JP2016131954A - 純水精製装置 - Google Patents

純水精製装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016131954A
JP2016131954A JP2015009806A JP2015009806A JP2016131954A JP 2016131954 A JP2016131954 A JP 2016131954A JP 2015009806 A JP2015009806 A JP 2015009806A JP 2015009806 A JP2015009806 A JP 2015009806A JP 2016131954 A JP2016131954 A JP 2016131954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion exchange
pure water
container
exchange means
fresh water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015009806A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6410619B2 (ja
Inventor
正喜 内田
Masaki Uchida
正喜 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2015009806A priority Critical patent/JP6410619B2/ja
Publication of JP2016131954A publication Critical patent/JP2016131954A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6410619B2 publication Critical patent/JP6410619B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】イオン交換の効果を充分に発揮することができる純水精製装置を提供すること。
【解決手段】純水精製装置は加工装置としての切削装置からの廃液を純水に精製する。純水精製装置は、送水される清水を純水に精製するイオン交換手段53,54と、イオン交換手段53,54によって精製された純水をイオン交換手段53,54から送出する吸引ポンプと、を備える。イオン交換手段53,54は、イオン交換樹脂74と、流入口71を備える天井部73aと、流出口72を備える底部73bと、天井部73aと底部73bとを連結する側部73cとを有し、イオン交換樹脂74を収容する容器73と、から構成される。イオン交換手段53,54は、上方の流入口71から清水が容器73に供給される。
【選択図】図3

Description

本発明は、純水精製装置の特にイオン交換樹脂容器に関する。
半導体デバイス製造工程で用いられる純水は、水道水等と比較して、不純物が限界近くまで除去されたものであり、フィルタ等である程度の不純物が除去された清水からイオン交換手段によってイオン分の除去が行われるのが通常である。半導体ウエーハ等を切削して分割する切削装置でも純水が用いられ、切削装置から排出される加工水から切削屑及び各種イオンを除去して再び切削装置に供給される純水精製装置の一種である加工廃液処理装置にもイオン交換手段が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
これらの装置のイオン交換手段は、ガラス繊維等で耐圧強化されている樹脂性の硬質な容器にイオン交換樹脂を収容し、その容器のイオン交換樹脂に清水を通すことでイオン分を除去し純水に精製している。硬質な容器はその構造が複雑であるため高価で重量が重く、交換にはコストと工数がかかるという課題があった。そこで、安価で軽い単層樹脂製の容器を用いる事を可能とした純水精製装置を本願発明者は発案した。
特許第5086123号公報
純水精製装置は、例えば切削装置に接続される場合、切削装置が稼働を停止していると純水精製装置に供給される水も停止される。この場合、容器の下方から清水を供給し上方から純水を排出する容器の形式では、容器内の空気は容器外に排出されやすいが、水の流れに沿ってイオン交換樹脂が容器内で上方に溜まり易く、清水の供給が停止すると、上方に溜まったイオン交換樹脂が容器の底部に向かって落ちてくるという現象が発生する。更にこの現象は、イオン交換樹脂がイオン分を吸着すると樹脂自体の体積も収縮し、容器内の空間が増えるためより顕著となる。この際、イオン交換樹脂として所定の混合比で混合されたカチオン樹脂(強酸性陽イオン交換樹脂)とアニオン樹脂(強塩基性陰イオン交換樹脂)とがその比重比差によって分級してしまい(参考:カチオン樹脂の方が比重が大きい)、イオン交換の効果が充分発揮できないという課題があった。
本発明は、上記問題にかんがみなされたもので、その目的は、イオン交換の効果を充分に発揮することができる純水精製装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の純水精製装置は、送水される清水を純水に精製するイオン交換手段と、該イオン交換手段によって精製された純水を該イオン交換手段から送出する送出手段と、を備える純水精製装置であって、該イオン交換手段は、イオン交換樹脂と流入口を備える天井部と、送出口を備える底部と、該天井部と該底部とを連結する側部とを有し、該イオン交換樹脂を収容する容器と、から構成され、上方の流入口から該清水が該容器に供給されることを特徴とする。
