JP7280790B2 - 加工廃液処理方法 - Google Patents

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本発明は、加工装置から排出される加工屑を含んだ加工廃液を加工液に再生させる加工廃液処理方法に関する。
加工液(純水)を供給し加工具を用いて被加工物を加工する加工装置は、被加工物が加工されることで排出される加工屑と使用済みの加工液とが混ざった加工廃液を排出している。その加工廃液を回収し、加工廃液から加工屑を除去すると共に、加工廃液に溶け込んだ有機物を除去することで加工液を再生している(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-218095号公報
そこで、加工廃液に含まれる有機物をイオン交換樹脂に吸着させるために、加工廃液に約185nm波長の紫外線を照射して有機物をイオン化させている。しかし、加工装置に例えば最大流量が25L/minで加工液を供給する際に、紫外線照射ユニットを流れる加工廃液の全ての有機物に紫外線を照射させるには、紫外線照射ユニットを流れる加工廃液(清水)の流速を遅くするために紫外線照射ユニットを大きくしたり、紫外線の照射時間を長くするために長い流路を形成させ長い照射距離を形成させたりするなどが必要となるため装置が大きくなるという問題がある。また、紫外線照射ユニットを一度通過させるだけで加工廃液中の全ての有機物に紫外線を照射させイオン化させるのは困難である。
よって、加工装置から排出される加工屑を含んだ加工廃液を加工液に再生させる場合には、加工廃液に含まれる有機物に効率的に紫外線を照射して有機物をイオン化させ、そして、有機物イオンをイオン交換樹脂に吸着させたいという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、加工液を供給し被加工物を加工する加工装置から排出される加工屑を含んだ加工廃液を加工液に再生する加工廃液処理方法であって、該加工装置から排出された該加工廃液を廃液タンクに溜める廃液貯水工程と、該廃液タンク内に溜められた該加工廃液をポンプで汲み上げ該加工屑を除去するフィルタに送水し該加工廃液から該加工屑を除去する加工屑除去工程と、該加工屑が除去された清水をイオン交換樹脂に通水させ、該清水に含まれるイオンを該イオン交換樹脂に吸着させるイオン除去工程と、該イオン除去工程を経た水を逆浸透膜に送りこみ、該逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水と、該逆浸透膜を透過しなかった有機物を含む濃縮水とに分離させる分離工程と、該分離工程で分離した該濃縮水に紫外線を照射させ、該濃縮水内の有機物をイオン化させる紫外線照射工程と、該紫外線照射工程後の該濃縮水を、該イオン交換樹脂に通水させ該濃縮水の有機物イオンを該イオン交換樹脂に吸着させ純水にする第2のイオン除去工程と、を備え、該逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水を加工液として使用可能とする加工廃液処理方法である。
また、上記課題を解決するための本発明は、加工液を供給し被加工物を加工する加工装置から排出される加工屑を含んだ加工廃液を加工液に再生させる加工廃液処理方法であって、該加工装置から排出された該加工廃液を廃液タンクに溜める廃液貯水工程と、該廃液タンク内に溜められた該加工廃液をポンプで汲み上げ該加工屑を除去するフィルタに送水し該加工廃液から該加工屑を除去する加工屑除去工程と、該加工屑が除去された清水を電気脱イオン装置に通水させ、該清水に含まれるイオンを含むイオン濃縮水と、イオンを含まない脱イオン水とに分離させるイオン分離工程と、該イオン分離工程を経た該脱イオン水を逆浸透膜に送りこみ、該逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水と、該逆浸透膜を透過しなかった有機物を含む濃縮水とに分離させる分離工程と、該分離工程で分離した該濃縮水に紫外線を照射させ、該濃縮水内の有機物をイオン化させる紫外線照射工程と、該紫外線照射工程後の該濃縮水と、該イオン濃縮水とをイオン交換樹脂に通水させ、該濃縮水及び該イオン濃縮水の有機物イオンを該イオン交換樹脂に吸着させ純水にするイオン除去工程と、を備え、該逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水を加工液として使用可能とする加工廃液処理方法である。
