JP7282549B2 - 情報処理装置、記録装置、及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、記録装置、及び情報処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7282549B2
JP7282549B2 JP2019036835A JP2019036835A JP7282549B2 JP 7282549 B2 JP7282549 B2 JP 7282549B2 JP 2019036835 A JP2019036835 A JP 2019036835A JP 2019036835 A JP2019036835 A JP 2019036835A JP 7282549 B2 JP7282549 B2 JP 7282549B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
type
information
recording
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019036835A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020138491A (ja
JP2020138491A5 (ja
Inventor
健彦 笠松
勇樹 五十嵐
康士 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2019036835A priority Critical patent/JP7282549B2/ja
Priority to EP20158595.7A priority patent/EP3702968B1/en
Priority to US16/798,078 priority patent/US11161357B2/en
Priority to RU2020108188A priority patent/RU2741511C1/ru
Priority to KR1020200024453A priority patent/KR102632196B1/ko
Priority to BR102020003861-3A priority patent/BR102020003861A2/pt
Priority to SG10202001763SA priority patent/SG10202001763SA/en
Priority to SG10202105618RA priority patent/SG10202105618RA/en
Priority to CN202010129456.3A priority patent/CN111625206A/zh
Publication of JP2020138491A publication Critical patent/JP2020138491A/ja
Priority to US17/489,568 priority patent/US11718109B2/en
Publication of JP2020138491A5 publication Critical patent/JP2020138491A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7282549B2 publication Critical patent/JP7282549B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、情報処理装置、記録装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
記録装置において記録を行う際に、記録媒体の種類に応じた制御パラメータを使用して記録を行うことが知られている。特許文献1には、適切な制御パラメータを使用して記録を行うために、記録対象の記録媒体の複数の特性値を測定し、基準となる値と比較することで記録媒体の種類を判別することが開示されている。
特開2016-215591号公報
しかしながら、記録媒体の特性値を測定するセンサの誤差及び記録媒体の個体差や測定環境の違いなどが測定値に影響を与えるため、予め用意した基準を使用した場合に十分な精度で記録媒体の種類を判別することができない虞がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、記録媒体の種類を精度よく判別することを目的とする。
記録手段によって記録が行われる記録媒体について、当該記録媒体の特性を測定手段によって測定した測定結果を取得する測定結果取得手段と、前記測定結果取得手段によって取得された当該記録媒体の前記測定結果と、記録媒体の種類を判別するために予め設定されている記録媒体の種類毎の基準の特性と、に基づいて当該記録媒体の種類の候補を抽出する抽出手段と、前記記録手段によって記録が行われると決定された記録媒体の種類に対応する情報を取得する情報取得手段と、を備え、前記予め設定されている記録媒体の種類毎の特性を補正して、前記抽出手段が用いる前記記録媒体の種類に対応する基準の特性とするための補正値を有し、前記測定結果取得手段によって取得された当該記録媒体の前記測定結果に基づいて、前記情報取得手段が取得した前記情報に対応する記録媒体の種類の前記補正値を補正することにより、前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更する変更手段と、有することを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の種類を精度よく判別できる可能性が高まる。
第1の実施形態に係る記録装置の構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るキャリッジの構成を示す図である。 第1の実施形態における光学センサの構成を示す図である。 第1の実施形態における記録装置の制御系のブロック構成を示す図である。 第1の実施形態における記録媒体決定処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態における入出力部の表示形態を示す図である。 第1の実施形態においてEEPROMに記憶されている特性値を示す表である。 入出力部の他の形態を示す図である。 第1の実施形態において測定される測定値の例を示す表である。 第1の実施形態の記録媒体決定処理における判定結果を示す表である。 第1の実施形態の順位づけを示す表である。 第1の実施形態における特性値を算出する方法を説明するための表である。 第2の実施形態における記録媒体決定処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における履歴情報を示す表である。 第2の実施形態における入出力部の表示形態を示す図である。 第4の実施形態における補正値及び補正済み特性値を示す表である。 第4の実施形態における補正値を更新する処理を示すフローチャートである。 第4の実施形態における補正値を表す表である。
(第1の実施形態)
<全体構成>
図1は、記録装置100の構成を示す斜視図であり、キャスターおよび排紙のためのバスケットが取り付けられている。図1(a)は全体の外観を示し、図1(b)は上部カバーを開けて内部構造が見える状態を示す。本実施形態における記録装置100は、インクジェット記録方式により、記録媒体上に記録材としてインク滴を付与することにより記録を行う。記録媒体はY方向を搬送方向として搬送される。そして、記録ヘッド102を搭載したキャリッジ101はY方向と交差するX方向に往復移動して記録を行う、いわゆるシリアル型記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置について説明する。しかしながら、ノズル列が記録媒体の搬送方向に対する記録幅に亘って構成された、いわゆるライン型記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置が用いられても良い。また、記録機能だけでなく、スキャン機能やFAX機能、送信機能等が一体化された多機能型周辺装置(MFP)でもよい。また、記録材として粉末トナーを用いる電子写真方式の記録装置でもよい。本実施形態では、後述する使用する記録媒体の決定処理を行うための情報処理装置の機能は記録装置100に搭載されている。
記録装置100の上部に入出力部406を備える。入出力部406は操作パネルであり、ディスプレイにインク残量や記録媒体の種類の候補を表示し、ユーザーはキーを操作することにより記録媒体の種類を選択したり記録の設定を行ったりすることができる。
キャリッジ101は、光学センサ201(図2)と、インクを吐出する吐出口が設けられた吐出口面が形成された記録ヘッド102とを有する。キャリッジ101は、キャリッジモータ415(図4)の駆動により、キャリッジベルト103を介してシャフト104に沿ってX方向(キャリッジの移動方向)に往復移動可能に構成されている。本実施形態において、記録装置100は、光学センサ201により、記録媒体105の表面上の乱反射特性値や正反射特性値を取得したり、キャリッジ101と記録媒体105との間の距離を測定したりすることが可能である。
