JP7354908B2 - ワイヤロープ検査装置、ワイヤロープ検査システム、および、ワイヤロープ検査方法 - Google Patents
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Description
この発明の第2の局面におけるワイヤロープ検査システムは、ワイヤロープに対応して設けられ、ワイヤロープに対して相対的に移動しながらワイヤロープの磁束を検知する検知コイルを含むワイヤロープ検査装置と、検知コイルの検知信号を取得する処理装置と、を備え、検知コイルは、ワイヤロープが延びる第1方向としてのZ方向と直交する面内において、ワイヤロープの振動幅が相対的に小さい第2方向としてのX方向側に設けられた第1部分と、第1部分と接続されるとともに、Z方向と直交する面内において、ワイヤロープの振動幅が相対的に大きい第3方向としてのY方向側に設けられた第2部分とを含み、対応するワイヤロープを第1部分および第2部分により囲むように構成されており、検知コイルの第1部分は、X方向におけるワイヤロープの中心軸と第1部分との間の距離が、Y方向におけるワイヤロープの中心軸と第2部分との間の距離よりも短くなるように配置されており、処理装置は、検知信号に基づいて、ワイヤロープの異常の有無を判定するように構成されている。
この発明の第3の局面におけるワイヤロープ検査方法は、ワイヤロープに対応して設けられ、ワイヤロープが延びる第1方向としてのZ方向と直交する面内において、ワイヤロープの振動幅が相対的に小さい第2方向としてのX方向側に設けられた第1部分と、第1部分と接続されるとともに、Z方向と直交する面内において、ワイヤロープの振動幅が相対的に大きい第3方向としてのY方向側に設けられた第2部分とを含み、対応するワイヤロープを第1部分および第2部分により囲む検知コイルを、X方向におけるワイヤロープの中心軸と第1部分との間の距離が、Y方向におけるワイヤロープの中心軸と第2部分との間の距離よりも短い状態で、ワイヤロープに対して相対的に移動させながらワイヤロープの磁束を検知するステップと、検知コイルにより検知されたワイヤロープの磁束の変化に基づいて、ワイヤロープの異常の有無を判定するステップとを含む。
この発明の第4の局面におけるワイヤロープ検査装置は、ワイヤロープに対して磁束を印加する励磁部と、ワイヤロープに対応して設けられ、励磁部により磁束が印加されるワイヤロープに対して相対的に移動しながらワイヤロープの磁束を検知する検知コイルと、ワイヤロープが延びる第1方向と直交する第2方向におけるワイヤロープの位置、または、第2方向における検知コイルとワイヤロープとの間隔に基づいて、第2方向において、ワイヤロープの振動に対応するようにワイヤロープに対する検知コイルの位置を調整する位置調整機構と、を備え、検知コイルは、第1方向としてのZ方向と直交する面内において、第2方向としてのX方向側に設けられた第1部分と、第1部分と接続されるとともに、Z方向と直交する面内において、第2方向に直交する第3方向としてのY方向側に設けられた第2部分とを含み、対応するワイヤロープを第1部分および第2部分により囲むように構成されており、位置調整機構により調整されるX方向側に設けられた検知コイルの第1部分は、X方向におけるワイヤロープの中心軸と第1部分との間の距離が、Y方向におけるワイヤロープの中心軸と第2部分との間の距離よりも短くなるように配置されている。
また、本発明の第4の局面におけるワイヤロープ検査装置、第5の局面におけるワイヤロープ検査システム、および、第6の局面におけるワイヤロープ検査方法では、上記のように、ワイヤロープが延びる第1方向と直交する第2方向におけるワイヤロープの位置、または、第2方向における検知コイルとワイヤロープとの間隔に基づいて、第2方向において、ワイヤロープの振動に対応するようにワイヤロープに対する検知コイルの位置が調整される。これにより、ワイヤロープの振動に対応して、ワイヤロープに対する検知コイルの位置を調整することができるので、ワイヤロープと検知コイルとの間の距離を一定に保つことができる。その結果、ワイヤロープが検知コイルに接触するのを防止しながら、検知コイルとワイヤロープとの間の距離をワイヤロープの最大振動幅よりも小さくすることができる。これにより、ワイヤロープと検知コイルとの間の距離を小さくすることができるので、ワイヤロープに対する検知コイルの検出感度(検出精度)を向上させることができる。これらの結果、ワイヤロープが検知コイルに接触するのを防止しながら、ワイヤロープの異常を精度よく検査することが可能なワイヤロープ検査装置、ワイヤロープ検査システム、ワイヤロープ検査方法を提供することができる。
