JP6654874B2 - 保存容器、流動カートリッジ、および吐出機構 - Google Patents

保存容器、流動カートリッジ、および吐出機構 Download PDF

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Description

本発明は、保存容器、流動カートリッジ、および吐出機構に関する。
微小流体サンプルを処理するための一体化システム及びその使用方法が特許文献1に記載されている。この特許文献には、「リザーバは、内部に液体を蓄積することができる密閉空間と、微小流体ネットワークに入口に接続されている接続部とを含む。密閉空間及び接続部は、切り裂き可能なシール(例えば、弱いシール)によって分離することができる。一般に、切り裂き可能なシールは、液体又は蒸気が密閉空間から出るのを防止する。しかしながら、液体に圧力を加えるときに(例えば、密閉空間の壁を押下することによって)、切り裂き可能シールが裂けて、液体が弱いシールを通過して接続部に達し、更に微小流体ネットワークに入ることができる。」と記載されている。
特表2009−531064
前記特許文献1のリザーバは、「内部に液体を蓄積することができる密閉空間と、微小流体ネットワークの入口に接続されている接続部とを含み、密閉空間及び接続部は、切り裂き可能なシール(例えば、弱いシール)によって分離することができる。」と記載されており、さらに、「液体に圧力を加えるときに(例えば、密閉空間の壁を押下することによって)、切り裂き可能シールが裂けて、液体が弱いシールを通過して接続部に達し、更に微小流体ネットワークに入ることができる。」と記載されている。しかし、密閉空間の壁を押下後に生じるデッドスペースおよび流体ネットワーク入口部のデッドスペースに液体が残る問題があった。
本発明の目的は、保存液体の流出時に液体が残りにくい保存容器および流動カートリッジおよび吐出機構を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の保存容器は、上部フィルムと、下部フィルムと、両フィルムの間に試薬を保存する試薬保存部と、該試薬保存部の周囲で両フィルムを接合したフィルム接合部と、を設けた保存容器において、上部フィルムを下部フィルム側に押動させたときに、上部フィルムが反転して両フィルムがほぼ隙間なく接触すべく、試薬保存部における上部フィルムと下部フィルムの形状が略反転させたくぼみ形状であり、下部フィルムは一部が除去されたフィルム除去部を備え、前記フィルム接合部は、前記フィルム除去部と前記試薬保存部の間の少なくとも一部が他の部分よりも接合強度が弱く、前記上部フィルムと前記下部フィルムの間に空気を保存する空気保存部と、該空気保存部の周囲で両フィルムを接合した第2のフィルム接合部とをさらに設けている。
また、本発明の流動カートリッジは、上部フィルムと、下部フィルムと、両フィルムの間に試薬を保存する試薬保存部と、該試薬保存部の周囲で両フィルムを接合したフィルム接合部と、を設けた保存容器と、保存容器から試薬が流入する開口部を有するデバイス本体と、を備えた、流動カートリッジにおいて、下部フィルムの少なくとも一部はデバイス本体の上部表面に接合され、試薬保存部の位置するデバイス本体の上部表面にはくぼみが設けられ、上部フィルムを下部フィルム側に押動させたときに、上部フィルムが反転して両フィルムがほぼ隙間なく接触すべく、試薬保存部における上部フィルムと下部フィルムの形状が略反転させたくぼみ形状であり、下部フィルムは一部が除去されたフィルム除去部を備え、前記フィルム接合部は、前記フィルム除去部と前記試薬保存部の間の少なくとも一部が他の部分よりも接合強度が弱く、前記上部フィルムと前記下部フィルムの間に空気を保存する空気保存部と、該空気保存部の周囲で両フィルムを接合した第2のフィルム接合部とをさらに設けている
本発明によれば、保存液体の流出時に液体が残りにくい保存容器および流動カートリッジおよび吐出機構を提供することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の流動カートリッジの平面図、および流動制御部に搭載された状態での流動カートリッジの断面図 本発明の保存容器の構成部品図および断面図。 図1に示すベースカートリッジの構成部品図および断面図。 図1に示す流動制御部の平面図および断面図。 図1に示す流動カートリッジのサンプル導入動作を示す断面図。 図1に示す流動カートリッジの試薬導入動作を示す断面図。 図1に示す流動カートリッジの試薬導入動作を示す断面図。 本発明の吐出機構の平面図および側面図。 図8に示す吐出機構を開いた側面図。 図7に示す加圧部を最下点に押しつけた状態の側面図。 本発明の吐出機構の側面図および加圧部の部分詳細図。 本発明の加圧部の側面図。 本発明の加圧部の側面図。
