JP2003191495A - 液体収納容器、インクジェットカートリッジおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

液体収納容器、インクジェットカートリッジおよびインクジェット記録装置

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JP2003191495A JP2001398217A JP2001398217A JP2003191495A JP 2003191495 A JP2003191495 A JP 2003191495A JP 2001398217 A JP2001398217 A JP 2001398217A JP 2001398217 A JP2001398217 A JP 2001398217A JP 2003191495 A JP2003191495 A JP 2003191495A
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Hiroyuki Ishinaga
博之 石永
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Tetsuya Ohashi
哲也 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置で用いられるインク
収納容器において、インク導出に伴う、負圧が所定の好
ましい範囲でインクを供給できる領域を長くでき、ま
た、安定した負圧特性を可能とする。 【解決手段】 インク収納容器を構成するシート部材よ
りなる可動部材の変形とこれに対向するバネとによって
負圧を発生する機構において、可動部材を凸状に成型す
ることによって、インク導出の初期の、可動部材の変形
が主にその剛性に依存して急激に負圧が増大する第1線
形領域と、この領域より変化率が小さくかつインク供給
に適した範囲の負圧を示し、可動部材の変形が主にバネ
に依存した第2線形領域とを有する負圧特性とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体収納容器、イ
ンクジェットカートリッジおよびインクジェット記録装
置に関し、詳しくは、シート部材を用いて形成される袋
状のインク等、液体の収納容器における、外部に対する
負圧の発生機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、外部に対して一定の負圧を保持し
て液体を供給する方式は、インクジェット記録の分野で
よく知られたものである。例えば、インクタンクは、こ
れから供給されるインクを吐出する記録ヘッドにおける
圧力に対して所定の範囲で負圧を保つことにより、記録
ヘッドにおけるインク吐出動作によって良好にインクを
供給できるとともに、そのインクタンクが単体で扱われ
るときなどにそれ自体からのインク漏れを防止してい
る。
【0003】このような負圧発生機構を備えたインクタ
ンクは、多くはそのインク供給に水頭差を利用する必要
がなく、インクタンクと記録ヘッドとの距離を短くする
ことができるものである。このような点から、記録ヘッ
ドと一体化された形態のものが多い。本明細書では、こ
のようなインクタンクと記録ヘッドとが一体化されたも
のをインクジェットカートリッジと称する。なお、イン
クジェットカートリッジは、記録ヘッドとインクタンク
とが常時一体の構成と、記録ヘッドとインクタンクが別
体で、使用時に一体とされる構成とに分けることができ
る。
【0004】負圧発生の具体的構成の一つは多孔質部材
を用い、その毛管力によって負圧を発生するものであ
る。すなわち、インクタンク内部にスポンジ等の多孔質
部材が、好ましくは圧縮状態で収納され、また、インク
供給口から遠い位置にその内部と外気とを連通するため
の大気連通口が設けられる。この多孔質部材を用いるイ
ンクタンクは、しかし、多孔質部材の存在によって基本
的にインク収納効率が低くなる。これに対し、多孔質部
材をインクタンク内の全部でなく一部に設けた構成も知
られている。これは、インクタンクのインク供給口が設
けられた側に多孔質部材を収納し、インク供給口から遠
い部分は直接インクを収納するようにしたものである。
【0005】このような多孔質部材の毛管力を利用して
負圧を発生するインクタンクの負圧特性は多孔質部材自
体の毛管力を調節することにより適正な範囲に設定で
き、記録ヘッドへの安定したインク供給を確保してい
る。しかし、さらなるインクの収容効率の向上を考慮す
ると、多孔質部材を用いたものは未だ不充分である。
【0006】これに対し、袋とバネの組み合わせた構成
の袋状容器や、ゴム製のインク収納容器を用いたインク
タンクが知られており、これらは直接インクを収納する
ものであることから収納効率は比較的高いものといえ
る。例えば、袋状のインク収納部にバネを設け、インク
の導出による袋の内方への変形に抗する力を与えること
で負圧を形成するもの(特開昭56-67269号公
報、特開平6-226993号公報など参照)や、米国
特許第4509062号公報に開示されているゴム製イ
ンク収納部のような、円錐形形状の円錐部を丸めた形状
のもので、その丸めた円錐部を円錐周面厚みよりも薄く
するという構成のものが知られている。
【0007】また、袋状のインク収納容器にバネを用い
て負圧を発生させるインクタンクは、シートに接してい
るバネの反力により生じる力を負圧に変換して利用する
ため、そのバネ設計により負圧調整が可能となるため、
多孔質部材による負圧設計に比べて負圧設計が容易とな
る利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなでバネとシートを用いた従来のインクタンクは、そ
の負圧特性について、負圧が安定した状態でインクを供
給できる範囲が狭い、もしくは負圧の挙動が不安定であ
るという問題があった。
【0009】バネとシートを用いた従来のインクタンク
として、比較的大容量(例えば、30〜40cc)のも
