JP7287081B2 - 液体排出装置および貯留容器の残液排出方法 - Google Patents

液体排出装置および貯留容器の残液排出方法 Download PDF

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Description

本発明は,貯留容器から内容液を注出し,所定量の内容液を小分け容器に注入する液体排出装置に係る発明である。
小分け用容器に分配する内容液を貯留する貯留容器として,以前より,バッグ形状の軟包装容器が用いられている。
図14は,バッグ形状の貯留容器の代表的な形態を説明する図である。図14(a)では,バッグ形状の貯留容器2の外観を図示し,図14(b)では,図14(a)におけるA-A’断面図を図示している。
図14(a)で図示したように,貯留容器2は,ヒートシール加工によりトップシール部21とボトムシール部22をチューブ状の樹脂製シート2aに形成し,トップシール部21に排出ポート20を装着した構成になっている。貯留容器2に用いる樹脂製シート2aは単層でも複層でもよく,樹脂製シート2aの材料としては,ポリエチレンやポリプロピレン系ポリマーなどが広く利用されている。図14(b)で図示したように,貯留容器2の断面は,2枚の樹脂製シート2aの上部と端部をヒートシールした格好になっており,2枚の樹脂製シート2aに囲まれた空間が内容液を貯留する貯留空間23になる。
貯留空間23に内容液を充填した貯留容器2は,排出ポート20が設けられたトップシール部21を下にして,所定量の内容液を小分け容器に注入する液体排出装置にセットされる。貯留容器2に収容された内容液を一度に多量に注出する場合,貯留容器2の排出ポート20をキャップで塞ぎ,キャップを外して排出ポートを開口できるようにするが,内容液を小出しで注出する場合,貯留容器2の排出ポート20をプラスチック製などの隔壁で塞ぎ,貯留容器2の内容液を液体排出装置に送る注出管24が貯留容器2に設けられた排出ポート20の隔壁を貫通する。
小分けに係る内容液の歩留まりの観点からすると,貯留容器2に貯留した内容液を全て排出できることが望ましい。内容液の残液を少なくするための工夫としては,内容液が排出ポート20の方向に導かれるように,貯留容器2を傾けたりする(例えば,特許文献1)ことが以前よりなされている。
しなしながら,内容液が排出ポート20の方向に導かれるように,貯留容器2を傾けても,排出ポート20の周辺に内容液が残ってしまうことがある。図15は,排出ポート20の周辺に残る内容液の残液を説明する図である。
図15(a)は,注出管24の先端が排出ポート20の内部露出部から突出していないケース(ケースA)である。なお,排出ポート20の内部露出部とは,貯留容器2の内部に出っ張っている排出ポート20の部分を意味している。この場合,排出ポート20の内部露出部と貯留空間23の底部の隙間に残る内容液の液溜りが残液3となる。図15(b)は,排出ポート20に挿入する注出管24の先端が排出ポート20の内部露出部から突出しているケース(ケースB)で,この場合,注出管24の挿入端より下側にある内容液の液溜りが残液3となる。このように,残液3が溜まる空間は,排出ポート20の内部露出部の先端もしくは注出管24の挿入端に依存することになるが,今後,排出ポート20および注出管24をまとめて排出部25と便宜的に記載する。
特開2011-131908号公報
そこで,本発明は,排出ポートの内部露出部や注出管の先端位置に起因して発生する貯留容器の残液を減らすことを目的とする。
上述した課題を解決する第1発明は,貯留容器の底部を加圧して,貯留容器の貯留空間において残液が残る空間を押し潰すとともに,貯留容器の貯留空間内にある内容液を排出部の先端に導く傾斜を貯留空間の底部に形成する傾斜形成機構を備えていることを特徴とする液体排出装置である。
更に,第2発明は,第1発明に記載した液体排出装置において,貯留容器がセットされる受け板と,前記傾斜形成機構として,前記受け板にセットされた貯留容器の底部を加圧するためのエアバッグを有するエアバッグ機構を備え,前記エアバッグは,前記受け板にセットされた貯留容器の底部を加圧する際に膨張し,貯留容器に設けられた排出部の先端の箇所が窪んでいる形状で前記受け板にセットされた貯留容器と当接すること特徴とする。