以下、図面を用いて実施例を説明する。
以下本発明の一実施例を図1から図4に沿って説明する。本実施例では、化学分析装置内で、試料(血液、尿、スワブ等の液状化したもの)と試薬を流動させて混合し、光学計測(化学物質の同定および定量)を行うための、保存容器および流動カートリッジについて述べる。
図1は、本発明の流動カートリッジの平面図(図1A)、および流動制御部に搭載された状態での流動カートリッジの断面図(図1BはAA断面、図1CはBB断面)である。図2は、本発明の保存容器の構成部品の上面図(図2Aおよび図2B)、およびAA断面図(図2C)である。図3は、図1に示すベースカートリッジの構成部品の平面図(図3Aおよび図3Bおよび図3C)、およびAA断面図(図3D)である。図4は、図1に示す流動制御部の平面図(図4A)、AA断面図(図4B)、BB断面図(図4C)である。なお図2、図3、図4のAA断面、BB断面は図1のAA断面、BB断面と同一の断面である。
図1に示すように、流動カートリッジ1は、図2に示す保存容器2と図3に示すベースカートリッジ3から構成されており、図4に示す流動制御部4に搭載されている。
保存容器2は、上部フィルム10と下部フィルム20を接合して構成してある。第一試薬21は、上部フィルム10の第一試薬上部くぼみ111(図2)と下部フィルム20の第一試薬下部くぼみ211で構成される第一試薬保存部110(図1)に保存され、第二試薬22は、上部フィルム10の第二試薬上部くぼみ121と下部フィルム20の第二試薬下部くぼみ221で構成される第二試薬保存部120に保存され、第三試薬24は、上部フィルム10の第三試薬上部くぼみ141と下部フィルム20の第三試薬下部くぼみ241で構成される第三試薬保存部140に保存されている。空気(23および25)は、上部フィルム10の第一空気上部くぼみ131と下部フィルム20の第一空気下部くぼみ231で構成される第一空気保存部130および上部フィルム10の第二空気上部くぼみ151と下部フィルム20の第二空気下部くぼみ251で構成される第二空気保存部150にそれぞれ保存されている。
試薬および空気の各保存部は、その周囲で上部フィルム10と下部フィルム20が接合され密封されている。しかし、後述するように、第一試薬用接合部115(図1Aの破線および図2C)、第二試薬用接合部125、第三試薬用接合部145、第一空気用接合部135、第二空気用接合部155は、上部フィルム10と下部フィルム20の接合強度が他よりも弱く、各保存部を押下した時の内圧の増加で接合部が剥離し、試薬あるいは空気が流れ、下部フィルム20の一部を除去した第二試薬流出部270および第三試薬流出部280(図2B、図2C)より流出する。
上部フィルム10には一部を除去した観測窓190が設けてあり、対応する下部フィルム20のフィルム面(観測面290)は光学観測に適した表面仕上げがされている。
図1(B)(C)に示すように、ベースカートリッジ3は、上部カートリッジ30、下部カートリッジ40、メンブレン50を接合して構成してあり、それぞれの平面図を図3(A)、(B)、(C)に示す。
上部カートリッジ30には、第一試薬用くぼみ310、第二試薬用くぼみ320、第三試薬用くぼみ340、第一空気用くぼみ330、第二空気用くぼみ350があり、保存容器2の下部フィルム20を上部カートリッジ30に接合したときに、下部フィルム20の各くぼみが上部カートリッジ30のくぼみに隙間なく接するくぼみ形状となっている。また、ベースカートリッジ30には第二試薬上部流路370、第三試薬上部流路380が貫通してあり、下部フィルム20の第二試薬流出部270および第三試薬流出部280に連通する。さらにベースカートリッジ3には、検出容器390およびサンプル容器360が設けてあり、検出容器390は下部フィルム20の観測面290の直下に位置する。サンプル容器360には、汚染防止用の保護フィルム11(図1)が貼られており、分析直前に剥がしてサンプルを投入する。
下部カートリッジ40には、第二試薬下部流路470、第三試薬下部流路480が貫通してあり、上部カートリッジ30の第二試薬上部流路370および第三試薬上部流路380に連通する。また、サンプル下部流路460が貫通してあり、上部カートリッジ30のサンプル容器360に連通する。さらに、上部カートリッジ30の検出容器390直下の下部カートリッジ40上面には、サンプル導入流路463、第二試薬導入流路473、第三試薬導入流路483が合流して連通しており、各流路の他端には、サンプル導入下部流路462、第二試薬導入下部流路472、第三試薬導入下部流路482が貫通してある。
