JP7276238B2 - ワイヤロープ検査装置およびワイヤロープ検査システム - Google Patents

ワイヤロープ検査装置およびワイヤロープ検査システム Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤロープ検査装置およびワイヤロープ検査システムに関し、特に、複数のワイヤロープの磁束を検知する検知コイルを備えるワイヤロープ検査装置およびワイヤロープ検査システムに関する。
従来、複数のワイヤロープの磁束を検知する検知コイルを備えるロープテスタが知られている。(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1のロープテスタは、ワイヤロープと同じ数設けられた複数の磁化検出体を備えている。磁化検出体は、複数のワイヤロープの各々に設けられている。そして、複数の磁化検出体の各々は、複数のワイヤロープの各々の磁束を検知する。ロープテスタは、磁化検出体によるワイヤロープの磁束の検出結果に基づいて、複数のワイヤロープのうちのいずれのワイヤロープに傷みが生じているかを判定する。また、複数の磁化検出体の各々は、ワイヤロープの磁束を検出するためのパンケーキコイルを含んでいる。導線が巻回されたパンケーキコイルは、ワイヤロープの周りを囲うように設けられている。また、パンケーキコイルは、曲げ加工によりU字状に湾曲するように設けられている。
上記特許文献1に記載されているロープテスタでは、磁化検出体(パンケーキコイル)が複数のワイヤロープの各々に設けられている。ここで、エレベータなどに設けられる複数のワイヤロープは、互いの間隔が比較的狭い状態で、平行に配置されている。このため、複数のワイヤロープの各々に磁化検出体を配置すること(複数のワイヤロープの各々の周りを囲うようにパンケーキコイルを配置すること)が困難な場合がある。そこで、複数のワイヤロープの磁束を共通に検知するように検知コイルを設けることが考えられる。
特開2005-89172号公報
しかしながら、複数のワイヤロープの磁束を共通に検知するように検知コイルを設けた場合、複数のワイヤロープに傷みが生じているか否かを判定することは可能である一方、複数のワイヤロープのうちの傷みが生じている(異常である)ワイヤロープを特定することが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、複数のワイヤロープの磁束を共通に検知しながら、複数のワイヤロープのうちの異常であるワイヤロープを特定することが可能なワイヤロープ検査装置およびワイヤロープ検査システムを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるワイヤロープ検査装置は、複数のワイヤロープに対して相対的に移動するとともに、複数のワイヤロープの磁束を検知する検知コイルと、検知コイルにより検知された検知信号を取得する処理部と、を備え、検知コイルは、複数のワイヤロープに対して共通に設けられ、複数のワイヤロープの磁束を共通に検知する第1検知コイルと、複数のワイヤロープに対して共通に設けられ、構成する導線が、複数のワイヤロープが延びる方向において、第1検知コイルに対して複数のワイヤロープ毎にずらされて配置されている第2検知コイルとを含み、処理部は、第1検知コイルが磁束を検知した時間と第2検知コイルが磁束を検知した時間との差、および、第2検知コイルが検知した検知信号に基づいて、複数のワイヤロープのうちのいずれのワイヤロープが異常であるかを判定するように構成されている。
この発明の第2の局面におけるワイヤロープ検査システムは、複数のワイヤロープに対して相対的に移動するとともに、複数のワイヤロープの磁束を検知する検知コイルを備えるワイヤロープ検査装置と、検知コイルにより検知された検知信号を取得する処理装置と、を備え、検知コイルは、複数のワイヤロープに対して共通に設けられ、複数のワイヤロープの磁束を共通に検知する第1検知コイルと、複数のワイヤロープに対して共通に設けられ、構成する導線が、複数のワイヤロープが延びる方向において、第1検知コイルに対して複数のワイヤロープ毎にずらされて配置されている第2検知コイルとを含み、処理装置は、第1検知コイルが磁束を検知した時間と第2検知コイルが磁束を検知した時間との差、および、第2検知コイルが検知した検知信号に基づいて、複数のワイヤロープのうちのいずれのワイヤロープが異常であるかを判定するように構成されている。
上記第1の局面におけるワイヤロープ検査装置および上記第2の局面におけるワイヤロープ検査システムでは、上記のように、検知コイルは、複数のワイヤロープに対して共通に設けられ、複数のワイヤロープの磁束を共通に検知する第1検知コイルと、複数のワイヤロープに対して共通に設けられ、構成する導線が、複数のワイヤロープが延びる方向において、第1検知コイルに対して複数のワイヤロープ毎にずらされて配置されている第2検知コイルとを含む。これにより、第2検知コイルによって磁束(異常な磁束)が検知される時間が、複数のワイヤロープ毎に異なる。すなわち、第1検知コイルによって磁束(異常な磁束)が共通に検知されてから、第2検知コイルによって磁束(異常な磁束)が検知される時間までの時間(時間差)が、複数のワイヤロープ毎に異なる。これにより、上記の時間差に基づいて、第2検知コイルによって検知された検知信号(異常な信号)が、いずれのワイヤロープの磁束であるかを特定することができる。また、異常な磁束が検知された場合、第2検知コイルが検知した検知信号が比較的大きくなるので、第2検知コイルが検知した検知信号に基づいて、ワイヤロープが異常であるか否かを判定することができる。その結果、複数のワイヤロープの磁束を共通に検知しながら、複数のワイヤロープのうちの異常であるワイヤロープを特定することができる。
第1実施形態によるワイヤロープ検査装置が設けられている昇降路およびエレベータを示した図である。 第1実施形態によるワイヤロープ検査装置の構成を示したブロックである。 第1実施形態によるワイヤロープ検査装置の側面図である。 第1実施形態によるワイヤロープ検査装置の上面図である。 第1実施形態によるワイヤロープ検査装置の斜視図(1)である。 第1実施形態による差動接続された第1検出コイルの第1の受信コイルおよび第2の受信コイルを示す図である。 第1実施形態による差動接続された第2検出コイルの第1の受信コイルおよび第2の受信コイルを示す図である。 第1実施形態によるワイヤロープ検査装置の斜視図(2)である。 第1実施形態によるワイヤロープ検査装置の検知信号を示すである。 第2実施形態によるワイヤロープ検査装置の上面図である。 第2実施形態によるワイヤロープ検査装置の斜視図である。 第3実施形態によるワイヤロープ検査装置の上面図である。 第4実施形態によるワイヤロープ検査装置の上面図である。 第4実施形態によるワイヤロープ検査装置の斜視図である。 変形例によるワイヤロープ検査装置が設けられている昇降路およびエレベータを示した図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1~図9を参照して、第1実施形態によるワイヤロープ検査システム300の構成について説明する。なお、以下の説明において、「直交」とは、90度および90度近傍の角度をなして交差することを意味する。
