JP2023076066A - 生活支援システム、および、生活支援方法 - Google Patents

生活支援システム、および、生活支援方法 Download PDF

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佐知 田中
Sachi Tanaka
優佑 円谷
Yusuke Tsuburaya
昭義 大平
Akiyoshi Ohira
敬介 堀内
Keisuke Horiuchi
勝人 小村
Masato Komura
拓也 工藤
Takuya Kudo
優紀 難波
Yuki Namba
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Abstract

【課題】居住空間で対象者を見守るときに、対象者の異常を知らせるアラートの精度を向上させること。【解決手段】生活支援システム1は、居住者11の近傍まで移動し、自身に備えられている測定センサから得られた居住者11の位置情報を含む測定結果から、居住者11の身体活動の特徴量110および居住者11の生活行動を算出し、その算出結果をサーバ3に送信する移動体2と、受信した居住者11の生活行動ごとに、過去の身体活動の特徴量110から現在の身体活動の特徴量110への変化を求め、その変化に応じて情報端末5にアラートを送信するサーバ3と、を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、生活支援システム、および、生活支援方法に関する。
介護される高齢者などの身体活動や健康状態を日常生活中に測定することで、例えば少し体調が悪く足を動かしにくくなったような適切なタイミングで、リハビリテーションなどの適切な介入ができる。しかし、高齢者などは、ウェアラブルセンサなどを自身の身体に装着して直接測定させることに、負担や不快感を示すこともある。
そこで、測定の対象者が居る居住空間に身体活動を測定する装置を配置することで、対象者の負担を減らしつつ健康状態を検出する手法が提案されている。
一般的には対象者の居住空間である室内の天井や壁面に画像や距離画像を取得するカメラやセンサを設置して、室内で活動している対象者の動きを取得する方法が用いられている。
但し、室内にカメラやセンサを設置する方式では、以下のような問題があった。
・カメラを設置した室内にいてカメラの視野範囲に入る人しか測定できない。
・プライバシーの観点から公共空間ではないプライベートな居住空間内にカメラを設置することに抵抗がある。
・家じゅうで身体活動を測定するためには各部屋にカメラやセンサを設置する必要があり、コストが高くなる。
そこで、ロボットなどの移動体にカメラを搭載し、カメラを移動できるようにすることで、場所を問わずに人の身体活動を取得できる手法が提案されている。移動体は、非接触のセンサを用いて人の存在を検出したり、人が次に行う行動を予測してその範囲を推定して障害物と判定したりする。そして、移動体は、認識した障害物を避けて走行経路を設定することで、人や壁面への衝突を避ける。
特許文献1には、歩行などの訓練を行う利用者の姿勢を検知する検知手段を駆動手段をもつ走行体に備えた移動訓練支援装置が記載されている。
特許文献2には、走行部上に光学的手段で撮影する三次元空間情報センサを搭載し、収集した三次元空間座標と二次元画像から被測定者の各部分との対応を演算処理で推定することによって、被測定者の手足を含む体全体の動きの状態を連続的に測定するロボット計測器が記載されている。
特許文献3には、周囲を撮像する撮像部と、撮像された対象物の大きさに応じて対象物との自然な距離感を保つ自動行動型ロボットが記載されている。
特開2016-73630号公報 特開2016-80671号公報 国際公開第2018/047802号
高齢者などの測定の対象者を介護する家族やケアマネージャなどは、高齢者の生活を常時監視したいというよりも、適切な時期(健康状態が悪化した場合や悪化しそうな場合)にだけアラートを受けて、通院などの適切な介入ができればよいと要望することも多い。つまり、平常時にはアラートをなるべく出さずに介護の負担を下げつつ、必要な時期にはアラートを出すことで介入を支援するような、メリハリのある見守りサービスが求められる。
そして、病院で健康診断を行う場合と異なり、生活中の対象者を居住空間で測定する場合、睡眠、食事などの様々な生活行動を対象者が行っている。そのため、対象者の歩行速度が昨日よりも今日の方が低下していたからといって、ただちに、対象者の身体能力の低下としてアラートを出すことが不適切な場面もある。
例えば、同じ午前10時の歩行速度どうしの比較として、今日の休憩中の歩行速度が、昨日の掃除中の歩行速度よりも低下した場合には、単に生活行動が異なっていたためであり、この場合はアラートは出すべきではない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、居住空間で対象者を見守るときに、対象者の異常を知らせるアラートの精度を向上させることを主な課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の生活支援システムは、以下の特徴を有する。
本発明は、居住者の近傍まで移動し、自身に備えられている測定センサから得られた前記居住者の位置情報を含む測定結果から、前記居住者の身体活動の特徴量および前記居住者の生活行動を算出し、その算出結果をサーバに送信する移動体と、
受信した前記居住者の生活行動ごとに、過去の前記身体活動の特徴量から現在の前記身体活動の特徴量への変化を求め、その変化に応じて情報端末にアラートを送信する前記サーバと、を有することを特徴とする。
その他の手段は、後記する。
本発明によれば、居住空間で対象者を見守るときに、対象者の異常を知らせるアラートの精度を向上できる。