また、前記純水精製装置では、該容器は、該清水を供給する配管を該流入口に接続する接続手段を備え、該接続手段は、該配管と連結し、該配管を該流入口に固定する連結固定部と、該容器に挿入され、該清水を該容器に供給する導入管部を備え、該導入管部は、底部が広い円錐台形状で、傾斜した側部に噴出口が周方向沿って形成され、該底部が邪魔板となり、該導入管部の該噴出口から供給される該清水は、該噴出口から放射状に噴出するものとすることができる。
そこで、本願発明の純水精製装置では、イオン交換手段を、所謂ダウンフローで清水を通水する構成としたため、イオン交換の効果を充分に発揮することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る純水精製装置と隣接される加工装置としての切削装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る純水精製装置の構成例を分解して示す分解斜視図である。 図3は、実施形態に係る純水精製装置のイオン交換手段を示す側断面図である。 図4は、実施形態に係る純水精製装置のイオン交換手段の接続部材を示す図である。 図5は、実施形態の変形例に係る純水精製装置のイオン交換手段の接続部材を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係る純水精製装置を図面に基いて説明する。図1は、実施形態に係る純水精製装置と隣接される加工装置としての切削装置の構成例を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る純水精製装置の構成例を分解して示す分解斜視図である。図3は、実施形態に係る純水精製装置のイオン交換手段を示す側断面図である。図4(a)は、実施形態に係る純水精製装置のイオン交換手段の接続部材を示す側部図である。図4(b)は、実施形態に係る純水精製装置のイオン交換手段の接続部材を示す上面図である。
実施形態に係る純水精製装置1は、図1に示す加工装置としての切削装置100に隣接されて配置される。切削装置100は、図1に示すように、被加工物Wを保持するチャックテーブル110と、チャックテーブル110に保持された被加工物Wを切削するための切削ブレード121と切削ブレード121に切削水を供給する切削供給ノズル122とを備えた切削手段120と、チャックテーブル110をX軸方向に移動させるX軸移動手段(図示せず)と、切削手段120をY軸方向に移動させるY軸移動手段(図示せず)と、切削手段120をZ軸方向に移動させるZ軸移動手段(図示せず)と、チャックテーブル110をZ軸と平行な軸心回りに回転させる回転駆動源(図示せず)等を備えている。切削装置100は、X軸移動手段と、Y軸移動手段と、Z軸移動手段及び回転駆動源により、チャックテーブル110と切削手段120とをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向及びZ軸と平行な軸心回りに相対的に移動させて、被加工物Wを切削してチップに分割するものである。
なお、被加工物Wは、本実施形態では、シリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。また、本発明では、被加工物Wは、電子部品に使用される各種セラミック基板、樹脂基板、ガラス基板などであってもよい。被加工物Wは、図1に示すように、粘着シートSに貼着され、粘着シートSに環状フレームFが貼着されて、粘着シートSを介して環状フレームFに装着される。
また、切削装置100は、切削前後の被加工物Wを複数収容するカセットエレベータ130と、カセットエレベータ130に被加工物Wを出し入れする搬出入手段140と、切削後の被加工物Wを洗浄する洗浄手段150と、搬出入手段140とチャックテーブル110と洗浄手段150とに亘って被加工物Wを搬送する搬送手段160と、を備えている。
切削装置100は、搬出入手段140によりカセットエレベータ130内から切削前の被加工物Wを取り出し、取り出された被加工物Wを搬送手段160によりチャックテーブル110に搬送する。そして、切削装置100は、チャックテーブル110により被加工物Wを保持し、X軸移動手段と、Y軸移動手段と、Z軸移動手段及び回転駆動源により、チャックテーブル110と切削手段120とをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向及びZ軸回りに相対的に移動させて、切削水を供給しながら被加工物Wを切削してチップに分割する。切削装置100は、切削後の被加工物Wを搬送手段160によりチャックテーブル110から洗浄手段150に搬送した後、洗浄手段150により洗浄する。そして、切削装置100は、洗浄後の被加工物Wを搬送手段160により搬出入手段140に搬送し、搬出入手段140によりカセットエレベータ130内に収容する。
純水精製装置1は、切削装置100からの切削屑と切削水などからなる廃液を純水に精製して再利用するためのものである。純水精製装置1は、図2に示すように、廃液収容手段20と、廃液ろ過手段30と、清水収容手段40と、純水精製手段50と、純水温度調整手段90と、図示しない制御手段と、を備える。
廃液収容手段20は、切削装置100により排出された廃液を収容するものである。廃液収容手段20は、配管23を通して切削装置100から供給された廃液を収容する廃液タンク21と、廃液タンク21内の廃液を送給する廃液送給ポンプ22を備えている。
