JP7277838B2 - 表面処理用液状組成物 - Google Patents
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Description
[1] フルオロポリエーテル基含有シラン化合物と、
下記式:
溶媒と
を含む表面処理用液状組成物であって、
動的光散乱法による、前記液状組成物中の前記フルオロポリエーテル基含有シラン化合物および前記フルオロアルキル基含有シラン化合物の平均流体力学径は、1~1500nmであり、
前記平均流体力学径は、前記溶媒中に前記フルオロポリエーテル基含有シラン化合物を50質量%含む液状混合物と、前記フルオロアルキル基含有シラン化合物とを、前記液状組成物におけるフルオロポリエーテル基含有シラン化合物とフルオロアルキル基含有シラン化合物の割合と同じ割合になるように混合し、25℃になるまで静置して測定した場合に得られる値である、
表面処理用液状組成物。
[式中:
R31は、各出現においてそれぞれ独立して、水酸基または加水分解可能な基であり;
R32は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または1価の有機基であり;
n3は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
ただし、前記フルオロアルキル基含有シラン化合物において、少なくとも1のn3は1以上である。]
[2] 動的光散乱法による散乱強度基準の粒子径分布における60%累積分布径は1~700nmである、[1]に記載の表面処理用液状組成物。
[ここで、
前記粒子径分布の測定条件は、前記平均流体力学径の測定条件と同じである。]
[3] 前記溶媒は、パーフルオロブチルメチルエーテル、パーフルオロブチルエチルエーテル、およびパーフルオロヘキシルメチルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも1種である、[1]または[2]に記載の表面処理用液状組成物。
[4] 前記フルオロポリエーテル基含有シラン化合物のモル数に対する、前記フルオロアルキル基含有シラン化合物のモル数の比率は、0.001~1.5である、[1]~[3]のいずれか1つに記載の表面処理用液状組成物。
[5] 前記フルオロポリエーテル基含有シラン化合物は、下記式(1)または(2):
[式中:
RF1は、Rf1-RF-Oq-であり;
RF2は、-Rf2 p-RF-Oq-であり;
Rf1は、1個またはそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC1-16アルキル基であり;
Rf2は、1個またはそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC1-6アルキレン基であり;
RFは、各出現においてそれぞれ独立して、式:
-(OC6F12)a-(OC5F10)b-(OC4F8)c-(OC3RFa 6)d-(OC2F4)e-(OCF2)f-
で表される基であり;
a、b、c、d、eおよびfは、それぞれ独立して0以上200以下の整数であって、a、b、c、d、eおよびfの和は少なくとも1であり、a、b、c、d、eまたはfを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意であり;
RFaは、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子、フッ素原子または塩素原子であり;
pは、各出現においてそれぞれ独立して、0または1であり;
qは、各出現においてそれぞれ独立して、0または1であり;
RSiは、各出現においてそれぞれ独立して、水酸基、加水分解可能な基、水素原子または1価の有機基が結合したSi原子を含む1価の基であり;
少なくとも1つのRSiは、水酸基または加水分解可能な基が結合したSi原子を含む1価の基であり;
XAは、それぞれ独立して、単結合または2~10価の有機基であり;
αは、1~9の整数であり;
βは、1~9の整数であり;
γは、それぞれ独立して、1~9の整数である。]
[6] XAは、以下の式:
α、βおよびγは1であり、
RSiは、各出現においてそれぞれ独立して、以下の式(S1)~(S2):
[式中:
Rnは、各出現においてそれぞれ独立して、-X1-RSiで表される基、水素原子、フェニル基またはC1-6アルキル基であり;
X1は、各出現においてそれぞれ独立して、単結合または2価の有機基であり;
Ra1は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z1-SiR41 r1R42 r2R43 r3であり;
Z1は、各出現においてそれぞれ独立して、酸素原子または2価の有機基であり;
R41は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z1’-SiR41’ r1’R42’ r2’R43’ r3’であり;
Z1’は、各出現においてそれぞれ独立して、酸素原子または2価の有機基であり;
R41’は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z1”-SiR41” r1”R42” r2”であり;
Z1”は、各出現においてそれぞれ独立して、酸素原子または2価の有機基であり;
R41”は、各出現においてそれぞれ独立して、水酸基または加水分解可能な基であり;
R42”は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または1価の有機基であり;
r1”は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
r2”は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
R42’は、各出現においてそれぞれ独立して、水酸基または加水分解可能な基であり;
R43’は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または1価の有機基であり;
r1’は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
r2’は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
r3’は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
R42は、各出現においてそれぞれ独立して、水酸基または加水分解可能な基であり;
R43は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または1価の有機基であり;
r1は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
r2は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
r3は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
Rb1は、各出現においてそれぞれ独立して、水酸基または加水分解可能な基であり;
Rc1は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または1価の有機基であり;
k1は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
