JP7276037B2 - 送風装置 - Google Patents

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この明細書における開示は、送風装置に関する。
特許文献1は、排水隙間を有したブロワユニットを開示している。より詳細には、排水隙間を介して高圧空間から低圧空間に漏れ出る空気の流速が流体の逆流を生じさせない流速とすることで高圧空間から低圧空間への流体の逆流を防止している。先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
特開2011-106372号公報
先行技術文献の構成では、排水を行う場合における異音の発生を抑制している。しかしながら、内圧の高い空間から内圧の低い空間に排水を行う場合に、漏れ出す空気によって水が逆流して生じる異音を抑制するものであって、空気の流れそのものによる異音の発生を抑制することについては、開示されていない。上述の観点において、または言及されていない他の観点において、送風装置にはさらなる改良が求められている。
開示される1つの目的は、異音を低減可能な送風装置を提供することにある。
ここに開示された送風装置は、送風機(11)と、送風機を収納している送風機ケース(20)とを備え、送風機ケースは、送風機が駆動していない場合に送風機ケースの内側に溜まった水を排出する水抜き穴部(25、225)を備え、水抜き穴部は、送風機が駆動している場合に水抜き穴部を通過する通過風の流れ方向において、上流から下流に向かって流路面積が大きくなるように形成されているガイド面(26、226)を備えている。
開示された送風装置によると、水抜き穴部は、送風機が駆動している場合に水抜き穴部を通過する通過風の流れ方向において、上流から下流に向かって流路面積が大きくなるように形成されているガイド面を備えている。このため、ガイド面によって通過風が水抜き穴部の中心軸から離れる方向にガイドされる。したがって、水抜き穴部を通過する通過風の流れが乱れにくく、通過風によって水抜き穴部の周辺に大きな振動が発生することを抑制できる。よって、異音を低減可能な送風装置を提供できる。
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
空調装置を示す構成図である。 送風装置を示す分解斜視図である。 下部ケースを示す上面図である。 水抜き穴部の周辺構造を示す断面図である。 第2実施形態における水抜き穴部の周辺構造を示す断面図である。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号、または百以上の位が異なる参照符号が付される場合がある。対応する部分および/または関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
第1実施形態
図1において、空調装置1は、送風装置10と温調装置30とを備えている。送風装置10は、空調装置1において空気の流れを形成するための装置である。送風装置10は、送風機11と送風機ケース20とを備えている。温調装置30は、送風装置10で送られた送風空気の温度調整を行う装置である。温調装置30は、蒸発器31などの熱源と温調ケース40とを備えている。送風機ケース20と温調ケース40とは、1つの空調ケースを構成している。
空調装置1は、例えば車両に搭載される車両用空調装置として利用可能である。この場合、空調装置1は、車室内の暖房運転や冷房運転や除湿運転などの空調運転を実施可能である。ただし、空調装置1は、車両用に限られず、家庭用や産業用などの様々な空調運転に利用可能である。
送風装置10は、空調装置1を構成する複数の装置の1つとしての利用に限られない。例えば、温調装置30と組み合わせずに送風装置10を単体で利用してもよい。また、空調対象を空間全体とせずに、発熱部品の冷却用の装置として送風装置10を利用してもよい。
温調装置30は、蒸発器31とヒータコア33と温調ケース40とを備えている。蒸発器31は、冷凍サイクル装置を構成する1つの部品であって、内部を流れる液相冷媒を気相冷媒に蒸発させる装置である。蒸発器31は、冷媒を蒸発させる際に周囲の空気から熱を奪うことで周囲の空気を冷却する。蒸発器31は、冷却用熱交換器である。ヒータコア33は、内部にエンジン冷却水などの高温の流体が流れる装置である。ヒータコア33は、内部を流れる高温流体の熱を周囲の空気に与えることで周囲の空気を加熱する。ヒータコア33は、加熱用熱交換器である。
