JP7286880B2 - Rach報告を含む情報メッセージを提供する方法及び関連するワイヤレスデバイス - Google Patents

Rach報告を含む情報メッセージを提供する方法及び関連するワイヤレスデバイス Download PDF

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Description

本開示は、概して、通信に関連し、より具体的には、通信方法、並びにワイヤレス通信をサポートする関連するデバイス及びノードに関連する。
LTE(Long Term Evolution)におけるRACH(ランダムアクセスチャネル)の改善/最適化が以下で議論される。
セルにおけるRACH構成の改善/最適化は、モバイルネットワークのシステム性能を最適化するための鍵となるリリース9のSONの機能である。RACHが劣悪に構成されると、高頻度のRACH衝突、又は低いプリアンブル検出確率及び限られたカバレッジに起因して、呼のセットアップ及びハンドオーバの遅延が増大する結果になりかねない。RACHのために予約されるアップリンクリソースの量もまた、システムキャパシティに影響する。したがって、ネットワーク事業者は、RACH負荷、アップリンク干渉、トラフィックパターン、及びセルカバレッジ下の人口といった要因を考慮して、RACHパラメータが適切に設定されているかを注意深く監視するべきである。それら要因が動的に変化し得る場合には、そのタスクはより複雑化する。例えば、セルにおいてアンテナの傾きが変更されると、そのセル及び周囲のセルにおける呼の到来及びハンドオーバのレートがその影響を受け、したがってそれら全てのセルにおけるプリアンブルごとのRACH負荷が影響を受けることになる。送信電力設定又はハンドオーバ閾値の変更も同様の影響を有し得る。
そうしたネットワーク構成の変更が起こる都度、RACH自己最適化の機能は、影響される全てのセルにおけるRACH性能及び使用量について適切な測定を自動的に行い、RACHパラメータの必要な更新を決定すべきである。いくつかの有益な測定は、アクセスを獲得するのに必要であったRACHの試行回数、又はアクセスが最終的に許可されるまでの初回アクセスからの経過時間についてのUEによる報告である。この場合に典型的に調整可能であるRACHパラメータは、次のうちの1つ以上を含む:競合フリーアクセス、高ペイロードを伴う競合ベースアクセス、及び低ペイロードを伴う競合ベースアクセスの間のRACHプリアンブルの分割;RACHバックオフパラメータ値、又はRACH送信電力傾斜パラメータ;及び/又は、ネットワーク事業者が有益であると見出した場合、任意の他のパラメータが調整されてもよい。
加えて、RACH最適化の機能は、隣接セルとのプリアンブルの衝突を回避するための(物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソース構成、プリアンブルルートシーケンス、及びサイクリックシフト構成を含む)PRACHパラメータの自動構成を促進する。この自動構成の原理は、自動的な物理セル識別子(PCI)構成の自己最適化/組織化ネットワーク(SON)の機能に類似しており、'X2セットアップ'及び'eNB構成更新'手続にPRACH構成情報が含められる。したがって、新たなeNodeBは、初期化されて自動隣接関係(ANR)機能を介してそのネイバについて学習する都度、同時に隣接している側のPRACH構成を学習することができる。そして、隣接しているものとの競合を回避するように自身のPRACH構成を選択することができる。
競合が識別される都度、セルのうちの1つは自身の構成を変更するべきであるが、どのセルがどのようなやり方で変更を行うべきかを選択するためのアルゴリズムは特定されていない。ネットワーク事業者は、PRACHの自己最適化を必要であれば手動での構成と組合せることもできるが、それは、典型的には、エラーをもたらしがちであって、自動的なRACH最適化よりも多くの時間を消費する。RACH情報の報告と失敗。
LTEにおけるRACH情報の記録(logging)及び報告(reporting)が以下で議論される。
LTEでは、ランダムアクセス手続が行われたときのRACH情報の報告が、RACH手続が成功した場合に、RRC(セクション5.6.5)におけるUE情報手続を介してネットワークにより要求されるかもしれない。その手続は、無線リソース制御(RRC)の仕様に記述されている通りであり、以下で要約される。
文献[1]として参照する3GPP TS36.331 V15.7.0(2019年9月)のセクション5.6.5、5.6.5.1、5.6.5.2及び5.6.5.3のユーザ機器(UE)情報が以下で議論される。UE情報手続は、文献[1]の図6.5.6.1-1において提供されており、図4に複製されている。
UE情報手続は、UEに情報を報告することを要求するために、E-UTRAN(Evolved Universal Mobile Telecommunications System Terrestrial Radio Access Network)により使用される。
文献[1]のセクション5.6.5.2において議論されているように、E-UTRANは、UEInformationRequestメッセージを送信することにより、手続を開始する。E-UTRANは、この手続を、セキュリティアクティブ化の成功の後にのみ開始するものとされる。
UEInformationRequestメッセージの受信は、文献[1]のセクション5.6.5.3において議論されている。

UEInformationRequestメッセージを受信すると、UEは、セキュリティアクティブ化の成功の後にのみ、次のことを行うものとする:
1>rach-ReportReqが真にセットされている場合、UEInformationResponseメッセージ内のrach-Reportの内容を次の通りセットする:
2>最後に成功裏に完了したランダムアクセス手続についてMACにより送信されたプリアンブルの数を示すようにnumberOfPreamblesSentをセット;
2>最後に成功裏に完了したランダムアクセス手続について送信されたプリアンブルのうちの少なくとも1つについて、TS36.321[6]において仕様化されているように競合解決が成功しなかった場合:
3>contentionDetectedを真にセット;
2>そうでない場合:
3>contentionDetectedを偽にセット;
...
1>そうでない場合:
2>UEInformationResponseメッセージを、SRB1を介する送信のために下位レイヤへ送出;
UEInformationRequestは、UEから情報を引き出すためにE-UTRANにより使用されるコマンドである。
UEInformationResponseメッセージは、E-UTRANにより要求された情報を移送するためにUEにより使用される。
要するに、文献[2]としても参照されるTS36.321に記述されている通り、各RACH手続について、UEは、送信したプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合が検出されたかを記憶し、あるいは報告する可能性がある。LTEにおけるランダムアクセスは、衝突のリスクが内在することを示唆する競合ベースのランダムアクセス(CBRA)か、又は所与の時点で所与のUEにネットワークによりリソースが予約される競合フリーかのいずれかとして構成され得る。
CBRA手続では、RACHプリアンブルがUEによりランダムに選択される結果として、1つよりも多くのUEが同一のシグナチャを同時に送信する結果となるかもしれず、そのことが後続の競合解決処理の必要性につながる。ランダムアクセスが使用される、例えばハンドオーバのようないくつかのユースケースについて、eNodeBは、UEに専用のシグナチャを割り当てることにより競合の発生を防止する選択肢を有しており、それは競合フリーのアクセスとなる。これは、タイムクリティカルなハンドオーバのケースにとって特に重要な要因として、競合ベースのアクセスよりも高速であるが、その中でネットワークはリソースを予約することを要し、あまり効率的ではないであろう。各LTEセルでは、固定的な数(64個)のプリアンブルが利用可能であり、2種類のRACH手続の運用は、それらシグナチャを、競合ベースのアクセス向けのものと、競合フリーに基づく特定のUEへの割当てのために予約されるものとに区分けすることに依存する。
LTEでは、UEは、システム情報ブロック2(SIB2)においてRACH構成を取得することができ、例えば、アイドルから接続済みへ遷移する際にはRadioResourceConfigCommonSIBという情報要素(IE)で、他のセルへハンドオーバする際にはRadioResourceConfigCommonで取得され得る。双方のケースにおいて、UEは、RACH-ConfigCommonというIEのrach-ConfigCommonというフィールドを含める。
CBRA手続は、図5のメッセージ図を基準として以下で要約される。
図5の動作1を基準として、RACHプリアンブル送信が議論される。動作1において、UEは、送信すべきプリアンブルを選択するものとされる。UEは、CBRAのために利用可能なプリアンブル(64個から競合フリーランダムアクセス(CFRA)のために予約されているプリアンブルの数を差し引いたものである)のうちの1つを選択する。rach-ConfigCommon情報要素について、テーブル1に示されているように最大値が提供される。
Figure 0007286880000001
競合ベースのシグナチャのセットは、シグナチャの選択によって、ステップ3でのメッセージの送信に必要とされる送信リソースの量に関連する情報の1ビットを搬送できるように、さらに2つのサブグループへ副次的に分割される。
レイヤ1(L1)の観点からは、プリアンブルは所謂物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)で送信され、図6に示したように、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と時間及び周波数において多重化される。
ネットワーク側では、RACH試行を検出するために監視されるリソースが存在する。PRACHの時間-周波数リソースは、PUSCH領域の中に半静的に割当てられ、周期的に反復される。厳密なPRACHの構成(即ち、RACHのL1の側面)は、例えば、アイドルから接続済みへ遷移する際にはRadioResourceConfigCommonSIB、他のセルへハンドオーバする際にはRadioResourceConfigCommonの一部である。双方のケースにおいて、UEは、PRACH-ConfigSIB又はPRACH-Config.というIEのprach-Configというフィールドを含める。
セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)を伴うランダムアクセス応答(RAR)メッセージの受信が、図6の動作2を基準として議論される。
動作2において、プリアンブルの送信後に、UEは、ランダムアクセス応答(RAR)メッセージの受信の監視を開始する。そのメッセージは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)において送信され、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)においてスケジューリングされる。
RARを検出し復号するために、UEは、(例えば、C-RNTIの代わりに、典型的には、PDCCH/PDSCH上でデータ又は制御情報をスケジューリングするために、接続済みモードのUEについて使用される)RA-RNTIにより識別されるSpCell PDCCHを監視する。この監視においてUEにより使用される厳密なRA-RNTIの値は、選択されたプリアンブルに基づいて知得され、なぜなら、ネットワークにより送信されるRA-RNTIは、どの時間-周波数リソースがRACHプリアンブルを送信するためにメディアアクセス制御(MAC)エンティティにより利用されたかを曖昧さ無く識別するからである。そのため、監視の前に、UEは、プリアンブルが送信された自身が選択したPRACHリソースと、RARウィンドウ内でRARを復号するために監視されるべきRA-RNTIとの間の固有のマッピングを行う。
よって、同一の時間-周波数リソースに同一のプリアンブルを選択したことにより複数のUEが衝突した場合、それらはそれぞれ同一のランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)を伴うRARを受信することになるであろう。RARは、検出されたプリアンブルのアイデンティティ、UEからの後続のアップリンク送信を同期させるためのタイミングアラインメント指示、ステップ3メッセージの送信のための初期アップリンクリソースグラント、及び、(次のステップである競合解決に依存して、恒久的となることもならないこともあり得る)一時的なセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)を搬送する。RARメッセージは、RACH試行を再び試す前にいくらかの時間バックオフすることをUEに指示するためにeNodeBが設定できる"バックオフインジケータ"を含むこともできる。
図5の動作2によるメディアアクセス制御(MAC)ランダムアクセス応答(RAR)の要素群が図7に示されている。
UEがRARを受信する前にRAR時間ウィンドウに関連するタイマが満了した場合、UEは、プリアンブルを再送する前に、電力傾斜(power ramping)を適用する。手続が成功するまで、又は最大の試行回数に到達するまで(この場合、RACH障害が宣言される)、それは継続される。
動作3では、RRC上でUEのアイデンティティと共にメッセージ3が送信される。
動作3において、UEは、所謂MSG.3を送信する。これが最初にPUSCH上でスケジューリングされるアップリンク送信である。それは、RRC接続要求、RRC再開要求などといった、実際の手続のメッセージを運ぶものである。それはステップ2でRARにおいて割当てられた一時的なC-RNTIをアドレスとして有し、C-RNTI又は初期UEアイデンティティを搬送する。そのメッセージは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)による再送信に依拠する。
動作1でプリアンブルの衝突が発生した場合、衝突を起こしたUE同士は、RARを通じて同一の一時的なC-RNTIを受信することになり、MSC.3の送信の際に同一のアップリンク時間-周波数リソースで再び衝突するであろう(なぜなら、同一のRARを受信したからである)。これは、衝突を起こしたどのUEも復号ができないという干渉に帰結し得るものであり、それらUEは、HARQ再送信が最大回数に達した後にRACH手続を再開し、それによって競合解決の必要性が回避され得る(同一のプリアンブルが再度選択されなければ、だが、その可能性は低い)。
しかしながら、少なくとも一方のUEが復号に成功した場合、このステップでは他のUEについて競合は未解決のままとなる。(動作4における)MACダウンリンクメッセージは、この競合の迅速な解決を可能にする。
競合解決は、動作4において行われる。
MSG.3を送信したUEの少なくとも一方について、第4の動作においてネットワークにより適切に確認応答されたHARQを伴う内容を検出できた場合には、競合解決メッセージが必要とされる。
競合解決メッセージもまたHARQを使用する。それは、C-RNTI(MSG.3メッセージにおいて示されている場合)、又は一時的なC-RNTI(t-C-RNTI)をアドレスとして有する。後者の場合、上記メッセージは、RRCメッセージに含まれるUEアイデンティティ(例えば、再開識別子、s-TMSIなど)をエコーする。これら2つのケースを区別する理由は、UEがCBRAを伴うハンドオーバの期間中にRACHを実行している場合に、ターゲットセルは(ターゲットにより準備される)ハンドオーバコマンドにおいてC-RNTIを割り当てることになり、それは一意なC-RNTIであったはずである。そのため、ターゲットがMSG.3(この例では、RRCConfigurationCompleteメッセージ)を検出したというインジケーションとして、同じC-RNTIへMSG4が送信される。その前提は、ターゲットにより割当てられるC-RNTIは一意であって混同のもとにはならないということであり、即ち、他のUEは、当該他のUEのものではないC-RNTIを伴うメッセージ4を受信した場合には衝突が起こったことを知得する。
他のケースにおいて、UEがターゲットにより割当てられたC-RNTIを有しない場合、MSG.4は、一時的なC-RNTIを使用する。また、それが相異なるUEにわたってしまう場合に備えて、ネットワークは、どのUEについてMSG.3が復号されたのか、及びどのUEについて競合が解決されたことを指し示そうとしているのかを示す必要がある。これは、再度同一となる可能性が非常に低いUEの識別子(例えば、再開識別子、S-TMSIなど)をRRCメッセージにおいてエコーバックすることにより行われる。
衝突に続いてMSG.3のの復号が成功する場合に備えて、HARQフィードバックは、自らのUEアイデンティティ(又はC-RNTI)を検出したUEによってのみ送信され、他のUEは、衝突があったことを理解し、HARQフィードバックを送信せず、現行のRACH手続から迅速に退出して、他の手続を開始することができる。競合解決メッセージの受信に応じたUEによるアクションは、したがって、3つの可能性を有する。UEは、メッセージを正確に復号し、自身のアイデンティティを検出する:UEは、肯定的な確認応答"ACK"を返送する;UEは、メッセージを正確に復号し、他のUEのアイデンティティが含まれていることを発見する(競合解決):UEは、何も返信しない(不連続送信"DTX";UEは、メッセージの復号に失敗し、又はDLグラントを逸失する:UEは、何も返信しない("DTX")。2つのUEが衝突が生じた際にアイドルから接続済みへの遷移を試行していたはずの例を以下に示す。プリアンブルの衝突が図8に示されている。
競合が検出された後に起こることが以下で議論される。
上述したように、UEは、ターゲットにより割当てられたC-RNTI、又は自身の一時的なC-RNTI+MSC.3で送信した自身のUE識別子をMSG.4において受信した場合、競合解決が成功したものとみなす。そうではなく、競合解決タイマが満了し、又はUEが受信したMSG.4が自身の一時的なC-RNTIではなく異なるUEの識別子を伴う場合、UEは、競合解決が失敗したものとみなし、ランダムアクセス手続を再始動させる。なお、次の試行は成功するかもしれず、ネットワークにとって衝突が起きたことは可視的ではない。よって、RACH報告におけるインジケーションは、実際上、MSG.4の内容が自身宛てのアドレスを有しないことを検出することを通じたUEによる衝突の検出である。
LTEにおける競合検出及び競合解決のプロセスは、文献[2]としても参照される、3GPP TS36.321 V15.7.0(2019年9月)に記述されている。文献[2]のセクション5.1.1でランダムアクセス手続の初期化が議論されており、セクション5.1.5で競合解決が議論されている。
LTEと同様に、NRのMACの仕様においてランダムアクセス手続は記述されており、RRCにより複数のパラメータが構成され、例えばシステム情報又はハンドオーバ(reconfigurationWithSyncを伴うRRCReconfiguration)においてである。ランダムアクセスは、例えば、UEがRRC_IDLE又はRRC_INACTIVEであって滞在中のセルへのアクセスを望む場合(即ち、RRC_CONNECTEDへの遷移)など、多くの異なるシナリオにおいてトリガされる。
NRにおいて、RACH構成は、SIB1において、(DL及びUL双方の構成を伴う)servingCellConfigCommonの一部としてブロードキャストされ、RACH構成はuplinkConfigCommon内にある。厳密にはRACHパラメータはinitialUplinkBWPと呼ばれるところにあり、なぜならこれがUEがアクセスしてRACHリソースを探索するアップリンク(UL)の周波数の部分だからである。
LTEでは、ネットワークによるRACH最適化の実行を支援するためのRACH報告は、衝突が検出されたというインジケーションを含む。その標識があれば、成功したRACH手続以前のある時点で、同じUEがネットワークへのアクセスを試行したが衝突を経験したということが明らかとなる。
NRにおいて、やはり競合ベースのランダムアクセスについて競合解決のための仕組みが存在する。NRでは、同期信号ブロック(SSB)又はチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)に対して行われる測定に依存して、ランダムアクセスリソースの選択がセル内で行われる必要がある。NRにおけるセルは、基本的には、それらSSBのセットにより定義され、SSBは、図9Aに示したように1つのダウンリンクビームにおいて(例えば6GHz以下の低周波向けの典型的な実装)、又は図9Bに示したように複数のダウンリンクビームにおいて(例えば6GHz以下の低周波向けの典型的な実装)送信され得る。同一のセルについて、それらSSBは、同一の物理セル識別子(PCI)及びMIBを搬送する。スタンドアローン運用について、即ちNRセルに滞在するUEをサポートするために、RACH構成はSIB1においても搬送され、所与の時点でUEをカバーする検出されたSSBと、使用すべきPRACH構成(例えば、時間、周波数、プリアンブルなど)との間のマッピングを含む。そのために、それらビームの各々は、SSBインデックスにより区別され得る固有のSSBを送信し得る。
RACHリソースとSSB(又はCSI-RS)との間のマッピングは、(RACH-ConfigCommon内の)RACH構成の一部としても提供される。ここで関係のある2つのパラメータは、次を含む:#SSBs-per-PRACH-occasion:1/8、1/4、1/2、1、2、8又は16、RACH機会ごとのSSBの個数を表す;#CB-preambles-per-SSB、各SSブロックに対するプリアンブルの個数:RACH機会の範囲内で、いくつのプリアンブルが割当てられるか。
図10に示した通りの第1の例を与えるために、RACH機会ごとのSSBの数が1であって、UEが特定のSSB、例えばSSBインデックス2のカバレッジ下にいる場合、そのSSBインデックス2向けのRACH機会が存在するであろう。UEが移動して今や他の特定のSSB、例えばSSBインデックス5のカバレッジ下にいる場合、そのSSBインデックス5向けの他のRACH機会が存在することになり、即ち、所与のUEにより検出される各SSBが固有のRACH機会を有するはずである。よって、ネットワーク側でいうと、個別のRACH機会におけるプリアンブルの検出に応じて、ネットワークは、UEが厳密にどのSSBを選択したのか、ひいてはどのダウンリンクビームがUEをカバーしているのかを知得し、そのため、ネットワークは、例えばRARなどのダウンリンク送信を継続することができる。そのファクタ1は、各SSBが固有のRACHリソースを有するというインジケーションである。即ち、そこで検出されたプリアンブルは、ネットワークに対し、UEがどのSSBを選択したのかを指し示し、即ち、RARを送信するためのものなど、当該UEと通信するためにネットワークがどのダウンリンク(DL)ビームを使用すべきかを指し示す。
なお、各SSブロックは、典型的には、あるPRACH機会の範囲内で(サイクリックシフト及びZadoff-Chuの基底が異なる)複数のプリアンブルにマッピングされ、それにより同一のRACH機会において異なる複数のUEを多重化することが可能であり、なぜならそれらは同一のSSBのカバレッジ下にあり得るからである。図11に示した第2の例において、RACH機会ごとのSSBの数は2である。よって、そのRACH機会において受信されるプリアンブルは、ネットワークに対し、2つのビームのうちの1つがUEにより選択されていることを示したことになる。そのため、ネットワークは、それら2つのビームを区別するための手段を実装を介して有するか、及び/又は、双方のビームにおいてRARを送信することによりダウンリンクでのビームスイーピングを行うべきであるかのいずれかであり、後者の送信は、同時であるか、又は、一方を送信してUEからの応答を待ち受け、応答が無ければ他方で送信を行う形となる。
ここで、UEが、(あるセルにおいて実行した測定に基づいて)SSBを選択し、選択したSSBへマッピングされるPRACHリソースに関連付けられる選択されるプリアンブルを初期の電力で送信し、RAR時間ウィンドウ内でRARを受信しなかったものとする。規格によれば、UEは、依然としてプリアンブルの再送信を行うであろう(即ち、許容される最大回数の送信に未到達である)。
NR及びLTEにおける競合解決の相違点が以下で議論される。
LTEにおける競合ベースのランダムアクセスに関して上で議論したように、LTEにおいてセル内で衝突が生じ得る理由は、複数のUEが同一のRACHプリアンブルを選択した結果として同一の時間/周波数PRACHリソースで送信信号を送信したからであり得る。NRでは、衝突は、複数のUEがビームに関連付けられる同一のプリアンブルを選択した際に生じ(即ち、複数のUEが同一のSSB及びCSI-RSを選択する必要があり得る)、さもなければ、時間/周波数RACHリソースは異なるはずであり、なぜならビームとRACHリソースとの間のマッピングは相違し得るためである。
NRにおける競合解決プロセスは、文献[2]のセクション5.1.5に記述されているLTEにおけるそれと非常に類似している。同一のダウンリンクビームのカバレッジ下の複数のUEが同一のプリアンブルを選択した場合、それらは、やはり同一のRA-RNTIを用いて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視し、MSG.3送信向けの同一のULグラントを含む同一のRARの内容(とりわけ、例えばタイミングアドバンスなど)を受信することになる。双方がそれを送信し、ネットワークがそれらの少なくとも一方を復号できた場合、競合解決が存在するために(MSG.4)、UEは競合が解決されることを知得する。LTEでのように、MSG.4は、UEの宛て先として、(例えば、ハンドオーバのケース若しくはUEがRRC_CONNECTEDであるケースにおいて、ターゲットにより割当てられた場合に)C-RNTIを使用するか、又は、例えば状態遷移からのインカミングのUEであるケースならば一時的なC-RNTI(TC-RNTI)を使用するかのいずれかである。また、LTEでのように、ネットワークがUEの宛て先としてTC-RNTIを使用するケースでは、MSG.3において使用された例えば再開識別子といったUEアイデンティティもまたMACペイロードに含められる。
そして、その仕組みのおかげで、この競合解決メッセージを検出したUEは、衝突が発生したか、及びRACHをあらためて再開する必要があるかを検出することができる。それは、メッセージの競合を分析することにより、又は、競合解決タイマの満了に応じて行われる。
MSG.4の内容がMSG.2で割当てられたUEのTC-RNTI(Temporary Cell Radio Network Temporary Identifier)を有しており、ペイロード内の競合解決アイデンティティがMSG.3で送信されたその識別子に適合する場合、UEは、競合が解決されたと見なし、衝突があったことさえ認識しない。自身のTC-RNTIを有し、ペイロード内の競合解決アイデンティティがMSG.3で送信されたその識別子に適合しない場合、UEは、衝突を宣言し、RACH障害の宣言又は他のRACH試行の実行といったさらなるアクションを行う。
要するに、競合は解決しないかもしれず、2つのケースで衝突が検出される:MSG.4により宛て先とされたTC-RNTIとUEのアイデンティティの不適合;競合解決タイマの満了。
RACH最適化のための既存のLTEの解決策から類推すると、UEは、これらケースに応じてそのイベントの発生を記録するはずである。
NRにおける競合解決は、文献[3]としても参照されるMAC仕様(3GPP TS38.321 V15.7.0(2019年9月))に記述されている通りであり、以下に示される。
UEが(あるセルにおいて実行した測定に基づいて)SSBを選択し、選択したSSBへマッピングされるPRACHリソースに関連付けられる選択されるプリアンブルを初期の電力で送信し、RAR時間ウィンドウ内でRARを受信しなかったものとする。規格によれば、UEは、依然としてプリアンブルの再送信を行うであろう(即ち、許容される最大回数の送信に未到達である)。
LTEでのように、プリアンブル再送信の試行の都度、UEは、前回の試行と同一のSSBを想定して、LTEと同様の電力傾斜を実行し得る。NRにおいても、試行の最大回数は定義されており、またパラメータPREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERによって制御される。