更に,第3発明は,第1発明に記載した液体排出装置において,貯留容器がセットされる受け板と,前記傾斜形成機構として,複数のピンをマトリクス状に配置したピンマトリクスパネルを有し,前記ピンマトリクスパネルに含まれる複数のピンで構成されるレリーフを造形する前記ピンマトリクス機構を備え,前記ピンマトリクス機構は,前記受け板にセットされた貯留容器の底部を加圧する際,貯留容器の排出部の箇所が窪んでいる形状で前記受け板にセットされた貯留容器と当接する前記レリーフを造形することを特徴とする。
更に,第4発明は,第3発明に記載した液体排出装置において,前記ピンマトリクス機構は,貯留容器にある内容液の残量に応じて前記レリーフの形状を変更することを特徴とする。
更に,第5発明は,第3発明または第4発明に記載した液体排出装置において,前記ピンマトリクス機構にピンディスプレイを用いたことを特徴とする。
更に,第6発明は,第1発明に記載した液体排出装置において,前記傾斜形成機構として,貯留容器に設けられた排出部を中にして,2本のアーム部材で貯留容器の底部をV字状に挟むアーム機構を備えたことを特徴とする。
更に,第7発明は,第1発明に記載した液体排出装置において,貯留容器がセットされる受け板と,前記傾斜形成機構として,前記受け板にセットされた貯留容器を加圧しながら前記傾斜を貯留空間の底部に形成するように移動する一対の加圧ローラを備えていることを特徴とする。
更に,第8発明は,貯留容器の貯留空間において残液が残る空間を押し潰すと共に,貯留容器の貯留空間内にある内容液を排出部に導く傾斜を貯留空間の底部に形成して,貯留容器から残液を排出する貯留容器の残液排出方法である。
本発明に係る液体排出装置は,貯留容器の内部にある残液を減らすために,貯留容器の貯留空間内にある内容液を排出部に導く傾斜を貯留空間の底部に形成するように構成されている。
本実施形態に係る液体排出装置の構成を説明する図。 貯留容器の残液排出方法を説明する図。 液体排出装置が備える傾斜形成機構の態様1を説明する図。 エアバッグを膨張させる前の状態を説明する図。 エアバッグを膨張させた後の状態を説明する図。 複数の排出部を有する貯留容器に傾斜形成機構の態様1を適用させたときの図。 液体排出装置が備える傾斜形成機構の態様2を説明する図。 貯留空間内にある内容液の残量のレベルを説明する図。 内容液の残量に合わせて傾斜の角度を変更する様子を説明する図。 液体排出装置が備える傾斜形成機構の態様3を説明する図。 2本のアーム部材が貯留容器の底部をV字状に挟んだ後を説明する図。 液体排出装置が備える傾斜形成機構の態様4を説明する図。 加圧ローラが移動した後の図。 バッグ形状の貯留容器の代表的な形態を説明する図。 排出部の周辺に残る内容液の残液を説明する図。
ここから,本発明に係る実施形態について記載する。本実施形態は,本発明の理解を容易にするためのものであり,本発明は,本実施形態に限定されるものではない。また,特に断りのない限り,図面は,本発明の理解を容易にするために描かれた模式的な図である。
図1は,本実施形態に係る液体排出装置1の構成を説明する図である。本実施形態に係る液体排出装置1は,図14で図示した貯留容器2から内容液を排出したときに,貯留容器2の残量を減らすための装置で,貯留容器2の排出部25と接続する接続管40を介して,貯留容器2に収容された内容液を小分け容器に注入する動作を制御する液体分配装置4と接続している。
図1で図示した液体排出装置1は,排出部25の先端に係る位置に起因して発生する残液を減らせるように発案された装置である。このことを実現するために,液体排出装置1は,貯留容器2の底部を加圧して,貯留容器2の貯留空間23において残液が残る空間を押し潰すとともに,貯留容器2の貯留空間23内にある内容液を排出部25に導く傾斜を貯留空間23の底部に形成する傾斜形成機構10を備え,更に,図1で図示した液体排出装置1は,貯留容器2をセットする受け板11を備えている。図1で図示したように,貯留容器2は,排出部25が設けられたトップシール部21の側を下に向けた状態で,液体排出装置1に取り付けられるため,液体排出装置1に取り付けられた状態における底部はトップシール部21の側になる。
図2は,貯留容器2の残液排出方法を説明する図で,この説明により,液体排出装置1の傾斜形成機構10により残液を減らすことができる原理を説明する。図2では,貯留容器2の正面図を図示しており,左側の正面図は,傾斜形成機構10の作動前における状態で,右側の正面図は,傾斜形成機構10の作動後における状態である。