l1は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
m1は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
ただし、式(S1)において、水酸基または加水分解可能な基に結合したSi原子が少なくとも1つ存在し;
Rd1は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z2-CR51 s1R52 s2R53 s3であり;
Z2は、各出現においてそれぞれ独立して、単結合、酸素原子または2価の有機基であり;
R51は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z2’-CR51’ s1’R52’ s2’であり;
Z2’は、各出現においてそれぞれ独立して、単結合、酸素原子または2価の有機基であり;
R51’は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z3-SiR51” m1”R52” 3-m1”であり;
Z3は、各出現においてそれぞれ独立して、単結合、酸素原子または2価の有機基であり;
R51”は、各出現においてそれぞれ独立して、水酸基または加水分解可能な基であり;
R52”は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または1価の有機基であり;
m1”は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
R52’は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子、水酸基または1価の有機基であり;
s1’は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
s2’は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
R52は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z3-SiR51” m1”R52” 3-m1”であり;
R53は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子、水酸基または1価の有機基であり;
s1は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
s2は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
s3は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
Re1は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z3-SiR51” m1”R52” 3-m1”であり;
Rf1は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子、水酸基または1価の有機基であり;
k2は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
l2は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
m2は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
ただし、式(S2)において、m1”が1~3である-SiR51” m1”R52” 3-m1”が少なくとも1つ存在する。]
[7] 前記フルオロアルキル基含有シラン化合物が、式(B1):
Rf3が、1個またはそれ以上のフッ素原子により置換されていているC1-6アルキル基であり、
X31が、単結合、酸素原子または2価の有機基であり;
R31は、それぞれ独立して、水酸基または加水分解可能な基であり;
R32は、それぞれ独立して、水素原子または1価の有機基であり;
n3は、1~3の整数である、
[1]~[6]のいずれか1つに記載の表面処理用液状組成物。
[8] Rf3が、C1-6パーフルオロアルキル基である、[7]に記載の表面処理用液状組成物。
[9] X31が、-(X311)z11-(Z 31 )z12-で表され、
X311が、1個またはそれ以上のフッ素原子により置換されていていてもよいC1-6アルキレン基であり、
Z 31 が、それぞれ独立して、酸素原子、または硫黄原子であり、
z11が、1~3の整数であり、
z12が、0~2整数であり、
ただし、括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は、X31において任意である、
[7]または[8]に記載の表面処理用液状組成物。
[10] 含フッ素オイルをさらに含有する、[1]~[9]のいずれか1つに記載の表面処理用液状組成物。
[11] 前記含フッ素オイルは、式:
Rf5-(OC4F8)a’-(OC3F6)b’-(OC2F4)c’-(OCF2)d’-Rf6
で表され、
Rf5およびRf6は、それぞれ独立して、1個またはそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~16アルキル基であり、
a’、およびb’は、それぞれ独立して0以上30以下の整数であり、c’およびd’は、それぞれ独立して1以上200以下の整数であり、a’、b’、c’およびd’の和は少なくとも5以上であり、添字a’、b’、c’またはd’を付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は、式中において任意である、[10]に記載の表面処理用液状組成物。
[12] 前記フルオロポリエーテル基含有シラン化合物および前記フルオロアルキル基含有シラン化合物の合計に対して、前記含フッ素オイルが、0.001~50モル%含まれる、[10]または[11]に記載の表面処理用液状組成物。
[13] フルオロポリエーテル基含有シラン化合物として、式(1)で表されるフルオロポリエーテル基含有シラン化合物および式(2)で表されるフルオロポリエーテル基含有シラン化合物を含み、
さらに含フッ素オイルを含む、
[5]~[12]のいずれか1つに記載の表面処理用液状組成物。
[14] 前記フルオロアルキル基含有シラン化合物からなる群より選ばれる化合物のオリゴマーを含まない、[1]~[13]のいずれか1つに記載の表面処理用液状組成物。
[15] 湿潤被覆用である、[14]に記載の表面処理用液状組成物。
[16] 基材と、該基材表面に[1]~[15]のいずれか1つに記載の表面処理用液状組成物より形成された層とを有する物品。
本開示の表面処理用液状組成物(以下、「液状組成物」と称することもある)は、フルオロポリエーテル基含有シラン化合物と、
下記式:
溶媒と
を含む。
なお、溶媒中にフルオロポリエーテル基含有シラン化合物を50質量%含む液状混合物(以下、「液状混合物」と称することがある)と、フルオロアルキル基含有シラン化合物とを、液状組成物におけるフルオロポリエーテル基含有シラン化合物とフルオロアルキル基含有シラン化合物の割合と同じ割合になるように混合した組成物を、測定用組成物と称することがある。
なお、液状混合物は、例えば、フルオロポリエーテル基含有シラン化合物を含む混合物を濃縮して得ることができる。
60%累積分布径が上記の範囲にあることにより、本開示の液状組成物においてミセル形状の形成をより抑制し得る。
-(OC6F12)a-(OC5F10)b-(OC4F8)c-(OC3RFa 6)d-(OC2F4)e-(OCF2)f-