図4は流動制御部4の主要部であり、駆動部60にはサンプル用空気室660、第二試薬用空気室670、第三試薬用空気室680が設けてある。それらの両端にはサンプル用第一ピン導入穴661、サンプル用第二ピン導入穴662、第二試薬用第一ピン導入穴671、第二試薬用第二ピン導入穴672、第三試薬用第一ピン導入穴681、第三試薬用第二ピン導入穴682が設けてあり、それぞれサンプル用第一ピン665、サンプル用第二ピン666、第二試薬用第一ピン675、第二試薬用第二ピン676、第三試薬用第一ピン685、第三試薬用第二ピン686を備えている。また、各空気室内には、サンプル用空気導入部663、第二試薬用空気導入部673、第三試薬用空気導入部683が設けてある。
次に分析動作について、図5から図7に沿って説明する。
〔サンプル導入について〕
まずサンプルの導入について図5で説明する。
図5は、流動制御部に搭載された状態での流動カートリッジの断面図(図1のBB断面)である。
まず、サンプル容器360を封止している保護フィルム11を剥がし、サンプル26を投入する(図5A)。この状態では、すべてのピン(たとえばサンプル用第一ピン665)は最上部にあり、メンブレン50を下部カートリッジ40に押し付け、下部カートリッジ40に設けた各流路(たとえばサンプル下部流路460)を閉じている。
次に、サンプル用第一ピン665を下げて、サンプル用空気導入部663からサンプル用空気室660の空気を排出することにより、メンブレン50を底面側に引き寄せると、下部カートリッジ40とメンブレン50との間に空間664が生じる。サンプル導入下部流路462はサンプル用第二ピン666で閉じており、一方、サンプル用第一ピン665が下がったことによりサンプル下部流路460は空間664と連通しており、サンプル26が空間664に引き込まれる(図5B)。
次に、サンプル用第一ピン665を上昇させて、サンプル下部流路460をメンブレン50で閉じ、サンプル用第二ピン666を下げて、サンプル導入下部流路462を空間664に連通させ、サンプル用空気導入部663からサンプル用空気室660に空気を供給すると、メンブレン50は下部カートリッジ40側に戻され、サンプル26はサンプル導入下部流路462から検出容器390に導かれる(図5C)。
最後に、サンプル用第二ピン666を上昇させて、サンプル導入下部流路462をメンブレン50で閉じれば、サンプルは検出容器390内に保持される。
〔試薬導入について〕
次に、試薬の導入について図6および図7で説明する。
図6および図7は、流動制御部に搭載された状態での流動カートリッジの断面図(図1のAA断面)に、吐出機構としての加圧部(図6および図7の70から79)を示している。それぞれの加圧部70〜79はそれぞれ独立して駆動可能である。
各加圧部(70から79)は上部フィルム10の上部に離れて保持されている(図6A)。この状態では、すべてのピン(たとえば第二試薬用第一ピン675)は最上部にあり、メンブレン50を下部カートリッジ40に押し付け、下部カートリッジ40に設けた各流路(たとえば第二試薬下部流路470)を閉じている。なお、図6Aでは検出容器390内にサンプル26が保持されており、図5に示したサンプル導入動作が終了した状態を想定している。しかし、サンプル導入と試薬導入の順序はどちらが先でもあるいは同時でもよく、分析内容によって選択してよい。
まず,図6を用いて、第一試薬および第二試薬の導入について説明する。
最初に、第一空気流路加圧部74を下降させ、次に第一試薬加圧部70を下降させ、第一試薬加圧部70の先端80で第一試薬保存部110を加圧する。このとき第二試薬用第一ピン675を下げておけば、第一試薬21および第二試薬22がメンブレン50と下部カートリッジ40との間の空間に流入する(図6B)。すなわち、第一試薬加圧部70で第一試薬保存部110が加圧されたことで第一試薬21の圧力が高まり、第一試薬用接合部115(図1A)の上部フィルム10と下部フィルム20の間の接合強度の弱い個所が剥がれ、第一試薬21が第二試薬保持部120に流入する。すると、第二試薬保持部120の内圧が高まり、第二試薬用接合部125(図1A)の上部フィルム10と下部フィルム20の間の接合強度の弱い個所が剥がれ、第一試薬21および第二試薬22は、下部フィルム20の一部を除去した第二試薬流出部270(図2B、図2C)から流出する。第一空気用接合部135(図1A)は、接合されているため通常液は流入しないが、接合強度が周囲より弱いため、図6の実施例では、第一空気流路加圧部74を押し下げことで前記試薬の流入を確実に防いでいる。第二試薬用第一ピン675を下げているため、加圧された前記試薬はメンブレン50と下部カートリッジ40との間に流入し、空間674を形成する。