一方、LTEとは異なり、プリアンブル再送信の試行の都度、UEは、新たなSSBが受入可能な品質を有している(即ち、その測定結果が構成可能な閾値を上回る)限り、代替的にその別のSSBを選択してもよい。そのケースでは、新たなSSB(あるいは、より一般的な用語でいうと新たなビーム)が選択された場合、UEは、電力傾斜を行わず、前回送信時と同一の電力でプリアンブルを送信する(即ち、UEは、電力を初期の電力送信へ再設定(re-initiate)しないものとされる)。これが図12A、図12B及び図12Cに示されている。
図12Aに示したように、時刻t0において、UEは、プリアンブル電力P0を用いてSSB63を選択し、RARは受信されない。図12Bに示したように、時刻t1において、UEは、P0とオフセットとの和に等しいプリアンブル電力P1を用いて再びSSB63を選択し、RARは受信されない。図12Cに示したように、時刻t2において、UEは、P0とオフセットとの和に等しいプリアンブル電力P1を用いてSSB64を選択し、RARが受信される。
この理由のために、NRのMAC仕様(文献[3])では、再送信時に同一のビームが選択される場合に備え、PREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTERと呼ばれる新たな変数が定義されている。同時に、UEが各試行においてSSB/ビームの再選択又は電力傾斜を行うかに関わらず、試行の合計回数がやはり制限されるように、従前のLTEの変数(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)も依然として存在する。
よって、(例えば、SSB-2に関連付けられる)初期のプリアンブル送信が成功せず、UEが同一のSSB/ビームを選択した場合、PREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTERはインクリメントされ(即ち、この2回目の試行では2にセットされ)、送信電力は次の通りとなる:
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER = preambleReceivedTargetPower+
DELTA_PREAMBLE+1*PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEP
そうではなく、UEが異なるSSB/ビームを選択した場合、PREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTERはインクリメントされず(即ち、1のままである)、送信電力は1回目の送信と同等となる:
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER = preambleReceivedTargetPower+
DELTA_PREAMBLE
複数回のプリアンブル送信の試行のケースでの上記プリアンブル電力傾斜手続は、NRのMAC仕様(文献[3])にさらに記述されている。文献[3]のセクション5.1.1でランダムアクセス手続の初期化が議論されており、セクション5.1.2でランダムアクセスリソースの選択が議論されており、セクション5.1.3でランダムアクセスプリアンブルの送信が議論されており、セクション5.1.4でランダムアクセス応答の受信が議論されている。
LTEでは、UEは、例えばハンドオーバの期間中に、CFRAを実行するように構成され得る。MobilityControlInfo情報要素について、テーブル2に示したように、その構成はMobilityControlInfoというIEのmobilityControlInfoフィールドにある。
Figure 0007286880000002
RACH-ConfigDedicated情報要素について、テーブル3に示したように、RACH-ConfigDedicatedが定義されている。
Figure 0007286880000003
文献[2]としても参照されるTS36.321において仕様化されているように、rach-ConfigDedicatedというフィールドが存在しない場合、UEは、競合ベースのランダムアクセスを適用する。そうでない場合、UEは、文献[2]のセクション5.1.2、5.1.3及び5.1.4を基準として以下で議論するようなCFRAを実行する。文献[2]のセクション5.1.2でランダムアクセスリソースの選択が議論されており、セクション5.1.3でランダムアクセスプリアンブルの送信が議論されており、セクション5.1.4でランダムアクセス応答の受信が議論されている。
UEは、CFRA構成を受信すると、プリアンブル送信を実行し、RAR時間ウィンドウ内にRARが受信されなければ、電力傾斜を行って、構成済みの専用の同じプリアンブルを選択することによりプリアンブルの再送信を実行することを許容されている。なお、MACの観点からは、これはUEがRACH試行の最大回数に到達するまで有効であり、到達すると障害が宣言される。RRCの観点からは、例えば、mobilityControlInfoにおいてハンドオーバの期間中に専用のRACH構成が提供されると、UEは、(UEがハンドオーバコマンド、即ちRRC Connection Reconfigurationを受信した際に開始される)障害タイマT304が稼働しているまでそれを行うことを許容されている。これは、TS36.331(文献[1])のセクション5.3.5.4及び5.3.5.6において議論されている。文献[1]のセクション5.3.5.4でUEによるmobilityControlInfoを含むRRCConnectionReconfigurationの受信(ハンドオーバ)が議論されており、セクション5.3.5.6でT304の満了(ハンドオーバ障害)が議論されている。
NRでは、UEは、例えばハンドオーバの期間中に、CFRAを実行するように構成され得る。テーブル4に示したように、その構成は、(RRCReconfigurationメッセージにおいて送信されるCellGroupConfigというIE内にある)ReconfigurationWithSyncというIEのreconfigurationWithSync内にある。
Figure 0007286880000004
RACH-ConfigDedicatedという情報要素は、テーブル5に示されている。
Figure 0007286880000005
上で示したNRとLTEとの間のある第1の相違点は、図9A及び図9Bに関連して議論したものでもあるが、RACHリソースがビーム(例えば、UEにより測定され得るSSB又はCSI-RSリソース)へマッピングされ得る点である。よって、CFRAリソースが提供される場合、それらはビームにもマッピングされ、所与のターゲットセルにおいてビームのサブセットについてのみ行われ得る。
その結果として、UEは、CFRAリソースを使用するために、専用のコンフィグレーションにおいて構成されたCFRAリソースを有するビームを選択する必要がある。SSBのケースでは、例えば、それはCFRA-SSB-ResourceのSEQUENCE (SIZE(1..maxRA-SSB-Resources))であるssb-ResourceList内に見出され得る。
仮にLTEと同様であったとすると、即ち、NRの解決策がLTEと同じであったとすると、CFRAリソース(例えば、構成されたリストからのビーム)を有するビームを選択したがRARを受信しないことに応じて、UEは、同じリソースの選択を維持し、プリアンブルの再送信の前に電力を傾斜させるはずである。しかしながら、NRのCBRAのケースでは、UEは、試行が失敗する都度他のビームを選択するオプションを有する。また、当該他のビームは、CFRA向けのビームのリスト内にあってもそうでなくてもよい。選択されたビームがリスト外である場合、UEはCBRAを実行する。
CSI-RSリソースについてCFRAが提供されるケースでは、CSI-RSの選択とSSBの選択との間のフォールバックが存在することも注記される。
これは、NRのMAC仕様である3GPP TS38.321(文献[3])のセクション5.1.2において捕捉されている。
RAN2 107#45の電子メールディスカッションの一部として、RACH報告のいくつかの詳細が議論された。そうした詳細の1つは、UEによりRACH報告をいつトリガするものとするかに関連しており、企業の回答及び電子メールディスカッションのラポータからの結論は以下の通りである。
電子メールディスカッションは質問1-7を含んでいた:どのRACHシナリオがRACH報告に適用可能であるべきか?
様々な企業からの回答に基づいて、電子メールディスカッションのラポータは、次の提案を行った:
提案1-8:少なくとも次のRACHシナリオがRACH報告に適用可能である:
-RRC_IDLEからの初期アクセス;
-RRC Connection Re-establishment手続;
-ハンドオーバ;
-同期的再構成後のRRCによる要求;
-RRC_INACTIVEからの遷移;
さらなる/将来の検討に向けて(FFS):RACHシナリオである"Beam failure recovery"及び"Request for Other SI"もRACH報告に適用可能であるか否かは、さらなる検討を要する(FFS)。
電子メールディスカッションはさらに質問1-8を含んでいた:企業は、RACHシナリオAによりトリガされるある成功裏のRACH報告がRACHシナリオBによりトリガされる他の成功裏のRACH報告によりカバーし得るという課題を識別すべきと考えるか?
EricssonはYESと回答し、さらなるコメントを行った。その内容は、ネットワークがRACH報告の利用可能性を通知されなかったものに関する(最大回数までの)全てのRACH試行を含むRACH報告のリストを有することでの利益が存在する、というものである。例えば、3回のBFR手続を行うUEは、それら3回のBFR手続関連のRACH情報を単一のRACH報告に含めて、次回RRCReconfigurationComplete、RRCReestablishmentComplete、RRCResumeComplete、又はRRCSetupComplete messageが送信される際にそれをRRCへ通知することができる。
様々な企業からの回答に基づいて、電子メールディスカッションのラポータは、次の結論及び提案を行った:
質問1-8について、企業からのフィードバックに基づき、次の結論となった:5つの企業(Ericsson/Huawei/CMCC/Nokia/CATT)がRACH報告のリストは受入可能であると考えており、1つの企業が提案1-8の帰結に依存すると考えている。
提案1-9:RACH報告のリストが必要か否かは、提案1-8の帰結に依存し得る。
RACH報告の既知の方法に関わらず、改善された効率性を備えた方法についてのニーズが存在し続けている。
発明概念のいくつかの実施形態によれば、ワイヤレスネットワークとの通信を提供するワイヤレスデバイスを動作させる方法が提供される。上記ワイヤレスデバイスは、第1の公衆地上移動体ネットワーク(PLMN)アイデンティティを有する第1のPLMNに対し登録を行う。上記第1のPLMNに対して登録されている間、第1の複数回のランダムアクセス(RA)手続が行われる。上記第1のPLMNアイデンティティを有する上記第1のPLMNに関連付けられる上記第1の複数回のRA手続に関連する第1の情報がメモリ内に記憶される。上記ワイヤレスデバイスは、上記第1のPLMNに対する登録の後であって、かつ上記第1の複数回のRA手続の実行の後に、上記第1のPLMNアイデンティティとは異なる第2のPLMNアイデンティティを有する第2のPLMNに対し登録を行う。上記第2のPLMNに対する登録に応じて、上記第1の情報が上記メモリから破棄される。上記第2のPLMNに対して登録されている間、第2の複数回のRA手続が行われる。上記第2のPLMNアイデンティティを有する上記第2のPLMNに関連付けられる上記第2の複数回のRA手続に関連する第2の情報が上記メモリ内に記憶される。上記第2の情報に基づいて、上記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる上記第2の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含む情報メッセージが、上記第2のPLMNへ送信される。
発明概念のいくつかの他の実施形態によれば、ワイヤレスデバイスは、処理回路と、上記処理回路へ連結されるメモリと、を含む。上記メモリは、命令群を含み、上記命令群は、上記処理回路により実行された場合に、上記ワイヤレスデバイスに、第1の公衆地上移動体ネットワーク(PLMN)アイデンティティを有する第1のPLMNに対し登録を行うことと、上記第1のPLMNに対して登録されている間、第1の複数回のランダムアクセス(RA)手続を行うことと、メモリ内に、上記第1のPLMNアイデンティティを有する上記第1のPLMNに関連付けられる上記第1の複数回のRA手続に関連する第1の情報を記憶することと、上記第1のPLMNに対する登録の後であって、かつ上記第1の複数回のRA手続の実行の後に、上記第1のPLMNアイデンティティとは異なる第2のPLMNアイデンティティを有する第2のPLMNに対し登録を行うことと、上記第2のPLMNに対する登録に応じて、上記メモリから上記第1の情報を破棄することと、上記第2のPLMNに対して登録されている間、第2の複数回のRA手続を行うことと、上記メモリ内に、上記第2のPLMNアイデンティティを有する上記第2のPLMNに関連付けられる上記第2の複数回のRA手続に関連する第2の情報を記憶することと、上記第2の情報に基づいて、上記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる上記第2の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含む情報メッセージを上記第2のPLMNへ送信することと、を行わせる。
発明概念のやはり別の実施形態によれば、ワイヤレスデバイスは、第1の公衆地上移動体ネットワーク(PLMN)アイデンティティを有する第1のPLMNに対し登録を行い、上記第1のPLMNに対して登録されている間、第1の複数回のランダムアクセス(RA)手続を行い、メモリ内に、上記第1のPLMNアイデンティティを有する上記第1のPLMNに関連付けられる上記第1の複数回のRA手続に関連する第1の情報を記憶し、上記第1のPLMNに対する登録の後であって、かつ上記第1の複数回のRA手続の実行の後に、上記第1のPLMNアイデンティティとは異なる第2のPLMNアイデンティティを有する第2のPLMNに対し登録を行い、上記第2のPLMNに対する登録に応じて、上記メモリから上記第1の情報を破棄し、上記第2のPLMNに対して登録されている間、第2の複数回のRA手続を行い、上記メモリ内に、上記第2のPLMNアイデンティティを有する上記第2のPLMNに関連付けられる上記第2の複数回のRA手続に関連する第2の情報を記憶し、上記第2の情報に基づいて、上記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる上記第2の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含む情報メッセージを上記第2のPLMNへ送信する、ように適合される。
発明概念のいくつかの実施形態によれば、(過去のPLMNについてのRACH報告を提供することなく)ワイヤレスデバイスがその時点で登録しているPLMNに関連するRACH報告を提供することにより、RACHレポーティング及び/又は無線リソース利用の効率が改善され得る。そのうえ、いくつかの実施形態によれば、ワイヤレスデバイスのメモリから従前のPLMNに関連付けられるRA手続関連の情報を破棄することにより、メモリ利用効率が改善され得る。
本開示のさらなる理解を提供するために包含され及び本出願に取り入れられてその一部をなす添付図面は、発明概念のある非限定的な実施形態を示している。それら図面は次の通りである:
発明概念のいくつかの実施形態に係るワイヤレスデバイス(UE)を示すブロック図である。 発明概念のいくつかの実施形態に係る無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(例えば、基地局、eNB/gNB)を示すブロック図である。 発明概念のいくつかの実施形態に係るコアネットワーク(CN)ノード(例えば、AMFノード、SMFノードなど)を示すブロック図である。 UE情報手続を示すメッセージ図である。 競合ベースのランダムアクセス(CRBA)を示すメッセージ図である。 所謂物理ランダムアクセスチャネルにおいて送信されるプリアンブルのレイヤ1の観点の図である。 図5の動作2によるメディアアクセス制御ランダムアクセス応答のエレメント群の図である。 プリアンブルの衝突を示すメッセージ図である。 1ダウンリンクビームで送信を行っているNRにおけるセルを示す図である。 複数のダウンリンクビームで送信を行っているNRにおけるセルを示す図である。 同期信号ブロック及びRACH機会を示す図である。 同期信号ブロック及びRACH機会を示す図である。 複数のダウンリンクビームでUEへ送信を行っているNRにおけるセルを示す図である。 複数のダウンリンクビームでUEへ送信を行っているNRにおけるセルを示す図である。 複数のダウンリンクビームでUEへ送信を行っているNRにおけるセルを示す図である。 発明概念のいくつかの実施形態に係るRACH報告インジケーションの図である。 発明概念のいくつかの実施形態に係るアクセス及びモビリティインジケーション手続の図である。 発明概念のいくつかの実施形態に係るワイヤレスデバイスの動作を示すフローチャートである。 発明概念のいくつかの実施形態に係るワイヤレスデバイスの動作を示すフローチャートである。 いくつかの実施形態に係るワイヤレスネットワークのブロック図である。 いくつかの実施形態に係るユーザ機器のブロック図である。 いくつかの実施形態に係る仮想化環境のブロック図である。 いくつかの実施形態に係るホストコンピュータへ中間ネットワークを介して接続される電気通信ネットワークのブロック図である。 いくつかの実施形態に係る部分的にワイヤレスな接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータのブロック図である。 いくつかの実施形態に係るホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。 いくつかの実施形態に係るホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。 いくつかの実施形態に係るホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。 いくつかの実施形態に係るホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。
発明概念の実施形態の例が描かれている添付図面を参照しながら、これより発明概念が一層充分に説明されるであろう。しかしながら、発明概念は、多くの異なる形式で具現化されてよく、ここで説示される実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、それら実施形態は、本開示を綿密かつ完全なものとして当業者に本発明概念のスコープが充分に伝わるように提供されている。また、留意すべきこととして、それら実施形態は、相互排他的ではない。ある実施形態からのコンポーネントが他の実施形態において存在し又は使用されるものと暗に想定されてもよい。
以下の説明は、開示される主題の多様な実施形態を提示する。それら実施形態は、例を教示するものとして提示されるのであり、開示される主題のスコープを限定するものとは解釈されないものとする。例えば、説明される実施形態の何らかの細部が、説明される主題のスコープから逸脱することなく、修正され、省略され又は拡張されてもよい。
図1は、発明概念の実施形態に従ってワイヤレス通信を提供するように構成される、ワイヤレスデバイスとしてのUE300(移動端末、移動通信端末、ワイヤレス通信デバイス、ワイヤレス端末、移動デバイス、ワイヤレス通信端末、ユーザ機器、UE、ユーザ機器ノード/端末/デバイスなどともいう)の要素群を示すブロック図である (ワイヤレスデバイス300は、例えば、図17のワイヤレスデバイスQQ110を基準として以下で議論されるように提供され得る)。図示したように、ワイヤレスデバイスUEは、アンテナ307(例えば、図17のアンテナQQ111に対応)と、無線アクセスネットワークの基地局(例えば、図17のネットワークノードQQ160に対応し、RANノードともいう)とのアップリンク及びダウンリンクの無線通信を提供するように構成される送信機及び受信機を含む送受信機回路301(例えば、図17のインタフェースQQ114に対応し、送受信機ともいう)とを含み得る。また、ワイヤレスデバイスUEは、送受信機回路へ連結される処理回路303(例えば、図17の処理回路QQ120に対応し、プロセッサともいう)と、処理回路へ連結されるメモリ回路305(例えば、図17のデバイス読取可能な媒体QQ130に対応し、メモリともいう)とを含み得る。メモリ回路305は、処理回路303により実行された場合に、ここで開示される実施形態に係る動作を処理回路に行わせるコンピュータ読取可能なプログラムコード、を含み得る。他の実施形態によれば、処理回路303は、別個のメモリ回路を要しないように、メモリを含むものとして定義されてもよい。ワイヤレスデバイスUEは、処理回路303と連結される(ユーザインタフェースなどの)インタフェースをも含んでもよく、及び/又は、ワイヤレスデバイスUEは、車両に組み込まれてもよい。
ここで議論したように、ワイヤレスデバイスUEの動作は、処理回路303及び/又は送受信機回路301により実行され得る。例えば、処理回路303は、無線アクセスネットワークノード(基地局ともいう)へ無線インタフェース上で送受信機回路301を通じて通信信号を送信し、及び/又は無線インタフェース上でRANノードから送受信機回路301を通じて通信信号を受信するように、送受信機回路301を制御し得る。そのうえ、メモリ305内にモジュール群が記憶されてもよく、それらモジュール群は、あるモジュールの命令群が処理回路303により実行された場合に処理回路303がそれぞれの動作(例えば、ワイヤレスデバイスに関連する例示的な実施形態に関して以下で議論される動作)を行うように、それら命令群を提供してもよい。
図2は、発明概念の実施形態に従ってセルラ通信を提供するように構成される無線アクセスネットワーク(RAN)の無線アクセスネットワーク(RAN)ノード400(ネットワークノード、基地局、eNodeB/eNB、gNodeB/gNBなどともいう)の要素群を示すブロック図である(RANノード400は、例えば、図17のネットワークノードQQ160を基準として以下で議論されるように提供され得る)。図示したように、RANノードは、移動端末とのアップリンク及びダウンリンクの無線通信を提供するように構成される送信機及び受信機を含む、送受信回路401(例えば、図17のインタフェースQQ190の部分に対応し、送受信機ともいう)を含み得る。RANノードは、RAN及び/又はコアネットワークCNの他のノード(例えば、他の基地局)との通信を提供するように構成されるネットワークインタフェース回路407(図17のインタフェースQQ190の部分に対応し、ネットワークインタフェースともいう)を含み得る。また、ネットワークノードは、送受信機回路へ連結される処理回路403(例えば、図17の処理回路QQ170に対応し、プロセッサともいう)と、処理回路へ連結されるメモリ回路405(例えば、図17のデバイス読取可能な媒体QQ180に対応し、メモリともいう)とを含み得る。メモリ回路405は、処理回路403により実行された場合に、ここで開示される実施形態に係る動作を処理回路に行わせるコンピュータ読取可能なプログラムコード、を含み得る。他の実施形態によれば、処理回路403は、別個のメモリ回路を要しないように、メモリを含むものとして定義されてもよい。
ここで議論したように、RANノードの動作は、処理回路403、ネットワークインタフェース407及び/又は送受信機401により実行され得る。例えば、処理回路403は、1つ以上の移動端末UEへ無線インタフェース上で送受信機401を通じてダウンリンクの通信信号を送信し、及び/又は無線インタフェース上で1つ以上の移動端末UEから送受信機401を通じてアップリンクの通信信号を受信するように、送受信機401を制御し得る。同様に、処理回路403は、1つ以上の他のネットワークノードへネットワークインタフェース407を通じて通信信号を送信し、及び/又は1つ以上の他のネットワークノードからネットワークインタフェースを通じて通信信号を受信するように、ネットワークインタフェース407を制御し得る。そのうえ、メモリ405内にモジュール群が記憶されてもよく、それらモジュール群は、あるモジュールの命令群が処理回路403により実行された場合に処理回路403がそれぞれの動作(例えば、RANノードに関連する例示的な実施形態に関して以下で議論される動作)を行うように、それら命令群を提供してもよい。
他のいくつかの実施形態によれば、ネットワークノードは、送受信機無しで、コアネットワークCNとして実装されてもよい。そうした実施形態において、ワイヤレスデバイスUEへの送信は、ワイヤレスデバイスへの送信が送受信機を含むネットワークノードを通じて(例えば、基地局又はRANノードを通じて)提供されるように、ネットワークノードにより開始されてもよい。ネットワークノードが送受信機を含むRANノードである実施形態によれば、送信を開始することは、送受信機を通じて送信を行うことを含み得る。
図3は、発明概念のいくつかの実施形態に従ってセルラ通信を提供するように構成される、通信ネットワークのコアネットワークCNノード(例えば、SMFノード、AMFノードなど)の要素群を示すブロック図である。図示したように、CNノードは、コアネットワーク及び/又は無線アクセスネットワークRANの他のノードとの通信を提供するように構成される、ネットワークインタフェース回路507(ネットワークインタフェースともいう)を含み得る。CNノードは、ネットワークインタフェースへ連結される処理回路503(プロセッサともいう)、及び処理回路へ連結されるメモリ回路505(メモリともいう)をも含み得る。メモリ回路505は、処理回路503により実行された場合に、ここで開示される実施形態に係る動作を処理回路に行わせるコンピュータ読取可能なプログラムコード、を含み得る。他の実施形態によれば、処理回路503は、別個のメモリ回路を要しないように、メモリを含むものとして定義されてもよい。
ここで議論したように、CNノードの動作は、処理回路503及び/又はネットワークインタフェース回路507により実行され得る。例えば、処理回路503は、1つ以上の他のネットワークノードへネットワークインタフェース回路507を通じて通信信号を送信し、及び/又は1つ以上の他のネットワークノードからネットワークインタフェース回路を通じて通信信号を受信するように、ネットワークインタフェース回路507を制御し得る。そのうえ、メモリ505内にモジュール群が記憶されてもよく、それらモジュール群は、あるモジュールの命令群が処理回路503により実行された場合に処理回路503がそれぞれの動作(例えば、コアネットワークノードに関連する例示的な実施形態に関して以下で議論される動作)を行うように、それら命令群を提供してもよい。
既存の合意において、複数の企業がRACH報告のリストをUEから送信することができることに言及した。これは、UEがCU-CPに対するあり得る全てのRACHアクセスについてのRACH報告をネットワークへ通知することを可能にするものである。既存の方法では、CUは、ビーム障害回復のようなサービングセルに関連するRACH手続のうちのいくつかに関連付けられるRACHアクセスを認識しない。
これに関連付けられる2つの未解決の課題が存在する。1つ目の課題は、あるセルに関連付けられるRACH報告を他のセルへ送信することができるか、である。2つ目の課題は、それまでに不可視であったRACHアクセスに関していかにしてCU-CPが知ることができるか、である。
発明概念のいくつかの実施形態によれば、3つの独立した方法が提案される。
方法-1:UEにより実行されたRACH手続の回数に関する情報を含むRACH報告のリストを含むメッセージに基づく。
方法-2:UEがRACH手続を実行した時はいつもその後で、UEからRRCへ、RACH報告の利用可能性に関する明示的なインジケーションを行うことに基づく。
方法-2a:UEが選択したビーム上でRACHを実行したビームインデックス及びタイムスタンプを示す、UEのMACエンティティからUEのRRCレイヤへの明示的なシグナリングに基づく。
方法-3:関連付けられるRACH報告を送信するようCU-CPがUEに要求できるように、UEにより実行された成功裏のランダムアクセス手続に関する明示的なインジケーションをgNB分散ユニット(gNB-DU)が中央ユニット制御プレーン(CU-CP)へ送信することに基づく。
本開示の実施形態において提案される方法に基づいて、ネットワークは、RACH関連の課題をより素早く学習することができ、なぜなら、UEからより多くのRACH報告を集めることができるからである。