貯留容器2の状態が左側の状態で,液体排出装置1が傾斜形成機構10を作動させると,傾斜形成機構10は,貯留容器2に設けられた排出部25の先端が最も低くなるように貯留空間23の底部を変形させ,貯留容器2の状態は図2の左側の状態から,排出部25の方向に傾く傾斜230が貯留空間23の底部に形成された図2の右側の状態になる。貯留容器2が図2の右側の状態になると,排出部25の先端より底部の側にある空間(図2の左側で図示した斜線の領域)が押し潰されることで,残液3が溜まる空間がなくなり,かつ,貯留空間23にある内容液は排出部25の方向に流れ易くなるため,貯留空間23の残液3を減らすことができる。
所定の排出部25の方向に傾く傾斜が形成されるように,貯留空間23の底部を変形できれば,傾斜形成機構10の具体的な態様は任意でよいが,ここでは,傾斜形成機構10に係る4つの態様を説明する。
図3は,液体排出装置1が備える傾斜形成機構10の態様1を説明する図である。態様1は,空気などの気体によって膨張するエアバッグ101と,配管102aを介してエアバッグ101と接続しているコンプレッサー102を有するエアバッグ機構100により,液体排出装置1が備える傾斜形成機構10を実現した態様である。図3において,エアバッグ機構100は,受け板11にセットされた貯留容器2の底部側をエアバッグ101により加圧できるように配置されている。
排出部25の箇所が最も低くなるように,貯留空間23の底部を変形させるためには,排出部25の両側になる貯留空間23の底部を底上げすることが必要になる。図3では,受け板11にセットされた貯留容器2の底部を加圧する際に膨張し,貯留容器2に設けられた排出部25の先端の箇所が窪んでいる形状(ここでは,Vブロックの断面形状)で受け板11にセットされた貯留容器2と当接するエアバッグ101を利用して,排出部25の両側になる貯留空間23の底部を底上げしている。
図4は,エアバッグ101を膨張させる前の状態を説明する図で,図5は,エアバッグ101を膨張させた後の状態を説明する図である。図4および図5において,左側の図は正面図で,右側の図はB-B’断面図である。
図4および図5で図示したように,傾斜形成機構10の態様1において,貯留空間23の底部を変形するためエアバッグ101は,膨張する前,貯留容器2と当接していない。図5で図示したように,エアバッグ101は,膨張するとVブロックの形状になって貯留容器2と当接し,貯留容器2を加圧する状態になり,エアバッグ101が当接した貯留空間23の箇所は塞がれた状態になる。塞がれた状態になっている貯留空間23の部分には内容液が流入できず,また,エアバッグ101の形状は,正面から見たときに排出部25の箇所が窪んでいる形状になっているため,エアバッグ101が膨張することで,排出部25の両側になる貯留空間23の底部は底上げされ,残液3が溜まる空間が押し潰されると共に,貯留空間23の底部に排出部25の方向に傾く傾斜が形成される。
残液3を少なくすることを考慮すると,エアバッグ機構100を作動させるタイミング,すなわち,エアバッグ101を膨張させるタイミングは,内容液の残量が,図5で図示したように,エアバッグ101により塞がれた貯留空間23の上側に内容液が若干溜まる程度の量になったときが望ましい。これは,エアバッグ101が膨張することにより,排出部25の両側が塞がれ,残液3が溜まる空間にある内容液がこの空間から押し出されるからである。
図6は,複数(ここでは,3つ)の排出部50a,50b,50cを有する貯留容器5に傾斜形成機構10の態様1を適用させたときの図である。エアバッグ101を用いて傾斜形成機構10を実現することで,複数の排出部50を有する貯留容器5にも対応が取れる。図6で図示したように,内容液の排出に用いない排出部50b,50cが設けられている貯留空間53の箇所をエアバッグ101で全て覆うことで,残液3が溜まる空間を押し潰すと共に,内容液の排出に用いる排出部50aの方向に傾く傾斜を形成できる。
傾斜形成機構10の態様1では,正面から見たときに排出部25の箇所が窪んでいる形状で貯留容器2を加圧する部材をエアバッグ101としているが,この部材はエアバッグ101でなくともよい。
図7は,液体排出装置1が備える傾斜形成機構10の態様2を説明する図で,図7(a)は,傾斜形成機構10として用いるピンマトリクス機構の構造を説明する図で,図7(b)は,ピンマトリクス機構が造形するレリーフの一例を説明する図である。
