JP7280776B2 - 電動車両の制御装置、制御方法および制御システム - Google Patents

電動車両の制御装置、制御方法および制御システム Download PDF

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Description

本発明は、電動車両の制御装置、制御方法および制御システムに関する。
この種の技術としては、下記の特許文献1に記載の技術が開示されている。特許文献1には、アクセルペダルの操作量に応じて、少なくとも駆動力と制動力とのいずれか一方を発生させる制駆動力制御方法であって、車両が走行する路面勾配の大きさを検出し、路面勾配の大きさが増加すると、制動力を、予め設定した基本制動力に対して路面勾配の大きさに応じた減少補正を行う、あるいは、駆動力を、予め設定した基本駆動力に対し路面勾配の大きさに応じた増加補正を行い、路面勾配の大きさが減少すると、制動力を、基本制動力に対して路面勾配の大きさに応じた増加補正を行う、あるいは、駆動力を、基本駆動力に対して路面勾配の大きさに応じた減少補正を行い、補正した制動力または駆動力を発生させる。
国際特許公報第2017/081714
しかしながら、上記従来技術にあっては、路面勾配の大きさに応じて、車両に発生させる制動力を、予め設定した平地走行における基本制動力に対して補正している。このため、登坂路面で一度停車した後に再発進して再停車する状況において、再停車するときに車両に発生させる制動力と基本制動力との差分が大きく、再停車するときに車両に発生させる制動力に向けて実制動力が収束する時間が長くなってしまうおそれがある。つまり、再停車するときに車両に発生させる制動力の過不足の間に車両が前後にふらつくおそれがあった。
本発明の目的の一つは、登坂路面で一度停車した後に再発進して再停車する状況において、車両が前後にふらつくことを抑制することができる電動車両の制御装置、電動車両の制御方法および電動車両の制御システムを提供することにある。
本発明の一実施形態における電動車両の制御装置、制御方法および制御システムは、車両のアクセルペダルの操作量に基づいて予め設定された基準トルクと、前記車両の停車を維持するための停車維持トルクと、に基づいて求められた第1のトルク制御指令を出力し、車両が前記第1のトルク制御指令によって停車後、前記アクセルペダルの操作量が増加して減少する再停車のときに、前記第1のトルク制御指令に対して制限をした第2のトルク制御指令を出力する。
本発明によれば、登坂路面で一度停車した後に再発進して再停車する状況において、車両が前後にふらつくことを抑制することができる。
実施形態1における電動車両の制御システムの構成図である。 実施形態1における車両制御装置17のワンペダルフィードバック制御を実行するためのブロック図である。 実施形態1におけるワンペダルフィードバック制御実行判断部35のワンペダルフィードバック制御の流れを示すフローチャートである。 実施形態1における目標速度算出部37の速度によるワンペダルフィードバック制御の流れを示すフローチャートである。 実施形態1におけるワンペダルフィードバックトルク算出部38の制御を実行するためのブロック図である。 実施形態1におけるワンペダルフィードバックトルク算出部38における路面条件に応じた制御を表すフローチャートである。 図6のステップS103及びステップS105における停車維持トルク更新処理及び指令トルク算出処理を表すフローチャートである。 実施形態1におけるワンペダルフィードバック制御の減速停車―再発進―再停車(登坂路)における制御を示すタイムチャートである。 図8の時刻t4付近の詳細を表すタイムチャートである。 ワンペダルフィードバック制御の減速停車―再発進―再停車(登坂路から平坦路に変化)における制御を示すタイムチャートである。 図10の時刻t42付近の詳細を表すタイムチャートである。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1における電動車両の制御システムの構成図である。
電動車両1は、前輪2FL、2FRにトルクを出力するフロントモータ(前輪用電動モータ)3を有する。フロントモータ3および前輪2FL、2FR間の動力伝達は、減速機4、ディファレンシャル5およびフロント車軸6FL、6FRを介して行われる。
電動車両1は、後輪2RL、2RRにトルクを出力するリアモータ(後輪用電動モータ)7を有する。リアモータ7および後輪2RL、2RR間の動力伝達は、減速機8、ドグクラッチ9、ディファレンシャル10およびリア車軸6RL、6RRを介して行われる。
ドグクラッチ9が締結されている場合には、リアモータ7および後輪2RL、2RR間で動力が伝達される。
一方、ドグクラッチ9が解放されている場合には、リアモータ7および後輪2RL、2RR間で動力は伝達されない。
各車輪2FL、2FR、2RL、2RRは、車輪速を検出する車輪速センサ11FL、11FR、11RL、11RRを有する。フロントモータ3は、モータ回転数を検出する前輪用レゾルバ12を有する。リアモータ7は、モータ回転数を検出する後輪用レゾルバ13を有する。
