JP7278758B2 - 画像読取装置、およびその制御方法、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複写機複合機等の画像読取装置に関し、特に、シートに対する画像形成位置の調整機能を備える画像読取装置に関する。
シートに画像を形成する際に、理想の形成位置からずれた位置に画像が形成されてしまうことがある。これを「位置ずれ」という。特許文献1は、シートの両面の所定の位置にマーク(基準画像)を形成して、これを画像読取装置で読み取り、読取結果からシート端部からマークまでの距離を測定し、測定した距離に応じて画像の形成位置を調整する画像形成装置を開示している。
特開2003-173109号公報
特許文献1のように、シートから読み取った画像を解析することで画像形成位置の調整情報を取得する場合、高精度な調整情報を取得する為には高画質な読取画像データが求められる。そのため、こうした読取画像データは、高解像度で読み取られ、無圧縮状態や可逆圧縮等の低圧縮状態でDRAM等の記憶装置に記録されることが望ましい。
ところで、高解像度で且つ無圧縮・低圧縮状態の画像データはデータサイズが大きくなり易く、特に、大きなサイズのシート(用紙、記録媒体)を読み取る場合や表裏両面分を読み取る場合はデータサイズが大きくなり易い。そのため、画像読取装置には、データサイズの大きな画像データを記憶するための大容量の記憶領域が求められる。例えば、A3サイズ、600dpi、RGB色空間、各色1画素8bitで無圧縮の両面分の画像データを記録するのに求められる記憶領域は約3.1Gbitであり、長尺シートの場合はそれ以上の記憶領域が求められる。
しかしながら、自動搬送装置(ADF)を用いて両面同時読み取りを行う場合のように、記憶領域を瞬間的に確保することが求められるケースにおいて、上述のような膨大な記憶領域を確保することは困難である。
本発明の目的は、搬送されるシートを読み取り可能な画像読取装置において、シートの位置ずれ情報の出力処理に用いられる画像を高画質で記憶可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
搬送されるシートを読み取り可能な画像読取装置において、
読み取った画像を記憶するバッファメモリを備えた読取デバイスであって尚且つ前記シートの一方の面を、前記シートの搬送方向に直交するライン領域単位で読み取り可能な読取デバイスと、情報を格納可能なメモリと、 前記読取デバイスによって読み取られる読取画像であって、前記シートの搬送方向先端側に対応する領域であってシートの位置ずれを検出するためのマークを記憶可能な領域である第1の領域の読取画像を前記バッファメモリへ格納して前記メモリに転送して格納し、前記第1の領域に続く第2の領域の読取画像を前記バッファメモリへ格納するが前記メモリに格納せず、前記第2の領域に続く第3の領域であって前記シートの搬送方向後端側に対応する領域であって前記シートの位置ずれを検出するための前記マークとは別のマークを記憶可能な領域である第3の領域の読取画像を前記バッファメモリへ格納して前記メモリに転送して格納する手段と
前記メモリに格納された前記第1の領域の読取画像および前記第3の領域の読取画像に基づいて、前記シートの位置ずれ情報の出力処理を行う手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、搬送されるシートを読み取り可能な画像読取装置において、シートの位置ずれ情報の出力処理に用いられる画像を高画質で記憶可能な画像読取装置を提供できる。
画像形成装置の構成を示す図である。 図2(a)は制御ユニットのハードウェア構成を示す図である、図2(b)は、制御ユニット論理構成を示す図である。 画像形成装置が備える各構成の関係を示す図である。 図4(a)は原稿トレイ30の構成を俯瞰で示す図である。図4(b)は原稿トレイ30の構成を透視で示す図である。 シート管理テーブルで管理される情報を示す図である。 演算テーブルで管理される情報を示す図である。 測定チャートの構成を示す図である。 図8(a)はシート管理テーブル編集画面800を示す図である。図8(b)はモード指定画面を示す図である。 手動測定結果の入力画面を示す図である。 自動モード(原稿台)の操作画面を示す図である。 自動モード(ADF)の操作画面を示す図である。 長尺測定チャートと読み取り位置の関係を示す図である。 原稿読み取り処理に関する処理のフローを示す図である。 長尺測定チャートADF読み取り処理のフローを示す図である。 本システムのユースケースを示す図である。 長尺測定チャートADF読み取り処理の状態遷移を示す図である。 実施例2における長尺測定チャートとADF読み取りの関係を示す図である。 実施例2における長尺チャートADF読み取り処理のフローを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例を挙げ、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明の範囲は実施例に記載の構成のみに限定されるものではない。効果が得られる範囲において、実施例中の構成について、一部を省略してもよく、また、一部または全部を均等物に置き換えてもよい。
(実施例1)
実施例1では、長尺シートの両面に印刷された測定チャートを自動搬送装置(ADF)で読み取るシステムについて説明する。特に本実施例は、長尺シートの搬送方向のうちの中間領域において読み取られた画像をその場に破棄することで、調整値の算出に用いる長尺測定チャートの先端領域(シート搬送方向先端側の領域)と後端領域(シート搬送方向後端側の領域)の画像を高画質に保存する点を特徴とする。
<ユースケース>
本システムは、画像読取装置としての機能を備える画像形成装置21において実現される。図15は、本システムのユースケースを示す図である。
本システムを利用する場合、ユーザはまず、位置調整したい種類のシート情報を画像形成装置21に入力し、位置調整の開始指示を行う(S1401)。ユーザから指示がなされると、画像形成装置21は、セットされたシートを用いて測定チャートの印刷処理を行う(S1402)。測定チャートはシートの両面にマークが形成されている。
測定チャートが印刷されたシートを取得したユーザは、このシートを画像形成装置21のADFにセットし、測定チャートの読み取り指示を行う(S1404)。ユーザからの指示を受け付けたユーザは、ADFを用いてシートを搬送しながら読取画像の取得をおこなう(S1405)。本実施例ではこのステップにおいて、調整値の算出に用いる領域の画像のみを高解像度で取得するための処理をおこなう。測定チャートを取得した画像形成装置21は、これに基づき位置ずれ調整値を算出し、シート情報に紐づけを行う(S1406)。その後、ユーザは、印刷したい画像、位置ずれ調整値が紐付いたシートを選択し印刷指示をおこなう(S1407)。印刷指示を受け付けると、画像形成装置21は、シート情報に紐付く位置ずれ調整値を取得する(S1408)。そして、取得した調整値に基づき両面分の画像の調整処理をおこなう(S1409)。調整処理後、画像形成装置21は、調整された画像に基づきシートに両面分の画像形成処理を行う。上述した手順を踏まえることで、このシステムを利用するユーザは、画像位置ずれが補正された成果物を得ることが出来る。
<画像形成装置の構成>
本システムは、画像形成装置21によって実現される。図1は画像形成装置の構成を示す図である。図2(a)は制御ユニットのハードウェア構成を示す図である、図2(b)は制御ユニット論理構成を示す図である。図3は画像形成装置が備える各構成の関係を示す図である。図4(a)は原稿トレイ30の構成を俯瞰で示す図である。図4(b)は原稿トレイ30の構成を透視で示す図である。図3に示すように、画像形成装置21はADF120(自動原稿給紙装置120)、画像読取装置140、制御ユニット200、プリンタエンジン150を備える情報処理装置であり、MFPと呼ばれる。各ユニットは、コントローラとして機能するCPU,ROM,RAMを各々備える。これらのコントローラが通信することで連携した制御が行われる。
図1は、画像形成装置の構成を示す図である。画像形成装置21は、プリンタエンジン150、イメージスキャナ100、及び操作パネル20を備える。プリンタエンジン150は、シートに画像形成を行う印刷デバイスである。プリンタエンジン150は、単色画像を形成するものであってもよいが、ここでは多色画像を形成する構成について説明する。イメージスキャナ100は、シートに形成された画像を読み取る読取装置および読み取った画像からシート上の画像形成位置を測定する測定装置(読取デバイス)として機能する。操作パネル20は、ユーザインタフェースであり、各種操作ボタンやタッチパネル用センサ等の入力部や、ディスプレイなどの表示部を備える。操作パネル20により原稿の画像の複写が指示された場合、画像形成装置21は、イメージスキャナ100により原稿から画像の読み取りを開始する。
<イメージスキャナ>
イメージスキャナ100は、読み取った原稿画像を表す画像データを生成する機能を備える。生成された画像データは、HDD204に保存されたり、FAX回線(不図示)やネットワーク回線(不図示)を用いて外部装置に送信されたり、プリンタエンジン150に送信されて画像形成処理に用いられたりする。
イメージスキャナ100は、画像読取装置(リーダ)140、自動原稿給紙装置(ADF)120から構成される。図1では、原稿Sが原稿トレイ30にセットされた直後の状態が示されている。
画像読取装置140には、光源ランプ143と折り返しミラー144を有するスキャナユニット40、折り返しミラー145、146、レンズ147およびCCDセンサユニット148が配置されている。なお、CCDセンサユニット148によって読み取られた画像情報は、光電変換され、制御ユニット200(図2、図3参照)に画像データとして入力される。
スキャナユニット40は原稿台に載置された原稿から画像を読み取るための構成である。スキャナユニット40は、例えば光学センサであり、原稿を照射して得られる反射光により、原稿画像を読み取る。本実施例において、スキャナユニット40は、原稿台原稿読取処理と、ADF読み取り処理の両方で用いられる。
原稿台原稿読取処理において、スキャナユニット40は、ホームポジションP1から終了ポジションP2まで矢印D1方向に移動することで、原稿台ガラス142に載置された原稿全面の原稿画像を読み取ることができる。
ADF読み取り処理において、スキャナユニット40は、原稿流し読みガラス141の原稿読取位置に待機することで、原稿トレイ30から搬送されてきた原稿全面の原稿画像を読み取ることができる。
図3は画像形成装置が備える各構成の関係を示す図である。ADF120は、中央演算処理装置である制御部(以下、CPUという)300、リードオンリメモリ(以下、ROMという)301、ランダムアクセスメモリ(以下、RAMという)302、出力ポートおよび入力ポートを備える。
ROM301には、制御用プログラムが格納されている。RAM302には、入力データや作業用データが格納される。出力ポートには、各種搬送用のローラを駆動するモータ303、ソレノイド306、クラッチ307などが接続されている。入力ポートには、各種センサ304が接続されている。各種センサ304として、分離後センサ12、排紙センサ13、排紙センサ15、原稿幅検知センサ17などが設けられている。
