JP7287141B2 - 空調制御方法、プログラム、空調制御装置、および空調システム - Google Patents

空調制御方法、プログラム、空調制御装置、および空調システム Download PDF

Info

Publication number
JP7287141B2
JP7287141B2 JP2019115613A JP2019115613A JP7287141B2 JP 7287141 B2 JP7287141 B2 JP 7287141B2 JP 2019115613 A JP2019115613 A JP 2019115613A JP 2019115613 A JP2019115613 A JP 2019115613A JP 7287141 B2 JP7287141 B2 JP 7287141B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air conditioning
resident
living room
odor level
ventilation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019115613A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021002218A (ja
Inventor
万里央 林
学 古川
敏行 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2019115613A priority Critical patent/JP7287141B2/ja
Publication of JP2021002218A publication Critical patent/JP2021002218A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7287141B2 publication Critical patent/JP7287141B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Description

本開示は、介護施設や病院などの機関における居室の空調制御に関する。
従来、介護施設や病院などの機関は、ケア対象者に関する情報を取得し、必要に応じてケア対象者にケアを供給してきた。たとえば、特開2016-162053号公報(特許文献1)は、ケア対象者の居室の室温設定のための、最適化自動制御に関する技術を提供している。この技術は、リモコンなどで制御された制御値を利用者ごとに設定された適正値と比較し、差分が閾値以上である場合には制御のやりなおしを求めるように警告を端末装置に表示する。
特開2016-162053号公報
快適な居室環境を提供するためには、居室の温度以外にも考慮すべき点が多くある。たとえば、居室内にはさまざまな臭いが発生する可能性があるため、室内を適切に換気することによっても快適な居室環境が提供され得る。
臭いの発生に対応する換気のためのアプローチの1つとして、居室内の臭いセンサーの検出出力に従って、換気のための空調制御を実施することが考えられる。しかしながら、ある種類の「臭い」が入居者にとって不快かどうかは、臭いセンサーの検出出力からだけでは正確に判断され得ない場合があり得る。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、入居者に快適な居室環境を提供するための空調制御を実現するための技術を提供することである。
本開示のある局面に従うと、コンピューターによって実施される、入居者の居室の空調制御方法が提供される。空調制御方法は、入居者の介護記録に基づいて居室の空調設備の制御態様を決定するステップと、決定された制御態様に従って空調設備を制御するステップとを備える。
制御態様を決定するステップは、入居者の介護記録の介護項目に従って、居室の臭いレベルを算出することと、算出された臭いレベルに従って、制御態様を決定することとを含んでいてもよい。
臭いレベルを算出することは、介護記録から、制御態様の決定のタイミングから一定時間以内の介護項目を選択することと、選択された介護項目に従って、臭いレベルを算出することを含んでいてもよい。
空調設備を制御するステップは、臭いレベルの値が高くなるほど、空調設備を高い換気能力で動作させてもよい。
介護項目は、居室における食事を含んでいてもよい。食事は、臭いレベルを高くしてもよい。
介護項目は、居室における排泄介助を含んでいてもよい。排泄介助は、臭いレベルを高くしてもよい。
介護項目は、居室における食事と居室における排泄介助とを含んでいてもよい。食事は、臭いレベルを高くしてもよい。排泄介助は、食事より大きい度合いで臭いレベルを高くしてもよい。
介護項目は、居室の換気を含んでいてもよい。換気は、臭いレベルを低くしてもよい。
介護項目は、入居者の居室からの外出を含んでいてもよい。外出は、臭いレベルを低くしてもよい。
制御態様を決定するステップは、介護記録における入居者の現在の状態に従って制御態様を決定することを含んでいてもよい。
制御態様を決定するステップは、居室と外気温との温度差に基づいて、制御態様を決定することを含んでいてもよい。
本開示の他の局面に従うと、コンピューターによって実行されることによって、当該コンピューターに上記空調制御方法を実施させる、プログラムが提供される。
本開示のさらに他の局面に従うと、プロセッサーと、上記プログラムを格納する記憶装置とを備えた、空調制御装置が提供される。
本開示のさらに他の局面に従うと、入居者の居室の空調を制御するための空調設備と、上記空調制御装置とを備えた、空調システムが提供される。
本開示によれば、介護記録に基づいて決定された制御態様に従って、居室の空調設備が制御される。これにより、入居者に提供された介護の状況に従った、快適な居室環境が提供され得る。
空調システムの構成の一例を示す図である。 居室900におけるセンサーの検出範囲の一例を説明するための図である。 空調システムのセンサーボックス100、管理サーバー200、および、携帯端末300のハードウェア構成を示す図である。 クラウドサーバー400のハードウェア構成を示す図である。 管理サーバー200の機能構成の一例を示す図である。 ある入居者についての介護記録のデータ構造の一例を模式的に示す図である。 臭いレベル管理部251による臭いレベルの算出のための処理(臭いレベル管理処理)のフローチャートである。 換気態様決定部252による、居室の換気態様の調整のための処理(換気態様調整処理)のフローチャートである。 空調システムの構成の変形例を示す図である。 空調システムの構成の変形例を示す図である。
以下に、図面を参照しつつ、空調システムの一実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[1.空調システムの構成]