図1~図7を参照して、本発明の第1実施形態によるワイヤロープ検査システム100の構成について説明する。なお、以下の説明において、「直交」とは、90度および90度近傍の角度をなして交差することを意味する。また、「平行」とは、平行および略平行を含む。
図1に示すように、ワイヤロープ検査システム100は、ワイヤロープ検査装置200と、処理装置300と、を備える。
図2に示すように、ワイヤロープ検査装置200は、励磁部10と、第1検知コイル20、第2検知コイル30、第3検知コイル40、および、第4検知コイル50と、位置調整機構60と、を備える。また、ワイヤロープ検査装置200は、位置検知部70と、電子回路部80とを備える。
処理装置300は、複数の検知コイル(第1検知コイル20、第2検知コイル30、第3検知コイル40、および、第4検知コイル50)の検知信号を取得する。そして、処理装置300は、検知信号に基づいて、複数のワイヤロープ401の異常の有無を判定するように構成されている。処理装置300は、たとえばパーソナルコンピュータである。処理装置300は、ワイヤロープ検査装置200が配置される空間とは異なる空間に配置されている。
第1実施形態では、図3に示すように、複数の検知コイル(第1検知コイル20、第2検知コイル30、第3検知コイル40、および、第4検知コイル50)は、複数のワイヤロープ401(ワイヤロープ401a、401b、401c、および、401d)の各々に対応して設けられている。なお、第1検知コイル20、第2検知コイル30、第3検知コイル40、および、第4検知コイル50は、特許請求の範囲の「複数の検知コイル」の一例である。また、ワイヤロープ401a、401b、401c、および、401dは、特許請求の範囲の「複数のワイヤロープ」の一例である。
第1実施形態では、位置調整機構60は、複数のワイヤロープ401(ワイヤロープ401a、401b、401c、および、401d)が延びるZ方向と直交するX方向において、複数のワイヤロープ401の振動に対応するように複数のワイヤロープ401に対する複数の検知コイル(第1検知コイル20、第2検知コイル30、第3検知コイル40、および、第4検知コイル50)の位置を調整するように構成されている。具体的には、位置調整機構60は、モータ61の駆動により、コイル固定部材23、33、43、および、53(図4参照)をX方向(X1方向およびX2方向)に移動させることにより、複数の検知コイルのX方向における位置を複数のワイヤロープ401の振動に対応するように調整可能に構成されている。
図4に示すように、ワイヤロープ検査装置200には、励振コイル基板11と励振コイル基板12とが設けられている。励振コイル基板11および励振コイル基板12は、複数のワイヤロープ401同士が互いに隣り合う方向に平行な面(XZ平面)に沿って形成されている。そして、励振コイル基板11および励振コイル基板12は、コイルが導体パターンとして形成されたプリント基板である。
第1検知コイル20は、コイル21とコイル22とが差動接続された差動コイルとなるように構成されている。また、第2検知コイル30は、コイル31とコイル32とが差動接続された差動コイルとなるように構成されている。そして、第3検知コイル40は、コイル41とコイル42とが差動接続された差動コイルとなるように構成されている。さらに、第4検知コイル50は、コイル51とコイル52とが差動接続された差動コイルとなるように構成されている。なお、コイル21、31、41、および、51は、特許請求の範囲の「第1コイル」の一例であり、コイル22、32、42、および、52は、特許請求の範囲の「第2コイル」の一例である。
図4および図5に示すように、第1実施形態では、複数の検知コイル(第1検知コイル20、第2検知コイル30、第3検知コイル40、および、第4検知コイル50)の各々は、Z方向から見て、直線部分と、弧状部分とによって形成される長穴形状(トラック形状)を有する。第1実施形態では、複数の検知コイルの各々の直線部分(図5参照)は、複数のワイヤロープ401(ワイヤロープ401a、401b、401c、および、401d)のXY面内(Z方向と直交する面内)におけるX方向側に設けられている。そして、第1実施形態では、複数の検知コイルの各々の弧状部分(図5参照)は、直線部分と接続されるとともに、複数のワイヤロープ401のXY面内におけるY方向側に設けられている。なお、Y方向は、X方向に対して交差する方向である。
