JP7280751B2 - 成膜方法 - Google Patents
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Description
(1) ステップ(b)で実行される加熱処理は、基板温度が上限温度に達するように実行される。
(2) ステップ(c)で実行されるミスト噴射処理は、基板温度が下限温度以上の基板温度条件を満足して実行される。
(3) ステップ(b)及び(c)は、薄膜の膜厚が設定膜厚に達するまで繰り返し実行される。
実施の形態の成膜方法に用いる成膜装置の加熱機構として、従来の平面型加熱手段に変えて赤外光照射器を用いることが考えられる。赤外光照射器を用いることにより、基板に接触することなく電磁波である赤外線で直接加熱できるため、基板の形状に関わらず均一に加熱することが可能となる。
しかしながら、成膜装置100を用いて単純に基板10の表面及び裏面に薄膜を成膜するだけでは、基板10の表面及び裏面に所望の膜厚を有し、かつ、要求された性能を満足する品質の優れた薄膜を成膜することは困難である。
図4は実施の形態の成膜方法による処理手順を示すフローチャートである。なお、実施の形態の成膜方法では図1で示した成膜装置100を用いることを前提としている。
ステップS1-2:基準成膜温度TFの上限温度THを設定する。
ステップS1-3:基準成膜温度TFの下限温度TLを設定する。
ステップS1-4:薄膜の完成時の膜厚を設定膜厚SFとして設定する。
(2) ステップS4で実行される第iのミスト噴射処理(第iの成膜処理)は、基板温度T10が下限温度TL以上の基板温度条件を満足して実行される。
(3) ステップS3及びS4は、薄膜の膜厚が設定膜厚SFに達するまで繰り返し実行される。
図5は実施の形態の成膜方法で成膜される薄膜が酸化スズ膜である場合の成膜温度と膜性能との関係を示すグラフである。すなわち、成膜装置100の成膜室901~90nそれぞれの薄膜形成ノズル1H及び1Lから噴射される原料ミストMTは原料をスズとした原料溶液をミスト化して得られる。
ステップS1-2において、基準成膜温度TFを基準として、465℃から+7.5%の温度高さにある500℃を上限温度THに設定する。すなわち、基準成膜温度TFに“1”より大きい第1の乗数である「1.075」を乗算して上限温度THを設定している。
ステップS1-3:基準成膜温度TFを基準として、465℃からの-7.5%の温度高さにある430℃を下限温度TLに設定する。すなわち、ステップS1-3において、基準成膜温度TFに、“1”より小さい第2の乗数である「0.925」を乗算して下限温度TLを設定している。
実施の形態の第2の変形例では、ミスト噴射処理(成膜処理)で用いられる原料ミストの溶媒として、水と比較して気化熱が低い溶媒を用いたことを特徴としている。
図6は実施の形態の第3の変形例で用いる成膜環境を模式的に示す説明図である。同図に示すように、第3の変形例では、上部容器93、下部容器94及び扉95からなる成膜室900内において、基板10がコンベア56によって搬送される。コンベア56はローラ54及びベルト55から構成される。
図7は実施の形態の第4の変形例において成膜対象となる基板10Bの構造を示す斜視図である。図7にはXYZ直交座標系を記している。同図に示すように、基板10はX方向に沿って凹凸が繰り返し形成される凹凸構造を呈する金属基材である。なお、Y方向に沿って凹凸は形成されない。
実施の形態の第5の変形例では薄膜として金属酸化膜を成膜する場合の変形例である。第5の変形例はステップS4の第iのミスト噴射処理の実行時に、ドーパントを噴射する処理を併せて実行することを特徴としている。