ロール紙等の記録媒体105は、不図示の搬送ローラによりプラテン106上をY方向に搬送される。搬送ローラによりプラテン106上に搬送された記録媒体105上をキャリッジ101がX方向に移動しながら、記録ヘッド102からインク滴を吐出することで記録動作が行われる。キャリッジ101が記録媒体105上の記録領域の端まで移動すると、搬送ローラは記録媒体105を一定量搬送し、次の記録走査を行う領域を記録ヘッド102が記録可能な位置に移動させる。以上の動作の繰り返しにより画像の記録が行われる。
<キャリッジ構成>
図2は、キャリッジ101の構成を示す図である。キャリッジ101は、トランスレータ202とヘッドホルダ203とを備えて構成されている。ヘッドホルダ203は、記録ヘッド102と反射型センサである光学センサ201を含む。図2に示すように、光学センサ201は、底面が記録ヘッド102の底面と同位置若しくはそれよりも高くなるように、構成されている。
<光学センサ構成>
図3は、光学センサ201の構成を示す断面模式図である。光学センサ201は、光学素子として第1のLED301、第2のLED302、第3のLED303、第1のフォトダイオード304、第2のフォトダイオード305、第3のフォトダイオード306を含む。第1のLED301は、記録媒体105の表面(測定面)に対して法線(90°)の照射角を有する光源である。第1のフォトダイオード304は、第1のLED301から照射され記録媒体105からの反射光をZ方向45°の角度で受光する。つまり、記録媒体105からの反射光のいわゆる乱反射成分を検出する光学系を形成する。
第2のLED302は、記録媒体105の表面(測定面)に対してZ方向60°の照射角を有する光源である。第1のフォトダイオード304は、第2のLED302から照射され記録媒体105からの反射光をZ方向60°の角度で受光する。つまり、発光と受光の角度が等しくなり、記録媒体105からの反射光のいわゆる正反射成分を検出する光学系を形成する。
第3のLED303は、記録媒体105の表面(測定面)に対して法線(90°)の照射角を有する光源である。第2のフォトダイオード305と第3のフォトダイオード306は、第3のLED303から照射され記録媒体105からの反射光を受光する。第2のフォトダイオード305と第3のフォトダイオード306は、それぞれの受光量が光学センサ201と記録媒体105との距離に応じて変化することで、光学センサ201と記録媒体105との距離を測定する。
本実施形態では光学センサはキャリッジに設置されているが、他の形態でもよい。例えば、記録装置に固定して設置されていてもよいし、あるいは記録装置とは別体の記録媒体の乱反射や正反射等の特性値を測定するための測定機器であって、測定機器によって測定した特性値を記録装置に送信する形態でもよい。
<ブロック図>
図4は、記録装置100の制御系のブロック構成を示す図である。ROM402は、不揮発性メモリであり、例えば、記録装置100を制御するための制御プログラムや、本実施形態の動作を実現させるためのプログラムが記憶されている。本実施形態の動作は、例えば、CPU401がROM402に記憶されたプログラムをRAM403に読み出して実行することにより実現される。RAM403は、CPU401のワーキングメモリとしても用いられる。EEPROM404は、記録装置100の電源がオフとされても保持しておくべきデータを記憶する。少なくとも、CPU401とROM402が、後述する記録媒体決定処理をするための情報処理装置の機能を実現する。また、EEPROM404は、予め定められた基準として利用する各記録媒体の特性値や、各記録媒体のカテゴリを記憶する。カテゴリとは記録媒体の種類を大きく分類したものであり、本実施形態においては、光沢紙、普通紙、コート紙、フィルム用紙、スペシャル、の5つが設定されている。例えば記録媒体がスタンダード光沢紙であるならば光沢紙のカテゴリ、プレミアム普通紙ならば普通紙のカテゴリに分類されている。記録媒体は紙媒体ではない媒体も含むが、本実施形態においてはユーザーに対して「用紙」という文言を用いて通知を行う。履歴情報や各記録媒体の特性値は記録装置内の記憶媒体ではなく、ホストコンピュータのROMやサーバーなどの外部メモリに記憶してもよい。
インタフェース(I/F)回路410は、記録装置100と外部のLAN等のネットワークとを接続する。記録装置100は、I/F回路410により、外部のホストコンピュータ等の装置との間で各種ジョブやデータ等の送受信を行う。
入出力部406は、入力部と出力部を含む。入力部はユーザーからの電源投入の指示や、記録実行の指示、各種機能の設定の指示を受け付ける。出力部は省電力モード等の各種装置情報や、記録装置100が実行可能な各種機能の設定画面を表示する。本実施形態では入出力部406は記録装置100に備えられた操作パネルであり、入出力部406は、入出力制御回路405を介してシステムバス416とデータの送受信が可能なように接続されている。本実施形態ではCPU401が出力部の情報の通知制御を行う。
他にも、入力部は外部のホストコンピュータのキーボードでもよく、外部のホストコンピュータからユーザーの指示を受付可能としてもよい。出力部は、LEDディスプレイやLCDディスプレイ、ホスト装置と接続されているディスプレイでもよい。また、入出力部がタッチパネルである場合には、ソフトウェアキーによりユーザーからの指示を受付可能である。また、入出力部406はスピーカーとマイクであって、ユーザーからの入力を音声入力、ユーザーへの通知を音声出力としてもよい。
CPU401とROM402と同様の機能を持つCPUとROMを備え、記録装置100と外部接続される情報処理装置が、後述する記録媒体決定処理を行い、記録装置100で使用する記録媒体を決定してもよい。
光学センサ201による測定を実施する場合には、CPU401によりLED制御回路407が駆動され、光学センサ201内の所定のLEDが点灯するように制御される。光学センサ201の各フォトダイオードは受光した光に応じた信号を出力し、A/D変換回路408によりデジタル信号に変換され、RAM403に一旦保存される。記録装置100の電源オフ時にも保存されるべきデータは、EEPROM404に記憶される。
記録ヘッド制御回路411は、記録ヘッド102に搭載されセレクタやスイッチを含むノズル駆動回路に対して、記録データに応じた駆動信号を供給し、ノズルの駆動順序等、記録ヘッド102の記録動作の制御を行う。例えば、外部からI/F回路410に記録対象データが送信されてきた場合、記録対象データは、RAM403に一旦保存される。そして、記録ヘッド制御回路411は、記録対象データから、記録のための記録データに変換された記録データに基づいて、記録ヘッド102を駆動する。その際、LF(ラインフィード)モータ駆動回路412は、記録データのバンド幅等に基づいてLFモータ413を駆動し、LFモータ413と接続されている搬送ローラが回転することにより記録媒体を搬送する。CR(キャリッジ)モータ駆動回路414は、CR(キャリッジ)モータ415を駆動することによりキャリッジベルト103を介してキャリッジ101を走査させる。
I/F回路410から送られてくるデータには、記録対象データのみでなく、プリンタドライバで設定された内容のデータも含まれる。また、記録対象データは、例えば、I/F回路410を介して外部から受信して記憶部に格納されたり、ハードディスク等の記憶部に予め格納されたりしている場合もある。CPU401は、画像データを記憶部から読み出して画像処理回路409を制御して、記録ヘッド102を用いるための記録データへの変換(二値化処理)を実行する。画像処理回路409は、二値化処理の他、色空間変換、HV変換、ガンマ補正、画像の回転等、種々の画像処理を実行する。
<全体フロー>
図5は、記録対象の記録媒体105の特性を測定した測定結果を取得し、記録媒体の種類の履歴情報に基づいて入出力部406に記録媒体の候補を通知して記録対象の記録媒体の種類を決定する記録媒体決定処理を示すフローチャートである。以下の記録媒体決定処理においては、ユーザーが選択した記録媒体の種類の特性値について、測定値を新たな情報として得て、これに基づいて予め定められている特性値を測定値に近づけるように変更する。このような学習により、より精度よく記録媒体の種類を選択できるような特性値を獲得していく。
図5のS101~S112までの各ステップの処理は、例えば、図4で示すCPU401がROM402に記憶されたプログラムをRAM403に読み出して実行することで実現される。また、記録媒体決定処理はホスト装置のソフトウェアによって実行されてもよい。本実施形態において入出力部406は記録装置に備えられた操作パネルであるので記録媒体の候補の通知は操作パネルに記録媒体の名称を表示することによって行われる。入出力部406はホスト装置に接続されたディスプレイとホスト装置であってもよい。また、入出力部406が音声の入出力が可能なマイク機能のあるスピーカーである場合には記録媒体の候補の通知はスピーカーによって行われ、記録媒体の選択はマイクにユーザーが記録媒体の名称、或いは対応する符号を音声入力することによって行われる。
CPU401は、入出力部406である操作パネルからユーザーによる給紙開始の指示を受け付けると記録媒体105の給紙処理を実施する。図6(a)は給紙処理開始の指示の入力を受け付ける操作パネルの表示例である。操作パネルはユーザーによるタッチ入力可能なタッチパネルである。「はい」の項目をタッチすると給紙が開始される。