温調ケース40は、内部に蒸発器31とヒータコア33とを収納している。温調ケース40は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂製の成形品である。温調ケース40の材料としては、ポリプロピレンなどが使用可能である。温調ケース40の内部において、蒸発器31は、ヒータコア33よりも空調風の流れの上流に位置している。
温調ケース40は、デフロスタ吹き出し口41とフェイス吹き出し口42とフット吹き出し口43とを備えている。デフロスタ吹き出し口41は、フロントウィンドウに風を吹き出すための吹き出し口である。フェイス吹き出し口42は、乗員の主に上半身に風を吹き出すための吹き出し口である。フット吹き出し口43は、乗員の主に下半身に風を吹き出すための吹き出し口である。
温調ケース40は、エアミックスドア32を備えている。エアミックスドア32は、ヒータコア33の近傍に設けられている。エアミックスドア32は、空調風の流路を切り替えて、ヒータコア33を通過する空調風とヒータコア33を通過しない空調風との割合を制御するドア装置である。このエアミックスドア32の開閉制御によって、空調風の温度を所望の温度に調整可能となる。
温調ケース40は、デフロスタドア36とモードドア37とを備えている。デフロスタドア36は、デフロスタ吹き出し口41から吹き出す風の量を制御するドア装置である。モードドア37は、フェイス吹き出し口42やフット吹き出し口43から吹き出す風の量を制御するドア装置である。モードドア37は、フェイス吹き出し口42を開閉するフェイスドアの機能とフット吹き出し口43を開閉するフットドアの機能との2つの機能を有している。
温調ケース40は、蒸発器31の下方に排水口45を備えている。排水口45は、蒸発器31の表面で発生した凝縮水や、吸い込み空気とともに温調ケース40の内部に入り込んだ水を温調ケース40の外に排水する。
送風装置10は、送風機11と送風機ケース20とを備えている。送風機11は、例えばシロッコファンなどの遠心多翼ファンを採用可能である。送風機ケース20は、内部に送風機11を収納している。送風機ケース20は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂製の成形品である。送風機ケース20の材料としては、ポリプロピレンなどが使用可能である。
送風機ケース20は、内気導入口21と外気導入口22とを備えている。内気導入口21は、車室内の空気を空調装置1内部に導入するための導入口である。外気導入口22は、車室外の空気を空調装置1内部に導入するための導入口である。送風機ケース20は、内外気切り替えドア12を備えている。内外気切り替えドア12は、内気導入口21の開閉制御と外気導入口22の開閉制御とを行う。
図2において、送風機ケース20は、上部ケース20uと下部ケース20dとを備えている。送風機ケース20は、上部ケース20uが下部ケース20dの上部に取り付けられることで構成される。上部ケース20uは、内気導入口21と外気導入口22とを備えた箱型をなしている。上部ケース20uは、下部ケース20dと対向する側である底面に矩形状の底面開口部23を備えている。底面開口部23は、上部ケース20uの内部と下部ケース20dの内部とを連通するために上部ケース20uに設けられた開口部である。
下部ケース20dは、内部に送風機11を収納した有底円筒状である。下部ケース20dは、上面の略中央に円形の中央開口部24を備えている。中央開口部24は、上部ケース20uの内部と下部ケース20dの内部とを連通するために下部ケース20dに設けられた開口部である。下部ケース20dの上面であって、中央開口部24を含む中央部分近傍にはフィルタが取り付けられることとなる。このフィルタは、送風機11が吸い込む空気から異物を取り除く集塵機能を提供する。
下部ケース20dは、円形の水抜き穴部25を備えている。ただし、水抜き穴部25の形状は、円形に限られない。例えば、矩形状や三角形状や楕円形状など様々な形状を採用可能である。水抜き穴部25は、下部ケース20dの上面に複数設けられている。ただし、水抜き穴部25を設ける数を1つとしてもよい。あるいは、互いに形状の異なる水抜き穴部25を複数設けてもよい。ただし、水抜き穴部25の少なくとも1つは、下部ケース20d上面において最も低い位置に設けられることが好ましい。
