JP7278148B2 - 駐車装置 - Google Patents
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Description
また、単純に登録モードへ移行させない一方で、登録モードでは、未登録の携帯用媒体を制御装置に近接させるだけで新規登録が可能である。すなわち、複雑な入力操作を必要とせずに簡単に携帯用媒体の新規登録が可能であり、また、利用者の入力ミス等に起因する誤登録を防止できる。
具体的に説明すると、例えば、ゲートを開く操作とゲートを閉める操作を別の人が行うことで、一人がゲートを開いて車両に近づいた際、他の一人がゲートを閉めることで、駐車設備に人が閉じ込められてしまうといった問題である。
と、操作盤3(制御装置)によって構成されており、外部のICカード4(携帯用媒体
)と共に運用する。
すなわち、駐車場設備2は、複数階(4階)の階層を有する車両配置エリア10を有しており、この車両配置エリア10にパレット11(搬送台)が複数設けられている。そして、それぞれのパレット11は、車両搭載用の台部材であり、図示しない駆動機構によって左右方向と上下方向にパズル式に移動が可能となっている。
なお、作図の都合上、パレット11は、一部にのみ符号を付し、他への符号を省略する。
ゲート15は、図示しない昇降機構によって昇降可能に形成され、ゲート15が上がった開状態と、ゲート15が下がった閉状態とを切り替え可能となっている。つまり、ゲート15を開状態とすることで、車両出入り部12を自動車や人が通行可能となり、閉状態とすることで、車両出入り部12が遮蔽されて自動車や人が通行不可能となる。
対して、自動車の出庫時には、自動車が載置されたパレット11が地上階に位置していない場合、地上階まで移動する。そして、パレット11の手前側に位置する車両出入り部12のゲート15を開状態とし、自動車をパレット11の上から車両配置エリア10の外部へ移動させる。続いて、ゲート15を閉状態とすることで、出庫が完了する。なお、ゲート15を閉状態としたとき、必要に応じてパレット11が所定位置まで自動で移動する。
入力装置21は、具体的にはテンキーであり、パレット番号、暗証番号等の入力操作を行う装置である。
なお、表示装置20をタッチパネルとし入力装置21や操作スイッチ22を兼用するようにしてもよい。
なお、当然のことながら、ICカードリーダライタといった、情報読取手段として機能するだけでなく、非接触式ICカードに情報を記憶させる情報書込手段としても機能するデバイスをICカードリーダ23として採用できる。
この記憶部32には、演算部31での処理の実行に必要な各種プログラムや、各種プログラムの実行に必要なデータ等が記録される。
本実施形態では、この通信部33により、操作盤3が駐車場設備2に設けられた各種機器や基板と信号の送受信が可能となっており、また、操作盤3が無人確認装置40(詳しくは後述する、図1参照)からの信号を受信可能となっている。
なお、本実施形態の立体駐車装置1は、複数のICカード4と共に運用することを想定している。そして、登録、未登録(詳しくは後述する)によらず、共に運用することが想定される全ての携帯用媒体(本実施形態ではICカード4)には、それぞれに重複しない固有の番号が記憶されている。
詳細には、操作盤3は、駐車場設備2に向かって右側であり、駐車場設備2の右端よりも右方に位置しているのに対し、無人確認装置40は、駐車場設備2の左端の柱に固定されている。
本実施形態の立体駐車装置1は、上記したように、ゲート15を閉状態から開状態へ移行させるゲート開動作と、ゲート15を開状態から閉状態へ移行させるゲート閉動作が可能となっている。また、特定のパレット11を地上階に移動させるパレット呼出動作(台移動動作)と、未登録のICカード4を登録する登録動作と、登録済のICカード4の登録を解除する登録解除動作とが可能となっている。