図6(a)で「はい」の項目が選択され、給紙が開始されると、記録媒体105は搬送ローラによりプラテン106上の光学センサ201が検知可能な位置まで搬送される。記録媒体105が搬送されると、記録媒体105上をキャリッジ101がX方向に移動し、光学センサ201によって記録媒体105の乱反射値、正反射値、記録媒体の厚さの値(以下、紙厚)を取得する(ステップS101)。乱反射値は記録媒体の白色度と対応し、正反射値は記録媒体の光沢度と対応する。記録媒体の特性として、記録媒体のX方向の幅を使用して記録媒体決定処理を行ってもよい。記録媒体の特性の測定を行う位置は1箇所でもよいし、複数箇所の測定結果の平均を取ってもよい。また、特性の測定は光学センサ201が停止した状態で行ってもよいし、移動しながら行ってもよい。測定値は一旦RAM403などのメモリに記憶される。
次いで、CPU401は取得した測定値をメモリから読み出し、予め定められてEEPROM404に記憶されている各種記録媒体の特性値と比較する(ステップS102)。これにより、測定値が示す特性に該当する度合が所定の度合より高い記録媒体の種類を抽出する。詳しくは以下の通りである。図7(a)はEEPROM404に記憶されている記録媒体の種類毎の特性値を示す。この特性値は現段階が初期値であれば特性値=Tである。この値を基準値として測定値との比較により、記録媒体の種類を判別する。この基準値の範囲を検出範囲とする。乱反射値、正反射値は、光学センサ201が光を受光して出力する出力電圧を10bitでA/D変換した値である。検出範囲は、記録媒体の各特性値のmiddle値を中心とするmin値からmax値までの範囲である。紙厚は中心値から±50μmを検出範囲とし、取得した紙厚が検出範囲内の記録媒体の種類を抽出する(ステップS103)。
そして、抽出された記録媒体の種類があるか否かを判断する(ステップS104)。
抽出された記録媒体の種類が無い場合には、図6(b)のように操作パネルに全てのカテゴリを表示する(ステップS114)。カテゴリは予め定められた順番に並べられて表示される。カテゴリの表示を行った場合には、ユーザーが選択したカテゴリの入力を受け付けると図6(c)のようにカテゴリ内の記録媒体の種類を表示する。そして、表示した記録媒体の種類のうち選択された記録媒体の種類についての入力を受ける。入力は記録媒体の名称が表示されている項目をタッチすることによって行われる。図6(b)では、記録媒体のカテゴリとは別に、「すべて」という項目を一番下に表示している。この「すべて」が選択されると全ての記録媒体が予め定められた順番で表示される。最近、即ち一番最後に使用された記録媒体から近い順番に表示するようにしてもよい。
ステップS104で抽出した記録媒体の種類がある場合、取得した乱反射値が、記憶手段EEPROM404に記憶された乱反射値の検出範囲内である記録媒体の種類を抽出する(ステップS105)。図7(a)で示すように、乱反射値の検出範囲は中心値から±5の範囲である。ここで、抽出された記録媒体の種類があるか否かを判断する(ステップS106)。該当する記録媒体の種類が無い場合、図6(b)のように操作パネルにカテゴリ表示を行う(ステップS114)。
ステップS106で抽出した記録媒体の種類がある場合、取得した正反射値が、記憶手段EEPROM404に記憶された正反射値の検出範囲内である記録媒体の種類を抽出する(ステップS107)。図7(a)で示すように、正反射値の検出範囲は中心値から±5の範囲である。ここで、抽出された記録媒体の種類があるか否かを判断する(ステップS108)。該当する記録媒体の種類が無い場合、図6(b)のように操作パネルにカテゴリ表示を行う(ステップS114)。
ステップS108で抽出した記録媒体の種類がある場合、抽出した記録媒体の種類を、測定値に特性値が近い記録媒体の方が優先順位の高い記録媒体として順位づけする(ステップS109)。表示の順序の決め方について詳しくは後述する。
記録媒体の種類の名称を、図6(d)に示すように、ステップS109で決定した優先順位の高い順に上から表示する(ステップS110)。
図6(d)の操作パネルに表示されている40をタッチすると画面の表示を下にスクロールすることができる。「STOP」をタッチすると記録媒体決定処理を中止し、図6(a)の表示からホーム画面の表示に切り替わる。図6(d)では優先度の高い順に記録媒体の名称の横に1~3までの符号を付して表示している。記録媒体の種類の選択は、表示されている記録媒体の名称の項目をタッチすることによって行われる。ここでは、1の番号が振られているスタンダード半光沢紙の優先度が最も高い。符号は優先度の高さが分かるようなものであればよく、数字以外の符号でもよい。また、表示の方法はこれに限らず優先順をユーザーが認識可能であればよい。
図6(d)では、候補の記録媒体を上から3つまで表示することができるが、抽出された記録媒体の種類は2種類であるため、図6(d)では2つの記録媒体までしか表示していない。3つ目の欄には上記2つの記録媒体の名称よりも目立たないように「選択候補がありません」と薄く(或いは暗く)表示し、ユーザーには3つ目の候補がないことを報知する。例えば操作パネルの背景の色が黒の場合、記録媒体2つは白色で、「選択候補がありません」という内容は白よりも輝度の低い色であるグレーで表示する。「選択候補がありません」という内容の表示の下部には、用紙のカテゴリを表示する。このようにしてユーザーが所望する記録媒体が入出力部406に表示された記録媒体の中になかった場合に、その他の種類の記録媒体を選択するために、個別の記録媒体を選択できるようにしてある。本実施形態では、カテゴリは1位の記録媒体の種類が属するカテゴリを一番上に表示する。特性が近いカテゴリを上位に表示し、選択しやすくすることによって候補の記録媒体にユーザーが所望する記録媒体が無かった場合でも、所望の記録媒体のカテゴリを選択するまでの手間を少なくすることができる。
図8に他の形態の入出力部406における記録媒体の種類の候補の表示方法を示す。図8(a)のように、記録媒体の種類の候補が操作パネルに表示しきれない場合にはスクロール操作等によって下位の候補を表示可能にしてもよい。また、候補の上位から順に表示せずとも、優先順位をユーザーが認識可能であればよい。操作パネルの中央に最も上位の記録媒体の名称を表示させるようにしてもよいし、図8(b)のように優先度が上位の記録媒体の名称を表示する文字の大きさを大きくする、太字にするなどして優先度の上下を表現してもよい。また、「用紙のカテゴリ」という表示の下にカテゴリが表示されているが、「用紙のカテゴリ」を意味する表示なしにカテゴリを表示するようにしてもよい。また、候補の記録媒体の下にはカテゴリではなく、候補以外の記録媒体の種類を表示してもよい。
また、図8(c)のように優先度1位の記録媒体のみを表示するようにしてもよい。ユーザーが、抽出された他の記録媒体を選択したい場合には、図8(c)ではスタンダード普通紙と表示されている記録媒体の項目の部分を選択することができる。この選択を受け付けると図6(d)のような画面の表示になり、他の記録媒体を選択できるような表示方法でもよい。
ステップS106で抽出した記録媒体の種類が無い場合、図6(c)のようにカテゴリ表示のみを行う(ステップS114)。
ステップS111にて、ユーザーが入出力部406から記録媒体の種類を選択すると、ステップS112では測定値が選択された記録媒体の学習範囲内か否かを判断する。ここで、学習範囲について説明する。予め定められた(あるいは学習過程を経て変更が行われた)特性値から大きくかけ離れた測定値に基づいて学習を行ってしまうと間違った値を学習してしまうこととなるため、学習する測定値の範囲である学習範囲が設定されている。学習範囲は、本実施形態では検出範囲の2倍の範囲を持つ範囲である。学習範囲は特性値を変更するための範囲である。選択された記録媒体の学習範囲内に測定値が入っていた場合に、測定値に基づいて特性値を変更する。本実施形態において、学習範囲は特性値の中心値から、所定の値の範囲とするが、これはとmin値との差分、あるいは中心値とmax値と差分の2倍の値の範囲である。例えば、図7(a)のスタンダード光沢紙の正反射値の検出範囲は中心値から±5の95~100である。学習範囲は±5の2倍である中心値から±10の範囲を取るため、学習範囲は90~105である。同じように、乱反射値、紙厚についても検出範囲の2倍の範囲を取るため、スタンダード光沢紙の乱反射値の学習範囲は90~100、紙厚の学習範囲は90~290である。学習範囲はこれに限らず、例えば検出範囲と同じ範囲を取ってもよいし、特性や記録媒体の種類ごとに異なる学習範囲を設定してもよい。選択された記録媒体の種類の学習範囲の中に測定値が入っている場合にはステップS113に進み、ステップS111で選択された記録媒体の種類の特性値を測定値に基づいて変更した値に更新してEEPROM404に記憶させる。以上により記録媒体決定処理が終了する。学習範囲の中に測定値が入っていない場合には選択された記録媒体の種類の特性値を更新せずに記録媒体決定処理を終了する。特性値の更新について詳しくは後述する。
記録媒体決定処理が終了し、記録準備が完了すると、ユーザーからの記録ジョブを受け付ける状態となり、記録ジョブを受信したら記録を開始する。また、入出力部406からユーザーが選択して入力された記録媒体の種類と、ホストコンピュータから記録装置100に送信されたジョブの記録媒体の種類が異なっている場合は、EEPROM404に記憶している記録媒体の特性値を更新しないようにしてもよい。
