JP7191415B2 - 粉砕機 - Google Patents

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Description

本発明は、粉砕機に関する。
従来より、樹脂成型によって生じたランナーなどの対象を粉砕する粉砕機が知られている。例えば、特許文献1に記載されている粉砕機は、対象が投入される入口を備える上側ハウジングと、粉砕された対象が排出される出口を備える下側ハウジングとから構成された本体部を有する。その本体部内に、櫛歯状の刃先を備える固定刃と、その固定刃と噛み合って対象を相対的に細かく粉砕する櫛歯状の刃先を備える細粉砕回転刃と、対象を相対的に粗く粉砕する粗粉砕回転刃と、粗粉砕回転刃の出口側の部分を覆うカバーケースとが設けられている。また、細粉砕回転刃および粗粉砕回転刃は同一の回転中心線を中心にして回転する。
細粉砕回転刃および固定刃によって粉砕された対象は、回転する細粉砕回転刃によって本体部の出口に向かって搬送される。一方、粗粉砕回転刃によって粉砕された対象は、回転する粗粉砕回転刃によって搬送されるもののカバーケースによって出口に向かうことができずに、カバーケース内を通って細粉砕回転刃の入口側に戻される。
粗粉砕回転刃を覆うカバーケースは、カバーケース内に溜まった細かい対象を取り除くために粉砕機の本体部に対して着脱可能である。そのカバーケースを受けとめつつ回転刃の回転中心線の延在方向について位置決めする複数のガイドが本体部の下側ハウジングに設けられている。ガイドによってカバーケースが回転中心線延在方向について位置決めされることにより、粗粉砕回転刃とカバーケースの内側面との回転中心線延在方向の接触が抑制されている。
特許第4298785号公報
しかしながら、特許文献1に記載された粉砕機の場合、回転刃の回転中心線の延在方向に位置決めするために、カバーケースはその外周面に周方向に延在する溝を備え、複数のガイドそれぞれはその溝にはめ込まれる突条部を備える。そのため、ユーザは、カバーケースの複数のガイドへの取り付けに時間がかかる。具体的には、ユーザは、カバーケースの溝に1つのガイドの突条部がはまり込んだ状態で、別のガイドの突条部をカバーケースの溝にはめ込む必要がある。そのため、複数のガイドそれぞれの下側ハウジングに対する固定精度によっては、1つのガイドの突条部がはめ込まれている状態のカバーケースの溝に他のガイドの突条部をはめ込み難くなり、その結果として、ユーザは、カバーケースの取り付けに時間がかかる可能性がある。
そこで、本発明は、粉砕機において、粗粉砕回転刃の出口側部分を覆うカバーケースを容易に且つ短時間で本体部にユーザがセットすることを可能にするとともに、そのカバーケースを粗粉砕回転刃の回転中心線の延在方向について容易に且つ短時間で位置決めすることを課題とする。
上記技術的課題を解決するために、本発明の一態様によれば、
対象を粉砕する粉砕機であって、
前記対象が投入される入口を備える上側ハウジングと、
前記上側ハウジングが離間可能に載置され、粉砕された対象が排出される出口を備える下側ハウジングと、
前記上側ハウジングに配置された櫛歯状の固定刃と、
前記下側ハウジングに配置され、前記対象を前記固定刃と噛み合って相対的に細かく粉砕し、その細かく粉砕した対象を前記出口に向かって搬送する櫛歯状の細粉砕回転刃と、
前記下側ハウジングに配置され、前記細粉砕回転刃と同一の回転中心線を中心として回転し、前記対象を相対的に粗く粉砕する粗粉砕回転刃と、
前記粗粉砕回転刃における前記出口側の部分を覆うカバーケースと、を有し、
前記下側ハウジングが、前記カバーケースを受けとめる受け面を含むカバーケース支持部材を備え、
前記上側ハウジングが、前記下側ハウジングに載置されているときに、前記カバーケースと接触することにより、前記回転中心線の延在方向について前記カバーケースを位置決めするカバーケース位置決め機構を備える、粉砕機が提供される。
本発明によれば、粉砕機において、粗粉砕回転刃の出口側部分を覆うカバーケースを容易に且つ短時間で本体部にユーザがセットすることが可能になるとともに、そのカバーケースを粗粉砕回転刃の回転中心線の延在方向について容易に且つ短時間で位置決めすることができる。
本発明の一実施の形態に係る粉砕機の正面図 粉砕機の本体部の斜視図 粉砕機の本体部の上面図 図3のA-A線に沿った、粉砕機の本体部の断面図 開いた状態の粉砕機の本体部の斜視図 カバーケースの詳細を示す下側ハウジングの斜視図 カバーケース位置決め機構とそれに位置決めされる前のカバーケースとを示す図 カバーケース位置決め機構とそれに位置決めされた状態のカバーケースを示す図 閉じた状態の粉砕機の本体部の左側面図 全開状態の粉砕機の本体部の左側面図 挟み込み防止レバーが機能した状態を示す粉砕機の本体部の左側面図 第1および第2のハウジング位置決め機構の別例を示す斜視図 本発明の別の実施の形態に係る粉砕機において、形状が異なる第1および第2のカバーケースがセットされた状態の下側ハウジングの上面図 第1のカバーケースのセットが完了する直前の下側ハウジングの断面図 本発明の異なる実施の形態に係る粉砕機において、形状が異なる第1および第2のカバーケースがセットされた状態の下側ハウジングの上面図 第2のカバーケースのセットが完了した状態のカバーケース支持部材を示す斜視図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る粉砕機の正面図である。なお、図に示すX-Y-Z座標系は、本発明に係る実施の形態の理解を容易にするためのものであって、発明を限定するものではない。また、X軸方向は粉砕機の左右方向を示し、Y軸方向は前後方向を示し、Z軸方向は高さ方向を示している。