本発明に係る加工廃液処理方法は、加工廃液から加工屑を除去する加工屑除去工程と、加工屑が除去された清水に含まれるイオンをイオン交換樹脂に吸着させ除去するイオン除去工程と、イオン除去工程を経た清水を逆浸透膜に送りこみ、逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水と、逆浸透膜を透過しなかった有機物を含む濃縮水とに分離させる分離工程と、分離工程で分離した濃縮水に紫外線を照射させ、濃縮水内の有機物をイオン化させる紫外線照射工程と、紫外線照射工程後の濃縮水を、イオン交換樹脂に通水させ濃縮水の有機物イオンをイオン交換樹脂に吸着させ純水にする第2のイオン除去工程と、を備えることで、逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水を加工液(純水)として使用することが可能になる。また、分離工程で、例えば透過水9割に対して1割の量で分離された量の少ない濃縮水に対して、紫外線照射工程で紫外線を照射して有機物をイオン化させているので、小さいUVランプでも又はUVランプの数が少なくても濃縮水内の有機物を十分にイオン化できるため、加工廃液処理装置を小型化することが可能となる。さらに第2のイオン除去工程で濃縮水に含まれる該有機物イオンを除去することで、加工装置から送られてきた加工廃液中の有機物を確実に除去できる。
従来からある逆浸透膜を用いて加工廃液から加工液(純水)を生成する方法においては、逆浸透膜を透過した透過水のみを加工液として使用し、逆浸透膜を透過しない濃縮水を捨てて、イオン交換樹脂を用いないことで加工廃液処理装置の小型化を図るものもある。しかし、この方法では濃縮水を捨てているので、加工廃液処理装置を用いて加工装置に所定の流量の加工液を循環させるためには、捨てた濃縮水量の水を補充する必要が生じる。したがって、市水源から加工廃液処理装置に供給された市水(水道水)から、補充する量の純水を生成する必要が有り、その補充する純水を生成するための逆浸透膜とUVランプとイオン交換樹脂とを備えた補充ユニットが加工廃液処理装置に必要となる。また、逆浸透膜は、通水させた水に含まれるイオンの約1割は除去できない。したがって、従来の加工廃液から加工液(純水)を生成する方法においては、逆浸透膜を透過した透過水は、少量のイオンを含んだ純水になってしまう。
このように逆浸透膜を通水させるだけではイオンを含んだ純水になるため、逆浸透膜を透過した透過水をイオン交換樹脂に通水させている。また、上記と同様に逆浸透膜を透過しない濃縮水を捨てているため、純水を補充する補充ユニットが必要となる。
これに対して、本発明に係る加工廃液処理方法では、濃縮水を捨てずに第2のイオン除去工程で濃縮水の該有機物イオンを除去し純水とし、イオン除去工程でイオンを除去した清水を分離工程で逆浸透膜に通水させるので、加工装置と本発明を実施するために使用する加工廃液処理装置とで水を循環させるので、水を外部から新たに補充をする必要が無く、また、イオンを含まない純水を加工装置に供給できる。
また、本発明に係る加工廃液処理方法は、加工廃液から加工屑を除去する加工屑除去工程と、加工屑が除去された清水を電気脱イオン装置に通水させ、清水に含まれるイオンを含むイオン濃縮水と、イオンを含まない脱イオン水とに分離させるイオン分離工程と、を備え、さらに、分離工程において、イオン分離工程を経た脱イオン水を逆浸透膜に送りこみ、逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水と、逆浸透膜を透過しなかった有機物を含む濃縮水とに分離させ、イオンが既に除去され逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水を加工液(純水)として使用することで、従来のようなイオンが1割程度残存した純水ではなく、イオンを含まない純水を加工装置に供給できる。また、分離工程で、例えば透過水9割に対して1割の量で分離された量の少ない濃縮水に対して、紫外線照射工程で紫外線を照射して濃縮水に含まれる有機物をイオン化させているので、小さいUVランプでも又はUVランプの数が少なくても濃縮水内の有機物を十分にイオン化できるため、加工廃液処理装置を小型化することが可能となる。さらにイオン除去工程で、紫外線が照射された後の濃縮水と、イオン分離工程で分離されたイオン濃縮水とから有機物イオンを除去することで、加工装置から送られてきた加工廃液中の有機物を確実に除去できる。
さらに、本発明に係る加工廃液処理方法では、濃縮水及びイオン濃縮水を捨てずに、イオン除去工程でイオン交換樹脂に吸着させ純水して使用可能とすることで、加工装置と加工廃液処理装置とで水が循環されて、水を外部から新たに補充をする必要が無い。
実施形態1の加工廃液処理装置の構造の一例を示す模式的な斜視図である。 実施形態1の加工廃液処理方法を実施する場合に、加工廃液処理装置において加工廃液が流れる各装置構成の順番を説明するフローチャートである。 実施形態2の加工廃液処理装置の構造の一例を示す模式的な斜視図である。 実施形態2の加工廃液処理方法を実施する場合に、加工廃液処理装置において加工廃液が流れる各装置構成の順番を説明するフローチャートである。