(ワイヤロープ検査システムの構成)
図1に示すように、ワイヤロープ検査システム300は、検査対象物であり磁性体であるワイヤロープWの異常(素線断線など)を検査するためのシステムである。ワイヤロープ検査システム300は、ワイヤロープWの磁束を計測するワイヤロープ検査装置100と、ワイヤロープ検査装置100によるワイヤロープWの磁束の計測結果の表示、および、ワイヤロープ検査装置100によるワイヤロープWの磁束の計測結果に基づく解析などを行う処理装置200とを備えている。ワイヤロープ検査システム300によりワイヤロープWの異常を検査することにより、目視により確認しにくいワイヤロープWの異常を確認可能である。
ワイヤロープWは、磁性を有する素線材料が編みこまれる(たとえば、ストランド編みされる)ことにより形成されており、Z方向に延びる長尺材からなる磁性体である。ワイヤロープWは、劣化による切断が生じることを未然に防ぐために、ワイヤロープ検査装置100により状態(傷等の有無)を検査されている。ワイヤロープWの磁束の計測の結果、劣化の程度が決められた基準を超えたと判断されるワイヤロープWは、作業者により交換される。
図1では、ワイヤロープ検査装置100が、エレベータ110のかご111の移動に用いられるワイヤロープWを検査する例を示している。エレベータ110は、かご111と、ワイヤロープWを駆動するための巻き上げ機112とを備えている。エレベータ110は、巻き上げ機112によりワイヤロープWを移動させることにより、かご111を上下方向(Z方向)に移動させるように構成されている。ワイヤロープ検査装置100は、ワイヤロープWに対して移動しないように固定された状態で、巻き上げ機112により移動されるワイヤロープWの傷みを検査する。
ワイヤロープWは、ワイヤロープ検査装置100の位置において、Z方向に延びるように配置されている。ワイヤロープ検査装置100は、ワイヤロープWの表面に沿って、ワイヤロープWに対して相対的にZ方向(ワイヤロープWの長手方向)に移動しながら、ワイヤロープWの磁束を計測する。エレベータ110に使用されるワイヤロープWのように、ワイヤロープW自体が移動する場合には、ワイヤロープWをZ方向に移動させながら、ワイヤロープ検査装置100によるワイヤロープWの磁束の計測が行われる。これにより、ワイヤロープWのZ方向の各位置における磁束を計測することができるので、ワイヤロープWのZ方向の各位置における傷みを検査可能である。
(処理装置の構成)
図1に示すように、処理装置200は、たとえばパーソナルコンピュータである。処理装置200は、ワイヤロープ検査装置100が配置される空間とは違う空間に配置されている。処理装置200は、通信部201と、処理部202と、記憶部203と、表示部204とを備えている。通信部201は、通信用のインターフェースであり、ワイヤロープ検査装置100と処理装置200とを通信可能に接続する。処理装置200は、通信部201を介して、ワイヤロープ検査装置100によるワイヤロープWの計測結果(計測データ)を受信する。処理部202は、処理装置200の各部を制御する。処理部202は、CPUなどのプロセッサ、メモリなどを含んでいる。処理部202は、通信部201を介して受信したワイヤロープWの計測結果に基づいて、素線断線などのワイヤロープWの傷みを解析する。記憶部203は、たとえばフラッシュメモリを含む記憶媒体であり、ワイヤロープWの計測結果、処理部202によるワイヤロープWの計測結果の解析結果などの情報を記憶(保存)する。表示部204は、たとえば液晶モニタであり、ワイヤロープWの計測結果、処理部202によるワイヤロープWの計測結果の解析結果などの情報を表示する。
(磁性体検査装置の構成)
図2に示すように、ワイヤロープ検査装置100は、検知部1と、電子回路部2とを備えている。検知部1は、ワイヤロープWの磁束を検知(計測)する。具体的には、検知部1は、励振コイル10と、検知コイル20とを含んでいる。励振コイル10は、ワイヤロープWの磁化の状態を励振する。励振コイル10は、励振交流電流が流れることにより、Z方向(ワイヤロープWの長手方向、軸方向)に沿った磁界を内部(輪の内側)に発生させるとともに、発生させた磁界を内部に配置されたワイヤロープWに印加する。検知コイル20は、励振コイル10により磁界が印加されたワイヤロープWの磁束を検知(計測)する。検知コイル20は、検知したワイヤロープWの磁束に応じた検知信号(差動信号)を送信する。また、検知コイル20は、第1検知コイル30および第2検知コイル40を含む。なお、検知コイル20の詳細な説明は、後述する。
電子回路部2は、処理部51と、受信I/F(インターフェース)52と、励振I/F53と、電源回路54と、記憶部55と、通信部56とを含んでいる。処理部51は、ワイヤロープ検査装置100の各部を制御するように構成されている。処理部51は、CPU(中央処理装置)などのプロセッサ、メモリ、AD変換器などを含んでいる。受信I/F52は、検知コイル20の検知信号(差動信号)を受信(取得)して、処理部51に送信する。受信I/F52は、増幅器を含んでいる。受信I/F52は、増幅器により差動コイル12の検知信号を増幅して、処理部51に送信する。励振I/F53は、処理部51からの制御信号を受信する。励振I/F53は、受信した制御信号に基づいて、励振コイル10に対する電力の供給を制御する。電源回路54は、外部から電力を受け取って、励振コイル10などのワイヤロープ検査装置100の各部に電力を供給する。記憶部55は、たとえばフラッシュメモリを含む記憶媒体であり、ワイヤロープWの計測結果(計測データ)などの情報を記憶(保存)する。通信部56は、通信用のインターフェースであり、ワイヤロープ検査装置100と処理装置200とを通信可能に接続する。
(励振コイルに関する構成)
図3に示すように、励振コイル10は、複数のワイヤロープWを取り囲むように設けられている。また、励振コイル10は、複数のワイヤロープWの磁化の状態を同時に励振するように構成されている。これにより、複数のワイヤロープWの各々に励振コイルを設ける場合に比べて、ワイヤロープ検査装置100の構成を簡素化可能である。また、励振コイル10は、複数のワイヤロープWと共に、検知コイル20を取り囲むように設けられている。複数のワイヤロープWと検知コイル20とは、励振コイル10の内部(輪の内側)に配置されている。なお、検知コイル20は、励振コイル10の外部(輪の外側)に配置されていてもよい。