傾斜形成機構10の態様2は,傾斜形成機構10にピンマトリクス機構110を用いた態様である。図7(a)で図示したように,傾斜形成機構10として用いるピンマトリクス機構110は,複数のピン1110をマトリクス状に配置したピンマトリクスパネル111を有し,更に,ピンマトリクスパネル111に含まれる複数のピン1110で構成されるレリーフ1111を造形するピン駆動機構112を有している。
ピンマトリクス機構110のピン駆動機構112は,受け板11にセットされた貯留容器2の底部を加圧する際,貯留容器2の排出部25の箇所が窪んでいる形状で受け板11にセットされた貯留容器2と当接するレリーフ1111の領域に含まれる全てのピン1110を突出させることで,図7(b)で図示したような形状のレリーフ1111をピンマトリクスパネル111に造形する。なお,ピンマトリクスパネル111に造形したレリーフ1111により,受け板11にセットされた貯留容器2の底部を加圧するためには,貯留容器2をセットする受け板11とピンマトリクス機構110の間隔を,突出したピン1110が受け板11の表面とほぼ当接する間隔にすることが必要である。また,柔らかい素材でピン1110の先端を覆うなど,突出させたピン1110により貯留容器2が破損しない工夫も必要になる。
ピンマトリクス機構110に含まれるピン1110を駆動する仕組み,すなわち,ピン1110の状態を退避状態から突出状態に切り替える仕組みは任意である。マトリクス状に配置するピン1110を,バネを利用して退避状態に復帰する構造にし,ピン駆動機構112を,図7(b)で図示したような形状の部材をピンマトリクスパネル111の裏側から押し付ける機構にすることでも,図7(b)で図示したような形状のレリーフ1111をピンマトリクスパネル111に造形できる。
加えて,現時点では,点字などを3次元で表示するピンディスプレイ(別名:触覚ディスプレイ)も開発されているため,このピンディスプレイをピンマトリクス機構110に利用できる。ピンディスプレイをピンマトリクス機構110に用いる際,ピンマトリクスパネル111に含まれるピン1110それぞれは,突出方向に可動で,ピン駆動機構112は,それぞれのピン1110を動かすアクチュエータと,それぞれのアクチュエータを独立して制御する制御回路になる。なお,ピンディスプレイをピンマトリクス機構110に利用すると,貯留容器2の表面にピン1110が当接したときの触圧によりピン1110が降下し,十分な加圧力が得られないことが懸念されるため,ピン1110が降下する触圧を高めたピンディスプレイ(例えば,特開平6-202572)を利用することが好適である。
なお,ピンディスプレイをピンマトリクス機構110に利用すると,ピンマトリクス機構110が造形するレリーフ1111の形状を任意に変更できるため,貯留空間23内にある内容液の残量に合わせて,ピンマトリクス機構110に造形させるレリーフ1111の形状を変更することで,貯留空間23内にある内容液の残量に合わせて,貯留容器2の貯留空間23内にある内容液を排出部25に導く傾斜の角度を変更できる。
図8は,貯留空間23内にある内容液の残量のレベルを説明する図で,図9は,内容液の残量に合わせて傾斜の角度を変更する様子を説明する図である。
図8において,貯留空間23内にある内容液の残量のレベルは,貯留空間23内にある内容液の残量が満量のときを「High」,貯留空間23内にある内容液の残量が半量のときを「Middle」,そして,貯留空間23内にある内容液の残量が低量のときを「Low」としている。
図9では,突出させるピンを黒丸で図示している。図9(a)では,貯留空間23内にある内容液の残量のレベルが「High」のときのピンマトリクスパネル111を示し,図9(b)では,貯留空間23内にある内容液の残量のレベルが「Middle」のときのピンマトリクスパネル111を示し,そして,図9(c)では,貯留空間23内にある内容液の残量のレベルが「Low」のときのピンマトリクスパネル111を示している。