実施例1に関する生活支援システムの模式図である。 実施例1に関する図1の住宅の平面図である。 実施例1に関する情報端末の表示画面図である。 実施例1に関する生活支援システムの移動体の模式図である。 実施例1に関する生活支援システムのブロック図である。 実施例1に関する移動体の処理を示すフローチャートの一例である。 実施例1に関する特徴量の一例を示す説明図である。 実施例1に関する図7の処理に続くサーバの処理を示すフローチャートの一例である。 実施例2に関する住宅の平面図である。 実施例2に関する図9と同じ住宅で、充電ステーションの位置が異なる平面図である。 実施例2に関する移動体のフローチャートの一例である。 実施例3に関する生活支援システムの模式図である。 実施例3に関する居住者の生活行動を示すスケジュールグラフである。 実施例3に関する生活支援システムのブロック図の一例である。 実施例3に関する生活支援システムのフローチャートの一例である。 実施例3に関する図15の処理に続くサーバのフローチャートの一例である。
以下、本発明の各実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施例1の生活支援システム1の模式図である。実施例1では、移動体2を移動させながら居住者11を監視する例を説明する。
生活支援システム1は、移動体2とサーバ3とを有する。
移動体2は、居住者11を観測できる程度の近傍まで移動し、自身に備えられている測定センサ(画像センサ21、距離センサ22)から得られた居住者11の位置情報を含む測定結果から、居住者11の身体活動の特徴量110(図7)および居住者11の生活行動を算出し、その算出結果をサーバ3に送信する。
サーバ3は、受信した居住者11の生活行動ごとに、過去の身体活動の特徴量110から現在の身体活動の特徴量110への変化を求め、その変化に応じて情報端末5にアラートや身体活動の特徴量110を送信する。
なお、生活行動は、例えば図13で後記するように、睡眠、外出、休息、食事、洗濯などである。また、身体活動の特徴量110は、例えば図3のレーダーチャート52で後記するように、居住者11についての、活動量、エネルギー(消費エネルギー)、動きのキレ、時間(要した時間)、回数などである。
移動体2とサーバ3とはお互いに通信可能に無線接続または有線接続されている。
サーバ3は、図1では住宅10の外に設置されている。一方、移動体2と通信可能であればサーバ3の設置場所は、生活支援サービスの運営会社内でもよいし、クラウドサービスの運営会社内でもよいし、住宅10内でもよい。
移動体2は、居住者11が居住する住宅10内に設置されており、駆動輪23を駆動することにより住宅10内を自由に自律移動できる。自律移動とは、居住者11などの人間が前進や左折などの操作信号を直接指示するのではなく、移動体2やサーバ3などの計算機が自律的に計算した移動経路に沿って移動することである。
移動体2には、画像センサ21と、距離センサ22とが搭載されている。画像センサ21は、居住者11を撮影した可視光画像を取得する。
距離センサ22は、移動体2から外部に向かってマイクロ波、ミリ波などの電波220などを放射することにより、移動体2と居住者11との距離221を測定できる。距離センサ22は、対象物との距離を測定するために、電磁波(電波220や、レーザの光、赤外線の光など)を放射してもよいし、音波(超音波)を放射してもよい。
これにより、居住者11は何も装着しなくても、自身の身体活動を測定させることができる。
情報端末5は、居住者11の身体活動についてのアラートや身体活動の特徴量110をサーバ3から受信して、以下のような情報端末5の使用者に向けて表示する。
・居住者11本人(例えばお年寄り、または、学校に通うために一人暮らしをしている子供、未就学児や小中高生など)
・居住者11を見守る家族(居住者家族5A)。居住者家族5Aは、例えば居住者11とは同居又は別居している居住者11の成人した子。
・居住者11のケアマネージャ
・居住者11と契約した介護福祉施設の関係者
そのため、情報端末5は、例えば、以下のようなサーバ3内の情報を受信できる装置として構成される。
・サーバ3と通信してサーバ3の内部情報を表示するスマートフォン
・タブレットやPCなどの端末
・テレビやモニタなどの画像表示装置
・居住者を見守る見守りシステムの装置
・医療・介護情報などを統括するシステムの装置
これにより、情報端末5の使用者は、居住者11の身体活動や生活行動の変化や異常を検知できる。また、医療・介護情報などを統括するシステムの情報端末5にアラート情報を報知することで、医療従事者や介護従事者などの幅広い関係者に居住者11の身体情報やそれに関連する健康情報を共有できる。またその場合には、変化量を検知してアラートを出すだけではなく、移動体2によって送信された身体活動の特徴量110のうちの必要な情報を情報端末5や他のシステムに送信してもよい。
図2は、図1の住宅10の平面図である。
この平面図が示す住宅10の地図データ301は、事前に移動体2に登録しておいてもよいし、移動体2が住宅内を走行しながら画像センサ21や距離センサ22を用いて住宅10内の形状を測定することで作成してもよい。
この地図データ301は、移動体2が壁や家具にぶつからないように移動経路を設定する場合だけでなく、居住者11がキッチンに居る場合は食事中など、住宅10内で居住者11の位置から行動を特定する場合にも使用される。
図3は、情報端末5の表示画面図である。
情報端末5は、サーバ3内の情報を受信して表示することで、居住者11の様子を居住者家族5Aなどに知らせる。
情報端末5の表示画面には、居住者11の活動量などの住宅10内で測定された特徴量を時系列グラフで表示する時系列データ51や、居住者11から測定された複数の特徴量どうしのバランスを比較させるためのレーダーチャート52が表示される。