(検知コイルに関する構成)
図3に示すように、エレベータ110(図1参照)には、複数のワイヤロープWが設けられている。複数のワイヤロープWは、各々の長手方向(Z方向)に直交する方向(X方向)に並ぶように(互いに平行に)設けられている。
第1実施形態では、図4および図5に示すように、検知コイル20は、複数のワイヤロープWに対して相対的に移動するとともに、複数のワイヤロープWの磁束を検知するように構成されている。また、検知コイル20は、第1検知コイル30と第2検知コイル40とを含む。また、第1検知コイル30は、平面コイルである第1の受信コイル31と、第1の受信コイル31と差動接続されているとともに、第1の受信コイル31の検出面と検出面が対向するように設けられた平面コイルである第2の受信コイル32とを有する。同様に、第2検知コイル40は、平面コイルである第1の受信コイル41と、第1の受信コイル41と差動接続されているとともに、第1の受信コイル41の検出面と検出面が対向(Y方向に対向)するように設けられた平面コイルである第2の受信コイル42とを有する。
第1検知コイル30の第1の受信コイル31と、第2の受信コイル32との構成は、互いに同様である。そして、ワイヤロープWの磁束を検知する際には、ワイヤロープWは、第1の受信コイル31と第2の受信コイル32との間に非接触の状態で配置される。第1検知コイル30は、第1の受信コイル31により得られた信号と第2の受信コイル32により得られた信号との差動信号を検知信号として出力するように設けられている。
図6に示すように、第1の受信コイル31の端部と、第2の受信コイル32の端部とは、互いに差動接続されている。具体的には、第1の受信コイル31の内側の端部と、第2の受信コイル32の内側の端部とは、互いに差動接続されている。第1の受信コイル31と第2の受信コイル32とは、互いに逆方向に電流が流れるように構成されている。また、図7に示すように、第1の受信コイル41の端部と、第2の受信コイル42の端部とは、互いに差動接続されている。具体的には、第1の受信コイル41の内側の端部と、第2の受信コイル42の内側の端部とは、互いに差動接続されている。第1の受信コイル41と第2の受信コイル42とは、互いに逆方向に電流が流れるように構成されている。
(第1検知コイルの具体的な構成)
第1実施形態では、図4および図5に示すように、第1検知コイル30(第1の受信コイル31、第2の受信コイル32)は、複数のワイヤロープWに対して共通に設けられ、複数のワイヤロープWの磁束を共通に検知するように構成されている。つまり、第1検知コイル30は、複数のワイヤロープWに対して1つ設けられている。そして、1つの第1検知コイル30によって、複数のワイヤロープWの磁束がまとめて検知される。
また、第1実施形態では、第1検知コイル30を構成する導線30aは、複数のワイヤロープWが延びる方向に対して直交するように配置されている。具体的には、第1検知コイル30を構成する導線30aは、複数のワイヤロープWが延びるZ方向に対して直交するX方向(複数のワイヤロープWが隣り合う方向)に延びるように設けられている。
詳細には、第1の受信コイル31は、Y方向から見て、矩形状に形成されている。第1の受信コイル31は、X方向に延びる複数の第1部分31aと、Z方向に延びる複数の第2部分31bとを含む。そして、Y方向から見て、複数の第1部分31aが、複数のワイヤロープWが延びるZ方向に対して直交するように配置されている。
同様に、第2の受信コイル32は、Y方向から見て、矩形状に形成されている。また、第2の受信コイル32は、X方向に延びる複数の第1部分32aと、Z方向に延びる複数の第2部分32bとを含む。そして、Y方向から見て、複数の第1部分32aが、複数のワイヤロープWが延びるZ方向に対して直交するように配置されている。
また、図6に示すように、第1の受信コイル31は、X方向に幅W1を有し、Z方向に幅W2を有している。また、第1の受信コイル31のZ方向の幅W2は、X方向の幅W1よりも小さい。また、第2の受信コイル32は、X方向に幅W3を有し、Z方向に幅W4を有している。また、第2の受信コイル32のZ方向の幅W4は、X方向の幅W3よりも小さい。
(第2検知コイルの具体的な構成)
第1実施形態では、図4および図5に示すように、第2検知コイル40(第1の受信コイル41、第2の受信コイル42)は、複数のワイヤロープWに対して共通に設けられ、構成する導線40aが、複数のワイヤロープWが延びる方向において、第1検知コイル30に対して複数のワイヤロープW毎にずらされて配置されている。つまり、第2検知コイル40は、第1検知コイル30が磁束を検知した時間に対して時間差を有するとともに、複数のワイヤロープWの磁束の各々を互いに異なる時間において検知するように構成されている。具体的には、第2検知コイル40は、第2検知コイル40を構成する導線40aが、複数のワイヤロープWが延びる方向(Z方向)において、複数のワイヤロープWの各々に対して互いに異なる位置で交差するように配置されている。
第2検知コイル40の第1の受信コイル41と、第2の受信コイル42との構成は、互いに同様である。そして、ワイヤロープWの磁束を検知する際には、ワイヤロープWは、第1の受信コイル41と第2の受信コイル42との間に非接触の状態で配置される。第2検知コイル40は、第1の受信コイル41により得られた信号と第2の受信コイル42により得られた信号との差動信号を検知信号として出力するように設けられている。
ここで、第1実施形態では、第2検知コイル40(第1の受信コイル41)を構成する導線40aは、複数のワイヤロープWが延びる方向において、複数のワイヤロープWの各々に対して互いに異なる位置で直交するように配置されている第1部分41aと、第1部分41a同士を接続する第2部分41bとを含む。具体的には、第1の受信コイル41は、X方向に延びるとともに、Y方向から見て、ワイヤロープWに直交する複数の第1部分41aと、Z方向に延びる複数の第2部分41bとを含む。また、Y方向から見て、第2部分41bは、隣り合うワイヤロープWの間に配置されている。これにより、第1の受信コイル41は、Y方向から見て、階段形状に形成されている。なお、図7では、X方向における複数の第1部分41aの長さL1は、互いに等しいが、複数の第1部分41aの長さL1は、隣り合うワイヤロープWのピッチ(間隔)に対応するように調整される。
また、Z方向における、複数の第1部分41a同士の間隔L2(段差)は、たとえば、2mm~3mm程度である。なお、間隔L2は、ワイヤロープ検査装置100の大きさ、ワイヤロープWの数などによっても異なる。