(実施形態1)
図1に示す加工装置Aは、半導体デバイスの製造過程で用いられ、加工液(例えば、純水)を供給しつつ、例えば回転する研削砥石でシリコンウェーハ等の被加工物を研削して薄化する研削装置、又は加工液を供給しつつチャックテーブルに保持された被加工物に対して回転する切削ブレードを切込ませて被加工物をカットする切削装置等である。
加工装置Aには、加工装置Aから排出する加工屑を含んだ加工廃液を加工液に再生させる加工廃液処理装置1(以下、実施形態1の加工廃液処理装置1とする)が接続されている。
加工装置Aから排出される加工屑(例えば、シリコン屑)を含んだ加工廃液は、金属配管や可撓性を有するチューブ等からなる加工廃液流入管23を通り、加工装置Aから廃液タンク20へと送出される。
廃液タンク20に接続されたポンプ22(以下、廃液ポンプ22とする)は、自身が生み出す負圧によって、廃液タンク20内の加工廃液を汲み上げて、一端が接続されたフィルタユニット導入管24に送出する。
フィルタユニット導入管24のもう一端側は、屑除去フィルタユニット3に連通している。また、例えば、フィルタユニット導入管24内には、圧力計249が配設されており、圧力計249によって、廃液ポンプ22が送出する加工廃液の量が屑除去フィルタユニット3の処理能力を超える量となっていないかを監視可能となっている。
本実施形態において、廃液ポンプ22で汲み上げられた加工廃液に含まれる加工屑を除去し清水を精製する屑除去フィルタユニット3は、例えば、株式会社ディスコ製の製品名CCフィルタで構成されるユニットである。屑除去フィルタユニット3は、例えば、第1のフィルタ31と第2のフィルタ32とを備えており、フィルタユニット導入管24を流れる加工廃液は、第1のフィルタ31又は第2のフィルタ32に導入される。
筒状の第1のフィルタ31(第2のフィルタ32)は、例えば、側面に複数の図示しない開口を備えた筒体311(筒体321)と、筒体311(筒体321)の上面中央に形成され加工廃液を投入する投入口312(投入口322)と、筒体311(筒体321)内に配設された図示しない筒状の濾紙とを備えている。第1のフィルタ31(第2のフィルタ32)においては、投入口312(投入口322)から筒状の濾紙内に入った加工廃液が、筒状の濾紙で濾過された後、筒体311(筒体321)の側面の複数の開口から外に排出される。図示しない濾紙は、例えば、筒体311(筒体321)の内周側において濾過面積が増大するように蛇腹状に折り畳んで全体として円環状に形成することにより筒状としたものである。
第1のフィルタ31と第2のフィルタ32とは、桶状のトレイ34上に並んで配設されている。トレイ34上には、第1のフィルタ31又は第2のフィルタ32により加工屑が除去された濾過済みの清水が排出される。トレイ34上の桶内には、配管340の上流側が連通しており、配管340の下流側は清水タンク40に連通している。
図1に示すように、例えば、フィルタユニット導入管24のもう一端側は2つに分岐しており、第1のフィルタ31の投入口312にはフィルタユニット導入管24が分岐した第1のフィルタユニット導入管241が連通しており、第2のフィルタ32の投入口322にはフィルタユニット導入管24が分岐した第2のフィルタユニット導入管242が連通している。
第1のフィルタユニット導入管241内には、第1のソレノイドバルブ241aが配設されている。また、第2のフィルタユニット導入管242内には、第2のソレノイドバルブ242aが配設されている。第1のソレノイドバルブ241a(第2のソレノイドバルブ242a)は、第1のフィルタユニット導入管241(第2のフィルタユニット導入管242)が第1のフィルタ31(第2のフィルタ32)に連通する状態と連通しない状態とを切り換える。
例えば、加工廃液処理装置1において、第1のフィルタ31のみによる加工廃液の処理を実施し続けると、第1のフィルタ31の図示しない濾紙の内側に加工屑が堆積し、フィルタとしての機能が失われる。その結果、フィルタユニット導入管24内の圧力が高くなり許容値を超えたことを圧力計249が測定する。そして、第1のソレノイドバルブ241aを閉状態にする制御が行われ、第1のフィルタユニット導入管241と第1のフィルタ31との連通が遮断される。さらに、第2のソレノイドバルブ242aを開状態にする制御が行われ、第2のフィルタユニット導入管242と第2のフィルタ32とが連通する。また、圧力計249がフィルタユニット導入管24内の圧力が高くなり許容値を超えたことを測定すると、図示しない警報手段が、第1のフィルタ31の交換の必要が生じていることを発報・画面表示して作業者に知らしめる。
その結果、廃液ポンプ22により送出された加工廃液は、第2のフィルタ32に流入して、第2のフィルタ32により第1のフィルタ31と同様に処理される。また、第1のフィルタ31は、濾紙等の交換が可能な状態になっているため、作業者が第1のフィルタ31の濾紙交換を行うことができる。即ち、加工廃液処理装置1においては、第1のフィルタ31を交換する際においても、第2のフィルタ32により加工廃液処理が行えるため、装置を停止させる必要が無い。
