JP7286111B2 - 成形樹脂塊の圧縮分割機 - Google Patents
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Description
また、特許文献2の廃プラスチック再生装置は、合成樹脂を熱処理してある程度の厚みを有する成形樹脂塊については容易に破砕できないという問題を有していた。
投入扉(7)が側面の一部に設けられ、底面が開放された筺体(6)と、該筺体(6)の底面の開放位置に、成形樹脂塊(m)を載せる樹脂塊載置板(2)が水平状態と傾斜状態に変更自在に取り付けられた装置本体(5)と、
前記樹脂塊載置板(2)を支持する回動軸(14)に一端が取り付けられ、該樹脂塊載置板(2)の面方向に対して所定の角度を有して他端が取り付けられたレバー(16)と、該レバー(16)の他端に取り付けられたシリンダー・ピストン(ロッド)(17)からなり、該樹脂塊載置板(2)を水平状態から傾斜状態に変更させる傾斜駆動機構(15)と、
前記装置本体(5)内で往復動機構(4)により上下動し、前記樹脂塊載置板(2)上の成形樹脂塊(m)を押し潰すプレス板(3)と、
前記プレス板(3)の下面に取り付けられた、成形樹脂塊(m)を分割する分割刃(21)と、を備え、
前記樹脂塊載置板(2)は、前記傾斜駆動機構(15)を操作して前記シリンダー・ピストン(ロッド)(17)が収縮することで、回転軸(14)を中心にレバー(16)が回転し、水平状態から傾斜状態になり、成形樹脂塊(m)を前記筺体(6)の下方へ滑り落として排出させるように構成された、ことを特徴とする。
前記プレス板(3)に上下方向に開けた貫通孔(23)に、上下端に抜け止め(24,25)を有する軸(26)を上下動するように取り付け、該プレス板(3)が前記筺体(6)の天板に近づいた際に、上側抜け止め(24)が該天板に当たり、下側抜け止め(25)が該プレス板(3)から下方へ突出して、該プレス板(3)に張り付いた成形樹脂塊(m)を押し落とす落とし具(22)を、更に備えたものである。
前記装置本体(5)の下方に、分割された成形樹脂塊(m)を捕集する受け箱(11)が、移動可能に配置されたものである。
前記往復動機構(4)は、シリンダー・ピストン(8)と、エアコンプレッサーの圧縮空気の吐出向きを切り替える切替ハンドルとから成るものである。
前記往復動機構(4)に、前記筺体(6)の投入扉(7)が閉じているときのみに前記プレス板(3)を上下動させる安全装置を具備したものである。
その後、プレス板(3)を上昇させると成形樹脂塊(m)は樹脂塊載置板(2)に落下する。この樹脂塊載置板(2)は、傾斜駆動機構(16)を操作して、水平状態から傾斜状態にして、成形樹脂塊(m)を滑り落として装置本体(5)の下方から排出させる。
その後装置本体(5)から取り出し冷却することで、成形樹脂塊(m)を薄く小さくできる。小型の粉砕機でも粉砕処理が可能となる。粉砕処理したチップ状、フレーク状にした合成樹脂は、その運搬、貯蔵などが容易に取り扱えるようになる。大がかりな設備のない処理施設でも、貴重な合成樹脂原料をチップ状、フレーク状に粉砕することにより、付加価値のある材料にすることができる。
安全装置を具備したものでは、往復動機構(4)が筺体(6)の投入扉(7)が閉じているときのみにプレス板(3)は昇降しないので、成形樹脂塊(m)を載せた樹脂塊載置板(2)を装置本体(5)内に入れる際にはプレス板(3)が不用意に下降せず、作業中の事故を防止できる。また、圧縮後の成形樹脂塊(m)を取り出す際にもプレス板(3)が不用意に昇降しないので安全に取り出し作業ができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は実施例1の成形樹脂塊の圧縮分割機を示す正面図である。図2は実施例1の成形樹脂塊の圧縮分割機の投入扉を開けている状態を示す側面図である。図3は圧縮分割機の内部を示す図2のA-A線断面図である。