同様に、第1実施形態では、第2検知コイル40(第2の受信コイル42)を構成する導線40aは、複数のワイヤロープWが延びる方向において、複数のワイヤロープWの各々に対して互いに異なる位置で直交するように配置されている第1部分42aと、第1部分42a同士を接続する第2部分42bとを含む。具体的には、第2の受信コイル42は、X方向に延びるとともに、Y方向から見て、ワイヤロープWに直交する複数の第1部分41aと、Z方向に延びる複数の第2部分41bとを含む。なお、第2の受信コイル42のその他の構成は、第1の受信コイル41と同様である。
また、第1実施形態では、第2検知コイル40の第1の受信コイル41は、複数のワイヤロープWが延びる方向(Z方向)の幅W12が、複数のワイヤロープWが延びる方向に直交する方向(X方向)の幅W11よりも小さくなるように構成されている。同様に、第2検知コイル40の第2の受信コイル42は、複数のワイヤロープWが延びる方向(Z方向)の幅W14が、複数のワイヤロープWが延びる方向に直交する方向(X方向)の幅W13よりも小さくなるように構成されている。
また、第1実施形態では、図4および図5に示すように、ワイヤロープ検査装置100は、第1検知コイル30の第1の受信コイル31および第2検知コイル40の第1の受信コイル41が共に配置される共通の第1基板61を備えている。また、ワイヤロープ検査装置100は、第1検知コイル30の第2の受信コイル32および第2検知コイル40の第2の受信コイル42が共に配置される共通の第2基板62が設けられている。第1基板61と第2基板62とは、たとえば、プリント基板から構成されている。第1基板61と第2基板62とは、Y方向において、ワイヤロープWを挟んで互いに対向するように配置されている。また、第1基板61において、第1検知コイル30の第1の受信コイル31と第2検知コイル40の第1の受信コイル41とがこの順で、Z2方向側に向かって配置されている。また、第2基板62において、第1検知コイル30の第2の受信コイル32と第2検知コイル40の第2の受信コイル42とがこの順で、Z2方向側に向かって配置されている。また、Z方向において、第1検知コイル30と第2検知コイル40との間の距離L3(図4参照)は、たとえば、10mm程度である。なお、間隔L3は、ワイヤロープ検査装置100の大きさ、ワイヤロープWの数などによっても異なる。また、「基板」とは、1つの基板から構成される場合と、複数の基板が合体して構成されている場合とを含む概念である。
また、図4に示すように、ワイヤロープ検査装置100は、第1検知コイル30からワイヤロープWが延びる方向(Z1方向)に離間した位置に、磁界印加部70を備えている。第1検知コイル30および第2検知コイル40は、磁界印加部70により予め磁界が印加されたワイヤロープWの磁界の変化を検知する。具体的には、磁界印加部70は、励振コイル10がワイヤロープWに磁界を印加するよりも前に、ワイヤロープWに磁界を印加することが可能なように、励振コイル10からZ1方向に離間した位置に設けられている。なお、磁界印加部70は、X方向に並ぶ複数の磁石を有しており、複数のワイヤロープWに対してX方向の磁界を印加するように構成されている。
そして、ワイヤロープWに対して予め磁界が印加されるので、ワイヤロープWの磁化の向きを一定にすることができる。その結果、第1検知コイル30および第2検知コイル40から出力される検知信号のノイズを低減することが可能となり、検知信号のS/N比を向上させることができる。したがって、検知信号のS/N比を向上させることによって、複数のワイヤロープWの状態(異常の有無)をより精度よく検査することが可能になる。
(処理部の構成)
図8に示すように、複数のワイヤロープWのうちのいずれかの(複数の)ワイヤロープWにおいて、同じ位置(Z方向に置ける位置)に異常が生じているとする。第1検知コイル30は、同時刻に、複数のワイヤロープWの同じ位置(Z方向に置ける位置)を通過する。これにより、図9(a)に示すように、第1検知コイル30の検知信号では、同時刻(時刻t1)に異常信号(ピーク)が検出される。図8では、ワイヤロープWa~Wdに異常が生じているとする。この場合、第1検知コイル30の検知信号では、時刻t1において、ワイヤロープWa~Wdの各々の比較的大きな検知信号が加算された検知信号(ピーク)が検出される。
一方、第2検知コイル40は、複数のワイヤロープWの同じ位置(Z方向に置ける位置)を互いに異なる時間において通過する(つまり、複数のワイヤロープWの磁束の各々を互いに異なる時間において検出する)。これにより、図9(b)に示すように、第2検知コイル40の検知信号では、異常が生じているワイヤロープWa~Wdの各々に対して、それぞれ、互いに異なる時間t11、t12、t13およびt14に異常信号(ピーク)を検出する。
そこで、第1実施形態では、処理部51は、第1検知コイル30が磁束を検知した時間と第2検知コイル40が磁束を検知した時間との差、および、第2検知コイル40が検知した検知信号に基づいて、複数のワイヤロープWのうちのいずれのワイヤロープWが異常であるかを判定するように構成されている。具体的には、処理部51は、第1検知コイル30が磁束を検知した時間と第2検知コイル40が磁束を検知した時間との差、および、第2検知コイル40が検知した検知信号のピークに基づいて、複数のワイヤロープWのうちのいずれのワイヤロープWが異常であるかを判定するように構成されている。
詳細には、処理部51は、第1検知コイル30が磁束を検知した時間t1と、第2検知コイル40が磁束を検知した時間t11、t12、t13およびt14の各々との差(t1-t11=Δt1、t1-t12=Δt2、t1-t13=Δt3、t1-t14=Δt4)を算出する。また、ワイヤロープ検査装置100(第1検知コイル30、および、第2検知コイル40)の複数のワイヤロープWに対する相対的な移動速度v(Z方向における移動速度)は、予め既知であるとする。これにより、Δt1×vが、ワイヤロープWa上における、第1検知コイル30と第2検知コイル40との間の距離(ピッチ)に対応する。同様に、Δt2×vが、ワイヤロープWb上における、第1検知コイル30と第2検知コイル40との間の距離(ピッチ)に対応する。同様に、Δt3×vが、ワイヤロープWc上における、第1検知コイル30と第2検知コイル40との間の距離(ピッチ)に対応する。同様に、Δt4×vが、ワイヤロープWd上における、第1検知コイル30と第2検知コイル40との間の距離(ピッチ)に対応する。すなわち、処理部51は、第1検知コイル30が磁束を検知した時間t1と、第2検知コイル40が磁束を検知した時間t11(t12、t13およびt14)との差に基づいて、いずれのワイヤロープWに異常が生じているのかを特定することが可能になる。