廃液ろ過手段30は、廃液収容手段20から送給された廃液から切削屑を除去して清水に精製するものである。廃液ろ過手段30は、廃液収容手段20から送給された廃液が配管31を介して導入される第1のフィルタ32と、廃液が配管31を介して導入される第2のフィルタ33と、第1のフィルタ32及び第2のフィルタ33を着脱自在に設けた清水受けパン36などを備えている。廃液送給ポンプ22と第1のフィルタ32及び第2のフィルタ33とを接続する配管31には、電磁開閉弁34a,34bが設けられている。電磁開閉弁34a,34bが開くと、第1のフィルタ32及び第2のフィルタ33に廃液が導入される。また、配管31には、廃液の圧力を検出する圧力検出手段35が取り付けられている。
第1のフィルタ32及び第2のフィルタ33は、導入された廃液をろ過し、廃液中の切削屑を捕捉して、清水に精製する。第1のフィルタ32及び第2のフィルタ33は、精製した清水を清水受けパン36上に流出する。清水受けパン36は、フレキシブルホースなどからなる配管37を通して清水を清水収容手段40に送る。
清水収容手段40は、廃液ろ過手段30からの清水を貯留するものである。清水収容手段40は、配管37を通して廃液ろ過手段30から供給された清水を収容する清水貯留タンク41を備えている。
純水精製手段50は、清水を純水に精製するものである。純水精製手段50は、加圧ポンプ51と、紫外線照射手段52と、第1のイオン交換手段53と、第2のイオン交換手段54と、吸引ポンプ55(送出手段に相当)と、精密フィルタ56などを備える。加圧ポンプ51は、清水貯留タンク41内の清水を配管57を通して紫外線照射手段52に送給する。紫外線照射手段52は、導入された清水に紫外線を照射して有機物を分解し殺菌する。紫外線照射手段52は、配管58を通して第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54の流入口71(図3に示す)に接続している。紫外線照射手段52と第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54とを接続する配管58には、電磁開閉弁59a,59bが設けられている。電磁開閉弁59a,59bが開くと、第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54に清水が導入される。
第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54は、清水収容手段40から送水される清水をイオン交換して純水に精製するものである。また、第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54の流出口72(図3に示す)と吸引ポンプ55と精密フィルタ56とを接続する配管60には、第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54の流出口72からの純水の圧力を検出する圧力検出手段61a,61bが取り付けられている。
吸引ポンプ55は、圧力検出手段61a,61bよりも下流側に配置され、配管60内の第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54によって精製された純水を第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54から所定の水圧で精密フィルタ56及び純水温度調整手段90に向けて送出する。なお、本実施形態では、吸引ポンプ55は、第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54によって精製された純水を所定の圧力としての0.3MPa(ゲージ圧)で配管60を通して精密フィルタ56に送出する。精密フィルタ56は、イオン交換樹脂74(図3に示す)などの樹脂屑などの微細な物質を捕捉するものである。純水温度調整手段90は、純水を所定温度に調整して切削装置100の切削水供給手段に循環するものである。
第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54は、図3に示すように、流入口71と流出口72を備え、流出口72に配管60を介して吸引ポンプ55が連結される容器73と、容器73に収容されるイオン交換樹脂74とから構成される。
容器73は、イオン交換樹脂74を収容するものである。容器73は、図3に示すように、流入口71を備える天井部73aと、流出口72を備えかつ天井部73aに対面しかつ天井部73aよりも下方に配置される底部73bと、天井部73aと底部73bとを連結する円筒状の側部73cとを有して、流入口71と流出口72とを除いて内部が密閉されている。流入口71と流出口72とは、円筒状に形成され、天井部73a、底部73b及び側部73cと同軸に配置されている。天井部73aと底部73bとは、外観が円錐台形状に形成されている。天井部73aの表面の容器73全体の軸心P(図3に一点鎖線で示す)とのなす角度Θ1は、底部73bの表面の軸心Pとのなす角度Θ2よりも大きい。
容器73は、PO(polyolefin)、PET(polyethylene terephthalate)、PE(polyethylene)、PVC(polyvinyl chloride)などで構成され、単層樹脂で形成されている。容器73は、0〜−0.01MPa(ゲージ圧)程度の内部の水圧に耐えることができる程度の強度を有している。このために、容器73は、内部の水圧が大きく変化すると、内部の水圧に応じて変形することとなる。容器73は、射出成型、ブロー成型、押し出し成型などの安価に大量に生産可能な方法により製造される。
また、容器73は、清水を供給する配管58を流入口71に接続する接続手段75と、純水を送出する配管60を流出口72に接続する流出側接続手段76とを備えて、常に上方の流入口71から清水が容器73内に供給される。なお、接続手段75と流出側接続手段76とは、構成が等しいので、以下、接続手段75を代表して説明する。