ゲート開動作を実行する際には、図5で示されるように、まず、利用者が無人確認スイッチ40aを押下し(ステップA1でYes)、且つ、安全確認スイッチ22dを押下した状態(ステップA2でYes)とする。この状態で、登録済のICカード4がICカードリーダ23にかざされ、このICカード4のカードIDが読み取られると(ステップA3でYes)、利用者の認証が完了する。
そして、所定時間t1内にゲート開スイッチ22aが押下された場合(ステップA5でYes)、タイマによる計測が終了され(ステップA7)、ゲート15の上昇動作が開始される(ステップA8)。
これに対し、ICカード4による認証完了時から、ゲート開スイッチ22aが押下されずに所定時間t1が過ぎた場合(ステップA5でNоであり、ステップA6でYes)には、利用者の認証が再度なされない限り、ゲート開動作が開始されない。つまり、この場合にゲート開動作を開始させるためには、登録済のICカード4をもう一度ICカードリーダ23にかざし、カードIDが読み取り完了から所定時間t1に内にゲート開スイッチ22aを押下する必要がある。
また、これら2つのスイッチを押下する動作は、ICカード4による利用者の認証後に行ってもよい。すなわち、利用者の認証後、2つのスイッチが押下されてから所定時間t1内にゲート開スイッチ22aが押下されたことを条件として、ゲート開動作を開始してもよい。
さらに、ゲート開スイッチ22aを押下する替わりに、入力装置21に規定された暗証コード(所定の番号)を入力する操作を実施することで、ゲート開動作が開始される構成としてもよい。すなわち、利用者の認証後、所定時間t1内に暗証コードの入力が完了することで、ゲート開動作が開始されてもよい。
これらは、後述するゲート閉動作においても同様である。
ゲート閉動作は、図6で示されるように、ICカード4による利用者の認証が完了し(ステップB1乃至ステップB3でYes)、所定時間t2(本実施形態では10秒)内にゲート閉スイッチ22bが押下されることで(ステップB5でYes)実行される。
なお、このゲート閉動作の詳細については、上記のゲート開動作と同様であるので、重複する説明を省略する。
パレット呼出動作を実行する際には、図7で示されるように、まず、利用者が安全確認スイッチ22dを押下した状態とする(ステップC1でYes)。この状態で、登録済のICカード4がICカードリーダ23にかざされ、このICカード4のカードIDが読み取られると(ステップC2でYes)、利用者の認証が完了する。
そして、所定時間t3内にパレット呼出スイッチ22cが押下された場合(ステップC6でYes)、タイマによる計測が終了され(ステップC6)、パレット呼出動作を開始する(ステップC7)。
例えば、利用者の認証で読み取られたカードIDが「1E2C145A012B3D15」(図4の符号38a参照)である場合、割り当てられたパレット番号が「1」であるパレット11を地上階に位置させるように、それぞれのパレット11の移動制御を行う。
反対に、他のパレット11を移動させることなく、パレット番号が「1」のパレット11を地上階に移動させることが可能な場合には、パレット番号が「1」のパレット11のみを移動させる。
また、パレット番号が「1」のパレット11がすでに地上階に位置しており、移動させる必要のない場合には、それぞれのパレット11をそのまま待機させる。
この場合、パレット呼出動作に続いて実行するゲート開動作では、利用者の認証(図5のステップA3)において、同一のカードID「1E2C145A012B3D15」が読み込まれた場合に、読み取りが完了したものとする。
したがって、例えば、対応付けられたパレット番号が同一である他のICカード4からカードID「5A352E00A1351003」(図4の符号38b参照)が読み取られた場合、適宜エラーメッセージを表示する等の報知動作を実施し、読み取りを未完了とする。当然のことながら、対応付けられたパレット番号が異なる他のカードIDが読み取られた場合でも、エラーの報知動作を実施し、読み取りを未完了とする。
登録動作は、登録済のICカード4に記憶された情報(カードID)と、この情報に関連付けられた駐車位置に関する情報(パレット番号)に基づいて、未登録のICカード4を新たに登録する動作である。この登録動作は、立体駐車装置1を登録モードへ移行させ、未登録のICカード4をICカードリーダ23にかざすことで実行される動作である。