図1に示すように、粉砕機10は、樹脂成型によって生じたランナーなどの対象を粉砕するための本体部12と、本体部12に対象を投入する投入ホッパー14と、本体部12によって粉砕された対象を回収する回収ホッパー16とを有する。
図2は粉砕機の本体部の斜視図であって、図3は本体部の上面図であって、図4は図3のA-A線に沿った本体部の断面図で、そして、図5は開いた状態の本体部の斜視図である。なお、図2~図5では、図面の見易さを考慮し、発明に実質的に関与しない粉砕機の構成要素は省略されている。
図2に示すように、粉砕機10の本体部12は、その外形が概ね立方体状の筐体であって、上側ハウジング20と、上側ハウジング20が載置される下側ハウジング22とから構成されている。
図2および図4に示すように、上側ハウジング20は、上方向に向いて投入ホッパー14を介して対象が投入される入口20aを備える。下側ハウジング22は、下方向に向いて粉砕された対象を回収ホッパー16に向かって排出する出口22aを備える。
なお、本実施の形態の場合、図2に示すように、上側ハウジング20の入口20aは、粉砕機10の前後方向(Y軸方向)のサイズS1と、左右方向(X軸方向)のサイズS2とが等しい正方形形状である。また、対応するように、本体部12の入口20aに接続される投入ホッパー14は正方形の吐出口(図示せず)を備える。したがって、粉砕機10の使用環境に応じて、投入ホッパー14の向きを変えて、例えば鉛直方向(Z軸方向)に延在する回転中心線を中心にして90度回転させて、その投入ホッパー14を本体部12に接続することができる。
上側ハウジング20は離間可能に下側ハウジング22に載置され、それにより本体部12が閉じた状態にされる。本実施の形態の場合、図2および図5に示すように、下側ハウジング22の後面に設けられて左右方向(X軸方向)に延在する支持ピン24を介して、上側ハウジング20が下側ハウジング22に取り付けられている。それにより、図5に示すように、上側ハウジング20が、支持ピン24を中心にして旋回可能に下側ハウジング22に取り付けられている。その結果、本体部12は、正面側が開いた状態で開くことができる。なお、図1に示すように、本体部12を開くときにユーザが掴むハンドル26が上側ハウジング20に設けられている。また、本体部12を閉じた状態で維持するためのロックレバー28が本体部12に設けられている。
図2~図5に示すように、粉砕機10の本体部12は、上側ハウジング20に配置された複数の固定刃30と、対象を相対的に細かく粉砕する複数の細粉砕回転刃32と、対象を相対的に粗く粉砕する粗粉砕回転刃34とを備える。
複数の固定刃30は、プレート状であって、その端に櫛歯状の刃先を備える。また、複数の固定刃30は、上側ハウジング20に設けられている。本実施の形態の場合、1つの細粉砕回転刃32に対して2つの固定刃30が設けられている。
複数の細粉砕回転刃32それぞれは、概略円筒状であって、その外周面に周方向に一定の間隔で取り付けられた櫛歯状の多数の刃先を備える。細粉砕回転刃32それぞれの櫛歯状の刃先は、対応する固定刃30の櫛歯状の刃先に噛み合う。
また、複数の細粉砕回転刃32それぞれは、回転シャフト36に取り付けられている。回転シャフト36は、粉砕機10の左右方向(X軸方向)に延在する回転中心線C1を中心にして回転可能に、下側ハウジング22に支持されている。
回転シャフト36が回転することにより、複数の細粉砕回転刃32が回転し、互いに噛み合う固定刃30の刃先と細粉砕回転刃32の刃先が、対象を噛み込んで細かく粉砕する。
なお、回転シャフト36は、図1に示すように、右側端がモータユニット38内のモータ(図示せず)に駆動連結され、左側端がベアリングユニット40内のベアリング(図示せず)に支持されている。なお、モータユニット38およびベアリングユニット40は、下側ハウジング22に取り付けられている。また、図1に示すように、本実施の形態の場合、投入ホッパー14は、図5に示すように本体部12を開けるときに粉砕機10の左側に倒れることができるように、ベアリングユニット40側に取り付けられている。
細粉砕回転刃32によって細かく粉砕された対象は、図4に示すように、回転する細粉砕回転刃32のすくい面32aによって押し進められることにより、固定刃30の櫛歯状の刃先間を通過し、下側ハウジング22の出口22aに向かって搬送される。そして、固定刃30を通過した対象は、自重によって細粉砕回転刃32から離れ、出口22aを介して回収ホッパー16内に落ちる。このとき、固定刃30の内、後方側にあるものは粉砕された対象が入口20a側に戻らないようにするスクレーパとして機能する。
複数の粗粉砕回転刃34それぞれは、本実施の形態の場合、2つの刃先を備える手裏剣形状であって、細粉砕回転刃32に比べて大きい外周径を備える。
また、複数の粗粉砕回転刃34それぞれは、回転シャフト36に取り付けられている。具体的には、回転シャフト36において、隣り合う2つの細粉砕回転刃32の間に1つの粗粉砕回転刃34が配置される。それにより、複数の粗粉砕回転刃34は、その回転中心線C1の延在方向(X軸方向)に隣り合う2つの固定刃30間で回転する。
回転シャフト36が回転することにより、複数の粗粉砕回転刃34の刃先が、対象を粗く粉砕する。具体的には、固定刃30上にあって且つ固定刃30の刃先と細粉砕回転刃32の刃先とが噛み込むことができないサイズの対象を、これらの刃先が噛み込むことができるサイズになるように、粗粉砕回転刃34が粗く粉砕する。