CPU300は、バスラインを介して接続されたROM301に格納された制御プログラムに従って、原稿搬送を制御する。また、CPU300は、画像読取装置(リーダ)140内の中央演算処理装置(CPU)321と制御用通信線351を介してシリアル通信を行い、画像読取装置140との間で制御データの授受を行う。また、原稿画像データの先端の基準となる画先信号も、制御用通信線351を通して画像読取装置140に通知される。ウラ面の場合は、CIS9が直接画像読み取り装置140の画像メモリ329と画像信号線356を通して接続され、画像データが書き込まれる。画像メモリ329は読み取った画像をイメージスキャナ100で一時的に保持しておくためのバッファメモリである。
画像読取装置140内のCPU321は、画像読取装置140の制御を行う。CPU321には、プログラムを格納するROM322およびワークメモリとしてのRAM323が接続される。光学系モータドライブ部326は、光学系駆動モータを駆動させるためのドライバ回路である。
画像読取装置140には、ランプ327(光源ランプ143)およびCCDセンサユニット148が接続されている。CCDセンサユニット148には、カラーCCDセンサ151およびCCD制御部152が設けられている。CPU321は、光学系モータドライブ部326を制御し、画像処理部325を介してCCDセンサユニット148を制御することで、画像読取処理を行う。
原稿搬送を実現するために、CPU321は、ADF120の紙搬送制御用のCPU300に制御用通信線(通信ライン)351を介して紙搬送制御コマンドを指示する。CPU300は、紙搬送制御コマンドが指示されると、搬送パスに設置されている各種センサ304をモニタし、負荷である搬送用のモータ303、ソレノイド306およびクラッチ307を駆動し、紙搬送制御を行う。
このように、CPU321は、ADF120による原稿搬送制御および画像読取装置140における画像読取制御を行う。
原稿間隔調整処理部324は先行の原稿に対する後続の原稿の搬送間隔(先行原稿と後続原稿との距離)の補正を行う。レンズ147を介してCCDセンサユニット148に結像された原稿の反射光像は、デジタル画像データに変換される。この変換されたデジタル画像データに対し、さらに、画像処理部325でシェーディング調整処理や、画像データ上のスジ画像等を検知して除去する不要画像除去処理等の各種画像処理が施される。各種画像処理が施さされた画像データは、画像メモリ329に書き込まれる。
画像メモリ329に書き込まれたデータは、順次、画像転送用クロック信号線を含むコントローラインターフェース画像通信線353を通して制御ユニット200に送信される。
さらに、原稿画像データの先端の基準となる画先信号は、CPU321によってタイミングが調整され、コントローラインターフェース制御通信線352を通して制御ユニット200に通知される。また、ADF120からの通信ライン351で通知される画先信号も、同様に、画像読取装置140内のCPU321によってタイミングが調整され、コントローラインターフェース制御通信線352を通じて制御ユニット200に通知される。
CPU321は制御バスラインに接続された画像処理部325を制御する。さらに、CPU321は、画像処理部325を介して制御用通信線354から制御信号をCCDセンサユニット148に伝達し、CCDセンサユニット148を制御する。
CCDセンサユニット148によって原稿画像を走査する過程で、カラーCCDセンサ151による読み取りの1ラインごと(ライン領域単位ごと)に、アナログ画像信号が通信線153を介してCCD制御部152に出力される。CCDセンサユニット148の読取ライン方向はシート搬送方向に直交している。
CCD制御部152でアナログ画像信号がデジタル画像データに変換される。デジタル画像データは、画像転送用クロック信号線を含む画像データ情報通信線355から画像メモリ329を経由して制御ユニット200に送信される。
またウラ面スキャン時には、自動原稿給紙装置内のCIS9から、画像信号線356を介してデジタル画像信号が1ラインごと(ライン領域単位ごと)に画像メモリ329に書き込まれる。CIS9の読取ライン方向はシート搬送方向に直交している。
画像処理部210内の位置調整部211により変倍・回転等の画像処理が施された後、画像信号(画像データ)がRAM203に書き込まれる。上述した様々な処理が施された画像データは、原稿の読取画像として扱われる。スキャンして保存する機能を使用すると、RAM203に読み込んだ画像データをHDD204に格納する。プリントが指示された際にはRAM203の画像データをプリンタエンジン150に送信して印刷を実行させる。
次に、ADF120を使用した原稿の画像読取動作について説明する。ADF120による原稿画像読取ジョブが開始されると、スキャナユニット40が基準白色板149の直下の位置まで移動し、シェーディング動作をおこなう。シェーディング動作では、基準白色板を読み取ることで、白レベルの基準データを作成する。シェーディング動作が行われた後、スキャナユニット40は、流し読みガラス141の直下の位置まで移動し、原稿が読み取り位置に到達するまで待機する。
ADF120は原稿サイズ検知機能を備え、原稿が置かれると、AB規格サイズ、inch規格サイズといった定型サイズの中から、いずれのサイズであるかを検知する。図4(a)および図4(b)は原稿トレイ30に配置された各種のセンサを示す図である。原稿トレイ30には、原稿の搬送方向に直交する幅方向において、積載された原稿束Sの幅方向にスライド可能なガイド規制板18が設けられている。また、このガイド規制板18に連動して幅方向における原稿の長さ(原稿幅)を検出するガイド規制板原稿幅検知センサ(不図示)が設けられている。このガイド規制板18は、ユーザが原稿をADF上にセットする際、セットされた原稿が傾いた状態にならないように、手動で原稿を幅方向の両側から挟み込み、しっかりと押さえるようにして規制する。
原稿束Sが全て同じサイズの原稿から構成される場合、原稿トレイ30に積載された原稿束Sの原稿サイズはつぎのように判別される。すなわち、ガイド規制板原稿幅検知センサから得られる原稿幅情報と、原稿トレイ30上のトレイセンサ10およびトレイセンサ11により検出可能な原稿搬送方向長さ情報とから、原稿束Sの原稿サイズが判別可能となる。なお、トレイセンサ10およびトレイセンサ11を、それぞれトレイセンサ10およびトレイセンサ11ともいう。
なお、本実施例のADF120は、原稿搬送パスが比較的短いADF、すなわち分離後センサ12から原稿読取位置までの搬送距離が所定距離よりも短いADFである。具体的に、この搬送距離は、主に使用されるA4サイズの短い方の長さ(210mm)よりも短いので、原稿搬送時の搬送モータのクロック計測等による測定では、原稿読取位置に原稿が到達するまでに、原稿の送り方向の長さを確定することができない。そのため、送り方向の長い長尺原稿を扱う場合は、その原稿の送り方向長さの情報に操作パネル20を用いてユーザに入力させるとよい。
読み取りジョブが開始されると、ADF120は、まず、複数枚の原稿からなる原稿束Sの原稿面に給紙ローラ1が落下し、回転を開始する。これにより、原稿束の最上面の原稿が1枚給紙される。
ADF120は、原稿束Sを積載する原稿トレイ30から最上面の原稿を1枚ずつ給紙・搬送する際、原稿束Sから最上面の1枚の原稿以外の原稿が重なって搬送されることを規制する分離ローラ2、分離パッド8および給紙ローラ1によって、給紙・搬送を行う。
給紙ローラ1によって給紙・搬送された原稿は、分離ローラ2と分離パッド8の作用によって1枚に分離される。この分離は周知の分離技術によって実現されている。
分離ローラ2と分離パッド8によって分離された原稿は、レジストローラ3に搬送され、レジストローラ3に突き当てられる。これにより、原稿先端側にループが形成され、原稿の搬送における斜行が解消される。レジストローラ3の下流側には、原稿読取前ローラ4が設けられている。この原稿読取前ローラ4により原稿流し読みプラテンガラス141の方向に原稿を搬送する給紙パスが配置されている。
給紙パスに送られた原稿は、レジストローラ3により原稿読取前ローラ4に送られる。さらに、この原稿は、原稿読取前ローラ4を通過し、原稿読取プラテンローラ5の近傍にある原稿流し読みプラテンガラス141の原稿読取位置を通過するように搬送される。
なお、原稿が原稿流し読みプラテンガラス141の原稿読取位置に搬送される際、原稿読取先端位置を検知するため、リードセンサ14により原稿の先端が検知される。ADF120は、リードセンサ14のONタイミングから、原稿が原稿流し読みプラテンガラス141の原稿読取位置(プラテンローラ5の位置)に達するまでの時間(例えばタイミングTa0)を、原稿読取前ローラ4および原稿読取プラテンローラ5の駆動源となる搬送モータ(不図示)のクロックにより計数する。
このように、ADF120は、原稿流し読みプラテンガラス141上の原稿読取位置に原稿先端が到達するタイミングを予測する。この予測された原稿先端到達タイミングで、スキャナユニット40により原稿オモテ面の流し読み画像取り込みが行われる。更にADF120は、ウラ面読み取り用のコンタクトイメージセンサ(CIS)9に原稿先端が到達するタイミング(例えばタイミングTb0)を予測する。この予測された原稿先端到達タイミングで、CIS9により原稿ウラ面の流し読み画像取り込みが行われる。
ADF120は、分離後センサ12で原稿の後端を検知した際、原稿トレイ30における次原稿の有無を原稿有無検知センサ16で検知する。原稿の後端が原稿読取プラテンローラ5及びローラ6を通過し、さらに搬送されると、排紙センサ15により原稿の後端が検知される。この排紙センサ15による原稿後端検知タイミングをトリガとし、さらに、排紙ローラ7から原稿排紙トレイ31に原稿が排出されると、原稿1枚の両面原稿読取搬送シーケンスは終了となる。
ADF120は、ジョブ設定で枚数設定分だけを読み取る場合を除き、基本的に原稿トレイ30に原稿がなくなるまで、前述したような、原稿給紙、原稿画像取り込みおよび原稿排出を繰り返す。ADF120は、原稿の後端を分離後センサ12により検知した際、原稿無しが検知された場合、搬送中の原稿を最終原稿と判断し、最終原稿が原稿排紙トレイ31に排出されるまで待つ。そして、最終原稿が原稿排紙トレイ31に排出されると、ADF120は、各ローラの駆動源となる搬送モータを停止し、給紙ローラ1を元の位置に戻す。これにより、原稿読取ジョブは終了する。
<プリンタエンジン150>
プリンタエンジン150は、複数の画像形成部101Y、101M、101C、101Kを備える。画像形成部101Y、101M、101C、101Kは、各々異なる色のトナーを用いてトナー像を形成する。画像形成部101Yは、イエロー(Y)のトナー像を形成する。画像形成部101Mは、マゼンタ(M)のトナー像を形成する。画像形成部101Cは、シアン(C)のトナー像を形成する。画像形成部101Kは、ブラック(K)のトナー像を形成する。各参照符号の末尾に付されているY、M、C、Kは色を示しており、全ての色に共通する事項を説明する際には、Y、M、C、Kが省略される。プリンタエンジン150は、画像データをイメージスキャナ100の他に、不図示のパーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理装置から取得してもよい。