で表される基である。本明細書において、RFとして記載している基は、左がRf1またはRf2に、右がO(qが0であるときにはXA)に、それぞれ結合する。
-(OC3F6)d-(OC2F4)e- (f1)
[式中、dは、1~200の整数であり、eは0または1である。]
-(OC4F8)c-(OC3F6)d-(OC2F4)e-(OCF2)f- (f2)
[式中、cおよびdは、それぞれ独立して0以上30以下の整数であり、eおよびfは、それぞれ独立して1以上200以下の整数であり、
c、d、eおよびfの和は2以上であり、
添字c、d、eまたはfを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は、式中において任意である。]
-(R6-R7)g- (f3)
[式中、R6は、OCF2またはOC2F4であり、
R7は、OC2F4、OC3F6、OC4F8、OC5F10およびOC6F12から選択される基であるか、あるいは、これらの基から独立して選択される2または3つの基の組み合わせであり、
gは、2~100の整数である。]
-(OC6F12)a-(OC5F10)b-(OC4F8)c-(OC3F6)d-(OC2F4)e-(OCF2)f- (f4)
[式中、eは、1以上200以下の整数であり、a、b、c、dおよびfは、それぞれ独立して0以上200以下の整数であって、a、b、c、d、eおよびfの和は少なくとも1であり、また、a、b、c、d、eまたはfを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意である。]
-(OC6F12)a-(OC5F10)b-(OC4F8)c-(OC3F6)d-(OC2F4)e-(OCF2)f- (f5)
[式中、fは、1以上200以下の整数であり、a、b、c、dおよびeは、それぞれ独立して0以上200以下の整数であって、a、b、c、d、eおよびfの和は少なくとも1であり、また、a、b、c、d、eまたはfを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意である。]
で表される基である。
-(OC4F8)c-(OC3F6)d-(OC2F4)e-(OCF2)f-
で表される基である。式中、cおよびdは、それぞれ独立して0以上30以下の整数であり、eおよびfは、それぞれ独立して1以上200以下、好ましくは5以上200以下、より好ましくは10以上200以下の整数であり、添字eまたはfを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は、式中において任意である。RFは、より具体的には、-(OC2F4)e-(OCF2)f-で表される基である。
上記Ra1は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z1-SiR41 r1R42 r2R43 r3である。
上記l1は、各出現においてそれぞれ独立して、好ましくは1~3の整数であり、より好ましくは2または3、さらに好ましくは3である。
上記Rd1は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z2-CR51 s1R52 s2R53 s3である。
上記式中、R11は、各出現においてそれぞれ独立して、水酸基または加水分解可能な基である。
R11、R12、R13、X11、およびn1は、上記式(S3)の記載と同意義であり;
t1およびt2は、各出現においてそれぞれ独立して、1以上の整数である。t1およびt2の合計は、tである。]
-(R201)p0-(Xa0)q0-
で表される2価の有機基が挙げられる。
R201は、単結合、-(CH2)p10-またはo-、m-もしくはp-フェニレン基であり、好ましくは-(CH2)p10-であり、
p10は、1~20の整数、好ましくは1~6の整数、より好ましくは1~3の整数、さらにより好ましくは1または2であり、
Xa0は、-(Xb0)q10-を表し、
Xb0は、各出現においてそれぞれ独立して、-O-、-S-、o-、m-もしくはp-フェニレン基、-(OR305)n40-、-C(O)O-、-Si(R303)2-、-(Si(R303)2O)m0’-Si(R303)2-、-CONR304-、-O-CONR304-、-NR304-および-(CH2)n0’-からなる群から選択される基を表し、
R303は、各出現においてそれぞれ独立して、フェニル基、C1-6アルキル基またはC1-6アルコキシ基を表し、好ましくはフェニル基またはC1-6アルキル基であり、より好ましくはメチル基であり、
R304は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子、フェニル基またはC1-6アルキル基(好ましくはメチル基)を表し、
R305は、各出現においてそれぞれ独立して、C1-6アルキレン基であり、
n40は、各出現においてそれぞれ独立して、1~5の整数であり、
m0’は、各出現においてそれぞれ独立して、1~100の整数、好ましくは1~20の整数であり、
n0’は、各出現においてそれぞれ独立して、1~20の整数、好ましくは1~6の整数、より好ましくは1~3の整数であり、
q10は、1~10の整数、好ましくは1~5の整数、より好ましくは1~3の整数であり、
p0は、0または1であり、
q0は、0または1であり、
p0またはq0を付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は任意である。
ここで、p0およびq0の少なくとも一方は1である。
ここに、XA(典型的にはXAの水素原子)は、フッ素原子、C1-3アルキル基およびC1-3フルオロアルキル基から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよい。好ましい態様において、XAは、これらの基により置換されていない。
-(R201)p0-(Xa0)q0-R202-
である。R202は、単結合、-(CH2)p11-またはo-、m-もしくはp-フェニレン基を表し、好ましくは-(CH2)p11-である。p11は、1~20の整数、好ましくは2~6の整数、より好ましくは2~3の整数である。ここに、R202(典型的にはR202の水素原子)は、フッ素原子、C1-3アルキル基およびC1-3フルオロアルキル基から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよい。好ましい態様において、R202は、これらの基により置換されていない。R201、p0、Xa0、q0は上記と同意義である。
-(R21)p1-(Xa)q1-
で表される2価の有機基が挙げられる。
R21は、単結合、-(CH2)p2-またはo-、m-もしくはp-フェニレン基であり、好ましくは-(CH2)p2-であり、
p2は、1~20の整数、好ましくは1~6の整数、より好ましくは1~3の整数、さらにより好ましくは1または2であり、
Xaは、-(Xb)q2-を表し、
Xbは、各出現においてそれぞれ独立して、-O-、-S-、o-、m-もしくはp-フェニレン基、-(OR35)n4-、-C(O)O-、-Si(R33)2-、-(Si(R33)2O)m’-Si(R33)2-、-CONR34-、-O-CONR34-、-NR34-および-(CH2)n’-からなる群から選択される基を表し、
R33は、各出現においてそれぞれ独立して、フェニル基、C1-6アルキル基またはC1-6アルコキシ基を表し、好ましくはフェニル基またはC1-6アルキル基であり、より好ましくはメチル基であり、