図3において、下部ケース20dは、下部ケース20dの略中央に位置した送風機11から送風機11の回転軸の周方向に沿って延びる空気流路が形成されている。下部ケース20dの空気流路は、送風機11を中心とした渦巻き状である。下部ケース20dは、スクロールケースとも呼ばれる。下部ケース20dには、吐き出し口部28が形成されている。吐き出し口部28は、下部ケース20dの空気流路の出口側の端部である。また、中央開口部24は、下部ケース20dの空気流路の入口側の端部である。
複数の水抜き穴部25は、中央開口部24の中心軸における周方向に互いに離間して設けられている。複数の水抜き穴部25は、互いに同一形状である。水抜き穴部25は、下部ケース20dの空気流路における上部に位置している。
送風機11が駆動していない場合には、下部ケース20dの上面に溜まっている水が水抜き穴部25を通過して、下部ケース20dの上面から下部ケース20dの内側に流れ込むことになる。また、送風機11が駆動している場合には、下部ケース20dの内側から上部ケース20uの内側に向かって通過風が水抜き穴部25を通過することになる。特に、送風機11の回転数を高くするなどして送風量を多く確保する場合には、水抜き穴部25を通過する通過風の風量が増加するとともに、通過風の風速が速くなりやすい。ここで、通過風とは、水抜き穴部25を通過する風のことである。送風機11よりも下流側に水抜き穴部25を設けているため、通過風の流れ方向が送風機11から離れる方向となる。仮に、送風機11よりも上流側に水抜き穴部25を設けた場合には、通過風の流れ方向が送風機11に近づく方向となる。
水抜き穴部25の大きさが大きいほど、水抜き穴部25から多くの水を抜くことができる。このため、水抜きを素早く完了させることができる。しかしながら、水抜き穴部25の大きさが大きいほど、水抜き穴部25を通過する通過風が増加しやすく、吐き出し口部28から吐き出される送風空気の量が減少しやすい。
図4において、水抜き穴部25の下方には、水抜き通路部29が設けられている。水抜き通路部29は、水抜き穴部25を通過して下部ケース20dの内側に流れ込んだ水を外部に排出するための通路を提供する部品である。水抜き通路部29は、例えば、水抜き穴部25と排水口45とをつないで構成されている。この場合、水抜き穴部25を流れた水は、排水口45から空調装置1の外部に導かれることとなる。
水抜き穴部25は、湾曲面26を備えている。湾曲面26は、断面が円弧形状である。湾曲面26は、R形状面やR面とも呼ばれる。湾曲面26は、水抜き穴部25の中心軸に向かって膨らんでいる。言い換えると、湾曲面26は、水抜き穴部25の中心軸に近づく向きに突出している。水抜き穴部25は、この湾曲面26が周方向に連続して一様に形成されており、全体としてベルマウス形状をなしている。湾曲面26は、ガイド面の一例を提供する。
水抜き穴部25の直径D1は、水抜き通路部29の通路幅Wpよりも大きい。ここで、水抜き穴部25の直径D1は、水抜き穴部25における最も水抜き通路部29に近い部分における直径寸法のことである。水抜き穴部25の直径D1は、水抜き穴部25において最も直径寸法の小さい部分における直径寸法のことである。直径D1は、例えば6mmである。通路幅Wpは、例えば3.6mmである。
送風機11が駆動していない場合、送風機ケース20の内側に溜まった水は、重力に引かれて湾曲面26に沿って下方に移動する。この時、水抜き穴部25は、上方から下方に向かって徐々に直径寸法が小さくなる形状である。このため、水抜き穴部25の下方に移動するほど、水滴同士が接触してより大きな水滴となって水抜き穴部25をスムーズに流れやすい。水が水抜き穴部25の最も下の位置まで移動すると、水抜き通路部29に導かれて、外部へと排出される。ただし、送風機11が駆動しているタイミングで排水が行われてもよい。水抜き穴部25における水の排出方向は、下方向である。
