JP7284593B2 - 電流駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、電流駆動回路に関する。
液晶パネルのバックライト等に用いられるLED(Light Emitting Device)は、通電電流の大小で演色が変化するため、想定した演色で発光させるには、LEDに与える電流を高精度に制御する必要がある。その制御された電流で発光するLEDの調光は、LEDに与える電流のパルス幅制御により行われる。パルス電流の周波数が人間の可聴域にあると電源回路などで不快な音が発生する要因になることがあり、対策として、商用電源の周波数よりはるかに高い超音波領域の周波数にすることが多い。また、必要な光度を得るために、複数のLEDを直列駆動する必要があり、駆動電源の出力電圧が数十V以上になる場合がある。
LEDをパルス幅制御によりオン・オフ駆動すると、LEDに電流を与える電流駆動回路のLED接続端子の電圧が大きく変動するが、演色と調光に影響しないように、出力電圧が大きく変動しても電流駆動回路の出力電流は精度を維持することが望ましい。
特開2011-249760号公報
本発明の一実施形態は、出力電圧が変動しても、出力電流を高精度に維持できる電流駆動回路を提供するものである。
本実施形態によれば、電流を出力する第1トランジスタと、前記第1トランジスタにカスコード接続される第2トランジスタと、
前記第2トランジスタにカスコード接続される第3トランジスタと、
前記第3トランジスタ及び前記第2トランジスタに電流を供給する第1電流源と、
前記第3トランジスタとゲート同士を共通にする第4トランジスタと、
前記第2トランジスタとゲート同士を共通にし、前記第4トランジスタにカスコード接続される第5トランジスタと、
前記第4トランジスタ及び前記第5トランジスタに電流を供給する第2電流源と、
前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタとゲート同士を共通にし、前記第1トランジスタのゲート電圧を制御する第6トランジスタと、
前記第6トランジスタのドレイン電流を供給する第3電流源と、を備える、電流駆動回路が提供される。
第1の実施形態による電流駆動回路の回路図。 図1Aの電流駆動回路内の電気的特性を示すグラフ。 図1Aの回路の一変形例を示す回路図。 図1Aと図1Cの回路内のN4とN8の電圧波形を示す図。 図1Aの回路の他の一変形例を示す回路図。 図1Aの回路の他の一変形例を示す回路図。 第1の実施形態による電流駆動回路の一変形例の回路図。 図2Aの電流駆動回路内の電気的特性を示すグラフ。 図2Aの回路の一変形例を示す回路図。 図2Aの回路の他の一変形例を示す回路図。 図2Aの回路の他の一変形例を示す回路図。 図2Aの回路の他の一変形例を示すグラフ。 図2Aの回路の他の一変形例を示す回路図。 図2Aの回路の他の一変形例を示す回路図。 第1の実施形態による電流駆動回路の主要部の等価回路図。 第1の実施形態による、起動補助回路を備えた第1具体例の電流駆動回路の回路図。 第1の実施形態による、起動補助回路を備えた第2具体例の電流駆動回路の回路図。 第1の実施形態による、起動補助回路を備えた第3具体例の電流駆動回路の回路図。 第1の実施形態による、起動補助回路を備えた第3具体例の一変形例の回路図。 図5又は図6に示した電流駆動回路内の各部の動作波形図。 起動補助回路にバッファを介挿した例を示す回路図。 図9Aの一変形例を示す回路図。 図9の起動補助回路に更にパルス発生回路を付加した回路図。 図10Aの一変形例を示す回路図。 第2の実施形態による電流駆動回路の回路図。 第2の実施形態による電流駆動回路の一変形例の回路図。 第2の実施形態による電流駆動回路に第13トランジスタを付加した回路図。 第2の実施形態による電流駆動回路に第13トランジスタを付加した別の回路図。 第1、第2実施形態に係る第2トランジスタのオフ状態とオン状態の動作を説明する図。 図15の一変形例の回路図。 図15の一変形例の別の回路図。 第1、第2実施形態に係る第2トランジスタを1倍部分とN倍部分に分ける場合の等価回路図。 実施形態による電流駆動装置に起動補助回路を付加した等価回路図。 図19の起動補助回路の出力ノードと第2トランジスタのゲートとの間に、第6切替器を介挿した電流駆動回路100の回路図。 図19の起動補助回路の出力ノードと第2トランジスタのゲートとの間に、第6切替器を介挿した電流駆動回路の回路図。 図19の起動補助回路の出力ノードと第2トランジスタのゲートとの間に、第6切替器を介挿した電流駆動回路100の回路図。 起動時には、起動補助回路のみで第2トランジスタのゲートを駆動する電流駆動回路100の回路図。 起動時には、起動補助回路のみで第2トランジスタのゲートを駆動する電流駆動回路100の回路図。 起動時には、起動補助回路のみで第2トランジスタのゲートを駆動する電流駆動回路100の回路図。 第2トランジスタM2が1倍部分とN倍部分に分かれていない場合に、起動時に起動補助回路とノードN3の電位の両方を併用して第2トランジスタのゲートを駆動する電流駆動回路の回路図。 第2トランジスタM2が1倍部分とN倍部分に分かれていない場合に、起動時に起動補助回路とノードN3の電位の両方を併用して第2トランジスタのゲートを駆動する電流駆動回路の回路図。 第2トランジスタM2が1倍部分とN倍部分に分かれていない場合に、起動時に起動補助回路とノードN3の電位の両方を併用して第2トランジスタのゲートを駆動する電流駆動回路の回路図。 第2トランジスタが1倍部分とN倍部分に分かれていない場合に、起動時に起動補助回路とノードN3の電位の両方を併用して第2トランジスタのゲートを駆動する電流駆動回路100の回路図。 第2トランジスタが1倍部分とN倍部分に分かれていない場合に、起動時に起動補助回路とノードN3の電位の両方を併用して第2トランジスタのゲートを駆動する電流駆動回路100の回路図。 第2トランジスタが1倍部分とN倍部分に分かれていない場合に、起動時に起動補助回路とノードN3の電位の両方を併用して第2トランジスタのゲートを駆動する電流駆動回路100の回路図。 一比較例による電流駆動回路100の回路図。 第1トランジスタのドレインに繋がるOUT端子から出力される出力電圧と、OUT端子から流れる出力電流との対応関係を示す曲線を示す図。 (a)と(b)は本実施形態と一比較例による電流駆動回路100の出力電流の応答性を示す図。
以下、図面を参照して本開示の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
(第1の実施形態)
図1Aは第1の実施形態による電流駆動回路100の回路図である。図1Aの電流駆動回路100は、例えばLEDドライバに内蔵されるが、その用途は、LEDの駆動に限定されるものではない。図1Bは図1Aの電流駆動回路100内の電気的特性を示すグラフ(graph1~graph6)である。graph1~graph6の横軸は出力電圧(V)である。graph1の縦軸は第1トランジスタM1のドレイン電流、graph2~6の縦軸はN1、N2、N4、N8、N3の電圧(V)である。