図5に示すように、第1実施形態では、複数の検知コイル(第1検知コイル20、第2検知コイル30、第3検知コイル40、および、第4検知コイル50)の各々は、複数のワイヤロープ401(ワイヤロープ401a、401b、401c、および、401d)の各々を直線部分および弧状部分により囲むように構成されている。
位置調整機構60は、位置検知部70の検知結果に基づいて、複数のワイヤロープ401(ワイヤロープ401a、401b、401c、および、401d)に対する複数の検知コイル(第1検知コイル20、第2検知コイル30、第3検知コイル40、および、第4検知コイル50)のX方向における位置を調整するように構成されている。また、位置調整機構60は、X方向(複数のワイヤロープ401が延びる方向と直交する方向)において、複数のワイヤロープ401の振動に対応して、複数のワイヤロープ401に対する複数の検知コイルの位置を調整するように構成されている。
また、図6および図7に示すように、コイル固定部材23、33、43、および、53は、分割可能に構成されている。具体的には、コイル固定部材23は、コイル21を固定する固定部23aと、コイル22を固定する固定部23bとをY方向において分割可能に構成されている。また、コイル固定部材33は、コイル31を固定する固定部33aと、コイル32を固定する固定部33bとをY方向において分割可能に構成されている。そして、コイル固定部材43は、コイル41を固定する固定部43aと、コイル42を固定する固定部43bとをY方向において分割可能に構成されている。さらに、コイル固定部材53は、コイル51を固定する固定部53aと、コイル52を固定する固定部53bとをY方向において分割可能に構成されている。
次に、図8を参照して、本実施形態のワイヤロープ検査処理をフローチャートに基づいて説明する。
第1実施形態のワイヤロープ検査装置200では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態のワイヤロープ検査システム100では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態のワイヤロープ検査方法では、以下のような効果を得ることができる。
次に、図9~図11を参照して、第2実施形態によるワイヤロープ検査装置500について説明する。この第2実施形態では、図9に示すように、複数の検知コイル(第1検知コイル520、第2検知コイル530、第3検知コイル540、および、第4検知コイル550)のうちの隣接する検知コイル同士は、Z方向において互いにずらされた位置に配置されている。具体的には、複数の検知コイルは、X方向において、X1方向から順に、第1検知コイル520、第2検知コイル530、第3検知コイル540、第4検知コイル550の順に配置されている。第1検知コイル520および第3検知コイル540は、X方向から見て重なるように配置されている。また、第2検知コイル530および第4検知コイル550は、X方向から見て重なるように配置されている。そして、第1検知コイル520および第3検知コイル540は、第2検知コイル530および第4検知コイル550よりもZ1方向側に配置されている。すなわち、第1検知コイル520、第2検知コイル530、第3検知コイル540、第4検知コイル550は、Y方向から見て、ジグザグ状(千鳥状)に配置されている。
第2実施形態によるワイヤロープ検査装置500では、以下のような効果を得ることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
上記した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
複数のワイヤロープに対して磁束を印加する励磁部と、
複数のワイヤロープの各々に対応して設けられ、前記励磁部により磁束が印加される前記複数のワイヤロープに対して相対的に移動しながら前記複数のワイヤロープの各々の磁束を検知する複数の検知コイルと、
前記複数のワイヤロープが延びる第1方向と直交する第2方向において、前記複数のワイヤロープの振動に対応するように前記複数のワイヤロープに対する前記複数の検知コイルの位置を調整する位置調整機構と、を備える、ワイヤロープ検査装置。
前記複数のワイヤロープの前記第2方向における位置を検知する位置検知部をさらに備え、