すなわち、図8のように、暗証コードの入力(以下、第一の条件とする)と、カードIDの読み込み(以下、第二の条件とする)の双方が同時に完了した場合(ステップD1でYes、ステップD2でYes)、登録モードへ移行する(ステップD3)。
反対に、所定時間t5内に未登録のICカード4からカードIDが読み取られなかった場合(ステップE3でNо、ステップE3でYes)、タイマによる計測を終了し(ステップE8)、ICカード4の新規登録を行わずに登録モードを終了する(ステップE7)。
なお、ステップE3で読み取られたICカードのカードIDが登録済みのカードID(例えば「5B576B094E382E26」(図4の符号38c参照))であるときは、表示装置20に「登録済みのカードです。登録を中止します。」等の注意を表示して登録用データベース38には記憶させない。
なお、本実施形態の立体駐車装置1は、未登録のICカード4の登録動作を実行する際、利用者が新規登録を最終的に確認する確認動作が実施されたことを条件として、未登録のICカード4の登録を確定させる動作を実行してもよい。
そして、所定時間t5内に未登録のICカード4からカードIDが読み取られなかった場合(ステップF3でNо、ステップF4でYes)、タイマによる計測を終了し(ステップF5)、ICカード4の新規登録を行わずに登録モードを終了する(ステップF12)。
なお、この仮登録動作では、上記した新規登録の動作(図9のステップE7)と同様に、未登録のICカード4のカードIDと、登録モードへの移行時に読み込んだカードIDから特定した情報(パレット番号)を関連付けて登録用データベース38に記憶させる。
ここで、この判別の対象となるカードIDは、登録モードへの移行時に読み込んだカードIDと同一のカードIDである。つまり、仮登録動作の完了後、登録モードへの移行時にICカードリーダ23にかざしたICカード4が再度ICカードリーダ23にかざされ、このICカード4のカードIDが読み込まれた状態となったか否かを判別する。
対して、所定時間t6内に登録済のICカード4からカードIDが読み取られなかった場合(ステップF9でNо、ステップF10でYes)、タイマによる計測を終了し(ステップF13)、新規登録の取り消し動作を実行する(ステップF14)。そして、この新規登録の取り消し動作が完了後、登録モードを終了する(ステップF12)。
しかしながら、本発明はこのような動作に限るものではない。
すなわち、利用者による最終的な確認動作が実行されたことを条件として、登録用データベース38に書き込む情報(コードIDとパレット番号を関連付けた情報)を作成し、登録用データベース38に情報を書き込む動作を実施してもよい。つまり、新規登録の確定後に情報作成動作及び書き込み動作を実施してもよい。
さらに、本実施形態では、登録済のICカード4の登録を解除する登録解除動作が可能となっている。
図11を参照しつつ説明すると、立体駐車装置1は、利用者が入力装置21に規定された暗証コード(所定の番号)を入力する操作を実施することで、通常モードから消去モードへ移行し(ステップG1)、タイマによる計測が開始される(ステップG2)。
対して、所定時間t7内に登録済のICカード4からカードIDが読み取られた場合(ステップG3でYes)、消去モードへの移行時に開始したタイマによる計測を終了する(ステップG6)。
例えば、登録解除の対象となるICカード4のカードIDが「5A352E00A1351003」(図4の符号38b参照)であったとする。この場合、関連付けられたパレット番号「1」が特定される。
例えば、事前認証動作で読み込まれたICカード4のカードIDが「1E2C145A012B3D15」(図4の符号38a参照)であったとする。この場合、関連付けられたパレット番号「1」が特定される。
これに替わって、事前認証動作で読み込んだICカード4のカードIDから削除対象の候補となるICカード4を特定してリストアップし、表示装置20に一覧表示させた後、利用者が選択して削除する構成としてもよい。このとき、選択、削除に係る操作は、入力装置21を利用して行ってもよく、新たに操作ボタンを設けてもよい。