電動車両1は、低電圧バッテリ14および高電圧バッテリ15を有する。低電圧バッテリ14は、例えば鉛蓄電池である。高電圧バッテリ15は、例えばリチウムイオン電池またはニッケル水素電池である。高電圧バッテリ15は、DC-DCコンバータ16により昇圧された電力により充電される。
電動車両1は、車両制御装置17、フロントモータ制御装置18、リアモータ制御装置20およびバッテリ制御装置19を有する。各制御装置17、18、19、20は、CANバス21を介してお互いに情報を共有する。
車両制御装置17は、前輪用レゾルバ12、後輪用レゾルバ13、アクセルペダルセンサ22、ブレーキセンサ23、ギヤ位置センサ24等の各種センサから情報を取得し、車両の統合制御を行う。車両制御装置17は、ドライバのアクセル操作等に応じた要求トルクに対し、要求配分トルクに応じてフロントモータ3が出力すべきフロント要求トルクおよびリアモータ7が出力すべきリア要求トルクを算出する。
要求配分トルクは、前輪2FL、2FRおよび後輪2RL、2RRのトルク配分比の要求値であって、走行状態に応じて適宜設定される。
フロントモータ制御装置18は、フロント要求トルクに基づいてフロントモータ3に供給する電力を制御する。リアモータ制御装置20は、リア要求トルクに基づいてリアモータ7に供給する電力を制御する。
バッテリ制御装置19は、高電圧バッテリ15の充放電状態および高電圧バッテリ15を構成する単電池セルを監視する。バッテリ制御装置19は、高電圧バッテリ15の充放電状態等に基づいて、バッテリ要求トルク制限値を算出する。バッテリ要求トルク制限値は、フロントモータ3、リアモータ7において許容する最大トルクである。例えば高電圧バッテリ15の充電量が低下しているときには、通常よりもバッテリ要求トルク制限値を小さな値に設定する。
図2は、実施形態1における車両制御装置17のワンペダルフィードバック制御を実行するためのブロック図である。
車両制御装置17は、推定車両速度算出部30、推定車両加速度算出部31、ベーストルク算出部32、制限トルク算出部33、目標基準加速度算出部34、ワンペダルフィードバック制御実行判断部35、目標加速度算出部36、目標速度算出部37、ワンペダルフィードバックトルク算出部(コントロール部)38、ワンペダル制御有効/無効判断部39、ブレーキ減速度推定部40を有する。
推定車両速度算出部30は、前輪用レゾルバ12または後輪用レゾルバ13からの各電動モータ3、7の取得した回転数情報から、推定した車両の速度Vを算定する。
推定車両加速度算出部31は、推定した車両の速度Vから車両の加速度αを算出する。
ベーストルク算出部32は、アクセルペダルのストロークを検出するアクセルペダルセンサ22から取得したアクセルペダルの踏み戻しに関するアクセルペダル操作量情報と推定した車両の速度Vからワンペダルフィードバック制御の基準となる各電動モータ3,7のベーストルクToをあらかじめ定められたマップにより算出する。
なお、ベーストルクToは、車両の速度Vとアクセルペダルのストロークで一意に決まり、平坦路で車両が停車する際のトルクに設定している。
これにより、ベーストルクToに、後述するようにワンペダルフィードバック制御による停車維持トルクTsを加算することで、勾配路においても、車両の停車の際に、より滑らかに停車することができる。
制限トルク算出部33は、アクセルペダルのストロークを検出するアクセルペダルセンサ22から取得したアクセルペダルの踏み戻しに関するアクセルペダル操作量情報と推定した車両の速度Vからワンペダルフィードバック制御の制限トルクTiを算出する。
なお、制限トルクTiは、車両の速度とアクセルペダルのストロークで一意に決まり、後述するワンペダルフィードバックトルク算出部38が算出するトルクの最低値として設定する。尚、アクセルペダル操作量情報(実施形態1ではアクセル開度)が0のときは、ベーストルクToと制限トルクTiとは同一の値である。
これにより、フロントモータ3、リアモータ7の耐久性を向上することができるとともに、アクセルペダル操作によって制限トルクTiが増加方向に変化することで、停車している車両は、スムーズな発進・加速を行うことができる。
目標基準加速度算出部34は、ベーストルク算出部32で決定されたベーストルクToに相当する加速度を算出して、目標基準加速度αoを決定する。
なお、この目標基準加速度αoは、ブレーキペダルのストロークまたは踏力あるいはブレーキ圧を検出するブレーキセンサ24からの情報により、ドライバのブレーキ操作が発生した場合には、ブレーキ減速度推定部40にて算出した制動力分の減速度を加算した値となる。これにより、ドライバのブレーキ操作があった場合にも、滑らかに停車することができる。
ワンペダルフィードバック制御実行判断部35は、ワンペダルフィードバック制御の実行を行うか否かの判断を行う。なお、詳細は、後述する。