図9(a)で図示したように,貯留空間23内にある内容液の残量のレベルが「High」のとき,ピンマトリクスパネル111に含まれるピン1110はいずれも突出していない。図9(b)で図示したように,貯留空間23内にある内容液の残量のレベルが「Middle」のとき,レリーフ1111aに含ませるピン1110が突出して,Vブロックの断面形状のレリーフ1111aがピンマトリクスパネル111に造形される。図9(c)で図示したように,貯留空間23内にある内容液の残量のレベルが「Low」のとき,レリーフ1111bに含ませるピン1110が突出して,Vブロックの断面形状のレリーフ1111bがピンマトリクスパネル111に造形され,レリーフ1111bに係る傾斜は,貯留空間23内にある内容液の残量のレベルが「Middle」のときに造形されるレリーフ1111aに係る傾斜よりも大きくなっている。これは,貯留空間23内にある内容液の自重が小さくなると,傾斜に沿って流れにくくなるため,傾斜に沿って流れ易くするために傾斜を大きくしている。
排出部25の数が一つの貯留容器の場合,エアバッグ機構100やピンマトリクス機構110を用いずとも,貯留空間23内の内容液を排出部25に導く傾斜を貯留空間23の底部に形成できる。
図10は,液体排出装置1が備える傾斜形成機構10の態様3を説明する図である。態様3は,貯留容器2に設けられた排出部25を中にして,2本のアーム部材121で貯留容器2の底部をV字状に挟むことで,排出部25が設けられた貯留容器2の底部の箇所が最も低くするアーム機構120により傾斜形成機構10を実現している。なお,液体排出装置1が備える傾斜形成機構10の態様3では,アーム部材121で貯留容器2の底部をV字状に挟む都合上,図1で図示した受け板11は不必要である。
図10は,2本のアーム部材121が貯留容器2の底部をV字状に挟む前の状態である。2本のアーム部材121それぞれの断面は,貯留容器2の底部をV字状に挟む状態になったとき,排出部25の片側と接し,残液3が溜まる空間が押し潰されると共に,貯留容器2の貯留空間23内にある内容液を排出部25に導く傾斜を貯留空間23の底部に形成する形状になっている。2本のアーム部材121それぞれは貯留容器2の中心軸に対して対象に配置され,貯留容器2の底部をV字状に挟む際,モータ122により,左側に配置されたアーム部材121は右方向に回動し,右側に配置されたアーム部材121は左方向に回動する。
図11は,2本のアーム部材121が貯留容器2の底部をV字状に挟んだ後を説明する図である。左側に配置されたアーム部材121は右方向に回動し,右側に配置されたアーム部材121は左方向に回動することで,2本のアーム部材121は排出部25を中心軸に対してV字状になり,貯留空間23内の内容液を排出部25に導く傾斜が貯留空間23の底部に形成される。
図12は,液体排出装置1が備える傾斜形成機構10の態様4を説明する図である。態様4では,受け板11に取り付けられた貯留容器2を加圧しながら,貯留空間23内の内容液を排出部25に導く傾斜を貯留空間23の底部に形成するように移動する一対の加圧ローラ131を有する加圧ローラ機構130により傾斜形成機構10を実現している。加圧ローラ131を移動させる機構は任意であるが,ここでは,冶具132aを介して加圧ローラ131と連結するシリンダ132を利用して加圧ローラ131を移動させている。
図12は,2本の加圧ローラ131が移動する前の状態である。2本の加圧ローラ131は貯留容器2の中心軸に対して対象に配置され,この状態において,2本の加圧ローラ131は受け板11に取り付けられた貯留容器2と当接していない。貯留空間23内の内容液を排出部25に導く傾斜を貯留空間23の底部に形成するため,左側に配置された加圧ローラ131の軸線は右下がりになっており,この加圧ローラ131は斜め右方向に移動する。また,右側に配置された加圧ローラ131の軸線は左下がりになっており,この加圧ローラ131は斜め左方向に移動する。
図13は,加圧ローラ131が移動した後の図である。加圧ローラ131それぞれは,左側に配置された加圧ローラ131が斜め右方向に移動し,右側に配置された加圧ローラ131が斜め左方向に移動し,貯留容器2に設けられた排出部25の先端と接する位置で停止する。加圧ローラ131が停止すると,2本の加圧ローラ131は排出部25を中心にしてV字状になり,残液3が溜まる空間が押し潰されると共に,貯留空間23内の内容液を排出部25に導く傾斜が貯留空間23の底部に形成される。
1 液体排出装置
10 傾斜形成機構
11 受け板
100 エアバッグ機構
101 エアバッグ
102 コンプレッサー
110 ピンマトリクス機構
111 ピンマトリクスパネル
1110 ピン
1111 レリーフ
112 ピン駆動機構
120 アーム機構
121 アーム部材
122 モータ
130 加圧ローラ機構
131 加圧ローラ