方法-1は、RACH報告を搬送するRRCメッセージが各々複数のRACH報告を搬送できるという利点を有し、これはRRCメッセージが各々単一のRACH報告を搬送するよりも効率的である。この方法は、gNB-DUとCU-CPとの間の通信のオーバヘッドも低減する。
方法-2もまた、gNB-DUとCU-CPとの間の通信のオーバヘッドを低減するという利点を有する。この方法は、RACH報告のためにUEが自身のメモリの予約を増加させる必要が無いことも確実化し、なぜなら、この方法ではUEは自身の最後のランダムアクセス手続のみに関する情報を保持することが期待されるからである。
方法-2aは、MACエンティティがRACH試行を行うために使用したビームのレイヤ3測定結果をRRCレイヤが収集することを可能にする。
方法-3は、RACH報告のためにUEが自身のメモリの予約を増加させる必要が無いことを確実化し、なぜなら、この方法ではUEは自身の最後のランダムアクセス手続のみに関する情報を保持することが期待されるからである。
方法-1の詳細な実施形態が以下で議論される。
この方法において、UEは、複数回のランダムアクセス手続に関連する情報をRACH報告リスト内に格納し、そのRACH報告リストをネットワークとのRRC通信を用いてネットワークへ提供する。
本発明のある実施形態において、UEが特定のセルに向けてのランダムアクセス関連情報のみを記憶することが可能とされ、UEはそのセルへのみそうした報告の利用可能性を指し示し、即ち、そのためにRACH報告はセル識別子(ID)を含まず、UEは、そうしたRACH報告の利用可能性を通知できる手段であるRRCとの通信を行わない場合には、その情報をフラッシュ(flush)する。このRACH報告の一例は、テーブル6において与えられるASN.1コードにより示したように提供されてもよい。
Figure 0007286880000006
サービングセルがUEからこの情報を抽出する(及びハンドオーバの期間中のそうした情報のフラッシュを回避する)最大限の可能性を有することを確実化する目的で、UEは、MeasurementReportのような追加的なRRCメッセージにおいて既存のRACH報告の存在を指し示してもよい(利用可能なRACH報告についてRRCに知らせるフラグ)。MeasurementReportメッセージがテーブル7に示されている。
Figure 0007286880000007
本発明の他の実施形態において、UEは、ランダムアクセス手続の各々に関連付けられるセルIDを記憶する。これは、UEがRRC通信を行う相手であるどのセルに対しても、実行したランダムアクセス手続に関連するRACH報告を送信可能とするためである。ASN.1コードでこのRACH報告がどのようになり得るかの一例がテーブル8に与えられている。
Figure 0007286880000008
実行したランダムアクセス手続に関連付けられるセルIDを記憶することにより、UEは、異なる複数のセルでの動作に関連するRACH報告を統合し、統合される異なる複数のセルについてのRACH報告の全てを、ネットワークへ送信される1つのメッセージに含まれる1つのRACH報告リスト内に包含することができ、それにより、受信側のネットワークノードが個々のRACH報告がどのセル及び関連付けられるどのネットワークノードに関するものかを認識して、個別のRACH報告内の情報を関係するネットワークノードへ分配することが可能となる。この実施形態は、UEが新たなセルへのハンドオーバを実行する際にもRACH報告を引続き統合することを可能にする。また、この実施形態は、異なる複数のセルでの動作に関連するRACH報告を単一のRRCメッセージに含めることを可能にすることによって、通信のオーバヘッドを低減することも可能にする。
いくつかの副次的な実施形態において、UEは、セルのローカル又はグローバルIDのみを含め、他のいくつかの副次的な実施形態において、UEは双方を含める。UEからRACH報告を受信するセルは、その報告が他のセルに関連するRACH情報を含んでいることを(そのローカル及び/又はグローバルセルIDを介して)見分け、RACH報告のそうした内容をX2/Xnインタフェースを介してそれぞれのセルへ転送する。
Xnインタフェース上のRACH報告シグナリングを記述している3GPP TS38.423の仕様を、例えば、この実施形態に従って次のように更新することができる:
RACHインジケーション手続きの目的は、UEに求められたRACH報告において示されたNG-RANノードに属するセル上の、実行されたRACHに関する情報を、NG-RANノード間で転送することである。そのシグナリングは、RACH報告を受信したNG-RANノードから対象のUEが配下のセル上で過去にRACHを実行した先のNG-RANノードに対して行われる。これが、RACH手続に関連する課題の検出を助け、RACH手続の性能を向上させるであろう。
その手続は、RACH報告インジケーションの成功する動作を描いた図13に示したように、UEに関連付けられないシグナリングを使用する。NG-RANノードは、NG-RANノードにおけるUEからのRACH報告の受信に続いて、NG-RANノードにより制御されるセルでUEが過去にRACHを実行したであろうとNG-RANノードが見なした場合に、NG-RANノードへRACH INDICATIONメッセージを送信することにより、上記手続を開始する。
公衆地上移動体ネットワーク(PLMN)アイデンティティ関連の実施形態が以下で議論される。
また別の実施形態において、UEは、RACH報告の収集の際に、セルIDと共にPLMNアイデンティティを含める。よって、UEは、登録されたPLMNがRACHが実行された際にUEにより記録されたPLMNアイデンティティに等しい場合に、ネットワークへRACH関連の情報を報告することができるはずである。また別の実施形態において、UEは、PLMNアイデンティティごとにRACH報告のリストを生成することができ、それにより、UEは、異なるPLMNアイデンティティを有するエリアへ移動した場合に、その新たなPLMNアイデンティティに関連付けられるRACH報告の新たなリストを生成する。
また別の実施形態において、UEは、RACH報告の利用可能性を報告している際に、サービングセルにおいて登録されたPLMNがRACH報告の一部として記録されている(又はVarRACHReportの一部としてRACH報告と共に記録されている)PLMNアイデンティティと同一であるかをチェックする。
RACH報告は、UEが異なるPLMNアイデンティティを有するセルをまたいで移動した際に実行されてもよい。
UEが(RACH報告のリストにRACH報告を記録しつつ)異なるPLMNを有するセルをまたいで移動した場合、UEにより次のアクションが取られ得る:
・いくつかの実施形態において、UEは、異なるPLMNアイデンティティを有するセルへ入る際に、第1のPLMNを有するセル上で実行したRACH手続に関連する収集済みのRACH報告を破棄し、第2のPLMNアイデンティティを有するセル上で実行されるRACH手続に関連するRACH報告のみを収集してもよい。
・他の実施形態において、UEは、第1のPLMNアイデンティティに関連するRACH報告のリストを維持し、第2のPLMNアイデンティティに属するセル上で実行されるRACH手続についてRACH報告の新たなリストを生成してもよい。
・また別の実施形態において、UEは、第1のPLMNに関連付けられるRACH報告を維持し、第2のPLMNを有するセル上で実行されるRACH手続に関連するRACH報告の記録を回避してもよい。換言すると、UEは、好適な/優先されるPLMNアイデンティティに基づいて、RACH報告を記録することを選択してもよい。
異なるPLMNアイデンティティを有するセルをまたいでUEが移動する際のRACH報告のリストのレポーティングが以下で議論される。
UEは、第1のPLMNアイデンティティに関連付けられるセル上で実行したRACH手続に関連するRACH報告のリストを維持する場合、そのRACH報告のリストを報告せよとのネットワークによる要求に応じて、次のアクションのうちの1つに従ってもよい:
・いくつかの実施形態において、ネットワークによる要求に応じて、UEは、現行のサービングセルのRPLMNに等しいPLMNアイデンティティを有するセルに関連付けられるRACH報告のみを報告し、VarRACHReport内の記録済みのRACH報告のうち他のPLMNに関連付けられる残りを破棄する。
・他の実施形態において、ネットワークによる要求に応じて、UEは、現行のサービングセルのRPLMNに等しいPLMNアイデンティティを有するセルに関連付けられるRACH報告を報告し、VarRACHReport内の記録済みのRACH報告のうち他のPLMNに関連付けられる残りを維持する。
・また別の実施形態において、ネットワークによる要求に応じて、UEは、全てのPLMNに属するRACH報告を送信する。
方法-2の詳細な実施形態が以下で議論される。
この方法において、UEのRRCレイヤは、UEがランダムアクセス手続を成功裏に完了する都度、RANノードのRRCレイヤへインジケーションを送信する。そうした報告の一例は、テーブル9に示したようなUEInformationAvailableメッセージとして提供され得る。
Figure 0007286880000009
方法-2aの詳細な実施形態が以下で議論される。
この方法において、UEのMACエンティティは、UEのRRCレイヤへ、RACH試行が行われた選択したビームインデックスをシグナリングする。
同じ方法のまた別の実施形態において、UEのMACエンティティは、UEが選択したビーム上でRACHを行った時点に関連付けられるタイムスタンプをシグナリングしてもよい。
UEのMACエンティティがRACHを実行する際に、RRCはそれを認識しない。よって、RRCレイヤへRACH試行のタイムスタンプ(即ち、UEがRACH試行を行った絶対的な又は相対的な時刻)と共にRACH試行について選択したビームインデックスを提供することで、UEが測定を行った時点での選択したビームのダウンリンクビーム品質に対応する測定結果をRRCレイヤが収集することが可能となる。
また別の実施形態において、UEのRRCレイヤは、報告されるタイムスタンプの直後又は直前に行われた(報告されるビームの)測定結果を収集してもよい。
また別の実施形態において、RRCレイヤは、MACエンティティにより報告される試行されたRACHのタイムスタンプに関わらず、最新の利用可能なL3フィルタリングされた測定結果を収集してもよい。
方法-3の詳細な実施形態が以下で議論される。
この方法では、UEがランダムアクセス手続を成功裏に完了させたことを示す、gNB-DUからCU-CPへのメッセージを有するように、F1-Cインタフェースが拡張される。転じて、これはCU-CPからのRACH報告の収集をトリガし得る。
また別の実施形態において、gNB-DUは、UEがRACHを成功裏に実行したビームのビームインデックスについてgNB-CUへシグナリングしてもよい。
Xn及びF1インタフェース上でのRACH報告の転送が以下で議論される。
この方法では、本開示においてセルIDを用いてあるセルに関連付けられる多重的なRACH報告を含む1つのRACH報告がネットワークへ送信される場合に、そのRACH報告を受信するRANノードは、当該RACH報告内のセルIDを有するセルが所属するRANノードへRACH報告を転送してもよい。
またさらなる実施形態において、RACH報告の一部としてセルIDで示されたセルを所有するRANノードへ転送されるRACH報告は、当該RACH報告においてセルIDにより示されたセルを所有する同じRANノードのCUからDUへ(例えば、5Gネットワークにおいて、F1インタフェース上でCUからRACHが実行されたセルを所有する対応するDUへ)転送されることになる。
F1インタフェース上でのRACH報告の転送に関する実施形態を捕捉する、3GPP TS38.473(NG-RANノードにおけるF1インタフェースの仕様)に適用され得るテキストの一例が以下で議論される。このテキストが、3GPP TS38.473に対し、セクション8.2.x、セクション8.2.x.1、セクション8.2.x.2、図8.2.x.2-1(図14として提供されている)及びセクション9.2.1.xとして追加されてもよい。

8.2.x アクセス及びモビリティインジケーション
8.2.x.1 概要
アクセス及びモビリティインジケーション手続は、アクセス及びモビリティ機能並びにgNB-DUにより管理される構成に関する情報をgNB-DUへ報告する目的で、gNB-CUにより開始される。

8.2.x.2 動作成功
図8.2.x.2-1:障害インジケーション手続動作成功(図14として提供されている)
アクセス及びモビリティインジケーション手続は、gNB-CUからACCESS AND MOBILITY INDICATIONメッセージを送信することにより開始される。
ACCESS AND MOBILITY INDICATIONメッセージがRLF Report Container IEを含む場合、及び/又は、ACCESS AND MOBILITY INDICATIONメッセージがRACH Report Container IEを含む場合、gNB-DUは、モビリティ手続及びRACHアクセス手続のあり得る最適化のためにそれを考慮に入れるものとする。ACCESS AND MOBILITY INDICATIONメッセージが(RACH Report Container内に)RACH Reportを含んでいることによって、gNB-DUは、当該gNB-DUによりサービスされるセルへ向けて遂行されたRACHアクセス手続に関する情報を受信することができ、よって、そうした情報を使用して、例えばRACH構成を最適化し又は最適なカバレッジ及びUEアクセスのためにビーム構成を最適化することができる。

9.2.1.x アクセス及びモビリティインジケーション
このメッセージは、gNB-CUにより送信され、アクセス及びモビリティ機能、並びにgNB-DUにより管理される構成に関する情報を示すために使用される。
方向:gNB-CU → gNB-DU
Figure 0007286880000010
テーブル10のメッセージ構造は、F1インタフェース上の単一の手続を使用して、gNB-CU-CPからgNB-DUへ、RACH Reportといったモビリティ及びアクセス情報だけでなくRLF Reportも転送できることを示している。
発明概念のいくつかの実施形態に従って、図15のフローチャートへの参照と共に、(図1のブロック図の構造を用いて実装される)ワイヤレスデバイス300の動作がこれより議論されるであろう。例えば、図1のメモリ305内にモジュール群が記憶されてもよく、それらモジュール群が命令群を提供し、それにより、あるモジュールの命令群がそれぞれのワイヤレスデバイスの処理回路303により実行され、処理回路303がフローチャートのそれぞれの動作を実行する。
ブロック1501で、処理回路303は、第1のPLMNアイデンティティを有する第1のPLMNに対し登録を行い得る。
ブロック1505で、処理回路303は、第1のPLMNに対して登録されている間、第1の複数回のRA手続を行い得る(例えば、各RA手続のために送受信機301を通じて1つ以上のRAブリアンブルを送信する)。
ブロック1509で、処理回路303は、メモリ305内に、第1の公衆地上移動体ネットワーク(PLMN)アイデンティティを有する第1のPLMNに関連付けられる第1の複数回のランダムアクセス(RA)手続に関連する第1の情報を記憶し得る。
ブロック1511で、処理回路303は、第1のPLMNに対する登録の後であって、かつ第1の複数回のRA手続の実行の後に、第2のPLMNアイデンティティを有する第2のPLMNに対し登録を行い得る。
ブロック1513で、処理回路303は、第2のPLMNに対する登録に応じて、メモリ305から第1の情報を破棄し得る。
ブロック1515で、処理回路303は、第2のPLMNに対して登録されている間、第2の複数回のRA手続を行い得る(例えば、各RA手続のために送受信機301を通じて1つ以上のRAブリアンブルを送信する)。
ブロック1519で、処理回路303は、メモリ305内に、第1のPLMNアイデンティティとは異なる第2のPLMNアイデンティティを有する第2のPLMNに関連付けられる第2の複数回のRA手続に関連する第2の情報を記憶し得る。
ブロック1521で、処理回路303は、第1の情報を記憶した後であってかつ第2の情報を記憶した後に、第2のPLMNから(送受信機301を通じて)RACH報告要求を受信し得る。
ブロック1525で、処理回路303は、第1のPLMN及び/又は第2のPLMNのうちの少なくとも一方へ、(送受信機301を通じて)情報メッセージを送信し得る。その情報メッセージは、複数のRACH報告であって、第1の情報に基づいて、第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる第1の複数回のRA手続に対応し、及び/又は、第2の情報に基づいて、第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる第2の複数回のRA手続に対応する、当該複数のRACH報告を含む。例えば、上記情報メッセージは、(ブロック1521で)第2のPLMNからRACH報告要求を受信したことに応じて、第2のPLMNへ送信されてもよい。いくつかの実施形態によれば、RACH報告要求が省略されてもよい。第2のPLMNに対する登録に応じて第1の情報が破棄されるいくつかの実施形態によれば、ブロック1525で、処理回路303は、第2の情報に基づいて、第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる第2の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含む情報メッセージを第2のPLMNへ送信し得る。
いくつかの実施形態によれば、処理回路303は、第2の複数回のRA手続の実行の後に、ブロック1525で第2のPLMNへ上記情報メッセージを送信してもよく、その情報メッセージは、第2の情報に基づいて、第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる第2の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含む。いくつかの実施形態によれば、上記情報メッセージは、第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる第1の複数回のRA手続に対応するRACH報告を省略したものであってもよく、及び/又は、処理回路303は、第2のPLMNに対する登録に応じて、メモリ305から第1の情報を破棄してもよい。
いくつかの実施形態によれば、ブロック1525の上記情報メッセージは、第1の情報に基づく、第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる第1の複数回のRA手続に対応する第1の複数のRACH報告、及び、第2の情報に基づく、第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる第2の複数回のRA手続に対応する第2の複数のRACH報告を含んでもよい。
いくつかの実施形態によれば、ブロック1525の上記情報メッセージは、第2の情報に基づく、第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる第2の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含んでもよく、第1の情報に基づく、第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる第1の複数回のRA手続に対応するRACH報告を省略したものであってもよい。そうした実施形態によれば、処理回路303は、第2のPLMNからRACH報告要求を受信したことに応じて、第1の複数回のRA手続に関連する第1の情報を、メモリ305から破棄してもよく、又は、処理回路303は、上記情報メッセージを送信した後に、上記メモリ内で第1の情報を維持してもよい。
いくつかの実施形態によれば、第2の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告の各1つは、第2のPLMNアイデンティティを含む。いくつかの実施形態によれば、第1の情報は、第1の複数回のRA手続の各回についてそれぞれのRA手続のために送信されたRACHプリアンブルの数のインジケーションを含み、第2の情報は、第2の複数回のRA手続の各回についてそれぞれのRA手続のために送信されたRACHプリアンブルの数のインジケーションを含み、上記複数のRACH報告の各RACH報告は、第2の複数回のRA手続のために送信されたRACHプリアンブルの数の上記インジケーションを含む。いくつかの実施形態によれば、第1の情報は、それぞれのRA手続のために送信されたRACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す、第1の複数回のRA手続の各回についての競合検出フラグを含み、第2の情報は、それぞれのRA手続のために送信されたRACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す、第2の複数回のRA手続の各回についての競合検出フラグを含み、上記複数のRACH報告の各RACH報告は、第2の複数回のRA手続について、当該RA手続のうちそれぞれ1つについての上記競合検出フラグを含む。
図15のフローチャートからの多様な動作は、ワイヤレスデバイス及び関連する方法のいくつかの実施形態に関しては随意的であってもよい。例えば、(以下に説示する)例示的な実施形態65の方法に関して、図15のブロック1501、1505、1511、1513、1515及び1521の動作は随意的であり得る。
発明概念のいくつかの実施形態に従って、図16のフローチャートへの参照と共に、(図1のブロック図の構造を用いて実装される)ワイヤレスデバイス300の動作がこれより議論されるであろう。例えば、図1のメモリ305内にモジュール群が記憶されてもよく、それらモジュール群が命令群を提供し、それにより、あるモジュールの命令群がそれぞれのワイヤレスデバイスの処理回路303により実行され、処理回路303がフローチャートのそれぞれの動作を実行する。
ブロック1601で、処理回路303は、第1の公衆地上移動体ネットワーク(PLMN)アイデンティティを有する第1のPLMNに対し登録を行い得る。
ブロック1605で、処理回路303は、第1のPLMNに対して登録されている間、第1の複数回のランダムアクセス(RA)手続を行い得る。
ブロック1609で、処理回路303は、第1のPLMNアイデンティティを有する第1のPLMNに関連付けられる第1の複数回のRA手続に関連する情報を記憶し得る。
ブロック1610で、処理回路303は、第1の情報に基づいて、第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる第1の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含む情報メッセージを、第1のPLMN及び/又は第2のPLMNのうちの少なくとも一方へ送信し得る。いくつかの実施形態によれば、処理回路303は、第2のPLMNに対する登録の前に、第1のPLMNへ上記情報メッセージを送信し得る。
ブロック1611で、処理回路303は、第1のPLMNに対する登録の後であって、かつ第1の複数回のRA手続の実行の後に、第1のPLMNアイデンティティとは異なる第2のPLMNアイデンティティを有する第2のPLMNに対し登録を行い得る。
ブロック1615で、処理回路303は、第2のPLMNに対して登録されている間、第2の複数回のRA手続に関連する情報を記憶することなく、第2の複数回のRA手続を行い得る。
いくつかの実施形態によれば、第1の複数回のRA手続の各回について、上記情報は、それぞれのRA手続のために送信されたランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルの数のインジケーションを含んでもよく、上記複数のRACH報告の各RACH報告は、第1の複数回のRA手続のうちのRA手続のそれぞれ1つのために送信されたRACHプリアンブルの数のインジケーションを含んでもよい。
いくつかの実施形態によれば、第1の複数回のRA手続の各回について、第1の情報は、それぞれのRA手続のために送信されたRACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグを含んでもよく、上記複数のRACH報告の各RACH報告は、第1の複数回のRA手続のうちのRA手続のそれぞれ1つについての競合検出フラグを含んでもよい。
図16のフローチャートからの多様な動作は、ワイヤレスデバイス及び関連する方法のいくつかの実施形態に関しては随意的であってもよい。例えば、(以下に説示する)例示的な実施形態82の方法に関して、図16のブロック1610の動作は随意的であり得る。
例示的な実施形態が以下に議論される。
[1] ワイヤレスネットワークとの通信を提供するワイヤレスデバイスを動作させる方法であって、複数回のランダムアクセス(RA)手続に関連する情報を記憶することと、前記複数回のRA手続の各回について、前記情報は、それぞれの前記RA手続のために送信されたランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルの数のインジケーションを含むことと、前記ワイヤレスネットワークのセルへ情報メッセージを送信することと、前記情報メッセージは、前記複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含むことと、前記複数のRACH報告の各RACH報告は、前記複数回のRA手続のうちのそれぞれ1つのために送信されたRACHプリアンブルの前記数の前記インジケーションを含むことと、を含む方法。
[2] 実施形態1に記載の方法であって、前記情報メッセージは、無線リソース制御(RRC)メッセージを含む、方法。
[3] 実施形態1~2のいずれかに記載の方法であって、前記情報メッセージは、前記複数のRACH報告と、前記情報メッセージ内に含まれる前記複数のRACH報告の数を示すRACH報告リストサイズとを含む、方法。
[4] 実施形態1~3のいずれかに記載の方法であって、さらに、前記情報を記憶した後に、前記ワイヤレスネットワークの前記セルへ通知を送信することと、前記通知は、前記複数回のRA手続に関連する前記情報の利用可能性を示すことと、前記通知を送信した後に、前記ワイヤレスネットワークの前記セルから、情報要求メッセージを受信することと、前記情報メッセージは、前記情報要求メッセージの受信に応じて、情報応答メッセージとして送信されることと、を含む、方法。
[5] 実施形態4に記載の方法であって、前記通知は、無線リソース制御(RRC)メッセージの情報要素として含められ、前記情報要素は、RACH情報が利用可能であることを示す、方法。
[6] 実施形態4~5のいずれかに記載の方法であって、前記通知は、測定報告メッセージに含められる、方法。
[7] 実施形態1~6のいずれかに記載の方法であって、前記複数のRACH報告のうちの各RACH報告は、それぞれの前記RA手続のために送信された前記RACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグをさらに含む、方法。
[8] 実施形態1~7のいずれかに記載の方法であって、さらに、前記複数回のRA手続を行うこと、を含み、前記複数回のRA手続の各々は、アップリンク同期ステータスが非同期である場合の無線リソース制御(RRC)接続済み状態の期間中のダウンリンク若しくはアップリンクのデータの到来、スケジューリング要求(SR)のために利用可能な物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースが存在しないRRC接続済み状態の期間中のアップリンクのデータの到来、Scellの追加の際の時間合わせの確立、及び/又は、ビーム障害回復、のうちの少なくとも1つを含むユースケースのために行われる、方法。
[9] 実施形態1~8のいずれかに記載の方法であって、前記複数回のRA手続の全ては、前記セルを対象とする、方法。
[10] 実施形態1~8のいずれかに記載の方法であって、前記複数回のRA手続の各回について、前記情報は、それぞれの前記RA手続に関連付けられるセルアイデンティティをさらに含み、前記複数のRACH報告のうちの各RACH報告は、それぞれの前記RA手続に関連付けられる前記セルアイデンティティをさらに含む、方法。
[11] 実施形態10に記載の方法であって、第1のセルアイデンティティが、前記複数回のRA手続のうちの第1のRA手続に関連付けられ、第2のセルアイデンティティが、前記複数回のRA手続のうちの第2のRA手続に関連付けられ、前記第1及び第2のセルアイデンティティは異なる、方法。
[12] 実施形態10~11のいずれかに記載の方法であって、前記セルアイデンティティは、前記セルのローカルアイデンティティ及び/又は前記セルのグローバルアイデンティティのうちの少なくとも一方を含む、方法。
[13] 実施形態1~12のいずれかに記載の方法であって、前記複数回のRA手続のうちの各々について、前記情報は、それぞれの前記RA手続に関連付けられる公衆地上移動体ネットワーク(PLMN)アイデンティティをさらに含む、方法。