図1は、空調システムの構成の一例を示す図である。図1の空調システムでは、居室領域RMに、居室900A,900Bが設けられている。居室900Aは、入居者800Aに割当てられている。居室900Bは、入居者800Bに割当てられている。図1の例では、空調システムに含まれる居室の数は2であるが、当該数はこれに限定されない。
居室900Aには、センサーボックス100Aが設置されている。居室900Bには、センサーボックス100Bが設置されている。センサーボックス100A,100Bと、管理センターSTに設置された管理サーバー200と、アクセスポイントAPとが、ネットワークNTを介して接続される。
空調システムでは、スタッフNAが携帯する携帯端末300A、および、スタッフNBが携帯する携帯端末300Bは、アクセスポイントAPを介してネットワークNTに接続される。さらに、センサーボックス100A,100B、管理サーバー200、および、アクセスポイントAPは、ネットワークNTを介して、クラウドサーバー400と通信可能である。
居室900A,900Bのそれぞれには、空調設備950A,950Bが設置されている。空調設備950A,950Bは、ネットワークNTを介して、空調システム内の他の装置と接続される。
居室900Aは、設備として、ベッド901A、トイレ902A、および、家具903Aを含む。居室900Aのドアには、当該ドアの開閉を検出するドアセンサー510Aが設置されている。トイレ902Aのドアには、トイレ902Aの開閉を検出するトイレセンサー520Aが設置されている。ベッド901Aには、入居者800Aの排泄情報を取得する臭いセンサー530Aが設置されている。入居者800Aは、当該入居者800Aのバイタル情報を検出するバイタルセンサー540Aを装着している。検出されるバイタル情報の一例は、入居者の体温である。他の例は、入居者の呼吸である。さらに他の例は、入居者の心拍数である。さらに他の例は、これらの情報の中の2以上の種類の情報である。居室900Aでは、入居者800Aはケアコール子機500Aを操作することができる。
本明細書では、複数のセンサーボックス100A,100Bに共通する事項を言及する場合には、センサーボックス100A,100Bを総称する用語「センサーボックス100」が利用される。同様に、入居者800A,800B、居室900A,900B、空調設備950A,950B、ベッド901A,901B、トイレ902A,902B、家具903A,903B、ケアコール子機500A,500B、ドアセンサー510A,510B、トイレセンサー520A,520B、臭いセンサー530A,530B、バイタルセンサー540A,540Bのそれぞれについても同様に、用語「入居者800」、「居室900」、「空調設備950」、「トイレ902」、「家具903」、「ケアコール子機500」、「ドアセンサー510」、「トイレセンサー520」、「臭いセンサー530」、「バイタルセンサー540」が利用される。
センサーボックス100Aは、居室900A内の物体の挙動を検出するためのセンサーを内蔵する。センサーの一例は、物体の動作を検出するためのドップラーセンサーである。他の例は、カメラである。さらに他の例は、ケアコール子機500、ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、または、バイタルセンサー540である。センサーボックス100Aは、センサーとして、これらのセンサー中の少なくとも一つを含む。
空調設備950の一例は、居室900を換気するファンである。他の例は、居室900の窓を開閉するための開閉装置である。開閉装置は、窓を開閉するためのモーターを含む。開閉装置について、窓を大きく開ける状態が、換気能力の高い状態に相当する。さらに他の例は、空気清浄機である。空気清浄機は、脱臭機能を備えるおのがある。空気清浄機が所与の基準以上の能力で駆動している状態が、換気能力の高い状態に相当する。空気清浄機が当該所与の基準未満の能力で駆動している状態または駆動していない状態が、換気能力の低い状態に相当する。
図2は、居室900におけるセンサーの検出範囲の一例を説明するための図である。図2の例では、センサーボックス100は、居室900の天井CLに設置される。
範囲ARは、センサーの検出範囲を概略的に表わす。センサーがドップラーセンサーである場合、当該ドップラーセンサーは、範囲AR内で生じた挙動を検出する。センサーがカメラである場合、当該カメラは、範囲AR内の画像を撮影する。
図1に戻って、管理センターSTに設置された管理サーバー200は、ディスプレイ206および入力デバイス209に接続される。入力デバイス209は、たとえばキーボードである。
図1の空調システムでは、アクセスポイントAPを介してネットワークNTに接続する携帯端末の数は2(携帯端末300A,300B)とされているが、当該数はこれに限定されない。本明細書では、携帯端末300A,300Bに共通する事項を言及する場合には、携帯端末300A,300Bを総称する用語「携帯端末300」が利用される。
図1の空調システムにおける各要素間の通信は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
なお、センサーボックス100は、カメラ105および/またはドップラーセンサー106を必ずしも備えていなくてもよい。カメラ105および/またはドップラーセンサー106は、ドアセンサー510等と同様に、センサーボックス100外に設けられてもよい。制御装置101は、センサーボックス100外に設けられたカメラ105および/またはドップラーセンサー106の検出出力を、所与のインターフェイスを介して取得してもよい。
バイタルセンサー540は、必ずしも入居者に装着されていなくてもよい。一例では、バイタルセンサー540は、入居者から離間して設置された赤外線センサー等によって実現され、入居者の温度を検出することによってバイタル情報(体温)を出力する。他の例では、バイタルセンサー540は、ドップラーセンサー106によって実現される。ドップラーセンサー106は、入居者に向けてマイクロ波を照射する。当該マイクロ波は、入居者の心臓の拍動による胸部の僅かな変位によってドップラー効果を起こし、その周波数を変動させる。ドップラーセンサー106は、当該周波数の変動に基づいて、入居者の心拍を検出する。さらに他の例では、ドップラーセンサー106は、入居者の呼吸を検出する。
[2.空調システムの各要素の構成]
図3は、空調システムのセンサーボックス100、管理サーバー200、および、携帯端末300のハードウェア構成を示す図である。図4は、クラウドサーバー400のハードウェア構成を示す図である。以下、図3および図4を参照して、空調システムにおける各装置の構成の一例を説明する。
(センサーボックス100)