R34は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子、フェニル基またはC1-6アルキル基(好ましくはメチル基)を表し、
R35は、各出現においてそれぞれ独立して、C1-6アルキレン基であり、
n4は、各出現においてそれぞれ独立して、1~5の整数であり、
m’は、各出現においてそれぞれ独立して、1~100の整数、好ましくは1~20の整数であり、
n’は、各出現においてそれぞれ独立して、1~20の整数、好ましくは1~6の整数、より好ましくは1~3の整数であり、
q2は、1~10の整数、好ましくは1~5の整数、より好ましくは1~3の整数であり、
p1は、0または1であり、
q1は、0または1であり、
p1またはq1を付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は任意である。
ここで、p1およびq1の少なくとも一方は1である。
ここに、X1(典型的にはX1の水素原子)は、フッ素原子、C1-3アルキル基およびC1-3フルオロアルキル基から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよい。好ましい態様において、X1は、これらの基により置換されていない。
-(R21)p1-(Xa)q1-R22-
である。R22は、単結合、-(CH2)p3-またはo-、m-もしくはp-フェニレン基を表し、好ましくは-(CH2)p3-である。p3は、1~20の整数、好ましくは2~6の整数、より好ましくは2~3の整数である。ここに、R22(典型的にはR22の水素原子)は、フッ素原子、C1-3アルキル基およびC1-3フルオロアルキル基から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよい。好ましい態様において、R22は、これらの基により置換されていない。R21、p1、Xa、q1は上記と同意義である。
単結合、
C1-20アルキレン基、
-R21-Xa-R22-、または
-Xa1-R22-
[式中、R21およびR22は、上記と同意義であり、
Xaは、
-O-、
-S-、
-C(O)O-、
-CONR34-、
-O-CONR34-、
-Si(R33)2-、
-(Si(R33)2O)m’-Si(R33)2-、
-O-(CH2)u5-(Si(R33)2O)m’-Si(R33)2-、
-O-(CH2)u5-Si(R33)2-O-Si(R33)2-CH2CH2-Si(R33)2-O-Si(R33)2-、
-O-(CH2)u5-Si(OCH3)2OSi(OCH3)2-、
-CONR34-(CH2)u5-(Si(R33)2O)m’-Si(R33)2-、
-CONR34-(CH2)u5-N(R34)-、または
-CONR34-(o-、m-またはp-フェニレン)-Si(R33)2-
(式中、R33、R34およびm’は、上記と同意義であり、
u5は1~20の整数、好ましくは2~6の整数、より好ましくは2~3の整数である。)を表し、
Xa1は、
-S-、
-C(O)O-、または
-O-CONR34-、
(式中、各記号は、上記と同意義である。)
を表す。]
であり得る。
単結合、
-CH2OCH2-、
-CH2O(CH2)2-、
-CH2O(CH2)3-、
-CH2O(CH2)4-、
-CH2O(CH2)5-、
-CH2O(CH2)6-、
-CH2O(CH2)3Si(CH3)2OSi(CH3)2(CH2)2-、
-CH2O(CH2)3Si(CH3)2OSi(CH3)2OSi(CH3)2(CH2)2-、
-CH2O(CH2)3Si(CH3)2O(Si(CH3)2O)2Si(CH3)2(CH2)2-、
-CH2O(CH2)3Si(CH3)2O(Si(CH3)2O)3Si(CH3)2(CH2)2-、
-CH2O(CH2)3Si(CH3)2O(Si(CH3)2O)10Si(CH3)2(CH2)2-、
-CH2O(CH2)3Si(CH3)2O(Si(CH3)2O)20Si(CH3)2(CH2)2-、
-CH2OCF2CHFOCF2-、
-CH2OCF2CHFOCF2CF2-、
-CH2OCF2CHFOCF2CF2CF2-、
-CH2OCH2CF2CF2OCF2-、
-CH2OCH2CF2CF2OCF2CF2-、
-CH2OCH2CF2CF2OCF2CF2CF2-、
-CH2OCH2CF2CF2OCF(CF3)CF2OCF2-、
-CH2OCH2CF2CF2OCF(CF3)CF2OCF2CF2-、
-CH2OCH2CF2CF2OCF(CF3)CF2OCF2CF2CF2-、
-CH2OCH2CHFCF2OCF2-、
-CH2OCH2CHFCF2OCF2CF2-、
-CH2OCH2CHFCF2OCF2CF2CF2-、
-CH2OCH2CHFCF2OCF(CF3)CF2OCF2-、
-CH2OCH2CHFCF2OCF(CF3)CF2OCF2CF2-、
-CH2OCH2CHFCF2OCF(CF3)CF2OCF2CF2CF2-、
-CH2OCF2CHFOCF2CF2CF2-C(O)NH-CH2-、
-CH2OCH2(CH2)7CH2Si(OCH3)2OSi(OCH3)2(CH2)2Si(OCH3)2OSi(OCH3)2(CH2)2-、
-CH2OCH2CH2CH2Si(OCH3)2OSi(OCH3)2(CH2)3-、
-CH2OCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)2OSi(OCH2CH3)2(CH2)3-、
-CH2OCH2CH2CH2Si(OCH3)2OSi(OCH3)2(CH2)2-、
-CH2OCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)2OSi(OCH2CH3)2(CH2)2-、
-(CH2)2-Si(CH3)2-(CH2)2-、
-CH2-、
-(CH2)2-、
-(CH2)3-、
-(CH2)4-、
-(CH2)5-、
-(CH2)6-、
-CO-、
-S-(CH2)3-、
-(CH2)2S(CH2)3-、
-C(O)O-(CH2)3-、
-C(O)O-(CH2)6-、
-CH2-O-(CH2)3-Si(CH3)2-(CH2)2-Si(CH3)2-(CH2)2-、
-CH2-O-(CH2)3-Si(CH3)2-(CH2)2-Si(CH3)2-CH(CH3)-、
-CH2-O-(CH2)3-Si(CH3)2-(CH2)2-Si(CH3)2-(CH2)3-、
-CH2-O-(CH2)3-Si(CH3)2-(CH2)2-Si(CH3)2-CH(CH3)-CH2-、
-OCH2-、
-O(CH2)3-、
-OCFHCF2-、
などが挙げられる。
式(S1)において、好ましくは、k1は2または3、l1は0または1、m1が0または1(ただし、k1、l1およびm1の合計は3)、より好ましくは、k1は3である。ここで、r2は2または3、好ましくは3である。なお、r1、r2およびr3の合計は3である。
式(S2)において、好ましくは、l2は2または3、m2は0または1(ただし、l2およびm2の合計は3)、より好ましくは、l2は3である。ここで、m1”は2または3、好ましくは3である。
式(S2)において、好ましくは、l2は2、m2は1である。ここで、m1”は2または3、好ましくは3である。
式(S1)において、好ましくは、k1は2または3、l1は0または1、m1が0または1(ただし、k1、l1およびm1の合計は3)、より好ましくは、k1は3である。ここで、r2は2または3、好ましくは3である。なお、r1、r2およびr3の合計は3である。