図5の記録媒体決定処理では、ステップS103で該当する紙厚を有する記録媒体の種類を抽出し、ステップS105で該当する乱反射値を有する記録媒体の種類を、ステップS107で該当する正反射値を有する記録媒体の種類を抽出している。抽出する順番はこれに限らず、例えば乱反射値が該当する記録媒体の種類をまず抽出するようにしてもよい。
光学センサ201が記録装置とは別体の測定機器に設けられている場合には、まず測定機器にセットされた記録媒体の特性を測定によって測定する。そして取得した測定値を記録装置に送信し、記録装置のCPU401によって記録媒体を抽出して、入出力部406に候補を通知するような形態でもよい。
以下に具体例を挙げながら記録媒体決定処理のステップS110の表示の順序の決め方、ステップS113の特性値の更新について説明する。ステップS101で取得した記録媒体の特性が、図9に示すように、(乱反射値、正反射値、紙厚)=(103、98、225)である。図10にステップS103~S107の処理の判定結果を示す表である。「○」が測定値が検出範囲内に入った記録媒体、「×」が測定値が検出範囲に入らなかった記録媒体を示す。検出範囲に入らなかった特性値がある記録媒体は次の処理で判定自体を行わない。これを図10では「判定しない」と表示している。
ステップS103では、図7(a)に示す紙厚の検出範囲に、取得した紙厚190が入る記録媒体の種類である、スタンダード光沢紙、スタンダード半光沢紙、プレミアム光沢紙、厚口光沢紙が抽出される。抽出した記録媒体の種類があるのでステップS104はYesとなり、ステップS105に進む。
ステップS105では、ステップS103で抽出した記録媒体の中から、図7(a)に示す乱反射値の検出範囲に、測定した乱反射値103が入る記録媒体の種類である、スタンダード光沢紙、スタンダード半光沢紙、厚口光沢紙が抽出される。抽出した記録媒体の種類があるのでステップS106はYesとなり、ステップS107に進む。
ステップS107では、ステップS105で抽出した記録媒体の中から、図7(a)に示す正反射値の検出範囲に、測定した乱反射値と正反射値が入る記録媒体を抽出する。ここではスタンダード光沢紙、スタンダード半光沢紙と、厚口光沢紙が抽出される。抽出した記録媒体があるのでステップS108はYesとなり、ステップS110に進む。
ステップS109では、特性値が測定値に近い記録媒体の方が優先順位の高い記録媒体として順位をつける。そして、ステップS110では抽出した記録媒体の種類の名称を、優先順位の高い記録媒体から順に上から表示する。
図11はステップS109における順位の決定方法について説明するための図である。本実施形態では、以下の計算方法によって各特性の中心値と測定値の近さを計算する。
|(測定値-特性の中心値)/(特性のmax値―特性の中心値)|
特性のmax値の代わりにmin値を使用してもよい。
例えばスタンダード光沢紙の正反射値について計算すると、|(103-100)/(105-95)|=0.6である。ステップS105で抽出した記録媒体の種類について上記の計算を行い、各特性の測定値への近さの値を合計する。合計値が小さい記録媒体ほど測定値に近いことを示す。合計値の小さい記録媒体ほど上位の記録媒体の種類と判断し、入出力部406に表示を行う。ここでは、図6(e)に示すように、スタンダード光沢紙、厚口光沢紙、スタンダード半光沢紙の順に表示を行う。
ステップS111でユーザーによって表示順位が3位のスダンダード半光沢紙が選択された場合のステップS112の処理について説明する。
ステップS112では、ステップS101で取得した測定値が、選択された記録媒体の種類であるスダンダード半光沢紙の学習範囲内か否かを判定する。乱反射値、正反射値、紙厚、の全ての特性の学習範囲内である場合にスタンダード半光沢紙の学習範囲であると判定する。図7(a)に示すように、スタンダード半光沢紙の正反射値の検出範囲は中心値(middle)を99として±5の範囲である94~104である。上述したように学習範囲は検出範囲と同じ中心値から、検出範囲の2倍の範囲を取る。スタンダード半光沢紙の正反射値の学習範囲は中心値を99として±10の範囲である89~109である。同様にしてスタンダード半光沢紙の乱反射値の学習範囲は85~105、紙厚の学習範囲は90~290である。以上の学習範囲に、測定値(乱反射値、正反射値、紙厚)=(103、98、225)の全てが入っているため、ステップS113に進む。
ステップS113では、測定値に基づいて選択された記録媒体の種類の特性値を更新する。図7(a)に示す特性値は更新する前の特性値であり、図9には測定値を示す。本実施形態では、記録媒体の種類の特性値を測定値に一定の割合で近づける。ここで測定値には測定誤差が含まれるため、測定値をそのまま特性値として一度に置き換えるよりも、測定値と特性値との差分が一定割合ずつ少なってゆくように、複数回の学習により段階的に差分が解消するようにするとよい。その一例を一般化した式で表すと以下のようになる。
更新後の特性値(Tn+1)=(測定値(R)-特性値(Tn))×α+更新前の特性値(Tn)
ここで、αは特性値を測定値に近づける割合を示す値である。近づける割合を25%とすると、正反射値の中心値は以下のようになる。例えば、Tn=T(初期値)である場合には、1回目の更新によりTが求められる。
R=103,Tn=T=99,である場合には、下記のようにしてTが求められる。
=(103-99)×0.25+99=100
同様に乱反射値、紙厚の特性値を更新する。更新した結果を図7(b)に示す。検出範囲は、正反射値、乱反射値は中心値から±5、紙厚は中心値から±50ということは変更せずに、中心値に合わせてmin値、max値も更新する。更新した特性値はEEPROM404のスタンダード半光沢紙の特性値として、元の特性値と書き換えて記憶され、次回以降の記録媒体決定処理に使用される。以上で記録媒体決定処理が終了する。
以上の例では、特性値を更新する際には、特性値から25%測定値に近づけたが、近づける割合はこれに限らず、0%より大きく100%以下の割合であればよい。また、近づける割合は記録媒体の種類ごとに設定されていても、特性ごとに設定されていてもよい。
図7(b)のように特性値を更新した状態で、再び記録媒体の特性が、(乱反射値、正反射値、紙厚)=(103、98、225)であるスタンダード半光沢紙を測定する。測定値に特性値が近い順に順位づけした結果を図11(b)に示す。スタンダード半光沢紙の特性値を更新したことによって、スタンダード半光沢紙の順位が1位になった。そのため、ステップS110にて入出力部406には、測定した記録媒体であるスタンダード半光沢紙が最も上位の記録媒体として表示されることになり、ユーザーがより選択しやすくなる。
また、測定値を記録媒体の種類の特性値を反映させる他の方法として、過去N回分の測定値の平均値を特性値として設定するようにしてもよい。図12は、過去3回の測定値によって特性値を設定する方法を説明するための図である。ここではスタンダード半光沢紙の正反射値を例にとって説明する。図12(a)はステップS111またはステップS114において1回もスタンダード半光沢紙が選択されていない場合を示す。図12(a)では初期設定の値である99が過去3回分の値として入力されており、平均値も99のため特性値は99となっている。図12(b)はスタンダード半光沢紙が選択されると、測定値103が1回前測定値として入力される。測定値103が入力されたときの平均値100.3を次回以降使用する特性値として設定する。図12(c)は更にスタンダード半光沢紙が選択された場合を示しており、1回前測定値として104が入力されている。このときの平均値である102を次回以降使用する特性値として設定する。図12(d)は、図12(c)の状態から更にスタンダード半光沢紙が選択された場合を示しており、1回前測定値として102が入力されている。このときの平均値103を次回以降使用する特性値として設定する。
以上のように、給紙した記録媒体の特性値を取得して、測定値と近い記録媒体の種類が上位に通知されるようにする。このようにすることによって、ユーザーが選択する可能性が高い種類の記録媒体が優先的に通知され、ユーザーの希望の記録媒体の種類を選択する際の手間を削減することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では抽出した記録媒体の種類を、特性値が測定値に近い順に通知した。本実施形態では、履歴情報によって通知する順番を決定する。
本実施形態では、EEPROM404はこれまで給紙され、ユーザーに選択された記録媒体の種類の履歴を記憶する。ユーザーに選択された記録媒体は、第1の実施形態の図5のステップS111において選択された記録媒体のことである。記憶した情報は履歴情報として扱う。
本実施形態の記録媒体決定処理のフローチャートを図13に示す。図13のステップS201~S208、S217は第1の実施形態の図5のステップS101~S108、S114と同様の処理を行う。