図3に示されるように、センサーボックス100は、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104と、カメラ105と、ドップラーセンサー106と、無線通信装置107と、記憶装置120とを備える。
制御装置101は、センサーボックス100を制御する。制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらの組み合わせによって構成される。
通信インターフェイス104には、アンテナ(図示しない)などの要素が接続される。センサーボックス100は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、管理サーバー200、携帯端末300、アクセスポイントAP、クラウドサーバー400、その他の通信端末などの要素を含む。
カメラ105は、一実現例では、近赤外カメラである。近赤外カメラは、近赤外光を投光するIR(Infrared)投光器を含む。近赤外カメラが用いられることにより、夜間でも居室900の内部を表わす画像が撮影され得る。他の実現例では、カメラ105は、可視光のみを受光する監視カメラである。さらに他の実現例では、カメラ105として、3Dセンサやサーモグラフィーカメラが用いられてもよい。センサーボックス100およびカメラ105は、一体的に構成されてもよいし、別体で構成されてもよい。
ドップラーセンサー106は、たとえばマイクロ波ドップラーセンサーであり、電波を放射及び受信して、居室900内の物体の挙動(動作)を検出する。これにより、居室900内の入居者800の生体情報が検出され得る。一例では、ドップラーセンサー106は、24GHz帯のマイクロ波を各居室900のベッド901に向けて放射し、入居者800で反射した反射波を受信する。反射波は、入居者800の動作により、ドップラーシフトしている。ドップラーセンサー106は、当該反射波から、入居者800の呼吸状態や心拍数を検出し得る。
無線通信装置107は、ケアコール子機500、ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、および、バイタルセンサー540からの信号を受信し、当該信号を制御装置101へ送信する。たとえば、ケアコール子機500は、ケアコールボタン501を備え、当該ケアコールボタン501を操作されると、当該操作があったことを示す信号を無線通信装置107へ送信する。ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、および、バイタルセンサー540のそれぞれは、それぞれの検出出力を無線通信装置107へ送信する。
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記録媒体である。記憶装置120は、制御装置101によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用される各種のデータを格納する。各種のデータは、入居者800の行動情報を含んでいてもよい。
上記のプログラムおよびデータのうち少なくとも一方は、制御装置101がアクセス可能な記憶装置であれば、記憶装置120以外の記憶装置(たとえば、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリーなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、管理サーバー200や携帯端末300、など)に格納されていてもよい。
(行動情報)
上記の行動情報について、説明する。行動情報は、たとえば入居者800が所定の行動を実行したことを表わす情報である。一例では、所定の行動は、入居者800が起きたことを表わす「起床」、入居者800が寝具から離れたことを表わす「離床」、入居者800が寝具から落ちたことを表わす「転落」、および、入居者800が倒れたことを表わす「転倒」の4つの行動を含む。
一実施の形態では、制御装置101が、各居室900に設置されたカメラ105が撮像した画像に基づいて、各居室900に関連付けられた入居者800の行動情報を生成する。制御装置101は、たとえば、上記画像から入居者800の頭部を検出し、この検出した入居者800の頭部における大きさの時間変化に基づいて、入居者800の「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検出する。以下、行動情報の生成の一具体例を、より詳細に説明する。
まず、記憶装置120に、居室900におけるベッド901の所在領域、第1閾値Th1、第2閾値Th2、および、第3閾値Th3が格納される。第1閾値Th1は、ベッド901の所在領域内において、横臥姿勢にあるときと座位姿勢にあるときとの間で入居者の頭部の大きさを識別する。第2閾値Th2は、ベッド901の所在領域を除く居室900内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が立位姿勢にあるか否かを識別する。第3閾値Th3は、ベッド901の所在領域を除く居室RM内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が横臥姿勢にあるか否かを識別する。
制御装置101は、対象画像から、例えば背景差分法やフレーム差分法によって、入居者800の人物の領域として、動体領域を抽出する。制御装置101は、さらに、当該抽出した動体領域から、例えば円形や楕円形のハフ変換によって、予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって、頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって導出された閾値を用いて、入居者800の頭部領域を抽出する。制御装置101は、当該抽出された頭部の位置および大きさから、「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検出する。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域内にあり、かつ、上記のように抽出された頭部の大きさが第1閾値Th1を用いることによって横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合に、行動「起床」が発生したことを決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域内からベッド901の所在領域外へ移動した場合であって、上記のように抽出された頭部の大きさが第2閾値Th2を用いることによって或る大きさから立位姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合に、行動「離床」が発生したことを決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域内からベッド901の所在領域外へ移動した場合であって、上記のように抽出された頭部の大きさが第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、行動「転落」が発生したと決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域を除く居室900内に位置し、かつ、抽出された頭部の大きさが第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合には、行動「転倒」が発生したと決定してもよい。