粗粉砕回転刃34によって粗く粉砕された対象の一部は固定刃30上に留まり、残りは粗粉砕回転刃34のすくい面34aに押し進められることにより、下側ハウジング22の出口22aに向かって搬送される。このすくい面34aに押し進められる対象が出口22aを介して回収ホッパー16に落ちないように、粗粉砕回転刃34における出口22a側の部分、すなわち粗粉砕回転刃34の実質的に下側半分を覆うカバーケース42が粉砕機10の本体部12に設けられている。
図6は、カバーケースの詳細を示す下側ハウジングの斜視図である。なお、図6では、カバーケース42の詳細を示すために、細粉砕回転刃32、粗粉砕回転刃34などが省略されている。
図6に示すように、カバーケース42は、回転シャフト36の回転中心線C1の延在方向(X軸方向)視で、半円形状である。具体的には、カバーケース42は、粗粉砕回転刃34を介在した状態で回転中心線C1の延在方向(X軸方向)に対向し合う一対の側壁部42aと、図4に示すように粗粉砕回転刃34の外周を囲んで回転中心線C1の延在方向視で円弧状の底部42bとを含む。
図4および図5に示すように、回転する粗粉砕回転刃34のすくい面34aは、カバーケース42の前側からそのカバーケース42内に進入し、カバーケース42の後側から退出する。回転する粗粉砕回転刃34の外周端は、カバーケース42の底部42bに沿って移動する。
このようなカバーケース42によれば、粗粉砕回転刃34によって粉砕された対象の一部は、回転する粗粉砕回転刃34のすくい面34aに押し進められてカバーケース42内に進入する。カバーケース42内の対象は、回転する粗粉砕回転刃34のすくい面34aによってリフトされてカバーケース42から脱出し、固定刃30の入口20a側に戻される。そして、その戻された対象は、固定刃30と細粉砕回転刃32とによって細かく粉砕される。
図4および図5に示すように、粗粉砕回転刃34のすくい面34aによって押し進められる対象をカバーケース42内にガイドする一対の前側サイドガイド部20bが、上側ハウジング20に設けられている。また、カバーケース42から退出する粗粉砕回転刃34のすくい面34aに載る対象をそのすくい面34aから落ちないように固定刃30の入口20a側までガイドする一対の後側サイドガイド部20cが上側ハウジング20に設けられている。
カバーケース42は、下側ハウジング22に着脱可能に設けられる。具体的には、本実施の形態の場合、図4および図6に示すように、下側ハウジング22の前側内壁面22bと後側内壁面22cとに、カバーケース42を支持する複数のカバーケース支持部材44が設けられている。本実施の形態の場合、1つのカバーケース42に対して2つのカバーケース支持部材44が設けられている。なお、カバーケース支持部材44は、下側ハウジング22とは別部材として設けられてもよい。この場合、例えば、ボルトなどを介して、カバーケース支持部材44は、下側ハウジング22に設けられる。代わりとして、カバーケース支持部材44と下側ハウジング22は一部品として一体化されてもよい。
複数のカバーケース支持部材44それぞれは、カバーケース42の外周面42cと接触して該カバーケース42を受けとめる受け面44aを備える。具体的には、カバーケース42の外周面42cと接触している状態でそのカバーケース42が回転中心線C1を中心として回転できるように、カバーケース支持部材44それぞれの受け面44aはカバーケース42の外周面42cと実質的に同一な曲率を持つ湾曲面で構成されている。ただし、カバーケース42cの外周面42cは湾曲面でなくともよく、例えば、平面状であってもよい。
また、複数のカバーケース支持部材44それぞれは、図6に示すように、回転中心線C1の延在方向(X軸方向)について、受け面44aに外周面42cが接触している状態のカバーケース42の移動可能範囲を規定する一対のサイドストッパー部44bを備えている。具体的には、この一対のサイドストッパー部44bは、回転中心線C1の延在方向に互いに対向している。また、その対向し合う一対のサイドストッパー部44b間の距離Lは、カバーケース42の厚さW(回転中心線C1の延在方向のサイズ)に比べて大きい。それにより、カバーケース42は、その外周面42cがカバーケース支持部材44の受け面44aに接触した状態で、移動可能範囲内において回転中心線C1の延在方向に移動可能である。このようにカバーケース42が回転中心線C1の延在方向に移動可能な状態でカバーケース支持部材44に支持されている理由については後述する。
このような複数のカバーケース支持部材44によれば、粉砕機10の前後方向(Y軸方向)および高さ方向(Z軸方向)についてはカバーケース42を位置決めすることができる。その一方で、複数のカバーケース支持部材44は、粉砕機10の左右方向、すなわち回転中心線C1の延在方向(X軸方向)についてはカバーケース42を位置決めしていない。
図4および図5に示すように、回転中心線C1の延在方向(X軸方向)についてカバーケース42を位置決めするカバーケース位置決め機構20dが、上側ハウジング20に設けられている。本実施の形態の場合、上側ハウジング20における一対の前側サイドガイド部20bと一対の後側サイドガイド部20cとの下端(図2に示すように本体部12が閉じた状態であるときの下端)に設けられた一対の傾斜面(第2の傾斜面)で、カバーケース位置決め機構20dが構成されている。本体部12が閉じた状態であるとき、一対の傾斜面20dそれぞれは、斜め下方向且つ内方向に向いている(回転中心線C1の延在方向(X軸方向)と粉砕機10の高さ方向(Z軸方向)とを含む平面(Z-X平面)上において)。
この上側ハウジング20の一対の傾斜面20dと接触する一対の傾斜面(第1の傾斜面)42dが、カバーケース42の側壁部42aの上端に設けられている。具体的には、カバーケース42の一対の傾斜面42dは、斜め上方向且つ外方向に向いている(回転中心線C1の延在方向(X軸方向)と粉砕機10の高さ方向(Z軸方向)とを含む平面(Z-X平面)上において)。