ステップS209では、抽出した記録媒体の種類の使用履歴があるか否かをEEPROM404に記憶された履歴情報に基づいて判断する。EEPROM404には図14のようにこれまでに記録装置100で使用された記録媒体が、使用された時期の近さを示す情報と紐づけられて記憶されている。同一種類の記録媒体が複数回使用された場合には、最後に使用された情報をのみを履歴としている。図14では履歴順の欄に振られた番号が小さい記録媒体の方が最近使用された記録媒体であることを示している。
ステップS209で抽出した記録媒体の種類が履歴情報に無い場合、ステップS215にて図5のステップS109と同様に、抽出した記録媒体の種類を、測定値に特性値が近い記録媒体の方が優先順位の高い記録媒体として順位づけする。
ステップS216で、ステップS215で決定した優先順位に従って図6(d)のように操作パネルに記録媒体の名称を順に表示し、ステップS211に進む。
ステップS209で抽出した記録媒体の種類が履歴情報にある場合、ステップS210において図15に示すように、抽出された記録媒体の種類を、同一種類の記録媒体は重複分を一つにまとめて表示する。図15ではこれまでに使用された記録媒体の種類を、最近使用された記録媒体の方が優先順位の高い記録媒体として、優先順位の高い記録媒体の名称を上から順に表示する。ここでは、3種類の記録媒体の名称を表示できるが、抽出されかつ履歴情報のある2種類の記録媒体しか表示していない。その場合、3つめの枠には「選択履歴がありません」と履歴情報が無いことを示す情報を表示する。
ステップS211~S213は図5のステップS111~S113と同様の処理を行う。ステップS211にて、ユーザーが入出力部406から記録媒体の種類を選択すると、ステップS212にて測定値が選択された記録媒体の学習範囲内か否かを判断する。測定値が選択された記録媒体の学習範囲内でない場合にはステップS214に進む。測定値が選択された記録媒体の学習範囲内である場合には、ステップS213にて、選択された記録媒体の特性値を測定値に基づいて変更し、更新する。
次にステップS214にて履歴情報を、選択された記録媒体の種類を最新の使用履歴とした情報に更新する。以上により本実施形態の記録媒体決定処理を終了する。
測定値が選択された記録媒体の学習範囲内に入らなかった場合(ステップS212:NO)には、ステップS214にて履歴情報を更新しないようにしてもよい。
以上のように、本実施形態では使用したことのある記録媒体の種類を候補の上位として通知する。これによりユーザーが使用する可能性の高い種類の記録媒体が優先的に通知され、ユーザーの希望の記録媒体を選択する際の手間を削減することができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、EEPROM404に記憶されている記録媒体の種類の特性値自体を補正し、補正した特性値と測定値とを比較した。本実施形態では、EEPROM404に記憶されている記録媒体の種類の特性値とは別に補正値を持つ。学習により、補正値は更新されていくが、特性値は初期値であるTから変更されない。そして補正値Cnによって特性値Tを補正した値を基準となる特性値として測定値と比較する。補正値はC0を初期値としてn回目の補正値をCnとする。第1の実施形態と同様の部分については省略する。
本実施形態の記録媒体決定処理は図5のステップS101、S103~S112、S114は第1の実施形態と同様の処理を行う。ここではステップS102、S113について主に説明する。
EEPROM404には各記録媒体の種類の特性値とは別に、特性値を補正するための補正値を記憶している。測定値と比較する際には、図7(a)に示す予め定められた特性値と、補正値とに基づいて求められる補正済み特性値を算出し、測定値と比較する。本実施形態においては、測定値と比較する際の基準となる特性値を特性値T0と補正値Cnとを合算したT0+Cnとする。
ステップS102では、ステップS101で取得した測定値と記録媒体の種類の補正済み特性値とを比較する。ステップS102で算出された基準となる特性値T0+Cnを使用してステップS103~S112の処理を行う。
ステップS113では、ユーザーによって選択された記録媒体の特性値の補正値を学習した値に更新する。記録媒体の種類の補正済み特性値を測定値に一定の割合で近づけるように補正値を更新する。その例を一般化した式で表すと以下のようになる。αは近づける割合を示す。
更新後の補正値(Cn+1)=(測定値(R)-基準となる特性値(T0+Cn))×α+更新前の補正値(Cn)
(第4の実施形態)
上述した実施形態では、選択された記録媒体の種類について、測定値と比較する際の特性値を学習により補正し、ユーザーに選択されなかった記録媒体はその時の学習では補正されなかった。本実施形態では、光学センサの個体差や、装置が設置された環境によって変化すると判定される場合は、選択されていない記録媒体の種類の特性値についても補正を行う。本実施形態は、第3の実施形態と同様に、特性値は初期値であるTから変更されず、記録媒体の種類の特性値を補正するための補正値を持つ形態として説明する。上述の実施形態と同様の部分については省略する。
EEPROM404には、記録媒体の種類ごとに持つ個別補正値と、全ての記録媒体の種類の特性値を共通に補正するための共通補正値とが記憶されている。記憶されている補正値の例を図16(a)に示す。図16(a)に示すように、各記録媒体の種類についての個別補正値が設定されている。プレミアム普通紙は使用する記録媒体として選択されたことがないため、補正値を設定していない。正反射特性には、共通補正値を設定しているが、乱反射特性、紙厚特性には共通補正値は設定していない。
図7(a)に示す各記録媒体の特性値を図16(a)の補正値によって補正した、補正済み特性値を図16(b)に示す。スタンダード光沢紙の補正済み正反射値は、スタンダード光沢紙の正反射値の基準95~105に対して、個別補正値:+1、共通補正値:+1を合算した、97~107になる。スタンダード光沢紙の補正済み乱反射値は、個別補正値:+4を合算した、99~109になる。本実施形態では、各記録媒体の基準の特性値と個別補正値、共通補正値の合算した結果を補正済み特性値として説明しているが、合算以外の方法で補正済み基準値を算出するようにしてもよい。例えば、個別補正値、共通補正値を係数として保存し、記録媒体の基準となる特性値と、個別補正値、共通補正値を乗算した値を補正済み基準値として使用してもよい。
第1の実施形態の図5のステップS113に行う補正値の生成の処理において、本実施形態では個別補正値、共通補正値を生成する。図17に本実施形態の補正値を生成する処理のフローチャートを示す。
ステップS1501では、ユーザーによって選択された記録媒体の特性値の個別補正値を学習した値に更新する。記録媒体の種類の補正済み特性値を測定値に一定の割合で近づけるように個別補正値を更新する。第2の実施形態の図5のステップS113で説明した処理と同様の処理を行う。
ステップS1502では、個別補正値が設定されている記録媒体の種類が所定数以上か否かを判断する。所定数以上設定されている場合は、個別補正値によって補正に共通の傾向があるか否かを判断できるため、ステップS1503に進む。所定数設定されていない場合には、個別補正値が設定されている種類が少ないために補正に共通の傾向があるかが判断できないため、処理を終了する。
ステップS1503では、各記録媒体に設定された同一項目の個別補正値の中で同一方向の個別補正値が同一項目の個別補正値全体において所定の割合を超えているか否かの判定を行う。補正の方向というのは補正値の値がプラスならばプラス方向かマイナスならばマイナス方向である。本実施形態では、所定の割合を70%とする。個別補正値が設定されている記録媒体の種類のうち、70%以上が同一方向への補正であった場合には補正には同一の傾向があると判断し、ステップS1504に進む。70%未満であった場合には補正には同一の傾向はないと判断し、処理を終了する。
ステップS1504では共通補正値を更新する。同一方向への補正であると判断された記録媒体の種類、つまりステップS1503において70%の方に入った記録媒体の種類の個別補正値に基づいて共通補正値を設定する。共通補正値は、設定されている個別補正値のうち最も小さい値を設定する。
ステップS1504にて共通補正値を設定すると、ステップS1505では、設定された共通補正値に基づいて個別補正値を更新する。個別補正値が設定されていない記録媒体の個別補正値については更新しない。
以下に具体例を挙げて図17の処理について説明する。
図18(a)には図17のステップS1501の処理を行った段階の補正値を、図18(b)には図15の処理を行った後の補正値を示す。
ステップS1501にて、ユーザーによって設定された記録媒体の特性値の補正値を学習した値に更新する。更新した補正値を図18(a)に示す。ここでは、スタンダード光沢紙、スタンダード半光沢紙、プレミアム光沢紙、厚口光沢紙の個別補正値が設定されている。
ステップS1502では、個別補正値が所定数以上設定されているか否かを判定する。本実施形態では所定数を4とする。図18(a)に示すように4つの個別補正値が設定されており、所定数以上であるためステップS1503に進む。
ステップS1503では、各記録媒体に設定された個別補正値の中で同一方向の個別補正値が所定の割合を超えているか否かの判定を行う。正反射値に関しては、スタンダード光沢紙、スタンダード半光沢紙、プレミアム光沢紙の個別補正値が+方向の補正値である。4分の3、つまり75%の個別補正値が同一方向への補正であるため、ステップS1504にて共通補正値を更新する。同様に、乱反射値も75%の個別補正値がプラス方向への補正であるため、共通補正値を更新する。紙厚は個別補正値が同一方向への補正である割合が50%であるため、共通補正値は更新しない。