以上説明されたように、一具体例では、センサーボックス100の制御装置101が、入居者800の行動情報を生成する。なお、空調システムでは、居室900内の画像を用いて、他の要素が入居者800の行動情報を生成してもよい。
(管理サーバー200)
図3に示されるように、管理サーバー200は、制御装置201と、ROM202と、RAM203と、通信インターフェイス204と、表示インターフェイス205と、操作インターフェイス207と、記憶装置220とを含む。
制御装置201は、管理サーバー200を制御する。制御装置201は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはこれらの組み合わせによって構成される。
通信インターフェイス204には、アンテナ(図示しない)などの要素が接続される。管理サーバー200は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器の一例は、センサーボックス100である。他の例は、空調設備950である。すなわち、管理サーバー200は、各居室900の空調設備950を制御し得る。
表示インターフェイス205は、ディスプレイ206と接続され、制御装置201などの要素からの指令に従って、ディスプレイ206に対して、画像を表示するための画像信号を送出する。
操作インターフェイス207は、たとえば、USB(Universal Serial Bus)端子であり、入力デバイス209に接続される。操作インターフェイス207は、入力デバイス209からのユーザー操作を示す信号を受ける。入力デバイス209、たとえば、マウス、キーボード、タッチパネル、またはユーザーの入力操作を受け付けることが可能なその他の装置である。
記憶装置220は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記録媒体である。一実現例では、記憶装置220は、制御装置201によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置201がアクセス可能な他の記憶装置に格納されていてもよい。
(携帯端末300)
図3に示されるように、携帯端末300は、制御装置301と、RAM303と、通信インターフェイス304と、ディスプレイ305と、入力デバイス306と、内部メモリー320とを含む。
制御装置301は、携帯端末300を制御する。制御装置301は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせによって構成される。
通信インターフェイス304には、アンテナ(図示しない)などの要素が接続される。携帯端末300は、当該アンテナおよびアクセスポイントAP(図1)を介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100、管理サーバー200などの要素を含む。
ディスプレイ305は、たとえば有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイによって実現される。入力デバイス306は、たとえばディスプレイ305に重ねられたタッチセンサーによって実現される。当該タッチセンサーは、携帯端末300に対する各種操作をタッチ操作で受け付け、当該操作の内容を制御装置301へ出力する。
内部メモリー320は、たとえば、eMMC(Embedded MultiMediaCard)などの記録媒体である。一例として、内部メモリー320は、制御装置301によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置301がアクセス可能な記憶装置であれば、内部メモリー320以外の記憶装置に格納されていてもよい。
(クラウドサーバー400)
図4に示されるように、クラウドサーバー400は、制御装置401と、ROM402と、RAM403と、通信インターフェイス404と、記憶装置420とを含む。
制御装置401は、クラウドサーバー400を制御する。制御装置401は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはこれらの組み合わせによって構成される。
通信インターフェイス404には、アンテナ(図示しない)などの要素が接続される。クラウドサーバー400は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100、管理サーバー200を含む。
記憶装置420は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記録媒体である。一実現例では、記憶装置420は、制御装置401によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置401がアクセス可能な他の記憶装置に格納あされていてもよい。
[3.管理サーバー200の機能構成]
図5は、管理サーバー200の機能構成の一例を示す図である。図5に示されるように、管理サーバー200の機能は、臭いレベル管理部251と、換気態様決定部252と、換気制御部253とを含む。臭いレベル管理部251、換気態様決定部252、および、換気制御部253のそれぞれは、所与のプログラムを実行する制御装置201のCPUによって実現されてもよいし、専用の電子回路によって実現されてもよい。
管理サーバー200の機能は、介護記録データベース250を含む。一例では、介護記録データベース250は、記憶装置220によって実現される。他の例では、臭いレベル管理部251がアクセス可能な、外部の記憶装置によって実現される。
介護記録データベース250は、各入居者の介護記録を格納する。一実現例において、介護記録は、入居者に対して実施されたケアの内容を含む。各ケアの内容は、たとえば、各スタッフが携帯端末300を利用して介護記録へと登録される。介護記録データベース250は、介護記録の他に、各入居者に関する個人情報(たとえば、名前、性別、年齢、食事や温度の好みの設定値、など)を格納する。各入居者の介護記録は、各入居者の個人情報に関連付けられる。