図1Aの電流駆動回路100は、電流出力の高耐圧の第1トランジスタM1を駆動する回路である。図1Aの電流駆動回路100は、第1トランジスタM1よりも耐圧が低い第2~第6トランジスタM2~M6と、第1~第3電流源1~3とを備えている。図1Aでは、第1~第6トランジスタM1~M6がn型MOS(Metal-Oxide-Silicon)トランジスタの例を示しているが、p型MOSトランジスタで構成することも可能である。第1~第6トランジスタM1~M6がp型MOSトランジスタの場合は、電源電圧ノードVDDと接地ノードとの間の各トランジスタの接続関係が図1Aとは逆になる。第1トランジスタM1のドレインは、出力端子OUTに接続されており、この出力端子OUTから定電流が出力される。本明細書では、第1~第6トランジスタM1~M6がn型MOSトランジスタである例を説明する。なお、第1トランジスタM1は、必ずしも高耐圧である必要はなく、第2~第6トランジスタM2~M6と同じ耐圧や低耐圧であってもよい。
第2トランジスタM2は、第1トランジスタM1にカスコード接続されている。第3トランジスタM3は、第2トランジスタM2にカスコード接続されている。1は、第3トランジスタM3及び第2トランジスタM2に電流を供給する。第1電流源1は、電源電圧ノードVDDと第3トランジスタM3のドレインとの間に介挿されている。第3トランジスタM3のソースは第2トランジスタM2のドレインに接続され、第2トランジスタM2のソースは接地ノードに接続されている。第3トランジスタM3のゲートとドレインは接続されている。
第4トランジスタM4は、第3トランジスタM3とゲート同士を共通にしている。第5トランジスタM5は、第4トランジスタM4にカスコード接続されている。第2電流源2は、第4トランジスタM4及び第5トランジスタM5に電流を供給する。第2電流源2は、電源電圧ノードVDDと第4トランジスタM4のドレインとの間に介挿されている。第4トランジスタM4のソースは第5トランジスタM5のドレインに接続され、第5トランジスタM5のソースは接地ノードに接続されている。第5トランジスタM5のゲートと第4トランジスタM4のドレインとは接続されている。
第6トランジスタM6は、第3トランジスタM3及び第4トランジスタM4とゲート同士を共通にしている。第6トランジスタM6は、第1トランジスタM1のゲート電圧を制御する。第3電流源は、第6トランジスタM6に電流を供給する。第3電流源3は、電源電圧ノードVDDと第6トランジスタM6のドレインとの間に介挿されている。第6トランジスタM6のドレインは第1トランジスタM1のゲートに接続されている。第6トランジスタM6のソースと接地ノードとの間には、例えば抵抗素子R1が接続されている。
第2トランジスタM2は、第3~第6トランジスタM3~M6よりも(N+1)倍大きいサイズを有する。Nは、例えば数十~数千の値である。また、第1トランジスタM1のサイズも十分に大きいものとする。図1Aでは、第1トランジスタM1のサイズを「×N」と表記しているが、第1トランジスタM1のサイズは、第2トランジスタM2よりも大きくてもよい。
図1Aでは、第1トランジスタM1のソースと第2トランジスタM2のドレインとの接続ノードをN1、第3トランジスタM3、第4トランジスタM4及び第6トランジスタM6の共通ゲートをN2、第2トランジスタM2と第5トランジスタM5の共通ゲートをN3、第1トランジスタM1のゲートをN4、第6トランジスタM6のソースをN8としている。
第3トランジスタM3と第4トランジスタM4はカレントミラー回路を構成するため、第1電流源1からの電流I1の単位電流あたりのM3の(ゲート幅W/ゲート長L)の値を、第2電流源2からの電流I2の単位電流あたりのM4の(ゲート幅W/ゲート長L)の値に等しくする。電流I1は第3トランジスタM3のゲートに繋がるノードN2に流れ、電流I2は第2トランジスタM2のゲートに繋がるノードN3に流れる。
また、第3電流源3からの電流I3の単位電流あたりのM6の(ゲート幅W/ゲート長L)の値を、第1電流源1からの電流I1の単位電流あたりのM3の(ゲート幅W/ゲート長L)の値にすると、図1Bのgraph1に示すように、N1の飽和電位はN8の飽和電位の抵抗R1と電流I3の積で設定できる。
N1とN8の飽和電位がほぼ同電位になるのはループrp2の帰還によるが、そのためには連動するN2やN4が電源電圧VDD付近で飽和しないように設定する必要がある。
図1Cは、図1Aの回路の一変形例を示す回路図である。図1Cは、N4の再立ち上げ時や、電流源の起動直後のN8をソースフォロア回路70で持ち上げて、ループrp2の帰還でN4が整定するまでの時間を短縮する回路例である。ソースフォロア回路70は、カレントミラー回路を構成するトランジスタM15,M16と、トランジスタM15のソースと接地ノードとの間に接続される抵抗R8と、トランジスタM16のソースと接地ノードとの間に接続される抵抗R9と、トランジスタM16のドレインと電源電圧VDDとの間に接続される電流源71とを有する。トランジスタM15のソースは、トランジスタM6のソースに接続されている。
図1Dは図1Aと図1Cの回路内のN4とN8の電圧波形を示す図である。図1Dに示すように、初期状態でN4が0Vの場合、図1Aの回路では、N4が閾値電圧を超えるまでN8は0.1V付近に留まるが、図1Cの回路では、ソースフォロア回路70でN8が0.4V以上に即座に持ち上げられるため、整定時間が30%程度短くなる。
図1Eは、図1Aの回路の他の一変形例を示す回路図である。図1Eは、電源VDDが不十分の場合、LED電流が発生しないようにN4を抵抗R10にてプルダウンする例を示す回路図である。図1Eでは、第6トランジスタM6のドレイン電流が、I3からI3-N4電位/R10に減少する。
図1Fは、図1Aの回路の他の一変形例を示す回路図である。図1Fは図1Eの抵抗R10によるN4電位の減少を、バッファアンプA1で補償する回路例である。すなわち、図1Eの回路では、N4電位が下がり過ぎるため、バッファアンプA1でN4電位を引き上げる動作を行う。バッファアンプA1の出力ノードとN4との間には抵抗R11が接続され、バッファアンプA1の出力ノードと接地ノードとの間には抵抗R12が接続されている。抵抗R12=R10-R11に設定される。
図2Aは図1Aの電流駆動回路100の一変形例の回路図、図2Bは図2Aの電流駆動回路100内の電気的特性を示すグラフ(graph7~graph12)である。graph7~graph12の横軸は出力電圧(V)である。graph7の縦軸は第1トランジスタM1のドレイン電流、graph8~12の縦軸はN1、N2、N4、N8、N3の電圧(V)である。第7トランジスタM7のサイズを×1から×Aに変更することで、N1、N2、N4、N8、N3の電圧を変化させることが出来るが、これによるOUT端子電流の変化は小さい。
図2Aの電流駆動回路100は、抵抗素子R1の代わりに第7トランジスタM7を備えている。第7トランジスタM7は、第3トランジスタM3、第4トランジスタM4及び第6トランジスタM6と共通のゲートを有する。第7トランジスタM7のドレインは第6トランジスタM6のソースに接続され、第7トランジスタM7のソースは接地ノードに接続されている。第7トランジスタM7は、第3~第6トランジスタM3~M6と同程度のサイズを有する。第7トランジスタM7も、第2~第6トランジスタM2~M6と同様に低耐圧であり、例えばNMOSトランジスタである。
図2Aの第7トランジスタM7は、図1の抵抗素子R1と同様に、第1トランジスタM1のゲート電圧を発生させるために設けられている。図2Bに示すように、N1の飽和電位はN8の飽和電位のドレイン電流I3における第7トランジスタM7のオーバードライブ電圧で設定できる。図1Bと同様に、N1とN8の飽和電位がほぼ同電位になるのはループrp2の帰還によるが、そのためには連動するN2やN4が電源電圧VDD電位付近で飽和しないように設定する必要がある。