式(S2)において、好ましくは、l2は2または3、m2は0または1(ただし、l2およびm2の合計は3)、より好ましくは、l2は3である。ここで、m1”は2または3、好ましくは3である。
なお、液状組成物においてミセルの形成が抑制されるとは、例えば、動的光散乱法において、本開示の液状組成物における溶質の平均流体力学径を測定した場合に、該平均流体力学径100nm以上において散乱強度のピークが存在しないことをいう。具体的には、平均流体力学径100nm以上において、散乱強度が存在しないことをいう。
上記X311は、1個またはそれ以上のフッ素原子により置換されていていてもよいC1-6アルキレン基であり、好ましくは、フッ素原子により置換されていないC1-3アルキレン基である。
上記Z31は、それぞれ独立して、酸素原子、または硫黄原子であり、好ましくは、酸素原子である。
上記z11は、1~3の整数である。一の態様において、z11は1である。一の態様において、z11は2である。一の態様において、z11は3である。
上記z12は、0~2の整数である。一の態様において、z12は0である。一の態様において、z12は1である。
-CH2-、
-(CH2)2-、
-(CH2)3-、
-(CH2)4-、
-CH2-O-(CH2)2-、
-CH2-O-(CH2)3-、
-CH2-O-(CH2)4-
C2F5CH2O(CH2)3Si(OCH3)3、
C4F9(CH2)2Si(OCH3)3、
C4F9CH2O(CH2)2Si(OCH3)3、
C4F9CH2O(CH2)3Si(OCH3)3、
C5F11(CH2)2Si(OCH3)3、
C5F11CH2O(CH2)2Si(OCH3)3、
C5F11CH2O(CH2)3Si(OCH3)3、
C6F13(CH2)2Si(OCH3)3、
C6F13CH2O(CH2)2Si(OCH3)3、
C6F13CH2O(CH2)3Si(OCH3)3
溶媒は、フッ素含有溶媒が好ましく、ヒドロフルオロエーテルがより好ましく、パーフルオロブチルメチルエーテル(C4F9OCH3)(例えば、住友スリーエム株式会社製のNovec(商標)7100)、パーフルオロブチルエチルエーテル(C4F9OC2H5)(例えば、住友スリーエム株式会社製のNovec(商標)7200)、およびパーフルオロヘキシルメチルエーテル(C2F5CF(OCH3)C3F7)(例えば、住友スリーエム株式会社製のNovec(商標)7300)からなる群より選ばれる少なくとも1つがさらに好ましく、パーフルオロブチルメチルエーテルおよび/またはパーフルオロブチルエチルエーテルが特に好ましい。
本開示の液状組成物は、さらに、含フッ素オイルとして理解され得る(非反応性の)フルオロポリエーテル化合物、好ましくはパーフルオロ(ポリ)エーテル化合物(以下、まとめて「含フッ素オイル」と言う)、シリコーンオイルとして理解され得る(非反応性の)シリコーン化合物(以下、「シリコーンオイル」と言う)、触媒、界面活性剤、重合禁止剤、増感剤等を含み得る。
Rf5-(OC4F8)a’-(OC3F6)b’-(OC2F4)c’-(OCF2)d’-Rf6 ・・・(3)
式中、Rf5は、1個またはそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~16アルキル基(好ましくは、C1―16のパーフルオロアルキル基)を表し、Rf6は、1個またはそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~16アルキル基(好ましくは、C1-16パーフルオロアルキル基)、フッ素原子または水素原子を表し、Rf5およびRf6は、より好ましくは、それぞれ独立して、C1-3パーフルオロアルキル基である。
a’、b’、c’およびd’は、ポリマーの主骨格を構成するパーフルオロ(ポリ)エーテルの4種の繰り返し単位数をそれぞれ表し、互いに独立して0以上300以下の整数であって、a’、b’、c’およびd’の和は少なくとも1、好ましくは1~300、より好ましくは20~300である。添字a’、b’、c’またはd’を付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は、式中において任意である。これら繰り返し単位のうち、-(OC4F8)-は、-(OCF2CF2CF2CF2)-、-(OCF(CF3)CF2CF2)-、-(OCF2CF(CF3)CF2)-、-(OCF2CF2CF(CF3))-、-(OC(CF3)2CF2)-、-(OCF2C(CF3)2)-、-(OCF(CF3)CF(CF3))-、-(OCF(C2F5)CF2)-および(OCF2CF(C2F5))-のいずれであってもよいが、好ましくは-(OCF2CF2CF2CF2)-である。-(OC3F6)-は、-(OCF2CF2CF2)-、-(OCF(CF3)CF2)-および(OCF2CF(CF3))-のいずれであってもよく、好ましくは-(OCF2CF2CF2)-である。-(OC2F4)-は、-(OCF2CF2)-および(OCF(CF3))-のいずれであってもよいが、好ましくは-(OCF2CF2)-である。
Rf5-(OCF2CF2CF2)b”-Rf6 ・・・(3a)
Rf5-(OCF2CF2CF2CF2)a”-(OCF2CF2CF2)b”-(OCF2CF2)c”-(OCF2)d”-Rf6 ・・・(3b)
これら式中、Rf5およびRf6は上記の通りであり;式(3a)において、b”は1以上100以下の整数であり;式(3b)において、a”およびb”は、それぞれ独立して0以上30以下の整数であり、c”およびd”はそれぞれ独立して1以上300以下の整数である。添字a”、b”、c”、d”を付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は、式中において任意である。
本開示の液状組成物は、基材の表面処理を行う表面処理剤として用いる。
以下、本開示の物品について説明する。
好ましくは、湿潤被覆法で用いる溶媒として、本開示の液状組成物の溶媒と同じ溶媒を用いる。
フルオロポリエーテル基含有シラン化合物(化合物A1)を固形分濃度0.06質量%になるように、ハイドロフルオロエーテル(スリーエム社製、ノベックHFE-7200)に溶解させた。さらに、該溶液にフルオロアルキル基含有シラン化合物(化合物B1~B3)を表1に記載の比率で添加し、液状組成物を調製した。なお、表において「モル比」と記載している数値は、化合物A1のモル数に対するフルオロアルキル基含有シラン化合物のモル数の比率(モル比)を意味する。
化合物A1:
(m≒21、n≒35)
化合物B1:
C2F5CH2OCH2CH2CH2Si(OCH3)3
化合物B2:
C4F9CH2CH2Si(OCH3)3
化合物B3:
C6F13CH2CH2Si(OCH3)3
フルオロポリエーテル基含有シラン化合物(化合物A2)を固形分濃度0.06質量%になるように、ハイドロフルオロエーテル(スリーエム社製、ノベックHFE-7200)に溶解させた。さらに、該溶液にフルオロアルキル基含有シラン化合物(化合物B1~B3)を表2に記載の比率で添加し、液状組成物を調製した。なお、表において「モル比」と記載している数値は、化合物A2のモル数に対するフルオロアルキル基含有シラン化合物のモル数の比率(モル比)を意味する。
化合物A2:
(m≒21、n≒35)
フルオロポリエーテル基含有シラン化合物(化合物A3)を固形分濃度0.06質量%になるように、ハイドロフルオロエーテル(スリーエム社製、ノベックHFE-7200)に溶解させた。さらに、該溶液にフルオロアルキル基含有シラン化合物(化合物B2)を表3に記載の比率で添加し、液状組成物を調製した。なお、表において「モル比」と記載している数値は、化合物A3のモル数に対するフルオロアルキル基含有シラン化合物のモル数の比率(モル比)を意味する。