目標加速度算出部36は、推定車両加速度算出部31から取得した車両の加速度αの情報から決定された目標基準加速度αoを変化させ、目標加速度αtを算出する。
目標速度算出部37は、後述する速度によるワンペダルフィードバック制御の動作判断を行い、速度によるワンペダルフィードバック制御開始時から、目標加速度αtに基づいた目標速度Vtを算出する。
これにより、安定した負の加速度による滑らかな車両の停止を実現できる。
ワンペダルフィードバックトルク算出部38は、算出したベーストルクToに対して、加速度によるワンペダルフィードバック制御での第1のトルク情報T1と、速度によるワンペダルフィードバック制御での第2のトルク情報とから求められた停車維持トルクTsを加算して、ワンペダルフィードバックトルク(第1のトルク制御指令)Ttを算出し、出力する。
すなわち、ワンペダルフィードバック制御は、勾配路、路面抵抗等により発生するベーストルクToの車両の停車に対する過不足を補正するトルクとしての停車維持トルクTsをワンペダルフィードバック制御により算出している。
これにより、停車維持トルクTsを、車両が平坦路、勾配路の路面抵抗に釣り合うトルクとすることができるので、車両停車の際に、滑らかに停車することができ、車両の停車を維持することができる。
図3は、実施形態1におけるワンペダルフィードバック制御実行判断部35のワンペダルフィードバック制御の流れを示すフローチャートである。
このフローチャートは、所定の演算周期で繰り返し実行される。
ステップS11では、車両の速度Vが、ワンペダルフィードバック制御許可速度Vp未満か否かを判定する。
車両の速度Vが、ワンペダルフィードバッ制御許可速度Vp未満のときには、ステップS12へ進み、ワンペダルフィードバッ制御許可速度Vp未満でないときには、ステップS17へ進む。
ステップS12では、ベーストルクToが制限トルクTiを越えているか否かを判定する。
ベーストルクToが制限トルクTiを越えているときには、ステップS13へ進み、ベーストルクToが制限トルクTiを越えていないときには、ステップS18へ進む。
ステップS13では、車両の速度Vが、速度によるワンペダルフィードバック制御開始速度Vsまでは、加速度によるワンペダルフィードバック制御を、車両の速度Vが、速度によるワンペダルフィードバック制御開始速度Vsを下回ると、速度によるワンペダルフィードバック制御を実施するようにワンペダルフィードバック制御を許可し、ステップS14へ進む。
ステップS14では、ベーストルクToが停車維持トルクTs以上か否かを判定する。
ベーストルクToが停車維持トルクTs以上のときには、ステップS15へ進み、ベーストルクToが停車維持トルクTs以上でないときには、ステップS19へ進む。
ステップS15では、実加速度が0未満、すなわち、車両が減速しているか否かを判定する。
車両が減速しているときには、ステップS16へ進み、車両が減速していないときには、ステップS19へ進む。
ステップS16では、ワンペダルフィードバック制御の動作を指示し、停車維持トルクTsの更新を行う。
これにより、停車維持トルクTsを、より平坦路、勾配路の路面抵抗と釣り合うトルクとすることができる。
ステップS17では、ワンペダルフィードバック制御の禁止を指示し、停車維持トルクTsをリセットする。これにより、制御装置の負荷を減らすことができる。このとき、ワンペダルフィードバックトルクTtとベーストルクToは、一致することになる。
ステップS18では、車両の速度Vがワンペダルフィードバック制御開始速度Vs以下か否かを判定する。
車両の速度Vがワンペダルフィードバック制御開始速度Vs以下のときには、ステップS13へ進み、車両の速度Vがワンペダルフィードバック制御開始速度Vs以下でないときには、制御を終了する。
ステップS19では、停車維持トルクTsが制限トルクTi以上か否かを判定する。
停車維持トルクTsが制限トルクTi以上のときには、ステップS16へ進み、停車維持トルクTsが制限トルクTi以上でないときには、ステップS20へ進む。
ステップS20では、制御装置の負荷を減らすため、ワンペダルフィードバック制御の停止を指示し、停車維持トルクTsを保持する。
これにより、加速度によるワンペダルフィードバック制御によって、低速域の速度によるワンペダルフィードバック制御開始速度Vsまで一定の減速度を保つことで、滑らかな減速ができるとともに、速度によるワンペダルフィードバック制御開始速度Vsからは、速度によるワンペダルフィードバック制御により、確実に車両の停車まで減速できる。
図4は、実施形態1における目標速度算出部37の速度によるワンペダルフィードバック制御の流れを示すフローチャートである。
このフローチャートは、所定の演算周期で繰り返し実行される。
ステップS1では、ベーストルクToが制限トルクTiを越えているか否かを判定する。ベーストルクToが制限トルクTiを越えているときには、ステップS2へ進み、ベーストルクToが制限トルクTiを越えていないときには、ステップS5へ進む。
ステップS2では、推定した車両の速度Vが、ワンペダルフィードバック制御許可速度Vp未満か否かを判定する。