すなわち、上記した入庫準備動作は、入庫のために必要な各動作の少なくとも一部を自動で実行する動作であればよい。
2 駐車場設備(駐車設備)
3 操作装置(制御装置)
4 ICカード(携帯用媒体)
11 パレット(搬送台)
12 車両出入り部
Claims (5)
- 車両を格納する空間を有する駐車設備と、前記駐車設備の動作を制御する制御装置とを備え、外部の携帯用媒体を利用者の認証に使用する駐車装置であって、
前記駐車設備は、車両を搬送する搬送台を有し、前記搬送台を所定位置に位置させる台移動動作を実行可能であり、
前記携帯用媒体には、固有の識別情報が記憶されており、
前記制御装置は、前記識別情報を読み取って記憶することで、前記携帯用媒体を登録するものであり、
前記制御装置によって登録済の前記携帯用媒体の前記識別情報が読み取られた読取状態とし、且つ、前記制御装置に対して所定の操作がされた操作完了状態とすることで、登録モードに移行するものであり、
前記登録モードにおいて、未登録の前記携帯用媒体を前記制御装置に近接させることで新たに前記携帯用媒体を登録するものであり、
前記台移動動作は、登録済の前記携帯用媒体の前記識別情報が読み取られたことを条件として実行するものであり、前記携帯用媒体の前記識別情報に関連付けられた前記搬送台を所定位置に位置させることを特徴とする駐車装置。 - 前記読取状態とする操作と、前記操作完了状態とする操作の一方が実行された後、所定時間内に他方の操作が実行されたことを条件として、前記登録モードに移行することを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
- 前記登録モードへの移行時から、所定時間内に未登録の前記携帯用媒体を前記制御装置に近接させたことを条件として、新たに前記携帯用媒体を登録することを特徴とする請求項1又は2に記載の駐車装置。
- 前記駐車設備は、車両出入り部を遮蔽するゲートを有し、さらに、車両を搬送する搬送台を有し、
前記搬送台を所定位置に位置させる台移動動作と、
前記ゲートを開状態とするゲート開動作と、
車両の入出庫後に前記ゲートを閉状態とするゲート閉動作とを実行可能であり、
前記台移動動作、前記ゲート開動作、前記ゲート閉動作は、いずれも登録済の前記携帯用媒体の前記識別情報が読み取られたことを条件として実行するものであり、
車両の入庫時又は出庫時に、前記台移動動作、前記ゲート開動作、前記ゲート閉動作を含む一連の動作を実行するものであり、
前記一連の動作では、前記台移動動作、前記ゲート開動作、前記ゲート閉動作から選択される一の動作が実行された後、他の二つの動作が実行され、
前記他の二つの動作は、いずれも前記一の動作と同一の前記識別情報が読み取られたことを条件として実行されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の駐車装置。 - 車両を格納する空間を有する駐車設備と、前記駐車設備の動作を制御する制御装置とを備え、外部の携帯用媒体を利用者の認証に使用する駐車装置であって、
前記携帯用媒体には、固有の識別情報が記憶されており、
前記制御装置は、前記識別情報を読み取って記憶することで、前記携帯用媒体を登録するものであり、
前記制御装置によって登録済の前記携帯用媒体の前記識別情報が読み取られた読取状態とし、且つ、前記制御装置に対して所定の操作がされた操作完了状態とすることで、登録モードに移行するものであり、
前記登録モードにおいて、未登録の前記携帯用媒体を前記制御装置に近接させることで新たに前記携帯用媒体を登録するものであり、
前記登録モードで未登録の前記携帯用媒体を前記制御装置に近接させた後、さらに、前記登録モードへ移行する際に読取状態とする操作で読み取られた前記識別情報が再度読み取られたことを条件として、前記携帯用媒体の登録を確定させることを特徴とする駐車装置。
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