化合物A3:
(m≒27、n≒29)
フルオロポリエーテル基含有シラン化合物(化合物A4)を固形分濃度0.06質量%になるように、ハイドロフルオロエーテル(スリーエム社製、ノベックHFE-7200)に溶解させた。さらに、該溶液にフルオロアルキル基含有シラン化合物(化合物B2)を表3に記載の比率で添加し、液状組成物を調製した。なお、表において「モル比」と記載している数値は、化合物A4のモル数に対するフルオロアルキル基含有シラン化合物のモル数の比率(モル比)を意味する。
化合物A4:
(n≒13)
フルオロポリエーテル基含有シラン化合物(化合物A1)を固形分濃度0.06質量%になるように、ハイドロフルオロエーテル(スリーエム社製、ノベックHFE-7200)に溶解させ、液状組成物を調製した。
フルオロポリエーテル基含有シラン化合物(化合物A1)を固形分濃度0.06質量%になるように、ハイドロフルオロエーテル(スリーエム社製、ノベックHFE-7200)に溶解させた。さらに、該溶液にフルオロアルキル基含有シラン化合物(化合物B2)を表1に記載の量添加し、表面処理剤を調製した。
フルオロポリエーテル基含有シラン化合物(化合物A2)を固形分濃度0.06質量%になるように、ハイドロフルオロエーテル(スリーエム社製、ノベックHFE-7200)に溶解させ、液状組成物を調製した。
フルオロポリエーテル基含有シラン化合物(化合物A2)を固形分濃度0.06質量%になるように、ハイドロフルオロエーテル(スリーエム社製、ノベックHFE-7200)に溶解させた。さらに、該溶液にフルオロアルキル基含有シラン化合物(化合物B2)を表2に記載の量添加し、表面処理剤を調製した。
フルオロポリエーテル基含有シラン化合物(化合物A3)を固形分濃度0.06質量%になるように、ハイドロフルオロエーテル(スリーエム社製、ノベックHFE-7200)に溶解させ、液状組成物を調製した。
フルオロポリエーテル基含有シラン化合物(化合物A4)を固形分濃度0.06質量%になるように、ハイドロフルオロエーテル(スリーエム社製、ノベックHFE-7200)に溶解させ、液状組成物を調製した。
2流体ノズルを搭載したスプレー塗布装置(東邦化成社製)を用いて、上記で調製した液状組成物を基材(化学強化ガラス(コーニング社製、「ゴリラ」ガラス、厚さ0.7mm)の表面に均一にスプレー塗布した。液状組成物の塗布量は48g/m2とした。塗布後の基材を150℃30分間加熱し、硬化膜を形成した。
濃度50%に調整したフルオロポリエーテル基含有シラン化合物にフルオロアルキル基含有シラン化合物を配合し、25±2℃の環境下試験管ミキサーで3分間攪拌後、専用のセルに得られた混合物を投入した。セルを動的光散乱(DLS)測定装置(Malvern社 ゼータサイザー ナノS)に設置し、2分間静置させたのちに測定を開始し、粒径分布データを得た。1検体につき3回操作を行い、その平均値をもって平均流体力学径及び60%累積分布径とした。
上記実施例1~18および比較例1~6で得られた硬化膜の摩耗耐久性を測定した。
ラビングテスター(新東科学社製)を用いて、下記条件で2500回擦る毎に対水接触角を測定し、100°未満となるまで試験を続けた。試験環境条件は25℃、湿度40%RHである。100°未満となったときの摩擦回数を、消しゴム摩擦耐久性試験の結果として表1~3に示す。
消しゴム:Raber Eraser(Minoan社製)
接地面積:6mmφ
移動距離(片道):30mm
移動速度:40往復/分
荷重:1kg/6mmφ
Claims (11)
- 下記式(1)または(2):
RF1は、Rf1-RF-Oq-であり;
RF2は、-Rf2 p-RF-Oq-であり;
Rf1は、1個またはそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC1-16アルキル基であり;
Rf2は、1個またはそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC1-6アルキレン基であり;
RFは、各出現においてそれぞれ独立して、式:
-(OC6F12)a-(OC5F10)b-(OC4F8)c-(OC3RFa 6)d-(OC2F4)e-(OCF2)f-
で表される基であり;
a、b、c、d、eおよびfは、それぞれ独立して0以上200以下の整数であって、a、b、c、d、eおよびfの和は少なくとも1であり、a、b、c、d、eまたはfを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意であり;
RFaは、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子、フッ素原子または塩素原子であり;
pは、各出現においてそれぞれ独立して、0または1であり;
qは、各出現においてそれぞれ独立して、0または1であり;
XAは、それぞれ独立して、以下の式:
Rnは、各出現においてそれぞれ独立して、-X1-RSiで表される基、水素原子、フェニル基またはC1-6アルキル基であり;
X1は、各出現においてそれぞれ独立して、単結合、-(R21)p1-(Xa)q1-、または-(R21)p1-(Xa)q1-R22-であり、これらの基は、フッ素原子、C1-3アルキル基およびC1-3フルオロアルキル基から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよく;
R21は、単結合、-(CH2)p2-またはo-、m-もしくはp-フェニレン基であり;
p2は、1~20の整数であり;
Xaは、-(Xb)q2-を表し;
Xbは、各出現においてそれぞれ独立して、-O-、-S-、o-、m-もしくはp-フェニレン基、-(OR35)n4-、-C(O)O-、-Si(R33)2-、-(Si(R33)2O)m’-Si(R33)2-、-CONR34-、-O-CONR34-、-NR34-および-(CH2)n’-からなる群から選択される基を表し;
R33は、各出現においてそれぞれ独立して、フェニル基、C1-6アルキル基またはC1-6アルコキシ基を表し;
R34は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子、フェニル基またはC1-6アルキル基を表し;
R35は、各出現においてそれぞれ独立して、C1-6アルキレン基であり;
n4は、各出現においてそれぞれ独立して、1~5の整数であり;
m’は、各出現においてそれぞれ独立して、1~100の整数であり;
n’は、各出現においてそれぞれ独立して、1~20の整数であり;
q2は、1~10の整数であり;
p1は、0または1であり;
q1は、0または1であり;
p1またはq1を付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は任意であり;
ここで、p1およびq1の少なくとも一方は1であり;
R22は、単結合、-(CH2)p3-またはo-、m-もしくはp-フェニレン基を表し、これらの基は、フッ素原子、C1-3アルキル基およびC1-3フルオロアルキル基から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよく;
p3は、1~20の整数であり;
α、βおよびγは、1であり;
RSiは、各出現においてそれぞれ独立して、以下の式(S1)~(S2):
Ra1は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z1-SiR41 r1R42 r2R43 r3であり;