加工屑が除去されトレイ34から配管340を介して流下して清水タンク40に貯留された清水は、図1に示す清水ポンプ42によって汲み上げられて、清水ポンプ42に一端が接続されたイオン交換導入管422を通り、イオン交換樹脂ユニット6に送られる。
図1に示すように、イオン交換樹脂ユニット6は、例えば、支持台14上に着脱可能に配設されている。該支持台14上には仕切り板140が立設しており、支持台14上における仕切り板140の後側(+Y方向側)には、紫外線照射ユニット5が配設されている。また、支持台14上における仕切り板140の後側(+Y方向側)には、紫外線照射ユニット5の隣に逆浸透膜ユニット7が着脱可能に配設されている。
本実施形態における図1に示すイオン交換樹脂ユニット6は、例えば、イオン交換樹脂を備える第1のイオン交換手段61及びイオン交換樹脂を備える第2のイオン交換手段62を備えており、第1のイオン交換手段61及び第2のイオン交換手段62は並べて配設されている。イオン交換樹脂ユニット6は、例えば、株式会社ディスコ製の商品名D-ionで構成されるユニットである。
清水ポンプ42が送り出す清水は、イオン交換導入管422を通り2つに分流されて第1のイオン交換手段61及び第2のイオン交換手段62にそれぞれ導入可能となっている。
例えば、イオン交換導入管422の分岐した2つの各流路内には、第1電磁開閉弁422a、第2電磁開閉弁422bがそれぞれ配設されている。第1電磁開閉弁422aが開状態になると清水が第1のイオン交換手段61に導入され、第2電磁開閉弁422bが開状態になると清水が第2のイオン交換手段62に導入されるようになっている。第1のイオン交換手段61または第2のイオン交換手段62に導入された清水は、図示しないイオン交換樹脂に通水され、イオンが交換されて純水に精製される。イオンは、主に有機物イオンであり、無機物イオンも含む。例えば、第1のイオン交換手段61を交換する場合には、第1電磁開閉弁422aが閉じられて、一時的に第2のイオン交換手段62にのみ清水が導入可能となっている。
図1に示す第1のイオン交換手段61、第2のイオン交換手段62によって清水はイオン交換された後、昇圧ポンプ68によって汲み上げられて、図1に示す逆浸透膜導入管66を通り、逆浸透膜ユニット7に導入される。例えば、昇圧ポンプ68と第1のイオン交換手段61及び第2のイオン交換手段62とを連通する配管681内には、圧力計680が配設されており、昇圧ポンプ68は、圧力計680によって計測された配管681内の水圧が不足している場合には、昇圧して清水の圧力、及び流量の確保をする。
逆浸透膜ユニット7は、例えば、筒状のユニットケースの中を図示しない逆浸透膜で2つに区切り、該ユニットケースの筒内をイオン交換され昇圧ポンプ68によって送出された清水が通過することで、逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水と、逆浸透膜を透過せず有機物が濃縮された濃縮水とに分離させることができる。
逆浸透膜ユニット7において分離された有機物を含まない透過水(純水)は、透過水配管71内を流れていき、比抵抗計711によって電気抵抗が計測された後に、純水温度調整手段18に送られる。純水温度調整手段18に送られた純水は、ここで所定温度に調温され図1に示す加工装置A内の図示しない加工液供給手段に循環せしめられる。
一方、逆浸透膜ユニット7において分離された有機物を含む濃縮水は、濃縮水配管73を通り、紫外線照射ユニット5に導入される。紫外線照射ユニット5は、例えば、筒状のユニットケース内に、約185nmの短波長を主波長として効率よく紫外線を放射する低圧水銀ランプ等のUVランプが複数並べられた構成となっており、紫外線照射ユニット5内を流れる濃縮水に対して紫外線を照射可能となっている。紫外線照射ユニット5は、従来よりも小型化されている。
紫外線照射ユニット5内において紫外線が照射されることで濃縮水に含まれる有機物が分解(イオン化)される。紫外線照射ユニット5には、図1に示す循環配管50の一端側が連通しており、循環配管50の他端側は、例えば、廃液タンク20に連通する廃液タンク循環配管501、清水タンク40に連通する清水タンク循環配管502、及びイオン交換樹脂ユニット循環配管503の3つに分岐している。なお、循環配管50の他端側は、3つに分岐せずに廃液タンク20、清水タンク40、又はイオン交換樹脂ユニット6の少なくともいずれか1つに連通していてもよい。
以下に、図1に示す加工廃液処理装置1を用いて、加工装置Aから排出される加工屑を含んだ加工廃液L1を加工液(純水)に再生する場合の各工程について説明する。図1とともに用いる図2は、実施形態1の加工廃液処理方法を実施する場合に、加工廃液処理装置1において加工廃液が流れる各装置構成の順番を説明するフローチャートである。