のがあるが、このようなタンクでは、その製造上シート
材の形状のばらつきが生じ易く、また、それによってイ
ンク導出に伴うシート材の変形にもばらつきが生じ易
い。この結果、インク導出に伴った、負圧が一定の好ま
しい範囲にない領域が多く存在したり、または、インク
導出に伴う、タンクごとにあるいは供給ごとに負圧の特
性が異なることがある。この場合、安定したインク供給
が行なえないばかりか、例えば初期の負圧が好ましい範
囲でない領域で、導出されるインクの量が多くなること
がある。
【0010】そして、この従来の構成を、比較的小容量
(〜30cc)のインク収納容器に適用すると上述の問
題はより顕著となる。特に、初期の負圧が好ましくない
領域で使用するインクの量が相対的に多くなり、良好な
供給状態で導出できるインク量を十分に確保できない恐
れがある。
【0011】本発明は、上述の従来の問題を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、イ
ンク導出に伴う、負圧が所定の好ましい範囲で液体を供
給できる領域を長くでき、また、安定した負圧特性を示
す液体収納容器、インクジェットカートリッジおよびイ
ンクジェット記録装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明で
は、外部に液体を供給し、かつその液体を貯蔵するため
の液体収納容器であって、前記容器を形成し可撓性のシ
ート材よりなる可動部材と、該可動部材が液体の供給に
伴って変形する方向とは反対の方向に変形する力を当該
可動部材に作用して当該容器内を外気に対して負圧に保
つための負圧発生手段と、を具え、液体供給による液体
の導出量に対する、該負圧発生手段による負圧の変化の
関係である負圧特性が、第一領域と該第一領域より小さ
な負圧の変化率を有した第二領域とを含むことを特徴と
する。
【0013】別の形態では、外部に液体を供給し、かつ
その液体を貯蔵するための液体収納容器であって、前記
容器を形成し可撓性のシート材よりなる可動部材であっ
て、可撓部分に平面もしくは曲面をなす面部を有し、ま
た、平坦な頂部を有した凸形状の可動部材と、該可動部
材が液体の供給に伴って変形する方向とは反対の方向に
変形する力を当該可動部材に作用して当該容器内を外気
に対して負圧に保つための負圧発生手段と、を具え、液
体供給による液体の導出に伴い、前記可動部材は、前記
凸状の側部が変形し、その後、前記負圧発生手段の力に
抗して前記凸状の頂部が変位することを特徴とする。
【0014】また、インクジェットカートリッジにおい
て、外部にインクを供給し、かつそのインクを貯蔵する
ためのインク収納容器であって、前記容器を形成し可撓
性のシート材よりなる可動部材と、該可動部材がインク
の供給に伴って変形する方向とは反対の方向に変形する
力を当該可動部材に作用して当該容器内を外気に対して
負圧に保つための負圧発生手段と、を具え、インク供給
によるインクの導出量に対する、該負圧発生手段による
負圧の変化の関係である負圧特性が、第一領域と該第一
領域より小さな負圧の変化率を有した第二領域とを含む
インク収納容器と、該インク収納容器から供給されるイ
ンクを吐出する記録ヘッドと、を具えたことを特徴とす
る。
【0015】別の形態では、インクジェットカートリッ
ジにおいて、外部にインクを供給し、かつそのインクを
貯蔵するためのインク収納容器であって、前記容器を形
成し可撓性のシート材よりなる可動部材であって、可撓
部分に平面もしくは曲面をなす面部を有し、また、平坦
な頂部を有した凸形状の可動部材と、該可動部材がイン
クの供給に伴って変形する方向とは反対の方向に変形す
る力を当該可動部材に作用して当該容器内を外気に対し
て負圧に保つための負圧発生手段と、を具え、インク供
給によるインクの導出に伴い、前記可動部材は、前記凸
状の側部が変形し、その後、前記負圧発生手段の力に抗
して前記凸状の頂部が変位するインク収納容器と、該イ
ンク収納容器から供給されるインクを吐出する記録ヘッ
ドと、を具えたことを特徴とする。
【0016】さらに、記録ヘッドを用い、該記録ヘッド
から記録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジ
ェット記録装置において、外部にインクを供給し、かつ
そのインクを貯蔵するためのインク収納容器であって、
前記容器を形成し可撓性のシート材よりなる可動部材
と、該可動部材がインクの供給に伴って変形する方向と
は反対の方向に変形する力を当該可動部材に作用して当
該容器内を外気に対して負圧に保つための負圧発生手段
と、を具え、インク供給によるインクの導出量に対す
る、該負圧発生手段による負圧の変化の関係である負圧
特性が、第一領域と該第一領域より小さな負圧の変化率
を有した第二領域とを含むインク収納容器を用いたこと
を特徴とする。
【0017】別の形態では、記録ヘッドを用い、該記録
ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記録を行なうイ
ンクジェット記録装置において、外部にインクを供給
し、かつそのインクを貯蔵するためのインク収納容器で
あって、前記容器を形成し可撓性のシート材よりなる可
動部材であって、可撓部分に平面もしくは曲面をなす面
部を有し、また、平坦な頂部を有した凸形状の可動部材
と、該可動部材がインクの供給に伴って変形する方向と
は反対の方向に変形する力を当該可動部材に作用して当
該容器内を外気に対して負圧に保つための負圧発生手段
と、を具え、インク供給によるインクの導出に伴い、前
記可動部材は、前記凸状の側部が変形し、その後、前記
負圧発生手段の力に抗して前記凸状の頂部が変位するイ
ンク収納容器を用いたことを特徴とする。
【0018】以上の構成によれば、液体もしくはインク
の導出量に対する負圧の変化の関係である負圧特性が、
第一領域とその第一領域より小さな負圧の変化率を有し
た第二領域とを含むので、または、インクの導出に伴
い、可動部材は、前記凸状の面部で、例えば平面もしく
