JP2018528065A

JP2018528065A - プラスチック専用粉砕機

Info

Publication number: JP2018528065A
Application number: JP2018501195A
Authority: JP
Inventors: 殿▲強▼ ▲孫▼
Original assignee: SHANGHAI MATSUI MACHINERY CO.,LTD.
Current assignee: SHANGHAI MATSUI MACHINERY CO.,LTD.
Priority date: 2015-09-24
Filing date: 2016-06-28
Publication date: 2018-09-27
Also published as: CN106553287A; EP3354435A1; CN106553287B; US20180200723A1; EP3354435A4; WO2017049979A1

Abstract

【課題】回転刃物台を刃物台本体と刃物台半分体の２つの部分に分けるように設置したことで、粉砕室を清掃する際、刃物台半分体を摺動させて回転刃物台の粉砕室を開ければ、粉砕室に留まった残留物を綺麗に清掃することができるプラスチック専用粉砕機を提供する。
【解決手段】本発明のプラスチック専用粉砕機は、ホッパと、ホッパの下方に配置している粉砕筐体と、粉砕筐体を固設するためのベースとを少なくとも備え、粉砕筐体２は下筐体２２と開閉可能な上筐体２１とを備え、粉砕筐体には回転刃物台が設けられており、回転刃物は前記下筐体に固設されるとともに、回転刃物台の粉砕室に設けられており、回転刃物台は分離可能な刃物台本体１１と、刃物台半分体１２とから構成されており、刃物台半分体は前記刃物台本体に対して、粉砕室を開閉させるように摺動可能に構成されている。
【選択図】図７

Description

本発明は、プラスチック加工装置の分野に関し、特に、プラスチックスクラップに適用される専用粉砕機に関するものである。

在射出成形などのプラスチック加工業界では、プラスチック成形品のスクラップを粉砕して再利用する処理が常に行われている。中国発明（２０１２２０５３３２７６．２）では、図１から図４に示すように、主にホッパ１と粉砕筐体２とベース３と排出ホッパからなるプラスチック専用粉砕機が提供されている。その中に、ホッパ１は粉砕材を投入するためのものであり、粉砕筐体２はホッパ１の下方に設けられ、その主な役割が粉砕室を形成して、投入された粉砕材を粉砕することにある。ベース３は粉砕筐体２及びホッパ１などの部材を支持するためのものである。
このような粉砕機のコア部材は、粉砕機能を実現するパーツが設置された粉砕筐体２である。粉砕筐体２は、取付板２１と、積設された第１の溝板２２や第２の溝板２３とを含み、複数の大回転刃物２４と複数の小回転刃物２５をさらに含む。
第１の溝板２２は取付板２１に固定されるように一体的に連結されており、第２の溝板２３は取付板２１とは別に設けられ、且つ第１の溝板２２に対向するように設置されている。
大回転刃物２４は、小回転刃物２５と間隔を置いて同一な回転軸に設置され、該回転軸、駆動部材４と駆動連結されている。
切断効果の更なる改善や強化を実現するために、粉砕筐体２内には、複数の回転刃物台２８（図４参照）がさらに設置され、刃物台２８は、異なる回転刃物のサイズに基づく規格で製造可能であり、且つ、回転刃物の切断作業に全体的に協力するように、対応する回転刃物の位置に応じて設置される。
第１の溝板２２と第２の溝板２３には、それぞれ大回転刃物２４に協力して作動する第１の切断溝２６と、小回転刃物２５に協力して作動する第２の切断溝２７が設けられている。
大回転刃物２４は、第１の切断溝２６と協同して、主に粉砕材（例えば、プラスチック）全体に対して粗い切断を行い、小回転刃物２５は、第２の切断溝２７と協同して、粗い切断でできた大きな粉砕材に対して細かい切断を行い、最終的に固体の顆粒が形成される。
ホッパ１の底端は第１の反転軸によって粉砕筐体２に連結され、取付板２１は第２の反転軸によって粉砕筐体２に連結されている。
このようなプラスチック専用粉砕機が作動される際、プラスチックなどの粉砕材はホッパ１から粉砕筐体２の粉砕室に入り、先ず、大回転刃物２４により対応する刃物台２８や第１の切断溝２６と協同して、粉砕材全体に対して粗い切断を行う。その後、同じ粉砕室において、小回転刃物２５によって対応する刃物台や第２の切断溝２７と協同して、粉砕材に対して更なる細かい切断を行う。最後に、粉砕された固体顆粒が排出ホッパによって収集される。