送風機11が駆動している場合、送風機11を収納している下部ケース20d内の圧力が上昇する。また、上部ケース20u内の圧力が送風機11の駆動前よりも低下する。また、温調ケース40内の圧力が送風機11の駆動前よりも上昇する。まとめると、送風機11よりも上流側では圧力が低下し、送風機11よりも下流側では圧力が上昇する。このため、送風機11の駆動によって送風機ケース20内に圧力差が生じることとなる。
下部ケース20d内の圧力が上部ケース20u内の圧力よりも高い場合には、水抜き穴部25を通過して下部ケース20dから上部ケース20uに向かって通過風が流れることとなる。あるいは、温調ケース40内の圧力が上部ケース20u内の圧力よりも高い場合には、水抜き穴部25と水抜き通路部29とを通過して温調ケース40から上部ケース20uに向かって通過風が流れることとなる。通過風の流れ方向は、上部ケース20u内部に流れ込む方向である。言い換えると、水抜き穴部25を流れる通過風の流れ方向は、上方向である。水抜き穴部25を流れる通過風の流れ方向は、水の排出方向に対して反対の方向である。
水抜き穴部25から上部ケース20u内に漏れ出した通過風は、湾曲面26に沿って水抜き穴部25の中心軸から離れる方向に流れることとなる。このため、湾曲面26に沿ってガイドされた通過風が互いにぶつかりにくく、通過風の流れが乱れにくい。言い換えると、通過風がスムーズに水抜き穴部25から上部ケース20u側に流れやすい。したがって、通過風の下流側において、水抜き穴部25の中心軸付近の流速を低く維持しやすい。よって、湾曲面26が形成されていない場合に比べて、通過風の流れの乱れを抑制して、水抜き穴部25の中心軸付近の風速を低くできる。言い換えると、湾曲面26が形成されていない場合に比べて、水抜き穴部25を流れる通過風による異音や振動の発生を抑制しやすい。ここで、異音としては、笛吹き音や水抜き穴部25を気柱とみなした場合の気柱共鳴などにより発生する音などが含まれる。
水抜き穴部25の直径D1は、水抜き通路部29の通路幅Wpよりも大きい。水抜き穴部25の下端部は、水抜き通路部29の幅方向において、水抜き通路部29から水抜き穴部25への通過風の流れを妨げない位置に設けられている。
異音としては、人が知覚できる周波数域における振動を低減できればよい。特に、1kHz近傍の低周波の周波数域における振動を低減することが好ましい。空調装置1を車両用空調装置に用いた場合、水抜き穴部25を通過する通過風の風速が例えば13m/s以下であれば、車両内の乗員に対する異音の影響がないものとみなすことができる。ただし、異音の影響がないとみなせる風速は、送風装置10の使用態様や使用環境などに応じて適宜設定可能であり、上述の値に限られない。また、異音の大きさをユーザに聞こえるが気にならない程度に抑制するなどしてもよく、異音の影響がないとみなす基準についても適宜設定可能である。
上述した実施形態によると、水抜き穴部25は、通過風の流れ方向において、上流から下流に向かって流路面積が大きくなるように形成されている湾曲面26を備えている。このため、通過風が水抜き穴部25を流れる過程で、湾曲面26に沿って水抜き穴部25の中心軸から離れる方向に流れやすい。したがって、水抜き穴部25から中心軸に沿って流れる通過風の風速を低減できる。よって、水抜き穴部25を通過する通過風によって大きな異音が発生してユーザに不快感を与えてしまうといった事態を抑制しやすい。
湾曲面26は、水抜き穴部25の中心軸に向かって膨らんでいる。このため、湾曲面26が中心軸から離れる方向に凹んでいる場合に比べて、水抜き穴部25を通過した通過風を水抜き穴部25の中心軸から離れる方向にガイドしやすい。したがって、水抜き穴部25を通過した通過風が水抜き穴部25の中心軸の近傍に集中して流れてしまうことを抑制しやすい。
水抜き穴部25の直径D1は、水抜き通路部29の通路幅Wpよりも大きい。このため、水抜き通路部29から水抜き穴部25に流れる通過風が、水抜き穴部25の下端部にぶつかって流れが乱されることを低減できる。したがって、水抜き穴部25における通過風の流れをスムーズにして、大きな異音が発生することを抑制しやすい。また、水抜き穴部25の直径D1を大きく確保しやすい。このため、水抜き穴部25の直径寸法を通路幅Wpよりも小さくした場合に比べて、水抜き穴部25における流路面積を大きくしやすい。したがって、水抜き穴部25の中心軸近傍を通過する通過風の風速を低減して、大きな異音の発生を抑制しやすい。