ステップS1504では、ステップS1503で共通補正値を更新すると決定された特性値の共通補正値を更新する。正反射値で設定されている個別補正値のうち、最も小さい値を正反射値の共通補正値として設定する。図18(a)の場合は+4を正反射値の共通補正値に設定する。同様にして乱反射値の共通補正値を+2に設定する。
ステップS1505では、ステップS1504で設定された共通補正値に基づいて個別補正値を更新する。記録媒体の種類の基準となる特性値と、共通補正値、個別補正値を合算した値が補正済み基準値となるようにする。正反射値に関しては、共通補正値を+4に設定したため、個別補正値は設定してある各個別補正値から+4を減算した値に更新し、更新後の値は図18(b)に示すようになる。乱反射値も同様に設定してある各個別補正値から+2を減算する。
以上により図17の処理を終了する。
(その他の実施形態)
上述する実施形態では、特性として正反射値、乱反射値、紙厚を取得し、常にその3つの特性値に基づいて記録媒体の種類を抽出した。しかし、場合によっては取得する特性を変更するようにしてもよい。例えば、取得する特性の数を減らして正反射値と乱反射値のみによって記録媒体の種類を抽出するようにしてもよい。十分に学習を行い、基準となる特性値が測定値と十分近い値となっているため精度よく記録媒体の種類を抽出できると判断される場合に、取得する特性の数を減らす。取得し、基準となる特性値と比較する測定値の特性が減ることによって、処理の時間を短くすることができる。
100 記録装置
105 記録媒体
201 光学センサ
401 CPU
404 EEPROM
406 入出力部

Claims (30)

  1. 記録手段によって記録が行われる記録媒体について、当該記録媒体の特性を測定手段によって測定した測定結果を取得する測定結果取得手段と、
    前記測定結果取得手段によって取得された当該記録媒体の前記測定結果と、記録媒体の種類を判別するために予め設定されている記録媒体の種類毎の基準の特性と、に基づいて当該記録媒体の種類の候補を抽出する抽出手段と、
    前記記録手段によって記録が行われると決定された記録媒体の種類に対応する情報を取得する情報取得手段と、
    を備え、
    前記予め設定されている記録媒体の種類毎の特性を補正して、前記抽出手段が用いる前記記録媒体の種類に対応する基準の特性とするための補正値を有し、
    前記測定結果取得手段によって取得された当該記録媒体の前記測定結果に基づいて、前記情報取得手段が取得した前記情報に対応する記録媒体の種類の前記補正値を補正することにより、前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更する変更手段を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記変更手段は、前記測定結果取得手段によって取得された当該記録媒体の前記測定結果と、前記情報取得手段が取得した前記情報に対応する記録媒体の種類に対応して設定されている基準の特性に基づいて、前記情報取得手段が取得した前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記変更手段は、前記測定結果取得手段によって取得された当該記録媒体の前記測定結果と、前記情報取得手段が取得した前記情報に対応する記録媒体の種類に対応して設定されている基準の特性に基づいて、前記情報取得手段が取得した前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性が前記測定結果に近づくように補正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記予め設定されている基準の特性は、特性値の最大値および最小値を含み、
    前記変更手段は、前記記録媒体の種類に対応する基準の特性の中心値が前記測定結果に近づくように補正を行うことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記変更手段は、前記記録手段によって記録が行われると決定された前記記録媒体の種類の前記予め設定されている基準の特性のみを補正することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記抽出手段によって抽出された前記候補の記録媒体の種類を示す情報を通知手段に通知させる通知制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記変更手段は、前記通知制御手段が前記通知手段に通知させた前記候補の記録媒体の種類とは異なる記録媒体の種類に対応する情報を前記情報取得手段が取得した場合に、前記情報取得手段が取得した前記情報に対応する前記記録媒体の種類の基準の特性を変更することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記通知制御手段は、前記予め基準の特性が設定されている記録媒体の種類のうち、前記基準の特性が前記測定結果に近い記録媒体の種類を示す情報を優先して前記通知手段に通知させることを特徴とする請求項6または7に記載の情報処理装置。
  9. 前記通知制御手段は、前記予め基準の特性が設定されている記録媒体の種類のうち、前記基準の特性が前記測定結果に近い順に記録媒体の種類を示す情報を前記通知手段に通知させることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記通知制御手段は、前記記録手段によって記録が行われると決定されたことのある記録媒体の種類を示す使用履歴の情報に基づき、使用した時期が近い記録媒体を優先的に通知することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  11. 前記記録媒体の種類毎に予め設定されている基準の特性は基準値を有し、
    前記通知制御手段は、前記測定結果と前記基準の特性の前記基準値との差が第一の値以下となった基準の特性を持つ記録媒体の種類を示す情報を前記通知手段に通知させることを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記記録媒体の種類毎に予め設定されている基準の特性は基準値を有し、
    前記通知制御手段は、前記基準の特性の前記基準値を含む第一の範囲内に測定結果が入る基準の特性を持つ記録媒体の種類を示す情報を前記通知手段に通知させることを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記情報取得手段は、前記通知制御手段によって前記通知手段に前記候補の記録媒体の種類を示す情報を通知させた後に、前記記録手段によって記録が行われると決定された記録媒体の種類に対応する情報を取得することを特徴とする請求項6乃至12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 前記変更手段は、前記測定結果が、前記情報取得手段によって取得された前記情報に対応する記録媒体の種類の前記基準値を含み前記第一の範囲以上の範囲である第二の範囲内に入る場合には、前記情報取得手段によって取得された前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更することを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
  15. 前記記録媒体の種類毎に予め設定されている基準の特性は基準値を有し、
    前記変更手段は、前記記録媒体の種類の基準の特性の基準値を所定の割合だけ前記測定結果に近づくように変更することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  16. 前記変更手段は、前記記録媒体の種類に対応する前記情報が前記情報取得手段によって取得されたときの前記測定結果の平均を当該記録媒体の種類に対応する基準の特性とすることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  17. 前記測定結果取得手段によって取得された当該記録媒体の前記測定結果と、前記情報取得手段が取得した前記情報に対応する記録媒体の種類と、に基づいて、前記情報取得手段が取得した前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更するか否かを決定する決定手段を有し、
    前記変更手段は、前記決定手段が前記情報取得手段によって取得された前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更すると決定した場合に、前記測定結果取得手段によって取得された当該記録媒体の前記測定結果に基づいて、前記情報取得手段が取得した前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  18. 記録手段によって記録が行われる記録媒体について、当該記録媒体の特性を測定手段によって測定した測定結果を取得する測定結果取得手段と、
