JP7280529B1 - 換気システム - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、熱交換後の給気を複数のエリアに風量調整可能に供給できる換気システムを提供することを目的とする。
また、制御ユニットが第1給気制御及び第2給気制御を実行するので、第1給気風量及び第2給気風量をそれぞれ調整できる。従って、熱交換後の給気を複数のエリアに風量調整可能に供給することができる。
図1は、換気システム1の全体構成の一例を示す建物の縦断面図である。
図1において、参照符号である「OA」、「SA」、「RA」及び「EA」は、それぞれ以下の意味である。
SA:システム1が屋内へ送り込む空気(給気)である。
RA:屋内の空気(還気)である。システム1が屋内から引き込む空気でもある。
EA:システム1が屋外へ吐き出す空気(排気)である。
対象空間RMは、気密性の高い所定用途の部屋が好ましいが、例えば、屋内の廊下、階段、或いはエントランスなどでもよい。また、対象空間RMには、換気システム1とは別系統の空気調和システムの室内機2が設置されていてもよい。
熱交換ユニット10及び給気ユニット20は、対象空間RMの天井裏に設置され、熱交換ユニット30、排気ユニット40、及び圧縮機ユニット50は、対象空間RMの壁体内部に設置される。
監視センサ80は、屋内の空気の状態を監視するセンサであり、所定の通信規格に則った有線又は無線通信が可能である。本実施形態では、監視センサ80は、対象空間RMの天井面に取り付けられる、CO2濃度を検知するCO2センサであるとする。
また、熱交換ユニット30、排気ユニット40、及び圧縮機ユニット50のうちの少なくとも1つを屋外に設置してもよい。
換気システム1は、同じ製品の複数(図例では2つ)のCO2センサ80を備える。以下、複数のCO2センサ80のうちの1つを第1CO2センサ80Aといい、他の1つを第2CO2センサ80Bという。
設置条件1:自身から第1給気ユニット20Aまでの距離(例えば1m以内)が、自身から第2給気ユニット20Bまでの距離よりも短い。
設置条件2:自身から第2給気ユニット20Bまでの距離(例えば1m以内)が、自身から第1給気ユニット20Aまでの距離よりも短い。
利用側の熱交換ユニット10は、ケーシング11と、ケーシング11に収容された複数の機器とを有する。複数の機器には、冷媒回路60の要素機器である利用側熱交換器(以下、「第1熱交換器」という。)12、及び外気温度センサ13が含まれる。
第1熱交換器12は、例えば、クロスフィンチューブ式又はマイクロチャネル式の熱交換器であり、第1熱交換器12の内部を流れる冷媒を外気OAと熱交換させる。
第1給気ファン22Aは、例えばファン回転数の制御が可能な遠心ファンである。第1給気検知部23Aは、例えば、風量を検知するための風量センサ、或いは、風量の算出元となる物理量である風速、差圧又はファン回転数など(以下、「風量相当量」という。)を検出するためのセンサである。従って、第1コントローラ25Aがファン回転数の計数機能を有する場合は、当該第1コントローラ25Aは第1給気検知部23Aを兼ねる。
第1コントローラ25Aは、所定の通信規格に則った他のコントローラ及びセンサとの通信制御と、第1給気ファン22Aの風量が目標値となるようにファン回転数を調整する制御などの所定の情報処理を実行可能である。
第2給気ファン22Bは、例えばファン回転数の制御が可能な遠心ファンである。第2給気検知部23Bは、例えば、風量を検知するための風量センサ、或いは、風量相当量を検出するためのセンサである。従って、第2コントローラ25Bがファン回転数の計数機能を有する場合は、当該第2コントローラ25Bは第2給気検知部23Bを兼ねる。
第2コントローラ25Bは、所定の通信規格に則った他のコントローラ及びセンサとの通信制御と、第2給気ファン22Bの風量が目標値となるようにファン回転数を調整する制御などの所定の情報処理を実行可能である。
第2熱交換器32は、例えば、クロスフィンチューブ式又はマイクロチャネル式の熱交換器であり、第2熱交換器32の内部を流れる冷媒を還気RAと熱交換させる。
排気ファン42は、例えばファン回転数の制御が可能な遠心ファンである。排気検知部43は、例えば、風量を検知するための風量センサ、或いは、風量相当量を検出するためのセンサである。従って、第3コントローラ44がファン回転数の計数機能を有する場合は、当該第3コントローラ44は給気検知部43を兼ねる。