サーバ3内にはこれまで移動体2が送信した情報が格納されていることから、サーバ3は、時系列データ51のように、過去の情報と現在の情報とを比較した結果を情報端末5に表示させてもよい。
一方、サーバ3は、ある時刻の詳細なデータとして、例えば図3のレーダーチャート52のように、活動量(最大)、エネルギー(合計)などの合計7つの(7角形の)特徴量を情報端末5に表示させてもよい。そのため、移動体2は、例えば以下の情報を計算し、その計算結果をサーバ3に送信する。
・住宅10内の部屋形状
・住宅10内の移動体2の位置
・移動体2と居住者11との距離221
・居住者11の位置や姿勢
・居住者11の骨格モデル
・居住者11の骨格モデルから抽出した身体活動の特徴量110(詳細は図7)として、歩行速度、手足の移動速度、身体の特定点の移動速度、体幹に対する手足の角度など
・居住者11の身体活動の特徴量110から特定の式で算出された身体活動指数(動きのキレ、活動量など)
・居住者11の位置
・居住者11の生活行動(睡眠、外出などの何をしている時間か、および、食事回数など、詳細は図13)
図4は、生活支援システム1の移動体の模式図である。
移動体2は、画像センサ21と、距離センサ22と、駆動輪23と、制御基板24とを搭載している。
図4では、距離センサ22が移動体2の本体前面に搭載されており前方の距離を測定する構成になっている。一方、距離センサ22の位置は、前面に限らず、上面や全方向に搭載されていてもよいし、複数搭載されていてもよい。
図4では、画像センサ21が移動体2の本体上面に搭載されている。一方、画像センサ21の位置は、上面に限らず、側面に搭載されていてもよいし、複数搭載されていてもよい。また撮影可能な画角は任意であるが、広角であるほど1つの画像センサ21で広い範囲の画像情報を取得できる。
移動体2は、以下に示すような住宅10内の使用を前提に設計されたものを使用することが望ましい。
・住宅内を自由に移動できるサイズとして、一般的なロボット掃除機のサイズ(長径φ250~350mm程度)
・重量は5kgまで
・騒音を発生しない
・無線で動作する
・一般住宅の床を傷つけないような車輪や脚部
一方、30kgを超えるような屋外用の移動体や、φ500mmを超えるようなビル・オフィス・施設用の移動体は、頻繁に移動する居住者11の追従には不向きであるが、これらの移動体を用いてもよい。
さらに、移動体2は、画像センサ21、距離センサ22以外のセンサを搭載していてもよいし、掃除機能、空気清浄機能、愛玩(ペット)機能、警備機能、音認識機能、見守り機能のうちの少なくとも1つの機能を備えていてもよい。
例えば、移動体2は、以下の(動作1)や(動作2)のような家庭用ロボットとして、移動やセンシング以外の機能を備えていてもよい。
(動作1)移動体2をロボット掃除機として動作させる。ロボット掃除機は、本体内にファンやブラシなどを搭載して、床面に堆積したゴミを集塵し清掃できる。さらに、微粒子を検出できるダストセンサなどをロボット掃除機に備えていれば、ホコリの量を検知して適切な風量で清掃できる。
(動作2)移動体2をペットロボットとして動作させる。ペットロボットの外観は、小型犬などの人の好ましいペットのような外観にする。ペットロボットに音声センサを備えて音の情報を取得すれば、ペットを呼ぶ声に応じて音の発生方向に移動することもできる。
このように、ロボット掃除機やペットロボットが移動体2の構成を備えていれば、通常はロボット掃除機やペットロボットの本来の機能や役割により動作させながら、必要に応じて身体活動を測定できる。
また、移動体2がロボット掃除機やペットロボットなどの他の機能を備えていれば、普段は住宅10内を清掃したり、居住者11に寄り添い可愛がられたりという本来の機能を果たしながら、必要に応じて身体活動を測定する。そのため、居住者11の生活の邪魔になったり必要以上に生活に侵襲したりすることなく、移動体2は身体活動とそれに関する健康情報を取得できる。
さらに、ロボット掃除機やペットロボットのような小型の移動体2であれば、従来一般的であったカメラ搭載移動体などに比べてかなり小型であることから、住宅10内で自由に走行させることが可能であり、身体活動測定のために広い場所を準備する必要はない。
なお、一般的に居住者11が生活をしている住宅10には、カメラやマイクのような画像や音声を収集する機器を常時設置しておくのはプライバシー保護の観点から好ましく思われないことが多い。そこで、画像センサ21や距離センサ22を搭載した移動体2により居住者の身体活動を測定することにより、必要な時にのみ画像センサ21などのセンサが近づくことから、居住者11に嫌悪感を持たれることなく身体活動を測定し、居住者11の身体活動から健康状態を把握できる。
また、住宅10内で家電などの用途に使用されている移動体2を、居住者11の見守り用にも用いることにより、以下の効果が得られる。
・公共施設ホールの広い空間や、高齢者の移動訓練を行う高齢者施設などの、対象者の行動を測定する環境を別途用意する必要がなくなる。
・汎用の移動型のロボット計測器では住宅10内の段差などの移動が困難であった。一方、あらかじめ住宅10内の移動を想定して設計された移動体2では、住宅10内を円滑に移動し、居住者11の全身を計測(撮影)するために適切な距離を保つことも容易である。
・以前から生活空間に共存していた移動体2を用いることにより、居住者11にとって監視されているという心理的な負担を軽減できる。
図5は、生活支援システム1のブロック図である。
移動体2には画像センサ21、距離センサ22、駆動輪23が搭載されており、駆動輪23で移動しつつ画像センサ21と距離センサ22とを用いて居住者11の状態を検出する。
また、移動体2内の制御基板24は、制御部41、通信部42、記憶部43を備えている。
制御部41は、画像センサ21、距離センサ22の情報を用いて、以下の制御を行う。
・駆動輪23を駆動して移動体2を移動させる。