図2Cは、図2Aの回路の一変形例を示す回路図である。図2Cは、図2Aの第6トランジスタM6と第7トランジスタM7をひとつの第6トランジスタM6にまとめた回路例を示す回路図である。第6トランジスタM6のドレイン電流I3の時のオーバードライブ電圧と閾値電圧の合計が、図2Aにおける第7トランジスタM7のドレイン電流I3のオーバードライブ電圧と第6トランジスタM6のドレイン電流I3のオーバードライブ電圧と閾値電圧との合計と同じになるようにサイズ(ゲート幅W/ゲート長L)を設定する。
図2Dは、図2Aの回路の他の一変形例を示す回路図である。図2Dは、N8の設定を第7トランジスタM7のサイズ設定とI3×R1の両方で行う回路例を示す回路図である。
図2Eは、図2Aの回路の他の一変形例を示す回路図である。図2Eは、N4の再立ち上げ時や、電流源の起動直後のN8をソースフォロア回路70で持ち上げて、ループrp2の帰還でN4が整定するまでの時間を短縮する回路例を示す回路図である。図2Eのソースフォロア回路70の回路構成は、図1Cのソースフォロア回路70の抵抗R8,R9をトランジスタM17,M11に置換した以外は同様の回路構成である。
図2Fは、図2Aの回路の他の一変形例を示すグラフである。図2Fに示すように、初期状態でN4が0Vの場合、図2Aの回路では、N4が閾値電圧を超えるまでN8は0.1V付近にとどまるが、図2Eの回路では、ソースフォロア回路70でN8が0.2V以上に即座に持ち上げられるため整定時間が20%程度短くなる。
図2Gは、図2Aの回路の他の一変形例を示す回路図である。図2Gは、電源VDDが不十分の場合、LED電流が発生しないようにN4をプルダウンする例を示す回路図である。図2Gの回路では、第6トランジスタM6のドレイン電流が、I3からI3-N4電位/R10に減少している。
図2Hは、図2Aの回路の他の一変形例を示す回路図である。図2Hは図2Gの抵抗R10によるN4電位の減少を、バッファアンプA1で補償する回路例である。図2HのバッファアンプA1と、このバッファアンプA1に接続される抵抗R11、R12との関係は、図1Fと同様である。
図3は図1A及び図2Aの電流駆動回路100の主要部の等価回路図である。図3の等価回路は、第1トランジスタM1と、第2トランジスタM2と、第5トランジスタM5と、第2電流源2と、OTA(Operational Trans-conductance Amplifier)4と、差動増幅器5と、第1~第3電圧源6~8とを備えている。
OTA4は、2つの入力電圧の差に比例した電流を出力する。OTA4の非反転入力端子は、第1電圧源6と差動増幅器5の反転入力端子とに接続されており、ノードN2に対応する。OTA4の反転入力端子は、電圧V2を出力する第2電圧源7に接続されている。OTA4の2つの電流出力端子は、第2電流源2からの電流経路上に介挿されている。
この電流経路上には、第2電流源2と、第5トランジスタM5とが接続されている。差動増幅器5の非反転入力端子には、電圧V3を出力する第3電圧源8が接続されている。差動増幅器5の反転入力端子には、電圧V1を出力する第1電圧源6が接続されている。差動増幅器5の出力端子には、ノードN4を介して第1トランジスタM1のゲートが接続されている。
図3の等価回路は、第2トランジスタM2、OTA4及び第5トランジスタM5を通過する第1制御ループrp1と、差動増幅器5、第1トランジスタM1及び第1電圧源6を通過する第2制御ループrp2とを有する。
第1制御ループrp1では、ノードN1の電位にてノードN3の電位を決定する。また、第1制御ループrp1では、第2トランジスタM2のドレイン電流が、I2×(1+N)≒I2×Nになるように制御する。第2制御ループrp2では、ノードN1が図1A及び図2AのノードN8と同電位になるようにノードN4の電位を制御する。出力電圧VOUTがノードN1の目標電圧(ノードN8の電位=V3-V1)より高い場合は、第2制御ループrp2にてノードN1は目標電圧に維持されるため、ノードN4の電位変動は小さくなる。出力電圧VOUTが目標電圧より低くなると、第2制御ループrp2はノードN4の電位を持ち上げて、ノードN1の電位低下を防ぐように帰還する。このような帰還制御によっても、ノードN1の電位が低下する場合には、第1制御ループrp1がノードN3の電位を持ち上げて、第1トランジスタM1と第2トランジスタM2のドレイン電流を維持するように帰還制御を行う。
図1A及び図2Aの回路において、第1制御ループrp1は、第4トランジスタM4、第5トランジスタM5、第2トランジスタM2及び第3トランジスタM3を通過する経路である。また、第2制御ループrp2は、第1トランジスタM1、第3トランジスタM3及び第6トランジスタM6を通過する経路である。
図1A及び図2Aの回路は、第1トランジスタM1と第2トランジスタM2のサイズが第3~第7トランジスタM3~M7のサイズよりもはるかに大きいため、電源投入時の起動信号が入力されてから、第1トランジスタM1が電流を出力し始めるまでに時間がかかる。この時間を短縮するための起動補助回路の回路構成には複数通りが考えられる。以下では、起動補助回路の代表的な第1~第5具体例を説明する。
(起動補助回路の第1具体例)
起動補助回路の第1具体例は、第2トランジスタM2のゲートに繋がるノードN3の充電電流を一時的に増やすものである。一時的とは、例えば起動信号が入力されてから所定時間である。
図4は第1具体例による起動補助回路25を備える電流駆動回路100の回路図である。図4の起動補助回路25は、例えば図2Aの電流駆動回路100の回路構成に加えて、第8トランジスタM8と、第9トランジスタM9と、第4電流源9と、第1起動切替器10と、第2起動切替器11とを有する。
第8トランジスタM8は、第3トランジスタM3、第4トランジスタM4及び第6トランジスタM6とゲート同士を共通にする。第9トランジスタM9は、第2トランジスタM2及び第5トランジスタM5とゲート同士を共通にする。第8トランジスタM8のソースは第9トランジスタM9のドレインに接続され、第9トランジスタM9のソースは接地ノードに接続されている。第1起動切替器10は、第4電流源9と第8トランジスタM8のドレインとの間に介挿されている。第2起動切替器11は、第8トランジスタM8のドレインと第4トランジスタM4のドレインとの間に介挿されている。
第8トランジスタM8と第9トランジスタM9は、第4トランジスタM4と第5トランジスタM5の(M-1)倍のサイズを有するため、第4電流源9は、第2電流源2の(M-1)倍の電流を流すことができる。
図4(a)は起動補助回路25が起動補助を行う前の状態を示している。図4(a)の場合、第1起動切替器10と第2起動切替器11がともに接続経路を遮断している。これにより、第8トランジスタM8と第9トランジスタM9は、オフ状態になる。
図4(b)は起動信号が入力されてから所定期間内に起動補助回路25が起動補助を行う状態を示している。図4(b)の場合、第1起動切替器10と第2起動切替器11がともに接続経路を導通する。これにより、ノードN3には、第8及び第9トランジスタM9と第2電流源2がない場合と比べてM倍の電流が流れ、起動時間を1/Mに短縮できる。