図6は、ある入居者についての介護記録のデータ構造の一例を模式的に示す図である。図6の例では、介護記録は、「イベントID」「イベント種類」「発生時刻」「画像」「経過情報」「対応内容」「スタッフID」「対応開始時刻」および「対応終了時刻」を含む。
「イベントID」は、各ケアを識別する。「イベント種類」は、各ケアの起因となったイベントの種類を識別する。たとえば、「食事介助」は、入居者の食事時刻の到来を表す。「ケアコール」は、入居者によるケアコールボタン501の操作を表す。「投薬介助」は、入居者の投薬時刻の到来を表す。「運動介助」は、入居者の運動時刻の到来を表す。「離床」は、行動情報「離床」が生成されたことを表す。「転倒」は、行動情報「転倒」が生成されたことを表す。
「発生時刻」は、「イベント種類」によって特定されるイベントの発生時刻を表す。イベント種類「食事介助」については、「発生時刻」はスケジュール情報における食事開始予定時刻を表す。イベント種類「投薬介助」「運動介助」のそれぞれについては、「発生時刻」はスケジュール情報における投薬開始予定時刻,運動開始予定時刻のそれぞれを表す。イベント種類「ケアコール」については、ケアコールボタン501の操作が検出された時刻を表す。イベント種類「離床」については、一例では、センサーボックス100が行動情報「離床」を生成した時刻を表し、他の例では、センサーボックス100から取得した検出出力を用いて管理サーバー200が行動情報「離床」を生成した時刻を表す。
「画像」は、各イベントの発生に起因してカメラ105で撮影されて保存された画像のファイル名を表す。空調システムでは、イベントが発生すると一定時間カメラ105で撮影された画像(映像)が管理サーバー200へ送信され、記憶装置220に格納されてもよい。他の例では、一定時間カメラ105で撮影された画像(映像)は、イベント発生後、管理サーバー200等を操作してスタッフが終了を指示するまで、管理サーバー200へ送信されてもよい。
「経過情報」は、各イベントに対するスタッフの対応状況を表す。イベントの発生後、未だスタッフが対応していない場合、「経過情報」の値は「未対応」である。イベントが発生すると、管理サーバー200から携帯端末300に向けてイベントの発生が通知される。いずれかのスタッフが、イベントに対応する意思を携帯端末300に入力すると、当該入力が管理サーバー200へ通知される。これに応じて、制御装置201は、当該イベントの「経過情報」の値を「対応中」へと切り替える。当該スタッフが、イベントへの対応が終了したことを携帯端末300へ入力すると、当該入力が管理サーバー200へと通知される。これに応じて、制御装置201は、当該イベントの「経過情報」の値を「対応済み」へと切り替える。
「対応内容」は、スタッフが提供したケアの内容を識別する。「食事介助」は、居室における入居者の食事の介助である。なお、食事の介助は、食堂などの、居室外の場所で行われても良い。この場合、「食事介助」は、食事の介助がなされた場所を特定する情報(居室、食堂、など)を含んでいても良い。「排泄介助」は、入居者の排泄に関する介助である。排泄介助の一例は、おむつ交換である。「外出」は、入居者の散歩に伴うなど、入居者の外出に関する介助である。「窓開け」は、居室の窓を開ける介助である。
「スタッフID」は、ケアを提供したスタッフを識別する。制御装置201は、たとえば、複数の携帯端末300のそれぞれに関連付けられた複数のスタッフのうち、イベントに対応する意思の入力を受け付けた携帯端末300に関連付けられたスタッフのIDを、「スタッフID」として登録する。
「対応開始時刻」は、たとえば、制御装置201が、携帯端末300から、イベントに対応する意思の入力を受け付けた時刻を表す。「対応終了時刻」は、たとえば、制御装置201が、携帯端末300から、イベントに対応するケアの終了の通知を受け付けた時刻を表す。
図5に戻って、臭いレベル管理部251は、介護記録を用いて各居室の臭いレベルを算出する。換気態様決定部252は、臭いレベルを用いて換気態様を決定する。換気態様決定部252は、換気態様の決定に、各居室のセンサーボックス100からの検出出力および/または他の各種センサー700の検出出力を用いてもよい。さらに、換気態様決定部252は、換気態様の決定に、ネットワーク上の各種情報を用いても良い。換気制御部253は、換気態様決定部252によって決定された換気態様に従って、各居室の空調設備950を制御する。
[4.情報処理装置の流れ(臭いレベル管理)]
図7は、臭いレベル管理部251による臭いレベルの算出のための処理(臭いレベル管理処理)のフローチャートである。図7の処理は、たとえば、所与の時間ごと、および/または、換気態様決定部252からの指示に応じて、開始される。
図7を参照して、ステップS100にて、臭いレベル管理部251は、介護記録が対応内容「食事介助」のイベントを含むか否かを判断する。一実現例では、臭いレベル管理部251は、ステップS100にて、介護記録において、図7の処理の開始時から一定時間内に「発生時刻」「対応開始時刻」または「対応終了時刻」を有するイベントの範囲を選択し、選択された範囲のイベントが対応内容「食事介助」のイベントを含むか否かを判断する。
臭いレベル管理部251は、介護記録(または、選択された範囲の介護記録)が対応内容「食事介助」のイベントを含む場合(ステップS100にてYES)、ステップS110へ制御を進め、そうでなければ(ステップS100にてNO)、ステップS120へ制御を進める。
ステップS110にて、臭いレベル管理部251は、臭いレベル(LS)の値を1加算更新して、ステップS120へ制御を進める。
ステップS120にて、臭いレベル管理部251は、介護記録が対応内容「排泄介助」のイベントを含むか否かを判断する。臭いレベル管理部251は、介護記録(または、ステップS100で説明されたように選択された範囲の介護記録)が対応内容「排泄介助」のイベントを含む場合(ステップS120にてYES)、ステップS130へ制御を進め、そうでなければ(ステップS120にてNO)、ステップS140へ制御を進める。
ステップS130にて、臭いレベル管理部251は、臭いレベル(LS)の値を3加算更新して、ステップS140へ制御を進める。
ステップS140にて、臭いレベル管理部251は、介護記録が対応内容「窓開け」のイベントを含むか否かを判断する。臭いレベル管理部251は、介護記録(または、ステップS100で説明されたように選択された範囲の介護記録)が対応内容「窓開け」のイベントを含む場合(ステップS140にてYES)、ステップS150へ制御を進め、そうでなければ(ステップS140にてNO)、ステップS160へ制御を進める。
ステップS150にて、臭いレベル管理部251は、臭いレベル(LS)の値を1減算更新して、ステップS160へ制御を進める。なお、対応内容「窓開け」は居室の換気の一例である。