推定した車両の速度Vがワンペダルフィードバック制御許可速度Vp未満のときには、ステップS3へ進み、推定した車両の速度Vがワンペダルフィードバック制御許可速度Vp以上のときには、ステップS5へ進む。
ステップS3では、推定した車両の速度Vが、速度によるワンペダルフィードバック制御開始速度Vs未満か否かを判定する。
推定した車両の速度Vがワンペダルフィードバック制御開始速度Vs未満のときには、ステップS3へ進み、推定した車両の速度Vがワンペダルフィードバック制御開始速度Vs以上のときには、ステップS5へ進む。
ステップS4では、速度によるワンペダルフィードバック制御の動作を指示し、目標速度Vtの算出を実施する。
ステップS5では、速度によるワンペダルフィードバック制御の禁止を指示し、目標速度Vtを推定した車両の速度Vとする。
図5は、実施形態1におけるワンペダルフィードバックトルク算出部38の制御を実行するためのブロック図である。
加速度偏差算出部50では、目標加速度算出部36が算出した目標加速度αtと推定車両加速度算出部31が算出した推定した車両の加速度αが入力され、その偏差を算出し、偏差情報を乗算部51へ出力する。
乗算部51では、加速度偏差算出部50が算出した目標加速度αtと推定した車両の加速度αとの偏差に加速度制御ゲインを乗算した第1のトルク情報T1を加速度ワンペダルフィードバック制御実行判断部52へ出力する。
なお、この第1のトルク情報T1は、目標加速度αtに車両の加速度αを追従させるためのトルクである。
加速度ワンペダルフィードバック制御実行判断部52では、目標速度算出部37から速度によるワンペダルフィードバック制御の禁止指示が出ているときには、乗算部51から出力された第1のトルク情報T1をワンペダルフィードバック制御停止判断部53へ出力する。
また、加速度ワンペダルフィードバック制御実行判断部52では、目標速度算出部37から速度によるワンペダルフィードバック制御の動作指示が出ているときには、乗算部51から出力された第1のトルク情報T1をワンペダルフィードバック制御停止判断部53へ出力しない。
ワンペダルフィードバック制御停止判断部53では、ワンペダルフィードバック制御実行判断部35から、一致判断部64を介して入力されるワンペダルフィードバック制御の停止指示が出ているときには、乗算部51から出力された第1のトルク情報T1を加算部54へ出力しない。
また、ワンペダルフィードバック制御停止判断部53では、ワンペダルフィードバック制御実行判断部35から、一致判断部64を介して入力されるワンペダルフィードバック制御の停止指示が出ていないときには、乗算部51から出力された第1のトルク情報T1を加算部54へ出力する。
速度偏差算出部56では、目標速度算出部37が算出した目標速度Vtと推定車両速度算出部30が算出し、推定した車両の速度Vが入力され、その偏差を算出し、偏差情報を乗算部57へ出力する。
乗算部57では、速度偏差算出部56が算出した目標速度Vtと推定した車両の速度Vとの偏差に速度制御ゲインを乗算した第2のトルク情報T2を速度によるワンペダルフィードバック制御実行判断部58へ出力する。
なお、この第2のトルク情報T2は、目標速度Vtに車両の速度Vを追従させるためのトルクである。
速度によるワンペダルフィードバック制御実行判断部58では、ワンペダルフィードバック制御実行判断部35から、速度によるワンペダルフィードバック制御の禁止指示が出ているときには、乗算部57から出力された第2のトルク情報T2をワンペダルフィードバック制御停止判断部59へ出力しない。
また、速度ワンペダルフィードバック制御実行判断部58では、ワンペダルフィードバック制御実行判断部35から、速度によるワンペダルフィードバック制御の動作指示が出ているときには、乗算部57から出力された第2のトルク情報T2をワンペダルフィードバック制御停止判断部59へ出力する。
ワンペダルフィードバック制御停止判断部59では、ワンペダルフィードバック制御実行判断部35から、一致判断部64を介して入力されるワンペダルフィードバック制御の停止指示が出ているときには、乗算部57から出力された第2のトルク情報T2を加算部60へ出力しない。
また、ワンペダルフィードバック制御停止判断部59では、ワンペダルフィードバック制御実行判断部35から、一致判断部64を介して入力されるワンペダルフィードバック制御の停止指示が出ていないときには、乗算部57から出力された第2のトルク情報T2を加算部60へ出力する。
加算部60では、積分器63を介して入力される後述するワンペダルフィードバック制御トルク算出部55が出力する停車維持トルクTsと乗算部57から出力された第2のトルク情報T2を加算して、加算部54へ出力する。
これにより、加速度によるワンペダルフィードバック制御および、速度によるワンペダルフィードバック制御によって、積分器63のループ内の停車維持トルクTsを増減させ、車両の停車までに、積分器63のループ内の停車維持トルクTsを路面勾配と釣り合うトルクの値としている。