図7Aは、カバーケース位置決め機構とそれに位置決めされる前のカバーケースとを示している。図7Bは、カバーケース位置決め機構とそれに位置決めされた状態のカバーケースとを示している。
図7Aに示すように、本体部12が開いた状態、すなわち上側ハウジング20が下側ハウジング22から離れた状態で、ユーザによってカバーケース支持部材44の受け面44aにカバーケース42がセットされる。このとき、カバーケース42は、左右(X軸方向)のいずれか一方に片寄ってカバーケース支持部材44に載置されうる、および/または傾いた姿勢で載置されうる。すなわち、カバーケース42は、ユーザによって複数のカバーケース支持部材44にラフにセットされうる。
ユーザが、本体部12を閉じると、すなわち上側ハウジング20を下側ハウジング22に載置すると、その直前に上側ハウジング20の一対の傾斜面20d(または一方の傾斜面20d)がカバーケース42の一対の傾斜面42d(または対応する一方の傾斜面42d)に接触する。その接触により、カバーケース42は、その外周面42cが回転中心線C1の延在方向(X軸方向)について全体にわたって複数のカバーケース支持部材44の受け面44aに接触する姿勢(正常姿勢)に調整される。それとともに、回転中心線C1の延在方向について、カバーケース42の側壁部42aと粗粉砕回転刃34とが接触しない位置(正常位置)にカバーケース42が位置決めされる。すなわち、ユーザが本体部12を閉じると、カバーケース42が、回転中心線C1の延在方向(X軸方向)について自動的に位置決めされる。
このような位置決めを実現するために、カバーケース42は、回転中心線C1の延在方向(X軸方向)に移動可能に、カバーケース支持部材44に支持されている。また、図6に示すように、カバーケース支持部材44における一対のサイドストッパー部44bは、カバーケース42の一対の傾斜面42dの少なくとも一方が対応する上側ハウジング20の傾斜面20dに接触可能に回転中心線C1の延在方向についてカバーケース42の移動可能範囲を規定するように距離Lを開けて対向している。
カバーケース42が回転中心線C1の延在方向(X軸方向)に移動可能に複数のカバーケース支持部材44に支持されるために、図7Aに示すように、ユーザは容易に且つ短時間でカバーケース42を本体部12の下側ハウジング22にセットすることができる。また、ユーザが本体部12を閉じるだけで、すなわち上側ハウジング20が下側ハウジング22に載置されるだけで、カバーケース42が回転中心線C1の延在方向について容易に且つ短時間で自動的に位置決めされる。
なお、図5に示すように、本体部12が閉じた状態であるとき、カバーケース位置決め機構である上側ハウジング20の一対の傾斜面20dそれぞれは、斜め下方向且つ内方向に向いている。この上側ハウジング20の一対の傾斜面20dと接触するカバーケース42の一対の傾斜面42dは、斜め上方向且つ外方向に向いている。代わりとして、上側ハウジングの一対の傾斜面(カバーケース位置決め機構)が外方向に向いた一対の傾斜面であって、その上側ハウジングの一対の傾斜面に接触するカバーケースの一対の傾斜面が内方向に向いた一対の傾斜面であってもよい。
図5に示すように、カバーケース42は、下側ハウジング22にセットされ、上側ハウジング20のカバーケース位置決め機構、すなわち傾斜面20dによって回転中心線C1の延在方向(X軸方向)について位置決めされる。したがって、本体部12を閉じるとき、上側ハウジング20は下側ハウジング22に対して位置決めされた状態でその下側ハウジング22に載置されるのが好ましい。
本実施の形態の場合、図2および図5に示すように、下側ハウジング22に対して上側ハウジング20を位置決め状態で載置するために、第1のハウジング位置決め機構46と第2のハウジング位置決め機構48とを本体部12は備える。
図2および図5に示すように、第1のハウジング位置決め機構46は、上側ハウジング20の下端における前側部分に設けられた上側係合部材50と、下側ハウジング22の上端における前側部分に設けられた下側係合部材52とを含んでいる。
本実施の形態の場合、下側ハウジング22に設けられた下側係合部材52は、回転中心線C1の延在方向(X軸方向)に対して直交する方向(Y軸方向)に延在する溝52aを備える。また、本実施の形態の場合、溝52aは、V字状断面を備える。
このような下側係合部材52と係合する上側係合部材50は、回転中心線C1の延在方向(X軸方向)に対して直交する方向(Y軸方向)に延在し、下側係合部材52の溝52aと係合する突条部50aを備える。
このような上側係合部材50と下側係合部材52とが係合することにより、回転中心線C1の延在方向(X軸方向)について、下側ハウジング22に対して上側ハウジング20が位置決めされる。
図5に示すように、第2のハウジング位置決め機構48は、上側ハウジング20の下端における後側部分に設けられた上側係合部材54と、下側ハウジング22の上端における後側部分に設けられた下側係合部材56とを含んでいる。
本実施の形態の場合、図6に示すように、下側ハウジング22に設けられた下側係合部材56は、回転中心線C1の延在方向(X軸方向)に延在する溝56aを備える。また、本実施の形態の場合、溝56aは、V字状断面を備える。
このような下側係合部材56と係合する上側係合部材54は、図5に示すように、回転中心線C1の延在方向(X軸方向)に延在し、下側係合部材56の溝56aと係合する突条部54aを備える。