    前記測定結果取得手段によって取得された当該記録媒体の前記測定結果と、記録媒体の種類を判別するために予め設定されている記録媒体の種類毎の基準の特性と、に基づいて当該記録媒体の種類の候補を抽出する抽出手段と、
    前記記録手段によって記録が行われると決定された記録媒体の種類に対応する情報を取得する情報取得手段と、
    前記測定結果取得手段によって取得された当該記録媒体の前記測定結果に基づいて、前記情報取得手段が取得した前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更する変更手段と、
    前記測定結果取得手段によって取得された当該記録媒体の前記測定結果と、前記情報取得手段が取得した前記情報に対応する記録媒体の種類と、に基づいて、前記情報取得手段が取得した前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を前記変更手段によって変更するか否かを決定する決定手段を有し、
    前記変更手段は、前記決定手段が前記情報取得手段によって取得された前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更すると決定した場合に、前記測定結果取得手段によって取得された当該記録媒体の前記測定結果に基づいて、前記情報取得手段が取得した前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更することを特徴とする情報処理装置。
  19. 前記記録媒体の種類毎に予め設定されている基準の特性は基準値を有し、
    前記抽出手段は、前記基準の特性の前記基準値を含む第一の範囲内に測定結果が入る基準の特性を持つ記録媒体の種類を前記候補として抽出し、
    前記抽出手段によって抽出された前記候補の記録媒体の種類を示す情報を通知手段に通知させる通知制御手段を有し、
    前記決定手段は、前記測定結果が、前記情報取得手段によって取得された前記情報に対応する記録媒体の種類の前記基準値を含み前記第一の範囲以上の範囲である第二の範囲内に入る場合には、前記情報取得手段によって取得された前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を前記変更手段によって変更すると決定することを特徴とする請求項18に記載の情報処理装置。
  20. 前記測定手段が測定する前記記録媒体の特性は前記記録媒体の乱反射値、正反射値、厚さの値、の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  21. 前記通知制御手段は、前記通知手段に、前記記録媒体の名称を通知させることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  22. 前記補正値とは別に、複数の記録媒体の種類の特性値を補正するための共通補正値を有し、
    前記記録媒体の種類に対応する基準の特性は、前記記録媒体の種類ごとに予め設定されている基準の特性を前記補正値と前記共通補正値とに基づいて補正することで算出され、
    前記変更手段は、前記複数の記録媒体の種類の前記補正値に基づいて前記共通補正値を補正することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  23. 請求項1乃至22のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
    記録媒体に記録材を付与する記録手段と、
    記録媒体を、記録を行う位置に搬送する搬送手段と、を有し、
    前記搬送手段が前記記録媒体を前記記録手段が記録を行うことのできる位置に搬送すると、前記記録手段は前記記録媒体に記録を行うことを特徴とする記録装置。
  24. 前記記録装置は前記記録手段を搭載して移動可能なキャリッジを有し、
    前記測定手段は前記キャリッジに搭載され、前記搬送手段によって前記測定手段が測定することのできる位置に搬送された前記記録媒体の特性を測定することを特徴とする請求項23に記載の記録装置。
  25. 記録手段によって記録が行われる記録媒体について、当該記録媒体の特性を測定し、
    測定した当該記録媒体の測定結果と、予め設定されている記録媒体の種類毎の基準の特性と、に基づいて当該記録媒体の種類の候補を抽出し、
    前記記録手段によって記録が行われると決定された記録媒体の種類に対応する情報を取得する情報処理方法であって、
    前記予め設定されている記録媒体の種類毎特性を補正して、当該記録媒体の種類の候補を抽出する際に用いる前記記録媒体の種類に対応する基準の特性とするための補正値を有し、
    当該記録媒体の前記測定結果に基づいて、取得した前記情報が示す前記記録手段によって記録が行われると決定された記録媒体の種類に対応する基準の特性を、前記補正値を補正することで変更することを特徴とする情報処理方法。
  26. 抽出された前記候補の記録媒体の種類を示す情報を通知し、
    前記候補の記録媒体の種類を示す情報を通知した後に前記記録手段によって記録が行われると決定された記録媒体の種類に対応する情報を取得することを特徴とする請求項25に記載の情報処理方法。
  27. 測定された当該記録媒体の前記測定結果と、取得された前記情報に対応する前記記録手段によって記録が行われると決定された記録媒体の種類と、に基づいて、前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更するか否かを決定し、
    前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更すると決定した場合には、前記測定結果に基づいて、前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更することを特徴とする請求項25または26に記載の情報処理方法。
  28. 記録手段によって記録が行われる記録媒体について、当該記録媒体の特性を測定し、
    測定した当該記録媒体の測定結果と、予め設定されている記録媒体の種類毎の基準の特性と、に基づいて当該記録媒体の種類の候補を抽出し、
    前記記録手段によって記録が行われると決定された記録媒体の種類に対応する情報を取得し、
    測定された当該記録媒体の前記測定結果と、取得された前記情報に対応する前記記録手段によって記録が行われると決定された記録媒体の種類と、に基づいて、前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更するか否かを決定し、
    前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更すると決定した場合には、前記測定結果に基づいて、前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更することを特徴とする情報処理方法。
  29. 前記記録媒体の種類毎に予め設定されている基準の特性は基準値を有し、
    前記基準の特性の前記基準値を含む第一の範囲内に測定結果が入る基準の特性を持つ記録媒体の種類を前記候補として抽出し、
    前記抽出された前記候補の記録媒体の種類を示す情報を通知手段に通知させ、
    前記測定結果が、取得された前記情報に対応する記録媒体の種類の前記基準値を含み前記第一の範囲以上の範囲である第二の範囲内に入る場合には、取得された前記情報に対応する記録媒体の種類の基準の特性を変更すると決定することを特徴とする請求項28に記載の情報処理方法。
  30. コンピュータを請求項1乃至請求項23のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
JP2019036835A 2019-02-28 2019-02-28 情報処理装置、記録装置、及び情報処理方法 Active JP7282549B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019036835A JP7282549B2 (ja) 2019-02-28 2019-02-28 情報処理装置、記録装置、及び情報処理方法
EP20158595.7A EP3702968B1 (en) 2019-02-28 2020-02-20 Information processing apparatus, printing apparatus, and information processing method
US16/798,078 US11161357B2 (en) 2019-02-28 2020-02-21 Information processing apparatus, printing apparatus, information processing method, and storage medium
RU2020108188A RU2741511C1 (ru) 2019-02-28 2020-02-26 Устройство обработки информации, печатающее устройство и способ обработки информации