実施例1の成形樹脂塊の圧縮分割機1は、成形樹脂塊mを載せる樹脂塊載置板2と、この成形樹脂塊mを押し潰すために上下動するプレス板3と、このプレス板3を上下動させる往復動機構4を装置本体5の上部に備えた装置である。
装置本体5は、筺体6を有し、この筺体6の側面の一部に投入扉7が設けられている。筺体6の底面に相当する位置が開放されており、ここに樹脂塊載置板2が配置されている。特に、この樹脂塊載置板2は水平状態と傾斜状態に可変自在に取り付けられている。
の動作方向を切り替えてプレス板3を上下動させる。このプレス板3の往復動機構4による上下動操作はハンドル操作による手動方式と、成形樹脂塊mが.樹脂塊載置板2上に載せたことを感知して自動で駆動させる方式のいずれでも良い。例えば、操作盤のボタンを押すだけで処理が完結するようにすることができる。
なお、コンプレッサーの設備がないときは、例えばモータの駆動によりプレス板3を上下動させることも可能である(図示していない)。プレス板3を上下動させる駆動方式はコンプレッサー、モータなどに限定されない。ギヤ構成、油圧構成などのものを用いることができる。
樹脂塊載置板2は、図3の断面図に示すように、成形樹脂塊mを載せる板材であり、筺体6の下部において装置本体5に水平状態と傾斜状態に可変自在に取り付けられている。この樹脂塊載置板2は、装置本体5内に2か所取り付けられた軸受13間に掛け渡された回動軸14で回動自在に支持されている。この回動軸14部分で、樹脂塊載置板2は水平状態と傾斜状態に可変できる。樹脂塊載置板2の一辺がこの回動軸14に支持され、その他辺が水平状態から、下方へ大きく傾斜するようになる。これは、圧縮分割した成形樹脂塊mを滑り落としやすくするためである。また、樹脂塊載置板2には、これが傾斜する方向に沿った両側に縁2aが立ち上がっている。これにより、樹脂塊載置板2が傾斜した際に、圧縮分割した成形樹脂塊mを円滑に滑り落とすことができる。
図4はプレス板を示す拡大底面図である。図5はプレス板に取り付けた分割刃を示す部分拡大正面図である。
プレス板3は、装置本体5の筺体6内で、往復動機構4により上下動し、樹脂塊載置板2上の成形樹脂塊mを押し潰す四角形状の板材である。図4に示すように、プレス板3周囲にガイド部材19を3辺に備えている。このガイド部材19は筺体6内に上下方向に数本設けたレール20にそれぞれ係合させ、プレス板3を円滑に上下動させる機能を有する(図3参照)。なお、投入扉7側には構造上レール20を設けることができない。これらのガイド部材19とレール20は、圧縮しているプレス板3が傾斜した状態にならないようにするものである。成形樹脂塊mが変形した不定形の形状を有するため、プレス板3とピストン・ロッド8との接続部に無理な荷重が掛かかることがあるからである。
図6はプレス板に備えた落とし具を示す拡大正断面図である。
プレス板3には落とし具22が設けられている。この落とし具22は、プレス板3に開けた貫通孔23に、上下端に抜け止め24,25を有する軸26を上下動するように取り付けた部材である。上側抜け止め24はナット等を用い、貫通孔23から抜けないようにして落とし具22の落下を防止する部材である。下側抜け止め25は、成形樹脂塊mに直接接触し、更に押圧されるため、この成形樹脂塊m内に刺さらないように、円形状を有し、かつ薄くした部材である。なお、円形状に限定されず、楕円形、六角形状にすることも可能である。