(1)廃液貯水工程
まず、加工装置Aから排出される加工屑、並びに有機物及び有機物イオン等を含んだ加工廃液L1は、加工廃液流入管23を通り廃液タンク20へと流れ込み、廃液タンク20に溜められる。加工装置Aから排出される加工廃液L1の量は、例えば、25L/minである。
(2)加工屑除去工程
廃液ポンプ22が、廃液タンク20内の加工廃液L1を汲み上げて、屑除去フィルタユニット3に送水し、屑除去フィルタユニット3によって加工廃液L1中の加工屑が除去され、清水L2が精製される。
(3)イオン除去工程
加工屑を含まない清水L2が屑除去フィルタユニット3から清水タンク40に送出され、清水タンク40内に貯留される。さらに、清水ポンプ42が、清水タンク40内の清水L2を汲み上げて、イオン交換樹脂ユニット6に送水する。イオン交換樹脂ユニット6において、清水L2は図示しないイオン交換樹脂に通水され、清水L2に含まれるイオンがイオン交換樹脂に吸着される。この段階において、清水L2中のイオンとなっていない有機物のみが、清水L2中に残存したままとなる。
(4)分離工程
水中のイオンが除去され主に有機物のみが残存している清水L2が、昇圧ポンプ68が生み出す吸引力により逆浸透膜ユニット7に送り込まれる。そして、清水L2が、逆浸透膜ユニット7において、図示しない逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水L3と、該逆浸透膜を透過しなかった有機物を含む濃縮水L4とに分離される。例えば、透過水L3と濃縮水L4との割合は、透過水L3:濃縮水L4=9:1程度となる。したがって、清水L2の大部分が、逆浸透膜ユニット7を通ることで透過水L3になる。
イオンが除去され、さらに逆浸透膜ユニット7において分離され有機物を含まない純水となった透過水L3は、電気抵抗が計測され、さらに、所定温度に調温されて図1に示す加工装置A内に送られる。
(5)紫外線照射工程
逆浸透膜ユニット7において分離された有機物を含む濃縮水L4は、紫外線照射ユニット5に導入され、紫外線が照射されることで含んでいる有機物がイオン化される。濃縮水L4は少量であるため、紫外線照射ユニット5は小型化されたものを使用しても、濃縮水L4に含まれる有機物のほとんどをイオン化できる。その後、例えば、廃液ポンプ22が生み出す吸引力によって、紫外線照射ユニット5から有機物がイオン化された濃縮水L4が廃液タンク循環配管501を介して、廃液タンク20に引き込まれる。そして、廃液タンク20の加工廃液L1に混合された濃縮水L4が先に説明した加工廃液L1が通るルートと同様のルートを通り、イオン交換樹脂ユニット6に送り出される。
また、例えば、清水ポンプ42が生み出す吸引力によって、紫外線照射ユニット5から有機物がイオン化された濃縮水L4が清水タンク循環配管502を介して、清水タンク40に引き込まれる。そして、清水タンク40内の清水L2に混合された濃縮水L4が先に説明した加工廃液L1が通るルートと同様のルートを通りイオン交換樹脂ユニット6に送り出される。
例えば、図1に示す濃縮水引き込みポンプ505によって生み出された吸引力によって、紫外線照射ユニット5から有機物がイオン化された濃縮水L4がイオン交換樹脂ユニット循環配管503に引き込まれ、イオン交換樹脂ユニット循環配管503が連通するイオン交換導入管422に流れていく。その後、有機物がイオン化された濃縮水L4がイオン交換樹脂ユニット6に流入する。
なお、濃縮水L4は、紫外線照射ユニット5から、廃液タンク20だけに送られる、清水タンク40だけに送られる、又はイオン交換樹脂ユニット6だけに直に送られてもよい。
(6)第2のイオン除去工程
上記のように紫外線照射工程後の濃縮水L4が、イオン交換樹脂ユニット6に導入され、図示しないイオン交換樹脂に通水され、濃縮水L4の有機物イオンがイオン交換樹脂に吸着されることで濃縮水L4が純水となる。即ち、濃縮水L4が加工廃液処理装置1の外部に捨てられてしまうことがない。
以上のように、本発明に係る加工廃液処理方法は、加工廃液L1から加工屑を除去する加工屑除去工程と、加工屑が除去された清水L2に含まれるイオンをイオン交換樹脂ユニット6のイオン交換樹脂に吸着させ除去するイオン除去工程と、イオン除去工程を経た清水L2を逆浸透膜ユニット7の逆浸透膜に送りこみ、逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水L3と、逆浸透膜を透過しなかった有機物を含む濃縮水L4とに分離させる分離工程と、分離工程で分離した濃縮水L4に紫外線照射ユニット5により紫外線を照射させ、濃縮水L4内の有機物をイオン化させる紫外線照射工程と、紫外線照射工程後の濃縮水L4を、イオン交換樹脂に通水させ濃縮水L4の有機物イオンをイオン交換樹脂に吸着させ純水にする第2のイオン除去工程と、を備えることで、逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水L3を加工装置Aに送り込む加工液(純水)として使用することが可能になる。