前記位置調整機構は、前記位置検知部の検知結果に基づいて、前記第2方向において、前記複数のワイヤロープの振動に対応して、前記複数のワイヤロープに対する前記複数の検知コイルの位置を調整するように構成されている、項目1に記載のワイヤロープ検査装置。
前記複数の検知コイルの各々は、前記複数のワイヤロープの前記第1方向と直交する面内における前記第2方向側に設けられた第1部分と、前記第1部分と接続されるとともに、前記複数のワイヤロープの前記第1方向と直交する面内における前記第2方向に対して交差する第3方向側に設けられた第2部分とを含み、前記複数のワイヤロープの各々を前記第1部分および前記第2部分により囲むように構成されており、
前記位置調整機構は、前記第2方向において、前記複数のワイヤロープの振動に対応して、前記複数のワイヤロープに対する前記複数の検知コイルの位置を調整するように構成されている、項目1または2に記載のワイヤロープ検査装置。
前記複数の検知コイルの各々は、前記第1方向から見て、前記第3方向における前記第2部分と前記第1部分および前記第2部分により囲まれたワイヤロープの中心軸との間の距離が、前記第2方向における前記第1部分と前記第1部分および前記第2部分により囲まれたワイヤロープの中心軸との間の距離よりも長くなるように構成されており、
前記位置調整機構は、前記第2方向において、前記複数のワイヤロープの振動に対応して、前記複数のワイヤロープに対する前記複数の検知コイルの位置を調整するように構成されている、項目3に記載のワイヤロープ検査装置。
前記第2方向は、前記複数のワイヤロープの振動幅が相対的に小さい方向であり、
前記第3方向は、前記複数のワイヤロープの振動幅が相対的に大きい方向であり、
前記位置調整機構は、前記第2方向において、前記複数のワイヤロープに対する前記複数の検知コイルの位置を調整可能に構成されている、項目3~4のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
前記第2方向は、複数のワイヤロープ同士が互いに隣り合う方向であり、
前記位置調整機構は、前記第2方向において、前記複数のワイヤロープの振動に対応して、前記複数のワイヤロープに対する前記複数の検知コイルの位置を調整可能に構成されている、項目3~5のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
前記第2部分は、前記複数のワイヤロープと離間する方向に突出する湾曲形状を有し、前記第3方向において前記複数のワイヤロープの各々を挟むように一対ずつ配置されている、項目6に記載のワイヤロープ検査装置。
前記複数の検知コイルの各々は、前記第1部分と前記第2部分とを含む第1コイルと、前記第1部分と前記第2部分とを含む第2コイルとを含み、前記第1コイルと前記第2コイルとが環状に配置されている、項目7に記載のワイヤロープ検査装置。
前記第1部分は、間隔を隔てて平行に配置された一対の直線部分を含み、
前記第2部分は、一対の前記直線部分の一方端部同士を接続する前記湾曲形状の弧状部分を含み、
前記第1コイルおよび前記第2コイルは、各々、前記直線部分と、前記弧状部分とを含む前記第1方向から見てU字形状を有するコイルであり、
前記第1方向から見て、前記第3方向における前記弧状部分と前記直線部分および前記弧状部分により囲まれたワイヤロープの中心軸との間の距離は、前記第2方向における前記直線部分の他方端部と前記直線部分および前記弧状部分により囲まれたワイヤロープの中心軸との間の距離よりも長い、項目8に記載のワイヤロープ検査装置。
前記複数の検知コイルのうちの隣接する検知コイル同士は、前記第1方向において互いにずらされた位置に配置されており、前記第1方向から見て、互いに隣り合う前記複数の検知コイルの前記第1部分同士がオーバラップするように構成されている、項目3~9のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
前記複数の検知コイルは、フレキシブルプリント基板に形成されている、項目1~10のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
複数のワイヤロープの各々に対応して設けられ、前記複数のワイヤロープに対して相対的に移動しながら前記複数のワイヤロープの各々の磁束を検知する複数の検知コイルと、前記複数のワイヤロープが延びる第1方向と直交する第2方向において、前記複数のワイヤロープの振動に対応して、前記複数のワイヤロープに対する前記複数の検知コイルの位置を調整する位置調整機構とを含むワイヤロープ検査装置と、