このような上側係合部材54と下側係合部材56とが係合することにより、回転中心線C1の延在方向(X軸方向)に対して直交する方向(Y軸方向)について、下側ハウジング22に対して上側ハウジング20が位置決めされる。
なお、本体部12を閉じるときに上側ハウジング20と下側ハウジング22との間にユーザの指などの異物が挟まることを抑制するためのいくつかの構成要素を、粉砕機10の本体部12は備える。
図8は、閉じた状態の粉砕機の本体部の左側面図である。図9は、全開状態の粉砕機の本体部の左側面図である。そして、図10は、挟み込み防止レバーが機能した状態を示す粉砕機の本体部の左側面図である。なお、図8~図10では、細粉砕回転刃32、粗粉砕回転刃34などが省略されている。
図1および図8に示すように、粉砕機10の本体部12の前面には、挟み込み防止レバー(挟み込み防止部材)60が設けられている。具体的には、挟み込み防止レバー60は、回転中心線C1と平行な回転中心線を中心にして揺動可能に下側ハウジング22の前面に取り付けられている。また、挟み込み防止レバー60は、図8に示すように本体部12が閉じた状態であるときは上側ハウジング20に接触し、図9に示すように本体部12が開いた状態であるときは下側ハウジング22の上方に移動するヘッド部60aを備えている。なお、このようにヘッド部60aが移動する挟み込み防止レバー60の揺動は、例えばバネ(図示せず)を使用することにより、あるいはヘッド部60aの自重によって行われる。
図9に示すように、本体部12が開くと、すなわち上側ハウジング20が下側ハウジング22から離れると、挟み込み防止レバー60が揺動してそのヘッド部60aが下側ハウジング22の上方に移動する。すなわち、挟み込み防止レバー60のヘッド部60aが上側ハウジング20と下側ハウジング22との間に離脱可能に進入する。図10に示すように、その状態で本体部12が閉じると、上側ハウジング20の下端の前側部分と下側ハウジング22と上端の前側部分と間に挟み込み防止レバー60のヘッド部60aが挟まる。これにより、上側ハウジング20の下端の前側部分と下側ハウジング22と上端の前側部分との間にユーザの指などの異物が挟まることが抑制される。
また、図8~図10に示すように、上側ハウジング20の下端の後側部分と下側ハウジング22の上端の後側部分との間にユーザの指などの異物が侵入しないように、ガードプレート(ガード部材)62が本体部12の左側面(ベアリングユニット40が存在しない左側面の部分)に取り付けられている。具体的には、ガードプレート62が上側ハウジング20と下側ハウジング22とが離間することによって形成されるこれらの隙間を覆うことにより、この隙間への異物の侵入が抑制される。なお、図示されてはいないが、本体部12の右側面にも同様のガードプレートが取り付けられている。
さらには、図9に示すように、本体部12が全開状態であるとき(すなわち上側ハウジング20が下側ハウジング22から離れる方向に最大に旋回しているとき)、その上側ハウジング20が下側ハウジング22に向かって前側に自重によって倒れることを抑制するために、上側ハウジング20の重心Gが支持ピン24に対して後側に位置する。そのために、本実施の形態の場合、上側ハウジング20が、下側ハウジング22に対して90度を超える角度で、支持ピン24を中心にして後側に回動可能である。その結果、上側ハウジング20全体が支持ピン24に対して後側に位置する。
以上のような本実施の形態によれば、粉砕機10において、粗粉砕回転刃34の出口側部分を覆うカバーケース42を容易に且つ短時間で本体部12にユーザがセットすることが可能になるとともに、そのカバーケース42を粗粉砕回転刃34の回転中心線C1の延在方向について容易に且つ短時間で位置決めすることができる。
上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。
例えば、上述の実施の形態の場合、図4に示すように、粗粉砕回転刃34のカバーケース42を受けとめるカバーケース支持部材44は2つであるが、1つであってもよい。
また、上述の実施の形態の場合、図5および図6に示すように、第1および第2のハウジング位置決め機構46、48において下側係合部材52、56が溝52a、56aを備え、上側係合部材50、54が突条部50a、54aを備えている。しかしながら、本発明の実施の形態はこれに限らない。例えば、第1および第2のハウジング位置決め機構において上側係合部材が溝を備え、下側係合部材が突条部を備えてもよい。また例えば、第1のハウジング位置決め機構の上側係合部材と第2のハウジング位置決め機構の下側係合部材が溝および突条部の一方を備え、第1のハウジング位置決め機構の下側係合部材と第2のハウジング位置決め機構の上側係合部材が溝および突条部の他方を備えてもよい。
さらに、上述の実施の形態の場合、図5および図6に示すように、本体部12の前側に配置された第1のハウジング位置決め機構46が、上側ハウジング20を、回転刃の回転中心線C1の延在方向(X軸方向)について、下側ハウジング22に対して位置決めしている。また、本体部12の後側に配置された第2のハウジング位置決め機構48が、上側ハウジング20を、回転刃の回転中心線C1の延在方向に対して直交する方向(Y軸方向)について、下側ハウジング22に対して位置決めしている。しかしながら、本発明の実施の形態はこれに限らない。これとは逆に、第1のハウジング位置決め機構が回転刃の回転中心線の延在方向に対して直交する方向について上側ハウジングを位置決めし、第2のハウジング位置決め機構が回転刃の回転中心線の延在方向について上側ハウジングを位置決めしてもよい。