[14] 実施形態13に記載の方法であって、前記情報メッセージを送信することは、前記PLMNアイデンティティが前記セルに関連付けられるPLMNアイデンティティに適合することに応じて、前記情報メッセージを送信することを含む、方法。
[15] 無線アクセスネットワーク(RAN)を動作させる方法であって、ワイヤレスデバイスから情報メッセージを受信することと、前記情報メッセージは、複数回のランダムアクセス(RA)手続それぞれに対応する複数のランダムアクセスチャネル(RACH)報告を含むことと、前記複数のRACH報告の各RACH報告は、前記複数回のRA手続のうちのそれぞれ1つのために送信されたRACHプリアンブルの数のインジケーションを含むことと、を含む方法。
[16] 実施形態15に記載の方法であって、前記情報メッセージは、無線リソース制御(RRC)メッセージを含む、方法。
[17] 実施形態15~16のいずれかに記載の方法であって、前記情報メッセージは、前記複数のRACH報告と、前記情報メッセージ内に含まれる前記複数のRACH報告の数を示すRACH報告リストサイズとを含む、方法。
[18] 実施形態15~17のいずれかに記載の方法であって、さらに、前記ワイヤレスデバイスから通知を受信することと、前記通知は、RACH情報の利用可能性を示すことと、前記通知の受信に応じて、前記ワイヤレスネットワークの前記セルから、情報要求メッセージを送信することと、前記情報メッセージは、前記情報要求メッセージに対応する情報応答メッセージとして受信されることと、を含む、方法。
[19] 実施形態18に記載の方法であって、前記通知は、無線リソース制御(RRC)メッセージの情報要素として含められ、前記情報要素は、RACH情報が利用可能であることを示す、方法。
[20] 実施形態18~19のいずれかに記載の方法であって、前記通知は、測定報告メッセージに含められる、方法。
[21] 実施形態15~20のいずれかに記載の方法であって、前記複数のRACH報告のうちの各RACH報告は、それぞれの前記RA手続のために送信された前記RACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグをさらに含む、方法。
[22] 実施形態15~21のいずれかに記載の方法であって、前記複数回のRA手続の各々は、アップリンク同期ステータスが非同期である場合の無線リソース制御(RRC)接続済み状態の期間中のダウンリンク若しくはアップリンクのデータの到来、スケジューリング要求(SR)のために利用可能な物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースが存在しないRRC接続済み状態の期間中のアップリンクのデータの到来、Scellの追加の際の時間合わせの確立、及び/又は、ビーム障害回復、のうちの少なくとも1つを含むユースケースのために行われたものである、方法。
[23] 実施形態15~22のいずれかに記載の方法であって、前記複数回のRA手続の全ては、前記セルを対象としたものである、方法。
[24] 実施形態15~22のいずれかに記載の方法であって、前記複数のRACH報告のうちの各RACH報告は、それぞれの前記RA手続に関連付けられるセルアイデンティティをさらに含む、方法。
[25] 実施形態24に記載の方法であって、第1のセルアイデンティティが、前記複数回のRA手続のうちの第1のRA手続に関連付けられ、第2のセルアイデンティティが、前記複数回のRA手続のうちの第2のRA手続に関連付けられ、前記第1及び第2のセルアイデンティティは異なる、方法。
[26] 実施形態25に記載の方法であって、前記情報メッセージは、第1のRANノードにおいて受信され、前記複数のRACH報告のうちの1つは、第2のRANノードのセルに関連付けられるそれぞれのセルアイデンティティを含み、前記方法は、さらに、それぞれの前記セルアイデンティティが前記第2のRANノードの前記セルに関連付けられていることに応じて、前記第1のRANノードから前記第2のRANノードへ、前記複数のRACH報告のうちの前記1つの情報を送信すること、を含む、方法。
[27] 実施形態26に記載の方法であって、前記複数のRACH報告のうちの前記1つの前記情報は、RACHインジケーションメッセージにおいて前記第2のRANノードへ送信される、方法。
[28] 実施形態26~27のいずれかに記載の方法であって、前記複数のRACH報告のうちの前記1つの前記情報は、前記第1のRANノードから前記第2のRANノードへ、X2/Xnインタフェース上で送信される、方法。
[29] 実施形態24~28のいずれかに記載の方法であって、前記セルアイデンティティは、前記セルのローカルアイデンティティ及び/又は前記セルのグローバルアイデンティティのうちの少なくとも一方を含む、方法。
[30] 実施形態15~29のいずれかに記載の方法であって、前記複数回のRA手続のうちの各々について、前記情報は、それぞれの前記RA手続に関連付けられる公衆地上移動体ネットワーク(PLMN)アイデンティティをさらに含む、方法。
[31] 無線アクセスネットワーク(RAN)を動作させる方法であって、ワイヤレスデバイスがランダムアクセス(RA)手続を成功裏に完了させたというインジケーションを、前記RANの無線リソース制御(RRC)エンティティにおいて受信することと、前記インジケーションは、メディアアクセス制御(MAC)エンティティから受信されることと、前記ワイヤレスデバイスが前記RA手続を成功裏に完了させたという前記インジケーションに応じて、前記RRCエンティティから前記ワイヤレスデバイスへの情報要求メッセージの送信を開始することと、前記ワイヤレスデバイスから、情報応答メッセージを受信することと、前記情報応答メッセージは、前記RA手続についてのランダムアクセスチャネル(RACH)報告を含むことと、前記情報応答メッセージは、前記情報要求メッセージに対応することと、を含む、方法。
[32] 実施形態31に記載の方法であって、前記RACH報告は、前記RA手続のために送信されたRACHプリアンブルの数のインジケーションを含む、方法。
[33] 実施形態31~32のいずれかに記載の方法であって、前記RACH報告は、前記RA手続のために送信された前記RACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグをさらに含む、方法。
[34] 実施形態31~33のいずれかに記載の方法であって、前記情報要求メッセージ及び前記情報応答メッセージの各々は、それぞれの無線リソース制御メッセージを含む、方法。
[35] 実施形態31~34のいずれかに記載の方法であって、前記ワイヤレスデバイスが前記RA手続を成功裏に完了させたという前記インジケーションは、前記RRCエンティティにおいて、前記MACエンティティからF1インタフェース上で受信される、方法。
[36] 実施形態35に記載の方法であって、前記F1インタフェースは、F1-Cインタフェースである、方法。
[37] 実施形態31~36のいずれかに記載の方法であって、前記RRCエンティティは、前記RANの中央ユニット(CU)ノード内に提供され、前記MACエンティティは、前記RANの分散ユニット(DU)ノード内に提供される、方法。
[38] 実施形態37に記載の方法であって、前記CUノード及び前記DUノードは、前記RANのノードBの要素として提供される、方法。
[39] 実施形態31~38のいずれかに記載の方法であって、さらに、前記RACH報告を前記MACエンティティへ送信すること、を含む、方法。
[40] 実施形態39に記載の方法であって、前記RACH報告は、前記MACエンティティによりサポートされるセルに関連付けられるセルアイデンティティを含み、前記RACH報告は、当該RACH報告が前記MACエンティティによりサポートされる前記セルに関連付けられる前記セルアイデンティティを含むことに応じて、前記MACエンティティへ送信される、方法。
[41] 実施形態39~40のいずれかに記載の方法であって、前記RACH報告は、アクセス及びモビリティインジケーションメッセージの要素として、前記MACエンティティへ送信される、方法。
[42] 実施形態39~41のいずれかに記載の方法であって、前記RACH報告は、F1インタフェース上で送信される、方法。
[43] 実施形態31~38のいずれかに記載の方法であって、前記RRCエンティティは、第1のRRCエンティティであり、第1のセルアイデンティティが、前記MACエンティティに関連付けられ、前記RACH報告は、第2のセルアイデンティティを含み、前記第1のセルアイデンティティ及び前記第2のセルアイデンティティは異なり、前記方法は、さらに、前記第2のセルアイデンティティが前記第1のRRCエンティティとは異なる第2のRRCエンティティに関連付けられていることに応じて、前記RACH報告を前記第2のRRCエンティティへ送信すること、を含む、方法。
[44] 実施形態31~38のいずれかに記載の方法であって、前記RRCエンティティは、第1のRANノードに提供され、第1のセルアイデンティティが、前記MACエンティティに関連付けられ、前記RACH報告は、第2のセルアイデンティティを含み、前記第1のセルアイデンティティ及び前記第2のセルアイデンティティは異なり、前記方法は、さらに、前記第2のセルアイデンティティが前記第1のRANノードとは異なる第2のRANノードに関連付けられていることに応じて、前記RACH報告を前記第2のRANノードへ送信すること、を含む、方法。
[45] 実施形態31~44のいずれかに記載の方法であって、前記RA手続の各々は、アップリンク同期ステータスが非同期である場合の無線リソース制御(RRC)接続済み状態の期間中のダウンリンク若しくはアップリンクのデータの到来、スケジューリング要求(SR)のために利用可能な物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースが存在しないRRC接続済み状態の期間中のアップリンクのデータの到来、Scellの追加の際の時間合わせの確立、及び/又は、ビーム障害回復、のうちの少なくとも1つを含むユースケースのために行われたものである、方法。
[46] ワイヤレスネットワークとの通信を提供するワイヤレスデバイスを動作させる方法であって、前記ワイヤレスネットワークのセルへ向けてランダムアクセス(RA)手続を行うことと、前記セルへ向けての前記RA手続の成功裏の完了に応じて、前記セルへ情報利用可能メッセージを送信することと、前記情報利用可能メッセージは、前記RA手続についてのランダムアクセスチャネル(RACH)情報が利用可能であるというインジケーションを含むことと、を含む方法。
[47] 実施形態46に記載の方法であって、前記情報利用可能メッセージは、無線リソース制御(RRC)メッセージとして送信される、方法。
[48] 実施形態46~47のいずれかに記載の方法であって、前記情報利用可能メッセージを送信することは、前記ワイヤレスデバイスにおいて提供される無線リソース制御(RRC)エンティティから開始される、方法。
[49] 実施形態46~48のいずれかに記載の方法であって、さらに、前記情報利用可能メッセージを送信した後に、前記ワイヤレスネットワークの前記セルから、情報要求メッセージを受信することと、前記情報要求メッセージの受信に応じて、情報応答メッセージを送信することと、前記情報応答メッセージは、前記RA手続についてのRACH報告を含むことと、を含む、方法。
[50] 実施形態49に記載の方法であって、前記RACH報告は、前記RA手続のために送信されたRACHプリアンブルの数のインジケーション、及び/又は前記RA手続のために送信された前記RACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグ、のうちの少なくとも一方を含む、方法。
[51] 実施形態46~50のいずれかに記載の方法であって、さらに、前記ワイヤレスデバイスのメディアアクセス制御(MAC)エンティティから前記ワイヤレスデバイスの無線リソース制御(RRC)エンティティへ、前記RA手続に関する情報を送信すること、を含む、方法。
[52] 実施形態51に記載の方法であって、前記情報利用可能性メッセージは、前記ワイヤレスデバイスの前記MACエンティティから前記RA手続に関する前記情報を受信したことに応じて、前記ワイヤレスデバイスの前記RRCエンティティから開始される、方法。
[53] 実施形態51~52のいずれかに記載の方法であって、前記RA手続に関する前記情報は、前記RA手続のRACHプリアンブル送信に関連付けられる1つ以上のビームインデックス、及び/又は、前記RA手続のRACHプリアンブル送信に関連付けられるタイムスタンプ、のうちの少なくとも一方を含む、方法。
[54] 実施形態46~53のいずれかに記載の方法であって、前記RA手続の各々は、アップリンク同期ステータスが非同期である場合の無線リソース制御(RRC)接続済み状態の期間中のダウンリンク若しくはアップリンクのデータの到来、スケジューリング要求(SR)のために利用可能な物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースが存在しないRRC接続済み状態の期間中のアップリンクのデータの到来、Scellの追加の際の時間合わせの確立、及び/又は、ビーム障害回復、のうちの少なくとも1つを含むユースケースのために行われる、方法。
[55] 無線アクセスネットワーク(RAN)を動作させる方法であって、前記RANのセルにおいて、ワイヤレスデバイスから情報利用可能メッセージを受信することと、前記情報利用可能メッセージは、前記RA手続についてのランダムアクセスチャネル(RACH)情報が利用可能であるというインジケーションを含むことと、前記情報利用可能メッセージを受信したことに応じて、前記ワイヤレスネットワークの前記セルから前記ワイヤレスデバイスへ、情報要求メッセージを送信することと、前記ワイヤレスデバイスから、情報応答メッセージを受信することと、前記情報応答メッセージは、前記RA手続についてのRACH報告を含むことと、前記情報応答メッセージは、前記情報要求メッセージに対応することと、を含む方法。
[56] 実施形態55に記載の方法であって、前記RACH報告は、前記RA手続のために送信されたRACHプリアンブルの数のインジケーション、及び/又は前記RA手続のために送信された前記RACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグ、のうちの少なくとも一方を含む、方法。
[57] ワイヤレスデバイス(300)であって、処理回路(303)と、前記処理回路へ連結される、命令群を含むメモリ(305)と、を備え、前記命令群は、前記処理回路により実行された場合に、前記ワイヤレスデバイスに、実施形態1~14及び46~54のいずれかに記載の動作を行わせる、ワイヤレスデバイス。
[58] 実施形態1~14及び46~54のいずれかに従って動作するように適合される、ワイヤレスデバイス(300)。
[59] ワイヤレスデバイス(300)の処理回路(303)により実行されるプログラムコードを含むコンピュータプログラムであって、前記プログラムコードの実行によって、前記ワイヤレスデバイス(300)に、実施形態1~14及び46~54のいずれかに記載の動作を行わせる、コンピュータプログラム。
[60] 通信ネットワークにおいて動作するように構成されるワイヤレスデバイス(300)の処理回路(303)により実行されるプログラムコードを含む非一時的な記憶媒体を備えるコンピュータプログラムプロダクトであって、前記プログラムコードの実行によって、前記ワイヤレスデバイス(300)に、実施形態1~14及び46~54のいずれかに記載の動作を行わせる、コンピュータプログラムプロダクト。
[61] 無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)であって、処理回路(403)と、前記処理回路へ連結される、命令群を含むメモリ(405)と、を備え、前記命令群は、前記処理回路により実行された場合に、前記RANノードに、実施形態15~45及び55~56のいずれかに記載の動作を行わせる、RANノード。
[62] 実施形態15~45及び55~56のいずれかに従って動作するように適合される、第1の無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
[63] 無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)の処理回路(403)により実行されるプログラムコードを含むコンピュータプログラムであって、前記プログラムコードの実行によって、前記RANノード(400)に、実施形態15~45及び55~56のいずれかに記載の動作を行わせる、コンピュータプログラム。
[64] 無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)の処理回路(403)により実行されるプログラムコードを含む非一時的な記憶媒体を備えるコンピュータプログラムプロダクトであって、前記プログラムコードの実行によって、前記RANノード(400)に、実施形態15~45及び55~56のいずれかに記載の動作を行わせる、コンピュータプログラムプロダクト。
[65] ワイヤレスネットワークとの通信を提供するワイヤレスデバイス(300)を動作させる方法であって、メモリ(305)内に、第1の公衆地上移動体ネットワーク(PLMN)アイデンティティを有する第1のPLMNに関連付けられる第1の複数回のランダムアクセス(RA)手続に関連する第1の情報を記憶すること(1509)と、前記メモリ(305)内に、第1のPLMNアイデンティティとは異なる第2のPLMNアイデンティティを有する第2のPLMNに関連付けられる第2の複数回のRA手続に関連する第2の情報を記憶すること(1519)と、前記第1のPLMN及び/又は前記第2のPLMNのうちの少なくとも一方へ、情報メッセージを送信すること(1525)と、前記情報メッセージは、複数のRACH報告であって、前記第1の情報に基づいて、前記第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第1の複数回のRA手続に対応し、及び/又は、前記第2の情報に基づいて、前記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第2の複数回のRA手続に対応する、当該複数のRACH報告を含むことと、を含む方法。
[66] 実施形態65に記載の方法であって、さらに、第1のPLMNアイデンティティを有する第1のPLMNに対し登録を行うこと(1501)と、前記第1のPLMNに対して登録されている間、前記第1の複数回のRA手続を行うこと(1505)と、前記第1のPLMNに対する登録の後であって、かつ前記第1の複数回のRA手続の実行の後に、前記第2のPLMNアイデンティティを有する前記第2のPLMNに対し登録を行うこと(1511)と、前記第2のPLMNに対して登録されている間、前記第2の複数回のRA手続を行うこと(1505)と、を含む、方法。
[67] 実施形態66に記載の方法であって、前記情報メッセージを送信することは、前記第2の複数回のRA手続の実行の後に前記第2のPLMNへ前記情報メッセージを送信することを含み、前記情報メッセージは、前記第2の情報に基づいて、前記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第2の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含む、ワイヤレスデバイス。
[68] 実施形態67に記載の方法であって、前記情報メッセージは、前記第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第1の複数回のRA手続に対応するRACH報告を省略している、方法。
[69] 実施形態66~68のいずれかに記載の方法であって、さらに、前記第2のPLMNに対する登録に応じて、前記メモリから前記第1の情報を破棄すること、を含む、方法。
[70] 実施形態65~66のいずれかに記載の方法であって、前記情報メッセージは、前記第1の情報に基づく、前記第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第1の複数回のRA手続に対応する第1の複数のRACH報告、及び、前記第2の情報に基づく、前記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第2の複数回のRA手続に対応する第2の複数のRACH報告を含む、方法。
[71] 実施形態65~66のいずれかに記載の方法であって、さらに、前記第1の情報を記憶した後であってかつ前記第2の情報を記憶した後に、前記第2のPLMNからRACH報告要求を受信すること(1521)、を含み、前記情報メッセージを送信することは、前記第2のPLMNから前記RACH報告要求を受信したことに応じて、前記第2のPLMNへ前記情報メッセージを送信することを含む、方法。
[72] 実施形態71に記載の方法であって、前記情報メッセージは、前記第2の情報に基づく、前記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第2の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含み、前記第1の情報に基づく、前記第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第1の複数回のRA手続に対応するRACH報告を省略している、方法。
[73] 実施形態72に記載の方法であって、さらに、前記第2のPLMNから前記RACH報告要求を受信したことに応じて、前記第1の複数回のRA手続に関連する前記第1の情報を、前記メモリから破棄すること、を含む、方法。
[74] 実施形態72に記載の方法であって、さらに、前記情報メッセージを送信した後に、前記メモリ内で前記第1の情報を維持すること、を含む、方法。
[75] 実施形態71に記載の方法であって、前記情報メッセージは、前記第1の情報に基づいて、前記第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第1の複数回のRA手続に対応し、及び、前記第2の情報に基づいて、前記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第2の複数回のRA手続に対応する、複数のRACH報告を含む、方法。
[76] 実施形態65~75のいずれかに記載の方法であって、前記第1の複数回のRA手続の各回について、前記第1の情報は前記第1のPLMNアイデンティティを含み、前記第2の複数回のRA手続の各回について、前記第2の情報は前記第2のPLMNアイデンティティを含む、方法。
[77] 実施形態76に記載の方法であって、前記第1の複数回のRA手続に対応する前記複数のRACH報告の各1つは、前記第1のPLMNアイデンティティを含み、及び/又は、前記第2の複数回のRA手続に対応する前記複数のRACH報告の各1つは、前記第2のPLMNアイデンティティを含む、方法。
[78] 実施形態65~75のいずれかに記載の方法であって、前記第1の複数回のRA手続に関連する前記第1の情報は、前記第1のPLMNアイデンティティを含み、前記第2の複数回のRA手続に関連する前記第2の情報は、前記第2のPLMNアイデンティティを含む、方法。
[79] 実施形態78に記載の方法であって、前記情報メッセージは、前記第1の複数回のRA手続に対応する前記複数のRACH報告に関連付けられる前記第1のPLMNアイデンティティを含み、及び/又は、前記情報メッセージは、前記第2の複数回のRA手続に対応する前記複数のRACH報告に関連付けられる前記第2のPLMNアイデンティティを含む、方法。
[80] 実施形態65~79のいずれかに記載の方法であって、前記第1の複数回のRA手続の各回について、前記第1の情報は、それぞれの前記RA手続のために送信されたランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルの数のインジケーションを含み、前記第2の複数回のRA手続の各回について、前記第2の情報は、それぞれの前記RA手続のために送信されたRACHプリアンブルの数のインジケーションを含み、前記複数のRACH報告の各RACH報告は、前記第1の複数回のRA手続のうち前記RA手続のそれぞれ1つのために及び/又は前記第2の複数回のRA手続のために送信されたRACHプリアンブルの前記数の前記インジケーションを含む、方法。
[81] 実施形態65~80のいずれかに記載の方法であって、前記第1の複数回のRA手続の各回について、前記第1の情報は、それぞれの前記RA手続のために送信された前記RACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグを含み、前記第2の複数回のRA手続の各回について、前記第2の情報は、それぞれの前記RA手続のために送信された前記RACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグを含み、前記複数のRACH報告の各RACH報告は、前記第1の複数回のRA手続のうち前記RA手続のそれぞれ1つについて及び/又は前記第2の複数回のRA手続についての前記競合検出フラグを含む、方法。
[82] ワイヤレスネットワークとの通信を提供するワイヤレスデバイスを動作させる方法であって、第1の公衆地上移動体ネットワーク(PLMN)アイデンティティを有する第1のPLMNに対し登録を行うこと(1601)と、前記第1のPLMNに対して登録されている間、第1の複数回のランダムアクセス(RA)手続を行うこと(1605)と、前記第1のPLMNアイデンティティを有する前記第1のPLMNに関連付けられる前記第1の複数回のRA手続に関連する情報を記憶すること(1609)と、前記第1のPLMNに対する登録の後であって、かつ前記第1の複数回のRA手続の実行の後に、前記第2のPLMNアイデンティティを有する前記第2のPLMNに対し登録を行うこと(1611)であって、前記第1及び第2のPLMNアイデンティティは異なる、ことと、前記第2のPLMNに対して登録されている間、前記第2の複数回のRA手続に関連する情報を記憶することなく、第2の複数回のRA手続を行うこと(1615)と、を含む方法。
[83] 実施形態82に記載の方法であって、さらに、前記第1の情報に基づいて、前記第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第1の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含む情報メッセージを、前記第1のPLMN及び/又は前記第2のPLMNのうちの少なくとも一方へ送信すること(1610)、を含む、方法。
[84] 実施形態83に記載の方法であって、前記情報メッセージを送信することは、前記第2のPLMNに対する登録の前に、前記第1のPLMNへ前記情報メッセージを送信すること、を含む、方法。
[85] 実施形態83~84のいずれかに記載の方法であって、前記第1の複数回のRA手続の各回について、前記情報は、それぞれの前記RA手続のために送信されたランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルの数のインジケーションを含み、前記複数のRACH報告の各RACH報告は、前記第1の複数回のRA手続のうちの前記RA手続のそれぞれ1つのために送信されたRACHプリアンブルの前記数の前記インジケーションを含む、方法。
[86] 実施形態83~85のいずれかに記載の方法であって、前記第1の複数回のRA手続の各回について、前記第1の情報は、それぞれの前記RA手続のために送信された前記RACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグを含み、前記複数のRACH報告の各RACH報告は、前記第1の複数回のRA手続のうちの前記RA手続のそれぞれ1つについての前記競合検出フラグを含む、方法。
[87] ワイヤレスネットワークとの通信を提供するワイヤレスデバイスを動作させる方法であって、メモリ内に、第1の公衆地上移動体ネットワーク(PLMN)アイデンティティを有する第1のPLMNに関連付けられる第1のランダムアクセス(RA)手続に関連する第1の情報を記憶することと、前記メモリ内に、前記第1のPLMNアイデンティティとは異なる第2のPLMNアイデンティティを有する第2のPLMNに関連付けられる第2のRA手続に関連する第2の情報を記憶することと、前記第1のPLMN及び/又は前記第2のPLMNのうちの少なくとも一方へ、情報メッセージを送信することと、前記情報メッセージは、前記第1の情報に基づく、前記第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第1のRA手続に対応するRACH報告、及び/又は、前記第2の情報に基づく、前記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第2のRA手続に対応するRACH報告を含む、方法。