BR102020003861-3A BR102020003861A2 (pt) 2019-02-28 2020-02-27 Aparelho para processamento de informações, aparelho de impressão e método para processamento de informações
SG10202001763SA SG10202001763SA (en) 2019-02-28 2020-02-27 Information processing apparatus, printing apparatus, and information processing method
KR1020200024453A KR102632196B1 (ko) 2019-02-28 2020-02-27 정보 처리 장치, 인쇄 장치, 정보 처리 방법 및 저장 매체
SG10202105618RA SG10202105618RA (en) 2019-02-28 2020-02-27 Information processing apparatus, printing apparatus, and information processing method
CN202010129456.3A CN111625206A (zh) 2019-02-28 2020-02-28 信息处理设备、打印设备、信息处理方法和存储介质
US17/489,568 US11718109B2 (en) 2019-02-28 2021-09-29 Information processing apparatus, printing apparatus, and information processing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019036835A JP7282549B2 (ja) 2019-02-28 2019-02-28 情報処理装置、記録装置、及び情報処理方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2020138491A JP2020138491A (ja) 2020-09-03
JP2020138491A5 JP2020138491A5 (ja) 2022-03-08
JP7282549B2 true JP7282549B2 (ja) 2023-05-29

Family

ID=72279704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019036835A Active JP7282549B2 (ja) 2019-02-28 2019-02-28 情報処理装置、記録装置、及び情報処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7282549B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022134463A (ja) 2021-03-03 2022-09-15 ブラザー工業株式会社 印刷装置
US20230156127A1 (en) 2021-11-17 2023-05-18 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus, type information processing method of recording medium, and program
JP7318786B2 (ja) 2021-12-14 2023-08-01 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、記録媒体の情報処理方法及びプログラム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004122766A (ja) 2002-09-11 2004-04-22 Canon Inc データ処理装置、データ処理方法、及びコンピュータ読み取り可能な制御プログラム
JP2006154913A (ja) 2004-11-25 2006-06-15 Canon Inc データ処理装置
US20120069075A1 (en) 2010-09-22 2012-03-22 Pawlik Thomas D Optical sensor for printer media motion detection
JP2015176399A (ja) 2014-03-17 2015-10-05 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、プログラム及び画像形成システム
JP2016215590A (ja) 2015-05-25 2016-12-22 キヤノン株式会社 記録装置、制御方法およびプログラム
JP2017098599A (ja) 2015-11-18 2017-06-01 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び画像形成制御方法
JP2018001487A (ja) 2016-06-29 2018-01-11 株式会社沖データ 画像形成装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004122766A (ja) 2002-09-11 2004-04-22 Canon Inc データ処理装置、データ処理方法、及びコンピュータ読み取り可能な制御プログラム
JP2006154913A (ja) 2004-11-25 2006-06-15 Canon Inc データ処理装置
US20120069075A1 (en) 2010-09-22 2012-03-22 Pawlik Thomas D Optical sensor for printer media motion detection
JP2015176399A (ja) 2014-03-17 2015-10-05 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、プログラム及び画像形成システム
JP2016215590A (ja) 2015-05-25 2016-12-22 キヤノン株式会社 記録装置、制御方法およびプログラム
JP2017098599A (ja) 2015-11-18 2017-06-01 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び画像形成制御方法
JP2018001487A (ja) 2016-06-29 2018-01-11 株式会社沖データ 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020138491A (ja) 2020-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11161357B2 (en) Information processing apparatus, printing apparatus, information processing method, and storage medium
JP7282549B2 (ja) 情報処理装置、記録装置、及び情報処理方法
JP2023099579A (ja) 情報処理装置、記録装置、情報処理方法、及びプログラム
CN111497463B (zh) 信息处理设备、打印设备以及确定打印介质类型的方法
US11639068B2 (en) Information processing apparatus, recording apparatus, information processing method, and storage medium
JP7313858B2 (ja) 情報処理装置、記録装置、情報処理方法及びプログラム
JP7313864B2 (ja) 情報処理装置、記録装置、情報処理方法、及びプログラム
EP3869777B1 (en) Information processing apparatus, method of extracting recording medium, and program
JP7282585B2 (ja) 情報処理装置、記録装置、記録媒体の決定方法、及びプログラム
WO2022202562A1 (ja) システム、情報処理装置、記録媒体の種類の判定方法、及びプログラム
JP2022024876A (ja) 情報処理装置、記録装置、及び情報処理方法
JP2021006364A (ja) 記録装置及び記録方法
JP2021094830A (ja) 情報処理装置、記録装置、情報処理方法、及びプログラム
JP2023106884A (ja) 情報処理装置及び記録媒体の種類決定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220225

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230517

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7282549

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151