また、車両が停車状態の時、すなわち、加速度によるワンペダルフィードバック制御および、速度によるワンペダルフィードバック制御が実行されていない状態でも、停車維持トルクTsが保持され、出力されるので、どんな道路状況(平坦路、勾配路等)においても、確実に車両の停車状態を維持できる。
さらに、停車維持トルクTsを、発進後も車両の速度Vがワンペダルフィードバック制御許可速度を越えるまで保持するようにしたので(図3参照)、低速からの車両の再停車時に停車維持トルクTsの算出時間が短縮でき、停車の際に車両が意図せず動く現象も防止できる。
加算部54では、ワンペダルフィードバック制御停止判断部53から出力された第1のトルク情報T1と乗算部60から出力された第2のトルク情報T2を加算し、ワンペダルフィードバック制御禁止判断部55へ出力する。
なお、実施形態1では、目標速度算出部35からの指示により、加速度によるワンペダルフィードバック制御または、速度によるワンペダルフィードバック制御を切り替えるようになっているため、ワンペダルフィードバック制御停止判断部53から出力された第1のトルク情報T1と乗算部60から出力された第2のトルク情報T2の一方側のトルク情報のみが、ワンペダルフィードバック制御禁止判断部55へ出力される。
ワンペダルフィードバック制御禁止判断部55では、ワンペダルフィードバック制御実行判断部35から、一致判断部62を介して入力されるワンペダルフィードバック制御の禁止指示が出ているときには、加算部54から出力されたトルク情報をワンペダルフィードバックトルク出力部61へ出力しない。
また、ワンペダルフィードバック制御禁止判断部55では、ワンペダルフィードバック制御実行判断部35から、一致判断部62を介して入力されるワンペダルフィードバック制御の禁止指示が出ていないときには、加算部54から出力されたトルク情報をワンペダルフィードバックトルク出力部61へ出力する。
ワンペダルフィードバックトルク出力部61では、ワンペダルフィードバック制御禁止判断部55から出力された停車維持トルクTsと、ベーストルク算出部32から出力されたベーストルクToを加算したトルク指令としてのワンペダルフィードバックトルクTtをフロントモータ制御装置18およびリアモータ制御装置19へ、要求配分トルクに応じて出力する。
すなわち、ベーストルクToと、加速度によるワンペダルフィードバック制御または、速度によるワンペダルフィードバック制御により算出され、車両の停車までに増減される補正トルクとしての停車維持トルクTsを加算することにより、トルク指令としてのワンペダルフィードバックトルクTtを出力し、車両の停車時には、路面勾配と釣り合う停車維持トルクTsを出力するので、スムーズな停車と確実な車両の停車状態の維持の両立を実現できる。
図6は、実施形態1におけるワンペダルフィードバックトルク算出部38における路面条件に応じた制御を表すフローチャートである。このフローチャートは、所定の演算周期で繰り返し実行される。
ステップS101では、停車後、一定速度以上で走行又は一定距離以上走行したか否か(以下、停車維持トルクリセット条件と記載する。)を判断し、停車維持トルクリセット条件が成立している場合はステップS104に進み、それ以外の場合はステップS102に進む。尚、停車維持トルクリセット条件は、路面状態が変化したと考えられる条件であればよく、車両速度、走行距離、ナビ情報その他センサ等によって予め設定された種々の条件を設定することが可能であり、特に限定しない。
ステップS102では、ワンペダルフィードバック制御の実行が許可されているか否かを判断し、実行が許可されている場合はステップS103に進み、それ以外の場合はステップS105へ進む。
ステップS103では、停車維持トルクTs更新処理を実行する。具体的には速度情報に基づいた速度制御、加速度制御によって車両がある路面勾配で停車状態を維持できるように停車維持トルクTsを更新する。
ステップS104では、停車維持トルクTsを0Nmに設定する。
ステップS105では、指令トルクTzの算出処理を実行する。
図7は、図6のステップS103及びステップS105における停車維持トルク更新処理及び指令トルク算出処理を表すフローチャートである。
ステップS501では、ベーストルクToが停車維持トルクTsより小さいか否かを判定する。ベーストルクToが停車維持トルクTsより小さいときには、ステップS502へ進み、ベーストルクToが停車維持トルクTs以上のときには、ステップS503へ進む。
ステップS502では、制限後停車維持トルクTzとしてベーストルクToを設定する。
ステップS503では、ベーストルクToが制限トルクTiの絶対値以下か否かを判断し、条件を満たした場合はステップS505へ進み、ベーストルクToが制限トルクTiの絶対値より大きい場合はステップS504に進む。
ステップS504では、指令トルクTzとして停車維持トルクTsを設定する。
ステップS505では、停車維持トルクTsが制限トルクTiの絶対値より大きいか否かを判断し、条件を満たした場合はステップS506へ進み、停車維持トルクTsが制限トルクTiの絶対値以下の場合はステップS504に進む。