しかし、実際の稼動における保守または清掃の過程には、粉砕筐体２内部の粉砕室を保守・清掃して、装置全体の良好な作動状況を維持するために、不定期的に粉砕筐体２を開ける必要がある。特に、投入された粉砕材（例えば、プラスチック）の種類が異なる場合、粉砕室における残留物を徹底的に清掃する必要がある。ところが、回転刃物はその対応する切断溝に設置されているため、切断溝に対する清掃は不便である。
このため、当業者が清掃しやすいプラスチック専用粉砕機の開発に注力している。

従来技術の上述した欠陥に鑑みて，本発明が解決しようとする課題は、清掃しやすいプラスチック専用粉砕機を提供することである。

上述した目的に達成するために、本発明では、ホッパと、ホッパの下方に配置している粉砕筐体と、粉砕筐体を固設するためのベースとを少なくとも備え、前記粉砕筐体は下筐体と開閉可能な上筐体とを少なくとも備え、前記粉砕筐体には回転刃物台が設けられており、回転刃物は前記下筐体に固設されるとともに、前記回転刃物台の粉砕室に設けられており、前記回転刃物台は分離可能な刃物台本体と、刃物台半分体とから構成されており、前記刃物台半分体は前記刃物台本体に対して、前記粉砕室を開閉させるように摺動可能に構成されているプラスチック専用粉砕機が提供されている。

また、本発明のプラスチック専用粉砕機では、前記刃物台本体は前記下筐体に固設されており、前記刃物台半分体はスライド板に固定連結されるとともに、前記下筐体に対して相対的に摺動可能に構成されている。

また、本発明のプラスチック専用粉砕機では、前記上筐体または前記スライド板は手動や電動で駆動され、または空気圧や油圧によって駆動される。

また、本発明のプラスチック専用粉砕機では、前記スライド板と前記下筐体との間には開閉可能なロックが設置されている。

また、本発明のプラスチック専用粉砕機では、前記上筐体は伝動機構を介して前記スライド板と連動連結されている。

また、本発明のプラスチック専用粉砕機では、前記伝動機構は１組または２組のラック・ピニオン機構である。

また、本発明のプラスチック専用粉砕機では、前記ラック・ピニオン機構は一つのラックと複数のピニオンを備える構成または一つのラックと一つのピニオンを備える構成である。

また、本発明のプラスチック専用粉砕機では、前記回転刃物台は鋼板溶接部材である。

また、本発明のプラスチック専用粉砕機では、前記粉砕筐体の一方側にはガススプリングがさらに設けられている。

また、本発明のプラスチック専用粉砕機では、前記ガススプリングの両端はそれぞれ前記上筐体と前記下筐体に連結されている。

本発明の有益な効果は、以下の通りである。
本発明のプラスチック専用粉砕機は、上述した構造設計によれば、回転刃物台は、刃物台本体と刃物台半分体との２つの部分に分けるように構成されているため、粉砕室を清掃する際に、刃物台半分体を摺動させることで回転刃物台の粉砕室を開けて、粉砕室に留まった残留物を綺麗に清掃することができる。
以下、本発明の目的や特徴や効果を十分に理解するように、図面に従って本発明の構想、具体的な実施形態、及び効果を更に説明する。

従来技術のプラスチック粉砕機におけるホッパが開放された様子を示す概略構成図である。図１における粉砕筐体部材の作動状況を示す概略構成図である。図２における粉砕筐体部材の開放状況を示す概略構成図である。図２における粉砕筐体部材の内の回転刃物台の概略構成図である。本発明の一実施形態における粉砕筐体部材の概略構成図である。図５における粉砕筐体部材の左側を示す概略構成図である。図５における粉砕筐体部材の開放状況を示す概略構成図である。図７における粉砕筐体部材の左側を示す概略構成図である。図７における粉砕筐体部材の右側を示す概略構成図である。図７における粉砕筐体部材の断面を示す概略構成図である。粉砕筐体部材の連動機構を示す概略構成図である。本発明のその他の実施形態における粉砕筐体部材の左側を示す概略構成図である。本発明のその他の実施形態における粉砕筐体部材の右側を示す概略構成図である。