図8は実施の形態の第6の変形例である成膜環境を模式的に示す説明図である。図8にはXYZ直交座標系を記している。同図に示すように、同一の処理空間150に薄膜形成ノズル11~15及び赤外光ランプ31~35が共に設けられている。基板10は図示しないコンベア等の搬送機構によりX方向を搬送方向として搬送される。
実施の形態では、説明の都合上、赤外光照射器2及び4には共に同一条件で第1方向及び第2方向加熱処理を実行し、薄膜形成ノズル1H及び1Lは同一の原料ミストMTを同一条件で噴射する第2方向及び第1方向ミスト噴射処理を実行し、基板10の表面及び裏面に膜厚及び膜種が同一の薄膜を成膜する場合の処理内容を説明した。
2,4 赤外光照射器
10,10B 基板
22,31~35,42 赤外光ランプ
53 コンベア
74 配管加熱機構
150 処理空間
801~80n 加熱室
901~90n 成膜室
Claims (7)
- 加熱処理を実行する加熱機構及び原料ミストを噴射するミスト噴射処理を実行するミスト噴射機構を含む成膜装置を用いて、基板上に薄膜を成膜する成膜方法であって、
前記加熱処理と前記ミスト噴射処理とが互いに影響を受けないように、前記加熱機構及び前記ミスト噴射機構は分離して配置され、前記ミスト噴射機構は成膜室内に設けられ、前記ミスト噴射処理を実行する際、前記成膜室は前記加熱機構を含む外部から遮断され、
前記成膜方法は、
(a) 前記加熱処理及び前記ミスト噴射処理に関する処理パラメータを設定するステップを備え、
前記ステップ(a) は、
(a-1) 許容温度範囲の上限温度を設定するステップと、
(a-2) 前記許容温度範囲の下限温度を設定するステップと、
(a-3) 前記薄膜の完成時の膜厚を設定膜厚として設定するステップとを含み、前記処理パラメータは前記上限温度、前記下限温度及び前記設定膜厚を含み、
前記成膜方法は、
(b) 前記基板の温度である基板温度が前記上限温度に達するように前記基板を加熱する、前記加熱機構による前記加熱処理を実行するステップと、
(c) 前記基板温度が前記下限温度以上となる基板温度条件を満足させつつ、前記基板に対し、前記ミスト噴射機構による前記ミスト噴射処理を実行することにより、前記薄膜を成膜するステップとをさらに備え、
前記ステップ(b)及び(c)は、前記薄膜の膜厚が前記設定膜厚に達するまで繰り返し実行され、かつ、前記ステップ(b)及び前記ステップ(c)は同時に実行されないことを特徴する、
成膜方法。 - 請求項1記載の成膜方法であって、
前記ステップ(a-1) は、基準成膜温度に“1”より大きい第1の乗数を乗算して前記上限温度を設定するステップを含み、
前記ステップ(a-2) は、前記基準成膜温度に“1”より小さい第2の乗数を乗算して前記下限温度を設定するステップを含む、
成膜方法。 - 請求項1または請求項2記載の成膜方法であって、
前記ステップ(c) の前記ミスト噴射処理で用いられる原料ミストの溶媒は、水と比較して気化熱が低い溶媒である、
成膜方法。 - 請求項1から請求項3のうち、いずれか1項に記載の成膜方法であって、
前記ステップ(c) は、
(c-1) 前記ミスト噴射処理の実行に先がけて前記原料ミストを加熱する事前加熱処理を実行するステップを含む、
成膜方法。 - 請求項1から請求項4のうち、いずれか1項に記載の成膜方法であって、
前記基板は表面に凹凸形状を有する金属基材を含む、
成膜方法。 - 請求項1から請求項5のうち、いずれか1項に記載の成膜方法であって、
前記原料ミストに含まれる原料はスズであり、
前記薄膜は酸化スズ膜である、
成膜方法。 - 請求項6記載の成膜方法であって、
前記ステップ(c) で実行される前記ミスト噴射処理は、
ドーパントを含むドーパントミストを噴射するドーパント噴射処理を含み、
前記ドーパントは、窒素、フッ素、燐、塩素、砒素、臭素、ニオブ、アンチモン、及びタングステンのうち、少なくとも一つを含む、
成膜方法。
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