ステップS506では、車速Vが所定車速V1より大きいか否かを判断し、大きい場合はステップS510に進んで車速偏差Vdiffを0に設定し、それ以外の場合はステップS507に進む。ここで、V1は、指令トルクTzが制限された0Nmから停車維持トルクTsに向かって増加を開始する車両速度である。
ステップS507では、車速偏差Vdiffを下記式より演算する。
Vdiff=V1―V
ステップS508では、車速Vが所定車速V2より小さいか否かを判断し、小さい場合はステップS509に進んで車速VをV2に設定し、それ以外の場合はステップS511に進む。ここで、V2は、指令トルクTzが制限された状態から制限を解除する車両速度である。
ステップS511では、制限後停車維持トルクTs'を下記式より算出する。
Ts'=((Ts―|Ti|)*{Vdiff/(V1―V2)})+|Ti|
ステップS512では、指令トルクTzを以下の式より算出する。
Tz=Ts'((Ts'―To)/(Ts'―Ti)}+To
図8は、ワンペダルフィードバック制御の減速停車―再発進―再停車(登坂路かつ路面条件の変化なし)における制御を示すタイムチャートである。縦軸は、上からアクセル開度、トルク、車両の速度Vの変化、車両の加速度αの変化、路面勾配、ワンペダルフィードバック制御フラグの変化を示している。横軸は、時間である。本タイムチャートでは、ある一定の路面勾配を有する路面上でのタイムチャートである。また、トルクの欄に示す実線は停車維持トルク更新処理を実施した実施形態1の指令トルクTz、点線は停車維持トルク更新処理を実施しない比較例の指令トルク、一点鎖線は制限トルクTi(アクセル開度0におけるベーストルクTo)、二点鎖線は停車維持トルクTsを表す。同様に、車速Vの欄に示す実線は、実施形態1の車速V、点線は比較例の車速Vを表す。
時刻t1で、アクセルペダルから足を離し、指令トルクTzが0Nmとなると、ワンペダルフィードバック制御フラグがセットされ、ワンペダルフィードバック制御が開始される。そして、ベーストルクToに対し、登坂路に応じた停車維持トルクTsを加算した値が指令トルクTsとして出力される。
時刻t2で、車両が停車すると、フロントモータ3およびリアモータ7は、要求配分トルクに応じて停車維持トルクTsを発生して停車状態を維持する。
時刻t3において、運転者がアクセルペダルを踏み込むと、ワンペダルフィードバック制御フラグはリセットされ、車両が再発進する。その後、更にアクセルペダルから足を離すと、時刻t4において再びワンペダルフィードバック制御フラグがセットされ、車両の減速が開始される。尚、このとき、図6のステップS101に示す停車維持トルクリセット条件を満たしていないため、停車維持トルク更新処理へと進んだ状態である。
図9は、図8の時刻t4付近の詳細を表すタイムチャートである。このタイムチャートには、更に細い実線でベーストルクToを表し、太い一点鎖線で制限後停車維持トルクTs'を表す。時刻t4以前においてアクセル開度が減少すると、それに応じてベーストルクToが減少し、制限トルクTiに徐々に近づいていく。比較例の場合、ベーストルクToが正の間は停車維持トルクTsが指令トルクTzとして出力され、ベーストルクToが負の値となると、停車維持トルクTsからベーストルクToが減算された値が指令トルクTzとして出力されるため、指令トルクTzが段付きのトルク変化となってしまう。これに対し、実施形態1の場合、停車維持トルクTsとベーストルクToの差分と、停車維持トルクTsと制限トルクTiとの差分との比率に基づいて指令トルクTzを算出するため、段付きのトルク変化とならず、滑らかなトルク変化を実現できる。
時刻t4において、車両が減速を開始する際、比較例の場合は制限トルクの上昇に伴って駆動トルクが出力されるため、アクセル開度が0にも関わらず十分な減速度が得られない。これに対し、実施形態1では、車両が再度減速を開始したときの車両速度Vは、V1より高車速であるため、車速偏差Vdiffが0にセットされ、アクセル開度が0であることからベーストルクToと制限トルクTiが一致し、かつ、制限後停車維持トルクTs'は、制限トルク絶対値|Ti|にセットされる。よって、指令トルクTzは、ステップS512の計算式に基づいて0Nmが出力され、十分な減速度を得ることができる。
時刻t5において、実施形態1の場合、車両速度がV1を下回ると、車速偏差Vdiffが(V―V1)に設定され、V1からV2に向けて変化する車速に応じた制限後停車維持トルクTs'に基づいて指令トルクTzが算出されるため、滑らかに減速できる。
時刻t6において、実施形態1の場合、車両速度がV2を下回ると、車速がV2に固定されるため、車速偏差Vdiffが(V1―V2)にセットされ、制限後停車維持トルクTs'は、停車維持トルクTsとして算出される(ステップS511参照)。そして、時刻t3~t4と同様、停車維持トルクTsとベーストルクToの差分と、停車維持トルクTsと制限トルクTiとの差分との比率に基づいて指令トルクTzを算出するため、時刻t7において、滑らかに停車維持トルクTsに復帰できる。尚、比較例よりも実施形態1のほうが、停車維持トルクTsに復帰するまでの間の減速度が大きいため、より迅速に車両を停止することができる。