（第一実施形態）
本発明の第一実施形態のプラスチック専用粉砕機は、ホッパと、ホッパの下方に配置している粉砕筐体と、粉砕筐体を固設するためのベースとを備えている。前記ホッパは粉砕材を投入するためのものであり、前記粉砕筐体には粉砕室が形成されており、投入された粉砕材を顆粒状に粉砕するようになっている。前記ベースはその役割が前記粉砕筐体の全体及びホッパなどの部材を支持することにある。前記ホッパ及び前記ベースは、従来技術と同様またはほぼ同様な構造を有するため、本実施形態ではそれらに関する詳細な説明を省略する。

本発明の主な改良点は、粉砕筐体の部分にある。
図５〜図１０に示すように、本実施形態において、粉砕筐体２は上筐体２１と下筐体２２とに囲まれて形成され、粉砕筐体２の中には同一回転軸を有する大回転刃物３１と小回転刃物３２が設けられているとともに、回転刃物台が設けられている。その回転軸は外部の駆動部材と駆動的に連結され、その駆動部材は回転刃物を回転させるように駆動するモータまたは本分野によく使われているその他の汎用駆動部材であってもよい。

回転刃物台は大回転刃物３１、小回転刃物３２に対応した形状で形成され、下筐体２２に固定されている。前記大回転刃物３１は回転刃物台の粉砕室内に設置されている。

本実施形態では、回転刃物台は分離可能な刃物台本体１１と、刃物台半分体１２とから構成されている。前記刃物台半分体１２は前記刃物台本体１１に対して粉砕室を開閉させるように摺動でき、粉砕室における残留物を清掃しやすくなる。保守や清掃をする際に、吹き出し掃除などの方法で粉砕室に残留している粉砕材の顆粒を徹底的に清掃することができる。
図１０に示す位置Ａは、前記刃物台半分体１２と前記刃物台本体１１が一体的に張り合わせられた位置である（当該位置では、回転刃物台が正常な作動状況にある）。位置Ｂは、刃物台半分体１２が引き出されて刃物台本体１１から分離されている位置である（当該位置では、回転刃物台が開放且つ清掃状態にある）。
加工の便宜を図るために、回転刃物台は、鋼板溶接部材が用いられる。
本実施形態では、前記刃物台半分体１２はスライド板２３に固設されている。

前記スライド板２３と下筐体２２との間には、開閉可能なロック４が設置されている。ロック４が閉鎖される時、スライド板２３と下筐体２２とは、一体的に固定される状態にある。ロック４が開放されると、スライド板２３は、下筐体２２に対して摺動できるようになる。

本実施形態では、上筐体２１は手動で駆動されており、下筐体２２に対して開閉可能に設置されている。作業者の操作を簡単にさせるために、上筐体２１は伝動機構を介してスライド板２３と連動連結されている。作業者が上筐体２１を開けると、上筐体２１の角度変化に応じて、スライド板２３は伝動機構により動かされることになる。
その「連動連結」とは、即ち、上筐体２１と下筐体２２が開放される時、刃物台半分体１２は下筐体２２に対して摺動し、刃物台本体１１と刃物台半分体１２は分離される状態にあり、一方、上筐体２１と下筐体２２が閉鎖される時、刃物台半分体１２は下筐体２２に対して復位され、刃物台本体１１と刃物台半分体１２は、閉鎖される状態にあることを指す。
また、別例として、前記上筐体２１はモータ、空気ポンプなどに機械的に駆動されてもよい。

本実施形態では、上述した伝動機構は１組のラック・ピニオン機構であり、具体的には、一つのラック５１と複数のピニオン５２からなる構造である。

また、粉砕筐体２の一方側には、ガススプリング６がさらに設けられている。ガススプリング６の一端は上筐体２１に連結され、他端は下筐体２２に連結されている。

また、別例として、前記上筐体２１はスライド板２３により動かされるようにしてもよい。この場合、双方の間における「連動連結」は、以下の通りである。即ち、スライド板２３が下筐体２２に対して引き出されると（この時、刃物台半分体１２は刃物台本体１１から分離される状態にある）、上筐体２１と下筐体２２は開放状況にあり（粉砕筐体は、保守または清掃可能な状態にある）、一方、スライド板２３は下筐体２２に対して復位されると（この時、刃物台半分体１２と刃物台本体１１が閉鎖状態にある）、上筐体２１と下筐体２２は閉鎖状態にある（粉砕筐体が作動可能な状態にある）。
上述した「連動連結」という関係にある上筐体２１とスライド板２３の両者のいずれか一方を主動部材とした場合、他方を従動部材とするように選択することができる。