さらにまた、上述の実施の形態の場合、図5および図6に示すように、第1および第2のハウジング位置決め機構46、48において下側係合部材52、56がV字状の溝52a,56aを備えているが、本発明の実施の形態はこれに限らない。例えば、図11に示すように、別例の第1および第2のハウジング位置決め機構146、148において下側係合部材152、156は、円弧状の断面を持つ溝152a、156aを備える。一方、上側係合部材150、154は、円弧状の溝152a、156aと係合する突条部150a、154aを備える。
このように第1および第2のハウジング位置決め機構は、様々な形態が可能であって、少なくとも回転刃の回転中心線の延在方向について上側ハウジングを下側ハウジングに対して位置決めできれば、本発明の実施の形態は上側係合部材および下側係合部材の形状や取り付け位置を問わない。
また、第1および第2のハウジング位置決め機構がなくても、少なくとも回転刃の回転中心線の延在方向について、上側ハウジングが下側ハウジングに対して位置決めされるのであれば、第1および第2のハウジング位置決め機構を省略することも可能である。例えば上側ハウジングが下側ハウジングに対して上下方向に昇降するように本体部が構成されている場合など、場合によっては第1および第2のハウジング位置決め機構を省略することが可能である。
加えて、上述の実施の形態の場合、図5および図6に示すように、2つの粗粉砕回転刃34それぞれに対するカバーケース42は共通である。しかしながら、本発明の実施の形態はこれに限らない。例えば、2つの粗粉砕回転刃の形状が異なる場合(例えば製造誤差(許容誤差)によって異なる場合)、その2つの粗粉砕回転刃それぞれに対して専用のカバーケース、すなわち異なるカバーケースが使用されてもよい。ただし、この場合、2つの粗粉砕回転刃の一方に対して専用のカバーケースを、他方の粗粉砕回転刃にセットしないようにする必要がある。
図12は、本発明の別の実施の形態に係る粉砕機において、形状が異なる第1および第2のカバーケースがセットされた状態の下側ハウジングの上面図である。また、図13は、第1のカバーケースのセットが完了する直前の下側ハウジングの断面図である。なお、図12および図13においては、細粉砕回転刃、粗粉砕回転刃などが省略されている。
図12および図13に示す別の実施の形態に係る粉砕機は、形状が異なる第1および第2のカバーケース142A、142Bを有する。図12および図13に示す実施の形態の場合、第1および第2のカバーケース142A、142Bは、粗粉砕回転刃の回転中心線C1の延在方向(X軸方向)に対して直交する平面を基準として平面対称の形状を備える。
具体的には、第1および第2のカバーケース142A、142Bそれぞれは、その前側部分に、本体112の前方に向かって突出する棒状突起142eを備える。第1のカバーケース142Aにおいて、棒状突起142eは、カバーケース142Aの厚さ中心(回転中心線C1の延在方向(X軸方向)の中心)に対して一方側(本実施の形態の場合には本体112の左側)に設けられている。これに対して、第2のカバーケース142Bにおいて、棒状突起142eは、カバーケース142Bの厚さ中心に対して他方側(本実施の形態の場合には本体112の右側)に設けられている。
このような第1および第2のカバーケース142A、142Bそれぞれの棒状突起142eと係合する第1および第2の係合部として、例えば、粉砕機の前後方向(Y軸方向)に延在する溝部122d、122eが、下側ハウジング122の上面122fの前側部分に設けられている。具体的には、第1のカバーケース142Aが2つのカバーケース支持部材44に支持された状態において、その棒状突起142eと係合することができる下側ハウジング122上の位置に、溝部122dが形成されている。また、第2のカバーケース142Bが2つのカバーケース支持部材144に支持された状態において、その棒状突起142eと係合することができる位置に、溝部122eが形成されている。
このような構成により、第1および第2のカバーケース142A、142Bを互い違いに下側ハウジング122にセットすることが不可能になる。すなわち、第1および第2のカバーケース142A、142Bは、互い違いになると、それぞれの棒状突起142eが溝部122d、122eに係合せず、カバーケース支持部材44上に載置できない。その結果として、第1および第2のカバーケース142A、142Bを、互い違いにセットすることなく、対応する粗破砕回転刃に対してセットすることができる。
また、第1および第2のカバーケース142A、142Bを前後逆にセットすることが抑制される。
なお、第1および第2のカバーケース142A、142Bそれぞれに設けられる棒状突起142eは、互いに異なる形状であってもよい。例えば、断面形状や長さが異なっていてもよい。
第1および第2のカバーケース142A、142Bそれぞれの棒状突起142eが互いに異なる断面形状である場合、例えば一方が矩形状で他方が逆三角形状である場合、これらに係合する下側ハウジング122の溝部の断面形状も互いに異なる断面形状、一方が矩形状で他方が逆三角形状であってもよい。この場合、第1および第2のカバーケース142A、142Bそれぞれにおいて棒状突起142eが設けられる位置は、厚さ方向(X軸方向)の中心であってもよい。
また、図12や図13に示すように、棒状突起142eやそれに係合する溝部122d、122eは、下側ハウジング122の前側に設けられる代わりに、後側に設けられてもよい。
すなわち、第1のカバーケース142A、142Bが異なる形状を備えつつ、下側ハウジング122が、その第1のカバーケース142Aのみと係合可能な第1の係合部と、第2のカバーケース142Bのみと係合可能な第2の係合部とを備えればよい。
