する部品(X線照射部ともいう)である。照射部120は、例えば固定陽極X線管等である。図2に示す照射部120は、コンベヤ13の下側、つまり、-z方向に配置され、上、つまり+z方向に向けてX線を照射する。照射部120から照射されたX線は、コンベヤ13を透過する。したがって、コンベヤ13により搬送される荷物Jは、照射部120の上を通過するときに、コンベヤ13を透過したX線に晒される。
受光部121は、X線を受光する部品(X線受光部ともいう)である。この受光部121は、複数の受光素子が、コンベヤ13の搬送方向に交差するように並べられて構成される。受光部121の各受光素子は、照射部120から照射され、コンベヤ13により搬送される荷物Jを透過したX線をそれぞれ受光する。受光部121は、例えばフォトダイオードアレイやラインセンサ等である。
受光部121は、コンベヤ13の上側、つまり、+z方向で、長手方向がx軸に沿うように配置される。受光部121は、例えば、カバー122の天板においてx軸方向に沿って設けられた溝に嵌め込まれて固定される。この場合、受光部121の受光面は、カバー122の天板の内壁面と実質上の段差がないように配置されるとよい。
カバー122は、コンベヤ13による荷物Jの搬送路のうち、検査装置12の内部であって荷物Jが検査を受ける領域を上、及び左右の両側面から覆う部品である。検査装置12による荷物Jの検査の結果は、例えば図示しないディスプレイ等により表示され、監視員P1により確認される。
図3は、カバー122に切り欠き部が設けられていない場合を示す図である。カバー122に切り欠き部が設けられていないと、照射部120から照射されたX線は、受光部121のうち、カバー122の内側に配置された受光素子のみによって受光される。そのため、受光部121は、図3に示すようにx軸方向の端部に非受光領域Nwが生じることとなる。また、荷物Jは、受光部121で受光されないため、図3に示すように検査できない死角Bsが生じる。
図4は、カバー122の形状を説明するための図である。図4には、カバー122の斜視図が示されている。カバー122のうち、+x方向の側壁と、-x方向の側壁と、には、それぞれ切り欠き部Vが設けられている。これらの切り欠き部Vは、上述した側壁のそれぞれを、照射部120及び受光部121を含む平面に沿って切り欠いた部分である。
図5は、切り欠き部による効果を説明するための図である。上述した通り、カバー122は、左右両側の側壁に図4に示した切り欠き部Vを有する。この切り欠き部Vが設けられたため、図5に示す通り、照射部120から照射されたX線は、カバー122の側壁に遮蔽されることなく、切り欠き部Vを通って受光部121の両端にも届く。これにより、図3で示した非受光領域Nw、及び死角Bsは、生じ難い。つまり、この切り欠き部Vは、検査対象物にX線を照射する空間を覆いX線を遮蔽するカバーの側壁に、X線照射部からX線受光部に向かうX線を遮蔽しないように設けられた切り欠き部の一例である。
しかし、コンベヤ13により搬送される荷物Jが、切り欠き部Vに接触すると、例えば、取っ手やストラップ等、その一部が切り欠き部Vに挟まり、又は、引っかかることがある。この場合、荷物Jは詰まり易くなる。
図6は、塞ぎ部材123を説明するための図である。図6に示す通り、カバー122の側壁に設けられた切り欠き部V(図4参照)は、いずれも塞ぎ部材123で塞がれている。塞ぎ部材123は、カバー122よりもX線の透過率が高い材料で形成されている。塞ぎ部材123は、例えば、樹脂である。つまり、塞ぎ部材123は、切り欠き部を塞ぐように配置されたカバーよりX線の透過率が高い塞ぎ部材の一例である。
図7は、図6における矢視VII-VIIから塞ぎ部材123を見た図である。図7(a)には、カバー122の側壁のうち、荷物Jの搬送方向における右側、つまり+x方向の側壁の断面図が示されている。この図7(a)において、面F1は、カバー122の-x方向の面、つまり、カバー122の内側の面である。
図7(b)には、図7(a)の拡大図が示されている。図7(b)に示す通り、カバー122は、荷物Jの搬送方向において、切り欠き部Vよりも上流側のカバー122fと、切り欠き部Vよりも下流側のカバー122eとに分けられる。カバー122fとカバー122eとは、切り欠き部Vを挟んで対向している。つまり、図7(b)に示す塞ぎ部材123は、切り欠き部Vを挟み対向するカバー122の側壁の間を埋めるように配置されている。
図7(a)に示す面F1は、上述した通り、カバー122の内側の面であり、塞ぎ部材123とカバー122の側壁との間には実質的に段差がない。
以上、説明した通り、第1実施形態では、塞ぎ部材123が、切り欠き部Vを挟み対向するカバー122の側壁の間の、少なくとも一部を埋めている。そのため、検査対象物である荷物Jは、塞ぎ部材123が設けられていない場合に比べて、切り欠き部Vに引っかかり難くなり、詰まる可能性が抑制される。
なお、塞ぎ部材123は、図7(b)に示すカバー122fとカバー122eとの間の全てを埋めなくてもよい。また、塞ぎ部材123は、カバー122fやカバー122eとの間に段差があってもよい。
また、上述した塞ぎ部材123は、カバー122に設けられた切り欠き部Vのz軸方向に沿った全部を埋めていたが、一部を埋めてもよい。図8は、塞ぎ部材123aを示す図である。また、図9は、塞ぎ部材123aを荷物Jの搬送方向に沿って見た図である。