接続手段75は、配管58を流入口71に接続する接続部材77と、配管58と接続部材77に固定可能で、接続部材77を流入口71に固定可能な着脱キャップ78とを備えている。接続部材77は、図4(a)及び図4(b)に示すように、配管58と連結し、配管58を流入口71に固定する連結固定部77aと、容器73内に挿入され、清水を容器73に供給する導入管部77bを一体に備える。連結固定部77aは、円筒状に形成され、かつ、流入口71内に通されて容器73外に突出するとともに、配管58内に挿入されて配管58と連結する。
導入管部77bは、連結固定部77aの容器73の内側の端部に連なっている。導入管部77bは、外観が円錐台形状に形成されている。導入管部77bの流出口72と対面する底部77cは、連結固定部77aの外径よりも広く形成されている。導入管部77bの連結固定部77aと底部77cとを連結する側面77dは、連結固定部77aから底部77cに向かうにしたがって徐々に外径が広くなる様に軸心Pに対して傾斜している。この傾斜した側面77dには、清水を容器73内に導く噴出口77eが周方向沿って間隔をあけて形成されている。本実施形態では、噴出口77eは、連結固定部77aから底部77cに向かう方向に直線状に延びている。なお、底部77cには、開口や孔などが一切設けられていない。
導入管部77bは、配管58を通して清水が供給される。導入管部77bに供給された清水は、底部77cが邪魔板となり、噴出口77eを通して容器73内に供給される。そして、導入管部77bの噴出口77eから容器73内に供給される清水は、底部77cによって跳ね返されて、噴出口77eから斜め上方に向かって放射状に噴出する。
また、流出側接続手段76の接続部材77は、図3に示すように、連結固定部77aが流出口72内に通されて容器73外に突出するとともに、配管60内に挿入されて配管60と連結し、導入管部77bが、底部77cが流入口71と対面した状態で容器73内に挿入され、側面77dが連結固定部77aから底部77cに向かうにしたがって徐々に外径が広くなる様に軸心Pに対して傾斜している。流出側接続手段76の接続部材77は、イオン交換樹脂74により精製された純水を噴出口77eから取り込んで、取り込んだ純水を導入管部77bを通して配管60に供給する。
着脱キャップ78は、接続部材77の連結固定部77aを流入口71及び流出口72に着脱自在とするものである。着脱キャップ78は、二層構造であったり、複数の材料を組み合わせて構成されてもよい。イオン交換樹脂74としては、アニオン交換樹脂、カチオン交換樹脂のうちの少なくとも一方などが用いられる。なお、本実施形態では、イオン交換樹脂74としては、アニオン交換樹脂、カチオン交換樹脂の両方が所定の割合で容器73内に充填されている。カチオン樹脂は、アニオン樹脂よりも比重が大きい。イオン交換樹脂74は、清水が供給されると、イオン分が吸着して、体積収縮を起こし、イオン交換樹脂74間に隙間を生じさせる。
第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54は、流入口71から導入された清水を容器73内のイオン交換樹脂74間に導き、イオン交換樹脂74によりイオン交換して純水に精製し、流出口72から吸引ポンプ55に送り出す。
制御手段は、純水精製装置1を構成する上述した構成要素をそれぞれ制御して、純水精製装置1により廃液を純水に精製させるものである。制御手段は、圧力検出手段35,61a,61bの検出結果に基いて、電磁開閉弁34a,34b,59a,59b、加圧ポンプ51及び吸引ポンプ55を制御して、廃液を廃液収容手段20に収容した後、廃液ろ過手段30でろ過して清水に精製し、清水を清水収容手段40に収容した後、純水精製手段50で純水に精製し、精密フィルタ56及び純水温度調整手段90に向けて送出して、純水精製装置1により廃液を純水に精製させる。なお、制御手段は、例えばCPU等で構成された演算処理装置やROM、RAM等を備える図示しないマイクロプロセッサを主体として構成されている。また、制御手段には、純水精製開始情報などの処理情報を入力する操作盤(図示せず)が接続されている。
制御手段は、純水精製装置1に廃液を純水に精製させる際には、吸引ポンプ55から精密フィルタ56に送出される純水の圧力を0.3MPa(ゲージ圧)に調整する。そして、制御手段は、圧力検出手段61a,61bの検出結果に基いて、配管60内即ち流出口72から流出される純水の圧力が0MPa(ゲージ圧)から−0.01MPa(ゲージ圧)となるように、加圧ポンプ51を制御する。即ち、制御手段は、第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54の容器73内の純水の圧力を0MPa(ゲージ圧)から−0.01MPa(ゲージ圧)に維持する。
なお、第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54の容器73内の純水の圧力が−0.01MPa(ゲージ圧)よりも低くなると、容器73内にイオン交換樹脂74に付着していた気泡が大量に発生して、イオン交換樹脂74の性能を充分に発揮できなくなる。また、第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54の容器73内の純水の圧力が0MPa(ゲージ圧)よりも高くなると、容器73内に正圧がかかり、容器73を頑丈な圧力容器とする必要があるからである。こうすることで、純水精製装置1は、吸引ポンプ55によって第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54にかかる吸引力を、加圧ポンプ51の清水の加圧によって緩和する。