は曲面をなす側部が変形し、その後、負圧発生手段の力
に抗して上記凸状の頂部が変位するので、インク導出の
初期の段階、もしくは第一領域の負圧増大を大きくで
き、比較的少ないインク等の導出量でインク等を供給す
るための所定の負圧に至ることができるきる。
【0019】また、可動部材は平坦な頂部を有した凸形
状であるので、その変形において常に一定の形状を成
し、これにより、変形を常に一定とすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施形態に係わるイン
ク収納容器を一部破断で示す斜視図である。また、図2
(a)、(b)および(c)は、図1に示すにインク収納容器
を、それぞれ同図中ZX面で切断した断面図、XY面で
切断した断面図および側部の外装を外してX方向から見
た図である。
【0022】これらの図に示すように、本実施形態のイ
ンク収納容器は、ほぼ矩形の輪を形成するフレーム18
の両側に可動部材11およびそれに取り付けられる平面
板14を備えたものである。すなわち、こられの部材に
よってインクの収納空間が形成される。また、液体収納
容器10の外装13は、可動部材11などを外力から保
護するシェルとしての役割を果たす。
【0023】可動部材11は、変形可能な可撓性膜(シ
ート部材)を凸状に成型したものであり、その側断面形
状はほぼ台形(図2(a)、(b)参照)をなすものである。
そして、その凸状の頂部は板(平面部材)14が全体に接
続して平坦な面に形状が規制されており、また、その周
縁部分はシート部材について上記凸状の側部をなすよう
成型がされた部分である。すなわち、可動部材11は、
上記凸状の側部を形成することによってその変形の初期
に一定の剛性を示すものである。また、収納空間内部に
は、2枚の板バネ43が組み合わされたものが設けられ
る。それぞれのバネ43は、ほぼ円弧の一部をなすもの
であり、それらの組み合わされたものが、これらに接す
る板14からの力によって扁平になろうとするとき、そ
の変位に応じた弾性力を生ずるものである。以上の可動
部材11とバネ43の組み合わされた作用によって、後
述される負圧特性を有することができる。また、可動部
材11は、環境温度の上昇などによって収納空間内の気
体の圧力が高まったときには、それによって外側へ変位
し収納空間内部の気体の膨張を許容するものである。
【0024】二つの可動部材11が変位する方向と直交
する方向で、鉛直方向下部に通気部1が設けれられる。
この通気部1は、収納空間の負圧が増大したときに外気
を導入し、また、収納空間内の気体が膨張したときそれ
によって収納空間からわずかに押し出されるインクをそ
の内部に留める機能を有するものである。すなわち、通
気部1は、インクメニスカスが形成される所定の通気口
30、通気口30からわずかに押し出されるインクを保
持するための蛇行した流路31、流路31の一端に設け
られる疎水性の膜32、さらにはこれら要素を覆うカバ
ー19によって構成されるものである。なお、この通気
部と同じ機能、すなわち、収納空間内の負圧が所定値以
上に増大したときは外部から大気を導入でき、一方、環
境温度の上昇などによって収納空間内の気体が膨張した
ときはインクを外部にもらさないようにする機能を有す
るものであれば、本実施形態の通気部にに限定されない
ことはもちろんである。また、インク供給口15は、記
録ヘッドのジョイント(不図示)と接合し、これにより、
インク収納容器から記録ヘッドへインクを供給すること
が可能となる。
【0025】図3は、本発明によるインク収納容器の収
納空間内に生ずる理想的な負圧特性曲線を説明する図で
あり、同図中、横軸にインクの導出される量、縦軸に生
ずる容器内部の負圧を示すものである。
【0026】同図に示すように、負圧特性は大きく3つ
の線形領域、、に区分される。第一線形領域
は、インクの使い始め(0cc)において比較的急激に
負圧(圧力)が増す(減少する)領域であり、第二線形領域
は、インク導出に伴う負圧の変化が少ない領域であ
る。さらに第三線形領域は、急激に負圧が増す領域で
ある。第一線形領域と第二線形領域それぞれの線形関係
を示す二つの直線は、所定の曲線によってそれが接点A
で接するように結ばれる。
【0027】本発明による理想負圧特性は、第一に、第
一線形領域の範囲はできる限り短く第二線形領域に移行
するものである。すなわち、比較的急激に負圧を増大し
て所定のインク供給の初期負圧に至ることである。この
領域が小さいことは少量のインク導出で負圧特性が安定
した第二線形領域に移行できることを意味するものであ
る。第二に、第二線形領域の範囲ができるだけ長いも
の、換言すれば負圧の変化が第一線形領域より緩やかな
(傾きが小よりである)ことである。このことは、負圧が
比較的安定したインク供給を長く維持できることを意味
する。また、この二つの特性を合わせることにより、有
効使用インク量を多くすることが可能となる。後述され
るように、第一線形領域の負圧特性は、主に可動部材
11の変形に依存し、また、第二線形領域の負圧特性
は、バネ43の弾性力に依存して定められるものであ
る。
【0028】また、本発明による理想負圧特性はその再
現性が高いものでもある。特に、初期負圧の発生に影響
を与える第一線形領域の再現性が重要である。この再現
性も主に可動部材11の変形に依存して決定される。
【0029】なお、この再現性を確保する上で、第一線
形領域で導出されるインク量は、収納空間の容量にかか
わらず、0.5、またより好ましくは0.2cc以下で
あることが望ましい。あるいは、このインク量は、少な
くとも収納されるインク容量の0%以上10%以下であ
ることが望ましい。
【0030】図4は、図1および図2に示した本実施形
態のインク収納容器の負圧特性曲線を示す図である。
【0031】この負圧曲線は、図3に示した理想的な負
圧曲線と類似していることが分かる。換言すれば、本実
施形態のインク収納容器の、特に可動部材11やバネ4
3は、図3に示した理想的な負圧特性を得るべく設計さ
れたものである。図4に示すように、ごく少量の(0.