・住宅10内の部屋形状と、住宅10内の移動体2自身の位置とを推定する。そして、制御部41は、住宅10内の部屋形状を検出した結果を図2の地図データ301として記憶部43に記憶する。
・初めて移動する部屋ではない場合には、これまで学習した地図データ301を記憶部43から取り出して利用することで、部屋形状に応じて移動体2を移動させる。
・図3のレーダーチャート52で説明したような、居住者11の身体活動を表現する特徴量や居住者11の生活行動を計算し、その結果を通信部42を介してサーバ3に送信する。
サーバ3は、制御部31、通信部32、記憶部33を備えている。
通信部32は、移動体2または生活支援システム1の外部(例えば情報端末5)との通信により、情報をやり取りできる。通信部32では移動体2から送信された情報を受信し、制御部31は通信部32を介して受信した情報に時刻情報を付与して記憶部33に格納する。
制御部31は、記憶部33に格納された情報を取り出し、通信部32を介して移動体2から受信した情報と合わせて処理し、その処理結果(例えば図3の時系列データ51)を通信部32を介して外部(例えば情報端末5)に出力する。
移動体2およびサーバ3は、それぞれCPUと、RAMと、ROMと、HDDと、通信I/Fと、入出力I/Fと、メディアI/Fとを有するコンピュータとして構成される。
通信I/Fは、外部の通信装置と接続される。入出力I/Fは、入出力装置と接続される。メディアI/Fは、記録媒体からデータを読み書きする。さらに、CPUは、RAMに読み込んだプログラム(アプリケーションや、その略のアプリとも呼ばれる)を実行することにより、各処理部を制御する。そして、このプログラムは、通信回線を介して配布したり、CD-ROM等の記録媒体に記録して配布したりすることも可能である。
図6は、移動体2の処理を示すフローチャートの一例である。
移動体2は、記憶部43に図2で示した住宅10内の地図データ301の有無を確認する(S111)。地図データ301がない場合は移動体2が住宅10内を走行しながら制御部41で住宅内の地図データ301を作成し(S113)、記憶部43に格納する。地図データ301の生成処理では、画像センサ21や距離センサ22を用いて住宅10内の壁や家具などの形状が測定される。
移動体2は、S113で作成した地図データ301、または、事前に記憶部43内に与えられている地図データ301を使って、移動体2は住宅10内を自由に走行する(S112)。
次に、移動体2が居住者11を検知した場合などの測定を開始できる状態か否かを判定する(S114)。ここで、居住者11が着替え中などの居住者11に嫌悪感を持たれる状態であるときには、移動体2は、身体活動の特徴量110を計測する居住者11から、計測不可の旨を音声またはジェスチャーで通知を受け、身体活動の特徴量110を計測する処理を中止して(S114でNo)、S112に処理を戻してもよい。
また、S114で複数の居住者11(高齢者と同居する家族や、高齢者を介護中の介護士など)を検知した場合、今回検知した居住者11が見守り対象者か否かを顔画像などから本人確認し、見守り対象者を検知した場合に測定を開始してもよい(S114でYes)。
このように、測定を開始できる状態になったら(S114でYes)、移動体2は、居住者11と移動体2との距離221と、移動体2の自己位置を取得する(S121)。ここで居住者11の検知方法は、画像センサ21で人の形状を認識してもよいし、距離センサ22で部屋の形状に合わない物体を検知してもよい。
S121の距離221が規定値よりも短い場合は移動体2が居住者11に接近しすぎているので(S122でYes)、制御部41により駆動輪23を駆動して規定値よりも距離221が長くなるように移動体2が移動する(S126)。
ここで、S126の規定値とは、画像センサ21で後述する居住者11の特徴量を取得可能な最大の距離であり、規定値よりも距離221が短い場合には特徴量が取得できない。規定値は画像センサ21の取り付け位置や撮像可能な画角によって、また抽出する特徴量によって異なるため、予め画像センサ21や特徴量の条件に応じて規定値を定めておく必要がある。
図4では広角の画像センサ21が移動体2の上に設置されており、前面に存在する居住者11の画像を取得できること、及び身体活動の特徴量110を後述するように手足の速度で計算することから、手足の先端まで含めた居住者11の全身が画像センサ21で撮像できる距離を規定値として定め、予め記憶部43に格納しておく。
これにより、移動体2は、測定対象となる居住者11の全身が画像センサ21の撮像範囲に入る位置まで距離を空けるように移動した位置から、居住者11を撮影する。
距離221が規定値よりも大きくなる位置に移動したら(S122でNoまたはS126の実行後)、移動体2は、以下の情報を取得する(S123)。
・画像センサ21で、居住者11の撮影画像を取得
・距離センサ22で、居住者11と移動体2との距離221を取得
・地図データ301で、移動体2の自己位置を取得
その後、移動体2の制御部41は、S123で取得した画像と距離と自己位置とから、図3のレーダーチャート52で説明したような、居住者11の特徴量を計算する(S124)。
図7は、S124で計算する特徴量の一例を示す説明図である。制御部41は、居住者11の撮影画像から抽出した骨格モデルなどの身体活動の特徴量110を計算する。
移動体2は、S124により計算した特徴量を、通信部42を介してサーバ3に送信する(S125)。これにより、S123で取得した画像そのものをサーバ3に直接送信する場合に比べて、画像から抽出(圧縮)した特徴量を送信することで、移動体2とサーバ3との間で通信するデータ量を節約できる。
図8は、図7の処理に続くサーバ3の処理を示すフローチャートの一例である。
サーバ3は、移動体2から通信部32を介してS125の特徴量の情報を受信し(S201)、制御部31により受信した特徴量に時刻情報を付加して記憶部33に格納する。また、制御部31は、記憶部33に既に格納されている過去の特徴量と最新の特徴量を比較し、過去の特徴量からの変化量を算出する(S202)。