このとき、第二試薬用空気室670の空気を第二試薬用空気導入部673から排出しておけば、試薬は空間674に流入しやすい。なお、下部フィルム20の第一試薬下部くぼみ211は上部カートリッジ30の第一試薬用くぼみ310に対して隙間なく接する形状であり、第一試薬加圧部70で第一試薬保存部110を加圧すると、上部フィルム10の第一試薬上部くぼみ111は反転して第一試薬下部くぼみ211に内部で隙間なく接する形状(第一試薬下部くぼみ211を略反転させた形状)であり、第一試薬加圧部70の先端80は反転した第一試薬上部くぼみ111に隙間なく接する形状(第一試薬上部くぼみ111を略反転させた形状)である。そのため、第一試薬加圧部70で第一試薬保存部110を加圧して試薬21を流出させると、第一試薬保存部110に試薬はほとんど残らず流出することになる。ここでは第一試薬21を流出させるためのくぼみや先端の形状について述べたが、第二試薬22および第三試薬24を流出させるためのくぼみおよび先端の形状についても同様で、それぞれが隙間なく接する形状であり、ほとんど液残りがないように構成されている。また第一空気23および第二空気25を流出させるためのくぼみおよび先端の形状についても同様の形状であるが、試薬と異なり空気は多少の残りは許容される。
続けて、第一試薬流路加圧部71、第二試薬加圧部72、第二試薬流路加圧部73の順で下降させ、剥離した第一試薬用接合部115、第二試薬保持部120、剥離した第二試薬用接合部125内の試薬をほとんど残らず第二試薬流出部270から流出させる(図6C)。
次に、第一空気流路加圧部74を上昇させて第一空気用接合部135の加圧をやめ、第一空気加圧部75を下降させて第一空気保存部130を加圧すると、第一空気保存部130内の空気の圧力が高まり、第一空気用接合部135の上部フィルム10と下部フィルム20の間の接合強度の弱い個所が剥がれ空気が侵入し、さらに第二試薬流出部270から流出して第二試薬上部流路370および第二試薬下部流路470に残った試薬を空間674に押し出す。このとき、第二試薬用第二ピン676を下げておけば、試薬は検出容器390に流入する(図6D)。
次に、第一空気流路加圧部74を再び下降させ第一空気用接合部135内の空気を流出させるが、この操作は省略することが可能である。さらに第二試薬用第二ピン676を上昇させて試薬を検出容器390に保持する。第二試薬用第一ピン675も元の位置に上昇させるが、この操作も省略することが可能である。この状態で第一試薬21、第二試薬22、サンプル26が検出容器390内に導入されたことになる。
次に、図7を用いて、第三試薬の導入について説明する。
図6で、第一試薬および第二試薬の検出容器390への移動を完了させ、第二試薬用第二ピン676および第二試薬用第一ピン675を上昇させた状態が図7Aである。
まず、第二空気流路加圧部78を下降させて第二空気用接合部155(図1A)を加圧し、第三試薬加圧部76を下降させることで第三試薬保存部140を加圧して第三試薬24を流出させ、さらに第三試薬流路加圧部77を下降させることで、剥離した第三試薬用接合部145内の試薬を、下部フィルム20の一部を除去した第三試薬流出部280(図2B、図2C)から流出させる。このとき第三試薬用第一ピン685を下げておけば、第三試薬24がメンブレン50と下部カートリッジ40との間の空間684に流入する(図7B)。また、第三試薬用空気導入部683から空気を排出しておけばメンブレンが底面に引き寄せられるので、試薬が空間684に流入しやすくなる。
次に、第二空気流路加圧部78を上昇させて第二空気用接合部155の加圧をやめ、第二空気加圧部79を下降させて第二空気保存部150を加圧すると、第二空気保存部150内の空気の圧力が高まり、第二空気用接合部155の上部フィルム10と下部フィルム20の間が剥がれ空気が侵入し、さらに第三試薬流出部280から流出して第三試薬上部流路380および第三試薬下部流路480に残った試薬を空間684に押し出す。このとき、第三試薬用第二ピン686を下げておけば、第三試薬は検出容器390に流入する。その後、第二空気流路加圧部78を下降させ(省略可)、第三試薬用第二ピン686を上昇させ、第三試薬用第一ピン685を上昇させ(省略可)、試薬を検出容器390に保持する(図7C)。
このようにして第一、第二、第三試薬とサンプルが検出容器390に導入されたことになる。その後、観測窓190(図1Aおよび図2)から検出容器390内を光学的に計測する。
本実施例では、上部フィルム10の上部くぼみ形状は下部フィルム20の下部くぼみを略反転させた形状であり、また、加圧部の先端形状は上部フィルム10の上部くぼみを略反転させた形状であり、加圧部を押し下げて試薬保存部を加圧すると、上部くぼみが反転して下部くぼみにほぼ隙間なく接触するので、試薬がほぼ残りなく流出する。