画像形成部101は、感光ドラム102、露光器103、帯電器、及び現像器を備える。感光ドラム102は、図中反時計回りに回転するドラム形状の像担持体である。感光ドラム102は、帯電器により表面が一様に帯電される。露光器103は、画像データに基づいてレーザ光を感光ドラム102に照射する。これにより感光ドラム102に画像データに基づいた静電潜像が形成される。現像器は、感光ドラム102に形成された静電潜像を現像する。現像器は、トナー及びキャリアを含む二成分の現像剤を収容しており、トナーを感光ドラム102に供給することで静電潜像を顕像化する。感光ドラム102Yにはイエローのトナー像が形成される。感光ドラム102Mにはマゼンタのトナー像が形成される。感光ドラム102Cにはシアンのトナー像が形成される。感光ドラム102Kにはブラックのトナー像が形成される。なお、トナー像を形成する際に感光ドラム102に照射されるレーザ光は、図1の奥行き方向が主走査方向となる。以下の説明において、図1の奥行き方向がシートへの画像形成時の主走査方向となり、図1の左右方向(シート搬送方向)がシートへの画像形成時の副走査方向となる。以降の説明において登場する主走査方向、副走査方向は、ここで定義した方向のことである。
プリンタエンジン150は、画像形成部101Y、101M、101C、101Kの下部に一次転写器105Y、105M、105C、105K及び中間転写ベルト104を備える。一次転写器105Y、105M、105C、105Kは、感光ドラム102Y、102M、102C、102K上に形成された各トナー像を中間転写ベルト104上に転写する。これによって中間転写ベルト104には多色画像が形成される。中間転写ベルト104は、画像を担持する像担持体である。中間転写ベルト104は、図中時計回りに回転しており、形成されたトナー像を回転により二次転写部106まで搬送する。中間転写ベルト104が画像を二次転写部106に搬送するタイミングに合わせて、シートが二次転写部106に搬送される。
シートは、プリンタエンジン150に設けられる収容部110a、110bに収容される。収容部110a、110bに収容されるシートは、給紙ローラによって1枚ずつ給紙される。また、シートは、手差しトレイ50に載置され、給紙ローラによって1枚ずつ給紙される。給紙されたシートは、搬送路をレジストレーションローラ111へ搬送される。レジストレーションローラ111は、シートの斜行等の補正を行う。レジストレーションローラ111は、中間転写ベルト104上のトナー像が二次転写部106に搬送されるタイミングに合わせて、シートを二次転写部106に搬送する。中間転写ベルト104上のトナー像とシートとが二次転写部106を通過する際に、トナー像が、中間転写ベルト104からシートへ転写される。転写後に中間転写ベルト104に残留するトナーは、ベルトクリーナ108によって清掃される。
プリンタエンジン150は、定着器107を備える。トナー像が転写されたシートは、二次転写部106から定着器107へ搬送される。定着器107は、複数のローラ及びヒータを有する。定着器107は、シートに転写された未定着のトナー像を、ローラ及びヒータにより加熱及び加圧することで、シートにトナー像を定着させる。これによりシートへの画像形成が終了する。画像形成が終了したシートは、定着器107から排紙ローラ112によりプリンタエンジン150(画像形成装置21)の外部へ排出される。
両面印刷を行う場合、第1面(オモテ面、一方の面)に画像が形成されたシートは、定着器107を通過した後に、フラッパにより反転パス113へ搬送される。シートは、反転パス113で搬送方向が反転されて、両面パス114へ搬送される。反転パス113から両面パス114へ搬送されることで、シートは表裏が反転する。表裏が反転したシートは、両面パス114を介して再びレジストレーションローラ111へ搬送され、第1面と同様に第1面とは異なる第2面(ウラ面、他方の面)への画像形成が行われる。第2面への画像形成後に、シートは、排紙ローラ112によりプリンタエンジン150(画像形成装置21)の外部へ排出される。画像形成装置21は、このようにしてシートに対する出力画像の形成を行う。
<制御ユニット200>
図2(a)は制御ユニットのハードウェア構成を示す図である、図2(b)は、制御ユニット論理構成を示す図である。制御ユニット200は、画像形成装置21に内蔵される。図2(a)は、制御ユニット200のハードウェア構成図である。制御ユニット200は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、及びHDD204を備える。
CPU201は、ROM202及びHDD204からコンピュータプログラムを読み出し、RAM203を作業領域に用いて実行することで、画像形成装置21の動作を制御する。HDD204は、情報を格納可能(保持可能、記憶可能)な大容量記憶装置である。HDD(Hard Disk Drive)の代わりにSSD(Solid State Drive)等を用いてもよい。HDD204は、画像読取装置140や外部の情報処理装置から取得する画像データや、操作パネル20から入力される各種の設定情報等を格納する。特に、本実施例では、HDD204において、画像形成位置を補正するための調整条件を格納される。また、制御ユニット200は、画像読取装置140、プリンタエンジン150、操作パネル20に接続されたおり、これらを制御することが出来る。
本実施例では、画像形成位置の補正を行うための機能について説明し、画像形成装置21による画像形成のための機能の説明については省略する。制御ユニット200は、CPU201がコンピュータプログラムを実行することで、画像処理部210、位置演算部213、スキャナ個体情報記憶部214、シート管理テーブル500、及びパターンジェネレータ70として機能する。なお、制御ユニット200の各機能は、コンピュータプログラムの実行により実現される他に、ディスクリート品やワンチップの半導体製品により実現されてもよい。ワンチップの半導体製品には、例えばMPU(Micro-Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、SOC(System-On-a-Chip)がある。
画像処理部210は、位置調整部211を含み、画像データに種々の画像処理を行い、シート上に所望の画像が形成されるように画像データを補正する。画像処理部210が行う画像処理は、例えば階調補正や画像形成位置の補正のための処理である。画像処理部210により補正された画像データは、プリンタエンジン150の露光器103へ送信される。露光器103は、画像処理部210により補正された画像データに基づいて変調したレーザ光を感光ドラム102に照射して、感光ドラム102に画像データに基づいた静電潜像を形成する。
位置調整部211は、シートへの画像の形成位置を、調整条件に基づいて補正する。位置調整部211は、シートへの画像形成位置が目標位置となるように、画像データを既知の方法により補正する。
シート上に形成される画像は、その画像形成位置が理想的な画像形成位置とならない可能性がある。例えば、シートが搬送方向に対して傾いて二次転写部106を通過する場合、画像がシートに対して傾いて形成される。また、定着器107のローラの圧力分布が均一ではない場合、定着処理中のシートが変形するために、画像がシートに対して傾いて形成される。また、両面印刷を行う場合、シートは、オモテ面への画像形成時に定着器107による熱と圧力によって伸縮し、オモテ面に形成された画像のサイズとウラ面に形成された画像のサイズが異なってしまう(両面倍率誤差)。この場合、シートのオモテ面の画像形成位置とウラ面に画像形成位置とが異なってしまう。
二次転写部106を通過するシートの傾き及び定着器107におけるシートの変形量は、シートのサイズ、坪量、及び材質等が同じであれば再現性が高い。本実施例の画像形成装置21は、シートに対する画像形成位置が理想的な位置になるように、シートの変形量に応じて、形成する画像の形状を変形する。位置調整部211は、シート管理テーブル500に格納されたシートに対する画像形成位置のずれを補正するための変換式等の調整条件に基づいて画像データを変換する。例えば、シートのへ画像形成時の主走査方向の倍率が1.1倍になった場合、位置調整部211は、形成する画像の画像形成時の主走査方向の長さが1/1.1倍になるように画像データを補正する。これによりシートに形成される画像の画像形成時の主走査方向の倍率が1.0倍になる。また、所定の画素の座標が所定の方向に0.1画素ずれる場合、位置調整部211は、当該画素の座標を逆方向に0.1画素ずらすように画像データを補正する。これにより当該画素がシートの理想位置に形成される。画像形成部101は、位置調整部211により変換された画像データに基づいて画像を形成する。これによりシートに対する画像形成位置のずれを相殺した画像が、中間転写ベルト104に形成される。なお、シート管理テーブル500は、位置演算部213により生成された、画像形成位置の位置ずれ量と当該位置ずれ量を抑制するための調整条件とを、シートの種類毎に格納する。シート管理テーブル500は例えばHDD204に形成される。
位置演算部213は、画像形成位置の位置ずれ量を測定し、後述の調整条件及び調整条件を生成する。そのために位置演算部213は、補正条件生成部2131及び調整条件生成部2132を備える。位置演算部213は、手動モード及び自動モードのいずれかの調整条件生成モードにより、画像形成位置の位置ずれ量を測定する。調整条件生成モードの選択は、操作パネル20を用いて行われる。位置演算部213は、操作パネル20から選択結果を取得し、選択結果に応じた調整条件生成モードで画像形成位置の位置ずれ量を測定し、測定した位置ずれ量に対する調整条件の生成を行う。
パターンジェネレータ70は、画像形成位置の測定に用いる測定用画像を形成するための画像データである測定画像データをプリンタエンジン150へ送信する。プリンタエンジン150は、測定画像データに応じて測定用画像をシートに形成して測定チャートを生成する。
手動モードでは、測定チャートに形成された測定用画像の位置をユーザが手動で測定し、測定結果を操作パネル20により位置演算部213に入力する。位置演算部213は、操作パネル20から入力された測定結果から画像形成位置の位置ずれ量を測定して、位置ずれ量の調整条件を生成し、生成した調整条件をシート管理テーブル500に格納する。自動モードでは、イメージスキャナ100が測定チャートに形成された測定用画像の位置を読み取り、その読取結果(読取画像)を位置演算部213に入力する。位置演算部213は、読取画像から測定用画像の位置(座標データ)を測定して調整条件を生成し、生成した調整条件をシート管理テーブル500に格納する。自動モードにおいては、ADFで読み取ることが可能な用紙の場合はADFで読み取るモードを優先的すべくADFで読み取るモードの操作をユーザに促す。ADFで読み取ることができない用紙の場合は、原稿台にセットして読み取るモードの操作をユーザに促す。
スキャナ個体情報記憶部214は、イメージスキャナ100の個体差に起因する画像形成位置の測定誤差を低減するように生成された調整条件を記憶する。位置演算部213は、イメージスキャナ100による測定用画像の測定結果に基づいて調整条件の生成を行う。位置演算部213は、イメージスキャナ100から取得する測定用画像の測定結果に対して調整条件を適用することで、該測定結果に含まれるイメージスキャナ100の個体差による測定誤差を低減する。位置演算部213は、測定誤差を低減された測定結果に応じて、画像形成位置の位置ずれ量の調整条件を生成することになる。
<シート管理テーブル>
図5は、シート管理テーブル500の例示図である。シート管理テーブル500で管理されるシートは、例えばプリンタメーカによって評価済みの市場で入手可能なシートや、ユーザが操作パネル20により登録したシート等である。シート管理テーブル500は、例えばXML(Extensible Markup Language)やCSV(Comma-Separated Values)等のファイル形式でHDD204に格納される。シート管理テーブル500は、適宜、読み出し、書き込み、及び更新が可能である。