第3コントローラ44は、所定の通信規格に則った他のコントローラ及びセンサとの通信制御と、排気ファン42の風量を目標値となるようにファン回転数を調整する制御などの所定の情報処理を実行可能である。
冷媒回路60は、圧縮機52、第1熱交換器12、及び第2熱交換器32に冷媒を循環させる回路であり、圧縮機52、四方弁53、膨張弁54、第1熱交換器12、第2熱交換器32、及びこれらを接続する冷媒配管61を有する。
メインコントローラ55は、所定の通信規格に則った他のコントローラ及びセンサとの通信制御と、換気量に応じた冷媒回路60の制御量の決定などの所定の情報処理を実行可能である。
対象空間RMの天井裏において、ケーシング11の吸い込み口は、ダクトd1により屋外の給気口に通じる。
対象空間RMの天井裏において、ケーシング21A,21Bの吸い込み口は、分岐管よりなるダクトd2によりケーシング11の吹き出し口と気密に接続される。ケーシング21A,21Bの吹き出し口は、天井面から対象空間RMに露出する。
対象空間RMの壁体内において、ケーシング41の吸い込み口は、ダクトd4によりケーシング31の吹き出し口と気密に接続される。ケーシング41の吹き出し口は、ダクトd5により屋外の排気口に通じる。
この際、外気温度センサ13は、第1熱交換器12との熱交換前の外気OAの温度を検出する。第1熱交換器12と熱交換した後の空気は、ダクトd2及びケーシング21A,21Bを通って、給気SAとして屋内に送出される。この際、第1及び第2給気温度センサ24A,24Bは、給気SAの温度を検出する。
この際、還気温度センサ33は、第2熱交換器32との熱交換前の還気RAの温度を検出する。第2熱交換器32と熱交換した後の空気は、ケーシング41及びダクトd5を通って、排気EAとして屋外に送出される。
図1の換気システム1において、熱交換ユニット30と排気ユニット40は、同一のケーシングに収容された一体型であってもよい。
圧縮機52は、低圧のガス状冷媒を吸引して高圧のガス状冷媒を吐出する、冷媒回路60の要素機器である。
圧縮機52は、例えば、電動モータのインバータ制御により容量を変更可能な可変容量型(能力可変型)である。もっとも、圧縮機52は、一定容量型であってもよいし、2台以上を並列接続するタイプであってもよい。
四方弁53は、回路内の冷媒の流れ方向を反転させる弁であり、圧縮機52が吐出する冷媒を第1熱交換器12又は第2熱交換器32のいずれかに切り替える。従って、換気システム1が実行可能な温調運転には、外気OAを冷却して屋内に供給する「冷気供給」と、外気OAを加熱して屋内に供給する「暖気供給」が含まれる。
この場合、利用側の第1熱交換器12が蒸発器として機能して外気OAを冷却し、回収側の第2熱交換器32が凝縮器として機能して還気RAを加熱する。この還気RAの加熱は、還気RAからの熱回収に相当する。
この場合、利用側の第1熱交換器12が凝縮器として機能して外気OAを加熱し、回収側の第2熱交換器32が蒸発器として機能して還気RAを冷却する。この還気RAの冷却は、還気RAからの熱回収に相当する。
図2は、換気システム1の制御系統の一例を示すブロック図である。
図2に含まれるパラメータの意味は、以下の通りである。
SI:入力装置70に入力可能な設定情報。例えば次のSIc及びSItを含む。
SIc:段階的に定義された給気風量の識別情報(例えば「微風」、「弱風」、「中風」及び「強風」、或いは「レベル1」~「レベル4」の識別番号など)
SIt:給気SAの設定温度
TS2:第2給気温度センサ24Bの検知結果(第2給気ファンの給気温度)
TO:外気温度センサ13の検知結果(外気温度)
TR:還気温度センサ33の検知結果(還気温度)
ただし、AF1は、第1給気検知部23Aが風量センサである場合は、当該センサの検出結果となり、第1給気検知部23Aが風量相当量を検知するセンサである場合は、当該センサの検知結果から算出した風量となる。AF1は、第1コントローラ25Aが計数するファン回転数から算出した風量であってもよい。
ただし、AF2は、第2給気検知部23Bが風量センサである場合は、当該センサの検出結果となり、第2給気検知部23Bが風量相当量を検知するセンサである場合は、当該センサの検知結果から算出した風量となる。AF2は、第2コントローラ25Bが計数するファン回転数から算出した風量であってもよい。