しかし、試薬保存部の試薬量が少ないとき、たとえば数マイクロリットルの場合は、上部くぼみと下部くぼみがほぼ隙間なく接触しても、壁面をぬらす微量の液残りが分析再現性に影響を及ぼす可能性があるため、本実施例で示したように、第一試薬で第二試薬を追い出す構造とするのが望ましい。すなわち、第二試薬22の液量が数マイクロリットルの場合、単独で流出させると壁面をぬらす微量の液残りが分析再現性に影響を及ぼす可能性があるため、第二試薬22よりも液量の多い第一試薬21を上流側に設置し、第二試薬22を保持している第二試薬保存部120に流動させて、第一試薬で第二試薬を押し流すようにすれば、第二試薬の残量は問題とならない。
図6に示した試薬の導入動作では、第一試薬加圧部70、第一試薬流路加圧部71、第二試薬加圧部72、第二試薬流路加圧部73を下降させて第一および第二試薬を第二試薬流出部270から流出させる際に、第一空気流路加圧部74を下降させて第一空気用接合部135を加圧することで第一空気用接合部135への試薬の流入を防いでいる。これは、第二試薬用接合部125を剥離させて流動する高圧の試薬により第一空気用接合部135が剥離することを防止するための動作である。しかし、第二試薬用第一ピン675を下降させ第二試薬用空気導入部673から空気を排出してメンブレン50を第二試薬用空気室670の下面側に引き寄せれば、第二試薬流出部270の圧力は低下するので、各加圧部70、71、72、73と第二試薬用空気導入部673からの空気の排出を同時におこなえば、第一空気流路加圧部74は不要である。
保存容器2の下部フィルムとベースカートリッジ3との接合については、少なくとも液が流動する接触部のみ接合すればよい。すなわち、第二試薬流出部270の周囲と第三試薬流出部280の周囲である。あるは、検出容器390の周囲については必要に応じて接合すればよい。
上部フィルムは加圧されて反転する形状が望ましく、たとえば球面や楕円面が望ましい。それ以外の形状であっても、くぼみのへりに折れ曲がりなく、滑らかに曲率を持っていれば反転しやすく、形状として望ましい。
空気保存部内の空気の流動に関しては、試薬のように供給量を厳密に規定する必要がない場合は、全量を流出させる必要はない。その場合、第一空気用くぼみ330および第二空気用くぼみ350を設けず(すなわち平坦)、第一空気加圧部75や第二空気加圧部78の先端80を平面にして、第一空気保存部130および第二空気保存部150を押しつぶしてもよい。
本実施例では3種類の試薬を用いる分析で、第一試薬で第二試薬を追い出す構成としたが、2種類の試薬を用いる分析で、最初に使用する試薬の液量が小さい場合、本実施例の第二試薬保存部に保存し、第一試薬保存部には空気を保存してもよい。このようにすることで、微量試薬を空気で圧送し、残液を少なくできる。
また、試薬の配列は本実施例に限定されるものではなく、例えば第一試薬で第二試薬を追い出しさらに第三試薬を追い出すなどの構成にも実施可能である。
次に、図8、図9を用いて本発明による第2の実施例を説明する。本実施例では、化学分析装置内で、試料(血液、尿、スワブ等の液状化したもの)と試薬を流動させて混合し、光学計測(化学物質の同定および定量)を行うための、試薬の吐出機構について述べる。
図9は、本発明の吐出機構に流動カートリッジを装着した側面図である。吐出機構720はヒンジ731を支点として制御装置730に対して開閉可能に保持されている。図9は吐出機構720を開いた状態であり、この状態で流動カートリッジ801が制御装置730の上面に装着される。ここで装着とは、実施例1で述べた駆動部60が制御装置730の内部に設けてあり、図1のように流動カートリッジ1を駆動部60に対して位置決めすることである。
図8は、吐出機構720を閉じた状態で、図8Aはその平面図、図8Bは側面図である。なお図8Bは、流動カートリッジ801の装着状態がわかるように、手前側の側板723と第一押え部材724を削除して表示している。
吐出機構720を閉じると、図8Aに示すように第一押え部材724と第二押え部材725が手前側の流動カートリッジを制御装置730に対して押しつけ、第三押え部材726と第四押え部材727が奥側の流動カートリッジを制御装置730に対して押しつける。なお、ロック732を図8の位置に回転させることで、吐出機構720の制御装置730への押しつけ力を維持する。
吐出機構720は湾曲した板状の加圧部701を備えており、加圧部701の一端である固定端702を固定部材721にて移動および回転しないように固定支持している。この状態で、加圧部701は流動カートリッジ801の上部に、接触することなく保持されている。