Z1は、各出現においてそれぞれ独立して、C 1-6アルキレン基、-(CH 2 ) z1 -O-(式中、z1は、1~6の整数)、-O-(CH 2 ) z2 -(式中、z2は、1~6の整数)、-(CH2)z1-O-(CH2)z2-(式中、z1は、1~6の整数、z2は、1~6の整数)、または、-(CH2)z3-フェニレン-(CH2)z4-(式中、z3は、0~6の整数、z4は、0~6の整数)であり、これらの基は、フッ素原子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、およびC2-6アルキニル基から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよく;
R41は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z1’-SiR41’ r1’R42’ r2’R43’ r3’であり;
Z1’は、各出現においてそれぞれ独立して、C 1-6アルキレン基、-(CH 2 ) z1’ -O-(式中、z1’は、1~6の整数)、-O-(CH 2 ) z2’ -(式中、z2’は、1~6の整数)、-(CH2)z1’-O-(CH2)z2’-(式中、z1’は、1~6の整数、z2’は、1~6の整数)または、-(CH2)z3’-フェニレン-(CH2)z4’-(式中、z3’は、0~6の整数、z4’は、0~6の整数)であり、これらの基は、フッ素原子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、およびC2-6アルキニル基から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよく;
R41’は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z1”-SiR41” r1”R42” r2”であり;
Z1”は、各出現においてそれぞれ独立して、C 1-6アルキレン基、-(CH 2 ) z1” -O-(式中、z1”は、1~6の整数)、-O-(CH 2 ) z2” -(式中、z2”は、1~6の整数)、-(CH2)z1”-O-(CH2)z2”-(式中、z1”は、1~6の整数、z2”は、1~6の整数)または、-(CH2)z3”-フェニレン-(CH2)z4”-(式中、z3”は、0~6の整数、z4”は、0~6の整数)であり、これらの基は、フッ素原子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、およびC2-6アルキニル基から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよく;
R41”は、各出現においてそれぞれ独立して、水酸基または加水分解可能な基であり;
R42”は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子またはC1-20アルキル基であり;
r1”は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
r2”は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
R42’は、各出現においてそれぞれ独立して、水酸基または加水分解可能な基であり;
R43’は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子またはC1-20アルキル基であり;
r1’は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
r2’は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
r3’は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
R42は、各出現においてそれぞれ独立して、水酸基または加水分解可能な基であり;
R43は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子またはC1-20アルキル基であり;
r1は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
r2は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
r3は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
Rb1は、各出現においてそれぞれ独立して、水酸基または加水分解可能な基であり;
Rc1は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子またはC1-20アルキル基であり;
k1は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
l1は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
m1は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
ただし、式(S1)において、水酸基または加水分解可能な基に結合したSi原子が少なくとも1つ存在し;
Rd1は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z2-CR51 s1R52 s2R53 s3であり;
Z2は、各出現においてそれぞれ独立して、単結合、酸素原子、C1-6アルキレン基、-(CH2)z5-O-(CH2)z6-(式中、z5は、0~6の整数、z6は、0~6の整数)または、-(CH2)z7-フェニレン-(CH2)z8-(式中、z7は、0~6の整数、z8は、0~6の整数)であり、これらの基は、フッ素原子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、およびC2-6アルキニル基から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよく;
R51は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z2’-CR51’ s1’R52’ s2’であり;
Z2’は、各出現においてそれぞれ独立して、単結合、酸素原子、C1-6アルキレン基、-(CH2)z5’-O-(CH2)z6’-(式中、z5’は、0~6の整数、z6’は、0~6の整数)または、-(CH2)z7’-フェニレン-(CH2)z8’-(式中、z7’は、0~6の整数、z8’は、0~6の整数)であり、これらの基は、フッ素原子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、およびC2-6アルキニル基から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよく;
R51’は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z3-SiR51” m1”R52” 3-m1”であり;
Z3は、各出現においてそれぞれ独立して、単結合、酸素原子、C1-6アルキレン基、-(CH2)z5”-O-(CH2)z6”-(式中、z5”は、0~6の整数、z6”は、0~6の整数)または、-(CH2)z7”-フェニレン-(CH2)z8”-(式中、z7”は、0~6の整数、z8”は、0~6の整数)であり、これらの基は、フッ素原子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、およびC2-6アルキニル基から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよく;
