JP7276278B2 - ハット形鋼矢板の矯正装置、矯正方法およびハット形鋼矢板の製造方法 - Google Patents
ハット形鋼矢板の矯正装置、矯正方法およびハット形鋼矢板の製造方法 Download PDFInfo
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Description
上記特許文献1の矯正方法によれば、上記上反りや下反りを矯正することはできるが、ハット形鋼矢板の搬送方向前端部や後端部は図8に示すように幅方向形状が変形する、より具体的には全幅の減少が発生することがあった。
a.前記1の上ロールまたは前記1の下ロールは、前記腕部圧下部と同軸上に、前記ウェブ部を圧下するウェブ部圧下部を有し、前記基準値は、前記ウェブ部圧下部のロール半径と、前記目標形状における有効高さと、前記目標形状における前記腕部または前記ウェブ部の目標板厚とに基づいて算出される値であること、
b.前記腕部圧下部のロール半径と前記基準値との差が、前記基準値の0.01~0.05倍の範囲になるように構成されていること、
c.前記腕部圧下部のロール半径は、前記目標形状における前記腕部の目標板厚に前記基準値を加算した値より小さいこと、
などがより好ましい解決手段になり得るものと考えられる。
N1≧RW ・・・(1)
N2≦RA ・・・(2)
N1/RW>N2/RA ・・・(3)
d.前記第2基準値は、前記第1基準値と、前記目標形状における有効高さと、前記目標形状における前記腕部または前記ウェブ部の目標板厚とに基づいて算出される値であること、
e.前記1の上ロールまたは前記1の下ロールは、さらに下記式(4)を満たすこと、
などがより好ましい解決手段になり得るものと考えられる。
0.01≦RA/N2-RW/N1≦0.05 ・・・(4)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本実施の形態においてハット形鋼矢板の形状はウェブ部がフランジ部より上方に位置する姿勢(いわゆる逆U姿勢)で取り扱われるものとして説明するが、当然本発明の適用範囲はその他の姿勢(例えばU姿勢)での取り扱いにも及ぶ。
ハット形鋼矢板100は、略水平部であるウェブ部101と、ウェブ部101の両端からウェブ部101の幅方向外方に向かって傾斜して伸びる一対のフランジ部102と、各フランジ部102から更に外方に伸びる一対の腕部103と、各腕部103に支持される一対の継手部104とを有して構成される。この継手部104が他のハット形鋼矢板100の継手部104と嵌合により連結されて壁体が形成されることになる。
ウェブ部圧下部7のロール半径RWは、ハット形鋼矢板100の搬送方向Fからみて、支持部6の軸心位置と搬送されるハット形鋼矢板100のウェブ部101との離間距離(第1基準値N1)と一致している。すなわち、上ロール2のウェブ部圧下部5と、下ロール3が備えるウェブ部圧下部7との間隙t1がハット形鋼矢板100の製品のウェブ部101の目標板厚tw(図7参照)と略同長さ(t1=tw)となるロール半径に設定されている。ここで、略同長さとは、通材されるハット形鋼矢板100の反り量に応じて必要とされる圧下量を考慮することを示す。
腕部圧下部10のロール半径RAは、ハット形鋼矢板100の搬送方向Fからみて、支持部6の軸心位置と搬送されるハット形鋼矢板100の腕部103との離間距離(第2基準値N2)よりも大きいロール半径とする。言い換えれば、ウェブ部圧下部10のロール半径RWに、ハット形鋼矢板100の製品のウェブ部101の目標板厚twを加算し、ハット形鋼矢板100の製品の有効高さhを減算した値(第2基準値N2)よりも大きいロール半径とされる。つまり、下ロール3の腕部圧下部10と、上ロール2が備える腕部圧下部9との間隙t2がハット形鋼矢板100の製品のウェブ部101の目標板厚tbよりも短い長さ(t2<tb)となるロール半径に設定されている。なお、ハット形鋼矢板100の有効高さhとは、図4(b)および図7に示す高さhである。
N1≧RW ・・・(1)
N2≦RA ・・・(2)
N1/RW>N2/RA ・・・(3)
0.01≦RA/N2-RW/N1≦0.05 ・・・(4)
なお、表1中のロール数とは、矯正装置1に含まれる複数の上下ロール2、3の内、図2に示す本発明の下ロール3が採用されている数であり、ロール数が“0”とは図2に示す本発明の下ロール3が採用されず、図3に示す従来の下ロール3のいずれかが採用されていることを示す。たとえば、図3(a)では、腕部圧下部9、10のロールギャップt2は腕部103の目標板厚tbと略同一(t2=tb)であり、図3(b)では、ウェブ部101のみを圧下して矯正している。
また、反り量が正の値である場合、上反りを表し、負の値の場合、下反りを表すが、反り量が同一であれば反り方向による全幅減少への影響はほとんど変わらないため、本実施例では上反りの場合に統一している。
N1=RW・・・(1’)
N2<RA・・・(2’)
2 上ロール
3 下ロール
4 上アーバー
5 上ロール用スリーブ(ウェブ部圧下用)
6 下アーバー
7 下ロール用スリーブ(ウェブ部圧下用)
8 サポートスリーブ
9 上ロール用スリーブ(腕部圧下用)
10 下ロール用スリーブ(腕部圧下用)
11 外側ロール
100 ハット形鋼矢板
101 ウェブ部
102 フランジ部
103 腕部
104 継手部
F 通材方向
PL 通材路(パスライン)
W 全幅
h 有効高さ
Claims (5)
- ウェブ部、フランジ部、腕部および継手部を有するハット形鋼矢板を、複数の上ロールおよび複数の下ロールが互いに千鳥配置されたローラで矯正するための装置であって、
各上ロールおよび各下ロールは、同一軸心上に、前記ウェブ部を圧下するウェブ部圧下部と前記腕部を圧下する腕部圧下部とを備え、
前記複数の上ロールのうち少なくとも1の上ロールまたは前記複数の下ロールのうち少なくとも1の下ロールが、下記式(1)~(3)を満たすように構成されていることを特徴とするハット形鋼矢板の矯正装置。
N1≧RW ・・・(1)
N2≦RA ・・・(2)
N1/RW>N2/RA ・・・(3)
ここで、N1:前記軸心位置と前記ウェブ部との離間距離に基づいて算出される、ウェブ部圧下部のロール半径にかかる第1基準値、
N2:前記腕部圧下部の軸心位置とハット形鋼矢板の目標形状に基づいて算出される、腕部圧下部のロール半径にかかる第2基準値、
RW:前記ウェブ部圧下部のロール半径、
RA:前記腕部圧下部のロール半径
を表す。 - 前記第2基準値は、前記第1基準値と、前記目標形状における有効高さと、前記目標形状における前記腕部または前記ウェブ部の目標板厚とに基づいて算出される値であることを特徴とする請求項1に記載のハット形鋼矢板の矯正装置。
- 前記1の上ロールまたは前記1の下ロールは、さらに下記式(4)を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載のハット形鋼矢板の矯正装置。
0.01≦RA/N2-RW/N1≦0.05 ・・・(4) - ウェブ部、フランジ部、腕部および継手部を有するハット形鋼矢板を、請求項1~3のいずれか1項に記載のハット形鋼矢板の矯正装置を用いて矯正することを特徴とするハット形鋼矢板の矯正方法。
- 請求項4に記載のハット形鋼矢板の矯正方法を用いた、ハット形鋼矢板の矯正工程を有することを特徴とするハット形鋼矢板の製造方法。
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