流動カートリッジ801は、実施例1で述べた流動カートリッジ1とほとんど同じであり、特に断らない限り同一の符号である。唯一異なるのは検出容器の位置である。実施例1では、上面からみて(図1A)試薬と同じ並び、すなわち保存容器2の下に配置し、そのため保存容器2に観測窓190を設けた。実施例2では、加圧部701が保存容器802の上面を覆うことになるため、保存容器802の上部から光学観測することができない。そこで、保存容器802がないサンプル容器831(実施例1のサンプル容器360と同一)と同じ並びに検出容器832を設け、ベースカートリッジ803の上面に透明な観測窓部材833を接合する。この検出容器の位置変更により、流動カートリッジ1で変更になるのは、保存容器2では観測窓190および観測面290が不要であり、ベースカートリッジ3では検出容器390の移動にともない、サンプル導入流路463、第二試薬導入流路473、第三試薬導入流路483の位置が変更になる。
保存容器802に保存された試薬および空気は、配置や保存部形状は実施例1の保存容器2と全く同じである。加圧部701は、固定端702に対する別の一端を、押し下げ部材740の先端に装着したローラ741で押し下げることで変形させ、固定端702に近い側から各保存部に保存されている試薬および空気を流出させる。すなわち、加圧部701の下面側に突起(710、712、715、716、719)を設け、それぞれ実施例1の加圧部(70、72、75、76、79)の先端80と同一形状とし、押し下げ部材740を下降させることで、固定端702に近い側から加圧部701が保存容器802に接触し、各保存部が第一試薬保存部811、第二試薬保存部812、第一空気保存部813、第三試薬保存部814、第二空気保存部815の順で加圧され、試薬および空気が流出する。
押し下げ部材740を最下点まで押し下げた状態が図10で、加圧部701はほぼ水平となり、流動カートリッジ801をほぼ均一に押し付けている。加圧部701の突起(710、712、715、716、719)は、この水平状態で各保存部の上部フィルムが反転し下部フィルムとの間に隙間がなくなるよう設計されている。
駆動部60を用いた空気圧によるメンブレンの変形やピンの上下動作は、実施例1と同じであるが、実施例1の第一空気流路加圧部74や第二空気流路加圧部78のように独立して加圧する機構を持たないため、駆動部60での空気圧制御を積極的に行うことになる。すなわち、実施例1では第一試薬加圧部70、第一試薬流路加圧部71、第二試薬加圧部72、第二試薬流路加圧部73を下降させて第一および第二試薬を第二試薬流出部270から流出させる際に、第一空気流路加圧部74を下降させて第一空気用接合部135を加圧することで第一空気用接合部135への試薬の流入を防いでいる。しかし、加圧部701による試薬の導入では、突起710、712で第一試薬保存部811、第二試薬保存部812を加圧し、第一試薬、第二試薬を第二試薬流出部270から流出させる際に、第一空気用接合部135を加圧することができない。そこで、第二試薬用第一ピン675を下降させ第二試薬用空気導入部673から空気を排出してメンブレン50を第二試薬用空気室670の下面側に引き寄せれば、第二試薬流出部270の圧力は低下するので、突起710、712で第一試薬保存部811、第二試薬保存部812を加圧するのと同時に第二試薬用空気導入部673からの空気の排出を行えば、第一空気用接合部135への試薬の流入を防いで、第二試薬流出部270から流出させることができる。
同様に、独立した加圧機構を持たないために、各保持部の位置が近いと、隣接する保持部が同時に加圧され流動する可能性がある。例えば突起712による第二試薬保持容器812の加圧が終了する前に突起715が第一空気保持部813に接触して加圧を開始してしまうと、試薬と空気が同時に流出することになる。同時に流出すること自体は問題ではないが、第一空気保持部813内の空気は、突起712による第二試薬保持容器812の加圧終了時に第二試薬上部流路370および第二試薬下部流路470に残る試薬を流出させるために必要であり、その時点で一定以上の空気が第一空気保持部813内に保持されていなければならない。なお、メンブレンと下部カートリッジとの間の空間にある試薬も流出させる必要があるが、必ずしも第一空気保持部813内の空気を用いる必要はなく、第二試薬用第一ピン675を上昇、第二試薬用第二ピン676を下降させて、第二試薬用空気導入部673から空気を供給すればよい。
上記の隣接する保持部が同時に加圧される課題に対しては、加圧部を図11に示すような構造にすればよい。
図11Aは吐出機構の側面図で、図8同様流動カートリッジ801の装着状態がわかるように、手前側の側板723と第一押え部材724を削除して表示している。図8と異なるのは、加圧部750のみである。図11Bは加圧部750のCC断面図、図11Cは図11BのD矢視図である。