このようにS201のデータ保存処理や、S202のデータ比較処理を移動体2に替わってサーバ3が担うことから、移動体2本体内に高い処理性能や大きなデータ保存性能を設ける必要が無くなる。よって、全ての処理を移動体2で行う場合に比べて、移動体2の性能を最小限に抑えることで、移動体2の小型化、低コスト化ができる。
ここで、S202で算出した変化量が規定値よりも大きい場合は(S203でYes)、過去からの変化量が大きいとして、通信部32を通して外部の情報端末5にアラート情報を報知する(S204)。
S203の規定値は、以下に例示するように、過去の特徴量に対して一定量下がったこととして設定する。
・現在取得した特徴量の一つである歩行速度が、数か月前に測定した歩行速度に比べて2割(=規定値)以上低くなっている場合
・歩行速度や手足の移動速度の値から算出された身体活動指数の値が、規定値よりも下がっている場合
S204のアラート情報とは、例えば、居住者11の身体活動が低下している旨のアラート、または、居住者11に異常が発生している旨のアラートである。
図9は、住宅10の平面図である。
実施例2は、移動体2を移動させずに固定させて、監視カメラのように使用する形態である。以下、実施例1との相違点に着目して説明する。以下、実施例2では、移動体2がロボット掃除機である一例を説明する。移動体2は必要な場合に自律移動しつつ、移動していない場合は住宅10内の充電ステーション12の位置で待機して充電する。
住宅10の平面図において、図9の平面横方向をX軸とし、平面縦方向をY軸とし、天井から床までの高さ方向をZ軸とする。
充電ステーション12は、居住者11が移動する居住者移動軌跡111に対して略垂直方向(Y軸方向)に規定値以上の距離を空けて、移動体2を設置している。
ここで、居住者移動軌跡111とは、住宅10のうち玄関ドアなどの開閉口の近傍や、部屋内の廊下内などの、居住者11が一方向(図9ではX軸方向)に移動する領域の移動軌跡である。
広い空間では居住者11は特定方向ではなく自由に移動していることから移動方向は定まらないが、廊下や開閉口では廊下の方向、開閉口をくぐる方向に移動の方向が一方向に定まる。よって、居住者移動軌跡111に沿って居住者11が移動すると想定される。
このような移動体2の配置により、電波220が居住者移動軌跡111に届き、かつ、居住者11の全身を測定できる。そのため、充電ステーション12で待機している移動体2は、居住者移動軌跡111に向けて(Y軸方向に向けて)電波220を発信し続ける。そして、移動体2は、自身に搭載された画像センサ21の撮影画像と、距離センサ22から放射される電波220とにより居住者11から身体活動のデータを測定する。
居住者11の居住者移動軌跡111に沿ったX軸方向およびZ軸方向の移動は、画像センサ21の撮影画像により測定される。
居住者11の居住者移動軌跡111に対して直角方向(Y軸方向)の移動は、距離センサ22の電波220により検出した移動体2と居住者11との距離の変化により求められる。
制御基板24は、これらの居住者11の各方向(X,Y,Z)の移動距離を移動時間で除算することで、居住者11の移動速度を高精度に測定できる。
図10は、図9と同じ住宅10の平面図である。充電ステーション12の位置が図9と図10とで異なっている。
充電ステーション12は、居住者11が移動する居住者移動軌跡111に対して同方向(X軸方向)の延長線上に一定の距離を空けて、移動体2を設置している。
居住者11の居住者移動軌跡111に対して直角方向(Y軸方向)およびZ軸方向の移動は、画像センサ21の撮影画像により測定される。
居住者11の居住者移動軌跡111に沿ったX軸方向の移動は、距離センサ22の電波220により検出した移動体2と居住者11との距離の変化により求められる。
制御基板24は、これらの居住者11の各方向(X,Y,Z)の移動距離を移動時間で除算することで、居住者11の移動速度を高精度に測定できる。また、移動体2と居住者移動軌跡111とは一定の距離が空いているから、居住者11に対して移動体2が移動して距離を空けることなく、居住者11の全身を測定し、身体活動を測定できる。
以上、図9、図10で説明したように、画像センサ21は、居住者11を撮影した画像内に映る居住者11の位置の時間変化により、電波220の照射方向に直交する居住者11の移動速度を身体活動の特徴量110として求める。
距離センサ22は、移動体2から照射する電波220により、居住者11までの距離および電波220の照射方向に沿った居住者11の移動速度を身体活動の特徴量110として求める。
図11は、移動体2のフローチャートの一例である。
移動体2は自律移動していない場合、充電ステーション12で充電する(S131)。充電ステーション12で静止している移動体2は、測定指示があった場合や、居住者11が居住者移動軌跡111に沿って移動していることを検知した場合には、測定を開始と判断する(S114BでYes)。その場合、移動体2は、画像センサ21で居住者11の画像を取得し、距離センサ22で居住者11との距離を取得する(S123B)。なお、移動体2は移動しないので、撮影画像の移動ブレなどの誤差が無く、居住者11の身体活動についても実施例1よりも容易に測定できる。
ここで測定指示とは、以下に例示する方法など、どのような方法でもよい。
(方法1)居住者11が居住者移動軌跡111に沿って移動することが普段の生活から推定される場合は、その移動時刻にサーバ3から測定指示を受ける。居住者11の移動時刻は、例えば図9や図10のように玄関に繋がる廊下が見える位置に充電ステーション12を設置している場合、住宅10内に帰宅する時刻や外出する時刻などである。