図14は、本発明の異なる実施の形態に係る粉砕機において、形状が異なる第1および第2のカバーケースがセットされた状態の下側ハウジングの上面図である。また、図15は、第2のカバーケースのセットが完了した状態のカバーケース支持部材を示す斜視図である。
図14および図15に示す別の実施の形態に係る粉砕機は、形状が異なる第1および第2のカバーケース242A、242Bを有する。図14および図15に示す実施の形態の場合、第1および第2のカバーケース242A、242Bは、粗粉砕回転刃の回転中心線C1の延在方向(X軸方向)に対して直交する平面を基準として平面対称の形状を備える。
第1および第2のカバーケース242A、242Bそれぞれは、その前側部分に、回転中心線C1の延在方向(X軸方向)について互いに逆方向に突出する突起部242eを備える。本実施の形態の場合、第1のカバーケース242Aの突起部242eは下側ハウジング222の左側に突出し、第2のカバーケース242Bの突起部242eは下側ハウジング222の右側に突出する。
図14および図15に示す実施の形態の場合、第1および第2のカバーケース242A、242Bを支持するために、3種類のカバーケース支持部材244A、244B、244Cが下側ハウジング222に設けられている。
カバーケース支持部材244Aは、第1のカバーケース242Aの前側部分を支持し、第1のカバーケース242Aを介してその厚さ方向(X軸方向)に対向し合う一対のストッパー部244b、244cを備える。カバーケース支持部材244Aの一方のストッパー部244cは、第1のカバーケース242Aの突起部242eとの干渉を回避するために、他方のストッパー部244bに比べて小さくされている。すなわち、ストッパー部244cは、ストッパー部244bの一部を切り欠いたものに相当する。
カバーケース支持部材244Bは、第2のカバーケース242Bの前側部分を支持し、第2のカバーケース242Bを介してその厚さ方向(X軸方向)に対向し合う一対のストッパー部244b、242cを備える。カバーケース支持部材244Bの一方のストッパー部244cは、第2のカバーケース242Bの突起部242eとの干渉を回避するために、他方のストッパー部244bに比べて小さくされている。
カバーケース支持部材244Cは、第1および第2のカバーケース242A、242Bの後側部分を支持し、その厚さ方向(X軸方向)に対向し合う一対のストッパー部242bを備える。
このような構成により、第1および第2のカバーケース242A、242Bを互い違いに下側ハウジング222にセットすることが不可能になる。すなわち、第1および第2のカバーケース242A、242Bは、互い違いになると、それぞれの突起部242eがカバーケース支持部材溝部244A、244Bのストッパー部244bに接触し、カバーケース支持部材244A、244Bの受け面244a上に載置することができない。その結果として、第1および第2のカバーケース242A、242Bを、互い違いにセットすることなく、対応する粗破砕回転刃に対してセットすることができる。
また、第1および第2のカバーケース242A、242Bを前後逆にセットすることが抑制される。
なお、代わりとして、カバーケース支持部材に異なる形状を備えるまたは異なる位置に設けられた突起(凸部)を設け、第1および第2のカバーケースに対応する凹部を設けてもよい。
また、図14や図15に示すように、突起部242eやカバーケース支持部材244A、244Bは、下側ハウジング222の前側に設けられる代わりに、後側に設けられてもよい。
すなわち、第1のカバーケース242A、242Bが異なる形状を備えつつ、一対の第のカバーケース支持部材244A、244Cが第1のカバーケース242Aのみと係合する形状を備え、一対のカバーケース支持部材244B、244Cが第2のカバーケース242Bのみと係合する形状を備えればよい。
すなわち、本発明は、広義には、対象を粉砕する粉砕機であって、前記対象が投入される入口を備える上側ハウジングと、前記上側ハウジングが離間可能に載置され、粉砕された対象が排出される出口を備える下側ハウジングと、前記上側ハウジングに配置された櫛歯状の固定刃と、前記下側ハウジングに配置され、前記対象を前記固定刃と噛み合って相対的に細かく粉砕し、その細かく粉砕した対象を前記出口に向かって搬送する櫛歯状の細粉砕回転刃と、前記下側ハウジングに配置され、前記細粉砕回転刃と同一の回転中心線を中心として回転し、前記対象を相対的に粗く粉砕する粗粉砕回転刃と、前記粗粉砕回転刃における前記出口側の部分を覆うカバーケースと、を有し、前記下側ハウジングが、前記カバーケースを受けとめる受け面を含むカバーケース支持部材を備え、前記上側ハウジングが、前記下側ハウジングに載置されているときに、前記カバーケースと接触することにより、前記回転中心線の延在方向について前記カバーケースを位置決めするカバーケース位置決め機構を備える。
本発明は、回転刃を部分的に覆うカバーケースを備える粉砕機に適用可能である。
20 上側ハウジング
20d カバーケース位置決め機構
22 下側ハウジング
30 固定刃
32 細粉砕回転刃
34 粗粉砕回転刃
42 カバーケース
44 カバーケース支持部材
44a 受け面
C1 回転中心線

Claims (11)

  1. 対象を粉砕する粉砕機であって、
    前記対象が投入される入口を備える上側ハウジングと、
    前記上側ハウジングが離間可能に載置され、粉砕された対象が排出される出口を備える下側ハウジングと、
    前記上側ハウジングに配置された櫛歯状の固定刃と、
    前記下側ハウジングに配置され、前記対象を前記固定刃と噛み合って相対的に細かく粉砕し、その細かく粉砕した対象を前記出口に向かって搬送する櫛歯状の細粉砕回転刃と、