ただし、AF3は、排気検知部43が風量センサである場合は、当該センサの検出結果となり、排気検知部43が風量相当量を検知するセンサである場合は、当該センサの検知結果から算出した風量となる。AF3は、第3コントローラ44が計数するファン回転数から算出した風量であってもよい。
CT2:第2CO2センサ80Bの検知結果(第2給気ファン近傍のCO2濃度)
TV1:第1給気ファン22Aが吹き出す風量(第1給気風量)の目標値
TV2:第2給気ファン22Bが吹き出す風量(第2給気風量)の目標値
TV3:排気ファン42が吹き出す風量(排気風量)の目標値
CQ:冷媒回路60に対する制御量(圧縮機吐出量、冷媒の流量又は方向など)
メインコントローラ55は、温度関連の各センサ24A,24B,13,33とそれぞれ接続される。メインコントローラ55は、各センサ24A,24B,13,33からTS1、TS2、TO及びTRを受信する。
第2給気温度センサ24Bを第2コントローラ25Bと接続する場合は、第2コントローラ25Bを中継ノードとしてTS2をメインコントローラ55に送信してもよい。
メインコントローラ55は、第1コントローラ25A、第2コントローラ25B、及び第3コントローラ44と接続される。
メインコントローラ55は、圧縮機52、四方弁53及び膨張弁54に接続される。メインコントローラ55は、CQを決定した場合、決定したCQを圧縮機52、四方弁53及び膨張弁54のうちの少なくとも1つに出力する。
第1コントローラ25Aは、第1CO2センサ80Aから受信したCT1をメインコントローラ55に転送する。第1CO2センサ80Aをメインコントローラ55に接続する場合は、CT1はメインコントローラ55に直接送信される。
第1コントローラ25Aは、第1給気検知部23Aが風量相当量のセンサである場合は、検知部23Aから受信した検知結果からAF1を算出する。第1コントローラ25Aは、自身が計数するファン回転数から算出した風量をAF1としてもよい。
第1コントローラ25Aは、TV1を受信した場合、TV1とAF1に基づいてファン回転数を算出し、算出した回転数を第1給気ファン22Aに出力する。
第2コントローラ25Bは、第2CO2センサ80Bから受信したCT2をメインコントローラ55に転送する。第2CO2センサ80Bをメインコントローラ55に接続する場合は、CT2はメインコントローラ55に直接送信される。
第2コントローラ25Bは、第2給気検知部23Bが風量相当量のセンサである場合は、検知部23Bから受信した検知結果からAF2を算出する。第2コントローラ25Bは、自身が計数するファン回転数から算出した風量をAF2としてもよい。
第2コントローラ25Bは、TV2を受信した場合、TV2とAF2に基づいてファン回転数を算出し、算出した回転数を第2給気ファン22Bに出力する。
第3コントローラ44は、排気検知部43が風量センサである場合は、検知部43から受信した検知結果をAF3とする。
第3コントローラ44は、排気検知部43が風量相当量のセンサである場合は、検知部43から受信した検知結果からAF3を算出する。第3コントローラ44は、自身が計数するファン回転数から算出した風量をAF3としてもよい。
第3コントローラ44は、TV3を受信した場合、TV3とAF3に基づいてファン回転数を算出し、算出した回転数を排気ファン42に出力する。
図3は、メインコントローラ55の情報処理の一例を示すフローチャートである。
図3に示すように、メインコントローラ55は、起動後に、最新の設定情報SIをメモリから読み出す(ステップST11)。
次に、メインコントローラ55は、温度に関する検知結果であるTS1、TS2、TO、及びTRを取得し(ステップST12)、対象空間RMにおけるCO2濃度の検知結果であるCT1及びCT2を取得する(ステップST13)。
次に、メインコントローラ55は、排気風量の目標値であるTV3と冷媒回路60の制御量であるCQの算出処理を実行する(ステップST15)。この算出処理は、今回の制御周期におおいて決定したTV1及びTV2に基づいて、TV3及びCQを算出する処理である。
また、メインコントローラ55は、給気SAを設定温度SItにするための温調負荷を、今回の制御周期において決定したTV1~TV3と、現時点のTS1、TS2及びTO、TRから算出し、算出した温調負荷に基づいて、冷媒回路60の制御量であるCQを決定する。