(方法2)居住者11が持っているスマートフォンの位置データなどからこれから住宅10内に帰宅することが想定される場合には、その帰宅想定時刻にサーバ3から測定指示を受ける。
(方法3)玄関に設置したドア開閉センサや別なセンサから、測定指示を受ける。
そして、移動体2の制御基板24は、S123Bで取得した情報から居住者11の身体活動の特徴量110を算出し(S124)、サーバ3にその算出結果の情報を送信する(S125)。一方、充電ステーション12の位置が既知なので、図6のS123とは異なりS123Bでは、移動体2が自己位置を取得する処理を省略できる。
以上のように実施例2では、移動体2は、充電ステーション12に設置されている間に移動せずに居住者11の身体活動を測定する。これにより、実施例1と同様に居住者11の身体活動や健康状態を測定できるとともに、より容易に身体活動を測定できる。
図12は、実施例3の生活支援システム1の模式図である。
実施例3では、実施例1または実施例2の構成に対して、住宅10内に設置され、身体活動の特徴量110を算出する非接触センサ6と家電7とを生活支援システム1に追加した。なお、非接触センサ6と家電7とは両方備えている必要はなく、片方でもよい。非接触センサ6と家電7とはそれぞれサーバ3と接続可能である。
非接触センサ6は、ミリ波やマイクロ波などの電波60を居住者11に放射することで居住者11の位置や姿勢を検出し、その検出結果をサーバ3に送信する。非接触センサ6は、例えば、住宅10内の壁面や天井面などに設置されているため、移動体2で測定する場合に比べて、より精緻に身体活動を測定できる。非接触センサ6の数は、図12に例示した1つには限定されず、住宅10内に複数の非接触センサ6を備えてもよい。
なお、非接触センサ6の代わりに、以下のようなセンサを用いてもよい。
・赤外線を照射して居住者の有無を判別する人感センサ
・ドアの開閉を検知するドア開閉センサ
・振動を検知する振動センサ
また、住宅10の壁面のより高い位置や天井に非接触センサ6を設置することで、家具などの設置物に視界を遮られることなく、居住者11の身体情報を取得できる。一方で、非接触センサ6の設置位置から死角になる位置に居住者11が存在する場合は、居住者11の身体情報を取得できないこともある。そのため、死角になる位置では移動体2に居住者11の身体情報を取得させることで、移動体2と非接触センサ6との双方で居住者11の身体情報をより多く取得できる。
家電7は、居住者11が家電を使用(操作)した際の動作情報をサーバ3に送信することで、居住者11の身体活動を間接的に取得できる。なお、図12では洗濯機を示しているが、家電の種類や数は任意である。
例えば、洗濯機の代わりに、冷蔵庫、居住者11が把持する従来型の掃除機、ロボット掃除機、調理器などの家電7を用いてもよい。また、家電7の動作情報は、例えば冷蔵庫のドア開閉や庫内の温度、洗濯機の洗濯モードや洗濯時間、調理器の調理メニューや庫内の温度などである。
図13は、居住者11の生活行動を示すスケジュールグラフである。
スケジュールグラフ112の縦軸は、曜日(月曜~日曜)であり、横軸はその曜日での朝から夜までの居住者11の生活行動を示す。生活行動は、例えば、睡眠、外出、休憩、食事、選択などに分類され、居住者11は各時刻でいずれか1つの生活行動を実行する。
サーバ3は、移動体2および家電7のうちの少なくとも1つから取得した情報をもとに、スケジュールグラフ112のような各時刻の生活行動を推定する。例えば、サーバ3は、家電7から取得された情報(例えば、居住者11が現在は調理器を操作している)から、居住者11の現在の生活行動(食事)を推定する。
このような推定した各時刻の生活行動から、サーバ3は、毎日どのような生活行動をしているかを、曜日別に取得してスケジュールグラフ112を作成する。
スケジュールグラフ112は、サーバ3から情報端末5に送信して居住者家族5Aに閲覧させることで、居住者家族5Aは居住者11を直接監視しなくても、居住者11の生活習慣を把握できる。
サーバ3は、以下に例示するような生活行動を特定する。
・洗濯機から「ボタン操作情報」、「ドア開閉情報」を取得し、給湯と組み合わせて、居住者11の入浴を推定する。
・冷蔵庫から「ドア開閉情報」を取得し、かつ、調理家電から「ボタン操作情報」、「ドア開閉情報」を取得し、その双方を組み合わせて、居住者11の食事を推定する。
・掃除機から「操作」、「移動情報」を取得し、居住者11の掃除を推定する。
図14は、生活支援システム1のブロック図の一例である。
実施例3の生活支援システム1は、移動体2と、サーバ3と、非接触センサ6と、家電7とを有する。移動体2とサーバ3の構成は実施例1(図5)と同じである。
非接触センサ6は、検知部61、制御部62、通信部63を備える。
検知部61は、電波60を居住者11に照射することで、居住者11の身体情報を取得する。または、検知部61は、電波60の代わりにLiDAR(Light Detection And Ranging)の光(レーザ)を居住者11に照射して3Dスキャンすることで、居住者11の身体情報を取得する。
居住者11の身体情報とは、例えば、居住者の位置および姿勢を点群データ(距離のデータ)として求め、その点群データの時間変化(点群の速度等)から求まる居住者の活動量データである。
制御部62は、検知部61の取得結果から居住者11の身体活動を示す特徴量を抽出し、通信部63を介して特徴量の抽出結果をサーバ3に送信する。特徴量としては、実施例1で移動体2が取得する情報と同様に、居住者の位置と移動速度、姿勢と手足の移動速度に加え、それらの情報から求められる身体活動の各数値などが挙げられる。
家電7は、検知部71、制御部72、通信部73を備える。
検知部71は、居住者11が家電を操作した際の動作情報および住宅10の環境情報などの居住者情報70を取得する。住宅10の環境情報は、例えば、家電7の周囲や内部の温湿度や気圧、水道の水圧、系統電力の電圧などの家電7の周辺情報である。