シート管理テーブル500は、シートの種類毎(501~508)の属性データが登録される。シートの種類は、シート名称511により識別される。属性データには、シートの物理的な特徴である、シートの幅512、シートの長さ513、シートの坪量514、シートの表面性515、及びシートの色516がある。また属性データには、シートがプレプリント紙であるか否かの情報517、オモテ面の位置ずれ量518、及びウラ面の位置ずれ量519がある。シートの表面性515は、例えば、普通紙、エンボス、両面コート等のシート表面の物理特性を示す。一般に、コート処理は、シート面の光沢性を向上させるために行われる。エンボス処理は、シート面に凹凸を施す処理である。シートの色516は、シートの色を表わす。プレプリント紙であるか否かの情報517は、印刷に使用されるシートがプレプリント紙であるか否かを表す。プレプリント紙とは、例えば罫線や枠等が予め印刷されたシートである。
位置ずれ量518は、シートのオモテ面における、理想の画像形成位置からの位置のずれを定量的に表す値である。位置ずれ量519は、シートのウラ面における、理想の画像形成位置からの位置のずれを定量的に表す値である。位置ずれ量518、519に応じて画像形成時のシートへの画像形成位置が補正されることで、画像が、シートに対して理想の画像形成位置に形成される。画像形成装置21は、位置ずれ量を打ち消すように画像形成位置を調整して画像形成を行う。本実施例では、位置ずれ量518、519が、リード位置、サイド位置、主走査倍率、及び副走査倍率で表される。
リード位置は、シートに対する画像形成時の副走査方向の画像形成位置の位置ずれ量を表す。サイド位置は、シートに対する画像形成時の主走査方向の画像形成位置の位置ずれ量を表す。リード位置は、シートの搬送方向先端を起点とした画像の形成開始位置である。リード位置の初期値は「0」である。サイド位置は、シートの搬送方向左側のシート端部を起点とした画像の形成開始位置である。サイド位置の初期値は「0」である。リード位置及びサイド位置は、例えば、露光器103が感光ドラム102へ照射するレーザ光の照射開始タイミングを制御することで調整される。副走査倍率は、画像形成時の副走査方向の画像長のずれ(理想の長さに対する倍率)を表す。副走査倍率は、例えば、中間転写ベルト104の回転速度を制御することで調整される。主走査倍率は、画像形成時の主走査方向の画像長のずれ(理想の長さに対する倍率)を表す。主走査倍率は、例えば、露光器103において、画像データに基づくレーザ光の変調の際に、レーザ光のクロック周波数を制御することで調整される。副走査倍率及び主走査倍率の初期値は「0」である。
画像形成装置21は、手動モード及び自動モードの2つの調整条件生成モードで動作可能である。手動モードでは、ユーザが定規等を用いて測定チャートを測定し、操作パネル20から測定結果を入力する。位置演算部213は入力された測定結果に基づいて位置ずれ量518、519を導出する。自動モードでは、イメージスキャナ100が測定チャートを読み取り、測定チャートにおける測定用画像の位置に基づいて位置演算部213が位置ずれ量518、519を導出する。位置演算部213は、位置ずれ量518、519をシートの属性データとして、シート管理テーブル500に対して、新規登録や予め登録されている属性データの更新を行う。
<測定チャート>
両面印刷時の画像品質の一つとして、オモテ面の出力画像の画像形成位置と、ウラ面の出力画像の画像形成位置との整合がとれていることがあげられる。オモテ面の画像形成位置とウラ面の画像形成位置とを確認する場合、後述の測定チャートが用いられる。測定チャートは、画像形成位置を測定するための測定用画像が形成されたシートである。シートの両面に測定用画像が形成された測定チャートにより、オモテ面の画像形成位置及びウラ面の画像形成位置を測定することができる。オモテ面の画像形成位置及びウラ面の画像形成位置の測定結果に応じて、両面の画像形成位置のずれ量(位置ずれ量)が補正すれば、オモテ面の画像の形成位置と、ウラ面の画像の形成位置との整合がとることができる。
図7は、測定チャートの構成を示す図である。測定チャートは、シートのオモテ面702及びウラ面703の所定の位置に測定用画像721~728が形成されて構成される。本実施例では、測定用画像721~728が、測定チャートの両面四隅に合計8つ形成される。測定用画像721~728が理想的な位置に形成される場合、測定用画像721~728は、測定チャートのシート端部から所定の距離離れた位置に形成される。換言すると、測定用画像721~728がずれた位置に形成された場合、測定用画像721~728は、測定チャートのシート端部から所定の距離と異なる距離だけ離れている。
上述の測定チャートを用いた測定は手動または自動で行われる。手動モードの場合、シート端部から測定用画像721~728までの距離をユーザが手動で測定する。自動モードの場合、シート端部から測定用画像721~728までの距離を画像解析により測定する。こうして、測定用画像721~728のシート端部からの距離に応じて、位置ずれ量518、519が導出される。
なお、測定用画像721~728は、シートの色に対して反射率の差が大きい色で形成することが望ましい。例えば白色のシートに対しては、ブラックの測定用画像721~728を形成するとよい。シートの色に対して反射率の差が大きいと、自動モードで位置ずれを測定する場合、測定用画像721~728のシート端部からの距離を高精度に測定することが可能となる。
長尺サイズのシートを用いた長尺測定チャートの場合、シートのオモテ面の先端側には測定用画像721、測定用画像722、マーク731、マーク732、マーク710が形成される。シートのオモテ面の後端側には測定用画像723、測定用画像724、マーク733、マーク734、マーク712が形成される。シートのウラ面の先端側には測定用画像725、測定用画像726、マーク731、マーク732、マーク713が形成される。シートのウラ面の後端側には測定用画像727、測定用画像728、マーク735、マーク736、マーク711が形成される。
長尺測定チャートはサイズが大きいため、イメージスキャナ100を用いて一枚画像として読み取るのは困難である。そこで、先端側の画像と後端側の画像の2つの画像に分けて読み取った場合であっても、測定に利用できるように、長尺測定チャートのオモテ面にはマーク731,732,733、734が配置され、ウラ面にマーク735,736,737、738が配置されている。マーク731~738は、先端側の読取画像と後端側の読取画像とを合成するためのマークである。位置演算部213は、先端側の読取画像のマーク731と732間の中心位置が、後端側の読取画像のマーク733と734間の中心位置と一致するように、先端側と後端側との読取画像を合成する。これにより、1枚のシート(測定チャート)のオモテ面分の読取画像が生成される。また、位置演算部213は、先端側の読取画像のマーク735と736間の中心位置が、後端側の読取画像のマーク737と738間の中心位置と一致するように、先端側と後端側との読取画像を合成する。これにより、1枚のシート(測定チャート)のウラ面分の読取画像が生成される。
また、測定チャートは、マーク710、711、712、713を含む。マーク710、711、712、713は、各々異なる色で形成される。例えば、マーク710がブルー、マーク711がイエロー、マーク712がレッド、マーク713がグリーンである。マーク710、711、712、713は、測定値を入力または導出する際の目印として利用される。
なお、マーク710、711、712、713は、色ではなく形状で識別可能にしてもよい。
位置演算部213は、測定チャートのオモテ面の先端側の読取画像と後端側の読取画像とをマーク730の位置に応じて合成する。位置演算部213は、合成した読取画像から、図7に示すように座標Pt01(X01、Y01)~Pt71(X71、Y71)、座標Pt02(X02、Y02)~Pt71(X72、Y72)を取得する。座標はPtij(Xij、Yij)で表記され、iは位置を示す識別番号であり、jはオモテ面(j=1)かウラ面(j=2)かを示す識別番号である。座標Pt01は、測定チャートのオモテ面702における左上角(以下の説明において、測定チャートの先端側を上、後端側を下とし、左右は先端側を見た場合の左右方向とする)の座標である。座標Pt11は、測定チャートのオモテ面702における右上角の座標である。座標Pt21は、測定チャートのオモテ面702における左下角の座標である。座標Pt31は、測定チャートのオモテ面702における右下角の座標である。座標Pt41は、オモテ面702の左上に形成された測定用画像721における左上角の座標である。座標Pt51は、オモテ面702の右上に形成された測定用画像722における右上角の座標である。座標Pt61は、オモテ面702の左下に形成された測定用画像723における左下角の座標である。座標Pt71は、オモテ面702の右下に形成された測定用画像724における右下角の座標である。ウラ面703に関しても同様に定義される。
本実施例では、手動モード、自動モードにかかわらず同じ形式の測定チャートが用いられる。しかしながら、測定のしやすさの観点から、動作モードに応じて異なる測定チャートを用いてもよい。この場合、動作モードに応じて異なる測定用画像を表す複数の画像データがパターンジェネレータ70に格納される。また、操作パネル20により指定される動作モードに応じて、適宜、パターンジェネレータ70から画像データがプリンタエンジン150へ送信される。
<位置ずれ量の導出>
図6は、演算テーブルで管理される情報を示す図である。この演算テーブルは、測定チャートから読み取られた測定用画像721~728からシート端部までの距離情報を用いて位置ずれ量を導出するためのテーブルである。演算テーブル600は、HDD204に格納される。制御ユニット200は、演算テーブル600に基づいて位置ずれ量を算出する。
図5で説明したように、位置ずれ量518、519は、オモテ面に対する項目及びウラ面に対する項目により表される。演算テーブル600は、オモテ面及びウラ面の各項目に対する位置ずれ量の換算式を示す。位置ずれ量518、519を表す項目には、上述のリード位置、サイド位置、主走査倍率、及び副走査倍率に加え、直角度がある。直角度は、シートの座標Pt01と座標Pt11とを結ぶ辺から測定用画像721~728までの距離D、H(図7参照)と画像読取時の主走査方向の用紙長A(図7参照)等から定義される。各項目の換算式で用いられるA~Jは、図7に示す、測定用画像721~728のシート端部からの距離の測定結果である。これらの換算式から算出される位置ずれ量が相殺されるように、調整条件が生成される。つまり、位置ずれ量は調整条件の一例である変換式を定義するパラメータである。広義には位置ずれ量自体も調整条件である。
<ユーザ操作>
図8(a)はシート管理テーブル編集画面800を示す図である。シート管理テーブル編集画面800は、ユーザからシート管理テーブル500を編集する指示がなされた際に、操作パネル20で表示される画面である。シートリスト811では、既存の登録シートと主な設定値がリスト表示され、スクロールバー812を上下することでリスト全体が表示される。新規追加ボタン820は、ユーザがシートを新規登録する際に押下するボタンであり、押下後にシート登録画面が表示される。編集ボタン821は、ユーザが登録済みシートの設定値を編集する際に押下するボタンであり、押下後にシートリスト811上で選択されているシートの編集画面が表示される。削除ボタン822は、ユーザが登録済みシートを削除する際に押下するボタンであり、押下後にシートリスト811上で選択されているシートを削除する確認画面が表示される。印字位置調整ボタン823は、ユーザが登録済みシートの印字位置調整を実施する際に押下するボタンであり。シートリスト811から1つのシートを選択後、印字位置調整ボタン823が選択されると図8(b)が操作パネル20に表示される。
