JP7283368B2 - エアクリーナ - Google Patents
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Description
このエアクリーナのケースには、キャップが取り付けられるようになっている。エアクリーナにおけるケースとキャップとの間は、ケース側の隔壁及びキャップ側の隔壁によって保持室と拡張室とに区画されている。上記保持室は内燃機関の吸気系を通過する空気中の異物を除去するエレメントを保持するためのものであり、上記拡張室は内燃機関の吸気音を低減するためのものである。
上記課題を解決するエアクリーナでは、ケースに取り付けられたキャップと同ケースとの間がケース側の隔壁及びキャップ側の隔壁によって保持室と拡張室とに区画されている。更に、ケースとキャップとの間であって拡張室に対応する部分にはエレメントが設けられており、そのエレメントの外縁に設けられたガスケットがケース及び同ケース側の隔壁とキャップ及び同キャップ側の隔壁とによって挟まれている。上記エアクリーナでは、保持室におけるエレメントよりも上流側の部分に流入した空気が、同エレメント、保持室におけるエレメントよりも下流側の部分、及び拡張室を順に通過した後、その拡張室から流出する。上記拡張室におけるケース側の隔壁に隣接する部分には、その隔壁におけるキャップ側の面よりもキャップ側に突出する突出片が設けられている。更に、この突出片における保持室側の部分は、その保持室に近づくほどケース側の隔壁におけるキャップ側の面に近づくよう傾斜する傾斜部となっている。
図1に示すエアクリーナにおいては、ケース1に取り付けられたキャップ2と同ケース1との間の部分が、ケース1側の隔壁1a及びキャップ2側の隔壁2aによって保持室3と拡張室4とに区画されている。キャップ2側の隔壁2aには、保持室3と拡張室4とを連通する連通路5が形成されている。
図1に示すように、キャップ2における保持室3側の部分であってキャップ2側の隔壁2aから離れた端部には係合部9が設けられる一方、ケース1における保持室3側の部分であってケース1側の隔壁1aから離れた端部には上記係合部9が係合される被係合部10が設けられている。そして、キャップ2は、その上記係合部9をケース1の上記被係合部10に対し係合させることにより、ケース1における被係合部10が設けられた端部を中心として、同ケース1に対し接近離間する方向に回動することが可能となる。また、キャップ2における拡張室4側の部分であってキャップ2側の隔壁2aから離れた端部は、ケース1における拡張室4側の部分であってケース1側の隔壁1aから離れた端部に対し固定される。
図4に示すように、ケース1内の拡張室4に対応する部分であって、ケース1側の隔壁1aに隣接する部分には、その隔壁1aの延びる方向に所定の間隔をおいて並列となるよう複数のリブ14,15が形成されている。ケース1においては、図3の上下方向の幅が隔壁1aの周辺で他の部分よりも薄くなっており、その部分の補強のために上記リブ14,15が形成されている。
エアクリーナにおいては、ケース1に対するキャップ2の取り付けが次のように行われる。すなわち、キャップ2の係合部9(図1)がケース1の被係合部10に係合され、それによってキャップ2がケース1における上記被係合部10が設けられた端部を中心として、同ケース1に対し接近離間する方向に回動できるようにされる。そして、キャップ2がケース1の上記端部を中心に同ケース1に対し接近する方向に回動されると、キャップ2の固定部11がケース1のクランプ保持部13に対し接近してクランプ12(図3)によって固定される。これにより、ケース1に対しキャップ2が取り付けられる。
(1)ガスケット7に適正位置からの上述したずれが生じた状態でケース1に対しキャップ2を取り付けようとすると、そのずれが傾斜部16を有するリブ15によって解消されるため、ガスケット7に上記ずれが生じた状態でケース1に対しキャップ2が取り付けられることを抑制できる。
・ケース1に対するキャップ2の取り付けについては、係合部9と被係合部10とを用いるとともに、固定部11、クランプ保持部13、及びクランプ12を用いるものとしたが、そうした取り付け態様については適宜変更することが可能である。
・傾斜部16を有するリブ15の代わりに、ケース1の補強に関係しない突出片を設けるとともに、その突出片に傾斜部を形成するようにしてもよい。
1a…隔壁
2…キャップ
2a…隔壁
3…保持室
4…拡張室
5…連通路
6…エレメント
7…ガスケット
7a…外縁部
7b…中央部
8a…流入口
8b…流出口
9…係合部
10…被係合部
11…固定部
12…クランプ
13…クランプ保持部
14…リブ
15…リブ
16…傾斜部
Claims (4)
- ケースに取り付けられたキャップと同ケースとの間がケース側の隔壁及びキャップ側の隔壁によって保持室と拡張室とに区画されており、前記ケースと前記キャップとの間であって前記保持室に対応する部分にはエレメントが設けられており、前記エレメントの外縁に設けられたガスケットが前記ケース及び同ケース側の隔壁と前記キャップ及び同キャップ側の隔壁とによって挟まれており、前記保持室における前記エレメントよりも上流側の部分に流入した空気が、同エレメント、前記保持室における前記エレメントよりも下流側の部分、及び前記拡張室を順に通過した後、その拡張室から流出するエアクリーナにおいて、
前記拡張室におけるケース側の隔壁に隣接する部分には、その隔壁におけるキャップ側の面よりもキャップ側に突出する突出片が設けられており、
前記突出片における前記保持室側の部分は、その保持室に近づくほどケース側の隔壁におけるキャップ側の面に近づくよう傾斜する傾斜部となっている
ことを特徴とするエアクリーナ。 - 前記突出片は、前記ケースを補強するためのリブである請求項1に記載のエアクリーナ。
- 前記突出片の傾斜部は、円弧状に形成されている請求項1又は2に記載のエアクリーナ。
- 前記キャップにおける前記保持室側の部分であってキャップ側の隔壁から離れた端部には、前記ケースにおける前記保持室側の部分であってケース側の隔壁から離れた端部に対し、その端部を中心に前記ケースに対し接近離間する方向に回動できるよう係合される係合部が設けられており、
前記キャップにおける前記拡張室側の部分であってキャップ側の隔壁から離れた端部には、前記ケースにおける前記拡張室側の部分であってケース側の隔壁から離れた端部に対し固定される固定部が設けられている請求項1~3のいずれか一項に記載のエアクリーナ。
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JP2768102B2 (ja) * | 1992-01-23 | 1998-06-25 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関のエアクリーナ |
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- 2019-12-16 JP JP2019226252A patent/JP7283368B2/ja active Active
Patent Citations (4)
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