制御部72は、制御部62と同様に、検知部71の取得結果から居住者11の身体活動を示す特徴量を抽出し、通信部73を介して特徴量の抽出結果をサーバ3に送信する。ここで送信される特徴量は、家電の動作情報を含むので、いつどのような家電を操作したか、またいつどの家電をどのような条件でどのようなモードの動作を行ったかなどの情報が得られる。
図15は、実施例3の生活支援システム1(移動体2と、非接触センサ6と、家電7)のフローチャートの一例である。
制御を開始すると、実施例1(図6)と同じように移動体2は住宅内を自由に走行する(S112)。一方、非接触センサ6および家電7は、操作を待つ待機状態になる(S141)。
非接触センサ6が居住者11を検知した場合、または、家電7を居住者11が操作した場合(S142でYes)、非接触センサ6が居住者11の情報を取得したり、家電7が動作情報を取得したりする(S143)。
非接触センサ6で居住者11を検知した場合は居住者11の位置がわかり、家電7を操作した場合は家電7の位置から居住者11の位置がわかるため、その位置によって居住者11の検知情報を移動体2に送信する(S143B)。S143Bの送信処理は、非接触センサ6や家電7から移動体2に直接情報を送信してもよいし、サーバ3を介した情報の送信でもよい。
移動体2は、S143Bで通知された居住者11の位置まで走行して(S112B)、居住者11の身体情報の測定を開始する(S114でYes)。その後の移動体2が実行する各処理(S123~S125)は、実施例1(図6)と同じである。
さらに、非接触センサ6および家電7は、S143で取得した居住者11の身体情報から必要な特徴量を算出し(S144、図6のS124と同様)、その算出結果をサーバ3に情報を送信する(S145、図6のS125と同様)。
図16は、図15の処理に続くサーバ3のフローチャートの一例である。
サーバ3は、移動体2からS125で通知された情報を受信し(S201)、非接触センサ6および家電7からS145で通知された情報を受信する(S201B)。以下に受信する情報を例示する。
・居住者11の在室情報
・居住者11の活動量(主に非接触センサ6から受信)
・居住者11の姿勢
・居住者11の位置(重心位置、手足の位置)。家電7の場合はその家電の場所に居住者11が居るか否か。
・居住者11の速度(歩行速度、手足の移動速度、重心の移動速度)
・上記に列挙した情報の集合から算出された値
・居住者11の行動検出(場所、何をしているか)
サーバ3は、S201の情報と、S201Bの情報とを合成して(組み合わせて)、以下に例示するような居住者11の特徴量を算出する(S201C)。
・居住者11の消費エネルギー(=歩行速度+手足の移動速度)
・居住者11の行動のキレ(歩行速度の周波数分析により求める)
・居住者11の生活行動(食事、休憩など)。さらに、居住者11の生活行動が特定の生活行動の場合、移動体2の画像情報を組み合わせることで、移動体2だけでは取得が難しいある生活行動における身体活動を測定できる。例えば料理をしている場合の居住者11の姿勢であるとか、居住者11が夜寝室とトイレと往復する場合の歩行速度などを計測できる。
・居住者11の生活行動別の活動量および移動速度
・居住者11の場所別の活動量および移動速度(玄関、キッチン、リビング、寝室、廊下、トイレそれぞれで求める)
なお、S201の情報と、S201Bの情報とを組み合わせるときには、双方で重複しない情報は、片方の情報を採用し、双方で重複する情報は、より精度の高い情報を採用する。例えば、同じ時刻の居住者11の位置情報が、移動体2および非接触センサ6の双方の情報源から受信したときには、その居住者11から近くに存在する情報源を採用すればよい。
サーバ3は、S201Cで合成した現在の情報を保存し、その現在の情報と、過去の情報とを比較することによって居住者11の特徴量の変化量を算出する(S202)。S202の比較処理では、同じ生活行動どうしの身体活動(例えば、現在の洗濯中の身体活動と、過去の洗濯中の身体活動)を比較することで、比較の精度が向上する。S202で比較される変化または変化量は、以下が例示され、居住者11の健康情報をより高精細に取得できる。
・歩行速度や歩行姿勢の変化量
・特定の生活行動における歩行速度や歩行姿勢、身体活動の指数の変化量
・現在日と過去日とで同時刻の生活行動の変化。例えば、過去日の午前7時は食事をしていたが、現在日の午前7時は睡眠をしていたとき、食事と睡眠との相違により居住者11の異常(体調不良)として認識する。
サーバ3は、S202で算出した変化量が規定値(所定閾値)よりも大きいか否かを判定する(S203)。または、サーバ3はS202で変化を検出できたか否かを、S203で判定してもよい。
S203でYes(変化量>所定閾値、または、変化あり)なら、サーバ3は、情報端末5にアラートを出すことで(S204)、居住者11の異常の可能性を居住者家族5Aに通知する。アラートは、例えば、いつもはこの曜日のこの時間帯にはこの行動を行っているはずなのに、本日はこの行動が検出されないなどの変化を示す情報である。
さらに、サーバ3は、居住者11が転倒している場所などの異常の発生個所を移動体2に確認させるように指示にし、移動体2から「大丈夫ですか?」などの音声を居住者11に知らせてもよい。これにより、「足をくじいたみたいです」などの詳細な居住者11からの応答の音声を移動体2が受信し、さらなる詳細なアラートとして、居住者家族5Aに通知できる。
以上説明した実施例1~3の生活支援システム1は、画像を取得する画像センサ21と、対象物との距離を取得する距離センサ22を備え、室内の自己位置を推定する移動体2と、移動体2と通信可能なサーバ3を含む。
そして、移動体2は、搭載したセンサにより取得した居住者11の身体活動を処理して得られた身体活動の特徴量110をサーバ3に送信し、サーバ3に身体活動の特徴量110を保存させる。