図8及び図9に示す塞ぎ部材123aは、図4に示した切り欠き部Vの一部を埋める。この塞ぎ部材123aは、図4に示した切り欠き部Vのうち、z軸方向の下端から所定距離の範囲を塞ぐ。したがって、図8及び図9に示す通り、塞ぎ部材123aの上方、つまり+z方向には、切り欠き部Vaが残っている。
この場合でも、塞ぎ部材123aは、切り欠き部Vのうち、荷物Jが接触して引っかかる可能性がある部分を埋めているので、これが設けられていない場合に比べて、荷物Jは詰まり難くなる。また、照射部120から照射され、荷物Jを透過したX線は、塞ぎ部材123aを透過することなく、切り欠き部Vaを通って直接、受光部121に届く。そのため、塞ぎ部材123aは、検査装置12の検査の精度を低下させ難い。
<第2実施形態>
第2実施形態で、検査装置12は、第1実施形態の塞ぎ部材123や塞ぎ部材123aに代えて、塞ぎ部材124が設けられる。図10は、塞ぎ部材124を説明するための図である。図10に示す通り、塞ぎ部材124は、カバー122の内壁面に沿って配置された板状部材である。この塞ぎ部材124は、塞ぎ部材123と異なり、例えば、図7(b)に示したカバー122fとカバー122eとの間を埋めていない。
図11は、塞ぎ部材124を荷物Jの搬送方向に沿って見た図である。また、図12は、図10における矢視XII-XIIから塞ぎ部材124を見た図である。図12(a)には、カバー122の側壁のうち、荷物Jの搬送方向における右側、つまり+x方向の側壁の断面図が示されている。そして、図12(a)に示す塞ぎ部材124は、+x方向の面が、カバー122の内壁面に対向している。つまり、この図12(a)において、塞ぎ部材124の面のうち-x方向の面である面F2は、カバー122に対向しない側の面である。
図11に示す塞ぎ部材124は、切り欠き部Vよりも内側に設けられているので、搬送される荷物Jと、切り欠き部Vとを隔てる。そして、図12(a)に示す塞ぎ部材124の面F2は、y軸方向に沿って段差がない。これにより、荷物Jは、塞ぎ部材124が設けられていない場合に比べて、切り欠き部Vに引っかかり難くなり、詰まる可能性が抑制される。
なお、塞ぎ部材124は、図12(b)に示す通りカバー122に対向しない側の面が被膜125で覆われていてもよい。この被膜125は、板状部材である塞ぎ部材124の表面より摩擦係数の小さい素材で形成されている。被膜125の-x方向の面である面F3は、上述した面F2よりも摩擦が小さい。
つまり、図12(b)に示す塞ぎ部材124は、カバーの内壁面に沿って配置された板状部材であって、その板状部材のカバーに対向しない側の面が、板状部材の表面より摩擦係数の小さい被膜で覆われている塞ぎ部材の一例である。塞ぎ部材124に被膜125が設けられているため、荷物Jは、被膜125のない場合に比べて、塞ぎ部材124の表面に引っかかり難くなり、詰まる可能性が抑制される。
なお、上述した塞ぎ部材124は、カバー122に対向しない側の面が平滑であったが、これに限られない。図13は、塞ぎ部材124aを+y方向に見た図である。図13に示す塞ぎ部材124aは、+x方向がカバー122に対向する面であり、その反対側の面には、複数の畝Cが設けられている。これら複数の畝Cは、塞ぎ部材124aの面のうち、カバー122に対向しない側の面に荷物Jの搬送方向に沿って平行に設けられている。
この場合、コンベヤ13により搬送される荷物Jは、塞ぎ部材124aと接触するときに、複数の畝Cで接触するので、平滑な面F2を有する塞ぎ部材124よりも、荷物Jとの接触面積が小さくなる。その結果、荷物Jは、複数の畝Cのない場合に比べて引っかかり難くなり、詰まる可能性が抑制される。
以上の第1及び第2実施形態で説明された構成、形状、大きさ及び配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎない。したがって、本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
<変形例>
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例は組み合わされてもよい。
<1>
上述した実施形態において検査システム1は、載置台17を備えていたが、備えなくてもよい。また、上述した実施形態において、載置台17はコンベヤ13の上流端に隣接して設けられていたが、コンベヤ13の幅方向に隣接して設けられていてもよい。また、載置台17は、荷物Jをコンベヤ13へ移動させやすくするために、荷物Jを移動させる複数の回転するローラが設けられてもよい。また、載置台17は、コンベヤ13の搬送方向の上流端を覆うように設けてもよい。
<2>
上述した実施形態において、検査システム1は、改札装置16を備えていたが、備えなくてもよい。
1…検査システム、12…検査装置、120…照射部、121…受光部、122…カバー、122e…カバー(下流)、122f…カバー(上流)、123…塞ぎ部材、123a…塞ぎ部材、124…塞ぎ部材、124a…塞ぎ部材、125…被膜、129…筐体、13…コンベヤ、16…改札装置、17…載置台、F1…面、F2…面、F3…面、P1…監視員、P2…客。