2cc程度)のインクが導出されて比較的急激に負圧が
増大し初期負圧を発生する領域(第一線形領域)と、安
定した負圧領域(第二線形領域)とが存在する。すなわ
ち、第一線形領域および第二線形領域とみなすことがで
きる二つの曲線(直線)と、これらを結ぶ曲線との二つの
接点(A)が認められる。
【0032】さらに、インクを導出することにより、イ
ンク収納容器内のインクの残量がわずかになると、再び
急激に負圧が増大する領域である、第三線形領域が認め
られる。この第3線形領域は、容器内のインクをほとん
ど導出し、さらにバネ43もしくは可動部材11が物理
的に変形し難くなくなり、それによって急激な負圧の増
大を生じる領域で、インク容器としての使いきりを示す
ものである。
【0033】図5(a)〜(d)は、本実施形態のインク収
納容器によって、上述した負圧特性がどのように実現さ
れるかについて説明する図であり、図6は、上記負圧特
性において図5に示される各状態に対応した領域を示す
図である。
【0034】図5(a)は、インクの使用が始まった導出
量がほぼゼロの段階を示す。このとき、可動部材11は
変形していないが、その後の第1線形領域では、板14
はバネ43の応力が強い為ほとんど変位せず、板14と
フレーム18に支持された側部のわずかなたるみが変形
することで内部のインクを導出するが、側部は均一面を
有しており、もともとたるみがほとんどない構成である
ため、この部分がインク導出に寄与できる部分はわずか
である。これは、可動部材11が、前述したように凸状
の側部をなすよう成型がされたものであり、この成型に
よって平面および曲面の均一面が構成され、一定の剛性
および定形性を有するからである。詳細には、この剛性
により伸縮がほとんどないためインク導出にともなう変
形は、すぐに飽和して張力を発生する。この結果、イン
ク導出に伴い負圧も急激に増大し、所定の負圧に到達す
ることになる。図6の(a)で示す領域は上記のインクの
使用が始まった導出量がほぼゼロの領域である。
【0035】図5(b)は、上記の第1線形領域の変化を
経て、第2線形領域の始まりである、インク供給の初期
負圧の発生時の可動部材などの変位を示す図である。こ
の図に示すように、この時点で可動部材11は、それ以
上変形しなくなり、応力が非常に高くなり、バネ43の
応力を超えるため、負圧特性は可動部材11の側部から
バネ43に支配が取って代わられる。そして、その後
は、バネ43の弾性力が板14の変位に対応することに
なる。この領域は、図6の(b)に示す領域である。
【0036】図5(c)は、図6の(c)に示す負圧安定領
域(第二線形領域)における板14やバネ43等の変位
を示す図である。この図に示すように、この領域の変位
は、可動部材11が板の変位に伴う変形が生じつつも板
14とフレーム18の支持が継続されているため、その
張力が持続した状態でバネ43に専ら依存するものであ
る。この結果、バネ43の弾性を適切に設計することに
より、第2線形領域の変化率(傾き)を極めて平坦、すな
わちインク導出量に対する負圧の変化を小さく抑えるよ
うに設定することができる。このように、負圧特性の支
配を可動部材11の側部とバネ43に切り替わる接点A
領域を持つことで、インクが導出されて比較的急激に負
圧が増大し初期負圧を発生する領域(第一線形領域)と
負圧安定領域(第二線形領域)とを独立に最適化設計す
ることができるのである
【0037】図5(d)は、インク収納容器内のインク量
が極わずかになったときの可動部材などの状態を示す図
であり、図5の(d)に示す領域に対応する。この領域
(第三線形領域)では、内部のインクもほとんど導出さ
れ、板14や可動部材11がほとんど変位できず、導出
負圧が急激に増大する。
【0038】図7は、上述のように決定される負圧特性
について、可動部材11(シート)およびバネ43それぞ
れによる寄与を説明する図である。
【0039】負圧特性は、図7(c)に示すように、A、
B、C の3つの線形領域に分けられることは上述のと
おりである。このうち、領域Aは、図7(a)に示すよう
にシート(可動部材)の特性に依存する領域であり(バネ
43が剛体で全く変形をしないものに置き換えた場合、
このような特性になる)、また、同様に領域Cは同様に
シート(厳密にはそれにバネの組合わされたもの;これ
をシートの特性として近似)の特性に依存する領域であ
る。また、領域Bは、図7(b)に示すように、バネによ
る特性に依存した領域である(可動部材としてのシート
のたるみが十分あって、張力が一切発生しないものを取
り付けた場合、このような特性になる)。 図7(c)
は(a)、(b)をあわせたもので、本発明の構成の特
性を示したものである。
【0040】図8は、比較例に係わるインク収納容器を
示す斜視図である。この構成は、可動部材を形成する
際、上述した実施形態のように凸状の成型は行なわず、
平らなシート部材をインクを注入して膨らませたもので
ある。しかも、上記実施形態の30cc以下に対して比
較的大容量(例えば、30cc〜40cc)のものであ
る。また、図9は、この構成のインク収納容器につい
て、2回の負圧測定をした結果を示す図である。
【0041】図9に示す負圧特性からわかるように、ま
ず、測定A、Bのいずれによる負圧特性においても、上
述した実勢形態のような接点とみなされる点が存在しな
い。すなわち、比較例に係わる負圧特性は、ほぼ線形の
特性を有する二つの曲線(直線)によって構成されるもの
ではない。この結果、インク供給に適した所定の初期負
圧に至るまでに比較的多くのインクが導出され、安定領
域もほとんどないためインクジェットヘッドへのインク
供給に用いた場合は、負圧変化による印字劣化などが発
生することになる。
【0042】また、2回の測定で相互に異なる負圧特性
を示すことがわかる。特に、第一線形領域に相当する初
期負圧に至るまでの領域で、負圧もしくはインク導出量
にバラツキが見られる。図9に示す例では、約4cc程
度のバラツキが生じていることがわかる。このことは、
インク収納容器ごとまたは充填されたインクが新たに供
給されるごとに負圧特性が異なることを意味する。これ
に対し、本発明の実施形態によれば、前述したように可
動部材は、それが凸形状に成型されることによる定形性
を有するため、常に一定の形状となり、その結果、常に
一定の負圧特性が期待できる。
【0043】比較例にかかるインク収納容器は、平坦な
シート部材を成型することなく単に膨らませたものであ
ることから、インク導出の初期の段階で上記の実施形態
のように所定の剛性を有することがなく、インク導出に
追随して比較的容易に変形する。このため、急激な負圧