ステップS160にて、臭いレベル管理部251は、介護記録が一定時間以上の外出を表すものであるか否かを判断する。一実現例では、臭いレベル管理部251は、介護記録が一定時間以上(たとえば、「2時間」以上)に亘る、対応内容「外出」のイベントを含むか否かを判断する。「一定時間以上に亘る」は、たとえば、対応内容「外出」のイベントが、一定時間以上の時間を要することが予定されている、または、実際に一定時間以上の時間を要した、イベントであることを意味する。臭いレベル管理部251は、介護記録が一定時間以上の外出を表すものである場合(ステップS160にてYES)、ステップS170へ制御を進め、そうでなければ(ステップS160にてNO)、図7の処理を終了させる。
ステップS170にて、臭いレベル管理部251は、臭いレベル(LS)の値を3減算更新して、図7の処理を終了させる。
以上説明した臭いレベル管理処理によれば、介護記録を用いて、居室の臭いレベルが算出される。たとえば、ステップS160において介護記録が一定時間以上の外出を含むと判断すると、ステップS170において臭いレベルの値が3減算更新される。一定時間以上入居者が居室を離れることは、居室において発生した臭いの消滅が進む要因の一例として挙げられている。本実施の形態では、このような臭いの消滅の要因が発生したと判断される状況では、臭いレベルの値が減算更新される。なお、居室の臭いレベルの値は、他のファクター(たとえば、居室内の臭いセンサーの検出出力)によっても変化し得る。たとえば、ステップS150では、臭いレベルの値が1減算更新されるが、居室の臭いセンサーの値が所与の値よりも高い場合には、ステップS150の制御と並行して、臭いレベルの値は臭いセンサーの値に従って高くされ得る。
[5.処理の流れ(換気態様)]
図8は、換気態様決定部252による、居室の換気態様の調整のための処理(換気態様調整処理)のフローチャートである。図8の例では、空調設備950は、「強」「中」「弱」の三段階で動作し得る。「強」は、最も換気能力が高いことを表す、「弱」は、最も換気能力が低いことを表す。
図8を参照して、ステップS200にて、換気態様決定部252は、換気制御部253に対して、空調設備950に「弱」で換気させることを指示する。これにより、換気制御部253は、空調設備950を「弱」で動作させる。
ステップS202にて、換気態様決定部252は、入居者が外出中であるか否かを判断する。一実現例では、換気態様決定部252は、介護記録において、対応内容「外出」のイベントであって、対応開始時刻が登録されているが対応終了時刻が登録されていないイベントがある場合に、入居者が外出中であると判断する。そのようなイベントが無い場合、換気態様決定部252は、入居者が外出中ではないと判断する。
換気態様決定部252は、入居者が外出中であると判断すると(ステップS202にてYES)、ステップS204へ制御を進め、そうでなければ(ステップS202にてNO)、ステップS205へ制御を進める。
ステップS204にて、換気態様決定部252は、換気制御部253に対して、空調設備950に「強」で換気させることを指示する。これにより、換気制御部253は、空調設備950を「強」で動作させる。その後、制御はステップS202へ戻る。
ステップS205にて、換気態様決定部252は、換気制御部253に対して、空調設備950に「弱」で換気させることを指示する。これにより、換気制御部253は、空調設備950を「弱」で動作させる。その後、制御はステップS206へ進む。
ステップS206にて、換気態様決定部252は、臭いレベルを読み出す。臭いレベルは、たとえば図7の処理に従って算出される。ステップS206にて、換気態様決定部252は、臭いレベル管理部251に対して臭いレベルの算出を指示してもよい。
ステップS208にて、換気態様決定部252は、臭いレベルの値が所与の値(たとえば、5)を超えているか否かを判断する。換気態様決定部252は、臭いレベルの値が所与の値を超えていると判断すると(ステップS208にてYES)、ステップS210へ制御を進め、そうでなければ(ステップS208にてNO)、ステップS200へ制御を戻す。
ステップS210にて、換気態様決定部252は、居室の室温と外気温との温度差DTが所与の値(5℃)未満であるか否かを判断する。室温および外気温は、いかなる態様でも取得され得る。一実現例では、居室には室温を検出するための温度計が備えられ、空調システムが適用される施設の建物の外には外気温を検出するための温度計が備えられる。換気態様決定部252は、両温度計と通信することにより、室温と外気温とを取得する。他の実現例では、換気態様決定部252は、室温を検出するための温度計から室温を取得し、施設が存在する地域の温度をインターネット上のサービスから取得する。
換気態様決定部252は、温度差DTが所与の値未満であると判断すると(ステップS210にてYES)、ステップS212へ制御を進め、そうでなければ(ステップS210にてNO)、ステップS216へ制御を進める。
ステップS212にて、換気態様決定部252は、換気制御部253に対して、空調設備950に「強」で換気させることを指示する。これにより、換気制御部253は、空調設備950を「強」で動作させる。
ステップS214にて、換気態様決定部252は、ステップS212の制御から15分経過するまで待機し、経過したと判断すると、ステップS220へ制御を進める。
ステップS216にて、換気態様決定部252は、換気制御部253に対して、空調設備950に「中」で換気させることを指示する。これにより、換気制御部253は、空調設備950を「中」で動作させる。
ステップS218にて、換気態様決定部252は、ステップS216の制御から15分経過するまで待機し、経過したと判断すると、ステップS220へ制御を進める。
ステップS208~ステップS218およびステップS200の制御によれば、居室の臭いレベルが所与の値以下であれば(ステップS208にてNO)、当該居室の空調設備950は、ステップS200で「弱」で動作する。一方、居室の臭いレベルが所与の値より高ければ(ステップS208にてYES)、当該居室の空調設備950は、ステップS212またはS216で「強」または「中」で動作する。
ステップS210において、換気態様決定部252は、居室の室温と外気温との温度差に従って、空調設備950の動作態様を決定する。温度差が所与の値より大きければ(ステップS210にてYES)、換気態様決定部252は、より高い換気能力で空調設備950を動作させる(ステップS212)。
ステップS220にて、換気態様決定部252は、臭いレベル管理部251に、臭いレベルの値を1減算更新することを指示する。これに応じて、臭いレベル管理部251は、臭いレベルを1減算更新する。その後、ステップS222へ制御が進められる。
ステップS222にて、換気態様決定部252は、最新の臭いレベルを読み出す。