具体的には、メインコントローラ55は、TV1を第1コントローラ25Aに送信し、TV2を第2コントローラ25Bに送信し、TV3を第3コントローラ44に送信する。
ステップST18の判定結果が肯定的である場合は、メインコントローラ55は、処理をステップST11の前に戻す。
ステップST19の判定結果が否定的である場合は、メインコントローラ55は、処理をST18の前に戻す。ステップST19の判定結果が肯定的である場合は、メインコントローラ55は、処理を終了する。
図4は、給気風量の目標値の決定処理(図3のステップST14)の一例を示すフローチャートである。
ここでは、SIcで指定可能な給気風量の種別は、微風、弱風、中風及び強風の4種類であり、SIcによりユーザが指定した種別が「微風」であるとする。また、メインコントローラ55のメモリは、給気風量の種別と給気風量の目標値TV1,TV2との対応関係を定義する参照テーブルを保持するものとする。
次に、メインコントローラ55は、CT1≧THか否かを判定する(ステップST32)。「TH」は、強い換気の要否を判断するために予め設定されるCO2濃度の閾値であり、例えば1000ppmに設定される。
ステップST32の判定結果が否定的である場合も、メインコントローラ55は、CT2≧THか否かを判定する(ステップST34)。
具体的には、メインコントローラ55は、「強風」に対応する給気風量の目標値を参照テーブルから読み出し、読み出した目標値をTV1及びTV2とする。
具体的には、メインコントローラ55は、「強風」及び「微風」に対応する給気風量の目標値を参照テーブルから読み出し、「強風」に対応する目標値をTV1とし、「微風」に対応する目標値をTV2とする。
具体的には、メインコントローラ55は、「強風」及び「微風」に対応する給気風量の目標値を参照テーブルから読み出し、「強風」に対応する目標値をTV2とし、「微風」に対応する目標値をTV1とする。
具体的には、メインコントローラ55は、「微風」に対応する給気風量の目標値を参照テーブルから読み出し、読み出した目標値をTV1及びTV2とする。
図5は、第1コントローラ25Aの情報処理の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、第1コントローラ25Aは、起動後に、メインコントローラ55からTV1を受信したか否かを判定し(ステップST51)、受信した場合は第1給気検知部23Aの検知結果からAF1を取得する(ステップST52)。
すなわち、第1コントローラ25Aは、AF1<TV1の場合には第1給気ファン22Aの回転数を所定量だけ増加させ(ステップST54)、AF1=TV1の場合には当該回転数を維持し(ステップST55)、AF1>TV1の場合には当該回転数を所定量だけ減少させる(ステップST56)。
従って、第1給気ファン22A、第1給気検知部23A、及び第1コントローラ25Aを含む第1給気ユニット20Aは、第1給気風量AF1の自律調整が可能なユニットに該当する。
図6は、第2コントローラ25Bの情報処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、第2コントローラ25Bは、起動後に、メインコントローラ55からTV2を受信したか否かを判定し(ステップST71)、受信した場合は第2給気検知部23Bの検知結果からAF2を取得する(ステップST72)。
すなわち、第2コントローラ25Bは、AF2<TV2の場合には第2給気ファン22Bの回転数を所定量だけ増加させ(ステップST74)、AF2=TV2の場合には当該回転数を維持し(ステップST75)、AF2>TV2の場合には当該回転数を所定量だけ減少させる(ステップST76)。
従って、第2給気ファン22B、第2給気検知部23B、及び第2コントローラ25Bを含む第2給気ユニット20Bは、第2給気風量AF2の自律調整が可能なユニットに該当する。
図7は、第3コントローラ44の情報処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、第3コントローラ44は、起動後に、メインコントローラ55からTV3を受信したか否かを判定し(ステップST91)、受信した場合は排気検知部43の検知結果からAF3を取得する(ステップST92)。