の増大は得られずに図9に示すような特性となる。
【0044】また、平坦なシートを単に膨らませた結
果、そのインクタンクの外形を構成するシート部材の膨
らみの形状にばらつきを生じることが多い。図8に示す
ように、平らなシート11を膨らませた状態でフレーム
18に対して溶着しているため、バネおよび面部材によ
り規制されていないシート面には多くのシワSが生じ
る。このシワは不規則あるいは不均一なため、この部分
での張力による応力もバラツキがあり、多量のインクを
導出しないと所定の負圧が発生しない。また、変形の再
現性も乏しくインク容器としての特性バラツキが大き
い。シート部材のシワ部分に保持されているインク量の
ばらつきや、インク導出に伴うシワ部分の変形も特性ば
らつきの要因となる。
【0045】(他の実施形態)本実施形態は、上記実施形
態に示したインク収納容器の製造方法に関するものであ
る。特に、シート部材よりなる可動部材を凸状に成型
し、また、フレームに固定する際の製造方法に関するも
のである。
【0046】図10〜図15は、このインク収納容器の
構成および製造方法を説明する図である。
【0047】図10は、本実施形態により製造されるイ
ンクタンク(インク収納容器)127を示す斜視図であ
り、四角枠状のフレーム115の上下の開口部に、上下
のバネ・シートユニット114を取付けた密閉構造とな
っている。バネ・シートユニット114は、後述するよ
うに、バネ107と圧力板109から成るバネユニット
112と、可撓性のタンクシート(可動部材)106と
によって構成される。フレーム115には、インクタン
ク127から記録ヘッドにインクを供給するためのイン
ク供給口128と通気部129が形成されている。この
通気部129は、上述した第一から第三の実施形態のも
のと同じ構造のものである。
【0048】図11から図15は、このようなインクタ
ンク127の製造方法を説明するための図である。
【0049】まず、図11(a),(b),(c)は、
可撓性のタンクシート106を凸型に成型する工程の説
明図である。
【0050】タンクシート106の成形素材としてのシ
ート材料101は、原材料から大きなサイズのシート状
に成型されたものであり、このシート材料101は、イ
ンクタンク性能の重要なファクターを占める。このシー
ト材料101には、気体とインク成分の透過度が低く、
かつ可撓性をもちつつ繰り返し変形に対する耐久性が要
求される。その好適な材料としては、PP,PE,PV
DC,EVOH、ナイロン等であり、また複合材とし
て、アルミニウムやシリカを蒸着したものなどを用いる
ことができ、さらに、これらを積層化して用いても良
い。特に、耐薬品性に優れたPPやPEと、気体・水蒸
気遮断性能に優れたPVDCを積層して用いることによ
り、優れたインクタンク性能を発揮することができる。
また、このようなシート材料101の厚さは、柔軟性と
耐久性に鑑みて、10μm〜100μm程度が適する。
【0051】このようなシート材料101は、図11
(a)のように、凸形状部103、バキューム孔10
4、および温度調整機構(図示せず)を有する成型金型
102を用いて凸型に成型する。すなわち、シート材料
101は、バキューム孔104に吸着され、成型金型1
02からの熱により凸形状部103に沿う凸型に成型さ
れる。シート材料101は、図11(b)のように凸型
に成型されてから、図11(c)のように、タンクシー
ト106として所定のサイズに切り出される。そのサイ
ズは、次工程の製造装置に適したサイズであればよく、
インクを収容するインクタンク127の容積などに応じ
て設定することができる。
【0052】図12(a)は、インクタンク127の内
部を負圧にするために用いられるバネユニット112の
製造工程の説明図である。予め半円状に形成されたバネ
107をバネ受け治具108に取り付けて、その上か
ら、溶接電極111を用いたスポット溶接により圧力板
109を取り付ける。圧力板109には、熱接着材11
0が付けられている。これらのバネ107と圧力板10
9とによって、バネユニット112が構成される。
【0053】図12(b)は、バネユニット112をタ
ンクシート106に取り付ける工程の説明図である。受
け治具(図示せず)の上に載置したタンクシート106の
内面に、バネユニット112を位置決めして配置する。
そして、ヒートヘッド113を用いて熱接着材110を
加熱することにより、バネユニット112とタンクシー
ト106とを接着して、バネ・シートユニット114を
構成する。
【0054】図13(a)は、バネ・シートユニット1
14をフレーム115に溶着する工程の説明図である。
フレーム115は、フレーム受け治具116に固定され
る。フレーム115を取り囲むシート吸着治具117
は、フレーム115が位置決め配置された後、バネ・シ
ートユニット114をバキューム孔117Aに吸着し
て、そのユニット114とフレーム115とを相対的に
位置ずれなく保持する。その後、ヒートヘッド118に
より、フレーム115の図中上側の周縁部と、バネ・シ
ートユニット114のタンクシート106と、の環状の
接合面同士を熱溶着する。シート吸着治具117が、フ
レーム115の図13(a)中、上側の周縁部と、バネ
・シートユニット114のタンクシート106の周縁部
分とを均一に対面させることにより、それらの接合面
は、極めて均一に熱溶着されてシールされることにな
る。ゆえに、シート吸着治具117は、均一なシール性
を確保すべく熱溶着する上において重要である。
【0055】図13(b)は、カッター(図示せず)に
よってフレーム115の外側にはみ出たタンクシート1
06の部分を切り取る工程の説明図である。このよう
に、フレーム115からはみ出たタンクシート106の
部分を切り取ることにより、バネ・シート・フレームユ
ニット119が完成する。
【0056】図14および図15(a),(b)は、こ
のようなバネ・シート・フレームユニット119に、前
述した工程により制作した他のバネ・シートユニット1
14を熱溶着する工程の説明図である。
【0057】図14のように、バネ・シート・フレーム
ユニット119は受け治具(図示せず)に取り付けら
れ、その受け治具と相対的に位置が規定された吸着治具
120によって、バネ・シート・フレームユニット11
9の外周部が囲まれる。その受け治具は、バネ・シート
・フレームユニット119のタンクシート106におけ
る外面の平面部106Aに面接触して、その平面部10
6Aを図15(a),(b)のように保持する。他のバ
ネ・シートユニット114は、そのタンクシート106
の外面の平面部106Aが押さえ治具121によって吸