以上のように、実施形態に係る純水精製装置1によれば、流入口71を容器73の上方に設け、流出口72を容器73の下方に設けて、イオン交換手段53,54の容器73内において常に上方から下方に向けて清水を流す、所謂ダウンフローで清水を通水する構成としている。このために、純水精製装置1は、イオン交換手段53,54への清水の供給が停止されても、イオン吸着などにより体積が変化したイオン交換樹脂74同士が容器73内で移動することを抑制することができる。したがって、純水精製装置1は、イオン交換手段53,54への清水の供給が停止されても、容器73内でイオン交換樹脂74であるアニオン樹脂とカチオン樹脂が分離する事を抑制することができる。よって、純水精製装置1は、清水の供給、停止が繰り返されても、イオン交換樹脂74の分離を抑制でき、イオン交換の効果を充分に発揮することができる、という効果を奏する。
また、純水精製装置1は、イオン交換手段53,54の接続部材77が底部77cと、噴出口77eが設けられた側面77dとを有して外観が円錐台形状に形成されている。このために、純水精製装置1は、イオン交換手段53,54の接続部材77内に導かれた清水が底部77cに衝突して、導入管部77bの傾斜した側面77dに設けられた噴出口77eから清水が斜め上方に放射状に噴出して容器73内に供給される。したがって、純水精製装置1は、使用開始時の初期の通水水張り時でも、イオン交換手段53,54の容器73内から効率的に空気を排出でき、且つ、ダウンフローの最短経路で清水が排出されることが無く、容器73内の隅々のイオン交換樹脂74に清水を行き渡らせることができる。よって、純水精製装置1は、できる限りイオン交換樹脂74に長く清水を接触させることができ、清水のイオン交換、即ち純水への精製を確実に実施できるという効果も奏する。
さらに、純水精製装置1は、イオン交換手段53,54の容器73の天井部73aの表面の軸心Pに対する角度Θ1が、底部73bの表面の軸心Pに対する角度Θ2よりも大きいので、イオン交換手段53,54の容器73の上下を間違うことを抑制することができる。特に、純水精製装置1は、イオン交換手段53,54の容器73内に複数のイオン交換樹脂74を多層化させて収容した場合に、上下の設置即ち通水方向を誤ることを抑制することができる。
さらに、純水精製装置1は、イオン交換手段53,54の容器73の天井部73aの表面の軸心Pに対する角度Θ1が、底部73bの表面の軸心Pに対する角度Θ2よりも大きいので、流入口71から導入され噴出口77eから斜め上方に噴出される清水が、天井部73aに干渉することを抑制できる。したがって、純水精製装置1は、流入口71から導入され噴出口77eから噴出される清水を容器73内の隅々のイオン交換樹脂74に行き渡らせることができる。
また、純水精製装置1は、イオン交換手段53,54の容器73の天井部73aの表面の軸心Pに対する角度Θ1が、底部73bの表面の軸心Pに対する角度Θ2よりも大きいので、容器73の下端部ではイオン交換されて精製された純水を流出口72に速やかに集めることができる。
第1のイオン交換手段53及び第2のイオン交換手段54の容器73にかかる水圧が低くてすむため、例えばPO(polyolefin)やPET(polyethylene terephthalate)などの樹脂により単層で構成された容器73をイオン交換手段53,54の容器に用いることができる。このために、使用済みのイオン交換樹脂74を容器73ごと廃棄する際に、イオン交換手段53,54が軽量のため処理作業も容易になり、処理費用も安くすむという効果もある。また、イオン交換手段53,54が軽量で単純な構成であるため、輸送に係るコストも安く、イオン交換樹脂74の交換も容易となる。したがって、純水精製装置1は、ランニングコストの低コスト化を図ることができる。
さらに、純水精製装置1は、イオン交換手段53,54の容器73を水圧に応じて変形しやすい安価な構成にするためにも、イオン交換手段53,54の容器73内において常に上方から下方に向けて清水を流すので、イオン交換樹脂74の分離を抑制でき、イオン交換の効果を充分に発揮することができる、という効果を奏する。
〔変形例〕
本発明の実施形態の変形例に係る純水精製装置を図面に基いて説明する。図5(a)は、実施形態の変形例に係る純水精製装置のイオン交換手段の接続部材を示す側部図である。図5(b)は、実施形態の変形例に係る純水精製装置のイオン交換手段の接続部材を示す上面図である。なお、図5において、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
実施形態の変形例に係る純水精製装置1の接続手段75,76の接続部材77は、導入管部77bの側面77dに清水を容器73内に導く噴出口77eが周方向沿って直線状に形成されている。実施形態の変形例では、噴出口77eは、側面77dの略全周に亘って設けられている。なお、本発明では、噴出口77eは、周方向沿って等間隔に複数形成されてもよい。変形例に係る純水精製装置1の接続手段75,76の接続部材77の導入管部77bは、底部77cが供給された清水の邪魔板となり、清水を噴出口77eを通して容器73内に供給する。そして、導入管部77bの噴出口77eから容器73内に供給される清水は、底部77cによって跳ね返されて、噴出口77eから斜め上方に向かって放射状に噴出する。
実施形態の変形例に係る純水精製装置1によれば、実施形態と同様に、イオン交換手段53,54の容器73内において上方から下方に向けて清水を流す、所謂ダウンフローで清水を通水する構成としているために、イオン交換の効果を充分に発揮することができる、という効果を奏する。