[88] 実施形態87に記載の方法であって、さらに、前記第1のPLMNアイデンティティを有する前記第1のPLMNに対し登録を行うことと、前記第1のPLMNに対して登録されている間、前記第1の複数回のRA手続を行うことと、前記第1のPLMNに対する登録の後であって、かつ前記第1のRA手続の実行の後に、前記第2のPLMNアイデンティティを有する前記第2のPLMNに対し登録を行うことと、前記第2のPLMNに対して登録されている間、前記第2のRA手続を行うことと、を含む、方法。
[89] 実施形態88に記載の方法であって、前記情報メッセージを送信することは、前記第2のRA手続の実行の後に前記第2のPLMNへ前記情報メッセージを送信することを含み、前記情報メッセージは、前記第2の情報に基づいて、前記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第2のRA手続に対応する複数のRACH報告を含む、方法。
[90] 実施形態89に記載の方法であって、前記情報メッセージは、前記第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第1のRA手続に対応するRACH報告を省略している、方法。
[91] 実施形態88~90のいずれかに記載の方法であって、さらに前記第2のPLMNに対する登録に応じて、前記メモリから前記第1の情報を破棄すること、含む、方法。
[92] 実施形態87~88のいずれかに記載の方法であって、前記情報メッセージは、前記第1の情報に基づく、前記第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第1のRA手続に対応する第1のRACH報告、及び、前記第2の情報に基づく、前記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第2のRA手続に対応する第2のRACH報告を含む、方法。
[93] 実施形態87~88のいずれかに記載の方法であって、前記第1の情報を記憶した後であってかつ前記第2の情報を記憶した後に、前記第2のPLMNからRACH報告要求を受信すること、をさらに含み、前記情報メッセージを送信することは、前記第2のPLMNから前記RACH報告要求を受信したことに応じて、前記第2のPLMNへ前記情報メッセージを送信することを含む、方法。
[94] 実施形態93に記載の方法であって、前記情報メッセージは、前記第2の情報に基づく、前記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第2のRA手続に対応するRACH報告を含み、前記第1の情報に基づく、前記第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第1のRA手続に対応するRACH報告を省略している、方法。
[95] 実施形態94に記載の方法であって、さらに、前記第2のPLMNから前記RACH報告要求を受信したことに応じて、前記第1のRA手続に関連する前記第1の情報を、前記メモリから破棄すること、を含む、方法。
[96] 実施形態94に記載の方法であって、さらに、前記情報メッセージを送信した後に、前記メモリ内で前記第1の情報を維持すること、を含む、方法。
[97] 実施形態93に記載の方法であって、前記情報メッセージは、前記第1の情報に基づく、前記第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第1のRA手続に対応するRACH報告、及び、前記第2の情報に基づく、前記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第2のRA手続に対応するRACH報告を含む、方法。
[98] 実施形態87~97のいずれかに記載の方法であって、前記第1のRA手続について、前記第1の情報は前記第1のPLMNアイデンティティを含み、前記第2のRA手続について、前記第2の情報は前記第2のPLMNアイデンティティを含む、方法。
[99] 実施形態98に記載の方法であって、前記第1のRA手続に対応するRACH報告は、前記第1のPLMNアイデンティティを含み、及び/又は、前記第2のRA手続に対応するRACH報告は、前記第2のPLMNアイデンティティを含む、方法。
[100] 実施形態87~97のいずれかに記載の方法であって、前記第1のRA手続に関連する前記第1の情報は、前記第1のPLMNアイデンティティを含み、前記第2のRA手続に関連する前記第2の情報は、前記第2のPLMNアイデンティティを含む、方法。
[101] 実施形態100に記載の方法であって、前記情報メッセージは、前記第1のRA手続に対応する前記RACH報告に関連付けられる前記第1のPLMNアイデンティティを含み、及び/又は、前記情報メッセージは、前記第2のRA手続に対応する前記RACH報告に関連付けられる前記第2のPLMNアイデンティティを含む、方法。
[102] 実施形態87~101のいずれかに記載の方法であって、前記第1のRA手続について、前記第1の情報は、前記第1のRA手続のために送信されたランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルの数のインジケーションを含み、前記第2のRA手続について、前記第2の情報は、前記第2のRA手続のために送信されたRACHプリアンブルの数のインジケーションを含む、方法。
[103] 実施形態102に記載の方法であって、前記第1のRA手続に対応するRACH報告は、前記第1のRA手続のために送信されたRACHプリアンブルの前記数の前記インジケーションを含み、及び/又は、前記第2のRA手続に対応するRACH報告は、前記第2のRA手続のために送信されたRACHプリアンブルの前記数の前記インジケーションを含む、方法。
[104] 実施形態87~103のいずれかに記載の方法であって、前記第1のRA手続について、前記第1の情報は、前記第1のRA手続のために送信された前記RACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグを含み、前記第2のRA手続について、前記第2の情報は、前記第2のRA手続のために送信された前記RACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグを含む、方法。
[105] 実施形態104に記載の方法であって、前記第1のRACH手続に対応するRACH報告は、前記第1のRA手続についての前記競合検出フラグを含み、及び/又は、前記第2のRACH手続に対応するRACH報告は、前記第2のRA手続についての前記競合検出フラグを含む、方法。
[106] ワイヤレスネットワークとの通信を提供するワイヤレスデバイスを動作させる方法であって、第1の公衆地上移動体ネットワーク(PLMN)アイデンティティを有する第1のPLMNに対し登録を行うことと、前記第1のPLMNに対して登録されている間、第1のランダムアクセス(RA)手続を行うことと、前記第1のPLMNアイデンティティを有する前記第1のPLMNに関連付けられる前記第1のRA手続に関連する情報を記憶することと、前記第1のPLMNに対する登録の後であって、かつ前記第1のRA手続の実行の後に、第2のPLMNアイデンティティを有する第2のPLMNに対し登録を行うことと、前記第1及び第2のPLMNアイデンティティは異なることと、前記第2のPLMNに対して登録されている間、前記第2のRA手続に関連する情報を記憶することなく、第2のRA手続を行うことと、を含む方法。
[107] 実施形態106に記載の方法であって、さらに、前記第1の情報に基づいて、前記第1のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第1のRA手続に対応するRACH報告を含む情報メッセージを、前記第1のPLMN及び/又は前記第2のPLMNのうちの少なくとも一方へ送信すること、を含む、方法。
[108] 実施形態107に記載の方法であって、前記情報メッセージを送信することは、前記第2のPLMNに対する登録の前に、前記第1のPLMNへ前記情報メッセージを送信すること、を含む、方法。
[109] 実施形態107~108のいずれかに記載の方法であって、前記第1のRA手続について、前記情報は、前記第1のRA手続のために送信されたランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルの数のインジケーションを含み、前記RACH報告は、前記第1のRA手続のために送信されたRACHプリアンブルの前記数の前記インジケーションを含む、方法。
[110] 実施形態107~109のいずれかに記載の方法であって、前記第1のRA手続について、前記情報は、前記第1のRA手続のために送信された前記RACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグを含み、前記RACH報告は、前記第1のRA手続についての前記競合検出フラグを含む、方法。
[111] ワイヤレスデバイス(300)であって、処理回路(303)と、前記処理回路へ連結される、命令群を含むメモリ(305)と、を備え、前記命令群は、前記処理回路により実行された場合に、前記ワイヤレスデバイスに、実施形態65~110のいずれかに記載の動作を行わせる、ワイヤレスデバイス。
[112] ワイヤレスデバイス(300)であって、実施形態65~110のいずれかに従って動作するように適合される、ワイヤレスデバイス。
[113] ワイヤレスデバイス(300)の処理回路(303)により実行されるプログラムコードを含むコンピュータプログラムであって、前記プログラムコードの実行によって、前記ワイヤレスデバイス(300)に、実施形態65~110のいずれかに記載の動作を行わせる、コンピュータプログラム。
[114] ワイヤレスデバイス(300)の処理回路(303)により実行されるプログラムコードを含む非一時的な記憶媒体を備えるコンピュータプログラムプロダクトであって、前記プログラムコードの実行によって、前記ワイヤレスデバイス(300)に、実施形態65~110のいずれかに記載の動作を行わせる、コンピュータプログラムプロダクト。
上の開示において識別されている参考文献についての引用を以下に提供する。
文献[1] 3GPP TS 36_331 V15_7_0 (2019-09)
文献[2] 3GPP TS 36_321 V15_7_0 (2019-09)
文献[3] 3GPP TS 38_321 V15_7_0 (2019-09)
文献[4] 3GPP TS 38_300 V15_7_0 (2019-09)
文献[5] 3GPP TS 38_423 V15_5_0 (2019-09)
文献[6] 3GPP TS 38_331 V15_7_0 (2019-09)
文献[7] 3GPP TS 38_473 V15_7_0 (2019-09)
追加的な説明が以下に提供される。
概して、ここで使用される全ての用語は、異なる意味が明確に与えられていない限り、及び/又は使用されている文脈から異なる意味が示唆されていない限り、関係する技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。あるエレメント、装置、コンポーネント、手段、ステップなどへの全ての言及は、別段の明示的な記述の無い限り、それらエレメント、装置、コンポーネント、手段、ステップなどの少なくとも1つの実例への言及としてオープンに解釈されるべきである。あるステップが他のステップに後続し若しくは先行するものとして明示的に説明されておらず、及び/又は、あるステップが他のステップに後続し若しくは先行しなければならないことが暗黙の了解でない限り、ここで開示されるいかなる方法のステップも、開示された厳密な順序で実行されなくてよい。ここで開示される任意の実施形態の任意の特徴が、適切であるならば、他の任意の実施形態へ適用されてよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点が、他のどの実施形態にも当てはまり得るものであり、逆もまたしかりである。包含される実施形態の他の目的、特徴及び利点が以下の説明から明らかとなるであろう。
ここで企図される実施形態のいくつかが、これより添付図面を参照しながらより十分に説明されるであろう。しかしながら、ここで開示される主題のスコープの範囲内に他の実施形態も含まれるものであり、開示される主題は、ここで説示される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、それら実施形態は当業者へその主題のスコープを伝えるための例として提供される。
図17は、いくつかの実施形態に係るワイヤレスネットワークを示している。
ここで説明した主題は任意の適したコンポーネントを用いる任意の適切なタイプのシステムにおいて実装されてよいものの、ここで開示した実施形態は、図17に示した例示的なワイヤレスネットワークなどのワイヤレスネットワークとの関連で説明される。簡明さのために、図17のワイヤレスネットワークでは、ネットワークQQ106、ネットワークノードQQ160及びQQ160b、並びにWD QQ110、QQ110b及びQQ110cのみが描かれている。実際には、ワイヤレスネットワークは、固定電話、サービスプロバイダ又は何らかの他のネットワークノード若しくはエンドデバイスといった、ワイヤレスデバイス間の又はワイヤレスデバイスと他の通信デバイスとの間の通信をサポートするために適した任意の追加的なエレメントをさらに含んでよい。図示したコンポーネントのうち、ネットワークノードQQ160及びワイヤレスデバイス(WD)QQ110が追加的な詳細と共に描かれている。ワイヤレスネットワークは、当該ワイヤレスネットワークにより又は当該ワイヤレスネットワークを介して提供されるサービスに対するワイヤレスデバイスのアクセス及び/又はその使用を促進するために、1つ以上のワイヤレスデバイスへ通信及び他のタイプのサービスを提供し得る。
ワイヤレスネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、セルラー、及び/若しくは無線ネットワーク若しくは他の類似するタイプのシステムを含んでよく、及び/又はそれらとインタフェースしてよい。いくつかの実施形態において、ワイヤレスネットワークは、特定の規格又は他のタイプの予め定義されるルール若しくは手続に従って動作するように構成され得る。よって、ワイヤレスネットワークの具体的な実施形態は、GSM(Global System for Mobile Communications)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、LTE(Long Term Evolution)及び/若しくは他の適した2G、3G、4G若しくは5G規格、IEEE802.11規格といったWLAN(Wireless Local Area Network)規格、並びに/又は、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth、Z-Wave及び/若しくはZigBee規格といった任意の他の適切なワイヤレス通信規格などの通信規格を実装し得る。
ネットワークQQ106は、デバイス間の通信を可能にする、1つ以上のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、PSTN(Public Switched Telephone Networks)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、WAN(Wide-Area Networks)、LAN(Local Area Networks)、WLAN(Wireless Local Area Networks)、有線ネットワーク、ワイヤレスネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、及び他のネットワークを含んでよい。
ネットワークノードQQ160及びWD QQ110は、以下により詳細に説明される多様なコンポーネントを含む。それらコンポーネントは、ワイヤレスネットワークにおける無線接続の提供など、ネットワークノード及び/又はワイヤレスデバイスの機能性を提供するために連携して作動する。様々な実施形態において、ワイヤレスネットワークは、いかなる数の有線若しくは無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、ワイヤレスデバイス、中継局、並びに/又は、有線接続か無線接続かに関わらずデータ及び/若しくは信号の通信を促進し若しくは当該通信に参加し得る任意の他のコンポーネント若しくはシステムを含んでもよい。
ここで使用されるところでは、ネットワークノードは、ワイヤレスデバイス及び/若しくは他のネットワークノードと直接的に若しくは間接的に通信することが可能であり、そのように構成され、配置され及び/若しくは動作可能な機器、又は、ワイヤレスデバイスについてワイヤレスアクセスを可能にし及び/若しくは提供し、及び/若しくはワイヤレスネットワークにおける他の機能(例えば、管理)を実行するためのワイヤレスネットワーク内の機器をいう。ネットワークノードの例は、限定ではないものの、アクセスポイント(AP)(例えば、無線アクセスポイント)や基地局(BS)(例えば、無線基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)、及びNRノードB(gNB))を含む。基地局は、それらが提供するカバレッジの量(あるいは別の言い方をすると、それらの送信電力レベル)に基づいてカテゴリ分けされてよく、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局又はマクロ基地局としても言及され得る。基地局は、中継ノード又は中継機を制御する中継ドナーノードであってもよい。ネットワークノードは、集中型デジタルユニット、及び/又はリモート無線ヘッド(RRH)ということもあるリモート無線ユニット(RRU)といった、分散型の無線基地局の1つ以上の(又は全ての)部分を含んでもよい。そうしたリモート無線ユニットは、アンテナ統合型無線機のようにアンテナと統合されてもよく又は統合されなくてもよい。分散型無線基地局の一部は、分散アンテナシステム(DAS)内のノードとして言及されてもよい。また別のネットワークノードの例は、MSR BSといったマルチ標準無線(MSR)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)若しくは基地局コントローラ(BSC)といったネットワークコントローラ、基地送受信局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(例えば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(例えば、E-SMLC)及び/又MDTを含む。他の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明するような仮想ネットワークノードであってもよい。しかしながら、より広く言うと、ネットワークノードは、ワイヤレスネットワークへのアクセスをワイヤレスデバイスに可能にし及び/若しくは提供し、又は、ワイヤレスネットワークへアクセスしたワイヤレスデバイスへ何らかのサービスを提供することが可能であり、そのように構成され、配置され及び/若しくは動作可能ないかなる適したデバイス(又はデバイスの集合)を表していてもよい。
図17において、ネットワークノードQQ160は、処理回路QQ170、デバイス読取可能な媒体QQ180、インタフェースQQ190、補助的機器QQ184、電源QQ186、電力回路QQ187及びアンテナQQ162を含む。図17の例示的なワイヤレスネットワークに示したネットワークノードQQ160は、ハードウェアコンポーネントの図示した組み合わせを含むデバイスを表し得るものの、他の実施形態は、コンポーネントの異なる組み合わせを伴うネットワークノードを含んでもよい。理解されるべきこととして、ネットワークノードは、ここで開示されるタスク、特徴、機能及び方法を実行するために必要とされるハードウェア並びに/又はソフトウェアの任意の適した組み合わせを含む。そのうえ、ネットワークノードQQ160のコンポーネントはより大きいボックス内に位置する単一のボックスとして描かれており、又は複数のボックス内で入れ子となっているが、実際には、ネットワークノードは、図示した単一のコンポーネントを作り上げる複数の異なる物理コンポーネントを含んでよい(例えば、デバイス読取可能な媒体QQ180は、複数の別個のハードドライブと共に、複数のRAMモジュールを含んでもよい)。
同様に、ネットワークノードQQ160は、自身のそれぞれのコンポーネントを各々が有し得る、複数の物理的に別個のコンポーネント(例えば、ノードBコンポーネント及びRNCコンポーネント、又は、BTSコンポーネント及びBSCコンポーネントなど)から構成されてもよい。ネットワークノードQQ160が複数の別個のコンポーネント(例えば、BTS及びBSCコンポーネント)を備えるあるシナリオにおいて、それら別個のコンポーネントの1つ以上がいくつかのネットワークノードの間で共有されてもよい。例えば、単一のRNCが複数のノードBを制御してもよい。そうしたシナリオでは、ノードB及びRNCの一意な各ペアが、いくつかの例において、単一の別個のネットワークノードとみなされてもよい。いくつかの実施形態において、ネットワークノードQQ160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように構成されてもよい。そうした実施形態において、いくつかのコンポーネントが冗長化されてもよく(例えば、異なるRAT向けの別個のデバイス読取可能な媒体QQ180)、いくつかのコンポーネントが再利用されてもよい(例えば、同一のアンテナQQ162がそれらRATにより共有されてもよい)。ネットワークノードQQ160は、例えばGSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi又はBluetoothなどのワイヤレス技術といった、ネットワークノードQQ160へ統合される様々なワイヤレス技術のための多様な例示したコンポーネントの複数のセットを含んでもよい。それらワイヤレス技術は、ネットワークノードQQ160内の同一の若しくは異なるチップ又はチップのセット及び他のコンポーネントへ統合されてよい。
処理回路QQ170は、ネットワークノードにより提供されるものとしてここで説明される何らかの決定、計算又は類似の動作(例えば、ある取得動作)を実行するように構成される。処理回路QQ170により実行されるこれら動作は、例えば、取得される情報を他の情報へ変換すること、取得される情報若しくは変換後の情報をネットワークノードにおいて記憶されている情報と比較すること、及び/又は取得される情報若しくは変換後の情報に基づいて1つ以上の動作を実行すること、並びにその処理の結果として決定を下すことにより、処理回路QQ170により取得される情報を処理することを含んでよい。
処理回路QQ170は、単独で若しくはデバイス読取可能な媒体QQ180といった他のネットワークノードQQ160のコンポーネントと連携してネットワークノードQQ160の機能性を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又は他の適したコンピューティングデバイス、リソース若しくはハードウェア、ソフトウェア及び/若しくは符号化ロジックの組み合わせ、のうちの1つ以上の組み合わせを含んでよい。例えば、処理回路QQ170は、デバイス読取可能な媒体QQ180において又は処理回路QQ170内のメモリにおいて記憶されている命令を実行し得る。そうした機能性は、ここで議論される多様なワイヤレスの特徴、機能又は恩恵のいずれかを提供することを含み得る。いくつかの実施形態において、処理回路QQ170は、システムオンチップ(SOC)を含んでもよい。
いくつかの実施形態において、処理回路QQ170は、無線周波数(RF)送受信機回路QQ172及びベースバンド処理回路QQ174のうちの1つ以上を含んでもよい。いくつかの実施形態において、無線周波数(RF)送受信機回路QQ172及びベースバンド処理回路QQ174は、無線ユニット及びデジタルユニットのように、別個のチップ(若しくはチップのセット)、基盤又はユニット上にあってもよい。代替的な実施形態において、RF送受信機回路QQ172及びベースバンド処理回路QQ174の一部又は全てが同一のチップ若しくはチップのセット、基盤又はユニット上にあってもよい。
ある実施形態において、ネットワークノード、基地局、eNB若しくは他のそうしたネットワークデバイスにより提供されるものとしてここで説明した機能性のいくつ又は全ては、デバイス読取可能な媒体QQ180又は処理回路QQ170内のメモリに記憶される命令を処理回路QQ170が実行することにより行われてもよい。代替的な実施形態において、その機能性のいくつか又は全ては、別個の又は離散的なデバイス読取可能な媒体に記憶される命令を実行することなく、ハードワイヤ方式などで処理回路QQ170により提供されてもよい。それら実施形態のいずれにおいても、デバイス読取可能な記憶媒体に記憶される命令を実行するか否かに関わらず、説明される機能性を実行するように処理回路QQ170を構成することができる。そうした機能性により提供される恩恵は、処理回路QQ170だけ又はネットワークノードQQ160の他のコンポーネントに限定されることなく、全体としてネットワークノードQQ160により、並びに/又はエンドユーザ及びワイヤレスネットワーク全般により享受される。
デバイス読取可能な媒体QQ180は、限定ではないものの、処理回路QQ170により使用され得る情報、データ及び/若しくは命令を記憶する、永続的なストレージ、ソリッドステートメモリ、遠隔搭載型のメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、大規模記憶媒体(例えば、ハードディスク)、取外し可能記憶媒体(例えば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)若しくはデジタルビデオディスク(DVD))、並びに/又は、他の任意の揮発性の若しくは不揮発性の非一時的なデバイス読取可能な及び/若しくはコンピュータ実行可能なメモリデバイスを含む、いかなる形式の揮発性の又は不揮発性のコンピュータ読取可能なメモリを含んでもよい。デバイス読取可能な媒体QQ180は、処理回路QQ170により実行可能であってネットワークノードQQ160により利用可能な、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ以上を含むアプリケーション、及び/又は他の命令を含む任意の適した命令、データ又は情報を記憶し得る。デバイス読取可能な媒体QQ180は、処理回路QQ170により生み出される任意の計算結果、及び/又はインタフェースQQ190を介して受信される任意のデータを記憶するために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、処理回路QQ170及びデバイス読取可能な媒体QQ180は、統合されるものとみなされてもよい。
インタフェースQQ190は、ネットワークノードQQ160、ネットワークQQ106及び/又はWD QQ110の間での、シグナリング及び/又はデータの有線若しくは無線通信において使用される。図示したように、インタフェースQQ190は、例えば、有線接続上でネットワークQQ106との間でデータを送受信するためのポート/端子QQ194を含む。インタフェースQQ190は、アンテナQQ162へ連結され又はある実施形態ではアンテナQQ162の一部であり得る無線フロントエンド回路QQ192をも含む。無線フロントエンド回路QQ192は、フィルタQQ198及び増幅器QQ196を含む。無線フロントエンド回路QQ192は、アンテナQQ162及び処理回路QQ170へ接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナQQ162及び処理回路QQ170の間で通信される信号を調整するように構成されてもよい。無線フロントエンド回路QQ192は、無線接続を介して他のネットワークノード又はWDへ送出されるべきデジタルデータを受け付け得る。無線フロントエンド回路QQ192は、そのデジタルデータを、フィルタQQ198及び/又は増幅器QQ196の組み合わせを用いて、適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号へ変換し得る。そして、無線信号は、アンテナQQ162を介して送信され得る。同様に、データが受信される場合、アンテナQQ162が無線信号を収集し、次いで無線信号は無線フロントエンド回路QQ192によりデジタルデータへ変換され得る。デジタルデータは、処理回路QQ170へ受け渡され得る。他の実施形態において、上記インタフェースは、異なるコンポーネント及び/又はコンポーネントの異なる組み合わせを含んでもよい。