着保持され、この押さえ治具121が下降することによ
って、バネ・シートユニット114側のバネ107の先
端部107A,107Bと、バネ・シート・フレームユ
ニット119側のバネ107の先端部107A,107
Bとがほぼ同時に嵌合する。すなわち、バネ107の一
方の先端部107Aは凸状、他方の先端部107Bは凹
状となっており、それぞれが自己アライメントにより嵌
まり込むようになっており、それらのバネ107は、一
対のバネ部材構成体として結合することにより1つのバ
ネ部材を構成する。
【0058】さらに、押さえ治具121を下降させて、
図15(a)のように、それら一対のバネ107を圧縮
させる。その際、押さえ治具121は、バネ・シートユ
ニット114における図14中、上側の平面部106
A、つまり凸部に形成されたタンクシート106の上側
のフラット領域を幅広く押さえ込む。これにより、タン
クシート106の平面部106Aの位置が規制され、下
側のユニット119や治具120に対して、バネ・シー
トユニット114が平行に保たれたまま接近する。した
がって、図15(b)のように、バネ・シートユニット
114のタンクシート106の周縁部分は、吸着治具1
20の面に接して、バキューム孔120Aに吸引保持さ
れる共に、フレーム115の溶着面(同図中上側の接合
面)にも均一に対面することになる。そして、この状態
において、ヒートヘッド122により、バネ・シート・
フレームユニット119のフレーム115の図中上側の
周縁部と、バネ・シートユニット114のタンクシート
106と、の環状の接合面同士を熱溶着する。
【0059】このように、上側のユニット114のタン
クシート106の平面部106Aと、下側のユニット1
19のタンクシート106の平面部106Aとの平行度
を維持しつつ、一対を成すバネ107を圧縮させること
により、それら一対のタンクシート106の平面部10
6Aの平行度が高いインクタンク127を安定的に大量
生産することができる。また、一対をなすバネ107
は、図15(a),(b)中において左右均一に圧縮変
形されるため、バネ・シートユニット114を傾けるよ
うな力を生じることがなく、一対のタンクシート106
の平面部106Aの平行度が高いインクタンク127を
より安定的に生産することができる。さらに、インクタ
ンク127内の容積変化に伴なって、一対をなすバネ1
07が図15(a),(b)中において左右均一に圧縮
変形されるため、一対のタンクシート106の平面部1
06Aは高い平行度を保ったまま対向間隔が変化するこ
とになり、この結果、インクを安定的に供給することが
できる。また、可撓性のタンクシート106の平面部1
06Aを斜めに傾けるような無理な力が作用しないた
め、インクタンク127のシール性、耐圧性、耐久性が
向上することになる。
【0060】その後、フレーム115の外側にはみ出た
タンクシート106の部分を切り取ることによって、図
10のインクタンク127が完成する。インクタンク1
27の内部は、第1インク供給口128と第2インク供
給口129によってのみ外部に連通する密閉構造となっ
ている。
【0061】図16は、上述した各実施形態のインク収
納容器(インクタンク)またはインクジェットカートリッ
ジ用いたインクジェット記録装置の一構成例を示す斜視
図である。
【0062】本実施例の記録装置50はシリアルスキャ
ン方式のインクジェット記録装置であり、ガイド軸5
1、52によって、キャリッジ53が矢印Aの主走査方
向に移動自在にガイドされている。キャリッジ53は、
キャリッジモータおよびその駆動力を伝達するベルト等
の駆動力伝達機構により、主走査方向に往復動される。
キャリッジ53には、インクジェット記録ヘッド(図1
6においては不図示)と、そのインクジェット記録ヘッ
ドにインクを供給するインクタンク(インク収納容器)1
0が搭載される。インクジェット記録ヘッドとインクタ
ンク10は、上述した各実施形態と同様に構成されてお
り、インクジェットカートリッジを構成するものであっ
てもよい。記録媒体としての用紙Pは、装置の前端部に
設けられた挿入口55から挿入された後、その搬送方向
が反転されてから、送りローラ56によって矢印Bの副
走査方向に搬送される。記録装置50は、記録ヘッドを
主走査方向に移動させつつ、プラテン57上の用紙Pの
プリント領域に向かってインクを吐出させる記録動作
と、その記録幅に対応する距離だけ用紙Pを副走査方向
に搬送する搬送動作と、を繰り返すことによって、用紙
P上に順次画像を記録する。
【0063】インクジェット記録ヘッドは、インクを吐
出するためのエネルギーとして、電気熱変換体から発生
する熱エネルギーを利用するものであってもよい。その
場合には、電気熱変換体の発熱によってインクに膜沸騰
を生じさせ、そのときの発泡エネルギーによって、イン
ク吐出口からインクを吐出することができる。また、イ
ンクジェット記録ヘッドにおけるインクの吐出方式は、
このような電気熱変換体を用いた方式のみに限定され
ず、例えば、圧電素子を用いてインクを吐出する方式等
であってもよい。
【0064】キャリッジ53の移動領域における図16
中の左端には、キャリッジ53に搭載されたインクジェ
ット記録ヘッドのインク吐出口の形成面と対向する回復
系ユニット(回復処理手段)58が設けられている。回
復系ユニット58には、記録ヘッド20のインク吐出口
のキャッピングが可能なキャップと、そのキャップ内に
負圧を導入可能な吸引ポンプなどが備えられており、イ
ンク吐出口を覆ったキャップ内に負圧を導入することに
より、インク吐出口からインクを吸引排出させて、イン
クジェット記録ヘッドの良好なインク吐出状態を維持す
べく回復処理(「吸引回復処理」ともいう)をする。ま
た、キャップ内に向かって、インク吐出口から画像の寄
与しないインクを吐出させることによって、インクジェ
ット記録ヘッドの良好なインク吐出状態を維持すべく回
復処理(「吐出回復処理」ともいう)をすることもでき
る。
【0065】本実施例の記録装置においては、インクジ
ェット記録ヘッドと共にキャリッジ53に搭載されたイ
ンクタンク10から、インクジェット記録ヘッドに対し
てインクが供給されることになる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、液
体もしくはインクの導出量に対する負圧の変化の関係で
ある負圧特性が、第一領域とその第一領域より小さな負
圧の変化率を有した第二領域とを含むので、または、イ
ンクの導出に伴い、可動部材は、前記凸状の面部で、例
えば平面もしくは曲面をなす側部が変形し、その後、負
圧発生手段の力に抗して上記凸状の頂部が変位するの