ステップS224にて、換気態様決定部252は、ステップS222にて読み出された臭いレベルの値が所与の値(たとえば、2)以下となったか否かを判断する。換気態様決定部252は、臭いレベルの値が所与の値以下となったと判断すると(ステップS224にてYES)、ステップS200へ制御を戻し、そうでなければ(ステップS224にてNO)、ステップS210へ制御を戻す。すなわち、ステップS210~ステップS224の制御は、臭いレベルがステップS224における閾値以下となるまで継続される。
以上説明された換気態様調整処理によれば、空調設備の制御態様が、当該居室の入居者の介護記録に基づいて制御される。たとえば、介護記録によって入居者が外出中であることが認識されることを条件として(図8のステップS202にてYES)、空調設備の換気能力が高く制御される(図8のステップS204)。入居者が外出中でなければ、臭いレベルが所与の値より低い限り、空調設備の換気能力は高く制御されない。また、空調設備の換気能力は臭いレベルに従って制御され(図8のステップS206~S218)、臭いレベルは介護記録に基づいて算出され得る(図7)。これにより、入居者のリアルタイムな状況に応じて空調設備の換気能力が制御される。また、臭いセンサーの検出出力のみに基づいた制御では実現することが困難な、入居者の実情に即した空調設備の制御が可能になる。たとえば、お見舞いの者が香りの強い食品を持参した場合を想定する。この場合、臭いセンサーの検出値が当該食品の香りに従って比較的高くなり得る。しかしながら、臭いレベル管理処理(図7)によれば、この場合によっては臭いレベルの値は高くならない。したがって、お見舞いの者が持参した食品の香りによって空調設備の換気能力が高く制御されることが回避され得る。
[6.変形例]
図9および図10は、空調システムの構成の変形例を示す図である。図1~図8を参照して説明された例では、空調システムにおいて、管理サーバー200が各居室の空調設備950を制御する。
図9の例では、クラウドサーバー400が各居室の空調設備950を制御する。より具体的には、クラウドサーバー400の機能は、臭いレベル管理部451と、換気態様決定部452と、換気制御部453とを含む。臭いレベル管理部451、換気態様決定部452、および、換気制御部453のそれぞれは、所与のプログラムを実行する制御装置401のCPUによって実現されてもよいし、専用の電子回路によって実現されてもよい。
クラウドサーバー400の機能は、介護記録データベース450を含む。一例では、介護記録データベース450は、記憶装置420によって実現される。他の例では、臭いレベル管理部451がアクセス可能な、外部の記憶装置によって実現される。
図10の例では、センサーボックス100が、当該センサーボックス100が設置された居室の空調設備950を制御する。より具体的には、センサーボックス100の機能は、臭いレベル管理部151と、換気態様決定部152と、換気制御部153とを含む。臭いレベル管理部151、換気態様決定部152、および、換気制御部153のそれぞれは、所与のプログラムを実行する制御装置101のCPUによって実現されてもよいし、専用の電子回路によって実現されてもよい。
センサーボックス100の機能は、介護記録データベース150を含む。一例では、介護記録データベース150は、記憶装置120によって実現される。他の例では、臭いレベル管理部151がアクセス可能な、外部の記憶装置によって実現される。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
100,100A,100B センサーボックス、200 管理サーバー、205 表示インターフェイス、206,305 ディスプレイ、207 操作インターフェイス、209,306 入力デバイス、300,300A,300B 携帯端末、500,500A,500B ケアコール子機、501 ケアコールボタン、510,510A,510B ドアセンサー、520,520A,520B トイレセンサー、530,530A,530B センサー、540,540A,540B バイタルセンサー、800,800A,800B 入居者、900,900A,900B 居室、901,901A,901B ベッド、902,902A,902B トイレ、903,903A,903B 家具、950,950A,950B 空調設備。

Claims (12)

  1. コンピューターによって実施される、入居者の居室の空調制御方法であって、
    前記入居者の介護記録に基づいて前記居室の空調設備の制御態様を決定するステップと、
    決定された前記制御態様に従って前記空調設備を制御するステップとを備え、
    前記制御態様を決定するステップは、
    前記入居者の介護記録の介護項目に従って、前記居室の臭いレベルを算出することと、
    算出された前記臭いレベルに従って、前記制御態様を決定することとを含み、
    前記臭いレベルを算出することは、
    前記介護記録から、前記制御態様の決定のタイミングから一定時間以内の介護項目を選択することと、
    選択された前記介護項目に従って、前記臭いレベルを算出することを含む空調制御方法。
  2. 前記空調設備を制御するステップは、前記臭いレベルの値が高くなるほど、前記空調設備を高い換気能力で動作させる、請求項に記載の空調制御方法。
  3. 前記介護項目は、前記居室における食事を含み、
    前記食事は、前記臭いレベルを高くする、請求項に記載の空調制御方法。
  4. 前記介護項目は、前記居室における排泄介助を含み、
    前記排泄介助は、前記臭いレベルを高くする、請求項または請求項に記載の空調制御方法。
  5. 前記介護項目は、前記居室における食事と前記居室における排泄介助とを含み、
    前記食事は、前記臭いレベルを高くし、
    前記排泄介助は、前記食事より大きい度合いで前記臭いレベルを高くする、請求項に記載の空調制御方法。
  6. 前記介護項目は、前記居室の換気を含み、
    前記換気は、前記臭いレベルを低くする、請求項~請求項のいずれか1項に記載の空調制御方法。
  7. 前記介護項目は、前記入居者の前記居室からの外出を含み、
    前記外出は、前記臭いレベルを低くする、請求項~請求項のいずれか1項に記載の空調制御方法。
  8. 前記制御態様を決定するステップは、さらに、前記居室と外気温との温度差が高いほどより高い換気能力で前記空調設備を動作させるように、前記制御態様を決定することを含む、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の空調制御方法。
  9. コンピューターによって実施される、入居者の居室の空調制御方法であって、
    前記入居者の介護記録に基づいて前記居室の空調設備の制御態様を決定するステップと、
    決定された前記制御態様に従って前記空調設備を制御するステップとを備え、
    前記制御態様を決定するステップは、