所定期間が経過すると、図4(a)に示すように、第1起動切替器10と第2起動切替器11が接続経路を遮断するため、第8及び第9トランジスタM9と第2電流源2は動作を停止する。
(起動補助回路25の第2具体例)
起動補助回路25の第2具体例は、起動入力信号が入力されてから所定期間は、ノードN3の電位を高くする制御を行うものである。
図5は第2具体例による起動補助回路25を備える電流駆動回路100の回路図である。図5の起動補助回路25は、例えば、第8~第10トランジスタM8~M10と、第4電流源9とを有する。第8トランジスタM8、第9トランジスタM9及び第4電流源9の接続形態は図4と同様である。第10トランジスタM10のゲートは、第8トランジスタM8のドレインに接続され、第10トランジスタM10のドレインは電源電圧ノードVDDに接続され、第10トランジスタM10のソースは、第2トランジスタM2、第5トランジスタM5及び第9トランジスタM9の共通ゲートに接続されている。この起動補助回路25はN3が所定の電圧になったとき、N5の電位が(N3の電位)+(M10の閾値電圧)未満に確実に下がるように、I4による電流の単位電流あたりの第8トランジスタM8の(ゲート幅W/ゲート長L)は、I2による電流の単位電流あたりの第4トランジスタM4の(ゲート幅W/ゲート長L)以上に設定される。第10トランジスタM10のサイズは、1倍~Ma倍(Ma>1)である。
起動信号が入力されてから所定期間は、第10トランジスタM10のゲートがハイレベルになり、第2、第5及び第9トランジスタM2、M5、M9のゲートに繋がるノードN3の電位が高くなる。第2トランジスタM2のドレイン電流が、定常状態での第2トランジスタM2のドレイン電流のa倍(a<1で、例えばa=0.5)になると、第10トランジスタM10のゲートに繋がるノードN5がローレベルになり、第10トランジスタM10はオフ状態になり、起動補助動作は終了する。
ここで、「起動信号が入力されてから所定期間」、及び「(ドレイン電流の)a倍」の点について以下、補足する。まず、「起動信号が入力されてから所定期間」とは、「ノードN2とノードN3の電位が初期状態で、かつ、直列の第8トランジスタM8と第9トランジスタM9も通電しない初期状態において、第1~第4電流源1~3、9のノードN2~ノードN5への給電が開始された時刻(起動信号の入力時)から、給電によりノードN2~ノードN5が定常状態に近づき直列の第8トランジスタM8と第9トランジスタM9のドレイン電流が第2電流源2の電流のa×(M8のゲート幅W/ゲート長L)/(M4のゲート幅W/ゲート長L)倍に達するまでの期間(所定期間)」である。尚、起動信号の入力は、電流源のオン信号により行われてもよい。
次に「(ドレイン電流の)a倍」の点について説明する。第4電流源9の電流は、第2電流源2の電流のa×(M8のゲート幅W/ゲート長L)/(M4のゲート幅W/ゲート長L)倍(ただし、a<1で、例えばa=0.5)に設定される。所定期間は、第4電流源9の給電能力が、直列の第8トランジスタM8と第9トランジスタM9のドレイン電流を上回るため、第10トランジスタM10のゲートがハイレベルになり、第2、第5及び第9トランジスタM2、M5、M9のゲートに繋がるノードN3の電位が定常状態に近づくように給電される。所定期間経過後は、直列の第8トランジスタM8と第9トランジスタM9の飽和領域でのドレイン電流が第4電流源9の電流供給能力を超えるため第10トランジスタM10のゲートに繋がるノードN5がローレベルになり、第10トランジスタM10はオフ状態になり、起動補助動作は終了する。そのタイミングは第2トランジスタM2のドレイン電流が、定常状態での第2トランジスタM2のドレイン電流のa倍を超えるときである。
(起動補助回路25の第3具体例)
起動補助回路25の第3具体例は、起動入力信号が入力されてから所定期間は、第1トランジスタM1のゲートに繋がるノードN4の電位を高くする制御を行うものである。
図6は第3具体例による起動補助回路25を備える電流駆動回路100の回路図である。図6の起動補助回路25は、例えば第8~第12トランジスタM8~M12と、第4電流源9とを有する。第8~第10トランジスタM8~M10及び第4電流源9の接続形態は図5と同様である。
第12トランジスタM12は、第1~第10トランジスタM1~M10とは導電型が異なっている。第12トランジスタM12は、第1トランジスタM1のゲート電圧を制御する。第11トランジスタM11は、第10トランジスタM10とゲート同士を共通にしている。第12トランジスタM12のゲートは、第11トランジスタM11のドレインに接続されている。第11トランジスタM11のソースは接地ノードに接続されている。第12トランジスタM12のゲートと電源電圧ノードVDDとの間には抵抗素子R12が接続されている。第12トランジスタM12のサイズは、1倍~Mb倍(Mb>1)である。
起動信号が入力されてから所定期間は、第10トランジスタM10のゲートがハイレベルになり、第2、第5及び第9トランジスタM2、M5、M9のゲートに繋がるノードN3の電位が高くなる。また、第11トランジスタM11のゲート電位も高くなるため、第12トランジスタM12のゲート電位が下がって、第1トランジスタM1のゲートに繋がるノードN4の電位が高くなる。所定期間が終了し、第2トランジスタM2のゲートに繋がるノードN3の電位がより定常状態に近づき、第2トランジスタM2のドレイン電流が定常状態のa倍(a<1で、例えばa=0.5)を超えると、第10トランジスタM10のゲートに繋がるノードN5がローレベルになり、第10トランジスタM10と第11トランジスタM11はオフ状態になる。これにより、第12トランジスタM12もオフする。
図6の一変形例として、図7に示すように、第12トランジスタM12にダーリントン接続される第14トランジスタM14と抵抗素子R13を設けてもよい。
上述した基準補助回路の第1具体例と第2具体例では、起動信号が入力されてから所定期間内は、第8トランジスタM8と第9トランジスタM9に、a×I2(a<1)の電流を流すことで、第2トランジスタM2のドレイン電流の立ち上がりを早めているが、第8トランジスタM8のドレインに繋がるノードN5の電位は、起動信号が入力された直後はハイレベルで、その後急速に低下する。ノードN5の電位をモニタすることで、第2トランジスタM2の起動補助を終了するかどうか、すなわち所定期間の終了タイミングを判断できる。
図8は図5又は図6の電流駆動回路100内の各部の動作波形である。時刻t0で起動信号が入力されると、第8及び第9トランジスタM8、M9にa×I2の電流が流れて起動補助が行われるため、第2トランジスタM2のゲートに繋がるノードN3の電位(波形w1)は線形に増加する。ノードN3が閾値電圧を超えた時点(時刻t1)以降で、第2トランジスタM2のドレイン電流(波形w2)は急激に増加する。また、第8トランジスタM8のドレインに繋がるノードN5の電位(波形w3)は急激に低下するが、このノードN5の電位が所定電位になった時点を起動補助の終了時刻とすればよい。
(起動補助回路25の第4具体例)
起動補助回路25の第4具体例は、第1トランジスタM1のゲートに繋がるノードN4上と、第2トランジスタM2のゲートに繋がるノードN3上との少なくとも一方に、バッファを介挿するものである。