図11Aに示すように、加圧部750は突起710と突起712を備えた第一加圧部751、突起715と突起716を備えた第二加圧部752、突起719を備えた第三加圧部753に分かれている。これらの突起は図8の突起と同じ構成で、それぞれ第一試薬保存部811、第二試薬保存部812、第一空気保存部813、第三試薬保存部814、第二空気保存部815を加圧する。
図11Bおよび図11Cに示すように、第一加圧部751と第二加圧部752は、第一中間部760、第一傾斜部761、第二傾斜部762で接続されている。この第一中間部760は、第一加圧部751および第二加圧部752とは幅方向(図11Bおよび図11Cのy方向)と高さ方向(図11Bのz方向)に位置がずれており、第一加圧部後方端部755と第二加圧部前方端部756は高さ方向(z方向)でh11のずれを生じている。なお、第一加圧部後方端部755と第二加圧部前方端部756の間には長手方向(図11Cのx方向)に隙間757があり、加圧部750が最下点に押し下げられた状態(すなわち図10の状態)で、隙間757は第二試薬流出部270の上に位置するように構成されている。このずれh11を設けることで、第一試薬(および第二試薬)と第一空気が同時に押し出されることはない。すなわち、突起712で第二試薬保存部812を加圧して第二試薬(および第一試薬)を第二試薬流出部270から流出させ、第一加圧部後方端部755が流動カートリッジ801を加圧しても、突起715は第一空気保存部813に接触していない。ただし、この時点では、加圧部750は押し下げられて変形しており、初期状態のずれh11よりも小さなずれになっている。
図11Bおよび図11Cに示した構造は、第二加圧部752と第三加圧部753を接続する構造(第二中間部765等)についても同様であり、第二加圧部752と第三加圧部753の隙間(図11Cの757に対応)の長手方向(x方向)位置は、加圧部750が最下点に押し下げられた状態で、第三試薬流出部280の上に位置するように構成されている。この位置で、高さ方向(z方向)のずれh12があるため、第三試薬と第二空気が同時に押し出されることはない。すなわち、突起716で第三試薬保存部814を加圧して第三試薬を第三試薬流出部280から流出させ、第二加圧部の後方端部が流動カートリッジ801を加圧しても、突起719は第一空気保存部815に接触していない。
図11の実施例では、ずれh11(あるいはh12)は試薬保存部と空気保存部を加圧する突起の間に設けたが、任意の位置に設けることができる。例えば、第一試薬と第二試薬が同時に流出するのを防止したい場合は、突起710と突起712の間に設ければよい。このとき、ずれの長手方向(x方向)位置は、突起712の近傍に設けるのが望ましい。すなわち、突起710で第一試薬保存部811を加圧して第一試薬を流出させ、さらに突起710と突起712の間の第一加圧部で第一試薬用接合部に入り込んだ試薬を流出させた後、突起712による加圧が開始する。
図12および図13は加圧部の変形例で、第一加圧部と第二加圧部、第二加圧部と第三加圧部の接続部でのずれの構成みが異なっている。
図12の加圧部770では、各加圧部(771、772、773)間をリング状の接続部材である第一リング部775、第二リング部776で接続することでずれh21およびh22を形成している。
図13では、板状の加圧部780を折り曲げるだけで各加圧部(781、782、783)間にずれh31およびh32を形成している。
本実施例によれば独立した複数の加圧機構を設けなくても、加圧部の一端を押し下げるだけで順次試薬を供給することができ、かつ液残りがほとんど発生しない。加圧部を押し下げる速度を一定にした場合、突起の設置位置で試薬流動のタイミングを設定することができる。逆に突起の位置を固定した場合、押し下げる速度を変化させることで、試薬流動のタイミングを設定することができる。
空気保存部内の空気の流動に関しては、試薬のように供給量を厳密に規定する必要がない場合は、全量を流出させる必要はない。その場合、第一空気用くぼみ330および第二空気用くぼみ350を設けず(すなわち平坦)、突起715や突起719などは設けず(すなわち平坦)、第一空気保存部813および第二空気保存部815を押しつぶしてもよい。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…流動カートリッジ、2…保存容器、3…ベースカートリッジ、4…流動制御部、10…上部フィルム、11…保護フィルム、20…下部フィルム、30…上部カートリッジ、40…下部カートリッジ、50…メンブレン、60…駆動部、190…観測窓、360…サンプル容器、701…加圧部、702…固定端、720…吐出機構、730…制御装置、740…押し下げ部材、750…加圧部、801…流動カートリッジ、802…保存容器、803…ベースカートリッジ、830…上部カートリッジ、831…サンプル容器、832…検出容器、833…観測窓部材、840…下部カートリッジ、850…メンブレン