132 シリンダ
2 貯留容器
23 貯留空間
25 排出部

Claims (8)

  1. 貯留容器の底部を加圧して,貯留容器の貯留空間において残液が残る空間を押し潰すと共に,貯留容器の貯留空間内にある内容液を排出部の先端に導く傾斜を貯留空間の底部に形成する傾斜形成機構を備え
    貯留容器がセットされる受け板と,前記傾斜形成機構として,前記受け板にセットされた貯留容器の底部を加圧するためのエアバッグを有するエアバッグ機構を備え,前記エアバッグは,前記受け板にセットされた貯留容器の底部を加圧する際に膨張し,貯留容器に設けられた排出部の先端の箇所が窪んでいる形状で前記受け板にセットされた貯留容器と当接すること特徴とする,液体排出装置。
  2. 貯留容器の底部を加圧して,貯留容器の貯留空間において残液が残る空間を押し潰すと共に,貯留容器の貯留空間内にある内容液を排出部の先端に導く傾斜を貯留空間の底部に形成する傾斜形成機構を備え、
    貯留容器がセットされる受け板と,前記傾斜形成機構として,複数のピンをマトリクス状に配置したピンマトリクスパネルを有し,前記ピンマトリクスパネルに含まれる複数のピンで構成されるレリーフを造形するピンマトリクス機構を備え,前記ピンマトリクス機構は,前記受け板にセットされた貯留容器の底部を加圧する際,貯留容器の排出部の箇所が窪んでいる形状で前記受け板にセットされた貯留容器と当接する前記レリーフを造形することを特徴とする,液体排出装置。
  3. 前記ピンマトリクス機構は,貯留容器にある内容液の残量に応じて前記レリーフの形状を変更することを特徴とする,請求項に記載した液体排出装置。
  4. 前記ピンマトリクス機構にピンディスプレイを用いたことを特徴とする,請求項またはに記載した液体排出装置。
  5. 貯留容器の底部を加圧して,貯留容器の貯留空間において残液が残る空間を押し潰すと共に,貯留容器の貯留空間内にある内容液を排出部の先端に導く傾斜を貯留空間の底部に形成する傾斜形成機構を備え、
    貯留容器がセットされる受け板と,前記傾斜形成機構として,前記受け板にセットされた貯留容器を加圧しながら前記傾斜を貯留空間の底部に形成するように移動する一対の加圧ローラを備えていることを特徴とする,液体排出装置。
  6. 貯留容器の貯留空間において残液が残る空間を押し潰すと共に,貯留容器の貯留空間内にある内容液を排出部に導く傾斜を貯留空間の底部に形成して,貯留容器から残液を排出す貯留容器の残液排出方法であって,
    貯留容器を受け板にセットする工程と、
    エアバッグを膨張させて,前記受け板にセットされた貯留容器の底部を加圧する工程と,
    前記エアバッグを膨張させることで,排出部の両側になる貯留空間の底部を底上げし,残液が溜まる空間を押し潰すと共に,貯留空間の底部に排出部の方向に傾く傾斜を形成する工程と,を備え,
    前記エアバッグは,前記加圧の際に貯留容器に設けられた排出部の先端の箇所が窪んでいる形状で前記受け板にセットされた貯留容器と当接する,貯留容器の残液排出方法。
  7. 貯留容器の貯留空間において残液が残る空間を押し潰すと共に,貯留容器の貯留空間内にある内容液を排出部に導く傾斜を貯留空間の底部に形成して,貯留容器から残液を排出する貯留容器の残液排出方法であって,
    貯留容器を受け板にセットする工程と,
    ピンマトリクス機構に含まれる複数のピンを駆動してレリーフを造形して前記受け板にセットされた貯留容器の底部を加圧する工程と,
    前記加圧によって、貯留空間の底部に排出部の方向に傾く傾斜を形成する工程と,を備え,
    前記ピンマトリクス機構は,前記受け板にセットされた貯留容器の底部を加圧する際,貯留容器の排出部の箇所が窪んでいる形状で前記受け板にセットされた貯留容器と当接するように前記ピンを突出させる,貯留容器の残液排出方法。
  8. 貯留容器の貯留空間において残液が残る空間を押し潰すと共に,貯留容器の貯留空間内にある内容液を排出部に導く傾斜を貯留空間の底部に形成して,貯留容器から残液を排出する貯留容器の残液排出方法であって,
    貯留容器を受け板にセットする工程と,
    一対の加圧ローラを移動させて,前記受け板にセットされた貯留容器を加圧しながら前記傾斜を貯留空間の底部に形成する工程と,を備える,貯留容器の残液排出方法。
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