図9A及び図9Bは第2トランジスタM2のノードに繋がるノードN3上にバッファを介挿する例を示す起動補助回路25の回路図である。図9A及び図9Bの起動補助回路25は、第1バッファ11と、第2バッファ12と、アナログスイッチ13とを備えている。第1バッファ11と第2バッファ12には、起動信号が入力されるタイミングに同期して、パルス信号XEN、ENが入力される。パルス信号XEN、ENは、入力時の立ち上がり(立ち下がり)エッジは急峻で、終了時の立ち下がり(立ち上がり)は緩やかに変化する信号である。終了時の立ち下がり(立ち上がり)を緩やかに変化させる理由は、オーバーシュートやアンダーシュートの発生を防止して、起動補助動作を緩やかに終了させるためである。
図9Aに示す第1バッファ11は、電源電圧ノードVDDに接続されて電流源として機能するPMOSトランジスタ14と、このPMOSトランジスタ14のドレインと接地ノードとの間にカスコード接続されるPMOSトランジスタ15及びNMOSトランジスタ16と、同じくPMOSトランジスタ14のドレインと接地ノードとの間にカスコード接続されるPMOSトランジスタ17及びNMOSトランジスタ18とを有する。
図9Bに示す第1バッファ11は、図9Aのトランジスタ16とトランジスタ18のドレイン電圧を揃えるために、トランジスタ72~76を追加したものであり、第1バッファ11の入出力オフセットを小さくすることができる。
図9Aに示す第2バッファ12は、接地ノードに接続されて電流源として機能するNMOSトランジスタ19と、電源電圧ノードVDDとNMOSトランジスタ19のドレインとの間にカスコード接続されるPMOSトランジスタ20及びNMOSトランジスタ21と、同じく電源電圧ノードVDDとNMOSトランジスタ19のドレインとの間にカスコード接続されるPMOSトランジスタ22及びNMOSトランジスタ23とを有する。
図9Bに示す第2バッファ12は、図9Aのトランジスタ20とトランジスタ22のドレイン電圧を揃えるために、トランジスタ77~81を追加したものであり、第2バッファ12の入出力オフセットを小さくすることができる。
PMOSトランジスタ15のゲートとNMOSトランジスタ21のゲートは、アナログスイッチ13の入力ノードとともに、起動補助回路25の入力端子に接続されている。PMOSトランジスタ17のゲートとNMOSトランジスタ23のゲートは、第2トランジスタM2のゲートに接続されている。
アナログスイッチ13は、パルス信号XEN、ENが入力されると、ノードN3と第2トランジスタM2のゲートとの接続経路を遮断する。パルス信号XEN、ENが入力されなくなると、アナログスイッチ13は、ノードN3と第2トランジスタM2のゲートとを導通する。
パルス信号XEN、ENが入力されている期間内は、ノードN3上の信号は、第1バッファ11と第2バッファ12でバッファリングされた後に第2トランジスタM2のゲートに入力される。第1バッファ11と第2バッファ12でバッファリングすることで、第2トランジスタM2のゲート電圧の立ち上がりが急峻になり、第2トランジスタM2の起動時間を短縮できる。パルス信号XEN、ENが入力されなくなると、第1バッファ11と第2バッファ12はバッファリング動作を行わなくなり、ノードN3と第2トランジスタM2のゲートとがアナログスイッチ13を通して導通し、通常動作が行われる。
パルス信号XEN、ENは、例えば、起動信号の立ち上がりエッジに同期して生成することができる。図10Aは図9Aの起動補助回路25にパルス発生回路30を追加した回路図、図10Bは図9Bの起動補助回路25にパルス発生回路30を追加した回路図である。図10Aと図10Bのパルス発生回路30は、ワンショットパルス生成器31と、第1波形調整回路32と、第2波形調整回路33とを有する。
ワンショットパルス生成器31は、バッファ34と、抵抗素子R2と、キャパシタC1と、インバータ35と、論理ゲート36とを有する。バッファ34には、起動信号が入力される。起動信号が立ち上がると、抵抗素子R2とキャパシタC1で、起動信号の立ち上がり波形をなまらせる。論理ゲートには、起動信号と、起動信号をなまらせた信号とが入力されて、ワンショットパルス信号が生成される。このワンショットパルス信号は、立ち上がりがやや緩やかで、立ち下がりが裾を引くような信号である。
第1波形調整回路32は、カスコード接続された2つのPMOSトランジスタ37,38と、抵抗素子R3と、キャパシタC2とが並列接続された回路と、この回路に直列接続された抵抗素子R4及びNMOSトランジスタ39とを有する。
第2波形調整回路33は、カスコード接続された2つのNMOSトランジスタ40,41と、抵抗素子R5と、キャパシタC3とが並列接続された回路と、この回路に直列接続された抵抗素子R6及びPMOSトランジスタ42とを有する。
NMOSトランジスタ39のドレインから図9Aと同様のパルス信号XENが出力される。また、PMOSトランジスタの42のドレインから図9Aと同様のパルス信号ENが出力される。
また、図10Aの起動補助回路25は、第1トランジスタM1のゲートを高速起動する高速起動回路43を有する。この高速起動回路43は、PMOSトランジスタ44と、NMOSトランジスタ45と、抵抗素子R7とを有する。PMOSトランジスタ44のソースは電源電圧ノードVDDに接続され、PMOSトランジスタ44のドレインは、NMOSトランジスタ45のゲートと抵抗素子R7の一端とに接続されている。NMOSトランジスタ45のドレインは電源電圧ノードVDDに接続され、NMOSトランジスタ45のソースは、第1トランジスタM1のゲートに繋がるノードN4に接続されている。
以上、図1Aで示した第1の実施形態による電流駆動回路100について、いくつかの変形例や具体例を用いて説明してきたが、これらの電流駆動回路100は、少なくとも、サイズの大きい高耐圧の第1トランジスタM1にカスコード接続されたサイズの大きい低耐圧の第2トランジスタM2を駆動するために、第3~第6トランジスタM3~M6を有する。第2~第5トランジスタM2~M5は、ノードN1の電位にてノードN3の電位を決定し、第2トランジスタM2のドレイン電流が約I2×Nとなるように制御する第1制御ループrp1を構成する。また、第3トランジスタM3と第6トランジスタM6は、第1トランジスタM1のソースと第2トランジスタM2のドレインが繋がるノードN1が第6トランジスタM6のソースが繋がるノードN6と同電位になるように制御する第2制御ループrp2を構成する。このような第1制御ループrp1と第2制御ループrp2を設ける構成とすることで、出力電圧VOUTが大きく変動しても、出力端子OUTから定電流を出力できる。
また、図9A及び図10Aで説明したように、第1の実施形態による電流駆動回路100において、その回路内部に起動補助回路25を追加して設けることができる。起動補助回路25を設けることで、第1トランジスタM1が電流を出力し始めるまでの時間を短縮できる。起動補助回路25は、起動信号が入力されてから所定期間のみ動作し、所定期間が経過すると、動作を停止するため、消費電力が増えるおそれはない。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、図1Aの電流駆動回路100に、高速化のための回路を追加するものである。
図11は第2の実施形態による電流駆動回路100の回路図である。図11の電流駆動回路100は、図1Aの電流駆動回路100の回路構成に加えて、第8~第12トランジスタM8~M12と、第4電流源9と、抵抗素子R1とを備えている。第8~第12トランジスタM8~M12と、第4電流源9と、抵抗素子R1との接続関係は、図6と同様であるため、説明を省略する。