図10は、ワンペダルフィードバック制御の減速停車―再発進―再停車(登坂路から平坦路に変化)における制御を示すタイムチャートである。縦軸は、上からアクセル開度、トルク、車両の速度Vの変化、路面勾配、車両の加速度αの変化、ワンペダルフィードバック制御フラグの変化を示している。横軸は、時間である。本タイムチャートでは、ある一定の路面勾配を有する路面上で減速停車し、再発進した際に平坦路に移行後、再停車するときのタイムチャートである。また、トルクの欄に示す実線は停車維持トルク更新処理を実施した実施形態1の指令トルクTz、点線は停車維持トルク更新処理を実施しない比較例の指令トルク、一点鎖線は制限トルクTi(アクセル開度0におけるベーストルクTo)、二点鎖線は停車維持トルクTsを表す。同様に、車速Vの欄に示す実線は、実施形態1の車速V、点線は比較例の車速Vを表し、加速度の欄に示す実線は、実施形態1の加速度、点線は比較例の加速度を表す。時刻t1~t3の間の制御内容は、図8の時刻t1~t3において説明した内容と同じであるため、説明を省略する。
時刻t3において、運転者がアクセルペダルを踏み込むと、ワンペダルフィードバック制御フラグはリセットされ、車両が再発進する。発進開始後の時刻t41において、運転者がアクセルペダルを踏んだ状態で路面勾配が登坂路から平坦路に変化すると、車両の進行方向と逆方向に作用していた重力加速度成分が無くなるため、その分だけ車両が加速する。その後、アクセルペダルから足を離すと、時刻t42において再びワンペダルフィードバック制御フラグがセットされ、車両の減速が開始される。尚、このとき、図6のステップS101に示す停車維持トルクリセット条件を満たしていないため、停車維持トルク更新処理へと進んだ状態である。
図11は、図10の時刻t42付近の詳細を表すタイムチャートである。このタイムチャートには、更に細い実線でベーストルクToを表し、太い一点鎖線で制限後停車維持トルクTs'を表す。時刻t42以前においてアクセル開度が減少すると、それに応じてベーストルクToが減少し、制限トルクTiに徐々に近づいていく。比較例の場合、ベーストルクToが正の間は停車維持トルクTsが指令トルクTzとして出力され、ベーストルクToが負の値となると、停車維持トルクTsからベーストルクToが減算された値が指令トルクTzとして出力されるため、指令トルクTzが段付きのトルク変化となってしまう。これに対し、実施形態1の場合、停車維持トルクTsとベーストルクToの差分と、停車維持トルクTsと制限トルクTiとの差分との比率に基づいて指令トルクTzを算出するため、段付きのトルク変化とならず、滑らかなトルク変化を実現できる。
時刻t42において、車両が減速を開始する際、比較例の場合は停車維持トルクTsが平坦路に応じた値に低下するまでの間、駆動トルクが出力されるため、アクセル開度が0にも関わらず十分な減速度が得られず、若干加速してしまう。これに対し、実施形態1では、車両が再度減速を開始したときの車両速度Vは、V1より高車速であるため、車速偏差Vdiffが0にセットされ、アクセル開度が0であることからベーストルクToと制限トルクTiが一致し、かつ、制限後停車維持トルクTs'は、制限トルク絶対値|Ti|にセットされる。よって、指令トルクTzは、ステップS512の計算式に基づいて0Nmが出力され、十分な減速度を得ることができる。
時刻t43において、実施形態1の場合、車両速度がV1を下回ると、車速偏差Vdiffが(V―V1)に設定され、V1からV2に向けて変化する車速に応じた制限後停車維持トルクTs'に基づいて指令トルクTzが算出されるため、滑らかに減速できる。
時刻t44において、実施形態1の場合、車両速度がV2を下回ると、車速がV2に固定されるため、車速偏差Vdiffが(V1―V2)にセットされ、制限後停車維持トルクTs'は、停車維持トルクTsとして算出される(ステップS511参照)。そして、時刻t3~t4と同様、停車維持トルクTsとベーストルクToの差分と、停車維持トルクTsと制限トルクTiとの差分との比率に基づいて指令トルクTzを算出するため、時刻t45において、滑らかに停車維持トルクTsに復帰できる。尚、比較例よりも実施形態1のほうが、停車維持トルクTsに復帰するまでの間の減速度が大きいため、アクセル開度が0のときは、途中で路面条件が登坂路から平坦路に変化した場合でも、より迅速に車両を停止することができる。
実施形態1の電動車両の制御装置、制御方法および制御システムにあっては、以下に列挙する作用効果を奏する。
(1)車両の車輪に回生制動力を付与するフロントモータ3及びリアモータ7(以下、電動モータと記載する。)と、電動モータを制御するための制御指令を求める車両制御装置17,フロントモータ制御装置18,リアモータ制御装置20(以下、コントローラと記載する。)と、を備える電動車両の制御装置であって、