ある代替的な実施形態において、ネットワークノードQQ160は、別個の無線フロントエンド回路QQ192を含まなくてもよく、その代わりに、処理回路QQ170が、無線フロントエンド回路を含んでもよく、別個の無線フロントエンド回路QQ192無しでアンテナQQ162へ接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態において、RF送受信機回路QQ172の全て又はいくつかがインタフェースQQ190の一部であるとみなされてもよい。また別の実施形態において、インタフェースQQ190は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つ以上のポート若しくは端子QQ194、無線フロントエンド回路QQ192及びRF送受信機回路QQ172を含んでもよく、インタフェースQQ190はデジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路QQ174と通信してもよい。
アンテナQQ162は、ワイヤレス信号を送信し及び/又は受信するように構成される、1つ以上のアンテナ若しくはアンテナアレイを含んでもよい。アンテナQQ162は、無線フロントエンド回路QQ190へ連結されてもよく、データ及び/又は信号をワイヤレスに送信し及び受信することの可能ないかなるタイプのアンテナであってもよい。いくつかの実施形態において、アンテナQQ162は、例えば2GHzと66GHzとの間の無線信号を送受信するように動作可能な、1つ以上の全方向アンテナ、セクタアンテナ又はパネルアンテナを含んでもよい。全方向アンテナは、任意の方向の無線信号を送受信するために使用されてよく、セクタアンテナは、具体的なエリア内のデバイスから無線信号を送受信するために使用されてよく、パネルアンテナは、相対的に直線状の無線信号を送受信するために使用される見通し線アンテナであってよい。いくつかの例において、1つよりも多くのアンテナの使用は、MIMOとして言及されてもよい。ある実施形態において、アンテナQQ162は、ネットワークノードQQ160とは別個であってもよく、インタフェース又はポートを通じてネットワークノードQQ160へ接続可能であってもよい。
アンテナQQ162、インタフェースQQ190及び/又は処理回路QQ170は、ネットワークノードにより実行されるものとしてここで説明される何らかの受信動作及び/又はある取得動作を実行するように構成され得る。どのような情報、データ及び/又は信号が、ワイヤレスデバイス、他のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器から受信されてもよい。同様に、アンテナQQ162、インタフェースQQ190及び/又は処理回路QQ170は、ネットワークノードにより実行されるものとしてここで説明される何らかの送信動作を実行するように構成され得る。どのような情報、データ及び/又は信号が、ワイヤレスデバイス、他のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器へ送信されてもよい。
電力回路QQ187は、電力管理回路を含んでもよく又は電力管理回路へ連結されてもよく、ここで説明される機能性を実行するための電力をネットワークノードQQ160のコンポーネントへ供給するように構成される。電力回路QQ187は、電源QQ186から電力を受け付けてよい。電源QQ186及び/又は電力回路QQ187は、それぞれのコンポーネントに適した形式で(例えば、各コンポーネントそれぞれにとって必要とされる電圧及び電流のレベルで)、ネットワークノードQQ160の多様なコンポーネントへ電力を提供するように構成され得る。電源QQ186は、電力回路QQ187及び/若しくはネットワークノードQQ160に含まれるか又は外部にあるかのいずれかであり得る。例えば、ネットワークノードQQ160は、電気ケーブルといった入力回路若しくはインタフェースを介して外部の電源(例えば、電気コンセント)へ接続可能であってもよく、それにより外部の電源が電力回路QQ187へ電力を供給する。さらなる例として、電源QQ186は、電力回路QQ187へ接続され若しくは電力回路QQ187へ統合されるバッテリ又はバッテリパックの形式の電力のソースを含んでもよい。バッテリは、外部の電源の障害に備えてバックアップ電力を提供してもよい。太陽光発電デバイスといった他のタイプの電源もまた使用されてよい。
ネットワークノードQQ160の代替的な実施形態は、ここで説明される機能性のいずれか及び/又はここで説明される主題をサポートするために必要な何らかの機能性を含む当該ネットワークノードの機能性のある観点を提供することに責任を有し得る、図17に示したもの以外の追加的なコンポーネントを含んでもよい。例えば、ネットワークノードQQ160は、ネットワークノードQQ160への情報の入力を可能にし、及びネットワークノードQQ160からの情報の出力を可能にするユーザインタフェース機器を含んでもよい。これにより、ユーザがネットワークノードQQ160について診断、メンテナンス、修理及び他の管理機能を実行することが可能となり得る。
ここで使用されるところでは、ワイヤレスデバイス(WD)は、ネットワークノード及び/若しくは他のワイヤレスデバイスとワイヤレスに通信することが可能であり、そのように構成され、配置され並びに/又は動作可能なデバイスをいう。別段注記されない限り、WDとの用語は、ここではユーザ機器(UE)と互換可能に使用され得る。ワイヤレスに通信することは、電磁波、無線波、赤外線波、及び/若しくは空中を通じて情報を運ぶために適した他のタイプの信号を用いてワイヤレス信号を送信し並びに/又は受信することを包含し得る。いくつかの実施形態において、WDは、直接的なヒューマンインタラクション無しで情報を送信し及び/又は受信するように構成されてもよい。例えば、WDは、予め決定されるスケジュールで、内部の若しくは外部のイベントによりトリガされた場合に、又は、ネットワークからの要求に応じて、ネットワークへ情報を送信するように設計されてもよい。WDの例は、限定ではないものの、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、VoIP(Voice over IP)フォン、ワイヤレスローカルループフォン、デスクトップコンピュータ、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、ワイヤレスカメラ、ゲームコンソール若しくはデバイス、音楽記憶デバイス、再生用電化製品、ウェアラブル端末デバイス、ワイヤレスエンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載型機器(LME)、スマートデバイス、ワイヤレス顧客構内機器(CPE)、車両搭載型ワイヤレス端末デバイスなどを含む。WDは、例えば、サイドリンク通信、車両対車両(V2V)、車両対インフラストラクチャ(V2I)又は車両対エブリシング(V2E)のために3GPP規格を実行することにより、デバイスツーデバイス(D2D)通信をサポートしてもよく、このケースにおいてD2D通信デバイスとして言及されてもよい。また別の固有の例として、モノのインターネット(IoT)のシナリオでは、WDは、監視及び/若しくは測定を実行し、並びに他のWD及び/若しくはネットワークノードへそうした監視及び/若しくは測定の結果を送信する、マシン又は他のデバイスを表してもよい。WDは、このケースにおいて、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよく、3GPPの文脈ではMTCデバイスとして言及されてもよい。1つの具体的な例として、WDは、3GPP狭帯域IoT(NB-IoT)規格を実装するUEであってもよい。そうしたマシン又はデバイスの具体的な例は、センサ、パワーメータなどのメータデバイス、産業機械、家庭用若しくは個人用の電化製品(例えば、冷蔵庫、テレビなど)、又は、個人用のウェアラブル機器(例えば、時計、フィットネス追跡機など)である。他のシナリオにおいて、WDは、その動作ステータス若しくはその動作に関連付けられる他の機能について監視し及び/若しくは報告することの可能な車両又は他の機器を表してもよい。上述したようなWDは、無線接続のエンドポイントを表してもよく、そのケースにおいて、当該デバイスはワイヤレス端末として言及されてもよい。さらに、上述したようなWDは、移動機(mobile)であってもよく、そのケースにおいて、移動デバイス又は移動端末として言及されてもよい。
図示したように、ワイヤレスデバイスQQ110は、アンテナQQ111、インタフェースQQ114、処理回路QQ120、デバイス読取可能な媒体QQ130、ユーザインタフェース機器QQ132、補助的機器QQ134、電源QQ136及び電力回路QQ137を含む。WD QQ110は、若干数を挙げるだけでも、例えばGSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX又はBluetoothワイヤレス技術といった、WD QQ110によりサポートされる様々なワイヤレス技術のための図示したコンポーネントの1つ以上の複数のセットを含んでもよい。それらワイヤレス技術は、WD QQ110内の同一の若しくは異なるチップ又は他のコンポーネントとしてのチップのセットへ統合されてもよい。
アンテナQQ111は、ワイヤレス信号を送信し及び/又は受信するように構成される、1つ以上のアンテナ若しくはアンテナアレイを含んでもよく、インタフェースQQ114へ接続される。ある代替的な実施形態において、アンテナQQ111は、WD QQ110とは別個であってもよく、インタフェース又はポートを通じてWD QQ110へ接続可能であってもよい。アンテナQQ111、インタフェースQQ114及び/又は処理回路QQ120は、WDにより実行されるものとしてここで説明される何らかの受信動作又は送信動作を実行するように構成され得る。どのような情報、データ及び/又は信号が、ネットワークノード及び/又は他のWDから受信されてもよい。いくつかの実施形態において、無線フロントエンド回路及び/又はアンテナQQ111は、インタフェースであるとみなされてもよい。
図示したように、インタフェースQQ114は、無線フロントエンド回路QQ112及びアンテナQQ111を含む。無線フロントエンド回路QQ112は、1つ以上のフィルタQQ118及び増幅器QQ116を含む。無線フロントエンド回路QQ114は、アンテナQQ111及び処理回路QQ120へ接続され、アンテナQQ111及び処理回路QQ120の間で通信される信号を調整するように構成される。無線フロントエンド回路QQ112は、アンテナQQ111へ連結されてもよく、又はアンテナQQ111の一部であってもよい。いくつかの実施形態において、WD QQ110は、別個の無線フロントエンド回路QQ112を含まなくてもよく、むしろ、処理回路QQ120が、無線フロントエンド回路を含んでもよく、アンテナQQ111へ接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態において、RF送受信機回路QQ122のいくつか又は全てがインタフェースQQ114の一部であるとみなされてもよい。無線フロントエンド回路QQ112は、無線接続を介して他のネットワークノード又はWDへ送出されるべきデジタルデータを受け付け得る。無線フロントエンド回路QQ112は、そのデジタルデータを、フィルタQQ118及び/又は増幅器QQ116の組み合わせを用いて、適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号へ変換し得る。そして、無線信号は、アンテナQQ111を介して送信され得る。同様に、データが受信される場合、アンテナQQ111が無線信号を収集し、次いで無線信号は無線フロントエンド回路QQ112によりデジタルデータへ変換され得る。デジタルデータは、処理回路QQ120へ受け渡され得る。他の実施形態において、上記インタフェースは、異なるコンポーネント及び/又はコンポーネントの異なる組み合わせを含んでもよい。
処理回路QQ120は、単独で若しくはデバイス読取可能な媒体QQ130といった他のWD QQ110のコンポーネントと連携してWD QQ110の機能性を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又は他の適したコンピューティングデバイス、リソース若しくはハードウェア、ソフトウェア及び/若しくは符号化ロジックの組み合わせ、のうちの1つ以上の組み合わせを含んでよい。そうした機能性は、ここで議論される多様なワイヤレスの特徴又は恩恵のいずれかを提供することを含み得る。例えば、処理回路QQ120は、デバイス読取可能な媒体QQ130において又は処理回路QQ120内のメモリにおいて記憶されている命令を実行して、ここで開示される機能性を提供し得る。
図示したように、処理回路QQ120は、RF送受信機回路QQ122、ベースバンド処理回路QQ124及びアプリケーション処理回路QQ126のうちの1つ以上を含む。他の実施形態において、上記処理回路は、異なるコンポーネント及び/又はコンポーネントの異なる組み合わせを含んでもよい。ある実施形態において、WD QQ110の処理回路QQ120は、SOCを含んでもよい。いくつかの実施形態において、RF送受信機回路QQ122、ベースバンド処理回路QQ124及びアプリケーション処理回路QQ126は、別個のチップ又はチップのセット上にあってもよい。代替的な実施形態において、ベースバンド処理回路QQ124及びアプリケーション処理回路QQ126の一部又は全部は、1つのチップ又はチップのセットへ組み合わせられてもよく、RF送受信機回路QQ122が別個のチップ又はチップのセット上にあってもよい。さらなる代替的な実施形態において、RF送受信機回路QQ122及びベースバンド処理回路QQ124の一部又は全てが同一のチップ若しくはチップのセット上にあってもよく、アプリケーション処理回路QQ126が別個のチップ又はチップのセット上にあってもよい。また別の代替的な実施形態において、RF送受信機回路QQ122、ベースバンド処理回路QQ124及びアプリケーション処理回路QQ126の一部又は全てが同一のチップ又はチップのセットにおいて組み合わせられてもよい。いくつかの実施形態において、RF送受信機回路QQ122は、インタフェースQQ114の一部であってもよい。RF送受信機回路QQ122は、処理回路QQ120向けにRF信号を調整してもよい。
ある実施形態において、WDにより実行されるものとしてここで説明した機能性のいくつか又は全ては、処理回路QQ120がある実施形態ではコンピュータ読取可能な記憶媒体であり得るデバイス読取可能な媒体QQ130に記憶される命令を実行することにより提供されてもよい。代替的な実施形態において、その機能性のいくつか又は全ては、別個の又は離散的なデバイス読取可能な記憶媒体に記憶される命令を実行することなく、ハードワイヤ方式などで処理回路QQ120により提供されてもよい。それら具体的な実施形態のいずれにおいても、デバイス読取可能な記憶媒体に記憶される命令を実行するか否かに関わらず、説明される機能性を実行するように処理回路QQ120を構成することができる。そうした機能性により提供される恩恵は、処理回路QQ120だけ又はWD QQ110の他のコンポーネントに限定されることなく、全体としてWD QQ110により、並びに/又はエンドユーザ及びワイヤレスネットワーク全般により享受される。
処理回路QQ120は、WDにより実行されるものとしてここで説明される何らかの決定、計算又は類似の動作(例えば、ある取得動作)を実行するように構成され得る。処理回路QQ120により実行されるようなこれら動作は、例えば、取得される情報を他の情報へ変換すること、取得される情報若しくは変換後の情報をWD QQ110において記憶されている情報と比較すること、及び/又は取得される情報若しくは変換後の情報に基づいて1つ以上の動作を実行すること、並びにその処理の結果として決定を下すことにより、処理回路QQ120により取得される情報を処理することを含んでよい。。
デバイス読取可能な媒体QQ130は、処理回路QQ120により実行可能な、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ以上を含むアプリケーション、及び/又は他の命令を記憶するように動作可能であり得る。デバイス読取可能な媒体QQ130は、処理回路120により使用され得る情報、データ及び/若しくは命令を記憶する、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)若しくは読取専用メモリ(ROM))、大規模記憶媒体(例えば、ハードディスク)、取外し可能な媒体(例えば、CD(Compact Disk)若しくはDVD(Digital Video Disk))、並びに/又は、他の任意の揮発性の若しくは不揮発性の非一時的なデバイス読取可能な及び/若しくはコンピュータ実行可能なメモリデバイスを含んでよい。いくつかの実施形態において、処理回路QQ120及びデバイス読取可能な媒体QQ130は、統合されるものとみなされてもよい。
ユーザインタフェース機器QQ132は、人間のユーザがWD QQ110とインタラクションすることを可能にするコンポーネントを提供し得る。そうしたインタラクションは、視覚的、聴覚的、触覚的など、多くの形態をとり得る。ユーザインタフェース機器QQ132は、ユーザへの出力を生成し、及びWD QQ110への入力をユーザが提供することを可能にするように動作可能であり得る。インタラクションのタイプは、WD QQ110に取り付けられるユーザインタフェース機器QQ132のタイプに依存して変化し得る。例えば、WD QQ110がスマートフォンである場合、インタラクションはタッチ画面を介するものであってよく、WD QQ110がスマートメータである場合、インタラクションは使用量(例えば、使用されたガロンの数値)を提供する画面を通じたもの、又は警報音(例えば、煙が検出された場合)を提供するスピーカであってもよい。ユーザインタフェース機器QQ132は、入力インタフェース、デバイス及び回路、並びに出力インタフェース、デバイス及び回路を含んでもよい。ユーザインタフェース機器QQ132は、WD QQ110への情報の入力を可能にするように構成され、処理回路QQ120へ接続されて処理回路QQ120が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインタフェース機器QQ132は、例えば、マイクロフォン、近接若しくは他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つ以上のカメラ、USBポート又は他の入力回路を含んでよい。ユーザインタフェース機器QQ132は、WD QQ110からの情報の出力を可能にするように、及び処理回路QQ120がWD QQ110から情報を出力することを可能にするようにも構成される。ユーザインタフェース機器QQ132は、例えば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインタフェース、又は他の出力回路を含んでよい。ユーザインタフェース機器QQ132の1つ以上の入出力インタフェース、デバイス及び回路を用いて、WD QQ110は、エンドユーザ及び/又はワイヤレスネットワークと通信し、並びにそれらがここで説明される機能性から恩恵を受けることを可能にし得る。
補助的機器QQ134は、WDにより一般には行われないかもしれない、より固有の機能性を提供するように動作可能である。それは、多様な目的のための測定を行うための専用のセンサ、有線通信といった追加的なタイプの通信のためのインタフェースなどを含んでもよい。それらを含むこと及び補助的機器QQ134のコンポーネントは、実施形態及び/又はシナリオに依存して変化してよい。
電源QQ136は、いくつかの実施形態において、バッテリ又はバッテリパックの形式であってよい。外部の電源(例えば、電気コンセント)、太陽光発電デバイス又は電池といった他のタイプの電源もまた使用されてよい。WD QQ110は、ここで説明され又は示される何らかの機能性を遂行するために電源QQ136からの電力を必要とするWD QQ110の多様な部分へ電源QQ136からの電力を伝達するための電力回路QQ137をさらに含んでよい。電力回路QQ137は、ある実施形態において、電力管理回路を含んでもよい。電力回路QQ137は、追加的に又は代替的に、外部の電源から電力を受け付けるように動作可能であってもよく、その場合に、WD QQ110は、電力ケーブルといった入力回路若しくはインタフェースを介して(電気コンセントといった)外部の電源へ接続可能であってもよい。電力回路QQ137は、ある実施形態において、外部の電源から電源QQ136へ電力を伝達するように動作可能であってもよい。これは、例えば、電源QQ136の充電のためであり得る。電力回路QQ137は、電力供給先であるWD QQ110のそれぞれのコンポーネントに電力を適したものとするために、電源QQ136からの電力に対し何らかの整形、変換又は他の修正を行ってもよい。
図18は、いくつかの実施形態に係るユーザ機器を示している。
図18は、ここで説明される多様な観点に従ったUEの1つの実施形態を示している。ここで使用されるところでは、ユーザ機器あるいはUEは、関係するデバイスを所有し及び/又は操作する人間のユーザという意味でのユーザを必ずしも有していなくてもよい。その代わりに、UEは、人間のユーザへの販売又は人間のユーザによる操作を意図されているが、少なくとも当初は特定の人間のユーザに関連付けられていないかもしれないデバイス(例えば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表してもよい。代替的に、UEは、エンドユーザへの販売又はエンドユーザによる操作を意図されず、ユーザの恩恵に関連付けられ又はユーザの恩恵のために運用され得るデバイス(例えば、スマートパワーメータ)を表してもよい。UE QQ2200は、NB-IoT UE、マシンタイプ通信(MTC)UE及び/又は拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)により識別される任意のUEであってもよい。図18に示した通りのUE QQ200は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、UMTS、LTE及び/又は5G規格といった、3GPPにより発布された1つ以上の通信規格に従った通信のために構成されるWDの1つの例である。前に言及したように、WD及びUEという用語は、互換可能に使用されてよい。したがって、図18ではUEであるものの、ここで議論されるコンポーネントはWDにも等しく適用可能であり、逆もまたしかりである。
図18において、UE QQ200は、入出力インタフェースQQ205へ動作可能に連結される処理回路201、無線周波数(RF)インタフェース209、ネットワーク接続インタフェースQQ211、ランダムアクセスメモリ(RAM)QQ217と読取専用メモリ(ROM)QQ219と記憶媒体QQ211などを含むメモリQQ215、通信サブシステムQQ231、電源QQ233、及び/若しくは任意の他のコンポーネント、又はそれらの任意の組み合わせを含む。記憶媒体QQ221は、オペレーティングシステムQQ223、アプリケーションプログラムQQ225及びデータQQ227を含む。他の実施形態において、記憶媒体QQ221は、他の類似するタイプの情報を含んでもよい。あるUEは、図18に示したコンポーネントの全てを利用してもよく、又はそれらコンポーネントのサブセットのみを利用してもよい。コンポーネント間の統合のレベルは、あるUEと他のUEとで変化してよい。さらに、あるUEは、複数のプロセッサ、メモリ、送受信機、送信機、受信機などのように、コンポーネントの複数のインスタンスを含んでもよい。
図18において、処理回路QQ201は、コンピュータ命令及びデータを処理するように構成され得る。処理回路QQ201は、1つ以上の(例えば、離散ロジック、FPGA、ASICなどでの)ハードウェア実装されるステートマシンといった、メモリ内のマシン読取可能なコンピュータプログラムとして記憶されているマシン命令を実行するように動作可能な任意のシーケンシャルステートマシン、適切なファームウェアを伴うプログラマブルロジック、1つ以上のストアドプログラム、適切なソフトウェアを伴うマイクロプロセッサ若しくはデジタル信号プロセッサ(DSP)といった汎用プロセッサ、又は上記の任意の組み合わせを実装するように構成され得る。例えば、処理回路QQ201は、2つの中央演算装置(CPU)を含んでもよい。データは、コンピュータによる使用に適した形式の情報であってよい。
図示した実施形態において、入出力インタフェースQQ205は、入力デバイス、出力デバイス及び入出力デバイスに対する通信インタフェースを提供するように構成されてもよい。UE QQ200は、入出力インタフェースQQ205を介して出力デバイスを使用するように構成されてもよい。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインタフェースポートを使用してもよい。例えば、UE QQ200への入力及びUE QQ200からの出力を提供するためにUSBポートが使用されてもよい。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、他の出力デバイス、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。UE QQ200は、ユーザがUE QQ200への情報を捕捉することを可能にするために入出力インタフェースQQ205を介して入力デバイスを使用するように構成され得る。入力デバイスは、タッチ感応型の又はプレゼンス感応型のディスプレイ、カメラ(例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、指向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、及びスマートカードなどを含んでもよい。プレゼンス感応型のディスプレイは、ユーザからの入力を感知するための容量型又は抵抗型のタッチセンサを含んでもよい。センサは、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光センサ、近接センサ、他の類似のセンサ、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。例えば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン及び光センサであってもよい。
図18において、RFインタフェースQQ209は、送信機、受信機及びアンテナといったRFコンポーネントに対し通信インタフェースを提供するように構成され得る。ネットワーク接続インタフェースQQ211は、ネットワークQQ243aへ通信インタフェースを提供するように構成され得る。ネットワークQQ243aは、LAN(Local-Area Network)、WAN(Wide-Area Network)、コンピュータネットワーク、ワイヤレスネットワーク、電気通信ネットワーク、他の類似のネットワーク、又はそれらの任意の組み合わせといった、有線及び/又は無線のネットワークを包含し得る。例えば、ネットワークQQ243aは、Wi-Fiネットワークを含んでもよい。ネットワーク接続インタフェースQQ211は、イーサネット、TCP/IP、SONET若しくはATMなどといった1つ以上の通信プロトコルに従って通信ネットワーク上で1つ以上の他のデバイスと通信するために使用される受信機及び送信機インタフェースを含むように構成され得る。ネットワーク接続インタフェースQQ211は、通信ネットワークリンク(例えば、光及び電気など)にとって適切な受信機及び送信機の機能性を実装し得る。送信機及び受信機の機能は、回路コンポーネント、ソフトウェア若しくはファームウェアを共有してもよく、又は代替的に別個に実装されてもよい。
RAM QQ217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム及びデバイスドライバといったソフトウェアプログラムの実行中のデータ又はコンピュータ命令の記憶及びキャッシュを提供するために、バスQQ202を介して処理回路QQ201へインタフェースするように構成され得る。ROM QQ219は、処理回路QQ201へコンピュータ命令又はデータを提供するように構成され得る。例えば、ROM QQ219は、基本I/O(basic input and output)、起動、又はキーボードからのキーストロークの受付といった、不揮発性メモリ内に記憶される基本的なシステム機能の不変の低レベルシステムコード又はデータを記憶するように構成され得る。記憶媒体QQ221は、RAM、ROM、PROM(Programmable Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、取り外し可能カートリッジ又はフラッシュドライブといったメモリを含むように構成され得る。1つの例において、記憶媒体QQ221は、オペレーティングシステムQQ223、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェット若しくはガジェットエンジン若しくは他のアプリケーションといったアプリケーションプログラムQQ225、及びデータファイルQQ227を含むように構成され得る。記憶媒体QQ221は、UE QQ200による使用のために、広範な多様なオペレーティングシステム又は複数のオペレーティングシステムの組み合わせのうちの任意のものを記憶してよい。