抵抗素子R1の抵抗値は、ノードN1の静定電位を第3電流源3が出力する電流I3で割った値に設定される。第2電流源2が出力する電流I2と第3電流源3が出力する電流I3との電流比は、第4トランジスタM4と第6トランジスタM6の電流ミラー比に設定される。
図11の第3トランジスタM3、第4トランジスタM4及び第5トランジスタM5は、第2トランジスタM2のゲート電圧発生回路を構成している。また、第6トランジスタM6、第7トランジスタM7及び第3電流源3は、第1トランジスタM1のゲート電圧発生回路を構成している。
図12は図11の一変形例による電流駆動回路100の回路図である。図12の電流駆動回路100は、図11の抵抗素子R1の代わりに第7トランジスタM7を備えている。
第7トランジスタM7の接続関係は、図2Aと同様である。
第2電流源2が出力する電流I2と第3電流源3が出力する電流I3との比は、第4トランジスタM4と第6トランジスタM6のゲート幅W/ゲート長Lの比で設定される。同様に、第5トランジスタM5と第7トランジスタM7のW/Lも同じ比に設定される。この比を調整することで、第1トランジスタM1のゲート電圧を調整でき、第1トランジスタM1のドレイン電流(電流駆動回路100の出力電流)を調整できる。出力電流Ioutは、以下の(1)式に示すように、第2電流源2が出力する電流I2に、第5トランジスタM5と第2トランジスタM2の電流ミラー比(W2/L2)/(W5/L5)を乗じた値から、第1電流源1が出力する電流I1を引いた値となる。
Iout=I2×(W2/L2)/(W5/L5)-I1 …(1)
図11及び図12における第8~第10トランジスタM8~M10は、起動補助回路25の一部を構成し、第2トランジスタM2のゲート電圧を高速起動する。尚、図11及び図12に示した起動補助回路25は、図6に示した回路とその構成は基本的に同じであり、例えば、 第8~第12トランジスタM8~M12と、第4電流源9とを有する。第10トランジスタM10のゲートはノードN5に接続されており、ドレインはノードN3に接続されている。このように、ノードN3はソースフォロワ出力であり、起動時のみノードN3は第10トランジスタM10により所定の電位に設定される。
第4電流源9が出力する電流I4と第2電流源2が出力する電流I2との電流ミラー比は、第8トランジスタM8と第4トランジスタM4のW/L比と、第9トランジスタM9と第5トランジスタM5のW/L比とそれぞれ同じ値に設定される。
図13及び図14は、図11及び図12の電流駆動回路100にそれぞれ第13トランジスタM13を追加した回路図である。第13トランジスタM13は、第2トランジスタM2と共通のゲートを有する。第13トランジスタM13のドレインはノードN5に接続され、ソースは接地ノードに接続されている。
第13トランジスタM13を設けることで、ノードN5の電位が2Vth以上に上がらないようにクランプし、第10トランジスタM10の働きを抑制することができる。
図11~図14の第11トランジスタM11は、第1トランジスタM1のゲート電圧を高速起動するための起動補助回路25の一部を構成している。第11トランジスタM11のゲートはノードN5に接続され、ソースは接地ノードに接続され、ドレインは第12トランジスタM12のゲートに接続されている。第12トランジスタM12は、第1~第11トランジスタM1~M11とは逆極性(例えばp型)のMOSトランジスタである。第12トランジスタM12のソースは電源電圧ノードVDDに接続され、ドレインはノードN4に接続されている。
第12トランジスタM12をオンさせる回路を別個に設けてもよい。例えば、図10Aのパルス発生回路30から出力されたパルス信号やノードN5の電位を利用したパルス信号を第12トランジスタM12のゲートに付与してもよい。
(第2トランジスタM2のオフ状態の動作)
第1トランジスタM1のドレイン電圧が下がったときに、第1電流源1からの電流I1が第1トランジスタM1のドレインからOUT端子に流れるのを防止する必要がある。この防止のために、図15に示すように、第2トランジスタM2のゲートに繋がるノードN3と接地ノードの間に第1切替器51を接続してもよい。図15(a)は第2トランジスタM2がオフ状態の場合、図15(b)は第2トランジスタM2がオン状態の場合を示している。この第1切替器51は、第2トランジスタM2がオフ状態のときには、図15(a)に示すようにノードN3を接地ノードに導通させる。また、第2トランジスタM2がオン状態のときには、図15(b)に示すようにノードN3と接地ノードとの接続を遮断する。
第1トランジスタM1のドレイン電圧が下がったときに、第1電流源1からの電流I1が第1トランジスタM1のドレインからOUT端子に流れるのを確実に防止するには、図16又は図17のような回路を採用してもよい。図16では、図15の第1切替器51を備える他に、第3トランジスタM3のソースとノードN1の間に第2切替器52を介挿している。図16(a)は第2トランジスタM2がオフ状態の場合、図16(b)は第2トランジスタM2がオン状態の場合を示している。
第2トランジスタM2がオン状態の場合、図16(b)に示すように、第2切替器52は、第2トランジスタM2のドレインをノードN1に導通させる。一方、第2トランジスタM2がオフ状態の場合、第2切替器52は第3トランジスタM3のソースとノードN1との接続を遮断する。これにより、第2トランジスタM2がオフ状態の場合に、第1電流源1からの電流I1がノードN1を通ってOUT端子に流れ出すことを防止できる。
図17の電流駆動回路100は、図16の第2切替器52の代わりに、第3切替器53と第4切替器54を備えている。第3切替器53は、第1トランジスタM1のゲートに繋がるノードN4と接地ノードとの間に介挿されている。第4切替器54は、第3トランジスタM3のゲートに繋がるノードN2と接地ノードとの間に介挿されている。図17(a)は第2トランジスタM2がオフ状態の場合、図17(b)は第2トランジスタM2がオン状態の場合を示している。
第2トランジスタM2がオンの場合、第3切替器53は、第1トランジスタM1のゲートに繋がるノードN4と接地ノードとの接続を遮断する。第4切替器54は、第3トランジスタM3のゲートに繋がるノードN2と接地ノードとの接続を遮断する。一方、第2トランジスタM2がオフの場合、第3切替器53は、第1トランジスタM1のゲートに繋がるノードN4を接地ノードに導通させる。第4切替器54は、第3トランジスタM3のゲートに繋がるノードN2を接地ノードに導通させる。これにより、第2トランジスタM2と第3トランジスタM3は確実にオフし、第1電流源1からの電流I1がノードN1を通ってOUT端子に流れ込むおそれがなくなる。
図11~図14の電流駆動回路100において、第2トランジスタM2は、同じ低耐圧の第3~第13トランジスタM3~M13の(1+N)倍のサイズを有する。第2トランジスタM2は、第3~第13トランジスタM3~M13と同じ1倍サイズの1倍部分M2-1と、N倍サイズのN倍部分M2-Nとに分けて実装することが可能である。図18(a)及び図18(b)は第2トランジスタM2を1倍部分M2-1とN倍部分M2-Nに分ける場合の等価回路図である。図18(a)は第2トランジスタM2がオフ状態の等価回路図、図18(b)は第2トランジスタM2がオン状態の等価回路図である。この等価回路は、N倍部分M2-Nのゲートと接地ノードとの間に介挿される第1切替器51と、1倍部分M2-1のゲートとN倍部分M2-Nのゲートとの間に介挿される第5切替器55と、を有する。