コントローラは、
車両のアクセルペダルの操作量に基づいて予め設定されたベーストルクTo(基準トルク)と、車両の停車を維持するための停車維持トルクTsと、に基づいて求められたワンペダルフィードバックトルクTt(第1のトルク制御指令)を出力し、
車両がワンペダルフィードバックトルクTtによって停車後、アクセルペダルの操作量が増加して減少する再停車のときに、ワンペダルフィードバックトルクTtに対して制限をした指令トルクTz(第2のトルク制御指令)を出力する。
よって、登坂路で一度停車した後、再発進して再停車する状況において、車両が前後にふらつくことを抑制できる。
(2)コントローラは、指令トルクTzを0Nm(ゼロ以下)に制限して出力する。
よって、アクセルペダルを離した状態で加速することがなく、十分な減速度を得ることができる。
(3)コントローラは、車両が登坂路で停車後、再停車するときに平坦路に移行した場合に、指令トルクTzを0Nm(ゼロ以下)に制限して出力する。
よって、登坂路から平坦路に移行することで停車維持トルクTzの更新に時間がかかったとしても、十分な減速度を発生でき、車両が前後にふらつくことを抑制できる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明を実施するための実施形態を説明したが、本発明の具体的な構成は実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、本実施形態では、加速度と速度によるワンペダルフィードバック制御を車両の速度により、切り替えるようにしているが、一方を主体として他方を補助とする、すなわち両方の制御を融合させてもよい。
また、本実施形態では、車両の速度をフロントモータ3のモータ回転数を検出する前輪用レゾルバ12、リアモータ7のモータ回転数を検出する後輪用レゾルバ13の回転数情報から、車両の速度を算出しているが、車輪速センサ11から車両の速度を算出してもよい。
1 電動車両
3 フロントモータ
7 リアモータ
12 前輪用レゾルバ
13 後輪用レゾルバ
17 車両制御装置
22 アクセルペダルセンサ
33 制限トルク算出部
40 ブレーキ減速度推定部
Ti 制限トルク
To ベーストルク
Ts 停車維持トルク
Ts' 制限後停車維持トルク
Tz 指令トルク
V 車両の速度

Claims (5)

  1. 車両の車輪に回生制動力を付与する電動モータと、前記電動モータを制御するための制御指令を求めるコントローラと、を備える電動車両の制御装置であって、
    前記コントローラは、
    前記車両のアクセルペダルの操作量に基づいて予め設定された基準トルクと、前記車両の停車を維持するための停車維持トルクと、に基づいて求められた第1のトルク制御指令を出力し、
    前記車両が前記第1のトルク制御指令によって停車後、車速が一定速度に達する前、または走行距離が一定距離に達する前に再停車したときに、前記第1のトルク制御指令に対して制限をした第2のトルク制御指令を出力することを特徴とする電動車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載の電動車両の制御装置であって、
    前記コントローラは、前記第2のトルク制御指令をゼロ以下に制限して出力することを特徴とする電動車両の制御装置。
  3. 請求項2に記載の電動車両の制御装置であって、
    前記コントローラは、前記車両が登坂路で停車後、前記再停車するときに平坦路に移行した場合に、前記第2のトルク制御指令をゼロ以下に制限して出力することを特徴とする電動車両の制御装置。
  4. 車両の車輪に回生制動力を付与する電動モータを備える電動車両の制御方法であって、
    前記車両のアクセルペダルの操作量に基づいて予め設定された基準トルクと、前記車両の停車を維持するための停車維持トルクと、に基づいて求められた第1のトルク制御指令を出力し、
    前記車両が前記第1のトルク制御指令によって停車後、車速が一定速度に達する前、または走行距離が一定距離に達する前に再停車したときに、前記第1のトルク制御指令に対して制限をした第2の停車維持トルクを出力することを特徴とする電動車両の制御方法。
  5. 車両の車輪に回生制動力を付与する電動モータと、
    前記電動モータを制御するための制御指令を求めるコントローラであって、
    前記車両のアクセルペダルの操作量に基づいて予め設定された基準トルクと、前記車両の停車を維持するための停車維持トルクと、に基づいて求められた第1のトルク制御指令を出力し、前記車両が前記第1の停車維持トルクによって停車後、車速が一定速度に達する前、または走行距離が一定距離に達する前に再停車したときに、前記第1のトルク制御指令に対して制限をした第2のトルク制御指令を出力するコントローラと、
    を備えることを特徴とする電動車両の制御システム。
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