前記複数の検知コイルの検知信号を取得する処理装置と、を備え、
前記処理装置は、前記検知信号に基づいて、前記複数のワイヤロープの異常の有無を判定するように構成されている、ワイヤロープ検査システム。
複数のワイヤロープの各々に対応して設けられた複数の検知コイルを、複数のワイヤロープに対して相対的に移動させながら複数のワイヤロープの各々の磁束を検知するステップと、
前記複数のワイヤロープが延びる第1方向と直交する第2方向において、前記複数の検知コイルに対する前記複数のワイヤロープの位置を取得するステップと、
取得した前記複数の検知コイルに対する前記複数のワイヤロープの位置に基づいて、前記第2方向において、前記複数のワイヤロープの振動に対応するように前記複数の検知コイルの位置を調整するステップと、
前記複数の検知コイルにより検知された前記複数のワイヤロープの磁束の変化に基づいて、前記複数のワイヤロープの異常の有無を判定するステップとを含む、ワイヤロープ検査方法。
20、520 第1検知コイル
21、31、41、51、521、531、541、551 コイル(第1コイル)
21a、21b、22a、22b、31a、31b、32a、32b、41a、41b、42a、42b、51a、51b、52a、52b、521a、521b、522a、522b、531a、531b、532a、532b、541a、541b、542a、542b、551a、551b、552a、552b 直線部分(第1部分)
21c、22c、31c、32c、41c、42c、51c、552c、521c、522c、531c、532c、541c、542c、551c、552c 弧状部分(第2部分)
21e、21f、22e、22f、31e、31f、32e、32f、41e、41f、42e、42f、51e、51f、52e、52f 他方端部
22、32、42、52、522、532、542、552 コイル(第2コイル)
30、530 第2検知コイル
40、540 第3検知コイル
50、550 第4検知コイル
60 位置調整機構
70 位置検知部
100 ワイヤロープ検査システム
200、500 ワイヤロープ検査装置
300 処理装置
400 エレベータ
401 (複数の)ワイヤロープ
401a、401b、401c、401d:ワイヤロープ
D1 距離
D2 距離
D3 距離
Claims (16)
- ワイヤロープに対して磁束を印加する励磁部と、
前記ワイヤロープに対応して設けられ、前記励磁部により磁束が印加される前記ワイヤロープに対して相対的に移動しながら前記ワイヤロープの磁束を検知する検知コイルと、を備え、
前記検知コイルは、前記ワイヤロープが延びる第1方向としてのZ方向と直交する面内において、前記ワイヤロープの振動幅が相対的に小さい第2方向としてのX方向側に設けられた第1部分と、前記第1部分と接続されるとともに、前記Z方向と直交する面内において、前記ワイヤロープの振動幅が相対的に大きい第3方向としてのY方向側に設けられた第2部分とを含み、対応する前記ワイヤロープを前記第1部分および前記第2部分により囲むように構成されており、
前記検知コイルの前記第1部分は、前記X方向における前記ワイヤロープの中心軸と前記第1部分との間の距離が、前記Y方向における前記ワイヤロープの中心軸と前記第2部分との間の距離よりも短くなるように配置されている、ワイヤロープ検査装置。 - 前記第2部分は、前記ワイヤロープと離間する方向に突出する湾曲形状を有し、前記Y方向において前記ワイヤロープを挟むように一対ずつ配置されている、請求項1に記載のワイヤロープ検査装置。
- 前記検知コイルは、前記第1部分と前記第2部分とを含む第1コイルと、前記第1部分と前記第2部分とを含む第2コイルとを含み、前記第1コイルと前記第2コイルとが環状に配置されている、請求項2に記載のワイヤロープ検査装置。
- 前記第1部分は、間隔を隔てて平行に配置された一対の直線部分を含み、
前記第2部分は、一対の前記直線部分の一方端部同士を接続する前記湾曲形状の弧状部分を含み、
前記第1コイルおよび前記第2コイルは、前記直線部分と、前記弧状部分とを含む前記Z方向から見てU字形状を有するコイルであり、
前記Z方向から見て、前記Y方向における前記弧状部分と前記直線部分および前記弧状部分により囲まれた前記ワイヤロープの中心軸との間の距離は、前記X方向における前記直線部分の他方端部と前記直線部分および前記弧状部分により囲まれた前記ワイヤロープの中心軸との間の距離よりも長い、請求項3に記載のワイヤロープ検査装置。 - 前記検知コイルは、複数の前記ワイヤロープの各々に対応して設けられており、