第2トランジスタM2がオフ状態の場合、図18(a)のように、第5切替器55はオフであり、1倍部分M2-1のゲートはノードN3に接続されるが、N倍部分M2-NのゲートはノードN3から遮断される。また、第1切替器51はオンし、N倍部分M2-Nのゲートを接地ノードに接続する。これにより、N倍部分M2-Nのゲート電圧は完全に放電され、N倍部分M2-Nはオフする。1倍部分M2-1は動作するため、第1電流源1からノードN1に流れ込む電流I1は、1倍部分M2-1を通って接地ノードに流れる。
第2トランジスタM2がオン状態の場合、図18(b)のように、第5切替器55はオンし、第1切替器51はオフする。よって、第1トランジスタM1のドレイン電流はN倍部分M2-Nに流れる。また、第1電流源1からノードN1に流れる電流は、1倍部分M2-1に流れる。
上述したように、第2トランジスタM2のゲートに繋がるノードN3に起動補助回路25を接続する場合、1倍部分M2-1は起動補助回路25の入力側に配置し、N倍部分M2-Nは起動補助回路25の出力側に配置するのが望ましい。
図19(a)及び図19(b)は図18(a)及び図18(b)に起動補助回路25を追加した等価回路図である。図19(a)は第2トランジスタM2がオフ状態、図19(b)は第2トランジスタM2がオン状態の等価回路図である。図19(a)及び図19(b)に示すように、ノードN3と1倍部分M2-1との接続ノードの電位が起動補助回路25に入力される。起動補助回路25の出力信号は、起動補助回路25の入力端子は、N倍部分M2-Nのゲートに入力される。起動補助回路25は、信号cntに従って起動補助を行う。信号cntは起動信号が入力されてから所定期間だけ例えばハイレベルになる信号である。
図20A、図20B、図20Cは図19の起動補助回路25の出力ノードと第2トランジスタM2のゲートとの間に、第6切替器56を介挿した電流駆動回路100の回路図である。図20A~図20Cの回路では、起動時に、起動補助回路25とノードN3の電位の両方を併用して第2トランジスタM2のゲートを駆動する。図20Aは第2トランジスタM2がオフ状態の場合、図20Bは第2トランジスタM2が起動時の場合、図20Cは第2トランジスタM2が起動後のオン状態の場合を示している。図20A~図20Cの起動補助回路25は、図19と同様の第1切替器51と第5切替器55を備えている。図20A~図20Cの第6切替器56は、起動補助回路25の出力ノードと第2トランジスタM2のゲートとを導通するか否かを切り替える。第2トランジスタM2がオフ状態の場合、図20Aのように、第1切替器51にて第2トランジスタM2のゲートを接地ノードに導通させる。また、第5切替器55と第6切替器56はオープン状態であり、第2トランジスタM2は完全にオフする。第2トランジスタM2が起動時の場合、図20Bに示すように、第1切替器51は第2トランジスタM2のゲートと接地ノードとの接続を遮断する。第5切替器55はノードN3と第2トランジスタM2のゲートとを接続する。第6切替器56は、起動補助回路25の出力ノードを第2トランジスタM2のゲートに接続する。
これにより、第2トランジスタM2は高速に起動する。第2トランジスタM2が起動後のオン状態の場合、図20Cに示すように、第1切替器51と第6切替器56はオープン状態になり、第5切替器55はノードN3と第2トランジスタM2のゲートとを接続する。
これにより、補助起動回路は切り離されて、第2トランジスタM2は、ノードN3の電位に基づいて動作する。
図21A、図21B、図21Cは、図20A~図20Cとは異なり、起動時には、起動補助回路25のみで第2トランジスタM2のゲートを駆動する電流駆動回路100の回路図である。図21A~図21Cは図19の回路に第6切替器56を追加した構成になっている。図21Aは第2トランジスタM2がオフ状態、図21Bは第2トランジスタM2の起動時、図21Cは第2トランジスタM2がオン状態の場合を示している。図21A~図21Cの回路は、起動時において、第5切替器55がオープン状態になる点で図20A~図20Cの回路とは異なる。起動時には、N倍部分M2-Nのゲートに起動補助回路25の出力ノードが接続され、1倍部分M2-1のゲートには起動補助回路25の出力ノードは接続されない。
図22A、図22B、図22Cは、第2トランジスタM2が1倍部分M2-1とN倍部分M2-Nに分かれていない場合に、起動時に起動補助回路25とノードN3の電位の両方を併用して第2トランジスタM2のゲートを駆動する電流駆動回路100の回路図である。
図22Aは第2トランジスタM2がオフ状態、図22Bは第2トランジスタM2の起動時、図22Cは第2トランジスタM2がオン状態の場合を示している。図22における第1、第2及び第6切替器56の切替状態は図20と同様である。
図23A、図23B、図23Cは、第2トランジスタM2が1倍部分M2-1とN倍部分M2-Nに分かれていない場合に、起動時に起動補助回路25とノードN3の電位の両方を併用して第2トランジスタM2のゲートを駆動する電流駆動回路100の回路図である。
図23Aは第2トランジスタM2がオフ状態、図23Bは第2トランジスタM2の起動時、図23Cは第2トランジスタM2がオン状態の場合を示している。図23における第1、第2及び第6切替器56の切替状態は図21と同様である。
(一比較例の回路との相違)
図24は一比較例による電流駆動回路100の回路図である。図24の電流駆動回路100は、高耐圧の第1トランジスタM1にカスコード接続された低耐圧の第2トランジスタM2と、第3トランジスタM3と、第1電流源1と、第1差動増幅器61と、第2差動増幅器62とを備えている。第1差動増幅器61の非反転入力端子は、第1電流源1と第3トランジスタM3のドレインとの接続ノードに接続されている。第1差動増幅器61の反転入力端子は、第1トランジスタM1のソースと第2トランジスタM2のドレインとの接続ノードに接続されている。第1差動増幅器61の出力ノードは第1トランジスタM1のゲートに接続されている。第2差動増幅器62の非反転入力端子は、第1電流源1と第3トランジスタM3のドレインとの接続ノードに接続されている。第2差動増幅器62の反転入力端子には、所定の電圧を出力する電圧源63が接続されている。第2差動増幅器62の出力ノードは第2トランジスタM2のゲートに接続されている。
図25は第1トランジスタM1のドレインに繋がるOUT端子から出力される出力電圧と、OUT端子から流れる出力電流との対応関係を示す曲線を示す図である。曲線w4は本実施形態による電流駆動回路100、曲線w5は図24の一比較例による電流駆動回路100を示している。曲線w4の方が曲線w5よりも立ち上がりが急峻であり、定電流性に優れていることがわかる。
図26(a)と図26(b)は本実施形態と一比較例による電流駆動回路100の出力電流の応答性を示す図である。図26(a)と図26(b)の横軸は時間、縦軸は出力電流である。図26(a)及び図26(b)では、本実施形態と一比較例による電流駆動回路100を200ns、400ns、600ns、800ns、1000nsの期間だけパルス駆動した場合の応答性を示しており、200ns~1000nsの出力電流波形をw6~w10で表している。図示のように、本実施形態では、起動直後に出力電流が一定になるのに対して、一比較例では、出力電流が一定になるまでの時間が長い。これにより、本実施形態では起動時間が短いことがわかる。