図8(b)は、チャート読み取り方法の選択画面を示す図である。選択画面850は、ボタン851とボタン852を備える。ユーザは、手動モードを利用したい場合はボタン851を選択し、自動モードを利用したい場合はボタン852を選択する。ボタン851、852のいずれかが選択されると、シートリスト811で選択されたシートに対応する測定チャートの形成がプリンタエンジン150において開始される。なお、測定チャートの形成に用いられるシートは、手差しトレイ50等の給紙部にあらかじめセットされているものとする。その後、印字位置調整が実施され、印字位置のずれ量が測定されると、シートリスト811内の印字位置調整値813に調整値が表示される。
<手動モード>
図9は、測定結果の入力画面を示す図である。入力画面900は、手動モードが設定されたときに操作パネル20に表示される画面である。入力画面900には、測定チャートの測定部分を示すガイダンスと、測定結果を入力する入力ボックスと、選定を完了させるための設定完了ボタン901が設けられる。この例では、ユーザは、測定チャートのオモテ面702およびウラ面703のそれぞれについて、パラメータC~Jを測定し、測定結果を操作パネル20により対応する入力ボックスに入力する。入力ボックスへの入力が終わり、設定完了ボタンが選択されると、位置ずれ量を算出するための処理が開始される。
位置演算部213は入力画面900から入力された測定結果に基づいて、図6の演算テーブル600に示す変換式を用いて画像形成位置の位置ずれ量を算出する。位置演算部213は、測定結果を演算テーブル600に登録されている演算式に代入することで、測定チャート両面の「リード位置」、「サイド位置」、「主走査倍率」、「副走査倍率」、及び「直角度」の位置ずれ量を算出する。位置演算部213は、算出した各項目の位置ずれ量を、シートの属性データとしてシート管理テーブル500の位置ずれ量518、519に登録する。
なお、入力画面900において、オモテ面のC、D、E,Fの入力ボックスは青色で強調されている。オモテ面のG、H、I,Jの入力ボックスは黄色で強調されている。ウラ面のC、D、E,Fの入力ボックスは赤色で強調されている。ウラ面のG、H、I,Jの入力ボックスが緑色は強調されている。これは、マーク710、711、712、713の色に対応している。そして、マーク710、711、712、713の色の順に入力ボックスへの入力が促される。これにより、重複した測定値を入力してしまうことを抑制できる。
<自動モード(原稿台)>
自動モード(原稿台)は、シート管理テーブル編集画面800において原稿台読み取りに適したシートが選択されており、且つ、選択画面850において自動モードが指定された場合に実行されるモードである。原稿台読み取りに適したシートとしては、ADFでの搬送が困難なシートが挙げられる。ADFでの搬送が困難なシートとしては、短辺の長さがADFの幅を超えているシートや、所定値以上の厚みをもつシートが挙げられる。なお、一般的に、ADFで搬送可能なシートの最大幅サイズは、印刷可能なシートの幅サイズと同一である。そのため、ADFで搬送不可能な最大幅サイズを持つ測定チャートは印刷されることはない。したがって、基本的には、シートが所定値以上の厚みを持つか否かという条件のみで、ADFでの搬送が困難な否かを判定してよい。
自動モード(原稿台)では、測定チャートの両面についてそれぞれ、先端側と後端側との2回に分けて読み取りを行う。なお、読み取りを行うときは、圧板を下げずに開いた状態で行うとよい。こうすると、原稿台上で測定チャートのシート端部を強調されるため、位置演算部213によるエッジ検出を用いる際に測定チャートのシート端部を検出し易くなるからである。なお、シート端部を強調するために、黒色の圧板などを用いて測定チャートを原稿台に対して押圧してもよい。
測定チャートの先端側を読み取る場合、例えば、測定チャートの後端側が図1の手前側にはみ出すように、原稿台に載置される。測定チャートの後端側を読み取る場合、測定チャートは、先端側が読み取られる状態から180度回転され、既に読み取られた先端側が図1の手前側にはみ出すように原稿台に載置される。なお、読み取る際の原稿の向きは調整値の導出に影響しない。制御ユニット200は、読み取られた測定チャートの配置や形状から、主走査方向・副走査方向に対して画像がどちらを向いているかを自動で判断する。そのため、仮に、測定チャートの先端側を読み取る場合に、測定チャートの後端側が図1の右側にはみ出すように、原稿台に載置してもよい。また、測定チャートの後端側を読み取る場合に、測定チャートの先端側が図1の右側にはみ出すように、原稿台に載置してもよい。
ところで、自動モード(原稿台)では、イメージスキャナ100による測定チャートの読取画像から位置ずれ量が測定される。そのため、イメージスキャナ100の個体差は、読取画像の誤差の原因となる。そこで、位置ずれ量を導出する際は、イメージスキャナ100の個体差情報に基づいて読取誤差を低減する補正を施すとよい。
<自動モード(原稿台)の操作画面>
図10は、自動モード(原稿台)の操作画面を示す図である。操作画面1000は、シート管理テーブル編集画面800において原稿台読み取りに適したシートが選択されており、且つ、選択画面850において自動モードが指定された場合に表示される画面である。操作画面1000には、進捗情報1001と、メッセージ1002、ボタン1003が配置されている。
進捗情報1001は、原稿台読み取りの進捗状況を示す情報群である。進捗情報1001には、「表面先端」という名称に青色が、「表面後端」という名称に黄色が、「裏面先端」という名称に赤色が、「裏面後端」という名称に緑色が紐づけて配置されている。これは、マーク710、711、712、713の色に対応している。また、こうした各名称に紐づけて「スキャン完了」「次のスキャン」「未スキャン」というステータス情報が配置されている。「スキャン完了」は対象の読取位置のスキャンが既に完了していることを示し、「次のスキャン」は次にスキャンを開始すべき読取位置であることを示し、「未スキャン」は未だスキャンを行っていない読取位置であることを示す。メッセージ1002は、読み取る原稿のセットをユーザに促すメッセージである。ボタン1003は、原稿台にセットされた原稿のスキャンを開始するためのボタンである。
操作画面1000では、マーク710、711、712、713の色の順にスキャンが促される。これにより、重複した原稿を読み取ってしまう事態の発生を抑制できる。なお、本実施例ではスキャン開始順番を指定する方法を採用しているが、必ずしもこの方法を採用しなくてもよい。例えば、画像を読み取った際に画像内のマークの色を識別し、その色に対応するステータスを「未スキャン」から「スキャン完了」に変更する方法であってもよい。この方法であっても、重複した原稿を読み取ってしまう事態の発生を抑制できる。
<自動モード(原稿台)の動作フロー>
次に、自動モード(原稿台)における詳細な動作を説明する。1回目の読取動作において、イメージスキャナ100は、スキャナユニット40をホームポジションP1から終了ポジションP2まで移動させながら、測定チャートのオモテ面の先端側を読み取る。この際、制御ユニット200は、RAM203上に測定チャートオモテ面先端側の画像データを記録するため領域を確保する。ここでRAM203に求められるデータサイズは、600dpiで原稿台の測定エリアをA3(7015*9920画素)、RGB各8bit深度の画像データの場合、少なくとも約1.6GBitが求められる。画像読取装置140内の画像メモリ329に書き込まれたデータは、順次、画像転送用クロック信号線を含むコントローラインターフェース画像通信線353を通して制御ユニット200内のRAM203に確保された領域に格納される。制御ユニット200は、格納された画像データをCPU201により測定する。2回目の読取動作において、イメージスキャナ100は、スキャナユニット40をホームポジションP1から終了ポジションP2まで移動させながら、測定チャートのオモテ面の後端側を読み取る。制御ユニット200は、格納された画像データをCPU201により測定する。3回目の読取動作において、イメージスキャナ100は、スキャナユニット40をホームポジションP1から終了ポジションP2まで移動させながら、測定チャートのウラ面の先端側を読み取る。制御ユニット200は、格納された画像データをCPU201により測定する。4回目の読取動作において、イメージスキャナ100は、スキャナユニット40をホームポジションP1から終了ポジションP2まで移動させながら、測定チャートのウラ面の後端側を読み取る。制御ユニット200は、格納された画像データをCPU201により測定する。このような4回の読取動作により、測定チャートの両方の面の測定用画像が読み取られる。
<自動モード(ADF)>
自動モード(ADF)は、シート管理テーブル編集画面800においてADF読み取りに適したシートが選択されており、且つ、選択画面850において自動モードが指定された場合に実行されるモードである。ADF読み取りに適したシートとしては、ADFで搬送可能なシートが挙げられる。ADFでの搬送が可能なシートとしては、短辺の長さがADFの幅を超えておらず且つ所定値未満の厚みをもつシートが挙げられる。
ADFを使用した自動調整を実施する場合、原稿を正確に読み取るためには紙搬送を止めずにスキャンすることが望ましい。この際、長尺両面分の画像データは、画像読み取り装置140上の画像メモリ329、制御ユニット200上の記憶装置であるRAM203、またはHDD204に記憶することになる。例えば長尺用紙サイズ297mm×1300mm、読み取り解像度600dpi、RGB各8bit深度の画像データの両面分を非圧縮で記憶するのに求められるメモリサイズは、9.6GBit(1.2GByte)となる。組み込み機器において、RAM203に1.2GByteもの領域を一度に用意する構成は実現不可能ではないが高コストであるため現実的ではない。
また、大容量の記憶装置であるHDD204に画像データを一旦退避格納し、後から用紙端部のみRAM203に読み出す方法も考えられる。しかしながら、HDDのような大容量記憶装置は書き込みスピードが遅いものが多く、ADF上の長尺原稿を読み取るスピードに対して間に合わなくなる虞がある。すなわち、読み取った画像データを退避できずにオーバーランが発生する可能性がある。
本実施例では、上述した課題を鑑み、長尺測定チャートのADF読み取り時に、長尺測定チャート中間部分のデータを順次破棄していくことで、画像データのオーバーランの発生を抑止する。詳細には、図16に示すように状態1~6となるように制御をおこなう。
図16は、長尺測定チャートADF読み取り処理の状態遷移を示す図である。図16において、読取状況の行では、各状態1~6における、長尺測定チャートのオモテ面とスキャナユニット40の位置関係、および、長尺測定チャートのウラ面とCIS9の位置関係を示している。なお、スキャナユニット40とCIS9の設置位置に差に基づく読み取りタイミングの違いは、長尺測定チャートのオモテ面とウラ面の上下位置の違いで表現されている。図16において、画像メモリ329の行では、各状態1~6における、画像メモリ329内のデータの格納状況を示している。図16において、RAM203の行では、各状態1~6における、画像メモリ329内のデータの格納状況を示している。