すなわち、第3コントローラ44は、AF3<TV3の場合には排気ファン42の回転数を所定量だけ増加させ(ステップST94)、AF3=TV3の場合には当該回転数を維持し(ステップST95)、AF3>TV3の場合には当該回転数を所定量だけ減少させる(ステップST96)。
従って、排気ファン42、排気検知部43、及び第3コントローラ44を含む排気ユニット40は、排気風量AF3の自律調整が可能なユニットに該当する。
図8は、換気システム1の全体構成の別例を示す建物の縦断面図である。
図8の実施形態と図1の実施形態との相違点は、次の通りである。
相違点2:対象空間RM1,RM2ごとに給気ユニット20A,20Bが設置される。
相違点3:対象空間RM1,RM2ごとにCO2センサ80A,80Bが設置される。
相違点3:対象空間RM1,RM2ごとに入力装置70A,70Bが設置され、各入力装置70A,70Bに対してそれぞれユーザによる設定入力が可能である。
上述の実施形態では、屋内の監視センサ80の一例としてCO2センサを例示したが、監視センサ80は、例えば以下のセンサであってもよい。
1)浮遊粒子センサ:煙や塵埃などの浮遊粒子の濃度を検出するセンサ
2)臭気センサ:屋内の臭気の度合いを検出するセンサ
3)人感センサ:屋内の人の存否を検出するセンサ
4)人数カウントセンサ:屋内の人の人数を検出するセンサ
同様に、人感センサを採用する場合は、人の存在の検出に応じて換気量を増加する介入制御を行えばよく、人数カウントセンサを採用する場合は、人数が所定値以上になると換気量を増加する介入制御を行えばよい。
上述の実施形態において、コントローラが実装されていない給気ユニット20及び排気ユニット30を採用し、ファン回転数を調整する制御についても、メインコントローラ55が統轄して行うようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、一部の計測デバイス(例えばCO2センサ80)の検知結果をコントローラ25A,25Bが中継するので、信号線の増加をなるべく抑制することもできる。
(1) 本実施形態の換気システム1によれば、給気風路の内部に、第1熱交換器12と、第1熱交換器12より屋内側に位置する第1給気ファン22A及び第2給気ファン22Bとが含まれるので、熱交換後の給気SAを複数のエリアに供給できる。
また、制御ユニットCU(具体的には、第1及び第2コントローラ25A,25B)が下記の第1給気制御及び下記の第2給気制御を実行するので、第1給気風量AF1及び第2給気風量AF2をそれぞれ調整できる。従って、熱交換後の給気SAを複数のエリアに風量調整可能に供給することができる。
第2給気制御:第2給気風量AF2が目標値TV2となるように第2給気ファン22Bの回転数を調整する制御
このため、屋内環境の向上に寄与する換気(例えばCO2濃度を低下させる換気)をエリアごとに行うことができる。
排気制御:排気風量AF3が目標値TV3となるように排気ファン42の回転数を調整する制御
このため、例えば、第1給気風量AF1と第2給気風量AF2の合計と排気風量AF3をバランスさせつつ、適切な熱回収量で冷媒回路60を制御することができる。
このため、すべての処理をメインコントローラ55が担う場合に比べて、メインコントローラ55の処理負荷を抑制できる。従って、例えば空調装置用のコントローラをメインコントローラ55として流用するなどにより、換気システム1の製造コストを低減することができる。
このため、例えばユーザのニーズに応じて、第1給気ユニット20A及び第2給気ユニット20Bを同じ部屋RMに配置したり、別の部屋RM1,RM2に配置したりすることができる。従って、給気ユニット20A,20Bの設置場所の自由度が向上する。
本開示は、以上の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
12 第1熱交換器
20A 第1給気ユニット
20B 第2給気ユニット
22A 第1給気ファン
22B 第2給気ファン
23A 第1給気検知部
23B 第2給気検知部
24A 第1給気温度センサ
24B 第2給気温度センサ
25A 第1コントローラ
25B 第2コントローラ
30 熱交換ユニット
31 ケーシング
32 第2熱交換器
33 還気温度センサ
40 排気ユニット
42 排気ファン
43 排気検知部
44 第3コントローラ
52 圧縮機
53 四方弁