複数の前記検知コイルの各々は、対応する複数の前記ワイヤロープの各々を前記第1部分および前記第2部分により囲むように構成されており、
複数の前記検知コイルの各々の前記第1部分は、前記X方向における前記ワイヤロープの中心軸と前記第1部分との間の距離が、前記Y方向における前記ワイヤロープの中心軸と前記第2部分との間の距離よりも短くなるように配置されている、請求項1~4のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。 - 複数の前記検知コイルのうちの隣接する前記検知コイル同士は、前記Z方向において互いにずらされた位置に配置されており、前記Z方向から見て、互いに隣り合う複数の前記検知コイルの前記第1部分同士がオーバラップするように構成されている、請求項5に記載のワイヤロープ検査装置。
- 複数の前記ワイヤロープが延びる前記Z方向と直交する前記X方向における複数の前記ワイヤロープの位置、または、前記X方向における複数の前記検知コイルと複数の前記ワイヤロープとの間隔に基づいて、前記X方向において、複数の前記ワイヤロープの振動に対応するように複数の前記ワイヤロープに対する複数の前記検知コイルの位置を調整する位置調整機構をさらに備える、請求項5または6に記載のワイヤロープ検査装置。
- 複数の前記ワイヤロープの前記X方向における位置を検知する位置検知部をさらに備え、
前記位置調整機構は、前記位置検知部の検知結果に基づいて、前記X方向において、複数の前記ワイヤロープの振動に対応して、複数の前記ワイヤロープに対する複数の前記検知コイルの位置を調整するように構成されている、請求項7に記載のワイヤロープ検査装置。 - 前記X方向は、複数の前記ワイヤロープ同士が互いに隣り合う方向であり、
前記位置調整機構は、前記X方向において、複数の前記ワイヤロープの振動に対応して、複数の前記ワイヤロープに対する複数の前記検知コイルの位置を調整可能に構成されている、請求項7または8に記載のワイヤロープ検査装置。 - 前記検知コイルは、フレキシブルプリント基板に形成されている、請求項1~9のいずれか1項に記載のワイヤロープ検査装置。
- ワイヤロープに対応して設けられ、前記ワイヤロープに対して相対的に移動しながら前記ワイヤロープの磁束を検知する検知コイルを含むワイヤロープ検査装置と、
前記検知コイルの検知信号を取得する処理装置と、を備え、
前記検知コイルは、前記ワイヤロープが延びる第1方向としてのZ方向と直交する面内において、前記ワイヤロープの振動幅が相対的に小さい第2方向としてのX方向側に設けられた第1部分と、前記第1部分と接続されるとともに、前記Z方向と直交する面内において、前記ワイヤロープの振動幅が相対的に大きい第3方向としてのY方向側に設けられた第2部分とを含み、対応する前記ワイヤロープを前記第1部分および前記第2部分により囲むように構成されており、
前記検知コイルの前記第1部分は、前記X方向における前記ワイヤロープの中心軸と前記第1部分との間の距離が、前記Y方向における前記ワイヤロープの中心軸と前記第2部分との間の距離よりも短くなるように配置されており、
前記処理装置は、前記検知信号に基づいて、前記ワイヤロープの異常の有無を判定するように構成されている、ワイヤロープ検査システム。 - ワイヤロープに対応して設けられ、前記ワイヤロープが延びる第1方向としてのZ方向と直交する面内において、前記ワイヤロープの振動幅が相対的に小さい第2方向としてのX方向側に設けられた第1部分と、前記第1部分と接続されるとともに、前記Z方向と直交する面内において、前記ワイヤロープの振動幅が相対的に大きい第3方向としてのY方向側に設けられた第2部分とを含み、対応する前記ワイヤロープを前記第1部分および前記第2部分により囲む検知コイルを、前記X方向における前記ワイヤロープの中心軸と前記第1部分との間の距離が、前記Y方向における前記ワイヤロープの中心軸と前記第2部分との間の距離よりも短い状態で、前記ワイヤロープに対して相対的に移動させながら前記ワイヤロープの磁束を検知するステップと、
前記検知コイルにより検知された前記ワイヤロープの磁束の変化に基づいて、前記ワイヤロープの異常の有無を判定するステップとを含む、ワイヤロープ検査方法。 - 前記ワイヤロープが延びる前記Z方向と直交する前記X方向において、前記検知コイルに対する前記ワイヤロープの位置を取得するステップと、