図１１に示すように、もう一つの別例では、連動連結を実現した連動機構は、第１のコネクティングロッド７１と第２のコネクティングロッド７２から構成されるコネクティングロッド機構であってもよく、第１または第２のコネクティングロッドのうち、手動や電動で、或いは空気圧や油圧によって駆動される一方は主動部材であり、他方は従動部材である。

なお、構造を簡単にさせるために、別例として、上筐体２１とスライド板２３との間には、いかなる連動関係がなくてもよい。この場合、作業者がそれぞれ上筐体２１、スライド板２３を開放させ、または、上筐体２１、スライド板２３を閉鎖させる必要があるが、本発明の適用に影響をもたらすことはない。

（第二実施形態）
図１２、図１３に示すように、本発明のもう一つの実施形態では、プラスチック専用粉砕機の構造が第一実施形態とほぼ同様であり、その相違点は、本実施形態では左右の両側にラック・ピニオン機構からなる伝動機構がそれぞれ１組設けられていると共に、ラックを肉厚にし、ピニオンを大きくしている構造になっている。
このような構造によれば、作業者がスライド板２３を片手で気軽に引く出すと同時に、上筐体２１を動かせて開放させやすくなる。

また、その他の別例として、回転刃物の数及びサイズの選択は、装置全体のサイズに従って選択可能であるとともに、上述した実施形態により限定されない。

以上、本発明の好ましい具体的な実施形態を詳しく説明した。本発明の構想によって当分野の一般的な技術に対して創造的労働がある必要がなく多くの修正および変更が加えられうることは明白すべきである。従って、当業者が本発明の構想に基づいて従来技術を元にロジック解析や推理や有限な実験を行うことで得られた技術案は、いずれも特許請求の範囲に限定された範囲に含まれている。

１・・・ホッパ、２・・・ホッパ粉砕筐体、２１・・・上筐体、２２・・・下筐体、１１・・・刃物台本体、１２・・・刃物台半分体、２３・・・スライド板。

Claims

ホッパと、ホッパの下方に配置している粉砕筐体と、粉砕筐体を固設するためのベースとを少なくとも備え、
前記粉砕筐体は下筐体と開閉可能な上筐体とを少なくとも備え、
前記粉砕筐体には回転刃物台が設けられており、
回転刃物は前記下筐体に固設されるとともに、前記回転刃物台の粉砕室に設けられているプラスチック専用粉砕機であって、
前記回転刃物台は分離可能な刃物台本体と、刃物台半分体とから構成されており、
前記刃物台半分体は前記刃物台本体に対して、前記粉砕室を開閉させるように摺動可能に構成されていることを特徴とするプラスチック専用粉砕機。
前記刃物台本体は前記下筐体に固設されており、前記刃物台半分体はスライド板に固定連結されるとともに、前記下筐体に対して相対的に摺動可能に構成されていることを特徴とする請求項１に記載のプラスチック専用粉砕機。
前記上筐体または前記スライド板は手動や電動で駆動され、または空気圧や油圧によって駆動されることを特徴とする請求項２に記載のプラスチック専用粉砕機。
前記スライド板と前記下筐体との間には開閉可能なロックが設置されていることを特徴とする請求項２に記載のプラスチック専用粉砕機。
前記上筐体は伝動機構を介して前記スライド板と連動連結されていることを特徴とする請求項２に記載のプラスチック専用粉砕機。
前記伝動機構は１組または２組のラック・ピニオン機構であることを特徴とする請求項５に記載のプラスチック専用粉砕機。
前記ラック・ピニオン機構は、一つのラックと複数のピニオンを備える構成または一つのラックと一つのピニオンを備える構成であることを特徴とする請求項６に記載のプラスチック専用粉砕機。
前記回転刃物台は鋼板溶接部材であることを特徴とする請求項１から７のいずれかに記載のプラスチック専用粉砕機。
前記粉砕筐体の一方側にはガススプリングがさらに設けられていることを特徴とする請求項８に記載のプラスチック専用粉砕機。
前記ガススプリングの両端はそれぞれ前記上筐体と前記下筐体に連結されていることを特徴とする請求項９に記載のプラスチック専用粉砕機。