図7は装置本体の筐体内の状態を示す正面図であり、(a)は樹脂塊載置板が水平の状態、(b)はプレス板が成形樹脂塊を押しつぶしている状態、(c)はプレス板が上昇している状態、(d)は落とし具でプレス板から成形樹脂塊を外している状態、(e)は樹脂塊載置板が傾斜した状態である。図8は落とし具の動作状態を示す説明拡大断面図であり、(a)はプレス板に合成樹脂塊が張り付いた状態、(b)はプレス板を上昇させている状態、(c)は落とし具で合成樹脂塊を押し落とす状態である。
落とし具22の動作状態を説明する。先ず、図7(a)、(b)に示すように、樹脂塊載置板2を水平の状態に保ち、プレス板3で成形樹脂塊mを押しつぶす。
押し潰された成形樹脂塊mは、プレス板3と下側抜け止め25に張り付く。図7(c)と図8(a)に示すように、この状態でプレス板3を上昇させると、成形樹脂塊mが張り付いたまま上昇する。
このときは樹脂塊載置板2は、図9(a)と(b)に示すように、傾斜駆動機構15により水平な状態が維持されているので、プレス板3の下降により成形樹脂塊mを扁平に押しつぶすことができる。
図10は圧縮、分割する工程を示す概略説明図であり、(a)は水平状態の樹脂塊載置板上において合成樹脂塊をプレス板で押し潰す状態、(b)は潰されて分割された合成樹脂塊の状態、(c)は圧縮直後の合成樹脂塊の状態、(d)は樹脂塊載置板が傾斜した状態、(e)は押し潰した合成樹脂塊をばらばらにした状態、(f)は粉砕機で粉砕処理する状態である。図11は装置本体内における樹脂塊載置板を示す側断面図であり、(a)は樹脂塊載置板が水平の状態、(b)は樹脂塊載置板が傾斜している状態である。図12は扁平かつ分割された合成樹脂塊の写真を示す。
図10(a)、(b)、(c)と図11(a)に示すように、熱処理により可塑性がある状態の成形樹脂塊mを水平状態の樹脂塊載置板2上に載せ、この成形樹脂塊mに上方からプレス板3を往復動機構4により下降させ、このプレス板3で成形樹脂塊mを扁平に押し潰すと同時に、分割刃21で複数の成形樹脂塊mにする。このときプレス板3に扁平かつ分割された成形樹脂塊mが張り付き、上昇するプレス板3と共に上昇するおそれがある。このプレス板3が筺体6の天板9に近づいた際に、落とし具22の上側抜け止め24が天板9に当たり、落とし具22の下側抜け止め25がプレス板3下面から突出して処理後の成形樹脂塊mを樹脂塊載置板2に押し落とす。
最後に、図10(f)に示すように、小型の粉砕機で粉砕処理し、チップ状、フレーク状にする。運搬、貯蔵、再利用などが容易に取り扱えるようになる。
図13はプレス板の変形例を示す拡大底面図である。
プレス板3は、図13に示すように八角形状の板材にすることもできる。プレス板3の形状は上述した四角形状の板材に限定されず、潰されて面積が広くなっても成形樹脂塊mが食み出さない程度の大きさであればよい。そこで、プレス板3の形状は四角形、八角形以外に円形、六角形など種々の形状にすることが可能である。
実施例2の落とし具22は、これを常時上方へ付勢するように上側抜け止め24とプレス板3との間の軸26にコイルばねのような弾性部材31を介装した。実施例2の落とし具22では、軸26にボルトを使用し、上側抜け止め24にナットを用いてその締め付け位置を変えて弾性部材31の強度を調節するようになっている。
また、実施例2の落とし具22では、プレス板3を上げているときに、落とし具22の下側抜け止め25が突出しないので、処理前は勿論のこと処理後の成形樹脂塊mの出し入れの際にこれらの落とし具22が邪魔にならない。
実施例3の落とし具22は、複数本の軸26の長さを同一の長さではなく、異なる長さにした。分割刃21で成形樹脂塊mに切り込みを入れても、完全に分離しない場合がある。このときは落とし具22でプレス板3から剥しても、そのまま分離しないまま落下することがあり、そのまま冷却すると、手作業で割りづらいときがある。そこで、押し潰し、かつ分割刃21で切り込みを入れた直後は、まだ成形樹脂塊mは柔らかいので、段階的に落とし具22で押し出していけば、この切り込みを分離することができる。