さらに、サーバ3は、測定対象となる居住者11の身体活動の特徴量110を検知し、以前に保存された身体活動の特徴量110からの変化が大きい場合には、その旨をアラートとして情報端末5に通知する。このアラートは、過去と現在とで、同じ生活行動の特徴量を比較した結果とすることで、精度を向上できる。
これにより、住宅10内の居住者11の身体活動と健康状態を測定し、その状態に変化が発生した場合に居住者11やその関係者に変化を報知することにより、適切な介入を促し、居住者11の健康状態を維持、向上させることが可能となる。
なお、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、さまざまな変形例が含まれる。例えば、前記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段などは、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。
また、前記の各構成、機能などは、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイルなどの情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)などの記録装置、または、IC(Integrated Circuit)カード、SDカード、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体におくことができる。また、クラウドを活用することもできる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
さらに、各装置を繋ぐ通信手段は、無線LANに限定せず、有線LANやその他の通信手段に変更してもよい。
1 生活支援システム
2 移動体
3 サーバ
5 情報端末
5A 居住者家族
6 非接触センサ
7 家電
10 住宅
11 居住者
12 充電ステーション
21 画像センサ(測定センサ)
22 距離センサ(測定センサ)
23 駆動輪
24 制御基板
31 制御部
32 通信部
33 記憶部
41 制御部
42 通信部
43 記憶部
51 時系列データ
52 レーダーチャート
60 電波
61 検知部
62 制御部
63 通信部
70 居住者情報
71 検知部
72 制御部
73 通信部

Claims (9)

  1. 居住者の近傍まで移動し、自身に備えられている測定センサから得られた前記居住者の位置情報を含む測定結果から、前記居住者の身体活動の特徴量および前記居住者の生活行動を算出し、その算出結果をサーバに送信する移動体と、
    受信した前記居住者の生活行動ごとに、過去の前記身体活動の特徴量から現在の前記身体活動の特徴量への変化を求め、その変化に応じて情報端末にアラートを送信する前記サーバと、を有することを特徴とする
    生活支援システム。
  2. 前記移動体から照射する電磁波または音波により、前記居住者までの距離および前記電磁波または音波の照射方向に沿った前記居住者の移動速度を前記身体活動の特徴量として求める距離センサと、
    前記居住者を撮影した画像内に映る前記居住者の位置の時間変化により、前記電磁波または音波の照射方向に直交する前記居住者の移動速度を前記身体活動の特徴量として求める画像センサと、を前記移動体の前記測定センサとして有することを特徴とする
    請求項1に記載の生活支援システム。
  3. 前記移動体は、測定対象となる前記居住者の全身が前記画像センサの撮像範囲に入る位置まで距離を空けるように移動した位置から、前記居住者を撮影することを特徴とする
    請求項2に記載の生活支援システム。
  4. 前記移動体は、前記身体活動の特徴量を計測する前記居住者から、計測不可の旨を音声またはジェスチャーで通知されたときには、前記身体活動の特徴量を計測する処理を中止することを特徴とする
    請求項1に記載の生活支援システム。
  5. 前記移動体は、前記居住者の在室情報と、前記居住者の位置と、前記居住者の姿勢と、前記居住者の重心の移動速度と、前記居住者の手足の移動速度と、前記居住者の活動量との集合、および、その集合から算出された値のうちの少なくとも1つを、前記居住者の前記身体活動の特徴量として算出することを特徴とする
    請求項1に記載の生活支援システム。
  6. 前記情報端末は、前記居住者、前記居住者の家族、前記居住者のケアマネージャ、前記居住者と契約した介護福祉施設の関係者のうちの少なくとも1人に使用される端末であり、アラートに加えて、前記居住者の前記身体活動の特徴量を受信して表示することを特徴とする
    請求項1に記載の生活支援システム。
  7. 前記移動体は、さらに、掃除機能、空気清浄機能、愛玩機能、警備機能、音認識機能、見守り機能のうちの少なくとも1つの機能を備えることを特徴とする
    請求項1に記載の生活支援システム。
  8. 前記サーバは、住宅内に設置された非接触センサと、前記住宅内に設置された家電とのうちの少なくとも1つから算出された前記身体活動の特徴量を受信することを特徴とする
    請求項1に記載の生活支援システム。
  9. 生活支援システムは、移動体と、サーバと、を有しており、
    前記移動体は、居住者の近傍まで移動し、自身に備えられている測定センサから得られた前記居住者の位置情報を含む測定結果から、前記居住者の身体活動の特徴量および前記居住者の生活行動を算出し、その算出結果を前記サーバに送信し、
    前記サーバは、受信した前記居住者の生活行動ごとに、過去の前記身体活動の特徴量から現在の前記身体活動の特徴量への変化を求め、その変化に応じて情報端末にアラートを送信することを特徴とする
    生活支援方法。
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