通過風の流れ方向は、水抜き穴部25から排出される水の排出方向に対して反対の方向である。このため、水を水抜き通路部29に集める機能と、通過風を水抜き穴部25から周囲に拡散させる機能との2つの機能を1つの湾曲面26で発揮できる。したがって、良好な水抜き性能と異音の低減とを両立させやすい。
水抜き穴部25は、送風機ケース20に複数設けられている。このため、送風機ケース20内に大量の水が侵入した場合であっても、複数の水抜き穴部25のそれぞれから排水して、速やかに水抜きを完了できる。また、水抜き穴部25が複数設けられていると、異音の発生源が複数設けられていることとなり、異音が発生しやすい。このため、複数の水抜き穴部25を設ける場合には、1つ1つの水抜き穴部25が湾曲面26によって異音を低減可能である構成とすることが非常に有用である。
水抜き穴部25全体に湾曲面26が設けられている場合を例に説明を行ったが、湾曲面26を水抜き穴部25の一部に設ける構成としてもよい。例えば、通過風の流れ方向において、水抜き穴部25における上流部分には湾曲面26を設けず、水抜き穴部25における下流部分のみに湾曲面26を設ける構成としてもよい。これによると、下部ケース20dにおいて水抜き穴部25を構成する部分の肉厚が、小さくなり過ぎることを防止できる。このため、水抜き穴部25の近傍において下部ケース20dが破損することを抑制しやすい。したがって、水抜き穴部25の適切な形状を安定して維持しやすい。よって、湾曲面26による良好な水抜き性能と異音の低減とを長期間にわたって安定して発揮させやすい。送風装置10を車両に搭載した場合には、車両の走行時に送風装置10に対して大きな振動や衝撃が加えられることがある。このため、水抜き穴部25の適切な形状を安定して維持できる構成は、送風装置10を車両に搭載する場合に非常に有用である。
水抜き穴部25を下部ケース20dの上面に設けた場合を例に説明を行ったが、水抜き穴部25を設ける位置は、下部ケース20dの上面に限られない。例えば、下部ケース20dの下面に水抜き穴部25を形成してもよい。この場合、水抜き穴部25から排出される水の排出方向と、水抜き穴部25を通過する通過風の流れ方向とは同じ方向となる。
第2実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、水抜き穴部225が傾斜面226を備えている。また、水抜き穴部225の直径D2が水抜き通路部29の通路幅Wpよりも小さい。
図5において、水抜き穴部225は、傾斜面226を備えている。傾斜面226は、断面が傾きの一定な直線形状である。水抜き穴部225の傾斜面226によって構成される部分は、円錐状をなしている。水抜き穴部225は、傾斜面226による円錐状部分よりも水抜き通路部29に近い側に円柱状の部分を備えている。まとめると、水抜き穴部225の全体形状は、円錐状をなす穴部と円柱状をなす穴部とによって構成されている。傾斜面226は、ガイド面の一例を提供する。
水抜き穴部225の直径D2は、水抜き通路部29の通路幅Wpよりも小さい。ここで、水抜き穴部225の直径D2は、水抜き穴部225における最も水抜き通路部29に近い部分における直径寸法のことである。水抜き穴部225の直径D2は、水抜き穴部225において最も直径寸法の小さい部分における直径寸法のことである。直径D2は、例えば3mmである。
送風機11が駆動していない場合、送風機ケース20の内側に溜まった水は、重力に引かれて水抜き穴部225に沿って下方に移動する。この時、水抜き穴部225の傾斜面226は、上方から下方に向かって徐々に直径寸法が小さくなる形状である。このため、傾斜面226の下方に移動するほど、水滴同士が接触してより大きな水滴となって水抜き穴部225をスムーズに流れやすい。水が水抜き穴部225の最も下の位置まで移動すると、水抜き通路部29に導かれて、外部へと排出される。水抜き穴部225における水の排出方向は、下方向である。
送風機11が駆動している場合など、下部ケース20dの圧力が上部ケース20uよりも高い場合には、水抜き穴部225を通過して下部ケース20dから上部ケース20uに向かって通過風が流れることとなる。あるいは、温調ケース40の圧力が上部ケース20uよりも高い場合には、水抜き穴部225と水抜き通路部29とを通過して温調ケース40から上部ケース20uに向かって通過風が流れることとなる。通過風の流れ方向は、上部ケース20u内部に流れ込む方向である。言い換えると、水抜き穴部225を流れる通過風の流れ方向は、上方向である。水抜き穴部225を流れる通過風の流れ方向は、水の排出方向に対して反対の方向である。