記憶媒体QQ221は、RAID(Redundant Array of Independent Disks)といった複数の物理ドライブユニット、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、HD-DVD(High-Density Digital Versatile Disc)、光ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ、Blu-Ray光ディスクドライブ、HDDS(Holographic Digital Data Storage)光ディスクドライブ、外部ミニDI MM(Dual In-Line Memory Module)、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)、外部マイクロDIMM SDRAM、SIM/RUIM(Subscriber Identity Module or Removable User Identity SIM)モジュールといったスマートカードメモリを含むように構成され得る。記憶媒体QQ221は、UE QQ200が一時的な若しくは非一時的な記憶媒体に記憶されるコンピュータ実行可能な命令又はアプリケーションプログラムなどへアクセスしてデータをオフロード又はアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用するものなどといった製品の品目は、デバイス読取可能な媒体を含み得る記憶媒体QQ221において有形的に具現化され得る。
図18において、処理回路QQ201は、通信サブシステムQQ231を用いてネットワークQQ243bと通信するように構成され得る。ネットワークQQ243a及びネットワークQQ243bは、1つ若しくは複数の、同一のネットワークであってもよく又は異なるネットワークであってもよい。通信サブシステムQQ231は、ネットワークQQ243bと通信するために使用される1つ以上の送受信機を含むように構成され得る。例えば、通信サブシステムQQ231は、IEEE802.QQ2、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN若しくはWiMaxなどといった1つ以上の通信プロトコルに従って、他のWD、UE又は無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局といったワイヤレス通信可能な他のデバイスの1つ以上の遠隔の送受信機と通信するために使用される1つ以上の送受信機を含むように構成され得る。各送受信機は、RANリンクにとってそれぞれ適切な送信機又は受信機の機能性(例えば、周波数割り当てなど)を実装する送信機QQ233及び/又は受信機QQ235を含み得る。さらに、各送受信機の送信機QQ233及び受信機QQ235は、回路コンポーネント、ソフトウェア若しくはファームウェアを共有してもよく、又は代替的に別個に実装されてもよい。
図示した実施形態において、通信サブシステムQQ231の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、Bluetoothのような近距離通信、近接(near-field)通信、ロケーションの決定のためのGPS(Global Positioning System)の使用といったロケーションベースの通信、他の類似の通信機能、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。例えば、通信サブシステムQQ231は、セルラー通信、Wi-Fi通信、Bluetooth通信及びGPS通信を含んでもよい。ネットワークQQ243bは、LAN(Local-Area Network)、WAN(Wide-Area Network)、コンピュータネットワーク、ワイヤレスネットワーク、電気通信ネットワーク、他の類似のネットワーク、又はそれらの任意の組み合わせといった、有線及び/又は無線のネットワークを包含し得る。例えば、ネットワークQQ243bは、セルラーネットワーク、Wi-Fiネットワーク及び/又は近接ネットワークを含んでもよい。電源QQ213は、交流電流(AC)又は直流電流(DC)での電力をUE QQ200のコンポーネントへ提供するように構成され得る。
ここで説明される特徴、恩恵及び/又は機能は、UE QQ200のコンポーネントのうちの1つに実装されてもよく、又はUE QQ200の複数のコンポーネントをまたいで分けられてもよい。さらに、ここで説明される特徴、恩恵及び/又は機能は、ハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアの任意の組み合わせで実装されてよい。1つの例において、通信サブシステムQQ231がここで説明されるコンポーネントのいずれかを含むように構成されてもよい。さらに、処理回路QQ201は、バスQQ202上でそうしたコンポーネントのうちの任意のものと通信するように構成されてもよい。他の例において、そうしたコンポーネントのうちの任意のものが、メモリ内に記憶されるプログラム命令であって、処理回路QQ201による実行時にここで説明される対応する機能を行う当該プログラム命令により表されてもよい。他の例において、そうしたコンポーネントのうちの任意のものの機能性が、処理回路QQ201と通信サブシステムQQ231との間で分けられてもよい。他の例において、そうしたコンポーネントのうちの任意のものの計算上重くない機能がソフトウェア又はファームウェアで実装され、計算上重い機能がハードウェアで実装されてもよい。
図19は、いくつかの実施形態に係る仮想化環境を示している。
図19は、いくつかの実施形態により実装される機能が仮想化され得る仮想化環境QQ300を示す概略ブロック図である。本文脈において、装置又はデバイスの仮想的なバージョンを生成する仮想化手段は、仮想化ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイス及びネットワーキングリソースを含み得る。ここで使用されるところでは、仮想化は、ノード(例えば、仮想化基地局若しくは仮想化無線アクセスノード)、デバイス(例えば、UE、ワイヤレスデバイス、若しくは任意の他のタイプの通信デバイス)、又はそれらのコンポーネントへ適用されることができ、その機能性の少なくとも一部が(例えば、1つ以上のネットワーク内の1つ以上の物理的な処理ノード上で稼働する1つ以上のアプリケーション、コンポーネント、機能、仮想マシン又はコンテナを介して)1つ以上の仮想コンポーネントとして実装される実装法に関する。
いくつかの実施形態において、ここで説明される機能のいくつか又は全ては、ハードウェアノードQQ330の1つ以上によりホスティングされる1つ以上の仮想環境QQ300内に実装される1つ以上の仮想マシンにより実行される仮想コンポーネントとして実装されてよい。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではなく又は無線接続性を要しない実施形態(例えば、コアネットワークノード)では、ネットワークノードが全体として仮想化されてもよい。
上記機能は、ここで開示される実施形態のいくつかの特徴、機能及び/又は恩恵のいくつかを実装するように動作可能な1つ以上のアプリケーションQQ320(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれてもよい)により実装され得る。アプリケーションQQ320は、処理回路QQ360及びメモリQQ390を含むハードウェアQQ330を提供する仮想化環境QQ300において実行される。メモリQQ390は、処理回路QQ360により実行可能な命令群QQ395を含み、それによりアプリケーションQQ320はここで開示される特徴、恩恵及び/又は機能のうちの1つ以上を提供するように動作可能である。
仮想化環境QQ300は、1つ以上のプロセッサのセットを含む汎用の若しくは特殊目的のネットワークハードウェアデバイスQQ330又は処理回路QQ360を含み、それらは、COTS(Commercial Off-The-Shelf)プロセッサ、専用ASIC、又はデジタル若しくはアナログのハードウェアコンポーネント若しくは特殊目的のプロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であってよい。各ハードウェアデバイスは、命令群QQ395又は処理回路QQ360により実行されるソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的なメモリであり得るメモリQQ390-1を含んでよい。各ハードウェアデバイスは、物理的なネットワークインタフェースQQ380を含む、ネットワークインタフェースカードとしても知られる1つ以上のネットワークインタフェースコントローラ(NIC)QQ370を含んでもよい。また、各ハードウェアデバイスは、処理回路QQ360により実行可能なソフトウェアQQ395及び/又は命令を記憶した非一時的で永続的なマシン読取可能な記憶媒体QQ390-2を含んでもよい。ソフトウェアQQ395は、1つ以上の仮想化レイヤ(ハイパーバイザともいう)QQ350をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシンQQ340を実行するためのソフトウェア、並びに、ここで説明されるいくつかの実施形態に関連して説明される機能、特徴、及び/又は恩恵をなすことを可能にするソフトウェアを含む、いかなるタイプのソフトウェアを含んでもよい。
仮想マシンQQ340は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキング又はインタフェース、及び仮想ストレージを含み、対応する仮想化レイヤQQ350又はハイパーバイザにより実行され得る。仮想アプライアンスQQ320のインスタンスの様々な実施形態が、仮想マシンQQ340のうちの1つ以上において実装されてよく、その実装は、様々な手法でなされてよい。
動作中に、処理回路QQ360は、ソフトウェアQQ395を実行して、仮想マシンモニタ(VMM)として言及されることもあり得るハイパーバイザ又は仮想化レイヤQQ350をインスタンス化する。仮想化レイヤQQ350は、仮想マシンQQ340にとってネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを呈示する。
図19に示したように、ハードウェアQQ330は、一般的な又は固有のコンポーネントを伴うスタンドアローンのネットワークノードであってもよい。ハードウェアQQ330は、アンテナQQ3225を含んでもよく、仮想化を介していくつかの機能を実装してもよい。代替的に、ハードウェアQQ330は、多数のハードウェアノードが協働し及びMANO(Management and Orchestration)QQ3100を介して管理される(例えば、データセンタ又は顧客構内機器(CPE)内のもののような)より大規模なハードウェアのクラスタの一部であってもよく、MANO QQ3100はとりわけアプリケーションQQ320のライフサイクル管理を監督する。
ハードウェアの仮想化を、いくつかの文脈において、ネットワーク機能仮想化(NFV)という。NFVは、データセンタ及び顧客構内機器内に位置することのできる、業界標準の大容量のサーバハードウェア、物理スイッチ及び物理ストレージへと多くのネットワーク機器のタイプを集約するために使用され得る。
NFVの文脈では、仮想マシンQQ340は、物理的であって仮想化されていないマシン上であたかも実行されているかのようにプログラムを稼働させる物理マシンのソフトウェア実装であってよい。仮想マシンQQ340の各々、及び当該仮想マシンを実行するハードウェアQQ330の部分は、当該仮想マシンに専用のハードウェアであれ、及び/又は当該仮想マシンにより他の仮想マシンQQ340と共用されるハードウェアであれ、別個の仮想ネットワークエレメント(VNE)を形成する。
やはりNFVの文脈において、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキング基盤QQ330の最上位で1つ以上の仮想マシンQQ340において稼働する固有のネットワーク機能を扱うことに責任を有し、図19におけるアプリケーションQQ320に対応する。
いくつかの実施形態において、1つ以上の送信機QQ3220及び1つ以上の受信機QQ3210を各々含む1つ以上の無線ユニットQQ3200は、1つ以上のアンテナQQ3225へ連結され得る。無線ユニットQQ3200は、1つ以上の適切なネットワークインタフェースを介してハードウェアノードQQ330と直接的に通信してもよく、無線アクセスノード又は基地局のように仮想ノードに無線ケイパビリティを提供するために仮想コンポーネントとの組み合わせで使用されてもよい。
いくつかの実施形態において、制御システムQQ3230の使用と共に何らかのシグナリングを作用させることができ、それは代替的にハードウェアノードQQ330及び無線ユニットQQ3200の間の通信のために使用されてもよい。
図20は、いくつかの実施形態に係るホストコンピュータへ中間ネットワークを介して接続される電気通信ネットワークを示している。
図20を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、3GPP型のセルラーネットワークといった電気通信ネットワークQQ410を含み、電気通信ネットワークQQ410は、無線アクセスネットワークといったアクセスネットワークQQ411とコアネットワークQQ414とを含む。アクセスネットワークQQ411は、NB、eNB、gNG、又は他のタイプの無線アクセスポイントといった複数の基地局QQ412a、QQ412b、QQ412cを含み、その各々が対応するカバレッジエリアQQ413a、QQ413b、QQ413cを定義する。各基地局QQ412a、QQ412b、QQ412cは、有線又は無線接続QQ415上でコアネットワークQQ414へ接続可能である。カバレッジエリアQQ413cに位置する第1のUE QQ491は、対応する基地局QQ412cへワイヤレスに接続され又は対応する基地局QQ412cによりページングされるように構成される。カバレッジエリアQQ413a内の第2のUE QQ492は、対応する基地局QQ412aへワイヤレスに接続可能である。この例では、複数のUE QQ491、QQ492が図示されているものの、開示される実施形態は、カバレッジエリア内に単一のUEがある状況、又は対応する基地局QQ412へ単一のUEが接続している状況へ等しく適用可能である。
電気通信ネットワークQQ410は、それ自体がホストコンピュータQQ430へ接続され、ホストコンピュータQQ430は、スタンドアローンのサーバのハードウェア及び/若しくはソフトウェア、クラウド実装のサーバ、分散型サーバで具現化されてもよく、又はサーバファーム内の処理リソースとして具現化されてもよい。ホストコンピュータQQ430は、サービスプロバイダの所有下にあってもその制御下にあってもよく、又はサービスプロバイダにより若しくはサービスプロバイダのために運用されてもよい。電気通信ネットワークQQ410とホストコンピュータQQ430との間の接続QQ421及びQQ422は、コアネットワークQQ414からホストコンピュータQQ430へ直接的に伸びていてもよく、オプションとしての中間ネットワークQQ420を介してつながっていてもよい。中間ネットワークQQ420は、パブリック、プライベート又はホステッドネットワークのうちの1つまたはそれらの複数の組み合わせであってもよく、中間ネットワークQQ420は、もしあればバックボーンネットワーク又はインターネットであってもよく、具体的には、中間ネットワークQQ420は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含んでもよい。
図20の通信システムは、全体として、接続されるUE QQ491、QQ492とホストコンピュータQQ430との間の接続性を可能にする。その接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続QQ450として説明されてよい。ホストコンピュータQQ430及び接続されるUE QQ491、QQ492は、アクセスネットワークQQ411、コアネットワークQQ414、任意の中間ネットワークQQ420及びあり得るさらなる基盤(図示せず)を途中段階として用いて、OTT接続QQ450を介してデータ及び/又はシグナリングを通信するように構成される。OTT接続QQ450は、OTT接続QQ450の通過途上の参加している通信デバイスがアップリンク通信及びダウンリンク通信のルーティングを意識しないという意味において、透過的であり得る。例えば、基地局QQ412は、ホストコンピュータQQ430から発して接続されるUE QQ491へ転送(例えば、ハンドオーバ)されるべきデータを伴うインカミングのダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されなくてよく又はその通知を必要としない。同様に、基地局QQ412は、UE QQ491から発してホストコンピュータQQ430へ向かうアウトゴーイングのアップリンク通信の将来のルーティングを認識することを必要としない。
図21は、いくつかの実施形態に係る部分的にワイヤレスな接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータを示している。
前の段落で議論したUE、基地局及びホストコンピュータの一実施形態に係る例示的な実装が、これより図21を参照しながら説明される。通信システムQQ500において、ホストコンピュータQQ510は、通信システムQQ500の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線の接続をセットアップし及び維持するように構成される通信インタフェースQQ516を含むハードウェアQQ515を備える。ホストコンピュータQQ510は、さらに、記憶及び/又は処理のケイパビリティを有し得る処理回路QQ5518を備える。具体的には、処理回路QQ518は、命令を実行するように適合される、1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はそれらの組み合わせ(図示せず)を含んでよい。ホストコンピュータQQ510は、さらに、ホストコンピュータQQ510内に記憶され又はホストコンピュータQQ510によりアクセス可能なソフトウェアQQ511であって、処理回路QQ518により実行可能な当該ソフトウェアQQ511を備える。ソフトウェアQQ511は、ホストアプリケーションQQ512を含む。ホストアプリケーションQQ512は、UE QQ530及びホストコンピュータQQ510で終端するOTT接続QQ550を介して接続しているUE QQ530といったリモートユーザへサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザへのサービスの提供中に、ホストアプリケーションQQ512は、OTT接続QQ550を用いて送信されるユーザデータを提供し得る。
通信システムQQ500は、電気通信システムにおいて提供される基地局QQ520をさらに含み、基地局QQ520は、ホストコンピュータQQ510及びUE QQ530と通信することを可能にするハードウェアQQ525を備える。ハードウェアQQ525は、通信システムQQ500の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線の接続をセットアップし及び維持するための通信インタフェースQQ526、並びに、基地局QQ520によりサービスされるカバレッジエリア(図21には示していない)内に位置するUE QQ530との少なくとも無線接続QQ570をセットアップし及び維持するための無線インタフェースQQ527を含み得る。通信インタフェースQQ526は、ホストコンピュータQQ510への接続QQ560を促進するように構成され得る。接続QQ560は、直接的なものであってもよく、又は、電気通信システムのコアネットワーク(図21には示していない)及び/若しくは電気通信システム外の1つ以上の中間ネットワークを通過してもよい。図示した実施形態において、基地局QQ520のハードウェアQQ525は、命令群を実行するように適合される、1つ以上のプログラム可能なプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はそれらの組合せ(図示せず)を含み得る処理回路QQ528をさらに含む。基地局QQ520は、内部的に記憶され又は外部接続を介してアクセス可能なソフトウェアQQ521をさらに有する。
通信システムQQ500は、既に言及したUE QQ530をさらに含む。そのハードウェアQQ535は、UE QQ530がその時点で位置するカバレッジエリアへサービスする基地局との無線接続QQ570をセットアップし及び維持するように構成される無線インタフェースQQ537を含み得る。UE QQ530のハードウェアQQ535は、命令群を実行するように適合される、1つ以上のプログラム可能なプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はそれらの組合せ(図示せず)を含み得る処理回路QQ538をさらに含む。UE QQ530は、UE QQ530内に記憶され若しくはUE QQ530によりアクセス可能であって、処理回路QQ538により実行可能なソフトウェアQQ531をさらに含む。ソフトウェアQQ531は、クライアントアプリケーションQQ532を含む。クライアントアプリケーションQQ532は、ホストコンピュータQQ510のサポートと共に、人間の又は非人間のユーザへUE QQ530を介してサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータQQ510において、実行対象のホストアプリケーションQQ512は、実行対象のクライアントアプリケーションQQ532とUE QQ530及びホストコンピュータQQ510で終端するOTT接続QQ550を介して通信し得る。ユーザへのサービス提供中に、クライアントアプリケーションQQ532は、ホストアプリケーションQQ512からリクエストデータを受信し、当該リクエストデータへの応答としてユーザデータを提供し得る。OTT接続QQ550は、リクエストデータ及びユーザデータの双方を移送し得る。クライアントアプリケーションQQ532は、自身が提供するユーザデータを生成するために、ユーザとインタラクションし得る。
なお、図21に示したホストコンピュータQQ510、基地局QQ520及びUE QQ530は、それぞれ図20のホストコンピュータQQ430、基地局QQ412a、QQ412b、QQ412cのうちの1つ、及びUE QQ491、QQ492のうちの1つと類似し又は同一であってもよい。言うなれば、これらエンティティの内部的な作用は図21に示した通りであってよく、それとは独立して、周囲のネットワークトポロジーは図20のそれであってよい。
図21では、ホストコンピュータQQ510とUE QQ530との間の基地局QQ520を介する通信を、いかなる中間的なデバイス及びそれらデバイスを介するメッセージの正確なルーティングへの明示的な言及も無く例示するために、OTT接続QQ550が抽象的に描かれている。ルーティングを決定するのはネットワーク基盤であってよく、ネットワーク基盤は、UE QQ530若しくはホストコンピュータQQ510を動作させるサービスプロバイダ又はそれら双方からルーティングを隠蔽するように構成されてよい。OTT接続QQ550がアクティブである間、ネットワーク基盤は、(例えば、負荷分散の考慮又はネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更するための決定をさらに行ってよい。
UE QQ530と基地局QQ520との間の無線接続QQ570は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従う。多様な実施形態の1つ以上が、OTT接続QQ550を用いてUE QQ530へ提供されるOTTサービスの性能を改善するかもしれず、無線接続QQ570はその最後のセグメントを形成する。より正確には、これら実施形態の教示は、ランダムアクセスの速さを改善し及び/又はランダムアクセスの失敗のレートを低減し、それにより、より高速な及び/又は信頼性の高いランダムアクセスといった利点を提供し得る。
データレート、レイテンシ及び1つ以上の実施形態により改善される他の要因を監視する目的で、測定手続が提供されてもよい。測定結果の変動に応答してホストコンピュータQQ510とUE QQ530との間のOTT接続QQ550を再構成するためのオプション的なネットワークの機能性がさらに存在してもよい。上記測定手続及び/又はOTT接続QQ550を再構成するためのネットワーク機能性は、ホストコンピュータQQ510のソフトウェアQQ511及びハードウェアQQ515、若しくはUE QQ530のソフトウェアQQ531及びハードウェアQQ535、又はそれらの双方において実装されてもよい。複数の実施形態において、通信デバイス内に又は通信デバイスに関連付けて、OTT接続QQ550が通過するセンサ(図示せず)が配備されてもよく、それらセンサは、上で例示した監視結果の数量の値を供給し又は他の物理量の値を供給することにより上記測定手続に参加してもよく、それらからソフトウェアQQ511、QQ531により監視対象の量が計算され又は推定され得る。OTT接続QQ550の再構成は、メッセージフォーマット、再送設定、好適なルーティングなどを含んでよく、その再構成は、基地局QQ520には影響しなくてもよく、基地局QQ520にとっては未知であるか又は感知不能であってもよい。そうした手続及び機能性は、当分野において既知であり又は実用されているかもしれない。ある実施形態において、測定は、ホストコンピュータQQ510によるスループット、伝播時間及びレイテンシなどの測定を容易化する独自のUEシグナリングを包含してもよい。その測定は、ソフトウェアQQ511及びQQ531がOTT接続QQ550を用いて具体的には空であり又は"ダミー"のメッセージであるメッセージを送信しつつ、伝播時間や誤りなどを監視する形で実装されてもよい。
図22は、いくつかの実施形態に係るホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法を示している。
図22は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図20及び図21を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図22の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。ステップQQ610において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。ステップQQ610のサブステップQQ611(オプションであり得る)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。ステップQQ620において、ホストコンピュータは、ユーザデータを搬送するUEへの送信を開始する。ステップQQ630(オプションであり得る)において、基地局は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した上記送信において搬送されたユーザデータをUEへ送信する。ステップQQ640(やはりオプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータにより実行されるホストアプリケーションに関連付けられるクライアントアプリケーションを実行する。
図23は、いくつかの実施形態に係るホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法を示している。
図23は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図20及び図21を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図23の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。本方法のステップQQ710において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。随意的なサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。ステップQQ720において、ホストコンピュータは、ユーザデータを搬送するUEへの送信を開始する。その送信は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、基地局を通過し得る。ステップQQ730(オプションであり得る)において、UEは、上記送信において搬送されるユーザデータを受信する。