状態1は、オモテ面先端領域の画像読取が完了した状態である。オモテ面先端領域の画像データは画像メモリ329からRAM203に順次転送されるため、転送中の一部データのみが画像メモリ329に残っている。また、RAM203には、オモテ面先端領域のすべての画像データが格納されている。ウラ面先端領域の画像データは順次転送されないため、読み取られたすべての画像データが画像メモリ329に格納されている。
状態2は、ウラ面先端領域の画像読取が完了した状態である。オモテ面中間領域の画像データは読み取られてすぐに破棄されている。画像メモリ329にはウラ面先端領域のすべての画像データが画像メモリ329に格納されている。
状態3は、オモテ面後端領域の画像読取が開始された状態である。オモテ面後端領域の画像データは転送中であり、画像メモリ329とRAM203のそれぞれに格納されている。ウラ面中間領域の画像データは読み取られてすぐに破棄されている。
状態4は、オモテ面後端領域の画像読取が完了した状態である。オモテ面後端領域の画像データは転送中の一部データのみが画像メモリ329に残っている。また、RAM203には、オモテ面先端領域のすべての画像データおよび、オモテ面後端領域のすべての画像データが格納されている。ウラ面先端領域のすべての画像データおよびウラ面後端領域の一部の画像データが画像メモリ329に格納されている。
状態5は、RAM203には、オモテ面先端領域のすべての画像データおよび、オモテ面後端領域のすべての画像データが格納されている。画像メモリ329には、ウラ面先端領域のすべての画像データおよびウラ面後端領域のすべての画像データが格納されている。
ウラ面後端領域の画像読取が完了した状態である。
状態6は、ウラ面画像データのメモリ転送が完了した状態である。オモテ面補正データ作成の完了にともない、オモテ面先端領域のすべての画像データおよび、オモテ面後端領域のすべての画像データがRAM203から消去されている。ウラ面の画像データは画像メモリ329からRAM203に転送され、画像メモリ329は空であり、RAM203には、ウラ面先端領域のすべての画像データおよび、ウラ面後端領域のすべての画像データが格納されている。その後、ウラ面補正データ作成の完了にともない、ウラ面先端領域のすべての画像データおよび、ウラ面後端領域のすべての画像データがRAM203から消去される。
本実施例では上述の状態となるように、画像データを取り扱う。すなわち、オモテ面の画像データは、複数回にわけて画像メモリ329からRAM203に転送する。また、ウラ面の画像データは、オモテ面の画像データの処理が終わった後にRAM203に転送する。中間領域の画像データは、読み取ったその場で破棄する。このような処理をおこなうことで、画像メモリ329が少ないメモリ容量(オモテ面先端領域とオモテ面後端領域の総データサイズを大きく上回らないメモリ容量)であっても、長尺測定チャートを用いた調整値の算出に用いる画像を取得することができる。
<自動モード(ADF)の操作画面>
図11は、自動モード(ADF)の操作画面を示す図である。操作画面1100は、シート管理テーブル編集画面800においてADF読み取りに適したシートが選択されており、且つ、選択画面850において自動モードが指定された場合に表示される画面である。操作画面1100には、案内情報1101と、メッセージ1102、ボタン1103が配置されている。
案内情報1101は、ADF読み取りの開始方法を示す情報である。案内情報1101には、画像形成装置および長尺測定チャートのイラストと指示記号等で構成される。画像形成装置のイラストはADFの向きがわかるように記載されており、測定チャートのセット位置を把握することができる。長尺シートのイラストには「青」「黄」「赤」「緑」の文字が紐づけられており、これはマーク710、711、712、713の色に対応している。そのため、長尺測定チャートをADFにセットするさいの先後端および表裏を把握することができる。
メッセージ1102は、読み取る原稿のセットをユーザに促すメッセージである。ボタン1103は、原稿台にセットされた原稿のスキャンを開始するためのボタンである。
上述したように測定チャートをADFで読み込む場合、操作パネル20では、マーク710、711、712、713の色を用いてADF120へのシートのセット方法が示される。これにより、誤った方法でシートをセットしてしまうことが抑制できる。なお、本実施例では長尺測定チャートのセット向きを指定する方法を採用しているが、必ずしもこの方法を採用しなくてもよい。例えば、画像を読み取った際に画像内のマークの色を識別し、読み取った画像がオモテ面先端側か、オモテ面後端側か、ウラ面先端側か、ウラ面後端側かを判定してもよい。そして、この判定結果を考慮して調整値の作成をおこなってもよい。
<読み取り処理>
自動モード(ADF)による測定チャートの読み取り処理は、画像形成装置21が実行可能な読み取り処理のうちの1つの読取処理である。図13は原稿読み取り処理に関する処理のフローを示す図である。なお、このフローは制御ユニット200において、ROM202内に格納されたプログラムをRAM203に展開してCPU201が実行することで実現される。
制御ユニット200は、操作パネル20を介してユーザから原稿読み取りの実行指示を受け付ける(S1301)。制御ユニット200、指示を受け付けた際に操作パネル20に表示されていた画面の情報等からどの種類の読取指示を受け付けたか判定する(S1302)。読取に関するモードには、通常画像原稿台読取モード、通常画像ADF読取モード、チャート画像原稿台読取モード、チャート画像ADF読取モード、等がある。
指示された読取モードが通常画像ADFモードであった場合、制御ユニット200はS1311へと処理を進める。指示された読取モードがチャート画像ADF読取モードであった場合、制御ユニット200はS1303へと処理を進める。指示された読取モードがその他の読取モードであった場合、制御ユニット200はS1317へと処理を進め、その他の処理を実行し(S1317)、本処理を終了する。
S1311において、制御ユニット200はイメージスキャナ100を制御し、通常画像ADF読取のための原稿読取を開始する。制御ユニット200は、読み取られたオモテ面画像を圧縮してRAM203に記憶し、読み取られたウラ面画像を圧縮して中間バッファ(画像メモリ329)に記憶する(S1312)。制御ユニット200は、圧縮されたオモテ面画像をHDD204に転送し、RAM203の空き容量を確保する(S1313)。制御ユニット200は、画像メモリ329に記憶された画像を、RAM203を経てHDD204に転送する(S1314)(S1315)。そして、HDD204に記憶した画像データに基づいて出力処理を行う(S1316)。出力処理が印刷処理である場合、画像データは、プリンタエンジンに転送される。出力処理が送信処理(FAX送信、Eメール送信等)である場合、画像データは、FAXインターフェース(不図示)またはネットワークインターフェース(不図示)に転送される。このように、通常画像ADF読取モードでは、読取画像を圧縮することで、原稿が長尺原稿であっても、十分な記憶領域を確保することができる。
一方で、S1303において、制御ユニット200はイメージスキャナ100を制御し、チャート画像ADF読取のための原稿読取を開始する。
チャート画像ADF読取において、制御ユニット200は、編集画面800で選択されたシートのシート情報を取得し、読み取る原稿が長尺原稿か否かを判定する(S1304)。すなわち、制御ユニット200は、読み取る原稿が画像データ全面を無圧縮状態で記録しきれないサイズの原稿かどうかを判断する。
読み取る原稿が長尺原稿である場合(S1304:YES)、制御ユニット200は、特殊なメモリ制御をおこなうべくS1306へと処理を進める。読み取る原稿が長尺原稿の場合、単純に読み取ろうとすると十分な記憶領域を確保すること困難である。そこで、S1306では、長尺測定チャートをADFで読み取るための特殊な処理がおこなわれる。S1306の処理が完了すると制御ユニット200はS1307へと処理をすすめる。
読み取る原稿が長尺原稿ではない場合(S1304:NO)、制御ユニット200は、通常のメモリ制御をおこなうべくS1305へと処理を進める。読み取る原稿が長尺原稿でない場合、十分な記憶領域を確保することができる。制御ユニット200は、オモテ面の画像データをRAM203に記憶し、ウラ面の画像データを画像メモリ329に記憶する。そして、制御ユニット200はS1307へと処理をすすめる。
S1307において、制御ユニット200は、RAM203に保存されたオモテ面画像データからオモテ面調整値の算出用画像データを作成する。続いて制御ユニット200は、画像メモリ329に格納されているウラ面画像データを取得してRAM203に記憶する(S1308)。CPU201は、RAM203に保存されたウラ面画像データからウラ面調整値の算出用画像データを作成する(S1309)。測定チャートの読み取りが完了した場合、制御ユニット200は、取得した算出用画像データに基づいて、画像形成調整値を算出して調整条件を生成する(S1310)。読取誤差の算出及び調整条件の生成処理の詳細は上述したとおりである。即ち、CPU201は、測定チャート全体の読取画像を取得し、位置演算部213により画像形成調整値を算出する。なお、読取原稿が長尺原稿の場合は、表裏それぞれの先端側の読取画像と後端側の読取画像とを合成することで、調整値の算出用画像データを生成する。
<読取位置の関係>
本実施例では、長尺測定チャートをADFで搬送し、搬送を止めずに調整処理に用いる非圧縮画像の取得をおこなう。そのために、本実施例では、長尺測定チャートの先端領域と後端領域の画像データを記憶し且つ中間領域の画像データを破棄する処理をおこなう。長尺測定チャートの領域を判別するために、本実施例では、カウント手段としてのカウンタ部215でカウントされる、スキャナユニット40とCIS9のスキャンカウント値(カウント結果)を用いる。スキャンカウント値とは、スキャナユニット40またはCIS9の配向方向に沿ったライン領域を何回読み取ったかを示す値である。スキャンカウントと読取位置の関係を図12に示す。図12は、長尺測定チャートと読み取り位置の関係を示す図である。
図12に示すように、長尺測定チャートのオモテ面は、先端領域1203と、中間領域1204と、後端領域1205を備える。長尺測定チャートのウラ面は、先端領域1207と、中間領域1208と、後端領域1209を備える。また、ずれ1206は、長尺測定チャートのオモテ面の先端がスキャナユニット40に読み取られてから、長尺測定チャートのウラ面の先端がCIS9に読み取られるまでのタイミングのずれを表している。
スキャナユニット40によるスキャンカウント値を「a」で表す場合、オモテ面の先端領域1203は「1~a1」、中間領域1204は「a1+1~a2」、後端領域1205は「a2+1~a3」で表すことができる。「a1」はオモテ面先端領域の終端位置に対応するスキャンカウント値である。「a2」はオモテ面中間領域の終端位置に対応するスキャンカウント値である。「a3」はオモテ面後端領域の終端位置に対応するスキャンカウント値である。
CIS9によるスキャンカウント値を「b」で表す場合、ウラ面の先端領域1207は「1~b1」、中間領域1208は「b1+1~b2」、後端領域1209は「b2+1~b3」で表すことができる。「b1」はウラ面先端領域1207の終端位置に対応するスキャンカウント値である。「b2」はウラ面中間領域1208の終端位置に対応するスキャンカウント値である。「b3」はウラ面後端領域1209の終端位置に対応するスキャンカウント値である。