また、処理部51は、第2検知コイル40の検出信号のピークの高さに基づいて、ワイヤロープWの異常の有無を判定する。たとえば、第2検知コイル40の検出信号のピークの高さが、所定の閾値よりも大きい場合、ワイヤロープWに異常が生じていると判定する。なお、上記の例では、複数のワイヤロープWに異常が生じている場合について説明したが、複数のワイヤロープWのうちの1つのみに異常が生じている場合でも、上記と同様に異常が生じているワイヤロープWを特定することが可能である。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、検知コイル20は、複数のワイヤロープWに対して共通に設けられ、複数のワイヤロープWの磁束を共通に検知する第1検知コイル30と、複数のワイヤロープWに対して共通に設けられ、構成する導線40aが、複数のワイヤロープWが延びる方向において、第1検知コイル30に対して複数のワイヤロープW毎にずらされて配置されている第2検知コイル40とを含む。これにより、第2検知コイル40によって磁束(異常な磁束)が検知される時間が、複数のワイヤロープW毎に異なる。すなわち、第1検知コイル30によって磁束(異常な磁束)が共通に検知されてから、第2検知コイル40によって磁束(異常な磁束)が検知される時間までの時間(時間差)が、複数のワイヤロープW毎に異なる。これにより、上記の時間差に基づいて、第2検知コイル40によって検知された検知信号(異常な信号)が、いずれのワイヤロープWの磁束であるかを特定することができる。また、異常な磁束が検知された場合、第2検知コイル40が検知した検知信号が比較的大きくなるので、第2検知コイル40が検知した検知信号に基づいて、ワイヤロープWが異常であるか否かを判定することができる。その結果、複数のワイヤロープWの磁束を共通に検知しながら、複数のワイヤロープWのうちの異常であるワイヤロープWを特定することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、処理部51は、第1検知コイル30が磁束を検知した時間と第2検知コイル40が磁束を検知した時間との差、および、第2検知コイル40が検知した検知信号のピークに基づいて、複数のワイヤロープWのうちのいずれのワイヤロープWが異常であるかを判定するように構成されている。ここで、ワイヤロープWに異常が発生している場合、第2検知コイル40が検知した検知信号のピークが大きくなる。これにより、第2検知コイル40が検知した検知信号のピークに基づいて、容易に、ワイヤロープWの異常を判定することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第2検知コイル40は、第2検知コイル40を構成する導線40aが、複数のワイヤロープWが延びる方向において、複数のワイヤロープWの各々に対して互いに異なる位置で交差するように配置されている。これにより、第2検知コイル40を複数のワイヤロープWに対して共通に設けた場合でも、複数のワイヤロープWの磁束の各々を互いに異なる時間において検知することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第2検知コイル40を構成する導線40aは、複数のワイヤロープWが延びる方向において、複数のワイヤロープWの各々に対して互いに異なる位置で直交するように配置されている第1部分41a(42a)と、第1部分41a(42a)同士を接続する第2部分41b(42b)とを含む。これにより、複数の第1部分41a(42a)の各々の、複数のワイヤロープWの各々を通過する時間が互いに異なるので、複数のワイヤロープWの磁束の各々を互いに異なる時間において検知することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第2検知コイル40は、複数のワイヤロープWが延びる方向の幅W12(W14)が、複数のワイヤロープWが延びる方向に直交する方向の幅W11(W13)よりも小さくなるように構成されている。これにより、ワイヤロープ検査装置100の複数のワイヤロープWが延びる方向の大きさを小さくすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第1検知コイル30を構成する導線30aは、複数のワイヤロープWが延びる方向に対して直交するように配置されている。これにより、第1検知コイル30が複数のワイヤロープWの各々を通過する時間が互いに同じになるので、第1検知コイル30が磁束を検知した時間と第2検知コイル40が磁束を検知した時間との差の算出を容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第1検知コイル30は、平面コイルである第1の受信コイル31と、第1の受信コイル31と差動接続されているとともに、第1の受信コイル31の検出面と検出面が対向するように設けられた平面コイルである第2の受信コイル32とを有する。また、第2検知コイル40は、平面コイルである第1の受信コイル41と、第1の受信コイル41と差動接続されているとともに、第1の受信コイル41の検出面と検出面が対向するように設けられた平面コイルである第2の受信コイル42とを有する。これにより、コイルをワイヤロープWの周りに巻き回すように設ける場合に比べて、第1検知コイル30および第2検知コイル40の形状および構造を簡素化することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第1検知コイル30の第1の受信コイル31および第2検知コイル40の第1の受信コイル41が共に配置される共通の第1基板61と、第1検知コイル30の第2の受信コイル32および第2検知コイル40の第2の受信コイル42が共に配置される共通の第2基板62とを設ける。これにより、第1検知コイル30の第1の受信コイル31および第2検知コイル40の第1の受信コイル41が共通の第1基板61に配置されているので、第1検知コイル30の第1の受信コイル31と第2検知コイル40の第1の受信コイル41との位置ずれに起因して、ワイヤロープWの異常が正確に判定できなくなるのを抑制することができる。同様に、第1検知コイル30の第2の受信コイル32および第2検知コイル40の第2の受信コイル42が共通の第2基板62に配置されているので、第1検知コイル30の第2の受信コイル32と第2検知コイル40の第2の受信コイル42との位置ずれに起因して、ワイヤロープWの異常が正確に判定できなくなるのを抑制することができる。
[第2実施形態]
図10および図11を参照して、第2実施形態によるワイヤロープ検査装置101の構成について説明する。