このように、第2の実施形態では、電流駆動回路100内に第7トランジスタM7又は抵抗素子R1を設けるため、所望の出力電流が第1トランジスタM1のドレインから出力されるように、第1トランジスタM1のゲート電圧を調整できる。また、第2の実施形態では、電流駆動回路100内に第8~第12トランジスタM8~M12を設けるため、第2トランジスタM2の起動を高速化することができる。さらに、第2の実施形態では、電流駆動回路100内に第11トランジスタM11を設けるため、第1トランジスタM1の起動を高速化できる。
上述した第1及び第2の実施形態において、電流駆動回路100内に第1トランジスタM1を内蔵してもよいし、あるいは第1トランジスタM1を外付けしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 第1電流源、2 第2電流源、3 第3電流源、4 OTA、5 差動増幅器、6
第1電圧源、7 第2電圧源、8 第3電圧源、9 第4電流源、10 第1起動切替器、11 第2起動切替器、25 起動補助回路、100 電流駆動回路、

Claims (10)

  1. 電流を出力する第1トランジスタと、前記第1トランジスタにカスコード接続される第2トランジスタと、
    前記第2トランジスタにカスコード接続される第3トランジスタと、
    前記第3トランジスタ及び前記第2トランジスタに電流を供給する第1電流源と、
    前記第3トランジスタとゲート同士を共通にする第4トランジスタと、
    前記第2トランジスタとゲート同士を共通にし、前記第4トランジスタにカスコード接続される第5トランジスタと、
    前記第4トランジスタ及び前記第5トランジスタに電流を供給する第2電流源と、
    前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタとゲート同士を共通にし、前記第1トランジスタのゲート電圧を制御する第6トランジスタと、
    前記第6トランジスタのドレイン電流を供給する第3電流源と、を備え、
    前記第2トランジスタは、前記第3乃至第6トランジスタよりもサイズが大きく、かつ、
    起動信号が入力されてから所定期間、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの少なくとも一方の動作を高速化する起動補助回路を更に備え
    前記起動補助回路は、
    前記第1トランジスタのゲートに繋がる経路と、前記第2トランジスタのゲートに繋がる経路との少なくとも一方に介挿されるアナログバッファと、
    前記所定期間内は前記アナログバッファを動作させ、前記所定期間経過後は、前記アナログバッファをバイパスさせる切替回路と、を有する、電流駆動回路。
  2. 電流を出力する第1トランジスタと、前記第1トランジスタにカスコード接続される第2トランジスタと、
    前記第2トランジスタにカスコード接続される第3トランジスタと、
    前記第3トランジスタ及び前記第2トランジスタに電流を供給する第1電流源と、
    前記第3トランジスタとゲート同士を共通にする第4トランジスタと、
    前記第2トランジスタとゲート同士を共通にし、前記第4トランジスタにカスコード接続される第5トランジスタと、
    前記第4トランジスタ及び前記第5トランジスタに電流を供給する第2電流源と、
    前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタとゲート同士を共通にし、前記第1トランジスタのゲート電圧を制御する第6トランジスタと、
    前記第6トランジスタのドレイン電流を供給する第3電流源と、を備え、
    前記第2トランジスタは、前記第3乃至第6トランジスタよりもサイズが大きく、かつ、
    起動信号が入力されてから所定期間、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの少なくとも一方の動作を高速化する起動補助回路を更に備え、。
    前記第3トランジスタ、前記第4トランジスタ及び前記第6トランジスタとゲート同士を共通にする第8トランジスタと、
    前記第2トランジスタ及び前記第5トランジスタとゲート同士を共通にし、前記第8トランジスタにカスコード接続される第9トランジスタと、
    前記第8トランジスタ及び前記第9トランジスタのドレイン電流を供給する第4電流源と、
    前記第4電流源と前記第8トランジスタとの接続ノードの電圧に基づいて、前記第2トランジスタ、前記第5トランジスタ及び前記第9トランジスタのゲート電圧を制御する第10トランジスタと、を備える、電流駆動回路。
  3. 前記起動補助回路は、前記起動信号が入力されてから前記所定期間、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの少なくとも一方のゲート電流を増加させる、請求項に記載の電流駆動回路。
  4. 前記起動補助回路は、
    前記第1トランジスタのゲートに繋がる経路と、前記第2トランジスタのゲートに繋がる経路との少なくとも一方に介挿されるアナログバッファと、
    前記所定期間内は前記アナログバッファを動作させ、前記所定期間経過後は、前記アナログバッファをバイパスさせる切替回路と、を有する、請求項に記載の電流駆動回路。
  5. 前記所定期間は、前記起動信号が入力されてから前記第2トランジスタのドレイン電流が所定の電流になるまでの期間である、請求項1乃至のいずれか一項に記載の電流駆動回路。
  6. 前記第6トランジスタにカスコード接続され、前記第6トランジスタとゲート同士を共通にする第7トランジスタを備える、請求項1乃至のいずれか一項に記載の電流駆動回路。
  7. 前記第6トランジスタのドレイン電流が流れる経路上に介挿される抵抗素子を備える、請求項1乃至のいずれか一項に記載の電流駆動回路。
  8. 前記第3トランジスタ、前記第4トランジスタ及び前記第6トランジスタとゲート同士を共通にする第8トランジスタと、
    前記第2トランジスタ及び前記第5トランジスタとゲート同士を共通にし、前記第8トランジスタにカスコード接続される第9トランジスタと、
    前記第8トランジスタ及び前記第9トランジスタのドレイン電流を供給する第4電流源と、
    前記第4電流源と前記第8トランジスタとの接続ノードの電圧に基づいて、前記第2トランジスタ、前記第5トランジスタ及び前記第9トランジスタのゲート電圧を制御する第10トランジスタと、を備える、請求項1、3乃至7のいずれか一項に記載の電流駆動回路。
  9. 前記第10トランジスタとゲート同士を共通にする第11トランジスタと、
    前記第2、第3、第4、第5、第6、第8、第9,第10、及び第11トランジスタとは異なる導電型で、前記第11トランジスタのドレイン電圧に応じて前記第1トランジスタのゲート電圧を制御する第12トランジスタと、を備える、請求項2又は8に記載の電流駆動回路。
  10. 前記第2トランジスタ、前記第5トランジスタ及び前記第9トランジスタとゲート同士を共通にし、前記第4電流源からドレイン電流が供給される第13トランジスタを備える、請求項8又は9に記載の電流駆動回路。
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