また、分離工程で、例えば9割の透過水L3に対して1割の量で分離された量の少ない濃縮水L4に対して、紫外線照射工程で紫外線を照射して有機物をイオン化させているので、小さいUVランプでも又はUVランプの数が少なくても濃縮水L4内の有機物を十分にイオン化できるため、加工廃液処理装置1を小型化することが可能となる。さらに第2のイオン除去工程で濃縮水L4に含まれる該有機物イオンを除去し純水にすることで、加工装置Aから送られてきた加工廃液L1中の有機物を確実に除去できる。
また、従来の方法と異なり、本発明に係る加工廃液処理方法では、濃縮水L4を捨てずに第2のイオン除去工程で濃縮水L4の該有機物イオンを除去し純水とし、イオンを含まない透過水L3(純水)を加工装置Aに供給しつつ、加工装置Aと加工廃液処理装置1とで水を循環させるので、水の補充をする必要が無い。
(実施形態2)
図3に示すように、加工装置Aには、加工装置Aから排出する加工屑を含んだ加工廃液を加工液に再生させる加工廃液処理装置1B(以下、実施形態2の加工廃液処理装置1Bとする)が接続されていてもよい。
実施形態2の加工廃液処理装置1Bは、図1に示す実施形態1の加工廃液処理装置1の構成の一部を変更したものである。以下に、実施形態2の加工廃液処理装置1Bの実施形態1の加工廃液処理装置1と異なる構成について説明していく。
図3に示すように、屑除去フィルタユニット3によって加工屑が除去されてから清水タンク40に貯留された清水は、清水ポンプ42によって汲み上げられて、清水ポンプ42に一端が接続された電気脱イオン装置導入管425を通り、電気脱イオン装置8に送られる。
電気脱イオン装置8は、例えば、図3に示す支持台14上に着脱可能に配設されている。また、支持台14上の電気脱イオン装置8に隣接する位置には、イオン交換樹脂ユニット6が配設されている。図3に示すイオン交換樹脂ユニット6は、例えば、第1のイオン交換手段61のみを備えているが、さらに図1に示す第2のイオン交換手段62を備えていてもよい。
電気脱イオン装置8は、例えば、従来から知られている構成の装置が用いられる。即ち、電気脱イオン装置8は、例えば、装置ケーシングに脱塩室(脱イオン室)と濃縮室とを備え、清水が脱塩室に導入されると、清水中のイオンが脱塩室内に充填されたイオン交換樹脂で吸着され、また、直流電流が流されることで、脱塩室から濃縮室に向けてイオン交換樹脂を通って移動される。イオン交換樹脂は、直流電流が流されることで連続的に再生される。そして、清水が脱塩室内を移動し脱イオン水になるにつれ、清水からイオンが取り除かれていく。取り除かれたイオンは、濃縮室を通ってイオン濃縮水として排出される。
電気脱イオン装置8で精製された脱イオン水は、昇圧ポンプ68によって汲み上げられて、図3に示す逆浸透膜導入管66を通り、逆浸透膜ユニット7に導入される。
例えば、昇圧ポンプ68と電気脱イオン装置8とを連通する配管681内には、圧力計680が配設されており、昇圧ポンプ68は、圧力計680によって計測された配管681内の水圧が不足している場合には、昇圧して清水の圧力、及び流量の確保をする。
昇圧ポンプ68によって送出された脱イオン水は、逆浸透膜ユニット7内を通過することで、図示しない逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水と、逆浸透膜を透過せず有機物が濃縮された濃縮水とに分離される。
逆浸透膜ユニット7において分離された有機物を含まない透過水(純水)は、比抵抗計711によって電気抵抗が計測され、純水温度調整手段18で所定温度に調温され図3に示す加工装置A内の図示しない加工液供給手段に循環せしめられる。
一方、逆浸透膜ユニット7において分離された有機物を含む濃縮水は、濃縮水配管73を通り、紫外線照射ユニット5に導入される。そして、紫外線照射ユニット5内において紫外線が照射されることで濃縮水に含まれる有機物が分解(イオン化)される。
紫外線照射ユニット5は、図3に示す第1のイオン交換樹脂ユニット導入管51によってイオン交換樹脂ユニット6に連通しており、紫外線が照射された濃縮水は、イオン交換樹脂ユニット6に導入される。
図3に示すように、電気脱イオン装置8で分離されたイオン濃縮水は、ポンプ64によって汲み上げられて、図3に示す第2のイオン交換樹脂ユニット導入管65を通り、イオン交換樹脂ユニット6に導入される。