第2実施形態では、第2検知コイル80を構成する導線80aは、複数のワイヤロープWが延びる方向に対して直交以外の角度θ1(図10参照)をなして交差するように配置されている。第2検知コイル80は、上記第1実施形態と同様に、第1の受信コイル81と第2の受信コイル82とを含む。なお、第1の受信コイル81の構成と、第2の受信コイル82の構成とは、同様であるので、以下では、第1の受信コイル81について説明する。
具体的には、第2検知コイル80(第1の受信コイル81)は、Y方向から見て、平行四辺形形状に形成されている。第1の受信コイル81(導線80a)は、複数のワイヤロープWの各々に対して直交以外の角度θ1をなして交差する第1部分81aと、第1部分81a同士を接続する第2部分81bとを含む。第1部分81aは、直線状に配置されている。また、第2部分81bは、Z方向に沿うように配置されている。また、Y方向から見て、第1部分81aと、ワイヤロープWとがなす角度θ1は、たとえば、0度よりも大きく90度よりも小さい。なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、第2検知コイル80を構成する導線80aは、複数のワイヤロープWが延びる方向に対して直交以外の角度θ1をなして交差するように配置されている。これにより、第2検知コイル80が複数のワイヤロープWの各々を通過する時間が互いに異なるので、複数のワイヤロープWの磁束の各々を互いに異なる時間において検知することができる。また、第2検知コイル80を構成する導線80aの形状(ワイヤロープWが延びる方向に対して交差する形状)が、比較的単純になるので、第2検知コイル80を容易に形成することができる。
[第3実施形態]
図12を参照して、第3実施形態によるワイヤロープ検査装置102の構成について説明する。
第3実施形態では、第1検知コイル90を構成する導線90aは、第2検知コイル80が磁束を検知した時間と時間差を有するように、複数のワイヤロープWが延びる方向に対して直交以外の角度θ2をなして交差するように配置されている。第1検知コイル90は、Y方向から見て、平行四辺形形状に形成されている。第1の受信コイル91(導線90a)は、複数のワイヤロープWの各々に対して直交以外の角度θ2をなして交差する第1部分91aと、第1部分91a同士を接続する第2部分91bとを含む。角度θ2は、たとえば、90度よりも大きく180度よりも小さい。第1検知コイル90の第1部分91aは、複数のワイヤロープWの各々に対して、上記第2実施形態の第2検知コイル80の第1部分81aとは、反対方向に傾斜するように交差している。また、第2の受信コイル(図示せず)の構成は、第1の受信コイル91の構成と同様である。また、第3実施形態のその他の構成は、上記第2実施形態と同様である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、第1検知コイル90を構成する導線90aは、第2検知コイル80が磁束を検知した時間と時間差を有するように、複数のワイヤロープWが延びる方向に対して直交以外の角度θ2をなして交差するように配置されている。これにより、第1検知コイル90においても、複数のワイヤロープWの磁束の各々を互いに異なる時間において検知し、第2検知コイル80においても、複数のワイヤロープWの磁束の各々を互いに異なる時間において検知するので、第1検知コイル90が磁束を検知した時間と第2検知コイル80が磁束を検知した時間との差を大きくすることができる。その結果、複数のワイヤロープWのうちのいずれのワイヤロープWが異常であるかをより容易に判定する(識別する)ことができる。
[第4実施形態]
図13および図14を参照して、第4実施形態によるワイヤロープ検査装置103の構成について説明する。
第4実施形態では、第1検知コイル120は、複数のワイヤロープWを取り囲むように配置されている。また、第2検知コイル130は、複数のワイヤロープWを取り囲むように、かつ、複数のワイヤロープWが延びる方向において、第1検知コイル120と離間するように配置されている。また、第2検知コイル130は、複数のワイヤロープWの磁束の各々を互いに異なる時間において検知するように構成されている。具体的には、第1検知コイル120は、第1検知コイル120を構成する導線120aが、複数のワイヤロープWに対して直交するように(X方向またはY方向に沿うように)、複数のワイヤロープWの外側において巻回されている。また、第2検知コイル130は、Y方向から見て、第2検知コイル130を構成する導線130aが、複数のワイヤロープWに対して直交以外の角度θ3をなして交差するように、複数のワイヤロープWの外側において巻回されている。
(第4実施形態の効果)
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態では、上記のように、第1検知コイル120は、複数のワイヤロープWを取り囲むように配置されており、第2検知コイル130は、複数のワイヤロープWを取り囲むように、かつ、複数のワイヤロープWが延びる方向において、第1検知コイル120と離間するように配置されている。これにより、複数のワイヤロープWを取り囲むように巻回される一般的なコイルを用いて、複数のワイヤロープWの磁束を共通に検知しながら、複数のワイヤロープWのうちの異常であるワイヤロープWを特定することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1~第4実施形態では、ワイヤロープ検査システムがエレベータに用いられるワイヤロープを検査するシステムである例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ワイヤロープ検査システムがクレーンや、吊り橋、ロボットなどに用いられるワイヤロープを検査するシステムであってもよい。なお、吊り橋に使用されるワイヤロープのように、ワイヤロープ自体が移動しない場合には、ワイヤロープ検査装置をワイヤロープに沿って移動させながら、ワイヤロープ検査装置によるワイヤロープの磁束の計測が行われればよい。
また、上記第1~第4実施形態では、ワイヤロープ検査装置が、励振コイルを備えている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ワイヤロープ検査装置が、必ずしも励振コイルを備えていなくてもよい。
また、上記第1~第4実施形態では、処理部が、第2検知コイルが検知した検知信号のピークの高さに基づいて、ワイヤロープの異常を検出する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2検知コイルが検知した検知信号のピークの高さ以外の基準に基づいて、ワイヤロープの異常を検出してもよい。