取得した前記検知コイルに対する前記ワイヤロープの位置に基づいて、前記X方向において、前記ワイヤロープの振動に対応するように前記検知コイルの位置を調整するステップと、をさらに含む、請求項12に記載のワイヤロープ検査方法。 - ワイヤロープに対して磁束を印加する励磁部と、
前記ワイヤロープに対応して設けられ、前記励磁部により磁束が印加される前記ワイヤロープに対して相対的に移動しながら前記ワイヤロープの磁束を検知する検知コイルと、
前記ワイヤロープが延びる第1方向と直交する第2方向における前記ワイヤロープの位置、または、前記第2方向における前記検知コイルと前記ワイヤロープとの間隔に基づいて、前記第2方向において、前記ワイヤロープの振動に対応するように前記ワイヤロープに対する前記検知コイルの位置を調整する位置調整機構と、を備え、
前記検知コイルは、前記第1方向としてのZ方向と直交する面内において、前記第2方向としてのX方向側に設けられた第1部分と、前記第1部分と接続されるとともに、前記Z方向と直交する面内において、前記第2方向に直交する第3方向としてのY方向側に設けられた第2部分とを含み、対応する前記ワイヤロープを前記第1部分および前記第2部分により囲むように構成されており、
前記位置調整機構により調整される前記X方向側に設けられた前記検知コイルの前記第1部分は、前記X方向における前記ワイヤロープの中心軸と前記第1部分との間の距離が、前記Y方向における前記ワイヤロープの中心軸と前記第2部分との間の距離よりも短くなるように配置されている、ワイヤロープ検査装置。 - ワイヤロープに対応して設けられ、前記ワイヤロープに対して相対的に移動しながら前記ワイヤロープの磁束を検知する検知コイルと、前記ワイヤロープが延びる第1方向と直交する第2方向における前記ワイヤロープの位置、または、前記第2方向における前記検知コイルと前記ワイヤロープとの間隔に基づいて、前記第2方向において、前記ワイヤロープの振動に対応して、前記ワイヤロープに対する前記検知コイルの位置を調整する位置調整機構とを含むワイヤロープ検査装置と、
前記検知コイルの検知信号を取得する処理装置と、を備え、
前記処理装置は、前記検知信号に基づいて、前記ワイヤロープの異常の有無を判定するように構成されており、
前記検知コイルは、前記第1方向としてのZ方向と直交する面内において、前記第2方向としてのX方向側に設けられた第1部分と、前記第1部分と接続されるとともに、前記Z方向と直交する面内において、前記第2方向に直交する第3方向としてのY方向側に設けられた第2部分とを含み、対応する前記ワイヤロープを前記第1部分および前記第2部分により囲むように構成されており、
前記位置調整機構により調整される前記X方向側に設けられた前記検知コイルの前記第1部分は、前記X方向における前記ワイヤロープの中心軸と前記第1部分との間の距離が、前記Y方向における前記ワイヤロープの中心軸と前記第2部分との間の距離よりも短くなるように配置されている、ワイヤロープ検査システム。 - ワイヤロープに対応して設けられ、前記ワイヤロープが延びる第1方向としてのZ方向と直交する面内において、前記第1方向と直交する第2方向としてのX方向側に設けられた第1部分と、前記第1部分と接続されるとともに、前記Z方向と直交する面内において、前記第2方向と直交する第3方向としてのY方向側に設けられた第2部分とを含み、対応する前記ワイヤロープを前記第1部分および前記第2部分により囲む検知コイルを、前記X方向における前記ワイヤロープの中心軸と前記第1部分との間の距離が、前記Y方向における前記ワイヤロープの中心軸と前記第2部分との間の距離よりも短い状態で、前記ワイヤロープに対して相対的に移動させながら前記ワイヤロープの磁束を検知するステップと、
前記第2方向において、前記検知コイルに対する前記ワイヤロープの位置、または、前記検知コイルと前記ワイヤロープとの間隔を取得するステップと、
取得した前記検知コイルに対する前記ワイヤロープの位置、または、前記検知コイルと前記ワイヤロープとの間隔に基づいて、前記第2方向において、前記ワイヤロープの振動に対応するように前記検知コイルの位置を調整するステップと、
前記検知コイルにより検知された前記ワイヤロープの磁束の変化に基づいて、前記ワイヤロープの異常の有無を判定するステップとを含む、ワイヤロープ検査方法。
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