R51”は、各出現においてそれぞれ独立して、水酸基または加水分解可能な基であり;
R52”は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子またはC1-20アルキル基であり;
m1”は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
R52’は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子、水酸基またはC1-20アルキル基であり;
s1’は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
s2’は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
R52は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z3-SiR51” m1”R52” 3-m1”であり;
R53は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子、水酸基またはC1-20アルキル基であり;
s1は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
s2は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
s3は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
Re1は、各出現においてそれぞれ独立して、-Z3-SiR51” m1”R52” 3-m1”であり;
Rf1は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子、水酸基またはC1-20アルキル基であり;
k2は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
l2は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
m2は、各出現においてそれぞれ独立して、0~3の整数であり;
ただし、式(S2)において、m1”が1~3である-SiR51” m1”R52” 3-m1”が少なくとも1つ存在し;
上記加水分解可能な基は、各出現においてそれぞれ独立して、-ORh1、-OCORh1、-O-N=CRh1 2、-NRh1 2、-NHRh1、-NCO、またはハロゲンであり;
これら式中、Rh1は、置換または非置換の炭素数1~4のアルキル基を示す。]
で表されるフルオロポリエーテル基含有シラン化合物と、
式(B1):
Rf3が、1個またはそれ以上のフッ素原子により置換されていているC1-6アルキル基であり;
X31が、-(X311)z11-(Z31)z12-で表され;
X311は、1個またはそれ以上のフッ素原子により置換されていていてもよいC1-6アルキレン基であり;
z11は、1~3の整数であり;
Z31は、酸素原子であり;
z12は、0~2の整数であり;
ただし、括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は、X31において任意であり;
R31は、それぞれ独立して、水酸基または加水分解可能な基であり;
R32は、それぞれ独立して、水素原子またはC1-20アルキル基であり;
n3は、1~3の整数であり;
上記加水分解可能な基は、各出現においてそれぞれ独立して、-ORh1、-OCORh1、-O-N=CRh1 2、-NRh1 2、-NHRh1、-NCO、またはハロゲンであり;
これら式中、Rh1は、置換または非置換の炭素数1~4のアルキル基を示す。]
で表されるフルオロアルキル基含有シラン化合物と、
溶媒と
を含む表面処理用液状組成物であって、
前記フルオロポリエーテル基含有シラン化合物のモル数に対する、前記フルオロアルキル基含有シラン化合物のモル数の比率は、0.001~1.5であり;
動的光散乱法による、前記液状組成物中の前記フルオロポリエーテル基含有シラン化合物および前記フルオロアルキル基含有シラン化合物の平均流体力学径は、10~1500nmであり、
前記平均流体力学径は、前記溶媒中に前記フルオロポリエーテル基含有シラン化合物を50質量%含む液状混合物と、前記フルオロアルキル基含有シラン化合物とを、前記液状組成物におけるフルオロポリエーテル基含有シラン化合物とフルオロアルキル基含有シラン化合物の割合と同じ割合になるように混合し、25℃になるまで静置して測定した場合に得られる値である、
表面処理用液状組成物。 - 動的光散乱法による散乱強度基準の粒子径分布における60%累積分布径は1~700nmである、請求項1に記載の表面処理用液状組成物。
[ここで、
前記粒子径分布の測定条件は、前記平均流体力学径の測定条件と同じである。] - 前記溶媒は、パーフルオロブチルメチルエーテル、パーフルオロブチルエチルエーテル、およびパーフルオロヘキシルメチルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1または2に記載の表面処理用液状組成物。
- Rf3が、C1-6パーフルオロアルキル基である、請求項1~3のいずれか1項に記載の表面処理用液状組成物。
- 含フッ素オイルをさらに含有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の表面処理用液状組成物。
- フルオロポリエーテル基含有シラン化合物として、式(1)で表されるフルオロポリエーテル基含有シラン化合物および式(2)で表されるフルオロポリエーテル基含有シラン化合物を含み、
さらに含フッ素オイルを含む、
請求項1~4のいずれか1項に記載の表面処理用液状組成物。 - 前記含フッ素オイルは、式:
Rf5-(OC4F8)a’-(OC3F6)b’-(OC2F4)c’-(OCF2)d’-Rf6
で表され、
Rf5およびRf6は、それぞれ独立して、1個またはそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~16アルキル基であり、
a’、およびb’は、それぞれ独立して0以上30以下の整数であり、c’およびd’は、それぞれ独立して1以上200以下の整数であり、a’、b’、c’およびd’の和は少なくとも5以上であり、添字a’、b’、c’またはd’を付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は、式中において任意である、請求項5または6に記載の表面処理用液状組成物。 - 前記フルオロポリエーテル基含有シラン化合物および前記フルオロアルキル基含有シラン化合物の合計に対して、前記含フッ素オイルが、0.001~50モル%含まれる、請求項5~7のいずれか1項に記載の表面処理用液状組成物。
- 前記フルオロアルキル基含有シラン化合物からなる群より選ばれる化合物のオリゴマーを含まない、請求項1~8のいずれか1項に記載の表面処理用液状組成物。
- 湿潤被覆用である、請求項9に記載の表面処理用液状組成物。
- 基材と、該基材表面に請求項1~10のいずれか1項に記載の表面処理用液状組成物より形成された層とを有する物品。
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