<自動モード(ADF)の制御フロー>
長尺チャート自動読取処理の詳細について説明する。図14は、長尺測定チャートADF読み取り処理のフローを示す図である。図14に示すように、長尺測定チャートADF読み取り処理では、オモテ面の処理とウラ面の処理が併行して処理される。なお、このフローは制御ユニット200において、ROM202内に格納されたプログラムをRAM203に展開してCPU201が実行することで実現される。
S1306において、長尺測定チャートADF読み取り処理が開始されると、制御ユニット200は、S1401をはじめとする処理を進める。制御ユニット200は、編集画面800で選択されたシートのサイズ情報に基づいて、オモテ面の先端領域の位置情報、オモテ面の中間領域の位置情報、オモテ面の後端領域の位置情報を取得し、スキャンカウント値で表現するための変換処理をおこなう(S1401)。
制御ユニット200は、カウント値「a」を0にセットし(S1402)、原稿の先端がリードセンサ14まで到達したことを検知し(S1403)、原稿の先端がプラテンローラ5に到達する所定時間後(タイミングTa0)まで待機する(S1404)。所定時間経過後、制御ユニット200は、CCDセンサユニット148にスキャンを開始させる。これにより1ライン分のスキャンが行われる(S1405)。制御ユニット200はスキャンされたライン画像を画像メモリ329に格納させ(S1406)、カウント値「a」をカウントアップ(+1)する(S1407)。制御ユニット200は、現在のカウント値が「a1<a<a2」の関係にあるか否かを判定する(S1408)。現在のカウント値が「a1<a<a2」の関係にある場合(S1408:YES)、制御ユニット200はS1410へと処理を進める。現在のカウント値が「a1<a<a2」の関係に無い場合(S1408:NO)、制御ユニット200はS1409へと処理を進める。S1409において、制御ユニット200は、カウント値に基づく決定に従い、画像メモリ329に格納された最新のライン画像を取得し、RAM203に格納する。S1410において、制御ユニット200は、S1406で画像メモリ329に格納された最新のライン画像を削除する。
制御ユニット200は、現在のカウント値が「a=a3」の関係にあるか否かを判定する(S1411)。現在のカウント値が「a=a3」の関係にない場合(S1411:NO)、制御ユニット200はS1405へと処理を戻す。現在のカウント値が「a=a3」の関係にある場合(S1411:YES)、制御ユニット200は処理を終了する。
また、S1306において、長尺測定チャートADF読み取り処理が開始されると、制御ユニット200は、S1451をはじめとすると処理を進める。制御ユニット200は、編集画面800で選択されたシートのサイズ情報に基づいて、ウラ面の先端領域の位置情報、ウラ面の中間領域の位置情報、ウラ面の後端領域の位置情報を取得し、スキャンカウント値で表現するための変換処理をおこなう(S1451)。
制御ユニット200は、カウント値「b」を0にセットし(S1452)、原稿の先端がリードセンサ14まで到達したことを検知し(S1453)、原稿の先端がプラテンローラ5に到達する所定時間後(タイミングTb0)まで待機する(S1454)。所定時間経過後、制御ユニット200は、CIS9にスキャンを開始させる。これにより1ライン分のスキャンが行われる(S1455)。制御ユニット200はスキャンされたライン画像を画像メモリ329に格納させ(S1456)、カウント値「b」をカウントアップ(+1)する(S1457)。制御ユニット200は、現在のカウント値が「b1<b<b2」の関係にあるか否かを判定する(S1408)。現在のカウント値が「b1<b<b2」の関係にある場合(S1458:YES)、制御ユニット200はS1459へと処理を進める。現在のカウント値が「b1<b<b2」の関係に無い場合(S1458:NO)、制御ユニット200はS1460へと処理を進める。S1459において、制御ユニット200は、S1456で画像メモリ329に格納された最新のライン画像を削除する。
制御ユニット200は、現在のカウント値が「b=b3」の関係にあるか否かを判定する(S1460)。現在のカウント値が「b=b3」の関係にない場合(S1460:NO)、制御ユニット200はS1455へと処理を戻す。現在のカウント値が「b=b3」の関係にある場合(S1460:YES)、制御ユニット200は処理を終了する。
その後、S1307~1310の工程において、オモテ面の先端領域の画像およびオモテ面の後端領域の画像が合成された算出用画像データと、ウラ面の先端領域の画像およびウラ面の後端領域の画像が合成された調整値の算出用画像データが作成される。そして、それぞれの算出用画像データから調整値が導出され、シート情報に紐づけて保存される。
(実施例2)
実施例1では、スキャンカウント値を用いることで、長尺測定チャートの領域のうち、画像を削除する領域と削除しない領域を判別した。実施例2では、スキャンカウント値を用いずに、タイムカウント値を用いることで上述した判別を行う。実施例2では、スキャンカウント値を用いないため、長尺測定チャートの中間領域において不要なスキャンをしなくてよい。そのため、中間領域においてスキャナユニット40をOFFにすることで、省電力効果が期待できる。なお、実施例2における画像形成装置21の構成は、特徴部分を除き実施例1と同様である。そのため、同様の構成について同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
<読取位置の関係>
本実施例では、長尺測定チャートをADFで搬送し、搬送を止めずに調整処理に用いる非圧縮画像の取得をおこなう。そのために、本実施例では、長尺測定チャートの先端領域と後端領域においてCCDセンサユニット148およびスキャナユニット40を起動状態し、中間領域においてCCDセンサユニット148およびスキャナユニット40を停止状態にする処理をおこなう。長尺測定チャートの領域を判別するために、本実施例では、カウンタ部215でカウントされる、タイムカウント値を用いる。タイムカウント値とは、原稿の先端がリードセンサ14に到達してからの経過時間を示す値である。タイムカウント値と読取位置の関係を図17に示す。図17は、実施例2における長尺測定チャートとADF読み取りの関係を示す図である。
スキャナユニット40についてのタイムカウント値を「Ta」で表す場合、原稿の先端がリードセンサ14に到達してからプラテンローラ5に到達するまでの期間は「0~Ta0」で表すことが出来る。オモテ面の先端領域1203がプラテンローラ5を通過する期間は「Ta0~Ta1」で表すことができる。中間領域1204がプラテンローラ5を通過する期間は「Ta1~Ta2」で表すことができる。後端領域1205がプラテンローラ5を通過する期間は「Ta2~Ta3」で表すことができる。「Ta1」はオモテ面先端領域の終端位置がプラテンローラ5を通過するタイミングである。「Ta2」はオモテ面中間領域の終端位置がプラテンローラ5を通過するタイミングである。「Ta3」はオモテ面後端領域の終端位置がプラテンローラ5を通過するタイミングである。
CIS9についてのタイムカウント値を「Tb」で表す場合、ウラ面の先端領域1207がCIS9を通過する期間は「Tb0~Tb1」、中間領域1208がCIS9を通過する期間は「Tb1~Tb2」、後端領域1209がCIS9を通過する期間は「Tb2~Tb3」で表すことができる。「Tb1」はウラ面先端領域1207の終端位置がCIS9を通過するタイミングである。「Tb2」はウラ面中間領域1208の終端位置がCIS9を通過するタイミングである。「Tb3」はウラ面後端領域1209の終端位置がCIS9を通過するタイミングである。
<自動モード(ADF)の制御フロー>
長尺チャート自動読取処理の詳細について説明する。図18は、実施例2における長尺測定チャートADF読み取り処理のフローを示す図である。図14に示すように、長尺測定チャートADF読み取り処理では、オモテ面の処理とウラ面の処理が併行して処理される。なお、このフローは制御ユニット200において、ROM202内に格納されたプログラムをRAM203に展開してCPU201が実行することで実現される。
S1306において、長尺測定チャートADF読み取り処理が開始されると、制御ユニット200は、S1801へと処理を進める。制御ユニット200は、編集画面800で選択されたシートのサイズ情報に基づいて、オモテ面の先端領域の位置情報、オモテ面の中間領域の位置情報、オモテ面の後端領域の位置情報を取得し、タイムカウント値で表現するための変換処理をおこなう(S1801)。
制御ユニット200は、カウント値「Ta」を0にセットし(S1802)、原稿の先端がリードセンサ14まで到達したことを検知し(S1803)、原稿の先端がプラテンローラ5に到達する所定時間後(タイミングTa0)まで待機する(S1804)。所定時間経過後、制御ユニット200は、CCDセンサユニット148にスキャンを開始させる。これにより1ライン分のスキャンが行われる(S1805)。制御ユニット200はスキャンされたライン画像を画像メモリ329に格納させる(S1806)。その後、制御ユニット200は、現在のカウント値が「Ta1<Ta<Ta2」の関係にあるか否かを判定する(S1807)。
S1807において現在のカウント値が「Ta1<Ta<Ta2」の関係にある場合(S1807:YES)、制御ユニット200はS1808へと処理を進める。制御ユニット200は、カウント値に基づく決定に従い、CCDセンサユニット148およびスキャナユニット40を停止状態にし(S1808)、「Ta1<Ta<Ta2」の関係でなくなるまで待機する(S1809:YES)。「Ta1<Ta<Ta2」の関係でなくなると(S1808:NO)、制御ユニット200は、カウント値に基づく決定に従い、CCDセンサユニット148およびスキャナユニット40を起動し、S1812へと処理を進める。
S1807において現在のカウント値が「Ta1<Ta<Ta2」の関係にない場合(S1807:NO)、制御ユニット200はS1811へと処理を進める。制御ユニット200は、画像メモリ329に格納された最新のライン画像を取得し、RAM203に格納し、S1812へと処理をすすめる。S1812において、制御ユニット200は、S1806で画像メモリ329に格納された最新のライン画像を削除してS1813へと処理を進める。
制御ユニット200は、現在のカウント値が「Ta=Ta3」の関係にあるか否かを判定する(S1813)。現在のカウント値が「Ta=Ta3」の関係にない場合(S1813:NO)、制御ユニット200はS1805へと処理を戻す。現在のカウント値が「Ta=Ta3」の関係にある場合(S1813:YES)、制御ユニット200は処理を終了する。
また、S1306において、長尺測定チャートADF読み取り処理が開始されると、制御ユニット200は、S1801へと処理を進める。制御ユニット200は、編集画面800で選択されたシートのサイズ情報に基づいて、ウラ面の先端領域の位置情報、ウラ面の中間領域の位置情報、ウラ面の後端領域の位置情報を取得し、タイムカウント値で表現するための変換処理をおこなう(S1851)。