で、インク導出の初期の段階、もしくは第一領域の負圧
増大を大きくでき、比較的少ないインク等の導出量でイ
ンク等を供給するための所定の負圧に至ることができる
きる。
【0067】また、可動部材は平坦な頂部を有した凸形
状であるので、その変形において常に一定の形状を成
し、これにより、変形を常に一定とすることができる。
【0068】この結果、インク導出に伴う、負圧が所定
の好ましい範囲でインクを供給できる領域を長くでき、
また、安定した負圧特性が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるインク収納容器を
一部破断で示す斜視図である。
【図2】(a)、(b)および(c)は、図1に示すにインク
収納容器を、それぞれ同図中ZX面で切断した断面図、
XY面で切断した断面図および側部の外装を外してX方
向から見た図である。
【図3】本発明によるインク収納容器の収納空間内に生
ずる理想的な負圧特性曲線を説明する図である。
【図4】図1および図2に示した本実施形態のインク収
納容器の負圧特性曲線を示す図である。
【図5】(a)〜(d)は、本実施形態のインク収納容器に
よって、負圧特性がどのように実現されるかについて説
明する図である。
【図6】負圧特性において、図5に示される各状態に対
応した領域を示す図である。
【図7】負圧特性について、可動部材およびバネそれぞ
れによる寄与を説明する図である。
【図8】上記実施形態の比較例に係わるインク収納容器
を示す斜視図である。
【図9】上記比較例の構成のインク収納容器について、
2回の負圧測定をした結果を示す図である。
【図10】本発明の他の実施形態にかかるインクタンク
の斜視図である。
【図11】(a),(b),(c)は、図10のインク
タンクにおけるタンクシートの成型工程の説明図であ
る。
【図12】(a)は、図10のインクタンクにおけるバ
ネユニットの製造工程の説明図、(b)は、図10のイ
ンクタンクにおけるバネ・シートユニットの製造工程の
説明図である。
【図13】(a),(b)は、図10のインクタンクに
おけるバネ・シート・フレームユニットの製造工程の説
明図である。
【図14】図10のインクタンクにおけるバネ・シート
ユニットとバネ・シート・フレームユニットの結合工程
の説明図である。
【図15】(a),(b)は、図14の結合工程におけ
る要部の断面図である。
【図16】上記各実施形態のインク収納容器および記録
ヘッドを用いたインクジェット記録装置一例を示す斜視
図である
【符号の説明】
10 液体収納容器 11 可動部材 13 外装 15 液体供給口 18 フレーム 19 カバー 43 バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 伸行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大橋 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井上 良二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA26 EC19 EC32 FA03 FA04 KC01 KC14 KC16 KC27 3E014 PA01 PC02 PC03 PC04 PC16 PE30 PF10

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部に液体を供給し、かつその液体を貯
    蔵するための液体収納容器であって、 前記容器を形成し可撓性のシート材よりなる可動部材
    と、 該可動部材が液体の供給に伴って変形する方向とは反対
    の方向に変形する力を当該可動部材に作用して当該容器
    内を外気に対して負圧に保つための負圧発生手段と、を
    具え、液体供給による液体の導出量に対する、該負圧発
    生手段による負圧の変化の関係である負圧特性が、第一
    領域と該第一領域より小さな負圧の変化率を有した第二
    領域とを含むことを特徴とする液体収納容器。
  2. 【請求項2】 外部に液体を供給し、かつその液体を貯
    蔵するための液体収納容器であって、 前記容器を形成し可撓性のシート材よりなる可動部材で
    あって、可撓部分に面部をを有した凸形状の可動部材
    と、 該可動部材が液体の供給に伴って変形する方向とは反対
    の方向に変形する力を当該可動部材に作用して当該容器
    内を外気に対して負圧に保つための負圧発生手段と、を
    具え、液体供給による液体の導出に伴い、前記可動部材
    は、前記凸状の前記可撓部分である側部が変形し、その
    後、前記負圧発生手段の力に抗して前記凸状の頂部が変
    位することを特徴とする液体収納容器。
  3. 【請求項3】 前記可撓部分の面部は平面であることを
    特徴とする請求項2に記載の液体収納容器。
  4. 【請求項4】 前記可撓部分の面部は曲面であることを
    特徴とする請求項2に記載の液体収納容器。
  5. 【請求項5】 前記凸形状は平坦な頂部を有したことを
    特徴とする請求項3または4に記載の液体収納容器。
  6. 【請求項6】 前記第一領域は、導出される液体の量に
    関して0ccより大で0.5cc以下の領域であること
    を特徴とする請求項1に記載の液体収納容器。
  7. 【請求項7】 前記第一領域は、導出される液体の量に
    関して0ccより大で0.2cc以下の領域であること
    を特徴とする請求項6に記載の液体収納容器。
  8. 【請求項8】 前記第一領域は、導出される液体の量に
    関して当該液体収納容器の容量の0%より大で10%以
    下の領域であることを特徴とする請求項1に記載の液体
    収納容器。
  9. 【請求項9】 前記負圧特性は、第二線形領域に隣接し
    た第三線形領域をさらに含み、該第三線形領域の変化率
    は、前記第二線形領域の変化率よりも大きいことを特徴
    とする請求項1に記載の液体収納容器。
  10. 【請求項10】 前記液体収納容器の容量は、30cc
    以下であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれ
    か記載の液体収納容器。
  11. 【請求項11】 前記負圧発生手段は、バネを用いて当
    該力作用することを特徴とする請求項1ないし10のい
    ずれかに記載の液体収納容器。
  12. 【請求項12】 前記第一線形領域の負圧特性は前記可