また、上記第1~第4実施形態では、第1検知コイルおよび第2検知コイルは、複数のワイヤロープが延びる方向(Z方向)の幅が、複数のワイヤロープが延びる方向に直交する方向(X方向)の幅よりも小さくなるように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1検知コイルおよび第2検知コイルは、Z方向の幅が、X方向の幅以上であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、第1検知コイルが、Y方向から見て、矩形形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1検知コイルが、Y方向から見て、長円形状を有していてもよい。
また、上記第2実施形態では、第2検知コイルが、Y方向から見て、平行四辺形形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1検知コイルが、X方向に対して傾斜する矩形形状を有していてもよい。
また、上記第1~第3実施形態では、磁界印加部が、第1基板および第2基板に対して離間して設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、磁界印加部が、第1基板および第2基板に設けられていてもよい。
また、上記第1~第4実施形態では、ワイヤロープ検査装置の処理部が、ワイヤロープが異常であるかを判定する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図15に示す変形例によるワイヤロープ検査システム400のように、処理装置420が、ワイヤロープWが異常であるかを判定してもよい。具体的には、ワイヤロープ検査装置410の処理部51(図2参照)は、通信部56を介して、第1検知コイル30および第2検知コイル40の各々の検知信号を処理装置420に送信する処理を行う。処理装置420の処理部402は、通信部201を介して、第1検知コイル30および第2検知コイル40の各々の検知信号を取得する。処理装置420の処理部402は、第1検知コイル30が磁束を検知した時間と第2検知コイル40が磁束を検知した時間との差、および、第2検知コイル40が検知した検知信号に基づいて、複数のワイヤロープWのうちのいずれのワイヤロープWが異常であるかを判定するように構成されている。なお、変形例のその他の構成、および、効果は、上記第1~第4実施形態と同様である。
[態様]
上記した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(項目1)
複数のワイヤロープに対して相対的に移動するとともに、前記複数のワイヤロープの磁束を検知する検知コイルと、
前記検知コイルにより検知された検知信号を取得する処理部と、を備え、
前記検知コイルは、前記複数のワイヤロープに対して共通に設けられ、前記複数のワイヤロープの磁束を共通に検知する第1検知コイルと、前記複数のワイヤロープに対して共通に設けられ、構成する導線が、前記複数のワイヤロープが延びる方向において、前記第1検知コイルに対して前記複数のワイヤロープ毎にずらされて配置されている第2検知コイルとを含み、
前記処理部は、前記第1検知コイルが磁束を検知した時間と前記第2検知コイルが磁束を検知した時間との差、および、前記第2検知コイルが検知した検知信号に基づいて、前記複数のワイヤロープのうちのいずれのワイヤロープが異常であるかを判定するように構成されている、ワイヤロープ検査装置。
(項目2)
前記処理部は、前記第1検知コイルが磁束を検知した時間と前記第2検知コイルが磁束を検知した時間との差、および、前記第2検知コイルが検知した検知信号のピークに基づいて、前記複数のワイヤロープのうちのいずれのワイヤロープが異常であるかを判定するように構成されている、項目1に記載のワイヤロープ検査装置。
(項目3)
前記第2検知コイルは、前記第2検知コイルを構成する導線が、前記複数のワイヤロープが延びる方向において、前記複数のワイヤロープの各々に対して互いに異なる位置で交差するように配置されている、項目1または2に記載のワイヤロープ検査装置。
(項目4)
前記第2検知コイルを構成する前記導線は、前記複数のワイヤロープが延びる方向において、前記複数のワイヤロープの各々に対して互いに異なる位置で直交するように配置されている第1部分と、前記第1部分同士を接続する第2部分とを含む、項目3に記載のワイヤロープ検査装置。
(項目5)
前記第2検知コイルを構成する前記導線は、前記複数のワイヤロープが延びる方向に対して直交以外の角度をなして交差するように配置されている、項目4に記載のワイヤロープ検査装置。
(項目6)
前記第2検知コイルは、前記複数のワイヤロープが延びる方向の幅が、前記複数のワイヤロープが延びる方向に直交する方向の幅よりも小さくなるように構成されている、項目1~5のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
(項目7)
前記第1検知コイルを構成する導線は、前記複数のワイヤロープが延びる方向に対して直交するように配置されている、項目1~6のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
(項目8)
前記第1検知コイルを構成する導線は、前記第2検知コイルが磁束を検知した時間と時間差を有するように、前記複数のワイヤロープが延びる方向に対して直交以外の角度をなして交差するように配置されている、項目1~6のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
(項目9)
前記第1検知コイルおよび前記第2検知コイルは、各々、平面コイルである第1の受信コイルと、前記第1の受信コイルと差動接続されているとともに、前記第1の受信コイルの検出面と検出面が対向するように設けられた平面コイルである第2の受信コイルとを有する、項目1~8のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
(項目10)
前記第1検知コイルの前記第1の受信コイルおよび前記第2検知コイルの前記第1の受信コイルが共に配置される共通の第1基板と、
前記第1検知コイルの前記第2の受信コイルおよび前記第2検知コイルの前記第2の受信コイルが共に配置される共通の第2基板とをさらに備える、項目9に記載のワイヤロープ検査装置。
(項目11)
前記第1検知コイルは、前記複数のワイヤロープを取り囲むように配置されており、
前記第2検知コイルは、前記複数のワイヤロープを取り囲むように、かつ、前記複数のワイヤロープが延びる方向において、前記第1検知コイルと離間するように配置されている、項目1~9のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
(項目12)
複数のワイヤロープに対して相対的に移動するとともに、前記複数のワイヤロープの磁束を検知する検知コイルを備えるワイヤロープ検査装置と、