Claims (13)

  1. 上部フィルムと、下部フィルムと、両フィルムの間に試薬を保存する試薬保存部と、該試薬保存部の周囲で両フィルムを接合したフィルム接合部と、を設けた保存容器において、
    上部フィルムを下部フィルム側に押動させたときに、上部フィルムが反転して両フィルムがほぼ隙間なく接触すべく、試薬保存部における上部フィルムと下部フィルムの形状が略反転させたくぼみ形状であり、
    下部フィルムは一部が除去されたフィルム除去部を備え、
    前記フィルム接合部は、前記フィルム除去部と前記試薬保存部の間の少なくとも一部が他の部分よりも接合強度が弱く、
    前記上部フィルムと前記下部フィルムの間に空気を保存する空気保存部と、該空気保存部の周囲で両フィルムを接合した第2のフィルム接合部とをさらに設けたことを特徴とする、保存容器。
  2. 前記試薬保存部は複数設けられており、隣り合う試薬保存部間の少なくとも一部が他の部分よりも接合強度が弱いことを特徴とする、請求項1記載の保存容器。
  3. 試薬保存部間の体積が異なることを特徴とする、請求項2記載の保存容器。
  4. 前記試薬保存部が押されたとき、試薬保存部とフィルム除去部との間の上部フィルムと下部フィルムが剥がれ、試薬保存部に保存された試薬が、フィルム除去部から外部へ流出する、請求項1記載の保存容器。
  5. 上部フィルムと、下部フィルムと、両フィルムの間に試薬を保存する試薬保存部と、該試薬保存部の周囲で両フィルムを接合したフィルム接合部と、を設けた保存容器と、
    保存容器から試薬が流入する開口部を有するデバイス本体と、を備えた、流動カートリッジにおいて、
    下部フィルムの少なくとも一部はデバイス本体の上部表面に接合され、
    試薬保存部の位置するデバイス本体の上部表面にはくぼみが設けられ、
    上部フィルムを下部フィルム側に押動させたときに、上部フィルムが反転して両フィルムがほぼ隙間なく接触すべく、試薬保存部における上部フィルムと下部フィルムの形状が略反転させたくぼみ形状であり、
    下部フィルムは一部が除去されたフィルム除去部を備え、
    前記フィルム接合部は、前記フィルム除去部と前記試薬保存部の間の少なくとも一部が他の部分よりも接合強度が弱く、
    前記上部フィルムと前記下部フィルムの間に空気を保存する空気保存部と、該空気保存部の周囲で両フィルムを接合した第2のフィルム接合部とをさらに設けたことを特徴とする、流動カートリッジ
  6. 前記下部フィルムに設けられたくぼみは、前記デバイス本体に設けられたくぼみに隙間なく接するように、形状が同一であることを特徴とする、請求項記載の流動カートリッジ。
  7. 前記試薬保存部は複数設けられており、隣り合う試薬保存部間の少なくとも一部が他の部分よりも接合強度が弱いことを特徴とする、請求項記載の流動カートリッジ
  8. 試薬保存部間の体積が異なることを特徴とする、請求項記載の流動カートリッジ
  9. 前記試薬保存部が押されたとき、試薬保存部とフィルム除去部との間の上部フィルムと下部フィルムが剥がれ、試薬保存部に保存された試薬が、フィルム除去部からデバイス本体へ流出する、請求項記載の流動カートリッジ
  10. 複数の試薬保存部を有する保存容器から試薬を外部に送液する吐出機構において、
    請求項1に記載の保存容器を設置する保存容器設置部と、
    一端が固定された、試薬保存部を押して送液させる送液機構と、
    送液機構の別の一端を押し下げる押付機構と、を備え、
    送液機構が押し下げられた時に、各試薬保存部は、送液機構によって異なるタイミングで押されることを特徴とする吐出機構。
  11. 前記送液機構には、試薬保存部と接触する部分に突起が設けられていることを特徴とする、請求項10に記載の吐出機構。
  12. 前記送液機構は、湾曲形状の板状部材であることを特徴とする、請求項10に記載の吐出機構。
  13. 送液機構が押し下げられる前の状態に、後に送液する試薬保存部ほど、試薬保存部と送液機構との距離が広く、
    送液機構が押し下げられた時に、後に送液する試薬保存部ほど、送液機構が後で接触することを特徴とする、請求項10に記載の吐出機構。
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