イオン交換樹脂ユニット6には、図3に示すように、循環配管55の一端側が連通しており、循環配管55の他端側は、例えば、廃液タンク20に連通する廃液タンク循環配管551、及び清水タンク40に連通する清水タンク循環配管552の2つに分岐している。なお、循環配管55の他端側は、2つに分岐せずに廃液タンク20、又は清水タンク40の少なくともいずれか1つに連通していてもよい。
以下に、図3に示す加工廃液処理装置1Bを用いて、加工装置Aから排出される加工屑を含んだ加工廃液L1を加工液(純水)に再生する場合の各工程について説明する。図3とともに用いる図4は、実施形態2の加工廃液処理方法を実施する場合に、加工廃液処理装置1Bにおいて加工廃液が流れる各装置構成の順番を説明するフローチャートである。
(1)廃液貯水工程~(2)加工屑除去工程
実施形態1において説明した廃液貯水工程及び加工屑除去工程は、実施形態2においても略同様に実施される。
(3)イオン分離工程
清水ポンプ42が、清水タンク40内の加工屑が除去された後の清水L2を汲み上げて、電気脱イオン装置8に送水する。電気脱イオン装置8において、清水L2は、清水L2に含まれるイオンを含むイオン濃縮水L5と、イオンを含まない脱イオン水L6とに分離される。この段階において、脱イオン水L6には、清水L2中のイオンとなっていない有機物が残存したままとなる。
(4)分離工程
イオンを含まず主に有機物のみが残存している脱イオン水L6が、昇圧ポンプ68が生み出す吸引力により逆浸透膜ユニット7に送り込まれる。そして、脱イオン水L6が、逆浸透膜ユニット7において、図示しない逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水L3と、該逆浸透膜を透過しなかった有機物を含む濃縮水L4とに分離される。例えば、透過水L3と濃縮水L4との割合は、透過水L3:濃縮水L4=9:1程度となる。したがって、脱イオン水L6の大部分が、逆浸透膜ユニット7を通ることで透過水L3になる。
イオンが分離除去され、さらに逆浸透膜ユニット7において分離され有機物を含まない純水となった透過水L3は、電気抵抗が計測され、さらに、所定温度に調温されて図1に示す加工装置A内に送られる。
(5)紫外線照射工程
逆浸透膜ユニット7において分離された有機物を含む濃縮水L4は、紫外線照射ユニット5に導入され、紫外線が照射されることで含んでいる有機物がイオン化され、再びイオンを含むようになる。濃縮水L4は少量であるため、紫外線照射ユニット5は小型化されたものを使用しても、濃縮水L4に含まれる有機物のほとんどをイオン化できる。その後、紫外線照射ユニット5から、有機物がイオン化された濃縮水L4が第1のイオン交換樹脂ユニット導入管51を介してイオン交換樹脂ユニット6に送出される。
(6)イオン除去工程
イオン交換樹脂ユニット6には上記のように紫外線照射工程後の濃縮水L4が送られるとともに、電気脱イオン装置8から、イオン濃縮水L5が第2のイオン交換樹脂ユニット導入管65を介して送られてくる。そして、イオン交換樹脂ユニット6において、有機物がイオン化された濃縮水L4及びイオン濃縮水L5は、図示しないイオン交換樹脂に通水され、含んでいる有機物イオンがイオン交換樹脂に吸着されて純水L7となる。
その後、例えば、廃液ポンプ22が生み出す吸引力によって、イオン交換樹脂ユニット6から純水L7が廃液タンク20に引き込まれる。即ち、加工廃液処理装置1Bと加工装置Aとの循環経路に組み込まれる。
また、例えば、清水ポンプ42が生み出す吸引力によって、イオン交換樹脂ユニット6から純水が清水タンク40に引き込まれる。即ち、加工廃液処理装置1Bと加工装置Aとの循環経路に組み込まれる。
以上のように、濃縮水L4及びイオン濃縮水L5は加工廃液処理装置1B外に捨てられることがない。
以上のように、本発明に係る加工廃液処理方法は、加工廃液L1から加工屑を除去する加工屑除去工程と、加工屑が除去された清水L2を電気脱イオン装置8に通水させ、清水L2に含まれるイオンを含むイオン濃縮水L5と、イオンを含まない脱イオン水L6とに分離させるイオン分離工程と、を備え、さらに、分離工程において、イオン分離工程を経た脱イオン水L6を逆浸透膜ユニット7の逆浸透膜に送りこみ、逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水L3と、逆浸透膜を透過しなかった有機物を含む濃縮水L4とに分離させ、イオンが既に除去され、かつ、逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水L3を加工装置Aに送り込む加工液(純水)として使用することで、従来のようなイオンが10%程度残存した純水ではなく、イオンを含まない純水を加工装置Aに供給できる。また、分離工程で、例えば9割の透過水L3に対して1割の量で分離された量の少ない濃縮水L4に対して、紫外線照射工程で紫外線照射ユニット5から紫外線を照射して濃縮水L4に含まれる有機物をイオン化させているので、小さいUVランプでも又はUVランプの数が少なくても濃縮水L4内の有機物を十分にイオン化できるため、加工廃液処理装置1Bを小型化することが可能となる。さらにイオン除去工程で、紫外線が照射された後の濃縮水L4と、イオン分離工程で分離されたイオン濃縮水L5とから有機物イオンを除去することで、加工装置Aから送られてきた加工廃液L1中の有機物を確実に除去できる。