54 膨張弁
55 メインコントローラ
60 冷媒回路
61 冷媒配管
70 入力装置(リモコン装置)
80 監視センサ(CO2センサ)
80A 監視センサ(CO2センサ)
80B 監視センサ(CO2センサ)
CU 制御ユニット
AF1 第1給気風量
AF2 第2給気風量
AF3 排気風量
TV1 第1給気風量の目標値
TV2 第2給気風量の目標値
TV3 排気風量の目標値
CQ 冷媒回路の制御量
Claims (7)
- 圧縮機(52)、第1熱交換器(12)、及び第2熱交換器(32)に冷媒を循環させる冷媒回路(60)と、
屋外の空気を屋内に供給する第1給気ファン(22A)及び第2給気ファン(22B)と、
屋内の空気を屋外へ排出する排気ファン(42)と、
屋外と屋内とを繋ぎ、前記第1熱交換器(12)と、前記第1熱交換器を収容する第1ケーシング(11)と、前記第1熱交換器(12)より屋内側に位置する前記第1給気ファン(22A)及び前記第2給気ファン(22B)とが内部に配置された給気風路と、
屋外と屋内とを繋ぎ、前記第2熱交換器(32)、前記第2熱交換器を収容する第2ケーシング(31)及び前記排気ファン(42)が内部に配置された排気風路と、
前記第1給気ファン(22A)が吹き出す第1給気風量(AF1)を検知するための第1給気検知部(23A)と、
前記第2給気ファン(22B)が吹き出す第2給気風量(AF2)を検知するための第2給気検知部(23B)と、
制御ユニット(CU)と、を備え、
前記第1ケーシングと前記第2ケーシングがそれぞれ離間して設置され、
前記制御ユニット(CU)は、
前記第1給気風量(AF1)が目標値(TV1)となるように前記第1給気ファン(22A)の回転数を調整する第1給気制御と、
前記第2給気風量(AF2)が目標値(TV2)となるように前記第2給気ファン(22B)の回転数を調整する第2給気制御と、を実行する、換気システム(1)。 - 前記換気システム(1)は、
屋内の空気の状態、或いは、屋内の人の存否及び人数のうちの少なくとも1つである状態情報を検知するための監視センサ(80A,80B)を、更に備え、
前記制御ユニット(CU)は、
前記監視センサ(80A,80B)の検知結果に基づいて、前記第1給気風量の目標値(TV1)及び前記第2給気風量の目標値(TV2)を決定する、請求項1に記載の換気システム(1)。 - 前記換気システム(1)は、
前記排気ファン(42)が吹き出す排気風量(AF3)を検知するための排気検知部(43)を、更に備え、
前記制御ユニット(CU)は、
前記排気風量(AF3)が目標値(TV3)となるように前記排気ファン(42)の回転数を調整する排気制御を実行する、請求項1又は請求項2に記載の換気システム(1)。 - 前記制御ユニット(CU)は、
前記第1給気風量の目標値(TV1)及び前記第2給気風量の目標値(TV2)に基づいて、前記排気風量の目標値(TV3)及び前記冷媒回路(60)の制御量(CQ)を決定する、請求項3に記載の換気システム(1)。 - 前記制御ユニット(CU)は、
前記第1給気風量の目標値(TV1)、前記第2給気風量の目標値(TV2)、前記排気風量の目標値(TV3)、及び前記冷媒回路(60)の制御量(CQ)を決定するメインコントローラ(55)と、
前記第1給気制御を実行する第1コントローラ(25A)と、
前記第2給気制御を実行する第2コントローラ(25B)と、
前記排気制御を実行する第3コントローラ(44)と、を含む、請求項4に記載の換気システム(1)。 - 前記換気システム(1)は、
前記第1給気ファン(22A)、前記第1給気検知部(23A)、及び前記第1コントローラ(25A)を含む、前記第1給気風量(AF1)の自律調整が可能な第1給気ユニット(20A)と、
前記第2給気ファン(22B)、前記第2給気検知部(23B)、及び前記第2コントローラ(25B)を含む、前記第2給気風量(AF2)の自律調整が可能な第2給気ユニット(25B)と、を更に備える、請求項5に記載の換気システム(1)。 - 前記換気システム(1)は、
前記排気ファン(42)、前記排気検知部(43)、及び前記第3コントローラ(44)を含む、前記排気風量(AF3)の自律調整が可能な排気ユニット(40)を、更に備える、請求項5又は請求項6に記載の換気システム(1)。
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