    動部材の変形に依存し、前記第二線形領域の負圧特性は
    前記バネの弾性に依存することを特徴とする請求項11
    に記載の液体収納容器。
  13. 【請求項13】 前記液体は、記録媒体に対する記録に
    用いられるインクであることを特徴とする請求項1ない
    し12のいずれかに記載の液体収納容器。
  14. 【請求項14】 外部にインクを供給し、かつそのイン
    クを貯蔵するためのインク収納容器であって、 前記容器を形成し可撓性のシート材よりなる可動部材
    と、 該可動部材がインクの供給に伴って変形する方向とは反
    対の方向に変形する力を当該可動部材に作用して当該容
    器内を外気に対して負圧に保つための負圧発生手段と、
    を具え、インク供給によるインクの導出量に対する、該
    負圧発生手段による負圧の変化の関係である負圧特性
    が、第一領域と該第一領域より小さな負圧の変化率を有
    した第二領域とを含むインク収納容器と、 該インク収納容器から供給されるインクを吐出する記録
    ヘッドと、を具えたことを特徴とするインクジェットカ
    ートリッジ。
  15. 【請求項15】 外部にインクを供給し、かつそのイン
    クを貯蔵するためのインク収納容器であって、 前記容器を形成し可撓性のシート材よりなる可動部材で
    あって、可撓部分に面部を有した凸形状の可動部材と、 該可動部材がインクの供給に伴って変形する方向とは反
    対の方向に変形する力を当該可動部材に作用して当該容
    器内を外気に対して負圧に保つための負圧発生手段と、
    を具え、インク供給によるインクの導出に伴い、前記可
    動部材は、前記凸状の前記可撓部分である側部が変形
    し、その後、前記負圧発生手段の力に抗して前記凸状の
    頂部が変位するインク収納容器と、 該インク収納容器から供給されるインクを吐出する記録
    ヘッドと、を具えたことを特徴とするインクジェットカ
    ートリッジ。
  16. 【請求項16】 前記可撓部分の面部は平面であること
    を特徴とする請求項15に記載のインクジェットカート
    リッジ。
  17. 【請求項17】 前記可撓部分の面部は曲面であること
    を特徴とする請求項15に記載のインクジェットカート
    リッジ。
  18. 【請求項18】 前記凸形状は平坦な頂部を有したこと
    を特徴とする請求項16または17に記載のインクジェ
    ットカートリッジ。
  19. 【請求項19】 前記第一領域は、消費導出される液体
    の量に関して0ccより大で0.5cc以下の領域であ
    ることを特徴とする請求項14に記載のインクジェット
    カートリッジ。
  20. 【請求項20】 前記第一領域は、導出される液体の量
    に関して0ccより大で0.2cc以下の領域であるこ
    とを特徴とする請求項19に記載のインクジェットカー
    トリッジ。
  21. 【請求項21】 前記第一領域は、導出されるインクの
    量に関して当該インク収納容器の容量の0%より大で1
    0%以下の領域であることを特徴とする請求項15に記
    載のインクジェットカートリッジ。
  22. 【請求項22】 前記負圧特性は、第二線形領域に隣接
    した第三線形領域をさらに含み、該第三線形領域の変化
    率は、前記第二線形領域の変化率よりも大きいことを特
    徴とする請求項15に記載のインクジェットカートリッ
    ジ。
  23. 【請求項23】 前記インク収納容器の容量は、30c
    c以下であることを特徴とする請求項15ないし22の
    いずれか記載のインクジェットカートリッジ。
  24. 【請求項24】 前記負圧発生手段は、バネを用いて当
    該力作用することを特徴とする請求項15ないし23の
    いずれかに記載のインクジェットカートリッジ。
  25. 【請求項25】 前記第一線形領域の負圧特性は前記可
    動部材の変形に依存し、前記第二線形領域の負圧特性は
    前記バネの弾性に依存することを特徴とする請求項24
    に記載のインクジェットカートリッジ。
  26. 【請求項26】 前記記録ヘッドは熱エネルギーを利用
    してインクに気泡を生じさせ、該気泡の圧力によってイ
    ンクを吐出することを特徴とする請求項15ないし25
    のいずれかに記載のインクジェットカートリッジ。
  27. 【請求項27】 記録ヘッドを用い、該記録ヘッドから
    記録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジェッ
    ト記録装置において、 外部にインクを供給し、かつそのインクを貯蔵するため
    のインク収納容器であって、 前記容器を形成し可撓性のシート材よりなる可動部材
    と、 該可動部材がインクの供給に伴って変形する方向とは反
    対の方向に変形する力を当該可動部材に作用して当該容
    器内を外気に対して負圧に保つための負圧発生手段と、
    を具え、インク供給によるインクの導出量に対する、該
    負圧発生手段による負圧の変化の関係である負圧特性
    が、第一領域と該第一領域より小さな負圧の変化率を有
    した第二領域とを含むインク収納容器を用いたことを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  28. 【請求項28】 記録ヘッドを用い、該記録ヘッドから
    記録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジェッ
    ト記録装置において、 外部にインクを供給し、かつそのインクを貯蔵するため
    のインク収納容器であって、 前記容器を形成し可撓性のシート材よりなる可動部材で
    あって、可撓部分に面部を有した凸形状の可動部材と、 該可動部材がインクの供給に伴って変形する方向とは反
    対の方向に変形する力を当該可動部材に作用して当該容
    器内を外気に対して負圧に保つための負圧発生手段と、
    を具え、インク供給によるインクの導出に伴い、前記可
    動部材は、前記凸状の前記可撓部分である側部が変形
    し、その後、前記負圧発生手段の力に抗して前記凸状の
    頂部が変位するインク収納容器を用いたことを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
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