Claims (7)

  1. 連続して稼働するベルトコンベヤにより搬送される検査対象物を検査する装置であって、前記検査対象物にX線を照射する空間を覆いX線を遮蔽するカバーの側壁に、X線照射部からX線受光部に向かうX線を遮蔽しないように設けられた切り欠き部を塞ぐように配置された前記カバーよりX線の透過率が高い塞ぎ部材を備えるX線検査装置。
  2. 前記塞ぎ部材は前記切り欠き部の下端から所定距離の範囲を塞ぐ
    請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記塞ぎ部材は前記切り欠き部を挟み対向する前記カバーの側壁の間を埋めるように配置されている
    請求項1又は2に記載のX線検査装置。
  4. 前記塞ぎ部材と前記カバーの側壁との間には前記カバーの内側において実質的に段差がない
    請求項3に記載のX線検査装置。
  5. 前記塞ぎ部材は前記カバーの内壁面に沿って配置された板状部材である
    請求項1又は2に記載のX線検査装置。
  6. 前記板状部材の前記カバーに対向しない側の面が、前記板状部材の表面より摩擦係数の小さい被膜で覆われている
    請求項5に記載のX線検査装置。
  7. 前記板状部材の前記カバーに対向しない側の面上に、検査対象物の搬送方向に平行に複数の畝が形成されている
    請求項5又は6に記載のX線検査装置。
JP2019197680A 2019-10-30 2019-10-30 X線検査装置 Active JP7287880B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019197680A JP7287880B2 (ja) 2019-10-30 2019-10-30 X線検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019197680A JP7287880B2 (ja) 2019-10-30 2019-10-30 X線検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021071362A JP2021071362A (ja) 2021-05-06
JP7287880B2 true JP7287880B2 (ja) 2023-06-06

Family

ID=75712922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019197680A Active JP7287880B2 (ja) 2019-10-30 2019-10-30 X線検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7287880B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009294092A (ja) 2008-06-05 2009-12-17 Anritsu Sanki System Co Ltd X線異物検出システム
JP2018124084A (ja) 2017-01-30 2018-08-09 日本信号株式会社 X線検査装置及び手荷物検査装置
JP2019158695A (ja) 2018-03-15 2019-09-19 日本信号株式会社 放射線検査装置及び手荷物検査装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11160253A (ja) * 1997-11-27 1999-06-18 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd X線貨物検査装置
JP5996294B2 (ja) * 2012-06-21 2016-09-21 アンリツインフィビス株式会社 X線検査装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009294092A (ja) 2008-06-05 2009-12-17 Anritsu Sanki System Co Ltd X線異物検出システム
JP2018124084A (ja) 2017-01-30 2018-08-09 日本信号株式会社 X線検査装置及び手荷物検査装置
JP2019158695A (ja) 2018-03-15 2019-09-19 日本信号株式会社 放射線検査装置及び手荷物検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021071362A (ja) 2021-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6576373B2 (ja) X線検査装置及び手荷物検査装置
AU2008203586B2 (en) Baggage deposit system
WO2017050009A1 (zh) 安检通道以及安检装置
JP6533330B1 (ja) 検査システム
JP7287880B2 (ja) X線検査装置
JP2018162132A (ja) 目的地指定トレイ搬送システム
WO2018003162A1 (ja) 検査システムおよび入場管理設備
JP6568635B1 (ja) 検査システム
JP5650002B2 (ja) X線異物検出装置
JP7407877B2 (ja) X線検査装置
JP2002228601A (ja) X線異物検出装置
CN110927807B (zh) 一种多通道安检机及安检方法
JP2020109363A (ja) 検査システム
JP7291059B2 (ja) 検査システム
JP7328802B2 (ja) 検査装置
JP2021071360A (ja) 検査システム
TWI779377B (zh) 檢查系統
WO2019177041A1 (ja) 放射線検査装置及び手荷物検査装置
JP7345357B2 (ja) 検査システム
JP6852991B2 (ja) X線検査装置
JP7402673B2 (ja) X線手荷物検査装置
CN115104025A (zh) 手提行李检查装置
RU2009475C1 (ru) Устройство для обнаружения взрывчатых веществ в контролируемых предметах
US11091326B2 (en) Conveying apparatus
CN117680374A (zh) 分拣机和包括其的物流检查系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7287880

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150