    前記介護記録において、前記入居者が外出中であることを表すイベントが登録されているときには、前記入居者が外出中であることを表すイベントが登録されていないときよりも、より高い換気能力で前記空調設備を動作させるように、前記制御態様を決定することを含む空調制御方法。
  10. コンピューターによって実行されることによって、当該コンピューターに、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の空調制御方法を実施させる、プログラム。
  11. プロセッサーと、
    請求項10に記載のプログラムを格納する記憶装置とを備えた、空調制御装置。
  12. 入居者の居室の空調を制御するための空調設備と、
    請求項1に記載の空調制御装置とを備えた、空調システム。
JP2019115613A 2019-06-21 2019-06-21 空調制御方法、プログラム、空調制御装置、および空調システム Active JP7287141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019115613A JP7287141B2 (ja) 2019-06-21 2019-06-21 空調制御方法、プログラム、空調制御装置、および空調システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019115613A JP7287141B2 (ja) 2019-06-21 2019-06-21 空調制御方法、プログラム、空調制御装置、および空調システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021002218A JP2021002218A (ja) 2021-01-07
JP7287141B2 true JP7287141B2 (ja) 2023-06-06

Family

ID=73995054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019115613A Active JP7287141B2 (ja) 2019-06-21 2019-06-21 空調制御方法、プログラム、空調制御装置、および空調システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7287141B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001286542A (ja) 2000-04-06 2001-10-16 Tabai Espec Corp 加湿脱臭装置
JP2005226883A (ja) 2004-02-10 2005-08-25 Daikin Ind Ltd 空調制御システム、ベビーベッド、および介護用ベッド
JP2015114014A (ja) 2013-12-10 2015-06-22 三菱電機株式会社 空気調和制御装置および空気調和システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001286542A (ja) 2000-04-06 2001-10-16 Tabai Espec Corp 加湿脱臭装置
JP2005226883A (ja) 2004-02-10 2005-08-25 Daikin Ind Ltd 空調制御システム、ベビーベッド、および介護用ベッド
JP2015114014A (ja) 2013-12-10 2015-06-22 三菱電機株式会社 空気調和制御装置および空気調和システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021002218A (ja) 2021-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7234572B2 (ja) ケアシステム、その管理方法、およびプログラム
JP7287141B2 (ja) 空調制御方法、プログラム、空調制御装置、および空調システム
JP6443052B2 (ja) 機器操作システム
WO2020075675A1 (ja) ケアシステムの管理方法および管理装置、ならびにプログラム
JP7216370B2 (ja) 睡眠環境調整システムおよびプログラム
JP7371624B2 (ja) コンピューターで実行されるプログラム、情報処理装置、および、コンピューターで実行される方法
JP7342863B2 (ja) コンピュータで実行されるプログラム、情報処理システム、および、コンピュータで実行される方法
JP7327397B2 (ja) コンピューターで実行されるプログラム、情報処理システム、および、コンピューターで実行される方法
JP7314939B2 (ja) 画像認識プログラム、画像認識装置、学習プログラム、および学習装置
US20190231255A1 (en) System with vital data sensor
JP7255359B2 (ja) 情報を通知するためのプログラム、情報通知装置、および、情報を通知するためにコンピューターで実行される方法
JP2021196740A (ja) 行動情報解析方法、プログラム、および情報処理装置
JP7230920B2 (ja) 情報処理装置、センサーボックス、および、プログラム
JP2022049788A (ja) 情報処理装置、情報処理システム、およびプログラム
WO2020241021A1 (ja) ケア管理方法、プログラム、ケア管理装置、および、ケア管理システム
WO2020009107A1 (ja) 情報処理装置、センサーボックス、および、プログラム
WO2020075674A1 (ja) ケアシステムの管理方法および管理装置、ならびにプログラム
JP7276336B2 (ja) コンピュータで実行されるプログラム、情報処理システム、および、コンピュータで実行される方法
JP7205540B2 (ja) コンピューターで実行されるプログラム、情報処理装置、および、コンピューターで実行される方法
JP2020091521A (ja) センサーボックス、見守りシステム、およびプログラム
JP2021196739A (ja) 介助度合い推定方法、プログラム、および情報処理装置
WO2021215207A1 (ja) 被介護者の情報を提供するためにコンピューターで実行される方法、プログラム、および、情報提供装置
JP2023076066A (ja) 生活支援システム、および、生活支援方法
JP2021196992A (ja) 見守りシステム、情報処理装置、およびプログラム
JP2020013367A (ja) 情報処理装置、方法、プログラム、および、見守りシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7287141

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150