2 樹脂塊載置板
3 プレス板
4 往復動機構
5 装置本体
6 筺体
7 投入扉
8 シリンダー・ピストン
13 軸受
15 傾斜駆動機構
21 分割刃
22 落とし具
23 貫通孔
24 上側抜け止め
25 下側抜け止め
26 軸
m 成形樹脂塊
Claims (6)
- 合成樹脂の成形樹脂塊(m)を圧縮し、分割する成形樹脂塊の圧縮分割機(1)であって、
投入扉(7)が側面の一部に設けられ、底面が開放された筺体(6)と、該筺体(6)の底面の開放位置に、成形樹脂塊(m)を載せる樹脂塊載置板(2)が水平状態と傾斜状態に変更自在に取り付けられた装置本体(5)と、
前記樹脂塊載置板(2)を支持する回動軸(14)に一端が取り付けられ、該樹脂塊載置板(2)の面方向に対して所定の角度を有して他端が取り付けられたレバー(16)と、該レバー(16)の他端に取り付けられたシリンダー・ピストン(ロッド)(17)からなり、該樹脂塊載置板(2)を水平状態から傾斜状態に変更させる傾斜駆動機構(15)と、
前記装置本体(5)内で往復動機構(4)により上下動し、前記樹脂塊載置板(2)上の成形樹脂塊(m)を押し潰すプレス板(3)と、
前記プレス板(3)の下面に取り付けられた、成形樹脂塊(m)を分割する分割刃(21)と、を備え、
前記樹脂塊載置板(2)は、前記傾斜駆動機構(15)を操作して前記シリンダー・ピストン(ロッド)(17)が収縮することで、回転軸(14)を中心にレバー(16)が回転し、水平状態から傾斜状態になり、成形樹脂塊(m)を前記筺体(6)の下方へ滑り落として排出させるように構成された、ことを特徴とする成形樹脂塊の圧縮分割機。 - 前記プレス板(3)に上下方向に開けた貫通孔(23)に、上下端に抜け止め(24,25)を有する軸(26)を上下動するように取り付け、該プレス板(3)が前記筺体(6)の天板に近づいた際に、上側抜け止め(24)が該天板に当たり、下側抜け止め(25)が該プレス板(3)から下方へ突出して、該プレス板(3)に張り付いた成形樹脂塊(m)を押し落とす落とし具(22)を、更に備えた、ことを特徴とする請求項1に記載の成形樹脂塊の圧縮分割機。
- 前記分割刃(21)は、前記プレス板(3)の下面に十字形状に設けられ、かつそれぞれの分割刃(21)の間に落とし具(22)を配置された、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の成形樹脂塊の圧縮分割機。
- 前記装置本体(5)の下方に、分割された成形樹脂塊(m)を捕集する受け箱(11)が、移動可能に配置された、ことを特徴とする請求項1、2又は3の何れか1項に記載の成形樹脂塊の圧縮分割機。
- 前記往復動機構(4)は、シリンダー・ピストン(8)と、エアコンプレッサーの圧縮空気の吐出向きを切り替える切替ハンドルとから成る、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4の何れか1項に記載の成形樹脂塊の圧縮分割機。
- 前記往復動機構(4)に、前記筺体(6)の投入扉(7)が閉じているときのみに前記プレス板(3)を上下動させる安全装置を具備した、ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5の何れか1項に記載の成形樹脂塊の圧縮分割機。
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CN110561659A (zh) | 2019-09-19 | 2019-12-13 | 金华纳尔环保技术有限公司 | 一种用于废弃轮胎回收利用的设备 |
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