本発明では、純水精製装置1は、切削装置100に限ることなく、加工装置としての研磨装置や研削装置からの廃液を純水に精製してもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 純水精製装置
53 第1のイオン交換手段
54 第2のイオン交換手段
55 吸引ポンプ(送出手段)
58,60 配管
71 流入口
72 流出口
73 容器
73a 天井部
73b 底部
73c 側部
74 イオン交換樹脂
75 接続手段
77a 連結固定部
77b 導入管部
77c 底部
77d 側面
77e 噴出口

Claims (2)

  1. 送水される清水を純水に精製するイオン交換手段と、該イオン交換手段によって精製された純水を該イオン交換手段から送出する送出手段と、を備える純水精製装置であって、
    該イオン交換手段は、
    イオン交換樹脂と
    流入口を備える天井部と、送出口を備える底部と、該天井部と該底部とを連結する側部とを有し、該イオン交換樹脂を収容する容器と、から構成され、
    上方の流入口から該清水が該容器に供給されることを特徴とする純水精製装置。
  2. 該容器は、該清水を供給する配管を該流入口に接続する接続手段を備え、
    該接続手段は、
    該配管と連結し、該配管を該流入口に固定する連結固定部と、
    該容器に挿入され、該清水を該容器に供給する導入管部を備え、
    該導入管部は、
    底部が広い円錐台形状で、傾斜した側部に噴出口が周方向沿って形成され、
    該底部が邪魔板となり、該導入管部の該噴出口から供給される該清水は、該噴出口から放射状に噴出することを特徴とする請求項1記載の純水精製装置。
JP2015009806A 2015-01-21 2015-01-21 純水精製装置 Active JP6410619B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015009806A JP6410619B2 (ja) 2015-01-21 2015-01-21 純水精製装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015009806A JP6410619B2 (ja) 2015-01-21 2015-01-21 純水精製装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016131954A true JP2016131954A (ja) 2016-07-25
JP6410619B2 JP6410619B2 (ja) 2018-10-24

Family

ID=56437190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015009806A Active JP6410619B2 (ja) 2015-01-21 2015-01-21 純水精製装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6410619B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110071056A (zh) * 2018-01-22 2019-07-30 株式会社迪思科 加工装置
JP2019136844A (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 株式会社ディスコ 加工装置
JP2021052089A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 株式会社ディスコ 加工廃液処理方法
JP7433702B2 (ja) 2019-12-04 2024-02-20 株式会社ディスコ 加工廃液処理装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5223849A (en) * 1975-08-18 1977-02-23 Kurita Water Ind Ltd Water treatment apparatus
JPS5620646U (ja) * 1979-07-26 1981-02-24
JPH06315683A (ja) * 1993-04-30 1994-11-15 Seisui Kogyo Kk 混床式イオン交換装置並びにこの混床式イオン交換装置を使用した純水及び超純水の製造方法
JP2001239262A (ja) * 2000-03-02 2001-09-04 Japan Organo Co Ltd 復水脱塩装置の運転方法
JP2005230714A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Ebara Corp 圧力式液体処理塔
US20080087606A1 (en) * 2006-10-13 2008-04-17 Basin Water, Inc. High efficiency ion exchange system for removing cations from water
JP2009066525A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Tokyo Electric Power Co Inc:The イオン交換樹脂の充填方法及び復水脱塩装置
JP2012183482A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Miura Co Ltd 水処理方法及び水処理システム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5223849A (en) * 1975-08-18 1977-02-23 Kurita Water Ind Ltd Water treatment apparatus