さらに、本発明に係る加工廃液L1処理方法では、濃縮水L4及びイオン濃縮水L5を捨てずに、イオン除去工程でイオン交換樹脂に吸着させ純水L7して使用可能とすることで、加工装置Aと加工廃液処理装置1とで水が循環されて、水の補充をする必要が無い。
なお、本発明に係る加工廃液処理方法は上記実施形態1及び実施形態2に限定されるものではなく、また、添付図面に図示されている加工廃液処理装置1又は加工廃液処理装置1B各構成等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
A:加工装置
1:加工廃液処理装置
20:廃液タンク 22:廃液ポンプ 23:加工廃液流入管
24:フィルタユニット導入管 241:第1のフィルタユニット導入管 241a:第1のソレノイドバルブ 242:第2のフィルタユニット導入管 242a:第2のソレノイドバルブ 249:圧力計
3:屑除去フィルタユニット
31:第1のフィルタ 311:筒体 312:投入口
32:第2のフィルタ 321:筒体 322:投入口
34:トレイ 340:配管
40:清水タンク 42:清水ポンプ 422:イオン交換導入管 422a:第1電磁開閉弁 442b:第2電磁開閉弁
5:紫外線照射ユニット 50:循環配管
14:支持台 140:仕切り板
6:イオン交換樹脂ユニット
61:第1のイオン交換手段 62:第2のイオン交換手段
66:逆浸透膜導入管 68:昇圧ポンプ 680:圧力計
7:逆浸透膜ユニット
711:比抵抗計 18:純水温度調整手段
1B:加工廃液処理装置
8:電気脱イオン装置
51:第1のイオン交換樹脂ユニット導入管
52:第2のイオン交換樹脂ユニット導入管

Claims (2)

  1. 加工液を供給し被加工物を加工する加工装置から排出される加工屑を含んだ加工廃液を加工液に再生する加工廃液処理方法であって、
    該加工装置から排出された該加工廃液を廃液タンクに溜める廃液貯水工程と、
    該廃液タンク内に溜められた該加工廃液をポンプで汲み上げ該加工屑を除去するフィルタに送水し該加工廃液から該加工屑を除去する加工屑除去工程と、
    該加工屑が除去された清水をイオン交換樹脂に通水させ、該清水に含まれるイオンを該イオン交換樹脂に吸着させるイオン除去工程と、
    該イオン除去工程を経た水を逆浸透膜に送りこみ、該逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水と、該逆浸透膜を透過しなかった有機物を含む濃縮水とに分離させる分離工程と、
    該分離工程で分離した該濃縮水に紫外線を照射させ、該濃縮水内の有機物をイオン化させる紫外線照射工程と、
    該紫外線照射工程後の該濃縮水を、該イオン交換樹脂に通水させ該濃縮水の有機物イオンを該イオン交換樹脂に吸着させ純水にする第2のイオン除去工程と、を備え、
    該逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水を加工液として使用可能とする加工廃液処理方法。
  2. 加工液を供給し被加工物を加工する加工装置から排出される加工屑を含んだ加工廃液を加工液に再生させる加工廃液処理方法であって、
    該加工装置から排出された該加工廃液を廃液タンクに溜める廃液貯水工程と、
    該廃液タンク内に溜められた該加工廃液をポンプで汲み上げ該加工屑を除去するフィルタに送水し該加工廃液から該加工屑を除去する加工屑除去工程と、
    該加工屑が除去された清水を電気脱イオン装置に通水させ、該清水に含まれるイオンを含むイオン濃縮水と、イオンを含まない脱イオン水とに分離させるイオン分離工程と、
    該イオン分離工程を経た該脱イオン水を逆浸透膜に送りこみ、該逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水と、該逆浸透膜を透過しなかった有機物を含む濃縮水とに分離させる分離工程と、
    該分離工程で分離した該濃縮水に紫外線を照射させ、該濃縮水内の有機物をイオン化させる紫外線照射工程と、
    該紫外線照射工程後の該濃縮水と、該イオン濃縮水とをイオン交換樹脂に通水させ、該濃縮水及び該イオン濃縮水の有機物イオンを該イオン交換樹脂に吸着させ純水にするイオン除去工程と、を備え、
    該逆浸透膜を透過した有機物を含まない透過水を加工液として使用可能とする加工廃液処理方法。
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