前記検知コイルにより検知された検知信号を取得する処理装置と、を備え、
前記検知コイルは、前記複数のワイヤロープに対して共通に設けられ、前記複数のワイヤロープの磁束を共通に検知する第1検知コイルと、前記複数のワイヤロープに対して共通に設けられ、構成する導線が、前記複数のワイヤロープが延びる方向において、前記第1検知コイルに対して前記複数のワイヤロープ毎にずらされて配置されている第2検知コイルとを含み、
前記処理装置は、前記第1検知コイルが磁束を検知した時間と前記第2検知コイルが磁束を検知した時間との差、および、前記第2検知コイルが検知した検知信号に基づいて、前記複数のワイヤロープのうちのいずれのワイヤロープが異常であるかを判定するように構成されている、ワイヤロープ検査システム。
20 検知コイル
30、90、120 第1検知コイル
31、91 第1の受信コイル
32 第2の受信コイル
30a、90a、120a 導線
40、80、130 第2検知コイル
40a、80a、130a 導線
41、81 第1の受信コイル
41a、81a 第1部分
41b、81b 第2部分
42、82 第2の受信コイル
42a、82a 第1部分
42b、82b 第2部分
51 処理部
61 第1基板
62 第2基板
100、101、102、103 ワイヤロープ検査装置
400 ワイヤロープ検査システム
420 処理装置
W ワイヤロープ

Claims (12)

  1. 複数のワイヤロープに対して相対的に移動するとともに、前記複数のワイヤロープの磁束を検知する検知コイルと、
    前記検知コイルにより検知された検知信号を取得する処理部と、を備え、
    前記検知コイルは、前記複数のワイヤロープに対して共通に設けられ、前記複数のワイヤロープの磁束を共通に検知する第1検知コイルと、前記複数のワイヤロープに対して共通に設けられ、構成する導線が、前記複数のワイヤロープが延びる方向において、前記第1検知コイルに対して前記複数のワイヤロープ毎にずらされて配置されている第2検知コイルとを含み、
    前記処理部は、前記第1検知コイルが磁束を検知した時間と前記第2検知コイルが磁束を検知した時間との差、および、前記第2検知コイルが検知した検知信号に基づいて、前記複数のワイヤロープのうちのいずれのワイヤロープが異常であるかを判定するように構成されている、ワイヤロープ検査装置。
  2. 前記処理部は、前記第1検知コイルが磁束を検知した時間と前記第2検知コイルが磁束を検知した時間との差、および、前記第2検知コイルが検知した検知信号のピークに基づいて、前記複数のワイヤロープのうちのいずれのワイヤロープが異常であるかを判定するように構成されている、請求項1に記載のワイヤロープ検査装置。
  3. 前記第2検知コイルは、前記第2検知コイルを構成する導線が、前記複数のワイヤロープが延びる方向において、前記複数のワイヤロープの各々に対して互いに異なる位置で交差するように配置されている、請求項1または2に記載のワイヤロープ検査装置。
  4. 前記第2検知コイルを構成する前記導線は、前記複数のワイヤロープが延びる方向において、前記複数のワイヤロープの各々に対して互いに異なる位置で直交するように配置されている第1部分と、前記第1部分同士を接続する第2部分とを含む、請求項3に記載のワイヤロープ検査装置。
  5. 前記第2検知コイルを構成する前記導線は、前記複数のワイヤロープが延びる方向に対して直交以外の角度をなして交差するように配置されている、請求項4に記載のワイヤロープ検査装置。
  6. 前記第2検知コイルは、前記複数のワイヤロープが延びる方向の幅が、前記複数のワイヤロープが延びる方向に直交する方向の幅よりも小さくなるように構成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
  7. 前記第1検知コイルを構成する導線は、前記複数のワイヤロープが延びる方向に対して直交するように配置されている、請求項1~6のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
  8. 前記第1検知コイルを構成する導線は、前記第2検知コイルが磁束を検知した時間と時間差を有するように、前記複数のワイヤロープが延びる方向に対して直交以外の角度をなして交差するように配置されている、請求項1~6のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
  9. 前記第1検知コイルおよび前記第2検知コイルは、各々、平面コイルである第1の受信コイルと、前記第1の受信コイルと差動接続されているとともに、前記第1の受信コイルの検出面と検出面が対向するように設けられた平面コイルである第2の受信コイルとを有する、請求項1~8のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
  10. 前記第1検知コイルの前記第1の受信コイルおよび前記第2検知コイルの前記第1の受信コイルが共に配置される共通の第1基板と、
    前記第1検知コイルの前記第2の受信コイルおよび前記第2検知コイルの前記第2の受信コイルが共に配置される共通の第2基板とをさらに備える、請求項9に記載のワイヤロープ検査装置。
  11. 前記第1検知コイルは、前記複数のワイヤロープを取り囲むように配置されており、
    前記第2検知コイルは、前記複数のワイヤロープを取り囲むように、かつ、前記複数のワイヤロープが延びる方向において、前記第1検知コイルと離間するように配置されている、請求項1~9のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
  12. 複数のワイヤロープに対して相対的に移動するとともに、前記複数のワイヤロープの磁束を検知する検知コイルを備えるワイヤロープ検査装置と、
    前記検知コイルにより検知された検知信号を取得する処理装置と、を備え、
    前記検知コイルは、前記複数のワイヤロープに対して共通に設けられ、前記複数のワイヤロープの磁束を共通に検知する第1検知コイルと、前記複数のワイヤロープに対して共通に設けられ、構成する導線が、前記複数のワイヤロープが延びる方向において、前記第1検知コイルに対して前記複数のワイヤロープ毎にずらされて配置されている第2検知コイルとを含み、
    前記処理装置は、前記第1検知コイルが磁束を検知した時間と前記第2検知コイルが磁束を検知した時間との差、および、前記第2検知コイルが検知した検知信号に基づいて、前記複数のワイヤロープのうちのいずれのワイヤロープが異常であるかを判定するように構成されている、ワイヤロープ検査システム。
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