水抜き穴部225から漏れ出した通過風は、傾斜面226に沿って水抜き穴部225の中心軸から離れる方向に流れることとなる。このため、傾斜面226に沿ってガイドされた通過風が互いにぶつかり合って乱れにくい。言い換えると、通過風がスムーズに通過しやすい。したがって、通過風の下流側において、水抜き穴部225の中心軸付近の流速を低く維持しやすい。よって、傾斜面226が形成されていない場合に比べて、通過風の流れの乱れを抑制して、水抜き穴部225の中心軸付近の流速や風量を低くできる。言い換えると、傾斜面226が形成されていない場合に比べて、水抜き穴部225を流れる通過風による笛吹き音などの異音の発生を抑制しやすい。
上述した実施形態によると、水抜き穴部225の直径D2が水抜き通路部29の通路幅Wpよりも小さい。このため、水抜き穴部225を通過した水を水抜き通路部29の適切な面に導きやすい。したがって、水がスムーズに水抜き穴部225と水抜き通路部29との間に溜まってしまうことを防止して、スムーズに排水しやすい。
傾斜面226の断面形状が傾きの一定な直線形状である場合を例に説明を行ったが、傾斜面226の形状は上述の形状に限られない。例えば、断面形状の傾きを複数段階に分けて変化させた形状としてもよい。あるいは、断面形状を階段状としてもよい。
他の実施形態
空調装置1の空調ケースとして、送風機ケース20と温調ケース40とを組み合わせた構成を例に説明を行ったが、温調ケース40を送風機ケース20の一部とみなしてもよい。この場合、空調ケース全体が1つの送風機ケース20で構成されているとみなすことができる。
この明細書および図面等における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、1つの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
明細書および図面等における開示は、請求の範囲の記載によって限定されない。明細書および図面等における開示は、請求の範囲に記載された技術的思想を包含し、さらに請求の範囲に記載された技術的思想より多様で広範な技術的思想に及んでいる。よって、請求の範囲の記載に拘束されることなく、明細書および図面等の開示から、多様な技術的思想を抽出することができる。
1 空調装置、 10 送風装置、 11 送風機、 20 送風機ケース、 20u 上部ケース、 20d 下部ケース、 25 水抜き穴部、 26 湾曲面(ガイド面)、 29 水抜き通路部、 30 温調装置、 31 蒸発器、 33 ヒータコア、 40 温調ケース、 225 水抜き穴部、 226 傾斜面(ガイド面)

Claims (5)

  1. 送風機(11)と、
    前記送風機を収納している送風機ケース(20)とを備え、
    前記送風機ケースは、
    前記送風機が駆動していない場合に前記送風機ケースの内側に溜まった水を排出する水抜き穴部(25、225)を備え、
    前記水抜き穴部は、前記送風機が駆動している場合に前記水抜き穴部を通過する通過風の流れ方向において、上流から下流に向かって流路面積が大きくなるように形成されているガイド面(26、226)を備えている送風装置。
  2. 前記ガイド面は、前記水抜き穴部の中心軸に向かって膨らんだ湾曲面(26)である請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記水抜き穴部から排出された水を導く水抜き通路部(29)を備え、
    前記水抜き穴部の直径(D1)は、前記水抜き通路部の通路幅(Wp)よりも大きい請求項1または請求項2に記載の送風装置。
  4. 前記通過風の流れ方向は、前記水抜き穴部から排出される水の排出方向に対して反対の方向である請求項1から請求項3のいずれかに記載の送風装置。
  5. 前記水抜き穴部は、前記送風機ケースに複数設けられている請求項1から請求項4のいずれかに記載の送風装置。
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