    前記下側ハウジングに配置され、前記細粉砕回転刃と同一の回転中心線を中心として回転し、前記対象を相対的に粗く粉砕する粗粉砕回転刃と、
    前記粗粉砕回転刃における前記出口側の部分を覆うカバーケースと、を有し、
    前記下側ハウジングが、前記カバーケースを受けとめる受け面を含むカバーケース支持部材を備え、
    前記上側ハウジングが、前記下側ハウジングに載置されているときに、前記カバーケースと接触することにより、前記回転中心線の延在方向について前記カバーケースを位置決めするカバーケース位置決め機構を備え
    前記カバーケースが、その上端に、斜め上方向に向きつつ、外方向または内方向のいずれか一方に向いた一対の第1の傾斜面を備え、
    前記カバーケース位置決め機構が、斜め下方向に向きつつ、外方向または内方向のいずれか他方に向いて前記カバーケースの一対の傾斜面それぞれに対して接触する一対の第2の傾斜面で構成されている、粉砕機。
  2. 前記カバーケース支持部材が、前記カバーケースを介在して前記回転中心線の延在方向に対向し合う一対のサイドストッパー部を備え、
    前記一対のサイドストッパー部は、前記一対の第1の傾斜面の少なくとも一方が対応する第2の傾斜面に接触可能に前記回転中心線の延在方向について前記カバーケースの移動可能範囲を規定するように距離をあけて対向している、請求項に記載の粉砕機。
  3. 前記上側ハウジングに設けられた上側係合部材と、前記下側ハウジングに設けられて前記上側係合部材と係合する下側係合部材とを含み、前記上側および下側係合部材が互いに係合することによって前記回転中心線の延在方向について前記上側ハウジングを下側ハウジングに対して位置決めする第1のハウジング位置決め機構を備える、請求項1または2に記載の粉砕機。
  4. 前記第1のハウジング位置決め機構における前記上側および下側係合部の一方が、前記回転中心線の延在方向に対する直交方向に延在する溝を備え、他方が前記溝と係合可能な前記直交方向に延在する突条部を備える、請求項に記載の粉砕機。
  5. 前記上側ハウジングに設けられた上側係合部材と、前記下側ハウジングに設けられて前記上側係合部材と係合する下側係合部材とを含み、前記上側および下側係合部材が互いに係合することによって前記回転中心線の延在方向に対する直交方向について前記上側ハウジングを下側ハウジングに対して位置決めする第2のハウジング位置決め機構を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の粉砕機。
  6. 前記第2のハウジング位置決め機構における前記上側および下側係合部の一方が、前記回転中心線の延在方向に延在する溝を備え、他方が前記溝と係合可能な前記回転中心線の延在方向に延在する突条部を備える、請求項に記載の粉砕機。
  7. 前記粗粉砕回転刃が、第1および第2の粗粉砕回転刃を含み、
    前記カバーケースが、互いに形状が異なり、前記第1の粗粉砕回転刃を覆う第1のカバーケースと、前記第2の粗粉砕回転刃を覆う第2のカバーケースを含み、
    前記カバーケース支持部材が、前記第1のカバーケースを支持する第1のカバーケース支持部材と、前記第2のカバーケースを支持する第2のカバーケース支持部材を含み、
    前記カバーケース位置決め機構が、前記第1のカバーケースを位置決めする第1のカバーケース位置決め機構と、前記第2のカバーケースを位置決めする第2のカバーケース位置決め機構を含み、
    前記下側ハウジングが、前記第1のカバーケースのみと係合可能な第1の係合部と、前記第2のカバーケースのみと係合可能な第2の係合部とを、備える、請求項1からのいずれか一項に記載の粉砕機。
  8. 前記粗粉砕回転刃が、第1および第2の粗粉砕回転刃を含み、
    前記カバーケースが、互いに形状が異なり、前記第1の粗粉砕回転刃を覆う第1のカバーケースと、前記第2の粗粉砕回転刃を覆う第2のカバーケースを含み、
    前記カバーケース支持部材が、前記第1のカバーケースを支持する第1のカバーケース支持部材と、前記第2のカバーケースを支持する第2のカバーケース支持部材を含み、
    前記カバーケース位置決め機構が、前記第1のカバーケースを位置決めする第1のカバーケース位置決め機構と、前記第2のカバーケースを位置決めする第2のカバーケース位置決め機構を含み、
    前記第1のカバーケース支持部材が、前記第1のカバーケースのみと係合する形状を備え、
    前記第2のカバーケース支持部材が、前記第2のカバーケースのみと係合する形状を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の粉砕機。
  9. 前記上側ハウジングと下側ハウジングとが離間しているとき、それらの間に離脱可能に進入する挟み込み防止部材を有する、請求項1からのいずれか一項に記載の粉砕機。
  10. 前記上側ハウジングと下側ハウジングとが離間することによって形成される隙間を覆うガード部材を有する、請求項1からのいずれか一項に記載の粉砕機。
  11. 前記下側ハウジングの後面に設けられ、前記回転中心線の延在方向に延在する支持ピンを有し、
    前記上側ハウジングが、前記支持ピンを中心にして旋回可能に前記支持ピンを介して前記下側ハウジングに取り付けられ、
    前記上側ハウジングが下側ハウジングから離れる方向に最大に旋回しているとき、前記上側ハウジングの重心が、前記支持ピンに対して後側に位置する、請求項1から10のいずれか一項に記載の粉砕機。
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