図24は、いくつかの実施形態に係るホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法を示している。
図24は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図20及び図21を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図24の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。ステップQQ810(オプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータにより提供される入力データを受信する。追加的に又は代替的に、ステップQQ820において、UEがユーザデータを提供する。ステップQQ820のサブステップQQ821(オプションであり得る)において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。ステップQQ810のサブステップQQ811(オプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータにより提供される入力データの受信へのリアクションにおいて、ユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータの提供中に、実行されるクライアントアプリケーションは、ユーザから受け付けられるユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された具体的なやり方に関わらず、UEは、サブステップQQ830(オプションであり得る)において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。本方法のステップQQ840において、ホストコンピュータは、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されるユーザデータを受信する。
図25は、いくつかの実施形態に係るホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法を示している。
図25は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図20及び図21を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図25の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。ステップQQ910(オプションであり得る)において、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからのユーザデータを受信する。ステップQQ920(オプションであり得る)において、基地局は、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップQQ930(オプションであり得る)において、ホストコンピュータは、基地局により開始される上記送信において搬送されるユーザデータを受信する。
ここで開示されるいかなる適切なステップ、方法、特徴、機能又は恩恵が、1つ以上の仮想的な装置の1つ以上の機能ユニット又はモジュールを通じて実行されてもよい。各仮想的な装置は、複数のそれら機能ユニットを含んでもよい。それら機能ユニットは、1つ以上のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含み得る処理回路、並びに、デジタル信号プロセッサ(DSP)及び特殊目的デジタルロジックなどを含み得る他のデジタルハードウェアを介して実装されてもよい。上記処理回路は、メモリ内に記憶されるプログラムコードを実行するように構成されてもよく、当該メモリは、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなどといった、1つ又は複数のタイプのメモリを含み得る。メモリ内に記憶されるプログラムコードは、1つ以上の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、並びに、ここで説明される技法の1つ以上を遂行するための命令を含む。いくつかの実施形態において、上記処理回路は、本開示の1つ以上の実施形態に従って、それぞれの機能ユニットに対応する機能を実行させるために使用され得る。
ユニットとの用語は、電子機器、電気デバイス及び/又は電子デバイスの分野における旧来の意味を有してよく、例えば、ここで説明したもののような、それぞれのタスク、手続、計算、出力及び/若しくは表示機能などを遂行するための、電気回路及び/若しくは電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジック固体素子及び/若しくは離散デバイス、コンピュータプログラム、又は、命令を含み得る。
以下の略語のうちの少なくともいくつかが本開示において使用されているかもしれない。略語の間で不整合がある場合には、上でそれがどのように使用されているかが優先されるべきである。以下で複数回挙示されている場合、最初に挙示されたものが後から挙示されたどれよりも優先されるべきである。
1xRTT CDMA2000 1x無線送信技術
3GPP 第三世代パートナーシッププロジェクト
5G 第五世代
ABS オールモーストブランクサブフレーム
ARQ 自動再送要求
AWGN 加法性白色ガウス雑音
BCCH ブロードキャスト制御チャネル
BCH ブロードキャストチャネル
CA キャリアアグリゲーション
CC コンポーネントキャリア
CCCH SDU 共通制御チャネルSDU
CDMA 符号分割多重アクセス
CGI セルグローバル識別子
CIR チャネルインパルス応答
CP サイクリックプレフィクス
CPICH 共通パイロットチャネル
CPICH Ec/No
チップ別CPICH受信エネルギーを帯域内の電力密度で除算した商
CQI チャネル品質情報
C-RNTI セルRNTI
CSI チャネル状態情報
DCCH 専用制御チャネル
DL ダウンリンク
DM 復調
DMRS 復調リファレンス信号
DRX 不連続受信
DTX 不連続送信
DTCH 専用トラフィックチャネル
DUT テスト下デバイス
E-CID 拡張セルID(測位方法)
E-SMLC 進化型サービングモバイルロケーションセンタ
ECGI 進化型CGI
eNB 拡張又は進化型ノードB
ePDCCH 拡張物理ダウンリンク制御チャネル
E-SMLC 進化型サービングモバイルロケーションセンタ
E-UTRA 進化型ユニバーサル地上無線アクセス
E-UTRAN 進化型UTRAN
FDD 周波数分割複信
FFS さらなる検討待ち
GERAN GSM EDGE無線アクセスネットワーク
gNB 新無線基地局
GNSS 全地球航法衛星システム
GSM グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション
HARQ ハイブリッド自動再送要求
HO ハンドオーバ
HSPA 高速パケットアクセス
HRPD 高速パケットデータ
LOS 見通し線
LPP LTE測位プロトコル
LTE ロングタームエボリューション
MAC メディアアクセス制御
MBMS マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス
MBSFN
マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク
MBSFN ABS MBSFNオルモストブランクサブフレーム
MDT ドライブテスト最小化
MIB マスタ情報ブロック
MME モビリティ管理エンティティ
MSC モバイルスイッチングセンタ
NPDCCH 狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル
NR 新無線
OCNG OFDMAチャネル雑音生成器
OFDM 直交周波数分割多重化
OFDMA 直交周波数分割多元接続
OSS オペレーションサポートシステム
OTDOA 観測到来時間差
O&M オペレーション及びメンテナンス
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
P-CCPCH プライマリ共通制御物理チャネル
PCell プライマリセル
PCFICH 物理制御フォーマットインジケータチャネル
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDP プロファイル遅延プロファイル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PGW パケットデータネットワークゲートウェイ
PHICH 物理ハイブリッドARQインジケータチャネル
PLMN 公衆地上移動体ネットワーク
PMI プリコーダ行列インジケータ
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PRS 測位リファレンス信号
PSS 一次同期信号
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
RACH ランダムアクセスチャネル
QAM 直交振幅変調
RAN 無線アクセスネットワーク
RAT 無線アクセス技術
RLM 無線リンク管理
RNC 無線ネットワークコントローラ
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RRC 無線リソース制御
RRM 無線リソース管理
RS リファレンス信号
RSCP 受信信号符号電力
RSRP リファレンスシンボル受信電力又はリファレンス信号受信電力
RSRQ リファレンス信号受信品質又はリファレンスシンボル受信品質
RSSI 受信信号強度インジケータ
RSTD リファレンス信号時間差
SCH 同期チャネル
SCell セカンダリセル
SDU サービスデータユニット
SFN システムフレーム番号
SGW サービングゲートウェイ
SI システム情報
SIB システム情報ブロック
SNR 信号対雑音比
SON 自己最適化ネットワーク
SS 同期信号
SSS 二次同期信号
TDD 時分割複信
TDOA 到来時間差
TOA 到来時間
TSS 三次同期信号
TTI 送信時間インターバル
UE ユーザ機器
UL アップリンク
UMTS ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム
USIM ユニバーサル加入者アイデンティティモジュール
UTDOA アップリンク到来時間差
UTRA ユニバーサル地上無線アクセス
UTRAN ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
WCDMA ワイドCDMA
WLAN ワイヤレスローカルエリアネットワーク
さらなる定義及び実施形態が以下に議論される。
本発明概念の多様な実施形態の上の説明において、そこで使用されている専門用語は、単に具体的な実施形態を説明する目的のためのものであって、本発明概念を限定することを意図したものではないことが理解されるべきである。別段定義されない限り、ここで使用される(技術的用語及び学術的用語を含む)全ての用語は、本発明概念が提示される分野における当業者により共通的に理解される意味と同じ意味を有する。さらに理解されるであろうこととして、ここで使用される用語は、一般に使用されている辞書において定義されているものなど、本明細書及び関係する分野の文脈でのそれらの意味に整合する意味を有するものとして解釈されるべきであり、ここで文字通りそのように定義されない限り、理想化され又は過度に形式的な意味合いでは解釈されない。
あるエレメントが他のエレメントへ"接続され(connected)"、"連結され(coupled)"、"応じて(responsive)"又はその派生で言及されている場合、それは当該他のエレメントへ直接的に接続され、連結され又は応答してもよく、途中で介在するエレメントが存在してもよい。対照的に、あるエレメントが他のエレメントへ"直接的に接続され"、"直接的に連結され"、"直接的に応じて"又はその派生で言及されている場合、途中で介在するエレメントは存在しない。全体を通じて、類似の番号は類似のエレメントを指す。さらに、ここで使用されるところの"連結され"、"接続され"、"応じて"又はその派生は、無線での連結、接続又は応答を含んでよい。ここで使用されるところでは、単数形である"a"、"an"、及び"the"は、文脈で別段明確に示されていない限り、複数形をも含むことが意図される。よく知られた機能又は構造は、簡潔さ及び/又は明瞭さのために詳細には説明されないであろう。"and/or"という用語は、関連付けられる列挙された項目のうちの1つ以上のありとあらゆる組合せを含む。
多様なエレメント/動作を説明するためにここでは第1、第2、第3などの用語が使用されているかもしれないが、それらエレメント/動作はそれら用語により限定されるべきではないことが理解されるであろう。それら用語は、あるエレメント/動作を別のエレメント/動作と区別するために使用されるに過ぎない。よって、いくつかの実施形態における第1のエレメント/動作を、本発明概念の教示から逸脱することなく、他の実施形態において第2のエレメント/動作と称することができる。同一の参照番号又は同一の参照指定子(designators)は、本明細書を通じて同一の又は類似のエレメントを表す。
ここで使用されるところでは、"備える/含む(comprise、comprising、comprises)"、"含む(include、including、includes)"、"有する(have、has、having)"又はそれらの派生といった用語は、オープンエンド(open-ended)であり、1つ以上の記載された特徴、整数、エレメント、ステップ、コンポーネント又は機能を含むが、1つ以上の他の特徴、整数、エレメント、ステップ、コンポーネント、機能又はこれらの集合の存在又は追加を排除しない。さらに、ここで使用されるところでは、ラテン語のフレーズ"exempli gratia"に由来する"e.g.(例えば)"という共通的な省略形は、その前に言及された項目の一般的な1つ又は複数の例を紹介し又は特定するために用いられ、そのような項目を限定することは意図されない。ラテン語のフレーズ"id est"に由来する共通的な省略形"i.e.(即ち)"は、より一般的な記述から具体的な項目を特定するために用いられ得る。
例示的な実施形態は、コンピュータにより実装される方法、装置(システム及び/若しくはデバイス)並びに/又はコンピュータプログラムプロダクトのブロック図及び/又はフローチャートによる例示を参照しつつ、ここで説明されている。ブロック図及び/又はフローチャートの説明のうちの1つのブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャートの説明における複数のブロックの組み合わせは、1つ以上のコンピュータ回路によって実行されるコンピュータプログラム命令群によって実装され得ることが理解される。これらのコンピュータプログラム命令群は、汎用コンピュータ回路、特殊用途コンピュータ回路、及び/又はマシンを産み出すための他のプログラマブルデータ処理回路、のプロセッサ回路に提供されてもよく、それによって、コンピュータ及び/又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される当該命令群は、そのような回路内のトランジスタ、メモリロケーションに記憶される値、及び他のハードウェアコンポーネントを変形し及び制御して、ブロック図及び/又はフローチャートの1つ又は複数のブロックにおいて特定される機能/動作を実装し、それによって、当該ブロック図及び/又はフローチャートのブロックにおいて特定される当該機能/動作を実装するための手段(機能性)及び/又は構造を生成し得る。
それらのコンピュータプログラム命令群は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置に特定の手法で機能するように指示することができる有形のコンピュータ読取可能な媒体に記憶されてもよく、それによって、当該コンピュータ読取可能な媒体に記憶される当該命令群は、ブロック図及び/又はフローチャートの1つ又は複数のブロックにおいて特定される機能/動作を実装する命令群を含む製品を産み出す。したがって、本発明概念の実施形態は、ハードウェアで、及び/又はデジタル信号プロセッサなどのプロセッサ上で稼働する(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)ソフトウェアで具現化されてよく、それらは"回路"、"モジュール"又はそれらの派生で総称され得る。
いくつかの代替的な実装において、ブロック内に記述される機能/動作はフローチャートにおいて記述される順序とは異なる順序で発生し得ることにも留意すべきである。例えば、連続的に示した2つのブロックが実際には実質的に並行的に実行さてもよく、又は、それらブロックは関係する機能性/動作に依存して逆の順序で実行されることがあってもよい。そのうえ、フローチャート及び/又はブロック図の所与のブロックの機能性が複数のブロックに分けられてもよく、並びに/又は、フローチャート及び/若しくはブロック図の2つ以上のブロックの機能性が少なくとも部分的に統合されてもよい。最後に、本発明概念の範囲から逸脱することなく、例示されるブロック間に他のブロックが追加され/挿入されてもよく、ブロック/動作が省略されてもよい。そのうえ、図のうちのいくつかは通信の主要な方向を示すための通信経路上の矢印を含むものの、理解されるべきこととして、描かれた矢印に対して反対方向に通信が生じてもよい。
本発明概念の原理から実質的に逸脱することなく、多くの変形及び修正が上記実施形態になされることができる。そのような変形及び修正の全ては、本発明概念の範囲内に含まれることがここで意図される。したがって、上で開示した要旨は説明のためであって、限定的なものと見なされるべきでなく、実施形態の例は、本発明概念の思想及び範囲に入る、全てのそうした修正、拡張及び他の実施形態をカバーすることを意図される。よって、法により最大限可能とされる程度まで、本発明概念の範囲は、それら実施形態の例及びそれらの均等物を含む本開示の最も広い許容可能な解釈によって決定されるべきであり、ここまでの詳細な説明によっては制限され又は限定されないものとする。

Claims (15)

  1. ワイヤレスネットワークとの通信を提供するワイヤレスデバイス(300)を動作させる方法であって、
    第1の公衆地上移動体ネットワーク(PLMN)アイデンティティを有する第1のPLMNに対し登録を行うこと(1501)と、
    前記第1のPLMNに対して登録されている間、第1の複数回のランダムアクセス(RA)手続を行うこと(1505)と、
    メモリ(305)内に、前記第1のPLMNアイデンティティを有する前記第1のPLMNに関連付けられる前記第1の複数回のRA手続に関連する第1の情報を記憶すること(1509)と、
    前記第1のPLMNに対する登録の後であって、かつ前記第1の複数回のRA手続の実行の後に、前記第1のPLMNアイデンティティとは異なる第2のPLMNアイデンティティを有する第2のPLMNに対し登録を行うこと(1511)と、
    前記第2のPLMNに対する登録に応じて、前記メモリから前記第1の情報を破棄すること(1513)と、
    前記第2のPLMNに対して登録されている間、第2の複数回のRA手続を行うこと(1515)と、
    前記メモリ(305)内に、前記第2のPLMNアイデンティティを有する前記第2のPLMNに関連付けられる前記第2の複数回のRA手続に関連する第2の情報を記憶すること(1519)と、
    前記第2の情報に基づいて、前記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第2の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含む情報メッセージを前記第2のPLMNへ送信すること(1525)と、を含む方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、前記情報メッセージを送信することは、前記第2の複数回のRA手続の実行の後に前記第2のPLMNへ前記情報メッセージを送信することを含み、前記情報メッセージは、前記第2の情報に基づいて、前記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第2の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含む、方法。
  3. 請求項1~2のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1の複数回のRA手続の各回について、前記第1の情報は前記第1のPLMNアイデンティティを含み、前記第2の複数回のRA手続の各回について、前記第2の情報は前記第2のPLMNアイデンティティを含む、方法。
  4. 請求項3に記載の方法であって、前記第2の複数回のRA手続に対応する前記複数のRACH報告の各1つは、前記第2のPLMNアイデンティティを含む、方法。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1の複数回のRA手続の各回について、前記第1の情報は、それぞれの前記RA手続のために送信されたランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルの数のインジケーションを含み、前記第2の複数回のRA手続の各回について、前記第2の情報は、それぞれの前記RA手続のために送信されたRACHプリアンブルの数のインジケーションを含み、前記複数のRACH報告の各RACH報告は、前記第2の複数回のRA手続のために送信されたRACHプリアンブルの前記数の前記インジケーションを含む、方法。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1の複数回のRA手続の各回について、前記第1の情報は、それぞれの前記RA手続のために送信されたRACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグを含み、前記第2の複数回のRA手続の各回について、前記第2の情報は、それぞれの前記RA手続のために送信されたRACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグを含み、前記複数のRACH報告の各RACH報告は、前記第2の複数回のRA手続について、当該RA手続のうちそれぞれ1つについての前記競合検出フラグを含む、方法。
  7. ワイヤレスデバイス(300)であって、
    処理回路(303)と、
    前記処理回路へ連結される、命令群を含むメモリ(305)と、を備え、前記命令群は、前記処理回路により実行された場合に、前記ワイヤレスデバイスに、
    第1の公衆地上移動体ネットワーク(PLMN)アイデンティティを有する第1のPLMNに対し登録を行うことと、
    前記第1のPLMNに対して登録されている間、第1の複数回のランダムアクセス(RA)手続を行うことと、
    メモリ(305)内に、前記第1のPLMNアイデンティティを有する前記第1のPLMNに関連付けられる前記第1の複数回のRA手続に関連する第1の情報を記憶することと、
    前記第1のPLMNに対する登録の後であって、かつ前記第1の複数回のRA手続の実行の後に、前記第1のPLMNアイデンティティとは異なる第2のPLMNアイデンティティを有する第2のPLMNに対し登録を行うことと、
    前記第2のPLMNに対する登録に応じて、前記メモリから前記第1の情報を破棄することと、
    前記第2のPLMNに対して登録されている間、第2の複数回のRA手続を行うことと、
    前記メモリ(305)内に、前記第2のPLMNアイデンティティを有する前記第2のPLMNに関連付けられる前記第2の複数回のRA手続に関連する第2の情報を記憶することと、
    前記第2の情報に基づいて、前記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第2の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含む情報メッセージを前記第2のPLMNへ送信することと、
    を行わせる、ワイヤレスデバイス。
  8. 請求項7に記載のワイヤレスデバイス(300)であって、前記情報メッセージを送信することは、前記第2の複数回のRA手続の実行の後に前記第2のPLMNへ前記情報メッセージを送信することを含み、前記情報メッセージは、前記第2の情報に基づいて、前記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第2の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含む、ワイヤレスデバイス。
  9. 請求項7~8のいずれか1項に記載のワイヤレスデバイス(300)であって、前記第1の複数回のRA手続の各回について、前記第1の情報は前記第1のPLMNアイデンティティを含み、前記第2の複数回のRA手続の各回について、前記第2の情報は前記第2のPLMNアイデンティティを含む、ワイヤレスデバイス。
  10. 請求項9に記載のワイヤレスデバイス(300)であって、前記第2の複数回のRA手続に対応する前記複数のRACH報告の各1つは、前記第2のPLMNアイデンティティを含む、ワイヤレスデバイス。
  11. 請求項7~10のいずれか1項に記載のワイヤレスデバイス(300)であって、前記第1の複数回のRA手続の各回について、前記第1の情報は、それぞれの前記RA手続のために送信されたランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルの数のインジケーションを含み、前記第2の複数回のRA手続の各回について、前記第2の情報は、それぞれの前記RA手続のために送信されたRACHプリアンブルの数のインジケーションを含み、前記複数のRACH報告の各RACH報告は、前記第2の複数回のRA手続のために送信されたRACHプリアンブルの前記数の前記インジケーションを含む、ワイヤレスデバイス。
  12. 請求項7~11のいずれか1項に記載のワイヤレスデバイス(300)であって、前記第1の複数回のRA手続の各回について、前記第1の情報は、それぞれの前記RA手続のために送信されたRACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグを含み、前記第2の複数回のRA手続の各回について、前記第2の情報は、それぞれの前記RA手続のために送信されたRACHプリアンブルのうちの少なくとも1つについて競合解決が不成功であったかを示す競合検出フラグを含み、前記複数のRACH報告の各RACH報告は、前記第2の複数回のRA手続について、当該RA手続のうちそれぞれ1つについての前記競合検出フラグを含む、ワイヤレスデバイス。
  13. ワイヤレスデバイス(300)の処理回路(303)により実行されるプログラムコードを含むコンピュータプログラムであって、前記プログラムコードの実行によって、前記ワイヤレスデバイス(300)に、
    第1の公衆地上移動体ネットワーク(PLMN)アイデンティティを有する第1のPLMNに対し登録を行うことと、
    前記第1のPLMNに対して登録されている間、第1の複数回のランダムアクセス(RA)手続を行うことと、
    メモリ(305)内に、前記第1のPLMNアイデンティティを有する前記第1のPLMNに関連付けられる前記第1の複数回のRA手続に関連する第1の情報を記憶することと、
    前記第1のPLMNに対する登録の後であって、かつ前記第1の複数回のRA手続の実行の後に、前記第1のPLMNアイデンティティとは異なる第2のPLMNアイデンティティを有する第2のPLMNに対し登録を行うことと、
    前記第2のPLMNに対する登録に応じて、前記メモリから前記第1の情報を破棄することと、
    前記第2のPLMNに対して登録されている間、第2の複数回のRA手続を行うことと、
    前記メモリ(305)内に、前記第2のPLMNアイデンティティを有する前記第2のPLMNに関連付けられる前記第2の複数回のRA手続に関連する第2の情報を記憶することと、
    前記第2の情報に基づいて、前記第2のPLMNアイデンティティに関連付けられる前記第2の複数回のRA手続に対応する複数のRACH報告を含む情報メッセージを前記第2のPLMNへ送信することと、
    を行わせる、コンピュータプログラム。
  14. 前記プログラムコードの実行によって、前記ワイヤレスデバイスに請求項2~6のいずれか1項に記載の動作をさらに行わせる、請求項13に記載のコンピュータプログラム。
  15. 請求項13又は14に記載のコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体。
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