制御ユニット200は、カウント値「Ta」を0にセットし(S1852)、原稿の先端がリードセンサ14まで到達したことを検知し(S1853)、原稿の先端がプラテンローラ5に到達する所定時間後(タイミングTa0)まで待機する(S1854)。所定時間経過後、制御ユニット200は、CIS9にスキャンを開始させる。これにより1ライン分のスキャンが行われる(S1855)。制御ユニット200はスキャンされたライン画像を画像メモリ329に格納させる(S1856)。その後、制御ユニット200は、現在のカウント値が「Ta1<Ta<Ta2」の関係にあるか否かを判定する(S1857)。
S1857において現在のカウント値が「Ta1<Ta<Ta2」の関係にある場合(S1857:YES)、制御ユニット200はS1858へと処理を進める。制御ユニット200は、CIS9を停止状態にし(S1858)、「Ta1<Ta<Ta2」の関係でなくなるまで待機する(S1859:YES)。「Ta1<Ta<Ta2」の関係でなくなると(S1859:NO)、制御ユニット200はCIS9を起動し(S1860)、S1861へと処理を進める。
S1857において現在のカウント値が「Ta1<Ta<Ta2」の関係にない場合(S1857:NO)、制御ユニット200はS1861へと処理を進める。
制御ユニット200は、現在のカウント値が「Ta≧Ta3」の関係にあるか否かを判定する(S1861)。現在のカウント値が「Ta≧Ta3」の関係にない場合(S1861:NO)、制御ユニット200はS1855へと処理を戻す。現在のカウント値が「Ta=Ta3」の関係にある場合(S1861:YES)、制御ユニット200は処理を終了する。
その後、S1307~1310の工程において、オモテ面の先端領域の画像およびオモテ面の後端領域の画像が合成された算出用画像データと、ウラ面の先端領域の画像およびウラ面の後端領域の画像が合成された調整値の算出用画像データが作成される。そして、それぞれの算出用画像データから調整値が導出され、シート情報に紐づけて保存される。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。例えば、ソフトウェアモジュールの一部を外部サーバで実行するように構成し、外部サーバで処理された結果を取得することで、機能を実現してもよい。例えば、データを格納する格納部は外部サーバ内に設けられていてもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
なお、各実施例中に登場する略称の定義は次の通りである。MFPとは、Multi Function Peripheralのことである。PCとは、Personal Computerのことである。SFPとは、Single Function Peripheralのことである。ADFとは、Auto Documennt Feederのことである。FAXとはFACSIMILEのことである。ASICとは、Application Specific Integrated Circuitのことである。RAMとは、Random‐Access Memoryのことである。ROMとは、Read Only Memoryのことである。CPUとは、Central Processing Unitのことである。MPUとは、Micro-Processing Unitのことである。SOCとは、System-On-a-Chipのことである。LANとは、Local Area Networkのことである。UIとは、User Interfaceのことである。USBとは、Universal Serial Busのことである。NICとはNetwork Interface Cardのことである。HDDとはHard Disk Driveのことである。SSDとはSolid State Driveのことである。XMLとは、Extensible Markup Languageのことである。CSVとは、Comma-Separated ValuesのことであるCCDとは、Charge Coupled Deviceのことである。CISとは、ContactImage Sensorのことである。
9 CIS
21 画像形成装置
100 イメージスキャナ
148 CCDセンサユニット
200 制御ユニット

Claims (15)

  1. 搬送されるシートを読み取り可能な画像読取装置において、
    読み取った画像を記憶するバッファメモリを備えた読取デバイスであって尚且つ前記シートの一方の面を、前記シートの搬送方向に直交するライン領域単位で読み取り可能な読取デバイスと、
    情報を格納可能なメモリと、前記読取デバイスによって読み取られる読取画像であって、前記シートの搬送方向先端側に対応する領域であってシートの位置ずれを検出するためのマークを記憶可能な領域である第1の領域の読取画像を前記バッファメモリへ格納して前記メモリに転送して格納し、前記第1の領域に続く第2の領域の読取画像を前記バッファメモリへ格納するが前記メモリに格納せず、前記第2の領域に続く第3の領域であって前記シートの搬送方向後端側に対応する領域であって前記シートの位置ずれを検出するための前記マークとは別のマークを記憶可能な領域である第3の領域の読取画像を前記バッファメモリへ格納して前記メモリに転送して格納する手段と
    前記メモリに格納された前記第1の領域の読取画像および前記第3の領域の読取画像に基づいて、前記シートの位置ずれ情報の出力処理を行う手段と、を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. シートの画像を印刷する印刷デバイスと、
    画像データと前記位置ずれ情報に基づいて前記印刷デバイスに印刷させる手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記バッファメモリに格納された前記第2の領域の読取画像は前記メモリに転送されることなく前記バッファメモリから削除されることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記第1の領域の読取画像は複数回に分けて前記バッファメモリから前記メモリに転送され、前記第3の領域の読取画像は複数回に分けて前記バッファメモリから前記メモリに転送されることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  5. 前記第1の領域の読取画像と前記第3の領域の読取画像は前記メモリに1つの画像データとして格納されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 前記シートの他方の面を、前記シートの搬送方向に直交するライン領域単位で読み取り可能な更なる読取デバイスと、
    前記更なる読取デバイスによって読み取られる読取画像であって、前記シートの搬送方向先端側に対応する第4の領域の読取画像を前記メモリに格納し、前記第4の領域に続く第5の領域の読取画像を前記メモリに格納せず、前記第5の領域に続く第6の領域であって前記シートの搬送方向後端側に対応する第6の領域の読取画像を前記メモリに格納する手段と、
    前記メモリに格納された前記第4の領域の読取画像および前記第6の領域の読取画像に基づいて所定の処理を行う手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 前記読取デバイスが前記ライン領域単位で読み取りする度にカウントを行うカウント手段と、
    前記カウント手段のカウント結果に基づいて、読み取った画像を前記メモリに転送するか否かを決定する決定手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  8. 前記シートは長尺シートであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. 前記シートにはチャート画像が印刷されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  10. 前記チャート画像を印刷可能な印刷デバイスを備えることを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  11. 前記読取デバイスで読み取られる読取画像のうち前記第2の領域の読取画像を前記メモリに格納しない第1の読取モードと前記読取デバイスで読み取られる読取画像のうちのすべての領域の読取画像を前記メモリに格納する第2の読取モードとを含む複数のモードの中から1つのモードを設定する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  12. 前記第1の読取モードでは、前記メモリに格納されるまでに前記読取画像が圧縮されず、前記第2の読取モードでは、前記メモリに格納されるまでに前記読取画像が圧縮されることを特徴とする請求項11に記載の画像読取装置。
  13. 前記シートの搬送に伴う時間経過をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段のカウント結果に基づいて、前記読取デバイスを起動状態にするか停止状態にするか否かを決定する決定手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  14. 読み取った画像を記憶するバッファメモリを備えた読取デバイスであって尚且つシートの一方の面、前記シートの搬送方向に直交するライン領域単位で読み取り可能な読取デバイスと、情報を格納可能なメモリと、を備え、搬送されるシートを読み取り可能な画像読取装置の制御方法において、
    前記読取デバイスによって読み取られる読取画像であって、前記シートの搬送方向先端側に対応する領域であってシートの位置ずれを検出するためのマークを配置可能な領域である第1の領域の読取画像を前記バッファメモリへ格納して前記メモリに転送して格納し、前記第1の領域に続く第2の領域の読取画像を前記バッファメモリへ格納するが前記メモリに格納せず、前記第2の領域に続く第3の領域であって前記シートの搬送方向後端側に対応する領域であって前記シートの位置ずれを検出するための前記マークとは別のマークを配置可能な領域である第3の領域の読取画像を前記バッファメモリへ格納して前記メモリに転送して格納する工程と、
    前記メモリに格納された前記第1の領域の読取画像および前記第3の領域の読取画像に基づいて、前記シートの位置ずれ情報の出力処理行う工程と、を有することを特徴とする読み取り画像読取装置の制御方法。
  15. 読み取った画像を記憶するバッファメモリを備えた読取デバイスであって尚且つシートの一方の面、前記シートの搬送方向に直交するライン領域単位で読み取り可能な読取デバイスと、情報を格納可能なメモリと、を備え、搬送されるシートを読み取り可能な画像読取装置のコンピュータに、
    前記読取デバイスによって読み取られる読取画像であって、前記シートの搬送方向先端側に対応する領域であってシートの位置ずれを検出するためのマークを配置可能な領域である第1の領域の読取画像を前記バッファメモリへ格納して前記メモリに転送して格納し、前記第1の領域に続く第2の領域の読取画像を前記バッファメモリへ格納するが前記メモリに格納せず、前記第2の領域に続く第3の領域であって前記シートの搬送方向後端側に対応する領域であって前記シートの位置ずれを検出するための前記マークとは別のマークを配置可能な領域である第3の領域の読取画像を前記バッファメモリへ格納して前記メモリに転送して格納する工程と、
    前記メモリに格納された前記第1の領域の読取画像および前記第3の領域の読取画像に基づいて前記シートの位置ずれ情報の出力処理を行う工程と、を実行させることを特徴とするプログラム。
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