JPS5620646U (ja) * 1979-07-26 1981-02-24
JPH06315683A (ja) * 1993-04-30 1994-11-15 Seisui Kogyo Kk 混床式イオン交換装置並びにこの混床式イオン交換装置を使用した純水及び超純水の製造方法
JP2001239262A (ja) * 2000-03-02 2001-09-04 Japan Organo Co Ltd 復水脱塩装置の運転方法
JP2005230714A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Ebara Corp 圧力式液体処理塔
US20080087606A1 (en) * 2006-10-13 2008-04-17 Basin Water, Inc. High efficiency ion exchange system for removing cations from water
JP2009066525A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Tokyo Electric Power Co Inc:The イオン交換樹脂の充填方法及び復水脱塩装置
JP2012183482A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Miura Co Ltd 水処理方法及び水処理システム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110071056A (zh) * 2018-01-22 2019-07-30 株式会社迪思科 加工装置
JP2019126746A (ja) * 2018-01-22 2019-08-01 株式会社ディスコ 加工装置
JP2019136844A (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 株式会社ディスコ 加工装置
JP7150390B2 (ja) 2018-02-14 2022-10-11 株式会社ディスコ 加工装置
JP2021052089A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 株式会社ディスコ 加工廃液処理方法
JP7280790B2 (ja) 2019-09-25 2023-05-24 株式会社ディスコ 加工廃液処理方法
JP7433702B2 (ja) 2019-12-04 2024-02-20 株式会社ディスコ 加工廃液処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6410619B2 (ja) 2018-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6410619B2 (ja) 純水精製装置
TWI829849B (zh) 廢液處理裝置
TWI422457B (zh) Processing waste liquid treatment device
JP2009190128A (ja) 加工廃液処理装置
JP2009214193A (ja) 加工廃液処理装置
US20170250069A1 (en) Dust collecting apparatus, substrate processing system, and method of manufacturing semiconductor device
US20150251744A1 (en) Method for Treating Ballast Water and Device for Treating Ballast Water
JP2014124753A (ja) 加工廃液処理装置
CN112299619A (zh) 废液处理装置
JP2016215124A (ja) 純水精製装置
JP2017217594A (ja) イオン交換ユニット及びイオン交換樹脂の交換方法
JP6328912B2 (ja) 純水精製装置
JP5681029B2 (ja) 加工廃液処理装置
JP5770004B2 (ja) 加工廃液処理装置
JP2010082791A (ja) 加工廃液処理装置のフィルターユニット
JP2006262732A (ja) 海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構
JP6246537B2 (ja) サンプリング機構
JP2022155227A (ja) 基板処理システム
US11319214B2 (en) Waste liquid treating apparatus
TW201134538A (en) Coolant purification apparatus
KR20140065795A (ko) 다중노즐을 갖는 자동역세장치의 효율형 bwms 필터링 시스템.
JP2022186379A (ja) 洗浄装置
KR102392387B1 (ko) 자동 정화 물감 물통
JP2012152854A (ja) 加工廃液処理装置
JP2022156547A (ja) 純水生成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180828

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6410619

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250